JPH1149210A - 容 器 - Google Patents

容 器

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JPH1149210A
JPH1149210A JP9220174A JP22017497A JPH1149210A JP H1149210 A JPH1149210 A JP H1149210A JP 9220174 A JP9220174 A JP 9220174A JP 22017497 A JP22017497 A JP 22017497A JP H1149210 A JPH1149210 A JP H1149210A
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JP
Japan
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hinge
lid
container
base
opening
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JP9220174A
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Zenichi Onuki
善市 大貫
Shinichi Kataoka
信一 片岡
Yoichi Nakada
洋一 仲田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濡れた物や液体を収容した容器であって、適
切なスピードで開蓋でき、しかも衛生上すぐれた容器を
提供すること。 【解決手段】 容器本体13の上面の少なくとも一部を
覆うベース部11と、濡れた収容物もしくは液体を取り
出すために前記容器本体の前記ベース部に形成された開
口18と、ベース部に対してヒンジ16を介して取り付
けられ、前記ベース部の開口18を開閉する蓋体12
と、前記ベース部11に設けられた前記蓋体の係止手段
とを備える容器であって、前記ヒンジ16の少なくとも
一部が前記蓋体を開き方向に付勢する付勢手段16bと
一体に形成されている、容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、収容物として濡
れた物や液体を収容する容器に係り、特に容器本体と蓋
とをつなぐヒンジの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば液体もしくは濡れた物を収
容するための容器には、開閉可能な蓋体が形成されてお
り、蓋体を閉めることにより、ほぼ密閉されて、収容物
に含浸させた薬液などの成分が揮発により失われないよ
うになっている。
【0003】また、このような容器では、その蓋体を開
く際に、使用者の便宜を考えて、所定の付勢力により開
蓋するようになっているものがある。このような構造を
備えた容器においては、使用者が蓋体の係止を外すだけ
で、自動的に開蓋するので使い勝手に優れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
容器では、上記蓋体を開蓋させる付勢力を得るために、
例えば板バネを使用したり、トーションスプリングを用
いたりしている。しかしながら、板バネは一般に付勢力
が強過ぎて、蓋体が急激に開いてしまう不都合がある。
また、トーションスプリングは、一般に金属製であるた
めに、さびてしまいやすく、また容器本体内の収容物に
このさびが付着したりして非衛生になってしまうという
欠点がある。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、濡れた物や液体を収容した容器であ
って、適切なスピードで開蓋でき、しかも衛生上すぐれ
た容器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、容器本体の上面の少なくとも一部を覆うベース
部と、濡れた収容物もしくは液体を取り出すために前記
容器本体の前記ベース部に形成された開口と、ベース部
に対してヒンジを介して取り付けられ、前記ベース部の
開口を開閉する蓋体と、前記ベース部に設けられた前記
蓋体の係止手段とを備える容器であって、前記ヒンジの
少なくとも一部が前記蓋体を開き方向に付勢する付勢手
段と一体的に形成されている、容器により、達成され
る。
【0007】上記構成によれば、容器本体には、収容物
が納められる。容器本体に設けたベース部には開口が形
成され、この開口から収容物を外部に取り出すことがで
きる。このベース部には蓋体が設けられ、蓋体を開閉す
ることにより、上記開口が密閉され、使用に際しては蓋
体を開くことで、上記開口が露出する。この蓋体のヒン
ジの少なくとも一部は付勢手段と一体的に形成されてい
るので、蓋体の係止を解除すると、その付勢力に基づい
て、ヒンジ自体の機能により適切なスピードで開蓋する
ことができる。この場合、ヒンジもしくはヒンジの一部
を開蓋のための付勢力を発揮する付勢手段と一体的に形
成している。ここで、ヒンジの少なくとも一部が付勢手
段と一体的に設けられているという構成は、ヒンジの全
体が付勢手段として形成されている場合、ヒンジの一
部,特にヒンジとしての曲げ機能をもつ領域としてのヒ
ンジ本体が付勢手段により構成されている場合、または
付勢手段で形成されたヒンジ本体が、ヒンジの構成の一
部に固定されている場合等を含むものである。したがっ
て、この発明の容器では、蓋体を開閉するためのヒンジ
とは別に付勢手段を設ける必要がない。尚、この明細書
で「一体的に」と表現した場合は、「一体のひとつの部
材として作った場合」と「別体の複数の部材を固定して
一体化した場合」の両者を含んでおり、「一体」と表現
した場合は、別体の構成を排除する趣旨である。
【0008】また、前記付勢手段は合成樹脂性の弾性体
であって、前記ヒンジは、その一端側が前記蓋体と一体
的に形成されており、このヒンジの他端側は前記ベース
部の側縁部に対して固定される構成としてもよい。この
ような構成とすると、蓋体の取付けとヒンジの装着が一
度に行われ、組立が簡単となる。
【0009】前記蓋体は、合成樹脂材料にて形成されて
おり、前記ヒンジの少なくとも一部は、この蓋体とこと
なる合成樹脂材料により二色成形によって形成されても
よい。このような構成とすることにより、容易にヒンジ
の一部または全部を弾性を備えた合成樹脂材料で形成す
ることができ、しかも蓋体とヒンジを取り付ける必要が
なくなる。
【0010】前記ヒンジの他端側は、前記ベース部の側
縁に形成した溝部に対して嵌入されることにより固定さ
れるようにしてもよい。これにより、蓋体を容器本体に
取付ける作業が容易となり、開閉動作の中心となるヒン
ジの位置決め等も簡単に行える。
【0011】さらに、前記係止手段は、前記蓋体の先端
部と対向して配置され、前記ベース部材と一体に形成さ
れた係止部であって、この係止部が弾性に基づいて変位
することにより、前記蓋体の先端部と係脱する構成とし
てもよい。このような構成にれば、蓋体を開く場合に、
使用者が操作すべき領域が視覚的に把握されやすく、使
い勝手が向上する。
【0012】また、前記ヒンジは、前記蓋体の下端側に
一体的に設けた板状部材と、この板状部材の下側に連続
して一体的に設けられたヒンジ本体と、このヒンジ本体
の下側に連続して一体的に設けられた先端部材とを有し
ているように構成してもよい。
【0013】また、この場合、前記蓋体が第1の合成樹
脂材料でなり、前記ヒンジ本体はゴム弾性を有する合成
樹脂材料でなっていて、蓋体及びヒンジが全体として二
色成形により形成されていてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下
に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0015】図1は、本発明の好適な実施形態による蓋
構造を適用した容器の全体を示す概略斜視図である。図
1において、容器10は、容器本体13と、この容器本
体13に装着されるベース部材11と、ベース部材11
に固定された蓋体12と、この蓋体12を閉めた状態で
保持する係止手段14とを備えている。
【0016】容器本体13は、内容物を収容するために
必要とされる形状と大きさを備えており、この容器10
の場合、容器本体13には、液体を滲み込ませた紙また
は不織布で形成したウエットタイプのナプキンもしくは
ティシュ等が多数枚折り畳まれて収容される。このた
め、容器本体13は横に長い直方体状の箱形状でなって
おり、上部は開口していて、内容物を収納しやすくなっ
ている。
【0017】ベース部材11は上記容器本体13の開口
を塞ぐようにして、容器本体13の上部に装着されてお
り、ポリプロピレン(PP)等のある程度弾力性のある
素材により形成され、全体に薄い板状の部材でなってい
る。このベース部材11の周縁部には下方に折り返しを
設けて、容器本体13の上部に、はめ込むことができる
ようにされている。
【0018】ベース部材11の上面側の中央付近は図1
に示すように楕円状の凹部19が設けられている。この
凹部19は蓋体12の形状に沿うように形成されてい
る。この凹部19の底面は、アルファベットのHの字を
横にしたような形状でなるスリットが形成された開口と
しての取り出し口18が設けられている。この取り出し
口18の周囲には楕円状に凸条18bが起立して設けら
れている。
【0019】これによって、ベース部材11は容器本体
13に折り畳まれて収容された多数枚の濡れた収容物を
密閉している。また、後述する蓋体12を開いたときに
は、使用単位毎に折り重ねられた収容物を、取り出し口
18から使用単位毎に引き出す際に、これと一部が折り
重ねられて収容された次回分の収容物が一緒に引き出さ
れてしまわないように、H字状のスリット18aによっ
て抑えられる。また、この次回使用分の収容物は、今回
使用する分を全部引き出したとき、一部が外に露出する
ようにして、H字状のスリット18によって保持される
ので、次に収容物を引き出すときに便利である。尚、取
り出し口としてのスリット18aはH字状に限らず、同
様の機能を果たすものであれば、他の構成のものを用い
てもよい。
【0020】蓋体12は、その外周が上記凹部19に入
り込む形状であり、内側に楕円形状の凸条12aが形成
されている。この凸状12aの内周には、ベース部材1
1の凹部19に設けられた凸条18bが隙間なく入り込
むようになっていて、これにより、容器本体13内の内
容物の水分が蒸発して、内容物が乾燥することが防止さ
れる。この蓋体12は、図1において、ベース部材11
の奥側の側縁に沿って設けられたヒンジ16により開閉
自在に固定される。
【0021】このヒンジ16は、具体的には、以下のよ
うに構成されている。図2において、ヒンジ16は蓋体
12の下端側に一体に延びるように設けられており、ヒ
ンジ16は、その上端側から、幅広の板状部材16a
と、その下側に連続して一体に設けたヒンジ本体16b
と、さらにヒンジ本体16aの下側に連続して一体に設
けられた(下端)先端部材16cとを備えている。つま
り、ヒンジ16の一端側(基端側)である上端側には板
状部材16aが設けられ、ヒンジ本体16bを挟んで他
端側である下端側には先端部材16cを備えている。
【0022】図3に示されているように、上記板状部材
16aと先端部材16cとは、蓋体12と同じ材料(こ
れを第1の材料という)で形成されており、後述する第
2の材料と二色成形が可能であり、比較的安価で、ある
程度適度な弾力を備えているような特徴をもつ合成樹脂
で、例えばポリプロピレン等で形成されている。これに
対して、ヒンジ本体16bは、付勢手段であり、中央付
近にR状の曲げ部16dを有していて、蓋体12とは異
なり、第1の材料と二色成形の可能な合成樹脂により、
ある程度のゴム弾性を有する材料として(これを第2の
材料という)の、エラストマーにて構成されていて、例
えばSBS系スチレンブタジエン共重合樹脂(例えば、
三菱ガス化学製ラバロンMJ6300C)や水添型スチ
レンイソプレン共重合樹脂(例えば、理研ビニル製レオ
ストマLFR9990N)等により、形成されている。
そして、このヒンジ16を形成するさいには、蓋体12
を成形するさいに、蓋体12、板状部材16a、先端部
材16cについては上記第1の材料を使い、ヒンジ本体
16bについては第2の材料を使って、二色成形の手法
により同時に成形される。
【0023】一方、図2に示されているように,ベース
部材11の奥側の側縁部には、溝部31が設けられてい
る。この溝部31は、上記蓋体12のヒンジ16の一部
を構成する先端部材16cの幅よりわずかに長く形成さ
れ、先端部材16cの厚みよりもわずかに大きな幅を有
している。そして、この溝部31は図3に示すように、
内側に下向き段部30aを備えている。これにより、先
端部材16cが、矢印に示されているように上方から溝
部31内に嵌入されると、先端部材16cの上向き段部
16eと溝部31の下向き段部31aが係合して、固定
されるようになっている。
【0024】かくして、本実施例の容器10では、ヒン
ジ16を上述のように構成することで、蓋体12を開閉
するためのヒンジ16には、蓋体12を開き方向に付勢
するための付勢手段が、一体に形成されている。これに
より、ヒンジと付勢手段を一体に設けることができるの
で、部品点数が少なくなり、その分蓋体12の構造を簡
単にできるので、小型に形成でき、組立工数も低減され
る。しかも、ヒンジ16のヒンジ本体16bは、ゴム弾
性を有する付勢手段を兼ねており、蓋体12を付勢する
付勢力を適切なものとすることができ、板ばね等を用い
る場合と比べると、蓋体12を適切なスピードで開くこ
とができる。
【0025】また、この実施形態では、蓋体12を開き
方向に付勢する付勢手段として、合成樹脂材料を用いて
いるので、従来のようにトーションスプリングを用いる
場合にみられたように、容器10を使用する間にトーシ
ョンスプリングが錆びてその機能が不完全になったり、
錆が出て非衛生となるという弊害を回避でき、衛生的で
確実に動作する蓋構造を実現できる。
【0026】図4は図1におけるベース部材11と蓋体
12とを前後方向に横断する断面図であり、ベース部材
11と蓋体12の係止手段14を示している。図におい
て、係止手段14は、蓋体12の先端部と対向する位置
に設けられている。具体的には、係止手段14は、ベー
ス部材11と一体に形成された部分を図4の右方向に延
長し、ベース部材11の右端部26で矢印A方向に折り
返して重ねたレバー部29を有している。このレバー部
29は、図1に示すように、ベース部材11の上面の手
前側において、半円状に表れている。
【0027】しかも、この折り返したレバー部29とベ
ース部材11の上面との間には、図4に示すように、隙
間28が形成されており、これによって、レバー部29
は、その弾性に基づいてベース部11の右端部26付近
を中心として、内側(左側)が矢印B方向に揺動するよ
うになっている。
【0028】図4において、レバー部29の内側(左
側)先端部には徐々に下降する傾斜面と下向き段部を有
する係止部としての係止爪27が設けられている。これ
に対して蓋体12の先端部には、前記レバー部29の係
止爪と逆方向に傾斜する傾斜面と上向き段部とを有する
被係止部としての係止爪12bが設けられている。
【0029】このように構成された係止手段は以下のよ
うに作用する。図4のように、蓋体12が開いていて、
ヒンジ16のヒンジ本体16bの付勢力によって、蓋体
12が開いたまま保持されている状態から、使用者が蓋
体12をヒンジ本体16bの付勢力に抗して印C方向に
閉めるようにする。このとき蓋体12の先端部に形成さ
れた係止爪12bの傾斜面と、レバー部29の係止爪2
7の傾斜面とが当接して互いに摺動し、それぞれの弾性
に基づいて僅かに変形することによって、係止爪12b
の上向き段部とレバー部29の下向き段部とが噛み合っ
て係止される(図5参照)。
【0030】これとは逆に、図5に示すように、蓋体1
2が閉まっている状態から、レバー部29を上から押す
と、レバー部29は図4の矢印Bの下方向に揺動し、各
係止爪27,12bの段部同士のかみあいが外れる。こ
れによって、蓋体12はヒンジ本体16bの付勢力によ
って、図4の矢印C方向に開く。
【0031】この場合、この実施形態の係止手段では、
レバー部29が、図1に示すようにほぼ半円状に区画し
て形成されているので、使用者が蓋体12を開閉しよう
とするときに操作すべき箇所が視認しやすく、確実に操
作することができる。また、レバー部29は、上述のよ
うに、ベース部材11と同一の材料により一体に形成さ
れているから、製造が容易で、製造コストを低く抑える
ことができる。
【0032】図6から図10は、ヒンジの構成の変形例
をそれぞれ示している。これらのヒンジは蓋体12の下
端側に一体的に形成される点では、上述の実施形態と共
通しており、以下、相違点を中心に説明する。
【0033】図6において、ヒンジ36は、板状部材3
6aの下端付近に、ヒンジ本体36bがネジ36fを用
いて固定されている。また、ヒンジ本体36bと先端部
材36cとは二色成形により一体に形成されている。そ
して、板状部材36a,ヒンジ本体36b,先端部材3
6cの材質は、図3の場合と同じである。つまり、この
場合板状部材36aとヒンジ本体36bは別体である
が、固定されることによりひとつのものとなる点で、板
状部材36aとヒンジ本体36bとを一体的に構成して
いるのである。このような構成によれば、図3の場合と
同じ作用効果を発揮すると共に、これとは別に、ヒンジ
36のヒンジ本体36b等が破損したりした場合に交換
が容易であるという利点がある。尚、ヒンジ本体36b
と先端部材36cとを別体に形成した後、互いに固定す
るようにしてもよい。
【0034】図7において、ヒンジ46は、板状部材4
6aと、ヒンジ本体46bと先端部材46cとが一体に
二色成形にて形成されており、この点は図3のヒンジ1
6と同じである。ここで、図7の場合、ヒンジ本体46
bの中央付近の両側縁46f,46iは、内側にR状に
凹んでいて、この結果ヒンジ本体46bの中央付近は細
く形成されている。これにより、図7のヒンジ46で
は、ヒンジ本体46の中央付近の細くなっている部分に
おいて折れ曲がるようになっている。したがって、ヒン
ジ46は図3のヒンジ16と同じ作用効果を有するだけ
でなく、図3の16dの箇所のように湾曲して突出する
ことにより折り曲がり箇所を形成していないので、この
部分が小型に形成できるものである。
【0035】図8と図9のヒンジ56,66は、図7の
ヒンジ46とほぼ同じであるが、図8のヒンジ本体56
bの場合には、図において、その左側に切り込み状の凹
部56fが形成され、図9の場合には、そのヒンジ本体
66bの右側に切り込み状の凹部66iが形成されてい
る。両ヒンジ56,66は、上述のような形状の違いは
あるが、図7のヒンジ46と同様の機能を発揮するもの
であり、同様の作用効果を発揮する。
【0036】図10のヒンジ76は、図8のヒンジ56
とほぼ同じ構成であり、相違点は、図示されているよう
に、ヒンジ本体76bの凹部76fが断面四角形状の除
去されて形成されている点である。したがって、このヒ
ンジ76も図8ヒンジ56と同様の機能を発揮するもの
であり、同様の作用効果を発揮する。また、上述のよう
にヒンジ本体に形成される折り曲げ機能を有する部分
は、図3のように、曲折した部分を設けて、曲げの応力
を集中させるようにしてもよく、あるいは図7から図1
0のように、種々の形状の凹部を形成して幅の狭い部分
を作り、曲げの応力を集中させるようにしてもよい。
【0037】この発明は上述の実施形態に限定されな
い。容器本体13はボトル形状に形成されていて、液体
を収容するようにしてもよい。この場合、ベース部材1
1は、上述の実施形態のように、板状のものではなく、
キャップもしくはキャップ本体のような形状にすること
ができる。
【0038】また、ヒンジは、ベース部材側に一体に形
成されていて、これを蓋体側に取り付けるように構成し
てもよい。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、濡
れた物や液体を収容した容器であって、適切なスピード
で開蓋でき、しかも衛生上すぐれた容器を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による容器の全体を示す概略斜視図であ
る。
【図2】図1の容器の蓋体とヒンジの構造を示す分解斜
視図である。
【図3】図2のヒンジのベース部材に対する固定構造の
一例を示す概略分断面図である。
【図4】図1の容器において蓋体を開いた状態を示す概
略断面図である。
【図5】図1の容器において蓋体を閉めた状態を示す概
略断面図である。
【図6】図3のヒンジの第1の変形例を示す概略部分断
面図である。
【図7】図3のヒンジの第2の変形例を示す概略部分断
面図である。
【図8】図3のヒンジの第3の変形例を示す概略部分断
面図である。
【図9】図3のヒンジの第4の変形例を示す概略部分断
面図である。
【図10】図3のヒンジの第5の変形例を示す概略部分
断面図である。
【符号の説明】
10・・・容器、11・・・ベース部材、12・・・蓋
体、13・・・容器本体、14・・・係止手段、16・
・・ヒンジ、16a・・・板状部材、16b・・・ヒン
ジ本体、16c・・・先端部材。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体の上面の少なくとも一部を覆う
    ベース部と、 濡れた収容物もしくは液体を取り出すために前記容器本
    体の前記ベース部に形成された開口と、 ベース部に対してヒンジを介して取り付けられ、前記ベ
    ース部の開口を開閉する蓋体と、 前記ベース部に設けられた前記蓋体の係止手段とを備え
    る容器であって、 前記ヒンジの少なくとも一部が前記蓋体を開き方向に付
    勢する付勢手段と一体的に形成されていることを特徴と
    する、容器。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段は合成樹脂性の弾性体であ
    って、前記ヒンジは、その一端側が前記蓋体と一体的に
    形成されており、このヒンジの他端側は前記ベース部の
    側縁部に対して固定される構成としたことを特徴とす
    る、容器。
  3. 【請求項3】 前記蓋体は、合成樹脂材料にて形成され
    ており、前記ヒンジの少なくとも一部は、この蓋体とこ
    となる合成樹脂材料により二色成形によって形成されて
    いることを特徴とする、請求項2に記載の容器。
  4. 【請求項4】 前記ヒンジの他端側は、前記ベース部の
    側縁に形成した溝部に対して嵌入されることにより固定
    されることを特徴とする、請求項2または3のいずれか
    に記載の容器。
  5. 【請求項5】 前記係止手段は、 前記蓋体の先端部と対向して配置され、前記ベース部材
    と一体に形成された係止部であって、 この係止部が弾性に基づいて変位することにより、前記
    蓋体の先端部と係脱する構成としたことを特徴とする、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の容器。
  6. 【請求項6】 前記ヒンジは、前記蓋体の下端側に一体
    に設けた板状部材と、この板状部材の下側に連続して一
    体的に設けられたヒンジ本体と、このヒンジ本体の下側
    に連続して一体的に設けられた先端部材とを有している
    ことを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載
    の容器。
  7. 【請求項7】 前記蓋体が第1の合成樹脂材料でなり、
    前記ヒンジ本体はゴム弾性を有する合成樹脂材料でなっ
    ていて、蓋体及びヒンジが全体として二色成形により形
    成されていることを特徴とする、請求項6に記載の容
    器。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002128141A (ja) * 2000-10-31 2002-05-09 Yoshino Kogyosho Co Ltd 内容器体交換式容器
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