JPH1149066A - スクータ型車両の吸気装置 - Google Patents
スクータ型車両の吸気装置Info
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- JPH1149066A JPH1149066A JP9212802A JP21280297A JPH1149066A JP H1149066 A JPH1149066 A JP H1149066A JP 9212802 A JP9212802 A JP 9212802A JP 21280297 A JP21280297 A JP 21280297A JP H1149066 A JPH1149066 A JP H1149066A
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- unit swing
- air cleaner
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- swing engine
- suction duct
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- 210000001364 upper extremity Anatomy 0.000 claims description 13
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 5
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 5
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 239000006200 vaporizer Substances 0.000 description 1
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- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スクータ型車両のエアークリーナに対し、安
価かつコンパクトな構成で迅速かつ容易に取り付けるこ
とができる吸気装置の提供を目的とする。 【解決手段】 ユニットスイングエンジン20に気化器
11を介して連結されるエアークリーナ12をユニット
スイングエンジン20に固定すると共に、ユニットスイ
ングエンジン20のシリンダを覆うシリンダカウル23
の一面に沿って吸入ダクト30を一体的に形成する一
方、パイプ材で構成した車体フレーム7に対し、フロン
トレッグシールド2内において吸気口2aを、ステップ
フロア3下方において排気口13aをそれぞれ形成する
ことにより、吸気口2aから排気口13aに至る空気導
入路を形成し、吸入ダクト30の吸入口32a1には空
気導入路の排気口13aを連結し、吸入ダクト30の排
気口32b1にはエアークリーナー12の吸気口12c
1を連結する。
価かつコンパクトな構成で迅速かつ容易に取り付けるこ
とができる吸気装置の提供を目的とする。 【解決手段】 ユニットスイングエンジン20に気化器
11を介して連結されるエアークリーナ12をユニット
スイングエンジン20に固定すると共に、ユニットスイ
ングエンジン20のシリンダを覆うシリンダカウル23
の一面に沿って吸入ダクト30を一体的に形成する一
方、パイプ材で構成した車体フレーム7に対し、フロン
トレッグシールド2内において吸気口2aを、ステップ
フロア3下方において排気口13aをそれぞれ形成する
ことにより、吸気口2aから排気口13aに至る空気導
入路を形成し、吸入ダクト30の吸入口32a1には空
気導入路の排気口13aを連結し、吸入ダクト30の排
気口32b1にはエアークリーナー12の吸気口12c
1を連結する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スクータ型車両
に設けられる吸気装置、特に車体の前方から導入した空
気を車体後方に設置されているエアークリーナーに導入
させるスクータ型車両の吸気装置に関する。
に設けられる吸気装置、特に車体の前方から導入した空
気を車体後方に設置されているエアークリーナーに導入
させるスクータ型車両の吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にスクータ型車両では、車体前方に
幅広のレッグシールドを有すると共に、シートとレッグ
シールドとの間の空間部下方には足を揃えて載せること
が可能な板状のステップフロアが形成されており、それ
らを支持するフレームはレッグシールド内からステップ
フロアを経て車体後部に至る湾曲形状をなしている。ま
た、前記フレームの後方部には、エンジンと動力伝達装
置とを一体化したユニットスイングエンジンが後輪と共
に揺動可能に支持されている。
幅広のレッグシールドを有すると共に、シートとレッグ
シールドとの間の空間部下方には足を揃えて載せること
が可能な板状のステップフロアが形成されており、それ
らを支持するフレームはレッグシールド内からステップ
フロアを経て車体後部に至る湾曲形状をなしている。ま
た、前記フレームの後方部には、エンジンと動力伝達装
置とを一体化したユニットスイングエンジンが後輪と共
に揺動可能に支持されている。
【0003】このようなユニットスイングエンジンを搭
載したスクータ型車両では、エンジンとの相対位置を一
定に保つため、ユニットスイングエンジンの上面部に気
化器及びエアークリーナが固定されており、このエアー
クリーナーへの空気の導入は、車体前方に空気吸気口を
形成してなる吸気経路に接続されている。従来、この吸
気経路は、フレームの一部を利用してエンジン近傍まで
空気を導入するものとなっており、導入した空気はフレ
ームとエアークリーナーとの間を接続したゴムダクトあ
るいは樹脂ダクトを介してエアークリーナーへと供給す
るようになっている。
載したスクータ型車両では、エンジンとの相対位置を一
定に保つため、ユニットスイングエンジンの上面部に気
化器及びエアークリーナが固定されており、このエアー
クリーナーへの空気の導入は、車体前方に空気吸気口を
形成してなる吸気経路に接続されている。従来、この吸
気経路は、フレームの一部を利用してエンジン近傍まで
空気を導入するものとなっており、導入した空気はフレ
ームとエアークリーナーとの間を接続したゴムダクトあ
るいは樹脂ダクトを介してエアークリーナーへと供給す
るようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようにゴムダクトあるいは樹脂ダクトなどをエアークリ
ーナーへと配管するためには、エンジンの上方、特にシ
リンダの上方にかなりのスペースが必要であり、これが
設計の自由度を制約する要因となっている。また、ゴム
ダクトあるいは樹脂ダクトを定位置に保持させるために
は、ダクトをクランプ部材を用いて固定する必要があ
り、これが構成の複雑化、組み立て作業の煩雑化を招い
ている。さらに、シリンダの上方空間はフレームに囲繞
された空間となっているためダクトの組み付け作業が行
いにくく、生産性の低下を招くという問題もある。
ようにゴムダクトあるいは樹脂ダクトなどをエアークリ
ーナーへと配管するためには、エンジンの上方、特にシ
リンダの上方にかなりのスペースが必要であり、これが
設計の自由度を制約する要因となっている。また、ゴム
ダクトあるいは樹脂ダクトを定位置に保持させるために
は、ダクトをクランプ部材を用いて固定する必要があ
り、これが構成の複雑化、組み立て作業の煩雑化を招い
ている。さらに、シリンダの上方空間はフレームに囲繞
された空間となっているためダクトの組み付け作業が行
いにくく、生産性の低下を招くという問題もある。
【0005】また、特開平6−199261号公報のよ
うに、エンジンの前方に設けた吸気口部からエアークリ
ーナーへと空気を導入させるものも提案されているが、
この場合には、配管が複雑化すると共に、その保持手段
も工夫が必要となる。すなわち、上記の場合には、吸気
口部を車体側に、エアークリーナーをエンジン側にそれ
ぞれ固定することとなるが、ユニットスイングエンジン
が車体フレームに対して揺動すると、それに伴って配管
も大きく揺動することとなり、その揺動を吸収し得るよ
うな保持手段をとる必要があり、構成が複雑化し、車両
の製造コスト増大を招くという問題が生じる。
うに、エンジンの前方に設けた吸気口部からエアークリ
ーナーへと空気を導入させるものも提案されているが、
この場合には、配管が複雑化すると共に、その保持手段
も工夫が必要となる。すなわち、上記の場合には、吸気
口部を車体側に、エアークリーナーをエンジン側にそれ
ぞれ固定することとなるが、ユニットスイングエンジン
が車体フレームに対して揺動すると、それに伴って配管
も大きく揺動することとなり、その揺動を吸収し得るよ
うな保持手段をとる必要があり、構成が複雑化し、車両
の製造コスト増大を招くという問題が生じる。
【0006】本発明は上記従来技術の問題点を解決すべ
くなされたものであり、スクータ型車両のエアークリー
ナに対し、安価かつコンパクトな構成で容易に取り付け
ることができる吸気装置の提供を目的とする。
くなされたものであり、スクータ型車両のエアークリー
ナに対し、安価かつコンパクトな構成で容易に取り付け
ることができる吸気装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。すなわち、本発明は、車
体前方に設けられたフロントレッグシールドとシートと
の間に形成される空間下方部にステップフロアを備える
と共に、エンジンとエンジンの駆動力を後輪に伝達する
動力伝達装置とを収納したユニットスイングエンジン
を、フロントレッグシールド内からステップフロア下方
を経て車体後方へと延出する車体フレームに対して揺動
可能に取り付けてなるスクータ型車両において、前記ユ
ニットスイングエンジンに気化器を介して連結されるエ
アークリーナを前記ユニットスイングエンジンに固定す
ると共に、前記ユニットスイングエンジンのシリンダを
覆うシリンダカウルの一面に沿って吸入ダクトを一体的
に形成する一方、前記車体フレームをパイプ材によって
構成し、その車体フレームにフロントレッグシールド内
において吸気口を、ステップフロア下方において排気口
をそれぞれ形成することにより、前記吸気口から排気口
に至る空気導入路を形成し、前記吸入ダクトの吸気口に
は空気導入路の排気口を連結し、吸入ダクトの排気口に
はエアークリーナーの吸気口を連結したものである。
決するため次の構成を有する。すなわち、本発明は、車
体前方に設けられたフロントレッグシールドとシートと
の間に形成される空間下方部にステップフロアを備える
と共に、エンジンとエンジンの駆動力を後輪に伝達する
動力伝達装置とを収納したユニットスイングエンジン
を、フロントレッグシールド内からステップフロア下方
を経て車体後方へと延出する車体フレームに対して揺動
可能に取り付けてなるスクータ型車両において、前記ユ
ニットスイングエンジンに気化器を介して連結されるエ
アークリーナを前記ユニットスイングエンジンに固定す
ると共に、前記ユニットスイングエンジンのシリンダを
覆うシリンダカウルの一面に沿って吸入ダクトを一体的
に形成する一方、前記車体フレームをパイプ材によって
構成し、その車体フレームにフロントレッグシールド内
において吸気口を、ステップフロア下方において排気口
をそれぞれ形成することにより、前記吸気口から排気口
に至る空気導入路を形成し、前記吸入ダクトの吸気口に
は空気導入路の排気口を連結し、吸入ダクトの排気口に
はエアークリーナーの吸気口を連結したものである。
【0008】上記発明においては、吸入ダクトをユニッ
トスイングエンジンのシリンダカウルに一体的に嵌合保
持させるものとなっているため、ユニットスイングエン
ジンと別体化したゴムダクト、樹脂ダクト等を接続する
従来に比べて、僅かな取り付けスペースで済む。しかも
吸入ダクトの取付作業は、ユニットスイングエンジン以
外との位置関係を勘案することなく行うことができ、位
置設定などに多くの労力及び時間を要せず、生産性は格
段に向上する。
トスイングエンジンのシリンダカウルに一体的に嵌合保
持させるものとなっているため、ユニットスイングエン
ジンと別体化したゴムダクト、樹脂ダクト等を接続する
従来に比べて、僅かな取り付けスペースで済む。しかも
吸入ダクトの取付作業は、ユニットスイングエンジン以
外との位置関係を勘案することなく行うことができ、位
置設定などに多くの労力及び時間を要せず、生産性は格
段に向上する。
【0009】また、エアクリーナ及び車体フレームに対
する吸入ダクトの接続は、いずれもユニットスイングエ
ンジンの近傍で行われるため、従来のように複雑な配管
によって外観が低下することもない。さらに、吸入ダク
トとエアクリーナとはユニットスイングエンジンと一体
に揺動するため、両者の接続部分に無理な力が加わるこ
とはなく、また、吸入ダクトとフレームとは上記のよう
にユニットスイングエンジンの近傍にて接続されるた
め、その接続部分における揺動は小量に抑えられ、この
接続部分にも大きな力が加わることはない。
する吸入ダクトの接続は、いずれもユニットスイングエ
ンジンの近傍で行われるため、従来のように複雑な配管
によって外観が低下することもない。さらに、吸入ダク
トとエアクリーナとはユニットスイングエンジンと一体
に揺動するため、両者の接続部分に無理な力が加わるこ
とはなく、また、吸入ダクトとフレームとは上記のよう
にユニットスイングエンジンの近傍にて接続されるた
め、その接続部分における揺動は小量に抑えられ、この
接続部分にも大きな力が加わることはない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に
係るスクータ型車両の全体構成を示す側面図、図2,図
3は図1に示したユニットスイングエンジン等の側面
図,正面図、図4,図5,図6は図2に示したものの側
面図,平面図,正面図、図7,図8は図4に示したエア
ークリーナーの側面図,平面図、図9は図1に示した自
動二輪車の連結パイプ及びその周辺構造を示す側面図で
ある。
施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に
係るスクータ型車両の全体構成を示す側面図、図2,図
3は図1に示したユニットスイングエンジン等の側面
図,正面図、図4,図5,図6は図2に示したものの側
面図,平面図,正面図、図7,図8は図4に示したエア
ークリーナーの側面図,平面図、図9は図1に示した自
動二輪車の連結パイプ及びその周辺構造を示す側面図で
ある。
【0011】図1に示すように、この実施の形態におけ
るスクータ型車両1の車体前方部には、幅広のフロント
レッグシールド2が設けられると共に、このフロントレ
ッグシールド2の下端部には板状のステップフロア3が
後方に向けて延設されており、さらにこのステップフロ
ア3の後方には上方に立ち上がるトランクケース4が設
けられ、その上端には、トランクケース4の開口部を開
閉自在に覆うシート5が取り付けられている。このた
め、シート5とフロントレッグシールド2との間には空
間が形成され、この空間によってシート5に着座した搭
乗者が足を揃えた状態で搭乗し得るようになっている。
るスクータ型車両1の車体前方部には、幅広のフロント
レッグシールド2が設けられると共に、このフロントレ
ッグシールド2の下端部には板状のステップフロア3が
後方に向けて延設されており、さらにこのステップフロ
ア3の後方には上方に立ち上がるトランクケース4が設
けられ、その上端には、トランクケース4の開口部を開
閉自在に覆うシート5が取り付けられている。このた
め、シート5とフロントレッグシールド2との間には空
間が形成され、この空間によってシート5に着座した搭
乗者が足を揃えた状態で搭乗し得るようになっている。
【0012】また、フレーム7は、上下方向に延出する
前方部7aがフロントレッグシールド2内に位置してこ
れを内方から支持すると共に、前部下端から後方へと湾
曲する中間部7bが前記ステップフロア3を下方から保
持しており、さらに、中間部7bから後方へと斜め上方
に延出する不図示の後方部が前記トランクケース4等を
支持している。前記フレーム7の前方部7a上端には、
不図示のヘッドパイプが固定されており、このヘッドパ
イプによって前輪8を回動自在に保持するフロントフォ
ーク9及びハンドル10が旋回可能に支持されている。
そして、前記フレーム7の中間部7bには、ユニットス
イングエンジン20の前端部に突設されたステー20a
がピボット20bによって回動自在に支持されると共
に、後方部がクッションユニット6によって支持されて
おり、後輪11と共にピボット20bを中心として上下
方向に揺動可能となっている。
前方部7aがフロントレッグシールド2内に位置してこ
れを内方から支持すると共に、前部下端から後方へと湾
曲する中間部7bが前記ステップフロア3を下方から保
持しており、さらに、中間部7bから後方へと斜め上方
に延出する不図示の後方部が前記トランクケース4等を
支持している。前記フレーム7の前方部7a上端には、
不図示のヘッドパイプが固定されており、このヘッドパ
イプによって前輪8を回動自在に保持するフロントフォ
ーク9及びハンドル10が旋回可能に支持されている。
そして、前記フレーム7の中間部7bには、ユニットス
イングエンジン20の前端部に突設されたステー20a
がピボット20bによって回動自在に支持されると共
に、後方部がクッションユニット6によって支持されて
おり、後輪11と共にピボット20bを中心として上下
方向に揺動可能となっている。
【0013】前記ユニットスイングエンジン20は、エ
ンジンケース21、クラッチカバー22及びシリンダカ
ウル23等によってほぼ外殻が形成されており、その内
部には、エンジンと、そのエンジンのクランクシャフト
の回転力を後輪41に伝達する動力伝達装置などが収納
されている。そして、エンジンケース21上面には、シ
リンダカウル23内のシリンダへと混合気を供給する気
化器11が固定されると共に、その後方には気化器11
へと濾過した空気を供給するエアークリーナー12が固
定されており、これらは、ユニットスイングエンジン2
0と共に揺動するものとなっている。なお、前記エアー
クリーナー12は、図7及び図8に示すように、クリー
ナーボックス12aの内部空間をほぼ中央部で区轄する
クリーナーエレメント12bが設けられており、吸気口
12c1が形成されたインレットチューブ12cを経て
吸入側空間に送給された空気が、クリーナーエレメント
12bで濾過された後アウトレットチューブ12dから
気化器11へと供給される。
ンジンケース21、クラッチカバー22及びシリンダカ
ウル23等によってほぼ外殻が形成されており、その内
部には、エンジンと、そのエンジンのクランクシャフト
の回転力を後輪41に伝達する動力伝達装置などが収納
されている。そして、エンジンケース21上面には、シ
リンダカウル23内のシリンダへと混合気を供給する気
化器11が固定されると共に、その後方には気化器11
へと濾過した空気を供給するエアークリーナー12が固
定されており、これらは、ユニットスイングエンジン2
0と共に揺動するものとなっている。なお、前記エアー
クリーナー12は、図7及び図8に示すように、クリー
ナーボックス12aの内部空間をほぼ中央部で区轄する
クリーナーエレメント12bが設けられており、吸気口
12c1が形成されたインレットチューブ12cを経て
吸入側空間に送給された空気が、クリーナーエレメント
12bで濾過された後アウトレットチューブ12dから
気化器11へと供給される。
【0014】一方、図4ないし図6に示すように、前記
シリンダカウル23には、その上面部から側面部に沿っ
て吸入ダクト30が一体的に形成されている。この吸入
ダクト30は、シリンダカウル23に形成された凹状の
嵌合溝31と、この嵌合溝31の側面部31a,31b
に密嵌する横断面コ字状のカバー体32とによって空気
流路を形成するものとなっており、前記カバー体32は
ねじ33によってシリンダカウル23の上面に確固に固
定されている。なお、嵌合溝31の底面部31cには、
ねじ33の螺合部近傍において係合突起31dが突設さ
れており、この係合突起31dに前記カバー体32の両
側面部に形成した係合凹部32dがガスケット32eを
介して係合している。
シリンダカウル23には、その上面部から側面部に沿っ
て吸入ダクト30が一体的に形成されている。この吸入
ダクト30は、シリンダカウル23に形成された凹状の
嵌合溝31と、この嵌合溝31の側面部31a,31b
に密嵌する横断面コ字状のカバー体32とによって空気
流路を形成するものとなっており、前記カバー体32は
ねじ33によってシリンダカウル23の上面に確固に固
定されている。なお、嵌合溝31の底面部31cには、
ねじ33の螺合部近傍において係合突起31dが突設さ
れており、この係合突起31dに前記カバー体32の両
側面部に形成した係合凹部32dがガスケット32eを
介して係合している。
【0015】また、前記カバー体32の一端部上面には
後方へ向けてインレットチューブ32aが突設されると
共に、他端部には前方へ向けてアウトレットチューブ3
2bが突設されている。アウトレットチューブ32bの
排気口32b1は、前記クリーナーのインレットチュー
ブ12cに接続され、インレットチューブ32aの吸気
口32a1にはクランプ部材34bによってジョイント
34の一端部が接続されている。また、前記ジョイント
34の他端部には蛇腹状の連結部34aが湾曲可能に形
成されており、ここにクランプ部材34cを介してフレ
ーム7の中間部7bに突設した連結パイプ13の排気口
13aが連結されている。この連結パイプ13は、前記
フレーム7の中でステップフロア3の下方に位置する部
分、すなわち中間部分7aに連結され、ユニットスイン
グエンジン20のクラッチカバー側で後方に向けて突出
するよう設けられており、その内部空間は中間部7bと
連通している。なお、前記連結パイプ13の排気口13
aと前記ジョイント34とはステップフロア3の下方部
後方位置にて連結されている。
後方へ向けてインレットチューブ32aが突設されると
共に、他端部には前方へ向けてアウトレットチューブ3
2bが突設されている。アウトレットチューブ32bの
排気口32b1は、前記クリーナーのインレットチュー
ブ12cに接続され、インレットチューブ32aの吸気
口32a1にはクランプ部材34bによってジョイント
34の一端部が接続されている。また、前記ジョイント
34の他端部には蛇腹状の連結部34aが湾曲可能に形
成されており、ここにクランプ部材34cを介してフレ
ーム7の中間部7bに突設した連結パイプ13の排気口
13aが連結されている。この連結パイプ13は、前記
フレーム7の中でステップフロア3の下方に位置する部
分、すなわち中間部分7aに連結され、ユニットスイン
グエンジン20のクラッチカバー側で後方に向けて突出
するよう設けられており、その内部空間は中間部7bと
連通している。なお、前記連結パイプ13の排気口13
aと前記ジョイント34とはステップフロア3の下方部
後方位置にて連結されている。
【0016】以上のように構成された実施形態におい
て、フロントレッグシールド2の後面部に形成されてい
る吸気口2aから流入した空気はフレーム7の前部上方
に形成された吸気口7a1からフレーム7の前方部7a
の内方へと流入し、フレーム7の中間部7b内を通過し
てステップフロア3の下方に設けられた連結パイプ13
の排気口13aに至り、ここからさらにジョイント34
及びインレットチューブ32aを経て吸入ダクト30内
へと流入し、シリンダカウル23の側面部から上面部を
経てアウトレットチューブ32bからエアクリーナー1
2のインレットチューブ12cを経てクリーナーボック
ス12a内に流入する。そして、クリーナーボックス1
2aに流入した空気はクリーナーエレメント12bを通
過して濾過された後、アウトレットチューブ12dから
気化器11へと送られ、ここで燃料と混合されてエンジ
ンへと供給される。
て、フロントレッグシールド2の後面部に形成されてい
る吸気口2aから流入した空気はフレーム7の前部上方
に形成された吸気口7a1からフレーム7の前方部7a
の内方へと流入し、フレーム7の中間部7b内を通過し
てステップフロア3の下方に設けられた連結パイプ13
の排気口13aに至り、ここからさらにジョイント34
及びインレットチューブ32aを経て吸入ダクト30内
へと流入し、シリンダカウル23の側面部から上面部を
経てアウトレットチューブ32bからエアクリーナー1
2のインレットチューブ12cを経てクリーナーボック
ス12a内に流入する。そして、クリーナーボックス1
2aに流入した空気はクリーナーエレメント12bを通
過して濾過された後、アウトレットチューブ12dから
気化器11へと送られ、ここで燃料と混合されてエンジ
ンへと供給される。
【0017】また、走行中、ユニットスイングエンジン
20は、路面の凹凸などに応じて後輪11と共にピボッ
ト20bを中心に上下方向へと揺動するが、この実施形
態においては、ユニットスイングエンジン20のシリン
ダカウル23の上面に吸入ダクト30が一体的に形成さ
れているため、ユニットスイングエンジン20、エアー
クリーナー12及び気化器11は吸入ダクト30と共に
揺動する。従って、吸入ダクト30とエアークリーナー
12との相対位置は常に一定に保たれることとなり、吸
入ダクト30とエアークリーナー12とを接続するアウ
トレットチューブ32bに無理な力が加わることはな
い。
20は、路面の凹凸などに応じて後輪11と共にピボッ
ト20bを中心に上下方向へと揺動するが、この実施形
態においては、ユニットスイングエンジン20のシリン
ダカウル23の上面に吸入ダクト30が一体的に形成さ
れているため、ユニットスイングエンジン20、エアー
クリーナー12及び気化器11は吸入ダクト30と共に
揺動する。従って、吸入ダクト30とエアークリーナー
12との相対位置は常に一定に保たれることとなり、吸
入ダクト30とエアークリーナー12とを接続するアウ
トレットチューブ32bに無理な力が加わることはな
い。
【0018】さらに、吸入ダクト30のインレットチュ
ーブ32aに接続されるジョイント34と、フレーム7
の連結パイプ13との連結位置は、ステップフロア3の
下方部後方であり、図2に示すようにピボット20bの
近傍であるため、ユニットスイングエンジン20の揺動
に伴う連結位置の揺動量はかなり小量に抑えられる。し
かも連結パイプ13の排気口13aとの連結部分である
ジョイント34の他端部は蛇腹状に形成されているた
め、このジョイント34における揺動はこの他端部によ
って十分に吸収することができる。このように、この実
施の形態においては、ユニットスイングエンジン20が
揺動しても、その揺動によってエアークリーナー12に
至る空気の供給経路に全く影響はなく、優れた耐久性を
得ることができる。
ーブ32aに接続されるジョイント34と、フレーム7
の連結パイプ13との連結位置は、ステップフロア3の
下方部後方であり、図2に示すようにピボット20bの
近傍であるため、ユニットスイングエンジン20の揺動
に伴う連結位置の揺動量はかなり小量に抑えられる。し
かも連結パイプ13の排気口13aとの連結部分である
ジョイント34の他端部は蛇腹状に形成されているた
め、このジョイント34における揺動はこの他端部によ
って十分に吸収することができる。このように、この実
施の形態においては、ユニットスイングエンジン20が
揺動しても、その揺動によってエアークリーナー12に
至る空気の供給経路に全く影響はなく、優れた耐久性を
得ることができる。
【0019】また、吸入ダクト30を構成するカバー体
32は、係合突起31dと係合凹部32dとを係合させ
つつシリンダカウルに形成された嵌合溝31に嵌合させ
ることで、容易に位置決めができ、その後ねじ33で固
定すれば確実に固定することができ、装着作業は何人も
迅速かつ容易に行うことができる。しかも、カバー体3
2は、ユニットスイングエンジン20のシリンダカウル
23に一体的に嵌合するものであるため、ユニットスイ
ングエンジン20と別体のゴムダクト、樹脂ダクト等を
接続する従来に比べて、取り付けに要するスペースは極
めて僅かなもので済み、車体設計などの自由度を高める
ことができる。また、エアクリーナ12及びフレーム7
に対する吸入ダクト30の接続、配管は、いずれもユニ
ットスイングエンジン20の近傍で行われるため、従来
のように複雑な配管によって外観が低下することもな
く、すっきりとした良好な外観を得ることができる。
32は、係合突起31dと係合凹部32dとを係合させ
つつシリンダカウルに形成された嵌合溝31に嵌合させ
ることで、容易に位置決めができ、その後ねじ33で固
定すれば確実に固定することができ、装着作業は何人も
迅速かつ容易に行うことができる。しかも、カバー体3
2は、ユニットスイングエンジン20のシリンダカウル
23に一体的に嵌合するものであるため、ユニットスイ
ングエンジン20と別体のゴムダクト、樹脂ダクト等を
接続する従来に比べて、取り付けに要するスペースは極
めて僅かなもので済み、車体設計などの自由度を高める
ことができる。また、エアクリーナ12及びフレーム7
に対する吸入ダクト30の接続、配管は、いずれもユニ
ットスイングエンジン20の近傍で行われるため、従来
のように複雑な配管によって外観が低下することもな
く、すっきりとした良好な外観を得ることができる。
【0020】なお、上記実施の形態においては、シリン
ダカウル23に形成した嵌合溝31とこれに嵌合する断
面コ字状のカバー体32とによって吸入ダクト30を形
成した場合を例にとり説明したが、矩形などの横断面形
状をなす管体をシリンダカウルの外面に沿って固定する
ことにより、シリンダカウルと一体的な吸入ダクトを形
成しても良く、本発明は特に上記実施の形態に限定され
るものではない。
ダカウル23に形成した嵌合溝31とこれに嵌合する断
面コ字状のカバー体32とによって吸入ダクト30を形
成した場合を例にとり説明したが、矩形などの横断面形
状をなす管体をシリンダカウルの外面に沿って固定する
ことにより、シリンダカウルと一体的な吸入ダクトを形
成しても良く、本発明は特に上記実施の形態に限定され
るものではない。
【0021】
【発明の効果】以上説明した通り本発明に係るスクータ
型車両の吸入装置によれば、吸入ダクトをユニットスイ
ングエンジンのシリンダカウルに一体的に形成するもの
となっているため、僅かな取り付けスペースで済み、し
かも吸入ダクトの取付作業は、ユニットスイングエンジ
ン以外との位置関係を勘案することなく行うことができ
るため、位置設定などに多くの労力及び時間を要せず、
生産性は格段に向上する。
型車両の吸入装置によれば、吸入ダクトをユニットスイ
ングエンジンのシリンダカウルに一体的に形成するもの
となっているため、僅かな取り付けスペースで済み、し
かも吸入ダクトの取付作業は、ユニットスイングエンジ
ン以外との位置関係を勘案することなく行うことができ
るため、位置設定などに多くの労力及び時間を要せず、
生産性は格段に向上する。
【0022】また、エアクリーナ及び車体フレーム7に
対する吸入ダクトの接続は、いずれもユニットスイング
エンジンの近傍で行われるため、従来のように複雑な配
管によって外観が低下することはなく、優れた外観を得
ることができる。さらに、吸入ダクトとエアクリーナと
がユニットスイングエンジンと一体に揺動するため、両
者の連結部分に無理な力が加わることはなく、また、吸
入ダクトとフレームとの連結箇所がユニットスイングエ
ンジンの近傍であるため、その連結部分に大きな力が加
わることもなく、優れた耐久性及び寿命を得ることがで
きる。
対する吸入ダクトの接続は、いずれもユニットスイング
エンジンの近傍で行われるため、従来のように複雑な配
管によって外観が低下することはなく、優れた外観を得
ることができる。さらに、吸入ダクトとエアクリーナと
がユニットスイングエンジンと一体に揺動するため、両
者の連結部分に無理な力が加わることはなく、また、吸
入ダクトとフレームとの連結箇所がユニットスイングエ
ンジンの近傍であるため、その連結部分に大きな力が加
わることもなく、優れた耐久性及び寿命を得ることがで
きる。
【図1】本発明の実施形態に係るスクータ型車両の全体
構成を示す側面図である。
構成を示す側面図である。
【図2】図1に示したユニットスイングエンジン等の側
面図である。
面図である。
【図3】図2に示したユニットスイングエンジンの正面
図である。
図である。
【図4】図2に示した吸入ダクトの側面図である。
【図5】図2に示したものの平面図である。
【図6】図2に示したものの正面図である。
【図7】図4に示したエアークリーナーの側面図であ
る。
る。
【図8】図4に示したエアークリーナーの平面図であ
る。
る。
【図9】図1に示した連結パイプを示す側面図である。
1 スクータ型車両 2 フロントレッグシールド 2a 吸気口 3 ステップフロア 5 シート 7 車体フレーム 11 気化器 12 エアークリーナー 12c1 吸気口 13 連結パイプ 13a 排気口 20 ユニットスイングエンジン 23 シリンダカウル 30 吸入ダクト 31 嵌合溝 32 カバー体 32a インレットチューブ 32a1 吸気口 32b アウトレットチューブ 32b1 排気口 34 ジョイント
Claims (1)
- 【請求項1】 車体前方に設けられたフロントレッグシ
ールドとシートとの間に形成される空間下方部にステッ
プフロアを備えると共に、エンジンとエンジンの駆動力
を後輪に伝達する動力伝達装置とを収納したユニットス
イングエンジンを、フロントレッグシールド内からステ
ップフロア下方を経て車体後方へと延出する車体フレー
ムに対して揺動可能に取り付けてなるスクータ型車両に
おいて、 前記ユニットスイングエンジンに気化器を介して連結さ
れるエアークリーナを前記ユニットスイングエンジンに
固定すると共に、 前記ユニットスイングエンジンのシリンダを覆うシリン
ダカウルの一面に沿って吸入ダクトを一体的に形成する
一方、 前記車体フレームをパイプ材によって構成し、その車体
フレームにフロントレッグシールド内において吸気口を
ステップフロア下方において排気口をそれぞれ形成する
ことにより吸気口から排気口に至る空気導入路を形成
し、 前記吸入ダクトの吸気口には空気導入路の排気口を連結
し、前記吸入ダクトの排気口にはエアークリーナーの吸
気口を連結したことを特徴とするスクータ型車両の吸気
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9212802A JPH1149066A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | スクータ型車両の吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9212802A JPH1149066A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | スクータ型車両の吸気装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1149066A true JPH1149066A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16628626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9212802A Pending JPH1149066A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | スクータ型車両の吸気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1149066A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008007108A (ja) * | 2007-07-30 | 2008-01-17 | Suzuki Motor Corp | スクータ型車両 |
-
1997
- 1997-08-07 JP JP9212802A patent/JPH1149066A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008007108A (ja) * | 2007-07-30 | 2008-01-17 | Suzuki Motor Corp | スクータ型車両 |
JP4655075B2 (ja) * | 2007-07-30 | 2011-03-23 | スズキ株式会社 | スクータ型車両 |
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