JPH11501514A - 新規の封入組成物及び封入方法 - Google Patents

新規の封入組成物及び封入方法

Info

Publication number
JPH11501514A
JPH11501514A JP8526955A JP52695596A JPH11501514A JP H11501514 A JPH11501514 A JP H11501514A JP 8526955 A JP8526955 A JP 8526955A JP 52695596 A JP52695596 A JP 52695596A JP H11501514 A JPH11501514 A JP H11501514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
composition
collagen
alginate
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8526955A
Other languages
English (en)
Inventor
シー. エネボルド,カール
Original Assignee
メタボレックス,インコーポレイティド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by メタボレックス,インコーポレイティド filed Critical メタボレックス,インコーポレイティド
Publication of JPH11501514A publication Critical patent/JPH11501514A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/16Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
    • A61K9/1605Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/1629Organic macromolecular compounds
    • A61K9/1652Polysaccharides, e.g. alginate, cellulose derivatives; Cyclodextrin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/50Microcapsules having a gas, liquid or semi-solid filling; Solid microparticles or pellets surrounded by a distinct coating layer, e.g. coated microspheres, coated drug crystals
    • A61K9/5005Wall or coating material
    • A61K9/5021Organic macromolecular compounds
    • A61K9/5052Proteins, e.g. albumin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y5/00Nanobiotechnology or nanomedicine, e.g. protein engineering or drug delivery
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N5/00Undifferentiated human, animal or plant cells, e.g. cell lines; Tissues; Cultivation or maintenance thereof; Culture media therefor
    • C12N5/0012Cell encapsulation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2533/00Supports or coatings for cell culture, characterised by material
    • C12N2533/50Proteins
    • C12N2533/54Collagen; Gelatin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2533/00Supports or coatings for cell culture, characterised by material
    • C12N2533/70Polysaccharides
    • C12N2533/74Alginate
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • Y10T428/2982Particulate matter [e.g., sphere, flake, etc.]
    • Y10T428/2984Microcapsule with fluid core [includes liposome]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • Y10T428/2982Particulate matter [e.g., sphere, flake, etc.]
    • Y10T428/2989Microcapsule with solid core [includes liposome]

Abstract

(57)【要約】 本発明は一般に新規の封入組成物及び封入方法に関連する。詳しくは、本発明は架橋化複合官能性ポリマーマトリックスの層を含んで成る安定化マイクロカプセル組成物及びその調製方法に関連する。この封入化組成物は架橋化ポリマーマトリックス層を封入化組成物全体の内層、外層又は中間層として含んで成りうる。この組成物はその中に封入された一般に生物学的材料、例えば細胞、タンパク質等をも含んで成るであろう。本発明の組成物及び方法は細胞培養及び移植治療等の様々な用途において有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 新規の封入組成物及び封入方法 本発明は一般に新規の封入組成物及び封入方法に関連する。詳しくは、本発明 は架橋化複合官能性ポリマーマトリックスの層を含んで成る安定化マイクロカプ セル組成物及びその調製方法に関連する。この封入化組成物は架橋化ポリマーマ トリックス層を封入化組成物全体の内層、外層又は中間層として含んで成りうる 。この組成物はその中に封入された一般に生物学的材料、例えば細胞、タンパク 質等をも含んで成るであろう。本発明の組成物及び方法は細胞培養及び移植治療 等の様々な用途において有用である。 発明の背景 様々なマイクロ封入方法及び組成物が当業界において公知である。これらの組 成物は主に薬理製剤において、例えば苦みのある薬剤の味覚をマスキングするた め、長期投与形態を処方するため、非相溶性材料を分離するため、化学薬品を水 分もしくは酸化から保護するため、又は取扱い及び/もしくは加工をし易すくす るように材料の物理特性を改変するために使用される。典型的な薬理封入組成物 は例えばゼラチン、ポリビニルアルコール、エチルセルロース、セルロースアセ テートフタレート及びスチレンマレイン酸無水物を含む。Remington のPharmace utical Sciences,Mack Publishing Co.,Easton PA(1990)を参照のこと。 マイクロ封入は移植療法による病気の処置においても適用されている。分泌及 びその他の生物学的器官の機能不全に対する伝統的な医療処置は不全器官の特定 された正常生成物を天然又は合成薬剤に 置き換えることを焦点とするが、移植療法はその機能体の細胞又は器官移植体に よる置換を焦点とする。例えば、インスリン依存性真性糖尿病の処置は、膵臓の ランゲルハンス島が不全の場合、膵臓の半島で、正常なインスリンの分泌性を代 用することにより実施できる。インスリンは合成もしくは代用動物インスリンの 毎日の投与により、又は機能性のヒトもしくは動物半島の移植により供給し得る 。 器官組織を免疫抑制抜きで遺伝子的に非類似の宿主に移植する試みは一般に宿 主の免疫系により失敗している。従って、宿主の免疫系から移植組織を単離する ため、例えばマイクロ封入により有効な保護バリヤーコーティングを施す試みが なされている。しかしながら、このような試みは一般にコーティング材料と宿主 系との間の非混和性に基づき医療的な実用性が実証されていない。その結果、こ のようなコーティングを施した細胞又は組織移植片は宿主体において外来物体と して処理され、そして免疫拒絶又は崩壊にかけられる。更に、従来開発された多 くの封入又はコーティング工程は宿主において移植組織が長期且つ有効な機能性 寿命を有するのに必要な所望の孔質性及び厚みを有する再現性のあるコーティン グを生み出していない。 有効な細胞又は組織移植片は一般に、宿主の免疫系によるその崩壊を防ぐ、繊 維症を防ぐ、そして栄養物が浸透性であり、従ってコーティング化移植片に至る 栄養物の自由拡散並びにコーティング化移植片からの分泌及び廃出物の除去を可 能にするであろうコーティングを必要とする。 生存組織及び細胞はポリリジンのコーティングされたアルギネートカプセルの 中に固定されている。J.Pharm.Sci.70:351-354(1981)。糖尿病の症状又は動 物の糖尿病を治すための膵臓半島移植 におけるかかるコーティング化カプセルの利用も論述されている。Science 210 :908-909(1981)。 アルギネート−ポリリジンカプセルを利用するマイクロ封入化ラット半島の異 種移植片によるマウスの糖尿病症状の長期回復が報告されている。Diabetes 40 :1511-1516(1993)。ポリリジンと反応させたカルシウムアルギネートカプセル の中に封入された移植片の開発は例えば米国特許第 4,673,566、4,689,293、4,7 89,550、4,806,355及び 4,789,550号に記載されている。 米国特許第 4,744,933号には相互反応したアルギネートとポリアミノ酸との膜 の中に生物活性材料を含む封入用溶液が記載されている。 米国特許第 4,696,286号には遺伝子的に非類似の個体への移植のために適切な 移植片のコーティングのための方法が報告されている。この方法は、移植片にそ の表層成分と化学結合する多価材料の表層整合性結合架橋のコーティングを施し 、それをその結合架橋層と化学結合するポリマーの半透過性生物適合層の中に封 入することを含む。この方法の欠点は、それが第一ポリマーコーティングと細胞 表層上のタンパク質の酸性残基との特異的な相互作用を頼りとし、それ故、特に その他の組織がその組織粒子に付着しており(例えば、半島上の腺房組織)、所 望の結合を妨害しているような場合、組織の完全被覆を供することができないこ とがある点にある。 米国特許第 5,227,298号にはポリリジンアルギネートで既にコーティングの施 された細胞に第二アルギネートゲルコーティングを導入するための方法が記載さ れている。 従来論じられた封入又はコーティング組成物の数多くの脱落は移植材料の崩壊 を防ぐのに適する免疫バリヤーを供する能力の欠如に基づく。更に、従来論じら れた封入方法及び封入組成物の多くは移 植方法及びその他の用途における封入組成物について所望されるであろう構造保 存性を欠く。例えば、当業界において論じられているアルギネートコーティング は往々にして、薄すぎて不十分なバリヤーを供するか、もしくは厚すぎて細胞の 持続的な機能に必要とされる栄養物及び/もしくは細胞生成物の透過性の欠如を 供するか、又はその厚みが不均一であり、封入化組成物の機能における予測性が 欠如されるものとなる。 従って、向上した構造的特徴及び免疫防御を供することのできる封入組成物及 びその製造方法の提供が非常に所望されるであろう。かかる組成物及び方法は例 えば機械的、化学的又は宿主内での免疫的崩壊に耐久しうる個別の移植片の製造 において有用であり、そして移植片の機能を損う線維原反応を誘引せず、また栄 養物並びに分泌及び廃棄生成物の自由透過性を更に供するであろう。 発明の概要 本発明の一の観点は少なくとも一層の一定のマトリックス孔質性を有する安定 複合官能性ポリマーマトリックス(以降、「架橋化ポリマーマトリックス」と称 する)を含んで成る安定化マイクロカプセル組成物の提供にある。好適な観点に おいて、本発明のマイクロカプセル組成物は架橋化ポリマーマトリックスの層で コーティングされた生物材料を含んで成る。この生物材料は遊離、封入又は支持 体に結合しているものであってよい。好適なポリマーマトリックスにはコラーゲ ン及び誘導化アルギネートを含んで成るものが含まれる。この組成物は任意的に この架橋化ポリマーマトリックス層を覆っている生体適合性ポリマーの追加の層 を含んで成ってよい。 また、本発明により提供される方法は生物材料を封入するための方法である。 この方法は生物材料を、架橋化可能な複合官能性ポリ マーの溶液に入れ、この生物材料のまわりにポリマーを核形成させることを含ん で成る。次いでこのポリマーマトリックスを架橋させて、コントロール可能な孔 質性を有する架橋化ポリマーマトリックスの安定化層を作る。ここでも、この生 物材料は、架橋化ポリマーマトリックスによるコーティングの前に、遊離、封入 又は支持体結合していてよい。好ましくは、この生物材料は架橋化ポリマーマト リックスによるコーティングの前に第一組成物の中に封入しておく。 更なる態様において、本発明は患者における特定の生物機能の欠如を特徴とす る病気の処置の方法を提供する。この方法は患者に、特定の欠失生物機能を及ぼ すことのできる生物材料の封入化組成物を導入することを含んで成り、ここでこ の材料は本発明の方法に従って封入されたものである。好適な観点において、こ の封入化生物材料は膵臓の半島細胞であり、そしてこの方法は真性糖尿病の処置 に利用される。 別の態様において、本発明の細胞を培養するための方法を提供する。この方法 は本発明の方法に従って架橋化複合官能性ポリマーマトリックスの層で細胞にコ ーティングを施し、次いで細胞を培養することを含んで成る。 図面の簡単な説明 図1Aは 530nmの吸収として測定した、pH6.6〜6.9 での経時的な酸可溶性I 型コラーゲンの核形成を示す。線分Aは H2O透析済酸可溶性コラーゲン(Vitrog en(登録商標)100の 0.012Nの HCl溶液、Collagen Corp.)の核形成を示す。線 分Bは希薄酢酸に対して透析したコラーゲンの核形成を示す。線分Cは線分Bよ りも高いレベルの酢酸ナトリウムを有するコラーゲンの核形成を示す。線分1B は、1.5gの2Xスクロース溶液と混合した1gの透析コラーゲン溶液に添加し た追加の酢酸の機能としてのコラーゲンの核形成レベルにおける相違の対比を示 す(A= 0.010ml HOAc添加、B= 0.012ml HOAc添加、C= 0.014ml HOAc添 加)。 図2Aはアルギネート封入化赤血球(「R」)とコラーゲンコーティングした アルギネート封入化赤血球(「X」)との溶血速度の対比を示す。種々の組成物 を、ネガティブコントロールとして食塩水の中で(「S」)、ポジティブコント ロールとして水の中で(「W」)、モルモット補体の存在下で(「C」)、及び 抗ヒツジ赤血球抗体とモルモット補体(「A+C」)との存在下で試験した。従 って、「X+S」及び「R+S」は食塩水の中でインキュベーションしたコラー ゲンコーティングしたアルギネート封入化赤血球及びアルギネートのみに封入し た赤血球のそれぞれを示す。「R+W」及び「X+W」は水の中でインキュベー ションしたアルギネート封入化赤血球及びコラーゲンコーティングしたアルギネ ート封入化赤血球のそれぞれを示す。「X+C」及び「R+C」はモルモット補 体の存在下でインキュベーションしたコラーゲンコーティングをアルギネート封 入化赤血球及びアルギネート封入化赤血球のそれぞれを示す。「R+A+C」及 び「X+A+C」は抗体及び補体とインキュベーションしたアルギネート封入化 赤血球及びコラーゲンコーティングしたアルギネート封入化赤血球のそれぞれを 示す。測定は表示の解説に従い 20,60,150及び 240分目に行った。図2Bはア ルギネート封入化赤血球(「A」)とコラーゲンコーティングしてアルギネート 封入化赤血球との放出ヘモグロビンの関数として測定した溶血速度の対比を示し 、ここでコラーゲン核形成反応物は図1Bに示す三通りの添加酢酸レベルを利用 し(「C−A」,「C−B」及び「C−C」)、食塩水、水及びモルモット補体 と抗体とを含 む溶液(「 GPC/Ab」)中で慎重に力価検定した。 図3はアルギネートの中に封入し、そしてその後架橋させたコラーゲンでコー ティングされた赤血球の写真を示す。次にこのマイクロカプセルをEDTAで処理し て内部アルギネートカプセルを溶解させた。 好適な態様の説明 I.序論 本発明は一般に新規の安定化マイクロカプセル組成物及びその製造方法を提供 する。これらの組成物及び方法は安定化架橋化複合官能性ポリマーマトリックス の層の存在を特徴とする。本発明の組成物には様々な用途、例えば細胞培養にお ける保護組成物、並びに移植片への免疫バリヤーの供与及び宿主への外性生物材 料の移植がある。本発明の方法は溶液中で部分的に又は生体的に実施できるとい う利点を有する。この利点は封入工程、例えば静電液滴発生器、抽出液滴発生器 等の外的装置の必要性を排除する。このような装置の利用は封入工程全体に追加 の装置及び工程費用を課することがある。更に、このような方法に係る力、例え ば剪断力は封入する一層感受性な材料、例えば組織サンプル及び動物細胞を潜在 的に害しうる。例えば、Huら、Biotech.and Bioeng.27:585-595(1985)、Sins key ら、Ann.N.Y.Acad.Sci.369:47-59(1981)を参照のこと。 更に、本発明の組成物は免疫反応に対する向上したバリヤー特性を供する。こ れは例えば哺乳宿主に移植すべき材料を当該組成物が含んで成る場合に所望され うる。この向上したバリヤーは本来宿主に害を及ぼしてしまうように移植片を損 傷又は不活性化しまいうる免疫反応に対して一層耐久性である。更に、本発明の 組成物はコン トロール可能な孔性を有し、様々な需要及び用途に合う組成物の改変の可能なマ イクロカプセル組成物を提供する。更に、本発明の組成物は当該マイクロカプセ ル組成物の耐久度を高める向上した構造特性をも供する。このような構造的に向 上した組成物は取扱い及び操作がし易く、そして剪断及び摩擦の如き物理的な力 により損傷されにくい。 II.マイクロカプセル組成物 本明細書において用いる語「封入」とは一般に物理バリヤーにより規定された 区画内での組成物又は領域の保持を意味する。例えば、本明細書記載の封入化生 物材料とは物理バリヤー内に保持され、且つそれにより囲まれた生物材料を意味 する。従って、「封入」なる語には、コーティングが物理バリヤーを担う限り、 コーティングされた組成物が含まれる。 本明細書において用いる語「マイクロカプセル」とは封入化ビーズとして存在 する組成物を意味し、ここで各ビーズは直径約3μm〜約2mmのサイズの範囲で ある。より好ましくは、かかるビーズは直径約50μm〜約 300μmの範囲である 。 「安定化マイクロカプセル」とは、それらが委ねられるであろう環境の正常な ストレスに耐久するようにされたマイクロカプセルを意味する。例えば安定化封 入組成物はそれが導入される環境に比較的不溶性且つ非反応性であろう。 A.架橋化ポリマーマトリックスコーティング 本発明のマイクロカプセル組成物は安定化架橋化複合官能性ポリマーマトリッ クス層の存在を特徴とする。本発明のこの複合官能性ポリマーは正及び負の双方 に帯電した基を有する長鎖ポリマー化合物を意味する。これらのポリマーは繊維 性凝集物を形成する能力をも特徴とし、そして中性pH前後では巨視的な粒子のま わりに核形成 する。特に、かかる核形成は約 pH4.0〜約pH11.0において起こるであろう。好ま しくは、核形成は約pH5〜約 pH 9.0において起こるであろう。本発明において 有用な複合官能性ポリマーの例には、例えばコラーゲン、合成コラーゲン様ポリ ペプチド、誘導化多糖ポリマー、例えばアルギネート、又は巨大分子複合体へと 自己集成するであろうその他の誘導化ポリマーが含まれる。 封入組成物として用いられる多くのゲルマトリックスに関係する一の問題は安 定なマイクロカプセル組成物として維持する能力の欠如にある。マイクロカプセ ル組成物の溶解又は分解はマイクロカプセルの外側の環境への封入化材料の急速 曝露を招きうる。これは材料の不活性化又は分散を招き得、当該組成物の目的を 損うこととなる。しかしながら、本発明の組成物中の架橋化ポリマーマトリック ス層はかかる溶解又は分解に耐える安定化マイクロカプセルをもたらす。ゲルマ トリックスではなく、本明細書に記載の安定化ポリマーマトリックスによるコー ティングは従来論じられているもの、例えばアルギネートイオン対型ゲルのみよ りも硬質な封入組成物をもたらす。このような高められた構造特性はより硬質な コーティングポリマー及びこのポリマー内での架橋に由来する。 本明細書で用いる「架橋」とは、化学結合、要素、基又は化合物のいづれかよ り成る分子間の架橋の形成によるポリマー分子の二本以上の鎖の結合を意味する 。この架橋は一般に向上した構造特性及び免疫バリヤーを供する。架橋は以下に より詳しく論じる。 本発明において用いる架橋化ポリマーマトリックス層の追加の利点はその層の 孔質性をコントロールする能力にある。層の孔質性をコントロールすることによ り、この組成物はそれを使用する特定の用途に応じて調整し得る。詳しくは、こ の孔質性は組成物に所定サイズの分子を保持する又はそれから排除するように調 整し得る。例 えば、この組成物を哺乳宿主に移植する場合、宿主により産生される抗体及び補 体タンパク質に対するバリヤーを作り上げることが所望されるであろう。この場 合、このバリヤーは抗体及び/又は補体サイズのタンパク質を排除するように調 整すればよい。他方、所定サイズのタンパク質又は分子を組成物内に保持したい 場合、それに従って孔質性を調整すればよい。本発明の組成物の孔質性は好まし くは約20,000ダルトンより大きい分子に対して制約された拡散速度をその組成物 が有するようにするものである。 一般に、コーティング層の孔質性は適用するポリマーマトリックスコーティン グのレベルを変更すること、架橋レベルを変更することにより、又はマトリック ス保全性を促進せしめるもしくは弱めるように択一的なポリマーの量を変えて混 合することにより調整し得る。架橋化ポリマーマトリックスの相対孔質性はコー ティングの厚み及び/又はコーティングにおける架橋レベルに反比例するであろ う。 コーティングの孔質性の調整に加えて、架橋剤のレベルを調整することにより そのコーティングの強さをも調整し得る。例えば、コーティング化材料が剪断又 は摩擦力にかけられる場合、例えば組織培養用途のためにはより高度な架橋レベ ルが所望されうる。他方、かかる力にあまり遭遇しがちでない材料は低い架橋レ ベルを有してよい。 B.コラーゲンコーティング 本発明の好適な観点において、この安定化架橋化複合官能性ポリマーマトリッ クスはコラーゲンを含んで成る。コラーゲンは動物における骨、皮膚、軟骨及び 接続組織の主要タンパク質成分である。その天然形態において、コラーゲンは規 則的に右向きの超らせん状で互いに巻き付いて約長さ 300nm直径 1.5nmのコラー ゲン分子を築 いているα−鎖と呼ぶポリペプチド鎖の三量体として存在する。各α−鎖は一回 転当り3個のアミノ酸残基で左向きらせんとして並び、第三残基毎にグリシンが 存在する。従って、コラーゲンのα−鎖の構造は Gly-X-Yとなり、ここでXとY は任意のアミノ酸であってよいが、好ましくはその一方は通常プロリンである。 コラーゲンの天然三重らせん構造において、グリシン残基は分子のコア領域を占 めている。 コラーゲンポリペプチドは一般に、分子の約6%未満を構成する「テロペプチ ド」領域がいづれかの末端において結合している長い中央区画をも特徴とする。 このようなテロペプチド領域は一般に微視的及び巨視的なプレフィブリル、フィ ブリル又はフィラメントの側部方向及び長軸方向集成を担う。テロペプチドの削 除は主に巨視構造へと集成するコラーゲン分子の能力に影響する。これらは、テ ロペプチドが架橋部位となる点でフィブリル/フィラメント安定化にも関与する 。しかしながら、らせん内架橋が一層有意義である。コラーゲンは様々な物理特 性を有する多種多様なタイプで存在し、最も多いのはI型〜III型である。 本発明の実施において有用なコラーゲンは一般に自己集成可能であろう。好ま しくは、この自己集成は中性又は関連pH前後で起こるであろう。この「関連pH」 とは封入すべき生物材料の種類又はその組成物を導入すべき生物環境に応じて変 わりうる。例えば、ほとんどの哺乳動物用途において、この関連pHはほぼ中性で あろう。しかしながら、コーティングを施す材料が塩基性又は酸性域のどららか の域を外れるpHに適応しないとき、この域においてコーティングが可能なコラー ゲンを使用することが所望されうる。同様に、この組成物を導入すべき環境が酸 性又は塩基性の域に属するとき、この域内で不溶性であり続けるコラーゲンコー ティングを供することが所 望されうる。 天然コラーゲンのペプシン消化により調製したコラーゲンの酸可溶性形態が本 発明の実施において極めて有用でありうる。このような可溶性コラーゲンは一般 に市販されている。例えば、酸可溶性ペプシン抽出形態のI型コラーゲンはColl agen Corp.より 0.012Nの HClの中でVitrogen(登録商標)100として市販されて いる。本発明の方法及び組成物にとっては酸可溶性I型コラーゲンが好ましいが 、当業者は多数の型のコラーゲンを本発明の実施のうえで利用し得ることを認識 するであろう。例えばMiyataらの米国特許第 4,164,559号にはコラーゲンの誘導 化を変えることによるフィブリル形成のpHプロフィールの改変が報告されている 。その中に記載のコラーゲン形態は特定の封入化組成物についての関連pHが天然 の域よりも低い又は高い場合に適用可能でありうる。 コラーゲンマトリックスの利用は半島細胞の培養において報告されている。詳 しくは、Chaoら、Cell Transplantation 1:51-60(1992)は半島細胞の培養に おける三次元コラーゲンゲルマトリックスの利用を論じている。大型コラーゲン ゲルマトリックス中の半島細胞の懸濁物は培養容器への細胞付着を阻止し、それ 故半島細胞の回復速度を高める。これはまた往々にして半島細胞の分解をもたら す培養容器からの細胞の機械的脱離についての必要性を回避する。同様に、Ohga waraらIn Vitro Cell.Dev.Biol.26:348-352(1990)はブタ膵臓偽半島の長 期培養における類似のコラーゲンマトリックスの利用を報告している。 既に論じた通り、コラーゲンはその天然の存在形態では中性pHにおいて可溶性 でない。しかしながら、コラーゲンの改質、例えばペプシン抽出又は化学修飾は 一層可溶性の特性を有し、且つ少なくなったテロペプチド含有量に基づく低めら れた抗原性/免疫原性を有 する一層清浄なコラーゲンを供する。コラーゲンの多くの市販の形態はこの方法 により調製され、そして無菌濾過された酸可溶性コラーゲン溶液として入手でき る。多くの可溶性タンパク質と同様に、これらのコラーゲンの溶解度は数多くの 要因、例えばpH、温度、コラーゲンが示す主要形態の分子量、溶液中のタンパク 質濃度及び塩濃度に依存する。溶解に影響を及ぼすその他の要因は溶液中の粒状 物体の存在であろう。かかる粒状物体は中程度に溶解性であるタンパク質にとっ ての核形成部位となりうる。特定の理論に拘束されるわけではないが、本明細書 記載の方法を利用してコーティングする材料はコラーゲンにとっての巨視的な核 形成部位を供する。 従って、本発明の方法は使用するコラーゲン溶液の天然特性の利点をとること により生物材料のコーティングを供する。詳しくは、封入、支持体結合又は遊離 粒子である生物材料をコラーゲンの溶液に導入する。この溶液の条件は調整し得 、これによりコラーゲンはフィブリルを形成し始め、そして生物材料のまわりで 核形成し出す。詳しくは、コラーゲンのpH、塩濃度、温度及び/又は濃度をフィ ブリル形成の開始速度、程度及び品質をコントロールするように選定又は調整し てよい。調整した特定の条件及びこのような調整の域は数多くの要因、例えば封 入する材料のpH変化、温度及び塩濃度に対する変化に依存しうる。 コラーゲンペプチドの酸可溶性形態は一般にその溶液のpHが中性pHに近づくと きに溶液中で合体し始める。このような合体したコラーゲンペプチド又はフィブ リルは溶液から簡単に沈殿し出す。例えば、Vitrogenコラーゲン溶液はコラーゲ ンフィブリルの予備集成により pH4.5において粘性となり始め、そしてpH5以上 で容易に沈殿し出す。この合体又はフィブリル形成はフィブリル形成の核形成の ための部位を担う巨視的な粒子の存在下で更に高まりうる。市販の コラーゲン(Vitrogen(登録商標)-100は 0.3%w/vの溶液として入手できる 。しかしながら、本発明の実施において利用するコラーゲン溶液の濃度はコラー ゲンの溶解度及びコーティングする材料の量に応じて容易に変えられうる。本発 明の好適な態様において、0.03%(w/v)〜約5%(w/v)のコラーゲン濃 度を有しうるコラーゲン溶液を使用してよく、0.3%が最も好ましい。 前述の通り、コラーゲンの核形成はpH及び酸/塩濃度によっても影響される。 特に、有機酸/塩は一般にフィブリル形成を阻害又は遅め、コラーゲンの溶解度 の上昇をもたらし、一方無機塩、例えばNaClはフィブリル形成を加速し、コラー ゲンの一層迅速な沈殿をもたらす。フィブリル形成の遅延化は大きめのフィブリ ルの集成を可能にし、これは封入化組成物により強い構造保全性を授けるであろ う(図1参照)。従って、有機酸/塩、例えば酢酸の溶液状であり、且つ有意な 量の無機塩、例えば塩化物を欠くコラーゲンの提供が所望されうる。 コラーゲン核形成の条件の調整に加えて、本発明の方法に従って生物材料に適 用するコラーゲンコーティングのレベルを調整することも所望されうる。コーテ ィングの量はコーティングを施すべき材料の表面積に関係するため、コーティン グ工程に加えるコラーゲンの総量はコーティングする材料の種類に応じて変わり がちであろう。例えば、コーティングする材料が小粒子、例えばアルギネートマ イクロカプセル又はビーズであって直径が約50〜約 250μmのサイズの範囲のも のである場合、コラーゲンは約 0.2〜約 2.0gのコラーゲン/1mlの充填ビーズ 容量において加えてよい。より大きいサイズの粒子又はより薄いコラーゲンコー ティングについては、低いレベルの全コラーゲンを加えてよく、一方より厚いコ ーティング又はより小さい粒子サイズ(1mlの充填ビーズ容量当り大きい表面積 )については、より多くの総添加コラーゲンを使用してよい。 架橋したコラーゲンマトリックスはコラーゲンポリマーと一緒に加える別のポ リマーの添加を通じて更に調整し得、これはその結果のマトリックスの保全性を 高めるか又はそうでなければ弱める。例えば、追加の架橋性ポリマーは相互連結 パズルピースのようにマトリックスの保全性に実質的な強化を与えうる。他方、 マトリックスの保全性はコラーゲンフィブリル間のスペーサーを担うポリマーの 組込みにより架橋レベルを下げることで低まりうる。 前述の通り、コラーゲンフィブリル形成は無機塩の存在下で高まり、そして有 機酸/塩の存在下で阻害される。市販のコラーゲン調製品は一般に HCl溶液で供 されるため、塩酸を有機酸と交換することが有用でありうる。この交換は例えば 透析、ゲル濾過及び限外濾過の如き様々な手段により実施できうる。好適なコラ ーゲン溶液は約 pH4.5の希薄酢酸溶液(酢酸で pH4.5に調整した脱イオン水)で あろう。pH4.5では、コラーゲン溶液は一般にフィブリルの事前集成により若干 粘性であろう。pH5より高いpHへのコラーゲン溶液のpHの調整はフィブリル形成 及びタンパク質核形成をもたらす。中性pH前後でのコラーゲンの核形成は極端な pHに感受性な生物材料のコーティングに極めて適切なものとする。従って、一般 にコラーゲン核形成の開始は約pH4以上へのコラーゲン溶液のpHの調整により実 施する。好ましくは、pHは約pH5〜pH8.0 の間、そして最も好ましくは約 pH6.5 〜約 pH6.9に調整する。 コラーゲンタンパク質は約 8.5〜10の報告等電点を有する。即ち、核形成pH、 例えば5〜8では、コラーゲンペプチドは一般に正味正の電荷を担持する。従っ て、好適な方法において、コーティングする生物材料は正味負の電荷を担持しう る。コラーゲンとそのまわりでの核形成が所望される材料上の官能基との正味の 電荷の差は生 物材料のまわりの核形成を高めうる。 市販の型のコラーゲンに加えて、誘導化コラーゲンをも本発明の方法において 使用し得ることも期待できうる。ポリマーの誘導化は当業界に公知であり、そし て使用する特定のポリマーの特性の改変、例えば向上した核形成、架橋化形態の 優れた安定性、核形成pHプロフィールの改変等を可能にしうる。誘導化コラーゲ ンの例にはペギル化コラーゲン(ポリエチレングリコールの共有結合したコラー ゲン)、スクシニル化コラーゲン、アルキル化コラーゲン(例えばメチル化)、 アミノ化コラーゲン、活性化アルデヒド誘導化コラーゲン等が含まれる。例えば 米国特許第 4,164,559号を参照のこと。 C.その他のポリマーマトリックス 本発明は主にコラーゲンコーティングの観点で論じてきたが、様々なその他の ポリマーをも使用し得ることが明らかでありうる。例えば、本明細書記載のコラ ーゲン組成物と類似の特性をもつポリマーが極めて有用でありうる。特に注目さ れるのは酸性pH又は塩基性pHでは可溶性だが、中性又は関連pH前後では沈殿し、 コーティングする材料のまわりでポリマーの核形成を起こすようなポリマーであ る。より好ましいのは線維状凝集物を形成し、且つ中性pHにおいてコーティング する材料とは反対の正味の電荷を有するようなポリマーである。例えば、コラー ゲンのアミノ酸配列に類似の構造を含んで成る合成ペプチド又はその他のポリマ ーが本発明の方法及び組成物において適用されうる。特に、コラーゲンの三重ら せんの構造は小さめのグリシン、プロリン及びヒドロキシプロリン分子がらせん のコアにあり、一方、大きめのアミノ酸、例えば正に帯電した残基、例えばリジ ン、及び負に帯電した残基、例えばアスパラギン酸又はグルタミン酸が三量体の 外側領域に位置することをもたらす。これはその表層上に交互の正及び負の電荷 を有するポリマーをもたら す。ポリペプチドは一般に本発明において利用するために合成的に又は組換的に 調製されうる。一般に、ポリペプチドの組換製造のための技術はSambrookら、Mo lecular Cloning:A Laboratory Manual(第2版)Vols.1-3,Cold Spring Harbo r Laboratory,(1989)に記載してある。ポリペプチドの合成技術は一般にMerrif ield,J.Amer.Chem.Soc.85:2149-2456(1963),Atherton,らSolid Phase Pe ptide Synthesis:A Practical Approach,IRL Press,Oxford(1989)及びMerrif ield,Science 232:341-347(1986)に記載されている。 別の観点において、安定化架橋化ポリマーマトリックスは誘導化多糖ポリマー 、好ましくはアルギネートポリマーを含んで成りうる。本発明の誘導化アルギネ ートポリマーはコラーゲン分子の交互の電荷と類似して、各ポリマー内に複合の 陰イオン及び陽イオン基を特徴とする。 D.架橋 ポリマーマトリックス層の適用後、その層を架橋させてその層を安定化させる ことができうる。使用する架橋剤の利用はコーティングプロセスにおいて使用す るポリマーのタイプに一般に依存するであろう。長さゼロの架橋剤が本発明の実 施のために好ましい。「長さゼロの架橋剤」とは二本のポリマー分子の官能基の 間の直接架橋を中介又は生成するであろう架橋性化合物を意味する。例えば、二 種類のタンパク質の架橋において、長さゼロの架橋剤は一のタンパク質のアミノ 酸側鎖由来のカルボキシル基と別のアミノ基との間での橋又は架橋の形成を、外 来材料の組込抜きでもたらすであろう。特に有用な架橋剤は水、アンモニア又は アミン含有化合物、アルコール又はその他の単純な基を遊離させる縮合反応を介 して架橋を及ぼす。かかる架橋剤は縮合性架橋剤と呼ぶ。 本発明の好適な観点において、コラーゲンをポリマーとして選んだ場合、当業 界公知の数多くの有機架橋剤が使用できうる。カルボジイミドはタンパク質架橋 剤として極めて有用であり、そして本発明の実施において好ましい。特に、カル ボジイミドは一のタンパク質のカルボキシル基を別のタンパク質のアミノ基に縮 合反応を介して架橋することができ、架橋化タンパク質及びイソ尿素をもたらす 。しかしながら、有機溶媒において可溶性であるしかないほとんどのカルボジイ ミドの種類は多くの生物学的用途においてその用途が排除されうる。従って、溶 剤作用が生物材料により寛容されうる限り有機可溶性架橋剤が使用できうる。従 って、本発明は、より好適な観点において、水溶性カルボジイミドを利用するコ ラーゲン層の架橋を提供する。より好適な架橋剤は1−エチル−3−(3−ジメ チルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(「 EDC」)である。 架橋試薬の量は架橋すべき表面積の大きさに依存して変えてよい。例えば、二 倍の量のポリマーマトリックス、例えばコラーゲンコーティングを含んで成る組 成物は一般に二倍の量の架橋剤を含んで成る。他方、二倍の量の試薬及び/又は 架橋時間はコーティングした材料にとっての個々の要件に依存して架橋のレベル を上げる又は下げるのに調整できうる。特に重要なのはコーティングを架橋する 程度の調整を通じてコーティングポリマーマトリックスの孔質性を調整できる能 力にある。例えば、架橋のレベルを高めることにより、コーティングの孔質性は 低まり、一方架橋のレベルを低めることにより、孔質性は高まる。 同様に、前述の通り、このマトリックスは架橋し得る又はし得ない追加のポリ マーを含んで成ってよく。高められた又は低められた一体マトリックスがもたら される。このような交互ポリマーの利用はマトリックスの所望の孔質性を達成す るために架橋剤のレベルと 共に調整してよい。 E.コーティングの有効性の決定 様々な方法がコーティング工程及び層の有効性を決定するうえで利用し得る。 例えば、特定のコーティング工程に由来する層の孔質性は封入化赤血球に架橋化 ポリマーマトリックスのコーティングを適用することにより決定し得る。RBCは 適当な媒体に懸濁してよく、次いでこれをマイクロカプセル外のヘモグロブリン 又は細胞の存在についてアッセイし得る。コーティング効率は、例えば顕微鏡を 利用し、そして代表的なサンプル中のコーティングされた及びコーティングされ た粒子、ビーズ又は細胞の数を計測することによって目視決定もできうる。 コーティング工程の有効性はコーティング化/封入化組成物を組成物内の生物 材料に対する抗体及び/又は補体タンパク質とインキュベートし、そしてこの生 物材料に結合する抗体を検出することによっても決定し得る。抗体結合は例えば 細胞の抗体誘導溶解により又は生物材料に結合したラベル化抗体の存在により示 されうる。 他方、コーティングの保全性は標準の平衡透析方法により決定し得る。 III.封入化生物材料 好適な観点において、本発明の安定化マイクロカプセル組成物は一般にマイク ロカプセル内に生物材料を含んで成る。 本明細書において用いている表現「生物材料」は生物活性を有する生物を起源 とする任意の材料と定義される。例えば、生物材料には細胞、即ち、細菌、菌類 、哺乳動物、昆虫、植物等が含まれる。生物材料の定義の中にはタンパク質、酵 素、細胞断片、オルガネラ等も含まれる。一般に、生物材料は細胞、野生型又は 遺伝子操作した、そして好ましくは膵臓の半島細胞を含んで成るであろう。 特定の理論に拘束されるわけではないが、この生物材料はそのまわりにコラー ゲンフィブリルが形成し得る適切な核を供する。従って、本発明の方法は任意の 粒子のまわりに安定化架橋化ポリマーマトリックスを適用するのに利用されうる 。例えば、ある状況においては、この生物材料は本発明の方法に従って架橋化ポ リマーマトリックスで直接コーティングされることができ、即ち、組織サンプル 、独立細胞等である。 しかしながら、ある状況においては生物材料を他の組成物の成分として、それ がポリマーマトリックスの核形成のための適当な部位/粒子を担うように提供さ れることも所望されうる。例えば、本発明の方法を利用してタンパク質、酵素又 はその他の可溶性生物材料を封入することを所望するとき、このタンパク質又は 酵素を適当な固相支持体に結合させることが必要でありうる。次にこの支持体結 合材料に本発明の方法を利用して架橋化ポリマーマトリックスをコーティングし てよい。適当な固相支持体には一般に当業者に公知のもの、例えばセルロース、 アガロース、シリカ、デンプン、ジビニルベンゼン、ポリスチレン等が含まれる 。 生物材料が細胞又は細胞フラグメントより成る場合、適当な固相支持体も使用 できうることが理解されるべきである。他方、かかる生物材料を第一組成物の中 に封入してゲル粒子を形成し、それから架橋化ポリマーマトリックスによりコー ティングしてよい。 A.封入化生物材料のコーティング 好適な態様において、この生物材料を第一組成物の中に封入し、それから架橋 化ポリマーマトリックスでコーティングする。より好適な観点において、この生 物材料をアルギネートゲルの第一組成物の中に封入し、それからポリマーマトリ ックスコーティングにかける。コーティングを施すべき生物材料は、封入化、支 持体結合化又 は遊離であろうと関係なく、一般に比較的小さいものであろう。例えば、封入化 生物材料の場合、個々のカプセルは一般にコラーゲンコーティングの前では直径 において約20μm〜約 200μmであろう。同様に、支持体結合生物材料は一般に 、支持体を含んで、約20μm〜約 200μmの直径であろう。遊離の生物材料、例 えば細胞又は組織サンプルは、コラーゲンコーティングの前では、独立の細胞、 例えば〜1μmから、多数の細胞を含んで成り、そして直径 200μm〜2mmのサ イズの範囲でありうる。 アルギネートはマヌロン酸及びグルロン酸の線形ポリマーであり、それらはグ ルロネートブロックを形成している複数の隣接し合うグルロン酸残基のブロック と、マヌロネートブロックを形成している複数の隣接し合うグルロン酸残基のブ ロックとが並んでおり、グルロン酸残基とマヌロン酸残基が交互となった複合又 は異質ブロックが介在している。一般に、一価のカチオンアルギネート塩、例え ばNa−アルギネートは可溶性である。二価のカチオン、例えばCa++,Ba++,Sr++ 又はFe++/+++はグルロネートと反応する傾向を有し、そしてグルロネートブロッ ク内でのこれらのカチオンの協奏結合は安定なアルギネートゲルの形成を担う一 次分子内架橋を供する。 本発明のある観点において、非線維原性であるアルギネートゲルを使用するこ とも所望されうる。これは封入化生物材料を哺乳宿主内に移植する場合に特にそ うである。アルギネートの線維原性は一般にフカン及びポリフェノールに富むフ ィソイデス(physoides)並びにその他の粒状夾雑物の夾雑の原因となる。このよ うな夾雑物はその線維原性を除くためにアルギネートから除去しておいてよい。 例えば、公開 PCT出願第93/24077 号を参照のこと。 アルギネートゲル内への生物材料の封入は様々な方法により実施できうる。一 般に、かかる封入方法は生物材料をアルギネートの一 価のカチオンの塩、例えばアルギン酸ナトリウムの第一溶液に懸濁することより 成る。次いで生物材料を含むアルギネート溶液の液滴を空気の中で作る。液滴の 作製は任意の液滴製造装置を用いて行ってよい。例えば、液滴はチューブ又は針 から大気に至る重力流により作製してよく、この場合表面張力の効果が懸濁物の 球滴の形成をもたらす。他方、静電液滴発生器を使用してよく、この場合、アル ギネート溶液と採取溶液との間で静電気の差を設け、アルギネートがチューブ又 は針を通って小滴となるようにする。その他の装置も同等に有用であり、スピニ ングディスク液滴発生器又は層状エアーフロー押出装置の利用が含まれる。Groo sen,Fundamentals of Animal Cell Encapsulation,CRC Press(1993)、米国特 許第 5,286,495号を参照のこと。 一旦作製できたら、その液滴を二価の金属カチオン、例えばCa++,Ba++又はSr++ を含んで成る分離溶液に集める。一般に、CaCl2,BaCl2及び SrCl2溶液が好ま しく、BaCl2が最も好ましい。この液滴を回収溶液中のアルギネートと二価カチ オンとの相互作用によりゲル化し、ゲル化アルギネート液体内に懸濁した生物材 料を捕捉又は封入する。 他の方法において、アルギネート封入は本願と同時に出願した同時係属米国特 許出願第 (代理人事件番号16325-13)に実質的に詳しく述べられてい る方法に従って溶液の中で実施してよい。これらの方法に従うと、アルギネート 封入化生物材料は溶液中で全体的に、大気中での液滴の作製の必要性抜きで実施 できうる。即ち、液滴発生器は不要である。 簡単に述べると、他のアルギネート封入方法に従うと、本明細書において定義 する生物材料は二価の金属カチオンの溶液で飽和又は満たすことができうる。遊 離(未結合)カチオンを生物材料の表面 から洗い落とし、次いでそれをアルギン酸ナトリウムの溶液に懸濁する。生物材 料の中及び周囲のアルギネート溶液の中にある二価カチオンのレベルの差は生物 材料からアルギネート溶液に至るカチオンの放射状拡散をもたらし、アルギネー トをゲル化し、そして生物材料を囲むアルギネートバリヤーの形成をもたらし、 これはその後二価のカチオン溶液による更なる処理により硬化し得る。1995年3 月3日出願の米国特許出願第08/399,698 号参照のこと。 アルギネート封入化材料をポリマーマトリックスでコーティングし、それを本 発明の方法に従って架橋するか、又はそうでなければその構造を安定化するよう に更に処理してよい。アルギネート構造を安定化するための更なる処理は当業者 に一般的に知られているもの、例えば多重アルギネートコーティング及び/又は ポリリジンコーティング等がある。例えば、J.Pharm.Sci.70:351-354(1981) 及び米国特許第 5,286,495号参照のこと。 B.生体適合性ポリマーの最終被覆 ポリマーマトリックス層の架橋の後、この組成物は任意的にその架橋化ポリマ ーマトリックス層をコーティングしている生体適合性ポリマーマトリックスの追 加の層を含んで成りうる。「生体適合性ポリマー」なる語は哺乳動物系に対して 非毒性又はそうでなければ無害であるポリマーを意味する。生体適合性ポリマー の例にはアルギネートの非線維原性形態、並びにポリエチレングリコール及びリ ポソーム製剤が含まれる。この更なる生体適合性ポリマーの層はこの組成物を、 架橋化ポリマーマトリックスコーティングに対して免疫反応性を有し得る哺乳動 物に導入するときに極めて所望されうる。 好適な観点において、本発明の組成物は生体適合性アルギネートゲルの更なる 層を含んで成る。生体適合性アルギネートは実質的に 上記した通りのものである。この更なるアルギネート層は既に記載のアルギネー ト封入方法に従って適用できうる。 III.その他のマイクロカプセル組成物 本発明の方法は中空マイクロカプセルの調製において適用し得ることも理解す べきである。詳しくは、架橋化ポリマーマトリックス、例えばコラーゲンの層を ビーズのまわりに形成してよい。架橋化の後、内部ビーズ構造を溶解し、そして その内部から抽出し、架橋化ポリマー外殻又はマイクロカプセルが残る。特別な 例として、上記の通りのコラーゲンの層によるアルギン酸カルシウムビーズのコ ーティングの後、このアルギネートビーズを溶解させ、そしてコラーゲン外殻か ら除去する。Ca−アルギネートの溶解は例えば最初にアルギネートをゲル化する のに用いたカルシウムカチオンのキレート化により行える。エチレンジアミン四 酢酸(「EDTA」)又はエチレングリコールビス−(β−アミノエチルエーテル) −N,N−四酢酸(「EGTA」)がカルシウム及びその他の二価カチオンのキレー ト化に極めて有用である。アルギネートゲルが一旦溶解したら、それをカプセル 内部から、例えば周囲媒体への逃散により容易に除去できる。架橋化コラーゲン 外殻又はマイクロカプセルを様々な用途、例えば薬剤搬送系のための薬理製剤に 用いるか、又は他に更なるアルギネートもしくはコラーゲンコーティングの追加 の如き更なる処理にかけてよい。 関連の観点において、アルギネート封入化コアのないコラーゲンコーティング した生物材料を作り上げることが所望されうる。例えば、コラーゲンマイクロカ プセルを、適当な表面に対する付着についての生存要件を有する細胞のまわりに 形成させてよい。例えば、肝細胞及びその他の一次細胞は成長促進及び維持用の 細胞培養表層として改質プラスチックよりもコラーゲンを好むことが示されてい る。細胞をまずCa−アルギネートゲルの中に封入し、次いで架橋化ポリマーマト リックス、例えばコラーゲンでコーティングする。このようにしてCa−アルギネ ートゲルの溶解は架橋化コラーゲン微小球であって、注目の細胞を含み、規定の 孔質性を有し、且つ好適な細胞付着面を有し、また任意的なアルギネート外層を 有するものをもたらす。 IV.本発明の封入化生物材料についての利用 免疫反応による崩壊に耐える本発明の封入化組成物の向上した能力及び向上し た構造的特性はこれらの組成物が様々な工業的及び治療的用途において有用なも のにする。 A.移植可能な生物材料の封入 本発明の封入組成物は移植療法において極めて有用である。「移植」なる語は 、広義には本明細書において「宿主」又は「患者」と呼ぶ動物への外性生物材料 の導入を意味する。この外性材料は同一の宿主内の様々な箇所に由来するか、又 は「ドナー」と呼ぶ別の動物に由来しうるものであってよい。ドナー及び宿主は 同一でも異なる種であってもよい。同一の種に由来する移植は同種移植と呼び、 一方二種類の種との間では異種移植と呼ぶ。一般に、同一又は異なる種の二匹の 別々の動物との間での移植にとって、移植した材料に関する高まった免疫保護を 有する移植可能組成物を提供することが所望されるであろう。本発明の組成物は このような用途に極めて有用である。更に、移植組成物自体は宿主において有意 な免疫反応を及ぼすことがない。従って、移植療法において使用するとき、本発 明の封入化組成物は一般に架橋化ポリマーマトリックス層の上にアルギネートゲ ルの追加の層を含んで成るであろう。より好ましくは、移植すべき生物材料、例 えば細胞を第一アルギネートゲル内に封入し、次いで架橋化ポリマーマトリック ス層でコーティングし、そ して第二アルギネートゲル層でコーティングする。 本発明の移植方法にとって適当な好適な組織には分泌器官組織が含まれ、ここ でドナー器官から宿主への移植は宿主においてドナーの器官の機能が再現され、 これにより宿主の機能が代替される又は補助されることを意図している。当業者 の様々な組織のタイプの移植における本発明の方法の有用性を理解するであろう が、特に好適なドナー器官組織には膵臓半島細胞、肝細胞、神経細胞、腎皮質細 胞、血管内皮細胞、甲状腺細胞、副腎細胞、胸腺細胞及び卵巣細胞が含まれる。 宿主における機能性欠如又は不全を示す野生型及び組換細胞系の双方が本発明 の方法に組込まれ得、ここでそれらの宿主への導入は機能欠如又は不全を代替す るであろう。 極めて好適な例において、本発明の移植方法は膵臓半島細胞の移植に関連する 。半島細胞の好適な起源には例えばヒト、亜ヒト霊長類、ブタ、ウシ、ウサギ、 ラット、マウス等が含まれ、ヒト及びブタの半島が最も好ましい。 本明細書に記載の半島細胞の移植は真性糖尿病に苦しむ患者を処置するうえで 極めて有用でありうる。詳しくは、この処置方法は本発明の方法に従って封入し た有効な量の半島細胞異種移植片又は同種移植片の患者への導入を含んで成る。 有効な量は封入化細胞の量であって、糖尿病患者に導入したとき、患者の血液グ ルコース値の正常化をもたらすような量と定義される。正確な有効量は患者のサ イズ及び処置すべき特定障害の症度に一般に依存するであろう。一般に、かかる 有効量は処置を及ぼすのに十分な量の移植材料を確保するため、過剰量の封入化 組成物を含んで成りうる。 封入化組成物の移植は一般に、組成物に損傷を与えることなく封入化材料の懸 濁物の通過を可能にするのに十分なボア直径を有する 皮下組織注射を介する単純な注射により実施される。移植は切開手順の利用、又 は当業界公知のその他の方法によっても実施し得る。特定の移植方法は移植すべ き材料及び移植の箇所に依存してかわりうる。 移植のため、本発明の封入化組成物は一般に薬理組成物として処方されるであ ろう。特に、この組成物は一般に1又は複数種の薬理又は治療的に許容される担 体及び任意的なその他の治療成分と一緒に処方してよい。様々な所見が例えばGi lmanら(編)(1990)Goodman and GilmanのThe Pharmacological Bases of Therape ntics、第8版、Pergamon Press;Novel Drug Delivery Systems第2版 Norris( 編)Marcel Dekker Inc.(1989)及び RemingtonのPharmaccutical Sciences に記 載されている。それらの全開示内容は引用することで本明細書に組入れる。薬理 学的に許容される担体には水、含塩水、緩衝剤及び例えばMerck Index,Merck a nd Co.,Rahway,New Jerseyに記載のその他のの化合物を含むであろう。 B.細胞培養 本発明のマイクロカプセル組成物の向上した構造保全性は細胞培養法において も有用な利点を供する。この封入化組成物は細胞が一般の細胞培養法に適合しな い場合に極めて有用である。この非適合性は、細胞培養工程及び装置、例えば撹 拌、通気、材料の取り扱い等に関係する物理的な力に対する特定の細胞タイプの 感受性でありうる。他方、この非適合性は注目の細胞タイプの特定の性質の結果 、例えば培養槽への付着又は細胞の過剰分散でありうる。例えば膵臓半島細胞の 培養はいくつかの障害、例えば細胞の分散、培養槽への付着及び機械的撹拌によ る崩壊を強いる。Chaoら、Cell Transplation 1:51-60(1992)を参照のこと。 従って、本発明の封入化組成物は細胞培養技術においても有用で ある。詳しくは、培養すべき細胞をまず本明細書記載の方法に従って封入する。 固相支持体等に固定されていようと関係なく、本発明の封入化組成物の高められ た構造特性を有するこの封入化細胞を当業界公知の伝統的な培養技術に従って培 養することができうる。例えば、Feker and Tolbert,Sci.Am.248:36-43(198 5)を参照のこと。 上記の用途に加えて、当業者は本明細書記載の方法及び組成物が、経口又はそ の他の投与方法のための薬理搬送製剤の処方においても有用でありうることを理 解するであろう。 本発明を以下の実施例により更に説明する。これらの実施例は本発明の例示に すぎず、本発明を限定することは意図しない。 実施例実施例1−コラーゲンコーティング A.コラーゲン核形成条件の決定 Vitrogen-100(登録商標)溶液は 100mlの無菌濾過した 0.3%のコラーゲン溶 液pH2.0(0.012NのHCl)として市販されている。Vitrogen溶液を、(1)希薄酢 酸(「HOAc」)pH4.5(pH4.5に達するように水にHOAcを添加)で 4.4〜4.6 のpH に溶液が達するまで透析し、次いで希薄HOAc(1M)を用いてpHを 3.5に調整し 、そして希薄水酸化ナトリウム(NaOH)(1N)を用いて pH4.5にもどす(図1参照 、線分A);(2)6リットルの脱 H2Oに透析し、次いで1NのNaOHで 4.5にpH 調整する(図1参照、線分B);(3)(1)の通りに希薄HOAc透析し、次いで1N のNaOHで約10にpH調整し、そして1NのHOAcを用いて pH6.7に調整する(図1参 照、線分C)。このようにして得られるコラーゲン溶液は(1)よりも高い酢酸 ナトリウム濃度を有する。その他のコラーゲン溶液は1NのNaOHを用いてpH 6.6 〜6.9 に調整し、そしてコラーゲン核形成/沈殿を 530nmでの吸収の上昇と して光学的に測定した。 希薄有機酸溶液中のコラーゲン(線A及びCのそれぞれ)は高いレベルの光屈 折を示し(530nmでのAbs)、高めのレベルのコラーゲンフィブリル形成及び大きめ のフィブリルを示唆する。残留塩化物の存在下で核形成(線分B)は低めのフィ ブリル形成レベルを示した。 Vitrogen溶液(100ml)を6リットルのHOAc,pH3.5 に対して透析した。この透 析溶液を3日間にわたり4回交換した。吸光核形成アッセイはキュベットの中で 1.5gの2Xのスクロース溶液と混合するのに1gの透析コラーゲン溶液を必要 とする。コラーゲン−スクロース溶液のpHを1NのNaOHで pH6.2に調整し、そし て溶液の吸収をモニターした。図1Bにおいて、データーは追加的に添加したHO Ac(A=0.010ml,B=0.012ml,C=0.014ml)の関数としての核形成レベルの変 化を対比させている。このデーターは、核形成反応における酢酸濃度の上昇が巨 視的なコラーゲンファイバーの溶液依存性集成を阻害することを実証した。上記 の通りに力価検定したコラーゲンでコーティングした赤血球を以下に詳細の溶血 アッセイにかけた。 B.コラーゲンコーティング方法 封入化赤血球を含んで成るアギネートビーズのサンプルを、ビーズを食塩水2 mMの塩化カルシウム(「CaCl2」)溶液の中に懸濁することにより洗浄した。こ れらのビーズを低速(1000〜2000rpm)で遠心分離し、そして上清液を捨てた。こ の洗浄工程を繰り返した。ビーズを2Xのスクロース溶液(18.5%のスクロース 、2mMのCaCl2)に懸濁することにより2回洗い、次いで遠心し、そして上清液を 捨てた。 充填ビーズの容積に対して半容量の2Xのスクロース溶液を加えた。0.5Mの 2−(N−モルホリノ)−エタンスルホン酸緩衝液(MES)pH6.0 を0.02Mの MES の最終濃度となるようにビーズ懸濁物に加えた。希薄酢酸中の0.25〜 0.3%のコ ラーゲン溶液約 pH3.4をこのビーズ懸濁物に加え、1gのコラーゲン/1mlの充 填ビーズ容積のおよその比にした。1MのNaOHを加えて懸濁物のpHを約 6.2〜約 6.5にした。このビーズ懸濁物を試験管ローテーター上で室温で1時間回転させ た。 回転後、ビーズ懸濁物を1Xのスクロース溶液(9.25%のスクロース、2mMの CaCl2,10mMの MES,pH6.0)で希釈した。希釈懸濁物を遠心し、洗浄し、そして 上清液を除去して充填ビーズ容積を全容積の半分にした。0.1mlのEDC(1−エチ ル−3−(−3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩)溶液をビー ズ懸濁物に1〜4mg/mlの最終 EDC濃度/1mlの充填ビーズ容積にした。これら のビーズを直ちにボルテックスにかけ、そして手で30分振った。ビーズを4mMの CaCl2,0.5%のゼラチンを添加して媒体の中に希釈した。ビーズを遠心し、そし て上清液をデカンテーションした。ビーズを再び媒体の中に懸濁した。 C.コラーゲンコーティングしたビーズのアッセイ コラーゲンコーティングしたアルギネート封入化 RBCs (「コーティング化ビ ーズ」)をアルギネート封入化RBCs(「未コーティングビーズ」)と様々な試験 で比較し、そして細胞溶解の指標としてヘモグロビン遊離についてアッセイした 。 約10,000個の封入化 RBCビーズを食塩水、水のいづれかの中で、モルモット補 体又は抗ヒツジ RBC抗体及びモルモット補体の存在下でインキュベーションした 。アリコート(0.1ml)を各処理から20分、60分、150分及び 240分目において取り 出し、そして上容量の D rabkin試薬により上清液中のヘモグロビンの光学測定のために希釈した。ネガテ ィブコントロールとして操作した食塩水中に懸濁したビーズは実験中に溶血を示 さず、一方ポジティブコントロールを構成する水の中の懸濁物は図2Aに示すよ うにほぼ完全な即時溶血を示した。示している通り、ネガティブ食塩水コントロ ールはアルギネート封入化RBCs(R+S)又はコラーゲンコーティングしたアル ギネート封入化RBCs(X+S)に関して溶血を示さなかった。逆に、ポジティブ の水コントロールはアルギネート封入化RBCs及びコラーゲンコーティング化アル ギネート封入化RBCs(R+W及びX+Wのそれぞれ)についてほぼ完全な溶血を 示した。コラーゲンコーティングしたRBCsの低減した溶血レベルは追加のコーテ ィング工程の際に生ずる損失の結果を信じられる。モルモット補体又は抗体及び モルモット補体(「+C」と「+A+C」のそれぞれ)とインキュベーションす ると、コラーゲンコーティングしたRBCsは、アルギネート封入のみのRBCsよりも 明らかに低いレベルの溶血を示した。特に、コラーゲンコーティングしたビーズ 対未コーティングビーズの対比は、コーティングしたビーズが未コーティングビ ーズよりも補体活性による溶解に対してはるかに耐性であることを示した。同様 に、コーティング化ビーズは抗体依存性補体溶解によく耐え、一方未コーティン グビーズは 150分で完全な溶解を示した。 類似の実験において、約 5,000個のコラーゲンコーティングしたアルギネート 封入化 RBCビーズを食塩水、水のいづれかの中で、又は抗−ヒツジ RBC抗体及び モルモット補体と共にインキュベーションした。アリコート(0.1ml)を4時間後 に各処理から取り出し、そして上清液中のヘモグロビンの吸光測定のために4容 量の Drabkin試薬で希釈した。ここでも、ネガティブコントロールを担う食塩水 に懸濁したビーズは実験中に溶血を示さず、一方ポジティブコント ロールを構成する水中の懸濁物に図2Bは示す通りほぼ完全な溶血を示した。数 値は上記の三通りのコラーゲン核形成の力価を示し、そして図1Bに示す。 図2Bに示すように、上記の方法に従う酢酸塩のより正確な滴定はコラーゲン コーティングしたアルギネート封入化ビーズ中のほぼ完全な免疫バリヤーの形成 を可能にする。 コラーゲンコーティングの保全性の追加の例を図3に示す。コラーゲンコーテ ィングしたアルギネート封入化RBCsをEDTAで処理した。EDTAはカルシウムをキレ ートすることによりCa−アルギネートを溶解することを意図している。RBCsはマ イクロカプセルから遊離することが示された。 D.糖尿病のBalb/Cマウスにおける単一コーティングした及びコラーゲン架 橋化オーバーコーティングしたイヌの半島の生存対比 単一コーティングしたイヌの半島及びコラーゲン架橋化アルギネートオーバー (重)コーティングしたイヌの半島をストレプトゾシン処理したbalb/cマウス の中に腹腔内移植した。表1に示す通り、30日以上生存した糖尿病の動物の比率 は、単一コーティングしたイヌの半島よりもコラーゲン架橋したアルギネートオ ーバーコーティングしたイヌの半島で移植した動物の方が高かった。 以上は本発明を明確化及び理解し易くするために述べてきたが、当業者は本発 明の範囲を逸脱することなく様々に変更することができる。本明細書に引用する 公開物及び特許文献は全て引用することで本明細書にその内容を組入れるもので ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも一層の複合官能性ポリマーを含んで成る安定化マイクロカプセ ル組成物であって、前記ポリマーの層がコントロール可能な孔質性を有する安定 化架橋化複合官能性ポリマーマトリックスを含んで成る、組成物。 2.前記組成物が前記少なくとも一層の複合官能性ポリマーによりコーティン グされた生物材料を更に含んで成る、請求項1記載の安定化マイクロカプセル組 成物。 3.前記生物材料が前記少なくとも一層の複合官能性ポリマーによりコーティ ングされる前に最初に第一ポリマーゲルの中に封入されたものである、請求項2 記載の安定化マイクロカプセル組成物。 4.前記複合官能性ポリマーの層が架橋化コラーゲンを含んで成る、請求項1 記載の安定化マイクロカプセル組成物。 5.前記架橋化コラーゲンが架橋化I型コラーゲンを含んで成る、請求項4記 載の安定化マイクロカプセル組成物。 6.前記架橋化コラーゲンが架橋化ペギル化コラーゲンを含んで成る、請求項 4記載の安定化マイクロカプセル組成物。 7.前記複合官能性ポリマーの層が架橋化誘導化多糖類ポリマーを含んで成る 、請求項1記載の安定化マイクロカプセル組成物。 8.前記複合官能性アルギネートポリマーが複合アニオン及びカチオンアルギ ネートポリマーを含んで成る、請求項7記載の安定化マイクロカプセル組成物。 9.前記組成物が前記少なくとも一層の複合官能性ポリマーでコーティングさ れた少なくとも一層の生体適合性ポリマーを更に含んで成る、請求項1記載の安 定化マイクロカプセル組成物。 10.前記生体適合性ポリマーがアルギネートポリマーマトリック スを含んで成る、請求項9記載の安定化マイクロカプセル組成物。 11.前記生体適合性ポリマーがポリエチレングリコールポリマーマトリックス を含んで成る、請求項9記載の安定化マイクロカプセル組成物。 12.前記組成物が前記安定化架橋化複合官能性ポリマーマトリックスを通じる 分子量20,000ダルトンより大きい分子の拡散を制約する、請求項1記載の安定化 マイクロカプセル組成物。 13.前記生物材料が細胞又は細胞系である、請求項2記載の安定化マイクロカ プセル組成物。 14.前記細胞が膵臓半島細胞である、請求項13記載の安定化マイクロカプセル 組成物。 15.前記細胞が肝細胞である、請求項13記載の安定化マイクロカプセル組成物 。 16.前記細胞系が遺伝子操作細胞系である、請求項13記載の安定化マイクロカ プセル組成物。 17.前記第一ポリマーゲルがアルギネートポリマーマトリックスを含んで成る 、請求項3記載の安定化マイクロカプセル組成物。 18.前記架橋化複合官能性ポリマーマトリックスが長さゼロの縮合可能架橋剤 で架橋されたものである、請求項1記載の組成物。 19.前記長さゼロの縮合可能架橋剤がカルボジイミドである、請求項18記載の 組成物。 20.前記カルボジイミドが水溶性カルボジイミドである、請求項19記載の組成 物。 21.前記水溶性カルボジイミドが1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ ピル)カルボジイミド塩酸塩である、請求項20記載の組成物。 22.生物材料を封入するための方法であって、 前記生物材料を、架橋化可能な複合官能性ポリマーの溶液に入れる、ここでこ のポリマーは前記生物材料のまわりに核形成する; 前記核形成したポリマーを架橋して、コントロール可能な孔質性を有する架橋 化複合官能性ポリマーマトリックスの安定化層を生成する; ことを含んで成る方法。 23.前記生物材料を第一ポリマーゲルの中に封入し、それから前記生物材料を 複合官能性ポリマーの溶液の中に入れる、請求項22記載の方法。 24.前記ポリマーの核形成を、前記複合官能性ポリマー溶液のpH、塩濃度又は 温度の変更により開始させる、請求項22記載の方法。 25.前記生物材料を封入した前記第一ポリマーゲルが前記複合官能性ポリマー とは反対の正味の電荷を含んで成る、請求項23記載の方法。 26.前記複合官能性ポリマーの層が架橋化コラーゲンを含んで成る、請求項22 記載の方法。 27.前記架橋化コラーゲンが架橋化I型コラーゲンを含んで成る、請求項24記 載の方法。 28.前記架橋化コラーゲンが架橋化ペギル化コラーゲンを含んで成る、請求項 26記載の方法。 29.前記複合官能性ポリマーの層が架橋化複合官能性ポリマーを含んで成る、 請求項22記載の方法。 30.前記複合官能性アルギネートポリマーが複合アニオン及びカチオンアルギ ネートポリマーを含んで成る、請求項29記載の方法。 31.前記安定化層を前記少なくとも一層の複合官能性ポリマーでコーティング された少なくとも一層の生体適合性ポリマーでコーテ ィングすることを更に含んで成る、請求項22記載の方法。 32.前記生体適合性ポリマーがアルギネートポリマーマトリックスを含んで成 る、請求項31記載の方法。 33.前記生体適合性ポリマーがポリエチレングリコールポリマーマトリックス を含んで成る、請求項31記載の方法。 34.前記組成物が分子量20,000ダルトン以上の分子のマトリックスを通じる拡 散を制約するものである、請求項22記載の方法。 35.前記生物材料が細胞である、請求項22記載の方法。 36.前記細胞が膵臓半島細胞である、請求項35記載の方法。 37.前記細胞が肝細胞である、請求項35記載の方法。 38.前記第一ポリマーゲルがアルギネートポリマーマトリックスを含んで成る 、請求項23記載の方法。 39.前記架橋化複合官能性ポリマーマトリックスを長さゼロの縮合可能架橋剤 で架橋する、請求項22記載の方法。 40.前記長さゼロの縮合可能架橋剤がカルボジイミドである、請求項39記載の 方法。 41.前記カルボジイミドが水溶性カルボジイミドである、請求項40記載の方法 。 42.前記カルボジイミドが1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル) カルボジイミド塩酸塩である、請求項41記載の方法。 43.患者の特定の生物学的機能の欠如を特徴とする障害を処置する方法であっ て、前記患者に、前記特定の生物学的機能を発揮できる封入化生物材料の組成物 を投与することを含んで成り、ここで前記組成物は架橋化コラーゲンの層でコー ティングされた前記生物材料を含んで成る、方法。 44.前記障害が真性糖尿病であり、そして前記生物材料が膵臓半島細胞を含ん で成る、請求項43記載の方法。 45.細胞の培養方法であって、前記細胞を架橋化複合官能性ポリマーの層でコ ーティングし、そして前記細胞を培養することを含んで成る方法。 46.前記細胞をまずアルギネートの組成物で封入し、それから前記細胞を前記 架橋化複合官能性ポリマーの層でコーティングする、請求項45記載の方法。 47.前記架橋化複合官能性ポリマーの層が架橋化コラーゲンを含んで成る、請 求項46記載の方法。
JP8526955A 1995-03-03 1996-03-01 新規の封入組成物及び封入方法 Pending JPH11501514A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/399,295 1995-03-03
US08/399,295 US5916790A (en) 1995-03-03 1995-03-03 Encapsulation compositions, and methods
PCT/US1996/002816 WO1996027367A1 (en) 1995-03-03 1996-03-01 Novel encapsulation compositions and methods

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11501514A true JPH11501514A (ja) 1999-02-09

Family

ID=23578986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8526955A Pending JPH11501514A (ja) 1995-03-03 1996-03-01 新規の封入組成物及び封入方法

Country Status (6)

Country Link
US (2) US5916790A (ja)
EP (1) EP0814779A1 (ja)
JP (1) JPH11501514A (ja)
AU (1) AU5090996A (ja)
CA (1) CA2214084A1 (ja)
WO (1) WO1996027367A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008533015A (ja) * 2005-03-07 2008-08-21 ボストン サイエンティフィック リミティッド 腔内組織工学のためのマイクロカプセル化された組成物
JP2014502261A (ja) * 2010-11-10 2014-01-30 テンジオン, インク. 臓器強化のための注射可能な製剤

Families Citing this family (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5855613A (en) 1995-10-13 1999-01-05 Islet Sheet Medical, Inc. Retrievable bioartificial implants having dimensions allowing rapid diffusion of oxygen and rapid biological response to physiological change
TW586934B (en) * 1997-05-19 2004-05-11 Sumitomo Pharma Immunopotentiating composition
US6958148B1 (en) * 1998-01-20 2005-10-25 Pericor Science, Inc. Linkage of agents to body tissue using microparticles and transglutaminase
NZ540911A (en) 1999-11-12 2007-02-23 Mi Llc Method and composition for the triggered release of polymer-degrading agents for oil field use
US6818594B1 (en) 1999-11-12 2004-11-16 M-I L.L.C. Method for the triggered release of polymer-degrading agents for oil field use
EP1233751A1 (en) * 1999-11-29 2002-08-28 ADVANCED RESEARCH AND TECHNOLOGY INSTITUTE, Inc. Sustained percutaneous delivery of a biologically active substance
US6649384B2 (en) 2000-07-05 2003-11-18 Islet Technology, Inc. System and method for encapsulating biological material by applying electrostatic charge to capsules
US20040126900A1 (en) * 2001-04-13 2004-07-01 Barry Stephen E High affinity peptide- containing nanoparticles
WO2003066832A2 (en) * 2002-02-07 2003-08-14 The Research Foundation Of The State University Of New York Generation of new insulin cells from progenitor cells present in adult pancreatic islets
US6974592B2 (en) * 2002-04-11 2005-12-13 Ocean Nutrition Canada Limited Encapsulated agglomeration of microcapsules and method for the preparation thereof
KR101175774B1 (ko) * 2002-11-04 2012-08-21 오션 뉴트리션 캐나다 리미티드 다중 쉘을 갖는 마이크로캡슐 및 이의 제조 방법
US7311926B2 (en) * 2002-12-20 2007-12-25 Battelle Memorial Institute Biocomposite materials and methods for making the same
DE102004019241A1 (de) * 2004-04-16 2005-11-03 Cellmed Ag Injizierbare vernetzte und unvernetzte Alginate und ihre Verwendung in der Medizin und in der ästhetischen Chirurgie
JP2008515434A (ja) * 2004-10-08 2008-05-15 ジョージア テック リサーチ コーポレイション 静電ポテンシャルを用いたヒドロゲル中の細胞のマイクロカプセル化
DE102004055729A1 (de) * 2004-11-18 2006-05-24 Cellmed Ag Herstellung von zwei-oder mehrschichtig aufgebauten Mikrokapseln
US6969530B1 (en) 2005-01-21 2005-11-29 Ocean Nutrition Canada Ltd. Microcapsules and emulsions containing low bloom gelatin and methods of making and using thereof
US8034450B2 (en) * 2005-01-21 2011-10-11 Ocean Nutrition Canada Limited Microcapsules and emulsions containing low bloom gelatin and methods of making and using thereof
US20080206316A1 (en) * 2005-01-27 2008-08-28 Colin Barrow Chromium-Fatty Acid Compounds and Methods of Making and Using Thereof
US20080139649A1 (en) * 2005-01-27 2008-06-12 Barrow Colin J Fatty Acid-Benzenediol Derivatives and Methods of Making and Using Thereof
US20060228734A1 (en) * 2005-03-18 2006-10-12 Applera Corporation Fluid processing device with captured reagent beads
US9968120B2 (en) * 2006-05-17 2018-05-15 Dsm Nutritional Products Ag Homogenized formulations containing microcapsules and methods of making and using thereof
US20070134209A1 (en) * 2005-12-12 2007-06-14 Metafluidics, Inc. Cellular encapsulation for self-assembly of engineered tissue
DE602006020347D1 (de) * 2005-12-16 2011-04-07 Oxthera Inc Zusammensetzungen und verfahren zur oxalatreduktion
TWI285100B (en) * 2005-12-27 2007-08-11 Ind Tech Res Inst Surface modification of polysaccharide, the modified polysaccharide, and method of culturing and recovery cells using the same
JP2009533490A (ja) * 2006-04-07 2009-09-17 オーシャン ニュートリッション カナダ リミテッド 低い界面張力を有する物質を含む乳濁液およびマイクロカプセル、ならびにそれらを作製および使用する方法
CN101448527B (zh) * 2006-05-19 2013-12-18 香港大学 细胞-基质微球,制备方法和应用
NZ596403A (en) * 2006-06-05 2013-02-22 Ocean Nutrition Canada Ltd Microcapsules with improved shells with wax in the outer shell
US8168215B2 (en) * 2006-06-16 2012-05-01 Fmc Biopolymer As Alginate coated, collagen matrix cellular device, preparative methods, and uses thereof
CN101641087B (zh) 2007-01-10 2013-08-21 加拿大海洋营养食品有限公司 素食的微胶囊
CL2008002020A1 (es) 2007-07-12 2008-11-14 Ocean Nutrition Canada Ltd Metodo de modificacion de un aceite, que comprende hidrolizar gliceridos con una solucion de lipasa thermomyces lanuginosus, separar la fraccion de acido graso saturado de la fraccion de glicerido hidrolizado y esterificar los gliceridos hidrolizados en la presencia de candida antarctica lipasa b; y composicion de aceite.
MX2010001993A (es) 2007-08-23 2010-03-11 Intrexon Corp Metodos y composiciones para diagnosticar una enfermedad.
EP2205249B1 (en) 2007-09-28 2018-11-07 Intrexon Corporation Therapeutic gene-switch constructs and bioreactors for the expression of biotherapeutic molecules, and uses thereof
AR081743A1 (es) 2010-03-26 2012-10-17 Philip Morris Prod Fabricacion de capsulas de nucleo/caparazon de diferentes geometrias y tratamiento a partir de las mismas
WO2012122044A2 (en) * 2011-03-04 2012-09-13 Orthovita, Inc. Flowable collagen-based hemostat and methods of use
KR101536134B1 (ko) * 2014-09-26 2015-07-14 세원셀론텍(주) 연부조직 수복용 매트릭스의 제조방법
US11919941B2 (en) * 2015-04-21 2024-03-05 Purdue Research Foundation Cell-collagen-silica composites and methods of making and using the same
WO2017170487A1 (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 富士フイルム株式会社 製剤、製剤用部材およびそれらの製造方法
US10767164B2 (en) 2017-03-30 2020-09-08 The Research Foundation For The State University Of New York Microenvironments for self-assembly of islet organoids from stem cells differentiation
EP3993843A1 (en) * 2019-09-10 2022-05-11 Fundació Institut de Bioenginyeria de Catalunya (IBEC) Multi-layered cell capsules and uses thereof

Family Cites Families (60)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3972776A (en) * 1973-02-26 1976-08-03 Research Corporation Preparation of protein membranes containing microbial cells
DE2621974A1 (de) * 1976-05-18 1977-11-24 Max Planck Gesellschaft Verfahren zur herstellung eines zur kovalenten bindung mit biologisch aktivem material befaehigten traegermaterials
US4164559A (en) * 1977-09-21 1979-08-14 Cornell Research Foundation, Inc. Collagen drug delivery device
US4352883A (en) * 1979-03-28 1982-10-05 Damon Corporation Encapsulation of biological material
US4409331A (en) * 1979-03-28 1983-10-11 Damon Corporation Preparation of substances with encapsulated cells
US4391909A (en) * 1979-03-28 1983-07-05 Damon Corporation Microcapsules containing viable tissue cells
NO163060C (no) * 1981-03-13 1990-03-28 Damon Biotech Inc Fremgangsmaate for fremstilling av substanser som dannes av levende celler som produserer interferoner eller antistoffer.
US4407957A (en) * 1981-03-13 1983-10-04 Damon Corporation Reversible microencapsulation of a core material
SE441009B (sv) * 1982-03-08 1985-09-02 Kjell Nilsson Sett att immobilisera levande biomaterial i perlformiga polymerer
US4543332A (en) * 1982-03-29 1985-09-24 Miles Laboratories, Inc. Method for the preparation of spherical microorganism cell aggregates
US4798786A (en) * 1982-05-06 1989-01-17 Stolle Research And Development Corporation Living cells encapsulated in crosslinked protein
CA1196862A (en) * 1983-06-01 1985-11-19 Anthony M.F. Sun Microencapsulation of living tissue and cells
US4806355A (en) * 1983-06-06 1989-02-21 Connaught Laboratories Limited Microencapsulation of living tissue and cells
US4689293A (en) * 1983-06-06 1987-08-25 Connaught Laboratories Limited Microencapsulation of living tissue and cells
US4803168A (en) * 1983-09-01 1989-02-07 Damon Biotech, Inc. Microencapsulation with polymers
US4671954A (en) * 1983-12-13 1987-06-09 University Of Florida Microspheres for incorporation of therapeutic substances and methods of preparation thereof
US4663286A (en) * 1984-02-13 1987-05-05 Damon Biotech, Inc. Encapsulation of materials
US4749620A (en) * 1984-02-15 1988-06-07 Massachusetts Institute Of Technology Encapsulated active material system
US4744933A (en) * 1984-02-15 1988-05-17 Massachusetts Institute Of Technology Process for encapsulation and encapsulated active material system
US4956128A (en) * 1984-05-25 1990-09-11 Connaught Laboratories Limited Droplet generation
CA1215922A (en) * 1984-05-25 1986-12-30 Connaught Laboratories Limited Microencapsulation of living tissue and cells
DE3432923A1 (de) * 1984-09-07 1986-03-06 Joachim Prof. Dr. Klein Biokatalysator und verfahren zu seiner herstellung
NO166836C (no) * 1985-03-14 1991-09-11 Univ California Fremgangsmaate for behandling av et organtransplantat.
US4824916A (en) * 1985-03-15 1989-04-25 The Dow Chemical Company Water-insoluble, crosslinked, sulfonated aromatic polyamide
US4592098A (en) * 1985-05-10 1986-06-03 Herbert Magnes Liquid level control system
DE3617875C2 (de) * 1985-06-28 1993-10-14 Hitachi Plant Eng & Constr Co Verfahren zum Immobilisieren von Mikroorganismen
US4902295A (en) * 1985-08-26 1990-02-20 Hana Biologics, Inc. Transplantable artificial tissue
JPH021287A (ja) * 1986-12-25 1990-01-05 Terumo Corp 生体適合性材料、これを用いた医用材料およびマイクロカプセルならびにそれらの製法
GB8705464D0 (en) * 1987-03-09 1987-04-15 Atomic Energy Authority Uk Composite material
GB8723846D0 (en) * 1987-10-10 1987-11-11 Danbiosyst Ltd Bioadhesive microsphere drug delivery system
US5182111A (en) * 1987-11-17 1993-01-26 Boston University Research Foundation In vivo delivery of active factors by co-cultured cell implants
US4994388A (en) * 1988-04-15 1991-02-19 Solohill Engineering, Inc. Collagen-coated polystyrene microcarrier beads
US5264359A (en) * 1988-04-18 1993-11-23 Nitta Gelatin Inc. Methods for large-scale cultivation of animal cells and for making supporting substrata for the cultivation
GB8813773D0 (en) * 1988-06-10 1988-07-13 Kelco Int Ltd Alginate gels
US5041292A (en) * 1988-08-31 1991-08-20 Theratech, Inc. Biodegradable hydrogel matrices for the controlled release of pharmacologically active agents
US5306500A (en) * 1988-11-21 1994-04-26 Collagen Corporation Method of augmenting tissue with collagen-polymer conjugates
US5059416A (en) * 1989-06-26 1991-10-22 Warner-Lambert Company Zinc compound delivery system with improved taste and texture
WO1991001720A1 (en) * 1989-08-07 1991-02-21 Herman Wade Schlameus Composition and method of promoting hard tissue healing
EP0578631B1 (en) * 1989-09-20 1996-07-03 Vivorx, Incorporated Cell separation invention
GB8924795D0 (en) * 1989-11-03 1989-12-20 Secr Defence Encapsulated additives for polymers
WO1991007951A1 (en) * 1989-12-05 1991-06-13 Trancel Corporation Homologous guluronic acid alginate coating composition for in-vivo application and implantation and method of using same
WO1991009119A1 (en) * 1989-12-13 1991-06-27 Trancel Corporation Improved alginate microcapsules, methods of making and using same
AU7221691A (en) * 1990-01-23 1991-08-21 Terje Espevik Mannuronic acid containing alginate wound healing composition and method
US5084350A (en) * 1990-02-16 1992-01-28 The Royal Institution For The Advance Of Learning (Mcgill University) Method for encapsulating biologically active material including cells
US5227298A (en) * 1990-08-17 1993-07-13 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Method for microencapuslation of cells or tissue
JP3204675B2 (ja) * 1990-12-21 2001-09-04 積水化学工業株式会社 ハイブリッド型人工膵臓の製造方法
WO1994015589A1 (en) * 1992-12-30 1994-07-21 Clover Consolidated, Limited Cytoprotective, biocompatible, retrievable macrocapsule containment systems for biologically active materials
FR2686250A1 (fr) * 1992-01-16 1993-07-23 Coletica Compositions injectables contenant en suspension des microcapsules a base de collagene, leur utilisation biomedicale et des compositions pharmaceutiques.
US5334640A (en) * 1992-04-08 1994-08-02 Clover Consolidated, Ltd. Ionically covalently crosslinked and crosslinkable biocompatible encapsulation compositions and methods
US5286495A (en) * 1992-05-11 1994-02-15 University Of Florida Process for microencapsulating cells
US5762959A (en) * 1992-05-29 1998-06-09 Vivorx, Inc. Microencapsulation of cells
US5429821A (en) * 1992-05-29 1995-07-04 The Regents Of The University Of California Non-fibrogenic high mannuronate alginate coated transplants, processes for their manufacture, and methods for their use
WO1994012161A1 (en) * 1992-11-24 1994-06-09 Clover Consolidated, Limited Cytoprotective, biocompatible, retrievable macrocapsules
US5362478A (en) * 1993-03-26 1994-11-08 Vivorx Pharmaceuticals, Inc. Magnetic resonance imaging with fluorocarbons encapsulated in a cross-linked polymeric shell
AU673057B2 (en) * 1993-02-22 1996-10-24 Abraxis Bioscience, Llc Methods for (in vivo) delivery of biologics and compositionsuseful therefor
FR2703927B1 (fr) * 1993-04-13 1995-07-13 Coletica Utilisation d'une réaction de transacylation entre un polysaccharide estérifié et une polyamine pour former en milieu aqueux une membrane au moins en surface de particules gélifiées.
CA2157915A1 (en) * 1993-04-27 1994-11-10 Frank Gentile Membrane formed by an acrylonitrile-based polymer
US5487895A (en) * 1993-08-13 1996-01-30 Vitaphore Corporation Method for forming controlled release polymeric substrate
PT1418228E (pt) * 1994-01-13 2006-09-29 Rogosin Inst Processo de preparacao de uma biblioteca multicombinatoria de vectores de expressao de genes de anticorpos.
US5731417A (en) * 1994-04-25 1998-03-24 Becton, Dickinson And Company Cell culture substrates and method of making

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008533015A (ja) * 2005-03-07 2008-08-21 ボストン サイエンティフィック リミティッド 腔内組織工学のためのマイクロカプセル化された組成物
JP2014502261A (ja) * 2010-11-10 2014-01-30 テンジオン, インク. 臓器強化のための注射可能な製剤

Also Published As

Publication number Publication date
AU5090996A (en) 1996-09-23
WO1996027367A1 (en) 1996-09-12
EP0814779A1 (en) 1998-01-07
US6020200A (en) 2000-02-01
US5916790A (en) 1999-06-29
CA2214084A1 (en) 1996-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5916790A (en) Encapsulation compositions, and methods
CA1267851A (en) Coated transplants and method for making same
Orive et al. Biocompatibility of microcapsules for cell immobilization elaborated with different type of alginates
Chandy et al. Evaluation of modified alginate‐chitosan‐polyethylene glycol microcapsules for cell encapsulation
US6258870B1 (en) Gels for encapsulation of biological materials
US6287558B1 (en) Devices containing cells or tissue and an agent that inhibits damage by a host cell molecule
US5470731A (en) Coated transplant and method for making same
JPH07507550A (ja) 非繊維形成誘導性アルギン酸被覆移植体,その製造方法およびその使用方法
AU705108B2 (en) Novel encapsulation process by a gelling polymer
JPH11503170A (ja) 半透性容器内に収容すベき生きた組織または細胞を前処理する方法
WO1993008766A1 (en) Transplant protective coating
EP0599942B1 (en) A method of making biocompatible capsules containing cells
WO1988000237A1 (en) Covalent membranes
US6262255B1 (en) Non-immunogenic, biocompatible macromolecular membrane compositions, and methods for making them
Hsu et al. The collagen-containing alginate/poly (L-lysine)/alginate microcapsules
Ouyang et al. Novel multi-layer APPPA microcapsules for oral delivery: preparation condition, stability and permeability
JPH0685711B2 (ja) 細胞の繁殖方法