JPH10166016A - 連続圧延機における先進率測定方法 - Google Patents

連続圧延機における先進率測定方法

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JPH10166016A
JPH10166016A JP8327133A JP32713396A JPH10166016A JP H10166016 A JPH10166016 A JP H10166016A JP 8327133 A JP8327133 A JP 8327133A JP 32713396 A JP32713396 A JP 32713396A JP H10166016 A JPH10166016 A JP H10166016A
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JP
Japan
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stand
rolling load
rolling mill
rolling
timing
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JP8327133A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Yamada
裕文 山田
Yoji Abiko
要次 安彦
Kazuma Gumi
一真 茱萸
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先進率を簡単な方法で求めること。 【解決手段】 先行する金属ストリップ9 の後端に他の
金属ストリップ9 の先端を溶接し、これらの金属ストリ
ップ9 を連続して圧延する連続圧延機における先進率測
定方法において、当該スタンド1 と、該スタンド1 の下
流側において隣接するスタンド2 とにおける圧延荷重を
測定し、各スタンド1,2 での圧延荷重の溶接点近傍にお
ける変動成分のうち、圧延荷重Pj,i が最大になるタイ
ミングima x と最小になるタイミングimin を求めるこ
とにより、溶接部近傍の特定位置が各スタンドを通過す
る時刻を検出し、前記検出した各スタンド通過時刻と、
スタンド間距離とを用いて、板速度を求め、前記求めた
測定板速度と、当該スタンドのロール周速とを用いて当
該スタンドの先進率を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続圧延機におけ
る先進率測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、連続圧延機では、先行す
る金属ストリップの後端に他の金属ストリップの先端を
溶接し、これらの金属ストリップを連続して圧延するこ
とが行われる。このような圧延機の操業においては、仕
上げ板厚を溶接部の前後で変更(以下、「走間板厚変
更」と称する)する必要が生じることが多い。この場
合、溶接部付近が各圧延機スタンドを通過する際にその
ロール位置(ギャップ)やロール速度を変更する必要が
あり、そのためには冷間圧延中における溶接部の位置を
正しく認識する必要がある。
【0003】溶接点を認識する代表的な方法としては、
あらかじめ前工程で溶接部近傍にパンチ穴を穿設してお
き、圧延機入側に設置した光学式検出器で検出して、そ
の後の圧延機内におけるトラッキングを、各圧延機スタ
ンドから検出されるロール速度や先進率、マスフロー一
定則に基づく演算により行う方法が知られている。
(尚、溶接部が連続圧延機を通過中は、パンチ穴は冷却
水等で塞がれるため、パンチ穴をもってトラッキングす
ることは困難である。) しかし、この演算で用いる先進率の精度がトラッキング
の精度を大きく左右するため、先進率測定方法として種
々の方法が提案されている。
【0004】前記先進率を測定する方法として、例え
ば、特開平2−55608号公報に記載のものが公知で
ある。この従来の方法は、上流側スタンドの実測ロール
位置データ及び実測圧延荷重データに基づいて、両デー
タのサンプリングされた時点に対応する上流側スタンド
での圧延材の計算出側板厚データを作成し、次いで、下
流側スタンドの実測ロール位置データろ、このロール位
置データのサンプリング時点よりサンプリング間隔時間
Δt前の時点における前記計算出側板厚データとに基づ
いて下流側スタンドの計算圧延荷重データを算出し、こ
の算出された計算圧延荷重データと、下流側スタンドの
実測圧延荷重データとの相関係数を求め、そして、下流
側スタンドの実測ロール位置データのサンプリング時点
に対して上流側スタンドの計算出側板厚データが得られ
たサンプリング時点を前記サンプリング間隔時間Δtづ
つ順次前の時点にシフトさせながら前記相関係数が最大
となるシフト回数を求め、得られたシフト回数とサンプ
リング間隔時間Δtとより圧延材の上流側スタンドから
下流側スタンドまでの到達時間、即ち、スタンド間圧延
材速度を求め、このスタンド間圧延材速度と上流側のロ
ール周速度データとを用いて上流側スタンドにおける先
進率を測定するものであった。
【0005】また、金属ストリップの溶接部が各スタン
ドを通過する時刻をトラッキングする方法としては、例
えば、特開昭61−82915号公報に記載のものが公
知である。即ち、この従来のものは、溶接部が各スタン
ドを通過する際の圧延圧力計の出力をパルス信号に変換
して行うものであり、より詳しくは、溶接部が各スタン
ドを通過する際、圧延圧力が急激に高くなるという前提
にて、一定のスレッシュレベルを設定しておき、そのス
レッシュレベルを越える圧延圧力計の出力をトリガーと
して、パルス信号を形成する方法や、圧延圧力計の出力
を微分して、その急激な変化を補足して、これをトリガ
ーとしてパルス信号を形成する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の特開平2−
55608号公報に記載の方法では、相関係数を求める
など、その処理は複雑であり、高速処理が困難であっ
た。また、特開昭61−82915号公報に記載の溶接
点が圧延機を通過する時刻の特定方法については、溶接
部が通過する際圧延圧力が急激に高くなる場合もある
が、溶接点近傍は板厚変動や材料の硬度変動など外乱が
多く、溶接点以外でも圧延圧力が大きく変動する。こう
した外乱の下では適切なスレッシュレベルを設定するこ
とは難しく、また圧延圧力計の出力の微分によっても複
数の変化点を捕捉してしまう。そのため、溶接点通過の
時刻を正確に特定することは難しく、従って、測定結果
としての先進率についても誤差が大きくなるという問題
点がある。
【0007】本発明は、従来の先進率測定方法のこのよ
うな問題点を解消するためになされたものであり、板厚
や硬度が変動しているような溶接点が圧延機スタンドを
通過する時にも正確な先進率の測定が簡単にできる連続
圧延機における先進率測定方法の提供を目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、次の手段を講じた。即ち、本発明の特
徴とするところは、先行する金属ストリップの後端に他
の金属ストリップの先端を溶接し、これらの金属ストリ
ップを連続して圧延する連続圧延機における先進率測定
方法において、当該スタンドと、該スタンドの下流側に
おいて隣接するスタンドとにおける圧延荷重を測定し、
各スタンドでの圧延荷重の溶接点近傍における変動成分
のうち、圧延荷重が最大になるタイミングと最小になる
タイミングを求めることにより、溶接部近傍の特定位置
が各スタンドを通過する時刻を検出し、前記検出した各
スタンド通過時刻と、スタンド間距離とを用いて、板速
度を求め、前記求めた測定板速度と、当該スタンドのロ
ール周速とを用いて当該スタンドの先進率を求める点に
ある。
【0009】溶接部近傍の特定位置が各スタンドを通過
する時刻は、圧延荷重が最大になるタイミングと最小に
なるタイミングの中間点とすることが好ましい。各スタ
ンドでの圧延荷重の測定は、当該スタンドの入側に設け
られた溶接部検出器により金属ストリップの溶接部を検
出してから、所定サンプリング間隔時間ごとに行なうの
が好ましく、また、前記タイミングとは、前記サンプリ
ング回数のことである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1に示すものは、本発明による先
進率測定方法を実施する装置の一例である。同図におい
て、連続圧延機の第1スタンド1 と第2スタンド2 とが
示され、第3スタンド以下は図示省略されている。各ス
タンドは、上下一対のワークロール3 と、バックアップ
ロール4 を有するが、これに限定されるものではない。
各スタンド1,2 には、圧延荷重を測定するための荷重計
5 と、ワークロール3 の回転数を測定するための回転計
6 とが設置されている。前記荷重計5 はロードセルから
構成され、前記回転計6 はエンコーダ(パルスジェネレ
ータ)により構成されている。回転計6 には、ロール周
速度測定器7 が接続されており、該ロール周速度測定器
7 は、回転計6 で検出されたワークロール3 の回転数
と、予め入力されているワークロール3 の直径とから、
当該ロール3 の周速度を求めるものである。前記第1ス
タンド1 の入側に溶接点検出器8 が設けられている。こ
の検出器8は、圧延材9 の溶接点に明けられたパンチ穴
を検出する光電管から構成されている。
【0011】前記荷重計5 、ロール周速度測定器7 及び
溶接点検出器8 は制御装置10に接続され、該制御装置10
は、荷重計5 やロール周速度測定器7 からのデータに基
づき所定のプログラムに従って先進率を求めるものであ
る。この制御装置10には、先進率を表示する表示器11が
接続されている。前記制御装置10による処理を図2に示
すフローチャートによって説明する。
【0012】なお、図2の説明中、S1,S2……は処
理手順の番号を示し、♯1スタンドは上流側スタンド、
♯2スタンドは下流側スタンドを示す。まず、手順S1
では、溶接点検出器8 にて圧延機入り側で溶接点が確認
されると、所定サンプリング間隔時間Δtごとに、上流
側スタンド1 の実測圧延荷重とロール周速度が、それぞ
れ上流側荷重計5 、上流側ロール周速度測定器7 より所
定数サンプリングされ、制御装置10の計算機内のメモリ
に測定順のデータ列として記憶され、上流側圧延荷重デ
ータ列「P1(i)」、上流側ロール周速度データ列「V1
R(i) 」が作成される。ここで、iはサンプリング回数
であり、i=0〜nである。
【0013】図3に実測圧延荷重のデータを示す。図3
(a)に示す如く、圧延材9 の先行材が厚く後行材が薄
い場合、溶接点が通過するとき、圧延荷重は最大から最
小に変化する。尚、溶接点が通過するときの圧延荷重の
変化パターンは、多くの経験により、略図3(a)に示
すパターンになることが確認されている。そして、その
実測データは図3(b)に示すとおりである。
【0014】同様に、上流側と同期して、所定サンプリ
ング間隔時間Δtごとに、下流側スタンド2 の実測圧延
荷重が、下流側荷重計5 より所定数サンプリングされ、
下流側圧延荷重データ列「P2(i)」が作成される。そし
て、手順S2では変数jを初期化し、手順S3ではjに
1を加算した後、データ列「Pj (i) 」中の最大値、最
小値を示すインデックスiを、それぞれ、ij max ,i
j min として選定する。
【0015】手順S4では、ij max とij min の平均
値を算出し、その平均値の整数部分ij AVを算出する。
(図3の(b)、(c)参照) 手順S5では、j=2かどうかを判断し、j=2ではな
かったら手順S3に戻る。手順S6では、i2 AVからi
1 AVまでの期間での板速度Vを、次式により算出する。
【0016】V=L/(i2 AV−i1 AV)Δt 手順S7では、i2 AVからi1 AVまでの上流側スタンド
1 のロール周速度「V 1 R(i) 」の平均値を算出する。
【0017】
【数1】
【0018】手順S8では、S6,S7で求めた板速
度、ロール周速度から、♯1スタンドでの先進率fを、
次式により求める。 f=V/V1 AV−1 算出された先進率は、手順S9にて表示器9に表示され
1回の測定が終了する。
【0019】尚、以上の説明は、第1スタンド1 と第2
スタンド2 間での先進率測定方法であるが、第Nスタン
ドと第N+1スタンド間においても同様に求められる。
本発明は、前記実施の形態のものに限定されるものでは
ない。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、溶接点近傍が圧延機ス
タンドを通過する際、硬度変動や板厚変動などの外乱が
ある場合でも、溶接点近傍の特定の位置が圧延機スタン
ドを通過するタイミングを精度良く検出することができ
る。それにより、溶接点近傍の特定位置が上流スタンド
から下流スタンドまで到達する時間を検知し、先進率を
精度良く測定することができるので、連続圧延機の圧延
制御に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による先進率測定方法を実施する装置の
一例を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例の先進率測定手順のフローチ
ャートである。
【図3】本発明において溶接点近傍の特定点が圧延機ス
タンドを通過するタイミングを決定する具体的手法の一
例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 上流側スタンド 2 下流側スタンド 5 荷重計 6 回転計 7 ロール周速度測定器 8 圧延機入側溶接点検出器 9 圧延材(金属ストリップ) 10 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行する金属ストリップの後端に他の金
    属ストリップの先端を溶接し、これらの金属ストリップ
    を連続して圧延する連続圧延機における先進率測定方法
    において、 当該スタンドと、該スタンドの下流側において隣接する
    スタンドとにおける圧延荷重を測定し、各スタンドでの
    圧延荷重の溶接点近傍における変動成分のうち、圧延荷
    重が最大になるタイミングと最小になるタイミングを求
    めることにより、溶接部近傍の特定位置が各スタンドを
    通過する時刻を検出し、 前記検出した各スタンド通過時刻と、スタンド間距離と
    を用いて、板速度を求め、 前記求めた測定板速度と、当該スタンドのロール周速と
    を用いて当該スタンドの先進率を求めることを特徴とす
    る連続圧延機における先進率測定方法。
  2. 【請求項2】 溶接部近傍の特定位置が各スタンドを通
    過する時刻は、圧延荷重が最大になるタイミングと最小
    になるタイミングの中間点とすることを特徴とする請求
    項1記載の連続圧延機における先進率測定方法。
  3. 【請求項3】 各スタンドでの圧延荷重の測定は、当該
    スタンドの入側に設けられた溶接部検出器により金属ス
    トリップの溶接部を検出してから、所定サンプリング間
    隔時間ごとに行い、前記タイミングとは、前記サンプリ
    ング回数のことであることを特徴とする請求項1記載の
    連続圧延機における先進率測定方法。
JP8327133A 1996-12-06 1996-12-06 連続圧延機における先進率測定方法 Pending JPH10166016A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040110479A (ko) * 2003-06-19 2004-12-31 주식회사 포스코 압연기용 선진율 보상방법
CN110052498A (zh) * 2019-04-25 2019-07-26 首钢集团有限公司 一种判断平整机张力辊打滑位置和时间的方法及装置

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