JPH11504082A - タフティング工具のためのモジュールを備えたバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 タフティング工具のためのモジュールを備えたバー、特に針モジュールを備えたニードルバーの場合、タフティング工具（３）の一端がモジュールの板状本体（１）に鋳込まれている。モジュールはバー（４）に接触する平らな面（２）を有し、この面は本体（１）からのタフティング工具（３）の出口範囲において縦方向に延びるそのエッジ（１２）に、突出する当接条片（７）を備え、少なくとも１つの貫通する穴（５）を有し、固定ねじ（６）がこの穴を通過してねじ穴（１１）にねじ込み可能である。モジュールの本体（１）の当接条片（７）がバー（４）に密に接触した状態で、本体は嵌め合わせ連結部を介してバー（４）上で位置決めされている。この構造により、運転中モジュールの回転または弛みが簡単にかつ確実に排除される。

Description

【発明の詳細な説明】 タフティング工具のためのモジュールを備えたバー 本発明は、タフティング工具の一端がモジュールの板状本体に鋳込まれ、モジ ュールの長さが鋳込まれたタフティング工具の中心間隔の多数倍であり、モジュ ールがバーに接触する平らな面を有し、この面が本体からのタフティング工具の 出口範囲において縦方向に延びるそのエッジに、突出する当接条片を備え、少な くとも１つの貫通する穴を有し、固定ねじがこの穴を通過してねじ穴にねじ込み 可能である、タフティング工具のためのモジュールを備えたバー、特に針モジュ ールを備えたニードルバーに関する。 一列のタフティング工具、編み工具、ラッシェル編み工具、例えば針またはグ リッパを、正確に配置してモジュール本体に鋳込み、後で、工具とモジュール本 体からなるモジュールを、バー、例えばタフティング機械のニードルバーに固定 することが知られている。バーに固定するために、モジュール本体は穴を備えて いる。この穴にはねじが通される。バーには対応するねじ穴が設けられている。 更に、モジュール本体に長方形の当接条片が成形されている。この当接条片はバ ーの方向にモジュールを固定し、工具の方向に作用する力をモジュールからバー に伝達する。 特に長い工具の場合およびずれたステッチで作業する場合に、工具上での非常 に大きな糸力に基づいて、モジュールに作用する回転モーメントが生じることに なる。この回転モーメントはモジュールを回転させるほど大きい。この回転は既 存の当接条片によって制限されるが、防止されない。というのは、その誤差に基 づいて、誤差が小さくても、当接条片がモジュールの回転を許容するからである 。この回転は不所望である。なぜなら、工具によって製造された材料、例えはタ フティング商品の組織が不揃いになるからである。回転モーメントの力が両方向 に作用すると、モジュールが弛むことになる。 本発明の根底をなす課題は、モジュールの回転または弛みが防止されるように 、モジュールまたはバーを形成することである。 この課題は本発明に従い、モジュールの本体の当接条片がバーに密に接触した 状態で、本体が嵌め合わせ連結部を介してバー上で位置決めされていることによ って解決される。 本発明では、構造体は、嵌め合わせ連結部が、平らな面上から突出するつばと 、バーの嵌め合わせ凹部を備えるように形成されている。 本発明では、構造体は、つばがモジュールの穴をリング状に取り囲むように形 成されている。 本発明では、構造体は、固定ねじが嵌め合わせねじとして形成され、この嵌め 合わせねじがモジュールの穴にプレス嵌めされるように形成されている。 本発明では、構造体は、少なくとも１本の嵌め合わせピンが設けられ、このピ ンの一端がモジュールの本体に、他端がバーに係合するように形成されている。 本発明による構造体では更に、当接条片がモジュールの両側に成形されている 。 本発明による構造体では更に、つばがモジュールの両側に成形されている。 モジュールの両側に当接条片またはつばを配置したことにより、モジュールが １８０°回転させて組み込み可能であるという利点がある。 本発明による構造体では更に、つばがダイカスト鋳造法でモジュールに成形さ れている。 本発明は、モジュールがあらゆる方向でバーにしっかりと固定され、ゆるみが 防止されるという効果を有する。 ２つの実施の形態に基づいて本発明を説明する。 図１は本発明の実施の形態の正面図、 図２は図１の構造体を部分的に切断して示す側面図、 図３は本発明の第２の実施の形態の正面図、 図４は図３の構造体を部分的に切断して示す側面図、 図５はニードルバーにおける針モジュールの従来の固定方法を示す図、そして 図６は図５の構造体の正面図、 図に示したモジュールは接触面２を有する本体１を備えている。この本体１内 にタフティング針３のピストンが鋳込まれている。接触面２によってモジュール がニードルバー（シンカ）４に接触している。本体１は穴５を備えている。モジ ュールはねじ６によってニードルバー４に固定されている。 タフティング針３の軸線は本体１の対称平面内に互いに平行に配置されている 。 図５はニードルバーにおける針モジュールの従来の固定方法を示している。モ ジュールの本体１はその下端に、接触面２に対して突出する当接条片７を備えて いる。この当接条片は垂直方向におけるモジュールの運動を制限する。しかしそ れにもかかわらず、誤差に基づいて、図６において矢印で示すように、モジュー ルが少しだけ回転し得る。 図１は本発明による実施の形態を示している。モジュールの本体１はニードル バー４に嵌め合わせ可能に連結されている。そのために、本体１の接触面２には 、穴５を同軸に取り囲むつば８が形成されている。このつばはニードルバー４の 対応する凹部に嵌め合わせ可能に係合し、針モジュールを接触面２の平面内で固 定する。更に、当接面７は穴５に関して嵌め合わせ部として加工され、ニードル バー４の穴１１はニードルバー４のエッジ１２に関して嵌め合わせ部として加工 されている。それによって、バー４と相対的なモジュールの回転が防止される。 嵌め合わせ連結により、モジュールはあらゆる方向において固定され、回転モー メント力を含めた大きな付加の場合にも、もはや回転しないかあるいはロックさ れる。 図３は本発明の他の変形例を示している。図１に設けられているような、つば ８と対応する凹部による嵌め合わせ連結部の代わりに、ねじ６と針モジュールの 本体１との間に嵌め合わせ連結部が設けられている。そのために、ねじ６は嵌め 合わせねじとして形成され、ねじのないシャフト部分９を有する。このシャフト 部分の横断面はねじ部分１０の横断面よりも少しだけ大きい。穴５とシャフト部 分９は嵌め合わせ部として形成されているので、ねじ６とモジュールは相対運動 不可能である。組み立て状態で、当接条片７とニードルバー４のエッジ１２の嵌 め合わせ部と共に、ニードルバー４と相対的なモジュールのあらゆる可動性が確 実に防止される。 上記の実施の形態はタフティング針と関連して図示し説明した。針の代わりに 、構造体が他の工具、例えばルーパやグリッパ上で延びていてもよい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．タフティング工具（３）の一端がモジュールの板状本体（１）に鋳込まれ、 モジュールの長さが鋳込まれたタフティング工具（３）の中心間隔の多数倍であ り、モジュールがバー（４）に接触する平らな面（２）を有し、この面が本体（ １）からのタフティング工具（３）の出口範囲において縦方向に延びるそのエッ ジ（１２）に、突出する当接条片（７）を備え、少なくとも１つの貫通する穴（ ５）を有し、固定ねじ（６）がこの穴を通過してねじ穴（１１）にねじ込み可能 である、タフティング工具のためのモジュールを備えたバー、特に針モジュール を備えたニードルバーにおいて、モジュールの本体（１）の当接条片（７）がバ ー（４）に密に接触した状態で、本体が嵌め合わせ連結部を介してバー（４）上 で位置決めされていることを特徴とするモジュールを備えたバー。 ２．嵌め合わせ連結部が、平らな面（２）上から突出するつば（８）と、バー（ ４）の嵌め合わせ凹部を備えていることを特徴とする請求項１記載のモジュール を備えたバー。 ３．つば（８）がモジュールの穴（５）をリング状に取り囲んでいることを特徴 とする請求項２記載のモジュールを備えたバー。 ４．固定ねじ（６）が嵌め合わせねじとして形成され、この嵌め合わせねじがモ ジュールの穴（５）にプレス嵌めされていることを特徴とする請求項１記載のモ ジュールを備えたバー。 ５．少なくとも１本の嵌め合わせピンが設けられ、このピンの一端がモジュール の本体（１）に、他端がバー（４）に係合していることを特徴とする請求項１記 載のモジュールを備えたバー。 ６．当接条片（７）がモジュールの両側に成形されていることを特徴とする請求 項１〜５のいずれか一つに記載のモジュールを備えたバー。 ７．つば（８）がモジュールの両側に成形されていることを特徴とする請求項２ 記載のモジュールを備えたバー。 ８．つば（８）がダイカスト鋳造法でモジュールに成形されていることを特徴と する請求項２，３，７のいずれか一つに記載のモジュールを備えたバー。