JPH11501982A - 安定な香料入り漂白組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 活性酸素源、界面活性剤、およびユーカリプトールなどの環式テルペン／セスキテルペン香料を含むことを特徴とする安定な香料入り高酸性液体組成物を開示する。前記組成物は、便器などの硬質表面をクリーニングするのに特に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】 安定な香料入り漂白組成物 技術分野 本発明は、漂白組成物に関し、より詳細には、活性酸素源を含む安定な香料入 り酸性液体組成物に関する。前記組成物は、便器などを含めて硬質表面の漂白お よびクリーニングに特に好適である。 背景技術 各種の漂白およびクリーニング組成物は、当該技術において記載されてきた。 活性酸素源を含み且つ低ｐＨで処方された漂白／クリーニング組成物は、硬質表 面のクリーニング、特に便器などの衛生設備の衛生的クリーニングにおいて特に 利益がある。 活性酸素源を含む液体組成物、より詳細には活性酸素源を含み且つ低ｐＨで処 方された液体組成物と関連づけられる欠点は、香料をそこに安定に配合すること が極めて困難であることである。事実、伝統的な香料は、通常、エステル、ケト ン、アルデヒドなどを含めて成分のブレンドによって調製している。前記香料は 、活性酸素源および／または低ｐＨに感受性である。換言すれば、前記香料は、 特に高酸性状態で処方する時に、活性酸素源、例えば、過硫酸塩または過酸化水 素を含む液体組成物中で明らかに不安定性を示す。 事実、このような香料は、低ｐＨの存在下、特にｐＨ ２未満で容易に加水分 解される。このような加水分解の結果は、香料が元のフレグランス／においを失 うことである。 このような香料、例えば、ドラゴコからウルトラ・クリーン・プラス（Ultra されているものは、活性酸素源によって容易に酸化されて、それによって活性香 料の合計量の損失をもたらして元のフレグランス／においの損失を生じ並びに活 性酸素源の合計量の損失をもたらす（活性酸素はさもなければ被処理表面上での 漂白作用を遂行するのに利用できるであろう）。 事実、漂白種、例えば、過酸化水素および／またはペルサルフェートは、酸化 機構によって香料成分を分解するだけではなく、香料の存在下でそれら自体も分 解し、それゆえ、液体組成物、特に高酸性液体組成物中において漂白剤の合計量 の低下をもたらし、その結果長い貯蔵における性能問題および化学安定性問題を もたらす。 それゆえ、本発明の目的は、香料入り液体組成物、特に長い貯蔵期間にわたり 化学的に安定である、活性酸素源を含む香料入り高酸性液体組成物を提供するこ とにある。 本発明の別の目的は、改善された香気を与える活性酸素源を含む香料入り高酸 性液体組成物を提供することにある。 本発明のなお別の目的は、改善された漂白性能を与える活性酸素源を含む香料 入り高酸性液体組成物を提供することにある。 本発明は、ユーカリプトール、セドロール、ピノカルベオラス(pinocarveolus )、セスキテルペングロブルールアルコール(sesquiterpenic globulul alcohol) およびそれらの混合物の群から選ばれる環式テルペン／セスキテルペン香料をｐ Ｈ ２未満を有し且つ活性酸素源と界面活性剤とを含む酸性液体組成物に配合す ることによって前記目的を満たす。より詳細には、前記環式テルペン／セスキテ ルペン香料、特にユーカリプトールは、ｐＨ、特に高酸性ｐＨおよび活性酸素源 に感受性ではないことが見出された。このように、このような香料を活性酸素源 と界面活性剤とを含む高酸性液体組成物に配合することによって、別の香料、 の伝統的なブレンドを有する以外は同じ組成物と比較して、優秀な化学安定性が 、長い貯蔵時にわたり得られ、並びに改善された香気および／または改善された 漂白性能が得られる。事実、液体組成物、特に高酸性液体組成物に存在する活性 酸 などの他の香料と比較してユーカリプトールなどの前記環式テルペン／セスキテ ルペン香料の存在下で減少される。 ユーカリプトールなどの前記環式テルペン／セスキテルペン香料を含む本発明 の組成物と関連づけられる利点は、良好な細菌性能が与えられることである。事 実、ユーカリプトールなどの前記環式テルペン／セスキテルペン香料を例えば活 性酸素源と界面活性剤とを含む高酸性液体組成物に配合することは、ユーカリプ トールなどの前記環式テルペン／セスキテルペン香料を有していない以外は同じ 組成物と比較して所定の消毒性能を与えるために前記液体組成物に必要な活性酸 素源の合計量を減少することを可能にする。 ユーカリプトールなどの前記環式テルペン／セスキテルペン香料を活性酸素源 と界面活性剤とを含む高酸性液体組成物に配合することの別の利点は、前記組成 物が増粘組成物として容易に処方できることである。事実、前記環式テルペン／ セスキテルペン香料、特にユーカリプトールは、粘度に対して最小の影響しか有 していないことが見出された。換言すれば、それらは、香料の存在が多量である にも拘らず、依然として高粘度を有する活性酸素源と界面活性剤とを含む安定な 香料入り酸性液体組成物を処方することを可能にする。事実、ドラゴコから市販 香料は、薄層／ミセル凝集を変化することによって組成物粘度を有意に減少する 一般的傾向を有することが既知である。 更に、ユーカリプトールなどの前記環式テルペン／セスキテルペン香料は、少 量の界面活性剤の溶解時に本発明の酸性液体組成物などの水をベースとするマト リックスに容易に溶解する。例えば、本組成物を増粘組成物として処方する時に は、所望の粘度を組成物に与えながら、前記環式テルペン／セスキテルペン香料 を本組成物に安定に配合するために少量の陽イオン界面活性剤ですむ。換言すれ ば、このような環式テルペン／セスキテルペン香料を香料入り高酸性液体漂白組 成物に配合することは、もしそうでなかったら本発明に係る前記香料の代わりの 他の香料の存在の場合に必要とされるであろう量より少ない界面活性剤で垂直硬 質表面への適用を含めて硬質表面への適用に最適のレオロジーを達成することを 可能にする。このことは、硬質表面上に適用する時に本組成物の広げやすさおよ びすすぎやすさという本組成物の別の利点を生ずる。事実、不良な製品すすぎは 、硬質表面、例えば、便器上に付着した陽イオン界面活性剤などの界面活性剤の 層の結晶化によって陥らされる。一旦結晶が形成されると、表面上に堅い外皮を 形成し、且つ機械的助け、例えば、摩擦および／またはこすることなしでは容易 には除去できない。ユーカリプトールなどの前記環式テルペン／セスキテルペン 香料を香料入り高酸性液体漂白組成物に配合すべき香料として使用することは、 少量の陽イオン界面活性剤などの界面活性剤の使用を可能にし、それによって結 晶成長を防止しおよび／または最小限にし、且つこのように便器上での前記組成 物の適用の一晩後であっても、すすぎを容易にする。 なお別の利点は、本発明の安定な香料入り酸性液体組成物が、各種の表面上の 各種の汚れおとびしみをクリーニングするのに効率的であることである。追加的 に、前記組成物は、硬質表面、特に便器を処理するために使用する時に、ニート （neat）と希釈の両方で使用する時に、殺菌作用と一緒に顕著な汚れ変色、汚れ 可溶化および乳化性を示す。 ＥＰ−Ａ第１８８，０２５号明細書は、無機ペルオキシ化合物、強酸および増 粘性界面活性剤を含む安定な液体増粘低ｐＨ漂白組成物を開示している。ＥＰ− Ａ第１８８，０２５号明細書においては、増粘性界面活性剤は、（１）窒素に結 合された炭化水素基の少なくとも１個がＣ₆〜Ｃ₁₈炭素原子、好ましくはＣ₁₂〜 Ｃ₁₈の線状または分枝アルキル基であるアミンオキシド、（２）アミンおよび（ ３）窒素に結合された炭化水素基の少なくとも１個がＣ₈〜Ｃ₁₈炭素原子の線状 または分枝アルキル基である第四級アンモニウム塩から選ばれる。環式テルペン ／セスキテルペン香料は、開示されていない。 ＥＰ−Ａ第５９８，６９４号明細書は、便器をクリーニングするのに好適であ る過硫酸塩と非イオン界面活性剤とを含む酸性組成物（ｐＨ＝０〜４）を開示し ている。環式テルペン／セスキテルペン香料は、開示されていない。 ＷＯ第９５／１５４９５号明細書は、過硫酸塩および短鎖アミンオキシドと一 緒に第四級アンモニウム化合物を含む界面活性剤増粘系を含む酸性増粘水性組成 物を開示している。前記組成物は、便器を含めて硬質表面をクリーニングするの に好適である。環式テルペン／セスキテルペン香料は、開示されていない。 米国特許第５，４０３，５８７号明細書は、硬質表面を衛生化し、消毒し且つ クリーニングするために使用できる液体抗菌組成物を開示している。より詳細に は、前記特許は、抗菌性効能を示す精油（０．０２％〜５％）、例えば、ユーカ リを含む液体組成物（ｐＨ １〜１２）を開示している。前記組成物は、フェノ ール化合物、第四級アンモニウム化合物などの他の抗菌成分を更に含んでもよい 。活性酸素源は、開示されていない。 発明の開示 本発明は、ｐＨ ２未満を有し且つ活性酸素源、界面活性剤、およびユーカリ プトール、セドロール、ピノカルベオラス、セスキテルペングロブルールアルコ ールおよびそれらの混合物の群から選ばれる環式テルペン／セスキテルペン香料 を含むことを特徴とする香料入り酸性液体漂白組成物を包含する。 また、本発明は、本発明に係る香料入り酸性液体組成物を使用することを特徴 とする硬質表面、特に便器の処理法を包含する。 発明を実施するための最良の形態 本発明の組成物は、酸性組成物である。本発明に係る組成物中の活性酸素源の 適当な安定性を得るためには、前記組成物は、ｐＨ ２未満、好ましくはｐＨ ０〜１、より好ましくはｐＨ ０〜０．７、最も好ましくはｐＨ ０〜０．５で 処方する。酸性度は、良好な消毒性も示しながら、良好な石灰スケール除去性能 を示す本発明に係る組成物を処方するのに更に寄与する。従って、本発明の組成 物は、有機酸および／または無機酸を含む。ここで使用するのに特に好適な有機 酸は、アリールスルホネートおよび／またはアルキルスルホネート、例えば、メ タンスルホン酸、クエン酸、コハク酸、スルファミン酸などである。特に好適な 無機酸は、硫酸、リン酸、硝酸などである。 本発明に係る組成物は、必須成分として、活性酸素源、またはそれらの混合物 を含む。本発明に係る活性酸素源は、酸化剤として作用し、一般に着色しみおよ び有機しみを除去し、悪臭分子を破壊し且つ細菌を殺す組成物の能力を増大させ る。ここで使用するのに好適な活性酸素源は、水溶性過酸化水素源、例えば、ペ ルサルフェート、ジペルサルフェート、過硫酸、ペルカーボネート、金属ペルオ キシド、ペルボレート、過ケイ酸塩、およびそれらの混合物、並びに過酸化水素 、およびそれらの混合物である。ここで使用する過酸化水素源は、化合物が水と 接触している時に過酸化水素を製造する化合物を意味する。 加えて、他の種類のペルオキシドは、過酸化水素およびその源の代替品として 、または過酸化水素およびその源との組み合わせで使用できる。好適な種類とし ては、ジアルキルペルオキシド、ジアシルペルオキシド、予備生成過カルボン酸 、有機および無機ペルオキシドおよび／またはヒドロペルオキシドが挙げられる 。 好適な有機ペルオキシド／ヒドロペルオキシドとしては、ジアシルおよびジア ルキルペルオキシド／ヒドロペルオキシド、例えば、過酸化ジベンゾイル、ｔ− ブチルヒドロペルオキシド、過酸化ジラウロイル、過酸化ジクミル、およびそれ らの混合物が挙げられる。本発明に係る組成物で使用するのに好適な予備生成ペ ルオキシ酸としては、ジペルオキシドデカンジオン酸ＤＰＤＡ、過フタル酸マグ ネシウム、過ラウリン酸、過安息香酸、ジペルオキシアゼライン酸およびそれら の混合物が挙げられる。 過硫酸塩またはそれらの混合物は、本発明に係る組成物で使用するのに好まし い活性酸素源である。ここで使用するのに好ましい過硫酸塩は、モノペルサルフ ェートトリプル塩である。市販の一過硫酸塩の一例は、ペルオキシド・ヘミー ムである。他の過硫酸塩、例えば、ペルオキシド・ヘミーＧＭＢＨから市販され ている二過硫酸塩は、本発明に係る組成物で使用できる。 本発明に係る組成物は、全組成物の０．１〜３０重量％、好ましくは０．１〜 ２０重量％、より好ましくは１〜１０重量％、最も好ましくは１〜７重量％の前 記活性酸素源またはそれらの混合物を含む。 本発明に係る組成物は、必須成分として、ユーカリプトール、セドロール、ピ ノカルベオラス、セスキテルペングロブルールアルコールおよびそれらの混合物 の群から選ばれる環式テルペン／セスキテルペン香料を含む。 ユーカリプトール（１，８−シネオール）は、前記環式テルペン／セスキテル ペン香料としてここで高度に好ましい。ユーカリプトールは、それ自体原料とし て並びにユーカリの精油の形で入手してもよい。ここで使用すべきユーカリプト ールの例は、ガルシア、ボーダスまたはセリンから商品名ユーカリプトール 本発明に係る組成物は、全組成物の０．０１〜５重量％、好ましくは０．０１ 〜３重量％、より好ましくは０．０１〜１重量％、最も好ましくは０．１〜０． ５重量％の前記環式テルペン／セスキテルペン香料を含む。 本発明に係る組成物は、必須成分として、界面活性剤またはそれらの混合物を 含む。前記界面活性剤は、前記環式テルペン／セスキテルペン香料の本発明の高 酸性液体漂白組成物への安定な配合を助長する。本発明の香料入り高酸性液体漂 白組成物における前記界面活性剤の存在は、紅茶、草などの漂白性しみ、血液な どの酵素しみ、バーベキューソース、スパゲッティソース、ベーコングリースな どのグリースしみなどを含めて異なる種類のしみ上での良好なクリーニング性能 を与えることも可能にする。本組成物における前記界面活性剤の存在は、界面活 性剤およびそれらの量を適当に選ぶことによって所望の粘度を有する組成物を与 えることも可能にすることがある。事実、本発明に係る好ましい態様においては 、本組成物は、増粘する。本組成物は好ましくは浴槽、シンク、便器などの傾斜 表面上で使用されるので、このような増粘組成物は、望ましい。増粘組成物は、 傾斜表面上でより良く付着すること、このように組成物が例えば鉱物外皮形成物 を除去するのにより長い滞留時間を有する。本発明に係る増粘組成物は、好まし くは６０ｒｐｍでブルックフィールド粘度計のスピンドルNo.2で、または５０ダ イン／cm²でカリ−メッド(Carri-med)レオメーターで測定する時に２０℃での粘 度１００ｃｐｓ超、より好ましくは１５０ｃｐｓ〜１５００ｃｐｓ、最も好まし くは２５０ｃｐｓ〜９００ｃｐｓを有する。 非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活 性剤または双性界面活性剤を含めてすべての種類の界面活性剤は、本発明で使用 してもよい。また、本発明の精神から逸脱せずに、このような界面活性剤の混合 物を使用することが可能である。 従って、本発明に係る組成物は、全組成物の５０重量％まで、好ましくは０． １〜２０重量％、より好ましくは１〜１０重量％、最も好ましくは１〜５重量％ の界面活性剤またはそれらの混合物を含む。 ここで使用するのに好ましい界面活性剤は、陽イオン界面活性剤またはそれら の混合物である。これは、それらがより良い硬質表面直接性(substantivity)／ 親和力を有していて、それによって前記表面上により良く付着するからである（ 硬質表面は典型的には陰イオン種、例えば、シリケートおよび／またはアルミネ ートの層によって作られる）。前記陽イオン界面活性剤は、最低ｐＨにおいてさ えも優秀な安定性を有する。ここで使用するのに好適な陽イオン界面活性剤とし ては、第四級アンモニウム、ホスホニウム、イミダゾリウムおよびスルホニウム 化合物の誘導体が挙げられる。ここで使用するのに好ましい陽イオン界面活性剤 は、窒素に結合された炭化水素基の１または２個が炭素数６〜３０、好ましくは 炭素数１０〜２５、より好ましくは炭素数１２〜２０の飽和、線状または分枝ア ルキル基であり且つ窒素に結合された他の炭化水素基（即ち、１個の炭化水素基 が前記のような長鎖炭化水素基である時には３個、または２個の炭化水素基が前 記のような長鎖炭化水素基である時には２個）が独立に炭素数１〜４、好ましく は炭素数１〜３の置換または非置換、線状または分枝アルキル鎖であり、より好 ましくはメチル基である第四級アンモニウム化合物である。過硫酸塩またはそれ らの混合物を活性酸素源として使用する本発明の好ましい態様においては、第四 級アンモニウム化合物は、好ましくは、非クロリド／非ハロゲン第四級アンモニ ウム化合物である。前記第四級アンモニウム化合物で使用する対イオンは、活性 酸素源と相容性であり且つメチルサルフェート、またはメチルスルホネートなど の群から選ばれる。 トリメチル第四級アンモニウム化合物、例えば、ミリスチルトリメチルサルフ ェート、セチルトリメチルサルフェートおよび／またはタロートリメチルサルフ ェートが、本発明の組成物で使用するのに特に好ましい。このようなトリメチル 第四級アンモニウム化合物は、ヘキストまたはアルブライト・エンド・ウィルソ 本発明に係る組成物で使用するのに好適な両性界面活性剤としては、下記の式 Ｒ₁Ｒ₂Ｒ₃ＮＯ（式中、Ｒ₁、Ｒ₂およびＲ₃の各々は独立に炭素数１〜３０、 好ましくは炭素数６〜３０、より好ましくは炭素数１０〜２０、最も好ましくは 炭素数８〜１８の飽和置換または非置換、線状または分枝アルキル基である）を 有するアミンオキシドが挙げられる。ここで使用するのに好ましいアミンオキシ ドは、好ましくは、活性酸素源と相容性である。ここで使用するのに好適なアミ ンオキシドは、例えば、ヘキストから市販されている天然ブレンドＣ₈〜Ｃ₁₀ア ミンオキシド並びにＣ₁₂〜Ｃ₁₆アミンオキシドである。 本発明に係る組成物が増粘されたものである本発明の１つの態様においては、 第四級アンモニウムおよび短鎖アミンオキシドは、好ましくは、増粘系として使 用される。 本発明に従って使用するのに好適な短鎖アミンオキシドは、下記の式Ｒ₁Ｒ₂Ｒ₃ ＮＯ（式中、Ｒ₁はＣ₆〜Ｃ₁₀アルキル基、好ましくはＣ₈〜Ｃ₁₀アルキル基であ り、Ｒ₂およびＲ₃は独立に炭素数１〜４、好ましくは炭素数１〜３の置換または 非置換、線状または分枝アルキル基であり、より好ましくはメチルである）を有 するアミンオキシドである。Ｒ₁は、飽和線状または分枝アルキル基であっても よい。ここで使用するのに好適な短鎖アミンオキシドは、好ましくは、活性酸素 源と相容性である。ここで使用するのに好ましい短鎖アミンオキシドは、例えば 、ヘキストから入手できる天然ブレンドＣ₈〜Ｃ₁₀アミンオキシドである。 使用する増粘系が前記第四級アンモニウム化合物および前記短鎖アミンオキシ ドである本発明の態様においては、活性酸素源を含む所定の香料入り液体酸性組 成物で使用すべき増粘系の合計量は、前記組成物に望まれる増粘性に依存し、前 記量は２０％未満、好ましくは０．１％〜１０％、より好ましくは０．１％〜５ ％、最も好ましくは０．１％〜２％である。 ここで使用するのに好適な非イオン界面活性剤は、技術上公知である縮合法に よって容易に製造できるアルコキシ化脂肪アルコール非イオン界面活性剤である 。 事実、大きく異なるＨＬＢ値を有する各種のこのようなアルコキシ化脂肪アルコ ールは、市販されている。このようなアルコキシ化非イオン界面活性剤のＨＬＢ 値は、本質上、脂肪アルコールの鎖長、アルコキシ化の性状およびアルコキシ化 度に依存する。親水性非イオン界面活性剤は、高いアルコキシ化度および短鎖脂 肪アルコールを有する傾向がある一方、疎水性界面活性剤は、低いアルコキシ化 度および長鎖脂肪アルコールを有する傾向がある。それぞれのＨＬＢ値と一緒に 非イオン界面活性剤を含めて多数の界面活性剤を記載している界面活性剤カタロ グは、入手できる。 従って、ここで使用するのに好ましいアルコキシ化アルコールは、式ＲＯ（Ｅ ）ｅ（Ｐ）ｐＨ（式中、Ｒは炭素数２〜２４の炭化水素鎖であり、Ｅはエチレン オキシドであり、Ｐはプロピレンオキシドであり、それぞれ平均エトキシ化度お よびプロポキシ化度を表わすｅおよびｐは０〜２４を有する）に係る非イオン界 面活性剤である。非イオン化合物の疎水部分は、炭素数８〜２４の第一級または 第二級直鎖または分枝アルコールであることができる。本発明に係る組成物で使 用するのに好ましい非イオン界面活性剤は、炭素数６〜２２のアルキル直鎖を有 するアルコールとエチレンオキシドとの縮合物（エトキシ化度は１〜１５、好ま しくは５〜１２である）である。このような好適な非イオン界面活性 ン界面活性剤は、安定剤またはハイドロトロープの添加を必要とせずに安定な製 品の調製を可能にすることが見出されたので、好ましい。他の非イオン界面活性 剤を使用する時には、クメンスルホネートなどのハイドロトロープまたはブチル ジグリコールエーテルなどの溶媒を加えることが必要であることがある。 特に好適な陰イオン界面活性剤は、アルキルジフェニルエーテルスルホネート およびアルキルカルボキシレートである。ここで好適な他の陰イオン界面活性剤 としては、式 ＲＯＳＯ₃Ｍ〔式中、Ｒは好ましくはＣ₁₀〜Ｃ₂₄ヒドロカルビル 、好ましくはＣ₁₀〜Ｃ₂₀アルキル成分を有するアルキルまたはヒドロキシアルキ ル、より好ましくはＣ₁₂〜Ｃ₁₈アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、Ｍは Ｈまたは陽イオン、例えば、アルカリ金属陽イオン（例えば、ナトリウム、カリ ウム、リチウム）、またはアンモニウムまたは置換アンモニウム（例えば、メチ ル−、ジメチル−、およびトリメチルアンモニウム陽イオンおよび第四級アンモ ニウム陽イオン、例えば、テトラメチル−アンモニウムおよびジメチルピペリジ ニウム陽イオン、およびエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンなど のアルキルアミンから誘導される第四級アンモニウム陽イオン、およびそれらの 混合物など）である〕の水溶性塩または酸が挙げられる。 洗浄目的で有用な他の陰イオン界面活性剤も、ここで使用できる。これらとし ては、石鹸の塩（例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、および 置換アンモニウム塩、例えば、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩 およびトリエタノールアミン塩を含めて）、Ｃ₉〜Ｃ₂₀直鎖アルキルベンゼンス ルホネート、Ｃ₈〜Ｃ₂₂第一級または第二級アルカンスルホネート、Ｃ₈〜Ｃ₂₄オ レフィンスルホネート、例えば、英国特許第１，０８２，１７９号明細書に記載 のようにアルカリ土類金属クエン酸塩の熱分解生成物のスルホン化によって製造 されるスルホン化ポリカルボン酸、Ｃ₈〜Ｃ₂₄アルキルポリグリコールエーテル サルフェート（エチレンオキシド１０モルまでを含有）；Ｃ_{14 〜16}メチルエステ ルスルホネートなどのアルキルエステルスルホネート；アシルグリセロールスル ホネート、脂肪オレイルグリセロールサルフェート、アルキルフェノールエチレ ンオキシドエーテルサルフェート、パラフィンスルホネート、アルキルホスフェ ート、イセチオネート、例えば、アシルイセチオネート、Ｎ−アシルタウレート 、アルキルスクシナメートおよびスルホスクシネート、スルホスクシネートのモ ノエステル（特に飽和および不飽和Ｃ₁₂〜Ｃ₁₈モノエステル）、スルホスクシ ネートのジエステル（特に飽和および不飽和Ｃ₆〜Ｃ₁₄ジエステル）、アシルサ ルコシネート、アルキル多糖類のサルフェート、例えば、アルキルポリグルコシ ドのサルフェート（非イオン非硫酸化化合物は以下に記載）、分枝第一級アルキ ルサルフェート、アルキルポリエトキシカルボキシレート、例えば、式 ＲＯ（ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ）_kＣＨ₂ＣＯＯ⁻Ｍ^＋（式中、ＲはＣ₈〜Ｃ₂₂アルキルであ り、ｋは０〜１０の整数であり、Ｍは可溶性塩形成陽イオンである）のものが挙 げることができる。樹脂酸および水素添加樹脂酸、例えば、ロジン、水素添加ロ ジン、およびトール油に存在するかトール油から誘導される樹脂酸および水素添 加樹脂酸も、好適である。更に他の例は、「界面活性剤および洗剤」（シュワル ツ、ペリーおよびバーチによる第Ｉ巻および第II巻）に与えられている。各種の このような界面活性剤は、一般にローリン等に１９７５年１２月３０日発行の米 国特許第３，９２９，６７８号明細書第２３欄第５８行〜第２９欄第２３行（こ こに参考文献として編入）にも開示されている。 本組成物で使用するのに好ましい陰イオン界面活性剤は、アルキルベンゼンス ルホネート、アルキルサルフェート、アルキルアルコキシ化サルフェート、およ びそれらの混合物である。陰イオン界面活性剤は、改善されたクリーニング性能 を与える。 本発明は、優秀な化学安定性を有し且つ／または改善された香気および／また は改善された漂白性能を与える香料入り高酸性液体漂白組成物を処方することを 可能にする。 「安定」とは、ここで活性酸素源またはそれらの混合物、例えば、過硫酸塩を 含む本発明の組成物が好ましくは室温（２０℃〜２５℃）で６ヶ月４０％より多 いペルサルフェート損失を受けないことを意味する。ペルサルフェート濃度は、 硫酸第一鉄アンモニウムを含有する溶液での還元後に過マンガン酸カリウムでの 滴定によって測定できる。前記安定性試験法は、技術上周知であり且つ、例えば 、 ている。或いは、ペルサルフェート濃度は、過酸についての文献に記載のクロマ トグラフィー法を使用しても測定できる（Ｆ．Ｄｉ・フリア等、過酸の測定のた めのガス−液体クロマトグラフィー法、Analyst 第１１３巻、１９８８年５月、 第７９３頁〜第７９５頁）。 ユーカリプトール、セドロール、ピノカルベオラス、セスキテルペングロブル ールアルコールおよびそれらの混合物の群から選ばれる環式テルペン／セスキテ ルペン香料を活性酸素源と界面活性剤とを含む高酸性液体組成物に配合すること によって、別の香料、例えば、ドラゴコから市販されているウルトラ・クリーン 長期貯蔵時に優秀な化学安定性が、得られることが今や見出された。事実、液体 組成物、特に高酸性液体組成物に存在する活性酸素源の化学分解は、ドラゴコか カリプトールなどの前記環式テルペン／セスキテルペン香料の存在下で減少され る。従って、最も広いアスペクトにおいては、本発明は、ユーカリプトール、セ ドロール、ピノカルベオラス、セスキテルペングロブルールアルコールおよびそ れらの混合物の群から選ばれる環式テルペン／セスキテルペン香料を活性酸素源 を含む液体組成物を使用して、表面を漂白し且つ／または消毒するのに好適であ る優秀な化学安定性を有する液体香料入り漂白組成物を提供することを包含する 。 「改善された香気」とは、ここで所定の貯蔵時間で測定する時に、活性酸素源 、界面活性剤および本発明に係る環式テルペン／セスキテルペン香料を含む香料 入り酸性液体組成物の元のフレグランス／においの損失が、本発明に係る前記環 式テルペン／セスキテルペン香料の代わりにドラゴコから市販されているウルト ラ ンス／においの損失と比較して減少することを意味する。 「改善された漂白性能」とは、活性酸素源、界面活性剤および本発明に係る環 式テルペン／セスキテルペン香料を含む香料入り酸性液体組成物が、本発明に係 る前記環式テルペン／セスキテルペン香料の代わりにドラゴコから市販されてい 良い漂白性能を与えることを可能にすることを意味する。 また、ユーカリプトールなどの前記環式テルペン／セスキテルペン香料は、抗 菌活性のため、香料としてユーカリプトールなどの前記環式テルペン／セスキテ ルペン香料なしの同じ組成物と比較して所定の消毒性能を与えるために所定の液 体漂白組成物に必要な活性酸素源の合計量を減少を可能にすることが今や見出さ れた。 更に、前記環式テルペン／セスキテルペン香料を活性酸素源と界面活性剤とを 含む高酸性液体組成物に配合することは、前記組成物のレオロジーを妨害しない ことが観察された。事実、ユーカリプトールなどの前記環式テルペン／セスキテ ルペン香料は、粘度に対して最小の影響しか有していないことが見出された。こ のことは、特に、長期時間化学的に安定である増粘高酸性液体漂白組成物を処方 することを可能にする。 本発明に係る組成物は、液体、好ましくは水性である。本発明に係る組成物は 、全組成物の４０〜９９重量％、好ましくは６０〜９５重量％、最も好ましくは ７０〜９０重量％の水を含む。脱イオン水が、好ましくは、使用される。 望まれる最終用途に応じて、本発明に係る組成物は、染料、光学増白剤、ビル ダー、キレート化剤、顔料、溶媒、緩衝剤、ラジカル捕捉剤、重合体、安定剤な どを含めて各種の他の成分を更に含んでもよい。 更に、本発明は、本発明に係る組成物をニートまたは希釈形で使用する、便器 などの硬質表面、特に非水平表面の処理法を包含する。 「希釈形」とは、ここで前記組成物が水で水９９％まで希釈してもよいことを 意味する。前記希釈は、前記組成物を硬質表面に適用する前、適用した後または 適用する際に生じてもよい。 本組成物は、便器および／または浴槽のクリーニングで好ましい応用を見出す 。便器をクリーニングする際に、本発明に係る組成物は、被クリーニング表面に 適用する際または適用した後に希釈してもよい。例えば、前記組成物は、容器か ら前記硬質表面上に分与し、次いで、水中に希釈し、前記表面上に作用させてお き、次いで、すすぎまたはフラッシングによって除去してもよい。 前記パラグラフで使用するように、「処理」なる表現は、本発明に係る方法で 使用する組成物が界面活性剤を含む時の洗浄および前記組成物が活性酸素源、好 ましくは過硫酸塩も含む時の漂白を包含する。 本発明を、下記の実施例によって更に例示する。 例 下記の組成物を表示の割合（重量％）の表示の成分を混合することによって調 製した。すべてのこれらの組成物は、長期貯蔵時にわたり化学的に安定であり、 即ち、室温で６ヶ月間貯蔵した時に４０％より高い損失を受けなかった。また、 前記組成物は、長期貯蔵時に優秀な香気を与え且つ使用時に優秀な漂白性能を与 えた。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｃ１１Ｄ 7/18 Ｃ１１Ｄ 7/18 (72)発明者 ラファエレ、スコッチアンティ イタリー国ローマ、ビアレ、トラステベ レ、26

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ｐＨ ２未満を有し且つ活性酸素源、界面活性剤、およびユーカリプト ール、セドロール、ピノカルベオラス、セスキテルペングロブルールアルコール 、およびそれらの混合物の群から選ばれる環式テルペン／セスキテルペン香料を 含むことを特徴とする、香料入り酸性液体組成物。 ２． 前記活性酸素源が、過酸化水素、またはペルサルフェート、ジペルサル フェート、過硫酸、ペルカーボネート、金属ペルオキシド、ペルボレート、過ケ イ酸塩、ジアルキルペルオキシド、ジアシルペルオキシド、予備生成過カルボン 酸、有機および無機ペルオキシドおよび／またはヒドロペルオキシドおよびそれ らの混合物の群から選ばれる過酸化水素源であり、好ましくは過硫酸塩またはそ れらの混合物であり、より好ましくは一過硫酸塩またはそれらの混合物である、 請求項１に記載の組成物。 ３． 前記環式テルペン／セスキテルペン香料が、ユーカリプトールである、 請求項１または２に記載の組成物。 ４． 前記活性酸素源またはそれらの混合物の量が、全組成物の０．１〜３０ 重量％、好ましくは０．１〜２０重量％、より好ましくは１〜１０重量％である 、請求項１〜３のいずれか１項に記載の組成物。 ５． 前記環式テルペン／セスキテルペン香料またはそれらの混合物の量が、 全組成物の０．０１〜５重量％、好ましくは０．０１〜３重量％、より好ましく は０．０１〜１重量％である、請求項１〜４のいずれか１項に記載の組成物。 ６． 前記界面活性剤が、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陰イオ ン界面活性剤、双性界面活性剤および／または両性界面活性剤の群から選ばれ且 つ全組成物の５０重量％まで、好ましくは０．１〜２０重量％、より好ましくは １〜１０重量％、最も好ましくは１〜５重量％の量で存在する、請求項１〜５の いずれか１項に記載の組成物。 ７． 前記界面活性剤が、陽イオン界面活性剤またはそれらの混合物であり、 好ましくは窒素に結合された炭化水素基の１または２個が炭素数６〜３０、好ま しくは炭素数１０〜２５、より好ましくは炭素数１２〜２０の飽和、線状または 分枝アルキル基であり且つ窒素に結合された他の炭化水素基が独立に炭素数１〜 ４、好ましくは炭素数１〜３の置換または非置換、線状または分枝アルキル鎖で あり、より好ましくはメチル基である第四級アンモニウム化合物（該第四級アン モニウム化合物で使用する対イオンが、メチルサルフェートまたはメチルスルホ ネートである）、またはそれらの混合物である、請求項１〜６のいずれか１項に 記載の組成物。 ８． 前記界面活性剤が、式 Ｒ₁Ｒ₂Ｒ₃ＮＯ（式中、Ｒ₁はＣ₆〜Ｃ₁₀アルキ ル基であり、Ｒ₂およびＲ₃は独立に炭素数１〜４のアルキル基である）を有する アミンオキシドと一緒に請求項７に記載の陽イオン界面活性剤を含む増粘界面活 性剤系であり、且つ組成物が好ましくはスピンドルNo.2で６０ｒｐｍでブルック フィールド粘度計で測定した時に２０℃での粘度１００ｃｐｓ超、より好ましく は１５０ｃｐｓ〜１５００ｃｐｓ、最も好ましくは２５０ｃｐｓ〜９００ｃｐｓ を有する、請求項１〜６のいずれか１項に記載の組成物。 ９． 前記組成物が、ｐＨ ０〜１、好ましくは０〜０．７、より好ましくは ０〜０．５を有する、請求項１〜８のいずれか１項に記載の組成物。 １０． 請求項１〜９のいずれか１項に記載の組成物を使用することを特徴と する硬質表面の処理法。 １１． 前記硬質表面が便器である、請求項１０に記載の硬質表面の処理法。