JPH11500340A - 低パワーx線源を備えたコンピュータ断層撮影スキャナ - Google Patents

低パワーx線源を備えたコンピュータ断層撮影スキャナ

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JPH11500340A
JPH11500340A JP9517535A JP51753597A JPH11500340A JP H11500340 A JPH11500340 A JP H11500340A JP 9517535 A JP9517535 A JP 9517535A JP 51753597 A JP51753597 A JP 51753597A JP H11500340 A JPH11500340 A JP H11500340A
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ゴードン,バーナード,エム.
ドブス,ジョン
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Abstract

(57)【要約】 CTスキャナ(40)は、X線源(42)と、形状寸法が小さいディスク(46)に固定されたX線検知器(44)とを備える。上記ディスクは、該ディスクのアイソセンタ(48)の回りで回転するように支持されている。X線源は、低パワー源である。小型のビーム硬化フィルタ(45)が、X線源の付近に設けられており、これにより、スキャナは、比較的軟らかいX線ビームを使用する。スキャナは、更に、X線検知器の非直線性並びにチャネル間変動を補償するための回路を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 低パワーX線源を備えたコンピュータ断層撮影スキャナ 発明の分野 本発明は、一般的に言えば、例えば患者(人間)のCT画像(断層撮影画像) を生成するために医療分野で使用されるコンピュータ断層撮影スキャナ(CTス キャナ)に関する。より詳細に言えば、本発明は、低パワーX線源を使用する改 善されたCTスキャナに関する。発明の背景 第3世代型のコンピュータ断層撮影スキャナ(CTスキャナ)は、X線源と、 環状のディスクの直径方向に対向する側部にそれぞれ固定されたX線検知器シス テムとを備えている。上記ディスクは、ガントリーサポートの中で回転可能に取 り付けられており、これにより、上記ディスクは、走査すなわちスキャン操作の 間に、一般的に「Z軸」と呼ばれている回転軸線の回りで連続的に回転し、その 間に、X線が、X線源から上記ディスクの開口の中に位置する対象物を通って上 記検知器システムに通過する。上記Z軸と交差する上記ディスクの中心は、一般 的に、「アイソセンタ」と呼ばれている。 上記検知器システムは、一般的に、単一の列として配置された検知器アレイを 備えている。上記列は、「焦点」と呼ばれる点に曲率中心を有する円弧であって 、放射線は、上記焦点において、X線源から放出される。上記X線源及び検知器 アレイは、上記X線源と各々の検知器との間のX線経路が総て、上記ディスクの 回転軸線に対して直角な同一の平面(以下において、「スライス面」又は「走査 面」と呼ぶ)に存在する、ように位置決めされている。上記各X線経路は、実質 的に点源であるX線源から始まっていて、上記各検知器に対して異なる角度で伸 長し ているので、扇形に似た形状を取る。従って、瞬間的な任意の時点における総て のX線経路を表すために、「扇形ビーム」という用語を用いることが多い。 スキャン操作の間の測定瞬間に一つの検知器に入射するX線は、一般的に、「 放射線」と呼ばれており、各々の検知器は、その対応する放射線の強度を表す出 力信号を発生する。各々の放射線は、その経路の中にある総ての質量体によって 部分的に減衰されるので、各々の検知器によって発生される出力信号は、当該検 知器とX線源との間に位置する総ての質量体の密度(すなわち、その検知器の対 応する放射線経路に存在する質量体の密度)を表す。X線検知器によって発生さ れた出力信号は、一般的に、データ収集システム(DAS)によって濾波されて 、特に、その信号対雑音比が改善される。上記DASによって発生された出力信 号は、一般的に、「生データ信号」と呼ばれている。そのような生データ信号は 、通常、投影フィルタによって濾波される。この投影フィルタは、上記生データ 信号を対数的に処理することにより、そのような生データ信号を投影データ信号 に変換する。これにより、各々の投影データ信号は、対応する放射線経路に存在 する質量体の密度を表すようになる。ある測定瞬間における総ての投影データ信 号の集合体は、通常、「投影図」又は「図」と呼ばれている。ディスクが回転す る際の一回のスキャン操作の間に、複数の投影図が発生され、従って、各々の投 影図は、ディスクの異なる角度位置において発生される。ある投影図に対応する ディスクの角度方向の向きは、「投影角」と呼ばれている。 ランダムアルゴリズムの如き周知のアルゴリズムを用いて、各々の投影角にお いて収集された総ての投影データ信号から、CT画像を発生させることができる 。CT画像は、スキャンされている対象物の走査面に沿う二次元的な「スライス 」の密度を表す。投影データ信号からCT画像を発生させるプロセスは、一般的 に、「濾波された後方投影」又は「再構成」と呼ばれており、その理由は、その ようなCT画像は、投影データから再構成されたものと考えることができるから である。 CTスキャナは、一般的に、何等かの形態の「ビーム硬化フィルタ」を用いて 、X線源によって発生されたX線ビームを「硬化」させる。上記ビーム硬化フィ ルタは、一般的に、銅又はアルミニウムの如き金属の薄板すなわちシートとして 構成されていて、X線源と患者との間に設けられる。X線源によって発生される X線の各々の格子は、上記フィルタを通過する確率を有しており、この確率は、 その格子のエネルギが増大すると共に増大する。従って、上記フィルタは、低エ ネルギ(「軟らかい」)のX線を遮断し、従って、ビームを「硬化」させる。C Tスキャナの分野においては、硬いビームを使用するのが好ましいと一般に信じ られている。その理由は、あるレベルの硬いX線、及び、これと同じレベルの軟 らかいX線を与えると、大部分の軟らかいX線は、対応する硬いX線よりも、人 体に吸収される確率が高く、従って、患者を通過して検知器に到達する可能性が 低いからである。換言すれば、軟らかいX線を使用すると、CT画像の生成に大 きく寄与することなく、患者が暴露される放射線量を増大させると、現在信じら れている。米国食品薬品局(FDA)は、患者(人間)に作用するCTスキャナ が満たすべき最小限のビーム硬さの基準を確立している。 また、ビーム硬さを増大させると、X線検知器の直線性が増大する。従って、 大部分の従来技術のCTスキャナは、比較的硬いビームを用いて、検知器の直線 性を改善し、これにより、スキャナの設計を単純化している。実際に、大部分の 従来技術のCTスキャナは、比較的高パワー(例えば、100乃至350mAに おいて120kV)のX線源を用いると共に、FDAが要求している値よりもビ ームを十分に硬くする比較的厚い(例えば、約0.203mm(0.008イン チ)の銅)ビーム硬化フィルタを用いている。高パワーX線源及び厚いビーム硬 化フィルタの上記組み合わせは、CTスキャナの設計又は構造を単純化するが、 X線のパワーを浪費し、スキャナの全体的な電力需要を増大させる。 従来技術のCTスキャナが使用するX線のパワーを増大させる傾向を有する他 の要因は、焦点とディスクのアイソセンタとの間の距離に関係する。X線ビーム の強度は、X線源からの距離の二乗に比例して減少するので、X線源で使用され るパワーは、焦点とアイソセンタとの間の距離によって、部分的に決定される( このファクタは、一般的に、焦点と検知器との間の距離ではなく、焦点とアイソ センタとの間の距離によって説明されるが、その理由は、一般的に、患者は、ス キャン操作の間に、アイソセンタ又は該アイソセンタの付近に位置しており、一 般的には、検知器の寸法を増大させることにより、検知器が受け取るX線エネル ギを増大させることが可能であるが、アイソセンタにおける(すなわち、患者に おける)X線エネルギは、X線源のパワーを増大させるか、あるいは、焦点とア イソセンタとの間の距離を減少させることによってのみ、増大させることが可能 であるからである)。 従って、X線の電力需要を低減させるようにCTスキャナを設計するというこ とは、アイソセンタをX線源に対して可能な限り接近させるということを示唆し ている。しかしながら、他の競合する設計条件が、X線源とアイソセンタとの間 の間隔を増大させることを必要とする。例えば、最低限でも、アイソセンタは、 患者をX線源と検知器との間で快適に位置させることができるような少なくとも 十分な距離だけ、X線源から離して位置させなければならない。「Z軸ビームシ フチング」と一般的に呼ばれる現象が、X線源とアイソセンタとの間の間隔によ り大きな要件を必要とする。ビームシフチングは、スキャン操作の間のアイソセ ンタ(又は検知器)に対する焦点(すなわち、X線が出る点)の運動に関係する 。X線の生成により、局部的な熱が発生する。この熱は、X線源の構成要素の熱 膨張を生じさせることがあり、一方、そのような熱膨張は、スキャン操作の間に 焦点をアイソセンタと相対的に移動させることがある。この移動すなわちシフト は、一般的に、Z軸ビームシフチングと呼ばれており、その理由は、大部分のX 線源は、大多数(全部ではない場合)のシフトがZ軸(すなわち、スキャナのデ ィスクの回転軸線)に平行な方向において生ずる、ように構成されているからで ある。ランダムアルゴリズムは、X線源及び検知器の相対的な位置がスキャン操 作の間 に一定のままであると仮定するので、あらゆるZ軸ビームシフチングの影響を最 小限にすることが重要である。従来技術のCTスキャナにおいては、上記影響を 最小限にする最も一般的な本発明は、X線源とビームの形成及び整形を行うため に使用されるコリメータとの間の間隔を増大させ、これにより、焦点のZ軸方向 のあらゆる並進運動によって生ずる焦点と検知器との間の角度方向のシフトを減 少させることである。焦点とコリメータとの間の距離を長くすると、患者を収容 するための一定の間隔が必要とされるので、焦点とアイソセンタとの間の距離が 必然的に増大する。CTスキャナの分野においては、焦点がディスクのアイソセ ンタから少なくとも510mmだけ離れていない場合には、コリメータを焦点に 極めて接近させて設けなければならず、これにより、Z軸ビームシフチングによ って生ずる誤差が極めて大きくなると、一般的に信じられている。しかしながら 、上述のように、上記距離が増大すると、これに応じてX線源に与えられるパワ ーを増大させる必要がある。従って、上記間隔を増大させる従来技術のCTスキ ャナは、そのX線の電力需要を増大させるという犠牲を払って、上記距離の増大 を行っている。従って、そのような従来技術のスキャナは、焦点とコリメータと の間に大きな間隔を設けるためにX線源とアイソセンタとの間の間隔を増大させ 、これにより、高エネルギのX線を発生させる必要があるので、患者を高レベル のX線に暴露させている。 X線源とアイソセンタとの間の距離を減少させることに加えて、半導体検知器 (例えば、カドミウム/タングステン検知器)の如き高効率の検知器を用いるこ とによって、X線の電力消費量を低減することができる。しかしながら、多くの 従来技術のCTスキャナは、キセノン(Xe)検知器の如き低効率のガス入り管 検知器を使用している。その理由は、そのような検知器の応答性は、高効率の検 知器の応答性よりも均一であるという傾向を有しているからである。すなわち、 上述の低効率の検知器は、高効率の検知器よりも、Z軸方向において光子をより 均一に検知する。従って、高効率の検知器を使用する従来技術のCTスキャナは 、 焦点とコリメータとの間にも大きな間隔(また、その結果、焦点とアイソセンタ との間に大きな間隔)を使用し、これにより、Z軸ビームシフチングの影響を最 小限にしている。その結果、高効率の検知器によって達成される電力節約量の多 くを犠牲にしている。同様に、焦点とコリメータとの間に小さな間隔を使用し、 従って、焦点とアイソセンタとの間の間隔を減少(例えば、510mmの間隔に )させている多くの従来技術のCTスキャナも、低効率の検知器を用いて、Z軸 ビームシフチングの影響を最小限にしており、従って、小型の形状によって達成 される電力節約量の多くを犠牲にしている。 上述のように、従来技術のCTスキャナも、通常、DASを用いて、X線検知 器によって発生される出力信号の信号対雑音比を特に改善している。しかしなが ら、従来技術のDASは、積分フィルタを用いて構成されていることが多く、そ のような積分フィルタは、検知器の出力信号の信号対雑音比を十分に改善するこ とができない。従って、従来技術のスキャナは、一般的に、高強度X線ビームを 用いて、正確なCT画像を確実に生成するように、検知器の出力信号の信号対雑 音比を十分に高くしている。 一般的に、従来技術のCTスキャナは、X線のパワーレベルを増大させるとい う犠牲を払って、生成されるCT画像の精度を改善するように設計されてきた。 従って、高品質のCT画像を生成すると共に、所要X線パワーが低減されたCT スキャナが必要とされている。また、患者を低レベルの放射線に暴露しながら高 品質のCT画像を生成するCTスキャナも必要とされている。発明の目的 本発明の目的は、上述の従来技術の問題を十分に低減又は解消することである 。 本発明の他の目的は、低いパワーレベルで作動するX線源を備えた改善された CTスキャナを提供することである。 本発明の更に別の目的は、カソード及びアノードを含むX線源を備え、上記カ ソードとアノードとの間の定格電位を120kV程度とし、また、上記アノード とカソードとの間の定格電流を50mA程度として、現在入手可能なCTスキャ ナに必要とされる定格出力よりも12kVA又はそれ以上小さい6kVAの定格 出力を有する、改善されたCTスキャナを提供することである。 本発明の別の目的は、減少された形状寸法を有する改善されたCTスキャナを 提供することである。 本発明の更に別の目的は、アイソセンタを画定するディスクと、焦点から出る X線を発生するX線源とを備え、上記焦点が、平均的な体型の患者を快適にする ために必要とされる距離だけ、上記アイソセンタから隔置されており、上記距離 を、現在商業的に入手可能なものの最小距離である510mmよりも小さい47 5mm程度とし、これにより、電力需要が低減された改善されたCTスキャナを 提供することである。 本発明の更に別の目的は、高効率の半導体X線検知器を備えるCTスキャナを 提供することである。 本発明の更に別の目的は、厚さが減少されたビーム硬化フィルタを備える改善 されたCTスキャナを提供することである。 本発明の更に別の目的は、軟らかいX線ビームを使用する改善されたCTスキ ャナを提供することである。 本発明の更に別の目的は、生データ信号を発生させる際に使用される最良のフ ィルタを有するDASを備える改善された低パワーCTスキャナを提供すること である。 本発明の更に別の目的は、特に、種々の検知器及び信号処理チャネルにおける 非直線性及びチャネル間の変動を補償すると共に、スキャナのチャネルにおける 他の非直線性及び変動を補償するための回路を備える改善されたCTスキャナを 提供することである。 本発明の別の目的は、特に、放射線損傷、ゼロオフセット(原点オフセット) 、 及び、温度の関数としてのゲインすなわち利得の変動の如き因子によって生ずる 検知器の応答性におけるチャネル間の変動を補償するための回路を備える改善さ れたCTスキャナを提供することである。発明の概要 上述の及び他の目的は、アイソセンタの回りで回転可能に支持されたディスク と、小さい形状寸法を有するシステムとして配列されたX線要素とを備える改善 されたCTスキャナによって達成される。図面に関連して説明する好ましいスキ ャナは、第3世代型のものであるが、本発明の特徴の多くは、第4世代型の機械 の如き他のタイプのスキャナに応用することができることを理解する必要がある 。本明細書に述べる好ましいスキャナは、X線源と、上記ディスクに固定された 複数のX線検知器から成るアレイ(列)とを備えている。上記X線源は、焦点か ら出るX線を発生する。上記X線源は、上記焦点が上記アイソセンタから475 mm程度隔置されるように、ディスクに取り付けられるのが好ましい。 本発明の一つの特徴においては、上記X線源は、比較的低レベルの出力で作動 するようになされた電源を備えており、また、上記スキャナは、減少された厚さ を有するすなわち薄型のビーム硬化フィルタを備えている。本発明のこの特徴に よれば、スキャナは、比較的軟らかいX線ビームを使用する。 本発明の別の特徴によれば、スキャナは、特に、X線検知器及び信号処理チャ ネルにおける非直線性及び変動を補償するための回路を備えている。 本発明の更に別の目的及び利点は、本発明の最善の態様を単に例示するために 幾つかの実施例を示して説明する以下の詳細な記載を読むことにより、当業者に は容易に理解されよう。後に分かるように、本発明は、他の異なる実施例とする ことができ、本発明から逸脱することなく、その細部を種々の点で変更すること ができる。従って、図面及び以下の記載は、本質的に例示的なものと見なすべき であって、限定的又は制限的な意味を有するものではなく、本件出願の範囲は、 請求の範囲に示されている。図面の簡単な説明 本発明の性質及び目的のより良い理解を図るために、同じ参照符号を用いて同 じ又は同様の部品を示している添付の図面を参照して、以下の詳細な説明を参照 されたい。 図面において、 図1は、本発明に従って構成されたCTスキャナの回転可能なディスクの軸方 向の図であり、 図2は、図1に示すCTスキャナの一部の側方断面図であって、X線源アセン ブリ及びZ軸トラッキングシステムを扇形ビームの一部を省略して示しており、 図3は、図1に示すCTスキャナ単独の場合、従来技術のビーム硬化フィルタ を備える場合、及び、本発明の一つの特徴に従って設計されたX線フィルタを備 える場合の各々に使用されたX線ビームの代表的なエネルギスペクトルを示すグ ラフであり、 図4は、図1に示すCTスキャナに使用されるDAS及びコンピュータのブロ ック図であり、 図5は、本発明に従って構成されたCTスキャナのディスクの開口の中にウォ ーターファントム(水の人体模型)が挿入されている状態を示す軸方向の図であ る。図面の詳細な説明 図1は、本発明の原理を組み込んだCTスキャナ40のディスクアセンブリを 示している。スキャナ40は、X線の出力効率を高めて全体的な電力需要を少な くするように設計されている。後に更に説明するように、スキャナ40は、低レ ベルのパワー(電力)で作動するようになされたX線源と、商業的に入手可能な 従来技術の機械で使用されてきたよりも軟らかいX線ビームとを使用している。 CTスキャナの分野における従来の知識は、より硬いX線ビームを使用するのが 好ましいことを教示してきたが、本件出願人は、より軟らかいX線ビームを使用 すると、注意深い校正及び制御を行えば、生成したCT画像の明瞭度及びコント ラストが実際に改善されることを、予期せずに発見した。 スキャナ40は、また、小さな寸法形状を有しており、これは、X線の出力効 率の改善に寄与する。より詳細に言えば、スキャナ40は、X線源42と、複数 の検知器44から成るアレイ(以下において検知器アレイと称する)とを備えて おり、上記検知器は各々、開口を有するディスク46に取り付けられている。ビ ーム硬化フィルタ45が、X線源42の外側面に取り付けられている。上記ディ スクは、ガントリー(図示せず)によって支持されていて、Z軸すなわち回転軸 線の回りで回転するように構成されており、従って、CTスキャン操作の間にデ ィスクの中央開口を通って伸長する対象物50の回りでX線源42及び検知器4 4を回転させる。上記回転軸線は、図1の紙面に対して直角であり、ディスクの アイソセンタ48と交差する。対象物50は、頭部又は胴部の如き生きた人間の 患者の一部とすることができる。X線源42は、作動された時に、焦点43から X線を放出し、これら放出されたX線の一部が、ビーム硬化フィルタ45を通過 する。図2に関して後に詳細に説明するビーム整形/監視装置70が、扇形ビー ム52を形成するように、フィルタ45に対して相対的に位置決めされており、 上記扇形ビームは、対象物(この対象物が、扇形ビームとのアイソセンタ48に 又はその付近に位置決めされている場合)50を通過して、検知器44に入射す る。扇形ビーム52は、走査面を画定する。この走査面は、上記回転軸線に対し て直角であり、また、ディスク46のアイソセンタ48において上記回転軸線と 交差する。複数の散乱線除去板54から成るアレイ(以下において、散乱線除去 板アレイと称する)を、検知器アレイ44と対象物50との間で上記検知器アレ イに隣接して設けて、上記検知器が散乱X線を感知するのを十分に阻止するよう にするのが好ましい。その全体が参照符号47で示されているDASが、検知器 アレイによって発生されたデータを収集して、生データ信号を発生する。これら 生データ信号は、コンピュータ49に与えられる。コンピュータ49は、上記生 データ信号を処理するが、そのような生データ信号は、上記ディスクから、(i )その結果生じたCT画像(図示せず)を表示するためのモニタ(ディスクの付 近に位置するのが好ましい)へ、及び/又は、(ii)その後表示される画像デー タを記憶するための記憶装置へ、また、(iii)その後の処理を行うプロセッサ は、及び/又は、(iv)遠隔の及び/又は(v)他の何等かの装置及び/又は箇 所へ伝送することができる。適宜な伝送/受信装置が、本件出願人に譲渡されて いる米国特許出願連続No.08/174,664(代理人書類No.ANA− 29、出願日:1993年12月28日、発明者:Bernard M.Gordon et al.、 発明の名称:“Apparatus for Transferring Data to and from a Moving Device ”)に記載されている。 本発明の一つの特徴を備えた好ましい実施例においては、X線源42及びディ スク46は、焦点43が従来技術では実際的であると考えられていたよりもアイ ソセンタ48により接近して位置する、ように構成されている。本発明の装置の 設計を考慮する際には、上記焦点から出る広範囲の角度のX線を用いて、上記距 離を実際的に可能な限り小さくし、上記焦点から観察されている対象物の部分ま での距離の二乗の関数としてX線強度が減少するという事実を利用することが望 ましい。従って、対象物がX線源に近くなればなる程、CTスキャン操作のため の十分なX線を発生するために必要なパワーすなわち出力は小さくなる。従って 、本発明の設計上の一つの目標は、上記焦点とアイソセンタとの間の距離を最小 限にすることである。しかしながら、そのような距離を最小限にする際の大きな 制約事項は、スキャンすべき対象物を収容する寸法にされるガントリーの開口す なわちガントリー開口である。一つの好ましい実施例においては、上記ガントリ ー開口は、平均的な体型の人間を収容する寸法である60cmであり、視野は4 6 cmであり、焦点43は、475mm程度の距離だけアイソセンタ48から離れ ており、また、焦点43は、845mm程度の距離だけ検知器アレイの各々の検 知器44から離れている。別の実施例においては、焦点43とアイソセンタ48 との間の間隔は、510mmよりも小さくして450mm程度とすることができ 、それでも、平均的な体型の患者を収容することができる。より小さな対象物( 例えば、腕部及び/又は脚部)に使用するように設計される機械は、より小さい ガントリー開口を有することになり、これに応じて、上記焦点とアイソセンタと の間の距離が短くなることは明らかである。好ましい機械には、上記475mm の間隔が採用されるが、その理由は、そのような間隔は、X線源42を低いパワ ーレベルで作動させることを可能とし、それでも、平均的な体型の人間をスキャ ン対象物として快適に収容することができるからである。また、上記好ましい実 施例においては、検知器アレイ44は、カドミウム/タングステン検知器(一般 的に、これら検知器は各々、シリコン・フォトダイオードと、検知器の効率を改 善するためのカドミウム/タングステン・シンチレータとを含んでいる)の如き 高効率の半導体検知器を用いて構成されている。上記検知器の高効率は、X線源 42を更に低いパワーレベルで作動させることを可能にする。好ましい実施例に おいては、検知器アレイ44は、48°の円弧をカバーする384個の検知器を 用いて構成されるが、そのような数及び角度は変えることができる。 ビーム整形/監視装置70の好ましい形態は、係属中の米国特許出願連続No .08/343,240(代理人書類No.:ANA−056、出願日:199 4年11月22日、発明の名称:“X-ray Focal Spot Movement Compensation S ystem”)、及び、米国特許出願連続No.08/343,248(代理人書類 No.:ANA−60、出願日:1994年11月22日、発明者:John Dobbs and Hans Weedon、発明の名称:“Normalization of Tomographic Image Data” )に十分に記載されており、上記両米国特許出願は共に、本件出願人に譲渡され ており、参考として本明細書に組み込まれている。上記好ましい装置70は、焦 点 のZ軸方向のあらゆる運動を感知するための検知器と、ビームをアイソセンタに おいて検知器アレイに対して正しいZ軸方向位置に維持するための運動可能なコ リメータとを備えている。従って、装置70は、焦点43のZ軸方向におけるあ らゆる運動を修正するように作動し、これにより、スキャナは、焦点43と装置 70のコリメータとの間の間隔とは独立して作動することができる。これにより 、焦点とアイソセンタとの間の間隔を従来技術の装置の510mmよりも小さく することができ、また、そうでなければZ軸方向における焦点のシフト(移動) に対して敏感な高効率の検知器を使用することができる。 簡単に言えば、装置70は、図2に詳細に示すように、プリコリメータ69と 、扇形ビーム52を形成するように整形された少なくとも1つの開口72を画定 するコリメータ71とを備えている。後に詳細に説明するように、スキャン操作 の間に焦点43がシフトすると、装置70は、そのシフトを追跡してコリメータ 71を並進運動させ、これにより、扇形ビーム52が常に検知器アレイ44の同 じ部分に入射するようにする。 図2に示すように、X線源42は、電子ビーム発生器すなわちカソード80を 備えており、該電子ビーム発生器すなわちカソードは、アノード84に入射する 電子ビーム82を放出する。アノード84は、タングステンディスクであるのが 好ましく、シャフト86に回転可能に取り付けられている。電子ビーム発生器8 0が作動すると、モータ88がシャフト86を回転させてアノード84を回転さ せ、これにより、冷却作用を行わせて電子ビーム82がアノード84を損傷しな いようにする。X線の発生により熱が生じるので、X線源42が作動している時 には、シャフト86は、X軸に対して平行な軸線90に沿って熱膨張する傾向を 有している。シャフト86は、その後冷却された時に、収縮する傾向を有してい る。上記膨張及び収縮は、Z軸に平行な軸線に沿う焦点43のシフトを生じさせ る。 ビーム迫跡/監視装置70は、第2のコリメータ76を備えており、このコリ メータは、ビーム52から軸が外れた第2のビーム79を形成するための開口7 7を有している。ビーム79の位置は、監視検知器78によって監視される。焦 点がZ軸方向に動くと、ビーム79は、検知器78と相対的に移動する。検知器 78の出力は、ビーム79の位置の関数であり、従って、焦点43の位置を表す 。上記検知器の出力は、制御装置75に与えられ、一方、この制御装置は、コリ メータ71に並進運動可能に接続されたステップモータ73を制御する。モータ 73は、制御装置75の制御下で、Z軸に平行な軸線74に沿ってプレート71 を選択的に並進運動させ、検知器78によって感知された焦点の位置の関数とし て、コリメータ71を適所に位置決めする。検知器78が、焦点43のシフトす なわち移動を検知すると、制御装置75は、モータ73を作動させて、対応する 量だけコリメータ71を移動させ、これにより、扇形ビーム52が検知器アレイ 44の同じ部分に入射し続けるようにする。従って、装置70は、Z軸方向のビ ームの移動(Z軸ビームシフチング)によって生じる誤差を減少させ、コリメー タ71を焦点43に極めて接近した状態に置く。従って、装置70は、Z軸ビー ムシフチングにより生ずる許容できない誤差を導入することなく、アイソセンタ 48から475mm程度離れた距離に焦点43を位置決めすることを可能にする (従って、X線源42が低いパワーレベルで作動することを可能にする)。別の 実施例においては、焦点43をアイソセンタ48に更に接近して位置決めするこ とができる。 スキャナ40は、また、「非対称形」の扇形ビーム52を使用して、対称形の 扇形ビームを使用する場合よりも、焦点43をアイソセンタに対してより接近し て位置決めすることができる。図1に示すように、扇形ビーム52は、アイソセ ンタ48に関して対称的に配置されてはおらず、扇形ビームの大半は、図示のよ うに、アイソセンタの左側の検知器に入射している。当業界では周知のように、 そのような非対称形の扇形ビームを使用すると、患者の周囲に放出される放射線 量が減少し、スキャナの視野を減少させることなく、対称形の扇形ビームの場合 よりも焦点43をアイソセンタに接近して位置決めすることが可能になる。高効 率の検知器アレイ44と、ビーム迫跡/監視装置70と、非対称形の扇形ビーム とを図1に示すように組み合わせることにより、当業界で可能と考えられていた よりも焦点43をアイソセンタ48に接近して(すなわち、アイソセンタから4 76mm程度)位置決めすることができ、これにより、X線源42を低いパワー レベルで作動させることができる。 X線源42は、低出力源であるのが好ましい。機械の電源の最小出力定格は、 スキャン時間(スキャン操作を行う時間)、及び、所望の信号対雑音比の関数で ある。すなわち、雑音は、検知される光子の数の平方根の関数として増大する。 検知される光子の数は、高効率の検知器を使用することにより、また、焦点とア イソセンタとの間の距離を減少させることにより、改善される。好ましい実施例 においては、カソード80とアノード84との間の定格電位は、120kV(キ ロボルト)程度であり(例えば、アノード84を60kVに維持し、カソード8 0を60kVに維持する)、また、電子ビーム82は、約50mA(ミリアンペ ア)の電流をアノード84に与え、これにより、商業的に入手可能な従来技術の 機械が必要とする12kW以上の定格出力よりも十分に小さい6kWの定格出力 をもたらす。スキャナ40は、約2秒間の間に一回のスキャン操作を完了する( すなわち、ディスク46は、2秒間の間に360°回転する)のが好ましく、従 って、スキャナは、一回のスキャン操作当たり100mAs(ミリアンペア秒) を使用する。これに対して、大部分の従来技術のCTスキャナは、一回のスキャ ン操作当たり約300−400mAsを使用する。上記定格出力は更に低くなる ことがあり、幾つかの稀な用途においては、上述の実施例は、1kW程度で2秒 間のスキャン操作を行うことができる。 ビーム硬化フィルタ45に関しては、本発明以前には、ビームを硬化させてX 線ビームのX線スペクトルをより単色光にするというのが、通常の知識であった 。しかしながら、本発明によれば、ビーム硬化フィルタ45(図1に示す)は、 米 国食品薬品局(FDA)が許可している少なくとも最少量の濾波を行い、尚かつ 、商業的に入手可能な従来技術の機械で通常行われるよりも十分に軟らかいX線 をビーム52に搬送することができる。好ましい実施例においては、ビーム硬化 フィルタ45は、約0.076mm(0.003インチ)程度の厚さの銅の薄板 すなわちシートとして構成されている。しかしながら、フィルタ45は、勿論、 鉄、アルミニウム又はチタンの如き金属、あるいは、比較的小さい原子数を有す る他の金属から成る、同じ又はほぼ同じ厚さのシートを用いて構成することがで きる。一般的に、加えられる濾波の量は、使用するX線源のタイプの関数であり 、また、アノード角、並びに、X線の光子が通過するインサートウィンド、オイ ル、及び外部ウィンドの材料の厚さのような、設計上のファクタによって影響さ れる。この好ましい実施例においては、FDAの要求を満足する最小厚さは、銅 の場合で約0.051mm(0.002インチ)程度であるが、この最小値は、 X線源、及び、上述の設計上のファクタに応じて変化することは理解されよう。 ビーム硬化フィルタ45の厚さを選択する好ましい方法は、後に説明する。薄い ビーム硬化フィルタ及び低出力源を組み合わせることにより、CT画像の品質を 低下させることなく、患者を許容される線量レベルに暴露させる。予期しないこ とであったが、実際に、改善されたCT画像が得られた。 図3は、3つの異なる条件におけるビーム52のスペクトル分布をそれぞれ表 す3つの曲線A、B、Cを示している。図3において、X軸は、X線光子のエネ ルギレベルをKeV(キロ・エレクトロンボルト)で表しており、また、Y軸は 、ビームの中の放出されたX線光子の数を表している。曲線Aは、濾波されてい ないX線ビームの代表的なスペクトル分布を示している。曲線Bは、約0.20 4mm(0.008インチ)の厚さを有する銅のシートから形成されたビーム硬 化フィルタを通過したX線ビームのスペクトル分布を示しており、従って、従来 技術のスキャナに使用されている濾波されたビームの代表的なスペクトルを示し ている。そのようなフィルタを使用することは、一つの線スペクトルの単色光ス ペ クトルが理想的なスペクトルであると考えられていることに基づくものである。 本発明以前には、広域スペクトルは少ない情報を与えると考えられていたので、 単色光スペクトルを使用するこが望ましいと考えられている。本明細書の説明上 、上記分布、並びに、当業界で周知のビーム硬化フィルタのスペクトル分布は、 「標準的」に濾波されたスペクトル分布と総称される。曲線Cは、本発明に従っ て構成されていて約0.076mm(0.003インチ)の厚さを有する銅のシ ートから成る好ましいフィルタを通過したX線ビームのスペクトル分布を示して いる。本発明によれば、実際の小さな濾波量は、患者に与える所望の線量レベル と、画像の解像度との兼ね合いによって決定される。濾波操作が全く行われない 場合には、望ましいX線よりもより軟らかいX線に患者を暴露させることになる ことは明らかである。驚くべきことに、スキャン操作を受けている対象物に、よ り軟らかいX線を通すことにより、良好な解像度が得られる。一方、これにより 、低パワーすなわち低出力における作動が可能となる。従って、曲線Cは、スキ ャナ40に使用される扇形ビーム52の好ましいスペクトルを示している。当業 者は、従来技術のスキャナにおいては、曲線Aで示す濾波されていないビームは 、スキャナ40に使用されるよりも高パワーのX線源を用いて発生されることを 理解することができる。従って、曲線Bで示される標準的に濾波されたスペクト ル分布と曲線Cで示される扇形ビーム52の好ましいスペクトルとの間には、ス ケールの差(図3には示していない)が存在する。曲線Cは、曲線Bよりもかな り「軟らかい」スペクトルを有していることは明らかである。軟らかいX線は、 低いエネルギレベルで放出されたものと考えられ、軟らかいX線と硬いX線との 間の違いは、通常、40KeVと60KeVとの間で生ずるものと考えられる。 従って、軟らかいX線と硬いX線との間の違いを説明するために、50KeVの 平均値を用いて、本発明のフィルタ45の説明を容易にし、これにより、50K eVあるいはそれ以下のエネルギレベルを軟らかいX線と考え、一方、50Ke Vよりも大きいエネルギレベルを硬いX線と考える。 曲線A、B及Cで示すように、約0.076mm(0.003インチ)の厚さ を有する銅のシートを含むフィルタ45を用いたビーム52のスペクトルは、約 0.203mm(0.008インチ)の厚さを有する銅のシートから形成された 従来技術のフィルタと同様に、約20KeVよりも小さいエネルギレベルを有す る光子を比較的僅か含むかあるいは全く含まないのが好ましい。その理由は、そ のような光子は、患者を通過してX線検知器の一つに到達しようとせず、従って 、そのような光子を含むと、CT画像の明瞭度を高めることなく、患者に与える 放射線照射量が増大することになるからである。しかしながら、フィルタ45に よって濾波された扇形ビームのスペクトル(曲線Cで示す)は、標準的に濾波さ れたスペクトル分布(曲線Bで例示される)の場合よりも、約20KeV乃至約 50KeVの範囲のエネルギレベルを有する光子(いわゆる「軟らかいX線」) を多く含むので好ましい。そのような光子を多数含むことが望ましい理由は、後 に更に説明するように、そのような光子の吸収特性は、密度と共により大きく変 化し、これにより、類似のタイプの組織の識別を可能とし(例えば、上記エネル ギ範囲における吸収特性は、白色及び灰色の物質に関して異なる)、従って、そ のような光子は、再構成されたCT画像(以下において、再構成CT画像と称す る)のコントラストに大きく貢献するからである。フィルタ45を通した扇形ビ ーム52のスペクトルは、約35KeVと約50KeVとの間にピークを有する のが好ましく、また、約35KeVと約45KeVとの間にピークを有するのが より好ましい。そのようなピークは、図3の曲線Bで示すように、従来技術のフ ィルタを用いた場合には、事実上存在しない。また、約0.076mm(0.0 03インチ)の厚さを有する銅のフィルタを用いた場合には、50KeVよりも 高いスペクトル部分は、従来技術の約0.203mm(0.008インチ)の厚 さを有する銅のシートの場合と比較して、硬いX線の若干の増加を示している( 図3に示す実質的に変化しないスパイクを除いて)。大きな割合の軟らかいX線 光子がビームに与えられていることは明らかである。 大きな割合の軟らかいX線光子を用いることにより、スキャナ40は、明瞭度 が増大したCT画像を生成することができる。このことは、X線ビームの強度と 該ビームが通過した吸収媒体の量との間の周知の関係を考えることにより、理解 することができる。上記関係は、下の式(1)によって示される。 上式において、I0は、上記吸収媒体に入る前のビームの強度であり、Lは、 ビームが通過した上記媒体の長さであり、μは、上記媒体の吸収係数であり、I は、上記媒体を通過した後のビームの強度である。与えられた媒体に関する吸収 係数は一定ではなく、X線エネルギの関数であり、種々のタイプの人体組織(例 えば、脂肪、筋肉、白色及び灰色の物質)に関する係数は、高エネルギ領域にお けるよりも低エネルギ領域(例えば、約20KeVと50KeVとの間)におい て、より大きく異なる。従って、低エネルギの光子により多くの情報が存在する 。その理由は、そのような低エネルギの光子は、種々のタイプの人体組織の間の 差異に対してより敏感であるからである。従って、低エネルギ(すなわち、軟ら かい)のビームほど、種々のタイプの人体組織をより良好に識別し、良好なコン トラストとを有するより高品質のCT画像を生成させることができる。 効率を改善すると共にスキャナ40の電力需要を低減するので、低エネルギビ ームを使用するが好ましく、また、改善されたCT画像を生成することを可能に するので、軟らかいX線ビームを使用することが好ましいが、そのようなファク タすなわち要因は、スキャナ40の設計に複雑性を導入することにもなる。例え ば、X線ビームは、低強度のビームであるので、検知器アレイ44の出力は、一 般的に、それに応じた低い信号対雑音比を有しており、スキャナ40は、そのよ うな信号対雑音比を大幅に改善するように、上記出力を濾波することが好ましい 。また、低強度ビームを用いると、検知器のゲインの変動に対するスキャナ40 の 感度が高くなり、従って、そのような変動を補償することが好ましい。更に、周 知のように、X線検知器の応答性は、一般的に、ビームの硬さが増大するに連れ て、益々直線的になる傾向を有している。スキャナ40は、比較的軟らかいビー ムを使用するので、検知器アレイ44の応答性は、非直線的になる傾向があり、 スキャナ40は、そのような非直線性を補償するのが好ましい。そのような機能 は、DAS47及びコンピュータ49によって実行されるのが好ましい。 図4は、DAS47とコンピュータ49との間の接続を示すブロック図である 。検知器アレイ44は、N個の検知器を備えており、好ましい実施例においては 、上述のようにNは384であるが、この数すなわちNは、変えることができる 。DAS47及びコンピュータ49は各々、N個のチャネルを備えており、各々 のチャネルは、一つの検知器に対応している。しかしながら、上記チャネルの数 は、マルチプレクサを用いて周知のように減少させることができる。一般的には 、総てのチャネルは実質的に同じ態様で機能する。従って、一つのチャネルに関 するあらゆる説明は、総てのチャネルを説明することになる。 N個の検知器は、N個の出力信号を発生し、これら出力信号は、DAS47の 入力側に与えられる。モニタ検知器(X線源42付近のX線ビームの強度を測定 するためにも使用される)78も、DAS48に与えられる出力信号を発生する 。モニタ検知器78は、シリコン・フォトダイオードを含むように構成されるの が好ましい。X線ビームの強度は、検知器アレイ44におけるよりもモニタ検知 器78における方がかなり高い(モニタ検知器78は、X線源42にかなり接近 している))ので、モニタ検知器78は、検知器アレイ44程には効率的である 必要がなく、好ましい実施例においては、モニタ検知器78は、カドミウム/タ ングステン・シンチレータの如き高効率シンチレータを含む必要がない。しかし ながら、他の実施例においては、モニタ検知器78は、勿論、上述のようなシン チレータを含むことができる。DAS47は、上記検知器の出力信号並びに上記 モニタ検知器の出力信号を濾波してそれぞれの信号対雑音比を改善し、マルチプ レ クサ112の入力側に与えられる生データ信号を発生するのが好ましい。上記マ ルチプレクサは、N個の生データ信号、及び、モニタ検知器の出力信号を、マル チプレクサ114によって形成される単一の多重化接続部を介して、コンピュー タ49に伝送し、これにより、DAS47とコンピュータ49との間の接続部の 数を減少させるのが好ましい。しかしながら、他の実施例においては、マルチプ レクサ112を省略し、DAS47によって発生される生データ信号をコンピュ ータ49に直接与えることができる。スキャナ40は、更に、温度センサ108 と、線量センサ110とを備えることができ、これらセンサは各々、コンピュー タ49に与えられる出力信号を発生する。次に、コンピュータ49は、上述のN 個の生データ信号、監視検知器78の出力、及び、センサ108、110の出力 を処理して、上記チャネルの非直線性、並びに、スキャナ40のチャネル間の変 動を補償し、その後、そのような処理されたデータからCT画像を生成する。 DAS47は、本件出願人に譲渡されている米国特許第4,547,893号 (発明の名称:“CONTINUOUS WAVE FAN BEAM TOMOGRAPHY SYSTEM HAVING A BEST -ESTIMATING FILTER”、発明者:M.Gordon)に記載されているタイプのN個の 最良のフィルタを備えている。これらフィルタは各々、検知器アレイ44の対応 する検知器の出力を濾波する。なお、上記米国特許は、参考として本明細書に組 み込まれている。簡単に言えば、各々の最良フィルタは、スキャナ40の機械的 な形状に合致するように選択された周波数範囲を有している。各々の最良フィル タの出力は、各投影図の読み値が決定される時点に関係無く、また、フィルタの 出力から評価される各投影図の読み値の検知された放射線の値に関係無く、周期 的に読み取ることができる。従って、アレイ44の各々の検知器は、出力信号を 発生し、この出力信号は、DAS47の対応する最良フィルタに与えられる。各 々の最良フィルタは、一般的に、対応する検知器の出力信号の信号対雑音比を約 15パーセント改善する。この信号対雑音比の増大は、スキャナ40の全体的な 効率レベルを改善し、X線源42を低パワーレベルで作動させることを可能とす る。上記N個の最良フィルタは各々、生データ信号を発生し、また、DAS47 は、これらN個の生データ信号をデジタル信号に変換し、そのようなN個のデジ タル信号をマルチプレクサ112を介してコンピュータ49に与えるのが好まし い。DAS47は、また、モニタ検知器78の出力の信号対雑音比を増大させる ための最良フィルタを備えることができ、更に、該最良フィルタの出力をデジタ ル信号に変換して該デジタル信号をコンピュータ49に与えるための回路を備え ることもできる。 アレイ・プロセッサとして構成することのできるコンピュータ49は、チャネ ル変動補償器114と、後方投影図プロセッサ116とを備えている。当業者に は理解されるように、上記補償器114及び後方投影図プロセッサ116は各々 、専用ハードウェアとして、あるいは、アレイ・プロセッサの如きディジタルコ ンピュータ上で動くソフトウエア・モジュールとして構成することができる。 後方投影図プロセッサ116に対する入力は、N個一組の信号であるのが好ま しい。これらの信号は各々、対応する光線経路にわたる∫μdLを表しており、 その量は上述の式(1)で規定される。また、j番目の信号は、アレイ44のj 番目の検知器によって測定された∫μdLを表す。式(1)を単に変更すること により誘導される下の式(2)は、∫μdLを計算するための式を与える。 上式において、I0は、X線源42におけるX線ビームの強度であり、Iは、 アレイ44のj番目の検知器におけるX線ビームの強度であり、Lは、ビームが 通過した媒体の距離である。ビームが通過した吸収媒体は、患者の一部、及び、 X線源とj番目の検知器との間の空気(無視し得る程度のX線エネルギしか吸収 しない)である。 量すなわち値I及びI0は、コンピュータ49から直接得ることができないの で、補償器114は、式(2)の近似計算を実行して、各チャネルに関して量∫ μdLの推定値を発生させることができる。上述の近似計算又は近似式の一例が 、下の式(3)に示されており、この式において、E:jは、j番目のチャネル に関する量∫μdLの推定値である。 上式において、d:jnpは、患者が存在しない場合(すなわち、X線源とj番 目の検知器との間に空気しか存在していないバー)のj番目のチャネルの生デー タ信号(すなわち、j番目の検知器の出力信号から発生された生データ信号)で あり、mnpは、d:jnpを測定した時点に近い(数マイクロ秒以内であるのが好 ましい)時点におけるモニタ検知器78の出力に対応する生データ信号であり、 d:jpは、スキャンの投影を行っている間(すなわち、患者が存在している時 )に測定されたj番目のチャネルの生データ信号であり、mpは、d:jpを測定 した時点に近い時点におけるモニタ検知器78の出力に対応する生データ信号で ある。j番目の検知器の「ゲイン(利得)」と呼ばれる式(3)の右辺の分母( すなわち、d:jnp/mnp)は、患者に依存しないので、この値は、スキャン操 作が実行されていない時に計算することができる。各チャネルのゲインを、一日 に一回(例えば、センサ40を最初に起動する時に)計算して記憶し、一日中使 用することが便利である。しかしながら、上記ゲインは、別の時点で計算するこ ともできる。 式(3)で使用されている値{(d:jp/mp)/(d:jnp/mnp)}は、 j番目のチャネルの正規化された強度と呼ばれており、j番目のチャネルで測定 された値(I/I0)に対する極めて近い基準値を与える。従って、一実施例に おいては、補償器114は、式(3)を実行して、N個の推定値を発生する。こ の推定値は各々、スキャナ40のN個のチャネルの1つで測定された正規化され た強度の負の対数である。 しかしながら、好ましい実施例においては、補償器114は、式(3)に示す 近似式を実行するのではなく、上記推定値を発生する際にスキャナ40の精度に 影響を与える可能性のある幾つかのファクタに関する補償を行う。好ましい一実 施例においては、補償器114は、上記推定値を発生している各々の検知器の「 ゼロオフセット(すなわち、各々の検知器にX線が全く入射していない時の各検 知器の出力)」を補償する。補償器114は、また、上記推定値を発生している 検知器の温度を補償することが好ましい。その理由は、検知器のゲインは、温度 に従ってチャネルにおいて変化することがあるからである。補償器114は、更 に、上記推定値を発生してる時の「放射線損傷」として知られるファクタを補償 するのが好ましい。周知のように、X線検知器のゲインは、最近まで検知器が暴 露されていた放射線照射量に従って変動することがあり、「放射線損傷」という 用語は、上記ゲインの変動を指している。放射線損傷は、一般的に永続的ではな い(すなわち、放射線損傷を受けた後に、検知器がある時間にわたって放射線に 暴露されなければ、その検知器のゲインは、最終的には、元々の「損傷されてい ない」公称値にほぼ戻る)ので、補償器114は、各々の検知器が暴露されてい た放射線照射量、並びに、放射線損傷と補償する際に暴露された時間を考慮する 。好ましい実施例においては、補償器114は、下の式(4)に従って推定値E :jを発生する。 上式において、d:jp0は、d:jpが測定された時点に近い時点(d:jpの 数秒以内に測定されるのが好ましい)に測定されたj番目の検知器のゼロオフセ ット(すなわち、X線源42が不作動状態である時のj番目のチャネルの生デー タ信号)であり、mp0は、mpが測定された時点に近い時点に測定されたモニタ 検知器78のゼロオフセットであり、d:jnp0は、d:jnpが測定された時点 に近い時点に測定されたj番目の検知器のゼロオフセットであり、mnp0は、mn p が測定された時点に近い時点に測定されたモニタ検知器78のゼロオフセット であり、Temp:jは、j番目の検知器のゲインの変動を温度の関数として補 正するためのゲイン補正ファクタであり、Rad Dam:jは、j番目の検知 器のゲインの変動を放射線損傷の関数として補正するためのゲイン補正ファクタ である。 対応するN個のチャネルに関するN個のファクタTemp:jは、異なる温度 におけるN個の検知器の各々を特性化する(すなわち、各々の検知器の公称値か らのゲインの変動を多くの異なる作動温度において測定する)ことによって実験 的に決定されるのが好ましく、このデータを周知の統計学的な手法を用いて組み 合わせ、上記作動温度を該作動温度において上記検知器が生ずるゲインの変動に 関係づけるN個の検知器の各々に関する曲線を生成する。次に、これらの曲線を 、N個の検知器の各々にそれぞれ関係するN個一組の温度変動テーブルに記憶す る。これらのテーブルは、好ましくは一連の参照用テーブルを用いて、補償器1 14に記憶される。作動の際には、温度センサ108が、検知器アレイ44の温 度を表す信号を補償器114に与え、この補償器114は、上記信号を上記温度 変動 テーブルに与えて、N個の温度補正ファクタTemp:jを発生させる。同様に 、多くの異なる時間間隔にわたって与えられた多くの異なる放射線照射量に関し てN個の検知器の各々を特性化することにより、ファクタRad Ram:jを 実験的に決定する。このデータを用いて、N個の放射線損傷テーブルを生成させ 、これら放射線損傷テーブルは、好ましくは一連の参照用テーブルとして、補償 器114に記憶される。作動の際には、線量センサ110が、N個の信号を補償 器114に与える。これら各々の信号は、検知器の一つが暴露された放射線照射 量、及び、そのような暴露が生じた時間を表す。補償器114は、上記信号を上 記放射線損傷テーブルに与えて、N個の放射線補正ファクタRad Dam:j を生成させる。上記温度補償テーブル及び放射線補償テーブルは、例えば、一月 に一回程度最新化して精度を維持するのが好ましい。しかしながら、上述のテー ブルは、一月よりもかなり長い時間間隔にわたっても、大きく変化しないようで ある。 補償器114により発生された上記推定値E:jは、N個のチャネル総てに関 する∫μdLを表すので、上記推定値は、後方投影図プロセッサ116の入力側 に直接与えることができる。しかしながら、補償器114は、検知器アレイ44 の非直線性の補償も行うのが好ましい。スキャナ40は、比較的軟らかいX線ビ ームを使用するので、上記検知器の応答性は、比較的非直線性である傾向を有し ており、補償器114は、そのような非直線性の補償を行うのが好ましい。 補償器114は、実験的に決定されたN個一組の非直線性補償テーブルを備え るのが好ましい。好ましい作動モードにおいては、チャネルに依存する非直線性 補償テーブルは、既知の形状及び均一な密度を有する1又はそれ以上の対象物の 一連の投影図を撮影することにより、生成される。一つの好ましい対象物は、水 が充満された円筒形又は円形の風船であって、この風船は、「ウォーターファン トム」又は「ファントム」と一般に呼ばれている。図5は、ディスク46の開口 に挿入されたウォーターファントム50′を示している。ファントム50′の壁 部は薄いのが好ましく、これにより、そのような壁部によって吸収されるX線量 は、ファントムの中に保持されている水によって吸収されるX線量に比較して、 無視できる程度であり、従って、スキャナ40は、ファントム50′をある体積 の水として認識する。ファントム50′は、既知の形状を有していて、ディスク 46の中の既知の位置に設けられているので、光線がそれを通過してアレイ44 の各々の検知器に到達しなければならない水の距離は、総ての可能な投影角に関 して予め計算することができる。スキャナ40は、1又はそれ以上の箇所に位置 している1又はそれ以上のファントムに関して、幾つかの異なる投影角における 投影図を発生するのが好ましく、これにより、各々のチャネルの推定値E:jは 、水の多くの異なる長さLに関して測定される。次に、周知の統計学的な手法を 用いて上記データを組み合わせて、スキャナ40の各々のチャネルに関する曲線 を生成し、上記推定値E:jをビームがその推定値を発生するために実際に通過 した水の長さに関係づける。次に、上記曲線を上記非直線性補償テーブルに記憶 し、これにより、スキャン操作の間に、j番目の推定値E:jをj番目の非直線 性補償テーブルに与える。このテーブルの出力は、値∫μdLであり、ここにお いて、μは、水に関する吸収係数であり、Lは、推定値E:jを発生させるため に光線がj番目のチャネルに関して通過しなければならなかった水の距離である 。上記非直線性補償テーブルは、補償器114の一連の参照用テーブルに記憶さ れるのが好ましい。 スキャン操作の間に、一般的に、μは未知である。その理由は、スキャナ40 は、患者のどの部分(すなわち、骨、脂肪、筋肉、並びに、これらの量)がX線 源と特定の検知器との間に位置しているかを事前に決定する手段を全く備えてい ないからである。しかしながら、多くのタイプの人体組織に関するμの値は、水 に関するμの値の5%以内であるので、患者のCTスキャンを発生させる時に、 上記μの値を水のμの値であると仮定することには、合理性がある。 これにより、スキャナ40は、ゼロオフセット、温度変動、放射線損傷、及び 、軟らかいX線ビームによって生ずる非直線的な挙動によって生ずる検知器の誤 差 を、各チャネルにおいて別個に補償することができる。そのようなファクタの総 てに関して補償を行うことにより、スキャナ40は、各チャネルの精度を高め、 これにより、X線源42を低いパワーレベルで作動させることを可能にする。 また、ファントムをスキャナ40と組み合わせて効果的に用いて、上記ビーム 硬化フィルタの最適厚さを決定することができる。一般的に、上記ビーム硬化フ ィルタの厚さは、X線源の特定の作動パワーレベルに合致されるのが好ましい。 特定の作動パワーレベルを一旦選択すると、厚さが変動するビーム硬化フィルタ を用いて、人間の頭部の密度(すなわち、水の密度よりも約3.5%大きい)に 近い密度を有するファントムの幾つかのCT画像を生成させる。ビーム硬化フィ ルタの厚さが大きすぎると、CT画像の品質が低下する。従って、ビーム硬化フ ィルタの厚さは、CT画像の解像度を低下させることのない最も厚いフィルタを 選ぶことによって、選択されるのが好ましい。低パワーX線源を用い、また、ビ ーム硬化フィルタを上述のように選択することにより、スキャナ40を低パワー レベルで作動させることができる。 上述のように、スキャナ40は、幾つかの技術の集合を用いて、X線の電力需 要を最小限にしている。X線の電力需要の低減は、スキャナ40の最大電力需要 を大幅に減少させ、これにより、スキャナ40の最大電力需要は、約1.5kV A(キロボルト・アンペア)であり、一方、大部分の従来技術のCTスキャナは 、30−100kVAの範囲の最大電力需要を有している。本件出願人に譲渡さ れており、本明細書に参考として組み込まれている係属中の米国特許出願連続N o.08/345,493(出願日:1994年11月28日、発明の名称:MET HOD OF AND APPARATUS FOR POWER MANAGEMENT AND DISTRIBUTION IN A MEDICAL IMAGING SYSTEM”、代理人書類No.:ANA−027)により詳細に説明され ているように、最大電力需要の上述の大幅な減少は、スキャナ40に標準的な1 10VACのコンセントから電力の供給を行うことを可能とし、また、スキャナ 40が、バッテリ又はフライホイールの如き二次的なエネルギ蓄積装置を備える ことを可能とする。上記二次的なエネルギ蓄積装置は、外部電源(例えば、11 0VACのコンセント)がスキャナの電力需要に答えられない場合に、スキャナ 40に電力を供給する。 第3世代型のCTスキャナに関連して本発明を上に説明したが、本発明の原理 は、検知器がフレームの周囲で等角度で隔置されていて、上記フレームの中で、 ディスク及びX線源がスキャン操作を受けている対象物の周囲で回転するように なった、第4世代型の機械の如き他のタイプのCTスキャナにも応用することが できることは、当業者には明らかであろう。 本発明の範囲から逸脱することなく、上述の装置に幾つかの変更を加えること ができるので、上の記載に含まれる又は添付の図面に示される総ての事項は、例 示的なものであって、限定的な意味を有するものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE ,ES,FI,GB,GE,HU,IL,IS,JP, KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,L U,LV,MD,MG,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,TJ,TM,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.コンピュータ断層撮影スキャニング装置であって、 (a)X線が実質的に焦点から出るようにX線を発生させるためのX線発生手 段、及び、(b)X線検知手段であって、前記X線発生手段によって発生されて 断層撮影スキャン操作の間に該X線検知手段に入射するX線の少なくとも一部を 検知するためのX線検知手段を含む、X線断層撮影手段と、 少なくとも前記X線発生手段を当該コンピュータ断層撮影スキャニング装置の アイソセンタを形成する回転軸線の回りで回転させるための手段とを備えており 、 前記X線発生手段は、前記焦点が前記アイソセンタから510mmよりも短い 距離だけ離れるように、前記回転軸線の回りで回転可能に設けられていることを 特徴とするコンピュータ断層撮影スキャニング装置。 2.請求項1に記載のコンピュータ断層撮影スキャニング装置において、前 記X線発生手段は、12kWよりも低い定格出力で作動可能なX線源を含むこと を特徴とするコンピュータ断層撮影スキャニング装置。 3.請求項1に記載のコンピュータ断層撮影スキャニング装置において、前 記X線発生手段は、アノード及びカソードと、前記アノードを前記カソードとは 異なる電位に維持するための手段と、前記定格出力が12kWよりも小さくなる ように、前記カソードとアノードとの間に電流を発生させる手段とを備えること を特徴とするコンピュータ断層撮影スキャニング装置。 4.請求項1に記載のコンピュータ断層撮影スキャニング装置において、前 記焦点から出て前記X線検知手段に入射する軟らかいX線が、標準的に濾波され たスペクトル分布によってもたらされる軟らかいX線よりも多くなるように、前 記X線発生手段が作動することを特徴とするコンピュータ断層撮影スキャニング 装置。 5.請求項1に記載のコンピュータ断層撮影スキャニング装置において、前 記焦点から出て前記検知手段に入射するX線が、20KeVと50KeVとの間 にピークを有するエネルギレベルの範囲を有するX線光子を含むように、前記X 線発生手段が作動することを特徴とするコンピュータ断層撮影スキャニング装置 。 6.請求項1に記載のコンピュータ断層撮影スキャニング装置において、更 に、前記X線発生手段と前記X線検知手段との間で前記X線発生手段に隣接して 設けられたビーム硬化フィルタを備えており、該ビーム硬化フィルタは、約0. 203mm(0.008インチ)よりも小さい厚さを有する銅のシートのX線光 子濾波特性と等価のX線光子濾波特性をもたらす金属のシートを含むことを特徴 とするコンピュータ断層撮影スキャニング装置。 7.請求項1に記載のコンピュータ断層撮影スキャニング装置において、前 記X線検知手段は、複数の半導体検知器を含むことを特徴とするコンピュータ断 層撮影スキャニング装置。 8.請求項1に記載のコンピュータ断層撮影スキャニング装置において、前 記X線検知手段は、複数の検知器を含んでおり、当該コンピュータ断層撮影スキ ャニング装置は、更に、前記焦点に隣接して設けられていてX線の扇形ビームを 形成し、これにより、該扇形ビームの少なくとも一部が前記複数の検知器に入射 するようにする、ビーム規定手段と、前記回転軸線に平行な方向における前記焦 点のあらゆる移動に関係無く、前記扇形ビームが前記検知器の各々に実質的に入 射する状態を維持する、監視手段とを備えることを特徴とするコンピュータ断層 撮影スキャニング装置。 9.請求項8に記載のコンピュータ断層撮影スキャニング装置において、前 記X線検知手段は、複数の検知器から成る検知器アレイを含んでおり、また、前 記監視手段は、(a)前記回転軸線に平行な方向における前記焦点の移動を感知 する手段と、(b)前記扇形ビームが前記検知器アレイの同じ部分に実質的に入 射し続けるように前記ビーム規定手段を移動させる手段とを含むことを特徴とす るコンピュータ断層撮影スキャニング装置。 10.請求項1に記載のコンピュータ断層撮影スキャニング装置において、前 記X線検知手段は、複数の検知器を含んでおり、更に、前記複数のX線検知器に よって発生された出力信号を濾波するための最良評価フィルタ手段を備えること を特徴とするコンピュータ断層撮影スキャニング装置。 11.請求項1に記載のコンピュータ断層撮影スキャニング装置において、前 記X線検知手段は、複数の検知器を含んでおり、更に、前記各々の検知器の出力 信号の非直線性を補償するための校正手段を備えることを特徴とするコンピュー タ断層撮影スキャニング装置。 12.請求項1に記載のコンピュータ断層撮影スキャニング装置において、前 記X線検知手段は、複数の検知器を含んでおり、更に、前記検知器間の変動を補 償するための校正手段を備えることを特徴とするコンピュータ断層撮影スキャニ ング装置。 13.コンピュータ断層撮影装置であって、 (a)X線を発生させるためのX線発生手段、及び、(b)X線検知手段であっ て、前記X線発生手段によって発生されて断層撮影スキャン操作の間に該X線検 知手段に入射するX線の少なくとも一部を検知するためのX線検知手段を含む、 X線断層撮影手段と、 少なくとも前記X線発生手段を回転軸線の回りで回転させるための手段とを備 えており、 前記X線発生手段は、12kWよりも小さい定格出力で作動可能なX線源を含 むことを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 14.請求項13に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線発生 手段によって発生されて前記X線検知手段に入射する軟らかいX線光子が、標準 的に濾波されたスペクトル分布によってもたらされる軟らかいX線光子よりも多 くなるように、前記X線発生手段が作動することを特徴とするコンピュータ断層 撮影装置。 15.請求項13に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線発生 手段によって発生されて前記検知手段に入射するX線が、20KeVと50Ke Vとの間にピークを有するエネルギレベルの範囲を有するX線光子を含むことを 特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 16.請求項13に記載のコンピュータ断層撮影装置において、更に、前記X 線発生手段と前記X線検知手段との間で前記X線発生手段に隣接して設けられた ビーム硬化フィルタを備えており、該ビーム硬化フィルタは、約0.203mm (0.008インチ)よりも小さい厚さを有する銅のシートのX線光子濾波特性 と等価のX線光子濾波特性をもたらす金属のシートを含むことを特徴とするコン ピュータ断層撮影装置。 17.請求項13に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線検知 器は、半導体検知器を含むことを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 18.請求項13に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線発生 手段は、X線が実質的に焦点から出るようにX線を発生し、また、前記X線検知 手段は、複数の検知器を含んでおり、当該コンピュータ断層撮影装置は、更に、 前記焦点に隣接して設けられていてX線の扇形ビームを形成し、これにより、該 扇形ビームの少なくとも一部が前記複数の検知器に入射するようにする、ビーム 規定手段と、前記回転軸線に平行な方向における前記焦点のあらゆる移動に関係 無く、前記扇形ビームが前記検知器の各々に実質的に入射する状態を維持する、 監視手段とを備えることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 19.請求項18に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線検知 手段は、複数の検知器から成る検知器アレイを含んでおり、また、前記監視手段 は、(a)前記回転軸線に平行な方向における前記焦点の移動を感知する手段と 、(b)前記扇形ビームが前記検知器アレイの同じ部分に実質的に入射し続ける ように前記ビーム規定手段を移動させる手段とを含むことを特徴とするコンピュ ータ断層撮影装置。 20.請求項13に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線検知 手段は、複数の検知器を含んでおり、更に、前記複数のX線検知器によって発生 された出力信号を濾波するための最良評価フィルタ手段を備えることを特徴とす るコンピュータ断層撮影装置。 21.請求項13に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線検知 手段は、複数の検知器を含んでおり、更に、前記各々の検知器の出力信号の非直 線性を補償するための校正手段を備えることを特徴とするコンピュータ断層撮影 装置。 22.請求項13に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線検知 手段は、複数の検知器を含んでおり、更に、前記検知器間の変動を補償するため の校正手段を備えることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 23.コンピュータ断層撮影装置であって、 (a)X線を発生させるためのX線発生手段、及び、(b)X線検知手段であ って、前記X線発生手段によって発生されて断層撮影スキャン操作の間に該X線 検知手段に入射するX線の少なくとも一部を検知するためのX線検知手段を含む 、X線断層撮影手段と、 少なくとも前記X線発生手段を回転軸線の回りで回転させるための手段とを備 えており、 前記X線発生手段によって発生されて前記X線検知手段に入射する軟らかいX 線光子が、標準的に濾波されたスペクトル分布によってもたらされる軟らかいX 線光子よりも多くなるように、前記X線発生手段が作動することを特徴とするコ ンピュータ断層撮影装置。 24.請求項23に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線発生 手段によって発生されて前記X線検知手段に入射するX線光子が、20KeVと 50KeVとの間にピークを有するエネルギレベルの範囲を有しているX線光子 を含むように、前記X線発生手段が作動することを特徴とするコンピュータ断層 撮影装置。 25.請求項23に記載のコンピュータ断層撮影装置において、更に、前記X 線発生手段と前記X線検知手段との間で前記X線発生手段に隣接して設けられた ビーム硬化フィルタを備えており、該ビーム硬化フィルタは、約0.203mm (0.008インチ)よりも小さい厚さを有する銅のシートのX線光子濾波特性 と等価のX線光子濾波特性をもたらす金属のシートを含むことを特徴とするコン ピュータ断層撮影装置。 26.コンピュータ断層撮影装置であって、 (a)X線を発生させるためのX線発生手段、及び、(b)X線検知手段であ って、前記X線発生手段によって発生されて断層撮影スキャン操作の間に該X線 検知手段に入射するX線の少なくとも一部を検知するためのX線検知手段を含む 、X線断層撮影手段と、 少なくとも前記X線発生手段を回転軸線の回りで回転させるための手段とを備 えており、 前記X線発生手段によって発生されて前記X線検知手段に入射するX線が、2 0KeVと50KeVとの間にピークを有するエネルギレベルの範囲を有するX 線光子を含むように、前記X線発生手段が作動することを特徴とするコンピュー タ断層撮影装置。 27.コンピュータ断層撮影装置であって、 (a)X線を発生させるためのX線発生手段、及び、(b)X線検知手段であ って、前記X線発生手段によって発生されて断層撮影スキャン操作の間に該X線 検知手段に入射するX線の少なくとも一部を検知するためのX線検知手段を含む 、X線断層撮影手段と、 少なくとも前記X線発生手段を回転軸線の回りで回転させるための手段と、 前記X線発生手段と前記X線検知手段との間で前記X線発生手段に隣接して設 けられているビーム硬化フィルタとを備えており、該ビーム硬化フィルタは、約 0.203mm(0.008インチ)よりも小さい厚さを有する銅のシートのX 線光子濾波特性と等価のX線光子濾波特性をもたらす金属のシートを含むことを 特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 28.請求項27に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線検知 手段は、複数の半導体検知器を含むことを特徴とするコンピュータ断層撮影装置 。 29.請求項27に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線発生 手段は、X線が実質的に焦点から出るようにX線を発生し、また、前記X線検知 手段は、複数の検知器を含んでおり、当該コンピュータ断層撮影装置は、更に、 前記焦点に隣接して設けられていてX線の扇形ビームを形成し、これにより、該 扇形ビームの少なくとも一部が前記複数の検知器に入射するようにする、ビーム 規定手段と、前記回転軸線に平行な方向における前記焦点のあらゆる移動に関係 無く、前記扇形ビームが前記検知器の各々に実質的に入射する状態を維持する、 監視手段とを備えることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 30.請求項29に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線検知 手段は、複数の検知器から成る検知器アレイを含んでおり、また、前記監視手段 は、(a)前記回転軸線に平行な方向における前記焦点の移動を感知する手段と 、(b)前記扇形ビームが前記検知器アレイの同じ部分に実質的に入射し続ける ように前記ビーム規定手段を移動させる手段とを含むことを特徴とするコンピュ ータ断層撮影装置。 31.請求項27に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線検知 手段は、複数の検知器を含んでおり、更に、前記複数のX線検知器によって発生 された出力信号を濾波するための最良評価フィルタ手段を備えることを特徴とす るコンピュータ断層撮影装置。 32.請求項27に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線検知 手段は、複数の検知器を含んでおり、更に、前記各々の検知器の出力信号の非直 線性を補償するための校正手段を備えることを特徴とするコンピュータ断層撮影 装置。 33.請求項27に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記X線検知 手段は、複数の検知器を含んでおり、更に、前記検知器間の変動を補償するため の校正手段を備えることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 34.コンピュータ断層撮影装置であって、 (a)X線が焦点から実質的に出るようにX線を発生させるためのX線発生手 段、及び、(b)複数の半導体検知器であって、断層撮影スキャン操作の間に、 前記X線発生手段によって発生されて該検知器に入射するX線の少なくとも一部 を検知するための複数の半導体検知器を含むX線断層撮影手段と、 少なくとも前記X線発生手段を回転軸線の回りで回転させるための手段と、 前記焦点に隣接して設けられていてX線の扇形ビームを形成し、これにより、 スキャン操作の間に、前記該扇形ビームの少なくとも一部が前記複数の検知器に 入射するようにする、ビーム規定手段と、前記回転軸線に平行な方向における前 記焦点のあらゆる移動に関係無く、前記扇形ビームが前記半導体検知器の各々に 実質的に入射する状態を維持する、監視手段とを備えることを特徴とするコンピ ュータ断層撮影装置。 35.請求項34に記載のコンピュータ断層撮影装置において、更に、前記複 数のX線検知器によって発生される出力信号の各々を濾波するための最良評価フ ィルタ手段を備えることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 36.コンピュータ断層撮影装置であって、 (a)X線が焦点から実質的に出るようにX線を発生させるためのX線発生手 段、及び、(b)複数の半導体検知器であって、断層撮影スキャン操作の間に、 前記X線発生手段によって発生されて該検知器に入射するX線の少なくとも一部 を検知し、その検知器に入射するX線の強度を表す出力信号を発生する複数の半 導体検知器を含むX線断層撮影手段と、 少なくとも前記X線発生手段を回転軸線の回りで回転させるための手段と、 前記検知器の各々の出力信号の非直線性を補償するための校正手段とを備える ことを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 37.コンピュータ断層撮影装置であって、 (a)X線が焦点から実質的に出るようにX線を発生させるためのX線発生手 段、及び、(b)複数の検知器であって、断層撮影スキャン操作の間に、前記X 線発生手段によって発生されて該検知器に入射するX線の少なくとも一部を検知 し、その検知器に入射するX線の強度を表す出力信号を発生する複数の検知器を 含むX線断層撮影手段と、 少なくとも前記X線発生手段を回転軸線の回りで回転させるための手段と、 前記焦点に隣接して設けられていて前記X線のビームを形成するためのビーム 規定手段と、 前記回転軸線に平行な方向における前記焦点のあらゆる移動に関係無く、前記 ビームが前記検知器の各々に入射し続けるようにするための監視手段と、 前記複数のX線検知器によって発生された出力信号の各々を濾波するための最 良評価フィルタ手段とを備えることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 38.請求項37に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記監視手段 は、(a)前記回転軸線に平行な方向における前記焦点の移動を感知する手段と 、(b)前記扇形ビームが前記検知器アレイの同じ部分に実質的に入射し続ける ように前記ビーム規定手段を移動させる手段とを含むことを特徴とするコンピュ ータ断層撮影装置。 39.コンピュータ断層撮影装置であって、 (a)X線が焦点から実質的に出るようにX線を発生させるためのX線発生手 段、及び、(b)複数の検知器であって、断層撮影スキャン操作の間に、前記X 線発生手段によって発生されて該検知器に入射するX線の少なくとも一部を検知 し、その検知器に入射するX線の強度を表す出力信号を発生する複数の検知器を 含むX線断層撮影手段と、 少なくとも前記X線発生手段を回転軸線の回りで回転させるための手段と、 前記焦点に隣接して設けられていて前記X線のビームを形成するためのビーム 規定手段と、 前記回転軸線に平行な方向における前記焦点のあらゆる移動に関係無く、前記 ビームが前記検知器の各々に入射し続けるようにするための監視手段と、 前記各々の検知器の出力信号の非直線性を補償するための校正手段とを備える ことを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 40.コンピュータ断層撮影装置であって、 (a)X線を発生させるためのX線発生手段、及び、(b)複数の検知器であ って、断層撮影スキャン操作の間に、前記X線発生手段によって発生されて該検 知器に入射するX線の少なくとも一部を検知し、その検知器に入射するX線の強 度を表す出力信号を発生する複数の検知器を含むX線断層撮影手段と、 少なくとも前記X線発生手段を回転軸線の回りで回転させるための手段と、 前記各々の検知器の出力信号の非直線性を補償するための校正手段とを備える ことを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 41.請求項40に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記各々の出 力信号は、前記検知器の中の対応する一つの検知器に関連しており、前記各々の 検知器は、ゼロオフセットによって特性化され、前記校正手段は、対応する検知 器のゼロオフセットに関して前記出力信号の各々を補償するための手段を含むこ とを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 42.請求項40に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記各々の検 知器は、ゲインによって特性化され、更に、対応する検知器のゲインの変動に関 して前記出力信号の各々を補償するためのゲイン補償手段を備えることを特徴と するコンピュータ断層撮影装置。 43.請求項42に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記ゲイン補 償手段は、温度変動により生ずるゲインの変動を補償するための手段を含むこと を特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 44.請求項42に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記ゲイン補 償手段は、放射線損傷によって生ずるゲインの変動を補償するための手段を含む ことを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 45.請求項42に記載のコンピュータ断層撮影装置において、更に、対応す る検知器の非直線性に関して前記出力信号の各々を補償するための非直線性補償 手段を含むことを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 46.請求項45に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記非直線性 補償手段は、記憶装置を含むことを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 47.請求項40に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記校正手段 は、非直線性校正値を記憶するための記憶手段を含んでおり、前記非直線性校正 値は、対応する一つの検知器によって発生された対応する出力信号を、その出力 信号を発生するためにX線が通過したであろう水の長さを表す対応する信号に変 換するために使用されることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 48.請求項47に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記校正手段 は、前記記憶手段から成るアレイを含んでおり、前記各々の記憶手段は、対応す る一つの検知器によって発生された対応する出力信号を受信し、その出力信号を 発生するために前記X線が通過したであろう水の長さを表す信号を発生させるよ うに接続されていることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 49.請求項48に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記各々の記 憶手段は、参照用テーブルを含むことを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 50.請求項40に記載のコンピュータ断層撮影装置において、更に、前記X 線発生手段に隣接して設けられていて、前記X線発生手段の付近のX線の強度を 表すモニタ信号を発生するための、X線モニタを備えることを特徴とするコンピ ュータ断層撮影装置。 51.請求項50に記載のコンピュータ断層撮影装置において、更に、前記モ ニタ信号を用いて前記検知器により発生された出力信号を正規化するための正規 化手段を備えることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 52.請求項51に記載のコンピュータ断層撮影装置において、前記正規化手 段は、前記検知器によって発生された各々の出力信号を表す値を前記モニタ信号 を表す値で割るための手段を含むことを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 53.請求項50に記載のコンピュータ断層撮影装置において、更に、一連の 値を発生させてこれら値を記憶するための手段を備えており、前記各々の値は、 前記焦点と前記検知器との間に空気だけが存在する時に前記検知器の対応する一 つの検知器によって発生された出力信号を特性化することを特徴とするコンピュ ータ断層撮影装置。 54.請求項53に記載のコンピュータ断層撮影装置において、更に、前記X 線検知器によって発生された前記出力信号の各々を表す値を前記モニタ信号を表 す値で割ってその結果を生じさせ、次に、前記各々の結果を前記値の中の対応す る一つの値で割って正規化された強度信号を発生させる、正規化手段を備えるこ とを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 55.請求項54に記載のコンピュータ断層撮影装置において、更に、前記正 規化された強度信号の各々の対数に等しい信号を発生させる手段を備えることを 特徴とするコンピュータ断層撮影装置。
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