JPH1150672A - 構造物の補強方法 - Google Patents

構造物の補強方法

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Publication number
JPH1150672A
JPH1150672A JP9211752A JP21175297A JPH1150672A JP H1150672 A JPH1150672 A JP H1150672A JP 9211752 A JP9211752 A JP 9211752A JP 21175297 A JP21175297 A JP 21175297A JP H1150672 A JPH1150672 A JP H1150672A
Authority
JP
Japan
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gap
fiber reinforcement
fiber
reinforcement
accessory
Prior art date
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Pending
Application number
JP9211752A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Takahashi
啓介 高橋
Takashi Fujita
崇 藤田
Koichi Harigaya
浩一 張ヶ谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP9211752A priority Critical patent/JPH1150672A/ja
Publication of JPH1150672A publication Critical patent/JPH1150672A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G23/00Working measures on existing buildings
    • E04G23/02Repairing, e.g. filling cracks; Restoring; Altering; Enlarging
    • E04G23/0218Increasing or restoring the load-bearing capacity of building construction elements
    • E04G2023/0251Increasing or restoring the load-bearing capacity of building construction elements by using fiber reinforced plastic elements
    • E04G2023/0262Devices specifically adapted for anchoring the fiber reinforced plastic elements, e.g. to avoid peeling off

Abstract

(57)【要約】 【課題】周面の少なくとも一部に付帯物が取り付いた構
造物に対し、従来の問題点を解決し、極めて簡便な方法
で、しかも、繊維状補強物の補強効果が良好に構造物の
全周面に伝達できるような補強方法を提供する。 【解決手段】周面の少なくとも一部に付帯物が取り付い
た構造物の補強方法であって、該付帯物と該構造物の間
に隙間を設け、該隙間に接合用板状体を差し込み、構造
物の表面に貼付した繊維状補強物と該接合用板状体とを
接合させることを特徴とする構造物の補強方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁やサッシ用金具
等の付帯物が取り付いた柱構造物などの構造物に炭素繊
維シート等の繊維状補強物を貼付けて補強する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、柱構造物などの構造物の補修や補
強のために、構造物の周面に炭素繊維シート等の繊維状
補強物を巻き付け、あるいは貼り付けて補修・補強する
方法が知られている。しかし、構造物の中には、周面全
てが開放空間である構造物だけではなく、周面の少なく
とも一部に壁やサッシ用金具等の付帯物が取り付いてい
る形態がある。このように、付帯物が取り付いた構造物
では、周面に繊維状補強物を巻き付け、あるいは貼り付
けることが困難であった。
【0003】そのため、従来では、図1に示すように、
付帯物(2)と構造物(1)との間に10cm以上とな
る大きな作業空間(10)を設けるため付帯物の一部を
取り除いた後に、構造物の全周に繊維補強物(4)を巻
き付け、その後施工で取り除いた部分を元に戻す方法
や、図2に示すように、付帯物(2)が取り付けられて
いる部分以外の柱構造物の周面に繊維補強物(4)を貼
付した後、繊維補強物の端部同士を、付帯物を介してL
形鋼(9)とリブプレート(8)、通しボルト(7)等
の金物で連結させる方法がとられていた。
【0004】しかし、前者の方法では、付帯物と構造物
表面の間に大きな空間を設ける必要があり、その後空間
を埋める後施工も大変であるという問題があり、後者の
方法では付帯物を介して金物を設置するということが必
要であり、そのため施工が困難になったり、煩雑さが増
すといった問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本願発明
の目的は、周面の少なくとも一部に付帯物が取り付いた
構造物に対し、従来の問題点を解決し、極めて簡便な方
法で、しかも、繊維状補強物の補強効果が良好に構造物
の全周面に伝達できるような補強方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決することを目的とし、その要旨は、周面の少なくと
も一部に付帯物が取り付いた構造物の補強方法であっ
て、該付帯物と該構造物の間に隙間を設け、該隙間に接
合用板状体を差し込み、構造物の表面に貼付した繊維状
補強物と該接合用板状体とを接合させることを特徴とす
る構造物の補強方法にある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
図3は、本発明の補強方法の一例を示すための、付帯物
が取り付いた構造物を上から見た断面図である。本発明
の補強方法は、構造物(1)の周面の少なくとも一部
に、壁やサッシ用金具等の付帯物(2)が取り付けられ
ている構造物に適用される。
【0008】構造物(1)とは、例えば柱構造物や、梁
構造物が挙げられ、図に示すいわゆる角柱だけでなく、
円柱や異形柱なども含む意味である。また、通常こうし
た構造物はコンクリート構造物であることが多い。本発
明では、この構造物(1)の周面に、補強用の繊維補強
物(4)を貼付することにより補強を行うにあたり、次
の方法を採用することを特徴とする。
【0009】即ち、まず第1に、付帯物(2)と構造物
(1)の間に、隙間(3)を設ける。この隙間は、後述
する接合用板状体が差し込める程度の隙間であれば良
く、従来技術のように大きな空間を要するものではな
い。具体的には、接合用板状体の厚さに対し、1.1倍
から5倍、好ましくは1.5倍から3倍程度の間隔の隙
間を設ければ良い。
【0010】このように、隙間間隔が小さくてすむた
め、本発明の隙間を設けるためには、付帯物の一部を削
りとる方法でも、構造物の表面を一部削りとる方法で
も、また、その併用でも、採用することができる。本発
明では、このように設けた隙間(3)に、接合用板状体
(5)を差し込む。接合用板状体としては、板状の形態
を保持できるものであれば、種々の材質を採用できる
が、例えば、CFRP成形板とか、鋼板等の板状体を用
いることができる。
【0011】厚さも、任意の厚さを採用することができ
るが、好ましくは、0.1cm〜5cm、より好ましく
は、0.3cm〜2cm程度の厚さの板状体を用いるこ
とが好ましい。一方、構造物の他の周囲表面、即ち、付
帯物が取り付けられている部分以外の周面には、繊維補
強物を貼付する。
【0012】繊維補強物としては、連続強化繊維を一方
向に並べた一方向シートや、織物シート、その他、繊維
をテープ状にしたものを複数用いることもでき、繊維か
らなるいわゆるドライシートを、構造物に貼付する際に
接着樹脂を用いて貼付しても良いし、あらかじめ樹脂を
含浸したプリプレグシートを用いて、その含浸樹脂を用
いて貼付、あるいは、更に、別の接着樹脂を用いて貼付
する形態を採用することができる。
【0013】特に、構造物の剪断補強を主目的とする場
合には、連続強化繊維の軸方向が構造物の周方向を向く
ように配置したシートを用い、曲げ補強を主目的とする
場合には、構造物の軸方向を向くように配置したシート
を用いることが好ましく、両者の併用ももちろん好まし
い。繊維補強物に用いる強化繊維としては、炭素繊維、
ガラス繊維、ボロン繊維、スチール繊維、アラミド繊
維、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維など、各種の
繊維を用いることができるが、特に、炭素繊維を用いる
ことが好ましい。
【0014】プリプレグシートに含浸させる樹脂や、構
造物に貼付時に使用する樹脂としては、エポキシ樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂などの熱硬
化性樹脂あるいは常温硬化性樹脂が挙げられるが、特に
二液硬化型の常温硬化性樹脂が好ましい。本発明におい
ては、かかる、隙間に差し込んだ接合用板状体と、構造
物の表面に貼付した繊維補強物とを接合することによ
り、繊維補強物にかかる張力を構造物の全周面に伝達
し、補強効果のより良い向上を図ることができる。
【0015】接合方法としては、接着剤により接着する
方法や、その上から別の板状体を押圧してアンカー止め
する方法などが挙げられるが、特に、接着することが好
ましい。上記の接合用板状体と、繊維補強物の設ける順
序としては、先に接合用板状体を差し込んだ後に、繊維
補強物を貼付し、接合用板状体の隙間からはみ出た部分
の外表面と、繊維補強物の一定幅の端部を接合する方法
でも良いし、繊維補強物を貼付した後に、接合用板状体
を隙間に差し込み、接合用板状体のはみ出た部分の内表
面と繊維補強物の端部を接合する方法でも良いが、繊維
補強物の構造物表面への貼付と、接合用板状体への接着
を一工程で行う上で、前者のほうが好ましい。
【0016】接合幅、即ち定着部の幅については、適用
する柱構造の大きさや、求められる補強性能等によって
相違するため、力学的に引張応力などを算出して、適用
することが好ましい。以上のように、接合用板状体と、
繊維補強物の接合を終了した後、好ましくは、例えばモ
ルタルにより、前述の隙間を埋めるなどの後工程を行う
ことができる。
【0017】
【発明の効果】このように、本願発明によれば、周面の
少なくとも一部に付帯物が取り付いた構造物に対し、極
めて簡便な方法で、しかも、繊維状補強物の補強効果が
良好に構造物の全周面に伝達できるような補強方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の補強方法の一例を示す断面図
【図2】従来の補強方法の一例を示す断面図
【図3】本願発明の補強方法の一例を示す断面図
【符号の説明】
1:構造物、2:付帯物、3:隙間、4:繊維補強物、
5:接合用板状体、6:定着部、7:通しボルト、8:
リブプレート、9:L形鋼、10:空間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面の少なくとも一部に付帯物が取り付
    いた構造物の補強方法であって、該付帯物と該構造物の
    間に隙間を設け、該隙間に接合用板状体を差し込み、構
    造物の表面に貼付した繊維状補強物と該接合用板状体と
    を接合させることを特徴とする構造物の補強方法。
  2. 【請求項2】 該構造物が、柱構造物であることを特徴
    とする請求項1記載の構造物の補強方法。
JP9211752A 1997-08-06 1997-08-06 構造物の補強方法 Pending JPH1150672A (ja)

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JPH1150672A true JPH1150672A (ja) 1999-02-23

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ID=16611003

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JP9211752A Pending JPH1150672A (ja) 1997-08-06 1997-08-06 構造物の補強方法

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JP (1) JPH1150672A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009133114A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Taisei Corp 壁付き柱部材の補強構造

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