JPH11507138A - 透明容器上のレリーフ読取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 透明容器上の型番号のようなレリーフを読取りのための装置で、光源と受光システムとを組み合わせている。光源は、容器の胴体の一部の全周面を照明し、受光システムは、容器の胴体の周面の完全画像を復元可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】 透明容器上のレリーフ読取り装置 本発明は透明容器上のレリーフ読取り装置、さらに正確には光電子装置に係わ る。 上記以外の用途にも応用できるが、ガラスびんの胴体下部に施されている型番 号の読取りに関連して本発明を以下に説明する。この番号は型の内面に設けた凹 みによって得られるドット・コード、または非暗号的英数字コードの形で記入さ れているのが普通である。 本発明はあらゆる種類の透明容器に亘ると共に、凹部または凸部の形で設けら れたあらゆる種類のレリーフに亘り、該レリーフは容器構成材料から成る場合も 、例えばエナメル・ペーストのような象嵌材料から成る場合も含まれる。 びん製造の分野では、欠陥の検出及び／または寸法検査を行うのが普通である 。製造上の異常が検出された場合、製造装置、即ち、検出された異常を有するび んの製造に利用された型を同定する必要がある。製造上の欠陥をできるだけ早急 に是正するには型の同定を迅速に行うことが好ましい。 前記コードはびんの搬送線上に配置した光学的ピックアップ手段を利用して読 取るのが普通である。びんの列がコンベア上を進む時、びんはでたらめな向きで 進んで来る。従って、型番号を読取るには、びんの周面全体がピックアップ手段 の前を通過できるように、ピックアップ手段の前でびんをその垂直軸線を中心に 回転させる必要がある。こうすることで、ピックアップ手段は型番号の画像を復 元することができ、この型番号によって製造型を問題のびんの型と関連させるこ とができる。びん検査装置と組み合わされるこのピッ クアップ手段はびんの異常の原因となった型の同定を可能にする。 このような読取り技術は米国特許第 4,816,668号に開示されている。確かにこ のような技術は特定の製造型を特定のびんから検出された異常と結び付けること ができるが、種々の不都合もある。特に型番号をピックアップ手段と正対させる 、即ち、読取り位置に位置させるため、垂直軸線を中心にびんを回転させること に伴なう不都合がある。このような回転に伴なう不都合として、びんと、びんを 回転駆動するためこれと摩擦する手段との摩耗が先ず考えられる。さらにまた、 特に後続のびんが先行のびんと異なる寸法を有する場合、前記手段を調整しなけ ればならないという問題も生ずる。 そこで本発明の目的は、上記不都合、特にびんの摩耗を伴なわず、製造変更の 場合を含めて迅速に結果を出す型番号読取り装置を提供することにある。 本発明は、上記目的を、光源と受光システムとの組み合わせによる透明容器の 胴体に施されたレリーフの光電子読取り装置において、前記光源が容器胴体の一 部の全周面を照明し、前記受光システムが前記容器胴体部分周面の完全画像を復 元することを特徴とするレリーフの光電子読取り装置によって達成する。 本発明の装置は、型番号が施されている容器胴体部分周面の完全な画像を復元 することにより、回転操作せずに前記番号の読取りを可能にする。従って、容器 と接触する手段は不要である。摩擦による摩耗も起こらない。しかも、本発明の 装置を使用すれば、容器を回転させる工程が省かれるから、公知技術と比較して 読取りに要する時間は著しく短縮される。 製造変更の場合にも、回転操作手段は存在しないから、装置調整に要する時間 が短縮される。即ち、型番号を有する容器胴部周面の画像を復元するように受光 システムを調整するだけで充分である。 本発明装置の第１変更実施態様では、受光システムは少なくとも２つのピック アップ手段から成る。この実施態様では、ピックアップ手段を、各ピックアップ 手段によって供給される部分画像から容器胴部周面の完全画像を復元できる電子 手段と組み合わせる。 受光システムが２つのピックアップ手段から成る場合、各ピックアップ手段を 、少なくとも容器胴部半周面の画像を復元する円錐台状フォトダイオードのマト リックスで構成するのが好ましい。この実施態様では、各ピックアップ手段が容 器胴部半周面の上部画像を復元し、これら２つの部分画像から電子システムが完 全画像を再構成する。 受光システムが４つのピックアップ手段から成る場合、これらのピックアップ 手段が容器胴部周面の少なくとも１／４の画像に相当する部分画像を復元する。 上記実施態様と同様に、完全画像を復元するための電子システムを設ける。 本発明の他の実施態様では、受光システムが少なくとも１つのピックアップ手 段と、前記容器胴部周面における反射光に作用する少なくとも１つの光学オペレ ータとから成る。 好ましくは、受光システムは２つの光学オペレータを含み、これらの光学オペ レータは円錐台形素子の形態を有するミラーである。このミラーは容器の垂直軸 線と整列させて容器の上方に配置したピックアップ手段と組み合わせることが好 ましい。 ２つの光学オペレータと１つのピックアップ手段とを組み合わせるこの実施態 様では、比較的簡単でコンパクトな装置が得られる。２つのオペレータを例えば 容器のコンベアの両側に配置すればよく、従って、前記容器の走行を妨げない。 容器の上方に配置されるピックアップ手段も容器の走行を妨げない。 従って、この装置は容器と接触することなく、型番号のようなレ リーフの迅速な読取りを可能にする。 装置と組み合わされる電子情報システムは被検査容器をその製造型と関連させ ることができる。この情報は記憶され、容器の検査に際して容器に異常があれば この異常を製造型と関連させるのに利用される。このようにして得られた種々の 情報に基づき、観察された異常を極めて迅速に解消する一方、例えば、型の信頼 性に関する統計を得るためにこの情報を記憶させることもできる。 本発明装置の他の利点として、容器の一部の周面画像を再現したのち、レリー フの読取りによって、画像上におけるこのレリーフの位置も明らかになる。レリ ーフの位置が明らかになれば、レリーフ読取り装置のレベルを通過する際の容器 の向きも極めて簡単に知ることができる。容器の向きはレリーフ読取り装置の直 ぐ後方に設けた種々の検査部までは修正されない。即ち、検査に際しては容器の 向きをあらかじめ知ることができ、検査が容易になる。即ち、例えば、特定の容 器において、この容器の一部ゾーンが検査の際にエラーの原因となるか、検査値 に影響を及ぼすことがあらかじめ判っておればこのゾーンを検査対象から除外す ればよいからである。 本発明のその他の内容及び利点を添付の図面に沿い、実施形態に基づいて以下 に説明する。 添付図面において： 図１は装置の簡略化した正面図である。 図２は同装置の簡略化した平面図である。 図１及び図２は回転対称形状を呈するびんの型番号読取り装置の概略図である 。 図示しないが軸線で表わしたコンベア上を進むびん１は型番号読取り装置のレ ベルに位置する。読取り装置はびん１の製造型の同定を可能にするドット・コー ド４が施されている前記びん１のゾーン の全周面を照明するように専門家によって設定された２つの素子から成る光源３ を含む。 光源３はびん１の通行を妨げないようにコンベアの両側に配置された２つの素 子から成る。 同様に、この実施形態では２つの円錐台状ミラーから成る２つの光学的オペレ ータ５が上方に配置されている。前記ミラーの形態はびんの被検査部位の半周面 以上からの反射光を受光するように専門家によって設定することができる。ミラ ーの位置はまた、前記反射光をカメラ６へ向けるようにも設定されている。図示 しない電子系と組み合わされるカメラ６は型番号が施されているびんのゾーンの 完全画像を再現することができる。すでに述べたように、型番号を同定できれば 、びん１をその製造に使用された型と関連させることができる。この情報を記憶 させておけば、あとで検査の結果、異常が検出された場合、もし型が原因ならこ れに手を加えることでこの異常を迅速に解消することができる。 図示の実施形態は丸びんの場合であるが、本発明の装置はいかなる形状の容器 にも応用できる。例えば、断面が多角形、三角形、さらにはフラスコのような形 状の容器であってもよい。いずれの場合にも上記技術を転用するだけでよい。即 ち、反射光がカメラに向けられ、読取るべきレリーフが施されている容器ゾーン 周面の完全画像をカメラが復元するように、専門家が光源、光学的オペレータの 形状及び位置を設定すればよい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．光源と受光システムとを組み合わせた透明の容器の胴体に施されたレリー フの光電子読取り装置において、前記光源が前記容器の胴体の一部の全周面を照 明し、前記受光システムが前記容器の胴体の周面の完全画像を復元することを特 徴とするレリーフの光電子読取り装置。 ２．前記受光システムが少なくとも２つのピックアップ手段から成ることを特 徴とする請求の範囲第１項に記載の装置。 ３．前記受光システムが２つのピックアップ手段から成り、各前記ピックアッ プ手段が少なくとも半周面の画像を復元できる円錐台形のフォトダイオードのマ トリックスから成ることを特徴とする請求の範囲第２項に記載の装置。 ４．前記受光システムが、少なくとも１／４周面の画像を復元する４つのピッ クアップ手段から成ることを特徴とする請求の範囲第２項に記載の装置。 ５．前記受光システムが少なくとも１つのピックアップ手段と、前記容器の胴 体の一部の周面で反射する光線に作用する光学的オペレータとから成ることを特 徴とする請求の範囲第１項に記載の装置。 ６．前記受光システムが２つの光学的オペレータを含み、前記光学的オペレー タが円錐台形素子の形態を有するミラーであることを特徴とする請求の範囲第５ 項に記載の装置。 ７．前記ミラーを前記容器の上方に前記容器の垂直軸線上で整列するように配 置されたピックアップ手段と組み合わせたことを特徴とする請求の範囲第６項に 記載の装置。 ８．びんに施された型番号読取りを目的とする請求の範囲第１項 から第７項までのいずれか１項に記載の装置の利用。 ９．型番号を同定する電子系と組み合わせることを特徴とする請求の範囲第８ 項に記載の装置の利用。 10．電子系がびんの向きを判定できることを特徴とする請求の範囲第９項に記 載の装置の利用。