JPH11507041A - ラナ・ピピエンス卵母細胞からの抗腫瘍タンパク質 - Google Patents

ラナ・ピピエンス卵母細胞からの抗腫瘍タンパク質

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Abstract

(57)【要約】 ラナ・ピピエンスの卵を弱酸性緩衝液の存在下に機械的に処理して抽出物を製造する。この抽出物をイオン交換クロマトグラフィーおよびサイズ排除クロマトグラフィーに付す。これらの工程から得られる2つの医薬はある種の癌細胞に対して活性を有する。2つの好ましい実施態様のアミノ酸配列および組成が開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 ラナ・ピピエンス卵母細胞からの抗腫瘍タンパク質 本発明は医薬に関し、さらに詳しくはヒトにおける腫瘍の処置に使用する医薬 に関する。 現在、腫瘍は、化学療法、放射線療法または外科手術のいずれかで処置されて いる。これらの治療法はそれぞれ欠点がある。 化学療法、放射線療法および外科手術の欠点を回避することは有利である。 本発明の目的の一つはヒトの腫瘍に対する薬物療法を提供することにある。 別の目的は、他の既知の治療法に比べて不利な副作用の少ない治療法を提供す ることにある。 さらにもう一つの目的は、2種類以上の腫瘍に使用するための治療法を提供す ることにある。 さらにもう一つの目的は、一般的に、ヒトにおける腫瘍の処置のための既知の 治療法を改良することにある。 本発明によれば、ヒトにおける腫瘍の処置のための医薬の2つの好ましい実施 態様が提供される。いずれの実施態様においても、医薬は分子量約12,000で特徴 的な高い等電点を有する純粋なタンパク質である。2つの実施態様のアミノ酸組 成は類似するが同一ではない。必須ではないが有利には、これらの実施態様はカ エルの卵から誘導される。好ましい実施態様においては、医薬はカエル、ラナ・ ピピエンス(Rana pipiens)の卵から誘導される。誘導は機械的処理、イオン交換 クロマトグラフィーおよびサイズ排除クロマトグラフィーにより行われる。 米国特許第4,882,421号には、抗腫瘍活性を有する医薬の製造方法が 記載されている。1989年11月13日に出願された上記出願第07/436,141号および以 後に出願されたその継続出願には、そのアミノ酸配列および組成を参照して医薬 が記載され、そこに記載された医薬が本出願に記載され請求される第一の好まし い実施態様である。 1989年11月13日に出願された出願第07/436,141号およびそれ以後に出願された その継続出願には、イオン交換クロマトグラフィーカラムから溶出する大きなタ ンパク質ピーク(抗増殖/細胞毒性活性を含有する)の単離が教示され、またそ の活性タンパク質ピークの特定の説明が教示されている。イオン交換クロマトグ ラフィーカラムから溶出する別のタンパク質は均一な状態に精製されて特性が解 明されでおり、この第二のタンパク質が本出願に記載され請求される第二の好ま しい実施態様である。この第二の好ましい実施態様は第一の好ましい実施態様よ り遅れてカラムから溶出するので、第二の好ましい実施態様は、より塩基性の強 い物質を含有するものである。試験により、この第二の好ましい実施態様もある 種の癌細胞系に対して生物活性をもつことが示されている。本出願に記載され請 求される2つの実施態様は、わずかに異なるアミノ酸配列を有する極めて類似し たタンパク質であり第二のタンパク質は第一のタンパク質より塩基性が強い。 第一の好ましい実施態様は現在、臨床試験に使用されていて、この物質を比較 的大量に製造することが必要になっている。第一の好ましい実施態様の工業的規 模でのロットの製造のためのスケールアップ型に適当と考えられ、実際に行われ ているその好ましい製造方法は以下に記述する。第二の好ましい実施態様は少量 が調製されたのみで、その製造のためにスケールアップが容易な方法は現在のと ころ存在しない。 図面の簡単な説明 本発明は、以下の例示的、非限定的な図面を参照すれば、そのよりよい理解が 可能であろう。 図1は、好ましい実施態様の製造方法のフローチャートであり、本発明の好ま しい方法を示す。 図2は、本発明の第一の好ましい実施態様による医薬を製造するための好まし い方法における第一の陽イオン交換クロマトグラフィーの結果の例示的記録を示 す。 図3は、本発明の第一の好ましい実施態様による医薬を製造するための好まし い方法における第二の陽イオン交換クロマトグラフィーの結果の例示的記録を示 す。 図4は、本発明の第一および第二の好ましい実施態様による医薬を製造するた めの好ましい方法における第三の陽イオン交換クロマトグラフィーの結果の例示 的記録を示し、これにより活性タンパク質が濃縮される。 図5は、好ましい方法におけるサイズ排除クロマトグラフィーの結果の例示的 記録を示し、これにより本発明の第一の好ましい実施態様による医薬が最終的に 精製される。 図6は、本発明の第二の好ましい実施態様による医薬を製造するための陽イオ ン交換クロマトグラフィーの結果の例示的記録を示す。 図7は、本発明の第二の好ましい実施態様による医薬を最終的に精製するため のサイズ排除クロマトグラフィーの結果の例示的記録を示す。 図8は本発明の第一の好ましい実施態様による医薬のアミノ酸配列を示す。 図9は本発明の第二の好ましい実施態様による医薬のアミノ酸配列を示す。 好ましい実施態様の詳細な説明 I.製造方法 A.ラナ・ピピエンスの卵の蓄積 本発明の好ましい実施態様においては、ラナ・ピピエンスの卵は、4月から8 月の時期の雌のラナ・ピピエンス(この時期に雌のラナ・ピピエンスは自然に排 卵する)から得られる。これらの卵を容器中に掻き落とし、−15℃〜−20℃にお いて凍結した型で保存する。この保存は本発明の実施に必須ではないが、以後の 処理をバッチで実施することが便利な場合にのみ好ましい。通常、以後の工程は 重量約16 〜21kgの卵のバッチを用いて行われる。 B.卵の機械的処理 卵を凍結していた場合には、それらを加熱しすぎない任意の方法で解凍する。 解凍した、または凍結しなかった卵を、弱酸性の緩衝液の存在下にホモジナイズ し、一連の凍結-解凍サイクルに付す。 好ましい実施態様においては、卵を室温で、1重量部の卵に対して2重量部の 緩衝液を用い、0.15M酢酸ナトリウム(pH 5.0)と混合する。緩衝液は酢酸ナト リウムである必要はないが、酸性でなければならない。酢酸ナトリウムを使用す るのは、好ましい実施態様においては、SP-Sepharose FFクロマトグラフィーが 行われ、酢酸ナトリウムが4〜5.8のpH範囲内で(SP-Sepharose交換カラムが有 効な範囲)良好な緩衝液であり、また弱酸性緩衝液はカラムの容量を増大させ、 より良好な分離を生じるからである。ホモジナイズはワーリングブレンダー内で 卵がすべて肉眼で見て破壊されるまで行うが、ワーリングブレンダーは必須では なく、完全なホモジナイズを達成するための任意の衛生的な方法が使用できる。 無傷の卵の痕跡が見られず、懸濁液が均一な外観を呈した時点 で、ホモジナイズは完了する。好ましい実施態様においては、ホモジナイズは高 速で5分間続ける。アリコート(0.5kg〜1.0kg)をホモジナイズして別個に瓶に 詰め凍結する。 ホモジネートの全アリコートを、ついで周囲温度に一夜おいて解凍させる。約 15〜17時間かけることが好ましい。ついで瓶を手で振盪し、ホモジネートを再凍 結して−20℃±10℃で24時間保存する。解凍および再凍結のサイクルを続けてさ らに4回繰り返す。5回目のサイクルの終了後、ホモジネートの瓶を−20℃±10 ℃に保存する。 凍結−解凍サイクルはホモジネートの粘度を低下させ、クロマトグラフィーカ ラムの詰まりを減少させる(下記参照)。凍結−解凍サイクルは、その目的には 有効であるが、かなりの時間を要し、製造過程の所要時間を増大させる。時間を 節約するために、凍結−解凍サイクルを凍結乾燥器中で完遂することもできる。 凍結/解凍-処理したホモジネートの全アリコートを密栓した保存容器中、周囲 温度に一夜おいて解凍する。解凍された凍結/解凍−処理ホモジネートをついで 、ペリスタポンプを用いてプロセス・プラスティック・カラム(Pharmacia,PP25 2/30または均等物)中プラスティックのネットを通して少しずつ連続的にろ過す る。不溶の残留物はフローアダプターでフィルターの底部に押しつける。ろ液を 集める。不溶の残留物をカラムセグメント中0.15M酢酸ナトリウム(pH5.0)に 再懸濁し、手で攪拌し、ろ過する。この工程に用いられる緩衝溶液の量は、初期 のホモジネートの重量の約1/3である。不溶の残留物をついで除去し捨てたのち 解凍ホモジネートの次の部分を上述のように処理する。全ホモジネート部分から のろ液を合わせる。 DEAE Sepharoseフィルター(2.5×1〜2cm,Pharmaciaでセットアッ プ,PP 252/30カラムセグメント)を3kgの0.15M酢酸ナトリウム(pH5.0)で洗浄 する。以下に記載の処理工程でカラムを詰まらせる可能性のある細胞屑を除去す るため、前工程からのろ液を合わせたものをペリスタポンプを用いDEAE Sepharo seフィルターを2度通過させる。ろ液を予め秤量した容器中に集め、ついで0.15 Mの酢酸ナトリウム(pH5.0)を2回に分けて(各 1.0kg)フィルターを通過さ せる。これらの工程からのすべてのろ液を合わせて15〜30ガロンのタンクに取る 。合わせたろ過溶液を攪拌装置で5〜10分間攪拌し秤量する。 撹拌した集合ろ過溶液を、48時間以内にさらに処理する場合には、2℃〜8℃ に保存する。そうではなく、処理が48時間以上のちに行われる場合には、攪拌し た集合ろ過溶液は−20℃±10℃で凍結保存する。 以下にさらに詳細に記述するように、攪拌した集合ろ過溶液は中間体であり、 それから本発明の第一および第二の好ましい実施態様を抽出できる。本発明の第 一の好ましい実施態様を製造するためには、攪拌した集合ろ過溶液を2工程の陽 イオン交換クロマトグラフィー、1工程の濃縮、および1工程のサイズ排除クロ マトグラフィーに記載の順序で付す。本発明の第二の好ましい実施態様の製造に は、攪拌した集合ろ過溶液を1工程の陽イオン交換クロマトグラフィー、1工程 の濃縮、および1工程のサイズ排除クロマトグラフィーに付す。以下の工程C1 ,D1,E1およびF1には本発明の第一の好ましい実施態様の製造を記載し、 工程C2,D2およびE2には本発明の第二の好ましい実施態様の製造を記載す る。 C1.第一の陽イオン交換クロマトグラフィー 以下に記載する第一の陽イオン交換クロマトグラフィーにおいては2種の活性 タンパク質および他の塩基性分子は交換樹脂に結合し、カラム 中に保持される。大部分の他の成分は、カラムに最初に負荷した時点でカラムか ら溶出される。ついで、活性タンパク質は、0.15M酢酸ナトリウム緩衝液(pH 5 .0)中食塩の段階的勾配を用いて溶出する。この結果、エンドトキシンを実質的 に含まない物質が得られる。 溶出液にいつ活性タンパク質が含まれるかを決定するには、溶出液を連続的に 280nmの紫外線(以下「280nm UV」と略す)の吸収によってモニターする。タンパ ク質はこの波長の光の強力な吸収物質であり、したがって280nm UVの吸収は活性 タンパク質がカラムから溶出していることの良好な指標となる。 Pharmacia のプロセス・プラスチック・カラム(PP 113/60もしくは均等物) にSP Sepharose FF(Pharmacia)樹脂を充填して11.3cm×30〜40cm固定床(3.0L 〜4.0L)を得る。このカラムには、0.15M酢酸ナトリウム(pH 5.0)中DEAE Sepha rose FFプレフィルターを設ける。Pharmaciaのプロセス・プラスチック・カラム (PP 252/15もしくは均等物)にDEAESepharose FFを充填し、床サイズ 25.2×1〜 2cmとする。プレフィルターおよび処理カラムは、カラムからの流出液のpHが5. 0±0.1,280nm UVの吸収が平坦なベースラインを示すまで0.15M酢酸ナトリウム (pH 5.0)で平衡化する。 上述の工程Bの最後に調製された攪拌した集合ろ過溶液を室温に戻す。ついで これをペリスタポンプを用い、線流速50〜75cm/hでプレフィルターを通してカラ ムに負荷し、このカラム中で陽イオン交換クロマトグラフィーに付す。 カラム負荷時に溶出する初期の「貫流分画」(図2)は捨てる。カラム負荷完 了時に、カラムに0.15M酢酸ナトリウム(pH5.0)を、280nm UVの吸収がベースラ インに近づくまで通過させる。流出液は捨てプレフィ ルターを外す。 ついで、7〜10カラム床容量の0.15M酢酸ナトリウム緩衝液(pH 5.0)中0.04M NaClをカラムに通し、この間連続的に280nm UVの吸収をモニターする。溶出液 (陽イオン交換樹脂に弱く結合する成分)は、280nm UVの吸収が再び上昇するま で捨てる。 この時点で0.04M NaCl含有緩衝液を0.1M NaCl含有緩衝液に置換する。少な くとも2カラム容量の緩衝液をカラムに通過させたのちに、緩衝液中0.1M食塩 によって溶出されるピークを、280nm UVの吸収が図2にタンパク質ピークと表示 した大きなピークにある間、収集する。2種の活性タンパク質の第一のタンパク 質(すなわち、本発明の好ましい第一の実施態様)を部分精製型で含有する溶出 液を衛生的な容器に収集する。 D1.第二の陽イオン交換クロマトグラフィー 以下に説明する第二の陽イオン交換クロマトグラフィー工程では、条件は上記 Cに記載の第一の陽イオン交換クロマトグラフィー工程の場合と正確に同一であ る。すなわち、0.15M酢酸ナトリウム緩衝液中0.04M食塩を最初に流し(この場 合はカラムに少なくとも15床容量を通過させる)、第一の活性タンパク質(すな わち、本発明の好ましい第一の実施態様)は280nm UVの吸収が上昇し始めたなら ば、緩衝液中0.1M食塩を用いて溶出する。 第二の陽イオン交換クロマトグラフィー工程、ならびに以後の各製造工程は清 潔な部屋で行う。緩衝溶液はすべて注射用滅菌水(米局)で調製し、使用前に滅 菌0.22μm Sterivex-GS膜フィルター(MilliporeCorp.,または均等物)を通し てろ過する。 Pharmacia BioProcess Glass Column(BPG 100/750,もしくは均等物) に SP Sepharose FF(Pharmacia)を充填して10cm×30〜40cm(2.35L〜3.1L)の 樹脂床を得る。カラムは、0.15M酢酸ナトリウム緩衝液,pH5.0中で平衡化する 。 上記工程Cに記載の前の陽イオン交換クロマトグラフィー工程の最後に溶出し た部分精製活性タンパク質を、等容量の注射用滅菌水(米局)で希釈し、50〜75 cm/hで操作したペリスタポンプを用いてカラムに負荷する。 部分精製活性タンパク質がカラムに負荷されたならば、少なくとも15床容量の 0.15M酢酸ナトリウム緩衝液中0.04M NaCl,pH 5.0をカラムに通過させる。こ れを280nm UVの吸収がベースライン以上に上昇するまで継続する。この上昇が起 こったならば、緩衝液を0.15M酢酸ナトリウム緩衝液中0.1M NaCl,pH 5.0に変 更し、カラムに少なくとも2カラム床容量のNaCl緩衝液を通過させる。活性タン パク質を含有する流出液(すなわち、図3にタンパク質ピークと表示したピーク 下に存在)を滅菌した容器に収集する。 E1.クロマトグラフィーによる濃縮 この工程では、タンパク質を含有する流出液をSP Sepharose FFクロマトグラ フィーで濃縮する。Pharmacia BioProcess Glass Column(BPG100/500,もしく は均等物)にSP Sepharose FF樹脂(Pharmacia)を充填して10cm×7〜10cmの樹脂 床を得る。カラムの負荷および溶出には、50〜75cm/hで操作したペリスタポンプ を用い、前のクロマトグラフィー工程と同様に280nm UVの吸収を連続的にモニタ ーする。 カラムを0.15M酢酸ナトリウム(pH 5.0)でカラム流出液がpH 5.0±0.1にな り、280nm UVの吸収が平坦なベースラインになるまで平衡化する。 上記工程Dの最後に生成したタンパク質含有流出液を、等容量の注射用滅菌水 (米局)で希釈し、カラムに負荷する。280nm UVの吸収を連続的にモニターする 。カラムへの負荷が完了したならば、カラムを1カラム容量の注射用滅菌水(米 局)で洗浄し、過剰の酢酸ナトリウム緩衝液を除去する。 ついで1M NaClをカラムに通す。280nm UVの吸収を連続的にモニターし、第 一の活性タンパク質(すなわち本発明の好ましい第一の実施態様)のピークを滅 菌容器に収集する。ピークは図4にタンパク質ピークと表示したピークである。 F1.サイズ排除クロマトグラフィーによる精製 サイズ排除クロマトグラフィーは上記工程Eの最後に生成した濃縮活性タンパ ク質について実施する。前工程から回収されたタンパク質は高度に精製されてい るが、なお少量の他の分子を含有する。これらの分子は第一の好ましい実施態様 と同じ等電点を有するか、またはそれに極めて類似する等電点を有する。したが って、これらの分子は陽イオン交換クロマトグラフィーによる前工程では除去さ れない。しかしながら、これらの分子は本発明の第一の好ましい実施態様とは異 なる分子量を有し、この工程の間にサイズ排除クロマトグラフィーによって除去 される。 縦列に2本のカラムを用いる。それぞれPharmacia BioProcess GlassColumn( BPG 200/950,もしくは均等物)である(縦列カラムは適当なサイズのカラム床を 得る便利な方法であることから、縦列カラムを選択した。これは本発明の必須要 件ではない)。各カラムにSephacryl S-100高分解能樹脂(Pharmacia)を充填し て20cm×50〜60cm樹脂床(各カラム17〜20L)を形成させる。カラムへの材料の供 給には流速5〜10cm/hにペリスタポンプを調整して使用し、溶出液の280nm UVの 吸収を連続的にモニ ターする。 カラムを少なくとも2カラム床容量の注射用滅菌水(米局)中0.075M重炭酸 アンモニウムで平衡化する。上記工程Eの最後に生成した濃縮活性タンパク質を カラムに負荷し、注射用滅菌水(米局)中0.075M重炭酸アンモニウムを流す。 溶出液の280nm UVの吸収を連続的にモニターする。 活性タンパク質より分子量の大きい分子は活性タンパク質より前にカラムから 溶出する。これらのピークは捨てる。活性タンパク質を含有する主ピーク分画( これらは図5にタンパク質ピークと表示したピーク下に存在する)は衛生的な瓶 に収集する。ピークの上昇および下降ショルダー下分画のアリコート(0.05 mL〜 0.1mL)について純度を試験する。得られた結果に基づいて、純粋なタンパク質 を含む分画をピークの主要部分と、滅菌した高密度ポリエチレンまたはポリプロ ピレン容器中で合わせる。 得られた純粋なタンパク質を含む溶液を、滅菌した0.22μmのSterivax-GS(Mil lipore Corp.,または均等物)膜フィルターを通して滅菌容器中にろ過する。こ のろ液は活性タンパク質のサブロットである。 C2.陽イオン交換クロマトグラフィー クロマトグラフィーカラムにSP Sepharose FF樹脂を充填し、直径2.5cm,長さ 7.2cmの固定床を形成させる。このカラムを0.15M酢酸ナトリウム緩衝液で平衡 化する。上述の工程Bにおいて最後に生成した、撹拌した集合ろ過溶液を、カラ ムに流速50mL/hで負荷する。クロマトグラフィーは、280nm UVの吸収を測定して 連続的にモニターし、各5.85mLの分画を自動的に収集する。貫流分画(ほぼ分画 51で終了)は捨てる。ついでカラムを平衡化緩衝液中連続(0M〜0.45M)食塩勾 配で展開する。バー で指示し、タンパク質ピークと表示した図6のピークが本発明の第二の好ましい 実施態様を含有し、このピーク下のすべての分画を収集する。 D2.濃縮 上記工程C2の最後に収集された分画をついで、上記工程E1と同様にして濃 縮する。Pharmacia BioProcess Glass Column(BPG 100/500,もしくは均等物)にS P Sepharose FF樹脂(Pharmacia)を充填して2.5cm×1.3cmの樹脂床を得る。カラ ムの負荷および溶出には、50〜75cm/hで操作したペリスタポンプを用い、280nm UV光の吸収を連続的にモニターする。 カラムを、カラムからの流出液のpHが5.0±0.1になり、280nm UVの吸収が平坦 なベースラインを示すまで、0.15M酢酸ナトリウム(pH 5.0)で平衡化する。 上記工程C2の最後に収集された分画を等容量の水で希釈し、カラムに負荷す る。280nm UVの吸収を連続的にモニターする。カラムの負荷が完了したならば、 カラムを1カラム容量の水で洗浄して過剰の酢酸ナトリウム緩衝液を除去する。 ついで、1M NaClをカラムに通す。280nm UVの吸収を連続的にモニターし、 図4にタンパク質ピークと表示したピーク(すなち、本発明の第二の実施態様) を衛生的な容器に収集する。 E2.サイズ排除クロマトグラフィー 上述の工程D2.の最後に収集された分画を、水中0.075M重炭酸アンモニウ ムを用いてSephacryl S-100高分解能樹脂(Pharmacia)を充填し、2.5cm×46cm 樹脂床を形成させたカラムにより、クロマトグラフィーを行う。分画は自動的に 収集する。主ピーク下の分画(このピークは図7にタンパク質ピークと表示され ている)を収集した。これらの収集 された分画は本発明の第二の実施態様の精製された状態である。 II.好ましい実施態様の生物活性 インビトロおよびインビボで確認された動物データは、本発明の第一の好まし い実施態様による医薬が、ヒト下顎類表皮癌A-253細胞ならびにヒト卵巣腺癌NIH -OVCAR-3細胞に対して活性であることを示している。この第一の好ましい実施態 様はまた、ヒト白血病HL-60細胞、結腸腺癌から最初に単離されたヒトCOLO 320 DM細胞、ヒトLOX黒色腫、およびヒト肺鱗癌HT-520細胞に対しても活性を示す。 本発明の第一の好ましい実施態様による医薬の活性を報告している刊行された 論文は、 Cell Tissue Kinet.(1988)21,169-182, Br.J.Cancer(1992)66,304-310, Int.J.Oncol.(1992)1,779-785 に見られる。 第二の好ましい実施態様による医薬がヒト下顎類表皮癌A-253細胞およびヒト 膀胱癌T-24細胞に対して活性であることはインビトロのデータによって示されて いる。好ましい実施態様の化学分析および組成 本発明の好ましい実施態様は、化学的な特性が十分に解明されている。実施態 様はラナ・ピピエンスから単離されたタンパク質であるが、最終結果が以下の化 学および構造である限り、それらは遺伝子工学的技術を用いて製造可能であると 考えられる。 両実施態様ともに、純粋なタンパク質である(すなわち、タンパク質の均一性 をアッセイするために使用される標準試験によって確立された均一性を示す)。 以下に掲げたアミノ酸配列に基づく分子量の計算によ れば、分子量は、第一の好ましい実施態様の場合11,835であり、第二の好ましい 実施態様の場合11,890である。マススペクトルによって測定すると、第一の好ま しい実施態様の分子量は約12,000であり、第二の好ましい実施態様の分子量もマ ススペクトルによって測定すれば同じであることが期待される。好ましい実施態 様はいずれも等電点pIを9.5〜10の間に有し、既知の配列から計算すると第一 の好ましい実施態様の等電点pIは9.70であり、第二の好ましい実施態様の等電 点pIは9.94である。いずれもブロックされたアミノ末端基を有し、本質的に炭 水化物は含まない(アントロンおよびオルシノール法によって決定)。 本発明の好ましい実施態様は以下の特性を有する。 アミノ酸分析−第一の好ましい実施態様 アミノ酸残基 モル%(24時間酸加水分解) アスパラギン酸/アスパラギン 13.99 スレオニン 9.30 (注1) セリン 7.78 グルタミン酸/グルタミン 6.10 プロリン 4.36 グリシン 3.09 アラニン 3.09 シスチン/2 6.92 (注1) バリン 8.20 メチオニン 0.85 (注1) イソロイシン 4.86 (注2) ロイシン 5.22 チロシン 2.96 アミノ酸残基 モル%(24時間酸加水分解) フェニルアラニン 6.05 ヒスチジン 2.88 リジン 11.62 アルギニン 2.70 トリプトファン 測定せず (注3) 概算総計 99.97% 注1:スレオニン、シスチン/2およびメチオニンは加水分解時に部分的に分解 するが、この値はこのような部分分解に対して補正されていない。 注2:この値は不完全加水分解に対して補正されていない。 注3:トリプトファンはタンパク質の酸加水分解では破壊されて検出できないの で、測定していない。しかしながら、紫外線スペクトル分析では1分子あたり1 個のトリプトファン残基の存在が明らかにされている。 アミノ酸分析−第二の好ましい実施態様 アミノ酸残基 モル%(24時間酸加水分解) アスパラギン酸/アスパラギン 13.63 スレオニン 8.82 (注1) セリン 6.18 (注1) グルタミン酸/グルタミン 6.21 プロリン 4.23 グリシン 3.21 アラニン 2.99 シスチン/2 7.42 アミノ酸残基 モル%(24時間酸加水分解) バリン 8.76 メチオニン 1.15 イソロイシン 4.37 (注2) ロイシン 5.29 チロシン 3.08 フェニルアラニン 5.88 ヒスチジン 3.06 リジン 11.84 アルギニン 3.79 トリプトファン 測定せず (注3) 概算総計 99.91% 注1:この値は、加水分解時の部分分解に対して補正されている。 注2:この値は不完全加水分解に対して補正されている。 注3:トリプトファンはタンパク質の酸加水分解では破壊されて検出できないの で、測定していない。しかしながら、配列では1分子あたり1個のトリプトファ ン残基の存在が明らかに示されいる。 アミノ酸組成−第一の好ましい実施態様 (アミノ酸配列から計算) アミノ酸残基 物質1分子あたりの残基数 アスパラギン酸 6 アスパラギン 8 スレオニン 10 セリン 8 グルタミン酸 3 ピログルタミン酸 1 アミノ酸残基 物質1分子あたりの残基数 グルタミン 2 プロリン 4 グリシン 3 アラニン 3 シスチン/2 8 バリン 8 メチオニン 1 イソロイシン 6 ロイシン 5 チロシン 3 フェニルアラニン 6 ヒスチジン 3 リジン 12 アルギニン 3 トリプトファン 1 総計 104 アミノ酸組成−第二の好ましい実施態様 (アミノ酸配列から計算) アミノ酸残基 物質1分子あたりの残基数 アスパラギン酸 5 アスパラギン 9 スレオニン 10 セリン 7 グルタミン酸 3 ピログルタミン酸 1 アミノ酸残基 物質1分子あたりの残基数 グルタミン 2 プロリン 4 グリシン 3 アラニン 3 シスチン/2 8 バリン 9 メチオニン 1 イソロイシン 5 ロイシン 5 チロシン 3 フェニルアラニン 6 ヒスチジン 3 リジン 12 アルギニン 4 トリプトファン 1 総計 104 本発明の好ましい実施態様は配列決定されている。以下に示すように、いずれ の例も総配列の長さは104残基である。このタンパク質のN−末端はピログルタ ミン酸(<Glu)である。これは直接配列決定に必要な遊離アミノ基を欠くグルタ ミン酸の環状誘導体であり、したがって、このタンパク質のN−末端を「ブロッ ク」している。 本発明の第一の好ましい実施態様は以下のアミノ酸配列を有する。 本発明の第二の好ましい実施態様は以下のアミノ酸配列を有する。 以上、2つの好ましい実施態様について説明したが、本発明の範囲は以下の請 求の範囲によってのみ限定される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年7月1日 【補正内容】 明細書 ラナ・ピピエンス卵母細胞からの抗腫瘍タンパク質 発明の背景 本発明は医薬に関し、さらに詳しくはヒトにおける腫瘍の処置に使用する医薬 に関する。この種の医薬はPCT特許出願WO 91/07435号およびWO 94/03197号に開 示されている。 現在、腫瘍は、化学療法、放射線療法または外科手術のいずれかで処置されて いる。これらの治療法はそれぞれ欠点がある。 化学療法、放射線療法および外科手術の欠点を回避することは有利である。 本発明の目的の一つはヒトの腫瘍に対する薬物療法を提供することにある。 他の目的は、他の既知の治療法に比べて不利な副作用の少ない治療法を提供す ることにある。 さらに他の目的は、2種類以上の腫瘍に使用するための治療法を提供すること にある。 さらに他の目的は、一般的に、ヒトにおける腫瘍の処置のための既知の治療法 を改良することにある。 本発明によれば、ヒトにおける腫瘍の処置のための医薬の2つの好ましい実施 態様が提供される。いずれの実施態様においても、医薬は分子量約12,000で特徴 的な高い等電点を有する純粋なタンパク質である。2つの実施態様のアミノ酸組 成は類似するが同一ではない。必須ではないが有利にはこれらの実施態様はカエ ルの卵から誘導される。好ましい実施態様においてはこの医薬はカエル、ラナ・ ピピエンス(Rana pipiens)の卵から誘導される。誘導は機械的処理、イオン交換 クロマトグラフィ ーおよびサイズ排除クロマトグラフィーにより行われる。 1989年11月13日に出願された米国特許出願第07/436,141号およびそれ以後に出 願されたその継続出願には、そのアミノ酸配列および組成を参照して医薬が記載 され、そこに記載された医薬は本出願に記載され請求される第一の好ましい実施 態様である。 1989年11月13日に出願された米国特許出願第07/436,141号およびそれ以後に出 願されたその継続出願には、イオン交換クロマトグラフィーカラムから溶出する 大きなタンパク質ピーク(抗増殖/細胞毒性活性を有する)の単離が教示され、 またその活性タンパク質ピークの特定の説明が教示されている。イオン交換クロ マトグラフィーカラムから溶出する別のタンパク質は均一な状態に精製されて特 性が解明されており、この第二のタンパク質が本出願に記載され請求される第二 の好ましい実施態様である。この第二の好ましい実施態様は第一の好ましい実施 態様より遅れてカラムから溶出するので、第二の好ましい実施態様は、より塩基 性の強い物質を含有するものである。試験により、この第二の好ましい実施態様 もある種の癌細胞系に対して生物活性をもつことが示されている。本出願に記載 され請求される2つの実施態様はわずかに異なるアミノ酸配列を有する極めて類 似したタンパク質であり、第二のタンパク質は第一のタンパク質より塩基性が強 い。 第一の好ましい実施態様は現在、臨床試験に使用されていて、この物質を比較 的大量に製造することが必要になっている。第一の好ましい実施態様の工業的規 模でのロットの製造のためのスケールアップ型に適当と考えられ、実際に行われ ているその好ましい製造方法は以下に記述する。第二の好ましい実施態様は少量 が調製されたのみで、その製造のためにスケールアップが容易な方法は現在のと ころ存在しない。 請求の範囲 1.以下のアミノ酸配列を有する蛋白質: 2.以下の工程: 弱酸性緩衝液の存在下においてラナ・ピピエンスの卵を機械的に処理し、 機械的に処理した卵を第一および第二段階の陽イオン交換クロマトグラフィ ーに付し、そして 第二段階のの陽イオン交換クロマトグラフィーから溶出した物質を サイズ排除クロマトグラフィーに付すこと からなる精製蛋白質の製造方法。 3.第一および第二段階の陽イオン交換クロマトグラフィーを同一条件下に行う 請求項2記載の方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ほぼ12,000の分子量および、ほぼ以下のアミノ酸組成を有する蛋白質: アミノ酸残基 モル%(24時間酸加水分解) アスパラギン酸/アスパラギン 13.99 スレオニン 9.30 セリン 7.78 グルタミン酸/グルタミン 6.10 プロリン 4.36 グリシン 3.09 アラニン 3.09 シスチン/2 6.92 バリン 8.20 メチオニン 0.85 イソロイシン 4.86 ロイシン 5.22 チロシン 2.96 フェニルアラニン 6.05 ヒスチジン 2.88 リジン 11.62 アルギニン 2.70 トリプトファン 測定せず 概算総計 99.97 % 2.ほぼ12,000の分子量および、ほぼ以下のアミノ酸組成を有する蛋白質: アミノ酸残基 モル%(24時間酸加水分解) アスパラギン酸/アスパラギン 13.63 スレオニン 8.82 セリン 6.18 グルタミン酸/グルタミン 6.21 プロリン 4.23 グリシン 3.21 アラニン 2.99 シスチン/2 7.42 バリン 8.76 メチオニン 1.15 イソロイシン 4.37 ロイシン 5.29 チロシン 3.08 フェニルアラニン 5.88 ヒスチジン 3.06 リジン 11.84 アルギニン 3.79 トリプトファン 測定せず 概算総計 99.91% 3.ほぼ12,000の分子量および、ほぼ以下のアミノ酸組成を有する蛋白質: アミノ酸残基 モル%(24時間酸加水分解) アスパラギン酸/アスパラギン 13.99-13.63 スレオニン 9.30- 8.82 アミノ酸残基 モル%(24時間酸加水分解) セリン 7.78- 6.18 グルタミン酸/グルタミン 6.10- 6.21 プロリン 4.36- 4.23 グリシン 3.09- 3.21 アラニン 3.09- 2.99 シスチン/2 6.92- 7.42 バリン 8.20- 8.76 メチオニン 0.85- 1.15 イソロイシン 4.86- 4.37 ロイシン 5.22- 5.29 チロシン 2.96- 3.08 フェニルアラニン 6.05- 5.88 ヒスチジン 2.88- 3.06 リジン 11.62-11.84 アルギニン 2.70- 3.79 トリプトファン 測定せず 概算総計 99.97-99.91% 4.ほぼ12,000の分子量および、ほぼ以下のアミノ酸組成を有する蛋白質: アミノ酸 物質1分子あたりの残基概数 アスパラギン酸 6 アスパラギン 8 スレオニン 10 セリン 8 アミノ酸 物質1分子あたりの残基概数 グルタミン酸 3 ピログルタミン酸 1 グルタミン 2 プロリン 4 グリシン 3 アラニン 3 シスチン/2 8 バリン 8 メチオニン 1 イソロイシン 6 ロイシン 5 チロシン 3 フェニルアラニン 6 ヒスチジン 3 リジン 12 アルギニン 3 トリプトファン 1 概算総計 104 5.ほぼ12,000の分子量および、ほぼ以下のアミノ酸組成を有する蛋白質: アミノ酸 物質1分子あたりの残基数 アスパラギン酸 5 アスパラギン 9 スレオニン 10 アミノ酸 物質1分子あたりの残基数 セリン 7 グルタミン酸 3 ピログルタミン酸 1 グルタミン 2 プロリン 4 グリシン 3 アラニン 3 シスチン/2 8 バリン 9 メチオニン 1 イソロイシン 5 ロイシン 5 チロシン 3 フェニルアラニン 6 ヒスチジン 3 リジン 12 アルギニン 4 トリプトファン 1 総計 104 6.ほぼ12,000の分子量および、ほぼ以下のアミノ酸組成を有する蛋白質: アミノ酸 物質1分子あたりの残基数 アスパラギン酸 6−5 アスパラギン 8−9 アミノ酸 物質1分子あたりの残基数 スレオニン 10 セリン 8−7 グルタミン酸 3 ピログルタミン酸 1 グルタミン 2 プロリン 4 グリシン 3 アラニン 3 シスチン/2 8 バリン 8−9 メチオニン 1 イソロイシン 6−5 ロイシン 5 チロシン 3 フェニルアラニ 6 ヒスチジン 3 リジン 12 アルギニン 3−4 トリプトファン 1 総計 104 7.以下のアミノ酸配列を有する蛋白質: 8.以下のアミノ酸配列を有する蛋白質: 9.以下のアミノ酸配列を有する蛋白質: (式中、XXXはこの位置にアミノ酸が存在することを指示する)。 10.以下のアミノ酸配列を有する蛋白質: (式中、XXXはValまたはIleであり、YYYはAsnまたはAspであり、そしてZZZはA rgまたはSerである)。 11.以下の工程: 弱酸性緩衝液の存在下においてラナ・ピピエンスの卵を機械的に処理し、機 械的に処理した卵を第一および第二段階の陽イオン交換クロマトグラフィーに付 し、そして 第二段階の陽イオン交換クロマトグラフィーから溶出した物質をサイズ排除 クロマトグラフィーに付すこと からなる精製蛋白質の製造方法。 12.第一および第二段階の陽イオン交換クロマトグラフィーを同一条件下に行う 請求項8記載の方法。
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