JPH11502694A - 開閉器の搬送駆動装置の調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 搬送可能に設置されている開閉器（１）の搬送駆動装置の調整装置は、開閉器（１）が収納されている開閉器室（７）の扉（１８）が開かれているときその操作を阻止するように作用する。この装置は、搬送駆動装置（２０）に配置されている阻止レバー（５０）と、扉（１８）により操作され、傾斜面（７１）に沿って移動可能な脚部（６７）を有するスライドロッド（６３）とを包含する。この脚部（６７）にタッチアングル（５２）で接している阻止レバー（５０）は、従って、開閉器室（７）内における開閉器（１）の位置のいずれにおいても搬送駆動装置（２０）を阻止或いは釈放するために操作可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 開閉器の搬送駆動装置の調整装置 この発明は、搬送可能に設置されている開閉器の搬送駆動装置を開閉器を収納 する開閉器室の扉の位置に関連して調整する装置であって、この搬送駆動装置が ねじ軸を備え、このねじ軸の接近通路中に、阻止部材によって前記扉により操作 されかつ復帰力により安定位置に予め付勢されたスライドロッドに関連してブロ ックされているスライダが配置されているものに関する。 上述の種類の装置はドイツ連邦共和国特許出願公開第３５４５７８０号明細書 により公知である。この場合、搬送駆動装置は固定位置に配置されかつねじ軸を 備え、このねじ軸によって開閉器によって掴まれる横木を可動にしている。阻止 部材は、ねじ軸の回転の際、阻止部材がねじ軸の頭部に対して常に同じ基本位置 を持つように連行する案内ロッドの先端に取付けられている。しかしながら、阻 止部材は位置鎖錠を解くためにねじ軸の操作のための工具により移動可能である 。開閉器室の扉によって操作されるスライダが案内ロッドを可撓性の伝達機構に よる阻止部材でブロックしている。 開閉設備の他の公知の構成においては搬送駆動装置は搬送可能に設置されてい る開閉器に取付けられている。これと関連して既に、開閉器の搬送駆動装置に阻 止部材として阻止レバーを設け、この阻止レバーを開閉器を収納する開閉器室の 扉により操作可能とすることが提案されている（ドイツ連邦共和国特許出願第４ ４２０５８２号）。このような構成は扉もしくはこれにより操作されるスライド ロッドと、開閉器の搬送運動によってスライドロッドとの相対的な位置を変える 阻止レバーとの間に機械的な接続を必要とする。この発明の課題は、これに対し て好適な開閉器の搬送駆動装置の調整装置であって、開閉器を開閉器室に搬入す ることによって自動的に係合され、開閉器室内の開閉器の異なる位置に関係なく 有効となるものを提供することにある。 この課題は、この発明によれば、冒頭に挙げた種類の装置であって、開閉器に 設けられ、阻止部材として旋回可能に支承されかつ作用面を備えた阻止レバーを 持つ搬送駆動装置において、スライドロッドが傾斜面に沿って移動可能な脚部を 阻止レバーの操作機構として備え、この傾斜面が、扉が開いているとき阻止レバ ーが阻止位置を取りかつ扉の閉成に基づいてスライドロッドを脚部により軸方向 に作用させることにより釈放位置に移行可能であるような傾斜角度に配置されて いることにより解決される。 スライドロッドが傾斜面に沿って移動することによりスライドロッドの当該部 分の開閉器に対する相対位置が変化し、これにより阻止レバーが操作可能となる 。従って、スライドロッドと遮断器との関係を適当にすることにより阻止レバー は、基本的に、開閉器がそのとり得る位置、特に運転位置、試験位置或いは断路 位置のいずれかに係わらず扉の閉成の際に作用を受ける。 ガス絶緑形中圧開閉設備においては、既に、ケーブル接続室の扉が開かれてい るとき、開閉器駆動装置の操作軸への接近を閉ざす鎖錠装置が公知である（ドイ ツ連邦共和国特許出願公開第４１３１３２８号明細書）。このために鎖錠装置は 伝達ロッドにより操作され、操作軸を覆うスライダを備えている。伝達ロッドは 扉の鎖錠体の回転錠と、扉の開放の際強制的に操作軸が操作に対して阻止される ように接続されている。これに対してこの発明は搬送可能に設置された開閉器を 対象とし、これに属する搬送駆動装置を開閉器を収納する開閉器室の扉が開かれ るとき鎖錠する装置に関する。そして鎖錠される搬送駆動装置は開閉器に設けら れ、一方扉により作用を受けるスライドロッドは固定位置に配置される。 スライドロッドは２つの脚部を備えたＵ状の基本形を持ち、その一方の脚部は 開閉器室の扉面にほぼ直角に延びる案内管の中に通され、他方の脚部は復帰ばね により傾斜面との接触が保たれている。案内管は、この場合、扉の開放もしくは 閉成の際に軸方向の移動の他にスライドロッドの他方の脚部の移動に基づいて傾 斜面に沿って僅かな角回転しか生じないので、スライドロッドの直径に遊びなし に適合させることができる。スライドロッドの一方の脚部が常に傾斜面に接する のは、復帰ばねが適当な接触角で取付けられることにより達成される。 上述の傾斜面は開閉器室の底部に取付けられる案内管支持体の構成部分とする ことができる。案内管はまたねじ部を備え、支持体はこのねじ部の貫通孔を備え 、案内管が開閉器室の深さ方向に調整可能に取付けられるようにすることができ る。 このような構成により開閉装置の搬送駆動装置の調整装置を簡単に後付け可能な 構造コンポーネントとして形成することができる。 開閉器室とは、この発明の上述の説明との関連において、開閉設備或いはキュ ービクル内の開閉器を収納するために設けられた及びこれに必要な装置、例えば 搬送レール、断路接点、隔壁やその他の部品を内蔵する部屋を意味するものとす る。その場合、それ自体は公知のように、上記の補助装置は、開閉設備或いはキ ュービクルに装着される引出フレームに取付けられる。開閉器としては低電圧或 いは中電圧用の遮断器或いは共通の支持体に載置される開閉器の組み合わせが使 用可能である。 以下に、この発明を図面に示す実施例を参照して詳細に説明する。 図１は低電圧遮断器を開閉器室及びその中に配置された引出フレームと関連し て概略的に示す。 図２において、以下に搬送駆動装置と称する図１に示された遮断器を引出フレ ーム内で搬入及び搬出するための装置を平面で示す。 図２の装置の端面側の端部に配置されたスライダ並びにこれに付属する鎖錠機 構を図３において前面で、図４において側面で示す。 図５及び６は、図１に示された引出フレームの底部に配置され、スライドロッ ドの案内管を備えた支持体を平面で示す。図５においてはスライドロッドが開閉 器室の扉が開かれている状態で、図６においてはスライドロッドが前記扉が閉成 されている状態で示す。 図５及び６によるスライドロッドと、図２の搬送駆動装置に属する阻止レバー との間の共働作動を図７は開閉器室の扉が開かれている状態で、図８は前記扉が 閉成されている状態で示す。 図１において、開閉器１として消弧室２と操作パネル３とを備えた低電圧遮断 器が示されている。操作パネル３にはその左側に電子式過電流トリップ装置４、 右側にばね蓄勢器を蓄勢するための手動レバー６が示され、開閉器１を操作する ための操作装置５は中央に配置されている。開閉器室７はキュービクル或いは多 相開閉設備の構成部分であり、その中に開閉器１が挿入される引出フレーム１０ を含んでいる。引出フレーム１０の側面壁１１は係合片１２を備えており、これ に搬入軸１５により旋回し得るクランクアーム１４のクランク軸１３が係合する 。操作パネル３の開口１６は開閉器１を二重矢印９の方向に搬入及び搬出するた めの工具１７を装着するためのものである。開閉器室７は開放位置で図示されて いる扉１８により閉鎖可能である。 搬入軸１５は、図２に詳しく示され関連する構成コンポーネントとして形成さ れかつ開閉器１（図１）の下側に取付けられている搬送駆動装置２０の構成部分 である。搬送駆動装置２０は基板２１並びにこの上に直角に立っている２つの側 壁２２を有している。側壁２２に結合された支持受け２３は、搬入軸１５を回転 させるねじ軸２４の軸方向の支持作用をしている。このためにねじ軸２４に嵌め られた移動ナット２５が用いられ、このナットは基板２１に設けられている歯付 きラック２６に結合されている。歯付きラック２６の２つの平行な列に配置され た孔２７と２つの互いに平行に搬入軸１５に固定された歯車３１の歯３０とが共 働作用をしている。搬入軸１５の両端にはクランク軸１３を備えたそれぞれ１つ のクランクアーム１４が設けられている。 搬送駆動装置２０には、引出フレーム１０（図１）における開閉器１の位置を 示す、全体を３２で符号する指示装置が付設されている。この指示装置３２は前 述のドイツ連邦共和国特許出願第４４２０５８２号明細書に詳細に説明されてい るので、以下には搬送駆動装置２０と扉１８（図１）との共働作用を理解するた めに必要な細部についてのみ説明する。 指示装置３２（図２）は基板２１の上に回転可能に支承された円板３３を備え 、この円板の周囲には移動ナット２５に結合されたワイヤー３４が巻回されてい る。図示されていないが円板３３の内部に設置されたばねがこの円板３３を付勢 し、ワイヤ３４が常に張られているようにしている。それ故、ねじ軸２４が端面 側の頭部３５に嵌められた工具１７（図１）により回転させられることにより同 時に搬入軸１５と共に円板３３も動かされる。これにより開閉器１の位置、特に 運転位置、試験位置及び断路位置を示すための円板３３の周囲に配置された標識 が操作パネル３の覗き窓に現れる。 ねじ軸２４の頭部３５への接近はスライダ３６及びこれと関連する閉鎖機構３ ７により遮断可能である。両者については以下に付加的に図３及び４を参照して 説明する。スライダ３６は基板２１の上にねじ軸２４の長手軸の方向に摺動可能 に設けられており、引っ張りばね４０によって円板３３の方向に付勢されている 。スライダ３６の係止片４１は、円板３３の周囲の開閉器１の引出フレーム１０ 内の前述の位置に相応する位置に配置されている切欠きと共働作用をする。さら にスライダ３６は前面側に折曲部４２を備えており、これにより工具１７（図１ ）に対するストッパ面４３が形成されている。従って、スライダ３６は工具１７ が頭部３５に嵌められる際に動かされ、これにより係止片４１が円板３３との係 合から外される。 スライダ３６はその折曲部４２の部分に、上述の閉鎖機構３７（図２、３及び ４）と関連して動作する切欠き４４を備えている。閉鎖機構３７は適当な方法で ねじ軸２４に対して直角方向に移動可能に設けられており、折曲部４２に跨がっ ている阻止アーム４５を備えている。図３及び４に詳細に示すように、阻止アー ム４５も同様に、閉鎖機構３７が図２及び３に示す矢印４７の方向に動かされて ねじ軸２４の頭部３５に接近可能とされるように配置されている切欠き４６を備 えている。 開閉器１が所定の位置の１つ、即ち運転位置、試験位置及或いは断路位置にな いときに工具１７がねじ軸２４から外されると、スライダ３６はその元の位置に 戻ることはできない。なぜなら係止片４１が円板３３の周囲の前記の位置に対応 する切欠きの１つに対向していないからである。閉鎖機構３７も同様にその元の 位置に戻ることができない。なぜなら阻止アーム４５がスライダ３６の折曲部４ ２の右側の稜に当たっているからである。 図２に図７及び８と関連して詳しく示すように、搬送駆動装置２０の基板２１ には阻止レバー５０が設けられている。阻止レバー５０は一点鎖線で示された旋 回軸に関して双腕状に形成され、一方のレバーアームの端部に作用面５１と他方 のレバーアームの端部にタッチアングル５２を持っている。引っ張りばねとして 形成された復帰ばね５３はタッチアングル５２を備えた阻止レバー５０の端部に 係合しており、阻止レバー５０はこのばねにより、その作用面５１がスライダ３ ６の対向面５４から離れ、従って阻止レバー５０が前述のように工具１７によっ て移動可能である角度位置に付勢されている。阻止レバー５０は、しかしながら なお詳細に説明するように、復帰ばね５３の作用に抗して、その作用面５１がス ライダ３６の対向面５４に対向し、これによりスライダ３６がブロックされるよ うに旋回可能である。 引出フレーム１０の下の部分には図５及び６に示す支持体６０が配置され、こ れは折り曲げられた脚部６１を有し、これを通してスライドロッド６３のための 案内管６２が延びている。案内管６２はねじ部分６４を備え、これに脚部６１を その間に掴む２つのナット６５が嵌まっている。従って、このナット６５をねじ 部分６４上で調整することにより案内管６２は支持体に対して所望の位置に固定 される。このようにして案内管６２は開閉器室７（図１）の扉面に対して直角方 向に、スライドロッド６３が扉１８（図１）の閉成の際阻止レバー５０（図８） の作動に充分なストロークを動くように調整される。 スライドロッド６３はＵ状の基本形を備え、案内管６２に収納される脚部６６ とこれに平行に走る自由脚部６７を持っている。脚部６６と６７とを結ぶ横脚部 ６８は案内管６２の方向に対して角度をもって作用している復帰ばね７０の受け 座として作用している。これにより自由脚部６７の端部は、支持体６０の対応し て曲げられた部分により形成されている傾斜面７１と常に接触が保たれている。 スライドロッド６３は、扉１８と結合され案内管６２のスリット付きの端部７ ３に挿入可能な押圧片７２によって操作される。この押圧片７２によりスライド ロッド６３の脚部６６は、その自由脚部６７が傾斜面７１に沿って動かされるよ うに作用力を受ける。これにより脚部６７は、以下に図７及び８を参照して説明 するように、開閉器１に対する相対位置を変える。 図７及び８には支持体６０側の開閉器１の搬送駆動装置２０が取付けられてい る下側の部分が概略的に示されている。搬送駆動装置２０のうち阻止レバー５０ と対向面５４を備えたスライダ３６の部分しか示されていない。扉１８が閉じら れているとき（図８）押圧片７２は案内管６２の中にもぐり込んでおり、スライ ドロッド６３は復帰ばね７０の作用に抗して、自由脚部６７の端部が傾斜面７１ に接し、これにより阻止レバー５０のタッチアングル５２に関して比較的沈んだ 位置をとる位置に保持されている。従って、作用面５１はスライダ３６の対向面 ５４から、スライダ３６が操作され、ねじ軸２４が開閉器室７内で開閉器１を移 動させるために回転できる程度に離れている。これをさらに図解するために図８ の下方には支持体６０の一部が傾斜面７１及びスライドロッド６３とともに示さ れている。 扉１８が開かれると、押圧片７２は案内管６２のスリット付き端部７３を離れ る。スライドロッド６３は、自由脚部６７の端部が傾斜面７１の上端にまで達し 、従って脚部６７が開閉器１に対して比較的持ち上げられた位置に達するまで復 帰ばね７０の作用の下でこの動きに追従する。これにより阻止レバー５０が復帰 ばね５３の作用に抗して旋回して、作用面５１がスライダ３６の対向面５４に直 接対向し、スライダ３６がこれによって動かないようにブロックされる。従って 工具１７はねじ軸２４と係合することができない。それ故、開閉器１をその引出 フレーム１０内で搬送することが不可能となる。 自由脚部６７は常に開閉器１の下側に対して平行に延びているので、阻止レバ ー５０の位置は、開閉器が搬送駆動装置２０によって引出フレーム１０もしくは 開閉器室内で移動するときには変化しない。自由脚部６７はこのために、阻止レ バー５０のタッチアングル５２が開閉器１の所定の全搬送行路内で脚部６７に接 しているように設定されている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．搬送可能に設置されている開閉器（１）の搬送駆動装置（２０）を開閉器（ １）を収納する開閉器室（７）の扉（１８）の位置に関連して調整する開閉器の 搬送駆動装置の調整装置であって、この搬送駆動装置（２０）がねじ軸（２４） を備え、このねじ軸（２４）の接近通路中に、阻止部材によって前記扉（１８） により操作されかつ復帰力によって安定位置に予め付勢されたスライドロッド（ ６３）に関連してブロックされているスライダ（３６）が配置されているものに おいて、開閉器（１）に取付けられ阻止部材として旋回可能に支承されかつ作用 面（５１）を備えた阻止レバー（５０）を持つ搬送駆動装置（２０）において、 スライドロッド（６３）が傾斜面（７１）に沿って移動可能な脚部（６７）を阻 止レバー（５０）の操作部材として備え、この傾斜面（７１）が、前記扉（１８ ）が開いているとき阻止レバー（５０）が阻止位置を取りかつ前記扉（１８）の 閉成に基づいてスライドロッド（６３）に脚部（６７）により軸方向に作用させ ることによりこのスライドロッド（６３）を釈放位置に移行させるような傾斜角 度に配置されていることを特徴とする開閉器の搬送駆動装置の調整装置。 ２．スライドロッド（６３）は２つの脚部（６６、６７）を備えたＵ状の基本形 を持ち、その一方の脚部（６６）は開閉器室（７）の扉面にほぼ直角に延びる案 内管（６２）の中に通され、他方の脚部（６７）は復帰ばね（５３）により傾斜 面（７１）に接触するように保持されていることを特徴とする請求項１記載の開 閉器の搬送駆動装置の調整装置。 ３．傾斜面（７１）は開閉器室（７）の底部に取付けられる案内管支持体（６０ ）の構成要素であることを特徴とする請求項２記載の開閉器の搬送駆動装置の調 整装置。 ４．案内管（６２）はねじ部（６４）を備え、支持体（６０）はこのねじ部（６ ４）の貫通孔を備え、案内管（６２）が開閉器室（７）の深さ方向にねじ部（６ １）に嵌められた２つのナット（６５）により調整可能に取付けらけるようにさ れていることを特徴とする請求項２又は３記載の開閉器の搬送駆動装置の調整装 置。