JPH1150038A - 接着剤および接着方法 - Google Patents

接着剤および接着方法

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JPH1150038A
JPH1150038A JP20890797A JP20890797A JPH1150038A JP H1150038 A JPH1150038 A JP H1150038A JP 20890797 A JP20890797 A JP 20890797A JP 20890797 A JP20890797 A JP 20890797A JP H1150038 A JPH1150038 A JP H1150038A
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誠 澤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な手作業によって広範囲の被着体の接着
が可能な、接着剤および接着方法を提供する。 【解決手段】 高重合ポリジオルガノシロキサンおよび
ポリオルガノハイドロジェンシロキサンを含み、可塑度
が80〜1,500のポリオルガノシロキサン組成物の
予備成形体と、付加反応用白金系触媒を含む溶液(3)
をセットにした接着剤;上記の組成物を予備成形し、予
備成形体に溶液(3)を塗布するか、浸漬した後、該予
備成形体を被着体に密着させる、第1の接着方法;なら
びに上記の予備成形体を、硬化シリコーンゴムの表面に
積層させ、以下、積層体を第1の接着方法と同様の処理
を行う、第2の接着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコーン系接着
剤に関し、さらに詳しくは、予備成形された未硬化のポ
リオルガノシロキサン組成物と、白金系触媒の溶液とが
セットになったシリコーン系接着剤に関する。本発明は
また、そのようなセットになったシリコーン系接着剤に
よる、簡便な接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】硬化してシリコーンゴムを与えるポリオ
ルガノシロキサン組成物は、耐熱性、耐寒性、耐候性な
どに優れており、ベースポリマーと架橋剤を適宜選択
し、または接着性付与剤を添加することによって、硬化
の際に優れた接着性を発現できる。したがって、このよ
うなポリオルガノシロキサン組成物は、弾性接着剤とし
て、耐熱性、耐寒性、耐候性などが必要な用途に広く用
いられている。
【0003】しかしながら、液状ポリオルガノシロキサ
ンをベースポリマーとして用いる接着性ポリオルガノシ
ロキサン組成物は、未硬化の状態で流動性の粘稠物であ
ったり、接着性を帯びたペースト状であったりするの
で、チューブやカートリッジのような容器に充填して用
いる方法がとられており、接着作業にはカートリッジガ
ンやマスキングテープのような用具が必要で、場合によ
ってはさらに接着現場に混合、脱泡のための装置が必要
となり、単純な手作業のみによる接着はできない。
【0004】一方、ミラブル型シリコーンゴムは、一般
に接着性がなく、あらかじめ被着体の表面をプライマー
で処理するという煩雑な作業が必要がある。ミラブル型
シリコーンゴムにシランカップリング剤のような接着性
付与剤を配合して、接着性シリコーンゴムを得ることも
可能であるが、接着の安定性が十分でない。そのうえ、
高温で型成形を行う必要があり、作業が煩雑であり、大
型の被着体を接着させるには適さない。
【0005】なお、付加反応によって硬化したシリコー
ンゴム成形体に、白金族金属および/またはその化合物
の有機溶媒溶液を塗布して、該成形体の離型性を向上さ
せることが、特開平2−16014号公報に開示されて
いる。しかしながら、該公報には、そのような溶液を、
未硬化の付加反応型ポリオルガノシロキサン組成物に塗
布することを含む接着方法については、なんら開示され
ていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のシリコーン系弾性接着剤がそれぞれに有する制約がな
く、単純な手作業によって広範囲の被着体に、弾性また
は塑性のシリコーン接着剤層を形成しうる接着剤および
接着方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために検討を重ねた結果、触媒を添加すれ
ば付加反応によって架橋する、未架橋状態で固状のポリ
オルガノシロキサン組成物の予備成形体の表面から触媒
を滲透させることにより、簡便な接着が可能で、上記の
目的を達成しうることを見出して、本発明を完成するに
至った。
【0008】すなわち、本発明の接着剤は、第1成分
(1)として、分子中にケイ素原子に結合したビニル基
を有する、実質的に直鎖状で、重合度が1,000〜2
0,000のポリジオルガノシロキサン;および第2成
分(2)として、分子中に平均2個を越える数の、ケイ
素原子に結合した水素原子を有するポリオルガノハイド
ロジェンシロキサンを含み、可塑度が80〜1,500
のポリオルガノシロキサン組成物の予備成形体と;付加
反応用白金系触媒を含む溶液(3)がセットになったも
のである。
【0009】本発明の接着方法は、上記のポリオルガノ
シロキサン組成物の予備成形体と、白金系触媒の溶液と
を用いるものである。すなわち、第1の接着方法は、
(A)第1成分(1)および第2成分(2)を含む上記
の組成物を予備成形する工程、(B)得られた予備成形
体の表面に溶液(3)を塗布するか、予備成形体を溶液
(3)に浸漬する工程、および(C)ついで、該予備成
形体を2個の被着体の間に密着させて硬化させる工程を
含むことを特徴とし;第2の接着方法は、(a)第1成
分(1)および第2成分(2)を含む上記の組成物の予
備成形体を、硬化したシリコーンゴムの表面に積層させ
る工程、(b)積層体の表面に、溶液(3)を塗布する
か、積層体を溶液(3)に浸漬する工程、および(c)
ついで、積層体を被着体に密着させて硬化させる工程を
含むことを特徴とする。
【0010】なお、ここで「セットにしたもの」とは、
本発明の接着方法で明らかなように、第1成分(1)と
第2成分(2)を含む組成物の予備成形体と、溶液
(3)とを、使用の際まで別途に保存しておき、該組成
物の予備成形体、または該予備成形体を硬化したシリコ
ーンゴムに積層させた積層体の表面に、溶液(3)を塗
布するか、それらを(3)に浸漬する、そのような組合
せをいう。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる第1成分のビ
ニル基含有ポリジオルガノシロキサンは、本発明に用い
られるポリオルガノシロキサン組成物のベースポリマー
となる成分である。第1成分は、付加反応によって架橋
して網状分子となり、弾性接着剤層を形成させるには、
ケイ素原子に結合したビニル基を1分子中に2個以上有
し、塑性接着剤層を形成させる場合には、該ビニル基を
1分子中に1個以上、平均2個未満有する。硬さの低い
ものが必要な場合を除き、第1成分としては、シリコー
ンゴムの特徴を生かした、機械的強度に優れた弾性接着
剤層を形成させて、応力を吸収する、前者の方が好まし
い。ビニル基は、第1成分の分子鎖末端のシロキサン単
位に存在しても、中間シロキサン単位に存在してもよい
が、優れた機械的強度を有する弾性接着剤層を得るに
は、ビニル基の少なくとも一部が、両末端のシロキサン
単位に存在することが好ましい。
【0012】第1成分のシロキサン骨格は、実質的に直
鎖状であり、若干の分岐や三次元構造が存在してもよ
い。第1成分の重合度、すなわちシロキサン単位数は、
1,000〜20,000であり、好ましくは3,00
0〜10,000、さらに好ましくは5,000〜8,
000の範囲である。重合度が1,000未満では組成
物に粘着性や流動性を生じ、接着剤としての作業性が劣
る。また、重合度が20,000を越えるものは合成し
にくいばかりでなく、充填剤などの混合を行いにくい。
【0013】第1成分のケイ素原子に結合するビニル基
以外の有機基としては、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシ
ルのような直鎖状または分岐状のアルキル基;シクロヘ
キシルなどのシクロアルキル基;フェニル、トリル、キ
シリルなどのアリール基;2−フェニルエチル、2−フ
ェニルプロピルのようなアラルキル基;クロロメチル、
クロロフェニル、3,3,3−トリフルオロプロピルの
ような1価の置換炭化水素基などが例示される。これら
のうち、耐熱性、耐寒性、耐候性など、シリコーン系接
着剤の利点を良好に発揮できることから、92モル%以
上がメチル基であることが好ましく、実質的にすべてメ
チル基でもよい。接着剤に耐寒性が求められるときはフ
ェニル基、耐油性が求められるときは3,3,3−トリ
フルオロプロピル基など、要求特性に応じて適宜、他の
基を併用することができる。
【0014】第1成分の分子鎖末端は、置換または非置
換の1価の炭化水素基のみがケイ素原子に結合したトリ
オルガノシロキサン単位であることが好ましく、このよ
うなシロキサン単位として、トリメチルシロキサン単
位、ジメチルフェニルシロキサン単位、メチルジフェニ
ルシロキサン単位のようなビニル基を含まないもの;お
よび好ましくはジメチルビニルシロキサン単位、メチル
フェニルビニルシロキサン単位のようなビニル基を含む
ものが例示されるが、水酸基や;メトキシ、エトキシの
ようなアルコキシ基が存在していてもよい。
【0015】本発明に用いられる第2成分のポリオルガ
ノハイドロジェンシロキサンは、分子中に含まれるヒド
ロシリル基が第1成分中のビニル基への付加反応を行う
ことにより、第1成分の架橋剤として機能するものであ
り、網状構造の硬化物を形成させるために、1分子中
に、ケイ素原子に結合した水素原子を平均2個を越える
数有し、特に接着性に優れ、硬化して優れた機械的性質
を有する弾性接着剤層を得るには、該水素原子を少なく
とも3個有することが好ましい。
【0016】シロキサン単位のケイ素原子に結合した有
機基としては、前述の第1成分におけるビニル基以外の
有機基と同様のものが例示され、それらの中でも、合成
が容易な点や第1成分との相溶性から、メチル基が最も
好ましい。
【0017】第2成分のシロキサン骨格は、直鎖状、分
岐状および環状のいずれであってもよい。また、これら
の混合物を用いてもよい。第2成分の重合度は特に限定
されないが、合成が容易で、かつ保存中や、酸化反応を
加熱によって行う場合に揮発しないことから、10〜2
00の範囲が好ましい。
【0018】第2成分の具体例としては、分子末端が
トリメチルシロキサン単位のようなトリオルガノシロキ
サン単位で封鎖され、中間にメチルハイドロジェンシロ
キサン単位のようなヒドロシリル基を有する単位を、分
子中に少なくとも3個有する直鎖状ポリオルガノハイド
ロジェンシロキサン;および分子末端が、ジメチルハ
イドロジェンシロキサン単位のようなヒドロシリル基を
有するシロキサン単位で封鎖され、中間にメチルハイド
ロジェンシロキサン単位のようなヒドロシリル基を有す
る単位を、分子中に少なくとも1個有する直鎖状ポリオ
ルガノハイドロジェンシロキサンが挙げられる。これら
およびにおいて、ジメチルシロキサン単位のような
ヒドロシリル基を含まない単位は、存在してもしなくて
もよい。
【0019】第2成分のもうひとつの具体例としては、
ジメチルハイドロジェンシロキサン単位のようなヒド
ロシリル基を有する1官能性単位と、4官能性のSiO
2 単位からなる分岐状ポリオルガノハイドロジェンシロ
キサンが挙げられる。
【0020】本発明において、接着剤層の形成に用いら
れるポリオルガノシロキサン組成物は、上述の第1成分
および第2成分を含むものである。該組成物において
は、第1成分中のビニル基と第2成分中のケイ素原子に
結合した水素原子の比は、かなり広範囲に、たとえば該
ビニル基1個に対して該水素原子の数が0.1〜100
個の範囲に設定することができる。第1成分に対する第
2成分の配合量は、第1成分のビニル基含有量と第2成
分のヒドロシリル基含有量によっても異なるが、第1成
分の100重量部に対して第2成分が通常0.1〜50
重量部、好ましくは0.2〜20重量部である。第2成
分が50重量部を越えると、接着剤層に十分な物理的性
質を与えることができない。
【0021】本発明に用いられるポリオルガノシロキサ
ン組成物は、上述の第1成分および第2成分を含むもの
であり、必要に応じて、充填剤、接着性付与剤、耐熱性
向上剤、難燃化剤などを配合することができる。なお、
この系では、硬化反応用触媒を別途に保存するため、硬
化抑制剤を特に配合する必要はないが、これを用いる場
合は、接着性の発現を阻害することがあるので、注意を
要する。
【0022】充填剤は、ポリオルガノシロキサン組成物
に、適切な可塑度と作業性を与え、かつ硬化後の接着剤
層に必要な機械的性質を与えるためのもので、補強性お
よび/または非補強性の充填剤を含有することができ
る。良好な作業性を有する接着剤を得るためには、充填
剤の少なくとも一部は、粒子径が20μm 以下のシリカ
系充填剤であることが好ましい。
【0023】補強性充填剤としては、煙霧質シリカ、シ
リカアエロゲル、沈殿シリカのようなシリカ微粉末が例
示され、そのまま用いても、表面を疎水化するために、
有機ケイ素化合物で処理してもよい。表面処理に用いら
れる有機ケイ素化合物としては、ジメチルジクロロシラ
ン、トリメチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラザ
ン、オクタメチルシクロテトラシロキサンなどが例示さ
れ、組成物の作業性が優れていることから、ヘキサメチ
ルジシラザンが特に好ましい。処理は、シリカ微粉末の
表面に、処理に用いられる有機ケイ素化合物を、常温ま
たは高温で、気相またはn−ヘキサンのような不活性溶
媒を用いる液相によって吸着させ、熱処理して、該シリ
カ微粉末表面のシラノール基をオルガノシリル化するこ
とによって行うことができる。また、補強性充填剤を第
1成分と混練する工程中で、ヘキサメチルジシラザンの
ような有機ケイ素化合物とともに加熱混練することによ
り、処理を行ってもよい。
【0024】非補強性充填剤としては、けいそう土、粉
砕石英のようなシリカをはじめ、酸化チタン、アルミ
ナ、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、カ
ーボンブラックなどが例示される。
【0025】充填剤の配合量は、特に限定されないが、
第1成分100重量部に対して5〜500重量部が好ま
しく、10〜400重量部がさらに好ましい。5重量部
未満では組成物が粘着性を帯びて作業性が悪く、500
重量部を越えると、可塑度が高くなってやはり作業性が
悪く、また硬化後の接着剤層が良好な機械的強度やゴム
弾性が得られない。
【0026】接着性付与剤としては、3−グリシドキシ
プロピル、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チル、ビニル、3−メタクリロキシプロピル、3−アク
リロキシプロピルのようなエポキシ基またはオレフィン
性二重結合を有する基から選ばれる少なくとも1種の炭
素官能基を有し、かつケイ素原子に結合したメトキシ、
エトキシ、2−メトキシエトキシのような置換または非
置換のアルコキシ基および/または水素原子を有するシ
ランまたはシロキサンが用いられる。また、他の接着性
付与剤として、ケイ素原子に結合したメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、2−メトキシエトキシのような置換ま
たは非置換のアルコキシ基を有するケイ素官能性イソシ
アヌレートも用いられる。
【0027】このような接着性付与剤としては、3−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシド
キシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプ
ロピル(メチル)ジメトキシシラン、2−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエト
キシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
エチル(メチル)ジメトキシシランのようなエポキシ基
含有シランおよびそれらの部分加水分解縮合物;3−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタク
リロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロ
キシプロピル(メチル)ジメトキシシランのような(メ
タ)アクリル基含有シランおよびそれらの部分加水分解
縮合物;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラ
ンのようなビニル基含有シランおよびそれらの部分加水
分解縮合物;3−グリシドキシプロピル基含有メチルハ
イドロジェン環状テトラシロキサン、3−メタクリロキ
シプロピル基含有メチルハイドロジェン環状テトラシロ
キサン、3−グリシドキシプロピル基含有メチルメトキ
シ環状シロキサン、3−グリシドキシプロピル基と2−
(トリメトキシシリル)エチル基を有するメチルハイド
ロジェン環状シロキサン、3−メタクリロキシプロピル
基と2−(トリメトキシシリル)エチル基を有するメチ
ルハイドロジェン環状シロキサン、2−〔(3−トリメ
トキシシリル)プロピルオキシカルボニル〕プロピル基
含有メチルハイドロジェン環状シロキサンのような環状
シロキサン;3−グリシドキシプロピル基含有メチルメ
トキシシロキサン、3−グリシドキシ基とビニル基を有
するメチルハイドロジェンシロキサン、3−グリシドキ
シ基と2−(トリメトキシシリル)エチル基を有するメ
チルシロキサンのような鎖状シロキサン;トリス(3−
トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレートのよう
なシアヌル環含有有機ケイ素化合物などが例示される。
【0028】ポリオルガノシロキサン組成物は、JIS
K6300に記載されている可塑度試験によって25
℃で測定された可塑度が80〜1,500であり、好ま
しくは100〜1,000の範囲である。可塑度が80
未満では軟らかすぎて作業性が悪く、1,500を越え
ると硬くなりすぎて、被着体との密着性が低下する。
【0029】本発明においては、このようなポリオルガ
ノシロキサン組成物を予備成形体として用いる。予備成
形体の形状は、その表面に溶液(3)を塗布し、または
該予備成形体を溶液(3)に浸漬して、被着体の接着に
用いるのに適したものであれば、どのような形状でもよ
いが、分出しや押出しなどによる予備成形が容易なこと
から、シート状、テープ状または紐状が好ましい。シー
ト状またはテープ状の場合、接着に用いる際に、予備成
形体に(3)を容易に滲透させうることから、厚さは5
mm以下が好ましく、0.01〜2mmがさらに好ましい。
厚さが5mmを越えると、中心部の硬化が不十分なことが
ある。紐状の場合も、同様の理由から、直径は5mm以下
が好ましく、0.01〜2mmがさらに好ましい。
【0030】このような予備成形体は、たとえば、二本
ロール、ニーダーなどの混合手段により、第1成分、第
2成分および必要に応じて配合される他の成分を均一に
混合して組成物を調製した後、たとえばカレンダーロー
ルもしくは二本ロールからの分出し、または押出機によ
る押出しによって作製することができる。混練および予
備成形は、常温で行うことができ、必要に応じて、たと
えば50〜200℃の温度に加熱して行ってもよい。
【0031】溶液(3)は、白金系触媒の溶液であっ
て、上記の予備成形品とは別個に調製され、保管され
る。白金系触媒は、第1成分のビニル基と第2成分のヒ
ドロシリル基との間の付加反応を促進するもので、塩化
白金酸、塩化白金酸とアルコールとを加熱して得られる
錯体混合物、白金−オレフィン錯体、白金−ビニルシロ
キサン錯体、白金−トリフェニルホスフィン錯体のよう
な白金化合物;パラジウム−ホスフィン醋体のようなパ
ラジウム醋体;ロジウム−ホスフィン醋体のようなロジ
ウム化合物;アルミナ、シリカ、カーボンなどの担体に
白金またはパラジウムを担持させたものなどが例示され
る。
【0032】溶媒としては、ポリオルガノシロキサンに
対して親和性があって、ポリオルガノシロキサン組成物
によく滲透し、かつ付加反応に悪影響を与えないものが
用いられる。このような溶媒としては、重合度2〜10
の直鎖状メチルシロキサンオリゴマー、重合度4〜7の
環状ジメチルシロキサンオリゴマーのような液状で不活
性な低分子量ポリオルガノシロキサン;ジメチルジメト
キシシランのような液状シラン;n−ヘキサン、n−ヘ
プタン、シクロヘキサン、トルエン、キシレンのような
脂肪族不飽和結合を含まない炭化水素などが例示され、
1種を用いても、2種以上を併用してもよい。ヘキサメ
チルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカ
メチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサ
ンのような直鎖状シロキサンオリゴマー;およびオクタ
メチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペン
タシロキサンのような環状シロキサンオリゴマーが好ま
しい。
【0033】溶液中の付加反応用白金系触媒の量は、特
に限定されないが、溶媒に対する白金族原子の量として
通常1ppm 〜3重量%であり、5ppm 〜1重量%の範囲
が好ましい。1ppm 未満では、適正な量の触媒を用いる
ための溶媒の量が過大となって、塗布または浸漬の際
に、組成物中の第1成分および第2成分が溶媒中に溶出
することがあり、また組成物を短時間に硬化して顕著な
接着性を得ることが困難である。一方、白金系触媒は組
成物に対して微量でも有効なので、上記の量が3重量%
を越えると、経済性を有する範囲の所望量の該触媒を接
着表面に有効に分布させることが困難になる。
【0034】溶液(3)に、接着性付与剤を配合し、溶
液(3)の塗布または溶液(3)への浸漬によって、シ
リコーンゴム組成物の硬化の際に接着性を発現させるこ
とができる。接着性付与剤としては、前述と同様のもの
が例示される。
【0035】塗布または浸漬によってポリオルガノシロ
キサン組成物に滲み込ませる白金系触媒の量は、該組成
物に含まれる第1成分の量に対し、(3)に含まれる白
金系触媒の白金族原子に換算して通常0.1〜1,00
0ppm 、好ましくは5〜200ppm である。この量が
0.1ppm 未満では架橋が不十分となって、十分な凝集
力が得られず、また1,000ppm を越えると、その配
合量に見合う効果がないばかりか、経済的に不利であ
る。
【0036】本発明の接着剤は、硬化の際に接着性を発
現するものである。その接着性を発現させる方法は任意
であるが、通常、次の(i)〜(iii)のいずれか、また
は(i)と(ii)もしくは(i)と(iii)の組合せが用
いられる。 (i)ポリオルガノシロキサン組成物の第1成分中のビ
ニル基と、存在するならば硬化抑制剤中の不飽和結合と
の合計1個に対する第2成分中のケイ素原子に結合した
水素原子の比を1〜100の範囲にする。 (ii)ポリオルガノシロキサン組成物に、接着性付与剤
を配合する。 (iii)溶液(3)に接着性付与剤を配合して、溶液
(3)を予備成形品もしくは積層品に塗布、または溶液
(3)に予備成形品もしくは積層体を浸漬する工程で、
白金系触媒とともにポリオルガノシロキサン組成物に滲
透させる。
【0037】本発明の第1の接着方法は、まず、(A)
予備成形工程において、前述の第1成分と第2成分を含
むポリオルガノシロキサン組成物から、予備成形体を作
製する。予備成形体の形状と成形方法は、前述のとおり
である。
【0038】次に、(B)工程において、上記の予備成
形体の表面に、溶液(3)を塗布するか、予備成形体を
溶液(3)に浸漬する。溶液(3)の使用量は、前述の
ポリオルガノシロキサン組成物に滲み込ませる白金系触
媒の量を満足させる量であるが、浸漬の場合、過剰の白
金系触媒を含有する溶液を用意して、繰返し浸漬に供す
ることもできる。塗布方法は特に限定されず、スポン
ジ、刷毛、スプレイなどを用いて塗布してもよい。塗布
または浸漬は、常温で行ってもよい。
【0039】次に、(C)工程において、溶液(3)を
塗布、または溶液(3)に浸漬した予備成形体を2個の
被着体の間に、圧着などの方法によって密着させる。こ
の際、予備成形体の形状をそのまま保つように圧着して
もよく、圧着によって予備成形体が変形してもよい。被
着体は、表面にアミン類、イオウ化合物など、付加反応
を阻害する物質が存在しないかぎり特に制限はなく、ガ
ラス、セラミックス、金属、プラスチックなどに適用で
き、同一の材質の被着体どうしでも、異なる被着体の間
でも適用できる。
【0040】密着状態を保ちつつ、付加反応用白金系触
媒の種類と量に応じて、常温で放置するか、たとえば5
0〜120℃で1〜30分間加熱することにより、強固
な接着層が形成される。
【0041】本発明の第2の接着方法は、2種類の実施
態様を包含する。第1の実施態様では、2個の被着体の
間に、第1の接着方法では接着層を形成できない、また
は形成が困難な厚さの接着剤層を形成して、2個の被着
体相互の接着を行う。第2の実施態様では、硬化したシ
リコーンゴムと、他の被着体との間の接着を行う。
【0042】まず、(a)積層工程において、硬化した
シリコーンゴムの表面に、前述の第1成分と第2成分を
含むポリオルガノシロキサン組成物の予備成形体を積層
させて、積層体を形成させる。硬化シリコーンゴムは、
表面に付加反応を阻害する物質を含有しないかぎりどの
ようなものを用いてもよい。すなわち、有機過酸化物加
硫型、付加反応型のいずれを用いてもよい。シリコーン
ゴムの形状は任意であるが、第1の実施態様において
は、被着体の被着面に応じた形状のシート状、テープ状
または紐状のものが好ましく、第1の接着方法が適用で
きない場合、すなわち厚さまたは直径が5mmまたはそれ
以上の空隙を埋めるように接着や封止を行う場合に、特
に有効である。シート状またはテープ状の硬化シリコー
ンゴムを用いる場合、第1の実施態様においては該シリ
コーンゴムの両面に、第2の実施態様においては接着す
べき部位に、上記のポリオルガノシロキサン組成物を積
層させる。
【0043】次に、(b)工程において、積層されたポ
リオルガノシロキサン組成物の外表面に溶液(3)を塗
布するか、積層体を溶液(3)に浸漬する。溶液(3)
の使用量、および塗布または浸漬の方法は、第1の接着
方法の(B)工程について述べたのと同様である。
【0044】次に、(c)工程において、第1の実施態
様では、溶液(3)を塗布、または溶液(3)に浸漬し
たポリオルガノシロキサン組成物が両面に積層されてい
る硬化シリコーンゴムを、2個の被着体の間に挿入して
密着させて、硬化させる。また、第2の実施態様では、
得られた積層体の、溶液(3)を塗布、または溶液
(3)に浸漬したポリオルガノシロキサン組成物の面を
被着体に密着させて、硬化させる。密着方法および硬化
方法は、第1の接着方法の(C)工程について述べたの
と同様である。
【0045】
【発明の効果】本発明によって、簡便な手作業で、かつ
少ないエネルギー消費によって、接着性、耐熱性、耐寒
性および耐候性に優れた、弾性または塑性の接着剤層を
形成しうる接着剤ならびに接着方法が得られる。本発明
の接着剤および接着方法は、ガラス、セラミックス、金
属、プラスチックなど、広範囲の被着体相互、または硬
化したシリコーンゴムとそれらの被着体の間の接着に広
く応用できる。
【0046】
【実施例】以下、実施例および比較例によって、本発明
をさらに詳細に説明する。これらの例において、部は重
量部を示し、配合の%は特に断らないかぎり重量%を示
し、可塑度は25℃における可塑度を示す。本発明は、
これらの実施例によって限定されるものではない。
【0047】実施例1 両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖され、ジメチル
シロキサン単位99.8モル%およびメチルビニルシロ
キサン単位0.2モル%からなる重合度6,000のポ
リジオルガノシロキサン100部に、比表面積300m2
/gの煙霧質シリカ60部、ヘキサメチルジシラザン12
部、水6部を配合し、ニーダーにより、室温で1時間混
練することにより、該シリカ表面をトリメチルシリル化
した後、温度を150℃に上げて2時間混練し、生じた
分解残渣を除去した。その後、温度を室温まで下げて、
両末端がトリメチルシリル基で封鎖され、中間単位がメ
チルハイドロジェンシロキサン単位からなる、重合度5
0のポリメチルハイドロジェンシロキサン5部を配合し
て混練し、ポリオルガノシロキサン組成物を得た。該オ
ルガノポリシロキサン組成物の可塑度を、JIS K6
300によって測定したところ、350であった。
【0048】得られたポリオルガノシロキサン組成物を
二本ロールから分出しして裁断し、長さ1,000mm、
幅10mm、厚さ1mmの予備成形体を得た。
【0049】一方、1,3,5,7−テトラメチル−
1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン
と塩化白金酸から、白金−ビニルシロキサン錯体を合成
した。これをオクタメチルシクロテトラシロキサンに溶
解させて、白金原子に換算して100ppm を含む白金系
触媒の溶液を得た。
【0050】予備成形体を長さ50mmに切断して、室温
で該溶液に3秒間浸漬し、引き上げて直ちに長さ50m
m、幅10mm、厚さ2mmの2枚の被着体の間に挟んで密
着させ、室温で放置して硬化させることにより、各被着
体についてそれぞれ3個の試験片を得た。被着体として
は、ガラス、アルミニウムまたはSUS304ステンレ
ス鋼をそれぞれ用いた。
【0051】白金系触媒の溶液から引き上げて10分
後、1時間後および10時間後の、被着体ごとに1個ず
つの試験片について、硬化と接着の状態を観察した。そ
の結果は、表1に示すとおりであり、室温で1時間(ガ
ラス)または10時間(アルミニウムおよびSUS30
4)の放置により、接着性に優れた、厚さ1mmのシリコ
ーンゴム接着剤層を得た。そのうえ、用いたポリオルガ
ノシロキサン組成物は粘着性がなく、切断、浸漬、被着
体への密着をすべて手作業で行っても、汚れを生じなか
った。
【0052】実施例2 白金系触媒の溶液に、接着性付与剤として3−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシランを1%配合した以外
は、実施例1と同様の実験を行った。その結果は、表1
に示すとおりで、いずれの被着体に対しても、室温で1
時間の放置により、優れた接着性の発現が認められた。
実施例1と同様に、すべての接着作業を手作業で行うこ
とができた。
【0053】実施例3 実施例1で用いたのと同様のポリジオルガノシロキサン
100部に、比表面積が200m2/gで、表面をヘキサメ
チルジシラザンで処理された煙霧質シリカ40部、両末
端がシラノール基で封鎖され、メチルハイドロジェンシ
ロキサン単位60モル%とジメチルシロキサン単位40
モル%からなる重合度30のポリメチルハイドロジェン
シロキサン1部、および両末端がエトキシ基で封鎖さ
れ、平均して2個のジフェニルシロキサン単位と4個の
ジメチルシロキサン単位からなるポリメチルフェニルシ
ロキサン3部をニーダーに仕込み、室温で30分間混練
を行った。ついで、二本ロールにより、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン5
0%とジメチルシリコーンオイル50%からなるペース
ト1.1部を練り込んだ。得られた未硬化シリコーンゴ
ム組成物を金型に入れて、温度170℃、圧力100kg
/cm2で10分間プレス加硫を行い、脱型した後、200
℃のオーブン中で4時間の加熱加硫を行って、長さ50
mm、幅10mm、厚さ5mmの硬化シリコーンゴムを作製し
た。
【0054】実施例1で用いたのと同様のポリオルガノ
シロキサン組成物から、厚さを0.5mmにした以外は実
施例1と同様に分出しをして、長さを50mmに切断した
予備成形体を、上記の硬化シリコーンゴムの両面に積層
した。これを実施例1と同様に、白金系触媒の溶液への
浸漬と硬化を行い、観察を行った。その結果は、表1に
示すとおりであり、室温による硬化で、厚さ6mmの、接
着性に優れたシリコーンゴム接着剤層を得た。このよう
に、硬化シリコーンゴムを用いて厚い接着剤層を得る場
合においても、すべての接着作業を手作業で行うことが
できた。
【0055】実施例4 ポリメチルハイドロジェンシロキサンとして、両末端が
トリメチルシリル基で封鎖され、中間単位がメチルハイ
ドロジェンシロキサン単位50モル%とジメチルシロキ
サン単位50モル%からなる重合度40のポリメチルハ
イドロジェンシロキサン2部を用いた以外は実施例1と
同様にして組成物の調製を行い、以下、実施例1と同様
の実験を行った。その結果は、表1に示すとおりであっ
た。
【0056】比較例1 両末端がシラノール基で封鎖された、重合度1,000
のポリジメチルシロキサン100部に、比表面積200
m2/gの煙霧質シリカ14部を添加し、均一に混合してベ
ース混合物を調製した。一方、メチルトリス(メチルエ
チルケトキシマト)シラン8.4部、N−(2−アミノ
エチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン0.
6部およびジブチルスズジラウレート0.1部を混合し
て、架橋剤/触媒混合物を調製した。湿度を遮断した撹
拌混合機中で、上記のベース混合物と架橋剤/触媒混合
物を混合し、脱泡することにより、接着剤を調製し、湿
気を遮断した容器に収容した。
【0057】実施例1に用いたのと同様の3種類の被着
体のそれぞれ一方に、上記の接着剤を容器から押出し
て、厚さ1mmに塗布し、他方の被着体を重ねて、室温で
放置し、実施例1と同様に硬化と接着の状態を観察し
た。その結果は、表1に示すとおりであった。接着剤
は、空気中の湿気によって硬化するので、特別の容器と
押出し具が必要であった。また、未硬化状態では粘着性
があって、周辺を汚さないようにマスキングテープが必
要であり、作業中、接着剤に手で触れることができなか
った。
【0058】比較例2 両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖され、重合度が
600のポリジメチルシロキサン100部に、平均粒径
が0.2μm で、表面をポリジメチルシロキサンで処理
された酸化チタン粉末50部を混合して、ベース混合物
を調製した。一方、(CH3)2 HSiO1/2 単位67モ
ル%とSiO2 単位33モル%からなるポリメチルハイ
ドロジェンシロキサン4部、白金原子として0.5%を
含有する白金−ビニルシロキサン錯体0.2部、硬化抑
制剤としてトリアリルイソシアヌレート0.5部、およ
び接着性付与剤として3−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン1部を混合して、架橋剤/触媒混合物を
調製した。上記の両混合物を混合し、脱泡することによ
り、接着剤を調製して、容器に収容し、冷暗所に保存し
た。
【0059】この接着剤を用いて、周辺に流れ出ないよ
うな防壁を設けた以外は比較例1と同様にして、同様の
被着体を接着し、硬化と接着の状態を観察した。その結
果は、表1に示すとおりであった。接着剤は、未硬化状
態では流動性と粘着性があって、手で触れることができ
なかった。
【0060】
【表1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1成分(1)として、分子中にケイ素
    原子に結合したビニル基を有する、実質的に直鎖状で、
    重合度が1,000〜20,000のポリジオルガノシ
    ロキサン;および第2成分(2)として、分子中に平均
    2個を越える数の、ケイ素原子に結合した水素原子を有
    するポリオルガノハイドロジェンシロキサンを含み、可
    塑度が80〜1,500のポリオルガノシロキサン組成
    物の予備成形体と;付加反応用白金系触媒を含む溶液
    (3)がセットになった接着剤。
  2. 【請求項2】 第1成分がケイ素原子に結合したビニル
    基を1分子中に2個以上有する、請求項1記載の接着
    剤。
  3. 【請求項3】 予備成形体が、シート状、テープ状また
    は紐状である、請求項1記載の接着剤。
  4. 【請求項4】 (A)第1成分(1)として、分子中に
    ケイ素原子に結合したビニル基を有する、実質的に直鎖
    状で、重合度が1,000〜20,000のポリジオル
    ガノシロキサン;および第2成分(2)として、分子中
    に平均2個を越える数の、ケイ素原子に結合した水素原
    子を有するポリオルガノハイドロジェンシロキサンを含
    み、可塑度が80〜1,500のポリオルガノシロキサ
    ン組成物を予備成形する工程; (B)予備成形体の表面に、付加反応用白金系触媒を含
    む溶液(3)を塗布するか、該予備成形体を溶液(3)
    に浸漬する工程;ならびに (C)ついで、該予備成形体を2個の被着体の間に密着
    させて硬化させる工程を含むことを特徴とする接着方
    法。
  5. 【請求項5】 (a)第1成分(1)として、分子中に
    ケイ素原子に結合したビニル基を有する、実質的に直鎖
    状で、重合度が1,000〜20,000のポリジオル
    ガノシロキサン;および第2成分(2)として、分子中
    に平均2個を越える数の、ケイ素原子に結合した水素原
    子を有するポリオルガノハイドロジェンシロキサンを含
    み、可塑度が80〜1,500のポリオルガノシロキサ
    ン組成物を予備成形して、硬化シリコーンゴムの表面に
    積層させる工程; (b)積層体の表面に、付加反応用白金系触媒の溶液
    (3)を塗布するか、積層体を溶液(3)に浸漬する工
    程;ならびに (c)ついで、積層体を被着体に密着させて硬化させる
    工程を含むことを特徴とする、硬化シリコーンゴムと被
    着体との接着方法。
  6. 【請求項6】 硬化シリコーンゴムの両面に、請求項5
    記載の工程(a)、(b)および(c)を順次行う、硬
    化したシリコーンゴムと接着剤を介する被着体の接着方
    法。
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JP2005060549A (ja) * 2003-08-13 2005-03-10 Shin Etsu Polymer Co Ltd 定型接着剤
CN108164705A (zh) * 2017-12-18 2018-06-15 深圳市康利邦科技有限公司 一种无气味加成型液体硅橡胶增粘剂及其制备方法和应用

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