JPH11508154A - 皮膚のためのトリートメント処理 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 人間の皮膚を美容的に改善するためのトリートメント処理方法及び各製品を提供する。製品は第１の活性成分を含み、皮膚に第１の恩恵を与える機能を有する第１の組成物を含む。異なる第２の活性成分を含有し、皮膚に第２の恩恵を与える第２の組成物が提供される。第１及び第２の組成物はそれぞれ別個の容器に保存されるが、これらの容器は一緒に結合されており、消費者に組成物を連続して使用するように知らせ且つトリートメント処理に必要な全要素を一度に販売しやすくする。この目的に適したパッケージは、一方を他方の上にネジにより配置することにより、引き離し得るようにロックされ得る重ねることのできる一連の広口びんであり得る。

Description

【発明の詳細な説明】 皮膚のためのトリートメント処理 発明の分野 本発明は、それぞれ皮膚に恩恵を与えるように機能する組成物物を貯蔵する別 々の容器で構成される皮膚のトリートメント処理に関する。背景および先行技術 ２つの目的を持った単一製剤形態の化粧品は非常に便利で人気がある。２イン １の市販製剤の例は、クレンザー＆モイスチャライザーおよびシャンプー＆コン ディショナー製品である。残念なことに、単一製剤はしばしば個々に組み合わさ れた有効成分の機能を損なうことがある。 この問題に対する答えとして、皮膚トリートメント処理が開発されてきた。こ れらの処理では２つ以上の異なる化粧品組成物を使用し、それらを連続的な順序 で皮膚に適用する。例証となる市販のトリートメント処理の組成物は、クレンザ ー（洗顔料）、モイスチャライザー、トーナーおよびフェーシャルファンデーシ ョンである。 スキントリートメント処理が複数の組成物の使用を必要とす る場合、消費者の教育と訓練についての問題があった。教育は化粧品知識のある 販売スタッフが、一般にいない量販市場の販路において特に問題である。消費者 がトリートメント処理の１つの製品を購入することがあるが、必要な補足的処理 の製品に関して知らされない場合がある。少し教育を受けた消費者であっても、 誤った補助製品を選んでしまうこともある。最も欲求不満を生じさせるのは、き ちんと完全な教育を受けた消費者が、その店に補助製品が置いていないことある いは一時的に品切れになっているのを発見した時である。 消費者が教育を受け、適切な製品を供給された時でも、家庭で製品が別々に離 れてしまうことがある。さらに、処理に従った使用のための必要な補給品がもは や存在しないこともある。 それ故、消費者が処理を維持するのを助ける、スキントリートメント処理のた めの化粧品を提供することが本発明の目的である。 勧められる組成物を１回の販売ですべて消費者に供給することを保証する、ス キントリートメント処理のための複数の組成物を含む化粧品を提供することが本 発明の別の目的である。 本発明のさらにもうひとつの目的は、成分組成物の適切な使 用について毎日消費者に思い出させる役割をする、スキントリートメント処理の ための化粧品を提供することである。 本発明のさらに別の目的は、消費者の家庭の中で組成物の各々が離れ離れにな ったり、置き忘れられたりするのを避けるためにそれらを１単位として一緒に保 持する、スキントリートメントのための化粧品を提供することである。 発明の要旨 次の事柄を含むトリートメント処理を通して、ヒトの皮膚を美容学的に改善す るための方法を提供する： 第一の製剤学的に許容される担体の中に少なくとも１つの第一の活性成分を含 有する第一の組成物を提供し、かかる第一組成物が皮膚に第一の恩恵を与えるよ うに機能すること； 第二の製剤学的に許容される担体の中に少なくとも１つの第二の活性成分を含 有する第二の組成物を提供し、かかる第二組成物が皮膚に第二の恩恵を与えるよ うに機能し、第一と第二の有効成分およびそれらの恩恵が互いに異なっているこ と； 第一組成物を容器中で貯蔵すること； 第二組成物を第二の容器中に貯蔵し、第一の容器と第二の容器が一緒に連結さ れていること； 第一の恩恵を達成するために第一組成物を皮膚に適用すること；および 第二の恩恵を達成するために、第一組成物の適用後に第二組成物を皮膚に適用 すること。 好ましくは、第一と第二の容器が、離すこともできる結合方法で一緒に接合さ れており、最も好ましくは、ねじ山の仕組みのような連結機構で一緒に接合され ている。好都合には、第一と第二の容器が、一方が他方の上に積み重ねられ、連 結機構を通して離すこともできる形でロックされている広口びんである。 また、次のものを含むスキントリートメント処理製品を提供する： 第一の製剤学的に許容される担体の中に少なくとも１つの第一の活性成分を含 有する第一の組成物。かかる第一組成物は皮膚に第一の恩恵をもたらすように機 能する； 第二の製剤学的に許容される担体の中に少なくとも１つの第二の活性成分を含 有する第二の組成物。かかる第二組成物は皮膚に第二の恩恵をもたらすように機 能する； 第一組成物を貯蔵するための第一の容器；および 第二組成物を貯蔵するための第二の容器。第一と第二の容器 は、好ましくは離すこともできる連結された形で、一緒に接合されている。 図面の簡単な説明 本発明の上記の特徴、利点および目的を、次の図を参照しながら、以下の詳細 な検討を通してより十分に評価する： 図１は、離すことのできる形で一方をもう一方の上部にロックすることができ る、積み重ねられた対の広口びんの透視図である； 図２は、各々の組成物を配薬するために各々の区画に結合したポンプ機構を有 する２区画パッケージの斜視図である。 詳細な説明 今、複数の別々の組成物の適用を必要とするスキントリートメント処理を１単 位として消費者に販売し、それを共同用途のための想起因子として使用し、同時 に消費者にその適切な使用を教育することができることが見い出された。これら の利点は、２つの容器が結合されている、各々の容器中の各々の組成物の配置と 販売を通して達成される。 図１は、第一の容器または広口びん２、第二の容器または広口びん４、および 半球形のふた６を含む分配パッケージの最初 の具体例を図示している。第一の容器２はその開口部に、かかる広口びんを閉じ るためにふた６にかみ合ってロックすることができる、ねじすじの付いた雄ねじ ８を備えている。第一の有効成分を含有する第一の組成物が容器２の中に貯蔵さ れている。 第二の容器４も、同様にその開口部にねじすじの付いた雄ねじ１０を備えてい る。第二の組成物が第二の容器内に貯蔵されている。ねじすじの付いた雄ねじ１ ０は、第一の容器２の閉鎖された下端１４の下に配置された、ねじすじの付いた 雌ねじ１２とロックするように連結することができる。好ましい具体例では、第 一の組成物を貯蔵する第一の容器２は、第二の容器４の外側の色とは異なる外側 の色を有している。たとえば、第一と第二の組成物が各々昼用と夜用に意図され ている場合には、第一の容器２は主として白い色（昼用の製剤処理）で、第二の 容器４は主として黒い色（夜用の製剤処理）にすることができる。 「主として」という語は、容器の外壁の表面積の５０％以上を意味する。色分 けは消費者に化粧品の適切な使用のための教育的シグナルを与える。 図２は、ローションあるいは他の比較的粘りけのない液体化 粧品組成物に適した分配パッケージの第二の具体例を図示している。この分配器 の具体例は、各々第一と第二の上端７、９および第一と第二の底下端１１、１３ を有する第一と第二の容器３、５を含む。分配薬開口部２２、２４を有する各々 の配薬ノズル１８、２０が付いた第一と第二のポンプ機構１５、１６が、各々の 容器の上端の上方に位置する。配薬ノズルの開口部２２、２４は互いに１８０° 反対方向を向いている。配薬ノズルの開口部が、消費者に両方のポンプ機構を同 時に押すことを思いつかせないように方向付けられていることは重要な特徴であ る。これを避けるための方法は、配薬ノズルの開口部を少なくとも互いに６０° 、最も好ましくは１８０°互いに離れた角度に方向付けることである。 表１は、上述した第一および第二組成物として使用することができる様々な種 類の化粧品組成物を列挙したものである。これらを、皮膚に対する主要な恩恵と いう見地から説明する。 本発明が２区画だけに限定されないこと、あるいはこれらが別々の２つの組成 物だけを含むことを理解しておかねばならない。たとえば、各々がそれぞれのス キントリートメント処理を含む、３から６の追加区画が存在することもありうる 。１例は、各々にモイスチャライザー、クレンザー、トーナーおよびフェーシャ ルファンデーションが入った、図１に類似した４つの広口びんの積み重ねを含む パッケージであろう。組成物の各種の取合わせは、トリートメント処理のために 互いに組み合わせて 使用するためのものであることを強調しておかねばならない。これが、たとえば 、多様な化粧品を保管することができるが、一連のカラーパウダー等のように各 々が独立して機能する旅行用キットとは異なっている点である。 少なくとも１つの活性成分が別々の組成物のそれぞれの中に含有されており、 かかる活性成分は、そのために組成物が適用される恩恵を供給送達するための主 要な機能成分として存在する。 日焼け止め剤組成物は、もちろん日焼け止め剤を活性成分として含有する。「 日焼け止め剤」という用語は、２９０ｎｍから４２０ｎｍまでの波長域内の吸収 を抑制する紫外線遮断化合物を表わすために使用される。これらの化合物は有機 あるいは無機のいずれでもよい。有機化合物が好ましい。日焼け止め剤が無機で あって、唯一の日焼け防止物質として働く時には、適切に約５〜３０％、好まし くは８〜１５重量％の範囲のレベルで存在する。 代表的な無機日焼け止め剤は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、およびそれ らの組合せを含む。最も好ましいのは二酸化チタンであり、特に平均粒子サイズ が７００ｎｍ以下、好まし くは２００ｎｍ以下、最適には３５ｎｍ未満のものである。 有機日焼け止め剤は、それらの化学構造に基づいて５つのグループに分類する ことができる：パラ−アミノベンゾエート；サリシレート；シンナメート；ベン ゾフェノン；クマリン；アゾールおよびメンチルアントラリネートを含む種々の 化学物質。また、ポリエチレンやポリアミドのようなポリマー粒子も有用と考え られる。有機日焼け止め剤化合物は、代表的には０．１〜２５％、最適には１〜 １５％、最も好ましくは５〜１０重量％の範囲の量である。 しわ防止組成物は通常、α−ヒドロキシカルボン酸あるいはその塩、β−ヒド ロキシカルボン酸あるいはその塩、レチノイド、セラミドおよびそれらの組合わ せのような１つ以上の活性成分を含む。 広い種類のＣ₂−Ｃ₃₀のα−ヒドロキシカルボン酸が使用できる。その適切な 例は次のものを含む： α−ヒドロキシ酢酸 α−ヒドロキシプロパン酸 α−ヒドロキシヘキサン酸 α−ヒドロキシオクタン酸 α−ヒドロキシデカン酸 α−ヒドロキシドデカン酸 α−ヒドロキシテトラデカン酸 α−ヒドロキシヘキサデカン酸 α−ヒドロキシオクタデカン酸 α−ヒドロキシエイコサン酸 α−ヒドロキシドコサン酸 α−ヒドロキシヘキサコサン酸、および α−ヒドロキシオクタコサン酸 上記のリストから特に好ましいのはα−ヒドロキシ酢酸（一般にはグリコール 酸として知られる）、α−ヒドロキシプロパン酸（一般には乳酸として知られる ）、およびα−ヒドロキシオクタン酸（一般にはα−ヒドロキシカプリル酸また はＨＣＡとして知られる）である。 適切なＣ₂−Ｃ₃₀のβ−ヒドロキシカルボン酸あるいはその塩は、通常サリチ ル酸の誘導体から、特にそれらのエステルから選択される。 本発明では、α−ヒドロキシカルボン酸およびβ−ヒドロキシカルボン酸とい う用語は、酸形態だけでなくその塩も含むこ とが意図されている。代表的な塩は、アルカリ金属、アンモニウムおよびＣ₂− Ｃ₆₀のアンモニウム塩である。特に好ましいのは、ナトリウム、カリウム、トリ エタノールアンモニウム、ポリエチレンイミンおよびアンモニウム塩である。前 記のすべての組合せが組成物中に存在しうる。α−あるいはβ−ヒドロキシカル ボン酸またはその塩の量は、適切には０．０１〜約１５％、好ましくは０．１〜 約１２％、最適には０．５〜約９重量％の範囲をとりうる。 適切なレチノイドは、レチノール、レチノイン酸あるいはレチノールおよびレ チノイン酸のＣ₁−Ｃ₂₀エステルである。例証となるセラミドは、セラミド１、 セラミド２、セラミド３およびセラミド６である。擬セラミドも有用と考えられ る。レチノイドおよびセラミドのレベルは、適切には０．００００１〜２％、好 ましくは０．０００１〜０．１重量％の範囲である。 界面活性剤が本発明のクレンザー組成物のための有効成分として含まれる。こ れらは非イオン性、陰イオン性、陽イオン性あるいは両性の乳化剤から選択され うる。それらの量は適切には０．１〜３０重量％の範囲をとりうる。非イオン性 界面活性剤の例は、Ｃ₆−Ｃ₂₂の脂肪族アルコール、Ｃ₈−Ｃ₂₂の脂肪 酸およびソルビタンに基づくアルコキシル化化合物である。 スキンライトナー（skin lightener）は、コウジ酸、ニコチンアミド、ヒドロ キノンおよびこれらの物質の誘導体のような活性成分を含む。量は、典型的には ０．００１〜１０重量％の範囲である。 自己日焼け剤組成物（self-tanning composition）は通常、ジヒドロキシアセ トンのような活性成分を、おそらくアミンおよび／あるいはアミノ酸との組合せ で含有する。組合せた活性成分の量は、適切には１％〜３０重量％の範囲である 。 にきび予防製剤は通常、過酸化ベンゾイル、α−ヒドロキシカルボン酸、サリ チル酸、レチノイドおよびそれらの誘導体から成る群から選択される活性成分を 含む。これらの物質の量は、適切には組成物の０．１〜３０重量％の範囲である 。 本発明の第一、第二あるいはその他の組成物は、固体あるいは液体、水性ある いは無水、ならびに不透明あるいは透明でありうる。 製剤学的に許容される担体は、通常は第一および第二組成物の活性成分を供給 送達するために使用される。最も好ましくは、本発明の化粧品組成物は乳剤形態 である。定義によると、乳剤 とは少なくとも２つの不混和性の液体相を含む分散系であって、そのうちの１つ が他方の全体に微細な小滴の形で分散している。水と油が最も一般的な不混和相 である。油が水相全体に小滴として分散している乳剤は水中油型乳剤と呼ばれる 。水が分散相で、油が分散媒質である時には、油中水型乳剤が存在する。本発明 の範囲内で想定される乳剤は、両方のタイプの乳剤のローションおよびクリーム の形態、水相が連続的であるもの、および油相が連続的であるものである。これ らの相の量は、適切には９９：１〜１：９９重量の範囲をとりうる。 本発明に従った「製剤学的に許容される担体」という用語は、皮膚軟化剤、湿 潤剤、濃厚剤、シリコーンおよび水を含む。かかる担体の総量は、適切には３０ 〜９９．９％、好ましくは５０〜９０％、最適には７０〜８５重量％の範囲をと りうる。 様々な油性皮膚軟化剤が本発明の組成物において使用できる。これらの皮膚軟 化剤は、次の分類の１つ以上から選択される： １．炭化水素油およびろう。その例は、鉱油、ワセリン、パラフィン、セレシン 、オゾケライト、微晶質ろう、ポリエチレン、およびペルヒドロスクアレンであ る。 ２．植物性および動物性の脂肪および油のようなトリグリセリ ドエステル。例は、ヒマシ油、ココアバター、ベニバナ油、綿実油、コーン油、 オリーブ油、タラ肝油、アーモンド油、アボカド油、パーム油、ゴマ油、スクア レン、およびマレイン化ダイズ油を含む。 ３．アセチル化モノグリセリドのようなアセトグリセリドエステル。 ４．エトキシル化モノステアリン酸グリセリルのようなエトキシル化グリセリド 。 ５．１０〜２２個の炭素原子を持つ脂肪酸のアルキルエステル。脂肪酸のメチル 、イソプロピルおよびブチルエステルは本発明において有用である。例は、ラウ リン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミ チン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸 ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン 酸ジイソプロビル、アジピン酸ジイソヘキシル、アジピン酸ジヘキシルデシル、 ジイソプロピルセバケート、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、および乳酸セチル を含む。 ６．１０〜２２個の炭素原子を持つ脂肪酸のアルケニルエステ ル。その例は、ミリスチン酸オレイル、ステアリン酸オレイル、およびオレイン 酸オレイルを含む。 ７．１０〜２２個の炭素原子を持つ脂肪酸。適切な例は、ペラルゴン酸、ラウリ ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロ キシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノール酸、アラキドン酸、ベ ヘン酸、およびエルカ酸を含む。 ８．１０〜２２個の炭素原子を持つ脂肪族アルコール。ラウリル、ミリスチル、 セチル、ヘキサデシル、ステアリル、イソステアリル、ヒドロキシステアリル、 オレイル、リシノレイル、ベヘニル、エルシル、および２−オクチルドデカニル アルコールが満足しうる脂肪族アルコールの例である。 ９．脂肪族アルコールのエーテル。ラウリル、セチル、ステアリル、イソステア リル、オレイルおよびコレステロールアルコールを含む、１０〜２２個の炭素原 子を持つエトキシル化脂肪族アルコールに、１〜５０個の酸化エチレン基あるい は１〜５０個の酸化プロピレン基が結合しているもの。 １０．エトキシル化脂肪族アルコールの脂肪酸エステルのようなエーテル−エス テル。 １１．ラノリンおよび誘導体。ラノリン、ラノリン油、ラノリンろう、ラノリン アルコール、ラノリン脂肋酸、イソプロピルラノレート、エトキシル化ラノリン 、エトキシル化ラノリンアルコール、エトキシル化コレステロール、プロポキシ ル化ラノリンアルコール、アセチル化ラノリンアルコール、リノール酸ラノリン アルコール、リシノール酸ラノリンアルコール、リシノール酸ラノリンアルコー ルのアセテート、エトキシル化アルコール−エステルのアセテート、ラノリンの 加水素分解物、エトキシル化水素化ラノリン、エトキシル化ソルビトールラノリ ン、および液体と半固体のラノリン吸収塩基が、ラノリンから誘導される皮膚軟 化剤の例である。 １２．多価アルコールエステル。エチレングリコールの一および二脂肪酸エステ ル、ジエチレングリコールの一および二脂肪酸エステル、ポリエチレングリコー ル（２００〜６０００）の一および二脂肪酸エステル、プロピレングリコールの 一および二脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコール２０００のモノオレエー ト、ポリプロピレングリコール２０００のモノステアレート、エトキシル化プロ ピレングリコールモノステアレート、グリセリル一および二脂肪酸エステル、ポ リグリセロールの多 脂肪酸エステル、エトキシル化グリセリルモノステアレート、１，３−ブチレン グリコールモノステアレート、１，３−ブチレングリコールジステアレート、ポ リオキシエチレンポリオル脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、および ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが、満足しうる多価アルコールエ ステルである。 １３．蜜ろう、鯨ろう、ミリスチルミリステート、ステアリルステアレートのよ うなろうエステル。 １４．蜜ろう誘導体、たとえばポリオキシエチレンソルビトール蜜ろう。これら は、多様な酸化エチレン含量のエトキシル化ソルビトールと蜜ろうの反応産物で 、エーテルエステルの混合物を形成する。 １５．カルナウバおよびカンデリラろうを含む植物ろう。 １６．レシチンおよび誘導体のようなリン脂質。 １７．ステロール。コレステロール、コレステロール脂肪酸エステルがその例で ある。 １８．脂肋酸アミド、エトキシル化脂肪酸アミド、固形脂肪酸アルカノールアミ ドのようなアミド。 上記に列挙した皮膚軟化剤の量は、適切には全組成物の ０．５〜８０重量％の範囲をとりうる。好ましくはこれらの皮膚軟化剤の量は１ 〜２５％、最適には５〜１５重量％の範囲である。 多価アルコール型の湿潤剤も本発明の組成物に含まれうる。湿潤剤は皮膚軟化 剤の有効性を高めるのを助け、落屑を減少させ、生じた落屑の除去を促進し、皮 膚の手触りを改善する。典型的な多価アルコールは、プロピレングリコール、ジ プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールお よびそれらの誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ヘキシ レングリコール、１，３−ブチレングリコール、１，２，６−ヘキサントリオー ル、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロールおよびそれらの混 合物を含む、ポリアルキレングリコール、より好ましくはアルキレンポリオール とその誘導体を含む。最良の結果を得るためには、湿潤剤はグリセロールが好ま しい。湿潤剤の量は、適切に組成物の０．１〜４０％、好ましくは１〜１５重量 ％の範囲をとりうる。 滑らかさを改善するために、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ ロキサンおよびアルコール可溶性のシリコー ングリコールコポリマーから選択される１つ以上のシリコーン油あるいはシリコ ーン流体も含みうる。好ましいシロキサンは、ジメチルポリシロキサン（ＣＴＦ Ａ名：ジメチコーン）、トリメチル単位で末端遮断したポリシロキサンおよびポ リジメチルシクロシロキサン（ＣＴＦＡ名：シクロメチコーン）を含む。好まし いシロキサンは、２５℃で２〜５０センチストークの粘度を示す。シリコーンの 量は、組成物の０．１〜８０重量％、好ましくは約１〜２０重量％の範囲をとり うる。 本発明の第一および第二組成物のいずれも、適切には組成物の０．０１〜１０ 重量％の量で濃厚剤／増粘剤を含みうる。当業者には周知のように、濃厚剤の正 確な量は、所望する組成物のねばりと濃厚さに応じて変化しうる。典型的な濃厚 剤は、ケ ム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシアル の商標名でＢ．Ｆ．Ｇｏｏｄｒｉｃｈによって販売されているもののような架橋 アクリル酸ポリマーである。 防腐剤は、望ましくは、潜在的有害な微生物の増殖に対して 保護するために本発明の第一および第二組成物の両方に含まれうる。微生物の増 殖が起こりやすいのは水相においてであるが、微生物は油相にも存在しうる。そ れ自体で、水と油の両方に可溶性のある防腐剤を本発明の組成物中で用いること が好ましい。 本発明の組成物のための適切な伝統的防腐剤は、ｐ−ヒドロキシ安息香酸のア ルキルエステルである。最近使用されるようになった他の防腐剤には、ヒダント イン誘導体、プロピオン酸塩、および様々な第四アンモニウム化合物が含まれる 。美容化学者は適切な防腐剤に精通しており、防腐剤誘発試験を満たし、製品安 定性を提供するためにそれらを常套的に選択している。特に好ましい防腐剤は、 メチルパラベン、イミダゾリジニル尿素、デヒドロキシアセテートナトリウム、 プロピルパラベンおよびベンジルアルコールである。防腐剤は、組成物の用途お よび防腐剤と乳剤中の他の成分との配合禁忌の可能性を考慮して選択すべきであ る。防腐剤は、好ましくは組成物の０．０１％〜２重量％の範囲の量で用いられ る。 組成物中に水分が存在する時には、その量は適切には１〜９９％、好ましくは ２０〜９０％、最適には４０〜７０重量％の範囲をとりうる。 本発明の好ましい局面では、第一および第二の組成物は各々少なくとも５個の 共通する成分を持つ。さらに、該５個の成分は第一と第二の組成物中に基本的に 同じ濃度で存在する。 以下の実施例は本発明の組成物の具体例をより詳細に例示するものである。本 文中および付属の特許請求の中で言及されるすべての部分、パーセンテージおよ び比率は、特に記載がない限り重量ベースである。 実施例１ 皮膚の損傷を予防し、矯正するためのトリートメント処理において、日焼け止 め剤を活性成分として使用し、皮膚に日焼け防止の恩恵を与える第一組成物を使 用した。この組成物は昼間の防止を意図している。処理の一部として、日光によ って受けた損傷を矯正するための活性成分として使用されるα−ヒドロキシカル ボン酸を含む矯正しわ防止製剤を夜に適用した。この第二のしわ防止組成物は夜 間の着用のために適用した。 実施例２ この実施例は、クレンザーとスキンライトニング処理の組合せを例示するもの である。表４のクレンザーを最初に皮膚に適用する。次に水で洗顔し、ふき取っ て、その後に表５のスキンライトニング製剤を顔に適用した。 実施例３ この実施例は、モイスチャライザーとしわ防止クリームの組合せの処理を例示 するものである。最初にモイスチャライザーを皮膚に適用する。その後しわ防止 クリームを使用してモイスチャライザーを被覆する。表６および７はこれらの組 成物を例示している。 実施例４ この実施例は、クレンザーとトーナーを顔に適用する処理を例示するものであ る。最初にクレンザーを適用する。少なくとも５分間洗い流した後、トーナーを 顔に付ける。表８および９はこれらの組成物を例示している。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年６月４日 【補正内容】 皮膚のためのトリートメント処理 発明の分野 本発明は、それぞれ皮膚に恩恵をもたらすように働く組成物が貯蔵されている 別々の複数の容器で構成される皮膚のトリートメント処理に関する。背景および先行技術 ２つの目的を持った単一製剤形態の化粧品は非常に便利で人気がある。２イン １の市販製剤の例は、クレンザー＆モイスチャライザーおよびシャンプー＆コン ディショナー製品である。残念なことに、単一製剤はしばしば個々に組み合わさ れた有効成分の機能を損なってしまう。 この問題に対する答えとして、皮膚トリートメント処理が開発された。かかる 処理では２つ以上の異なる化粧品組成物が使用されており、それらを連続的な順 序で皮膚に適用する。例証となる市販のトリートメント処理の組成物は、クレン ザー、モイスチャライザー、トーナーおよびフェーシャルファンデーションであ る。 化粧品類、薬剤および他の物質を配薬するための多区画に分 けられた容器がＮＬ−Ａ−９ ３０１ ５０６、ＤＥ−Ａ−２９ ０４ ４７８ およびＣＨ−Ａ−５８５ ６４７の中で述べられている。これらの容器は、旅行 に有用であり、化粧台の美観を改善することが示唆されてきた。 スキントリートメント処理が多くの組成物の使用を必要とする場合、消費者の 教育と訓練についての問題があった。教育は、化粧晶知識のある販売スタッフが 一般にいない量販市場の販路において特に問題である。消費者がトリートメント 処理の１つの製品を購入することがあるが、必要な補足的処理の製品に関して知 らされない場合がある。少し教育を受けた消費者であっても、誤った補助製品を 選んでしまうこともある。最も欲求不満を生じさせるのは、きちんと完全な教育 を受けた消費者が、その店に補助製品が置いていないことあるいは一時的に品切 れになっているのを発見した時である。 請求の範囲 １．第一の製剤学的に許容される担体中に少なくとも１つの第一の活性成分を含 有する第一の組成物を提供し、かかる第一組成物が皮膚に第一の恩恵を与えるよ うに機能すること； 第二の製剤学的に許容される担体中に少なくとも１つの第二の活性成分を含有 する第二の組成物を提供し、かかる第二組成物が皮膚に第二の恩恵を与えるよう に機能し、第一と第二の活性成分および恩恵が互いに異なっていること； 第一の容器中に第一組成物を貯蔵すること； 第二の容器中に第二組成物を貯蔵し、第一と第二の容器が連結していること； トリートメント処理において第一と第二の恩恵を達成するために、連続的に一 緒に作用する第一および第二組成物の使用についての指示を容器あるいはそれに 付随するパッケージに添付することによって消費者を指導すること； 第一の恩恵を達成するために皮膚に第一組成物を適用すること；および 第二の恩恵を達成するために、第一組成物の適用後に第二組 成物を皮膚に適用すること； から成るトリートメント処理を通してヒトの皮膚を美容学的に改善する方法。 ２．第一と第二の容器が各々互いを結合するための手段を備えている、請求項１ に記載の方法。 ３．結合のための手段がねじすじの付いたねじである、請求項２に記載の方法。 ４．第一と第二の容器が、一方の上に他方が積み重なり、結合のための手段によ って、引き離すことができるようにロックされている請求項２あるいは請求項３ に記載の方法。 ５．第一と第二の容器の外壁が互いに異なる色をしている、請求項１〜４のいず れかに記載の方法。 ６．第一の容器の外壁が主として白色で、第二の容器の外壁が主として白以外の 色である、請求項５に記載の方法。 ７．各々の容器がそれぞれの組成物を非同時の分配用にそれ自体のポンプ機構を 有している、請求項１〜６のいずれかに記載の方法。 ８．第一および第二組成物が、クレンジング、モイスチャライジング、トーニン グ（toning）、しわ防止、日焼け止め剤、自 己日焼けのファンデーションカバーリングおよびそれらの混合から成るグループ から選択される恩恵を提供する、請求項１に記載の方法。 ９．第一および第二組成物が、α−ヒドロキシカルボン酸あるいはその塩、β− ヒドロキシカルボン酸あるいはその塩、日焼け止め剤、レチノイド、セラミド、 界面活性剤、自己日焼け剤およびそれらの混合物から成るグループから選択され る活性成分を独立して含有する、請求項１〜８のいずれかに記載の方法。 １０．第一の製剤学的に許容される担体中に少なくとも１つの第一の活性成分を 含有する組成物であって、皮膚に第一の恩恵を与えるように機能する第１組成物 ； 第二の製剤学的に許容される担体中に少なくとも１つの第二の活性成分を含有 する組成物であって、皮膚に第二の恩恵を与えるように機能する第２組成物； 第一組成物を貯蔵するための第一の容器； 第二組成物を貯蔵するための容器であって、第一の容器と一緒に結合されてい る第二の容器； トリートメント処理において第一と第二の恩恵を達成するために、連続的に一 緒に作用する第一および第二組成物の使用に 関する容器あるいはそれに付随するパッケージに添付された消費者のための指示 ； を含むスキントリートメント処理製品。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ネツトシーム，スーザン アメリカ合衆国、ニユー・ヨーク・10023、 ニユー・ヨーク、ウエスト・シツクステ イ・セカンド・ストリート・61、アパート メント・４・デイ (72)発明者 インダースキー，マイクル アメリカ合衆国、コネチカツト・06430、 フエアフイールド、バーチフイールド・ド ライブ・104 (72)発明者 ベルトリーニ，ピーター アメリカ合衆国、コネチカツト・06484、 シエルトン、カントリー・リツジ・ドライ ブ・51

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．第一の製剤学的に許容される担体中に少なくとも１つの第一の活性成分を含 有する第一の組成物を提供し、かかる第一組成物が皮膚に第一の恩恵を与えるよ うに機能すること； 第二の製剤学的に許容される担体中に少なくとも１つの第二の活性成分を含有 する第二の組成物を提供し、かかる第二組成物が皮膚に第二の恩恵を与えるよう に機能し、第一と第二の活性成分および恩恵が互いに異なっていること； 第一の容器中に第一組成物を貯蔵すること； 第二の容器中に第二組成物を貯蔵し、第一と第二の容器が連結していること； 第一の恩恵を達成するために皮膚に第一組成物を適用すること；および 第二の恩恵を達成するために、第一組成物の適用後に第二組成物を皮膚に適用 すること； から成るトリートメント処理を通してヒトの皮膚を美容学的に改善する方法。 ２．第一と第二の容器が各々互いを結合するための手段を備え ている、請求項１に記載の方法。 ３．結合のための手段がねじすじの付いたねじである、請求項２に記載の方法。 ４．第一と第二の容器が、一方の上に他方が積み重なり、結合のための手段によ って、引き離すことができるようにロックされている、請求項２に記載の方法。 ５．第一と第二の容器の外壁が互いに異なる色をしている、請求項１に記載の方 法。 ６．第一の容器の外壁が主として白色で、第二の容器の外壁が主として白以外の 色である、請求項５に記載の方法。 ７．各々の容器がそれぞれの組成物を同時に分配しないためのそれ自体のポンプ 機構を有している、請求項１に記載の方法。 ８．第一および第二組成物が、クレンジング、モイスチャライジング、トーニン グ、しわ防止、日焼け止め、自己日焼けのファンデーションカバーリングおよび それらの混合から成るグループから選択される恩恵を提供する、請求項１に記載 の方法。 ９．第一および第二組成物が、α−ヒドロキシカルボン酸あるいはその塩、β− ヒドロキシカルボン酸あるいはその塩、日焼け止め剤、レチノイド、セラミド、 界面活性剤、自己日焼け剤 およびそれらの混合物から成るグループから選択される活性成分を独立して含有 する、請求項１に記載の方法。 １０．トリートメント処理において第一と第二の恩恵を達成するために、第一お よび第二組成物を連続的に一緒に使用することについての指示を容器あるいはそ れに付随するパッケージに添付することによって消費者を指導することをさらに 包含する、請求項１に記載の方法。 １１．第一の製剤学的に許容される担体中に少なくとも１つの第一の活性成分を 含有する組成物であって、皮膚に第一の恩恵を与えるように機能する第１の組成 物； 第二の製剤学的に許容される担体中に少なくとも１つの第二の活性成分を含有 する組成物であって、皮膚に第二の恩恵を与えるように機能する第２の組成物； 第一組成物を貯蔵するための第一の容器；および第二組成物を貯蔵するための 第二の容器を含み、第一と第二の容器が一緒に結合されていることを特徴とする スキントリートメント処理製品。