JP2570667Y2 - 多頭式刺繍機 - Google Patents
多頭式刺繍機Info
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- JP2570667Y2 JP2570667Y2 JP7931892U JP7931892U JP2570667Y2 JP 2570667 Y2 JP2570667 Y2 JP 2570667Y2 JP 7931892 U JP7931892 U JP 7931892U JP 7931892 U JP7931892 U JP 7931892U JP 2570667 Y2 JP2570667 Y2 JP 2570667Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、多頭式刺繍機に関し、
特に加工布をセットした刺繍枠の可動枠への取付け構造
を改良したものに関するものである。
特に加工布をセットした刺繍枠の可動枠への取付け構造
を改良したものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のミシンアーム部を備えた多
頭式刺繍機においては、矩形状の可動枠がテーブル上面
上でX軸方向(左右方向)とY軸方向(前後方向)に夫
々移動駆動されるとともに、この可動枠には、アーム部
の数に応じた枚数の加工布に同様の刺繍模様を形成し得
るように、これら加工布を保持する為の刺繍枠を複数個
取付けるように構成されている。そして、この刺繍枠を
可動枠に取り付ける取付け装置が種々提案されている。
頭式刺繍機においては、矩形状の可動枠がテーブル上面
上でX軸方向(左右方向)とY軸方向(前後方向)に夫
々移動駆動されるとともに、この可動枠には、アーム部
の数に応じた枚数の加工布に同様の刺繍模様を形成し得
るように、これら加工布を保持する為の刺繍枠を複数個
取付けるように構成されている。そして、この刺繍枠を
可動枠に取り付ける取付け装置が種々提案されている。
【0003】例えば、特開平2─216253号公報に
は、基サッシュの奥側枠部分に円筒部と平目ローレット
部とを有する第1コネクターのピン部材を螺着するとと
もに、基サッシュの前側枠部分にクリップを設けた挿入
孔を形成した第2コネクターの被係合部材を取付ける一
方、刺繍布展開枠に凹部を有し側面視L字状の第1コネ
クターの二股部材を取付けるとともに、ピンを有する第
2コネクターの係合部材を取付け、凹部を円筒部に係合
させて第1コネクターの二股部材を基サッシュの奥側枠
部分に取付け且つピンとクリップとを係合させて第2コ
ネクターの係合部材を基サッシュの前側枠部分に取付け
るようにした刺繍布取付け装置が記載されている。
は、基サッシュの奥側枠部分に円筒部と平目ローレット
部とを有する第1コネクターのピン部材を螺着するとと
もに、基サッシュの前側枠部分にクリップを設けた挿入
孔を形成した第2コネクターの被係合部材を取付ける一
方、刺繍布展開枠に凹部を有し側面視L字状の第1コネ
クターの二股部材を取付けるとともに、ピンを有する第
2コネクターの係合部材を取付け、凹部を円筒部に係合
させて第1コネクターの二股部材を基サッシュの奥側枠
部分に取付け且つピンとクリップとを係合させて第2コ
ネクターの係合部材を基サッシュの前側枠部分に取付け
るようにした刺繍布取付け装置が記載されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平2─216253号公報に記載の刺繍布取付け装置
においては、ピンとクリップとを係合させて、クリップ
の弾性力を介して第2コネクターの係合部材を基サッシ
ュの前側枠部分に取付けるので、刺繍縫製時における可
動枠などの振動により第2コネクターの係合部材が枠部
分から簡単に外れる可能性がある。更に、凹部を円筒部
に係合させて第1コネクターの二股部材を枠部分に取付
ける構成なので、ピン部材の円筒部の高さ寸法より第1
コネクターの二股部材の厚みの方が小さく設定されてお
り、刺繍縫製時に第1コネクターのピン部材と第1コネ
クターの二股部材との衝突による大きな衝突音が発生す
るという問題がある。
開平2─216253号公報に記載の刺繍布取付け装置
においては、ピンとクリップとを係合させて、クリップ
の弾性力を介して第2コネクターの係合部材を基サッシ
ュの前側枠部分に取付けるので、刺繍縫製時における可
動枠などの振動により第2コネクターの係合部材が枠部
分から簡単に外れる可能性がある。更に、凹部を円筒部
に係合させて第1コネクターの二股部材を枠部分に取付
ける構成なので、ピン部材の円筒部の高さ寸法より第1
コネクターの二股部材の厚みの方が小さく設定されてお
り、刺繍縫製時に第1コネクターのピン部材と第1コネ
クターの二股部材との衝突による大きな衝突音が発生す
るという問題がある。
【0005】本考案は前記問題点を解決する為になされ
たものであり、その目的は、加工布をセットした刺繍枠
を可動枠に簡単且つ確実に取付けできるような多頭式刺
繍機を提供することにある。
たものであり、その目的は、加工布をセットした刺繍枠
を可動枠に簡単且つ確実に取付けできるような多頭式刺
繍機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る多頭式刺繍機は、複数のミシンアー
ム部を備え、直交する2方向へ独立に移動駆動される可
動枠に、複数の刺繍枠の各々を取付ける多頭式刺繍機に
おいて、可動枠のうちの奥側の枠部分に設けられたピン
部材と、可動枠のうちの前側の枠部分に設けられた縦向
きのネジ部材と、このネジ部材に螺合されたナット部材
と、刺繍枠に設けられ、奥側のピン部材に前方より係合
可能な二股部材と、奥側のピン部材に設けられ、可動枠
と協働して前記二股部材を挟持する皿ワッシャと、この
皿ワッシャを弾性付勢するバネ部材と、刺繍枠に設けら
れ、ネジ部材に左方又は右方より係合してナット部材に
より可動枠に固定されるフック部材とを備えたものであ
る。
に、請求項1に係る多頭式刺繍機は、複数のミシンアー
ム部を備え、直交する2方向へ独立に移動駆動される可
動枠に、複数の刺繍枠の各々を取付ける多頭式刺繍機に
おいて、可動枠のうちの奥側の枠部分に設けられたピン
部材と、可動枠のうちの前側の枠部分に設けられた縦向
きのネジ部材と、このネジ部材に螺合されたナット部材
と、刺繍枠に設けられ、奥側のピン部材に前方より係合
可能な二股部材と、奥側のピン部材に設けられ、可動枠
と協働して前記二股部材を挟持する皿ワッシャと、この
皿ワッシャを弾性付勢するバネ部材と、刺繍枠に設けら
れ、ネジ部材に左方又は右方より係合してナット部材に
より可動枠に固定されるフック部材とを備えたものであ
る。
【0007】
【作用】前記構成を有する請求項1に係る多頭式刺繍機
においては、可動枠のうちの奥側の枠部分にはピン部材
が設けられるとともに、このピン部材には皿ワッシャと
この皿ワッシャを弾性付勢するバネ部材とが設けられ、
また刺繍枠にはピン部材に係合可能な二股部材が設けら
れているので、二股部材を皿ワッシャと枠部分との間に
位置し、しかも二股部材の切欠き部をピン部材に対応さ
せた状態で刺繍枠を奥側に押し込むことにより、皿ワッ
シャはその形状によりバネ部材のバネ力に抗して上方に
移動して二股部材の進入が許容される。このとき、二股
部材はバネ部材のバネ力により皿ワッシャと枠部分との
協働により弾性的に挟持されている。
においては、可動枠のうちの奥側の枠部分にはピン部材
が設けられるとともに、このピン部材には皿ワッシャと
この皿ワッシャを弾性付勢するバネ部材とが設けられ、
また刺繍枠にはピン部材に係合可能な二股部材が設けら
れているので、二股部材を皿ワッシャと枠部分との間に
位置し、しかも二股部材の切欠き部をピン部材に対応さ
せた状態で刺繍枠を奥側に押し込むことにより、皿ワッ
シャはその形状によりバネ部材のバネ力に抗して上方に
移動して二股部材の進入が許容される。このとき、二股
部材はバネ部材のバネ力により皿ワッシャと枠部分との
協働により弾性的に挟持されている。
【0008】一方、可動枠のうちの前側の枠部分に縦向
きのネジ部材が設けられるとともに、このネジ部材には
ナット部材が螺合され、また刺繍枠にはネジ部材に係合
するフック部材が設けられているので、枠部分とこのナ
ット部材との間に隙間を形成し、刺繍枠を前記ピン部材
を回動中心として回動させてこの隙間に刺繍枠のフック
部材を左方又は右方から係合させる。そして、最後にナ
ット部材を締め付けてフック部材を枠部分に固着させ
る。即ち、二股部材はピン部材との係合により左右方向
移動が規制されるとともに、フック部材はナット部材の
締め付けにより枠部分に固着されているので、刺繍枠
は、全体的にその左右方向への移動が規制されるととも
に、フック部材とネジ部材との係合を介して前後方向へ
の移動が同時に規制され、可動枠に確実に取付けられ
る。
きのネジ部材が設けられるとともに、このネジ部材には
ナット部材が螺合され、また刺繍枠にはネジ部材に係合
するフック部材が設けられているので、枠部分とこのナ
ット部材との間に隙間を形成し、刺繍枠を前記ピン部材
を回動中心として回動させてこの隙間に刺繍枠のフック
部材を左方又は右方から係合させる。そして、最後にナ
ット部材を締め付けてフック部材を枠部分に固着させ
る。即ち、二股部材はピン部材との係合により左右方向
移動が規制されるとともに、フック部材はナット部材の
締め付けにより枠部分に固着されているので、刺繍枠
は、全体的にその左右方向への移動が規制されるととも
に、フック部材とネジ部材との係合を介して前後方向へ
の移動が同時に規制され、可動枠に確実に取付けられ
る。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、3つのミシンアーム部を備えた
多頭式刺繍機に本考案を適用した場合のものである。こ
の多頭式刺繍機Mについて説明すると、図1に示すよう
に、左右方向に延びるベースフレーム1の上面の後部側
には、左右方向に所定長さを有する平面視略矩形状のミ
シン支持板2が配設され、このミシン支持板2上に3台
の刺繍ミシン本体MHが所定間隔毎に左右方向に列設さ
れている。これら刺繍ミシン本体MHのアーム部3の前
端部には、12本の針棒(図示略)を装着した針棒ケー
ス7が夫々取付けられ、図示外の針棒選択機構により針
棒ケース7が左右方向に移動され、所望の色の刺繍糸で
刺繍縫目を形成する為の針棒が択一的に選択可能に構成
されている。
説明する。本実施例は、3つのミシンアーム部を備えた
多頭式刺繍機に本考案を適用した場合のものである。こ
の多頭式刺繍機Mについて説明すると、図1に示すよう
に、左右方向に延びるベースフレーム1の上面の後部側
には、左右方向に所定長さを有する平面視略矩形状のミ
シン支持板2が配設され、このミシン支持板2上に3台
の刺繍ミシン本体MHが所定間隔毎に左右方向に列設さ
れている。これら刺繍ミシン本体MHのアーム部3の前
端部には、12本の針棒(図示略)を装着した針棒ケー
ス7が夫々取付けられ、図示外の針棒選択機構により針
棒ケース7が左右方向に移動され、所望の色の刺繍糸で
刺繍縫目を形成する為の針棒が択一的に選択可能に構成
されている。
【0010】一方、アーム部3に連なる脚柱部4の下端
部のベッド本体部5はミシン支持板2上に取付けられ、
このベッド本体部5の前端部からシリンダベッド6が前
方に延び、このシリンダベッド6の先端部には糸輪捕捉
器(図示略)が設けられ、選択された針棒に取付けられ
た縫針8との協働により所望の色の刺繍糸で加工布Wに
縫目が形成されるようになっている。ここで、前記針棒
や天秤9を上下動させる上軸(図示略)及び糸輪捕捉器
を回転させる下軸(図示略)は、ミシンモータ(図示
略)に連結されたVベルト10により回転駆動される駆
動軸11により駆動される。
部のベッド本体部5はミシン支持板2上に取付けられ、
このベッド本体部5の前端部からシリンダベッド6が前
方に延び、このシリンダベッド6の先端部には糸輪捕捉
器(図示略)が設けられ、選択された針棒に取付けられ
た縫針8との協働により所望の色の刺繍糸で加工布Wに
縫目が形成されるようになっている。ここで、前記針棒
や天秤9を上下動させる上軸(図示略)及び糸輪捕捉器
を回転させる下軸(図示略)は、ミシンモータ(図示
略)に連結されたVベルト10により回転駆動される駆
動軸11により駆動される。
【0011】また、前記ミシン支持板2の前側でシリン
ダベッド6の上面と略同一高さになるように、作業用テ
ーブル15が配設され、この作業用テーブル15を含
み、この作業用テーブル15の左右両側に設けられた1
対の補助テーブル16・17に亙って、左右方向に延び
る平面視矩形状の可動枠20が載置されている。そし
て、この可動枠20の右端部の駆動枠部20aがX軸駆
動機構(図示略)によりX軸方向(左右方向)に移動駆
動されるとともに、その左端部の駆動枠部20bとこの
駆動枠部20aとがY軸駆動機構(図示略)により同時
にY軸方向(前後方向)に移動駆動される。従って、可
動枠20はこれらX軸駆動機構とY軸駆動機構によりX
Y平面上を移動可能になっている。
ダベッド6の上面と略同一高さになるように、作業用テ
ーブル15が配設され、この作業用テーブル15を含
み、この作業用テーブル15の左右両側に設けられた1
対の補助テーブル16・17に亙って、左右方向に延び
る平面視矩形状の可動枠20が載置されている。そし
て、この可動枠20の右端部の駆動枠部20aがX軸駆
動機構(図示略)によりX軸方向(左右方向)に移動駆
動されるとともに、その左端部の駆動枠部20bとこの
駆動枠部20aとがY軸駆動機構(図示略)により同時
にY軸方向(前後方向)に移動駆動される。従って、可
動枠20はこれらX軸駆動機構とY軸駆動機構によりX
Y平面上を移動可能になっている。
【0012】次に、前記可動枠20の中央部分である枠
取付け部20dには、平面的な加工布Wをセットする平
刺繍枠21を3つ取付け可能になっており、この枠取付
け部20dと平刺繍枠21とについて、図1〜図4に基
いて説明する。但し、1つの平刺繍枠21を枠取付け部
20dに取付ける取付け構造について説明するものとす
る。枠取付け部20dの奥側の枠部分の1段低く形成さ
れた取付け部20eには、図4に示すように、上下方向
に延びるピン部材30がその高さ方向の略中段部で固着
されている。そして、このピン部材30の上端部にはそ
の直径より拡大された頭部30aが形成され、この頭部
30aと取付け部20eとの間に対応するピン部材30
の略上半部には、皿ワッシャ31が上下移動自在に外嵌
されるとともに、圧縮バネ32がこの皿ワッシャ31の
上側に外嵌されている。即ち、皿ワッシャ31はこの圧
縮バネ32により常に取付け部20eに弾性付勢されて
いる。
取付け部20dには、平面的な加工布Wをセットする平
刺繍枠21を3つ取付け可能になっており、この枠取付
け部20dと平刺繍枠21とについて、図1〜図4に基
いて説明する。但し、1つの平刺繍枠21を枠取付け部
20dに取付ける取付け構造について説明するものとす
る。枠取付け部20dの奥側の枠部分の1段低く形成さ
れた取付け部20eには、図4に示すように、上下方向
に延びるピン部材30がその高さ方向の略中段部で固着
されている。そして、このピン部材30の上端部にはそ
の直径より拡大された頭部30aが形成され、この頭部
30aと取付け部20eとの間に対応するピン部材30
の略上半部には、皿ワッシャ31が上下移動自在に外嵌
されるとともに、圧縮バネ32がこの皿ワッシャ31の
上側に外嵌されている。即ち、皿ワッシャ31はこの圧
縮バネ32により常に取付け部20eに弾性付勢されて
いる。
【0013】前記枠取付け部20dの前側の枠部分の1
段低く形成された取付け部20fには、縦向きのネジ部
材35がそのネジ部を上側に露出した状態で固着され、
このネジ部材35にはナット部材36が上側から螺合さ
れている。一方、この枠取付け部20dに取付けられる
平面視略矩形状の平刺繍枠21の後端部の左右方向の中
央部には、前記ピン部材30に前方から係合可能な二股
部材22が固着されるとともに、その前端部の左右方向
の中央部には、前記ネジ部材35にに左方より係合可能
なフック部材23が固着されている。
段低く形成された取付け部20fには、縦向きのネジ部
材35がそのネジ部を上側に露出した状態で固着され、
このネジ部材35にはナット部材36が上側から螺合さ
れている。一方、この枠取付け部20dに取付けられる
平面視略矩形状の平刺繍枠21の後端部の左右方向の中
央部には、前記ピン部材30に前方から係合可能な二股
部材22が固着されるとともに、その前端部の左右方向
の中央部には、前記ネジ部材35にに左方より係合可能
なフック部材23が固着されている。
【0014】従って、平刺繍枠21を枠取付け部20d
に取付けるときには、図3に2点鎖線で示すように、先
ず平刺繍枠21の二股部材22を皿ワッシャ31と取付
け部20eとの間に位置し、しかも二股部材22の切欠
き部をピン部材30に対応させた状態で平刺繍枠21を
奥側に押し込むことにより、皿ワッシャ31はその形状
により圧縮バネ32のバネ力に抗して上方に移動して二
股部材22の進入が許容される。このとき、二股部材2
2は圧縮バネ32のバネ力により皿ワッシャ31と可動
枠20との協働により弾性的に挟持されている。
に取付けるときには、図3に2点鎖線で示すように、先
ず平刺繍枠21の二股部材22を皿ワッシャ31と取付
け部20eとの間に位置し、しかも二股部材22の切欠
き部をピン部材30に対応させた状態で平刺繍枠21を
奥側に押し込むことにより、皿ワッシャ31はその形状
により圧縮バネ32のバネ力に抗して上方に移動して二
股部材22の進入が許容される。このとき、二股部材2
2は圧縮バネ32のバネ力により皿ワッシャ31と可動
枠20との協働により弾性的に挟持されている。
【0015】次に、ナット部材36を緩めて取付け部2
0fとこのナット部材36との間に隙間を形成し、図3
に実線で示すように、平刺繍枠21を前記ピン部材30
を回動中心として平面視反時計回転方向に回動させてこ
の隙間に平刺繍枠21のフック部材23を左方から係合
させる。そして、最後にナット部材36を締め付けてフ
ック部材23を取付け部20fに固着させる。即ち、フ
ック部材23はナット部材36により可動枠20に固着
される。ここで、二股部材22はピン部材30との係合
により左右方向移動が規制されるとともに、フック部材
23はナット部材36の締め付けにより取付け部20f
に固着されているので、平刺繍枠21は全体的にその左
右方向への移動が規制されるとともに、フック部材23
とネジ部材35との係合を介して前後方向への移動が同
時に規制されて可動枠20に確実に取付けられる。
0fとこのナット部材36との間に隙間を形成し、図3
に実線で示すように、平刺繍枠21を前記ピン部材30
を回動中心として平面視反時計回転方向に回動させてこ
の隙間に平刺繍枠21のフック部材23を左方から係合
させる。そして、最後にナット部材36を締め付けてフ
ック部材23を取付け部20fに固着させる。即ち、フ
ック部材23はナット部材36により可動枠20に固着
される。ここで、二股部材22はピン部材30との係合
により左右方向移動が規制されるとともに、フック部材
23はナット部材36の締め付けにより取付け部20f
に固着されているので、平刺繍枠21は全体的にその左
右方向への移動が規制されるとともに、フック部材23
とネジ部材35との係合を介して前後方向への移動が同
時に規制されて可動枠20に確実に取付けられる。
【0016】以上説明したように、二股部材22を皿ワ
ッシャ31と可動枠20の奥側の取付け部20eとの間
に押し込むだけで平刺繍枠21の奥側を可動枠20に簡
単に装着でき、しかもフック部材23をネジ部材35に
係合させてナット部材36で固定するだけで平刺繍枠2
1の前側を可動枠20に装着できるので、平刺繍枠21
を可動枠20に簡単且つ確実に取付けできる。更に、二
股部材22は圧縮バネ32により可動枠20と皿ワッシ
ャ31との協働で弾性的に挟持されるとともに、フック
部材23はナット部材36で可動枠20に固着されるの
で、刺繍縫製時に平刺繍枠21から衝突音が発生するこ
とがない。
ッシャ31と可動枠20の奥側の取付け部20eとの間
に押し込むだけで平刺繍枠21の奥側を可動枠20に簡
単に装着でき、しかもフック部材23をネジ部材35に
係合させてナット部材36で固定するだけで平刺繍枠2
1の前側を可動枠20に装着できるので、平刺繍枠21
を可動枠20に簡単且つ確実に取付けできる。更に、二
股部材22は圧縮バネ32により可動枠20と皿ワッシ
ャ31との協働で弾性的に挟持されるとともに、フック
部材23はナット部材36で可動枠20に固着されるの
で、刺繍縫製時に平刺繍枠21から衝突音が発生するこ
とがない。
【0017】尚、フック方向を反対方向に形成したフッ
ク部材を平刺繍枠21の前側に取付け、平刺繍枠21を
前記ピン部材30を回動中心として平面視時計回転方向
に回動させて可動枠20に取付けてもよい。尚、筒状の
加工布をセットする刺繍枠など、種々の刺繍枠を可動枠
に着脱可能に取付ける場合にも本発明を適用し得ること
は勿論である。
ク部材を平刺繍枠21の前側に取付け、平刺繍枠21を
前記ピン部材30を回動中心として平面視時計回転方向
に回動させて可動枠20に取付けてもよい。尚、筒状の
加工布をセットする刺繍枠など、種々の刺繍枠を可動枠
に着脱可能に取付ける場合にも本発明を適用し得ること
は勿論である。
【0018】
【考案の効果】以上詳述したように、請求項1に係る多
頭式刺繍機によれば、可動枠に皿ワッシャ及びバネ部材
を設けたピン部材と、ナット部材を螺合させたネジ部材
とを設け、刺繍枠にピン部材に係合可能な二股部材と、
ネジ部材に係合するフック部材とを設け、二股部材を皿
ワッシャと可動枠の奥側の枠部分との間に押し込むだけ
で刺繍枠の奥側を可動枠に装着でき、しかもフック部材
をネジ部材に係合させてナット部材で固定するだけで刺
繍枠の前側を可動枠に装着できるので、刺繍枠を可動枠
に簡単且つ確実に取付けできる。更に、二股部材はバネ
部材により可動枠と皿ワッシャとの協働で弾性的に挟持
されるとともに、フック部材はナット部材で可動枠に固
着されるので、刺繍縫製時に刺繍枠から衝突音が発生す
ることがない。
頭式刺繍機によれば、可動枠に皿ワッシャ及びバネ部材
を設けたピン部材と、ナット部材を螺合させたネジ部材
とを設け、刺繍枠にピン部材に係合可能な二股部材と、
ネジ部材に係合するフック部材とを設け、二股部材を皿
ワッシャと可動枠の奥側の枠部分との間に押し込むだけ
で刺繍枠の奥側を可動枠に装着でき、しかもフック部材
をネジ部材に係合させてナット部材で固定するだけで刺
繍枠の前側を可動枠に装着できるので、刺繍枠を可動枠
に簡単且つ確実に取付けできる。更に、二股部材はバネ
部材により可動枠と皿ワッシャとの協働で弾性的に挟持
されるとともに、フック部材はナット部材で可動枠に固
着されるので、刺繍縫製時に刺繍枠から衝突音が発生す
ることがない。
【図1】多頭式刺繍機の概略斜視図である。
【図2】作業用テーブル上に載置された可動枠を示す要
部概略平面図である。
部概略平面図である。
【図3】可動枠及び平刺繍枠の部分拡大平面図である。
【図4】図3A─A線縦断側面図である。
M 多頭式刺繍機 20 可動枠 21 平刺繍枠 22 二股部材 23 フック部材 30 ピン部材 31 皿ワッシャ 32 圧縮バネ 35 ネジ部材 36 ナット部材
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のミシンアーム部を備え、直交する
2方向へ独立に移動駆動される可動枠に、複数の刺繍枠
の各々を取付ける多頭式刺繍機において、 前記可動枠のうちの奥側の枠部分に設けられたピン部材
と、 前記可動枠のうちの前側の枠部分に設けられた縦向きの
ネジ部材と、 このネジ部材に螺合されたナット部材と、 前記刺繍枠に設けられ、前記奥側のピン部材に前方より
係合可能な二股部材と、 前記奥側のピン部材に設けられ、可動枠と協働して前記
二股部材を挟持する皿ワッシャと、 この皿ワッシャを弾性付勢するバネ部材と、 前記刺繍枠に設けられ、前記ネジ部材に左方又は右方よ
り係合してナット部材により可動枠に固定されるフック
部材と、 を備えたことを特徴とする多頭式刺繍機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7931892U JP2570667Y2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 多頭式刺繍機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7931892U JP2570667Y2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 多頭式刺繍機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0637389U JPH0637389U (ja) | 1994-05-17 |
JP2570667Y2 true JP2570667Y2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=13686527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7931892U Expired - Fee Related JP2570667Y2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 多頭式刺繍機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2570667Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-20 JP JP7931892U patent/JP2570667Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0637389U (ja) | 1994-05-17 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |