JPH11500397A - 用紙たとえばウェブ用の搬送装置のためのジャム監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 用紙搬送装置のためのジャム監視装置において、駆動ローラ（１）と、この駆動ローラに対し軸平行に配置され自由に旋回可能な圧着ローラ（３）との間を用紙が案内される。その際、駆動ローラ（１）と圧着ローラ（３）の速度を別個に監視するために、これらのローラの各々に対応して定置されたセンサ（５，８）が設けられている。両方のセンサから単位時間ないし単位変位ごとに送出される信号を比較するために評価回路（７）が設けられている。そしてこの評価回路（７）は、各センサ（５，８）から送出される信号についてまえもって定められた比に偏差が生じると、障害信号を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】 用紙たとえばウェブ用の搬送装置 のためのジャム監視装置 本発明は、少なくとも１つの駆動ローラと、該駆動ローラに対し軸平行に配置 され自由に旋回可能な圧着ローラが設けられており、これら２つのローラ間を用 紙が案内され、該用紙は前記圧着ローラによって駆動ローラに押圧される、用紙 搬送装置たとえばウェブ用の搬送装置のためのジャム監視装置に関する。 用紙を処理する機械たとえばレーザプリンタに後置接続されている帳簿製本用 の自動後処理装置（Kontennachbereitungsanlage）の場合、様々な理由から紙詰 まりの生じる可能性がある。その際に損害を回避するため、紙詰まりをただちに 検出して機械を停止させることが重要である。これまで知られているジャム監視 装置の場合、縁に孔のあけられたシートを、その領域に配置された光電検出器を 用いて孔のあいた縁を監視することにより監視が行われる。光電検出器の光ビー ムが紙詰まりゆえに規則的な間隔で途切れないようになったならば、光電検出器 によって機械が停止される。しかしこのようなジャム監視装置は、側方に孔のあ いた縁をもつウェブにしか適していない。このように孔のあけられたウェブを案 内するためには、孔と係合 するピンベルトを備えたトラクタが必要であり、その際、用紙幅が種々異なるた めピンベルト相互間の間隔を幅に関して調節できなければならない。このような トラクタゆえに監視装置のコストが上がってしまう。側方に孔のあけられた縁が 設けられていないウェブは公知の監視装置によってもまったく監視できないので 、孔のあけられた縁を取り去った後ではその領域においてもはやジャム監視がで きないという欠点がある。 したがって本発明の課題は、冒頭で述べた形式の用紙たとえばウェブ用の搬送 装置のための監視装置において、簡単で低コストの構造によっても孔のあけられ ていないウェブの監視を行えるようにし、場合によっては個別に相次いで供給さ れる用紙の監視も行えるようにすることにある。 本発明によればこの課題は、駆動ローラの速度と圧着ローラの速度を別個に監 視するため、これらのローラの各々に対応して定置されたセンサが設けられてお り、前記の両方のセンサから単位時間ないし単位変位ごとに送出される信号を比 較するために評価回路が設けられており、該評価回路は、前記センサから送出さ れた信号についてまえもって定められた比に偏差が生じると、障害信号を発生さ せることにより解決される。 つまり本発明の基礎とする着想は、センサを用いることで圧着ローラの速度を 継続的に監視し、それを駆 動ローラの速度と比較することである。用紙搬送において障害がなければ、駆動 ローラは、圧着ローラによって駆動ローラに押圧されているウェブを駆動する。 その際、圧着ローラはウェブ上を回転し、無視できるスリップは別として駆動ロ ーラの回転速度と一致する速度で、ウェブを介して駆動される。また、用紙走行 において障害がなければ、駆動ローラのセンサから送出される信号に対し圧着ロ ーラのセンサから送出される信号の所定の個数が対応づけられており、つまりそ れらの信号は互いに所定の比をもつ状態におかれている。そしてこの場合、この 比は評価回路においてプログラミングされた所定の比と一致しているので、用紙 走行が障害なく行われているかぎり、評価回路は障害信号を発生させない。しか し紙詰まりが発生すると、ウェブの動きは緩慢になり、あるいは停止してしまう 。それに応じて、ウェブにより駆動される圧着ローラの回転速度は低下し、ない しは速度がゼロに至るのに対し、駆動ローラの方はまえもって定められた回転数 でそのまま回転し続ける。圧着ローラの速度が遅れることで、その圧着ローラに 対応して設けられているセンサから送出される信号の個数も減少し、つまりは駆 動ローラのセンサから送出される信号に対する比も変化する。まえもって定めら れている比からのこのような偏差は評価回路により検出され、障害を指示する障 害信号が発生される。そしてこの障害信号によって搬 送装置が停止され、必要に応じてその前後に接続されたユニットの停止が行われ る。 本発明によるジャム監視装置の優れている点は構造が著しく簡単なことであり 、これによって低コストの製造が可能となる。この監視装置は、調節作業を行わ なくても各々のウェブ幅に適したものである。そしてこれによって、孔のあけら れたウェブであっても縁に孔のないウェブであっても監視を行うことができる。 本発明の別の実施形態によれば、個別に相次いで供給される用紙の紙詰まり監視 も可能である。 従属請求項には本発明の有利な実施形態が示されている。 次に、図面に示された実施例に基づき本発明について詳細に説明する。 図１は、ジャム監視装置の第１の実施例の側面図である。 図２は、図１の方向ＩＩにおける平面図である。 図３は、別の実施形態の側面図である。 ウェブ２のための搬送装置の駆動ローラ１は、モータ１３により図示の方向Ａ で駆動される。ウェブ２の他方の側には自由に旋回可能な圧着ローラ３が設けら れていて、これは駆動ローラ１に対し軸平行に配置されている。ウェブ２は両方 のローラ１，３の間を通って案内され、駆動ローラ３により駆動ローラ１に圧着 される。これにより駆動ローラの駆動力がウェブ２に 伝達され、ウェブは用紙走行方向Ｂへ移動する。ガイドレールまたはガイドプレ ート４により、ウェブ２がその走行方向Ｂを横切る方向で側方へ逃げるのが防止 される。 駆動ローラ３の速度を監視するために第１のセンサ５が設けられている。この センサ５は好適には誘導発信器であって、これは駆動ローラ３の周囲に同じ角度 間隔で配置された個々の金属体６に対して応動する。駆動ローラ３が回転すると 、各金属体６は信号を発生させ、その信号がセンサ５から評価回路７へ送出され る。 同様に、駆動ローラ１に対してはセンサ８が設けられており、これはディスク １０の金属体９と共働する。これらの金属体１０自体は駆動ローラ１の軸１１と 固定的に結合されている。第２のセンサ８から送出される信号も、やはり評価回 路７へ供給される。 用紙の走行にあたり障害がなければ、ウェブ２は駆動ローラ１により駆動され 、さらにウェブ２自体は圧着ローラ３を連行させる。また、用紙走行において障 害がなければ、両方のローラ１，３の回転速度は等しく、両方のセンサ５，８か ら評価回路７へ送出される信号の個数は、評価回路７においてプログラミングさ れた所定の比と一致する特定の比を有する状態となる。したがって評価回路は応 答動作を行わない。 しかし、用紙走行において障害が発生すると、ウェ ブ２の動きが緩慢になり、あるいはウェブが完全に停止してしまう。これに応じ てウェブ２により駆動される圧着ローラ３の速度も低下するのに対し、モータ１ ３により所定の動作回転数で駆動される駆動ローラ１はそのまま回転し続ける。 このことによって、センサ５とセンサ８から単位時間ないし単位変位あたりに送 出される信号の比が変化することになる。そして、まえもって定められているプ ログラミングされた比からのそのような偏差が評価回路７により検出され、この 評価回路７によってその出力側７ａから、障害発生を指示する障害信号が発せら れる。この障害信号により、モータ１３および必要に応じて搬送装置の前後に接 続されている他のユニットが停止される。 図３に示されている本発明の別の実施形態は、個別に相次いで供給される用紙 の監視に用いられる。この図の左端に示されている駆動ローラ１およびそれに対 応して設けられている圧着ローラ３ならびにモータ１３は、その構造ならびに動 作に関し図１および図２の説明と関連して述べた部材に相応するものである。圧 着ローラ３に対応してやはりセンサ５が設けられているし、駆動ローラ１にもセ ンサ８が対応して設けられている。これら両方のセンサ５，８から送出される信 号は、同様に評価回路７へ供給される。したがって先に述べた説明の内容は、図 ３に示されている実施例にもあてはまる。さて、ここでは個別に相次いで供給さ れる用紙を図３に示されている搬送装置によって監視しようというものであるの で、各用紙の走行方向Ｂにおいて互いに間隔をあけて配置された別の圧着ローラ ３′が設けられており、これら別の圧着ローラ３′に対応してセンサ５′が１つ ずつ設けられている。各センサ５′から送出される信号もそれぞれ評価回路７へ 供給される。この場合、各圧着ローラ３ないし３′相互間の間隔ａを用紙サイズ の長さよりも小さくしておく。駆動ローラ１は少なくとも１つのエンドレス搬送 ベルト１２を駆動し、このベルトは別の圧着ローラ３′の下を通って案内されて いる。それぞれ別の圧着ローラ３′のところに、搬送ベルト１２を支える支持ロ ーラ１４が配置されている。 互いに隣り合う圧着ローラ３ないし３′のどれか１つのペアの間において紙詰 まりが発生し、それによって該当する圧着ローラ３ないし３′の下を走行中の用 紙の動きが緩慢になるかあるいは停止してしまうと、これに応じて対応する圧着 ローラ３ないし３′の速度も緩慢になり、あるいはその速度がゼロに至ることに なる。これに対し、駆動ローラ１および搬送ベルト１２はそのまま動作速度で駆 動し続ける。このことで、センサ８から送出される信号と、緩慢になりないしは 停止した圧着ローラ３ないし３′のセンサ５ないし５′から送出される信号との 比が変化する。この場合、評価回路７はそのことを検出してモータ１３を停止さ せる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．少なくとも１つの駆動ローラと、該駆動ローラに対し軸平行に配置され自由 に旋回可能な圧着ローラが設けられており、これら２つのローラ間を用紙が案内 され、該用紙は前記圧着ローラによって駆動ローラに押圧される、 用紙搬送装置のためのジャム監視装置において、 駆動ローラ（１）の速度と圧着ローラ（３，３′）の速度を別個に監視するた め、これらのローラの各々に対応して定置されたセンサ（５，５′，８）が設け られており、 前記の両方のセンサから単位時間ないし単位変位ごとに送出される信号を比較 するために評価回路（７）が設けられており、該評価回路（７）は、前記センサ （５，５′８）から送出された信号についてまえもって定められた比に偏差が生 じると、障害信号を発生させることを特徴とする、 ジャム監視装置。 ２．前記障害信号により搬送装置が停止される、請求項１記載の装置。 ３．センサ（５，５′，８）として誘導発信器が設けられており、該誘導発信器 は、前記の駆動ローラ（１）と圧着ローラ（３，３′）の回転軸に対しそれぞれ 周囲に等しい角度間隔で配置された個々の金属体（６ ，９）と共働し、該金属体（６，９）は前記の駆動ローラ（１）ないし圧着ロー ラ（３，３′）といっしょに回転する、請求項１記載の装置。 ４．個別の用紙を監視するために、前記駆動ローラ（１）に対応して設けられて いる前記圧着ローラ（３）のほかに、用紙走行方向において互いに所定の間隔（ ａ）をおいて配置された別の圧着ローラ（３′）が設けられており、各圧着ロー ラ（３，３′）相互間の間隔（ａ）は、用紙サイズの長さよりも小さく、各圧着 ローラ（３，３′）に対応してそれぞれ１つのセンサ（５，５′）が設けられて いる、請求項１または２記載の装置。 ５．前記駆動ローラ（１）により、各圧着ローラ（３，３′）の下を通って案内 されそれらと当接する少なくとも１つの搬送ベルト（１２）が駆動され、前記の 別の圧着ローラ（３′）の各々のところに前記搬送ベルト（１２）を支持する支 持ローラ（１４）が配置されている、請求項４記載の装置。