JPH1149265A - 板状物の収納用具 - Google Patents
板状物の収納用具Info
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- JPH1149265A JPH1149265A JP21912297A JP21912297A JPH1149265A JP H1149265 A JPH1149265 A JP H1149265A JP 21912297 A JP21912297 A JP 21912297A JP 21912297 A JP21912297 A JP 21912297A JP H1149265 A JPH1149265 A JP H1149265A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 その目的とするところは、異なるサイズの板
状物でも共用可能であり、板状物の有効面を非接触状態
に保つことができるため、高い清浄度を維持でき、収納
時の作業性にも優れ、しかも大型のガラス基板を収納す
る場合でも、ガラス基板の撓みが少ないため、隣接する
ガラス基板同士が接触することがなく、安価に作製する
ことができる板状物の収納用具を提供することである。 【解決手段】 本発明の収納用具の下支持部材22は、
一方に板状物23を挿入するための開口部22aをもつ
箱状をなし、対向する面の底部から開口部22aの上方
まで突出して形成され、板状物23を板厚方向に所定の
間隔で並列保持するための複数の保持溝22bを備えた
保持部22cを有している。
状物でも共用可能であり、板状物の有効面を非接触状態
に保つことができるため、高い清浄度を維持でき、収納
時の作業性にも優れ、しかも大型のガラス基板を収納す
る場合でも、ガラス基板の撓みが少ないため、隣接する
ガラス基板同士が接触することがなく、安価に作製する
ことができる板状物の収納用具を提供することである。 【解決手段】 本発明の収納用具の下支持部材22は、
一方に板状物23を挿入するための開口部22aをもつ
箱状をなし、対向する面の底部から開口部22aの上方
まで突出して形成され、板状物23を板厚方向に所定の
間隔で並列保持するための複数の保持溝22bを備えた
保持部22cを有している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子機能素子や薄
膜を形成させるための基材として用いられる清浄度の高
いガラス基板、液晶用ガラス基板等の板状物の収納用具
に関するものである。
膜を形成させるための基材として用いられる清浄度の高
いガラス基板、液晶用ガラス基板等の板状物の収納用具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より高度な清浄度を有する液晶用ガ
ラス基板等の板状物を、その片方もしくは両方の面の清
浄度を維持したまま収納する方式として、図2や図3の
方式が知られている。
ラス基板等の板状物を、その片方もしくは両方の面の清
浄度を維持したまま収納する方式として、図2や図3の
方式が知られている。
【0003】図2の収納方式は、板状物10と額縁状の
層間材料11とを交互に積層して、最後にその積層物を
紙又は樹脂製の袋やフィルム等の包装資材12で包装す
るものである。
層間材料11とを交互に積層して、最後にその積層物を
紙又は樹脂製の袋やフィルム等の包装資材12で包装す
るものである。
【0004】この方式によると、額縁状の層間材料11
が、板状物10の面の外周部に接触し、この部分を汚染
させることになるが、板状物10の面で清浄度の維持が
要求される範囲は、通常、面の外周部を含まない内側の
面(有効面)だけであることが多いため、実用上は問題
ないと言われている。
が、板状物10の面の外周部に接触し、この部分を汚染
させることになるが、板状物10の面で清浄度の維持が
要求される範囲は、通常、面の外周部を含まない内側の
面(有効面)だけであることが多いため、実用上は問題
ないと言われている。
【0005】しかし実際は、額縁状の層間材料11がず
れたり、この層間材料11からの汚染物質が拡散したり
して、板状物10の面の外周部だけではなく、清浄度が
要求される有効面まで汚染されることがあり、大きな問
題となっている。またこの方式では、額縁状の層間材料
11の縦横の寸法が固定であるため、板状物10のサイ
ズによる共用が図れず、しかも板状物10と額縁状の層
間材料11を交互に置かなければならないため、収納時
の作業がかなり煩雑であるという欠点もあった。
れたり、この層間材料11からの汚染物質が拡散したり
して、板状物10の面の外周部だけではなく、清浄度が
要求される有効面まで汚染されることがあり、大きな問
題となっている。またこの方式では、額縁状の層間材料
11の縦横の寸法が固定であるため、板状物10のサイ
ズによる共用が図れず、しかも板状物10と額縁状の層
間材料11を交互に置かなければならないため、収納時
の作業がかなり煩雑であるという欠点もあった。
【0006】次に図3の収納方式は、対向する内壁面0
0に複数の保持溝13a、13bを有する収納容器13
と、その容器に嵌合する蓋14からなる一対の箱に板状
物15を収納するものである。
0に複数の保持溝13a、13bを有する収納容器13
と、その容器に嵌合する蓋14からなる一対の箱に板状
物15を収納するものである。
【0007】この方式によると、板状物15の有効面を
非接触の状態に保つことができ、しかも収納容器13と
蓋14が嵌合するため、外界からの汚染物質が混入する
ことがなく、板状物15の清浄度を維持することが可能
であるが、やはり収納容器13の溝間寸法と高さ寸法が
固定であるため、1種類のサイズの板状物しか収納でき
ず、他のサイズの板状物と共用できないという欠点があ
った。
非接触の状態に保つことができ、しかも収納容器13と
蓋14が嵌合するため、外界からの汚染物質が混入する
ことがなく、板状物15の清浄度を維持することが可能
であるが、やはり収納容器13の溝間寸法と高さ寸法が
固定であるため、1種類のサイズの板状物しか収納でき
ず、他のサイズの板状物と共用できないという欠点があ
った。
【0008】このような事情から、本出願人は、実開平
6−22285号において、これらの問題を解消した板
状物の収納用具を提案している。この収納用具は、図4
に示すように、一方に板状物16の挿入用開口をもつ浅
い箱状をなし、対向する内壁面に、板状物16を板厚方
向に所定の間隔で並列保持するための複数の保持溝17
a、18aを有する一対の同一形状からなる上下の支持
部材17,18を備えてなり、上下の支持部材17、1
8の間に複数枚の板状物16を挟持し、全体を包装資材
19で被包するものである。
6−22285号において、これらの問題を解消した板
状物の収納用具を提案している。この収納用具は、図4
に示すように、一方に板状物16の挿入用開口をもつ浅
い箱状をなし、対向する内壁面に、板状物16を板厚方
向に所定の間隔で並列保持するための複数の保持溝17
a、18aを有する一対の同一形状からなる上下の支持
部材17,18を備えてなり、上下の支持部材17、1
8の間に複数枚の板状物16を挟持し、全体を包装資材
19で被包するものである。
【0009】この収納用具は、上下の支持部材17、1
8が分離しているため、収納する板状物16の高さ寸法
が変化しても、収納することが可能で、板状物16の有
効面を非接触の状態に保つことができるため、高い清浄
度を維持でき、しかも収納時の作業性にも優れている。
8が分離しているため、収納する板状物16の高さ寸法
が変化しても、収納することが可能で、板状物16の有
効面を非接触の状態に保つことができるため、高い清浄
度を維持でき、しかも収納時の作業性にも優れている。
【0010】このような収納用具を使用する場合、まず
下の支持部材18の保持溝18aに沿って板状物16を
差し込み、全ての保持溝18aに板状物16を挿入した
後、上支持部材17の各保持溝17a内に板状物16が
挿入されるように上支持部材17を被せた後、全体を包
装資材19で包んでから、紐やバンド等で締め付ける方
法が採られるため、板状物16を上下方向から支持する
ことができ、且つ、外界からの汚染物質の混入を防ぐこ
とも可能である。
下の支持部材18の保持溝18aに沿って板状物16を
差し込み、全ての保持溝18aに板状物16を挿入した
後、上支持部材17の各保持溝17a内に板状物16が
挿入されるように上支持部材17を被せた後、全体を包
装資材19で包んでから、紐やバンド等で締め付ける方
法が採られるため、板状物16を上下方向から支持する
ことができ、且つ、外界からの汚染物質の混入を防ぐこ
とも可能である。
【0011】尚、図中、20は、板状物16の上下端面
に当接し、衝撃を吸収緩和して板状物16の損傷を防止
するための緩衝部材、21は、板状物16の上下端面を
支持するための受け溝を示している。
に当接し、衝撃を吸収緩和して板状物16の損傷を防止
するための緩衝部材、21は、板状物16の上下端面を
支持するための受け溝を示している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで液晶用ガラス
基板としては、厚みが1.1mmとか、0.7mmのも
のが汎用されている。また大きさとしては、従来では、
300×400mm、300×350mm、300×3
00mmのものが多数を占めていたが、最近では、より
大型のガラス基板の割合が増えつつあり、例えば700
×1000×1.1mmや700×1000×0.7m
mの寸法を有する超大型のガラス基板も作製されつつあ
る。
基板としては、厚みが1.1mmとか、0.7mmのも
のが汎用されている。また大きさとしては、従来では、
300×400mm、300×350mm、300×3
00mmのものが多数を占めていたが、最近では、より
大型のガラス基板の割合が増えつつあり、例えば700
×1000×1.1mmや700×1000×0.7m
mの寸法を有する超大型のガラス基板も作製されつつあ
る。
【0013】しかしながらガラス基板は、大型化するほ
ど撓みやすく、大型のガラス基板を、図4の収納用具の
ような浅い箱状の下支持部材18の保持溝18aに挿入
すると、保持溝18aで保持されていない部分が撓み、
隣接するガラス基板16同士が接触して傷が付いたり、
ガラス基板16を上支持部材17の保持溝17aに挿入
しにくくなるという問題が発生する。
ど撓みやすく、大型のガラス基板を、図4の収納用具の
ような浅い箱状の下支持部材18の保持溝18aに挿入
すると、保持溝18aで保持されていない部分が撓み、
隣接するガラス基板16同士が接触して傷が付いたり、
ガラス基板16を上支持部材17の保持溝17aに挿入
しにくくなるという問題が発生する。
【0014】このようなガラス基板の撓みを小さくする
ためには、下支持部材18の深さをできるだけ深くし、
ガラス基板を保持する部分を大きくすれば良い。ところ
が上下の支持部材17、18は、ポリプロピレン等の樹
脂を射出成型することにより作製されるものであるた
め、上記した超大型のガラス基板の撓みを防止できるよ
うな深さを有する下支持部材を成型するのは非常に困難
であり、下支持部材18の製作費が非常に高くなってし
まうという問題がある。
ためには、下支持部材18の深さをできるだけ深くし、
ガラス基板を保持する部分を大きくすれば良い。ところ
が上下の支持部材17、18は、ポリプロピレン等の樹
脂を射出成型することにより作製されるものであるた
め、上記した超大型のガラス基板の撓みを防止できるよ
うな深さを有する下支持部材を成型するのは非常に困難
であり、下支持部材18の製作費が非常に高くなってし
まうという問題がある。
【0015】本発明は、従来技術の上記欠点に鑑みて提
案されたものであり、その目的とするところは、異なる
サイズの板状物でも共用可能であり、板状物の有効面を
非接触状態に保つことができるため、高い清浄度を維持
でき、収納時の作業性にも優れ、しかも大型のガラス基
板を収納する場合でも、ガラス基板の撓みが少ないた
め、隣接するガラス基板同士が接触することがなく、安
価に作製することができる板状物の収納用具を提供する
ことである。
案されたものであり、その目的とするところは、異なる
サイズの板状物でも共用可能であり、板状物の有効面を
非接触状態に保つことができるため、高い清浄度を維持
でき、収納時の作業性にも優れ、しかも大型のガラス基
板を収納する場合でも、ガラス基板の撓みが少ないた
め、隣接するガラス基板同士が接触することがなく、安
価に作製することができる板状物の収納用具を提供する
ことである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の板状物の収納用
具は、一方に板状物を挿入するための開口部をもつ箱状
をなし、対向する面の底部から開口部の上方まで突出し
て形成され、板状物を板厚方向に所定の間隔で並列保持
するための複数の保持溝を備えた保持部を有する下支持
部材と、一方に板状物を挿入するための開口部をもつ箱
状をなし、その開口部が、下支持部材の保持部の上部に
嵌合可能な上支持部材を具備してなり、上下の支持部材
の開口部が、互いに距離を保った状態で、複数枚の板状
物を挟持して使用されることを特徴とする。
具は、一方に板状物を挿入するための開口部をもつ箱状
をなし、対向する面の底部から開口部の上方まで突出し
て形成され、板状物を板厚方向に所定の間隔で並列保持
するための複数の保持溝を備えた保持部を有する下支持
部材と、一方に板状物を挿入するための開口部をもつ箱
状をなし、その開口部が、下支持部材の保持部の上部に
嵌合可能な上支持部材を具備してなり、上下の支持部材
の開口部が、互いに距離を保った状態で、複数枚の板状
物を挟持して使用されることを特徴とする。
【0017】また本発明の板状物の収納用具は、下支持
部材の保持部に形成された複数の保持溝の長さが、収納
する板状物の高さ寸法の1/3以上であることを特徴と
する。
部材の保持部に形成された複数の保持溝の長さが、収納
する板状物の高さ寸法の1/3以上であることを特徴と
する。
【0018】さらに本発明の板状物の収納用具は、上下
の支持部材の内底面に、板状物の端面に当接する緩衝部
材が設けられてなることを特徴とする。
の支持部材の内底面に、板状物の端面に当接する緩衝部
材が設けられてなることを特徴とする。
【0019】また本発明の板状物の収納用具は、上下の
支持部材が、線状物又は帯状物で結束されることによっ
て、上下方向から板状物を押さえつけて支持できること
を特徴とする。
支持部材が、線状物又は帯状物で結束されることによっ
て、上下方向から板状物を押さえつけて支持できること
を特徴とする。
【0020】
【作用】本発明によると、各板状物の板厚方向の間隔保
持と左右方向の保持が、下支持部材の対向する面の底部
から開口部の上方まで突出して形成された保持部の保持
溝に挿入されることによって行われるため、板状物の有
効面を非接触の状態に保つことができ、清浄度の高い板
状物の片方または両方の内方面を支持部材で汚染するこ
とがない。
持と左右方向の保持が、下支持部材の対向する面の底部
から開口部の上方まで突出して形成された保持部の保持
溝に挿入されることによって行われるため、板状物の有
効面を非接触の状態に保つことができ、清浄度の高い板
状物の片方または両方の内方面を支持部材で汚染するこ
とがない。
【0021】また本発明の下支持部材の保持部に形成さ
れた保持溝は、下支持部材の対向する面の底部から開口
部の上方に突出して形成されており、下支持部材による
ガラス基板の保持箇所が長くなるため、大型のガラス基
板を収納する場合でも、ガラス基板が撓み難く、ガラス
基板同士の接触を防止しやすい。
れた保持溝は、下支持部材の対向する面の底部から開口
部の上方に突出して形成されており、下支持部材による
ガラス基板の保持箇所が長くなるため、大型のガラス基
板を収納する場合でも、ガラス基板が撓み難く、ガラス
基板同士の接触を防止しやすい。
【0022】特にこれらの保持溝の長さを、収納する板
状物の高さ寸法の1/3以上、好ましくは2/5以上に
設定すると、ガラス基板の撓みによるガラス基板同士の
接触を確実に防止できるため望ましい。
状物の高さ寸法の1/3以上、好ましくは2/5以上に
設定すると、ガラス基板の撓みによるガラス基板同士の
接触を確実に防止できるため望ましい。
【0023】さらに本発明の収納用具は、超大型のガラ
ス基板を収納する場合であっても、下支持部材の深さ
を、それほど深くする必要がないため、射出成型が容易
であり、安価に作製することができる。下支持部材は、
全てを一体成型しても良いが、成型性を考慮すると、箱
状部と保持部を別々に成型した後、両者を接着剤や機械
的手段を用いて結合固定することが望ましい。
ス基板を収納する場合であっても、下支持部材の深さ
を、それほど深くする必要がないため、射出成型が容易
であり、安価に作製することができる。下支持部材は、
全てを一体成型しても良いが、成型性を考慮すると、箱
状部と保持部を別々に成型した後、両者を接着剤や機械
的手段を用いて結合固定することが望ましい。
【0024】また本発明においては、上下の支持部材の
開口部が、互いに距離を保った状態で、複数枚の板状物
を挟持して使用されるものであり、上下の支持部材の距
離は、板状物の寸法に応じて自由に合致させることがで
きるため、高さ寸法が異なる板状物であっても、支持部
材を共用できる。
開口部が、互いに距離を保った状態で、複数枚の板状物
を挟持して使用されるものであり、上下の支持部材の距
離は、板状物の寸法に応じて自由に合致させることがで
きるため、高さ寸法が異なる板状物であっても、支持部
材を共用できる。
【0025】しかも板状物のサイズが大きくなっても、
支持部材の大きさは、サイズの可変方向に対しては、大
きくする必要がないため、支持部材の製作には、安価に
大量生産できる樹脂の射出成型方法が採用できる。
支持部材の大きさは、サイズの可変方向に対しては、大
きくする必要がないため、支持部材の製作には、安価に
大量生産できる樹脂の射出成型方法が採用できる。
【0026】またこの収納用具は、下支持部材に形成さ
れた保持部の上部に、上支持部材の開口部が嵌合するた
め、上下の支持部材を強固に連結できると共に、その方
向からの汚染物の混入を防ぐことが可能である。しかも
上下の支持部材の内底面に、板状物の端面に当接する緩
衝部材を設けることによって、板状物を上下方向に支持
し、上下いずれの向きで使用しても、衝撃を吸収緩和し
て板状物の損傷を防止することが可能となる。
れた保持部の上部に、上支持部材の開口部が嵌合するた
め、上下の支持部材を強固に連結できると共に、その方
向からの汚染物の混入を防ぐことが可能である。しかも
上下の支持部材の内底面に、板状物の端面に当接する緩
衝部材を設けることによって、板状物を上下方向に支持
し、上下いずれの向きで使用しても、衝撃を吸収緩和し
て板状物の損傷を防止することが可能となる。
【0027】さらに本発明の収納用具は、全体をビニー
ル等の包装資材で被包したり、上下の支持部材の間隙だ
けを包装資材や樹脂板等で覆い隠し、包装資材の開口部
や合わせ目等をテープ止めや熱シール止めすることによ
って、開放部がないように気密包装し、外界からの汚染
物質の混入を防止することができる。
ル等の包装資材で被包したり、上下の支持部材の間隙だ
けを包装資材や樹脂板等で覆い隠し、包装資材の開口部
や合わせ目等をテープ止めや熱シール止めすることによ
って、開放部がないように気密包装し、外界からの汚染
物質の混入を防止することができる。
【0028】また本発明において、上下の支持部材を紐
等の線状物又はゴムバンド等の帯状物で結束すると、板
状物を上下方向から一定の圧力で押さえつけて支持でき
るため、輸送中でも板状物が、ほとんど動かないという
利点もある。
等の線状物又はゴムバンド等の帯状物で結束すると、板
状物を上下方向から一定の圧力で押さえつけて支持でき
るため、輸送中でも板状物が、ほとんど動かないという
利点もある。
【0029】尚、本発明において、特に清浄度を高く保
つ必要のある板状物を収納する場合には、両端に位置す
る保持溝に、板状物と同材料又は異材料からなるダミー
板を入れ、その間に板状物を配列させて包装資材や樹脂
板等との接触汚染を防止することが好ましい。
つ必要のある板状物を収納する場合には、両端に位置す
る保持溝に、板状物と同材料又は異材料からなるダミー
板を入れ、その間に板状物を配列させて包装資材や樹脂
板等との接触汚染を防止することが好ましい。
【0030】
【実施例】以下、本発明の板状物の収納用具を実施例に
基づいて詳細に説明する。
基づいて詳細に説明する。
【0031】図1は、本発明に係る板状物の収納用具の
斜視図である。
斜視図である。
【0032】図中、本発明の収納用具の下支持部材22
は、一方に板状物23を挿入するための開口部22aを
もつ箱状をなし、対向する面の底部から開口部22aの
上方まで突出して形成され、板状物23を板厚方向に所
定の間隔で並列保持するための複数の保持溝22bを備
えた保持部22cを有している。
は、一方に板状物23を挿入するための開口部22aを
もつ箱状をなし、対向する面の底部から開口部22aの
上方まで突出して形成され、板状物23を板厚方向に所
定の間隔で並列保持するための複数の保持溝22bを備
えた保持部22cを有している。
【0033】各保持溝22bは、略V字形に形成されて
おり、板状物23の間隔が、5〜20mmとなり、板状
物23の保持溝22bに挿入される深さが、5〜20m
mとなるように設定されている。
おり、板状物23の間隔が、5〜20mmとなり、板状
物23の保持溝22bに挿入される深さが、5〜20m
mとなるように設定されている。
【0034】また上支持部材24は、一方に板状物23
を挿入するための開口部24aをもつ箱状をなし、その
開口部が、下支持部材22の保持部22cの上部に嵌合
するようになっており、上下の支持部材24、22の内
底面には、緩衝部材25、26が形成されている。
を挿入するための開口部24aをもつ箱状をなし、その
開口部が、下支持部材22の保持部22cの上部に嵌合
するようになっており、上下の支持部材24、22の内
底面には、緩衝部材25、26が形成されている。
【0035】尚、これらの緩衝部材25、26の表面に
下支持部材22の保持溝22bに対応する複数の溝を形
成し、これらの溝に各板状物23を嵌めて板状物23の
上下端面を支持するようにしても良いし、或いは図中に
示すように、これらの緩衝部材25、26の両側に、下
支持部材22の保持溝22bと同一間隔の略V字形の受
け溝27、28を取り付け、これらの受け溝27、28
によって板状物23の上下端面を支持する構造を採るこ
ともできる。
下支持部材22の保持溝22bに対応する複数の溝を形
成し、これらの溝に各板状物23を嵌めて板状物23の
上下端面を支持するようにしても良いし、或いは図中に
示すように、これらの緩衝部材25、26の両側に、下
支持部材22の保持溝22bと同一間隔の略V字形の受
け溝27、28を取り付け、これらの受け溝27、28
によって板状物23の上下端面を支持する構造を採るこ
ともできる。
【0036】上下の支持部材24、22は、ポリプロピ
レン樹脂やポリオレフィン系樹脂発泡体、或いはその他
の硬質系樹脂等を用いて射出成型により作製され、また
緩衝部材25、26は、発塵性の小さな材料から作製さ
れる。特にゴム系材料の少なくとも片面(板状物との接
触面)に、ポリテトラフルオロエチレン系の非汚染性材
料が形成されてなる緩衝部材が、発塵を防止する効果が
大であるため好適である。
レン樹脂やポリオレフィン系樹脂発泡体、或いはその他
の硬質系樹脂等を用いて射出成型により作製され、また
緩衝部材25、26は、発塵性の小さな材料から作製さ
れる。特にゴム系材料の少なくとも片面(板状物との接
触面)に、ポリテトラフルオロエチレン系の非汚染性材
料が形成されてなる緩衝部材が、発塵を防止する効果が
大であるため好適である。
【0037】上下の支持部材24、22は、互いの開口
部24a、22aが距離を保った状態で、それらの間に
複数枚の板状物23を挟持しており、全体が包装資材
(図示せず)で被包され、バンド締めされる。包装資材
の材料としては、紙、樹脂の袋、フィルム等が使用さ
れ、具体的には、ポリエチレンの袋やフィルムが適当で
ある。
部24a、22aが距離を保った状態で、それらの間に
複数枚の板状物23を挟持しており、全体が包装資材
(図示せず)で被包され、バンド締めされる。包装資材
の材料としては、紙、樹脂の袋、フィルム等が使用さ
れ、具体的には、ポリエチレンの袋やフィルムが適当で
ある。
【0038】次にこの収納用具を用いて、大型のガラス
基板(700×1000×1.1mm)を収納する方法
を説明する。
基板(700×1000×1.1mm)を収納する方法
を説明する。
【0039】まず下支持部材22として、ガラス基板2
3に対応するように、幅方向寸法、すなわち保持溝22
b、22bの間隔(L1)が700mm、板厚方向寸法
(L2)が300mm、深さ寸法(L3)が450m
m、保持溝22bの長さ(L4)が700mmのものを
作製し、また上支持部材24として、下支持部材22と
同じ外寸法を有し、ガラス基板23を収納可能で、下支
持部材22の保持部22cの上部に嵌合可能な開口部2
4aを有するものを作製する。
3に対応するように、幅方向寸法、すなわち保持溝22
b、22bの間隔(L1)が700mm、板厚方向寸法
(L2)が300mm、深さ寸法(L3)が450m
m、保持溝22bの長さ(L4)が700mmのものを
作製し、また上支持部材24として、下支持部材22と
同じ外寸法を有し、ガラス基板23を収納可能で、下支
持部材22の保持部22cの上部に嵌合可能な開口部2
4aを有するものを作製する。
【0040】そして下支持部材22を、その開口部22
aを上向きにして設置し、保持部22cに形成された複
数の保持溝22bにガラス基板23を上から挿入し、緩
衝部材26に当接するまで入れる。この時、下支持部材
22の内底面に取り付けられた受け溝28にも、ガラス
基板23の下側端面の2箇所を嵌合して支持させる。
aを上向きにして設置し、保持部22cに形成された複
数の保持溝22bにガラス基板23を上から挿入し、緩
衝部材26に当接するまで入れる。この時、下支持部材
22の内底面に取り付けられた受け溝28にも、ガラス
基板23の下側端面の2箇所を嵌合して支持させる。
【0041】このようにして、下支持部材22に所定枚
数のガラス基板23を挿入し終わると、上支持部材24
を、開口部24aを下向きにして、下支持部材22の保
持部22cの上部に嵌合するように上から被せ、ガラス
基板23が、上支持部材24の内底面に取り付けられた
緩衝部材25に当接するまで挿入する。この時、上支持
部材24の内底面に形成された受け溝27にも、各ガラ
ス基板23の上側端面の2箇所を嵌合して支持させる。
数のガラス基板23を挿入し終わると、上支持部材24
を、開口部24aを下向きにして、下支持部材22の保
持部22cの上部に嵌合するように上から被せ、ガラス
基板23が、上支持部材24の内底面に取り付けられた
緩衝部材25に当接するまで挿入する。この時、上支持
部材24の内底面に形成された受け溝27にも、各ガラ
ス基板23の上側端面の2箇所を嵌合して支持させる。
【0042】このように上支持部材24を被せ終わる
と、全体を包装資材で被包し、ゴムバンドで上下の支持
部材24、22を結束することによって、開放部がない
ように気密包装し、内部のガラス基板23の外界からの
汚染を防止すると共に、上下の支持部材24、22を固
定する。
と、全体を包装資材で被包し、ゴムバンドで上下の支持
部材24、22を結束することによって、開放部がない
ように気密包装し、内部のガラス基板23の外界からの
汚染を防止すると共に、上下の支持部材24、22を固
定する。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明の板状物の収納用具
は、異なるサイズの板状物に共用可能であり、板状物の
有効面を非接触状態に保つことができるため、高い清浄
度を維持でき、収納時の作業性にも優れ、しかも大型の
ガラス基板を収納する場合でも、ガラス基板の撓みが少
ないため、隣接するガラス基板同士が接触することがな
く、安価に作製することができ、特に超大型のガラス基
板を搬送する際に有用である。
は、異なるサイズの板状物に共用可能であり、板状物の
有効面を非接触状態に保つことができるため、高い清浄
度を維持でき、収納時の作業性にも優れ、しかも大型の
ガラス基板を収納する場合でも、ガラス基板の撓みが少
ないため、隣接するガラス基板同士が接触することがな
く、安価に作製することができ、特に超大型のガラス基
板を搬送する際に有用である。
【図1】本発明に係る板状物の収納用具を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】従来の板状物の収納用具の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】従来の板状物の収納用具の他の例を示す斜視図
である。
である。
【図4】従来の板状物の収納用具の他の例を示す一部破
断斜視図である。
断斜視図である。
10、15、16、23 板状物 22 下支持部材 22a 下支持部材の開口部 22b 保持溝 22c 保持部 24 上支持部材 24a 上支持部材の開口部 25、26 緩衝部材
Claims (4)
- 【請求項1】 一方に板状物を挿入するための開口部を
もつ箱状をなし、対向する面の底部から開口部の上方ま
で突出して形成され、板状物を板厚方向に所定の間隔で
並列保持するための複数の保持溝を備えた保持部を有す
る下支持部材と、一方に板状物を挿入するための開口部
をもつ箱状をなし、その開口部が、下支持部材の保持部
の上部に嵌合可能な上支持部材を具備してなり、上下の
支持部材の開口部が、互いに距離を保った状態で、複数
枚の板状物を挟持して使用されることを特徴とする板状
物の収納用具。 - 【請求項2】 下支持部材の保持部に形成された複数の
保持溝の長さが、収納する板状物の高さ寸法の1/3以
上であることを特徴とする請求項1記載の板状物の収納
用具。 - 【請求項3】 上下の支持部材の内底面に、板状物の端
面に当接する緩衝部材が設けられてなることを特徴とす
る請求項1記載の板状物の収納用具。 - 【請求項4】 上下の支持部材が、線状物又は帯状物で
結束されることによって、上下方向から板状物を押さえ
つけて支持できることを特徴とする請求項1、2、3記
載の板状物の収納用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21912297A JPH1149265A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 板状物の収納用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21912297A JPH1149265A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 板状物の収納用具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1149265A true JPH1149265A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16730596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21912297A Pending JPH1149265A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 板状物の収納用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1149265A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1297451C (zh) * | 2002-06-25 | 2007-01-31 | 积水化成品工业株式会社 | 玻璃基板输送箱 |
-
1997
- 1997-07-29 JP JP21912297A patent/JPH1149265A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1297451C (zh) * | 2002-06-25 | 2007-01-31 | 积水化成品工业株式会社 | 玻璃基板输送箱 |
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