JPH11500707A - 硝酸の生成法及び循環法 - Google Patents
硝酸の生成法及び循環法Info
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Abstract
(57)【要約】
NOxの供給源を提供するステップと、前記NOxの供給源から供給された1モルのNOをNO2 -存在下で1モルのHNO3と反応させて反応生成物を生成するステップと、前記反応生成物を1モルのO2及び1モルのH2Oと反応させて2モルの硝酸を生成するステップとを備えた、硝酸を製造、循環、あるいは回収するための改良された方法。
Description
【発明の詳細な説明】
硝酸の生成法及び循環法
発明の分野
本発明は、硝酸の製造及び一酸化窒素の回収におけるNOからNO2への反応
経路を防止する方法に係わり、特に、NOxガスの循環と、硝酸の回収及び製造
とを行う装置及び方法に関する。
発明の背景
一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に気相酸化する理論的に無限な反
応経路が、硝酸の製造及び一酸化窒素の回収を支配してきた。
一酸化窒素から二酸化窒素への反応経路は、アンモニアの触媒酸化に基づく合
成法が確立されて以来、硝酸の合成法のすべてを制限する反応となったが、それ
は、次のような反応式で表される。
(1)4NH3(g)+ 502(g)→ 4NO(g)+ 6H2O(g)
(2)2NO(g)+ O2(g)→ 2NO2(g)
(3)3NO2(g)+H2O(l)→ 2HNO3(l)+NO(g)
本発明によって、式(2)及び(3)の反応は削除される。式(2)及び(3
)に示されているように、3モルのNO2を水と反応させて2モルの硝酸を生成
すると、3モルある酸化された窒素のうち、1モル分がNOとして戻される。い
うまでもなく、空気等の供給源からO2を追加して、このNOを改めて酸化する
必要がある。
理論的には、酸化された窒素のうち3分の2が水と反応して硝酸を生成する毎
に、3分の1の酸化された窒素を酸素で改めて酸化しなければならないことにな
る。
オストワルト教授がアンモニア(NH3)を一酸化窒素(NO)に触媒酸化す
る過程に基づいて硝酸を生成する方法を示し、1908年にそれが始まって以来
、現在実施されている一酸化窒素(NO)の気相酸化に起因する経済的及び環境
的問題が硝酸製造産業を支配し、形づくってきた。
下記に示す三つの変数が、式(2)に示したNOからNO2への気相酸化反応
及び再酸化反応を制御している。
a.NOの濃度及びO2の濃度
b.温度: 温度が低くなると、反応時間は短縮される。
c.圧力: 2分子のNO及び1分子のO2を必要とする3分子反応を進
行させる必要から、NOをO2によって酸化させるのに必要な時間は、反応が実
行される圧力の3乗に応じて短縮される。
これらに基づいて産業が発展するとともに、高価な高圧プラントが使用される
に至った。
現在行われているように、上記の式(3)の反応では、二酸化窒素のうち3分
の1が一酸化窒素(NO)として気相に戻され、式(2)の二酸化窒素(NO)
を生成する3分子反応が再び必要とされる。そして、このNO2の3分の2を硝
酸(HNO3)に転化する液相反応をさらに実施すると、取り込まれるNO2の3
分の1がNOとして気相に戻され、改めて気相反応を必要とする、ということが
繰り返される。
この現在利用されている一連の反応は、無限にまで到達しようとする商業的な
努力の一形態である。いうまでもなく、現行の硝酸の製造方法では、その経済性
が重視され、この一連の無限な反応の中で、ある時点、つまり、酸化窒素が硝酸
に十分転化され、それ以上の循環反応を行うと逆にその循環過程自体が経済的に
影響を及ぼす段階に到達すると、それらの酸化窒素は廃棄される。その結果、N
Oxが大気中に放出される。
米国特許第3,991,167号において、Produits Chimiq
ues Ugine Kuhlmann社のDepommierらは、アンモニ
アから硝酸を生成する従来の方法においては、1立方メートルの排気中に1,0
00ないし2,000cm3の酸化窒素を含む排ガスが生成されるのに対し、最
近、1立方メートルの排ガス中の一酸化窒素を最大約200cm3に抑える立法
が検討されていると指摘している。
そしてさらに、上述した式(3)の進行過程が「硝酸製造に使用されている従
来の吸収システムにおける残留酸化窒素を最後まで完全に吸収するのを非常に困
難にしている」(コラム1、61〜63行)と述べている。
吸収システムを単に改良するだけで一酸化炭素の排出量を減らすには、あま
りにも多くの技術的に困難な問題がある。設備を増設するにしても、相当投資を
増やさなければならないだろう。(コラム2、1〜6行)
さらに、Depommierは、現行の一酸化窒素の発散制御過程に伴う多く
の困難な問題について概説している。(コラム2、15〜48行)
このようなプラントの一般的な排出率は、100%HNO3の生成量1MT(
メートルトン)あたり排ガス約3.9MTである。この排ガスは、一般に0.0
2%ないし0.20%の濃度でNOxを含む。
1985年の一年間で、硝酸の生成量は全世界で3000万MT以上であった
と推定されているので、一年当たり23,400ないし234,000MTのN
Oxが大気中に排出されたことになる。
環境的に規制されていることとあわせて、このような排ガス排出は不快な赤褐
色によって特徴付けられるため、米国、及び世界でも環境問題を重視しているそ
の他の地域では、硝酸製造プラントからの排ガスを隠蔽するか、または排出され
たNOxをほかの化学構造に変化させるかしている。
大量の天然ガスとの触媒反応が、以前に最も普通に行われていた処置であり、
排出される酸化窒素を減らし、希釈するとともに分散させることで、赤褐色の煙
霧を見えないようにし、無反応の天然ガスをも大気中に放出してきた。
また、新技術としては、アンモニアガスを含む高価な付加的処理があり、NOx
にアンモニアガスを大量に添加し、触媒存在下で反応させることで窒素と硝酸
アンモニウムを生成する。この硝酸アンモニウムを十分高温に保つことで、大気
に排出する際に硝酸アンモニウムの白い煙霧が顕わになるのを防止するのである
。この反応は、通常大量のアンモニアが必要とされる上に、化学物質を大気中に
排出するものである。
さらに、二酸化窒素から一酸化窒素への反応経路に、上記の経済的及び環境的
な損失が伴うだけでなく、2モルのNOを1モルの酸素と反応させて2モルのN
O2を生成する式(2)の反応も、経済的な負担となる。この反応も前記循環経
路に従って繰り返し行われる。
式(2)を用いて一酸化窒素と酸素とを十分接触させて分子間の反応を経済的
に見合うような率で行わせるために、現存のプラントは高圧で稼働するように設
計されている。そのような高圧を得るには、高価なターボ圧縮機セットが必要な
だけでなく、高圧下におかれる全ての設備を高価な高圧ステンレス鋼で建造する
必要がある。
世界で最大、最古の硝酸製造プラント及び製造法の提供者の一つであるウーデ
社(Uhde Co.)の権威、フライターク(Freitag)及びシャイブ
ラー(E. Scheibler)は、マイヤーズ(Robert A.Mey
ers)編「化学物質合成法ハンドブック」(Handbook of Che
mical Production Processes、1986)、3ペー
ジ、6〜24行の「ウーデの硝酸合成法」(”Uhde Nitric Aci
d Processes”)と題された記載の中で、上記のようなターボ圧縮機
セットの価格は従来の硝酸製造プラントのコスト全体のうち25〜30%を占め
る、と述べている。
反応率を増大させるために高圧とすると、高価な白金触媒の消費が増えるだけ
でなく、アンモニアの酸化率及び硝酸への転化率が低下する。
フライターク及びシャイブラーによる上記レポート「ウーデの硝酸合成法」の
「NH3燃焼の一般的性能指数(Typical Performance F
igures for NH3 Combustion)」によれば、1気圧(
絶対圧力(abs)0.1MPa)下でHNO3の生成量1MT当たり白金触媒
の消費量が55mgであるのに対して、10気圧(絶対圧力(abs)1.0M
Pa)下ではHNO3の生成量1MT当たり280mgである。使用した白金を
ある程度下流のフィルターで回収することはできるが、いずれにしても従来の硝
酸生成法に用いられる高圧状態では、白金のコストはかなり上昇する。
アンモニアを一酸化窒素に、続いて硝酸に転化するのにも悪影響が出る。上記
の文献によれば、アンモニアから一酸化窒素への(NH3→NO)転化率は絶対
圧力(abs)0.1MPaで97.5%だが、絶対圧力(abs)1.0MP
aでは3.5%減少して94.0%となる。
その道の権威及び理論が教示するところによると、硝酸に溶解した三価の窒素
は、実用的に見て、酸素単独で、あるいは空気中で酸化して新たに硝酸を生成す
ることはできないとされてきた。
そのことは、米国特許第5,017,348号においても、ベコエンジニアリ
ング社(Beco Engineering Company)のバーナード・
ラーナー(Bernard J. Lerner)が特に強調している。(コラ
ム4、49〜55行)
上述した先行技術におけるただ一つの一貫した欠陥は、溶液中のHNO2を
開放系で空気または酸素と接触させた場合、液相酸化反応させる物質であるHN
O2及びNO自体が溶液から取り除かれてしまうことを見落としていることであ
る。それにより、空気あるいは純粋な酸素のどちらを使用したとしても、NOは
溶液中から継続的かつ際限なく取り除かれてしまう。
発明の概要
この発明は、一酸化窒素(NO)を硝酸触媒と反応させて、気相から急速に取
り除く方法を提供する。この反応によって、溶液中に三酸化二窒素が生成される
。
4NO(g)+ 2HNO3(aq)→ 3N2O3(aq)+ H2O
必要な均一触媒は、溶解亜硝酸イオン(NO2 -)である。亜硝酸イオンの存在
下で、反応は急速にかつ定量的に進行する。
硝酸及び酸化窒素に関するほとんどの文献に、N2O3は稀少で、その生成は困
難であると記されているが、本発明では、これを急速にかつ高濃度で生成し、必
要とあれば濃青色のインクのような高濃度のN2O3の硝酸水溶液を生成すること
も可能である。
また、本発明は、NOからNO2への気相反応経路を絶つものだが、その他の
特徴によれば、従来の気相反応と異なり、上記の溶液中でN2O3を液相で急速に
かつ定量的に酸化することができる。
(4) N2O3(aq)+ O2(g)+ H2O→ 2HNO3(aq)
従来と異なり、NO及びNO2が気相に戻されることはない。その反応経路は
遮断されたことになる。
本発明によれば、高濃度のN2O3溶液を生成し、N2O3をO2と液相で急速に
反応させることで、そのN2O3水溶液に取り込まれるO2が完全に反応して液面
からO2(g)が逃げることのないように反応過程を進行させることができる。
吸収率及び反応率は効率的かつ急速なので、NOを捕集するために、例えばス
プレーまたはインダクタ(inductor)のような簡単な装置を用いて反応
させ、続いて、あるいは同時に、生成された溶液に気体O2を分散させることで
、NO、O2及びH2Oから硝酸を生成することができる。
現行の硝酸生成法及び一酸化窒素回収法に必要な高価な高圧多段階物質移動装
置、例えば吸収塔、充填塔、泡鐘等は、本発明を実行する際には必要としない。
発明の目的
本発明の主たる目的は、NOxを循環して効果的にかつ経済的に硝酸を生成す
るための改良された方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に気相
酸化するための理論的に無限な反応経路を断つ方法を提供することである。
本発明の他の目的は、気体酸化窒素を周辺環境へ発生させることなく硝酸を回
収する合成法を提供することである。
本発明の他の目的は、蒸発を行うことなく硝酸の濃度を上昇させる合成法を提
供することである。
本発明の他の目的は、気体酸素と急速に反応するような溶液中で、三価の窒素
を形成させる合成法を提供することである。
さらに本発明の他の目的は、大気圧下で硝酸を経済的に生成かつ製造しながら
、周辺環境への有害な排出物を削減あるいは排除する合成法を提供することであ
る。
詳細な説明
硝酸触媒と反応させることで、一酸化窒素(NO)を気相から急速に取り除く
ことができるという発見自体が、本発明の一部である。この反応を行うことで、
溶液中に三価の窒素が形成される。
4NO(g)+ 2HNO3(aq)→ 3N2O3(aq)+ H2O
上記均一触媒は、三価の窒素イオン(NO2 -)である。三価のイオンが十分に
存在する場合、反応は急速かつ定量的に進行する。
硝酸及び酸化窒素に関するほとんどの文献に、N2O3は稀少で、その生成は困
難であると記されているが、本発明では、これを急速にかつ高濃度で生成し、必
要とあれば濃青色のインクのようなN2O3の硝酸水溶液を生成することが可能で
ある。
また、本発明は、NOからNO2への気相反応経路を絶つものであり、その他
の特徴は、従来の気相反応と異なり、上記の溶液中でN2O3を液相で急速にかつ
定量的に酸化することができるということである。
(4) N2O3+ O2+ H2O→ 2HNO3
化学量論量以上に三価の酸化窒素を溶液中に存在させることによって、酸素を
気相へ放出させることなく急速に酸素を供給することができる。
従来の方法とは異なり、NO及びNO2が気相へ戻されることはない。その反
応経路は断たれたことになる。
本発明によれば、溶液中に高濃度のN2O3を生成し、N2O3をO2と液相で急
速に反応させることができる。上記の反応では、O2は気相に取り込まれること
なく、また、気相で何も必要とされることなく反応過程が進行する。
洗気用(scrubbing)硝酸に継続的にNOx(NO+NO2)を供給す
るとともに、酸化によってさらに硝酸を生成することで、明らかに両者を合わせ
た硝酸の濃度を上昇させることができる。
吸収率及び反応率は効率的かつ急速なので、NOを捕集するために、例えばス
プレーまたはインダクタのような簡単な装置を用いて反応過程を進行させ、続い
て、生成された溶液に気体のO2を分散させることで、NO、O2及びH2Oから
硝酸を生成することができる。
本発明を実施する際には、現行の硝酸生成法及び一酸化窒素回収法に必要な高
価な高圧式多段階物質移動装置、例えば吸収塔、充填塔及び泡鐘等を必要としな
い。いうまでもなく、吸収塔、充填塔、泡鐘及びその他の物質移動装置を使用す
ることも可能だが、本発明の方法を用いた場合、それらのコスト及び構造の複雑
性をともに低減することができる。
この発明は、以下に示すステップを含む合成法である。
1)洗気用硝酸溶液中のN2O3/NO2 -の溶解濃度を適正に調整かつ維持する。
NOの濃度選択例(option):反応したNO 1.0ないし20.0g/l
NOの濃度範囲(range) :反応したNO 0.1ないし40.0g/l
HNO3の濃度選択例: HNO3濃度 15ないし55%
HNO3の濃度範囲 : HNO3濃度 5ないし65%
2)HNO3と反応させることで気相からNOを取り除く。
3)O2と反応させることでNOを好適濃度の範囲内に維持する。
N2O3+ O2+ H2O → 2HNO3
N2O3(溶解されたNO)が好適濃度の範囲内に維持されている場合、NOと
HNO3との反応は急速かつ定量的に進行し、物質移動は一回あるいは多くとも
数回で済む。O2との反応についても、同様である。
上述の通りに実行することで、気体NOは即座にかつ定量的に反応して液相に
取り込まれる。生成された溶液を、反応済みのNOが過剰な状態に維持する。
この溶液に酸素が接触すると、溶解された一酸化窒素(NO)と急速かつ定量
的に反応して硝酸(HNO3)が生成される。上述したように、N2O3溶液中に
取り込まれるO2(g)が溶液から気相に放出されることはない。NOからHN
O3への最終酸化は液相で進行するのである。
NOxを発生させる過程から、あるいは本発明に供給されるガス中に酸素が存
在して気相酸化によってNO2が出現する場合、反応式(3)に従って、洗気用
HNO3/NO2溶液中の水によって、NO2はHNO3及びNOに転化される。生
成されたNOは硝酸と反応し、供給された酸素によって液相中で酸化される。必
要であれば、酸素の供給を停止し、生成されたN2O3/HNO3溶液を保存する
か、あるいは別の場所へ移し替えることで、必要な時に酸化して硝酸を生成する
ことができる。
他の実施形態
硝酸(HNO3)を生成するための他の合成法は、以下のステップを備えたも
のとして表される。
まず、表1に示されている酸化状態が+2の気体窒素(NO)を、溶液中で酸
化状態が+5の窒素(HNO3)と反応させて、溶液中で酸化状態が+3の窒素
(N2O3)を生成する。次に、溶液中で酸化状態が+3の窒素(N2O3)を、酸
素(O2)及び水(H2O)と反応させて、供給される酸素(O2)量より過剰と
なるように、酸化状態が+3の窒素(N2O3)の量を維持しながら、酸化状態が
+5の窒素(HNO3)を生成する。ここでいう酸化状態は、原子価数とも呼ば
れる。
実施例
酸化窒素の供給源と、三価の窒素を含む硝酸を含んだ1リットルの反応器から
なる二つまたは三つの窒素吸収管とを備えた装置を組む。
洗気用あるいは反応用の硝酸は、実験用インダクタ(laboratory
inductor)を通じて継続的に循環される。これにより必要なエネルギー
が供給されて、酸化窒素は前記吸収管の中を循環する。
前記吸収管は、連続したループとなるように接続される。
実施例1
濃度50%の硝酸HNO3水溶液4.536kgに、三酸化二ヒ素(As2O3
)を過剰に加えた。生成されたNOを三つのスプレー式スクラバー(spray
scrubber)に通じた。ここで、スプレー(spray)は、三価の窒
素を含む20%HNO3水溶液である。
洗気用硝酸中の三価の窒素の量が、NOの量に換算すると3.2g/lである
初期量から増加すると、気体の酸素が洗気用溶液に直接取り込まれて洗気用溶液
と反応した。
溶液中に三価窒素が過剰に存在する状態を維持できる程度に酸素を供給した。
すると、ヘッドスペースに酸素が逃げることはない。
反応経路が進行するのに従って、捕集かつ酸化された一酸化窒素によって、洗
気用硝酸溶液の濃度は高められる。
硝酸の回収量は、100%HNO3として2.268kgであり、また、供給
されたNOのうち99.17%が本発明により硝酸に転化された。回収された2
.268kgをはじめの洗気用硝酸溶液に加えた場合、その濃度は47.8%に
まで高められた。
実施例2
上記のように、NOxの混合気体を、化学量論量の酸素とともに二本の反応器
に通じた。
装置に供給された酸化窒素の総量は、硝酸で表すと63.86gであった。
硝酸として回収された一酸化窒素の量は65.63g、回収率は102.78
%であり、実質的に完全に回収することができた。
第1吸収器で97.8%、第2吸収器で2.2%の一酸化窒素が回収された。
発明の効果の概要
以上より、硝酸を生成するとともに、NOxを循環させて硝酸を生成するため
の、環境的にも経済的にも有効な改良方法が発明されたことが明らかである。こ
の方法は、一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に気相酸化した後、二酸
化窒素(NO2)が水と反応して硝酸を生成する際に、再度一酸化窒素が生成さ
れるという、理論的に無限な反応経路を断つものである。また、本発明は、酸化
窒素ガスを周辺環境に発生させることなく、硝酸を回収するとともに生成する合
成法を提供する。
上記の説明及び特定の実施形態は、単に本発明の好適な実施例及びその趣旨を
説明したものであり、当業者による変更及び修正は、本発明の精神及び範囲を逸
脱するものではないことを明記する。
【手続補正書】
【提出日】1998年6月2日
【補正内容】
請求の範囲
1. 一酸化窒素(NO)を硝酸(HNO3)と水溶液中で反応させて生成物
を調製するステップと、
水溶液中で酸素を用いて前記生成物を酸化して硝酸(HNO3)を調製するス
テップと
を備えた硝酸を生成する合成法。
2. 前記生成物は+3価の窒素を含む請求の範囲第1項に記載の合成法。
3. 前記生成物は三酸化二窒素(N2O3)である請求の範囲第2項に記載の
合成法。
4. 前記酸素は気体である請求の範囲第1項に記載の合成法。
5. 前記生成物の濃度は0.1ないし40.0g/lの範囲内に維持される
請求の範囲第1項に記載の合成法。
6. 前記硝酸の濃度は5ないし65%の範囲内に維持される請求の範囲第1
項に記載の合成法。
7. NO2触媒を与えるステップをさらに備えた請求の範囲第1項に記載の
合成法。
8. NOxの供給源を提供するステップと、
前記NOxの供給源から供給されるNOを、NO2 -存在下でHNO3と反応させ
て反応生成物を生成するステップと、
前記反応生成物をO2およびH2Oと反応させて硝酸を生成するステップと を
備えた硝酸の生成方法。
9. 前記NOxの供給源は、ほとんどNOからなる請求の範囲第8項に記載
の硝酸の生成方法。
10. 前記NOxは気体状態である請求の範囲第8項に記載の硝酸の生成方
法。
11. 前記HNO3は液体状態である請求の範囲第8項に記載の硝酸の生成
方法。
12. 前記HNO3の濃度は5%ないし65%の範囲内にある請求の範囲第
8項に記載の硝酸の生成方法。
13. 前記NO2 -は水溶液中に存在する請求の範囲第8項に記載の硝酸の生
成方法。
14. HNO3(l)の供給源を提供するステップと、
前記HNO3(l)の一部を化合物と反応させてNOxを発生させるステップと
、
前記NOxのNOをHNO3(l)と反応させて反応生成物を生成するステップ
と、
前記反応生成物をO2およびH2Oと反応させて追加のHNO3(l)を生成す
るステップと
を備えた硝酸の回収方法。
15. 前記NOxの供給源は、ほとんどNOからなる請求の範囲第14項に
記載の硝酸の回収方法。
16. 前記HNO3(l)の濃度は5%ないし65%の範囲内にある請求の
範囲第14項に記載の硝酸の回収方法。
17. 反応中、三価の窒素を水溶液中に維持する請求の範囲第14項に記載
の硝酸の回収方法。
18. NOとHNO3とが反応する際に、NO2 -触媒を付与するステップを
さらに備えた請求の範囲第14項に記載の硝酸の回収方法。
19. 前記NOxの供給源から供給されるNO2は、H2Oと反応してHNO3
およびNOを生成する請求の範囲第14項に記載の硝酸の回収方法。
20. NOxの供給源を提供し、前記NOxの供給源から供給されるNOをN
O2 -存在下でHNO3と反応させて反応生成物を生成し、前記反応生成物をO2お
よびH2Oと反応させる硝酸の製造方法。
21. 気体の+2価の窒素を溶液中で+5価の窒素と反応させて溶液中で+
3価の窒素を生成するステップと、
取り込まれる酸素量に対して+3価の窒素の量を過剰となるように維持しなが
ら、前記溶液中で前記+3価の窒素を酸素および水と反応させて+5価の窒素を
生成するステップと
を備えた硝酸(HNO3)を生成する合成法。
22. 過剰な酸素を供給することで+3価ではない白色の硝酸が生成される
請求の範囲第21項に記載の合成法。
23. 前記+3価窒素が、N2O3で表した濃度で0.1ないし40.0g/
lの範囲内に維持される請求の範囲第21項に記載の合成法。
24. 供給された前記+2価窒素を前記+5価窒素と継続的に反応させて+
3価窒素を生成し、それを酸素で継続的に酸化して最終生成物の硝酸の濃度を継
続的に高める請求の範囲第21項に記載の合成法。
25. 作用する前記硝酸の濃度は、5ないし65%の範囲内で効果的である
請求の範囲第24項に記載の合成法。
26. 供給された前記+2価窒素を前記+5価窒素と繰り返し反応させて+
3価窒素を生成し、それを酸素で繰り返し酸化して+5価窒素を生成することで
最終生成物の硝酸の濃度を高める請求の範囲第21項に記載の合成法。
27. 作用する前記硝酸の濃度は、5ないし65%の範囲内にある請求の範
囲第26項に記載の合成法。
28. NOxの供給源を提供するステップと、
前記NOxの供給源から供給されるNOをHNO3と反応させて反応生成物を生
成するステップと、
前記反応生成物をO2およびH2Oと反応させて、より高濃度の硝酸を生成する
ステップと
を備えた、硝酸の濃度を高める方法。
29. 一酸化窒素(NO)を硝酸(HNO3)水溶液と反応させることで生
成された生成物を、水溶液中で酸素を用いて酸化するステップを備えた硝酸生成
方法。
30. 一酸化窒素(NO)と硝酸(HNO3)水溶液とを反応させて生成物
を生成すると同時に、その生成物を水溶液中で酸素によって酸化して硝酸(HN
O3)を生成するステップを備えた硝酸生成方法。
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フロントページの続き
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DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
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SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
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,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 一酸化窒素(NO)を硝酸(HNO3)と水溶液中で反応させて生成物 を調製するステップと、 水溶液中で酸素を用いて前記生成物を酸化して硝酸を調製するステップと を備えた硝酸を生成する合成法。 2. 前記生成物は+3価の窒素を含む請求の範囲第1項に記載の合成法。 3. 前記生成物は三酸化二窒素(N2O3)である請求の範囲第2項に記載の 合成法。 4. 前記酸素は気体である請求の範囲第1項に記載の合成法。 5. 前記酸素は他のガス中に含まれる請求の範囲第4項に記載の合成法。 6. 前記酸素は空気中に含まれる請求の範囲第4項に記載の合成法。 7. 前記生成物の濃度は0.1ないし40.0g/lの範囲内に維持される 請求の範囲第1項に記載の合成法。 8. 前記生成物の濃度は1.0ないし20.0g/lの範囲内に維持される 請求の範囲第7項に記載の合成法。 9. 前記硝酸の濃度は5ないし65%の範囲内に維持される請求の範囲第1 項に記載の合成法。 10. 前記硝酸の濃度は15ないし55%の範囲内に維持される請求の範囲 第9項に記載の合成法。 11. NO2触媒を調製するステップをさらに備えた請求の範囲第1項に記 載の合成法。 12. NOxの供給源を提供するステップと、 前記NOxの供給源から供給されるNOを、NO2 -存在下でHNO3と反応させ て反応生成物を生成するステップと、 前記反応生成物をO2及びH2Oと反応させて硝酸を生成するステップと を備えた硝酸の生成方法。 13. 前記NOxの供給源は、ほとんどNOからなる請求の範囲第12項に 記 載の硝酸の生成方法。 14. 前記NOxは気体状態である請求の範囲第12項に記載の硝酸の生成 方法。 15. 前記O2は酸素供給源より供給される請求の範囲第12項に記載の硝 酸の生成方法。 16. 前記O2は気体状態である請求の範囲第12項に記載の硝酸の生成方 法。 17. 前記O2は大気中より供給される請求の範囲第12項に記載の硝酸の 生成方法。 18. 前記HNO3は液体状態である請求の範囲第12項に記載の硝酸の生 成方法。 19. 前記HNO3の濃度は5%ないし65%の範囲内にある請求の範囲第 12項に記載の硝酸の生成方法。 20. 前記HNO3の濃度は15%ないし55%の範囲内にある請求の範囲 第12項に記載の硝酸の生成方法。 21. 前記NO2 -は水溶液中に存在する請求の範囲第12項に記載の硝酸の 生成方法。 22. 前記生成方法は大気圧下で実施される請求の範囲第12項に記載の硝 酸の生成方法。 23. HNO3(l)の供給源を提供するステップと、 前記HNO3(l)の一部を化合物と反応させてNOxを発生させるステップと 、 前記NOxのNOをHNO3(l)と反応させて反応生成物を生成するステップ と、 前記反応生成物をO2及びH2Oと反応させて追加のHNO3(l)を生成する ステップと を備えた硝酸の回収方法。 24. 前記NOxの供給源は、ほとんどNOからなる請求の範囲第23項に 記載の硝酸の回収方法。 25. 前記NOxは気体状態にある請求の範囲第23項に記載の硝酸の回収 方法。 26. 前記O2は酸素供給源より供給される請求の範囲第23項に記載の硝 酸の回収方法。 27. 前記O2は気体状態にある請求の範囲第23項に記載の硝酸の回収方 法。 28. 前記O2は大気より供給される請求の範囲第23項に記載の硝酸の回 収方法。 29. 前記HNO3(l)の濃度は5%ないし65%の範囲内にある請求の 範囲第23項に記載の硝酸の回収方法。 30. 前記HNO3(l)の濃度は15%ないし55%の範囲内にある請求 の範囲第23項に記載の硝酸の回収方法。 31. 反応中、三価の窒素を水溶液中に維持する請求の範囲第23項に記載 の硝酸の回収方法。 32. 前記回収方法は大気圧下で実施される請求の範囲第23項に記載の硝 酸の回収方法。 33. 前記HNO3は液体状態にある請求の範囲第23項に記載の硝酸の回 収方法。 34. NOとHNO3とが反応する際に、NO2 -触媒を提供するステップを さらに備えた請求の範囲第23項に記載の硝酸の回収方法。 35. 前記NOxの供給源から供給されるNO2は、H2Oと反応してHNO3 及びNOを生成する請求の範囲第23項に記載の硝酸の回収方法。 36. NOxの供給源を提供し、前記NOxの供給源から供給されるNOをN O2 -存在下でHNO3と反応させて反応生成物を生成し、前記反応生成物をO2及 びH2Oと反応させる硝酸の製造方法。 37. 気体の+2価の窒素を溶液中で+5価の窒素と反応させて溶液中で+ 3価の窒素を生成するステップと、 取り込まれる酸素量に対して+3価の窒素の量を過剰となるように維持しなが ら、前記溶液中で前記+3価の窒素を酸素及び水と反応させて+5価の窒素を生 成するステップと を備えた硝酸(HNO3)を生成する合成法。 38. 過剰な酸素を供給することで+3価ではない白色の硝酸が生成される 請求の範囲第37項に記載の合成法。 39. 付加される酸素は、気体酸素として供給される請求の範囲第37項に 記載の合成法。 40. 付加される酸素は、空気として供給される請求の範囲第37項に記載 の合成法。 41. 付加される酸素は、他のガス中に含まれている請求の範囲第37項に 記載の合成法。 42. 前記+3価の窒素は、N2O3で表した濃度で1.0ないし20.0g /lの範囲内に維持される請求の範囲第37項に記載の合成法。 43. 前記+3価の窒素は、N2O3で表した濃度で0.1ないし40.0g /lの範囲内に維持される請求の範囲第37項に記載の合成法。 44. 供給された前記+2価窒素を前記+5価窒素と継続的に反応させて+ 3価窒素を生成し、それを酸素で継続的に酸化して最終生成物の硝酸の濃度を継 続的に高める請求の範囲第37項に記載の合成法。 45. 作用する前記硝酸の濃度は、15ないし55%の範囲内にある請求の 範囲第44項に記載の合成法。 46. 作用する前記硝酸の濃度は、5ないし65%の範囲内で効果的である 請求の範囲第44項に記載の合成法。 47. 供給された前記+2価窒素を前記+5価窒素と繰り返し反応させて+ 3価窒素を生成し、それを酸素で繰り返し酸化して+5価窒素を生成することで 最終生成物の硝酸の濃度を高める請求の範囲第37項に記載の合成法。 48. 作用する前記硝酸の濃度は、15ないし55%の範囲内にある請求の 範囲第47項に記載の合成法。 49. 作用する前記硝酸の濃度は、5ないし65%の範囲内にある請求の範 囲第47項に記載の合成法。 50. NOxの供給源を提供するステップと、 前記NOxの供給源から供給されるNOをHNO3と反応させて反応生成物を生 成するステップと、 前記反応生成物をO2及びH2Oと反応させて、より高濃度の硝酸を生成するス テップと を備えた硝酸の濃度を高める方法。 51. 一酸化窒素(NO)を硝酸(HNO3)水溶液と反応させることで生 成された生成物を、水溶液中で酸素を用いて酸化するステップを備えた硝酸生成 方法。 52. 生成されると同時に水溶液中で酸素によって酸化されて硝酸(HNO3 )を生成する生成物を、一酸化窒素(NO)と硝酸(HNO3)水溶液との反応 をもって生成するステップを備えた硝酸生成方法。
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