JPH11500043A - 注射器用のロッキングパッケージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ロッキングパッケージ構造であって、そのパッケージは、簡便かつ安全でディスポーザブルな置場を注射器およびその注射針に提供し、それは、ついで、該注射器および注射針が有害となるのを防ぐように閉口し得る。開口した箱は使用済み注射器を傍らに受容し、ついでパチンと閉め、安全な処理のためにロックすることができる。該パッケージの壁厚は、注射器の針がパッケージの壁を容易に貫通できなく、従って注射針に安全な処理単位を提供するに十分な厚さである。施錠鍵を挿入し、該蓋部材を固定的に嵌合した後にはパッケージ内の使用済み注射器への接近が容易に達成できないように該パッケージをロックするために施錠鍵が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 注射器用のロッキングパッケージ 発明の分野 本発明は、ロッキング容器、より詳細には、注射器、アンプルおよび施錠鍵を 保持するのに使用するロッキング容器に関し、該施錠鍵は、使用済み注射器をそ の中に位置させた後に該ロッキング容器を密閉条件にロックするために使用され る。 発明の背景 ヘルスケア産業においては、注射器の取り扱いが、薬剤を投与したり、または 患者から採血するために注射器を使用した後の汚染注射針によって、指、腕およ び身体の他の部位を偶発的に刺すことにより問題となり得ると長い間考えられて いる。後天性免疫不全症候群または「ＡＩＤＳ」ならびに肝炎の種々の菌株の周 期的な爆発的流行についての最近の懸念で、この問題は特に深刻となってきてい る。これらのタイプの問題を論じている公知特許は、第4,969,554号、第4,979,6 16号、第5,024,323号、第5,024,326号、第5,133,454号、第5,156,267号、第5,29 3,993号、および欧州特許第367,422号である。 従って、本発明の目的は、ヒンジにより相互に結び付けられ、かつ開口位置と 閉口位置との間で移動可能で、一対の蓋部材の間に位置する注射器受容キャビテ ィへの接近が許容される、一対の蓋部材を有するロッキングパッケージもしくは 容器を提供することにあり、該蓋部材は、閉口位置において該２つの蓋部材を一 緒にロックし、それによって今やロックされた容器の内容物への簡便な接近を不 可能とするために、その中に施錠鍵を受容する構造を当該蓋部材上に有する。 さらなる本発明の目的は、その中に注射器保持構造、ならびに当該施錠鍵保持 構造上に着脱可能に備えられた縦長施錠鍵と一緒に施錠鍵保持構造を有する前記 のごときロッキング容器を提供することにあり、これは、蓋部材が開口位置に移 動した場合に、注射器保持構造によって保持された注射器への接近および施錠鍵 保持構造によって保持された施錠鍵への接近を可能とする。 さらなる本発明の目的は、前記のごときロッキング容器を提供することにあり 、ここに、蓋部材のうちの１つはその上にアンプル保持構造を有し、これは、蓋 部材が開口位置に移動した場合には接近することができる。 発明の概要 本発明の目的は、ロッキングパッケージ構造を提供することによって達成され 、該パッケージはその中の注射器および注射針用の簡便かつディスポーザブルな 置場を提供し、ついでそれは注射器および注射針が危険なものとならないように 閉口し得る。開口した箱は、傍らに使用済み注射器を受容し、ついで安全に処理 するためにパチンと閉じてロックし得る。該パッケージの壁厚は、注射器上の注 射針がパッケージの壁を容易に穿刺し得ないよう十分な厚さであり、かくして注 射針用の安全なディスポーザブルユニットが提供される。施錠鍵は、当該施錠鍵 が蓋部に挿入され、それに固定的に嵌合される限りはパッケージ内の注射器への 接近が達成され得ないように該パッケージをロックするために供される。 図面の簡単な説明 本発明の他の目的は、以下の明細書を読み、添付図を見れば、この一般的なタ イプの装置に精通した個人に明らかであろう。図中、 図１は、開口位置の固定パッケージまたは容器の斜視図であり、そのロッキン グ容器は本発明を具体化したものであり； 図２は、蓋部材のうちの１つのキャビティ中に示される注射器、アンプル、施 錠鍵を有している以外は図１に示したロッキング容器の斜視図であり； 図３は、図１の線３-３に沿った断面図であり； 図４は、本発明を具体化する施錠鍵の上方側面図であり； 図５は、蓋部材が閉口位置で示され、施錠鍵は蓋部材を一緒にロックする位置 にある以外は図３に示すロッキング容器の断面図であり；および 図６は、図１に示した開口位置のロッキング容器の上面図である。 発明の詳細な説明 簡便のためにある種の用語を以下の説明で用いるが、単なる参照のためのもの であって、限定的なものではない。「上方」「下方」「右方」および「左方」な る語は、参照する図中の向きを示す。「内方」および「外方」なる語は、各々、 装置およびその指摘部分の幾何学中心に向う、およびそれから離れる向きをいう 。かかる用語には派生語および同様な意味の用語が含まれる。 ロッキング容器１０は図面に示され、本発明を具体化する。より詳細には、ロ ッキング容器１０は、リビングヒンジ(living hinge)を画定する一体化セグメン ト１３を介して互いに連結した一対の蓋部材１１および１２を含む。各蓋部材１ １および１２は、それらの中に各々キャビティ１６および１７を有する。キャビ ティ１６は、直立側壁１９によって囲まれた底壁１８を含む。該直立側壁１９の 角は丸まっていて、該キャビティ１６の上方の全ての形態は幾分矩形をなしてい る。蓋部材１２中のキャビティ１７は一般的にキャビティ１６と同一である。よ り詳細には、該キャビティ１７は底壁２１と該底壁２１を囲む直立側壁２２とを 有する。該側壁２２の角も丸まっていて、上方の縁部２３は側壁１９の上方の縁 部２４に適合する。この特別の具体例において、該縁部２３は、一般的に水平面 ２６と直立側壁２２の内部面に隣接する上方のリム２８で終了する隣接垂直直立 面２７とを画定する外側に面した段部を有する。蓋部材１１上の縁部２４は、水 平に伸長する面３１と蓋部材１１の外部面３４に隣接するリム３３で終了する隣 接垂直直立面３２とによって画定される内側に面した段部を有する。蓋部材１１ および１２がリビングヒンジ１３のまわりに図５に示す閉口位置まで旋回すると 、リム３３が水平面２６上に設置され、垂直面２７および３２が互いに対向する 。加えて、リム２８は、水平面３１上に設置されて、ラビリンス型密閉を画定す る。 蓋部材１１は留め金３６を含み、蓋部材１２は適合留め金３７を含み、これは 、蓋部材１１および１２が閉口位置にある場合に、該蓋部材１１および１２をそ の閉口位置に一時的に保持するように、それらの各々の傾斜面３８および３９で 互 いに作動可能に嵌合する。 蓋部材１２中のキャビティ１７は、底壁２１とリビングヒンジ１３に隣接する 直立壁２２のセグメントとの間の接合点に複数の直立薄壁支持体４１、４２およ び４３を含む。各支持体４１、４２および４３は、その上方の縁部にアーチ状凹 部４４、４５および４６を含み、かかるアーチの半径は図２に示す注射器アセン ブリ４８の注射器円筒部４７の外部と一体をなすように存在する。注射器アセン ブリ４８は、前記円筒部４７、該円筒部４７の内部へと移動可能なプランジャー ４９、および該プランジャーから離れた円筒部４７の末端のシュラウド５１に収 容された注射針を含む。該注射器アセンブリ４８は通常の構造のものであり、そ れに関してはさらに論じずに本明細書に示す。 さらなる薄壁支持体５２は、底壁２１と留め金３７を含む側壁部分との間の連 結箇所で底壁２１から直立している。支持体５２は、支持体４１、４２および４ ３のように、その上方の縁部にアーチ状凹部５３を有する。図２に示すごとく、 アンプルは、アーチ状凹部５３に受容されるその小さい直径のネック部５６でキ ャビティ１７に受容される。図３および５に示すごとく、各直立支持体４１、４ ２、４３および５２は直立側壁２２から内方に離れている。 キャビティ１７は、さらに、それを通って中心に伸長する貫通開口部５７を有 する直立中空スリーブ５６を含む。この特定の具体例において、該中空スリーブ ５６は、形が幾分切頭錐形で、図３および５に示すごとく、より大きな直径の末 端が蓋部材１２の底壁２１と隣接し、より小さな直径の末端がリム２８よりも僅 かに高い位置で終了する。該貫通開口部５７は、底壁２１から離れたその末端に 隣接して、ラッチを画定する放射状に内方に向けて伸長するビード５８を有する 。 蓋部材１１の底壁１８は、その上に配された直立中空スリーブ６１を有し、そ の中空スリーブは、それを通って中心に向けて伸長する貫通開口部６２を有する 。該中空スリーブの上方の末端はリム３３のずっと下方で終了し、図３および５ に示すごとく、蓋部材１１および１２が閉口位置にある場合には、該貫通開口部 ６２は貫通開口部５７に対して同軸に方向付けられるようになる。図５に示すご とく、中空スリーブ５６および６１の遠位末端の間には間隙が存在する。 キャビティ１７の底壁２１は、直立支持体６３を含む。該直立支持体６３は一 対の平行側壁６４および６５、ならびにＨ-形を画定するようにそのほぼ中位で 側壁６４および６５に結合する連結壁６６を有する。複数のリム６７は、図６に 示すごとく連結壁６６の対向して面する側面から外側に向けて突出している。 施錠鍵(図１および４)が配され、これは、大きなヘッド部６９、および中空ス リーブ５６の遠位末端でラッチビード５８を作動可能に嵌合する捕捉部をその各 々が画定する各ショルダー部７５および７６の各々の遠位末端７３および７４で 各々が終了する一対の平行従属脚部７１および７２を含む。該脚部７１および７ ２は対向する平坦面７７および７８を有する。該対向する平坦面７７および７８ は、図２に示すごとく、支持体６３上に施錠鍵を支持するために、支持体６３の 側壁６４と６５との間を伸長する連結壁６６上に配されたリブ６７の遠位末端に 滑動嵌合する。側壁６４および６５によって、施錠鍵６８が横向きに運動するこ とが防止される。支持体６３から鍵６８を脱着させ得る唯一の方法は、矢印Ａの 方向に沿って支持体６３に対して鍵６８を移動させることによる。 この特定の具体例において、施錠鍵６８の拡大ヘッド部６９は、当該施錠鍵６ ８が固定するためのものであることを使用者に示すために、南京錠の形である。 より詳細には、図５を参照して、蓋部材１１および１２が閉口位置にあり、貫通 開口部５７および６２が同軸整列している場合、該施錠鍵６８は、脚部７１およ び７２がまず貫通開口部６２を通って伸長し、それから、ショルダー部７５およ び７６がラッチビード５８の下側に方向付けられるまで貫通開口部５７中のラッ チビード５８を通過するように方向付けられる。施錠鍵６８および、特に、その 脚部７２は、弾性降伏性であって、固定ビード５８を通過するショルダー部７５ および７６の運動を容易とし、拡大ヘッド部６９が蓋部材１１の外部面３４と係 合する時点で、ロッキングビードの下方に確実に位置するようになる。この時点 で、該ロッキング容器がロックされる。 通常の使用において、ロッキング容器１０の内側の注射器アセンブリ４８およ びアンプル５４に接近すべき場合には、蓋部材１２に対して蓋部材１１を図２に 示す開口位置まで移動するのを促進するように、嵌合した留め金３６および３７ を解除する。注射器アセンブリ４８およびアンプル５４はキャビティ１７から取 り外し得る。注射器を使用した後は、その注射器を安全な方法で処理することが 望ましい。使用済み注射器アセンブリ４８は支持体４１、４２および４３上のキ ャビティ１７に戻し、望むなら、アンプルは支持体５２に戻す。その後、施錠鍵 ６８を矢印Ａの方向で支持体６３から離れて上方に、図１に示す位置まで動かす ことができる。その後、蓋部材１１および１２を、今や同軸整列した貫通開口部 ５７および６２に施錠鍵６８を挿入できるように図５に示す閉口位置まで移動さ せて、前記したごとく、ショルダー部７５および７６をラッチビード５８の下方 に方向付けることができる。 該蓋部材１１および１２の壁厚は、露出した注射針が、当該蓋部材の材料の側 壁を通して不注意で突き出るようなことがないように十分に厚い。 本発明の特に好ましい具体例を説明目的で詳細に開示したが、パーツの配置転 換を含む開示した装置の変形または修飾が本発明の範囲の中にあることは理解さ れよう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＵＡ(ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ )，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ， ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ファン・ギール，ウァルテール ベルギー、ベー−2630アールトセラール、 レーウエリケンラーン27番

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．各々が外部面端を有する一対の蓋部材を含み、該一対の蓋手段のうちの一 方の少なくとも一部が一体ヒンジアセンブリによって開口と閉口との状態の間で 他方の蓋部材に対して移動可能であって、それらの間に位置する注射器受容ポケ ットへの接近が許容される注射器受容キャビティを画定する手段； 該蓋部材対のうちの１つの上に存在し、該キャビティに配された注射器保持手 段； 該蓋部材対のうちの１つの上に存在し、該キャビティに配された施錠鍵保持手 段； 該鍵保持手段上に移動可能に備えられ、その上で１つの末端に捕捉部を、もう １つの末端に拡大ヘッド部を有する縦長施錠鍵； 当該孔部のうちの１つが該蓋部材対のうちの１つを貫通して配され、当該孔部 のうちのもう１つが該蓋部材対のうちのもう１つを貫通して配された、該蓋部材 が該閉口位置にある場合に同軸整列される一対の孔部を画定する手段； および 該拡大ヘッド部を該孔部対のうちの他方に隣接した領域で該蓋部材対のうち他 方の該外側面端と接触させて該閉口位置にて該蓋部材を一緒にロックさせる場合 に、該捕捉手段と操作可能に嵌合させるために該整列した２つの孔部のうちの一 方に固定的に配置させたラッチ手段を含み； それによって、該蓋部材の開口位置への移動が、該キャビティに設けられた注 射器および施錠鍵への接近および該キャビティからの注射器および該施錠鍵の取 り外しの促進、もし汚れていて該キャビティに戻す場合には、該閉口位置への該 蓋部材の移動が注射器を該キャビティに収容させ、該捕捉部が該ラッチ手段に操 作可能に嵌合し、該拡大ヘッド部が該外側面端と接触するまで、該孔部対は該捕 捉部を有する該施錠鍵の該末端をその中に比較的移動可能に受容し、その時点で 該施錠鍵は当該孔部にて運動不可能とされ、従って、該蓋部材が一緒に該閉口位 置でロックされる注射器用ロッキング容器。 ２．該施錠鍵保持手段が直立柱手段を含み；かつ 該縦長施錠鍵が該柱手段に作動可能に嵌合する柱つかみ手段を含むことを特徴 とする請求項１記載のロッキング容器。 ３．該柱手段が、一対の平行側壁の間を垂直に伸長する中間壁によって連結さ れた該一対の平行側壁を有し；かつ 該柱つかみ手段が、該拡大ヘッド部の共通側に結合された一対の離れて位置し 、かつ弾性降伏性の脚部を含み、ここに、該鍵が該キャビティに備えられている 場合には該脚部が該中間壁を立たせていることを特徴とする請求項２記載のロッ キング容器。 ４．その中に固定して配置された該ラッチ手段を有する該孔部が、該キャビテ ィにおよび該蓋部材対のうちの１つの上に一体形成された直立中空スリーブを画 定する手段を含み、ここに、該中空スリーブは第１の内径を有し、該ラッチ手段 は該第１の内径よりも小さな寸法の第２の内径まで該孔部に突出した内方突出リ ムによって画定され、かつ該スリーブの遠位末端に隣接して配置されていること を特徴とする請求項１記載のロッキング容器。 ５．該蓋部材対が、各々、他方と解放可能に嵌合可能な留め金手段を含んで、 蓋手段を閉口位置で一時的に保持することを特徴とする請求項１記載のロッキン グ容器。 ６．該蓋部材のうちの一方が、該キャビティに配置されたアンプルホルダーを 含むことを特徴とする請求項１記載のロッキング容器。 ７．該注射器保持手段、該施錠鍵ホルダーおよび該アンプルホルダーが同一の 蓋部材上に配されていることを特徴とする請求項６記載のロッキング容器。 ８．各々が外部面末端を有する一対の蓋部材を含み、該一対の蓋手段のうちの 一方の少なくとも一部が一体ヒンジアセンブリによって開口と閉口との状態の間 で他方の蓋部材に対して移動可能であって、それらの間に位置する注射器受容ポ ケットへの接近が許容される注射器受容キャビティを画定する手段； 該蓋部材対のうちの１つの上に存在し、該キャビティに配置された注射器保持 手段； その上で１つの末端に捕捉部を、もう１つの末端に拡大ヘッド部を有する縦長 施錠鍵； 該キャビティのうちの一方が該蓋部材対のうちの一方を貫通して配され、該キ ャビティのうちの他方が該蓋部材対のうちの他方を貫通して配された、該蓋部材 が該閉口位置にある場合に同軸に配列される一対の孔部を画定する手段； および 該拡大ヘッド部が該孔部対のうちの他方の部材に隣接した領域で該蓋部材対の うち他方の該外側面端と接触して該閉口位置に該蓋部材を一緒にロックさせる場 合に、該捕捉手段と操作可能に嵌合させるために該整列した２つの孔部のうちの 一方に固定的に設けられたラッチ手段を含み； それによって、該蓋部材の開口位置への移動が、該キャビティに配置された注 射器への接近および該キャビティからの注射器の脱着の促進を供し、もし汚れて いて該キャビティに戻す場合には、該閉口位置への該蓋部材の移動が注射器を該 キャビティに収容させる、該捕捉部が該ラッチ手段に操作可能に嵌合し、該拡大 ヘッド部が該外側面端と接触するまで、該孔部対が該捕捉部を有する該施錠鍵の 該末端をその中に比較的移動可能に受容し、その時点で該施錠鍵を当該孔部に移 動不可能とし、従って、該蓋部材が一緒に該閉口位置でロックされる注射器用ロ ッキング容器。