JPH11505989A - モノリシック・アナログ−デジタル変換器 - Google Patents

モノリシック・アナログ−デジタル変換器

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JPH11505989A JP8535939A JP53593996A JPH11505989A JP H11505989 A JPH11505989 A JP H11505989A JP 8535939 A JP8535939 A JP 8535939A JP 53593996 A JP53593996 A JP 53593996A JP H11505989 A JPH11505989 A JP H11505989A
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Abstract

(57)【要約】 アナログ比較器は、変換対象のアナログ信号を、アナログ・ランプ信号と比較する。比較器の出力は、2進グレイ・コード・カウンタ入力を有するデジタル・ラッチをイネーブルする。アナログ・ランプがアナログ信号に等しい場合、デジタル・ラッチはグレイ・コード・カウンタの状態を捕獲する。デジタル・ラッチにおける準安定性は、ラッチ列によって解消される。グレイ・コード化出力は、次に、グレイ・デコーダによって、標準2進出力にデコードされる。変換器のアレイが、モノリシック集積回路上に構築され、各変換器が、単一のアナログ・ランプ発生器、2進グレイ・コード・カウンタ、およびグレイ・デコーダを共有する。マルチプレクサが特定の変換器を選択し、選択した変換器からの標準2進出力を、オフ・チップで使用するライン・ドライバに切り替える。グレイ・コードの下位2ビットは、移相回路によって発生される。

Description

【発明の詳細な説明】 モノリシック・アナログ―デジタル変換器 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、一般的に、アナログーデジタル変換器に関し、更に特定すれば、モ ノリシック集積回路上に集積された多数のアナログーデジタル変換器に関するも のである。2.関連技術の説 明 従来のアナログーデジタル変換の単一スロープ法(single slope method)では 、クロック駆動比較器(clocked comparator)を用いて、サンプル・ホールドされ た信号を、アナログ・ランプ(analog ramp)と比較する。次に、クロック駆動比 較器は、サンプル・ホールドされた信号がアナログ・ランプに等しい場合、デジ タル・カウンタの状態を格納するラッチ回路を駆動するために用いる信号を発生 する。格納されたカウンタ値は、アナログ信号の大きさのデジタル表現となる。 この種の回路をデジタル回路に応用すると、かかる回路のアレイが得られる。 従来の単一スロープ型アナログーデジタル変換器は、最大クロック・レートの 制限のために、分解能および速度に限界がある。従来の単一スロープ変換器にお ける、最大クロック・レートに対する限界は、準安定性(metastability)による ものである。準安定性とは、クロックおよびデータ入力が同時に変化した場合の フリップ・フロップの不安定性と定義される。理論上、いずれかの所与の時間期 間の後に、フリップ・フロップの出力が有効な論理状態に安定したことを保証す ることはできないが、出力が安定していない確率は、時間と共に指数関数的に減 少する。例えば、約69時定数の後、出力が安定しない確率は10-30未満であ り、これは殆どの用途において容認可能である。 この問題のために、比較器出力をシステムのクロック時間に同期させるフリッ プ・フロップを、準安定性から回復させるには、クロック・レートを大幅に低下 させなければならない。従来の装置では、変換の時間分解能によって決定される 周波数において、準安定性の解決を図る必要があった。その結果、従来の装置は 、その回路の処理能力よりかなり低いクロック・レートに制限されていた。 本発明は、個々の変換器をマスタ・クロックに同期させるという必要条件をな くし、より高い分解能のデジタル・コードを発生することによって、従来の装置 を改良するものである。したがって、本発明の目的の1つは、従来の変換器に比 較して、分解能および速度に格段の改良を実現する、アナログーデジタル変換器 を提供することである。 発明の概要 本発明は、アナログ・ランプ出力を有するアナログ・ランプ発生器と、グレイ ・コード化デジタル・ランプ出力を有するデジタル・ランプ発生器と、前記アナ ログ信号入力を前記アナログ・ランプ信号と比較する手段であって、比較出力を 有する前記比較手段と、前記デジタル・ランプ出力に接続された第1データ入力 と、前記比較出力に接続されたイネーブル入力とを有し、データを記憶する準安 定性(不安定性)解消(除去)ラッチであって、準安定性を解消したデジタル信 号出力を有する前記準安定性除去ラッチとから成る、アナログ信号をデジタル信 号に変換する装置を提供する。 また、本発明は、アナログ・ランプ出力を有するアナログ・ランプ発生器と、 グレイ・コード化デジタル・ランプ出力を有するデジタル・ランプ発生器と、ア ナログ信号を複数のアナログ・ランプ信号と比較する複数の比較器であって、複 数の比較出力を有する前記複数の比較器と、前記デジタル・ランプ出力に接続さ れた複数の第1データ入力と、前記比較出力に接続された複数のイネーブル入力 とを有し、データを格納する複数の準安定性除去ラッチであって、複数の準安定 性除去デジタル信号出力を有する前記複数の準安定性除去ラッチとから成る、複 数のアナログ信号を複数のデジタル信号に変換する装置を提供する。 また、本発明は、非クロック駆動型比較器を動作させ、入力アナログ電圧を電 圧ランプと比較し、前記2つの比較器入力が実質的に等しい場合、デジタル・ラ ッチにグレイ・コード化デジタル・タイマ・ワードを格納可能とするステップか ら成るアナログーデジタル変換方法を提供する。 本発明の特徴および利点は、添付図面と関連する以下の本発明の詳細な説明、 および詳細な説明の後に添付の請求の範囲から、一層容易に理解され、明白とな ろう。 図面の簡単な説明 図面は、この言及により本願に含まれるものとし、同様の要素には同様の参照 記号を付与してある。 第1図は、本発明によるアナログーデジタル変換器の概略ブロック図である。 第2図は、第1図に示した準安定性除去回路の概略ブロック図である。 第2A図は、第1図に示したアナログ波形発生器の概略ブロック図である。 第3図は、本発明によるアナログーデジタル変換器アレイの概略ブロック図で ある。 第4図は、第3図に示したクロック逓倍位相ロック・ループの概略ブロック図 である。 第5図は、第3図に示した90°移相器の概略ブロック図である。 第6図は、第3図に示した回路の代替実施例の概略ブロック図である。 第7図は、第6図の回路に用いられた二位相電圧制御型発振器および方形化回 路の概略ブロック図である。 第8図は、第7図に示した電圧制御型発振器の詳細な回路構成図である。 第9図は、第7図に示した方形化回路の詳細な回路構成図である。 第10図は、グレイ・コード信号の最下位ビット間の時間的関係を示すタイミ ング図である。 詳細な説明 例示のみの目的のため、そして汎用性を限定しないように、これより特定の実 施例および動作パラメータを参照しながら、本発明について説明する。しかしな がら、本発明は、ここに記載する特定の動作パラメータには限定されないことを 、当業者は理解するであろう。 まず第1図を参照すると、本発明のアナログーデジタル変換器の全体的概略ブ ロック図が示されている。アナログ入力信号15、即ち、変換対象のアナログ信 号が、非クロック駆動型アナログ比較器(unclocked analog comparator)20の 一方の入力に接続されている。比較器20の他方の入力はアナログ・ランプ信号 18に接続されている。アナログ波形発生器30がアナログ・ランプ信号18を 発生する。アナログ・ランプ信号18がアナログ入力信号15に実質的に等しい 場合、比較器は出力信号21を発生する。比較器の出力信号21は、準安定性解 消(除去)回路35の制御入力に接続される。アナログ波形発生器30には、デ ジタル・グレイ・コード・バス62上にデジタル・グレイ・コードを発生する、 グレイ・コード発生器45が同期されている。デジタル・グレイ・コード・バス 62は、準安定性除去回路35のデータ入力に接続されている。準安定性除去回 路35は、比較器出力信号21のアクティブ状態に応答して、バス62上のデジ タル・グレイ・コードの状態を格納する。その結果、準安定性除去回路35のデ ジタル出力信号47は、アナログ・ランプ信号18の大きさがアナログ入力信号 15の大きさに等しい場合、このアナログ入力信号15の大きさのデジタル表現 となる。 次に、準安定性除去回路35を詳細に示す第2図を参照する。比較器出力信号 21は、Nビット・データ・ラッチ11の制御入力に接続されている。Nは、ア ナログ信号15をアナログーデジタル変換器によってデジタル化(変換)する際 の分解能のビット数である。Nはいずれの数とすることができ、典型的に、殆ど の用途では8ないし16の間である。Nビット・データ・ラッチ11のデータ入 力は、グレイ・コード発生器45からのデジタル・グレイ・コード・バス62に 接続されている。Nビット・データ・ラッチ11によってラッチされたデータ( グレイ・コード発生器45によって発生されたコードである)は、Nビット・フ リップ・フロップ19へのライン17に供給される。Nビット・フリップ・フロ ップ19は、Nビット・データ・ラッチ11がグレイ・コード発生器45の状態 を格納してから所定の時間期間の後に、ライン17上のデータを格納することに よって、システムの準安定性を解決する。 次に、第1図に示したアナログ波形発生器30の概略ブロック図を示す、第2 A図を参照する。演算増幅器32は、出力信号を積分コンデンサ28に供給する ことによって、アナログ・ランプ信号18供給する。新たな変換が開始されると き、RESET信号19がタイミング回路33によって発生され、スイッチ28Aを 活性化し、コンデンサ28を放電する。演算増幅器32の一方の入力21はRAMP _BIAS信号に接続され、第2の入力23はプログラマブル電流源31の出力に接 続されている。プログラマブル電流源31は、演算トランスコンダクタンス増幅 器(operational transconductance amplifier)27によって制御される。増幅器 27は、アナログ・ランプ信号18に接続された第1入力を有する。増幅器27 の第2の入力は、ランプ基準電圧RAMP_REFに接続されている。増幅器27の第3 の入力は、ランプ調節回路29の出力に接続されている。アナログ・ランプの開 始電圧は、RAMP_BIAS電圧を変化させることにより、調節可能である。アナログ ・ランプ信号18の傾斜は、増幅器27によって制御される。トランスコンダク タンス増幅器27からの電流信号27Aに応答してプログラマブル電流源31の 出力を変化させることによって、アナログ・ランプ信号18の傾斜を変化させる ことができる。ランプ信号18が終了する直前に発せられるタイミング回路33 からの制御信号33Aに応答して、ランプ調節回路29は、制御信号29Aを通 して、増幅器27をオンに切り替え、RAMP_REF電圧とアナログ・ランプ信号18 の電圧との差をサンプリングする。トランスコンダクタンス増幅器27は、この 電圧差を電流27Aに変換し、これを用いてプログラマブル電流源31を制御す る。プログラマブル電流源31を調節した後、タイミング回路33は、制御信号 33Aを通じて、増幅器27をオフに切り替え、フィードバック・ループを開放 し、RESET信号19を発しスイッチ28Aを用いてコンデンサ28を放電し、 次いでスイッチ28Aを開放して次の積分サイクルを開始する。 次に、並列のアナログーデジタル変換器10Aおよび10Bの概略ブロック図 である、第3図を参照する。明確化のために2つの変換器のみを示すが、アレイ 内にm個の変換器があることも可能である。一好適実施例では、アレイに328 個の変換器が含まれる。各アナログーデジタル変換器は、デジタル・グレイ・コ ード・バス62および出力バス57に接続されている。デジタル・グレイ・コー ド・バス62は、m個のデータ・ラッチの各データ入力に接続されている。明確 化のために、データ・ラッチ24Aおよび24Bへの接続部のみを示す。各デー タ・ラッチのデータ入力は、グレイ・コード発生器45によって駆動される。N ビット出力バス57は、各トランスファ(転送)ラッチ(ラッチ26Aおよび2 6Bが図示されている)のデータ出力に接続され、マルチプレクサ読み取り回路 59によって読み取られる。 ライン15A上のアナログ信号、即ち、変換対象の信号は、サンプリング・ス イッチ12Aが閉じられ、電荷がコンデンサ16Aに転送されるまで、コンデン サ23Aに格納されている。コンデンサ16Aは、スイッチ12Aが開放される まで、アナログ信号15Aを積分する。所定の時間間隔が過ぎた後、スイッチ1 2Aを開放し、スイッチ25Aを閉じることにより、各変換周期の開始時にコン デンサ23Aをリセットする。比較対象の信号を転送するためには、いずれの電 荷伝送素子または回路を用いてもよいことを、当業者は認めよう。読み取り段階 の間、サンプル信号14Aが、比較器20Aによって、アナログ・ランプ信号1 8と比較される。サンプル信号14Aがアナログ・ランプ信号18に等しいか、 あるいはこれに対してある所定の電位にある場合、比較器20Aの出力22Aは ラッチ24Aを活性化する。比較器20Aの出力は、ラッチ24Aのイネーブル 入力に接続されている。デジタル・グレイ・コード・バス62に接続されている ラッチ24Aは、比較器の出力信号22Aに応答して、アナログ・ランプ信号1 8がサンプル信号14Aに等しいときのグレイ・コード・カウントの状態を格納 する。ラッチ24Aの出力は転送ラッチ26Aに供給される。転送ラッチ26A および26Bに接続されている出力制御シフト・レジスタ54は、変換器アレイ からの特定のアナログーデジタル変換器の出力を選択する。各転送ラッチの出力 は、マルチプレクサ読み出し回路59の一部であるNビット出力バス57を通じ て、センス・アンプ53に接続されている。いずれの一時点においても、1つの 転送ラッチのみがアクティブとなり、出力をバス57に供給する。出力制御レジ スタ54は入力クロック68と同期を取られている。 マルチプレクサ読み取り回路59についてこれより説明する。当業者は、マル チプレクサ読み取り回路59内の回路ブロックの各々がNビット幅であり、各転 送ラッチからその数のビットを収容することを理解するであろう。センス・アン プ53の出力は、入力レジスタ55の入力に接続されている。入力レジスタ55 は、入力クロック68によって駆動される。入力レジスタ55は、出力制御シフ ト・レジスタ54によってイネーブルされたいずれかのNビット転送ラッチから の、Nビット出力バス57上のデータをラッチする。レジスタ55の出力は、準 安定性除去レジスタ36の入力に接続されている。準安定性除去レジスタ36も 、入力クロック68によって駆動される。準安定性除去レジスタ36は、Nビッ ト出力バス57の状態が入力レジスタ55にラッチされてから1クロック・サイ クルの後に、入力レジスタ55からのデータが準安定性除去レジスタ36に供給 されるように駆動される。レジスタ36は、バス62上のデジタル信号がアナロ グ比較器20Aからの出力信号22Aによってラッチされたときに発生し得る、 変換の準安定性を解消する。このラッチ列配列の回路分析によって、システムの 準安定性は、準安定性除去レジスタ36の追加によって、少なくとも230倍改善 されることが示されている。準安定性除去レジスタ36の出力はグレイ・コード ・デコーダ38に接続され、これがグレイ・コード信号を標準2進信号に変換す る。グレイ・コード・デコーダ38は、排他的論理OR(XORing)プロセス を用いてもよく、この場合、準安定性除去レジスタ36内の各ラッチの出力と隣 接するビットとの排他的論理ORを取り(XORed)、次いでこの隣接するビットと 別のビットとの排他的論理ORを取る等となる。グレイ・コード・デコーダ38 による標準2進Nビット・コード出力は、Nビット出力レジスタ71のデータ入 力に供給され、入力クロック68に応答して出力値をラッチする。出力レジスタ 71の出力は、N個の出力ドライバ73に供給され、これらがNビットの変換さ れた2進出力信号47を供給する。 入力クロック68は、クロック逓倍位相ロック・ループ回路(clock multiplyi ng phase locked loop circuit)50にも供給され、これが高速クロック64を 発生する。本発明の一実施例では、クロック逓倍器は12倍クロック逓倍器であ る。本発明の一実施例では、例えば、入力クロック68は公称7MHzのクロッ クであり、クロック逓倍器50はこれを12倍に高め、84MHzとする。 グレイ・コード発生器45についてこれより説明する。バス62上のデジタル ・グレイ・コードは、本発明の一実施例では、Nビット2進グレイ・コードであ り、3つのビット・ストリームの連結、即ち、最下位ビット60、最下位から2 番目のビット58、およびN−2ビット・グレイ・コード・ワード56によって 発生される。高速クロック64は、N−2ビット同期2進カウンタ48を駆動す る。N−2ビット同期カウンタ48は、出力信号をN−2ビット・グレイ・コー ド・エンコーダ46に供給する。グレイ・コード・エンコーダは、バス62上の デジタル・グレイ・コードの上位N−2ビット56を供給する。グレイ・コード ・エンコーダ46は、カウンタ48による各ビット出力を隣接する出力ビットと XORすることにより、グレイ・コードを発生する。 高速クロック64およびN−2ビット同期カウンタの最下位ビット49は、負 エッジにおいてトリガされるフリップ・フロップ44に接続されている。負エッ ジ・トリガ・フリップ・フロップ44は、最下位ビットの次の信号、LSB+1 5 8を、バス62上のデジタル・グレイ・コードの一部として供給する。 高速クロック64は、90°アナログ移相器42にも接続されている。90° 移相器42は、高速クロック64を90°シフトすることにより、最下位ビット 信号LSB60を、バス62上のデジタル・グレイ・コードの一部として発生する 。 一例としての実施例では、Nは13ビットに等しく、同期カウンタ48および グレイ・コード・エンコーダ46は、グレイ・コード・バス62上に上位11ビ ットを供給する。12番目のビット(LSB+1)は、(約)75MHzクロックを 2分割し、次いで75MHzクロックの立ち下がりエッジによってフリップ・フ ロップ44にラッチすることによって供給される。13番目のビット(LSB) は、閉ループ移相器42において、75MHzクロックを正確に90°、即ち、 1クロック・サイクルの1/4だけ遅らせることによって発生する。このタイプ の移相器は、時として遅延ロック・ループとも呼ばれている。 次に、第3図のクロック逓倍位相ロック・ループ50を詳細に示す、第4図を 参照する。クロック逓倍器50は、入力クロック68と、ライン102上の高速 クロック64を分周したものとの間の位相差を検出する、位相検出器100を含 む。位相検出器100の出力104は、周波数逓倍電圧制御発振器(VCO)1 06を制御するために用いられる。VCO106は、入力クロック68の周波数 の所定倍に高める。一例では、VCO106は、入力クロック68の周波数を1 2倍に高め、高速クロック64を生成する。VCO106の出力108は、「方 形化」回路110に供給される。方形化回路110の機能は、出力信号112の 整形を行うことにより、高速クロック64が50パーセントのデューティ・サイ クル、即ち、「方形」出力を有するようにすることである。また、高速クロック 64は、n分周回路114にも供給される。n分周回路114は、周波数をn分 の1に分割することにより、ライン102上に送出されるクロック信号の周波数 を、入力クロック68の周波数と等しくする。前述したように、一実施例では、 VCO106がクロック周波数を12倍に高める場合、nは12であり、n分周 回路114は、位相検出器100にこの信号を供給する前に、高速クロック64 の周波数を12分の1に低下させる。一実施例では、VCO106はリング・オ シレータを含んでもよい。 次に、第3図に示した90°アナログ移相器42の概略ブロック図である、第 5図を参照する。高速クロック64およびクロック逓倍器50からのその相補ク ロックは、4入力排他的OR(XOR)ゲート80の第1および第2駆動入力に 接続されている。XORゲート80は、高利得積分増幅器82の反転入力に結合 されている出力を含む。増幅器82は制御信号83を出力し、制御信号83は電 圧制御遅延回路78の制御入力に結合されている。また、電圧制御遅延回路78 は、高速クロック64からの駆動信号も受け取る。増幅器82の高利得により、 構成要素の値およびクロック周波数においてばらつきがある場合でも、遅延が常 に90°となることが保証される。電圧制御遅延回路78は、制御信号83およ びクロック64に応答して、遅延信号を「方形化」回路77に出力する。方形化 回路77は遅延信号を整形し、それを対称形とすると共に50パーセントのデュ ーティ・サイクル(即ち、「方形」出力)を有するようにし、信号をライン・ド ライバ・インバータ(line driver invertor)75の入力に出力する。方形化回路 77は、前述の方形化回路110と同様である。ライン・ドライバ・インバータ 75は、第1ライン・ドライバ・インバータ信号75Aおよび第2ライン・ドラ イバ・インバータ信号75Bを、4入力排他的ORゲート80の第3および第4 入力に出力する。第1および第2ライン・ドライバ・インバータ信号は、遅延一 致回路81の第1および第2入力にも結合されている。信号75Aおよび75B は、相補的な遅延クロックから成る。遅延一致回路81は、各信号75Aおよび 75Bに発生する遅延が同一であり、これらの信号が互いに適正な位相関係を保 持することを保証する。遅延一致回路81はLCB60を出力する。 次に、第3図の回路の別の実施例の概略ブロック図である、第6図を参照する 。第6図の回路では、第3図の90°移相器42が除去されている。加えて、ク ロック逓倍器50を変更し、LSB60を直接供給するようにしてある。他の全 ての面では、第6図の動作は、第3図に関連して既に記載したものと同一である 。 次に、第6図のクロック逓倍器50の概略ブロック図である、第7図を参照す る。第7図では、第4図におけると同様、入力クロック68が位相検出器100 に供給され、位相検出器100は、入力クロック68および信号102に応答し て、制御信号104を電圧制御発振器120に供給する。また、VCO120は 、ライン108上の方形化回路110に供給される出力周波数を逓倍し、ライン 112上に高速クロック64を発生する。ライン112上の方形化回路110の 出力は、更に、n分周回路114にも供給され、第4図に関連して説明したのと 同様に、制御信号102を送出する。 また、VCO120は、出力108に対して位相が90°ずれた第2出力12 2を発生し、他の方形化回路110に供給する。方形化回路110は、第4図に 関連して説明したように動作し、ライン124上に、LSB60のための「方形 化」出力を供給する。 次に、VCO120の概略図である第8図を参照する。VCO120は、互い に位相が90°ずれている、2つの出力108,122を発生する。VCO12 0は、ループ状に接続された奇数個のインバータ段で形成されたリング・オシレ ータである。即ち、VCO120は、インバータ126,128,130,13 2,および134を含む。インバータ134の出力は、ライン136を通じて、 インバータ126の入力に接続され、リングを形成する。tをこれらインバータ の内の1つの時間遅延、pをオシレータ内の段数とすると、発振周波数fは、 (1) f=1/(2pt) となる。周波数を変更するには、インバータ・チェーンの電源電圧を変化させ、 時間tを変化させる。CMOSインバータの場合、供給電圧が低下するにつれて 、伝搬遅延が増大する。 リング・オシレータにおける段当たりの移相は、 (2) 位相/段=180/p となる。例えば、第8図に示す5段発振器では、段当たりの移相は36°である 。したがって、主出力から2段離れたタップでは、移相は72°となり、主出力 から3段離れたタップでは、移相は108°となる。インバータが全て同一であ る場合、90°の移相は不可能である。 しかしながら、リング・オシレータ内の各インバータを同一に構成しなければ 、リング・オシレータ内のインバータ間に、90°の移相を得ることができる。 CMOSインバータでは、インバータによる遅延は、構成するトランジスタのサ イズおよび形状、ならびにその出力上の容量性負荷量を含む、多数の要因によっ て異なる。これらの要因のいずれかを調節し、これらのインバータの1つの伝搬 遅延を、リング内の残りのインバータに対して増加させることによって、必要な 90°移相を得ることができる。 第8図に示すVCO120では、インバータ130の伝搬遅延は、2つのトラ ンジスタ138および140を追加することによって調節され、これらのトラン ジスタは、常にオン状態となるようにバイアスされている。これによって、イン バータ130による伝搬遅延を延長し、インバータ134,126,および12 8による全遅延を、変更したインバータ130およびインバータ132による遅 延とほぼ同一となるようにする。インバータ134,136,および128によ る遅延が、変更したインバータ130およびインバータ132による遅延と同一 となった場合、出力108および122間に正確に90°の移相が得られる。 次に、第4図および第7図に示した方形化回路110の概略回路図である、第 9図を参照する。第5図の方形化回路77も、方形化回路110と同様に動作す る。 第9図に示すように、VCO120の出力は方形化回路110に供給される。 明らかに、第7図に示した回路の場合、VCO120の各出力毎に1つとして、 2つの方形化回路が設けられている。 典型的に、VCO120は、残りの回路と比較すると、低い電圧で動作するの で、出力108および122は、残りの回路の高い方の電圧レベルに変換する必 要がある。加えて、通常伝搬遅延は出力信号の立ち上がりおよび立ち下がりエッ ジでは同一ではないので、リング・オシレータ内部の信号が対称的であっても、 レベル変換回路の出力は対称的とならない。即ち、「方形」出力あるいは50パ ーセントのデューティ・サイクルを有さない。したがって、回路110は、レベ ル変換器を、閉ループ・フィードバック回路内に組み込み、必要に応じて入力ス レシホルドを調節し、出力信号の対称性を維持している。 レベル・シフタは、トランジスタ150および152、ならびにインバータ1 54および156を含む。2つの電流源トランジスタ158および160は、電 圧VMINUSおよびVPLUSによって制御される。電圧VMINUSおよびVPLUSは、カレント ・ミラー162によって供給され、トランジスタ158および160によって送 出される電流量を制御する。信号112または124のフィードバック・ループ が、トランジスタ158,160、トランジスタ164を通じて、レベル・シフ ト・トランジスタ150および152に供給される。出力信号112または12 4の波形が非対称的となった、即ち、「方形状」でなくなった場合、トランジス タ158,160は、出力の対称性を再度確立する方向に、入力段の電流源トラ ンジスタ150上のゲート電圧を変化させることによって応答する。加えて、コ ンデンサとして用いられているトランジスタ164が、あらゆるリップル電圧を 濾波し、フィードバック・ループの応答時間を設定する。 次に、LSB60およびLSB+1 58のタイミング図である、第10図を 参照する。第10図のタイミング図は、第3図の回路または第6図の回路のいず れもの動作を示す。高速クロック64が、時点3において、ローからハイに遷移 する。N−2ビット2進カウンタ48の最下位ビット4は、高速クロック64の ローからハイへの遷移時に遷移する。高速クロック64から得られたLSB60 は、時点5でハイに、そして時点9でローに遷移する。カウンタの最下位ビット 4から得られたLSB+1 58は、時点7でハイに、そして時点2でローに遷 移する。グレイ・コード化信号の上位N−2ビット56は、時点3でのみ遷移し 、一方LSB60およびLSB+1 58は時点3では変化しない。時点2,5 ,7,および9においては、一度にこれらの信号の1つのみが変化するので、カ ウントに変化があるときは、1つのビット変化のみを有するというグレイ・コー ドの要件を満たすことになる。 高速クロックを供給するために、逓倍される周波数を有する入力クロックを用 いる代わりに、外部の高速クロックを用いて、カウンタ48、フリップ・フロッ プ44、および90°移相器42を制御することも可能であることは、当業者に は理解されるであろう。 本発明の利点の1つは、グレイ・コードの最下位ビットの周波数を、回路を制 御するために用いられるクロックの周波数と等しくすることが可能であることで ある。これが意味することは、最下位ビットの周波数を、フリップ・フロップの 最大トグル周波数に等しくすることが可能であるということである。従来、典型 的なグレイ・コードに対して、マスタ・クロック周波数は、グレイ・コードの最 下位ビットの周波数の4倍であった。本発明では、対照的に、グレイ・コードの 最下位ビットの周波数を、クロック周波数に等しくすることができる。したがっ て、クロック周波数は、クロック・カウンタ回路自体の固有の周波数制限による 制限を受けるのみである。これによって、従来達成可能であったよりも、高い変 換レートが可能となる。 室温における典型的な2ミクロンCMOSプロセスでは、この周波数制限は約 150MHz、そして80°Kにおいて約500MHzである。典型的な1ミク ロンCMOSプロセスでは、この周波数制限は、室温において約500MHz、 そして80°Kにおいて1Ghz以上の場合がある。本発明の一実施例では、7 2MHzのマスタ・クロックが3.5nsの分解能のグレイ・コードを発生し、 これは30μsで13ビットの変換を可能とする。500MHzのマスタ・クロ ックは、分解能が500psのグレイ・コードを発生し、33μsで16ビット の変換、または2μsで12ビットの変換を可能にする。一チップ上にこれらの 変換器を数百個設けることにより、全変換レートは100MHz程度となり得る 。予測される電力はチャネル当たり50μw未満である。その結果、本発明は、 かかる変換器のアレイを単一チップ上で用いる場合、比較的遅いアナログーデジ タル変換の単一スロープ法によって、電力消費を低い量に抑えつつ、比較的高い 変換レートを得ることを可能とする。更に、単一スロープ・アナログーデジタル 変換器の単純な設計のために、特にCMOS技術を用いる場合は、電力を節約す ると共に、単一集積回路上に多数のこれら変換器を集積することが可能となる。 グレイ・コード・カウントは、定義として、コードが増分する毎に1ビットの みが変化するので、比較器が活性化されるときに格納すべきデジタル信号として 用いる。ラッチがイネーブルされたとき、グレイ・コード化されたビットの内変 化プロセスに入ることができるのは1ビットだけであるので、準安定性を呈する 可能性があるのはサンプリングされたビットの1つのみであり、結果的に得られ るコードは、最下位の1ビットだけが不確実であるに過ぎない。これは、標準2 進コードを、格納されるデジタル信号として用いる場合とは対照的である。コー ドの増分毎に1ビット以上が変化し得るので、多数のサンプル・ビットが準安定 性を呈する可能性がある。 また、グレイ・コード・カウントを用いると、準安定性の解消は、回路におい ては、それを完了する時間に余裕がある時点で判定することができるので、電力 削減および回路の速度要求の緩和を図ることができる。その結果、本発明では、 データ・レートが、各アナログーデジタル変換器によってデータが供給されるレ ートよりも大幅に低い場合に、データの多重化の後まで、準安定性の解消を遅ら せることができる。即ち、従来の回路では、準安定性の解消は、典型的に、カウ ンタからの2進コードがNビット・データ・ラッチにクロックにより入力される ときに得られることが多かった。この場合、比較的高いクロック・レートおよび 非常に短い時間間隔で準安定性の解消を行わなければならない。対照的に、本発 明は、前述したように、非常に遅いクロック・レートを用いてこの機能を達成す ることができ、回路の電力削減および速度要求緩和を図ることができる。 例えば、(約)75MHzクロックを用いて、グレイ・コードを発生すること ができる。この75MHzクロックは、(約)6MHzの入力クロックから発生 する。75MHzクロックはアナログーデジタル変換にのみ用いられ、集積回路 の他の全機能には6MHzクロックが用いられる。 328個の変換器のアレイを用いることにより、13ビットの分解能で約30 マイクロ秒で変換は完了する。従来の手法では、約300MHzのマスタ・クロ ック周波数を必要とし、これは、例えば、従来の2ミクロンCMOSプロセスの 処理能力よりも高い。グレイ・コードを用いることにより、328個の比較器に おける300MHzのレートではなく、13ビットにおける6MHzのレートで 、準安定性の解消を行うことができるようになる。 また、本発明は、高い有効クロック・レート、および高い分解能で、アナログ ーデジタル変換器のアレイからのアナログ信号を変換する方法も提供する。多数 の入力信号は、各変換器毎に1つずつサンプルおよびホールドされる。信号は、 アナログ源からの電流を積分することによって形成される。この信号は、変換プ ロセスの期間にわたり、コンデンサ上で一定に保持される。次に、アナログ・ラ ンプおよびデジタル・カウンタを同時に起動させる。比較回路は、ランプの電圧 を、サンプルおよびホールドされた電圧と比較する。これら2つが等しい場合、 比較器の出力は状態を変化させ、デジタル・カウンタの値をNビット・ラッチ内 に格納させる。ラッチのアレイに格納された値は、種々の入力電圧のデジタル表 現であり、並列的に他のラッチ・アレイに転送される。そして、前回の変換の結 果を多重化してデジタル出力信号を形成しつつ、新たな組の変換を行うことがで きる。 変換器のアレイに対して、デジタル・カウンタおよびランプ発生器は全ての変 換器に共通である。各変換器自体は1つのサンプル・ホールド、比較器、および デジタル・ラッチのアレイのみを必要とする。 本発明の回路は、従来のCMOS技術を用いて、半導体形態でモノリシック状 に集積することができる。 以上、本発明の少なくとも1つの例示的実施例について説明したが、種々の改 造、変更、および改良が、当業者には容易に想起されよう。かかる改造、変更、 および改良は、本発明の精神および範囲内にあることを意図するものである。し たがって、これまでの記載は一例であるに過ぎず、限定を意図しない。本発明は 、以下の請求の範囲およびその均等物において規定されるようにのみ、限定され るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1,アナログ信号入力をデジタル信号出力に変換する装置であって、 (a)アナログ・ランプ出力を有するアナログ・ランプを発生する手段と、 (b)デジタル・ランプ出力を有するグレイ・コード化デジタル・ランプを発 生する手段と、 (c)前記アナログ信号入力を前記アナログ・ランプ信号と比較する手段であ って、比較出力を有する前記比較手段と、 (d)前記デジタル・ランプ出力に接続された第1データ入力と前記比較出力 に接続されたイネーブル入力とを含み、データを格納する手段であって、準安定 性を解消したデジタル信号出力を有する前記データ格納手段と、 を備えた装置。 2.請求項1記載の装置において、前記データ格納手段は、更に、 (a)前記デジタル・ランプ出力と前記比較出力に接続されたイネーブル入力 とに接続されたデータ・ラッチであって、データ出力を有する前記データ・ラッ チと、 (b)前記データ出力に接続されたフリップ・フロップであって、前記準安定 性を解消したデジタル信号出力を出力する前記フリップ・フロップと、 を含む装置。 3.請求項1記載の装置であって、更に、前記アナログ信号入力をサンプリング する手段を備えている装置。 4.請求項1記載の装置であって、更に、前記準安定性を解消したデジタル信号 出力をデコードする手段を備えている装置。 5.請求項4記載の装置において、前記準安定性を解消したデジタル信号出力を デコードする手段は、複数のXORゲートから成る装置。 6.請求項1記載の装置において、前記比較手段は、更に、アナログ比較器を備 えている装置。 7.請求項1記載の装置において、前記デジタル・ランプ出力は、最下位ビット 、最下位ビットの次のビット、および最上位ビットを有し、前記グレイ・コード 化デジタル・ランプを発生する手段は、 (a)クロック出力を有するデジタル・クロックと、 (b)カウンタ最下位ビットを含む同期カウンタ出力を有する同期カウンタと 、 (c)前記同期カウンタ出力に接続されたXORグレイ・エンコーダであって 、前記最上位ビットに接続されたグレイ・コード出力を有する前記XORグレイ ・エンコーダと、 (d)前記クロック出力に接続された第1移相器であって、前記最下位ビット に接続された第1移相出力を有する前記第1移相器と、 (e)前記カウンタ最下位ビットに接続された第2移相器であって、前記最下 位ビットの次のビットに接続された第2移相出力を有する前記第2移相器と、 を備えた装置。 8.請求項7記載の装置において、前記第1移相器は、 (a)電圧制御遅延出力を有する電圧制御遅延と、 (b)基準クロックに接続された第1入力と、前記電圧制御遅延出力に接続さ れた第2入力とを有する位相検出器であって、位相出力を有する前記位相検出器 と、 (c)前記位相出力に接続された演算増幅器であって、前記電圧制御遅延を制 御するように接続された増幅器出力を有する前記演算増幅器と、 を備えた装置。 9.請求項1記載の装置において、前記アナログ・ランプを発生する手段、グレ イ・コード化デジタル・ランプを発生する手段、比較手段、およびデータ格納手 段は、モノリシック半導体チップ上に作成される装置。 10.請求項9記載の装置において、前記モノリシック半導体チップはCMOS から成る装置。 11.複数のアナログ信号入力を複数のデジタル信号出力に変換する装置であっ て、 (a)少なくとも1つのアナログ・ランプ出力を有し、アナログ・ランプを発 生する少なくとも1つのアナログ・ランプ発生手段と、 (b)少なくとも1つのデジタル・ランプ出力を有し、グレイ・コード化デジ タル・ランプを発生する少なくとも1つのデジタル・ランプ発生手段と、 (c)前記複数のアナログ信号入力の1つを、少なくとも1つのアナログ・ラ ンプ信号と比較する複数の比較手段であって、複数の比較出力を有する前記複数 の比較手段と、 (d)前記少なくとも1つのデジタル・ランプ出力に接続された少なくとも1 つのデータ入力と、前記複数の比較出力に接続された複数のイネーブル入力とを 有し、データを格納する少なくとも1つの格納手段であって、少なくとも1つの 準安定性解消デジタル信号出力を有する前記少なくとも1つの格納手段と、 を備えた装置。 12.複数のアナログ信号がある、アナログーデジタル変換装置であって、 (a)アナログ・ランプ出力を有し、アナログ・ランプを発生する手段と、 (b)デジタル・ランプ出力を有し、コード化デジタル・ランプを発生する手 段と、 (c)複数の選択信号出力を有し、前記複数のアナログ信号から1つを選択す る複数の手段と、 (d)複数のサンプル出力を有し、前記複数の選択信号出力のサンプリングを 行う複数の手段と、 (e)複数のアナログ比較出力を有し、前記複数のサンプル出力を、前記アナ ログ・ランプ信号と比較する複数の手段と、 (f)前記デジタル・ランプ出力に接続された第1データ入力と、前記複数の 比較出力に接続されたラッチイネーブル入力とを有し、複数の第1ラッチ出力を 有する、複数の第1データ・ラッチ手段と、 (g)各々、前記複数の第1ラッチ出力の1つに接続された第2データ入力を 有する複数の第2データ・ラッチ手段であって、複数の第2ラッチ出力を有する 前記第2ラッチ手段と、 (h)グレイ・デジタル出力を有し、前記複数の第2ラッチ出力を多重化する 手段と、 を備えたアナログーデジタル変換装置。 13.請求項12記載の装置であって、更に、前記グレイ・デジタル出力をデコ ードされたデジタル信号出力にデコードするデコーダ手段を備え、前記デコーダ 手段は前記グレイ・デジタル出力に接続された入力を有し、前記デコーダ手段は デジタル信号出力を有する装置。 14.請求項12記載の装置において、前記コード化デジタル・ランプを発生す る手段は、グレイ・エンコーダから成る装置。 15.請求項12記載の装置において、単一のアナログ波形発生器およびデジタ ルカウンタが共用される装置。 16.請求項12記載の装置において、前記デジタル・ランプ出力は、最下位ビ ット、最下位ビットの次のビット、および最上位ビットを有し、前記コード化デ ジタル・ランプを発生する手段は、 (a)クロック出力を有するデジタル・クロックと、 (b)カウンタ最下位ビットを含む同期カウンタ出力を有する同期カウンタと 、 (c)前記同期カウンタ出力に接続されたXORグレイ・エンコーダであって 、前記最上位ビットに接続されたグレイ・コード出力を有する前記XORグレイ ・エンコーダと、 (d)前記クロック出力に接続された第1移相器であって、前記最下位ビット に接続された第1移相出力を有する前記第1移相器と、 (e)前記カウンタ最下位ビットに接続された第2移相器であって、前記最下 位ビットの次のビットに接続された第2移相出力を有する前記第2移相器と、 を備えた装置。 17.請求項16記載の装置において、前記第1移相器は、 (a)電圧制御遅延出力を有する電圧制御遅延と、 (b)基準クロックに接続された第1入力と、前記電圧制御遅延出力に接続さ れた第2入力とを有する位相検出器であって、位相出力を有する前記位相検出器 と、 (c)前記位相出力に接続された演算増幅器であって、前記電圧制御遅延を制 御するように接続された増幅器出力を有する前記演算増幅器と、 を備えた装置。 18.請求項12記載の装置において、前記複数の比較手段の各々は、アナログ 比較器から成る装置。 19.請求項12記載の装置であって、更に、少なくとも前記コード化デジタル ・ランプを発生する手段をクロックするように結合された、位相ロック・ループ ・クロック発生器を備えている装置。 20.請求項12記載の装置であって、更に、前記アナログ・ランプを発生する 手段を制御するように結合された、ステート・マシン・シーケンサを備えている ことを特徴とする装置。 21.アナログーデジタル変換方法であって、非クロック駆動型比較器を動作さ せるステップであって、比較器入力を含み、入力アナログ電圧を電圧ランプと比 較する前記非クロック駆動比較器を動作させるステップと、前記比較器入力が実 質的に等しい場合、デジタル・ラッチをイネーブルし、グレイ・コード化デジタ ル・タイマ・ワードを格納させるステップと、を含む方法。 22.請求項21記載のアナログーデジタル変換方法であって、更に、前記デジ タル・ラッチに格納されている前記グレイ・コード化デジタル・タイマ・ワード を第2ラッチに転送し、準安定性状態を解消するステップを含むアナログーデジ タル変換方法。 23.請求項21記載のアナログーデジタル変換方法であって、更に、前記グレ イ・コード化デジタル・タイマ・ワードを標準2進コードにデコードするステッ プを含むアナログーデジタル変換方法。 24.請求項21記載のアナログーデジタル変換方法であって、更に、外部から 供給されるクロック信号の倍数であるクロック信号を用いて、前記グレイ・コー ド化デジタル・タイマ・ワードを発生するステップを含むアナログーデジタル変 換方法。 25.請求項21記載のアナログーデジタル変換方法であって、更に、グレイ・ コード化デジタル・タイマ・ワードを発生するステップを含み、前記デジタル・ タイマ・ワードは、更に、複数のビットを備えており、1つ以上のビットは、ア ナログ移相によって、マスタ・クロックから直接発生されるアナログーデジタル 変換方法。
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