JPH1120874A - 包装体の開封構造 - Google Patents

包装体の開封構造

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JPH1120874A
JPH1120874A JP17671197A JP17671197A JPH1120874A JP H1120874 A JPH1120874 A JP H1120874A JP 17671197 A JP17671197 A JP 17671197A JP 17671197 A JP17671197 A JP 17671197A JP H1120874 A JPH1120874 A JP H1120874A
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健吾 越智
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由紀 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物を取り出すための開口部が形成され、
この開口部を開閉自在に覆う蓋シートを有する包装体
を、プラスチック製の容器などに入れる場合に、包装体
から蓋シートを切り離すのが難しかった。 【解決手段】 包装体の開口部の周辺部に粘着層により
接着される蓋シート12は、開閉部12cと支持部12
aとの境界部分に切り込み線14、14が形成されて、
ヒンジ部として機能する連結部12dが形成されてい
る。この連結部12dに分離線15が形成され、開閉部
12cを支持部12aから分離できるようになってい
る。分離線15の終端と切り込み線14との間には開閉
部12cに向かって延びる補助分離線16が形成されて
いるため、この補助分離線16の部分から切断しやす
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエットティッシ
ュなどが収納された包装体に係り、特に、前記包装体の
開口部を開閉する蓋シートが粘着層を介して接合されて
いる包装体の開封構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4(A)(B)は、不織布やティッシ
ュペーパーなどに薬剤などを含浸させたウエットティッ
シュを収納する従来の包装体を示す斜視図であり、
(A)は蓋シートが閉じられている状態を示し、(B)
は蓋シートが開けられている状態を示している。包装体
1を構成している包材は、例えば表面側から順にPET
(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、アルミニウ
ム箔、シーラント層が積層されたラミネートフィルム
(積層フィルム)である。このラミネートフィルムは、
包装体1の底面側で縦シールされているとともに、前後
両端部分が横シールされて横シール部1b、1bが形成
され、これにより、ほぼ立方体形状の軟質な密封された
包装体1が形成される。この包装体1の内部にウエット
ティッシュ3が重ねられて収納されている。
【0003】包装体1の上面には、楕円形状の開口部1
aが形成され、この開口部1aを覆う蓋シート2が、前
記開口部1aの周辺部に粘着層を介して剥離可能に接合
されている。この蓋シート2は、例えばポリエチレンや
ポリプロピレンなどのフィルムと、印刷が施されたPE
TフィルムまたはPPフィルムとが積層されたラミネー
トフィルムなどにより形成されている。この蓋シート2
の裏面のほぼ全体に粘着性物質の層が形成されている。
【0004】図4に示している包装体1では、蓋シート
2の基端部が支持部2aで、支持部2a以外の部分が開
閉部2bであり、開閉部2bの先端に摘まみ部2dが形
成されている。また支持部2aと開閉部2bとの境界領
域では、蓋シート2の両縁部から切り込まれた切り込み
2c、2cが形成されており、切り込み2cと2cで挟
まれた部分が連結部(ヒンジ部)2eとなっている。摘
まみ部2dを摘まんで開閉部2bを引くと、この開閉部
2bが包装体1の表面から剥がされて開口部1aが現れ
るが、このとき前記切り込み2cと2cで挟まれた連結
部2eが曲がることにより、剥離力が支持部2aに大き
く作用しないようになり、図4(B)に示すように、主
に開閉部2bのみを剥がすことが可能となり、蓋シート
2は前記支持部2aによって包装体1の表面に留められ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す包装体1
は、開口部1aを蓋シート2で密閉できるため、内部の
ウエットティッシュ3の乾燥を防止できる。よって、図
4に示す包装体1を外出時に携帯するなどして、包装体
1の状態でそのまま使用することが可能である。一方、
家庭内にあるプラスチック製などの硬質容器に、包装体
1をそのまま入れて使用可能である。この場合、通常は
前記容器にこの容器の内部を密閉できるような蓋体が設
けられているため、ウエットティッシュ3の乾燥を防止
する点において蓋シート2は必ずしも必要なくなる。逆
に蓋シート2が付いていると容器の蓋体を開ける度に、
蓋シート2を剥がすことが必要になって、不便である。
【0006】よって、前記容器に包装体1を入れる際
に、蓋シート2を除去することが必要になる。しかし、
図4に示すものでは、支持部2aのほぼ全面が包装体1
の表面に確実に粘着しているため、この支持部2aを包
装体1の表面から剥がすのが面倒である。また、支持部
2aが開閉部2bよりも包装体1の表面に対して強固に
接着固定されているものでは、さらに支持部2aを剥が
すのが困難である。また鋏やナイフを使用して、蓋シー
ト2を開閉部2bの基端部分から切り離すことも考えら
れるが、この切断操作も面倒である。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、蓋シートが不要なときには、蓋シートの開閉部を
簡単に除去できるようにした包装体の開封構造を提供す
ることを目的としている。
【0008】また本発明は、蓋シートの開閉部を簡単に
切断でき、且つ通常の開閉操作を繰り返しているときに
は、開閉部が切断されにくいようにした包装体の開封構
造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、内容物を取り
出す開口部が形成される包装体に、前記開口部を覆う蓋
シートが取付けられている包装体の開封構造において、
前記蓋シートの基端部が前記包装体の表面に接合された
支持部で、この蓋シートの前記支持部以外の部分が前記
開口部の周囲部分に粘着層を介して繰り返し剥離可能に
接合された開閉部となり、且つ前記蓋シートには、前記
開閉部を支持部から切り離すための分離線が幅方向へ向
けて形成されていることを特徴とするものである。
【0010】前記分離線は、例えば蓋シートを貫通する
短い切り込み線であり、これが間隔を開けて配列され、
いわゆるミシン目が形成されている。あるいは分離線
は、小径の穴が間隔を開けて線状に配列されたものであ
ってもよい。または分離線は、蓋シートを部分的を薄肉
にすることにより形成されてもよい。
【0011】また、蓋シートの支持部と開閉部が同じ粘
着層を介して袋体の表面に接合されているものでもよい
し、または支持部が開閉部よりも強固に接着されている
ものであってもよい。
【0012】上記発明では、包装体を硬質容器などに入
れて使用するときには、前記分離線の部分で開閉部を切
り離して分離でき、この分離操作には、鋏やナイフなど
が必ずしも必要でない。
【0013】また、本発明の包装体の開封構造は、前記
開閉部と支持部との境界領域では、蓋シートの幅方向の
両縁部から中央部に向かう切り込みが前記縁部に対して
斜めに形成されて、前記切り込みに囲まれた部分が、開
閉部と支持部との連結部とされており、この連結部に前
記分離線が前記両縁部に対して垂直な向きで形成されて
いるものとすることができる。
【0014】この構成では、前記連結部が、開閉部を剥
離するときのストッパ部となりまた開閉部の開閉始点で
あるヒンジ部となる。また前記切り込みは、図2に示す
ような切り込み線であってもよいし、または図4にて符
号2cで示したような切欠部であってもよい。
【0015】この連結部において、分離線が蓋シートの
幅方向両側の縁部に対して垂直に形成され、この分離線
が、切り込みに対して角度を有する。よって開閉部を開
くときの剥離力が、分離線に対して切断力として作用し
にくくなる。したがって、蓋シートを繰り返して開閉さ
せているときに、分離線の部分で、不必要に切断が生じ
るのを防止できる。
【0016】さらに、前記分離線は、前記切り込みの支
持部側の終端よりも開閉部側に寄った位置に形成されて
いることが好ましい。
【0017】このように構成すると、開閉部を剥がす
際、切り込みの終端に剥離力が集中し、分離線の端部に
力が集中しにくくなり、蓋シートの開閉の繰り返しの際
に、分離線で切断されにくくなり、蓋シートの開閉を繰
り返していくうちに、蓋シートが切断されてしまうこと
を防止できる。
【0018】さらに、前記切り込みと前記分離線の終端
部との間には、前記切り込み側を始点として前記開閉部
の方向へ延びる補助分離線が形成されていることが好ま
しい。
【0019】前記補助分離線は、切り込みと分離線とを
つなぐものとなるが、この補助分離線が切り込みを始点
として開閉部の方向へ延びているため、補助分離線が開
閉部を剥がす剥離力が作用する方向と逆の方向に延びる
ことになり、蓋シートの開閉の繰り返しにより、分離線
が切断されることを防止できる。
【0020】ただし、蓋シートの開閉部を切り離すとき
は、開閉部を捻って引っ張るなどの動作により、前記補
助分離線から分離線にかけて容易に切れ込みが伸び、開
閉部を簡単に分離できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の包装体の斜視図であり、
(A)は蓋シートが開口部を覆っている状態、(B)は
蓋シートが剥がされて開口部が現れた状態を示す。また
図2(A)は、蓋シートの平面図、図2(B)はその一
部の拡大図、図3は蓋シートを分離する操作を示す斜視
図である。包装体11は、表面(外側)からポリエチレ
ンテレフタレート(PET)フィルム、アルミニウム
箔、いわゆるシーラントと呼ばれるヒートシール性の2
軸延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムなどが順に積
層されて、互いに接着された積層フィルム(積層シー
ト)から形成されている。または、PETフィルムにア
ルミニウムまたはシリカまたはアルミナが蒸着されたも
のに、ヒートシール性のフィルムが重ねられているもの
でもよい。
【0022】前記積層フィルムは、前記2軸延伸ポリプ
ロピレンなどのヒートシール性のフィルムが包装体11
の内側に向けられ、図1(A)(B)の包装体の貼り合
わせ部となる縦シール部および横シール部11b、11
bにおいて、積層フィルムのヒートシール性フィルムど
うしが合わせられ、押圧され且つ加熱され、積層フィル
ムが熱溶着されている。前記積層フィルムにおいて、ア
ルミニウム箔は水や酸素を透過せず、気密性に優れてい
るので、包装体11の中に化粧料または薬剤が含浸され
たウエットティッシュ13などが入れられたときに、こ
れらの乾燥を防ぐことができる。アルミニウム箔の表面
には商品のマークや取扱い説明の文字などが印刷されて
いる。PETフィルムはこのアルミニウム箔表面の印刷
を保護するために、アルミニウム箔表面に積層されてい
る。
【0023】図1(B)に示されているように、包装体
11の表面には、包装体11の中に入れられているウエ
ットティッシュ13を取り出すための開口部11aが形
成されている。そして、この開口部11aを完全に覆う
ように、蓋シート12が開口部11aの周辺において、
包装体11に粘着層を介して粘着されて接合されてい
る。この蓋シート12は従来と同様、例えばポリエチレ
ンやポリプロピレンなどのフィルムと、印刷が施される
シートとしてのPETフィルムまたはPPフィルムとが
積層されたラミネートフィルムなどにより形成されてい
る。この蓋シート12の包装体11の開口部11aと対
向する面(裏面)には、摘まみ部12bを除いた全面
に、粘着性物質の粘着層が形成されている。前記粘着物
質は、例えば可塑剤を含んだポリ塩化ビニル組成物や、
エチレン−酢酸ビニル共重合体に塩化ビニルモノマーが
グラフト重合されたグラフト共重合体などのグラフトマ
ーを主体としたものである。
【0024】包装体11を構成する包材には、予め開口
部11aの輪郭を形成するミシン目状の切り込み線が形
成されている。包装体11が形成された後に、蓋シート
12が、包装体11の表面に対し前記粘着層を介して接
着される。使用時に図1(B)に示すように、蓋シート
12を剥がすと、前記切り込み線で囲まれた部分の包材
が、蓋シート12の裏面に接着されたまま蓋シート12
とともに剥がされ、このとき前記切り込み線の部分で包
装体から分離され、分離された包材は蓋シート12の裏
面に接着されたままとなる。このとき、包装体11に開
口部11aが開口する。図2(A)では、蓋シート12
の裏面に接着された包材を符号11cで示している。図
2に示すように、この蓋シート12は、摘まみ部12b
が設けられている部分と反対側の基端部が支持部12a
であり、この支持部12a以外の前記摘まみ部12bを
含む部分が開閉部12cである。
【0025】支持部12aと開閉部12cとの境界部分
では、蓋シート12の幅方向両側の縁部β1およびβ2
から、蓋シート12の中央部に向かって切り込み線1
4、14が形成されている。この切り込み線14、14
は前記縁部β1とβ2から、基端部の支持部12a側に
向かって斜めに切り込まれている。切り込み線14と1
4とで挟まれた部分は、幅が細い連結部12dとなって
いる。図1(B)に示すように、摘まみ部12bを指で
掴んで蓋シート12を包装体11から離れる方向へ剥が
すと、剥離力が前記連結部12dまで及び、この連結部
12dの部分で剥がれが止められる。また支持部12a
は、包装体11の表面に前記粘着層を介して接着された
状態で留められる。すなわち、前記連結部12dは、開
閉部12cが剥がされるときの支点(ヒンジ部)として
機能し、また剥離力が支持部12aに及ぶのを防止する
ストッパとしての機能も発揮する。
【0026】図2(A)(B)に示すように、切り込み
線14は、斜線部14aおよび曲線部14bが連続する
形状に切り込まれている。斜線部14aは、開閉部12
cの引き剥がし力Fが作用する方向(前記縁部β1およ
びβ2と平行な方向)に対して90度未満の角度αを成
して形成されている。また、前記切り込み線14は、支
持部12a側が曲線部14bであり、切り込み線14の
支持部12a側の終端(i)が円弧形状となっている。
よって、開閉部12cが剥がされたときに、その剥離動
作の最終時点で、剥離力により蓋シート12に作用する
応力が円弧形状の終端(i)で受けられて前記応力が分
散される。よって、図4に示す従来例のように、剥離力
に基づく蓋シートの応力が切り込み2cの終端に集中す
ることがない。したがって、開閉部12cの剥離を繰り
返したときに、切り込み線14の終端(i)から蓋シー
ト12内にさらに切り込みが進行するのを防止できる。
【0027】支持部12aと開閉部12cとの間におい
て、切り込み線14と14で挟まれた領域となる前記連
結部12dでは、前記縁部β1およびβ2と直交する方
向へ延びる分離線15が形成されている。この分離線1
5は、蓋シート12を表裏に貫通する短い切り込み線で
あり、この切り込み線が間隔を開けて直線状に配列さ
れ、いわゆるミシン目形状となっている。前記分離線1
5は、蓋シート12の縁部β1およびβ2に対して垂直
に延びており、且つ切り込み線14の傾斜部14aは、
前記縁部β1およびβ2に対して角度αを有しているた
め、前記傾斜部14aと分離線15との間には角度θ
(90度−α)が形成されている。この分離線15は、
前記切り込み線14、14の支持部12a側の終端
(i)よりも開閉部12c側へ距離Bだけ寄った位置に
形成されている。
【0028】また分離線15の縁部β1およびβ2側の
終端(ii)と、切り込み線14との間には、間隔δが
開けられている。また、前記切り込み線14と、前記終
端(ii)との間には、切り込み線14を始点として開
閉部12c側へ向けて前記縁部β1およびβ2と平行に
延びる補助分離線16が形成されている。また、この補
助分離線16と、分離線15の終端(ii)との間に
は、蓋シート12の幅方向へ前記δとほぼ同じ寸法の間
隔が開けられている。この包装体11は、携帯可能であ
り、蓋シート12を剥がして必要なときに、開口部11
aからウエットティッシュ13を取り出すことができ
る。また取り出した後に、蓋シート12を閉じると、蓋
シート12が開口部11aの外周部分で包装体11の表
面に粘着され、内部を密閉できる。図1(A)に示す閉
鎖状態では、蓋シート12の裏面に粘着されている包材
11cが常に開口部11a内に対面するため、ウエット
ティッシュ13が蓋シート12の裏面の粘着層に直接当
たることがなく、ウエットティッシュ13を清潔に保て
る。
【0029】ウエットティッシュ13を取り出すときに
は、図1(B)に示すように、蓋シート12の摘まみ部
12bを指で掴んで、蓋シート12を引き剥がす。その
まま引き剥がすと、開閉部12cから連結部12dまで
が包装体11の表面から剥がされて、開口部11aが現
れる。この剥がれは、切り込み線14の支持部12a側
の終端(i)まで至る。このとき支持部12aは包装体
11の表面に粘着されて接着されており、しかも前記連
結部12dは、幅細となって支持部12a内に入り込ん
でいるため、支持部12aは包装体11の表面に接着さ
れたままとなる。
【0030】開閉部12cを強く引き剥がすと、その剥
がれは切り込み線14の終端(i)で止められるが、こ
の終端(i)は円弧形状(曲線形状)であるため、引き
剥がし力により蓋シート12に生じる応力が終端(i)
の円弧部(曲線部)で受けられ、切り込み線14の終端
に応力が集中するのを避けることができる。よって、開
閉部12cを繰り返して剥離しても、切り込み線14が
蓋シート12に進行していくことがない。また、分離線
15は、切り込み線14の終端(i)よりも、開閉部1
2c側へ距離Bだけ寄った位置に形成されているため、
開閉部12および連結部12dを前記終端(i)まで引
っ張ったときに、分離線15の部分への応力集中を避け
ることができ、分離線15の終端(ii)と切り込み線
14との間に破れが生じにくいものとなる。
【0031】また、開閉部12cと連結部12dが徐々
に剥がされて行き、剥がれが切り込み線14の傾斜部1
4aに沿って進行するときに、連結部12dにおいて
は、前記傾斜部14aの延びる方向へ切り込み力Faが
作用する。しかし、分離線15は、前記切り込み力Fa
が作用する方向に対して0度以上の角度θを有している
ため、前記力Faによって分離線15に切断力が与えら
れないようになっている。また、補助分離線16も、前
記切り込み力Faの方向に対して角度αを成し、さらに
この補助分離線16は、切り込み線14を始点として開
閉部12c側へ向かって延びているため、前記力Faに
よって補助分離線16の切れ込みが蓋シート12内に進
行することもない。さらに、分離線15の終端(ii)
と切り込み線14との間には間隔δが開けられているた
め、剥がしたときに開閉部12cにねじりが生じたとし
ても、分離線15の終端(ii)と切り込み線14との
間、および終端(ii)と補助分離線16との間で蓋シ
ート12に破れが生じにくい。
【0032】以上から蓋シート12の通常の開閉操作で
は、分離線15の部分で蓋シート12が切断されにくい
ようになっている。この包装体11が密閉蓋を有する硬
質容器内などに入れられて使用されるときには、図3に
示すように、開閉部12cの基部を掴んでねじるように
して切断する。このとき、分離線15の部分で、蓋シー
ト12を比較的容易に切ることができ、開閉部12cを
支持部12aから容易に切り離すことができる。
【0033】また、分離線15の終端(ii)と切り込
み線14との間には間隔δが開けられているので、この
間隔δがあまり長すぎると、分離線15での切断が難し
くなる。よって前記間隔は1〜3mmの範囲に設定する
ことが好ましい。1mm未満であると、終端(ii)と
切り込み線14または補助分離線16との間で破れが発
生しやすく、3mmを越えると、分離線15を切断する
ときに大きな力を要する。ただし、前記間隔δがある程
度長くても、図3に示す切り離し動作において、切り込
み線14から補助分離線16に切断を進行させ、さらに
補助分離線16から分離線15へ切断を進行させること
ができる。すなわち前記補助分離線16を設けておく
と、前記間隔δがある程度長くても、分離線15での切
断を容易にできる。なお、補助分離線16は、縁部β1
およびβ2に対して角度を有して傾斜されていてもよ
く、また補助分離線16の始端と切り込み線14は、連
続していてもよいし、両者の間に若干の間隔が開けられ
ていてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明では、包装体を容
器に入れて収納するときなどに、蓋シートを分離線から
簡単に切断することができる。
【0035】また、蓋シートを分離せず、蓋シートを繰
り返して剥離した場合に、分離線の部分に亀裂などが入
りにくくなり、蓋シートをつけたまま使用しているとき
に、蓋シートが分離されてしまうという不都合を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装体を示す斜視図であり、(A)は
蓋シートにより開口部が覆われている状態、(B)は蓋
シートが剥がされ開口部が現れた状態を示す、
【図2】(A)は蓋シートの平面図、(B)はその部分
拡大図、
【図3】本発明の包装体において、蓋シートを切り離す
状態を示す斜視図、
【図4】従来の包装体を示す斜視図であり、(A)は蓋
シートにより開口部が覆われている状態、(B)は蓋シ
ートが剥がされて開口部が現れた状態を示す、
【符号の説明】
11 包装体 11a 開口部 11b 横シール部 12 蓋シート 12a 支持部 12b 摘まみ部 13 ウエットティッシュ 14 切り込み線 15 分離線 16 補助分離線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物を取り出す開口部が形成される包
    装体に、前記開口部を覆う蓋シートが取付けられている
    包装体の開封構造において、前記蓋シートの基端部が前
    記包装体の表面に接合された支持部で、この蓋シートの
    前記支持部以外の部分が前記開口部の周囲部分に粘着層
    を介して繰り返し剥離可能に接合された開閉部となり、
    且つ前記蓋シートには、前記開閉部を支持部から切り離
    すための分離線が幅方向へ向けて形成されていることを
    特徴とする包装体の開封構造。
  2. 【請求項2】 前記開閉部と支持部との境界領域では、
    蓋シートの幅方向の両縁部から中央部に向かう切り込み
    が前記縁部に対して斜めに形成されて、前記切り込みに
    囲まれた部分が、開閉部と支持部との連結部とされてお
    り、この連結部に前記分離線が前記両縁部に対して垂直
    な向きで形成されている請求項1記載の包装体の開封構
    造。
  3. 【請求項3】 前記分離線は、前記切り込みの支持部側
    の終端よりも開閉部側に寄った位置に形成されている請
    求項2記載の包装体の開封構造。
  4. 【請求項4】 前記切り込みと前記分離線の終端部との
    間には、前記切り込み側を始点として前記開閉部の方向
    へ延びる補助分離線が形成されている請求項3記載の包
    装体の開封構造。
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Cited By (6)

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