JPH10108325A - 引出形の電気機器ユニットのロック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気機器ユニットを試験位置あるいは運転位
置にロックし、部品点数を少なくして組立を簡単にす
る。 【解決手段】 ハンドルの操作により電気機器ユニット
を配電盤内に搬入して試験位置あるいは運転位置にロッ
クする電気機器ユニットにおいて、電気機器を搭載し配
電盤内に搬出入する電気機器ユニット１０と、電気機器
ユニット１０の側壁に設けたローラ１１と、配電盤の枠
体に設け電気機器ユニット１０の底板を覆い電気機器ユ
ニット１０の浮き上がりを防止する係止片７ａと、配電
盤の枠体に取付け板面に設けたＵ字状の溝９ａの一方側
にローラ１１に係合する受部９ｂを有する作動レバー９
と、配電盤の枠体に取付けハンドルの操作により回動す
るハンドル軸２と、一端を作動レバー９に取付け、他端
を前記ハンドル軸２のレバー４にピン４ｂを介して取付
け、ハンドル軸２と作動レバー９の取付け位置とを結ぶ
線を超えて係止するロッド１２とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、配電盤内の試験位
置あるいは運転位置に搬入した電気機器ユニットを係止
する電気機器ユニットのロック装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の引出形の電気機器ユニットのロッ
ク装置は、図４ないし図６に示すように構成されてい
る。図において、２０は配電盤で、この盤内に遮断器等
の電気機器を搭載した電気機器ユニット２１を盤に取付
けたハンドル２２の操作により電気機器ユニット２１を
試験位置から運転位置に移動できるように構成してい
る。２３は電気機器ユニット２１の側面に設けたロー
ラ、２４は盤に固定したユニットフレームで、このユニ
ットフレーム２４に軸２５が支持されている。２６はＵ
字状の溝２６ａを有する作動レバーで、前記軸２５に、
軸２５と一体に回動しうるように取付けられ、この作動
レバー２６の溝２６ａに前記ローラ２３が嵌まり込むよ
うに構成してある。２７は配電盤２０に固定した支え金
で、この支え金２７の板面にピン２８が植設してある。
２９は前記ピン２８に回動自在に取付けたリンクレバー
で、このリンクレバー２９の板面にピン３０が取付けて
ある。３１は前記軸２５に固定したレバーで、このレバ
ー３１の板面に長孔３１ａが設けられ、この長孔３１ａ
に前記ピン３０が係合している。３２は操作ロッドで、
その端部を前記ピン３０に回動自在に取付けてある。３
３は前記支え金２７に設けた支持腕３４とリンクレバー
２９のピン３０との間に張架したばねである。つぎに、
引出形の電気機器ユニットを試験位置への搬入について
説明する。電気機器ユニツト２１を図６で示すように盤
内に押し込むと、電気機器ユニット２１のローラ２３が
作動レバー２６の溝２６ａの内側の側壁に当接して電気
機器ユニット２１が停止する。この停止位置が試験位置
である。この試験位置からさらに引出形の電気機器ユニ
ット２１を運転位置に押し込もうとしても、レバー３１
の長孔３１ａに係合するピン３０が、ばね３３のばね力
によりレバー３１の長孔３１ａの上端に位置しているた
め、レバー３１は押し込み方向に回動せず、したがっ
て、電気機器ユニットは押し込まれない。つぎに、引出
形の電気機器ユニットを試験位置から運転位置への搬入
について説明をする。配電盤２０に設けたハンドル２２
を回動すると、操作ロッド３２を介してピン３０がレバ
ー３１の長孔３１ａに沿って軸２５の方向に移動する。
前記ピン３０が軸２５の方向に移動すると、レバー３１
は軸２５と一体に時計方向に回動する。この軸２５の回
動により作動レバー２６を時計方向に回動する。この作
動レバー２６の溝２６ａに係合するローラ２３を介して
引出形の電気機器ユニット２１を移動し、引出形の電気
機器ユニット２１を図７に示す運転位置に搬入して停止
する。この運転位置から誤って引出形の電気機器ユニッ
ト２１に引き出し方向に力が働いても、レバー３１の長
孔３１ａの上端にばね３３のばね力によりピン３０が当
接し、レバー３１の回動がロックされて引出形の電気機
器ユニツト２１を引き出すことはできない。つぎに、引
出形の電気機器ユニツト２１を運転位置から試験位置へ
の搬出について説明をする 配電盤に取付けたハンドル２２を回動すると、操作ロッ
ド３２が引き出し方向に引かれ、この操作ロッド３２の
一端に取付けたピン３０がレバー３１の長孔３１ａ内を
軸２５方向に移動してレバー３１を反時計方向に回動す
る。このレバー３１と一体に作動レバー２６を反時計方
向に回動して、引出形の電気機器ユニット２１に設けた
ローラ２３を介して引出形の電気機器ユニット２１を引
き出すことができる。このように引出形の電気機器ユニ
ット２１を試験位置あるいは運転位置に搬出入し、それ
ぞれの位置で引出形の電気機器ユニットをロックする。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の引出
形の電気機器ユニットを試験位置あるいは運転位置にロ
ックするロック装置は、リンクレバー２９と、このリン
クレバー２９に設けたピン３０と、このピン３０に係合
する長孔３１ａを有するレバー３１およびピン３０を長
孔３１ａの上端に押し付けるばね３３とによりロックし
ているので、部品点数が多くなり、組立が煩雑となって
いた。本発明は、部品点数を少なくして組立を簡単に、
電気機器ユニットを試験位置あるいは運転位置に確実に
ロックすることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、ハンドルの操作により引出形の電気機
器ユニットを配電盤内に搬出入して試験位置あるいは運
転位置にロックする引出形の電気機器ユニットにおい
て、電気機器を搭載し前記配電盤内に搬出入する電気機
器ユニットと、前記電気機器ユニットの側壁に設けたロ
ーラと、前記配電盤の枠体に設け、電気機器ユニットの
底板を覆い電気機器ユニットの浮き上がりを防止する係
止片と、配電盤の枠体に取付け、板面に設けたＵ字状の
溝の側壁に前記ローラに係合する受部を有する作動レバ
ーと、配電盤の枠体に取付け、ハンドルの操作により回
動するハンドル軸と、一端を前記作動レバーに取付け、
他端を前記ハンドル軸のレバーにピンを介して取付け、
ハンドル軸と作動レバーの取付け位置とを結ぶ線を超え
て係止するロッドとを設けるようにしている。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施例に
基づいて説明する。図１は、本発明の実施例を示す引出
形の電気機器ユニットの試験位置における側面図、図２
は図１のＡ−Ａ線に沿う断面図、図３は本発明の実施例
を示す電気機器ユニットの運転位置における側面図であ
る。図において、１は電気機器ユニットを収納する配電
盤、２は前記配電盤１の枠体に取付けられたハンドル軸
で、このハンドル軸２にハンドルレバー３が取付けてあ
る。４は前記ハンドル軸２に回動自在に取付けられたレ
バーで、板面に円弧状の長穴４ａが設けられ、このレバ
ー４に後記ロッド１２の一端をピン４ｂを介して取付け
てある。５は前記ハンドルレバー３に植設されたピン
で、前記レバー４の長孔４ａに嵌め込んである。６は配
電盤の枠体に設けたストッパーで、前記レバー４の側面
に当接しレバー４の回動を阻止するように構成してあ
る。７は配電盤１の枠体に固定したユニットフレーム
で、両端を折り曲げ、この折り曲げ部に回動軸８が支持
されている。前記ユニットフレーム７の折り曲げ部の端
部には係止片７ａが設けられ、後記電気機器ユニット１
０の側部を覆い電気機器ユニットの浮き上がりを防止し
ている。９は前記回動軸８に固定した作動レバーで、板
面にＵ字状の溝９ａが設けられ、このＵ字状の溝９ａの
側壁に受部９ｂが設けてある。１０は電気機器を搭載す
る電気機器ユニットで、側板にローラ１１が設けてあ
る。このローラ１１は前記作動レバー９の溝９ａに嵌合
するように構成してある。１２は前記作動レバー９とレ
バー４とを連接するロッドである。つぎに、引出形の電
気機器ユニットの搬出入について説明をする。電気機器
ユニット１０を図１で示すように盤内に押し込むと、電
気機器ユニット１０のローラ１１が作動レバー９の受部
９ｂに当接して電気機器ユニット１０が停止し試験位置
に達する。この試験位置からさらに引出形の電気機器ユ
ニット１０を押し込んでも、引出形の電気機器ユニット
１０のローラ１１が作動レバー９の受部９ａに沿って浮
き上がる方向に移動しようとしても引出形の電気機器ユ
ニットの側部にユニットフレーム７の係止片７ａが当接
して移動できない。つぎに、引出形の電気機器ユニット
１０をこの試験位置から運転位置への搬入について説明
をする。配電盤に設けたハンドルを回動すると、ハンド
ルと一体に回動するハンドル軸２に固定したハンドルレ
バー３がハンドルレバー３に設けたピン５を介してレバ
ー４を回動してロッド１２を矢印Ａ方向に作動する。こ
のロッド１２の作動により作動レバー９を時計方向に回
動し、この作動レバー９と一体にローラ１１を介して引
出形の電気機器ユニット１０を押し込み、引出形の電気
機器ユニット１０を運転位置に搬入する。さらにハンド
ルを回動すると、ロッド１２をレバー４に取付けたピン
４ｂがハンドル軸２とロッド１２を取付けた作動レバー
９の取付け位置とを結ぶ線を超えて停止する。したがっ
て、引出形の電気機器ユニット１０に引き出し方向に力
を加えても引出形の電気機器ユニット１０を引き出すこ
とはできない。つぎに、引出形の電気機器ユニットを運
転位置から試験位置への搬出について説明をする。配電
盤に設けたハンドルを回動すると、ハンドルと一体に回
動するハンドル軸２に固定したハンドルレバー３がハン
ドルレバー３に設けたピン５を介してレバー４を回動し
てロッド１２を矢印Ａ方向と反対方向に作動する。この
ロッド１２の作動により作動レバー９を反時計方向に回
動し、この作動レバー９と一体にローラ１１を介して引
出形の電気機器ユニット１０を搬出し、引出形の電気機
器ユニット１０を試験位置に搬出する。このように、引
出形の電気機器ユニット１０を配電盤内の試験位置ある
いは運転位置に搬出入し、それぞれの位置で引出形の電
気機器ユニツトをロックするようにしている。

【０００６】

【発明の効果】以上述べたように、本発明は、部品点数
を少なくして組立を簡単にし、電気機器ユニットを試験
位置あるいは運転位置に確実にロックすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す電気機器ユニットの試験
位置における概要図。

【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【図３】本発明の実施例を示す電気機器ユニットの運転
位置における概要図である。

【図４】配電盤の側面図である。

【図５】従来の電気機器ユニットのロック装置の正面図
である。

【図６】従来の電気機器ユニットの試験位置における概
要図である。

【図７】従来の電気機器ユニットの運転位置における概
要図である。

【符号の説明】

１ 配電盤、 ２ ハンドル軸、 ３ ハンドルレバ
ー、 ４ レバー ４ａ長め孔、 ５ ピン、 ６ ストッパー、 ７ ユ
ニットフレーム、７ａ 係止片 ８ 回動軸、 ９ 作
動レバー、 ９ａ 溝、９ｂ 受部、 １０ 電気機器
ユニット、 １１ ローラ、 １２ ロッド

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂口 志一 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石２番１号 株式会社安川電機内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハンドルの操作により引出形の電気機器
   ユニットを配電盤内に搬出入して試験位置あるいは運転
   位置にロックする引出形の電気機器ユニットのロック装
   置において、 電気機器を搭載し配電盤内に搬出入する引出形の電気機
   器ユニットと、 前記電気機器ユニットの側壁に設けたローラと、 前記配電盤の枠体に設け、電気機器ユニットの底板を覆
   い電気機器ユニットの浮き上がりを防止する係止片と、 配電盤の枠体に取付け、板面に設けたＵ字状の溝の一方
   側に前記ローラに係合する受部を有する作動レバーと、 配電盤の枠体に取付け、ハンドルの操作により回動する
   ハンドル軸と、 一端を前記作動レバーに取付け、他端を前記ハンドル軸
   のレバーにピンを介して取付け、ハンドル軸と作動レバ
   ーの取付け位置とを結ぶ線を超えて係止するロッドとを
   設けたことを特徴とする引出形の電気機器ユニットのロ
   ック装置。