JPH1149199A - 密閉缶への気体給排装置 - Google Patents

密閉缶への気体給排装置

Info

Publication number
JPH1149199A
JPH1149199A JP9212329A JP21232997A JPH1149199A JP H1149199 A JPH1149199 A JP H1149199A JP 9212329 A JP9212329 A JP 9212329A JP 21232997 A JP21232997 A JP 21232997A JP H1149199 A JPH1149199 A JP H1149199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
plug
sealed
gas supply
screw portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9212329A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3257458B2 (ja
Inventor
Hideo Ito
英雄 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP21232997A priority Critical patent/JP3257458B2/ja
Publication of JPH1149199A publication Critical patent/JPH1149199A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3257458B2 publication Critical patent/JP3257458B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のゴム栓では、密閉缶内に高圧の気体を導
入する際、気体が漏出し、高温に耐えられないと共に、
内圧の設定が繰り返し行えないという問題があった。 【解決手段】密閉缶の壁部に形成された孔2に装着され
て、密閉缶の内圧を調整する気体給排装置10であっ
て、密閉缶の内側又は外側から、前記孔2の周縁部3に
当接させて孔2を閉塞する第1の栓体11と、第1の栓
体11を孔2の周縁部3に密着して固定する固定手段
と、第1の栓体11に密閉缶の外側から取り付けられる
第2の栓体12とを備えてなり、前記第1の栓体11に
は、前記密閉缶内を前記第2の栓体12側に連通させる
貫通孔16が形成され、前記第2の栓体12には、気体
の給排ポート29が設けられると共に、該給排ポート2
9と前記貫通孔16との間の開閉をなす弁27が設けら
れていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉缶の壁部に備
えられて、内圧を調整するために使用される気体給排装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】清涼飲料水等の充填される缶は、その機
能上の面から、内圧に関する各種の試験をする必要があ
る。例えば、この種の缶は、缶胴に缶蓋を固定してなる
ものであるが、内容物の種類や内容物入り缶の置かれる
環境によって内圧が変化した場合に、缶胴に対する缶蓋
の結合強度が許容範囲内にあるかどうかのために内圧試
験を行わなければならない。より具体的には、内容物が
充填された缶をレトルト殺菌する等の場合には、充填密
閉後に加熱する。レトルト殺菌前後での内圧をそれぞれ
計測し、比較することで、内圧に変化があれば缶壁から
気体が漏れていることになる。このように、レトルト殺
菌前後で内圧を測定するため、高温に耐えられる構造で
なければならない。更に、清涼飲料水等を缶に充填し
て、順次製品を製造する工程においては、缶の内圧が許
容範囲にあるかどうかを打検機によって検査する。この
場合使用される打検機の性能を確認するために、打検機
を用いて、内圧が許容範囲にある缶と、許容範囲にない
缶とを区別する試験が行われる。その際、予め内圧が許
容範囲にある缶と、許容範囲にない缶とを用意しておく
ために、内圧の設定をする。
【0003】従来、この種の内圧の調整を行うには、図
5(a)に示すような構造を持つゴム栓1により、缶の
内圧を調整するようにしていた。すなわち、図5(a)
は、缶底部の断面を示し、この底部には、孔2が形成さ
れている。この缶蓋が被嵌された缶の内圧を調整するに
は、まずゴム栓1を孔2に掛合させる。ゴム栓1には、
周溝4が形成されており、この周溝4を孔2の周縁部3
に合致させて掛合させる。缶の外部からゴム栓1と孔2
の周縁部3とでできる隙間をコーキング材5により被覆
する。その後、内圧を変化させる際には、図5(b)に
示すように注射針状の細管6をゴム栓1に突き刺し、こ
の細管6を通して、気体を送り込み内圧を調整する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のゴム
栓1では、細管6を介して密閉缶内に高圧の気体を送り
込む際、ゴム栓1の周囲や細管6とゴム栓1との隙間か
ら気体が漏れ出るという問題があった。また、密閉缶を
加熱して行なわれるレトルト殺菌では、ゴム栓1は高温
に耐えられず、気体が漏れ出るという問題があった。更
に、ゴム栓1では、一度内圧の設定をすると密閉状態が
保たれず、繰り返し内圧の設定ができないという問題が
あった。本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもの
で、高圧の気体を密閉缶に送り込む際に、気体の漏出を
防ぐことができ、高温下での使用に耐えられると共に、
内圧の設定が繰り返して行い得る密閉缶への気体給排装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の密閉缶への気体
給排装置では、上記課題を解決するため、以下の手段を
採用した。すなわち、請求項1記載の密閉缶への気体給
排装置によれば、密閉缶の壁部に形成された孔に装着さ
れて、該密閉缶の内圧を調整する気体給排装置であっ
て、前記密閉缶の内側から、前記孔の周縁部に当接させ
て該孔を閉塞する第1の栓体と、該第1の栓体を前記孔
の周縁部に密着して固定する固定手段と、第1の栓体に
前記密閉缶の外側から取り付けられる第2の栓体とを備
えてなり、前記第1の栓体には、前記密閉缶内を前記第
2の栓体側に連通させる貫通孔が形成され、前記第2の
栓体には、気体の給排ポートが設けられると共に、該給
排ポートと前記貫通孔との間の開閉をなす弁が設けられ
ていることを特徴とする。
【0006】この密閉缶への気体給排装置では、密閉缶
の内圧を調整するためには、第2の栓体に設けられた弁
を開くことにより、給排ポートから入った気体が、貫通
孔を通って、缶内へと導かれて、内圧を変化させる。
【0007】請求項2記載の密閉缶への気体給排装置に
よれば、前記第1の栓体は、有底筒状に形成されて、そ
の内部の中空部の開口部側端面が、前記孔の周縁部への
係合面とされると共に、その周壁部又は底壁部に前記貫
通孔が形成された構成とされ、前記第2の栓体は、前記
孔の周縁部への係合面を有するフランジ部及び該フラン
ジ部に連設されて、前記第1の栓体の中空部内に挿入さ
れる第1の突部からなる第1の固定部材と、この固定部
材に設けられた前記弁とを有する構成とされ、前記固定
手段は、前記第1の栓体内面に形成される第1の雌ねじ
部と、前記第1の突部外面に形成され、前記第1の雌ね
じ部に螺着される第1の雄ねじ部とからなることを特徴
とする。
【0008】この密閉缶への気体給排装置では、第1の
栓体と第2の栓体とを缶に固定するには、まず第1の栓
体の中空部の開口部側端面を孔の周縁部へ当接させる。
続いて、第1の栓体の中空部内に第2の栓体の第1の突
部を挿入し、その第1の突部外面に形成された第1の雄
ねじ部を第1の栓体内面に形成された第1の雌ねじ部に
螺着させる。このとき同時に、第2の栓体を構成するフ
ランジ部の係合面は、孔の周縁部を第1の栓体に設けら
れた係合面と共に挟み込み、第1の栓体と第1の固定部
材は缶に固定される。
【0009】請求項3記載の密閉缶への気体給排装置に
よれば、前記第1の固定部材には、前記第1の突部の突
出方向に向けて、前記フランジ部の端面と該第1の突部
の端面との間を貫通させ、その内面が第2の雌ねじ部と
された挿通孔が形成され、該挿通孔内には、その外面が
第2の雄ねじ部とされると共にその軸線方向に連通孔が
形成され、かつ一端部に前記給排ポートが形成された前
記弁を構成する開閉部材が、前記第2の雄ねじ部を前記
第2の雌ねじ部に螺着して挿入配置され、該開閉部材の
回動に伴う該開閉部材の移動により、前記弁が開閉自在
とされていることを特徴とする。
【0010】この密閉缶への気体給排装置において、開
閉部材を第1の固定部材に挿通するには、開閉部材の外
面に形成された第2の雄ねじ部を第1の固定部材の内面
に形成された第2の雌ねじ部に螺着させる。密閉缶の内
圧を調整するには、開閉部材を回動して弁を開き、給排
ポートから取り入れられた気体は、開閉部材内の連通孔
に入り、第1の栓体に設けられた挿通孔を通って密閉缶
内に導入され、内圧が変化する。
【0011】請求項4記載の密閉缶への気体給排装置に
よれば、前記第1の栓体は、有底筒状の中空部を備え、
前記缶の内側から前記孔の周縁部に装着される本体と、
この本体を該孔の周縁部に固定する第2の固定部材とか
らなり、前記本体は、前記孔の周縁部に当接する係合面
を有する主壁部と、主壁部から前記孔の外部へ突出する
よう形成され、その外面が第3の雄ねじ部とされた突出
壁部とを備えると共に、内面には、第4の雌ねじ部が形
成されており、前記第2の固定部材は、内面が第3の雌
ねじ部とされ、前記第3の雄ねじ部に螺着されて前記本
体を孔の周縁部に固定する、ねじを有する環状部材とさ
れており、前記第2の栓体には、該中空部内に挿入され
る第2の突部が設けられ、その外面が、前記第4の雌ね
じ部に螺着される第4の雄ねじ部とされると共に、その
軸線方向に連通孔が形成され、かつ一端部に前記給排ポ
ートが形成されており、前記第2の栓体の回動に伴っ
て、前記弁が開閉自在とされていることを特徴とする。
【0012】この密閉缶への気体給排装置において、第
1の栓体を密閉缶の孔の周縁部に固定するには、密閉缶
の内部に備え、その突出壁部を孔の外部へ突出させる。
その突出壁部に形成された第3の雄ねじ部を第2の固定
部材に形成された第4の雌ねじ部に螺着させて、第1の
栓体を孔の周縁部に固定する。第2の栓体を第1の栓体
に固定するには、第2の栓体に設けられた第2の突部を
第1の栓体に設けられた中空部に挿入し、第2の突部外
面に形成された第4の雄ねじ部を第1の栓体の内面に形
成された第4の雌ねじ部に螺着させる。密閉缶の内圧を
調整するには、第2の栓体を回動して弁を開き、給排ポ
ートから取り入れられた気体は、連通孔に入り、第1の
栓体に設けられた貫通孔を通って、密閉缶内に導入さ
れ、内圧が変化する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1から図4を参照して説明する。図1、図2(a)、
(b)は、本発明の第一の実施の形態を示す図であり、
符号10は、密閉缶への気体給排装置であり、第1の栓
体11と第2の栓体12とから構成されている。第1の
栓体11は、有底筒状に形成されて、その内部に中空部
13を備え、周壁部14と底壁部15とから構成されて
いる。周壁部14内部には、貫通孔16が設けられ、周
壁部14の端面に、係合面14aが設けられている。底
壁部15内面には、シール部材17が設けられ、周壁部
14内面には第1の雌ねじ部18が形成されている。第
2の栓体12は、第1の固定部材19と開閉部材20と
から構成されている。第1の固定部材19は、フランジ
部21と第1の突部22とから構成され、それぞれの端
面の間を挿通する挿通孔23が形成されている。フラン
ジ部21の端面には、係合面21aが設けられている。
第1の突部22外面には、第1の栓体11内面に設けら
れた第1の雌ねじ部18に螺着させる第1の雄ねじ部2
4が形成されており、第1の突部22内面には、第2の
雌ねじ部25が形成されている。開閉部材20は、外面
において、第2の雌ねじ部25に螺着させる第2の雄ね
じ部26を形成し、外面先端が弁27となっている。開
閉部材20内部の軸線方向には、連通孔28が設けられ
ており、一端部に給排ポート29が形成されている。係
合面14aの内縁部にはOリング30aが、開閉部材2
0の外面にはOリング30bが、給排ポート29内には
Oリング30cがそれぞれ備えられている。上記の第1
の栓体11、第1の固定部材19、開閉部材20は、各
種金属材料により形成されており、充分な耐熱性を有し
ている。
【0014】上記の構成からなる気体給排装置10を密
閉缶へ取り付けるには、図2(a)に示すように、第1
の栓体11を密閉缶内部に位置させて、缶の孔2の周縁
部3に係合面14aを当接させる。次に孔2の外部から
第1の固定部材19を第1の栓体11内部に形成された
中空部13内に挿通し、第1の雄ねじ部24を第1の雌
ねじ部18に螺着させ、フランジ部21の係合面21a
と周壁部14の係合面14aとで第1の栓体11と第1
の固定部材19とを密閉缶に固定する。この状態におい
てOリング30aは、孔2の周縁部3と第1の周壁部1
4との間に位置する。固定された第1の固定部材19の
挿通孔23に開閉部材20を挿通し、第2の雌ねじ部2
5に第2の雄ねじ部26を螺着させる。各種の試験を行
うために、密閉缶の内圧を調整するには、図2(a)に
示すように、弁27がシール部材17に圧接された状態
から、図2(b)に示すように、開閉部材20を回動さ
せて、弁27をシール部材17から離間させる。その
後、給排ポート29から流入した気体は、連通孔28、
中空部13、貫通孔16を通って、密閉缶内に導入され
る。
【0015】上記の密閉缶への気体給排装置10によれ
ば、それぞれの部材は、各種金属材料からなるので、各
部材を互いを密着させることができて、高圧の気体の漏
出を防ぐことができると共に、高温下での使用に耐える
ことができる。また、弁27の開閉には、開閉部材20
を回動させるだけで良く、内圧の調整を繰り返して行う
ことができる。
【0016】図3(a)、(b)は、本発明の第2の実
施の形態を示す図であり、図3(a)において、符号4
0は、密閉缶への気体給排装置であり、第1の栓体41
と第2の栓体42とから構成されている。第1の栓体4
1は、缶の内側から孔2の周縁部3に装着される本体4
3と、この本体43を孔2の周縁部3に固定する第2の
固定部材44とから構成されている。本体43は、孔2
の周縁部3に当接する係合面43aを有する主壁部45
と、主壁部45から延出して、孔2の外部へ突出するよ
うに形成された突出壁部46とから構成されている。ま
た、本体43内には、筒状の中空部47が設けられ、こ
の中空部47から密閉缶内へと貫通するように貫通孔4
7aが形成されている。主壁部45の内面には、第4の
雌ねじ部48が形成され、突出壁部46外面には、第3
の雄ねじ部49が形成されている。第2の固定部材44
には、内面が第3の雌ねじ部50とされ、第3の雄ねじ
部49に螺着されて、本体43は孔2の周縁部3に固定
される。
【0017】第2の栓体42には、中空部47内に挿入
される第2の突部51が設けられ、その外面が、第4の
雌ねじ部48に螺着される第4の雄ねじ部52とされ、
先端が弁51aとなっている。第2の栓体42内部に
は、連通孔53が形成されており、一端部に給排ポート
29が備えられ、外面には、連通孔53を貫通孔47a
接続する接続孔54が設けられている。中空部47と貫
通孔47aとの境には、中空のシール部材55が設けら
れ、第1の栓体41と孔2の周縁部3との間にはOリン
グ56aが、第2の栓体42と突出壁部46との間には
Oリング56bが、給排ポート29内にはOリング56
cが備えられている。上記の第1の栓体41、第2の栓
体42は、各種金属材料からなり、充分な耐熱性を有し
ている。
【0018】上記の構成からなる密閉缶への気体給排装
置40の作用について説明する。各種の試験を行うため
に、密閉缶の内圧を調整するには、図3(a)に示すよ
うに、弁51aがシール部材55に圧接された状態か
ら、図3(b)に示すように、第2の栓体42を回動さ
せて、弁51aをシール部材55から離間させる。その
後給排ポート29から流入した気体は、連通孔53、接
続孔54を通り、中空部47、貫通孔47aを通って、
密閉缶内に導入される。
【0019】上記の密閉缶への気体給排装置40におい
ても、それぞれの部材は、各種金属材料からなっている
ので、各部材を互いを密着させることができて、高圧の
気体の漏出を防ぐことができると共に、高温下での使用
に耐えることができる。また、第2の栓体42を回動さ
せることにより弁51aの開閉ができることから、内圧
の調整を繰り返し行うことができる。
【0020】図4(a)、(b)は、本発明の第3の実
施の形態を示す図であり、図4(a)において、符号7
0は、密閉缶への気体給排装置であり、第1の栓体71
と第2の栓体72とから構成されている。第1の栓体7
1は、有底筒状に形成されて、その内部に中空部73を
備え、缶の内側から孔2の周縁部3に装着される本体7
4と、この本体74を孔2の周縁部3に固定する第2の
固定部材75とから構成されている。本体74は、孔2
の周縁部3に当接する係合面74aを有する主壁部76
と、主壁部76から延出して、孔2の外部へ突出するよ
うに形成された突出壁部77とから構成されている。主
壁部76の内面には、第4の雌ねじ部78が形成され、
突出壁部77外面には、第3の雄ねじ部79が形成され
ている。第2の固定部材75には、内面が第3の雌ねじ
部80とされ、第3の雄ねじ部79に螺着されて、本体
74は孔2の周縁部3に固定される。また、主壁部76
の内部には、密閉缶内を第2の栓体72側に連通させる
貫通孔81が形成されている。
【0021】第2の栓体72には、中空部73内に挿入
される第2の突部82が設けられ、その外面が第4の雌
ねじ部78に螺着される第4の雄ねじ部83とされてお
り、先端が、弁82aとされている。第2の栓体72内
部には、連通孔84が形成されており、一端部に給排ポ
ート29を備えている。主壁部76内部には、第2の突
部82先端に圧接されるシール部材85が設けられ、主
壁部76と孔2の周縁部3との間にはOリング86a
が、突出壁部77内面と第2の突部82との間にはOリ
ング86bが、給排ポート29内にはOリング86cが
備えられている。上記の第1の栓体71と第2の栓体7
2は、各種金属材料からなり、充分な耐熱性を有してい
る。
【0022】上記の構成からなる密閉缶への気体給排装
置70の作用について説明する。各種の試験を行うため
に、密閉缶の内圧を調整するには、図4(a)に示すよ
うに、弁82aがシール部材85に圧接された状態か
ら、図4(b)に示すように、第2の栓体72を回動さ
せて、弁82aをシール部材85から離間させる。その
後、給排ポート29から流入した気体は、連通孔84、
中空部73、貫通孔81を通って、密閉缶内に導入され
る。
【0023】この密閉缶への気体給排装置70において
も、それぞれの部材は、各種金属材料からなっているの
で、各部材を互いを密着させることができて、高圧の気
体の漏出を防ぐことができると共に、高温下での使用に
耐えることができる。また、第2の栓体72を回動させ
ることにより弁82aの開閉ができることから、内圧の
調整を繰り返し行うことができる。
【0024】なお、上述した3つの実施の形態では、密
閉缶の内圧を増加させる場合に適用したが、内圧を減少
させる場合にも適用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の密閉缶へ
の気体給排装置によれば、それぞれの部材には、各種金
属材料を使用することができることから、各部材を互い
に密着して結合することができて気体の漏出を防ぐこと
ができると共に、高温下での使用に耐えることができ
る。また、気体の連通や遮断には、開閉部材又は第2の
栓体を回動させることで給排ポートと貫通孔とを仕切る
弁を開閉させ、内圧の設定を繰り返して行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態を示す図であり、
各部材を分解して見た密閉缶への気体給排装置の断面図
である。
【図2】 (a)は、第一の実施の形態として示した密
閉缶への気体給排装置であり、弁が気体を遮断する位置
にあることを示す断面図である。(b)は、同密閉缶へ
の気体給排装置であり、弁が気体を連通させる位置にあ
ることを示す断面図である。
【図3】 本発明の第二の実施の形態を示す図であっ
て、(a)は、密閉缶への気体給排装置の弁が、シール
部材に圧接されて流路を遮断していることを示す断面図
である。(b)は、同密閉缶への気体給排装置の弁が、
シール部材から離間して、流路を連通させていることを
示す断面図である。
【図4】 本発明の第三の実施の形態を示す図であっ
て、(a)は、密閉缶への気体給排装置の弁が、シール
部材に圧接されて流路を遮断していることを示す断面図
である。(b)は、同密閉缶への気体給排装置の弁が、
シール部材から離間して、流路を連通させていることを
示す断面図である。
【図5】 従来の密閉缶への気体の給排を行う部材とし
てのゴム栓を示す図であって、(a)は、缶を密閉して
いることを示す断面図である。(b)は、ゴム栓に細管
を通して、圧力の調整を行っている断面図である。
【符号の説明】 2 孔 3 孔2の周縁部 10、40、70 密閉缶への気体給排装置 11、41、71 第1の栓体 12、42、72 第2の栓体 13、47、73 中空部 14 周壁部 14a、21a、43a、74a 係合面 15 底壁部 16、47a、81 貫通孔 18 第1の雄ねじ部 19 第1の固定部材 20 開閉部材 21 フランジ部 22 第1の突部 23 挿通孔 24 第1の雄ねじ部 26 第2の雄ねじ部 27、51a、82a 弁 28、53、84 連通孔 29 給排ポート 43、74 本体 44、75 第2の固定部材 45、76 主壁部 46、77 突出壁部 48、78 第4の雌ねじ部 49、79 第3の雄ねじ部 50、80 第3の雌ねじ部 51、82 第2の突部 52、83 第4の雄ねじ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉缶の壁部に形成された孔に装着され
    て、該密閉缶の内圧を調整する気体給排装置であって、 前記密閉缶の内側から、前記孔の周縁部に当接させて該
    孔を閉塞する第1の栓体と、 該第1の栓体を前記孔の周縁部に密着して固定する固定
    手段と、 第1の栓体に前記密閉缶の外側から取り付けられる第2
    の栓体とを備えてなり、 前記第1の栓体には、前記密
    閉缶内を前記第2の栓体側に連通させる貫通孔が形成さ
    れ、 前記第2の栓体には、気体の給排ポートが設けられると
    共に、該給排ポートと前記貫通孔との間の開閉をなす弁
    が設けられていることを特徴とする密閉缶への気体給排
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の密閉缶への気体給排装置
    において、 前記第1の栓体は、有底筒状に形成されて、その内部の
    中空部の開口部側端面が、前記孔の周縁部への係合面と
    されると共に、その周壁部又は底壁部に前記貫通孔が形
    成された構成とされ、 前記第2の栓体は、前記孔の周縁部への係合面を有する
    フランジ部及び該フランジ部に連設されて、前記第1の
    栓体の中空部内に挿入される第1の突部からなる第1の
    固定部材と、この固定部材に設けられた前記弁とを有す
    る構成とされ、 前記固定手段は、前記第1の栓体内面に形成される第1
    の雌ねじ部と、前記第1の突部外面に形成され、前記第
    1の雌ねじ部に螺着される第1の雄ねじ部とからなるこ
    とを特徴とする密閉缶への気体給排装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の密閉缶への気体給排装置
    において、 前記第1の固定部材には、前記第1の突部の突出方向に
    向けて、前記フランジ部の端面と該第1の突部の端面と
    の間を貫通させ、その内面が第2の雌ねじ部とされた挿
    通孔が形成され、 該挿通孔内には、その外面が第2の雄ねじ部とされると
    共にその軸線方向に連通孔が形成され、かつ一端部に前
    記給排ポートが形成された前記弁を構成する開閉部材
    が、前記第2の雄ねじ部を前記第2の雌ねじ部に螺着し
    て挿入配置され、該開閉部材の回動に伴う該開閉部材の
    移動により、前記弁が開閉自在とされていることを特徴
    とする密閉缶への気体給排装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の密閉缶への気体給排装置
    において、 前記第1の栓体は、有底筒状の中空部を備え、前記缶の
    内側から前記孔の周縁部に装着される本体と、この本体
    を該孔の周縁部に固定する第2の固定部材とからなり、 前記本体は、前記孔の周縁部に当接する係合面を有する
    主壁部と、 主壁部から前記孔の外部へ突出するよう形成され、その
    外面が第3の雄ねじ部とされた突出壁部とを備えると共
    に、内面には、第4の雌ねじ部が形成されており、 前記第2の固定部材は、内面が第3の雌ねじ部とされ
    て、この第3の雌ねじ部を前記第3の雄ねじ部に螺着し
    て前記本体を孔の周縁部に固定するよう環状に形成さ
    れ、 前記第2の栓体には、該中空部内に挿入される第2の突
    部が設けられ、その外面が、前記第4の雌ねじ部に螺着
    される第4の雄ねじ部とされると共に、その軸線方向に
    連通孔が形成され、かつ一端部に前記給排ポートが形成
    されており、 前記第2の栓体の回動に伴って、前記弁が開閉自在とさ
    れていることを特徴とする密閉缶への気体給排装置。
JP21232997A 1997-08-06 1997-08-06 密閉缶への気体給排装置 Expired - Fee Related JP3257458B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21232997A JP3257458B2 (ja) 1997-08-06 1997-08-06 密閉缶への気体給排装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21232997A JP3257458B2 (ja) 1997-08-06 1997-08-06 密閉缶への気体給排装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1149199A true JPH1149199A (ja) 1999-02-23
JP3257458B2 JP3257458B2 (ja) 2002-02-18

Family

ID=16620743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21232997A Expired - Fee Related JP3257458B2 (ja) 1997-08-06 1997-08-06 密閉缶への気体給排装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3257458B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103231850A (zh) * 2013-05-10 2013-08-07 苏州金牛精密机械有限公司 一种应用于密闭容器的排气工装
CN109941595A (zh) * 2019-04-12 2019-06-28 滕德坤 一种具有自动泄压调节功能的罐体瓶盖

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103231850A (zh) * 2013-05-10 2013-08-07 苏州金牛精密机械有限公司 一种应用于密闭容器的排气工装
CN103231850B (zh) * 2013-05-10 2016-02-24 苏州金牛精密机械有限公司 一种应用于密闭容器的排气工装
CN109941595A (zh) * 2019-04-12 2019-06-28 滕德坤 一种具有自动泄压调节功能的罐体瓶盖

Also Published As

Publication number Publication date
JP3257458B2 (ja) 2002-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4823594A (en) Container for a fluid to be tested under pressure
JPH0781927B2 (ja) 中空容器の密封度試験方法と装置
KR20160054975A (ko) 압축기체 공급장치
US6595040B1 (en) Test leak unit
JP4567454B2 (ja) スニフティング漏れ探査器のための試験漏れ装置
JP3257458B2 (ja) 密閉缶への気体給排装置
JP3876219B2 (ja) バルブ装置の気密検査用ガス漏れ検出孔
US5305783A (en) Elastomeric sleeve and method for assembling the sleeve on a one-way valve body
CA2301330A1 (en) Method for testing sealed containers
GB2418973A (en) Diaphragm valve for a respiratory apparatus
RU2110779C1 (ru) Герметизированное устройство
KR200488821Y1 (ko) 포장용 파우치 뚜껑의 누수 검사장치
JP3531497B2 (ja) 密閉缶への気体給排装置
US5438884A (en) Flush mount fitting for gas emission sample container
JPH1191817A (ja) 吐出容器のキャップ
KR20050032935A (ko) 수지제 매뉴얼 밸브의 밸브 본체 및 다이어프램 구조
KR100803787B1 (ko) 병 목부분의 밀봉검사기구
SU1453200A1 (ru) Герметичный сосуд
JP7206131B2 (ja) キャップ、およびその製造方法
JPH04174334A (ja) 中空容器の気密性検査用閉蓋装置
JP2002156307A (ja) 差圧式微少リーク検出方法及び装置
KR200184536Y1 (ko) 화물고정용 에어백의 마개
JP2005180614A (ja) バルブ
JP2572550B2 (ja) ガス流路切り替え装置、シール部材および管体装着装置
JPH11152197A (ja) 液体供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011106

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees