JPH1149874A - ポリエステルシート及びそれからなる成形品 - Google Patents
ポリエステルシート及びそれからなる成形品Info
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- JPH1149874A JPH1149874A JP22585797A JP22585797A JPH1149874A JP H1149874 A JPH1149874 A JP H1149874A JP 22585797 A JP22585797 A JP 22585797A JP 22585797 A JP22585797 A JP 22585797A JP H1149874 A JPH1149874 A JP H1149874A
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- JP
- Japan
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- polyester resin
- sheet
- polyester
- acid
- polyester sheet
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】耐衝撃性に優れ、長期間保管した後も伸度低下
が少なく、割れの発生しないポリエステルシートを提供
する。 【構成】エチレンテレフタレートを主体とするポリエス
テル樹脂と、ブチレンテレフタレートを主体とし下記式
に示された脂肪族飽和ジカルボン酸を酸成分として含有
する共重合ポリエステル樹脂からなり、該ポリエステル
樹脂と該共重合ポリエステル樹脂の重量比率が、20:
80〜90:10であることを特徴とするポリエステル
樹脂組成物。 HOOC−(CH2 CH2 )n −COOH n=4〜40
が少なく、割れの発生しないポリエステルシートを提供
する。 【構成】エチレンテレフタレートを主体とするポリエス
テル樹脂と、ブチレンテレフタレートを主体とし下記式
に示された脂肪族飽和ジカルボン酸を酸成分として含有
する共重合ポリエステル樹脂からなり、該ポリエステル
樹脂と該共重合ポリエステル樹脂の重量比率が、20:
80〜90:10であることを特徴とするポリエステル
樹脂組成物。 HOOC−(CH2 CH2 )n −COOH n=4〜40
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐衝撃性に優れた
ポリエステルシートに関する。
ポリエステルシートに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート(以下PE
Tと記す)に代表されるポリエステルは、優れた機械的
特性、耐熱性、耐薬品性を有するために繊維、フィル
ム、シートとして広く使用されている。ポリエステルシ
ートは良好な透明性、光沢、機械強度、ガス透過性を有
し、又成形品などに容易に成形可能であるため近年、種
々の商品包装のための容器等として利用する試みがなさ
れている。
Tと記す)に代表されるポリエステルは、優れた機械的
特性、耐熱性、耐薬品性を有するために繊維、フィル
ム、シートとして広く使用されている。ポリエステルシ
ートは良好な透明性、光沢、機械強度、ガス透過性を有
し、又成形品などに容易に成形可能であるため近年、種
々の商品包装のための容器等として利用する試みがなさ
れている。
【0003】しかしながら、ポリエステルシートは塩化
ビニルシートやポリオレフィンシートに比べて、経時的
な物理的性質(特に、耐衝撃性及び引張伸度)の低下が
大きく、この点を改善することが必要である。
ビニルシートやポリオレフィンシートに比べて、経時的
な物理的性質(特に、耐衝撃性及び引張伸度)の低下が
大きく、この点を改善することが必要である。
【0004】前記のPETシートは、通常の保管条件下
(20〜30℃、50〜60%RH)においても、2〜
3ヵ月経過すると、耐衝撃性及び伸度が低下して割れが
発生する。特公昭63−59371号公報には、PET
を押出機より吐出する際に、冷却ロールにより急冷する
ことによりシートの伸度を改善する方法が開示されてい
る。しかしながら、このようにして得られたシートであ
ってもある一定期間保管すると伸度及び耐衝撃性は低下
し割れが発生する。
(20〜30℃、50〜60%RH)においても、2〜
3ヵ月経過すると、耐衝撃性及び伸度が低下して割れが
発生する。特公昭63−59371号公報には、PET
を押出機より吐出する際に、冷却ロールにより急冷する
ことによりシートの伸度を改善する方法が開示されてい
る。しかしながら、このようにして得られたシートであ
ってもある一定期間保管すると伸度及び耐衝撃性は低下
し割れが発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来技術の問題点を解消し、耐衝撃性に優れ、長期間
保管した後も伸度低下が少なく、割れの発生しないポリ
エステルシートを提供することにある。
の従来技術の問題点を解消し、耐衝撃性に優れ、長期間
保管した後も伸度低下が少なく、割れの発生しないポリ
エステルシートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、エチレンテ
レフタレートを主体とするポリエステル樹脂と、ブチレ
ンテレフタレートを主体とし下記式に示された脂肪族飽
和ジカルボン酸を酸成分として含有する共重合ポリエス
テル樹脂からなり、該ポリエステル樹脂と該共重合ポリ
エステル樹脂の重量比率が、20:80〜90:10で
あることを特徴とするポリエステルシートによって達成
される。
レフタレートを主体とするポリエステル樹脂と、ブチレ
ンテレフタレートを主体とし下記式に示された脂肪族飽
和ジカルボン酸を酸成分として含有する共重合ポリエス
テル樹脂からなり、該ポリエステル樹脂と該共重合ポリ
エステル樹脂の重量比率が、20:80〜90:10で
あることを特徴とするポリエステルシートによって達成
される。
【0007】
【化2】COOH−(CH2 CH2 )n −COOH n=4〜40
【0008】
【発明の実施の形態】[ポリエステル樹脂]本発明に用
いられる、エチレンテレフタレートを主体とするポリエ
ステル樹脂(以下単に「ポリエステル樹脂」と記す)
は、ホモポリマーであっても良いが目的に応じ共重合成
分を用いることも可能である。
いられる、エチレンテレフタレートを主体とするポリエ
ステル樹脂(以下単に「ポリエステル樹脂」と記す)
は、ホモポリマーであっても良いが目的に応じ共重合成
分を用いることも可能である。
【0009】使用することのできる化合物として具体的
には、アジピン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、イソフタル酸、ナフタレンジ
カルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、シクロヘキサン
ジカルボン酸、ダイマー酸等のジカルボン酸及び、ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、プロピレングリ
コール、ヘキサメチレングリコール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ポリアルキレングリコール、ビス
フェノールA又はビスフェノールSのジエトキシ化合物
などのジオール成分が挙げられる。これらは単独でも2
種以上を使用することもできるが結晶性ポリエステルで
あることが好ましい。
には、アジピン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、イソフタル酸、ナフタレンジ
カルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、シクロヘキサン
ジカルボン酸、ダイマー酸等のジカルボン酸及び、ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、プロピレングリ
コール、ヘキサメチレングリコール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ポリアルキレングリコール、ビス
フェノールA又はビスフェノールSのジエトキシ化合物
などのジオール成分が挙げられる。これらは単独でも2
種以上を使用することもできるが結晶性ポリエステルで
あることが好ましい。
【0010】本発明に用いられるポリエステル樹脂は、
その極限粘度が0.6dl/g以上であることが好まし
く、更に0.7〜0.9dl/gであることが得られる
ポリエステルシートの耐衝撃性の点から好ましい。
その極限粘度が0.6dl/g以上であることが好まし
く、更に0.7〜0.9dl/gであることが得られる
ポリエステルシートの耐衝撃性の点から好ましい。
【0011】[ 共重合ポリエステル樹脂]本発明のブチ
レンテレフタレートを主体とする共重合ポリエステル樹
脂(以下単に「共重合ポリエステル樹脂」と記す)は、
テレフタル酸又はその誘導体と下記式に示された脂肪族
飽和ジカルボン酸又はその誘導体、及び1,4−ブタン
ジオールとから得られるものである。
レンテレフタレートを主体とする共重合ポリエステル樹
脂(以下単に「共重合ポリエステル樹脂」と記す)は、
テレフタル酸又はその誘導体と下記式に示された脂肪族
飽和ジカルボン酸又はその誘導体、及び1,4−ブタン
ジオールとから得られるものである。
【0012】
【化3】COOH−(CH2 CH2 )n −COOH n=4〜40
【0013】脂肪族飽和ジカルボン酸の例としては、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ダイマー酸等が
挙げられるが、溶融加工性及び総合的な性能の面でアジ
ピン酸が特に好ましい。また、これらの脂肪族飽和ジカ
ルボン酸は単独でも2種以上を使用してもよい。
ジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ダイマー酸等が
挙げられるが、溶融加工性及び総合的な性能の面でアジ
ピン酸が特に好ましい。また、これらの脂肪族飽和ジカ
ルボン酸は単独でも2種以上を使用してもよい。
【0014】共重合ポリエステル樹脂中に含まれる脂肪
族飽和ジカルボン酸の量は、得られる共重合ポリエステ
ル樹脂のガラス転移温度が20℃以下で、かつ融点が1
50℃以上となる量であることが好ましい。共重合ポリ
エステル樹脂のガラス転移温度及び融点が上述の範囲内
にあることが、得られるポリエステルシートの耐衝撃性
及び総合的な性能の面で優れているため好ましい。
族飽和ジカルボン酸の量は、得られる共重合ポリエステ
ル樹脂のガラス転移温度が20℃以下で、かつ融点が1
50℃以上となる量であることが好ましい。共重合ポリ
エステル樹脂のガラス転移温度及び融点が上述の範囲内
にあることが、得られるポリエステルシートの耐衝撃性
及び総合的な性能の面で優れているため好ましい。
【0015】例えば、共重合ポリエステル樹脂中に含ま
れる脂肪族飽和ジカルボン酸がアジピン酸の場合、前述
のガラス転移温度及び融点範囲を満足するために、10
モル%以上40モル%以下とすることが好ましい。
れる脂肪族飽和ジカルボン酸がアジピン酸の場合、前述
のガラス転移温度及び融点範囲を満足するために、10
モル%以上40モル%以下とすることが好ましい。
【0016】本発明で用いられる共重合ポリエステル樹
脂の極限粘度は、0.8dl/g以上が好ましく、1.
0〜1.5dl/gであることがより好ましい。極限粘
度がこの範囲にあると、シート製膜性及び得られるポリ
エステルシートの耐衝撃性が優れるので好ましい。
脂の極限粘度は、0.8dl/g以上が好ましく、1.
0〜1.5dl/gであることがより好ましい。極限粘
度がこの範囲にあると、シート製膜性及び得られるポリ
エステルシートの耐衝撃性が優れるので好ましい。
【0017】ポリエステル樹脂と共重合ポリエステル樹
脂の配合比率は、重量比が20:80〜90:10であ
る事が必要である。共重合ポリエステル樹脂の割合が上
記下限より少ない場合は、ポリエステルシートの耐衝撃
性が低下し、共重合ポリエステル樹脂の割合が上記上限
を超えると、シート製膜性が著しく低下する。
脂の配合比率は、重量比が20:80〜90:10であ
る事が必要である。共重合ポリエステル樹脂の割合が上
記下限より少ない場合は、ポリエステルシートの耐衝撃
性が低下し、共重合ポリエステル樹脂の割合が上記上限
を超えると、シート製膜性が著しく低下する。
【0018】[ ポリエステルシート]本発明のポリエス
テルシートは、通常の製膜手段によって得た実質的に未
延伸状態のシートである。本発明の未延伸シートの密度
は、1.33g/cm3 以下であることが耐衝撃性及び
成形加工性の点から好ましい。
テルシートは、通常の製膜手段によって得た実質的に未
延伸状態のシートである。本発明の未延伸シートの密度
は、1.33g/cm3 以下であることが耐衝撃性及び
成形加工性の点から好ましい。
【0019】かかるポリエステルシートは、例えば前記
の樹脂組成物を押出機に供給し、溶融混合せしめた後、
Tダイから吐出せしめ、冷却ロールによって急冷するこ
とによって得られる。
の樹脂組成物を押出機に供給し、溶融混合せしめた後、
Tダイから吐出せしめ、冷却ロールによって急冷するこ
とによって得られる。
【0020】[ 成形品]本発明の成形品は、前記ポリエ
ステルシートを熱成形して得られる。熱成形は、シート
を加熱、軟化せしめて所望の型に押しあて、型と材料の
間隙にある空気を除去し、大気圧により型に密着せしめ
て成形する真空成形、あるいは大気圧以上の圧縮空気に
よりシートを型に密着せしめる圧空成形、及び真空成
形、圧空成形を併用する成形方法などが適用できる。
ステルシートを熱成形して得られる。熱成形は、シート
を加熱、軟化せしめて所望の型に押しあて、型と材料の
間隙にある空気を除去し、大気圧により型に密着せしめ
て成形する真空成形、あるいは大気圧以上の圧縮空気に
よりシートを型に密着せしめる圧空成形、及び真空成
形、圧空成形を併用する成形方法などが適用できる。
【0021】
【発明の効果】本発明のポリエステル樹脂組成物からな
るシートは、耐衝撃性に優れ、長期間保管しても伸度低
下を起こさず割れが発生しないため、商品包装用の種々
の容器等に好適に用いることができる。
るシートは、耐衝撃性に優れ、長期間保管しても伸度低
下を起こさず割れが発生しないため、商品包装用の種々
の容器等に好適に用いることができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例によって本発明を詳細に説明す
る。各物性の測定及び評価は下記の方法に従った。
る。各物性の測定及び評価は下記の方法に従った。
【0023】(1)ガラス転移温度(Tg)、融点(T
m) ポリエステル樹脂又は共重合ポリエステル樹脂を、示差
走査熱量計(パーキン・エルマー社製DSC−7型)に
より、10℃/分の昇温速度で測定した。
m) ポリエステル樹脂又は共重合ポリエステル樹脂を、示差
走査熱量計(パーキン・エルマー社製DSC−7型)に
より、10℃/分の昇温速度で測定した。
【0024】(2)極限粘度(IV) ポリエステル樹脂又は共重合ポリエステル樹脂をフェノ
ール/テトラクロロエタン= 60/40(重量比)の混
合液に溶かし、20℃にて測定した。
ール/テトラクロロエタン= 60/40(重量比)の混
合液に溶かし、20℃にて測定した。
【0025】(3)シートの透明性 ポリエステル樹脂と共重合ポリエステル樹脂をブレンド
したポリエステル樹脂組成物を減圧下130℃で8時間
乾燥し、水分を100ppm以下にした後、幅40cm
のTダイを有する小型押出し機に供給し、厚み400μ
mのシートを製膜した。このシートのヘーズをJIS
K 7105により測定し、下記基準により評価した。 ◎:ヘーズ3%未満 ○:3%以上、6%未満 △:6%以上、10%未満 ×:10%以上
したポリエステル樹脂組成物を減圧下130℃で8時間
乾燥し、水分を100ppm以下にした後、幅40cm
のTダイを有する小型押出し機に供給し、厚み400μ
mのシートを製膜した。このシートのヘーズをJIS
K 7105により測定し、下記基準により評価した。 ◎:ヘーズ3%未満 ○:3%以上、6%未満 △:6%以上、10%未満 ×:10%以上
【0026】(4)耐衝撃性I 25℃、水中で1ヶ月間放置したポリエステルシートを
デユポン衝撃試験(JIS K 5400)により、5
00gのおもりを50cmの高さから落とし、シート表
面の割れを観察した。 ○:目視割れなし ×:目視割れあり
デユポン衝撃試験(JIS K 5400)により、5
00gのおもりを50cmの高さから落とし、シート表
面の割れを観察した。 ○:目視割れなし ×:目視割れあり
【0027】(5)耐衝撃性II 製膜直後及び40℃、60%RHの条件下で所定日数放
置したポリエステルシートをJIS2号型試験片に打抜
き、オリエンテック社製テンシロンRTA−500型を
用いて、JIS K 7113に準じて試験速度50m
m/minにて引張破断時の伸び率(%)を測定した。
測定値の結果から、下式により変化率を算出し、以下の
基準により評価を行った。
置したポリエステルシートをJIS2号型試験片に打抜
き、オリエンテック社製テンシロンRTA−500型を
用いて、JIS K 7113に準じて試験速度50m
m/minにて引張破断時の伸び率(%)を測定した。
測定値の結果から、下式により変化率を算出し、以下の
基準により評価を行った。
【0028】
【数1】
【0029】 ◎:90%以上 ○:70%以上、90%未満 △:50%以上、70%未満 ×:50%未満
【0030】共重合ポリエステル樹脂の製造 ステンレス製オートクレーブに所定量のテレフタル酸ジ
メチルと、アジピン酸ジメチル、及び1,4−ブタンジ
オールをジオール成分が酸成分に対して1.4となるよ
うに仕込み、次いでエステル交換触媒(重合触媒も兼ね
る)として、テトラブチルチタネートをポリマー量に対
して150ppmを添加して210℃にてエステル交換
反応を行った。メタノールの留出が完了した後、245
℃、減圧下で重縮合反応を行い、更に必要な場合、得ら
れた樹脂に融点−20℃の温度で減圧下10時間の加熱
処理を施して共重合ポリエステル樹脂を得た。各樹脂の
組成と物性を表1に示す。
メチルと、アジピン酸ジメチル、及び1,4−ブタンジ
オールをジオール成分が酸成分に対して1.4となるよ
うに仕込み、次いでエステル交換触媒(重合触媒も兼ね
る)として、テトラブチルチタネートをポリマー量に対
して150ppmを添加して210℃にてエステル交換
反応を行った。メタノールの留出が完了した後、245
℃、減圧下で重縮合反応を行い、更に必要な場合、得ら
れた樹脂に融点−20℃の温度で減圧下10時間の加熱
処理を施して共重合ポリエステル樹脂を得た。各樹脂の
組成と物性を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】実施例1〜6、比較例1〜4 シートの製造 ポリエステル樹脂と表1に示した共重合ポリエステル樹
脂を表2の割合でブレンドしたポリエステル樹脂組成物
を、減圧下130℃で8時間乾燥し、水分を100pp
m以下にした後、幅40cmのTダイを有する小型押出
し機に供給し、厚み400μmのシート(F−1〜F−
10)を製膜した。押出し機のシリンダー温度は280
℃、Tダイの温度は280℃、冷却ロールの温度は40
℃にて行った。尚、F−10については、シート製膜時
に冷却ロールへの巻き付きが激しく正常なシートが得ら
れなかったため、以後の評価を行わなかった。
脂を表2の割合でブレンドしたポリエステル樹脂組成物
を、減圧下130℃で8時間乾燥し、水分を100pp
m以下にした後、幅40cmのTダイを有する小型押出
し機に供給し、厚み400μmのシート(F−1〜F−
10)を製膜した。押出し機のシリンダー温度は280
℃、Tダイの温度は280℃、冷却ロールの温度は40
℃にて行った。尚、F−10については、シート製膜時
に冷却ロールへの巻き付きが激しく正常なシートが得ら
れなかったため、以後の評価を行わなかった。
【0033】
【表2】
【0034】得られたポリエステルシートの耐衝撃性を
評価し、結果を表3に示した。
評価し、結果を表3に示した。
【0035】
【表3】
【0036】表3結果から、本発明の樹脂組成物はポリ
エステルシートとして優れた性能を示すことが分かる。
エステルシートとして優れた性能を示すことが分かる。
【0037】実施例7〜16 ポリエステル樹脂と共重合ポリエステル樹脂を表4の割
合でブレンドしたポリエステル樹脂組成物を使用する以
外は、実施例と同様の実験を行いシートF−11〜F−
20を得た。得られたシートの透明性及び耐衝撃性の評
価を行った。結果を表4及び表5に示す。
合でブレンドしたポリエステル樹脂組成物を使用する以
外は、実施例と同様の実験を行いシートF−11〜F−
20を得た。得られたシートの透明性及び耐衝撃性の評
価を行った。結果を表4及び表5に示す。
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】表4、5の結果から、樹脂組成物に対して
好適条件を選ぶことにより、透明性にも優れたポリエス
テルシートを得られることが分かる。
好適条件を選ぶことにより、透明性にも優れたポリエス
テルシートを得られることが分かる。
Claims (4)
- 【請求項1】 エチレンテレフタレートを主体とするポ
リエステル樹脂と、ブチレンテレフタレートを主体とし
下記式に示された脂肪族飽和ジカルボン酸を酸成分とし
て含有する共重合ポリエステル樹脂からなり、該ポリエ
ステル樹脂と該共重合ポリエステル樹脂の重量比率が、
20:80〜90:10であることを特徴とするポリエ
ステルシート。 - 【請求項2】 共重合ポリエステル樹脂が、ブチレンテ
レフタレートを主体としアジピン酸を含有する共重合ポ
リエステル樹脂であることを特徴とする請求項1記載の
ポリエステルシート。 - 【請求項3】 請求項1記載のポリエステルシートから
なる成形品。 - 【請求項4】 請求項2記載のポリエステルシートから
なる成形品。 【化1】COOH−(CH2 CH2 )n −COOH n=4〜40
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22585797A JPH1149874A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | ポリエステルシート及びそれからなる成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22585797A JPH1149874A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | ポリエステルシート及びそれからなる成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1149874A true JPH1149874A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16835941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22585797A Pending JPH1149874A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | ポリエステルシート及びそれからなる成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1149874A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007138182A (ja) * | 2001-07-17 | 2007-06-07 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルム |
JP2007138183A (ja) * | 2001-07-17 | 2007-06-07 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルム |
-
1997
- 1997-08-06 JP JP22585797A patent/JPH1149874A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007138182A (ja) * | 2001-07-17 | 2007-06-07 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルム |
JP2007138183A (ja) * | 2001-07-17 | 2007-06-07 | Toray Ind Inc | 二軸配向ポリエステルフィルム |
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