JPH11506626A - 鉛直方向に剛性のある歯科用咬合器システム及び方法 - Google Patents

鉛直方向に剛性のある歯科用咬合器システム及び方法

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JPH11506626A
JPH11506626A JP9500580A JP50058097A JPH11506626A JP H11506626 A JPH11506626 A JP H11506626A JP 9500580 A JP9500580 A JP 9500580A JP 50058097 A JP50058097 A JP 50058097A JP H11506626 A JPH11506626 A JP H11506626A
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ハフマン,ロナルド,イー.
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Abstract

(57)【要約】 対向し離間する関係で位置する1対の歯科用模型鋳物の位置合わせに使用する歯科用咬合器構造体である。該咬合器構造体は少なくとも1つの軸方向に剛性のある支持部材を有し、該部材の対向する端から直交して、複数片の鋳物取付け部材が取付けられてもよい。前記少なくとも1つの軸方向に剛性のある支持部材及び直交して取付けられる鋳物取付け部材は歯科用模型鋳物の対向する1対の奥部臼歯面に実質的に近接して前記軸方向に剛性のある支持部材を配置した咬合器構造体であるが、それは歯科用模型鋳物の対面する並進運動を前記軸方向に剛性のある支持部材と平行な面内で防止し、特に歯科用模型の奥部臼歯の欠如領域での対面する並進運動を防止するためである。該複数片の鋳物装着構造は、部分的球面状の湾曲しかみ合う面を有するよう成形されており、そのため該1対の対向する歯科用模型の複数方向の整合が容易になる。該複数片の鋳物取付け構造は、鋳物の寸法差を補正し、選択された鋳物の後方面に取付け可能な少なくとも1つのスペーサブロックを組み合わせた、2つの片取付け可能整合構造を含む縦方向の連結構成として形成してもよい。好ましい実施例では、該少なくとも1つの軸方向に剛性のある支持部材は一対の軸方向に剛性のある支持アームを規定するU字型構造で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 鉛直方向に剛性のある歯科用咬合器システム及び方法 発明の属する技術分野 本発明は歯科用咬合器に関し、特に対向し離間する関係で位置する歯科用模型 鋳物の位置合わせに使用する歯科用咬合器に関する。更に特定すれば本発明は歯 科用モデルの臼歯部に不均一な噛み合い部を有する歯科用模型鋳物の位置合わせ に使用する歯科用咬合器に関する。 従来技術の説明 歯科用咬合器は、個人毎に特有な義歯の噛み合い咀嚼運動をシミュレートする ために使用される装置である。特に歯科用咬合器でシミュレートする動作には、 顎部の鉛直、側、前方向動作がある。咬合器の歯科用模型の最近の改良点には、 歯科用模型の加工を容易にするために、咬合器システムを鋳物から脱着可能にす ることがある。咬合器要素の鋳物からの脱着性に注目し、かつ噛み合い咀嚼運動 を容易にする構造を提供している従来特許の例としては、米国特許第4,382 787号、同第4,449,930号、同第4,734,033号及びDes第 306,206号で教示される本発明者の咬合器システムがある。上記リストの 従来特許が教示する、ボールとソケットの構造的配置や可撓性があり脱着可能な ヒンジ構造で補完されたタブ鋳物装着装置は、対の鋳物の正確な整合性を非常に 容易化させている。更にそれにより該対の歯科用模型鋳物の自然な噛み合い咀嚼 の位置合わせにおける経路のシミュレーションが容易化されている。しかしなが ら従来技術の咬合器システムは、脱着性及び対の歯科用模型鋳物の噛み合い咀嚼 位置合わせのシミュレーションに注目しているが、該歯科用模型鋳物の片方の奥 部臼歯部に不規則形状の歯又は欠損歯のある構造の場合の噛み合い咀嚼位置合わ せシミュレーションには充分には注目していない。この不均一な構造の歯科用模 型では、鉛直咀嚼或いは奥部臼歯の噛み合い動作がシミュレート出来ない鉛直方 向に支持されない臼歯噛み合い部となるが、それは従来技術の咬合器構造では、 自然な噛み合い位置を越えて鉛直運動が可能だからである。不均一な噛み合いの 場合は結果的に従来技術の咬合方法では、初歩的な咬合器システムで加工を行う 間に合わせ的な解決に帰着して来た。このような間に合わせ的解決の一つを図1 に示すが、ここでは歯科用咬合器システムが不均一臼歯部を有する対の歯科用模 型鋳物に対して機能している状況を示している。図示の如く、対向する模型鋳物 間の臼歯欠如部の、図示された間隔Dを越えた並進運動をしないようにストップ ロッドが使用されている。この方法では該並進運動を防止するため該鋳物を固定 的に、配置するストップロッドを受入れる鋳物を用意せねばならない。この方式 は咀嚼位置合わせに好ましくない並進運動を防止出来るが、このような状況の後 にも、或いは該模型鋳物が該ストップロッドの変更に伴い変更された後にも、こ れらの工程が必要になる。結局この方法は歯科用模型の位置合わせ工程を中断す る不便な方法と見なされている。 従来特許は歯科用模型鋳物の奥部臼歯部付近に位置する鉛直ポスト構造の咬合 器を教示しているが(概略は、米国特許第3,092,909号、同第3,80 8,689号、同第4,103,424号、同第4,299,570号、同第4 ,865,544号、及び同第5,046,949号を参照)、これらの鉛直構 造は、本発明が注目する特定の問題を解決する咬合器システムの要素ではなく、 即ち不均一臼歯部を有する対の歯科用模型鋳物への、歯科用咬合器システムの使 用を容易にするものではない。更に、これら鉛直構造を有する従来技術の咬合器 は広く受け入れられている脱着及び使い捨て可能な構造的特徴、接ぎ手(つぎて )接合構造を伴っていない。特にこの接ぎ手接合構造は、対の歯科用模型鋳物の 自然な噛み合い咀嚼位置合わせの経路のシミュレーションを容易にするヒンジ式 可撓性構造と組み合わせて、対の鋳物の正確な整合を容易にするものである。 従って、均一な或いは不均一な奥部臼歯部を有する対の歯科用模型鋳物に通常 の使用を容易にし、使い捨て可能な部材となる経済的な構造の歯科用模型咬合器 の必要性があることが分かる。又、対の鋳物の正確な整合が出来るよう複数方向 操作を容易にし、歯の模型の加工を容易にし、対の歯科用模型鋳物の自然な噛み 合い咀嚼の位置合わせの経路シミュレーションを容易にする、脱着可能でヒンジ 付き構造の歯科用模型咬合器に対する必要性があることが分かる。 発明の概要 従って、本発明の第一の目的は、均一な或いは不均一な奥部臼歯部を有する対 の歯科用模型鋳物に関し通常の使用を容易にする、改良した効率的な歯科用咬合 装置とその咬合方法を提供することにある。 本発明のもう1つの目的は、前記第一の目的構造を有する改良された歯科用咬 合器を、更に、使い捨て可能な部材とすることを容易にする経済的構造で提供す ることにある。 本発明の更にもう一つの目的は、上記目的を有する改良型歯科用咬合器を更に 該対の鋳物を正確に整合するために複数方向に操作を容易な構造とすることであ り、歯の模型の加工を容易ならしめ該対の歯科用模型鋳物の自然な噛み合い咀嚼 の位置合わせ経路をシミュレーションするために脱着可能なヒンジ式とした構造 を提供することにある。 前記各目的は、対向し離間する関係で位置する対の歯科用模型鋳物の位置合わ せに使用する歯科用咬合器構造を提供することにより達成される。最も広い実施 例では、該咬合器構造は、対向する端を有する少なくとも1本の軸方向に剛性の ある支持部材を有しており、該端には接ぎ手接合式の鋳物装着部材が直交して接 合されており、かつ該端からは該鋳物装着部材が、各対向する鋳物に装着するた めに延在している。該鋳物装着部材の1つは、前記少なくとも1つの軸方向に剛 性のある支持部材の一端からピボット式に脱着可能で、対の歯科用模型鋳物の一 つに固定的に装着可能である。他の鋳物装着部材は前記対の歯科用模型鋳物の他 の一つに固定的に装着可能で、前記少なくとも1つの軸方向に剛性のある支持部 材の他の一端まで、延在し、直交して接合されている。該少なくとも一本の軸方 向に剛性のある支持部材及び前記直交して接合する鋳物装着部材は、歯科用模型 鋳物の並進運動が軸方向に剛性のある支持部材に平行な平面内に留まるように、 前記軸方向に剛性のある支持部材を、対向する対の歯科用模型鋳物の奥部臼歯端 部に実質的に近く配置する構造である。直交して接合可能な鋳物装着部材の各々 は、鋳物装着端部と支持部材装着端部とを有する、2片型の接ぎ手構造に形成す るのが好ましい。鋳物装着部材を形成する前記2片型の接ぎ手構造は、部分的に 球面状のかみ合うよう湾曲した表面を有し(ボールとソケットに準じた構成)、 該構造が固定的に接合される前に、該対の対向する歯科用模型鋳物の複数方向の 整合を容易にする。該鋳物装着部材は、少なくとも一つのスペーサブロックと組 合わせた、2片型の接合構造を有する縦に連結した(タンデム)構造配置で形成 されてもよい。このスペーサブロックは、少なくとも1つの軸方向に剛性のある 支持部材と、鋳物装着部材と被装着歯科用模型鋳物両方との間の直交関係を維持 するのに有用である。好ましい実施例では、該少なくとも1つの軸方向に剛性の ある支持部材は、対の軸方向に剛性のある支持アームを規定するU字型構造とし て形成されている。使用時には適当な鋳物整合工程で、結合表面は接着剤で結合 される。該脱着可能な構造により鋳物装着部を独立に取り扱うことを容易にする 。2片型の結合構造とスペーサブロックの、嵌合する表面は、網目パターンや溝 状の織り目状面を具備しており、それにより接着剤が浸出して、かみ合い表面間 の強い接着を促進する。 従って、前記目的を達成するために、本発明は以下で充分説明し、請求項で特 定して指摘する前記各特徴から成ると共に、付随する図面と以下の開示内容によ り本発明の詳細が述べられるが、かかる図面と開示内容は本発明を実施する種々 の方法の一つを述べるに過ぎない。 図面の簡単な説明 図1は、対向する鋳物間の臼歯欠如部に表示した間隔Dを越えた並進運動を防 止するためにストップロッドを使用せねばならない歯科用咬合器を示す。 図2は、本発明の実施例の斜視図であり、初期整合と次の位置合わせを受ける 対の歯科用模型鋳物に隣接して置かれている状態を示す、又、軸方向に剛性のあ る支持部材として、鋳物装着部材からの脱着性を良くするため横方向の可撓性を 持たせたU字型の2つの本アームを用いた実施例も示している。 図3は、本発明の平面図を示すが、ヒンジ式鋳物装着部材を歯科用模型鋳物の 上側に固定するための、さねはぎ継ぎ型の整合と装着構造を図解している。又、 2片型の鋳物装着部材の一部を成す接合表面により可能となった球面(複数方向 )型調整方式をも図解している。 図4は、上側及び下側の歯科用両模型鋳物にヒンジ式で脱着可能に固定された 本発明の歯科用模型鋳物咬合器の側面図を示し、対向する鋳物間で臼歯欠如部に 示した間隔Dを越える並進運動を防止するため、軸方向に剛性のある支持部材と 隣接歯科模型鋳物間の水平方向に近接する間隔における、好ましい関係を示して いる。 図5は、上側及び下側両模型鋳物にヒンジ式で脱着可能に固定された本発明の 歯科用模型鋳物咬合器を示す斜視図である。又該咬合器の望ましい前後及び横方 向の可撓性を備えた構造と、並進運動が防止出来る間隔Dを示している。 図6は、上側鋳物に装着するための、タンデム型でさねはぎ継ぎ式装着構成を 示す本発明の一変形例の斜視図である。該構成は、図2−図5に示す2片型で接 ぎ手式の鋳物装着部材と、一例として2ケのかみ合い可能スペーサブロックを含 んでいる。該スペーサブロックは、該軸方向に剛性のある支持部材を、歯科用模 型鋳物の奥端部で平行な関係に、及び鋳物装着部材として参照される組立品との 好ましい直交関係に配置することを容易にしている。 図7は、図6に示した実施例において、全ての接合する表面を接着剤で接合し 組み立てた状況を示す側面図である。軸方向に剛性のある支持部材で並進運動が 防止される間隔Dを図解すると共に、該軸方向に剛性のある支持部材を、被装着 鋳物の奥端部に近接し平行の関係で、鋳物装着部材とは直交する関係で配置させ る2片型鋳物装着部材とスペーサブロックのタンデム型のさねはぎ継ぎ式装着構 成を示している。 図8は、図6、図7で示した歯科用模型鋳物の底面図であり、2片型の鋳物装 着部材のみの使用状況を示すと共に、U字型の軸方向に剛性のある支持部材の底 部交差部材と一体化された2片型構造の支持部材装着端部を示す。 図9は、軸方向に剛性のある支持部材のヒンジ型開放端部を示すと共に、スペ ーサと2片型鋳物取付け部材のタンデム型構造の構成を示す拡大図であり、該ス ペーサと該装着部材は一緒になって複合接合型鋳物装着部材構造を形成している 。この複合構造は、スペーサのさねはぎ継ぎ式かみ合い構造と、2片型鋳物装着 部材の球面を含む球面状かみ合い面とで実現されている。 図10は、前記スペーサの拡大斜視図であり、実接型の構造を示すと共に、組 立行程で強力な接着の実現を助ける浸出溝部も示されている。 好ましい実施例の説明 前記説明の如く、図1は従来技術の歯科用咬合器システム10を示すが、該シ ステムでは対向する鋳物30、40間の臼歯欠如部で間隔Dを越える並進運動A 1を防止するためストップロッド20を使用せねばならない。図2は、本発明の 第一の目的に従い設計した歯科用咬合器100を示す。図1の部分42で示す臼 歯欠如部の並進運動A1を防止するストップロッド20の如き止め具を配置する 行程を行う必要性を解消する解決策を、咬合器100は提供する。図示されてい るように咬合器100は、初期整合と次ぎの位置合わせ作業を受ける対の歯科用 模型鋳物30、40に隣接して配置される。咬合器100は、好ましくは使い捨 てのプラスチック材で形成するのがよい。本実施例では軸方向に剛性のある支持 部材110として参照されるU字型本体となっており、上側鋳物取付け部材13 0からの脱着性を容易にする横可撓性の軸方向に剛性のあるアーム112、11 3を有している。咬合器100はU字型構造に形成されているが、単一の軸方向 に剛性のある支持部材又は他の軸方向に剛性のある等価な構造も本発明の範囲内 にあると考えている。図2で示すように、咬合器構造100は2本の軸方向に剛 性のある支持部材或いはアーム112、113を有するが、それら支持部材は各 々対向する端部を有している。該端部には、接ぎ手接合式の鋳物取付け部材12 0、130が直交して接合されており、かつ該端部から前記部材120、130 が各対向する鋳物30、40の奥端部31、41へ取付け用に延在している。鋳 物取付け部材130はピボット140でピボット式に装着出来ることが示されて いる。例えばピボット140は、アーム112、113の各上端に、孔111で 形成されているが、該孔は部材130の支持部材装着端部137上に形成された ピンシャフト136と脱着可能に嵌合する。図2に示すように、直交して接合出 来る鋳物取付け部材120、130は好ましくは、各々2片型接合構造(122 、124)(132、134)として形成され、各模型鋳物装着端部121、1 31と、各支持部材装着端部126、137を有するのがよい。鋳物取付け部材 120、130を形成する2片型接合構造(122、124)(132、134 )は部分的に球面状のかみ合うよう湾曲した面(123、125)(133、1 35)を有するが、該表面は、図3の矢印A4、図2の矢印A5で示すように、 固定的に接合する前に、複数方向の整合を容易にするものである。 鋳物30、40は該模型の奥部に臼歯欠如部42を有すると仮定しているが、 本発明は均一で無欠損の歯の構造を有する歯科用模型でも機能することを注意す べきであろう。歯科用鋳物30、40の最初の整合は良く知られた従来技術で行 われるが、最終的には、噛み合い咀嚼動作をシミュレートするために使う特定の 咬合器に鋳物を装着する過程に到る。本発明では、一例に過ぎぬが、鋳物30、 40の後方面にはスロット或いは溝51、61を有する溝付き端部31、41が あり、該端部が装着部或いは装着部122、132上のタブ或るいは舌片部12 1、131を収容する構成である。図3は、整合A3が、上側鋳物30へ装着部 132を位置決めのために結合されたさねはぎ継ぎ型構造(51、131)で可 能になることを示している。溝61が舌片部121にかみ合わされ図4で示され ているが、下側鋳物40への装着部122の装着も同様に行われる。予備加熱速 硬化性シアノアクリレート(prefired fast setting cyanoacrylate)や好気性 接着剤のような接着剤を使用して模型鋳物装着部122、132を鋳物30、4 0に固定的に装着することが出来る。鋳物と装着部間の接着を改善するために、 米国特許Des.第302,725号及び同第4,734,033号で本発明者 により説明されているように、鋳物30、40上に浸出溝を用いてもよい。 一旦装着部122、132が鋳物30、40に固定的に装着されると、鋳物装 着組立体120、130の支持部材取付け部124、134は、図2及び図3で 矢印A4及びA5で示す適当な整合の後、接着剤で装着部122、132へ接合 される。好ましい実施例では、支持装着部134は一端137にピンシャフト1 36を、他端に球面135を有する独立した部品である。取付け部124は、一 端126でアーム112、113と一体的に相互連結されており、他端には球面 125を有している。上述のように各部分(122、124)、(132、13 4)が模型鋳物整合のための矢印A4及びA5で示された運動を容易にするよう 形成され、上述のように各々部分的に球面状の接合表面(123、125)、( 133、135)を有しているのは上記の理由からである。一例に過ぎぬが、表 面123、133は凹状に、表面125、135は凸状に形成される。鋳物30 、40の最終的な向きと咬合器100の希望する位置を決定した後、図3、図4 、図5で概略示すように、表面(123、125)、(133、135)は各々 、粘着的に接合され、接合部150、160が形成される。接合部150、16 0が形成されると各上顎、下顎部の型の組立は完了する。 本発明の第一の目的によれば、図3及び図4のHsで示す距離は鋳物装着部材 120、130の長さで決定され、その距離を最小に(好ましい範囲は0.40 インチ乃至0.75インチ、更に好ましくは0.50インチ乃至0.75インチ) 保つことが望ましく、それは軸方向に剛性のある支持部材110(112、11 3)を、対向する歯科用鋳物の型30、40の後方面に平行にかつ離間される関 係で近接して装着することを保証するためである。近接する間隔の関係Hsは、 支持部材110(112、113)の軸方向に剛性のある構造と相俟って並進運 動を図4で文字Dで示される間隔内に抑制することを保証する。 本発明の別の目的によれば、上顎部と下顎部はピボット140において、ヒン ジ状で、脱着可能に固定されるが、これはヒンジ動作矢印A2を示す図4、アー ム112、113の上端110Aのピボット140(111、136)を示す図 3から明らかである。アーム112、113の上端110Aに配置されたピボッ ト140(111、136)で、上側歯科用鋳物30に、ヒンジ式で脱着可能に 固定された歯科用模型咬合器100を示す斜視図が図5である。鋳物取付け部材 130(132、134)は接合部150(133、135)で接合される2片 型構造体であり、部材131、51で形成されるさねはぎ継ぎ式接合で固定的に 装着されることは、図4も併せて参照すれば分かる。このようにして鋳物取付け 部材130(図2)は、軸方向に剛性のある支持部材110の第一の末端部11 0Aからピボット式に離脱可能で、鋳物30に固定的に装着可能である。鋳物3 0を装着した鋳物取付け部材130と、軸方向に剛性のある支持部材110の間 の角度関係は直角であることが好ましい。しかし、シミュレートする特定の歯模 型の噛み合いを最良とする特定の整合及び位置合わせの必要性により、接合部1 50を形成する最終的な接着固定法が決定される。 接合部150の固定は、整合過程での下側鋳物40の接合部160の固定とも 関係する。前記のように、下側鋳物取付け部材120は、軸方向に剛性のある支 持アーム112、113と一体的な取付け部124を有している。図5は、アー ム112、113が開放端部110Aに対向する端部110Bで取付け部124 に連結され、球面125がかみ合う湾曲した面123と接合して接合部160を 形成することを示している。接合部160を形成するため接着固定する前に凸状 球面125が多様な整合能力を持つように、模型鋳物装着部122の表面123 の形状は細長い凹形で溝状の(channel-like)湾曲した構造であることが好まし い。表面133、135の形状も同様であり、接合150形成前に同じく多様な 整合能力を持たせる。かくして、鋳物取付け部材120は鋳物40に固定的に装 着可能で、軸方向に剛性のある支持部材110の末端部110Bから延在する。 図5も、本発明の第一の目的を説明しており、その目的とは、軸方向に剛性の あるアーム112、113の構造と、アームと鋳物の後方面間の近接する間隔の 関係Hsと関連し、領域42付近での間隔D内に並進運動を確実に抑制すること である。アーム112、113は軸方向に剛性のある構造を有しているが、咬合 器100は、咬合器システムに望まれる前及び横方向の可撓性を助長するよう構 成されていることが図5で示されている。該可撓性は、曲げ運動矢印F1、F2 及びF3で概ね示されている。 前記曲げ運動は、相互に離間し実質的に鉛直に延在する支柱であるアーム11 2、113で促進されているが、該支柱は患者の矢印F1、F2、F3の方向及 びそれらの間の方向の顎運動の噛み合い動作をシミュレートする力に対してねじ り応答をする。このようにアーム112、113はねじり応答支持部材となり、 同時に該支持部材は下側静止の鋳物40と接する上側または上部の鋳物30を唯 一の懸架するような支持部材となっている。該支柱112、113は、鋳物30 、40の歯が完全に噛み合う位置にある時は、実質的に完全に弛緩しており、実 質的にねじり応力のない状態であるべきである。 一つの好ましい実施例では、好ましい動作と簡素な構造を目指して、咬合器1 00の実質的に最も外側の一側面に、2本の離間した支柱を配置している。該支 柱は各上側及び下側模型鋳物装着部134、124を有しているが、該装着部は 、該支柱から延在し、該支柱から実質的に直角にかつ実質的に同方向に向かい、 調 整可能な連結部即ち各模型鋳物装着用ブロック132、122を介して各鋳物3 0、40を固定する位置へ突出している。或る実施例では各支柱を分離したり、 他の複数の離間した支柱で形成する方が好ましいこともある。更に、或る場合に は、咬合器100の、模型鋳物装着部が突出する側に、センタ支持部材を設ける ことが望ましい場合も勿論ある。概して、単一支持部材は好ましくないねじり特 性を呈するが、単一アーム付きの咬合器は本発明の他の利点を都合よく充分提供 する場合もある。 図2−図5で示す好ましい実施例では、所望のねじり特性を提供するために、 アーム112、113をプラスチック材、好ましくは重合後及び成形及び/又は 形成後に脆化しない、熱可塑性又は熱硬化性プラスチック材を射出成形するのが よい。最も好ましいプラスチック材は熱可塑性プラスチックで、好ましくはクラ ス66(class 66)の熱可塑性プラスチックである。例示した実施例はデュポン 社(Dupont Corporation)から入手可能な熱可塑性プラスチック クラス66、 バイテル10L(Vytel 10L)で成形した。歯科用模型鋳物装着用ブロック12 2、123の支持部材装着部は、アーム112、113と同じプラスチック材で 作るのが好ましく、スペーサ210と咬合器鋳物取付け部124、134も同じ プラスチック材で作るのが好ましい。 各アーム112、113は、下側咬合器鋳物取付け部124の上面からの高さ が好ましくは1.50インチ乃至1.80インチ、更に好ましくは1.60イン チ乃至1.75インチで、断面寸法が好ましくは0.12インチに0.18イン チ、更に好ましくは0.125インチに0.188インチである方がよい。アー ムの高さは、その外側頂端部までを計り、ピボット用孔やピンシャフト136は 、中央で、例示実施例ではアームの端部から0.03インチ乃至0.05インチ 下に位置するのが好ましい。 ねじり応答を最良にするために、好ましい実施例の支持部材或いはアーム11 2及び113は、模型鋳物装着部134及び124の突出方向、即ち矢印F1の 方向の幅を、矢印A4で示される方向の幅よりも大きく(好ましくは1.5倍に 大きく)する。更に、好ましい実施例では、咬合器100のアーム112及び1 13の幅と厚さを、装着部基部124から端部の間実質的に均一寸法にするのが よい。これらの特徴は、義歯を実際に使用している間に起こる他の動作を含め咀 嚼動作について最適なシミュレーションを行うために重要である。 好ましくは、アーム112及び113は、模型鋳物の臼歯部の最も近い所から 1.0インチ乃至1.2インチ以内に、更に好ましくは1.0インチ乃至1.1 25インチ以内に置くべきである。アーム112及び113は1.2インチ乃至 1.3インチ好ましくは1.20インチ乃至1.30インチ間隔をへだてて置く のがよい。これは、上側及び下側鋳物30、40の円弧の後部に於ける臼歯部の 平均間隔に近似している。該間隔は人間の顎の自然なヒンジ作用をシミュレート しやすくする。このことが、ねじり応答支持部材112及び113を模型鋳物の 通常の幅寸法内に配置させていることが分かる。換言すれば、該鋳物は通常咬合 器100よりも幅広である。 上側及び下側の支持部材装着部122および132は前方に突出する歯科用模 型鋳物の連結部であるが、図2の矢印A5の方向で断面を0.4インチに0.5 インチ、更に好ましくは、0.40インチに0.60インチとし、図5の矢印F 2の方向で幅を1.20インチ乃至1.30インチ、更に好ましくは、1.24 5インチ乃至1.255インチとするのがよい。水平な範囲では、咬合器鋳物取 付け部124及び134の面の凸形の曲率、及び接合装着部122及び132の 凹形の曲率は、好ましくは1.20インチ乃至1.75インチ、更に好ましくは 1.245インチ乃至1.255インチが良く、好ましい半径は1.4インチ乃 至1.6インチ、更に好ましくは1.45インチ乃至1.55インチがよい。好 ましくは各面は一律の曲率半径を有する円の部分であるのがよいが、いくつかの 実施例では、例えば、楕円形でもよい。 図5では、鋳物40の下面を、加工品支持面又は同支持机上に置かれ、咬合器 100を好ましい構成で懸張されている状態を示す。この方法は咬合作業用の鉛 直関係を得るのに好ましい方法である。接合装着部122及び132の凹形面は より大きい鉛直範囲、好ましくは0.55インチ乃至0.70インチ、更に好ま しくは、0.61インチ乃至0.64インチの鉛直範囲を有し、咬合器取付け部 124及び134の凸面はより少ない鉛直範囲、好ましくは0.22インチ乃至 0.26インチ、更に好ましくは0.24インチ乃至0.25インチの鉛直範囲 を有することが好ましいが、それはこうすることにより矢印A5に沿って広い範 囲で固定位置を選択出来るからである。咬合器取付け部124、134の凸面1 23、133も、1.45インチ乃至1.55インチの鉛直曲率を有する。該凸 面123、133に沿って、即ち矢印A5に沿って、選択的に固定出来るように 、鉛直面125、135は鉛直曲率を持たせていない。上或いは下、水平或いは 鉛直の用語を使用して来たが、該用語は、咬合器が直立して置かれた時の方向を 意味することは勿論である。 咬合器100を、好ましくはプラスチックで作ることは、使い捨て品となるよ う経済的な改良型歯科用咬合器構造体を提供すると言う本発明のもう1つの目的 を実現することになる。 図6は、本発明の別の歯科用咬合器の実施例200の斜視図である。実施例2 00はいずれの面でも本発明の目的を充たしている。顕著な構造的変更点として は、上側用鋳物30に装着するための、タンデム型さねはぎ継ぎ接合型装着構成 130A(図9参照)がある。該タンデム型装着方法130Aは、2片型の接合 鋳物装着部材132、134(前記済みで、図2−図5に示す)と、一例である が2つの嵌合可能スペーサブロック210を使用する。この実施例200では、 下側用鋳物40は実施例100と類似の部品を使用して装着される(図7、図8 参照)。スペーサ210の使用法は初期整合時に対向する鋳物30、40の後方 面がどんな相対的整合関係にあるかにより決まる。該相対的整合関係は、鋳物素 材上での歯型の最初の配置で決まる要素である。従って技術者は下記の条件から スペーサ210の必要数を選択出来る。即ち、鋳物の後方面のずれを補正するこ と、軸方向に剛性のある支持部材110が鋳物装着部材120、130で参照さ れる組立品と実質的に直交する関係であることを保証すること、又間隔Hsを最 小にすることである(概略は、角度Aが実質的に90度であることとHsを示す 図7参照)。これにより咬合器構造体はアーム112、113の長手軸方向に沿 う軸方向に剛性を有し、歯欠如部42と間隔D内への並進運動を防止する(図7 参照)。ピボット140(111、136)により鋳物30、40の脱着のみな らず、ヒンジ動作も容易にする。 接合部150、160は、前記のように最終整合位置を選択した後形成される 。しかしながら、表面(123、125)及び(133、135)を織り目状化 することにより粘着結合が改善される。織り目状化T1の例としては網目パター ンが示されている。かみ合う面123、135とよりよい整合及び接触を得るた めに、表面125、135を球面半径R(約1.5インチ)を有する構造とする ことにより接合部150、160は改善される(図9参照)。図9ではアーム1 12、113の上端には棚部114も示されているが、これは、支持部材装着部 134を含む初期の整合時に、A6で示す回動を制限する働きをする。実施例1 00とは異なり、鋳物へ取り付ける初期過程はスペーサ210を該スペーサ構造 の一部をなす舌片部212を用いて溝51に装着される(図10参照)。スペー サ210は、溝41と同様の溝211を有しており、舌片部212又は131の どちらにもかみ合うよう設計されている。溝211は、もう1つの同様なスペー サ210を使用して、到達距離を伸ばして、咬合器装着の所望の目的を達成する ことを容易にしている。スペーサ210にも、さねはぎ継ぎ接合220(131 、211)、230(211、212)、240(31、212)形成用接着剤 の浸出作用改善のため、溝部領域には織り目状化がされている(図9参照)。織 り目状化T2は溝構造211へ入り込んでいる浸出用溝として形成される(図1 0参照)。 咬合器100を使用するために、歯科用鋳物30、40の片側の端部31、4 1の実質的に平坦な各面上に、水平に、スロット51、61を切削又は形成され る。端部31及び41は、歯列のアーチの後部に対し実質的に鉛直に延在し、鉛 直範囲では鉛直である。 次に、スロット51、61に隣接し、鋳物装着用ブロックに接する、各端部3 1、41のスロット及び平坦面を含む、各歯科用鋳物30、40の領域に、接着 剤が塗布される。接着剤は好ましくは、KV33会社(KV33 Corporation)から 、ブランド名 ブエルテックス接着剤、スーパ シン シアノアクリレート接着 剤(VERTEX Adhesive,Super Thin cyanoacrylate adhesive)で販売さR入手可 能な速硬化性シアノアクリレート接着剤がよい。各舌片部121、131と、歯 科用鋳物模型の塗布面と接触する鋳物装着用ブロックの隣接する平面状の平坦面 は、同じ接着剤を各々塗布され、模型鋳物の各塗布面と係合される。次いで、装 着位置で接着剤を固化させるために、シアノアクリレート界面領域に、ブエルテ ックス加速剤(VERTEX Accelerator)のブランド名でKV33会社から販売され 入手可能な接着促進剤或いは接着開始剤を噴霧して接着剤は固定される。従って 各部品は相互に確実に固定される。舌片部121、131は好ましくは、各々ス ロット61、51内部に係合するような寸法とし、該内部で接着剤で固定される のがよいことは理解出来るであろう。 歯科用鋳物模型40、30が各々、鋳物装着用ブロック122、132に固定 されると、咬合器100への装着の準備は完了するのが典型的である。好ましい 工程では、歯科用鋳物模型30、40は咬合位置に配置され、各々の鋳物装着用 ブロック122、132の織り目状化された凹面123、133にはシアノアク リレート接着剤が塗布される。咬合器100の鋳物取付け部124、134の各 織り目状化された凸面125、135はシアノアクリレート接着剤を塗布され、 そして各面123、125と133、135が界面接触するよう組み込まれ、水 平方向、鉛直方向について整合され、シアノアクリレート接着剤の固化により固 定され、又は固化されると、図5で示すように、鋳物40は、平坦な机上面上で 実質的に水平となり、鋳物40と30の歯は噛み合い状態にあり、支持部材11 2と113は鉛直であり、咬合器100は実質的にねじり応力が完全に無い状態 である。次いで、接着剤を固化し、構造体を固定又は固化するために、シアノア クリレート界面の領域に接着促進剤或いは接着開始剤が噴霧される。 その後、患者の通常の顎の動作をシミュレートするために支持部材112、1 13をねじり応力により、従来の方法で咬合を実施することが出来る。図2で示 すように、接近を容易にするため、各支持部材先端を相互方向に押すことにより 、上側鋳物30を取り外してもよい。 鋳物装着用ブロックを有し組み立てられた歯科用模型鋳物が、部品の未接着状 態の予備組立、又は経験者の視覚観察により、正確な静止咬合(噛み合い)位置 を得られそうもない時は、該位置を調整するため、図6、図7、図9で明確に示 しているように、スペーサブロック210を追加出来る。咬合器スペーサブロッ ク210は、2つの外方向に面する側面を有し、1つの側面から舌片部212が 突出し、他の側面からは溝或いはスロット211が内方向に突出している。スロ ットを囲む平坦面から実質的に90度に配置された4つの壁が、ブロック210 内へ貫入し、該スロットを形成している。複数の溝型の浸出溝が該平坦な面に形 成されると共に、前記スロットを形成する2つの前記貫入壁の少なくとも最も内 側近くまで延在している。これは良好な接着剤分布ひいては接着の助けとなる。 スロット211は舌片部212を受け入れる寸法となっているので、スペーサブ ロック210が図示のように組み合わされる。 従って、本発明を最も実際的で好ましい実施例であると思われるものを用いて 示し説明して来たが、以上の説明から発展したものも本発明の範囲内に含まれ、 本発明の範囲はここに開示した詳細事項に限定されず、如何なるかつ全ての等価 な装置を含んで、請求の全範囲の対象とすることは認識される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年3月29日 【補正内容】 (1) 本発明の第一の目的によれば、図3及び図4のHsで示す距離は鋳物装着部材 120、130の長さで決定され、その距離を最小に(好ましい範囲は、1乃至 2センチメーター(cm)(0.40乃至0.75インチ)、更に好ましくは1 .3乃至2cm(0.50乃至0.75インチ))保つことが望ましく、それは 軸方向に剛性のある支持部材110(112、113)を、対向する歯科用鋳物 の型30、40の後方面に平行にかつ離間される関係で近接して装着することを 保証するためである。近接する間隔の関係Hsは、支持部材110(112、1 13)の軸方向に剛性のある構造と相俟って並進運動を図4で文字Dで示される 間隔内に抑制することを保証する。 (2) 各アーム112、113は、下側咬合器鋳物取付け部124の上面からの高さ が好ましくは3.8乃至4.6cm(1.50乃至1.80インチ)、更に好ま しくは4乃至4.5cm(1.60乃至1.75インチ)で、断面寸法が好まし くは0.3cmに0.46cm(0.12インチに0.18インチ)、更に好ま しくは0.32cmに0.48cm(0.125インチに0.188インチ)で ある方がよい。アームの高さは、その外側頂端部までを計り、ピボット用孔やピ ンシャフト136は、中央で、例示実施例ではアームの端部から0.08乃至0 .13cm(0.03乃至0.05インチ)下に位置するのが好ましい。 (3) 好ましくは、アーム112及び113は、模型鋳物の臼歯部の最も近い所から 2.5乃至3cm(1.0乃至1.2インチ)以内に、更に好ましくは2.5乃 至2.9cm(1.0インチ乃至1.125インチ)以内に置くべきである。ア ーム112及び113は3乃至3.3cm(1.2乃至1.3インチ)、好まし くは3乃至3.3cm(1.20乃至1.30インチ)間隔をへだてて置くのが よい。これは、上側及び下側鋳物30、40の円弧の後部に於ける臼歯部の平均 間隔に近似している。該間隔は人間の顎の自然なヒンジ作用をシミュレートしや すくする。このことが、ねじり応答支持部材112及び113を模型鋳物の通常 の幅寸法内に配置させていることが分かる。換言すれば、該鋳物は通常咬合器1 00よりも幅広である。 上側及び下側の支持部材装着部122および132は前方に突出する歯科用模 型鋳物の連結部であるが、図2の矢印A5の方向で断面を0.4インチに0.5 インチ、更に好ましくは、1cmに1.3cm(0.4インチに0.5インチ) 、更に好ましくは、1cmに1.5cm(0.40インチに0.60インチ)と し、図5の矢印F2の方向で幅を3乃至3.3cm(1.20乃至1.30イン チ)、更に好ましくは、3.162乃至3.188cm(1.245乃至1.2 55インチ)とするのがよい。水平な範囲では、咬合器鋳物取付け部124及び 134の面の凸形の曲率、及び接合装着部122及び132の凹形の曲率は、好 ましくは3乃至4.5cm(1.20乃至1.75インチ)、更に好ましくは3 .162乃至3.188cm(1.245乃至1.255インチ)が良く、好ま しい半径は3.56乃至4.06cm(1.4インチ乃至1.6インチ)、更に 好ましくは3.68乃至3.94cm(1.45インチ乃至1.55インチ)が よい。好ましくは各面は一律の曲率半径を有する円の部分であるのがよいが、い くつかの実施例では、例えば、楕円形でもよい。 図5では、鋳物40の下面を、加工品支持面又は同支持机上に置かれ、咬合器 100を好ましい構成で懸張されている状態を示す。この方法は咬合作業用の鉛 直関係を得るのに好ましい方法である。接合装着部122及び132の凹形面は より大きい鉛直範囲、好ましくは1.4乃至1.8cm(0.55乃至0.70 インチ)、更に好ましくは、1.55乃至1.63cm(0.61乃至0.64 インチ)の鉛直範囲を有し、咬合器取付け部124及び134の凸面はより少な い鉛直範囲、好ましくは0.56乃至0.66cm(0.22乃至0.26イン チ)、更に好ましくは0.61乃至0.64cm(0.24乃至0.25インチ )の鉛直範囲を有することが好ましいが、それはこうすることにより矢印A5に 沿って広い範囲で固定位置を選択出来るからである。咬合器取付け部124、1 34の凸面123、133も、3.68乃至3.94cm(1.45乃至1.5 5インチ)の鉛直曲率を有する。該凸面123、133に沿って、即ち矢印A5 に沿って、選択的に固定出来るように、鉛直面125、135は鉛直曲率を持た せていない。上或いは下、水平或いは鉛直の用語を使用して来たが、該用語は、 咬合器が直立して置かれた時の方向を意味することは勿論である。 (4) に、表面125、135を球面半径R(約3.8cm又は約1.5インチ)を有 する構造とするこ
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 成してもよい。好ましい実施例では、該少なくとも1つ の軸方向に剛性のある支持部材は一対の軸方向に剛性の ある支持アームを規定するU字型構造で形成されてい る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.対向し離間する関係で位置する対の歯科用模型鋳物の位置合わせに使用する 歯科用咬合器装置において、 該歯科用咬合器装置が (a)第1末端部、前記第1末端部と対向する第2末端部を有する、少なく とも1つの軸方向に剛性のある支持部材と、 (b)前記第1末端部からはピボット式に脱着可能で、前記一対の歯科用模 型鋳物の1つには固定的に装着可能な、第1鋳物取付け部材と、 (c)前記一対の歯科用模型鋳物の他の1つには固定的に取付け可能で、前 記第2末端部から延在する第2鋳物取付け部材 を有し、 前記少なくとも1つの軸方向に剛性のある支持部材と前記第1及び第2鋳物 取付け部材は、奥部臼歯の咬合シミュレーション中に前記対向する対の歯科用模 型の対面する並進運動を防止するために、組立てし鋳物を取り付けた状態におい て、前記軸方向に剛性のある支持部材を対向する対の歯科用模型鋳物に近接して 配置する、調節可能に接合し直交する咬合器構造を有すること を特徴とする歯科用咬合器装置。 2.請求項1記載の歯科用咬合器装置において、前記少なくとも1つの軸方向に 剛性のある支持部材が対の軸方向に剛性のある支持アームを規定するU字型構造 を有し、前記第1末端部には前記U字型構造の1つの開放端部を有し、前記第2 末端部には前記U字型構造の閉端部を有することを特徴とする歯科用咬合器装置 。 3.請求項2記載の歯科用咬合器装置において、 前記対の軸方向に剛性のある支持アームの各々が前記第1末端部にピボット 部材を有し、 前記第1及び第2鋳物取付け部材の各々が少なくとも1つの鋳物装着部と1 つの支持部材取付け部を有し、各鋳物装着部が成形された端部を介して対応する 支持部材取付け部に固定的に接合され、該成形された端部が、前記対の対向する 鋳物を、固定的に接合する前に、複数方向の整合を容易にする相補的な幾何学的 表面を有しており、 前記第1鋳物取付け部材と関連する前記支持部材取付け部は、前記支持アー ム上の対応するかみ合わせ式ピボット部材に、脱着可能でピボット的な固定を容 易にするピボット部材を有しており、 前記第2鋳物取付け部材と関連する前記支持部材取付け部は、前記閉端部か ら一体的に延在する構造を有し、前記U字型構造の一体的部分を有することを特 徴とする歯科用咬合器装置。 4.対向し離間する関係で位置する1対の歯科用模型の位置合わせに使用する歯 科用咬合器装置において、 該歯科用咬合器装置が、対の軸方向に剛性のある支持アームを規定するU字 型構造体と、第1鋳物取付け部材と、第2鋳物取付け部材を有し、 (a)前記軸方向に剛性のある支持アームは、前記U字型構造体の開放端部 を含む第1末端部と、前記U字型構造体の閉端部を含み前記第1末端部と対向す る第2末端部を有し、 (b)前記第1鋳物取付け部材は、前記アームの各前記第1末端部からピボ ット式に脱着可能で、かつ前記1対の歯科用模型の1つに固定的に装着可能にな っており、 (c)前記第2鋳物取付け部材は、前記1対の歯科用模型のもう一つに固定 的に取付け可能で、かつ前記第2末端部から延在しており、 前記U字型構造体と前記第1及び第2鋳物取付け部材が、後方部臼歯の咬合 シミュレーション時に前記対の対向する歯科用模型の対面する並進運動を防止す るため、組立てし鋳物を取り付けた状態において、前記軸方向に剛性のある支持 アームを対向する歯科用模型鋳物に近接して配置し、調節可能に接合する 咬合器構造を有することを特徴とする歯科用咬合器装置。 5.請求項4記載の歯科用咬合器装置において、 前記対の軸方向に剛性のある支持アームは前記第1末端部にピボット部材を 有し、 前記第1及び第2鋳物取付け部材の各々が、鋳物装着部と、支持部材取付け 部を有し、各鋳物装着部及び対応する支持部材取付け部が、接合前に前記対の対 向する鋳物の複数方向の整合を容易にする接合面を有し、 前記第1の鋳物装着部と関連する前記支持部材取付け部が、前記支持アーム 上の対応するピボット部材に脱着可能に、及びピボット的な固定を容易にするた めにかみ合うピボット部材を有し、 前記第2の鋳物装着部と関連する前記支持部材取付け部が、前記閉端部から 直交して延在するよう形成され、前記U字型構造体の一体的部分であること を特徴とする歯科用咬合器装置。 6.請求項5記載の歯科用咬合器装置において、各鋳物装着部が、 前記対の鋳物へのさねはぎ継ぎ式による装着を容易にするための舌片部を有す ることを特徴とする歯科用咬合器装置。 7.請求項5記載の歯科用咬合器装置において、前記接合表面が、前記複数方向 の整合を容易にする相補的で湾曲したかみ合い面を有することを特徴とする歯科 用咬合器装置。 8.対向し離間する関係で位置する1対の歯科用模型の位置合わせに使用する歯 科用咬合器装置において、前記歯科用模型が欠如部を生ずる欠損奥部臼歯を有し 、前記歯科用咬合器装置が、 (a)1対の軸方向に剛性のあるアームを規定するU字型構造体と、 (b)第1の複数片接合の構造を有する第1鋳物取付け部材と、 (c)第2の複数片接合の構造を有する第2鋳物取付け部材とを有し、 前記第1の複数片接合の構造は前記アームからピボット式に脱着可能であり 、 前記歯科用模型の前記1対の鋳物の1つに固定的に装着可能であり、 前記第2の複数片接合の構造は前記歯科用模型の前記1対の鋳物のもう1つ に固定的に取付け可能であり、前記U字型構造体の閉端部から延在しており、 前記U字型構造体と、前記第1及び第2の複数片接合の構造が、組立てられ 鋳物が取り付けられた状態において、前記対向する1対の歯科用模型が奥部臼歯 噛み合いをシミュレートする方向で前記欠如部へ並進運動することを防止する歯 科用咬合器構造を有することを特徴とする 歯科用咬合器装置。 9.請求項8記載の歯科用咬合器装置において、前記第1の複数片接合の構造と 前記第2の複数片接合の構造の各々が、鋳物装着部と、複数方向の整合を容易に する、かみ合うように湾曲し、相補的な接合面を有する支持部材取付け部を有す ることを特徴とする歯科用咬合器装置。 10.請求項9記載の歯科用咬合器装置において、前記鋳物装着部の選択された 1つと前記1対の前記歯科用模型鋳物の対応する1つとの間に固定的に配置され るための少なくとも1つのスペーサをさらに有することを特徴とする歯科用咬合 器装置。 11.請求項8記載の歯科用咬合器装置において、前記第1及び第2の複数片型 で接合構造のいずれかが、少なくとも1つの鋳物装着用スペーサを有することを 特徴とする歯科用咬合器装置。 12.歯科用咬合器使用時に、奥部臼歯の咬合運動を防止する方法において、該 方法が (a)歯科用咬合器装置を取付け、噛み合い咀嚼運動をシミュレートするた めに、1対の歯科用模型が、対向し離間する関係で位置決めされ、前記位置決め された歯科用模型鋳物は、該模型に奥部臼歯の欠如で生じた奥部臼歯空間部を有 し、 (b)(1)軸方向に剛性のある1対の支持アームを規定するU字型構造と 、 (2)複数片の固定的な接合構造を有し、前記アームからピボット式に 脱着可能で、前記1対の前記歯科用模型鋳物の1つに固定的に取付け可能な第1 の鋳物装着用部材と、 (3)複数片の固定的に接合構造を有し、前記1対の前記歯科用模型鋳 物のもう1つに固定的に装着可能で、前記U字型構造の閉端部から延在する第2 鋳物取付け部材と を有する前記歯科用咬合器装置を準備し、 (c)前記第1及び第2鋳物取付け部材各々と関連する鋳物装着部を前記1 対の歯科用模型鋳物の各々の後方面に取付け、 (d)工程(c)の歯科用模型鋳物をお互いに対向する関係に整合し、 (e)前記第1及び第2鋳物取付け部材の前記各々に関連する支持部材取付 け部の表面を、前記工程(c)の前記鋳物装着部の各々上の対応するかみ合わせ 面に、整合し、一時的に位置決めし、 (f)前記工程(e)の前記一時的に位置決めされた表面を恒久的に接合し 、 (g)前記対向する1対の歯科用模型の並進運動を前記空間部内に防止する 工程を有することを特徴とする歯科用咬合器使用時に奥部臼歯噛み合い運動を防 止する方法。 13.請求項12記載の奥部臼歯噛み合い運動を防止する方法において、前記工 程(c)が、前記歯科用模型鋳物の選択された1つの後方面に少なくとも1つの スペーサを取り付ることを含むことを特徴とする奥部臼歯噛み合い運動を防止す る方法。 14.請求項12記載の奥部臼歯噛み合い運動防止方法において、工程(b)が 前記第1及び第2鋳物取付け部材に、織り目状のかみ合い面を備えることを含み 、前記工程(f)が該織り目状かみ合い面を恒久的に接合し、前記かみ合い面間 の接着を強化することを含むことを特徴とする奥部臼歯噛み合い運動防止方法。 15.歯科用咬合器装置において、該歯科用咬合器装置が (a)1対の軸方向に剛性のある支持アームを規定するU字型構造体と (b)第1の複数片型鋳物取付け部材と、 (c)第2の複数片型鋳物取付け部材を有し、 前記第1の複数片型鋳物取付け部材は前記アームからピボット式に脱着可能 であり、1対の歯科用模型の1つに固定的に取付け可能であり、 前記第2のマルチピース型鋳物取付け部材は前記歯科用模型鋳物の前記1対 の鋳物のもう1つに固定的に取り付けられ、前記U字型構造体の閉端部から延在 しており、 前記第1及び第2のマルチピース型鋳物取付け部材の各々は、固定的に接合 される前に前記歯科用模型鋳物の複数方向の整合を容易にする湾曲しかみ合う面 を有する各構造的部品を有し、 前記第1及び第2のマルチピース型鋳物取付け部材は少なくとも1つのスペ ーサ部材を有し、 前記U字型構造体と前記第1及び第2のマルチピース型鋳物取付け部材は、 組立てられ、鋳物が取り付けられた状態において、奥部臼歯噛み合いをシミュレ ートする位置合わせ作業時に前記1対の歯科用模型の対面する並進運動を防止す る構造的に組み合わせられた構成を有するように、ヒンジ式で直交して取付け可 能であることを特徴とする歯科用咬合器装置。 16.歯科用咬合器装置において、該咬合器装置が1対の軸方向に剛性のある支 持アームを規定するU字型構造体と、第1のマルチピース型の鋳物取付け部材と 、第2鋳物取付け部材を有し、 (a)前記U字型構造体は前記U字型構造体の閉端部から延在する直交部を 有し、該直交部は球状の面を有するよう形成されたかみ合う端面を有し、前記支 持アームの各々は前記U字型構造体の開放端部にピボット部材を有し、 (b)前記第1のマルチピース型鋳物取付け部材は支持部材取付け部と鋳物 装着部を有し 該支持部材取付け部は、前記アーム上の前記ピボット部材にピボット式に取 付け可能とするためのかみ合うピボット部材と、球状の面を持つよう成形された 端部取付け表面を有し、 鋳物装着部は、前記支持部材取付け部上の前記端部取付け表面とかみ合うた めのかみ合い用球面状表面を持つように成形された嵌合装着端部と歯科用模型鋳 物の鋳物部材に取付け用に適合された装着端部を有し、 (c)前記第2鋳物取付け部材は前記直交部上の前記球状の面とかみ合うた めのかみ合い用球面状表面と、歯科用模型鋳物の鋳物部材に装着するよう適合さ れた装着端部とを有し、 前記U字型構造体と前記第1及び第2鋳物取付け部材は、組立てされ、鋳物 が取り付けられた状態において、組み合わせられた構造的構成が、奥部臼歯噛み 合いをシミュレートする位置合わせ作業時に、前記一1対の歯科用模型の対面す る並進運動を防止するように、ヒンジ式でかつ直交して取付け可能であることを 特徴とする歯科用咬合器装置。 17.請求項16記載の歯科用咬合器装置において、前記第1及び第2鋳物取付 け部材のいずれか1つが少なくとも1つの取付け可能な鋳物装着スペーサを有す ることを特徴とする歯科用咬合器装置。 18.歯科用模型鋳物に装着するため1つの側面から突出する舌片部を、反対側 に水平範囲では凹状で、鉛直範囲では鉛直な面を有する歯科用模型鋳物装着用ブ ロック。 19.請求項18記載の歯科用模型鋳物装着用ブロックにおいて、 前記舌片部が突出する前記側面が前記舌片部を除き実質的に平坦な面であり 、 前記平坦な面が織り目状であることを特徴とする歯科用模型鋳物装着用ブロ ック。 20.請求項18記載の歯科用模型鋳物において、前記凹状の側面の凹面が一様 な半径1.45インチ乃至1.55インチであることを特徴とする歯科用模型鋳 物。 21.請求項19記載の歯科用模型鋳物装着用ブロックにおいて、該歯科用模型 鋳物装着用ブロックが 歯科用模型鋳物への接着剤による直接又は間接的結合と、 水平範囲では該歯科用模型鋳物装着用ブロック面の凹状曲率と一致する曲率 の凸状面を、鉛直範囲では歯科用模型鋳物装着用ブロックと咬合器模型鋳物装着 部間に良好な境界接触を提供するような鉛直面を有する咬合器模型鋳物装着部へ の接着剤による直接結合を有することを特徴とする歯科用模型鋳物装着用ブロッ ク。 22.請求項21記載の歯科用模型鋳物装着用ブロックにおいて、 前記歯科用模型鋳物は、1つの側面で、1組の歯のアーチの後部に実質的に 鉛直に延在し、鉛直範囲では鉛直で、実質的に平坦な面を有し、 前記実質的に平坦な面は、内部に形成され水平に配置されたスロットを有し 、 前記歯科用模型鋳物装着用ブロックの前記舌片部は該スロット内に接着剤によ り固定され、前記歯科用模型鋳物装着用ブロックの前記平面部は前記歯科用模型 鋳物の前記実質的に平坦な表面に、接着剤により固定され、前記接着剤による固 定には速硬化性シアノアクリレート接着剤(fast setting cyanoacrylate adhes ive)を使用し、前記歯科用模型鋳物装着用ブロック及び前記咬合器模型鋳物装 着部はクラス66熱可塑性プラスチック(class 66 thermoplastic)を含むこと を特徴とする歯科用模型鋳物装着用ブロック。 23.請求項21記載の歯科用模型鋳物装着用ブロックにおいて、 前記歯科用模型鋳物への前記接着は、2つの対向し外方に面する平らな側面を 有する咬合器スペーサブロックを介して間接的に行われ、前記側面の1つは該側 面から外方へ突出する舌片部を有し、該側面の反対側の1つは、内部へ突出する スロットを有し、該スロットは前記平らな側面から実質的に90度に位置 して貫入する4つの壁面を有し、該スロット壁面の少なくとも2つの壁面と、前 記平らな側面の1つは、該平らな側面の外方縁辺から前記貫入する壁面の少なく とも2つの、少なくとも最も内部の近くまで延在する複数の溝を該平らな側面内 に形成しており、咬合器スペーサブロックは、前記歯科用模型鋳物に直接的或い は間接的に接着剤で固定されており、前記歯科用模型鋳物装着用ブロックの前記 舌片部は前記咬合器スペーサブロックの前記スロットに直接的に接着剤で固定さ れていることを特徴とする歯科用模型鋳物装着用ブロック。 24.対向し外方に面する2つの側面を有する咬合器スペーサブロックにおいて 、前記側面の1つから外方に突出する舌片部と、前記側面の反対側の1つから内 方へ突出するスロットを有することを特徴とする咬合器のスペーサブロック。 25.請求項24記載のスペーサブロックにおいて、間隔を増加するために、同 一のスペーサブロックを相互に接合出来るように、前記スロットが前記舌片部を 収容する寸法に形成されていることを特徴とするスペーサブロック。 26.請求項25記載のスペーサブロックにおいて、前記舌片部が突出している 前記側面は実質的に平らな面であり、前記反対側の側面には前記スロットが貫入 している実質的に平らな面を有することを特徴とするスペーサブロック。 27.請求項26記載のスペーサブロックにおいて、前記スロットは、前記スロ ットの貫入を規定すると共に前記反対側の前記平らな面から実質的に90度に配 置された4つの壁面を有し、前記スロット壁面の少なくとも2つの壁面と前記反 対側の前記平らな面とが、前記平らな面の外方の縁辺から前記貫入する壁面の少 なくとも2つの面の最も内側の範囲の少なくとも近くまで延在する、内部に形成 された複数のチャンネル状(channel)の溝を有することを特徴とするスペーサ ブロック。 28.第1及び第2のねじり応答支柱を有するに歯科用咬合器において、該ねじ り応答支柱は、離間して相互に実質的に平行であり、各々が、各々の1端では実 質的に90度に突出する第1歯科用模型鋳物接合部に接合されており、 各々の他端では実質的に90度に突出する第2歯科用模型鋳物接合部に接合され ており、上側及び下側歯科用模型鋳物が静止噛み合い状態で各々前記接合部と係 合された時に、第1及び第2歯科用模型鋳物接合部が実質的に相互に整合される ように配向されることを特徴とする歯科用咬合器。 29.請求項28記載の歯科用咬合器において、前記支柱は1.245インチ乃 至1.255インチ相互に離間しており、各々がいずれの方向も0.188イン チと0.125インチの間の寸法の断面を有することを特徴とする歯科用咬合器 。 30.請求項29記載の歯科用咬合器において、唯前記第1及び第2のねじり応 答支柱だけが、前記上側及び前記下側接合部を共に固定する手段であることを特 徴とする歯科用咬合器。 31.請求項29記載の歯科用咬合器において、前記第1及び前記第2のねじり 応答支柱は前記下側接合部と一体になっており、前記上側接合部は、前記第1及 び前記第2ねじり応答支柱とピボット結合で接合されていることを特徴とする歯 科用咬合器。 32.請求項31記載の歯科用咬合器において、前記支柱は、1.245インチ 乃至1.255インチ相互にへだてられており、幅が0.120インチ乃至0. 130インチ、厚さが0.185インチ乃至0.190インチで、下側接合部の 上面から支柱先端迄の高さが1.65インチ乃至1.70インチであり、前記支 柱ならびに接合部がクラス66の熱可塑性プラスチック(class 66 therm oplas tic)を含むことを特徴とする歯科用咬合器。 33.請求項28記載の歯科用咬合器において、前記第1の歯科用模型鋳物接合 部が、該歯科用模型鋳物接合部の前記突出部から実質的に90度で延在する、半 径1.45インチ乃至1.55インチ、曲率半径1.45インチ乃至1.55イ ンチの凸状面を有することを特徴とする歯科用咬合器。 34.請求項33記載の歯科用咬合器において、該歯科用咬合器は、凹状面を有 し、前記第1の歯科用模型鋳物接合部の前記凸状面と接着剤で直接的に接合され る歯科用模型鋳物装着用ブロックを有しており前記凹状及び凸状面の曲率は一致 しており、良好な境界接触を提供することを特徴とする歯科用咬合器。
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