JPH11501145A - サブミクロン次元基準器の製作及び使用 - Google Patents

サブミクロン次元基準器の製作及び使用

Info

Publication number
JPH11501145A
JPH11501145A JP8524346A JP52434696A JPH11501145A JP H11501145 A JPH11501145 A JP H11501145A JP 8524346 A JP8524346 A JP 8524346A JP 52434696 A JP52434696 A JP 52434696A JP H11501145 A JPH11501145 A JP H11501145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grid
dose
grids
line
grating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8524346A
Other languages
English (en)
Inventor
エイ. フィルシュタイン,レオン
エル. ロジャーズ,ジョン
ノズ,アーサー
Original Assignee
アールエフエヌ テクノロジー,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アールエフエヌ テクノロジー,インコーポレイテッド filed Critical アールエフエヌ テクノロジー,インコーポレイテッド
Publication of JPH11501145A publication Critical patent/JPH11501145A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C5/00Photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/7055Exposure light control in all parts of the microlithographic apparatus, e.g. pulse length control or light interruption
    • G03F7/70558Dose control, i.e. achievement of a desired dose
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y35/00Methods or apparatus for measurement or analysis of nanostructures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/304Controlling tubes
    • H01J2237/30433System calibration
    • H01J2237/30438Registration
    • H01J2237/30444Calibration grids
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/304Controlling tubes
    • H01J2237/30433System calibration
    • H01J2237/3045Deflection calibration
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S430/00Radiation imagery chemistry: process, composition, or product thereof
    • Y10S430/143Electron beam

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 サブミクロンの次元基準器は、Eビームリソグラフにより、電子感知材料に形成された等寸法のライン及び空間の格子に実施化される。いくつかの格子は異なるそれぞれの電子の線量で材料に発生される。各線量に対し、複数個の格子がラインと空間とのインターフェースで異なるそれぞれのエネルギー堆積輪郭を形成している。1つの線量のところで、エネルギー堆積輪郭は異なる勾配値の全てに対して同じである。この線量を形成している格子は、基準器を形成している部分を有するものとして選定される。選定された格子におけるラインの幅、並びに、空間の幅は格子の周期と同じ正確度であると、絶対項で、知られている。かような加工物でもってした場合、測定システムに固有のシステマティックな誤差を決定することができる。この誤差が判ると、システムを介してなされる測定を正すために、保証ファクタとして、それを用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 サブミクロン次元基準器の製作及び使用 発明の背景 本発明は、ミクロン及びそれ以下の程度の小さな次元の測定に係わり、より具 体的には、所定の絶対値から既知の量だけづれる次元を有する基準器を製作し、 且つ使用する方法に関する。 歴史的に見た場合、技術の発達は目的物の長さ、及び、出来事の回数あるいは 持続期間を正確に測定する能力に複雑に絡み合っている。長さを減少させ、また 、回数を減らす測定を、より、(絶対項で)正確にすればするほど、技術進歩を 発達させるのに容認可能であった知識の詭弁を労する区域はより広くなる。 走査電子顕微鏡(SEM)の発明はこ発達で重要な役割を演じてきており、何 故なら、SEMが、従前には、最も詭弁を労する光学的顕微鏡でも、部分的に、 あるいは、完全に解決できなかった目的物を「見る」能力、時として「極めて上 手に見る」能力を備えていたためである。SEMにより、光学的像形成(約数ミ クロン)の.05ミクロン以下までの限界の延長が可能となった。 技術的に見た場合、SEMの発明は、フォトン(光子)の流れでなくてむしろ 有力な電子(電子)の流れを用いている像形成への革新的なアプローチに基づい てなされている。電子の波長はフォトンの波長よりもかなり短いので、分解能( 解像度)は、言い換えれば、「目的物を明瞭に見る」能力は極めて改良される。 事実、サブミクロンの特徴は、2次元あるいは3次元の輝度描写輪郭により、S EMのモニタに明瞭に像が形成されることである。 それ故、走査電子顕微鏡は、マイクロ電子装置の製造における場合のごとく、 小さな次元が臨界的である場合の目視及び測定の助けして必要不可欠な工具とな った。特に、現在、次元の小型化はミクロン及びサブミクロンの分野に進んだの である。 SEMは、また、今日のEビームリソグラフ機器のプロトタイプであった。こ の応用例に対する延長は、像発生に加えて、強力な電子を用いることができると いう認識から生じていて、電子感応材料に所望のパターンを「切り出し」、この ものにおいて、電子による露出があること、あるいは、ないことは、光学リソグ ラフでなされているごとく、次の現像により再生することができる。ハイコント ラスト及びハイ電子感応有機材料の利用可能性でもってした場合、いわゆるレジ ストのEビームリソグラフはミクロン及びサブミクロンの領域に急速に侵透して しまった。 しかし、高密度パターンへのEビームリソグラフの適用により、設計されたも のへのEビーム露出パターンの忠実度がビーム位置決めの精度だけでは抑制、即 ち、制御されず、また、露出中レジストに、また、支持基体に生ずる電子スキャ タリング(分散)の込み入った詳細によっても制御されるという認識が押し付け られた。パターン成形メカニズムの看破力は得られたので、2つの主要な構成要 素がパターンの縁部に、あるいは、そのパターンの縁部近くに堆積されたエネル ギーに寄与し、また、このように、パターン忠実性を画定するということが学ば れた。これら2つの構成要素は短範囲低角スキャタリング(約.1μmあるいは それよりも下)、いわゆる、前方スキャタリング、並びに、長範囲広角スキャタ リング(数ミクロン以上)、いわゆる、後方スキャタリングである。 やや皮肉的に言えば、SEMにおける像形成に対しての後方スキャタリング現 象の影響は、これらの電子のスキャタリング範囲がパターンの特徴の次元に匹敵 する場合、スキャタリング電子による広がりにより、縁部輝度がそれの鮮鋭度を 失うということが、だいぶ後になって、認められた。 より皮肉にも、SEMで像形成されつつある実際のパターンのための像の不誠 実性(信頼できないこと)を作り出す電子スキャタリングの同じ現象も、Eビー ム露出の間、設計されたものへの実際のパターンの不誠実性に対して責任がある 。後者の不誠実性は、仮に、1μmのレベルであってさえも、SEMにおける像 の不誠実性が知られていないことであるために、評価することができない。かく て、取り組むべき課題は、絶対項でのSEMにおける像不誠実性に本質的に影響 を及ぼすゆがみの大きさにどのようにしてアクセスするかのうちの1つである。 現在のEビームリソグラフ機器は、設計値からミクロンの数千分の1を越えて 逸脱しないそれの周期性の絶対精度を備えた格子を作り出すそれの能力に対して 認められている。リソグラフの感覚で、格子は、露出された、及び、露出されて いない領域の周期的連続によりレジスト材料に発生され、それにより、現像後、 介在空間を備えたラインが形成される。格子の周期値、即ち、ピッチは隣合うラ インあるいは隣合う空間の等価縁部間の距離である。電子スキャタリング誘導ひ ずみの対称の性質故に、Eビーム書き出しプログラムに組み込まれる極めて正確 なレーザに基づいた干渉計により制御されるごとく、正確なビームの配置を通し て極めて正確な格子周期性を達成することができる。ピッチを決定する等価縁部 の場合、これらゆがみは、Eビームパターン作成時、及び、SEM像形成時の両 方において、取り消される。しかし、解析格子における非周期素子、言い換えれ ば、ラインあるいはライン間の空間における非周期素子を構成する縁部の場合、 対称議論によりゆがみは二重となる。 或る条件では材料との強力な電子の相互作用により発生されるゆがみの存在に より、電子ビームリソグラフ技術により書かれたパターンの忠実性に対し制限が 課せられ、SEMで見られる目的物の像忠実性を低下させてしまう。パターンの 素子の寸法及び/またはこれら素子の相互の寸法的近接さが電子のスキャタリン グ現象での2つの主要な構成部材の範囲に匹敵する状態になる際に、これら不誠 実性の発生が作動すると経験的に知られている。翻って、これらの範囲は、入射 電子エネルギー及びパターンが形成される材料の特性に依存しているとして知ら れている。各電子のスキャタリング構成部材の範囲は準定量的レベルで知られて いるけれども、Eビームパターン作成時、及び、SEM像形成時に発生される電 子スキャタリング誘導ひずみの大きさは訂正的レベルでのみ知られている。その 結果、設計されたパターンの次元は、そうであるべき次元よりも大きく作られ、 パターンの実際の次元は、実際にそうであるよりも小さなSEMに像形成されて しまう。更に、SEM像形成において、充電(像の不誠実性に対する付加的な後 見体)が存在しない場合においても、ひずみの大きさはSEMの日々の性能の不 安定性により影響される。 原則として、SEM像形成で作動するこれらゆがみの大きさを明らかにする2 つのやり方だけがある。1つのやり方は、所与のSEM設定で所与の材料に対し て、及び、所与のパターン次元に対してゆがみの大きさが計算されるのを確実に 許す理論を開発することである。第2のやり方は加工物を作ることであり、その 加工物の幅は、高品質格子の周期性のごとく、絶対項で先天的に予め定められて おり、また、その加工物の、作動ゆがみに対する感度は、格子の周期で生ずるご とく、失われていない。かような加工物の助けでもって、この加工物のSEM像 形成で作動するゆがみの大きさは、既知の幅とSEMで測定されたごとき幅との 間の差として実験的に決定することができる。 マイクロ電子工学の製造観点から、最も多くの利益は適宜の基板により支持さ れたレジスト特徴の次元基準器から得ることができるようである。かような場合 、装置構成での最も重大な工程であるリソグラフの科学的に完全な制御を達成す ることができる。 発明の簡単な記述 本発明によれば、かような物品は、Eビームリソグラフにより、電子感応材料 、例えば、レジスト材料に形成された等寸法のライン及び空間の格子に実施化さ れる。基準器はそれ自体、部分、例えば、かような格子の中間部分に存在するラ インあるいは空間を有している。格子における各ラインは、基体の面に対して直 角な、あるいは、その基体の面に対してほぼ直角な縁部を備えた平行六面体の形 状を有している。少なくとも格子の中間部分において、ライン及び空間を同時に 描写する縁部は格子の半周期点に位置している。このために、ラインの幅は、構 成されたごとく、空間の幅に等しく、また、双方は、随意に予め定められる格子 の周期の半分の値に等しくされる。格子における最初のラインと最後のラインと の間の距離、並びに、各ラインの長さは選定された基板における電子後方スキャ タリングよりもかなり大きく選定される。 かような基準器を構成するため、レジスト材料は少なくとも2つの異なる格子 パターンに露出される。各パターンはインクリメンタル線量値の範囲にわたって 露出される。露出された材料の現像時、結果として得られる格子は、入射線量の 関数として、異なるそれぞれのライン幅を示す。しかし、ある線量値では、ライ ン幅は異なる露出パターンとは独立しており、言い換えれば、それは、その線量 値で、形成された異なる格子の全てに対して同じである。この線量で形成された 格子は、基準器を形成する部分を有するものとして選定される。 本発明の好適実施例においては、異なるそれぞれのライン幅対線量勾配を備え た格子の発生は、多数のづらされた露出パターンで行われる。各パターンは、材 料を多数回で露出するサブグレーティングパターンから成っている。所与のパタ ーンの場合、次々と起こる露出でのサブグレーティングパターンの位置は、任意 に選定された量だけ、ライン・空間インターフェースに対して直角な方向に、互 いにづらされる。このズレは、格子におけるライン・空間インターフェースでエ ネルギー析出の傾斜に影響を与える。異なるズレ量を異なるそれぞれの格子パタ ーンに対して用い、あるパターンに対してはズレ量はゼロである。 このようにして作られる工作物の重要性は、ラインの幅が線量値とは独立して いる選定された格子において、ラインの幅、並びに、空間の幅が格子の周期と同 じ正確度であると、絶対項で、知られており、その格子の周期はEビームリソグ ラフによりミクロンの千分のいくつかの絶対精度で作られると知られている。か ような物品を用いた場合、測定システムに固有のシステマティックな誤差を決定 することができる。この誤差が一旦判ったら、それを保証ファクタとして用いて 、システムを介してなされた測定を正すことができる。 作られ、そして、適切に証明されたごとく、一次基準器は、任意に選定された 基体に支持されているレジスト材料から作られている。この一次基準器から、二 次基準器を、上述した技術の延長バージョンを用いて、任意の電子メッキ可能な 材料で作ることができる。 本発明の特徴、並びに、それによって提供される利点を、添付図面に図示され ている特定の例を参照して、以下に、詳細に述べる。 図面の簡単な説明 図1は、典型的の格子の拡大断面側面図であり、 図2は、第1のスキャタリング値を有する格子におけるラインの縁部でのエネ ルギー堆積のグラフであり、 図3は、第2のスキャタリング値を有する格子におけるラインの縁部でのエネ ルギー堆積のグラフであり、 図4a乃至図4dは、等しい幅のライン及び空間を有している格子におけるラ インのためのビーム工程を示しているエネルギーガウスを図示しており、 図5a乃至は図5cは、通常の、三重の移動されていない格子及び三重の移動 された格子をそれぞれのためのエネルギーガウス示しており、 図6は、三重の移動されていない格子におけるラインのエネルギー輪郭のグラ フであり、 図7は、三重の移動された格子におけるラインのエネルギー輪郭のグラフであ り、 図8は、ウエハ上での格子パターンの配列を示しており、 図9は、2μmのピッチを有する格子のための測定されたライン幅対人射エネ ルギー線量のグラフであり、 図10は、4μmのピッチを有する格子のための測定されたライン幅対入射エ ネルギー線量のグラフであり、 図11は、4μmのピッチを有する格子のための測定されたライン幅対入射エ ネルギー線量の別のグラフであり、 図12は、4μmのピッチを有する格子のための測定されたライン幅対入射エ ネルギー線量の第3のグラフである。 詳細な説明 本発明及び測定学、即ち、計測学の分野におけるそれの応用例の理解を容易な らしめるために、本発明の原理の下にある理論、それに続き、その理論が実際に 実現されたものの例を、まず、説明する。 理論 一般的に言って、本発明はライン幅基準器の形成に係わっており、言い換えれ ば、本発明は所定の正確レベル内で知られている幅を有する物品の形成に係わっ ており、本発明により、測定システムの固有の誤差を正確に測定することができ る。本発明の好適実施例においては、この基準器は格子の一部を有しており、該 格子の中心ライン及び空間は各々格子周期性の半分に等しい幅を有している。言 い換えれば、ラインの縁部は格子の半周期点に置かれている。 計測学の科学によれば、加工物が次元基準器であるクレーム、言い換えれば、 それの特徴が既知の絶対値の次元を有しているクレームは、かような基準器を作 る方法に本質的に、あるいは、偶然的に証明基準が最終製品を有効にする場合に のみ、立証することができる。最も簡単な実験基準は所望の結果が達成されたこ とを証明する(あるいは、反証する)成形方法に対し偶然的な絶対ライン幅測定 である。この形式の測定は利用することができないので、証明基準に対する必要 性は、構成方法に必然的に本質的である理論により満たされねばならない。 適宜の基準の公式化は電子感応レジスト材料における電子スキャタリングの込 み入った詳細の理解に基づいている。3つの看破力の相互関連は、以降に説明さ れる理論的アプローチの最重要点を形成する。これらは、a)前方スキャタリン グによりライン・空間境界部にわたって発生されるエネルギー堆積輪郭の値の上 での半ピッチ点で課せられる特殊な対称要求事項と、b)実際の縁部配置とレジ ストに広げられた有効前方スキャタリングの値との間の因果関係と、c)半ピッ チ点で除外されるエネルギー堆積輪郭の値を変えるために広げられた有効前方ス キャタリングのバラツキを生じさせるための実際の手段とである。Eビームリソ グラフで発生された格子におけるパターン形成機構に適切な広く受け入れられて いる理論概念に関係したこれら特殊な特徴は、求められた基準を打ち立てること に導かれる結論の演繹鎖のための論理的根拠を与えている。 このアプローチの場合の開始点は、Eビームリソグラフにより発生された格子 におけるエネルギー堆積をモデルとするエネルギー堆積勾配即ち輪郭の分析形状 の分析である。この分析に対する準備として、Eビームリソグラフの実際の態様 (アスペクト)、及び含まれるファクタの数学的表示即ち表現を説明する。 図1は、本発明の原理に従った次元基準器を実施化し得る形式の典型的な格子 の断面図である。その格子は、いわゆるレジスト材料のごとき適宜の電子感応材 料に形成されたライン10及び空間20のパターンから成っている。このレジス ト材料をシリコンウエハのごときいずれの任意の基体30に支持することができ る。周知のごとく、このパターンは、レジスト材料を基体に堆積し、所望のパタ ーンに従って電子ビームでレジスト材料を選択的に露出し、次いで、レジスト材 料を現像することにより作ることができる。ネガティブ式のレジスト材料を用い る場合、現像工程により、露出されていない部分が除去され、空間20を形成す る。残りの、レジストの露出された部分はライン10を構成する。あるいは、ポ ジティブのレジスト材料を用いる場合、露出された部分は除去され、そして、露 出されていない部分は残ってラインを形成する。 実際において、Eビーム露出格子は、露出された、そして、露出されていない 領域の周期的な連続により、レジスト材料に発生され、それにより、現像後、ラ イン及びラインの不在(空間)が形成される。所望の周期性を維持するために、 工程寸法(いわゆるピクセル)に乗ぜられたあるライン及びある空間におけビー ム工程の全数は格子のピッチに等しくなければならない。等しいライン・空間デ ザインの格子は、次いで、定義により、空白にされていないビームを(ネガティ ブレジスト材料の場合)ラインを越えて移動させることにより、また、空白にさ れたビームを、同じ工程数で、ギャップを越えて移動させることにより発生され 、各工程は所望とされるピッチを発生させるのに必要とされるものの半分に等し い。 入射電子ビーム及び先に述べた長範囲の及び短範囲のスキャタリングは対称的 であり、且つ、統計的にランダムな性質のものであるので、ガウス関数:exp(- X2/β2)、ここで、βはビームの広がりあるいは所与の形式のスキャタリング をパラメトリックに示しており、それによってそれらを表示することは常習的な ことである。Eビーム書き出しプログラムにおけるビームの広がりが前方スキャ タリングの広がりよりも小さく、あるいは、それとほぼ同じであるが、後方スキ ャタリングの広よりもかなり小さいということは知られているので、(β2 F+β2 B1/4に等しい有効前方スキャタリングを導入するのに便利であり、且つ、適 している。有効前方スキャタリングのこの定義は、それの値を実験的に変える2 つの方法があって、ビームの焦点をぼかすことによりビームβBの幅を変えるか 、あるいは、Eビーム書き出しプログラムの加速電圧を変えることにより前方ス キャタリングβFの初めの値を変えるかのいずれかを行っているのを意味してい る。有効前方スキャタリング範囲を示している個々のガウス関数を、ガウス自体 の広がりに影響するそれ自体のβに代入することができると仮定する。 このように、等しいライン・空間の格子を、1ライン当たり或る数のガウスの シーケンスとして、また、1空間当たりの同じ数のガウスの不在として数学的に 表すことができる。次いで、格子を構成しているガウスの数の総和は格子のライ ン及びギャップの縁部近くの区域を含む、あるいは、その格子のライン及びギャ ップの縁部で、格子にわたってエネルギー堆積関数をエミュレートする。 格子にわたるガウスの総和は極めて広い隔絶されたライン、言い換えれば、極 めて多い数のガウスから成るラインにおけるエネルギー堆積関数の分析により、 かなり単純化され、多数のガウス x ピクセル寸法は後方スキャタリングの広 がりよりもかなり大きくなる。本質的には、かような極めて広いライン(VWL )はそれ自体ピクセル寸法に等しいピッチの格子である。VWLを構成するガウ スの数の総和は以下の結果を与える。即ち、ピクセル寸法に対するβの比が.8 86よりも大きい限り、VWLの中間点におけるエネルギー堆積関数は一定の平 坦な振幅を有しており、かくて、βの不変量である。それ故、適切なピクセル寸 法でもってした場合、VWLの中間点におけるエネルギー堆積に対する前方及び 後方スキャタリング双方の寄与はそれの自身を有しているが、一定の振幅を有し ている。 格子の場合、後方スキャタリングガウスの数の総和により、格子のピッチに対 する後方スキャタリングβの比が.886よりも大きい限り、格子の中央部分に わたって、ラインの中間における、また、ギャップの中間における同じ一定の振 幅寄与が与えられる。この発見により、「有効前方スキャタリング」は格子にお ける空間・ラインインターフェイスにわたってエネルギー堆積カーブの平坦でな い振幅に関与すある。 2μmピッチの格子における空間・ライン境界にわたるエネルギー堆積輪郭の 空間的形状は図2に示されている(ピッチの値は例としてのみ選定されている) 。輪郭32は、βが.050μmに固定された状態で、個々の前方スキャタリン グガウス34の数の総和の結果である。格子を構成するガウス間の分離は.02 5μmである。ダッシュの付された垂直ラインは格子の半ピッチ点を、言い換え れば、所望とされる縁部配置を示しており、ダッシュの付された水平ラインは引 用されたパラメータの前方スキャタリングガウスでのみ仮定的に露出されるVW Lの中間点(以後、HAVED−VWLという)におけるエネルギー堆積の計算 された半振幅値を示している。 後に記載される対称の考慮によれば、格子におけるエネルギー堆積の計算され た値は、ラインを形成する第1のガウスの中心からピクセルの幅の正確に1/2 である点でHAVED−VWL値に達する。空間区域において、この点の左では 、エネルギー堆積はHAVED−VWLに相対して減少し、半ピッチ点の右では 、ライン区域において、エネルギー堆積の値はHAVED−VWLに比較して増 大する。対称の故に、同じ効果が図2には示されていない格子のラインの他方の 側で生じる。かくて、HAVED−VWLも、ラインを形成する最後のガウスの 中心からピクセル距離の半分である点で、ラインの右側に生ずる。ラインの左側 及び右側でのこれら2つの点は半ピッチ点である。何故なら、それらの分離は、 格子の定義により、格子の半分の周期性に等しいからである。 それ故、縁部位置決めを介して決定されるごとく、ラインの幅は2つのファク タ:即ち、輪郭から推測されるエネルギー堆積の値、及び、現像剤の強度のマッ チする組み合わせに依存している。ネガティブレジスト材料の場合、現像剤の強 度は、エネルギー堆積の値が現像剤の濃度により画成されている現像剤の不溶解 性しきい値を越えない材料のこれら区域を溶解し、そして、除去するそれの能力 である。それ故、縁部の配置を、さまざまな強度で現像剤を適用することにより 、少なくとも定性的に跡をたどることができる。「公称」強度の現像剤を適用し た場合、言い換えれば、レジストがHAVED−VWL点まで溶解される場合、 縁部は半ピッチ点に置かれ、中心線の幅は空間の幅に等しい。その結果、公称強 度よりも下の強度の現像剤は縁部を「空間」区域に置き、その結果、ラインの幅 は空間の幅よりも大きくなる。逆に、公称強度よりも上の強度の現像剤はライン の幅を空間のものよりも小さくさせる。 図3は、前のケースと同じ距離だけ分離されたガウスの総和を介して、しかし 、有効前方スキャタリングβ=.125μmで、2μmピッチの格子の場合の、 再び計算されたエネルギー堆積輪郭の形状を図示している。一定ビーム電流でな される実際の露出をエミュレートするために、この場合の個々のガウスの振幅は 、β=.125μmでガウス下にある区域がβ=.050μmを備えたガウスの 場合のものに等しくなるよう調節されている。2つの計算された輪郭(図2及び 図3)の直接比較試験によれば、同じ格子における有効前方スキャタリング値を 変えるだけにより、ラインで、また、空間区域でのエネルギー堆積が深く影響さ れるということが示される。理解されるとおり、空間区域の当量位置では、小さ な β格子におけるものよりも多くのエネルギーが大きなβ格子に堆積されるが、ラ イン区域では、それら2つの間の相対的な差が逆転される。数学的に言って、β 値のバラツキは、同じピッチの格子において、空間・ラインインターフェースに わたりエネルギー堆積輪郭の勾配を著しく修正した。しかし、βバラツキにも拘 らず、空間・ラインインターフェースのところに、言い換えれば、半ピッチ点の ところに、正確に置かれているパリティの特異点が存在し、そこでは、エネルギ ー堆積値は不変に保たれ、即ち、数学的に言えば、各格子におけるその点でのエ ネルギー堆積値、言い換えれば、HAVED−VWLの保存が対称を基礎とした 要求事項により実施しなければならないので、βのバラツキとは不変である。 対称の考えによれば、HAVED−VWLに等しいエネルギー堆積輪郭上での 点が等しい幅のライン及び空間の格子に対する半ピッチ点で正確に生じることが 本質的に証明されている。この概念を図4a及び図4bに関連して更に説明する 。図4a及び図4bは、2つの幅広い、等しいライン/空間格子を示しており、 格子の各ラインは一群の等しく離隔されたガウス40により発生されている。図 4aに示されているごとく、ピクセルは隣接したガウス間の距離である。 公称点Pは、そのライン(図4a)の最も左のガウスの左へピクセルの半分の ところに置かれた1ラインの左側に画成されている。公称点P’は、これもライ ンの右のガウスからピクセルの半分のところに置かれた、他の格子におけるライ ンの右側に(図4b)、画成されている。P’がPに一致するように第1の格子 上に、第2の格子が上に置かれる場合、結果として、極めて幅広いライン(VW L)を構成する連続したガウスの配列となる。ガウスの前方スキャタリング(β )が.886ピクセルよりも大きい場合、これらガウスの総計はラインを横切っ て一定であり、また、値Sに等しい。2つの格子は同じなので、それらが分離さ れる際、Pのところの総計値はP’のところでの総計値に等しくなければならず 、それ故、S/2に等しくなければならない。言い換えれば、HAVED−VW Lは半ピッチ点で生ずる。 この概念も、対称的な非ガウスでなる格子に当てはまる。βが.886ピクセ ルよりも大きいガウスよりも非ガウスが、全ての点で、幅広い場合、格子の重畳 からなる幅広いラインは、再び、総計値Snを備えた平坦な頂部を有する。個々 の格子では、P及びP’での値は双方ともSn/2でなければならない。 先に述べた現像プロセスにより、各格子での相対縁部配置を演繹することがで きる。小さなβ格子におけるエネルギー堆積輪郭の傾斜は大きなβ格子でのそれ よりも急勾配なので、小さなβ格子におけるラインの縁部は、同じ、しかし、公 称の強度の現像剤が適用されない限り、大きなβ格子における縁部よりも半ピッ チ点近くに位置される。このことは、現像強度の同じ範囲内で公称現像剤を除い て、所望のもの(即ち、半ピッチ点)からの実際の縁部配置の偏差の大きさは、 いわゆる、縁部幅バラツキの大きさは、同じピッチの格子においてβの関数でな ければならないことを意味している。翻って、この事実により、現像剤の強度を 関数として、同じピッチの格子でこれら現像剤により決定的にされた、設計値か らの実際のライン幅のズレの大きさがβ値の選択によってパラメトリックに影響 されなければならないという結論に帰着される。この理由で、カーブ−中心線の 実際の幅対現像剤の強度−は、同じ組の現像剤を適用する限り、大きなβ格子の ための同様なカーブよりも小さなβ格子のための現像剤の強度のゆっくりと変化 する関数であるということに、当然の帰結として、なる。その組が公称現像剤を 含む場合、2つのカーブはパリティの共通した特異点、即ち、公差点を有してい なければならず、そこでは、各格子におけるライン幅は設計値からづれてはなら ず、何故なら、対称要求事項により、縁部の配置は所望の位置で、即ち、半ピッ チ点で実施されているからである。 数学的に言えば、この理論は、半ピッチ点で排他的に課せられ、且つ、等エネ ルギー堆積よりもむしろ、等しいライン幅の用語で表現されているβ不変条件を 同一視している。本質的に、この同一視により、基準器の製造に用いられるべき 次元立証基準が確立される。何故なら、その基準により、公差点を測定する、絶 対的でなくして相対的なライン幅の測定により最終製品の実際的確認が与えられ るからである。 実際において、2つのカーブの公差点を正確に測定するためには、それらの間 に十分に大きな斜面差を作り出す必要がある。理論では、斜面差は用いられるβ s間の差により定義されているので、短い範囲βにおける2回から3回の折り曲 げの差は、公差点の正確な実験的決定には十分であるべきである(図2及び図 3参照)。 これらの検討は実際的な状況に対して有効のまま残っている。その実際的な状 況では、現像剤の強度は一定に保たれているが、一定電流での入射線量は公称線 量の上下に変化し、言い換えれば、格子における半ピッチ点でのVWLの半振幅 点に達するのに必要とされる線量の上下に変化する。線量は、電子ビームがレジ スト材料を露出する期間であるドウェルタイムを変化させつつ電子ビーム電流を 一定に保つことにより、最もよく、変えられる。入射線量のバラツキは、現像剤 の強度のバラツキに対して類似の、しかし、逆の効果を有している。かくて、現 像剤の強度が一定に保たれ、しかし、入射線量が公称線量よりも上に増加した場 合、半ピッチ点でのエネルギー堆積は現像剤の不溶解性しきい値よりも大きく、 また、このしきい値は半ピッチ点よりも下のエネルギー堆積カーブ上の点で生ず る。ネガティブレジスト材料の場合、次いで、現像されたライン幅は半ピッチ値 よりも大きい。同様に、入射線量が公称点よりも下に減少した場合、現像された ライン幅は半ピッチ値よりも小さい。設計値からのズレの大きさが直接βに依存 している点で、βの効果はそのまま残っている。 公称線量の値を決定するために、さまざまな格子が作られ、ライン・空間イン ターフェースではエネルギー堆積カーブは異なっている。レジスト材料は増分( インクリメント)線量値の範囲にわたって異なる格子パターンに露光される。公 称線量では、エネルギー堆積カーブは半ピッチ点で交差する。それ故、このこと が生ずる線量は公称線量と識別される。 エネルギー堆積カーブがライン・空間インターフェースで異なるそれぞれの斜 面を有している状態で異なる格子を作ることは、ある格子パターンから次のもの へβを変えることにより、理論的には、達成され得る。先に述べたとおり、この バラツキは、電子ビームの焦点をぼかすことにより、及び/またはEビーム書き 出しプログラムの加速電圧を変えることにより達成することができる。しかし、 これら技術の双方は、それらに関連したある種の実験的困難性を有している。そ れ故、βを変える必要のないライン・空間インターフェースでエネルギー堆積の 傾きを変える異なるアプローチを用いることが好ましい。 本発明によれば、ラインと空間とのインターフェースのところでのエネルギー 堆積輪郭を、固定されたβのところで、多数回移動し及び移動していない格子に より変えることができる。この概念は、図5a−図5cに関連して説明する。図 5aは、「ノーマル」即ち単一露出格子の場合のビーム工程に対応するガウスを 示している。各工程で、電子感知材料は線量Dで電子ビームに露出され、ここで 、Dは(斜線により示されている)ガウスの下での区域の積分を示している。図 5bは三重の移動されていない格子の場合のガウスを示している。この格子の形 成において、レジスト材料は3つのサブグレーティングパターンに次々と露出さ れる。言い換えれば、電子ビームは、各サブグレーティングパターンに対し一回 、計三回基板上を横切る。各サブグレーティングパターンに対し、材料は線量D /3で電子ビームに露出される。3つのサブグレーティングパターンの各々は互 いに整合され、それにより、3つの露出の累積効果は図5aの単一露出格子と同 じ電子ビーム線量を受領する格子を形成することである。 図5cは、3回移動された格子の場合のサブグレーティングパターンの構成を 示している。図5bの格子のごとく、ビームは3つのサブグレーティングパター ンに従って3回材料を横切り、各露出中、材料はD/3の線量を受領する。しか し、この構成において、サブグレーティングパターンの位置はあるものから次の ものへ移動される。より具体的には、図5cの頂部列に示されている第1の露出 中、サブグレーティングパターンは通常の即ち3回の移動していない格子に整合 された中央位置に置かれている。図5cの中間列に示されている第2の露出の場 合、サブグレーティングパターンの位置は2つのピクセルに等しい距離mだけ、 第1のサブグレーティングパターンの位置から右へ移動される。電子ビームの第 3のパスの場合、サブグレーティングパターンは第1のサブグレーティングパタ ーンの位置から左へ同じ距離mだけ移動される。この移動の効果は、各ライン/ 空間インターフェースで、最初の2つのピクセルのところでの正味の線量がD/ 3であり、次の2つのピクセルのところでの正味の入射線量が2D/3であり、 そして、ラインにおける全ての残りのピクセルがDの入射線量を有しているとい うことである。複数回移動された格子を構成する固定されたβガウスの適切な数 の総和により、移動値を変えることで、エネルギー堆積輪郭をβのバラツキが達 成するのと同じやり方で修正することができるということが証明される。 注意されるべきは、複数回露出格子における露出回数に対して3の値、及び、 移動の距離に対する2つのピクセルの値は単なる例にすぎない。何等適宜の数、 n、を露出回数に対して選定することができる。好ましくは、nは奇数であって 第1のサブグレーティングに相対して対称性を与えている。各露出時、線量は、 露出回数により除されたノーマル格子に対する入射線量D、言い換えれば、D/ nに等しい。同様に、何等適宜の値を、移動の距離mに対して選定することがで きる。これに関し、値mはピクセルの整数に等しい必要はない。 異なる前方スキャタリングβsでもって、2つのノーマル格子における公称点 で正確な半振幅値HAVED−VWLを得ることを前提とした対称性に関する考 慮は、ノーマル及び複数回移動した格子を利用した場合、並びに、複数回移動さ れていない及び複数回移動した格子を利用した場合に適用可能である。複数回移 動した格子の場合は図4c及び図4dに示されている。これら2つの図は、それ ぞれ、2つの同じ3回移動した格子のためのガウスを示している。2つの格子が 互いに重ねられていて2つの半ピクセル点P及びP’が一致している場合、平坦 な頂部総和値Ssが達成される。2つの移動した格子が分離している場合、点P 及びP’の値はこの総和値の半振幅値のところでなければならない。言い換えれ ば、同じ対称要求が、ノーマルな移動されていない格子に存在するごとく、3回 移動した格子に課せられる。 複数回移動していない格子及び複数回移動した格子を構成する前方スキャタリ ングガウスの数値的総和により、入射線量を関数として、ライン幅の傾斜の実験 的に観察できる差を予言される。これは図6及び図7のグラフで見ることができ る。図6は前方スキャタリングに対する後方スキャタリングの異なる比で3回移 動されていないラインの場合のライン幅対線量を示し、図7は同じ比の値で3回 移動されたラインの場合のライン幅対線量を示している。格子の移動が約1.5 βであり、また、ピクセル寸法が約.5βである場合、3回移動した格子と3回 移動していない格子との間のライン幅バラツキの傾きのほぼ3:1の比が存在す る。 これらの条件は不必要な複雑さを招かないから、交差の理論的に予言された発 生の実験的確認は保証された。これらの実験は、サブミクロン及びサブ半ミクロ ン基準器構成の実際性を研究し、そして、これら基準器を実行することに対する 修正即ち変形を構成している。 実験例 以下の例は、理論の予言された交差効果をはっきりと見ることができ、また、 結果として、その理論の予言された交差効果を、測定装置のシステマティックな 誤差を決定するための基準器の実際上の形成に利用することができることを示し ている。理論の論理に続いて、線量範囲で等しいが、可変のピッチの3回の移動 された、また、3回の移動されていない格子を作成するのに必要なリソグラフ相 を、公称のものを含め、まず記載する。その場合、交差点を正確な態様で識別す るのに必要なSEMを基礎にした相対ライン幅の測定に開発された度量衡学的な 相、言い換えれば、方法論を詳しく述べる。公称線量が、対称で、格子のピッチ 及び移動に関して不変である理論的基準の助けを借りてデータを分析する。 A.リソグラフ相 この例のリソグラフ相は次の工程を含んでいる。即ち、a)3回の移動された 、また、3回の移動されていない等しいライン・空間格子のためのパターン設計 の工程、b)現像を含み、レジストの前及び後露出処理の工程、そして、c)設 計された全てのパターンの実際のEビーム露出の工程。 第1の工程として、ノーマルな3回移動されていない、そして、3回移動した 配置の1μm及び2μmの等ライン・空間格子のパターンは、ウエハ上に、レジ スト材料のその後の露出のために、Eビーム書き出しプログラムに設計された。 それぞれ.100μm、.140μm、.200μm及び.250μmの移動を 有する4つの移動したパターンを、2μm及び4μmピッチの格子の各々につい て準備した。全てのパターンの幅、言い換えれば、格子における最初と最後のラ イン間の距離は電子後方スキャタリングの距離よりもかなり大きかった。同様に 、格子におけるラインの長さは、また、後方スキャタリングの距離よりもかなり 大きかった。この特定例において、各パターンの幅、並びに、各ラインの長さは 100μmであった。このように、各格子の中央部分内のかなりの寸法の区域が 作られ、そこでは、格子における電子スキャタリングの性質により、いくつかの ラインは、所与の線量で同じ幅を有していた。このアプローチは測定の現実的ロ ジ スティックをかなり単純化する。 この種々のピッチ並びに移動値は、公称線量及びシステマティックな誤差不変 基準により、交差点決定の精度を評価するのに十分である。 次に、広く用いられているハイコントラストネガティブレジスト(シップリー (Shipley)によるSAL603)をシリコンウエハ上にスピンコートし、それに より、.5μmのレジスト厚に近いものを得た。前及び後露出レジスト処理を、 科学文献で推賞されている温度で、また、製造者により行って最も強化されたハ イコントラスト性能を達成した。ウエハを、.54規定強度の現像剤溶液MF− 312に沈めることにより、現像を行った。 設計されたパターンに従ってウエハのEビーム露出を、40kVの加速電圧で 作動する市場のEビーム書き出しプログラム(キャンブリッジ(Cambridge)によ るEBM−150)で実施した。.050μmのピクセル寸法を用い、また、露 出は、各格子がそれ自身の露出分野の中央で記録されるようになっていた。これ らの条件で、格子の中央部分での物理的ライン幅に対するビーム配置歪の効果は 機器明細書により省略可能であった。ほぼ.050μmのビームスポット寸法で 、ビーム電流のバラツキは、露出中、公称値の2%内に保たれた。SEMに基づ いたライン幅の測定を容易にするために、同じ全てのパターンをそれぞれの列に 沿ってウエハ上に配列し、それの隣の右への各同じパターンには、その隣のもの に与えられる線量に相対して等増分線量が与えられた。ピッチにより、あるいは 、移動により、全ての同一でないパターンが列に沿って配列された。結果として 得られる格子パターンの配列は図8に図示されている。複数露出格子の各々にお いて、同じ列上に位置しているパターンに属した3つのサブグレーティングの各 々には、移動値とは独立して、同じ列上に位置しているノーマル格子に付与され る線量の1/3が与えられた。 引用した機器の設定に対して、「ノーマル」格子に与えられた開始入射線量は 1.75μC/cm2であった。.25μC/cm2の増分において、入射線量は 7μC/cm2に上げられた。 B.度量衡学的相 ライン幅の測定は各格子の中心近くで行われた。用いられた機器はBIO−R AD、モデルDL−3006によりSEMであった。この顕微鏡はデジタル式ス キャンジェネレーターであるLaB5ガンと、ライン幅測定ソフトウエア/ハー ドウエアパッケージとを備えていた。ピーク対ピークライン幅測定アルゴリズム を用いた。SEM較正及び他の機器設定を、測定を通して同じに保つあらゆる努 力を行った。5kVのSEM加速電圧を、2つの張り合う要求事項間の妥協案と して用いた。より具体的には、信号のゆがみを低減させるために低電圧が望まし い。他方、この要求事項を満足した低電圧では、ガン輝度は測定の適切な生産性 を達成するには不十分である。 ウエハ上の各列に沿って測定されたライン幅は、列上の同じパターンに対して 、入射線量へのライン幅の従属性を示した。次のところで述べるごとく、複数対 の列に対する結果の比較により、物理的ライン幅が設計値に等しいということが 理論により要求されている交差点が識別される。交差点の正しい決定を保証する ために、各線量でのライン幅を、実際のライン幅に対して同じ相対項で測定しな ければならない。これは、ランダムな誤差を最小にしなければならず、また、測 定方法に固有のシステマティックな誤差を、測定されるべきライン幅とは独立し たものにしなければならないということを意味している。 ランダムな誤差は、所与の機器設定に対して統計的に分布された機器不安定特 定により発生され、また、原則として、測定されるべき機構の幅とは無関係であ る。通常、最も有望な作動条件を確立し、且つ、維持することにより、また、デ ータ点当たりの測定回数を増やすことにより、そのランダムな誤差の大きさを十 分に小さく保つことが可能である。 SEMを基礎にした測定のシステマティックな誤差は、電子スキャタリングに より生じせしめられる像形成機構に固有の乱れ、ゆがみのために発生される。レ ジスト像形成の場合、試験片の装入によりシステマティックな誤差に対するそれ 自身の寄与が発生される。ランダム誤差とは違って、双方は、適宜の像形成条件 が満たされない限り、機構の幅に従属し得る。 5kvの像形成で、レジストにおける有効後方スキャタリング電子範囲は約. 65μmであることが実験的に判った。電子スキャタリング範囲がライン幅値よ りも小さい場合、縁位置に対して最大の信号の位置に影響を及ぼす電子スキャタ リングの歪みの大きさは、測定されるべきライン幅とは無関係である。それ故、 ピーク対ピーク測定アルゴリズムに関連したシステマティックな誤差も物理的ラ イン幅とは無関係である。このことは4μmピッチの格子に対して明らかに真で ある。2μmピッチの格子の場合、公称線量のかなり下の線量のところに形成さ れたライン幅に対するシステマティックな誤差のあるわずかな従属性を期待する ことができる。他の全ての線量に対しては、測定されたライン幅は、次の部分で のデータが示すごとく、5kVでの電子スキャタリング範囲よりも大きい。かく て、これらの測定におけるシステマティックな誤差は、1μm値を中心とするラ イン幅の物理的バラツキとは無関係であるべきである。 伝統的な充電阻止技術であるサンプルに対する薄い(約.005μm)金の被 覆の蒸着を利用した。5kVでのレジストで作られた格子のその後の像形成時、 レジストのライン幅とは無関係に、レジストのライン像に関連せしめられたビデ オ信号の形状は、づっと、安定していることが判明した。格子の内側、及び、外 側でシリコンの像形成信号は同じレベルに維持されていたことも判明した。これ らの観察により、除かれない場合、システマティックな誤差に対するレジスト装 入寄与は一定であるという結論に対する発見が準備された。 C.結論及び検討 以下に述べる結果の全ては、従前に組み立てられた度量衡学的要求事項の骨組 みに記録された。最初の実験データ(図9及び図10)は、理論的に予想された 交差効果を定性的に確かめる特殊な目的で集められた。両図の各データ点は1格 子ライン当たりの1つの位置での所与の入射線量に対してなされた64回の測定 の平均値である。平均値の標準偏差(1σ)は、代表的な場合、約.015μm であった。図9の2つのカーブは、移動していない、また、.200μm移動し た2μmピッチの3重の格子の場合に集められたデータをそれぞれ示している。 移動していないカーブから置き換えられたデータ点は同じピッチのノーマル格子 の場合のものである。図10は、移動していない、また、.250μm移動した 3重の4μmピッチの格子に対して集められたデータを示している。両図におい て、その格子で測定されたライン幅は垂直軸線に沿ってプロットされており、一 方、ノーマル格子に与えられている入射線量の値、即ち、等価的に、3重の格子 全てにおける各サブグレーティングに与えられる3重の線量値は水平軸線に沿っ てプロットされている。 理論に続いて、理想的には、ノーマル及び3重の移動されていない格子で発生 される幅は同一であるべきである。ライン幅は同じでないけれども、データ(図 9)を調べることにより、用いられたリソグラフ及び度量衡学的な方法には大き な誤差が存在しないことが示された。何故なら、所与の線量毎でのこれら格子に おける測定されたライン幅のズレが3σの値を越えていないからである。 図9及び図10には、実験的に証明されているごとく、入射線量に対する測定 されたライン幅の従属性が、理論により示されているようにズレの関数であるこ とが示されている。づらされた及びづらされていない格子の場合の測定されたラ イン幅が等しい点のごとく、各図に画成されている交差点は線量を示しており、 その線量では、物理的ライン幅は設計された値に等しい。これにより、線量が2 つの図においてほぼ等しいことが示されている(3.2μC/cm2対3.30 μC/cm2)。.05μC/cm2の線量誤差は約2%に当たっており、また、 この誤差は見かけ上のライン幅における.010μm誤差よりも少なく移動して いるから、3.25μC/cm2の「実験的」入射線量が格子のピッチ及び移動 値とはほぼ無関係であるということが言い得る。この理由で、明言された誤差内 で、この誤差は真の公称線量にほぼ近接したものであると結論することができる 。 更に説明すると、測定されたライン幅と物理的ライン幅との間のズレとして定 義されるシステマティックな誤差は、交差点での測定されたライン幅と設計され た値との間のズレに等しい。.090μmの同じシステマティックな誤差は図9 及び図10から演繹される。その理論に一致して、同じでないピッチの同一に移 動されていない格子における公称線量で発生される物理的ライン幅がほぼ設計値 に同一でなければ、また、交差点の正確な決定に必要な度量衡学的な要求事項が 満足されていなければ、このほぼ不変のシステマティックな誤差を得ることはで きない。かくて、3.25μC/cm2の実験的入射線量で、1μm及び2μm のレジストを基礎にした次元基準器が作られ、そして、適宜に証明されたと言う ことを主張することは合理的である。 公称線量の決定は繰り返しの態様で行われる。その反復における第1の工程で 、 線量間に比較的大きな増分バラツキがある前述した態様でウエハを準備すること ができ、公称線量のいずれかの側の2つの実際の線量値を決定することができる 。次いで、もっと細かい増分線量変化で第2のウエハを、第1の工程で識別され た2つの線量により画成された範囲内に準備することができる。公称線量が所望 の正確度で決定されるまで、連続したより細かい線量分解(分割)でこの方法を 必要に応じて繰り返すことができる。 公称線量及びシステマティックな誤差が確立された後、所与の絶対値に対する 基準器を識別した。上述した例において、3.25μC/cm2の公称線量で形 成された移動していない格子の中央におけるラインあるいは空間は基準器を構成 する。この特定の格子はウエハから切断することができ、また、別個の基台に装 荷され、あるいは、基準器を含む格子として識別される。この既知の基準器を、 次いで、さまざまな形式の測定用機器のためのシステマティックな誤差を決定す るのに用いることができる。 前述した例により製造された加工物の精度を評価するために、縁部の丸み及び SEMの不安定性が交差決定上にあると言う潜在の効果の研究を始めた。これら の結果と取り組むために、図9及び図10に示されている最初のデータ収拾に比 べて、よりよい統計的データを集める方法を実行した。 平均ライン幅値の標準偏差(1σ)を、各位置で128回の測定をすることに より、.005μmまで低減した。測定された位置の数は1ライン当たり3−8 に増加された。縁部粗さは、3重の移動されていない格子におけるライン幅を、 30カ所に亙り測定することにより、約.015μm(1σ)であることが判っ た。実際の縁部粗さは、たぶん、この値よりも低い。何故なら、長期SEM不安 定性がこの値に対するそれ自体の寄与を導入するということが判明したからであ り、また、測定された縁部の粗さは、測定時間が低減されるなら、約50%まで 減少されるということが判明したからである。 3.25μC/cm2で露出された格子に対して集められたライン幅データは 以下の表にリストアップされている。測定されたライン幅値に補充して、システ マティックな誤差の値は括弧で示されている。表の各ラインにリストされた全て のデータは、縁部粗さ及びSEM不安定性を平均するために、別個のセッション 中に得られた。 各ライン幅値は、1ライン当たり3乃至8位置を示す平均値の平均である。表に リストされているシステマティックな誤差の平均値は.005μm(1σ)標準 偏差を備えた.070μmであると判明した。システマティックな誤差の10% の非不変性以下は、3.25μC/cm2が真の公称線量として適していること を、再び、示している。 この主張をテストするために、ライン幅対線量のデータを、線量の全域に対し て4μmピッチの3重格子で集められた。図11はゼロ、.140μm及び.2 50μm移動された3重格子の場合に集められたデータを示し、一方、図12は ゼロ及び.140μm移動された3重格子の場合に、他のセッションで集められ たデータを示している。これら図における各データ点は、1ライン当たり3つの 任意に選択された場所を示している平均ライン幅値の平均である。図11及び図 12のデータから判る通り、関連せしめられた交差線量値は、それぞれ、3.2 0μC/cm2及び3.225μC/cm2であり、システマティックな誤差の関 連せしめられた交差値は、それぞれ、.085μm及び.076μmである。そ れらの値を、先に決定された3.25μC/cm2線量及び.076μm平均シ ステマティックな誤差と比較すれば、最悪でない場合、レジストに対する1μm 及び2μmの絶対基準器に近接した(平均で).010μmを提供されると結論 付けることができる。 絶対基準器からの、作られた例の最も大きな(そして、かなりありそうもない )ズレを、実際の縁部粗さの結果として、次のごとく見積もることができる。. 015μmの縁部粗さを仮定してみる。また、3重の移動されていない格子をラ インのより狭い部分上で測定し、一方、.140μmのづらされた格子をライン のより広い部分で測定されるという最悪の場合を仮定してみる。その場合、図1 0の交差が約.045μmだけ移動することが判った。これにより、交差に関連 せしめられた公称線量で約.2μC/cm2の誤差が与えられ、この約.2μC /cm2の誤差は移動されていない格子におけるラインの幅でのほぼ.025μ mの誤差に反映され、従って、この不正確な公称線量で製作された基準器で約. 025μmの誤差に反映される。 .010μmよりも優れた品質の基準器は、よりよいリソグラフ及び度量衡学 的機器を用いて、.200μmの等ライン空間格子を作り、且つ、測定する際、 組み合わされた縁部粗さ及び長期SEMの不安定性が.004μm(1σ)を越 えなかったと報告されていたことを考慮して、確かに、この方法を用いて作られ そうである。 作られたプロトタイプの少なくとも約2−3カ月の安定性を、この期間がここ に示された測定の時間間隔であったと言う理由で、期待することができる。 D.サブミクロン及びサブ半ミクロンの次元への延長 .20μmと可能な限り小さいピッチのレジストをベースとした通常の格子を 、 従来技術に従って慣例通り製作した。この意味で、同じピッチの多数回移動され た格子の製作は何等問題を見せなかった。開示された方法の延長の、サブ及びサ ブ半ミクロンのレジストを基礎にした基準器の作成に関連する唯一の問題点は、 移動した格子の概念がこれらの次元で作動するかどうかである。半ミクロン等ラ イン・スペース格子の場合、.140μmの3重の格子を容易に手に入れること ができる。何故なら、十分な余裕が.5μmの空間に残されているからである。 それよりも小さい次元に対しては、現在予想される2つのオプションがある。第 1のものは、市場で入手可能なEビーム書き出しプログラムを用いることであり 、該Eビーム書き出しプログラムは40kV加速電圧よりも高いもので作動する ようになっている。かような機器を用いた場合、入射ビームのより小さいスポッ ト寸法が可能となり、また、上述した結果よりも小さいレジストでの有効前方ス キャタリング範囲が可能となる。翻って、これにより、測定可能な交差効果を生 じさせるために、導入される必要のあるマルチ格子での移動値の減少が、最も公 算高く、可能となる。第2のオプションは、所望とされるサブあるいはサブ半ミ クロンのピッチの多数回移動していない格子と、2μmピッチの多数回移動した 格子との組合体を用いることである。前述した理論に続き、これらの同一でない ピッチの格子における半ピッチでの公称線量及びシステマティックな誤差の対称 が課した不変性はそれぞれのカーブの交差点により生じせしめられ、また、検出 され、設計値からの見かけ上のライン幅の測定されたズレを表す。 E.他の材料への延長 基準器の構成の前述した方法を、簡単な方法の変更により、いかなる電子メッ キ可能な金属にも延長させることができる。これらの金属のうち、クローム及び 金は特に関心がある。何故なら、これらの金属は、現在、光学及びX線マスクを 作るのに用いられているからである。更に、それらは、レジスト材料から作られ ているものに相対して、基準器のより長期の安定性に対する可能性を与えている 。電子メッキ可能な金属で作られている基準器を作る方法論はわずか2つの付加 的工程を含んでいるに過ぎない。第1の工程はレジスト被覆の前のSiウエハ上 への金属の堆積であり、それにより、電子メッキのベースが形成される。レジス ト材料に関して先に述べた方法を、次いで、実施する。最後の、付加された工程 は、 金属がメッキベースから、格子の空間区域において成長するのを可能にする電子 メッキ法である。半分の格子ピッチに等しい金属ラインを備えた等ライン・空間 格子は、酸素プラズマでのレジストの除去後、結果として生ずる。 ポリSi、SiO2及び電子メッキ不可能な金属に基づいた基準器の形成を、 レジスト基準器の証明された次元のエッチング転写を介してなすことができる。 この区域では、エッチング法の忠実性を決定する付加的な調査、研究が必要とさ れる。しかし、ポリSi及びSiO2には極めて高い異方性の水平対垂直のエッ チング比が存在し、それにより、高い忠実度対レジスト次元のエッチング転写が 実行可能であるということは知られている。 この技術の適用可能性は超小型電子機器のみならず、多くの他の分野でもあり そうである。次の記載において、高密度ICの製作に直接関連した応用例のみを 説明する。 利用可能な電子メッキ可能な金属(Au、Cr、Niまたはタンタル(tanthal lum))に基づいた基準器は、度量衡学に委ねられるSEMに比較的容易にまとめ ることができる。これにより、SEMの長期及び短期不安定性をモニタするユニ ークな能力が提供され、従って、生産サイクルに関係のある測定に適宜の訂正が 導入される。Cr及びAuをベースとした基準器は、光学及びX線リソグラフに 用いられるべきマスクの品質を、それぞれ、モニタするを可能とする。 レジストをベースとした基準器、あるいは、同等に、SEMライン幅測定に特 定のシステマティックな誤差の知識により、光学Eビーム及びX線リソグラフ法 により、リソグラフパターンの品質をモニタするユニークな可能性が与えられる 。等しく重要なことであるが、ウエハレベルで正しい露出のための光学機器を組 み立てるのに必要なパラメータを、最初に利用可能である。同様に、(光学及び X線リソグラフに対する)マスクレベル上での正しいEビーム露出に必要とされ るパラメータは特殊に設計されたパターンの正しいライン幅測定から演繹される 。 レジストあるいは金に基づいた基準器を用いた場合、集めてスキャニングプル ーブ顕微鏡と呼ばれるトンネル顕微鏡及び新しく出現した原子力の度量衡学的可 能性を劇的に進歩させる。かような基準器でもってした場合、知られていないプ ローベ寸法及び他のソースのために、この方法に固有のシステマティックな誤差 を因数に分解することにより、現在利用可能なスキャニングプルーブ機器を較正 することが可能である。技術の性質により、この適切に較正されたスキャニング プルーブ機器により、超小型電子機器の製造ラインに重要などのような材料に対 する(.004μmよりも優れた精度で)絶対値に近い次元測定が与えられる。 かくて、これら基準器とスキャニングプルーブ技術との組み合わせにより、チッ プ製造のいかなるレベルで臨界次元をモニタする新しい、かなり効率的で、価格 において有効な方法が開かれる。SEMに関連したシステマティックな誤差を、 これらの材料(ポリ・Si、SiO2、電子メッキ不可能な金属)に対するスキ ャニングプルーブ測定から推測することができ、それにおいては、開示された方 法は簡単には適用できないので、SEM測定によってのみ証明可能なオーバーレ イ基準器を創ることが現実的実在である。 当業者には理解される通り、本発明は、精神あるいはそれの本質的な特徴から 逸脱することなく、他の特定の形態に実施化され得るものである。現在開示され ている実施例は、全ての点で、例示的なものであり、限定的なものでないと考え るべきである。本発明の範囲は、前述した記載よりもむしろ添付請求の範囲に示 されており、また、等価体の意味及び範囲に入る全ての改変は本発明に包含され るべく意図されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロジャーズ,ジョン エル. ニュージーランド国 8001 クライストチ ャーチ,グラウセスター ストリート 23 −28 (72)発明者 ノズ,アーサー アメリカ合衆国 90620 カリフォルニア 州ビュエナ パーク,エル キャピタン 7678

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.非周期次元のための次元基準器を作る方法であって、 (i)材料に少なくとも2つの格子を作りだし、該材料をサブグレーティン グパターンに従って電子ビームに多数回露出させることにより各格子を形成し、 前記多数回の露出の引き続くものに対して前記サブグレーティングパターンの位 置を互いに相対して移動させ、前記移動の量を前記少なくとも2つの格子に対し て異ならしめる工程と、 (ii)上記工程(i)を、異なるそれぞれの入射線量で繰り返す工程と、 (iii)前記格子の各々におけるラインの幅を測定する工程と、 (iv)ラインの幅が、異なるそれぞれの移動量を有している格子に対して 同じである入射線量を決定する工程と、 (v)所定の次元に対する基準器として前記決定された入射線量を形成して いる格子の素子を選定する工程と、 を有している方法。 2.請求の範囲第1項記載の方法において、前記格子のうちの1つの移動量は ゼロである方法。 3.請求の範囲第1項記載の方法において、格子に対する多数回露出の数は奇 数回である方法。 4.非周期次元のための次元基準器を作る方法にして、 複数個のライン・間隙格子を材料に作り出し、電子ビームに該材料を露出させ 、前記格子のいくつかが異なるそれぞれのエネルギー入射線量を有するように、 また、前記格子の各々がラインと空間とのインターフェースで堆積された異なる エネルギー輪郭を有するように前記露出を制御することにより各格子を形成する 工程と、 前記格子の各々におけるラインの幅を測定する工程と、 ラインの幅が、異なるそれぞれの堆積されたエネルギー輪郭を有する格子で同 じである入射線量を決定する工程と、 所定の次元のための基準器として、前記所定の線量量を形成した格子の素子を 選定する工程と、 を有している方法。 5.請求の範囲第4項記載の方法において、それぞれの堆積されたエネルギー 輪郭において互いに異なる前記格子のうちの少なくともあるものを、サブグレー ティングパターンに前記材料を多数回露出させることにより形成し、各サブグレ ーティングパターンの位置を、引き続く露出のために移動させる方法。 6.請求の範囲第5項記載の方法において、それぞれの堆積されたエネルギー 輪郭において互いに異なる前記格子を、前記材料が露出される放射エネルギーの 量に従って分類し、群における前記格子の全てが放射エネルギーの同じ合計入射 線量Dを有するようにし、また、nが格子を形成するのに用いられる合計露出回 数であるとして、D/nの入射線量で前記多数回露出の各々を実施する方法。 7.請求の範囲第6項記載の方法において、互いに整合されたnのサブグレー ティングパターンに材料を露出させることにより、群における前記格子のうちの 1つを形成する方法。 8.請求の範囲第6項記載の方法において、二次元配列の形をした基体上に前 記格子を配列し、配列の1つの次元における前記格子は同じ露出パターンを有し ているが、線量量で異なっており、前記配列の他方の次元における前記格子は同 じ線量量を有しているが、それぞれの露出パターンで異なっている方法。 9.請求の範囲第6項記載の方法において、nは奇数である方法。 10.請求の範囲第4項記載の方法において、前記格子は電子ビームリソグラ フにより形成されている方法。 11.請求の範囲第10項記載の方法において、前記材料は電子感知レジスト 材料である方法。 12.請求の範囲第11項記載の方法であって、前記格子を電子メッキ可能な 金属で形成する工程を更に有している方法。 13.請求の範囲第12項記載の方法において、前記金属は金である方法。 14.請求の範囲第12項記載の方法において、前記金属はクロームである方 法。 15.請求の範囲第4項記載の方法であって、前記ラインの幅が、前記決定さ れた線量を形成している格子における前記所定の次元から逸脱している量を決定 し、もってシステマティックな誤差を確認する工程を更に有している方法。 16.請求の範囲第15項記載の方法であって、前記システマティックな誤差 に従って前記次元を測定するのに用いられる機器を較正する工程を更に有してい る方法。 17.請求の範囲第16項記載の方法において、前記機器は走査電子顕微鏡で ある方法。 18.請求の範囲第16項記載の方法において、前記機器は走査プルーブ顕微 鏡である方法。 19.請求の範囲第18項記載の方法であって、前記材料以外の材料からオー バーレイ基準器を作り、そして、該オーバーレイ基準器に関連せしめられたシス テマティックな誤差を、前記次元基準器に従って較正された走査プルーブ顕微鏡 により測定する工程を更に有している方法。 20.請求の範囲第16項記載の方法であって、前記システマティックな誤差 の変化を、ある時間を通じて検出することにより、前記機器の性能をモニタする 工程を更に有している方法。 21.請求の範囲第4項記載の方法において、前記所定の次元はミクロンより も小さい方法。
JP8524346A 1995-02-06 1996-02-06 サブミクロン次元基準器の製作及び使用 Pending JPH11501145A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/383,922 1995-02-06
US08/383,922 US5585211A (en) 1995-02-06 1995-02-06 Fabrication and use of sub-micron dimensional standard
PCT/US1996/001477 WO1996024885A1 (en) 1995-02-06 1996-02-06 Fabrication and use of a sub-micron dimensional standard

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11501145A true JPH11501145A (ja) 1999-01-26

Family

ID=23515311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8524346A Pending JPH11501145A (ja) 1995-02-06 1996-02-06 サブミクロン次元基準器の製作及び使用

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5585211A (ja)
EP (1) EP0808477B1 (ja)
JP (1) JPH11501145A (ja)
KR (1) KR19980701994A (ja)
AT (1) ATE193130T1 (ja)
DE (1) DE69608419T2 (ja)
WO (1) WO1996024885A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007333590A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Hoya Corp パターン欠陥検査方法、パターン欠陥検査用テストパターン基板、及びパターン欠陥検査装置、並びにフォトマスクの製造方法、及び表示デバイス用基板の製造方法

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5862058A (en) * 1996-05-16 1999-01-19 International Business Machines Corporation Optical proximity correction method and system
US5798194A (en) * 1996-05-22 1998-08-25 Nikon Corporation Masks for charged-particle beam microlithography
US6048649A (en) * 1998-04-30 2000-04-11 International Business Machines Corporation Programmed defect mask with defects smaller than 0.1 μm
IL128519A0 (en) * 1999-02-14 2000-06-01 Aaron Lewis Deconvolving far-field optical images beyond the diffraction limit by using scanned-probe optical and non-optical data as the constraint in mathematical constraint algorithms
US6284443B1 (en) 1999-04-30 2001-09-04 International Business Machines Corporation Method and apparatus for image adjustment
US6717685B1 (en) 1999-09-24 2004-04-06 Bae Systems Information In situ proximity gap monitor for lithography
US6591658B1 (en) 2000-10-25 2003-07-15 Advanced Micro Devices, Inc. Carbon nanotubes as linewidth standards for SEM & AFM
US6354133B1 (en) 2000-10-25 2002-03-12 Advanced Micro Devices, Inc. Use of carbon nanotubes to calibrate conventional tips used in AFM
US6894790B2 (en) * 2001-11-13 2005-05-17 Hitachi High-Technologies Corporation Micropattern shape measuring system and method
US6643008B1 (en) * 2002-02-26 2003-11-04 Advanced Micro Devices, Inc. Method of detecting degradation in photolithography processes based upon scatterometric measurements of grating structures, and a device comprising such structures
US6645781B1 (en) * 2002-04-29 2003-11-11 Texas Instruments Incorporated Method to determine a complete etch in integrated devices
US7054000B2 (en) * 2003-08-04 2006-05-30 General Phosphorix Llc Method of calibration of magnification of microscopes having different operational principles for bringing them into a single, absolute scale
DE102004018679A1 (de) * 2004-04-17 2005-11-03 Robert Bosch Gmbh Prüfkörper für Elektronenmikroskope und Verfahren zur Herstellung eines Prüfkörpers
JP4480001B2 (ja) * 2004-05-28 2010-06-16 Hoya株式会社 ムラ欠陥検査マスク、ムラ欠陥検査装置及び方法、並びにフォトマスクの製造方法
JP4801427B2 (ja) * 2005-01-04 2011-10-26 株式会社日立ハイテクノロジーズ パターン形状評価方法
WO2017051443A1 (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 ウシオ電機株式会社 露光方法、微細周期構造体の製造方法、グリッド偏光素子の製造方法及び露光装置
JP6953109B2 (ja) * 2015-09-24 2021-10-27 ウシオ電機株式会社 基板上構造体の製造方法
EP3663855A1 (en) 2018-12-04 2020-06-10 ASML Netherlands B.V. Sem fov fingerprint in stochastic epe and placement measurements in large fov sem devices

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3961102A (en) * 1974-09-13 1976-06-01 Cornwell Research Foundation, Inc. Scanning electron microscope fabrication of optical gratings
US5087537A (en) * 1989-10-11 1992-02-11 International Business Machines Corporation Lithography imaging tool and related photolithographic processes
JPH04206537A (ja) * 1990-11-30 1992-07-28 Hitachi Ltd 線幅の測定方法
DE59209053D1 (de) * 1991-07-17 1998-01-22 Forschungszentrum Juelich Gmbh Verfahren zur Herstellung aktivierter Sialinsäuren
US5256505A (en) * 1992-08-21 1993-10-26 Microunity Systems Engineering Lithographical mask for controlling the dimensions of resist patterns

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007333590A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Hoya Corp パターン欠陥検査方法、パターン欠陥検査用テストパターン基板、及びパターン欠陥検査装置、並びにフォトマスクの製造方法、及び表示デバイス用基板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69608419D1 (de) 2000-06-21
WO1996024885A1 (en) 1996-08-15
DE69608419T2 (de) 2001-02-08
EP0808477B1 (en) 2000-05-17
KR19980701994A (ko) 1998-06-25
US5585211A (en) 1996-12-17
ATE193130T1 (de) 2000-06-15
EP0808477A4 (en) 1998-03-11
EP0808477A1 (en) 1997-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11501145A (ja) サブミクロン次元基準器の製作及び使用
Harriott Scattering with angular limitation projection electron beam lithography for suboptical lithography
Chen et al. Interferometric lithography of sub‐micrometer sparse hole arrays for field‐emission display applications
EP0422395B1 (en) Apparatus for and method of characterizing photolithography systems
TWI394197B (zh) 用於在電子束微影系統中控制鄰近效應校正的方法
US6630681B1 (en) Charged-particle-beam microlithography apparatus and methods including correction of aberrations caused by space-charge effects
US6225011B1 (en) Method for manufacturing semiconductor devices utilizing plurality of exposure systems
KR101690063B1 (ko) 반도체 소자를 제조하기 위한 방법 및 표면 상에 원형 패턴을 형성하고 분할하기 위한 방법
US5136169A (en) Energy beam locating
US6627366B2 (en) Electron beam exposure method having good linearity with respect to producing fine patterns
US7588868B2 (en) Method and system for reducing the impact of across-wafer variations on critical dimension measurements
EP0038808A4 (en) METHOD AND APPARATUS FOR ION RADIUS LITHOGRAPHY USING REPETITION COPYING EXPOSURE.
US5741614A (en) Atomic force microscope measurement process for dense photoresist patterns
US6473162B1 (en) Method of computing defocus amount in lithography and lithographic process using the method
WO2001011657A1 (en) Correction for systematic, low spatial frequency critical dimension variations in lithography
Sohda et al. Recent progress in cell-projection electron-beam lithography
JP2004264102A (ja) Semシュリンク量測定方法および測長sem装置
Thoms Electron beam lithography
JP2907527B2 (ja) 荷電粒子ビーム露光装置および露光方法
Slodowski et al. Multi-Shaped-Beam (MSB): an evolutionary approach for high throughput e-beam lithography
JP2781941B2 (ja) 電子ビーム描画方法
Stolberg et al. Efficient patterning approaches for non-Manhattan layouts by using variable shaped beam systems
JP2000122263A (ja) フォトマスク及びその作成方法
US5838013A (en) Method for monitoring resist charging in a charged particle system
JPH06120102A (ja) 露光方法及び露光装置