JPH08238390A - クランプ式被縫製布保持枠 - Google Patents

クランプ式被縫製布保持枠

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JPH08238390A
JPH08238390A JP7438495A JP7438495A JPH08238390A JP H08238390 A JPH08238390 A JP H08238390A JP 7438495 A JP7438495 A JP 7438495A JP 7438495 A JP7438495 A JP 7438495A JP H08238390 A JPH08238390 A JP H08238390A
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frame
clamp
cloth
sewn
base frame
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JP7438495A
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Inventor
Koji Hayashi
浩二 林
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単・確実・能率よく被縫製布を張った状態
に保持できるクランプ式被縫製布保持枠を提供すること
である。 【構成】 クランプ式被縫製布保持枠20は、枠状のベ
ース枠21と、被縫製布15をベース枠21に押える為
の押え枠30と、前記ベース枠21に設けられ押え枠3
0をベース枠21に固定解除可能に押圧固定する1対の
クランプ機構35と、1対のクランプ機構35を押圧固
定位置と固定解除位置とに択一的に操作する為の作業者
操作機構50とで構成され、この作業者操作機構50
は、ベース枠21の後端部左右両端に設けられた1対の
操作伝達部51であって、クランプ機構50の入力部3
9を下方へ付勢するスプリング54を備えた操作伝達部
51と、各クランプ機構35の入力部39に一端部が連
結された1対のアウタチューブ55付きワイヤ56と、
1対のアウタチューブ55付きワイヤ56の他端部に連
結された作業者操作部60とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランプ式被縫製布保
持枠に関し、特に、クランプ手段を操作する作業者操作
手段を設けたものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、被縫製布に刺繍又はパターン
縫いを施こす為に、被縫製布を張った状態に保持する為
の被縫製布保持枠が実用に供されている。このような被
縫製布保持枠には、被縫製布をベース枠にクリップで固
定するクリップ方式と、被縫製布をベース枠と押え枠と
に挟んで押圧固定するクランプ方式とが実用化されてい
て、前記クリップ方式においては、一般に、枠状のベー
ス枠の外縁部に突出部が設けられており、複数のクリッ
プを被縫製布の上から突出部に嵌着させて、被縫製布を
保持するように構成してある。しかし、このクリップ方
式の被縫製布保持枠では、被縫製布を被縫製布保持枠か
ら取外した際にクリップの跡が残ること、厚手で屈曲し
にくい被縫製布においては、クリップを突状部に嵌着で
きないこと等の問題を有する。
【0003】一方、クランプ方式の被縫製布保持枠にお
いは、被縫製布にクリップの跡が残らず、厚手で屈曲し
にくい被縫製布にも対応できるように構成され、一般
に、枠状のベース枠と、被縫製布をベース枠に押える為
の押え枠と、押え枠をベース枠に固定解除可能に押圧固
定するクランプ手段等が設けられている。このクランプ
方式の被縫製布保持枠では、被縫製布をベース枠上に位
置決めした後、クランプ手段を手動にて操作すること
で、押え枠をベース枠に押圧固定して、被縫製布を保持
するように構成してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記クランプ
方式の被縫製布保持枠におては、少なくとも一方の手で
クランプ手段を操作する必要上、両手にて被縫製布を持
つことができないため、クランプ手段を操作しつつ、被
縫製布を張った状態で位置決めすることができない。従
って、押え枠がベース枠に押圧固定されても、被縫製布
を押え枠とベース枠に挟むだけで、被縫製布を張った状
態に保持できないという問題が生じる。このような場
合、一旦、被縫製布を押え枠とベース枠に挟んだ後、ク
ランプ手段により押え枠の固定解除と固定を繰返しなが
ら、被縫製布に段階的に張りを与えて保持させるが、作
業負荷の増大とともに、作業能率が著しく低下する。本
発明の目的は、簡単・確実・能率よく被縫製布を張った
状態に保持できるクランプ式被縫製布保持枠を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1のクランプ式被
縫製布保持枠は、刺繍又はパターン縫いに供される被縫
製布を張った状態に保持する為のクランプ式被縫製布保
持枠において、枠状のベース枠と、前記被縫製布をベー
ス枠に押える為の押え枠であって、ベース枠に対して上
下揺動自在に連結された押え枠と、前記ベース枠に設け
られ、押え枠をベース枠に固定解除可能に押圧固定する
クランプ手段と、前記クランプ手段を押圧固定位置と固
定解除位置とに択一的に操作する為の作業者操作手段で
あって、クランプ手段の入力部に一端部が連結されたア
ウタチューブ付きワイヤと、このアウタチューブ付きワ
イヤの他端部に連結された作業者操作部とを備えた作業
者操作手段とを備えたものである。
【0006】請求項2のクランプ式被縫製布保持枠は、
請求項1の発明において、前記作業者操作手段は、クラ
ンプ手段が押圧固定位置となるようにクランプ手段の入
力部を付勢する弾性部材を備えたものである。請求項3
のクランプ式被縫製布保持枠は、請求項1又は請求項2
の発明において、前記作業者操作部が、フットペダルを
含むものである。
【0007】
【作用】請求項1のクランプ式被縫製布保持枠において
は、枠状のベース枠と、前記被縫製布をベース枠に押え
る為の押え枠であって、ベース枠に対して上下揺動自在
に連結された押え枠とが備えられ、前記ベース枠には、
押え枠をベース枠に固定解除可能に押圧固定するクラン
プ手段が設けられている。また、クランプ手段を押圧固
定位置と固定解除位置とに択一的に操作する為の作業者
操作手段が備えられており、この作業者操作手段は、ク
ランプ手段の入力部に一端部が連結されたアウタチュー
ブ付きワイヤと、このアウタチューブ付きワイヤの他端
部に連結された作業者操作部とを備えている。
【0008】被縫製布を張った状態に保持する際には、
クランプ手段を固定解除位置にして、押え枠をベース枠
に固定解除した状態で、両手にて被縫製布を張った状態
でベース枠上に位置決めし、その後、作業者操作手段の
作業者操作部を手以外で操作する。すると、アウタチュ
ーブ付きワイヤを介して入力部が駆動され、被縫製布が
張った状態に保持されたまま、クランプ手段が固定解除
位置から押圧固定位置に駆動され、押え枠がベース枠に
押圧固定されて、被縫製布が張った状態に保持される。
【0009】つまり、上記クランプ式被縫製布保持枠に
よれば、作業者操作手段を設けることにより、作業者操
作部を手以外(例えば、肘や膝等)で操作して、クラン
プ手段を押圧固定位置と固定解除位置とに択一的に操作
することができるので、クランプ手段を操作する際にお
いても、被縫製布を両手にて持つことができる。そし
て、その状態でベース枠に押え枠を押圧固定することが
できるので、被縫製布を張った状態にして簡単且つ確実
に保持でき、作業負荷を低減して、作業能率を向上する
ことができる。
【0010】請求項2のクランプ式被縫製布保持枠にお
いては、請求項1と同様の作用を奏するが、前記作業者
操作手段は、クランプ手段が押圧固定位置となるように
クランプ手段の入力部を付勢する弾性部材を備えている
ので、一旦保持された被縫製布を継続的保持させること
ができ、押え枠をベース枠に固定解除する際にのみ作業
者操作部を操作するとよいので、作業負荷を著しく低減
できる。
【0011】請求項3のクランプ式被縫製布保持枠にお
いては、請求項1又は請求項2と同様の作用を奏する
が、前記作業者操作部が、フットペダルを含んでいるの
で、作業者操作部を足により簡単に操作することができ
るため、作業負荷の低減に伴い、被縫製布を張った状態
で確実に保持させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、3台の刺繍ミシン本体を備えた
多頭式刺繍機に本発明を適用した場合のものである。先
ず、多頭式刺繍機Mについて説明すると、図1に示すよ
うに、左右方向に延びるベースフレーム1の上面の後部
側には、左右方向に所定長さを有する平面視矩形状のミ
シン支持板2が配設され、このミシン支持板2上に3台
の刺繍ミシンMH(ミシン本体部に相当する)が所定間
隔おきに左右方向に1列状に列設されている。これら刺
繍ミシンMHの各アーム部3の前端部には、12本の針
棒(図示略)を装着した針棒ケース4が装着され、この
針棒により、所望の色の刺繍糸で刺繍模様を形成する為
の針棒が択一的に選択される。
【0013】一方、アーム部3に連なる脚柱部5の下端
部のベッド部6は、ミシン支持板2上に取付けられ、こ
のベッド部6の前端部からシリンダベッド7が前方に延
び、このシリンダベッド7の先端部には糸輪補足器(図
示略)が設けられ、選択された針糸に取付けられた縫針
との協働により所望の色の刺繍糸で被縫製布15に縫目
が形成されるようになっている。尚、前記針棒や天秤8
を上下動させる上軸(図示略)及び糸輪補足器を回転さ
せる下軸(図示略)は、ミシンモータ(図示略)に連結
されたVベルト9により回転駆動される駆動軸により駆
動される。
【0014】前記ミシン支持板2の前側には、縫製テー
ブル10がシリンダベッド7の上面と略同一高さに配設
され、この縫製テーブル10の左右両端部には、補助テ
ーブル11,12が設けられている。縫製テーブル10
と補助テーブル11,12上には、左右方向に延びる平
面視矩形状の可動枠13であって、可動枠本体13aと
その左右両端に固定された駆動枠部13b,13cとか
らなる可動枠13が載置され、可動枠13の右端部の駆
動枠部13bがX軸駆動機構(図示略)によりX軸方向
(左右方向)に移動駆動されると共に、その左端部の駆
動枠13cがY軸駆動機構(図示略)によりY軸方向
(前後方向)に移動駆動されるように構成されている。
そして、X軸及びY軸方向に移動駆動される可動枠13
の可動枠本体13aに、3つの刺繍ミシンMHに夫々対
応するクランプ式被縫製布保持枠20が固定的に装着さ
れている。
【0015】クランプ式被縫製布保持枠20について説
明する。図2〜図4に示すように、クランプ式被縫製布
保持枠20(以後、保持枠と記す)は、枠状のベース枠
21と、被縫製布15をベース枠21に押える為の押え
枠30と、前記ベース枠21に設けられ押え枠30をベ
ース枠21に固定解除可能に押圧固定する1対のクラン
プ機構35と、1対のクランプ機構35を押圧固定位置
(図3参照)と固定解除位置(図4参照)とに択一的に
操作する為の作業者操作機構50とで構成されている。
【0016】先ず、ベース枠21について説明する。ベ
ース枠21の前部には、略長方形状の開口22が形成さ
れていて、この開口22の外周部分に、押え枠30によ
り被縫製布15を固定する固定部23が設けられてい
る。ベース枠21の後部左右両端には、クランプ機構3
5が配設され、各クランプ機構35の後側には、操作伝
達部51が設けられている。ベース枠21の前端部は、
その中央部に固着された連結金具24を介して可動枠本
体13aに連結されているが、この連結金具24はつま
み付きネジ部材25により、可動枠本体13a上面に固
定されている。また、ベース枠21の後端部には、段上
り状に屈曲した連結部26が設けられており、この連結
部26が1対のボルト27で可動枠本体部13aの上面
に固定されている。
【0017】次に、押え枠30について説明する。押え
枠30は、ベース枠21に形成された開口22より僅か
に大きい枠状に構成され、押え枠30の下面全体が、ベ
ース枠21の固定部23に被縫製布15を押える押圧部
31をなしている。押え枠30の左右両端中央部には連
結部33が設けられ、各連結部33は支持部材34の前
端部にピン部材32を介して連結され、押え枠30は1
対の支持部材34により、前記ピン部材32の軸心回り
に回動自在に支持されている。この支持部材34はクラ
ンプ機構35のクランプレバー40に固定されおり、1
対のクランプ機構35により、押え枠30がベース枠2
1に固定解除可能に押圧固定される。
【0018】クランプ機構35について説明する。図
3、図4に示すように、各クランプ機構35は、ベース
枠21に4個のボルト37にて固定されたベース部材3
6と、入力部39を有する入力レバー38と、ベース部
材36と入力レバー38を連結する連結部材47と、ベ
ース部材36と入力レバー38とに連結されたクランプ
レバー40等で構成され、入力レバー38の入力部39
に、ワイヤ56の一端部が連結されている。
【0019】前記ベース部材36の上端後部には、第1
ピン部材43を介して連結部材47の一端部が連結さ
れ、連結部材47の他端部は、入力レバー38の前端か
ら約1/5位置に、第2ピン部材44介して連結されて
いる。入力レバー38の前端部は、第3ピン部材45を
介して、クランプレバー40の後部上端に連結され、ク
ランプレバー40の後部下端は、第4ピン部材46を介
してベース部材36の上端前部に連結されている。ここ
で、クランプレバー40は、ベース枠21に固定された
ベース部材36に第4ピン部材により枢支されるため、
押え枠30は、クランプレバー40、支持部材34を介
して、ベース部材21に対して上下揺動自在に連結され
ている。
【0020】上記クランプ機構35の作動について説明
すると、図3のクランプ機構35の押圧固定位置から、
入力レバー38の入力部39を上方へ駆動させると、第
2ピン部材44は第1ピン部材43回りに、第3ピン部
材45は第4ピン部材46回りに回動するため、第3ピ
ン部材45と第4ピン部材46に連結されているクラン
プレバー40は、入力部39の上方移動に伴い第4ピン
部材46回りに回動して、図4に示すように、クランプ
レバー40の先端部が所定高さ上昇して、クランプ機構
35が固定解除位置になる。
【0021】また、クランプ機構35の固定解除位置か
ら、入力部39を下方へ駆動させると、前記とは逆回り
にクランプレバー40が回動して、図3に示すように、
第2ピン部材44の中心が、第1ピン部材43の中心と
第3ピン部材45の中心を結ぶ直線よりベース部材36
側に位置するクランプ安定位置となり、クランプ機構3
5が押圧固定位置になる。
【0022】次に、クランプ機構35を押圧固定位置と
固定解除位置とに択一的に操作する為の作業者操作機構
50について説明する。作業者操作機構50は、ベース
枠21の後端部左右両端に設けられた1対の操作伝達部
51と、各クランプ機構35の入力部39に一端部が連
結された1対のアウタチューブ55付きワイヤ56と、
1対のアウタチューブ55付きワイヤ56の他端部に連
結された作業者操作部60とで構成されている。
【0023】操作伝達部51について説明すると、図
2、図3に示すように、各操作伝達部51には、所定高
さを有する側壁視コ字型の連結部材52が、その下端面
をベース枠21に固定して設けられている。この連結部
材52の上端部には、アウタチューブ55の端部がボル
ト53により固定され、アウタチューブ55の端部から
下方へ延びるワイヤ56は、入力部39に形成された挿
通孔(図示略)を挿通して延び、ワイヤ56の先端部に
円筒形の係止部材56を固着させて、入力部39に連結
されている。連結部材52の上端部と入力部39間に
は、スプリング54(これが、弾性部材に相当する)が
配設され、入力部39が下方へ付勢されている。
【0024】作業者操作部60について説明すると、図
2、図3、図5に示すように、作業者操作部60は、ベ
ースフレーム61と、ベースフレーム61の下端前端部
に揺動自在に連結された板状のフットペダル62と、フ
ットペダル62とベースフレーム61の下端部との間に
配設されたスプリング63等で構成されている。ベース
フレーム61の上端部には、各操作伝達部51から延び
る1対のアウタチューブ55の端部がボルト65により
夫々固定され、各アウタチューブ55の端部から下方へ
延びるワイヤ56は、フットペダル62の後端部に形成
された挿通孔(図示略)を挿通して延び、ワイヤ56の
先端部に係止部材64を固着して、フットペダル62に
連結されている。尚、図示していないが、この作業者操
作部60は、作業者が足にて操作し易い位置(例えば、
多頭式刺繍機Mのベースフレーム1の前端下部)に固定
的に装着される。
【0025】次に、保持枠20の作用について説明す
る。作業者操作部60のフットペダル62を足にて下方
へ押すと、フットペダル62に連結されているワイヤ5
6が下方へ引張られ、それと同時に、操作伝達部51に
おいて、ワイヤ56が上方へ引張られ、ワイヤ56の一
端部に連結されているクランプ機構35の入力部39が
上方へ駆動される。すると、図4に示すように、クラン
プ機構35が固定解除位置になり、押え枠30がベース
枠21に対して上方へ揺動して所定高さまで上昇する。
【0026】そして、フットペダル62を踏みつつ、両
手にて被縫製布15を張った状態でベース枠21上に位
置決めした後、足をフットペダル62から離す。する
と、連結部材52に内装されているスプリング54によ
り、入力部39が下方へ駆動され、図3に示すように、
クランプ機構35が押圧固定位置となり、押え枠30が
ベース枠21に押圧固定され、被縫製布を張った状態に
保持できる。
【0027】つまり、上記保持枠20によれば、作業者
操作機構50を設けることにより、作業者操作部60を
足で操作して、クランプ機構35を押圧固定位置と固定
解除位置とに択一的に操作することができるので、クラ
ンプ機構35を操作する際に、被縫製布15を両手にて
持つことができる。そして、その状態で押え枠30をベ
ース枠21に押圧固定できるので、被縫製布15を張っ
た状態に、簡単且つ確実に保持でき、作業負荷を低減し
て、作業能率を向上することができる。
【0028】しかも、前記作業者操作機構50の操作伝
達部51において、クランプ機構35が押圧固定位置と
なるようにクランプ機構35の入力部39を下方へ付勢
するスプリング54を備えたので、一旦保持された被縫
製布15を継続的保持することができ、被縫製布15を
押え枠30によりベース枠21に固定する際と、押え枠
30を固定解除する際にのみ作業者操作部60を操作す
るとよいので、作業負荷を著しく低減できる。また、前
記作業者操作部60には、フットペダル62が設けられ
ているので、作業者操作部60を足により簡単に操作す
ることができる。作業負荷の低減に伴い、被縫製布を張
った状態でより確実に保持させることができる。
【0029】次に、前記実施例の保持枠20の第1変更
例、第2変更例について説明する。但し、前記実施例と
同一のものには同一の符号を付し、その詳細な説明は省
略する。 第1変更例・・・図6参照 このクランプ式被縫製布保持枠70の作業者操作機構7
5において、操作伝達部75のスプリング77は、クラ
ンプ機構35の入力部39と連結部材52の下端部との
間に配設された引張りスプリングで構成されている。
尚、スプリング77の上端部は入力部39の下面に固着
され、下端部は連結部材52の下端部上面に固着されて
いる。
【0030】このクランプ式被縫製布保持枠70によれ
ば、前記実施例と同様の作用・効果が得られるが、スプ
リング77を入力部39と連結部材52の下端部との間
に配設したので、連結部材52の上下長を小さくでき、
クランプ式被縫製布保持枠70を多頭式刺繍機Mの可動
枠13に装着する際に有利である。
【0031】第2変更例・・・図7参照 このこのクランプ式被縫製布保持枠80の作業者操作機
構81において、操作伝達部82は、ベース枠21の後
端部左右両端の下面に固定的に設けられている。連結部
材83はボックス状に構成され、アウタチューブ55の
端部は、連結部材83の後端部にボルト84にて固定さ
れている。また、この連結部材83の中心部には、軸部
材85が左右方向向きに配設され、アウタチューブ55
の端部から前方へ延びるワイヤ56は、軸部材85によ
り90度上側へ屈曲され、連結部材83、ベース枠21
及び入力部39の挿通孔(図示略)を挿通して、入力部
39の上側において、その先端部に係止部材87が固着
されている。また、入力部39とベース枠21との間に
は、入力部39は上方へ付勢する為のスプリング86が
配設されいる。
【0032】このクランプ式被縫製布保持枠80におい
ては、作業者操作部60を操作していない場合には、操
作伝達部82に備えられたスプリング86により、入力
部39が上方へ付勢されているため、各クランプ機構3
5は固定解除位置になり、被縫製布15を保持する際
に、作業者操作部60のフットペダル62を踏むと、ワ
イヤ56により入力部39が下方へ引張られ、クランプ
機構35が押圧固定位置となる。尚、クランプ機構35
を押圧固定位置に保持させる為に、作業者操作部60に
おいて、フットペダル62を位置固定できる装置を付設
してもよい。この場合前記実施例及び第1変更例と同様
に、作業者操作部60を操作しなくても、押え枠30を
ベース枠20に継続的に押圧固定することができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1のクランプ式被縫製布保持枠に
おいては、枠状のベース枠と、前記被縫製布をベース枠
に押える為の押え枠であって、ベース枠に対して上下揺
動自在に連結された押え枠とが備えられ、前記ベース枠
には、押え枠をベース枠に固定解除可能に押圧固定する
クランプ手段が設けられている。また、クランプ手段を
押圧固定位置と固定解除位置とに択一的に操作する為の
作業者操作手段が備えられており、この作業者操作手段
は、クランプ手段の入力部に一端部が連結されたアウタ
チューブ付きワイヤと、このアウタチューブ付きワイヤ
の他端部に連結された作業者操作部とを備えている。
【0034】つまり、上記クランプ式被縫製布保持枠に
よれば、作業者操作手段を設けることにより、作業者操
作部を手以外(例えば、肘や膝等)で操作して、クラン
プ手段を押圧固定位置と固定解除位置とに択一的に操作
することができるので、クランプ手段を操作する際にお
いても、被縫製布を両手にて持つことができる。そし
て、その状態でベース枠に押え枠を押圧固定できるの
で、被縫製布を張った状態にして簡単且つ確実に保持で
き、作業負荷を低減して、作業能率を向上することがで
きる。
【0035】請求項2のクランプ式被縫製布保持枠にお
いては、請求項1と同様の効果を奏するが、前記作業者
操作手段は、クランプ手段が押圧固定位置となるように
クランプ手段の入力部を付勢する弾性部材を備えている
ので、一旦保持された被縫製布を継続的保持させること
ができ、押え枠をベース枠に固定解除する際にのみ作業
者操作部を操作するとよいので、作業負荷を著しく低減
できる。
【0036】請求項3のクランプ式被縫製布保持枠にお
いては、請求項1又は請求項2と同様の効果を奏する
が、前記作業者操作部が、フットペダルを含んでいるの
で、作業者操作部を足により簡単に操作することができ
るため、作業負荷の低減に伴い、被縫製布を張った状態
で確実に保持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るクランプ式被縫製布保持
枠を配設した多頭式刺繍機の斜視図である。
【図2】前記クランプ式被縫製布保持枠の平面図であ
る。
【図3】前記クランプ式被縫製布保持枠(押え枠の押圧
固定時)の側面図である。
【図4】前記クランプ式被縫製布保持枠(押え枠の固定
解除時)の側面図である。
【図5】作業者操作部の斜視図である。
【図6】第1変更例のクランプ式被縫製布保持枠(押圧
固定時)の側面図である。
【図7】第2変更例のクランプ式被縫製布保持枠(押圧
固定時)の側面図である。
【符号の説明】
15 被縫製布 20,70,80 クランプ式被縫製布保持枠 21 ベース枠 30 押え枠 35 クランプ機構 39 入力部 50,75,81 作業者操作機構 54,77 スプリング 55 アウタチューブ 56 ワイヤ 60 作業者操作部 62 フットペダル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍又はパターン縫いに供される被縫製
    布を張った状態に保持する為のクランプ式被縫製布保持
    枠において、 枠状のベース枠と、 前記被縫製布をベース枠に押える為の押え枠であって、
    ベース枠に対して上下揺動自在に連結された押え枠と、 前記ベース枠に設けられ、押え枠をベース枠に固定解除
    可能に押圧固定するクランプ手段と、 前記クランプ手段を押圧固定位置と固定解除位置とに択
    一的に操作する為の作業者操作手段であって、クランプ
    手段の入力部に一端部が連結されたアウタチューブ付き
    ワイヤと、このアウタチューブ付きワイヤの他端部に連
    結された作業者操作部とを備えた作業者操作手段と、 を備えたことを特徴とするクランプ式被縫製布保持枠。
  2. 【請求項2】 前記作業者操作手段は、クランプ手段が
    押圧固定位置となるようにクランプ手段の入力部を付勢
    する弾性部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載
    のクランプ式被縫製布保持枠。
  3. 【請求項3】 前記作業者操作部が、フットペダルを含
    むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクラ
    ンプ式被縫製布保持枠。
JP7438495A 1995-03-06 1995-03-06 クランプ式被縫製布保持枠 Pending JPH08238390A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101229270B1 (ko) * 2011-07-14 2013-02-04 (주)이엠비아트 자수기용 피자수물 클램핑 장치

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