JPH1149185A - 易開封性包装袋 - Google Patents

易開封性包装袋

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JPH1149185A
JPH1149185A JP21549997A JP21549997A JPH1149185A JP H1149185 A JPH1149185 A JP H1149185A JP 21549997 A JP21549997 A JP 21549997A JP 21549997 A JP21549997 A JP 21549997A JP H1149185 A JPH1149185 A JP H1149185A
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easy
bag
opening
butt
seal
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JP21549997A
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Masahiko Honda
将彦 本田
Tsutomu Noto
勉 能登
Hidehiko Mazaki
秀彦 真崎
Kiyoshi Toda
清志 戸田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合掌部を有する包装袋から内容物を取り出す
際、手指のみの力で極めて容易に開封でき、既存の包装
機を利用して包装できる構造の易開封包装袋を提供す
る。 【解決手段】 合掌シールされた合掌部を有する包装袋
であって、合掌部端辺に間隔を有しつつ、前記端部と直
角方向へ容易に引裂ける易引裂処理部を設け、前記合掌
部のシール部の前記易引裂処理部から前記合掌部端部と
直角で帯状に引裂かれた時の延長部にある前記合掌部端
辺とシール部を挟んで反対側の端部に近い非シール部に
易切断処理部を設けた易開封包装袋であり、前記包装袋
を構成する包装材料として、前記合掌部端辺と直角方向
に容易に引裂性を有するフィルムを用い、または積層し
てある易開封包装袋とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ピロータイプ等の合掌シール
部を有する袋の易開封に関する。
【0002】
【従来の技術】密封された袋に充填された商品を購入し
た使用者は、前記密封袋を開封する際、鋏、包丁、ナイ
フ等の用具を使用して開封できる場合のみではない。で
きるだけこれら用具を使用しないで、密封袋を開封でき
ることが望まれている。図7は、従来技術による開封方
法の例を説明する図で、(a)平袋とその袋に設けたノ
ッチを示す開封前の状態、(b)開封後の状態を示す図
である。図8は従来技術によるピロータイプの袋とその
開封の方法を示す図で、(a)開封前の状態、Z2 −Z
2 の断面図、(c)開封の方法の例、別の開封の例を示
す説明図である。また、フレキシブルパッケージにおけ
る開封に関する技法として、例えば、図7に示すように
袋の端部に密封性に支障を及ぼさない範囲でノッチ22
を設けることにより開封できる。ノッチの形状は、Iノ
ッチやVノッチなどであり、引き裂き性の良いフィルム
の場合は、引き裂きのきっかけを与えれば、比較的容易
に開封が可能であり、このノッチによる方法は、単純で
はあるが従来から一般的技法として用いられていた。袋
の形状として、図7に示すよう三方シールのように、袋
の外縁にシール部を有するタイプであれば、それぞれの
シールされた辺の端部にノッチ22を設ければよい。前
記ノッチ22から袋を引き裂き、開封除去片26を取り
去ると、開口部K0 が形成される。しかし、嵩張りのあ
る商品を効率よく、かつ、タイトに包装する場合には、
ピロータイプの形状の袋により包装することが好都合な
場合が多い。ピロータイプの袋の最も簡単な開封方法と
しては、弱シールの破壊による開封である。例えば、図
8(a)に示すようにポテトチップス等の包装として一
般的に用いられている大きなピロータイプの袋の場合に
は、シール強度も比較的弱いので、図8(c)に示すよ
うに、袋の表と裏のフィルムを指で掴み、上シール部
(または下シール)32のシールを剥離破壊し、上部
(または下部)に開口部K1 を形成することが可能であ
る。菓子や食品の包装において、煎餅、スティック状の
チョコレートやビスケットなどを一枚ずつまたは一本ず
つピロータイプに包装するケースがある。これらの内容
物は、幼児のように、力もなく、手指の働きも十分でな
い使用者にとっては前記ノッチのみによる開封方法では
容易に開封できないことがあった。前記ピロータイプの
袋を開封するために、図8(a)に示すように上シール
の辺にノッチ32を設けることもあるが、ノッチ32か
ら引き裂いても全面開口とならず、開口予定線39に沿
って包材を引き裂き開口し、最終的には、図8(d)に
示すように、袋の隅角部に、斜めの開口部K2 を形成す
ることになる。内容物が大きいものであれば、前記K2
からの取り出しは困難であり、さらに、開口部を広げる
必要があった。また、合掌部にノッチを設けた場合、特
に内容物が袋に対してタイトに包装されている場合に
は、該合掌部は引き裂きができても内容物があるために
それ以上の開封が困難であった。食品のように清潔さが
要求されたり、また、チョコレートのような手に持って
いると溶けて手を汚したりする内容物では、直接手に触
れずに口にすることが望ましいが、前述のような、従来
の包装形態では不都合であった。さらに、ティアテープ
などを用い、引き裂きの誘導を行う場合もあるが、この
場合、包装機に前記ティアテープの取付け装置を設ける
等の必要があり、かつ、包装能力の低下を来すことがあ
った。そこで、従来の包装機に特別の装置を組み込むこ
となくピロータイプの袋を極めて容易に開封できる、易
開封性包装袋が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】合掌部を有する包装袋
から内容物を取り出す際、手指のみの力で極めて容易に
開封でき、既存の包装機を利用して包装できる構造の包
材を提供する。
【0004】
【課題を解決する手段】合掌シールされた合掌部を有す
る包装袋であって、合掌部端辺に間隔を有しつつ、前記
端辺と直角方向へ容易に引裂ける易引裂処理部を設け、
前記合掌部のシール部の前記易引裂処理部から前記合掌
部端辺と直角方向で帯状に引裂かれた時の延長部にある
前記合掌部端辺とシール部を挟んで反対側の端部に近い
非シール部に易切断処理部を設けた易開封性包装袋であ
り、前記包装袋を構成する包装材料として、前記合掌部
端辺と直角方向に容易に引裂性を有するフィルムを用
い、または積層してある易開封性包装袋とする。
【0005】
【発明の実施の形態】前記合掌部を有する包装袋とし
て、代表的な形状は、ピロータイプと呼ばれる袋である
(以下、前記合掌部を有する包装袋をピロー袋と記載す
る)。前記ピロー袋は、内容物をまとめて包装すると一
度に消費されないために、袋内に残った内容物が吸湿、
酸化等の劣化により無駄になることがあったが、菓子や
食品のひとつ、ひとつを包装する、いわゆる個包装等に
用いられるケースが多くなってきた。その際、比較的タ
イトに包装するので、従来技術による開封方法では開封
しにくいという問題があった。そこで、本発明はピロー
袋等における開封方法であって、前記合掌部端辺に開封
開始部を設けるものであり、かつ、前記合掌部端辺のど
の位置にも設けられる開封技術であり、画期的なもので
ある。本発明における易開封性包装袋の典型的な形式
は、前述のようにピロータイプであるがピロータイプ袋
等における本発明の易開封の方法について以下、図面等
により説明する。図1は、本発明の易開封性包装袋の一
実施例を示す斜視図で、(a)開封の状態、(b)開封
前、(c)開封終了時の状態を示す。図2は、図1の製
袋前の平面図で、シール位置と易引裂処理部および易切
断処理部との位置関係を示す。図3は、内容物の収納の
状態を示す図である。図4は、図1(b)のX部の開封
時の状態を示す図で、(a)合掌部を起こした状態、
(b)開封の初期状態を示す。図5は、本発明の易開封
性包装袋の開封について説明する図であり、(a)易開
封性包装袋の開封時の斜視図、(b)その展開図、
(c)Z3 −Z3 部の断面拡大図、(d)内容物を示
す。
【0006】本発明の易開封の方法について説明する。
本発明の開封部は、図4に示すように、合掌シール部の
端部の少なくとも2箇所に易引裂処理部2を設け、ま
た、合掌シール部を介して他の端部に近接した非シール
部5に易切断処理部5を設けることにより構成される。
その開封は、図1(a)に示すように、合掌シール部の
摘まみ部Tを指等で摘まみ、合掌シール部と直角をなす
方向に引っ張ることにより、合掌シール部が引き裂か
れ、ついで易切断処理部5が切断されて、開口部Kが形
成されるものである。そして、さらに、前記摘まみ部T
を引っ張ることにより、フィルムは帯状に開封され、最
終的には、図1(c)に示すように、開封除去片6を取
り去ることにより、ピロー袋は上下に分離し、開口部K
が形成されると共に内容物Cが露出する。
【0007】前記易引裂処理部は、合掌シール部の端部
から該端部と直角に袋本体側に引き裂くことができる処
理であればよく、該処理方法の具体的な例としては、図
5(b)に示す直線状の切り込み(通称Iノッチ)、ま
たは、図5(c)に示すV字型の切り込み(通称Vノッ
チ)等を設けることができる。
【0008】また、易切断処理部5は、図4(a)に示
すように、前記易引裂処理部2から袋内面に向かう引き
裂き線の延長部分の非シール部に設けるが、その処理方
法の具体的な例としては、図5(d)に示すように、基
材10に傷痕14,14′を設けることにより容易に切
断可能となる。前記傷痕は、基材の厚さの中間迄の深さ
14でも、基材を貫通する14′でもよい。この方法
は、特開平5-16964 号に示されている技術を用いること
ができ、また、前記傷痕を合掌部端辺に設ければ、前記
易引裂処理とすることも可能である。さらに、前記易引
裂処理部及び易切断処理部5を合掌シール部4の全域に
又は合掌シール部近傍の非シール部全域に設けることに
より、合掌シール部の任意の位置での開封も可能とな
る。前記易切断処理部5の位置及び面積は、図2に示す
ように、合掌部端辺に設ける易引裂処理部2箇所の巾の
延長巾よりもやや巾広とすることが望ましい。つまり、
易引裂処理部2から、袋方向に合掌シール部を引き裂き
さらに前記易切断処理部5に引裂部が伝播したとき、そ
の巾よりも易切断処理部5が広く設けてあることによ
り、前記引裂部は易切断処理部5に到達して、所定巾の
フィルムが切断され、開口部Kの形成が開始される。ま
た、前記易切断処理部5は、易引裂処理部2を有する合
掌シール部の左右いずれかに設けてもよく、また、図2
に示すようにその両方( 5L 、5R)に設けてもよい。前
記易切断処理部5を合掌シール部4近傍の非シール部全
域に設ける方法は、フィルムの流れ方向に該易切断処理
加工が連続してできるのでその加工は容易であり、製造
コストとしても安価な方法である。前記の方法による易
切断処理加工は包装機械における製袋部において、この
易切断処理部5において包材が裂ける恐れがあるので、
図2に例示したような、必要最小限の箇所の易切断処理
部5とすることが望ましい。
【0009】前記易切断処理部5は、包装材料の基材に
印刷する工程において、印刷する絵柄の位置に対して一
定の位置(すなわち、袋とした際にも一定位置)に、ミ
シン目を設けたり、又は、基材を脆化させる加工を施
し、しかる後、基材の裏面にヒートシール層を積層する
ことにより形成することもできる。
【0010】本発明の易開封性包装袋について説明す
る。本発明の包材は、単層のフィルムでもよく、また、
2層以上の積層材であってもよい。単層のフィルムとし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロ
ン、ポリスチレン、ポリカーボネート等からなるフィル
ムのヒートシール可能な、未延伸または延伸フィルム等
が挙げられる。また、積層材とする場合には、最もシン
プルな積層としては、基材フィルムと熱接着層との2層
から構成される。前記基材としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ナイロン、ポリスチレン、ポリカ
ーボネート等からなるフィルムのヒートシール可能な、
未延伸または延伸フィルム等、または、薄紙、金属箔、
セロハン等が挙げられる。熱接着層としては、ポリエチ
レン、エチレンーα・オレフィン共重合体、直鎖状低密
度ポリエチレン、シングルサイト触媒を用いて重合した
エチレンーα・オレフィン共重合体、アイオノマー等を
用いることができる。本発明の易開封性包装袋の包材と
して、前記熱接着層の代わりに、コールドシール型接着
剤を用いることができる。コールドシール型接着剤は、
基材に塗布乾燥された状態では他の物体とは粘着性を示
さず、その塗布面同士を合わせて加圧する時のみ接着す
る性質を有するものである。コールドシール型接着剤に
よる密封においては、ヒートアップする必要がないの
で、熱によって変質、変形する内容物、たとえば、チョ
コレート及びその加工品、冷菓等の一部に用いられるこ
とが多い。
【0011】本発明の易開封性包装袋の積層材には、さ
らに、品質劣化を防止し、かつ、内容物の保存期間を長
くする目的等により、遮光性、水蒸気や酸素遮断性を目
的として、前記基材と熱接着層との間にバリアーフィル
ム、アルミ箔等の金属箔等を中間層として積層しても良
い。前記中間層としては、アルミニウム箔、又は、ポリ
エステル、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニル
アルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化樹
脂等の樹脂からなる未延伸或いは延伸フィルム、また、
アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化珪素等を蒸着し
たプラスチックフィルム等を用いることができる。
【0012】本発明の易開封性をより確実にするため
に、前記包材又は包材の構成層に、引き裂き方向性を有
するフィルムを用いることが望ましい。本発明における
前記引き裂き方向性とは、合掌部端辺と直角をなす方向
に引き裂き易い性質を有するフィルムを指す。
【0013】本発明の易開封性包装袋Pによる包装は一
般的なピロータイプ包装機を用いて実施することができ
る。前記包装機における機能は、図3に示すように、包
材を筒状に形成し、フィルムの両端部の内面同士を合わ
せてヒートシール(コールドシール)等の技法により接
着する。内容物Cは、前記筒状部の形成と同時に包まれ
るかまたは、形成後に挿入される。通常、内容物の挿入
される時点においては、上、下いずれか一方はシールさ
れている。ピロー包装機は、フォーマー(成形)部、セ
ンターシール部と充填部及び上、下シール部とカッティ
ング部から構成されているが、包材に、予め本発明の易
開封性包装袋の易引裂処理2及び易切断処理5を施した
場合には、既存の包装機械に前記易開封用の包材を供給
し、通常の機械操作、動作により包装することにより、
易開封性を有する包装体を得ることができる。また、易
引裂処理として、前述のIノッチやVノッチを包装機械
上で設ける場合には、相当する処理装置を包装機械に搭
載すればよい。
【0014】以上説明したようにして構成された易開封
性包装袋に、充填密封された内容物Cの取り出しは、合
掌部3に設けられた易引裂処理部10を指で摘んで、90
〜180 度反転して引っ張ることにより、2ケ所の易引裂
処理部に挟まれた合掌部が、引き裂かれ(図X)、合掌
シール部の端部に設けられた易切断処理部2において、
フィルムが切断し、そのまま、前記摘まみ部Tを引き続
けることにより、前記摘まみの巾で袋が開封されてい
き、図1(c)に示すように、開封除去部6が帯状に除
去された後は、袋はPa、Pbに分離し、その結果、内
容物Cが大きく露出するため、極めて取り出し易く、商
品の種類(例えば、棒状やスティック状の菓子等)によ
っては、前記Pa部を手に持ち、露出した内容物Cをそ
のまま口にすることができる。以上説明したような、開
封方法であるため、内容物Cが小さくて、また、タイト
に包装されている場合等において、本発明の易開封性包
装袋Pであれば、幼児など手指に力のない場合でも極め
て容易に開封でき、かつ、取り出し易い包装である。
【0015】以上ピロータイプの袋を例示して、本発明
の易開封性包装袋を説明してきたが、前記ピロータイプ
の改良タイプとしてガセットピロータイプの袋がある。
ガセットピロータイプの袋は、特に図示はしないが、袋
の両端に折り込み(ガセット)を設けて製袋されるタイ
プの袋形式であり、嵩高の内容物において採用されるこ
とが多い。本発明の易開封性包装袋は、このガセットピ
ロータイプの袋においても前記ピロータイプの袋の場合
と変わることなく適用可能である。
【0016】
【実施例】
〔実施例1〕実施例として、図6(a)に示すような易
開封性包装袋用の包材の作成と内容物を包装し、易開封
性について確認した。前記図6は、(a)易開封性包装
袋の開封時の斜視図、(b)比較例の易開封包材、
(c)図6(a)の開封前の展開図、(d)Z2 −Z2
部の断面拡大図、(e)内容物を示す 内容物は実施例、比較例とも棒状チョコレートとし、そ
のサイズは、図6(c)に示した各部において以下の通
りとした。 内容物 : e1 =12mm、e2 =8mm 、h=60mm 実施例に用いたフィルム構成は、基材フィルム40bと
して、2軸延伸ポリエステルフィルム12μmにアルミニ
ウムを蒸着VMし、該蒸着フィルムの前記蒸着面とバリ
ア層40gとしてポリプロピレンの横一軸延伸フィル
ム、YT22 25μm(東レ株式会社製 商品名)とを
ポリウレタン接着剤Ad1によりドライラミネートによ
り積層する。次に、基材フィルム40bの表面に絵柄を
印刷F″するとともに、図6(c)に示すように易切断
処理部45を設けた。次に、前記ポリプロピレンの横一
軸延伸フィルム面に、イソシアネート系のアンカーコー
ト剤Ad2を塗布後、接着層40sとして直鎖状低密度
ポリエチレンを25μmの厚さに押し出しコートした。包
材の各部サイズは図6(c)に示した各部において以下
の通りとした。 L1 =90mm、L2 =80mm、r1 =10mm、r2 =10mm m=8mm 、n=12mm また、易引裂処理部42は、包装機に搭載した装置を用
いて、Iノッチとして設けた。 〔比較例1〕比較例として、蒸着PET12 μm/低密度ポ
リエチレン20μmの2層フィルムを用いて作成した実施
例と同サイズの袋とし、図6(b)に示すように合掌部
の上シールに近い部位にIノッチ52を設けた。実施
例、比較例とも、既成の横型ピロー包装機により充填シ
ールした。 <開封の評価>以上のようにして包装された実施例1及
び比較例1のそれぞれを4〜6歳の幼児10人に、その
開封方法を口頭で説明した上で、開けさせたところ、本
実施例1の易開封性包装袋は10人全員が、トラブルな
く、即刻開封に成功し、内容物を取り出せたのに対し、
比較例1のタイプでは、10人中、2人が、開封でき
ず、また開封できた中でも、内容物を取り出すまでに最
も時間のかかった幼児では約25秒を要した。
【0017】
【発明の効果】ピロータイプの袋のような合掌シール部
を有する袋の合掌部に摘み部を設け、該摘み部を反対方
向に引っ張ることにより弱シール部から容易に環状に開
封することのできる包装体とすることができ、幼児で
も、ほとんどトラブルなく、即刻開封できる易開封性包
装袋を提供することができた。その上、本発明の易開封
性包装袋であれば、易引裂処理部の摘まみ部から合掌シ
ール部の袋本体方向に引き裂き、ついで、合掌シール部
近傍に設けられた易切断処理部の包材を切断して、さら
に、前記摘まみ部を引き続けることにより、合掌シール
部と直角をなす開封除去部(開封帯)を取り去ることに
よって、前記ピロー袋は、上下に分離され、内容物が露
出するので、その取り出しが極めて容易である。また、
本発明の易開封性包装袋による包装は、包材の加工工程
において、易引裂処理部及び易切断処理部を設けること
が可能であり、この場合には、従来の包装機によりその
まま包装することができる。また、IノッチやVノッチ
による易引裂処理部の形成は、包装機に、相当の装置を
搭載することにより可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の易開封性包装袋の一実施例を示す斜視
図で、(a)開封の状態、(b)開封前、(c)開封終
了時の状態を示す
【図2】図1の製袋前の平面図で、シール位置と易引裂
処理部および易切断処理部との位置関係を示す
【図3】内容物の収納の状態を示す図
【図4】図1(b)のX部の開封時の状態を示す図で、
(a)合掌部を起こした状態、(b)開封の初期状態を
示す
【図5】本発明の易開封性包装袋の開封部と易開封のた
めの具体な実施例について説明する図で、(a)開封部
の部分、(b)易引裂処理の一実施例、(c)易引裂処
理の別の実施例、それぞれ斜視図、(d)易切断処理の
一実施例を示す、易切断処理部のZ1 −Z1 断面図
【図6】前記図6は、(a)易開封性包装袋の開封時の
斜視図、(b)比較例の易開封包材、(c)図6(a)
の開封前の展開図、(d)Z2 −Z2 部の断面拡大図、
(e)内容物を示す
【図7】従来技術による平袋の開封の方法の例を示す図
で(a)開封前の状態、(b)開封後の状態を示す
【図8】従来技術によるピロータイプの袋の開封の方法
の例を示す、(a)開封前の状態を示す正面図、Z3
3 の断面図、(c)W部分の上部シールを剥離して開
口部を形成した状態を示す図、(d)上辺に設けたノッ
チによる開口部の形成を示す図である
【符号の説明】
P 易開封性包装袋 C,C4 内容物 K,K0 ,K1 ,K2 ,K3 開口部 T 開封の際の摘み部 H,H′,H″ 微細な傷痕による易開封加工 F,F″ 印刷 VM 蒸着層 Ad 接着層 1,21,31,41,51 包材 2,22,32,42,52 易引裂処理部 3,23,43 合掌部片 4,34,44,54 合掌シール部 5,45 易切断処理部 6,26,36,46 開封除去片 7,27,37,47,57 上シール部 8,28,38,48,58 下シール部 9,内容物収納部 10b,40b 基材フィルム 10s,40s 熱接着層 39,引裂予定線 40g バリア層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸田 清志 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合掌シールされた合掌部を有する包装袋
    であって、合掌部端辺に間隔を有しつつ、前記端辺と直
    角方向へ容易に引裂ける易引裂処理部を設け、前記合掌
    部のシール部の前記易引裂処理部から前記合掌部端辺と
    直角方向で帯状に引裂かれた時の延長部にある前記合掌
    部端辺とシール部を挟んで反対側端部に近い非シール部
    に易切断処理部を設けたことを特徴とする易開封性包装
    袋。
  2. 【請求項2】 前記包装袋を構成する包装材料として、
    前記合掌部端辺と直角方向に容易に引裂性を有するフィ
    ルムを用い、または積層してあることを特徴とする請求
    項1記載の易開封性包装袋。
JP21549997A 1997-07-28 1997-07-28 易開封性包装袋 Pending JPH1149185A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020059512A (ja) * 2018-10-05 2020-04-16 凸版印刷株式会社 包装袋

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020059512A (ja) * 2018-10-05 2020-04-16 凸版印刷株式会社 包装袋

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