JPH11505806A - 酢酸ビニルを製造するための触媒および方法 - Google Patents

酢酸ビニルを製造するための触媒および方法

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JPH11505806A JP8535149A JP53514996A JPH11505806A JP H11505806 A JPH11505806 A JP H11505806A JP 8535149 A JP8535149 A JP 8535149A JP 53514996 A JP53514996 A JP 53514996A JP H11505806 A JPH11505806 A JP H11505806A
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Abstract

(57)【要約】 本発明の対象は、パラジウムおよび/またはそれの化合物、カドミウム化合物並びにアルカリ金属化合物を担体に担持させた触媒によってエチレン、酢酸および酸素または酸素含有ガスより成る気相中で酢酸ビニルを製造するための触媒および方法において、該触媒が追加的に少なくとも1種類のレニウム化合物および/または少なくとも1種類のジルコニウム化合物を含有することを特徴とする、上記方法である。

Description

【発明の詳細な説明】 酢酸ビニルを製造するための触媒および方法 パラジウム/カドミウム/アルカリ金属を含有する固定床触媒によってエチレ ンを気相中で酢酸および酸素または酸素含有ガスと反応させて酢酸ビニルを得る ことができること公知である。この場合、200g /L・時より多い空時得率が 得られる(米国特許第3,939,199号明細書、同第4,668,819号 明細書、同第4,902,823号明細書、ヨーロッパ特許出願公開第0,40 3,950号明細書、米国特許第5,225,388号明細書、ヨーロッパ特許 出願公開第0,565,952号明細書、同第0,634,208号明細書、同 第0,634,209号明細書、同第0,634,214号明細書)。 驚くべきことに本発明者は、この種の触媒が少なくとも1種類のレニウム化合 物および/または少なくとも1種類のジルコニウム化合物を添加することによっ て著しく改善され、即ち酢酸ビニル合成を優れた空時得率で、かつ同様なまたは 更に優れた選択率にて実現し、しかも不活性化が遅いことを見出した。 従って本発明の対象は、エチレン、酢酸および酸素または酸素含有ガスよりな る気相において、パラジウムおよび/またはそれの化合物、カドミウム化合物並 びにアルカリ金属化合物を担体に担持した担持触媒によって酢酸ビニルを製造す る方法において、該触媒が追加的に少なくとも1種類のレニウム化合物および/ または少なくとも1種類のジルコニウム化合物を含有することを特徴とする、上 記方法である。 別の本発明の対象は、パラジウムおよび/またはそれの化合物、カドミウム化 合物並びにアルカリ金属化合物を担体に担持した触媒において、該触媒が追加的 に少なくとも1種類のレニウム化合物および/または少なくとも1種類のジルコ ニウム化合物を含有することを特徴とする、上記触媒である。 担体としては公知の不活性担体材料、例えば珪酸、酸化アルミニウム、アルミ ノ珪酸塩、珪酸塩、酸化チタン、酸化ジルコニウム、チタン酸塩、炭化珪素およ びカーボンが適している。特に適するのは、40〜350m2/gの比表面積( BET−法で測定)および50〜2000オングストロームの平均孔径(水銀多 孔度計で測定)を有するこの種の担体、中でも珪酸(SiO2)およびSiO2− Al23−混合物が適している。これらの担体は、球状物、タブレット、リング 状、星型、または直径あるいは長さおよび厚さが一般に3〜9mmである別の成 形小粒子の形で使用される。 担体の全空隙容積は0.4〜1.2mL/gであるのが有利であり、その際に この容積の10% より少ない量が30オングストロームより小さい孔径の“微細 孔”で形成されているべきである。かゝる担体は、例えば四塩化珪素または四塩 化珪素−三塩化アルミニウム−混合物を酸水素炎中で火炎加水分解することによ って製造できる(米国特許第3,939,199号明細書)ガラス様微小球状物 の状態で存在するアエロゲン(aerogenic)SiO2またはアエロゲン SiO2−Al23−混合物から製造できる。これらの微小球状物は(R)Aero silまたは(R)Cabosilの名称で市販されている。 有機系フィラーの使用下にかゝる微小球状物からプレス成形された、SiO2 またはSiO2−Al23−混合物より成る50〜250m2/gの表面積および 0.4〜1.2mL/gの空隙率を持つ担体を使用するのが特に有利である(ヨ ーロッパ特許出願公開第0,403,950号明細書)。これらの担体の小粒子 は4〜9mmの粒径の孔を有し、ただし担体の空隙の5〜20% は200〜30 00オングストロームの径の孔で形成されそして空隙の50〜90% は70〜1 00オングストロームの径で形成されている。担体小粒子をLi、Mg、Al、 Zn、FeまたはMnのC2〜C20−カルボキシレートの1種類以上をバインダ ーとして添加しそして有機系フィラー(例えば糖類、尿素、高級脂肪酸、長鎖パ ラフィン、微結晶質セルロース)および滑剤(例えばカオリン、グラファイト、 金属石鹸)を添加して微小球状物からタブレット化または押出成形によって製造 した場合が特に有利である(米国特許第5,225,388号明細書)。次いで これらの微小粒子をO2含有ガス中で約500〜900℃で約0.25〜5時間 、強熱処理する。 触媒活性物質を、例えば活性物質の溶液に担体を一度または数度浸漬し、次い で乾燥しそして場合によっては還元することにより通例の様に担体に担持させる ことががきる。しかしながら活性物質を例えば担体の上に一度または数度噴霧し 、蒸発沈澱させるかまたは浸漬させることによりまたは担体の上に析出させるこ とによっても担持させることもできる。 触媒活性物質のための溶剤としては中でも水または非置換の炭素原子数2〜1 0のカルボン酸、例えば酢酸、プロピオン酸、n−およびイソ−酪酸および種々 の吉草酸が適している。カルボン酸としてはそれの物理的性質のためにおよび経 済的理由からも酢酸を使用するの特に有利である。物質を充分に溶解しないカル ボン酸を使用する場合には、不活性溶剤を追加的に用いることも有利である。例 えば塩化パラジウムは酢酸によりも酢酸水溶液に非常に良好に溶解される。追加 的溶剤としては、不活性であり、かつカルボン酸と混和しうるもの、例えば水ま たはエーテル、例えばテトラヒドロフランまたはジオキサン、また炭化水素、例 えばベンゼンが適している。 触媒作用をする金属化合物が担体小粒子の芯部まで浸透しているいわゆる“完 全含浸”触媒または金属塩が芯部まで浸透しておらずに、担体小粒子の多かれ少 なかれ厚い外側域、即ち小粒子のいわゆる“表面域”に浸透しているいわゆる表 面域含浸触媒を製造することができる。両方の場合に、浸透させる元素はそれの 化合物の溶液の状態で個々に適用するかまたは任意に組み合わせて適用すること ができる。適用すべき各々の元素の少なくとも1種類の化合物を含有する溶液を 使用するのが有利である。適用すべき各々の元素の1種類の化合物だけを含有す る唯一の溶液を使用するのが特に有利である。以下において“この溶液”に触れ る場合には、この溶液はPd、アルカリ金属、Cd、Re、Zrの1種類の元素 の少なくとも1種類の化合物を含有する溶液またはこれらの元素の2種類以上を それぞれ少なくとも1種類の化合物として含有する溶液を意味する。 完全含浸触媒を製造するためには、以下の通りの方法が有利である(米国特許 第4,902,823号明細書、同第3,393,190号明細書、同第4,6 68,819号明細書): 活性成分溶液での触媒担体の含浸処理は、担体物質を溶液中に入れそして次い で場合によっては過剰の溶液を注ぎ出すかまたは濾去するようにして行う。溶液 の損失を考慮して、触媒担体の全空隙容積に相当する量だけの溶液を使用しそし て入念に充分に混合し、それによって担体の小粒子を均一に濡らすのが有利であ る。浸漬工程および充分な混合の工程を同時に、乾燥が直ちに後続するように例 えば回転ドラムまたはタンブラー型乾燥器で実施するのが有利である。更に、触 媒担体を浸漬する為に用いる溶液の組成を、一度の浸漬処理によって所望の量の 活性物質が適用される様に決めるのが一般に有利である。しかしこの量は複数回 の浸漬処理によって適用するようにしてもよく、かつ含浸処理の後毎に乾燥する のが有利である。 表面域含浸処理触媒を製造するためには、以下の三つの方法の一つに従って行 うのが有利である。その際にPd、アルカリ金属、Cd、Reおよび/またはZ rの少なくとも1種類の元素の少なくとも1種類の化合物の、少なくとも0.0 03Pa.s、好ましくは0.005〜0.009Pa.sの動粘度を有してい る溶液を常に使用する。 1. 担体小粒子に入念で充分な混合下に、少なくとも0.3mmの平均直径の 小滴の状態または噴霧液の状態の溶液を一度または数度噴霧し、各噴霧処理後に 直ちに乾燥する。“直ちに”乾燥するとは、この場合、噴霧処理された小粒子の 乾燥が一気に開始されなければならないことを意味している。噴霧処理後、遅く とも30分以内に小粒子を乾燥し始めれば一般に充分である。溶液の容量は各噴 霧処理のたびに担体小粒子の空隙容積の5〜80% である。この方法はヨーロッ パ特許出願公開第0,634,214号明細書に詳細に説明されている(このこ とについて該文献を引例として挙げる)。 2. 担体小粒子を入念で充分な混合下に溶液に一度または数度浸漬し、その各 浸漬処理後に直ちに乾燥させる。この場合、“直ちに”乾燥するとは1.の方法 の場合と同じであり、溶液の容量は担体小粒子の空隙容積の5〜80% である。 この方法はヨーロッパ特許出願公開第0,634,209号明細書に詳細に説明 されている(このことについて該文献を同様に引例として挙げる)。 3. 担体小粒子を溶液に一度または数度浸漬し、各浸漬処理の後に乾燥するが 、溶液の容量は2.の方法と相違して、上限がない。即ち、この場合には各浸漬 処理の際に、溶液の容量が空隙容積の80% より多くてもよい。一般に は入念で充分な混合が必要であるが、溶液容量が比較的に多いために必ずしもそ れが必要ない。それの代わりに各浸漬時間並びにそれに続き乾燥を開始するまで の時間、即ち各浸漬を開始してこれに続く乾燥を開始するまでの時間を、最後の 乾燥処理の終了後に担体小粒子の空隙容積の5〜80% の表面域が触媒活性物質 を含有する様に短くしなければならない。この目的のために選択するべきこの時 間の長さは予備実験によって容易に決めることができる。この方法はヨーロッパ 特許出願公開第0,634,208号明細書に詳細に説明されている(このこと について該文献を同様に引例として挙げる)。 製造される表面域含浸触媒の場合に意図する表面域の厚さを決める適当な方法 は、含浸処理されそして乾燥された代表的な数の担体小粒子を切り開きそして顕 微鏡下に浸漬表面域の厚さを測定することを本質としている。この場合には、5 % より少ない粒子しか、所望の値から15% より多く外れている表面域厚さを有 していないのが有利である。 浸漬されたあるいは噴霧処理された触媒担体の乾燥は完全含浸した触媒の場合 にも表面域含浸処理触媒の場合にも好ましくは減圧(0.1〜0.8bar)の もとで実施する。乾燥の際の温度は一般に50〜80℃、好ましくは50〜70 ℃であるべきである。更に、乾燥を不活性ガス流、例えば窒素ガス流または二酸 化炭素流中で行うのが一般に有利である。乾燥後の溶剤の残留分含有量は8重量 % より少ないことが好ましく、6重量% より少ないことが特に有利である。 完成触媒は触媒活性元素を次の量で含有しているべきである: パラジウム含有量は一般に0.6〜3.5重量% 、好ましくは0.8〜3.0 重量% 、特に好ましくは1.0〜2.5重量% である。 アルカリ金属元素の含有量は一般に0.3〜10重量% であり、しかもカリウ ムは一般に0.5〜4.0重量% 、好ましくは1.0〜3.0重量% 、特に好ま しくは1.5〜2.5重量% の様で使用するのが有利である。 カドミウム含有量は一般に0.1〜2.5重量% 、好ましくは0.4〜2.5 重量% 、特に好ましくは1.3〜2重量% である。 レニウムまたはジルコニウムの含有量は一般に0.05〜3重量% 、好ましく は0.05〜1重量% 、特に好ましくは0.05〜0.5重量% である。 レニウムおよびジルコニウムは触媒中に一緒に存在していてもよく、その場合 には両者の元素の総含有量は上記の範囲にある。 上記の各百分率は触媒中に存在する各元素の量、即ちPd、アルカリ金属、C d、Zrおよび/またはReの量は触媒の総量を基準とする(活性元素+アニオ ン+担体)。 担体に適用するのに適するのは、パラジウム、、カドミウム、アルカリ金属、 レニウムおよびジルコニウムの可溶性で、触媒毒性成分、例えば硫黄を含まない あらゆる化合物である。特に酢酸塩および塩化物が有利である。この場合、塩化 物の場合には、酢酸ビニル合成のために触媒を使用する前に塩化物イオンが除か れていることが保証されなければならない。これは混入する担体を例えば水で洗 浄することによって行う。例えば塩化物として適用されるパラジウムを例えば還 元によっておよび/または水酸化物での沈澱処理によって転化することによって 、不溶性の状態にすることにより行う。 パラジウムの化合物としてはカルボキシレート、好ましくは炭素原子数2〜5 の脂肪族モノカルボン酸の塩、例えば酢酸塩、プロピオン酸塩または酪酸塩が特 に適している。他には例えば硝酸塩、亜硝酸塩、水和化酸化物、蓚酸塩、アセチ ルアセテート、アセトアセテートが適している。酢酸パラジウムは良好な溶解性 および容易に製造できるために特に有利なパラジウム化合物である。 アルカリ金属化合物としてはK−、Rb−またはCs−化合物の少なくとも1 種類、特に少なくとも1種類のK−化合物を使用するのが有利である。特に適す る化合物はカルボキシレート、中でも酢酸塩およびプロピオン酸塩である。反応 条件のもとで酢酸塩に転化する化合物、例えば水酸化物、酸化物または炭酸塩も 適している。 カドミウム化合物としては酢酸塩が中でも適している。 ジルコニウム化合物としては酢酸塩およびアセチルアセテートが中でも適して いる。 レニウム化合物としてはRe27および(NH4)ReO4が特に適している。 しばしば必要とされる、パラジウム化合物の還元を実施する場合には、それの 為にガス状還元剤を使用することができる。これのためには例えば水素、メタノ ール、ホルムアルデヒド、エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブチレンおよ び他のオレフィンが適している。還元温度は一般に40〜260℃、好ましくは 70〜200℃である。一般に、0.01〜50容量% 、好ましくは0.5〜2 0容量% の還元剤を含有する、不活性ガスで希釈された還元ガスを用いるのが有 利である。不活性ガスとしては例えば窒素、二酸化炭素または貴ガスを用いるこ とができる。還元剤の量はパラジウムの量に左右される。即ち還元当量は酸化当 量の1〜1.5倍であるべきである。しかしながら多量の還元剤は害にはならな い。還元は乾燥に続いて行う。 酢酸ビニルの製造は酢酸、エチレンおよび酸素または酸素含有ガスを100〜 220℃、好ましくは120〜200℃の温度および1〜25bar、好ましく は1〜20barの圧力のもとで完成触媒の上を通すことによって行い、その際 に未反応成分を循環して戻してもよい。酸素濃度を10容量%以下(酢酸不含の ガス混合物を基準とする)に保つのが有利である。しかしながら不活性ガス、例 えば窒素または二酸化炭素で希釈するのも有利である。二酸化炭素は反応の間に も少量生じるので、循環系の希釈には二酸化炭素が特に適している。 本発明の触媒では、レニウムまたはジルコニウムを含まない触媒を用いた場合 よりも高い空時得率および同じかまたはより高い選択率が長い触媒寿命と共に達 成される。 以下の実施例で本発明を更に詳細に説明する。元素のPd、Cd、Zr、Re およびKの百分率表示は触媒の全重量を基準とする重量% である。 触媒担体としては直径および高さがそれぞれ6mmのタブレットの状態のSi O2を使用する。このタブレッドは(R)Aerosil粉末から米国特許第5,2 25,388号明細書に従い結合剤としてのステアリン酸マグネシウムを用いて プレス成形されている。担体の表面積は120m2/gであり、その空隙容積は 0.784mL/gでありそして嵩密度は500g/Lである。1Lの担体の空 隙容積は392mLである。 I.完全含浸触媒 比較例1 1Lの珪酸担体を、24.3g の酢酸パラジウム、21.3g の酢酸カルシウ ムおよび23.8g の酢酸カリウムを392mLの酢酸に溶解した溶液(溶液容 量=担体の空隙容積の100% )に60℃で浸漬する。次いで乾燥室で200m barで窒素雰囲気において6重量% の酢酸残留量まで乾燥する。乾燥温度は6 5℃である。完成触媒は2.3重量% のPd、1.8重量% のCdおよび1.9 重量% のKを含有している。この触媒は完全に、即ち芯部まで充分に含浸してい る。 50mLのこの触媒を8mmの内径および1.5mの長さを有する管状反応器 中に充填する。次いて8bar(反応器入口)の圧力および150℃の触媒温度 のもとで反応性ガスを数日間この触媒に通す。このガスは27容量%のエチレン 、55容量%の窒素、12容量% の酢酸および6容量% の酸素より成る。結果は 表1に示す。この表において“生産量低下の相対速度”は生産量低下(=実験の 初期生産量−実験の最終生産量)を実験時間で割った商を、比較実験1で利用し た触媒の商と比較したものである。この触媒は商(生産量低下の相対速度)が1 である。 実施例1a 溶液が追加的に7.5g のジルコニウムアセチルアセトナートを含有しそして 酢酸の量が389mLであることを除いて、比較例1と同様に実施する。結果は 表1に示す。 実施例1b 比較例1におけるのと同様に製造した1Lの触媒を、4.2g のRe27を3 08g の水に溶解した溶液(溶液容量=触媒の空隙容積の100%)に室温で浸 漬する。次いで、6重量%の残留水含有量に達するまで比較例1における様に乾 燥する。この触媒を比較例1と同様に試験する。結果を表1に示す。 II .表面域含浸触媒 比較例2 65℃で25.3g の酢酸パラジウム、25g の酢酸カドミウムおよび25. 3g の酢酸カリウムを130.0mLの水不含酢酸(氷酢酸)に溶解し(溶液容 量=空隙容積の33% )そして高粘度溶液(7mPa.s)を65℃に予備加熱 された容器中に充填する。1Lの触媒担体を同様に65℃に加温しそしてフラス コに入れる。次いで担体小粒子に含浸溶液全量を注ぎかけ、この溶液が粒子に完 全に吸収されるまでの間、入念に充分混合する。この工程は3分後に終了する。 次いで比較例1における様に乾燥する。完成触媒は2.3重量% のPd、1. 8重量% のCdおよび1.9重量% のKを含有している。含浸表面域の厚さは0 .8mmである。 実験を比較例1と同様に行う。結果を表2に示す。“生産量低下の相対速度” は比較例1に規定した通りである。即ち、比較例1で使用された触媒に比較する 。 実施例2a 溶液が追加的に7.0g のジルコニウムアセチルアセトナートを含有している ことを除いて、比較例2と同様に実施する。含浸表面域の厚さは0.8mmであ る。結果を表2に示す。 実施例2b 比較例2におけるのと同様に製造した1Lの触媒を、3.5g のRe27を 300g の水に溶解した溶液(溶液容量=触媒の空隙容積の100% )に室温で 浸漬する。次いで、6重量% の残留水含有量に達するまで比較例1における様に 乾燥する。実験を比較例1における様に行う。結果を表2に示す。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年2月27日 【補正内容】 6. パラジウムおよび/またはそれの化合物、カドミウム化合物並びにアルカ リ金属化合物を担体に担持した担持触媒において、該触媒が追加的に少なくとも 1種類のレニウム化合物および/または少なくとも1種類のジルコニウム化合物 を含有することおよび触媒がパラジウムおよび/またはそれの化合物、カドミウ ムおよび少なくとも1種類のレニウム化合物を含有する場合に、アルカリ金属化 合物がカリウム化合物であることを特徴とする、上記触媒。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. パラジウムおよび/またはそれの化合物、カドミウム化合物並びにアルカ リ金属化合物を担体に担持させた触媒によってエチレン、酢酸および酸素または 酸素含有ガスより成る気相中で酢酸ビニルを製造する方法において、該触媒が追 加的に少なくとも1種類のレニウム化合物および/または少なくとも1種類のジ ルコニウム化合物を含有することを特徴とする、上記方法。 2. 触媒が少なくとも1種類のカリウム化合物を含有する請求項1に記載の方 法。 3. 触媒が触媒の総重量を基準として0.05〜3重量% のレニウムおよび/ またはジルコニウムを含有する請求項1または2に記載の方法。 4. 触媒が触媒の総重量を基準として0.05〜1重量% のレニウムおよび/ またはジルコニウムを含有する請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。 5. 触媒が触媒の総重量を基準として0.05〜0.5重量% のレニウムおよ び/またはジルコニウムを含有する請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。 6. パラジウムおよび/またはそれの化合物、カドミウム化合物並びにアルカ リ金属化合物を担体に担持した担持触媒において、該触媒が追加的に少なくとも 1種類のレニウム化合物および/または少なくとも1種類のジルコニウム化合物 を含有することを特徴とする、上記触媒。 7. 触媒が少なくとも1種類のカリウム化合物を含有する請求項6に記載の触 媒。 8. 触媒が触媒の全量を基準として0.05〜3重量% のレニウムおよび/ま たはジルコニウムを含有する請求項6または7に記載の触媒。 9. 触媒が触媒の全量を基準として0.05〜1重量% のレニウムおよび/ま たはジルコニウムを含有する請求項6〜8のいずれか一つに記載の触媒。 10.触媒が触媒の全量を基準として0.05〜1重量%のレニウムおよび/ま たはジルコニウムを含有する請求項6〜9のいずれか一つに記載の触媒。
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