JPH11510286A

JPH11510286A - 病院ベッド用のベッド状態情報のシステム

Info

Publication number: JPH11510286A
Application number: JP9508457A
Authority: JP
Inventors: アルリッチ，ダニエル，ジェイ．; ウェイスミラー，マッチュウ，ダブリュ．; スコット，トム; ジェニングス，ボブ; マイヤーズ，ジュリー; ノバック，ジョウ
Original assignee: ヒル−ロム，インコーポレイティド
Priority date: 1995-08-04
Filing date: 1996-07-25
Publication date: 1999-09-07
Also published as: AU6596896A; US5699038A; WO1997006519A1; EP0880768B1; DE69629944T2; JP2004030561A; US6147592A; EP0880768A4; EP0880768A1; US6362725B1; DE69629944D1; ATE249669T1

Abstract

(57)【要約】患者ベッド（16）の状態を当直の職員に対し表示するベッド状態情報のシステム（11）はベッド条件入力信号の発生装置を包含し、該発生装置はベッド要素条件および監視される条件の状態を表わす入力信号を監視するよう作動可能である。ベッド（16）上のインターフェイス板（35）はベッド条件入力信号を処理しベッド条件のメッセージを発生させ、該メッセージは監視される条件の状態を表わす。ベッド（16）から離隔する処理ステーション（46）は、データリンクを通してインターフェイス板（35）へ電気的に結合され、ベッド条件のメッセージを受理し、患者ベッド（16）およびその操作要素の状態をベッド（16）から離隔した場所における当直職員に対し表示するよう作動可能である。

Description

【発明の詳細な説明】病院ベッド用のベッド状態情報のシステム発明の分野本発明は、病院の通信システム、特に患者ベッドの情報を当直の医療職員へ提供するためのベッド状態のシステムを有する通信システムに関する。発明の背景病院の病棟または付属棟における看護婦およびその他の当直の職員は、高い圧力、ストレスおよび長い勤務時間を必然的にともなう条件の下で働いている。これらの看護提供者は、緊急のおよび非緊急の両方の状況下において、患者の要求に応答すべく常に油断ない状態を維持せねばならぬ。医療看護の経済的な実用性および常に増大する経費のために、病院の付属棟における呼出しに際して看護婦およびスタッフを最も効率良く使用すること、特に看護婦およびスタッフのレベルが最低に維持されている夜間において最も効率良く使用することが必要である。その一方で、看護婦およびスタッフ職員の効率を最適化したいという願望は、患者に対し高レベルの医療看護を提供するという第１の目標に比べて二次的な重要性しかもたない。任務および責任をそれ相応に簡略化することなく効率のために看護婦およびスタッフのレベルを低減させるならば、患者看護のレベルは低下することになる。従って、病院付帯部域における呼出しに基づく看護婦およびスタッフの効率を最大にし、しかもそれをこれらの専門的看護者の労働負荷又はストレスのレベルを上昇させたり患者看護のレベルを低下させたりすることのない態様で行なうことが望まれる。看護婦およびその他の病院スタッフの効率を最大にするための１つの方策は、これらの人々の居る種々の場所を継続的に監視するべく位置付けおよび識別システムを使用することを必然的にともなう。例えば、White の米国特許明細書第 4 275385号は、位置付けすべき人物が赤外線送信機を装着し、各送信機が装着者の一致に対応するパルスコード化信号を送信するような職員位置付けシステムを開示する。その他の数多くの米国特許明細書が同様に、White の特許に開示されるシステムを改善する意図をもつ職員位置付け又は監視システムを開示する。しかし、これらの改良は、信号検出の技術、又は報告書を作成するための記憶された情報の組織、維持および検索に関連するものである。これらの特許は看護婦およびスタッフが自らの仕事をより効率良くかつより効果的に行なう助けとなる通信システムを開示してはいない。その上、中央の遠隔な場所における情報の検索を可能にするかかる自動化された通信システムが備わった場合でさえ、幾つかの従来の職務はなおも患者の場所でその場で取り扱われてきており、患者又は患者が利用する機器の状態を目で観察するため病院の職員が物理的に患者と共に居ることを必要としてきた。病院の看護婦およびスタッフのこのような従来の職務の１つは、多数の病院患者ベッドの条件又は状態を監視することである。現在利用できる病院ベッドには、患者の看護に関連するさまざまな機械的および電気的システムが備わっており、これらのシステムは適切なケアを確保するべく監視されなくてはならない。例えば、マットレスの表面の条件ならびにその表面の形状は、患者が適切な位置にありベッドで費やす時間が長いことに起因する皮ふの損傷又はその他の病気を患うことがないようにするため、看護職員により頻繁に監視されなくてはならない。その上、患者が実際にベッドの中にいるのか又は看護職員の要請にもかかわらずベッドから出ているのかを知ることも往々にして必要である。さらに又、さまざまなその他の機械的なベッド条件も、それらが適切に作動し望ましい状態にあることを決定するべく、監視されねばならぬ。従来のベッドでは、ベッドの状態は、頭部板又は脚部板のいずれかのコンソール又は病室の内側の壁の上にあるコンソールの中で示される。従って、ベッド状態を監視するためには、さまざまなベッドコンソールを現場で見、解釈するべく病室の中で職員が付添うことが必要となる。このような職務は時間のかかるものであるばかりでなく、患者がなおもベッドの中に居るか否かといった或る種のベッド状態に対しては、看護職員による計画立てられた患者回診と対応する予め定められた一定の間隔をおいてではなくむしろできるかぎり早急に対応すべきである。従って、本発明の１つの目的は、病院のベッドの状態を監視する上で病院職員の全体的効率を改善させることにある。本発明の他の１つの目的は、病院の職員がベッド状態情報に瞬間的にアクセスできるように患者ベッド状態を連続的に監視することにある。本発明の他の１つの目的は、病院の通信システムからのベッド状態情報との対話およびその検索を単純化し、かくして看護婦およびスタッフのストレスのレベルを低下させることにある。本発明の他の１つの目的は、看護婦およびスタッフが病院の付属棟内で多数の患者ベッドを監視し利用する上での最適な効率を達成するのを補助することにある。本発明のさらに他の１つの目的は、ベッドの維持および必要な改良ならびにベッド使用中の患者の請求書作成のための経理目的のためのベッドの識別および記録保持情報を容易に利用できるようにすることにある。発明のサマリー本発明は、上述の目的を達成する。本発明のベッド状態のシステムは、患者に対する改善された看護およびベッドのより効率の良い利用のため一定数の異なる患者ベッドの状態を看護職員に対して表示する。本発明の好ましい実施形態においては、ベッドインターフェイス板からステーションに送られた情報を遠隔場所にて選択的に検索し、記憶し表示するために病院の現場内患者／看護婦通信システムに対しベッド監視インターフェイス板を作動的に接続するベッド状態システムが、マスタステーションすなわち看護婦ユニットステーションのようなベッドから離れた場所に対してベッド状態情報を提供する。このようにして、医療職員、保守用職員および経理職員は、ベッドおよびその中の患者についての情報を見極めるために物理的にベッドを見る必要がなく、かくして彼らの効率は増大する。その上、医療職員が患者ベッドのベッド状態をより効率良く監視できることにより、彼らの職務は軽減され、ストレスの少ない環境の中で患者の看護に集中することができるようになる。このシステムは、ベッドに関する一意の識別情報の瞬間的検索を提供し、ベッドの位置、マットレス表面の形状、ベッド上の安全システムの状態ならびにベッドと統合された種々の患者看護のシステムの現在の状態に関する状態情報を提供する。より特定的には、本発明のベッド状態システムは、患者ベッドに連結された複数のベッド条件信号発生器を利用する。信号発生器は、ベッド上の種々の異なる機構およびシステムの物理的又は電気的に結合されてこれらの機構又はシステムの作動状態を表示する。信号発生器は、単数又は複数の検出されたベッド条件を表わすベッド条件入力信号を生成し、プロセッサを内含するベッドインターフェイス板に電気的に結合されている。インターフェイス板は、監視されつつある特定のベッドについてのベッド識別情報を包含し、好ましくは、ベッドの頭部板又は脚部板といった枠体により常時支持されている。従って、インターフェイス板からの情報は、特定のベッドに一意的なものである。インターフェイス板からの識別情報は、ベッドのモデルタイプならびにベッドの一連番号およびその機能的能力のようなその他の識別情報を識別する。この要領で、看護職員は、どの形式のベッドがどの場所にあるか、ベッドがどのような機能を提供できるかを見極めることができる。一方ベッドインターフェイス板は、直列データリンク上で、好適には患者ベッドがある場所に近い壁の中のような病院の病室又はその他の適切な場所に位置づけされるか又は取りつけられているシステムインターフェイスユニットに接続されている。システムインターフェイスユニットは、現場内病院看護婦呼出しシステムのマスタステーションのような遠隔処理ステーションとベッド板の間の通信能力を提供する。インターフェイス板のプロセッサは、ベッド条件信号発生器のうちの１つまたは複数から信号を受理する。本発明の１つの実施形態においては、信号発生器はインターフェイス板およびプロセッサに直接ハード配線されている。１つの変形形態においては、信号発生器からのベッド条件信号は、操作ネットワークのデータバス上で送られる情報メッセージへと予め処理され得る。ベッド条件入力信号を受理した時点で、インターフェイス板のプロセッサは、ベッドインターフェイス板と壁インターフェイスユニットの間でデータリンク上で直列送信されるべき 10バイトのメッセージを作成する。メッセージは次にベッドの状態を決定するべく処理される。本発明のベッド状態のシステムが患者／看護婦の通信システムと統合されている場合、壁インターフェイスユニットはメッセージを局所的患者ステーションへと転送し、次にこの患者ステーションはメッセージを、集中看護婦又はスタッフ区域にベッドから遠く離れて置かれたマスタステーションへ転送する。ベッド条件は、LED のような視覚的表示器によって表示されてもよいし、またはその他の患者および職員情報と共にコンピュータの画面上に表示されてもよい。或る種のメッセージは、種々のベッド識別情報を包含して従ってベッドの種々の条件は、監視中のベッド形式およびベッドの場所にリンクされ、ベッド状態メッセージに対しより効率の良い応答を可能にする。ベッド情報は記憶されマスタステーションにより容易に検索されることができる。ベッド状態のシステムの作動中、２つのうち１つの形式のメッセージすなわち状態メッセージ又はベッドデータメッセージがインターフェイス板と壁インターフェイスユニットの間で伝送される。状態メッセージは、送信装置から送られた最後のメッセージの状態について送信装置のいずれか一方に知らせるべく、ベッドインターフェイス板と壁インターフェイスユニットの間で前後に伝送される。状態メッセージは、その他の装置又はノードが適切に作動しており又送られたメッセージを受理していることの確認を、各装置又はノードに対して提供する。ベッドデータのメッセージは、ベッドインターフェイス板により送出され、インターフェイス板に結合されたベッドの形式、ベッドの識別番号、インターフェイス板により検知され得る利用可能なベッド状態条件およびこれらのベッド状態条件の現況のような情報を包含する。より特定的には、ベッドから壁インターフェイスユニットへ伝送される各々のベッドデータメッセージは適切な長さをもち、送信中のメッセージの形式（すなわち、状態メッセージ又はベッドデータメッセージ）、送信中のメッセージの長さ、メッセージの実際のデータ（例えば状態データ又はベッドデータ）を表示する複数のデータフィールド、およびベッドインターフェイス板のような送信ノードによりそれが送信されたのと全く同じノードによりそのメッセージが受信されたことを確認するためのフィールドを包含する。状態メッセージは、ベッドインターフェイス板又は壁インターフェイスユニットのいずれかに対して、そのインターフェイス装置により最後に伝送されたデータメッセージが適切に受理されたか又は適切に受理されなかったかを表示し、適切に受理されなかった場合、送信インターフェイス装置はそのメッセージを再送信しなければならない。本発明の原理に従うと、その他の状態メッセージはベッドインターフェイス板がリセットされたことを表示し、その場合、ベッド形式およびベッド識別情報のような情報は再度送信されねばならぬ。本発明のシステムはさらに、現在送信すべきベッドデータメッセージが全くない場合に、ベッドインターフェイス板と壁インターフェイスユニットの間のハンドシェイクとして作用する全ての零状態のメッセージを利用する。本発明の好適な実施形態においては、ベッドインターフェイス板は、ベッドの特定の機能的特長に関するベッドデータを提供する。特定的には、ベッドインターフェイス板は、ベッドデータメッセージの中で、ベッドの患者退出検出システムが投入されているか否か；マットレスが皮ふの損傷を防ぐべく予防モードにあるか否か；ベッドがその最低位置に位置づけされているか否か；ベッドのブレーキがセットされているか否か；ベッドのフットレールのうちの１つ又は複数のものがラッチ解除されているか否か；そしてベッドのヘッドレールのうちの１つ又は複数のものがラッチ解除されているか否か、を表示する。発明の原理によれば、状態システムは拡張可能であり、種々の付加的なベッドの特長が監視されるよう容易に適合させることができる。本発明のベッド状態システムは、ベッド状態情報の優先順位を決定しこれに応答するのを容易にするため、好ましくは患者／看護婦通信システムの中に統合される。従って、本発明は、ベッドを物理的に視認してその状態を決定する必要性が効果的になくなるよう患者のベッドから離れた場所で病院の看護医員に対してベッド状態情報を提供する。さらに、看護医員によるベッド条件に対する即刻のより効率の良い応答を得るため、患者／看護婦通信情報と合わせた情報が提供される。同様に、ベッド状態情報は、後日に検索するべく患者／看護婦通信システムによって記憶され得る。その上、システムを使用するように職員を訓練することに付随するさまざまなコストは、現在利用可能な患者／看護婦通信システムに慣れた人であれば誰でも容易にベッド状態情報にアクセスできることから、低減されることになる。このようにベッド状態システムは病院付帯部域における最適な効率を促進する。本発明の前記のおよびその他の目的および利点は、添付図面およびその説明から明らかにされる。図面の簡単な説明本明細書の中に組込まれその一部を構成する添付図面は、本発明の実施形態を例示しており、以上に記した本発明の一般的記述および以下に記す実施形態の詳細な記述と合わせて、本発明の原理を説明し当業者が本発明を実践できるようにするのに役立つものである。図１は、病室内の１つの患者ベッドおよび本発明に従ったベッド状態システムのさまざまなコンポーネントの物理的配置を例示する病院の病室の斜視図である。図２は、本発明のベッド状態システムと共に利用される患者／看護婦通信システムのコンポーネントおよびステーションの間の電気的相互接続を表わす回路図である。図３は、患者／看護婦通信システムと一体化された本発明のベッド状態システムを利用する患者の準個室内の電気的相互接続およびコンポーネントを表わす回路図である。図４は、本発明のベッド状態システムのコンポーネントと共に構成された患者ベッドの上面概略図である。図５は、本発明のベッド状態システムのコンポーネントの間の電気的相互接続を描く回路図である。図６は、本発明のベッド状態システムを組み込んだ患者／看護婦通信システムのための患者ステーションの斜視図である。図７は本発明のベッド状態システムと一体化された患者／看護婦通信システムのための患者ステーションのコンポーネントの間の電気的接続を示す電気回路図である。図８は、本発明に従った患者／看護婦通信システムとベッド状態システムのための壁インターフェイスユニットのコンポーネント間の電気的接続を示す電気的回路図である。特定の実施例の詳細な説明本発明の好ましい実施形態においては、患者ベッド状態システム11が患者／看護婦通信システム10と統合されており、そのため、患者ベッド状態情報を提供することに加えて、統合されたシステムは同様に、患者および看護職員例えば看護婦などの場所およびアイデンティティに関する情報も提供する。従って、ベッド状態システム IIの作動および患者看護を強化する上でのその全体的効果を理解するにあたっては、患者／看護婦通信システム10およびその機能的特長ならびにベッド状態システムIIとのその統合についての概略的記述が役に立つ。患者／看護婦通信システムのさらに詳しい記述は、本書にその全文が参考として内含されている、1993年７月12日に提出された「患者／看護婦コールシステム」という題の原米国特許第 08/090804 号の中に提供されている。総合システム図１は、本発明の好ましい実施形態に従って患者／看護婦コールシステム10と統合されたベッド状態システム11のコンポーネントのいくつかの物理的レイアウトを示している。ベッド状態システム11がベッド状態情報を提供しているのに対し、患者／看護婦通信システム10は、病院の付帯部域又は病棟の中で出されるさまざまなベッド外呼出しと共に、ベッド状態情報を組織し、記憶し、維持しかつその検索を容易にし、かくして看護婦と患者12の間の通信能力を最適なものにする。より特定的に言うと、図１は、病院付帯部域のホール15からアクセス可能な病室14および部屋14の中にある患者ベッドを示している。１つのベッドしか示されていないものの、本発明は同様に、２つ以上の患者ベッド16が使用される準個室の病室14をも考慮している。患者ベッド16には、患者のケアにおいて病院職員を補助するべくさまざまな機械的および電気的システムが備わっている。これらのシステムの各々の現況又は条件は、本発明によって検出される。例えば、患者ベッド16は、ベッドの中に患者を収容するためのヘッドレール17ａ，17ｂおよびフットレール19ａ，19ｂを内含している。レールは、ヘッドレール17ｂにより示されるような上昇したつまりラッチされた位置と、ヘッドレール17ａにより示されているような降下したつまりラッチ解除された位置を有する。患者ベッド16の各々のヘッドレール17ａ，17ｂ又はフットレール19ａ，19ｂには、それぞれのレールがラッチ位置又はラッチ解除位置のいずれにあるかを検出するためヘッドレールラッチセンサー25とフットレールラッチセンサー27といったラッチセンサーが装備されている。その上、ベッド16には、患者12がベッドから退出したか又はなおベッドの中にいるかを検出するべく感圧センサーストリップ29を内含する患者退出検出システムが備わっている。患者退出検出システムは、投入又は投入解除でき、システムが投入されているか否かをセンサー（図１には示されず）が表示する。さまざまなセンサーシステムによってその他のベッドシステム条件もベッド16上で検出される（図４参照）。例えば、本発明の１つの実施形態において、ベッド16には、ベッドブレーキがセットされたか否かを表示するためのセンサー、ベッドがその最低の位置にあるか否かを表示するためのセンサーそして患者の快適さを高めるべくマットレス31が特定の堅さモードにあるか否かを表示するためのセンサーが備わっている。その上、本発明の原理に従って、ベッドのその他のさまざまな特長および機能を監視することが可能である。本発明のベッド状態システム11と共に使用するのに適したベッドの一例としては、Batesv がある。検知されたさまざまなベッド条件は、センサー信号と結びつけられ、ハード配線接続33を介してベッドインターフェイス板35に対し信号が提示される。ジャンクションボックス37を通してインターフェイス板35が直列ケーブル39およびプラグ39Ｐに接続され、これが次に壁インターフェイスユニット40に接続し、このユニット40は、ベッド状態情報を患者／看護婦通信システム10に結合する。ベッドインターフェイス板および壁インターフェイスユニット40の動作について、以下でさらに詳細に記述する。患者／看護婦通信システムハードウェア本発明と共に利用される患者／ナース通信システム10の一部として、患者ステーション41が、図１に示されているように病室14の頭部壁にとりつけられている。患者ステーション41はハード配線コネクタ43（図２参照）により壁インターフェイスユニット40に接続されており、コネクタ43は部屋14の頭部壁の後ろにある。ベッド16上の枕ユニット44がケーブル45を介して壁インターフェイスユニット 40のベッドアウトレット又はプラグ45Ｐに接続している。枕ユニット44については、以上で参照指示した「患者／ナースコールシステム」という題の特許出願においてより詳細に記述されている。さらに、ケーブル39は、インターフェイスユニット40のベッドアウトレット又はプラグ39Ｐに差し込まれる一方で、ケーブル 39の第２の端部は、ジャンクションボックス37を通ってベッドインターフェイスボード35に電気的に結合されている。図２は、本発明のベッド状態システム11と共に利用されるべき患者／ナース通信システム10の一実施形態に従ったハードウェアコンポーネントの間の電気的接続を概略的に例示している。より特定的に言うと、図２は、患者ステーション41 の全てと相互接続するマスタステーション46を示す。マスタステーション46において、システム10は、ナースに関する場所情報、病院呼出しに関する情報、病院の使用中ベッドに関する情報（ベッド状態システム11により提供されるもの）、病院の使用中ベッドの状態、システム10の操作方法についての指示事項、およびその他の一定数の特長を記憶する。マスタステーション46は、優先順状態に従い、受理された時間に従って病院呼出しを分類し表示する。呼出しが患者ステーション41によって検索される時、これらはこれと同じ順序で検索される。構造的には、マスタステーション46は、カラーディスプレイ47、ビデオＩ／Ｏカード48、キーボード49、制御ホイール50およびマスタステーションコンソール 51と相互接続する音響スピーカおよびハンドセット（図示せず）を内含する。マスタステーションコンソール51は、好ましくはメモリ、ハード駆動機構（少なくとも４Ｍバイトの記憶容量をもつ）、フロッピーディスク駆動機構、並列ポート、直列ポートおよび電源（図示せず）を含むマスタステーションパーソナルコンピュータ52とこれらのコンポーネントの間のインターフェイスとして役立つ。キーボードケーブル53がマスタステーションコンソール51をビデオアダプタ55と相互接続している。同軸ケーブル54はマスタコンソール51およびこれらのコンポーネントに対して電力を供給し、かつケーブル54は、マスタステーションコンソール51を介してビデオアダプタ55とビデオインターフェイス48を相互接続している。もう１本の電気ケーブル56が、パーソナルコンピュータ52の中のローダーカード57とマスタステーションコンソール51を相互接続し、かつケーブル56は単一の８芯ケーブル内に２つの音声（２Ｂ＋２Ｄ）チャンネルを内含している。マスタステーション46は、病院の付帯部域内のスタッフステーション、病院付帯部域のナースステーション又は病院付帯部域用の総合事務所に、物理的に位置付けされている。マスタステーション46のパーソナルコンピュータ52はケーブル58および59を介して、好ましくは病院付帯部域内の機器クローゼット又はキャビネット60内にあるシステムの信号処理コンポーネントに相互接続する。ケーブル59は、単一の８芯ケーブルの中に３本の音声（２Ｂ＋２Ｄ）チャンネルを含み、ケーブル58はRS -232ラインである。機器キャビネット60の中にあるコンポーネントは、配電カード（図示せず）を位置づけするためのカードケージ61および好ましくはDXP という商標でヴァージニア州Charlottes villeのComdial Corporation によって製造されたコンポーネントである拡張可能な構内交換設備（つまり「PBX」）62を内含している。基本的には、このDXP は音声／データスイッチであり、これには、二地点間音声リンクを割当てマスタステーション46から患者ステーション41まで又はその逆方向にメッセージの形でデータを分配するために必要なハードウェアおよびソフトウェアが含まれる。マスタステーション46は３つのオーディオステーション（音声端末装置）を占有する。PBX62 として役立つ単一のDXP は５つの16チャンネルカード、又は77の患者ステーション41とそれに加えて、マスタステーション46を接続することができる。カードケージ61内の各々の配電カードは、最大で16のオーディオステーションを接続することができる。拡張PBX62 およびキャビネット60が、合計で192 のオーディオステーション又は189 の患者ステーション41とそれに加えて１つのマスタステーション46（３本の音声ラインを必要とするもの）を許容することができる。この拡張された能力は、１つのPBX(タイプDXP)62 、DXP 拡張キャビネット（図示せず）および12の配電カードを必要とする。場合によっては、付加的なマスタステーション46の相互接続がさらにシステム10の能力を拡張することもできる。電源63がPBX62 に対し電力を供給する。電源64およびバッテリバックアップ65 がカードケージ61に接続し、キャビネット60内のその他のコンポーネントに対して電力を供給する。電気ケーブル68が、カードケージ61の配電カードの１つを病室Ｉ／Ｏボード70 に接続する。病院付帯部域内の各々の病室14はＩ／Ｏボード70を含み、このＩ／Ｏボード70は、多数の接続部分と部屋14 からの呼出しを生成するための入力端を内含する。図２は、ケーブル68ａを介してカードケージ61に接続された病室14ａ、およびそれぞれケーブル68ｂおよび68 ｃを介してカードケージ54に接続された病室14ｂおよび14ｃを示している。Ｉ／Ｏボード70およびその相互接続されたコンポーネントは、本発明に従ってベッド状態情報が提供される室内ネットワークを構成する。Ｉ／Ｏボード70に接続されたコンポーネントの間の通信は、２線式半２重マルチドロップEIARS-485 標準の上で行なわれ、メッセージ交換はピア・トゥ・ピアである。室内ネットワーク上の任意の装置が、ポールを待つことなく任意のその他の装置に対しデータを送信できる。室内ネットワークは、変圧器で絶縁されていない。各々の患者ステーション41は、２線式ツイストペアネットワーク（Motorola U DLT ２Ｂ＋２Ｄ）上でPBX62 とインターフェイスし、メッセージは、Ｄ−チャンネル上でステーション41とPBX62 の間で送受される。患者ステーション41からPB X62 によって受理されたメッセージはマスタステーションPC52へ伝送され、患者ステーション41により受信されたメッセージは、マスタステーションPC52で発信する。患者ステーション41は、メッセージを互いに直接送信できない。患者ステーション41および／又はマスタステーションPC52は、いつでもメッセージを伝送することができる。マスタステーションPC52において、ENTER PRZ と呼ばれるCO MDIAL が供給したライブラリがPBX62 とのインターフェイスを取り扱かう。システム10が患者ステーションに渡したいと考える全てのメッセージは、ENTER PRZ ライブラリが受入れることのできる形に変換される。ENTER PRZ ライブラリの１つの機能は、ネットワーク上のステーション41にメッセージを渡すことにある。宛先アドレスも同様にこの機能の一部として渡される。このときENTER PRZ ライブラリはこの情報を、宛先、アドレスおよび検査合計などを含むライブラリ独自の制御情報と共に、ライブラリ独自のリンクレベルプロトコル内に埋め込み、情報をPBX62 にパケットとして送る。図２に示されている病室14ａに関しては、例えば41ａおよび41ｂと呼称されている患者ステーションはそれぞれケーブル71ａおよび71ｂを介してＩ／Ｏボード 70に接続する。壁インターフェイスユニット40ａおよび40ｂはそれぞれケーブル 43ａおよび43ｂを介して患者ステーション41ａおよび41ｂに接続する。ケーブル 39ａは壁インターフェイスユニット40ａにベッドインターフェイスボード35ａを相互接続し、ケーブル45ａは枕ユニット44ａを壁インターフェイスユニット40ａに接続する。患者ステーション41ｂは類似の接続を内含している。ライン75を介してボード70には煙警報器73が接続されている。さらに、入浴又は浴室ステーション74がライン76を介してＩ／Ｏボード70に接続している。シャワーステーション78がライン79を介してＩ／Ｏボード70に接続している。遠隔コードステーション81がライン82を介してＩ／Ｏボード70に接続している。遠隔スタップステーション84は、ライン85を介してＩ／Ｏボード70に接続している。煙警報器73、入浴ステーション74、シャワーステーション78、遠隔コードステーション81および遠隔スタッフステーション84は、病室14ａからシステム10へ、ルームエリア又は装置と結びつけられたさまざまな信号呼出しを生成する。呼出しには、条件の重大性に関して一定の優先度が割当てられる。例えば、煙警報器呼出しには確かに、例えばシャワー呼出し又はベッド状態メッセージに比べて高い優先順を与えるのが望ましい。さらに、患者／ナースコールシステムの利用分野で論述した通り、ロケータバッジ83又はチェーン呼出し装置をＩ／Ｏボード70に電気的に結合させることもできる。図３は、マスタステーション46と病室14の間の接続部分を、図２よりも幾分か詳しく示す概略的配線図である。より特定的に言うと、図３は、カードケージ61 （図２）内に収納された配電カード87の１つを示す。各々の配電カード87は16の１チャンネルポート87ａ、５つの３チャンネルポート87ｂ、８つの２チャンネルポート87ｃ、PBX62 に接続する１つのデータポート87ｄおよび４つの並列電力ポート87ｅを内含している。配電カード87は同様に、各々が単チャンネルポート87 ａのうちの１つに対応している複数の（好ましくは16の）１アンペアヒューズ（図示せず）をも含んでいる。好ましくは、ケーブル59は、単チャンネルポート87 ａの最も下部のものをローダーカード57に接続する。この構成においては、２つの最下位の２チャンネルポートは利用できない。１チャンネルポート87ａの最も下のものから上向きに移動すると、次の３つのポートは、ローダー、マスターボイスそしてマスターモニターと呼称される。１チャンネルポート87ａのうちの最も上のものは、ブースタポートと呼称される。配電カード87のポートは、患者ステーション41のためのアドレスを指定する。配電カード87と部屋14の中のさまざまな患者ステーション41すなわち室内ネットワークの間で、呼出し信号およびナース情報信号は、アドレス又は場所信号を内含していない。病室14内で呼出しが生成されると、各呼出しは、その特定の患者ステーション41のために指定されたポートを介して配電カード87まで経路指定され、信号は配電カード87からマスタステーション46までさらに送られるが、このとき、特定のステーション41を指定するためPBX62 により１つの信号アドレスがそれに添えられる。PBX62 とマスタステーション46の間の信号送りは、RS-232ライン上の直列データストリングを介して行なわれ、各々のデータストリングは、呼出し又はベッド16と結びつけられた特定の患者ステーション41に関連する場所情報と組合わされた呼出し情報又はベッド状態情報を内含する。ローダーカード57と単チャンネルポート87ａのうちの最下位のものとの間の相互接続は、マスタステーション 46からＩ／Ｏボード70およびステーション41までソフトウェア命令をダウンロードするために用いられる。この特長については、後の節でより詳細に説明する。図３に示されているように、病室14用のＩ／Ｏボード70は、配電カード87とステーション41の間のインターフェイスを提供する。より特定的に言うと、各々のＩ／Ｏボード70は、各々患者ステーション41に対しケーブル71を介して接続することのできる複数のポート70ａを内含している。図３に破線43ｚによって例示されているように、複数のベッドインターフェイスボード35および壁インターフェイスユニット40が、重複やコストの節減を目的として共通の患者ステーション41 ｂを共有することができる。このような場合、ステーション41ａおよびライン71 ａは削除できる。「患者／ナースコールシステム」原特許の中でより詳しく論述されているホールユニット（図示せず）といったようなその他の装置に対して接続できるように、付加的な出力ポート70ｂが構成されている。ポート70ａ又は70 ｂは、特定の病院付帯部域の必要性に応じて、入浴ステーション74、シャワーステーション78、遠隔コードステーション81又は遠隔スタッフステーション84といったような単数又は複数の付加的なステーションのためにも使用可能である（図２）。図６は、患者ステーション41の１つの実施形態の斜視図を示す。患者ステーション41は、好ましくはネジにより頭部壁に連結する成形ハウジング90を内含する。１台の音声スピーカー92がハウジング90の左側にある。押しボタン93がスタッフ非常呼出しを生成し、押しボタン94はこの呼出しを取消す。制御ホイール96はディスプレイ 97と合わさって作動して、患者ステーション41での表示のためマスタステーションからの情報の検索を制御する。好ましくは、ディスプレイ97は、２ライン×16 文字のLCD ディスプレイである。ホイールの回転および押下げは、「患者／ナースコールシステム」という題の特許出願により詳しく記述されているように、患者ステーション41と結びつけられたさまざまな情報に対するカーソルアクセスを可能にする。ベッド状態システムハードウェア図４は、本発明のベッド状態システム11を組込んだ病院のベッド16を例示している。このベッド16は、頭部板100、脚部板102、ヘッドサイドレール又はヘッドレール17ａ，17ｂ、フットサイドレール又はフットレール19ａ，19ｂ、およびそれぞれ104および105で表わされた頭部および脚部端部をもつ患者マットレス31を内含する。マットレス31は好ましくは膨張可能であり、上昇、下降又は固定させることができる。ベッド16は、それが使用状態にあるか退出状態にあるかを示すためベッドの中の患者の体12の圧力を検出する平行な圧力パッド29ａ，29ｂを内含する、上述のとおりの患者退出又はベッド退出検出システムを含んでいる（図１参照）。ベッド16は同様に、さまざまな機械的／電気的システムおよびベッド上のこれらのシステムと結びつけられた複数のセンサーをも内含しており、ベッド16のさまざまな状態条件を検知する。検知された条件は、本発明に従って処理され病院職員に対し視覚表示するべくマスタステーション46まで送られる。例えば、ベッド16は、患者がそこから退出したことを表示するための圧力パッド29ａおよび29 ｂに電気的に結合されたセンサー108 を内含する。センサー108 は同様に、ベッド退出検出システムが投入されており、患者がベッドから退出したことをいつでも検出できる状態にあるということの表示を提供する。ベッド16は、それぞれヘッドレール17ａ，17ｂおよびフットレール19ａ，19ｂと結びつけられたセンサー25ａ，25ｂおよび27ａ，27ｂを内含する。センサー25 ａ，25ｂおよび27ａ，27ｂは、単数又は複数のヘッドレール又はサイドレールが下降した、つまりラッチ解除された位置にあるか否かを検出する。さらに、ベッド16は、それが下降位置又は最も低い位置にないことを検知するセンサー110 を内含する。センサー114 は、ベッド16上のブレーキ（図示せず）がセットされていないことを検知する。センサー118 は、マットレスの快適さモードを検知するため、膨張可能なマットレス31に結合されている。例えば、膨張可能なマットレスは、往々にして、ベッドを占有する患者の条件に応じて異なる堅さレベルを有する。ベッド16は、患者の体に褥瘡が形成されるのを予防するために有効である予防モードにマットレスが入っているか否かを検出するセンサー 118 を内含する。上述の特長をもつ現在その上、ベッド16は、患者のケアに関係するその他の機械的／電気的システムを内含していてよく、ベッド16は、その他のベッド条件を検出しその他のベッド状態情報を提供するための本発明の原理に従ったセンサーを用いて改良することもできる。本発明の作用を例示するため、ベッド非下降状態(BND)、ブレーキ非セット状態(BNS)、予防モード（PM）、フットレール非ラッチ状態（FRNL）、ヘッドレール非ラッチ状態（HRNL）、およびベッド退出システム非投入状態（BENA）という６つの検知されたベッド条件入力信号を、本発明の詳細な説明において利用することにする。ただし、当業者であれば、本発明の原理に従って検知され処理されるその他の状態条件を利用することも可能である。図４を参照すると、ベッド状態条件を検知するさまざまなセンサーの全てが、好ましくはベッドの中心でベッドのフレームにより支持されたセンサーハブ120 に接続されている。例えば、フットレールおよびヘッドレールセンサー25ａ，25 ｂ，27ａ，27ｂは、それぞれライン122 および124 によりハブ120 に接続されている。ベッド退出システムセンサー108 はライン126 によりハブ120 に結合されている。ベッドブレーキセンサー114 はライン115 によりハブ120 に結合され、一方ベッド／マットレスモードセンサー118 およびベッド位置センサー110 はそれぞれライン119 および111 によりそれに結合されている。130 という番号で集合的に例示されているその他の状態条件センサーラインも同様にハブ120 に接続できる。33という参照番号によって集合的に表示されている複数のハブ出力ラインは、ベッド16の頭部板100 にあるベッドインターフェイスユニット35に対する出力としてハブ信号を結合する。同様に、ベッド条件入力信号をライン133 によりハブ120 を通って脚部板102 まで経路指定することができ、ここでこれらの信号は脚部板ベッド制御ユニット134 によって表示される。図５は、ベッドインターフェイスボード35の電気コンポーネントおよび接続を例示する。ベッドインターフェイスボード35は、Motorolaから入手可能なMC1431 50といったようなマイクロプロセッサ140 を利用する。プロセッサ140 は、本発明に従って必要に応じて利用可能である外部メモリー141 に結合されている。入力ライン146 上でプロセッサ140 に対して選択されたベッド信号を入力するためセレクタ144 およびプロセッサ140 によって制御されるマルチプレクサ142 の中に、さまざまなベッド条件入力信号又は入力が経路指定される。BND，BNSおよび BENAといったようなさまざまなベッド条件入力が、マルチプレクサ142 に達する前に光学アイソレータ 148 ａ， 148ｂ， 148ｃ(集合的に148)を通過する。光学アイソレータ148 は、誤った信号をひき起こす可能性のあるそれぞれのベッド条件入力ライン上の接地ルーピングを防ぐ。光学アイソレータ148 によると、選択されたベッド信号条件入力ラインとベッドインターフェイスボード35のその他の電気コンポーネントの間には直接的電気接続が全く存在しない。本発明において使用するための適切な光学アイソレータは、Motorola社から入手可能な4N35である。 PM入力ラインは、比較器151 を内含する信号条件づけ回路150 を通して送られる。PM入力は、それが高いか低いか決定するために基準電圧レベルＶ_refと比較される作動可能電圧範囲を有している。条件づけ回路150 には、Motorolaからの LM393N比較器が適している。電力は、図５内でＶ_ccおよびcommonとして呼称されている給電ライン上のインターフェイスボードに供給される。ヘッドレール（HRNL）およびフットレール（FRNL）のためのベッド条件入力は、マルチプレクサ142 に対して直接入力される。HRNL入力端はヘッドレールセンサー25ａ，25ｂの対と直列に接続される。好ましい実施形態では、センサー25ａ，25ｂは、閉じたときにそれぞれのレールがラッチされることを表示するようなスイッチである。両方のスイッチ25ａ，25ｂが閉じられた（レールがラッチされた）時点で、電圧Ｖ_ssにより設定されたHRNL入力信号はデジタル低レベルまで引き下げられる。スイッチの一方又は両方が開き、単数又は複数のレールがラッチ解除され下降位置にあることを表わしている場合、HRNL入力信号は高くなる。ヘッドレールにより生成されベッドインターフェイスボードにより処理されたベッド入力信号は、NCHRNLと呼称される。「高」および「低」という語は、ここで、そして本出願全体を通して、それぞれ数値的に高いおよび低い信号レベルを意味するべく使用されている。ヘッドレールの条件といったような各々の監視されたベッド条件は特定の状況つまり状態を有する。条件状態は、ベッド上で監視されている特定のセンサーシステム、オペレーション要素又は装置の作動状態の決定要因である。ヘッドレールに関しては、監視される条件は、ヘッドレールの位置であり、このような条件の状態はラッチ状態又はラッチ解除状態のいずれかである。例えば、HRNL入力信号が高いときのヘッドレールの状態は、ヘッドレールがラッチされていないというものである；HRNL信号が低い場合、ヘッドレール状態はラッチされた状態である。さまざまなベッドシステムおよび装置の監視された状態を、以下でより詳細に論述するように、インターフェイスボードおよびマスタステーションといったようなシステムの通信用ノードによって送られるSTATUS（状態）信号と混同すべきではない。同様にして、FR NL入力は、フットレールセンサースイッチ27ａ，27ｂの対と直列に接続され、かくして両方のスイッチが閉じられた（レールがラッチされた）時点でFRNL入力が低く、１つ又は両方のスイッチが開いている（レールがラッチ解除されている）ときFRNL入力が高くなるようになっている。フットレールによって生成された入力信号はNCFRNLと呼称される。 BND 入力信号によって表示される条件は、ベッドが下降位置にないといったようなベッドの位置である。すなわち、ベッドは、最も低い位置以外の任意の位置にある、例えば患者が退出するのを補助する、患者をより快適にするなどといった目的でベッドがもち上げられているのである。ベッドが下降状態にない場合、システム110 からのBND 信号が高くなることによって、その状態が表示される。このとき、光学アイソレータ 148ａの出力は低くなり、NCBND によって表示される。ベッドブレーキの条件はセンサー114 により監視される。ベッド 16のブレーキ（図示せず）がセットされていない場合、センサー114 からのBNS 入力信号は、高くなることによってかかる状態を表示する。光学アイソレータ 1 48ｂの出力は低くなり、NCBNS によって表示される。ベッド退出システムセンサー108 が、ベッド退出システム29ａ，29ｂが投入されていないことを表示した時点で、その状態は、センサー108 からのBENA信号が低くなることによって表示される。このとき、光学アイソレータ 148ｃからの出力は高くなり、NCBENAと呼称される。図５に例示されているように、BENAセンサー信号をベッド16のサイドレールから取ることもできる。HILL-ROM Advance 20 システムの活動化を可能にする。ベッド16のマットレス31が予防モードに置かれた場合（Advance ー118 からのPM入力信号は比較器151 により基準電圧Ｖ_refに比較される。PMが４〜4.5 ボルトであるならば、NCPMと呼称される信号条件づけ回路150 の出力は低い；しかしながら、PMが 2.5〜3.5 ボルトである場合、信号条件づけ回路150 の出力は高く、条件状態は、ベッドが予防モードにあることを示す。本発明の好ましい実施形態のためには、検知された条件のためのさまざまな条件が指定されているが、本発明は、検出されたベッド条件についてのこのような信号レベルに制限されるものではなく、レベルは容易に逆転又は修正され得る。監視された条件の状態を表わす検知された入力信号の全てがマルチプレクサ14 2 に入力される。ベッドインターフェイスボード35のプロセッサ140 は、セレクタ144 を通してマルチプレクサ142 を制御する。本発明の原理に従うと、マルチプレクサ142 に対する検知された入力信号の数は、より大量のベッド状態情報を取り扱かう目的で増加させることができる。同様にして、セレクタ入力端154 およびセレクタ出力端155 の数も、非常に大量のベッド状態情報をアクセスし制御するためより多数のマルチプレクサを収容するべく増大させることが可能である。監視すべき選択されたベッド入力信号が指定された時点で、プロセッサ140 は、セレクタ入力ライン154 上で、セレクト信号を送り、セレクタは、ベッド入力信号（すなわちNCFRNL，NC BND，PM など）を選択するべく出力ライン155 を通してマルチプレクサ142 と通信する。マルチプレクサ142 は、入力ライン146 を通してプロセッサ140 に対し選択された入力信号を転送する。プロセッサ140 はさまざまなベッド入力信号33 を処理し、以下で詳述する通り壁インターフェイスユニット40に対して送るべきベッド条件メッセージを形成する。発明の一実施形態においては、ベッド入力信号33は、ベッド16上のさまざまなシステムセンサーからベッドインターフェイスボード35によりハード配線された入力として受理される。代替的には、ベッドインターフェイスボード35内で利用される選択されたプロセッサ140 により要求される通り、ローカルエリアネットワークプロトコルを利用することが可能である。例えば、考えられる１つのプロセッサプロトコルがEchelon から入手可能であり、これはLON(ローカルオペレーティングネットワーク)と称されている。LON は、ベッドインターフェイスボード35に対しベッドの異なるシステムセンサーおよび状態入力信号をインターフェイスするのに用いられる。LON メッセージは、ライン159 から適切なライントランシーバ160 によって受理され、マイクロプロセッサ140 によって処理され、本発明に従った壁インターフェイスユニット40に送られる。かくして、本発明のベッド状態システム11は、インターフェイスボード35に対するハード配線されたベッド状態入力端の数を増大させることによってか又は LON を通してベッドインターフェイスボードに接続されたノード数を増加させることによって、拡張され得る。プロセッサ140 はマルチプレクサ142 からのベッド状態入力信号を処理し、入力信号の内容に応じてベッドメッセージを作成する。このとき、プロセッサ140 によって作成されたベッドメッセージはベッドジャンクションボックス37を通して直列データリンク39上で壁インターフェイスユニット40まで送られる。ベッドジャンクションボックス37は同様に、一般に患者から容易に手の届く範囲内にあるベッド制御装置に対し照明およびTV／ラジオといった外部装置およびさまざまなベッド機能を結合させるためにも利用される。集合的に161 をいう番号で呼称されている光学アイソレータは、接地ルーピングを防ぎ直列データリンク39上のノイズ問題を無くするため、プロセッサ140 の入出力データライン162 に結合される。好ましくは、各々の直列ラインが絶縁されている。プロセッサ140 からの入出力データライン162 は、患者／ナース通信システム10との通信のためベッド 16からのメッセージを含んでいる。システムメッセージライン164 により指定された光学アイソレータ161 の出力端は、壁インターフェイスユニット40との通信のため、ジャンクションボックス37を通ってデータリンク39に結合されている。従って、ラインアイソレータ161 を用いると、ベッドインターフェイスボード35 と壁インターフェイスユニット40の間には電気的接続が全く無い。ラインアイソレータ161 として適したアイソレータは、Motorolaからの4N35である。データリンク39は好ましくは、５キロビット／秒の完全同期式二地点間直列データインターフェイスである。インターフェイスは、DATA IN，DATA OUT および CLOCK という３本の導線そして一方の端部にはマスター、もう一方の端部にはスレーブを必要とする。これら３本の導線 DATA IN，DATA OUT およびCLOCK は、データリンク39内に具備され、ジャンクションボックス37およびアイソレータ161 を通してプロセッサ140 の入出力ライン 162 におおよそ結合されている。好ましい実施形態においては、ベッドインターフェイスボード35はマスターとして役立ち、一方壁インターフェイスユニット40 はスレーブとして役立つ。コンパチブルインターフェイスは、Echelon から入手可能なNeurowire，Motorola から入手可能なSPI およびNational Sewiconductor から入手可能なMicrowave といったように、複数のメーカーによって支援されている。標準的データリンクトポロジーによって、さまざまなマイクロプロセッサがベッドインターフェイスボード35と壁インターフェイスユニット40の両方において利用できることになる。壁インターフェイスユニット40は、図３に示されている通り、室内ネットワークにより、病室ステーション又は患者ステーション41 に接続される。患者ステーション41は、マスタステーション46との全二重通信を有し、患者ベッド16からのベッドメッセージは、患者ステーション41を通してマスタステーション46まで転送される。ベッドメッセージ以外のその他のメッセージタイプも患者ステーション41により認識される可能性があり、又患者ステーション41において現場にて処理され得る。ベッド状態システムソフトウェアプロトコルベッドインターフェイスボード35と壁インターフェイスユニット40の間のインターフェイスプロトコルの好ましい実施形態においては、ベッドメッセージ構造は、10バイト（80ビット）で固定されたメッセージ長を有する。メッセージ構造およびその中に含まれるさまざまなフィールドは、下記のように指定され構成される。動作中、ベッドインターフェイスボード35は 250ミリセカンド（＋／−10ms）毎にポーリングする。各々のポールは、ベッドインターフェイスボード35から80 のクロックパルスを提供する。各ポールにおいて、ベッドインターフェイスボード35から壁インターフェイスユニット40 までそして壁インターフェイスユニット40からベッドインターフェイスボード35 までメッセージが送られる。メッセージは、ベッドに結びつけられた特定のシステム機構を制御するため、ベッドインターフェイスボード35又は壁インターフェイスユニット40からのSTATUSメッセージ、ベッドインターフェイスボードから壁インターフェイスユニットへのBED_INPUTSメッセージ、又は壁インターフェイスユニット40からベッドインターフェイスボード35へのBED_OUTPUTS メッセージのいずれかとなる。いかなるBED_INPUTS又はBED_OUTPUTS メッセージも送られない場合、自動的にSTATUSメッセージが送られる。STATUSタイプのメッセージは、監視されているベッド条件の実際のオペレーション状態又は現況を提供するBED_IN PUTSメッセージと混同されるべきではない。STATUSタイプメッセージは、特定の通信ノードの状態およびそれがシステムと適切に通信しているか否かを表示する。ベッド状態システム11のメッセージプロトコルについては、基本的に４つのメッセージ組合わせが利用される。ベッドインターフェイスボード35および壁インターフェイスユニット40が両方共活動停止中である場合、各々は、各ポール中、互いに対しSTATUSメッセージを送り出し送り戻し合う。ベッドインターフェイスボード35がBED_INPUTSメッセージを送った場合、壁インターフェイスユニットは、BED_INPUTSメッセージが適切に受理されたか又は適切に受理されず従って再送信されるべきであることを表示するSTATUSメッセージで応答する。同様にして、壁インターフェイスユニット40はBED_OUTPUTS メッセージをベッドに送ることができ、ベッドインターフェイスボードはSTATUSメッセージで応答する。最後に、インターフェイスボード35およびインターフェイスユニット40は両方共それぞれ BED_INPUTS，BED_OUTPUTS メッセージを送ることができ、次のポールで、対応する受信ノードがSTATUSメッセージで応答することになる。 STATUSメッセージは、送信ノードに対し、受信ノードの状態又、最後に送信されたメッセージが受信ノードによってどのように受信されたか、を表示する。ここで言う「ノード」という語は、ベッドインターフェイスボード又は壁インターフェイスユニットのいずれかを記述するために用いられている。STATUSメッセージは、ベッドインターフェイスボードノードといったような、メッセージの送信ノードにおける４つの条件のうちの１つを表示することができる。STATUSメッセージが送られるとき、MSG_TYPEフィールドは、メッセージがSTATUSメッセージであることを表示することになる。DATA[6]フィールド内に含まれているデータはこのとき、送信ノードの実際の状態（例えばベッドインターフェイスボード35）を表示することになる。実際の状態データは長さが１バイトにすぎず、バイトが全てゼロである場合、これはTYPE_ZERO 状態と呼ばれる。TYPE_ZERO 状態は基本的に、ノードの１つに対しそれがもう１つの特定のノードと通信できることを示すハンドシェーク状態である。すなわち、これは、ベッドインターフェイスボード35に対して壁インターフェイスユニットがシステムに接続され通信しようとしていることを表示することができる。DATA[6]フィールドバイトが全てゼロでない場合、又バイトの第１のビットがセットされている場合、ノード状態は、肯定応答状態又はACK と呼ばれる。すなわち、STATUSメッセージは、受信ノードが最後のメッセージを適切に受理したことを表示する。バイトのビット２がセットされている場合、STATUS MESSAGEは否定応答つまりNAK メッセージと呼ばれる。状態データバイトのビット３がセットされた場合、状態メッセージはRESET メッセージとして呼称される。RESET メッセージの結果については、さらに以下で詳述する。従って、STATUSメッセージは、ACK，NAK，TYPE-ZERO およびRESET である。STATUSメッセージ内のパラメータが変わる毎に、メッセージは再送信されなくてはならず、又あらゆる非−STATUSメッセージに優先しなくてはならない。 BED_INPUTS又はBED_OUTPUTS メッセージがデータリンク39上で送信ノードにより送信される毎に（すなわち非STATUSメッセージが送られる毎に）、送信ノードがもう１つのメッセージを送れるようになる前にこの送信ノードによりメッセージ受信ノードからACK 状態メッセージが受理されなくてはならない。送信ノードがメッセージ受信ノードからNAK メッセージを受理した場合、これはすなわち、最後のメッセージがメッセージ受信ノードにより誤って受信されたことを意味する。このとき、送信ノードは最後に送られたメッセージを再送信する。ノードは、最後に送られたメッセージがBED_INPUTSメッセージといったような非−STATUS メッセージであった場合、ACK およびNAK メッセージに対してのみ応答することになる。そうでなければノードはただSTATUSメッセージを前後に戻り続けるだけとなる。一定時間内にいかなるACK 又はNAK メッセージも受理されなかった場合、ノードはタイムアウトし自動的にリセットできる。リセット時点で、ノードは、以下において詳述するシステムのパワーアップ時点でそれが当初送信したメッセージを送ることになる。従って、STATUSメッセージを除く送られた全てのメッセージは、受信ノードからACK タイプのSTATUSメッセージを要求する。送信ノードがAC K メッセージの受信前にタイムアウトしたならば、ノードは自動リセットする。好ましくは、壁インターフェイスユニット40は、枕スピーカー44から来るナースコールのようなベッドインターフェイスボード35からのあらゆるハード配線ナースコールに対し第１のかつ最高の優先順を与える。ベッドインターフェイスボード35は、壁インターフェイスユニット40 が、メッセージが転送され得る以前に高優先度の呼出しを処理していなくなるまで待機することになる。送信ノードからの全ゼロ又は全１のメッセージは、受信ノードによって無視され、NAK メッセージは生成されなくなる。ベッドインターフェイスボード35は、本発明のベッド状態システム11の作動中、壁インターフェイスユニット40に対しさまざまなベッド情報メッセージ（すなわち、BED_INPUTSメッセージ）を送る。本発明の一実施形態においては、利用可能なBED_INPUTSメッセージは、BED_TYPE，ID_NUMBER BED_INPUTS_UPDATE および INPUTS_MSKと呼ばれる。BED_TYPEメッセージは、システムに接続されたベッドのタイプについて、壁インターフェイスユニット40に情報を提供する。その結果として、マスタステーション46は、システムによって送られたさまざまなベッド情報メッセージに従って異なるモデルベッドについて異なるスクリーンを表示するべくプログラミングされ得る。BED_TYPEメッセージの中で、MSG_TYPEフィールドは、データDATA[6]フィールドがノードとしてシステムに接続されたベッドタイプについてのデータを含んでいることを表示する。このベッドタイプは、DATA[6 ]フィールド内の１つのデータバイトによって表示さの存在を表示することになる。このようにして、システムに接続されたさまざまな異なるタイプのベッドからの情報がそれ相応に処理される。 ID_NUMBER メッセージは、特定のベッドに結びつけられた一意の識別番号について、壁インターフェイスユニット40およびシステム10に情報を提供する。この番号は、ベッド16に結びつけられた通し番号に相互参照されることができ、又ベッド通し番号を実際に含んでいてもよい。かくしてベッド状態システム11はシステム全体を通して個々のベッドを追跡する。ID_NUMBER メッセージが送られる場合、MSG_TYPEフィールドは、DATA[6]フィールド内のバイトが一意の識別番号を含むことを表示する。好ましくは、ベッドの識別番号を表示するのにデータ[6]フィールドの６つのバイト全てが利用される。識別番号は、各ベッドインターフェイスボード35に対して一意のものであり、従ってそのインターフェイスボード35が万一交換された場合、新しい番号がそのベッド16に結びつけられることになる。 ID_NUMBER メッセージは、ベッドのための通し番号情報の自動的検索を提供し、病院のメンテナンス部門および経理部門の両方においてマスタステーション又はその他の処理装置まで転送され得る。このとき、メンテナンス職員は、そのベッドについてのメンテナンス又は交換計画を決定するためならびに特定のベッドが以下で論述するようにその能力のグレードアップを必要とし得るか否かを決定するために、記録保持目的で特定のベッドを記録し追跡することができるだろう。さらに、経理職員は、ベッドの効率の良い恒常的な使用およびベッドのダウンタイムの低減を確実にするため、請求書作成および占有状態監視を目的としてベッドの使用に関する精確な記録保持情報を有することになる。 INPUTS_MASK と呼ばれるベッド入力マスクメッセージも同様に、ベッドインターフェイスボード35から壁インターフェイスユニット40まで送られる。INPUTS_M ASK メッセージは、好ましくは特定のベッド16のためのベッドインターフェイスボードの製造時点でセットされプロセッサメモリ内に保管されるハード配線されたベッド入力マスクに対応する。INPUTS_MASK メッセージはMSG_TYPEフィールドによって表示され、DATA[6 ]フィールドの３つのバイトがこのメッセージの専用となる。INPUTS_MASK メッセージは、ベッド16からのハード配線された入力33に対応するベッド上で検知され得しかも有効である利用可能なベッドの条件についての情報を、壁インターフェイスユニット40およびシステム11に提供する。例えば、INPUTS_MASK メッセージは、メッセージを提供する特定のタイプのベッドからシステムへのベッド入力としてベッドレール未ラッチ状態（HRNL）、フットレール未ラッチ状態（FRNL）およびブレーキ未セット状態(BNS)条件が利用可能であることを表示する可能性がある。ベッド入力マスクは好ましくは、製造時点でプロセッサにハード配線されていることから、利用可能なベッド条件入力に対する変更は全て、更新されたベッド入力マスクに組み込まれなくてはならない。DATA[6]フィールド内の１バイトのビットの場所は、特定のベッドのために利用可能なベッドの入力端を表示する。好ましい実施形態においては、入力としての条件BENA（ベッド退出未投入状態）の利用可能性は、DATA[6]フィールドの第１のバイトのビット位置１において表示される。同様にして、条件PMは、ビット位置２に表示され、BND はビット位置３に表示され、BNS はビット位置４で表示され、FRNLはビット位置５に、 HRNLはビット位置６に表示される。その他のベッド入力条件の利用可能性は、IN PUTS_MASK メッセージ内のその他のビット位置で表示され得る。INPUTS_MASK メッセージの１つの特別な利点は、それがベッドの能力に関する情報を提供し、特定の目的のためにどのベッドが使用できるかを決定するため病院内のメンテナンス施設まで経路指定され得るという点にある。メンテナンス職員は、病院の付帯部域内の一つの特定のベッドが、現在利用できない能力を必要とするかもしれないこと、そしてそのベッドをその能力をもつべく改造するか又は特定のベッドを異なるベッドで交換すべきであることの通告を受けることができる。その上、メンテナンス職員には、特定のタイプのベッドの各々について特定の特長をグレードアップすることが万一必要となった場合に、各ベッドの場所および能力の自動的表示が提供される。 BED_TYPE，ID_NUMBER，INPUTS_MASKメッセージの中で送信されるべきデータはメモリ内に記憶されている。ベッド状態システム11のパワーアップ又はリセット条件においては、ベッドについてのそれぞれの情報はメモリから検索され、それぞれのメッセージの中で壁インターフェイスユニット40そして究極的にはマスタステーション46まで送られる。さらに、パワーアップ又はリセットの時点で、ノードの任意のタイマーが好ましくは初期化され、ノードプロセッサの内部処理指標が初期化され、ノードのメッセージ要求レジスタが初期化される。好ましくは、パワーアップ時点でBED_TYPE，ID_NUMBER およびINPUTS_MASK メッセージを送るためプロセッサ140 内にフラグがセットされ、メッセージが送られた時点で対応するフラグがリセットされる。パワーアップ又はリセット時点の全てのメッセージが確実に送られるようにどれほどのメッセージが送られているかを追跡するべく、プロセッサ140 が間隔変数を利用することもできる。これら３つのメッセージも同様にノードリセット時点で送られる。上述の通り、ベッド情報メッセージが送られる時にはつねに、ベッドインターフェイスボード35といったような送信ノードは、ACK 又はNAK メッセージを受信するべく待機する。ベッドメッセージが送られた時点で、ノードの内部タイマーがその計数を始める。予め定められたタイムアウト計数内でACK 又はNAK メッセージが受理されない場合、ノードはリセットし、RESET メッセージを受信ノードに送る。ベッドインターフェイスボード35のリセットの時点で、BED_TYPE， ID_NUMBER およびINPUTS_MASK メッセージは、パワーアップ条件と同様に連続的ポール上で壁インターフェイスユニットまで再度送信される。本発明の好ましい実施形態においては、プロセッサ140 は、必要なメッセージの全てが送られたことを見極めるためパワーアップ又はリセットメッセージが送られる毎に減分する１つの変数を追跡する。その上、各々のメッセージが送信又はリセットされた時点で、そのメッセージに対応する必須フラグも同様にクリアされる。パワーアップ又はリセット条件が発生し、特定の患者ベッド16に関係する必要な初期化メッセージの全てが壁インターフェイスユニット40まで送られた後、ベッドインターフェイスボード35および壁インターフェイスユニット40は、患者ベッド16上で検知されたさまざまなベッド入力33に対応するメッセージをいつでも送受できる状態となる。いずれかの特定のベッドについて状態システムにより検知される条件は、ベッドプロセッサ140 の入力マスクおよびINPUTS_MASK メッセージによって決定される。パワーアップ又はリセットの時点で、各ノードはまず第１に状態メッセージを送らなくてはならない。ノードが状態メッセージを受理した後、初期化メッセージ、例えばBED_TYPE，ID_NUMBER およびINPUTS_MASK が送られる。 BED-INPUTS-UPDATE メッセージは、ベッド16についての特定の検知された条件を反映する単数又は複数のハード配線されたベッド入力端33の状態を表示する。上述のとおり、以下のベッド条件入力が本発明の一実施形態によって検知される：予防モードマットレス条件（PM）、ベッド退出投入条件（BENA）、ベッド位置条件(BND)、ベッドブレーキ条件(BNS)、フットレール条件（FRNL）、およびヘッドレール条件（HRNL）。本発明の原理に従うと、その他のベッド条件も同様に検知されベッドインターフェイスボード35に対する入力33として提供され得る。BED_INPUTS_UPDATE メッセージは、MSG TYPEフィールド内の値により表示され、現在、メッセージ書式のデータ[6]フィールドの１バイトを利用する。しかしながら、検知されるベッド条件の数に応じて６バイトが利用可能である。本発明の好ましい実施形態においては、BED_INPUTS_UPDATE メッセージのDA TA[6]フィールドの第１のデータバイト内のビット位置は、下記のように構成される。従って、選択されたビットの値は、検知されたベッド条件の状態を表示する。例えばベッド16のフットレール19ａ，19ｂの１つがラッチ解除され下降位置に置かれた場合、該当するセンサー27ａ，27ｂはラッチ解除条件を検知し、FRNLハード配線入力端33上で信号を送る。プロセッサ140 はこのとき、マルチプレクサ14 2 からのNC FRNL 信号を、論理１にセットされたBED_INPUTS_UPDATE メッセージ内のデータバイトのビット位置５に読み込む。ベッドマットレス31が、患者12の床ずれを防ぐため予防モードにある場合、プロセッサ140 は、ビット位置２をBE D_INPUTS_UPDATE メッセージ内の論理１にセットする。同様にして、その他のビット位置は、検知された条件に応じて論理１又はゼロにセットされる。プロセッサ140 は、ハード配線入力33の１つが変わる毎にBED_INPUTS_UPDATE メッセージを送る。かくして、システム11は連続的に患者ベッド16の状態を更新する。ベッド状態システム11のメッセージプロトコルはさまざまなベッド条件の状態を検知するのみならず、ベッド上の機能のうちの単数又は複数のものを制御するために利用できる。例えば、ベッド退出システムパッド29ａ，29ｂが投入されていないことをベッド退出センサー108 が表示した場合、ナース又はその他の看護医員は、患者がベッドを離れたか否かを見極めるためにシステムを投入させたいという決定を下すことができる。ベッド退出システムを投入させるためには、マスタステーション46は、ベッド退出を投入するべくメッセージを作成する。次に、BED_OUTPUTメッセージがＩ／Ｏボード70、患者ステーション41、壁インターフェイスユニット40そして次にデータリンク39を通ってベッドインターフェイスボード35に送られる。ベッドインターフェイスボード35のプロセッサ140は、ベッド16のセンサー108 にメッセージを中継しベッド退出システムを投入するため、適切なトランシーバおよびＩ／Ｏ回路（図示せず）が備わっていてもよい。従って、本発明のベッド状態システム11のメッセージプロトコルを通して、ベッド上のさまざまな機能をマスタステーション46から制御することができる。各メッセージは、CLOCK ラインによって提供される必要なタイミングで、データリンク39のDATA IN 又はDATA OUTラインのいずれかの上で、ベッドインターフェイスボード35と壁インターフェイスユニット40の間で送信される。送信されたメッセージが受信モードにより精確に受信されたことを見極めるため、奇遇検査ルーチンを利用することができる。このような奇遇検査ルーチンは、当業者には既知のものである。本発明は、このような確認のためメッセージ内に１バイトのCHECKSUMフィールドを内含している。本発明の一実施形態においては、その他の９メッセージバイトプラス１の反転和にCHECKSUMバイトを等しくすることによって利用される。このとき、メッセージが受信モードによって受理された時点で、９メッセージバイトがCHEC KSUMバイトに加算され、加算からのけた上げは全て無視される。結果がゼロ（０）である場合、メッセージは正しく送られたことになる。結果がゼロ以外である場合、メッセージは再び送信されなくてはならない。このような単純なルーチンは、送信されたメッセージが全ゼロとして始まる場合うまく作動しないことから CHECKSUMバイトには、それをゼロ以外にするためオフセット値を与えることができる。図７は、本発明に従った壁インターフェイスユニット40のさまざまな電気コンポーネントおよび相互接続を例示する。壁インターフェイスユニット40は、Inte l 社からの8052といったようなマイクロプロセッサ170 により実行される。患者ステーション41は、適当なレセプタクル43Ｐ，RS485 直列リンク43および適切なトランシーバ172 によってプロセッサ170 に結合される。マイクロモニター174 は、ディップスイッチ176 が多数の浴室内の壁インターフェイスユニットのためのアドレスを提供する間、プロセッサ170 の動作を制御する。枕スピーカー44は、当業者に認められているように、適切なレセプタクル45Ｐおよび必要なバッファおよびドライバ178 を通してプロセッサ70に結合される。ベッドインターフェイスボード35は、壁インターフェイスユニット40とベッドインターフェイスボード35の間の適切な通信のため、バッファ／ドライバ／受信機回路180 とレセプタクル39Ｐを通してプロセッサ170 に対し、幾分か類似の要領で結合されている。回路180 は好ましくは、ベッドインターフェイスボード35と壁インターフェイスユニット40の間でDATA IN， DATA OUT およびCLOCK ラインを絶縁するため、ベッドインターフェイスボード内で利用されるアイソレータと類似した光学アイソレータ（図示せず）を含む。枕スピーカーバッファ／ドライブユニット178 およびベッドインターフェイスバッファ／ドライバ／受信機ユニット180 は両方共、ベッドからの漂遊放電から壁インターフェイスユニットを保護するべく静電放電(ESD)保護回路182 に接続されている。病室のテレビおよび照明用制御装置（図示せず）は同様に、適切なレセプタクル184 によって壁インターフェイスユニット40を通して経路指定され得る。好ましくは、ナースが病室を呼出すときナースコール音声によるテレビその他の娯楽音声の無効化を提供するように、レセプタクル184 とプロセッサ170 の間に音声絶縁継電器186 を使用すべきである。切換え用電源188 も同様に、レセプタクルの適正な作動のため、枕スピーカレセプタクル45Ｐ、ベッドインターフェイスボードレセプタクル39Ｐおよび患者ステーションレセプタクル43Ｐに接続される。ベッドおよびベッドインターフェイスボード35がSTATUS又はBED INPUT タイプメッセージを送るとき、壁インターフェイスユニット40はメッセージを受理し、有効な奇遇検査表示を受理した後MSG-TYPE，DATA-LENGTH およびDATA[6]フィールドの内容を抽出する。抽出されたメッセージ内容は次に、壁インターフェイスユニット40と患者ステーション41の間で利用されるもう１つのプロトコルに再度パッケージ化される。メッセージの内容は、患者ステーション41からマスタステーション46までPBX62 を通してメッセージを送るべく利用されるプロトコルの中に再びパッケージ化される。患者ステーション41とマスタステーション46のさまざまなコンポーネントおよびそれらの間のプロトコルならびに患者ステーション 41と壁インターフェイスユニット40の間のプロトコルについては、「患者／ナースコールシステム」という題の原特許出願においてさらに詳細に記述されている。壁インターフェイスユニット40がベッドメッセージを受理した時点で、メッセージは、枕スピーカ44からのメッセージがマスタステーション46に送られるのと類似の要領でマスタステーション46に経路指定される。マスタステーション46は、看護医員により選択された時点でディスプレイ47上にベッドメッセージおよびベッド16およびそのさまざまなシステムの状態を表示する。図８は、看護医員に対してベッド状態を示すべくディスプレイ47のための考えられる１つのスクリーン配置190 を表示している。スクリーン190 の下部に示されたINFOメニュー192 の下で、ベッド状態を選択でき、それはさまざまなスクリーンフィールド内に表示される。例えば、図８のスクリーンは、病室 103Ａ内のベッドの退出システムが投入されていること(194)、サイドレールのうち１本又は複数が下降位置にあること(196)、ベッドブレーキがセットされていること(198)、ベッドの高さが上向き位置にあること(200)そしてマットレスが快適モードにあること(202)を示している。検出されているその他の条件も、本発明の原理に従って表示できる。当業者であればわかるように、利用可能なベッドの状態情報は、望まれるときに検索できるようマスタステーションにあるメモリ内に記憶される。患者／看護婦状態システムのオペレーション始動時点で、実際に患者ステーション41を制御するオペレーションソフトウェアはマスタステーション46から動的にダウンロードされる。こうして、患者ステーション41内のPROMを変更する必要なくソフトウェアの更新および変更を実施することが可能となる。全ての患者ステーション41は、各ステーションのためのCP U として役立つ8752マイクロプロセッサ上の８Ｋのプログラムスペース内に永久的に記憶されるLOADERと呼ばれる小さいプログラムを有している。LOADERプログラムの主要な機能は、受理されるにつれて患者ステーション41の64ＫのRAM スペース内に記憶されるダウンロードされた、オペレーションソフトウェアを受理することにある。ダウンロードが完了した時点で、LOADERプログラムはまず第１に、ダウンロードされたソフトウェアがエラー無しであるか否かを決定するべく検査合計テストを実行し、そうである場合には、プロセッサのプログラム実行エリアをRAM に切換え、かくしてダウンロードされたプログラムの実行を開始する。こうして8752のオンチッププログラムエリアに収容し得るよりもはるかに大きいプログラムの実行が可能となる。現在、RAM 実行可能プログラムエリアは、付加的な16ＫのRAM がデータスペースのために予約された状態で、サイズが約48Ｋとなるように構成されている。３本のデータチャンネルと同様、ダウンロードプロセスには(PBX62に加えて) ３つのハードウェア／ソフトウェアコンポーネントが関与する。ハードウェア／ソフトウェアコンポーネントは、患者ステーション41、ローダーカード57そしてマスタステーションPC52である。データチャンネルは、Ｄ−チャンネル、Ｂ−チャンネルそしてRS-232直列データリンクである。ローダーカード57は、マスタステーションPC52内に存在し、RS-232リンク上でそれと通信する。これは同様にPB X62 とも通信する。PBX62 にとってそれはちょうどもう１つの患者ステーション 41と同様である。患者ステーション41にダウンロードすべきソフトウェアの２進画像は、直列データリンク上でローダーカード57にまず伝送される。ローダーカード57は、マスタステーションPC52から適当な指令を受理した時点で次に、通常は音声チャンネルとして作動しＤ−チャンネルよりもはるかに高速であるＢ−チャンネル上でステーションソフトウェアの２進画像を伝送する。Ｄ−チャンネルは、同期化および制御のため３つのコンポーネント全てにより使用される。ローダーカード57は直列データリンク上でマスタステーションPC52と通信する。実際には、ローダーカード57はマスタステーションPC52に対する直列アダプタカードに似ており、８データビットおよび１停止ビットを伴い、奇遇検査ビット無しで、19.2ＫボーにてMS-DOSの COM４チャンネル上でマスタステーションPC52と通信するように構成される。システム10のためのアプリケーションソフトウェアがマスタステーションPC52 上でブートアップした時点で、これは、患者ステーション41内で使用するべき実行可能なコードを含む１つのファイルを探す。このファイルは、ダウンロード可能なステーションソフトウェアの２進画像である。それは、256 バイトブロック内およびそれに加えて最初の比較的小さなヘッダーブロック内でローダーカード 57に伝送される。この伝送は基本的にバックグラウンドで実行され、そのためシステム10は同時にその他の機能を実行できるようになっている。ローダーカード 57に対するダウンロードは、通常約30秒かかる。ローダーカード57が最後のブロックを受理した時点で、それは、受理されたデータのEX-CLUSIVE_OR 和および正規和を計算し、２つの和を２つの受理された検知合計と比較する。それらが整合する場合、それはマスタステーション46のソフトウェアに対しASCII「Ｏ」とそれに続くASCII「OR」を送り返す。このことは１つの肯定応答を構成し、マスタステーション46は、ローダーカード57を患者ステーション41に対しいつでもダウンロードできる状態にあるものとみなす。このときローダーカード57は、２進画像を有する。ダウンローディングプロセスにおいては、同期化および制御ならびに要求および応答のためにＤ−チャンネルが用いられる。患者ステーション41がまず最初にパワーアップされた時点で、それは、ダウンロードされたソフトウェアがそこに存在するか否かを見極めるためにテストを実行し（ステーション41に対する電力が全く無い場合RAM は数時間荷重状態に保たれ、従ってRAM 内のステーション41ソフトウェアは外部電力無しで保持され得る）、ソフトウェアが有効であるか否かを見極めるため検査合計テストを実行する。それが有効である場合、ステーション41はRAM 内でそのソフトウェアを実行し始める。 RAM の中に全くソフトウェアが無い場合又はソフトウェアが無効であると見極められた場合、それはＤ−チャンネル上で「ダウンロード要求」メッセージをマスタステーション46に送り始める。省略時解釈により、これらの要求は60秒毎に１回ずつ送られる。マスタステーション46におけるソフトウェアが１つの要求を受理した時点で、それが現在もう１つのステーション41に対するダウンロード41が完了するのを待っていないならば、それはステーション41に対し「ダウンロード準備」メッセージを送り次にローダーカード57に「ダウンロード開始」メッセージを送ることによってダウンロードプロセスを開始する。次にそれはローダーカード57から２進データを患者ステーション41に伝送するべくステーション41とローダーカード57の間で特別のデータチャンネルＢ１を開く。ステーション41は、「ダウンロード準備」メッセージを受理した時点で、ダウンロードを完了するのに約15秒を与えるようタイマをセットする。ステーション 41は、ダウンロード完了を受理した時点で、タイマをリセットし、次にそのときそれがRAM 内で分類したダウンロード済みソフトウェアについて検査合計テストを実行する。テストが合格すると、ステーション41は、マスタステーション46のソフトウェアに対してＤ−チャンネル「ダウンロード成功応答」を送り戻し、ステーション41は実行をRAM 内のソフトウェアへと切換える。検査合計テストが失敗に終わった場合、又はステーション41がタイムアウトした場合、ステーション41は誤りコードと共に「ダウンロード応答」メッセージを送り戻し、ひき続き、ダウンロードが成功するまで「ダウンロード要求」メッセージの送信を再開する。Ｂ−チャンネルは通常、このシステム10内の音声通信のために用いられる。音声はデジタル信号に変換され、その後PBX62 により変形され、結果として、１つのステーション41によりＢチャンネル上に伝送されたデジタル信号と宛先ステーション41に到着するデジタル信号の間に差異がもたらされる。ダウンロードプロセスにおいては、Ｂ−チャンネルは、Ｄ−チャンネルに比べＢ−チャンネル上の方がはるかに高速でデータを伝送できることから、ローダーカード57から、ダウンロードを受けているステーション41まで、２進画像を伝送するために用いられる。Ｂ−チャンネルは一秒あたり 64000ビットを伝送できるが、一方Ｄチャンネルは実際に一秒につき約2000ビットしか伝送できない。しかしながら、データを伝送するためにＢ−チャンネルを使用するためには、信号についてのPBX 処理を全く実行できない。従って、ローダーカード57とダウンロードを受けるべき患者ステーション41の間に音声チャンネルが開かれた時点で、システム10は基本的にDXP62 に対し、デジタル音声信号を処理せずに中を通過させるように告げなくてはならない。同様に、ステーション41は、Ｄ−チャンネル「ダウンロード準備」メッセージを受理した時点で、音声が通常経路指定される場所であるスピーカにではなくLO ADERソフトウェアダウンロードルーチンに対し入音声ビットを暫定的に経路指定するため自らをセットアップする。ローダーカード57から患者ステーション41への音声データの伝送のために用いられるプロトコルは、いくつかの点で、直列チャンネル上でのマスタステーションPC52からローダーカード57へのデータの伝送に類似している。残りのデータに先立って送られるヘッダーがあり、実際の２進画像ソフトウェアデータは一度に 256バイトずつ伝送される。類似点はそこまでで終わる。差異の一部は、伝送媒体の性質に起因するものである。直列チャンネルは非同期的であり、これはすなわち、任意の与えられた瞬間において直列バイトが伝送進行中であり得るものの長時間については直列チャンネルが活動停止中であり得る、ということを意味している。一方、音声チャンネルは、同期的であり、基本的に活動停止状態となることはない。従って、各患者ステーション41がヘッダーブロックの開始を確実に認識するように補助するために１つの特別なプリアンブルが用いられ、各々の 256バイトのデータブロックのためにもう１つのプリアンブルが用いられる。同様に、各データブロックには、そのブロックのためのローディングアドレスを組み込んだ検査合計が添えられている。最後に、ブロック検査合計テストが失敗に終わったためヘッダーブロック又はそれに続くデータブロックが中に誤りをもつということを見極めた場合、患者ステーション41は、ローダーカード57に対し「肯定応答無し」メッセージを送り、そのブロックは再度伝送される。１つのブロックは、プロセスが失敗に終わる前に最大６回再伝送され得る。それぞれマスタステーション46および患者ステーション41においてシステム10 と相互作用するためのオペレーションインターフェイスは、設備のニーズ又は仕様に従って設定又は作成されてよい。より特定的に言うとオペレーションインターフェイスの特色が、マスタステーション46および患者ステーション41のそれぞれにおいてディスプレイ47 および97上に何が現われ、制御ホイール50および96の選択的回転および押下げを介してこれらのディスプレイがいかに変化するかを決定することになる。本発明についてさまざまな実施形態を記述することによって例示し、これらの実施形態はきわめて詳細に記述されてきたが、出願人は、いかなる形であれ添付のクレームの範囲をかかる詳細に制約又は制限することを意図していない。当業者にとっては、付加的な利点および修正が直ちに明らかとなることだろう。従って本発明は、そのより広い様相において、図示され記述された特定的詳細、代表的装置および方法そして実施例に制限されるものではない。従って、出願人の発明力ある概念全般の精神又は範囲から逸脱することなく、このような詳細から新たに発展させることも可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者スコット，トムアメリカ合衆国，インディアナ 46214, インディアナポリス，ウエストトゥエルブスストリート 6815 (72)発明者ジェニングス，ボブアメリカ合衆国，バージニア 22003，アンナンデイル，マーリンウェイ 3704 (72)発明者マイヤーズ，ジュリーアメリカ合衆国，インディアナ 46208, インディアナポリス，ノースリンカーンロード 4320 (72)発明者ノバック，ジョウアメリカ合衆国，インディアナ 47006, ベイテスビル，シカモア 805

Claims

【特許請求の範囲】１．患者ベッドの状態を当直の職員に対し表示するベッド状態情報のシステムであって、該システムは、該患者ベッドに担持される少なくとも１つのベッド条件入力信号の発生装置であって、患者ベッドの条件を監視し該監視された発生させるよう作動可能なもの、該信号発生装置に電気的に結合されるプロセッサを包含するインターフェイス板であって、該ベッド条件入力信号を受理し、該入力信号を処理して監視される条件の状態を表わすベッド条件メッセージを創出するよう作動可能なもの；およびベッドから離隔しており該インターフェイス板にデータリンクにより結合される処理ステーションであって、該ベッド条件メッセージをデータリンクを通して受理し、該メッセージを処理するよう作動可能であり表示装置を包含し、該表示装置は、患者ベッドの監視される条件の状態およびベッド条件メッセージの内容を、患者ベッドの監視される条件の状態がベッドから離隔した場所に居る当直の職員に対し表示されるよう、人間の知覚可能な形式で表示する表示装置を包含するもの、を具備するベッド状態情報のシステム。２．複数の異なる監視されたベッド条件の状態を表わす入力信号を生成するための複数のベッド条件入力信号の発生装置をさらに含む、請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。３．複数の異なる病院用ベッドについて監視された条件の状態を表示するため、複数のインターフェイス板およびそれに結合される複数のそれぞれの入力信号発生装置をさらに具備する、請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。４．インターフェイス板がさらにメッセージに対応する患者ベッドを識別するデータフィールドを含むベッド条件のメッセージを作成するよう操作可能であり、処理ステーションは、該データフィールドからメッセージに対応する患者ベッドの識別を決定するよう操作可能である請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。５．インターフェイス板は、監視されるベッドの形式に対応するベッド形式の情報が入ったデータフィールドを含むベッド条件のメッセージを作成するようさらに操作可能であり、処理ステーションはメッセージを作成したベッド形式を決定するよう操作可能である、請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。６．インターフェイス板は、特定のベッドについての監視される条件の形式に対応する情報が入ったデータフィールドを含むベッド条件のメッセージを作成するようさらに操作可能であり、処理ステーションは、どの条件が処理ステーションにより監視され表示されることになるかを決定するよう操作可能である、請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。７．前記インターフェイス板と前記処理ステーションの間に電気的に結合されるインターフェイスユニットをさらに含み、このインターフェイスユニットは、前記ベッド条件のメッセージを受理し対応するシステムベッド条件のメッセージを作成するよう操作可能であり、しかもシステムベッド条件のメッセージを前記処理ステーションへ送出するよう操作可能である、請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。８．データリンクが直列データリンクである請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。９．前記処理ステーションは前記データリンク上でインターフェイス板へメッセージを送出するよう操作可能である請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。 10．ベッド条件のメッセージのうちの少なくとも１つに、患者ベッドのマットレス表面の条件を表わす情報の入ったデータファイルが含まれている、請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。 11．ベッド条件のメッセージのうちの少なくとも１つに、患者ベッド上のマットレスの物理的位置、患者ベッド上のブレーキの作動条件、患者ベッド上のヘッドレールの物理的位置、患者ベッド上のフットレールの物理的位置、および患者ベッドの患者退出システムが投入状態にあるか否か、のうちの少なくとも１つを表わす情報の入ったデータファイルが含まれている、請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。 12．処理ステーションからインターフェイス板を電気的に絶縁するべくデータリンクと整列して前記インターフェイス板と前記処理ステーションの間に電気的に接続された光アイソレータをさらに具備する請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。 13．ベッドの少なくとも１つの条件の状態を表わすデータメッセージを生成するためのオペレーティングネットワークをさらに具備し、インターフェイス板は、ネットワークデータメッセージを受理するためオペレーティングネットワークに電気的に結合されるネットワークポートを包含し、前記データメッセージを処理しベッド条件のメッセージを作成するよう操作可能である請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。 14．処理ステーションおよびインターフェイスボードが各々、ノード状態メッセージを作成しこのノード状態メッセージをインターフェイス板および処理ステーションに対してそれぞれ前記データリンク上で送るように操作可能であり、前記ノード状態メッセージは、前記処理ステーションおよび前記インターフェイス板のオペレーション通信状態を表わす、請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。 15．処理ステーションは、ベッド出力メッセージを作成しこのベッド出力メッセージを前記データリンク上でインターフェイス板に送るように操作可能であり、前記インターフェイス板は、前記メッセージの受理時点で処理ステーションに対しノード状態メッセージを作成し送るよう操作可能であり、前記インターフェイス板のノード状態のメッセージは、処理ステーションから受理した前記メッセージとの関係において前記インターフェイス板のオペレーション通信状態を表わす、請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。 16．前記ベッド条件メッセージおよびノード状態メッセージの各々が、処理ステーションおよびインターフェイス板に対し、そのメッセージがノード状態メッセージおよびベッド条件メッセージのうちの１つであることを表示するメッセージタイプデータが入ったデータフィールドを包含する、請求項14に記載のベッド状態情報のシステム。 17．前記ベッド条件メッセージには、ベッド条件メッセージの中味が前記処理ステーションによって適切に受理されたことを確認するための確認データの入ったデータフィールドが含まれている請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。 18．前記ベッド条件メッセージは、ベッド条件メッセージ内の他の１つのデータフィールドの長さを表示するデータを包含されるデータフィールドを具備する請求項１に記載のベッド状態情報のシステム。 19．患者の看護を監視する情報のシステムであって、ベッド枠体に担持される患者支持用の患者支持表面を包含する少なくとも１つの患者ベッドであってベッドフレームと支持表面のうちの１つに結合される複数の患者看護の操作要素をさらに具備し、該操作要素の各々は少なくとも１つの監視可能な条件を有するよう操作可能であるもの、操作要素に結合されるベッド条件入力信号の発生装置であって、ベッド枠体および支持表面のうちの１つの条件を監視し該監視される条件の状態を表わす入力信号を発生させるもの、患者ベッドと協働するプロセッサを包含するインターフェイス板であって、該入力信号発生装置に電気的に結合され、該ベッド条件入力信号を受理し該入力信号を処理しデータリンクを通して送出されるべきベッド条件のメッセージを創出するもの、および、該ベッドから離隔され該インターフェイス板にデータリンクを通して結合される処理ステーションであって、該ベッド条件のメッセージを受理し該メッセージを処理し、種々の患者ベッド条件の状態がベッドから離れた場所に居る当直職員に対し表示されるように、ベッド条件のメッセージの中に包含されるものとしての患者ベッドの監視される条件の状態を人間による知覚可能な形式で表示する少なくとも１つの表示装置を包含するもの、を具備する情報のシステム。 20．インターフェイス板は、患者ベッドを識別するデータフィールドを含むベッド条件のメッセージを作成するためにさらに操作可能であり、処理ステーションはこの識別用データからメッセージに結びつけられた患者ベッドの識別を決定するよう操作可能である、請求項19に記載のシステム。 21．インターフェイス板は、監視されるベッドの形式に対応するベッド形式情報の入ったデータフィールドを含むベッド条件メッセージを作成するようさらに操作可能であり、処理ステーションは、メッセージを生成したメッセージの形式を決定するべく操作可能である請求項19に記載のシステム。 22．インターフェイス板はさらに、監視されつつあるベッドフレームと支持表面の上の操作要素の形式に対応する情報が入ったデータフィールドを含むベッド条件のメッセージを作成するよう操作可能である、請求項19に記載のシステム。 23．前記インターフェイス板と前記処理ステーションの間に電気的に結合され、前記ベッド条件のメッセージを受理し対応するシステムベッド条件のメッセージを作成するよう操作可能であり、かつ前記処理ステーションに対してシステムベッド条件のメッセージを送るよう操作可能であるインターフェイスユニットをさらに具備する請求項19に記載のシステム。 24．処理ステーションおよびインターフェイス板は各々、ノード状態メッセージを作成し前記データリンク上でそれぞれインターフェイス板および処理ステーションに対しこのノード状態メッセージを送出するよう操作可能であり、前記ノード状態メッセージは、前記処理ステーションおよび前記インターフェイス板の操作通信状態を表示する、請求項19に記載のシステム。 25．前記ベッド条件のメッセージおよびノード状態メッセージの各々には、そのメッセージがノード状態のメッセージおよびベッド条件のメッセージのうちの１つであることを処理ステーションおよびインターフェイス板に対し表示するメッセージ形式のデータの入ったデータフィールドが含まれる、請求項19に記載のシステム。 26．患者看護用の患者ベッドであって、ベッド枠体、枠体に担持される患者の支持用の患者支持の表面、複数の患者看護操作の要素であって、各要素が各々ベッド枠体と支持表面のうちの１つに結合され、各要素が少なくとも１つの監視可能な条件を有するよう操作可能であるもの、少なくとも１つの要素に結合される入力信号発生装置であって、該要素の監視可能な条件を監視し該監視可能な条件の状態を表わす入力信号を発生させるもの、および、患者ベッドと協働するプロセッサを包含するインターフェイス板であって、該入力信号発生装置に電気的に結合され該入力信号を受理し該入力信号を患者ベッドの状態がベッドから離れた場所に居る当直職員に対し表示されるようベッドから離れたところにある処理ステーションへデータリンクを通して送出されるべきベッド条件データのメッセージを創出するため前記入力信号を処理するよう操作可能であるもの、を具備する患者ベッド。 27．ベッド条件データメッセージのうちの少なくとも１つが、患者ベッドフレーム上のヘッドレールの物理的位置、患者ベッドフレーム上のヘッドレールの物理的条件、患者支持表面と共に包含されるマットレス表面の条件、患者支持表面と共に包含されるマットレスの物理的位置および、患者ベッドの患者退出システムが準備状態にあるか否かのうちの１つを表わす情報の入ったデータフィールドを包含する、請求項26に記載のベッド。 28．患者ベッドから離隔している中央処理ステーションをともなう看護婦位置検出システムを有する医療施設において使用される、監視可能な条件をもつ少なくとも１つの操作要素を有する、患者ベッドを改装する方法であって、該方法は、入力信号発生装置を該操作ベッド要素へ結合する過程であって、該入力信号発生装置は該監視可能な条件を監視し該監視可能な条件の状態を表わす入力信号を発生させるよう操作可能であるもの、プロセッサをともなうインターフェイス板を該ベッドおよび該入力信号に応ずるようにさせ、インターフェイス板が入力信号を受理するようにさせる過程であって、該インターフェイス板は入力信号を処理しベッド条件データのメッセージを創出するよう操作可能であるもの、および、該インターフェイス板および該設備中央処理ステーションをデータリンクに接続し、ベッド条件データのメッセージが、ベッドから離隔する場所において処理され当直職員により検索され、監視可能なベッド条件の状態を当直職員に対し表示するようベッドから送出されることが可能であるようにされるもの、を具備する患者ベッドを改装する方法。 29．インターフェイス板に記憶要素が包含され、さらにインターフェイス板が中央処理ステーションで処理するためベッドの識別に対応するベッド条件データのメッセージの能力を有するよう、患者ベッドについての識別情報を含むデータをインターフェイス板の記憶要素に記憶させる過程をさらに具備する請求項28に記載の方法。 30．インターフェイス板は記憶要素が含まれ、インターフェイス板が監視中のベッドの形式に対応するベッド条件データのメッセージを送出することができるよう患者ベッドについてのベッド形式の情報を含むデータをインターフェイス板の記憶要素に記憶させる過程をさらに具備する請求項28に記載の方法。 31．インターフェイス板は記憶要素が含まれ、どの要素が特定の条件状態を有するのかを看護職員が決定できるようにするためインターフェイス板がベッド要素に対応するベッド条件データのメッセージを送ることができるようにベッド上の監視される操作要素に関する情報を含むデータをインターフェイス板の記憶要素に記憶させる過程をさらに具備する請求項28に記載の方法。