JPH1150912A - エンジン - Google Patents

エンジン

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JPH1150912A
JPH1150912A JP20925297A JP20925297A JPH1150912A JP H1150912 A JPH1150912 A JP H1150912A JP 20925297 A JP20925297 A JP 20925297A JP 20925297 A JP20925297 A JP 20925297A JP H1150912 A JPH1150912 A JP H1150912A
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Kenichi Nibu
謙一 丹生
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は小型なロケット用エンジンを提供する
ことを課題とする。 【解決手段】複数種類の推薬流体を夫々噴射して衝突さ
せて燃焼させるエンジンにおいて、本体21と、この本
体に設けられ夫々異なった推薬流体を流す複数の供給路
24、25と、前記本体に前記複数の供給路に個別に対
応して設けられ夫々が推薬流体を外部へ噴射して衝突さ
せる噴射口を形成した噴射面部を有する複数の噴射室3
1、32と、前記本体に設けられ前記複数の供給路とこ
れに対応する前記複数の噴射室とを接続する複数の連絡
通路33、34とを具備し、この複数の連絡通路のうち
少なくとも一部のものが湾曲していることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数種類の推薬流体
を夫々噴射して衝突させて燃焼させるロケット用エンジ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のロケット用エンジンとし
て図4に示す構成のものがある。すなわち、図中1は本
体、2は本体1に形成された燃料供給路、3は本体1に
形成された酸化剤供給路、4は本体1の先端部の外周に
形成された環状の燃料噴射室、5は本体1の先端部の中
央に形成された燃料噴射室、6は本体1の先端部におい
て環状の燃料噴射室4と中央の燃料噴射室5との間に形
成された環状の酸化剤噴射室、7は本体1に形成され燃
料供給路2と環状の燃料噴射室4とを連絡する連絡通
路、8は本体1に形成され燃料供給路2と中央の燃料噴
射室5とを連絡する連絡通路、9は本体1に形成され酸
化剤供給路3と酸化剤噴射室6とを接続する連絡通路、
10は環状の燃料噴射室4の開放部に取り付けられ噴射
口11が形成された環状の噴射面板、12は中央の燃料
噴射室5の開放部に取り付けられ噴射口13が形成され
た円板状の噴射面板、14は酸化剤噴射室6の開放部に
取り付けられ噴射口15a、15bが形成された環状の
噴射面板である。なお、本体1の先端部には前方に延び
るノズルスカート(図示せず)が設けられている。
【0003】ここで、各連絡通路7〜9は夫々直線をな
して形成されている。本体1の先端部の端面は軸線Oに
対して直角な平坦面をなしており、この端面において各
噴射室7〜9が開放されている。噴射面板10、12、
14はこれら噴射室7〜9と同じ形状をなし、噴射室7
〜9の開放部を閉塞して本体1に取り付けられている。
すなわち、噴射面板10、12、14は本体1の軸線O
に対して直角な同一平面上に位置している。
【0004】各噴射面板10、12、14に形成された
噴射口11、13、15a、15bは、互いに隣り合う
噴射室に取り付けた噴射面板の噴射口から本体1外方へ
噴射される燃料と酸化剤とが衝突するように本体1の軸
線Oに対して傾斜して形成されている。すなわち、噴射
面板10の噴射口11と噴射面板14の噴射口15aと
は夫々が噴射する燃料と酸化剤が衝突点Aで衝突するよ
うに向きを設定されており、噴射面板14の噴射口15
bと噴射面板12の噴射口13とは夫々が噴射する燃料
と酸化剤が衝突点Bで衝突するように向きを設定されて
いる。
【0005】そして、燃料流体は燃料供給路2から連絡
通路7、8を通って燃料噴射室4、5に供給され、噴射
面板10、12の噴射口11、13から本体1の先端外
方の衝突点へ向けて噴射される。また、酸化剤流体は酸
化剤供給路3から連絡通路9を通って酸化剤噴射室5へ
供給され、噴射面板14の噴射口15a,15bから本
体1の先端外方の燃焼点へ向けてへ噴射されてる。噴射
された燃料と酸化剤とはスカートで囲まれた本体1の先
端外方に燃焼室におけける衝突点で衝突して混合、燃焼
され、スカート内で膨張して外方へ噴出されてロケット
としての推力を得ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように構
成された従来のロケット用のエンジンには、次に述べる
問題がある。すなわち、本体1の燃料供給路2、酸化剤
供給路3からスカートの先端間での距離は、特にエンジ
ンがロケットにおけるサイドスラスタや姿勢制御に使用
される場合には極力短くすることが要求される。この場
合、ノズルスカートや燃焼室の長さを短くすると効率が
低下してしまうために、燃料供給路2、酸化剤供給路3
と衝突点や噴射面板との間の距離を短くできれば効率の
低下を伴わずに小型化を図ることができる。
【0007】従来のエンジンでは、燃料供給路2と燃料
噴射室4、5とを結ぶ連絡通路7、8および酸化剤供給
路3と酸化剤噴射室5とを連絡する連絡通路9が直線を
なしている。そこで、燃料供給路2、酸化剤供給路3と
衝突点との間の距離L1を短くするためには、連絡通路
7、8を本体1の軸線Oに対して傾斜させることにな
る。ところが、連絡通路の位置によっては、例えば本体
1の外周部に位置する連絡通路7をあまり傾斜させる
と、連絡通路7を加工工具により形成する際に加工工具
が本体1の外周部の壁部を突き破って本体1を損傷させ
ることがある。このため、加工工具が本体1の外周部の
壁部を突き破らないようにするには連絡通路7をあまり
傾倒して加工することができない。従って、このような
連絡通路の加工上の制約から連絡通路7をあまり傾倒さ
せて燃料供給路2、酸化剤供給路3と衝突点A,Bとの
間の距離を短くすることができず、この結果燃料供給路
2、酸化剤供給路3と衝突点との間の距離が長くなって
いた。
【0008】また、従来のエンジンでは、噴射室7、
8、9の開放部を閉塞する噴射面板10、12、14は
本体1の軸線Oに対して直角な同一面上に位置してい
る。そして、噴射面板10、12、14では、互いに隣
り合う噴射室に取り付けた噴射面板の噴射口から噴射さ
れる燃料と酸化剤とが衝突するように、各噴射口を本体
1の軸線Oに対して傾斜して形成している。このため、
噴射された燃料と酸化剤とが衝突する衝突点を確保する
ために噴射室の数を多く設定している。例えば衝突点
A,Bを確保するために3個の噴射室7、8、9を設け
ている。従って、本体1では多くの噴射室を形成するた
めに軸線Oに対して直角な方向の長さが大きくなってい
た。
【0009】このように従来は本体1が大きくエンジン
全体が大型であるという問題点があった。本発明は前記
事情に基づいてなされたものので、小型なロケット用エ
ンジンを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のエンジ
ンは、複数種類の推薬流体を夫々噴射して衝突させて燃
焼させるエンジンにおいて、本体と、この本体に設けら
れ夫々異なった推薬流体を流す複数の供給路と、前記本
体に前記複数の供給路に個別に対応して設けられ且つ夫
々が推薬流体を外部へ噴射して衝突させる噴射口を形成
した噴射面部を有する複数の噴射室と、前記本体に設け
られ前記複数の供給路とこれに対応する前記複数の噴射
室とを接続する複数の連絡通路とを具備し、この複数の
連絡通路のうち少なくとも一部のものが湾曲しているこ
とを特徴とする。
【0011】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のエンジンにおいて、異なった種類の推薬流体を噴射す
る前記各噴射室の噴射面は、噴射口から噴射された推薬
流体が互いに衝突する向きに傾斜して対向していること
を特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態につい
て図1および図2を参照して説明する。図1はエンジン
を示す一部切欠斜視図、図2(a)はエンジンの本体を
示す断面図、図2(b)はエンジンの本体を先端から見
た端面図である。
【0013】図において21は例えば円柱形をなす本
体、22は本体21の先端部には前方に延びるスカート
22が設けられており、スカート22の基端部は本体2
1の先端前方に位置する燃焼室23が形成されている。
本体21の一側部には燃料供給路24が形成されてお
り、この燃料供給路24は図示しない燃料供給源に接続
された燃料供給管25が接続されている。本体21の他
側部には酸化剤供給路26が形成されており、この酸化
剤供給路26には図示しない酸化剤供給源に接続された
酸化剤供給管27が接続されている。
【0014】本体21の一端部の中央部には本体21の
軸線Oに沿う円柱形の中央突起部28が形成されてお
り、本体21の一端部の外周部には中央突起部28を中
心として描かれる円形をなし且つ所定高さで本体21の
軸線Oに沿う周縁環部29が円周方向全体にわたり形成
されており、これら中央突起部28周縁環部29とは本
体21の軸方向に沿う長さが同じ大きさである。また、
本体21の一端部には、周縁環部29と中央突起部28
との間の中間に位置して中央突起部28を中心として周
縁環部29と同心円を描く低仕切り環部30が形成され
ている。この低仕切り環部30は中央突起部28と周縁
環部29に比較して本体21の軸線Oに沿う高さが小さ
くなっている。
【0015】これにより本体21の一端部では、周縁環
部29と低仕切り環部30とに挟まれた部分に中央突起
部28を中心として描かれる円形をなすとともに本体2
1の一端面側で開放する環状凹部が形成され、この環状
凹部によって燃料噴射室31が形成される。また、本体
21の一端部では、中央突起部28と低仕切り環部30
とに挟まれた部分に中央突起部28を中心として描かれ
る円形をなすとともに本体21の一端面側で開放する環
状凹部が形成され、この環状凹部によって酸化剤噴射室
32が形成される。つまり、2個の噴射室21、32が
構成される。
【0016】本体21の内部には燃料供給路24と燃料
噴射室31とを連絡する連絡通路33が形成されてい
る。この連絡通路33は燃料供給路24と燃料噴射室3
1とを結ぶ部分が湾曲状をなすものである。すなわち、
連絡通路33は例えば中央突起部28の先端を中心とし
て燃料噴射室31と直交する方向に沿って描かれる円の
一部をなす湾曲で形成されている。連絡通路33は燃料
噴射室31の位置の関係上本体21の外周部に位置して
いる。ここで、連絡通路33を湾曲状に形成するのは、
燃料供給路24と燃料噴射室31とを連絡しながら、燃
料供給路24と燃料噴射室31との間(燃料供給路24
と衝突点A、Bとの間)の距離L2を短くするためであ
る。連絡通路33の湾曲は、燃料供給路24と燃料噴射
室31との間の距離を短くすることと、連絡通路33の
加工が容易で且つ加工時に本体21の外周部を突き破る
ことがないように局率半径の大きさを設定する。なお、
この湾曲した連絡通路33は例えば円弧状の電極を揺動
させながら行う放電加工により容易に形成することがで
きる。すなわち、湾曲した連絡通路33は本体21の外
周部にあっても、加工時に連絡通路が直線の場合のよう
に加工工具が本体21の外周部壁部を破ることなく形成
することができる。本体21の内部には酸化剤供給路2
6と酸化剤噴射室32とを結ぶ連絡通路34が形成され
ている。この連絡通路34は例えば直線をなすものであ
る。
【0017】円環状をなす燃料噴射室31の開放部は、
周縁環部29と低仕切り環部30との高さの相違によ
り、低仕切り環部30(内周側)から周縁環部29(外
周側)にかけて本体先端前方に向くように本体21の軸
線Oに対して傾斜している。円環状をなす燃料噴射室3
1の開放部には円環状をなす噴射面板35が配置され、
例えば溶接により固定されて開放部を閉塞している。噴
射面板35は燃料噴射室31の開放部と対応する外径お
よび内径を有するとともに燃料噴射室31の開放部と同
じ傾斜した断面をなしている。噴射面板35の外周部に
は複数の噴射口36aが円周方向に並べて形成されてお
り、内周部には複数の噴射口36bが円周方向に並べて
形成されている。噴射口36aは本体21先端前方にお
ける燃料と酸化剤との衝突点Aに向けて燃料を噴射する
ものであり、噴射口36bは本体先端前方における燃料
と酸化剤との衝突点Bに向けて燃料を噴射するものであ
る。なお、噴射口36aと噴射口36bは本体半径方向
において千鳥状に配置されている。
【0018】円環状をなす酸化剤噴射室32の開放部
は、中央突起部28と低仕切り環部30との高さの相違
により、低仕切り環部30(外周側)から中央突起部2
8(内周側)にかけて本体先端前方に向くように本体2
1の軸線Oに対して傾斜している。円環状をなす酸化剤
噴射室32の開放部には円環状をなす噴射面板37が配
置され、例えば溶接により固定されて開放部を閉塞して
いる。噴射面板37は酸化剤噴射室32の開放部と対応
した外径および内径を有するとともに酸化剤噴射室32
の開放部と同じ傾斜した断面をなしている。噴射面板3
7の外周部には複数の噴射口38aが円周方向に並べて
形成されており、内周部には複数の噴射口38bが円周
方向に並べて形成されている。噴射口38aは本体先端
前方における燃料と酸化剤との衝突点Aに向けて燃料を
噴射するものであり、噴射口38bは本体先端前方にお
ける燃料と酸化剤との衝突点Bに向けて燃料を噴射する
ものである。噴射口38aと噴射口38bは本体半径方
向において千鳥状に配置されている。
【0019】このようにして酸化剤噴射室32の噴射面
板35と酸化剤噴射室32の噴射面板37は互いに隣接
する部分が低くなるように傾斜して互いに向き合ってい
る。そして、噴射面板35と噴射面板37に夫々2個づ
つ噴射口36a、36b、38a、38bを形成するこ
とにより、噴射面板35と噴射面板37に対向する本体
前方空間の燃焼室23に2個の燃料と酸化剤との衝突点
A、Bを形成することができる。
【0020】そして、この構成のエンジンでは、燃料流
体(推薬流体)は燃料供給管25および燃料供給路24
から連絡通路33を通って燃料噴射室31に供給され、
噴射面板35の噴射口36a、36bから本体21の先
端前方の燃焼室23における燃焼点A、Bへ向けて噴射
される。また、酸化剤流体(推薬流体)は酸化剤供給管
27および酸化剤供給路26から連絡通路34を通って
酸化剤噴射室32へ供給され、噴射面板37の噴射口3
8a、38bから本体21の先端前方における衝突点
A、Bへ向けてへ噴射される。噴射された燃料と酸化剤
とはスカート22で囲まれた本体21の先端前方の燃焼
室23におけける衝突点で衝突して混合、燃焼され、ス
カート22内で膨張して噴出される。
【0021】この構成のエンジンでは、本体1において
燃料供給路24と燃料噴射室31とを結ぶ連絡通路33
を湾曲に形成して連絡通路33を傾倒することにより、
燃料供給路24と燃料噴射室31との間の距離、すなわ
ち燃料供給路24と衝突点A、Bとの間の距離L2を短
くすることができる。そして、連絡通路33を湾曲にす
ることにより本体1において連絡通路33を形成する加
工を行う場合に、加工工具で本体21の外周部の壁部を
突き破ることがない。このため、連絡通路33を(本体
21の壁部を突き破ることがないようにするという)加
工上の制約を受けずに傾倒させることができ、燃料供給
路24と衝突点A、Bとの間の距離L2を短くすること
ができる。
【0022】この実施の形態では、本体1の外周部に位
置する連絡通路33を湾曲形状にしたが、これに限定さ
れずに酸化剤供給路26と酸化剤噴射室32とを結ぶ連
絡通路34を湾曲にしても同様な効果を得ることができ
る。
【0023】また、この構成のエンジンでは、燃料噴射
室31および酸化剤噴射室32における噴射面板35、
37を互いに傾斜して向き合うように設けているため
に、燃焼室として燃料噴射室31および酸化剤噴射室3
2を夫々1個づつ設けるだけで2組の衝突点A、Bを形
成することができる。このため、噴射された燃料と酸化
剤とが衝突する衝突点を確保するため噴射室の数が少な
く、本体21における軸線Oに対して直角な方向の長さ
を短くすることができる。そして、衝突点の分布を狭め
ることがない。このような構成とすることにより噴射面
板35、37と2組の衝突点A、Bとの間の距離、噴射
面板35、37の直径の大型化を阻止できる。
【0024】なお、この実施の形態では噴射面板を用い
て噴射室の噴射面部を形成しているが、これに限定され
ず本体に直接噴射面を形成して噴射面部としても良い。
特にこの実施の形態では、連絡通路を湾曲にすること
と、噴射室の噴射面を傾斜して向き合わせることを組合
せて本体21を小型にする上で大きな効果を得ている。
【0025】本発明の第2実施の形態について図3を参
照して説明する。この実施の形態は燃料供給路24と燃
料噴射室31とを結ぶ連絡通路33を湾曲に形成したも
のである。図3(a)はエンジンの本体を示す断面図、
図3(b)はエンジンの本体を先端から見た端面図であ
る。図3において図2と同じ部分は同じ符号を付して示
している。
【0026】図3において51は本体21の先端部の外
周に形成された環状の燃料噴射室、52は本体21の先
端部の中央に形成された燃料噴射室、53は本体21の
先端部において環状の燃料噴射室51と中央の燃料噴射
室52との間に形成された環状の酸化剤噴射室、54は
本体21に形成され燃料供給路24と環状の燃料噴射室
51とを連絡する連絡通路、55は本体21に形成され
燃料供給路24と中央の燃料噴射室52とを連絡する連
絡通路、56は本体21に形成され酸化剤供給路25と
酸化剤噴射室53とを接続する連絡通路である。ここ
で、連絡通路54は湾曲をなしている。連絡通路55、
56は直線をなしている。
【0027】57は環状の燃料噴射室51の開放部に取
り付けられ噴射口58が形成された噴射面板、59は中
央の燃料噴射室52の開放部に取り付けられ噴射口60
が形成された噴射面板、61は酸化剤噴射室53の開放
部に取り付けられ噴射口62a、62bが形成された噴
射面板である。
【0028】本体21の先端部の端面は軸線Oに対して
直角な平坦面をなしており、噴射面板57、59、61
はこれら噴射室51〜53と同じ形状をなし、噴射室の
開放部を閉塞して本体1に取り付けられ、本体21の軸
線Oに対して直角な同一面上に位置している。噴射面板
57の噴射口58と噴射面板61の噴射口62aは夫々
が噴射する燃料と酸化剤が衝突点Aで衝突するように向
きを設定されており、噴射面板61の噴射口62bと噴
射面板59の噴射口60は夫々が噴射する燃料と酸化剤
が衝突点Bで衝突するように向きを設定されている。
【0029】この構成のエンジンでは、本体1において
燃料供給路24と燃料噴射室51とを結ぶ連絡通路54
を湾曲に形成して連絡通路を傾倒することにより、燃料
供給路24と衝突点A、Bとの間の距離L3を短くする
ことができる。そして、連絡通路54を湾曲にすること
により本体21において連絡通路54を形成する加工を
行う場合に、加工工具で本体21の外周部の壁部を突き
破ることがない。このため、連絡通路54を加工上の制
約を受けずに傾倒させることができ、燃料供給路24と
衝突点A、Bとの間の距離L3を短くすることができ
る。なお、本発明は前述したように本発明は前述した実
施の形態に限定されずに、種々変形して実施することが
できる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、供給路と噴射室とを結
ぶ連絡通路を湾曲に形成して連絡通路を傾倒することに
より、供給路と衝突点との間の距離を短くすることがで
き、且つ連絡通路を形成する加工を行う場合に加工工具
で本体の壁部を突き破ることがないので、連絡通路を加
工上の制約を受けずに傾倒させて供給路と衝突点との間
の距離を短くすることができる。
【0031】また、燃料噴射室の噴射面と酸化剤噴射室
の噴射面を互いに傾斜して向き合せているために、噴射
された燃料と酸化剤とが衝突する衝突点を確保するため
の噴射室の数が少なく、本体における軸線に対して直角
な方向の長さを短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるエンジンを
示す一部切欠斜視図。
【図2】同実施の形態のエンジンにおける本体を示す
図。
【図3】第2の実施の形態のエンジンにおける本体を示
す図。
【図4】従来の形態のエンジンにおける本体を示す図。
【符号の説明】
21…本体、 22…スカート、 24…燃焼供給路、 26…酸化剤供給路、 31…燃料噴射室、 32…酸化剤噴射室、 33…連絡通路、 34…連絡通路、 35…噴射面板、 36a…噴射口、 36b…噴射口、 37…噴射面板、 38a…噴射口、 38b…噴射口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の推薬流体を夫々噴射して衝突
    させて燃焼させるエンジンにおいて、本体と、この本体
    に設けられ夫々異なった推薬流体を流す複数の供給路
    と、前記本体に前記複数の供給路に個別に対応して設け
    られ且つ夫々が推薬流体を外部へ噴射して衝突させる噴
    射口を形成した噴射面部を有する複数の噴射室と、前記
    本体に設けられ前記複数の供給路とこれに対応する前記
    複数の噴射室とを接続する複数の連絡通路とを具備し、
    この複数の連絡通路のうち少なくとも一部のものが湾曲
    していることを特徴とするエンジン。
  2. 【請求項2】 異なった種類の推薬流体を噴射する前記
    各噴射室の噴射面は、噴射口から噴射された推薬流体が
    互いに衝突する向きに傾斜して対向していることを特徴
    とする請求項1に記載のエンジン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012189014A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Ihi Aerospace Co Ltd ガス発生器
JP2014520997A (ja) * 2011-07-07 2014-08-25 スネクマ 噴射エレメント

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JP2012189014A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Ihi Aerospace Co Ltd ガス発生器
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