JP2004217156A - 自動2輪車の吸気構造 - Google Patents

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Abstract

【目的】メインフレーム及びエンジンハンガを利用しつつも吸気特性良好となるようにエアクリーナを配置し、かつ水や埃等の異物の混入を防止する。
【構成】メインフレーム5の下部前方かつエンジンのミッションケース上方へ左右一対のエンジンハンガ7を突出させ、このエンジンハンガ7における左右一対の側壁部22間にエアクリーナ16の遮蔽壁20を支持する。エアクリーナ16は気化器を介してエンジンの前傾シリンダへ給気する。遮蔽壁20は左右一対の側部遮蔽壁52とその前側を覆う前部遮蔽壁54とからなり、これらで囲まれたダクト配設空間60内へ吸気ダクト53を配置する。吸気ダクト53はエアクリーナ16のエアクリーナケースから側部遮蔽壁52の内側を後方かつメインフレーム5に沿って斜め下がりに延び、下向きに開口する。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は自動2輪車の吸気構造、特にエアクリーナの有利な構造に関する。なお、本願において、前後・左右。上下とは、直進時における車体を基準とし、その進行方向を前方とする。
【0002】
【従来の技術】
自動2輪車のエアクリーナをエンジン上方かつメインフレームの下部前方に配置し、エレメントをメインフレームと一体のエンジンハンガへ直付けして、メインフレーム内側の空間から吸気するようにしたものが公知である(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特公昭60−21087号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公知例の場合、吸気ダクトを省略できる利点がある反面、メインフレーム内側の空間から直接吸気するため、吸気特性がメインフレームによって限定されてしまう。そこで、エンジンハンガ等のメインフレームを利用しつつ、メインフレームに限定されず自由度の高い吸気特性の実現を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願発明の自動2輪車の吸気構造に係る請求項1は、ヘッドパイプから斜め下がりに延出するメインフレームの下方にエンジンを支持し、このエンジンの上方かつ前記メインフレームの下部前方にエアクリーナを配置した自動2輪車の吸気構造において、
前記エアクリーナの後部に吸気ダクトをメインフレームに沿って下方へ延ばし、この吸気ダクトの吸気口を前方及び左右両側から覆う遮蔽壁を設けたことを特徴とする。
【0006】
請求項2は上記請求項1において、前記遮蔽壁のうち、前記吸気口を側部から覆う側部遮蔽壁は、側面視で前記メインフレームの一部と重なることを特徴とする。
【0007】
請求項3は上記請求項1において、前記遮蔽壁のうち、前記吸気口を側部から覆う側部遮蔽壁が前記メインフレームから左右に対をなして延出するエンジンハンガの内側へ入っていることを特徴とする。
【0008】
請求項4は上記請求項1において、前記遮蔽壁のうち、前記吸気口を前方から覆う前部遮蔽壁は、弾性部材よりなり、その下部は前記エンジンの上面へ密に当接していることを特徴とする。
【0009】
請求項5は上記請求項1において、前記吸気ダクトの吸気口内側に防水リブを設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
請求項1によれば、エアクリーナをエンジン上方かつメインフレームの下部前方へ配置するとともに、その吸気ダクトをエアクリーナの後方からメインフレームに沿って下方へ延ばし、かつその吸気口を前方及び左右両側から遮蔽壁で覆ったので、吸気特性を所定に維持させることができるとともに、吸気口から、水や埃等の異物が混入することを防止できる。
【0011】
請求項2によれば、遮蔽壁のうち側部遮蔽壁を側面視でメインフレームの一部と重ねたため、メインフレームと側部遮蔽壁の間にラビリンス構造の吸気通路を形成することができ、気液分離を促進でき、異物の混入をより確実に阻止できる。
【0012】
請求項3によれば、側部遮蔽壁をメインフレームから左右一対で延出するエンジンハンガの内側へ入れることにより、エンジンハンガをガード部材として有効利用を図ることができる。しかも、側部遮蔽壁間の間隙を狭くできる。
【0013】
請求項4によれば、前部遮蔽壁を弾性部材としたので、側部遮蔽壁側へ容易に取付けることができるとともに、その下部をエンジン上部へ密着させることができる。したがって、吸気口に対する車体前方から飛来する水や埃等の異物をさらにより確実に阻止できる。
【0014】
請求項5によれば、吸気口の内側に防水リブを設けたので、吸気口内側にラビリンス構造部を形成し、これにより気液分離を促進させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて一実施形態を説明する。図1〜図12は本実施形態に係り、図1は自動2輪車の側面図、図2はエンジン搭載状態の車体フレーム側面図、図3はこの車体フレームの斜視図、図4は車体フレームの平面図、図5はエアクリーナ部分を中心に車体右側から示す図、図6はエアクリーナ部分の車体搭載状態を示す斜視図、図7はエアクリーナの車体フレーム支持状態を示す側面図、図8は図7の8−8線断面図、図9は前部遮蔽壁を展開状態で示す示す図、図10は図7の10矢示方向からエアクリーナを示す図、図11はエアクリーナの一部切り欠き側面図、図12はダクトを示し、Aとしてその長さ方向断面図、Bとして吸気口の端面形状を示す図である。
【0016】
まず、図1〜図5において、自動2輪車及び車体フレームの概要を説明する。
図1に示すように、この車体フレーム1は、前輪2を支持するフロントフォーク3を操向自在に連結するヘッドパイプ4と、これから後方へ斜め下がりに湾曲して延びる1本のメインフレーム5と、メインフレーム5の中間部に設けられたシートレール6と、メインフレーム5の下部に前方へ突出して設けられたエンジンハンガ7と、メインフレーム5の下端部へ取付けられたピボットプレート8を備える。
【0017】
図2に示すように、エンジンハンガ7にはエンジン10を構成するミッションケース11の上部がマウント12を介して支持される。また、ミッションケース11の後端部もピボットプレート8へ別のマウント12を介して支持される。エンジン10はほぼ前方へ寝た前傾シリンダ13を有しその吸気ポートへ上方から下がってくる吸気管14を介して気化器15が接続される。
【0018】
気化器15はその後方のエアクリーナ16から吸気し、エアクリーナ16はステー17でメインフレーム5のステー18と連結され、メインフレーム5に支持される。エアクリーナ16は、ミッションケース11の上方かつメインフレーム5の下部前方に位置し、エアクリーナ16とメインフレーム5及びミッションケース11の間に形成される空間に配置された遮蔽壁20を備える。
【0019】
図3に明らかなように、エンジンハンガ7は前方へ開放された略コ字状をなす鉄等の適宜金属製プレートからなり、中間部21はメインフレーム5の下部前面へ当接され、溶接等により取付けられ一体化されている。
【0020】
左右の側壁部22は側面視略3角形状をなし、斜め下がりに前方へ平行に延出し、その先端部23にマウント12が支持される。また、先端部23の近傍は上方へ凹んだ逃げ凹部24が形成され、ミッションケース11の上部に形成される凸部25(図5)を逃げている。
【0021】
また、中間部21の車幅方向片側(図では車体左側)へ偏った位置にステー26が溶接等で一体化され、このステー26をボルト26a及びナット26b(図8)で遮蔽壁20の車体左側へ連結することにより、ステー26による1ケ所だけで遮蔽壁20が支持されている。
【0022】
図4に明らかなように、メインフレーム5は車体中心に沿って前後方向へ配設される一本のパイプ部材であり、シートレール6は前部と後部で平面視ループ状をなし、さらにシートレール6の後部とバックステー42によっても平面視でさらに大きなループ状をなす。エンジンハンガ7の左右両側壁部22はそれぞれメインフレーム5の左右へ張り出している。
【0023】
図5に示すように、符号27はメインワイヤーハーネスであり、ヘッドパイプ4側よりメインフレーム5の下面に沿ってクリップ28で固定されながら下方へ配線され、後述するように遮蔽壁20の内側を通って車体後部へ延出している。
【0024】
図中の符号29はレギュレータ、30はサーモスイッチ、31はCDIユニットであり、これらのコードもメインワイヤーハーネス27へ集合されている。また、スロットルワイヤ32も同様である。33は点火コイルであり、そのハイテンションコード34はメインワイヤーハーネス27と集合せず、別に遮蔽壁20の外側を通ってクリップ35a,35bで固定されながらシリンダ13側へ配線されている。
【0025】
さらに、図5中の符号36はブローバイチューブであり、ジョイントパイプ37とキャッチタンク38をつなぎ、キャッチタンク38はミッションケース11の上部から突出するジョイントパイプ39へ接続している。これらによりエンジンからのブローバイガスはキャッチタンク38及びブローバイチューブ36を介してエアクリーナ16へ導かれるようになっている。
【0026】
再び図1において、符号40はシートであり、シートレール6上へ支持されている。シートレール6は前側が低く、後ろ側が高い前後2段をなし、前側はメインフレーム5の中間部である湾曲部上に設けられた略コ字状断面のブラケット41へ連結されている。符号42はバックステーである。
【0027】
ブラケット41には、リヤサスペンションを構成するリヤクッション43の上端部も支持されている。リヤクッション43の下端部は、リヤスイングアーム44の中間部へ連結される。このリヤスイングアーム44の前端部はピボットプレート8の略中央部に設けられたピボット軸45により上下方向へ揺動自在に支持され、後端部に後輪46が支持されている。符号47はハンドル、48はヘッドライトである。
【0028】
次に、エアクリーナ16について説明する。図6〜図8に示すように、エアクリーナ16は金属製の筒形をなすエアクリーナケース50の前面にコネクティングチューブ51を接続してあり、後面の左右に平行する金属製の側部遮蔽壁52が一対で設けられる。なお、エアクリーナケース50と側部遮蔽壁52は金属製に限らず樹脂でも良いが、それぞれ同系材料で形成することが好ましい。
【0029】
左右の側部遮蔽壁52の間には吸気ダクト53が設けられる。これらの側部遮蔽壁52はエンジンハンガ7における左右の側壁部22間へ入れられ、その後端縁はメインフレーム5に沿って湾曲しながら下方へ延び、側面視でメインフレーム5の前側部分と重なるとともに、下端部は側壁部22の内側へ間隔をもって重なっている。
【0030】
エアクリーナケース50とミッションケース11との間における左右の側部遮蔽壁52の各前縁間は前部遮蔽壁54で覆われる。前部遮蔽壁54は左右両側を側部遮蔽壁52の前部上へ重ねて、爪55により係止される。これら側部遮蔽壁52及び前部遮蔽壁54により遮蔽壁20を構成している。
【0031】
図6に明らかなように、前部遮蔽壁54は右の側部遮蔽壁52の各前面間をエアクリーナケース50からマウント12の間で覆っており、図7に示すように、その上端はエアクリーナケース50の下面へ密着し、下端はミッションケース11の上面へ密着している。図中の符号19aはボルトであり、図5に示すナット19bとともに、先端部23とミッションケース11の上部とをマウント12を介して連結する。
【0032】
図7に示すように、ステー26の上部は側壁部22よりも上方へ突出し、後述するように車体側方からボルト26aによる締結を可能にしている。図中の符号56はエアクリーナドレンチューブ、57はブローバイチューブ36をエアクリーナケース50上へ固定するためのクランプ、58はフタ、59はボルトである。
【0033】
図8に示すように、左右の側部遮蔽壁52は平行であり、それぞれの前端縁間に掛け渡される前部遮蔽壁54とメインフレーム5に囲まれた空間が吸気ダクト配設空間60をなす。この吸気ダクト配設空間60内に吸気ダクト53が収容されている。吸気ダクト53は吸気ダクト配設空間60内をメインフレーム5に沿って下方へ延出している。
【0034】
側部遮蔽壁52の各後端52aはエンジンハンガ7と当接せず、若干の間隙Sを形成している。このため、側部遮蔽壁52とエンジンハンガ7が金属同士で接触して異音を発生しないように配慮するとともに、後端52aを含む側部遮蔽壁52の後部は、側壁部22の内側に間隔をもって位置し、側面視でメインフレーム5とD1なる重なりをなしている。なお符号26aはボルト、26bはナットであり、ステー26を遮蔽壁20のうち車体左側の側部遮蔽壁52へ結合している。
【0035】
また、側部遮蔽壁52は外側に間隔をもって位置する側壁部22とも、側面視でやはりD2なる重なりをなす。したがって、外部から吸入される空気は、側壁部22と側部遮蔽壁52の間の空間からなる外側通路P1を通り、さらに間隙Sにて反転して側部遮蔽壁52とメインフレーム5の間の空間からなる内側通路P2を経て吸気ダクト配設空間60内の吸気ダクト53へ至るラビリンス構造の通路を形成する。
【0036】
図9に示すように、前部遮蔽壁54はゴム等の弾性体からなる板状の部材であり、中央部61は左右の側部遮蔽壁52の間隔と同等の幅をなす。なお、前部遮蔽壁54は必ずしもゴムである必要はなく、弾性変形容易な材料であればポリウレタンなどのエラストマーや適宜樹脂材料を使用できる。
【0037】
仮想線で示す折れ線62より左右外側に側部遮蔽壁52へ重なる側部63が形成され、ここに爪55が係合する穴64が設けられる。中央部61の上端部65は側部63よりも上方へ突出し、エアクリーナケース50の底部へ沿って密接しながら曲がる部分である。下端部66も側部63より下方へ突出し、その下端はミッションケース11の上面へ当接する。下端部66には逃げ凹部67が形成され、ミッションケース11上面の凸部を密に嵌合するようになっている。
【0038】
この前部遮蔽壁54を取付けるには、いずれか一方の側部63を対応する側の側部遮蔽壁52に重ねて、爪55を穴64へ入れて係合し、他方の側部63を強く後方へ引っ張りながら対応する側部遮蔽壁52に重ねて側部63の穴64へ爪55を係合させる。その後、引っ張っていた側部63を自由にすると、前部遮蔽壁54は自己の弾力で復元しようとするが、左右の側部遮蔽壁52における爪55により、ある程度引っ張られた状態で係止されるため、側部遮蔽壁52間へ緊密に取付けられる。
【0039】
次にエアクリーナをさらに詳細に説明する。図10〜12に示すように、エアクリーナケース50は金属製の円筒形をなし、その内部はエレメント70によってダーティサイド71とクリーンサイド72に仕切られる。図10に示すように、エアクリーナケース50の左右は一対のフタ58が被せられ、エレメント70を貫通するボルト59とナット59aの締結により組立てられているから、エレメント70は、ボルト59とナット59aの締結を解き、フタ58を開けば容易に交換できる。図中の符号17aはボルト、17bはナットであり、これらによってエアクリーナケース50側のステー17をメインフレーム5側のステー18へ締結するようになっている。
【0040】
ダーティサイド71には開口73に吸気ダクト53の一端が接続し、その近傍のエアクリーナケース50の底部に形成されたさらに小さな開口74にエアクリーナドレンチューブ56が接続する。クリーンサイド72には開口75にコネクティングチューブ51の一端が接続する。また、ジョイントパイプ37の一端がクリーンサイド72内へ臨んでいる。
【0041】
吸気ダクト53の吸気口80から入った外気はダーティサイド71へ入り、エレメント70により浄化されてクリーンサイド72からコネクティングチューブ51へ流出する。このとき、ダーティサイド71の底部へ溜まった水はエアクリーナド−レンチューブ56から排出される。また、ミッションケース11から来るブローバイガスは、ジョイントパイプ39、キャッチタンク38、ブローバイチューブ36及びジョイントパイプ37を通ってクリーンサイド72内へ入り、コネクティングチューブ51から吸気される。
【0042】
吸気ダクト53は、樹脂やゴム等の適宜材料からなり、その吸気口80は下端にて下向きに開放されている。図12のAに示すように、吸気口80部分は、大径部81とその内側へ一体に形成された小径部82の内外2重構造をなし、小径部82の内側は吸気ダクト53の通路83になっている。
【0043】
小径部82の開口端85は大径部81の開口端84よりもd1だけ低くなって内側へ後退している。吸気口80の端面形状を示すBに明らかなように、大径部81と小径部82の間は約120°間隔で放射状に形成された防水リブ86により連結されている。防水リブ86の先端は開口端85よりもd2だけさらに低くなっている。
【0044】
大径部81及び小径部82の間に形成される空間は防水リブ86によってさらに区画され、図の例では3分割された行き止まり凹部87をなす。このため、吸気口80から吸入される外気の一部は、矢示するように、行き止まり凹部87へ入り、ここで反転して再び開口端85から通路83へ入る。したがって、この間にラビリンス構造が形成され、気液分離が行われる。吸気ダクト53の他端は接続端88をなし、ここに嵌合溝89が形成され、エアクリーナケース50における開口73の開口縁へ嵌合する。
【0045】
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、エアクリーナ16をエンジン10のミッションケース11上方かつメインフレーム5の下部前方へ配置するとともに、その吸気ダクト53をエアクリーナケース50の後方からメインフレーム5に沿って下方へ延ばし、かつその吸気口80を前方及び左右両側から遮蔽壁20で覆ったので、エンジン10やメインフレーム5を利用してこれらにガードされた空間に吸気ダクト53を配設でき、かつ遮蔽壁20で覆うことにより、吸気口80から水や埃等の異物が混入することを効率よく防止できる。
そのうえ、メインフレーム5の内側空間から吸気する場合と異なり、吸気通路の構造を正確に設定できるから、吸気特性を所定に維持させることができる。
【0046】
また、遮蔽壁20のうち左右一対の側部遮蔽壁52を側面視でメインフレーム5の一部と重ねたため、メインフレーム5と側部遮蔽壁52の後端部52a間に、P1及びP2をなす屈曲したラビリンス構造の吸気通路を形成することができので、メインフレーム5を利用して気液分離を促進でき、異物の混入をより確実に阻止できる。
【0047】
さらに、側部遮蔽壁52をメインフレーム5から左右一対で延出するエンジンハンガ7の側壁部22の各内側へ入れることにより、エンジンハンガ7をガード部材として有効利用を図ることができる。しかも、側部遮蔽壁52間の間隙を狭くできる。そのうえ、ステー26により遮蔽壁20を一ヶ所だけで支持できる。
【0048】
また、前部遮蔽壁54を弾性部材としたので、側部遮蔽壁52側へ容易に取付けることができるとともに、その下端部66をミッションケース11の上面へ密着させることができる。したがって、吸気口80に対する車体前方から飛来する水や埃等の異物をさらにより確実に阻止できる。そのうえ、飛石等の衝突機会が比較的多い前面側を弾性部材とすることにより、飛石等を緩衝して受け止め、かつ表面に傷が付きにくいか、目立たないようにできるので外観を長期に渡って良好に維持できる。
【0049】
また、吸気口80を大径部81と小径部82の内外2重構造とし、これらのの大径部81と小径部82間に防水リブ86を設けたので、吸気口80の内側にもラビリンス構造部を形成でき、これにより気液分離を促進させることができる。
【0050】
そのうえ、側部遮蔽壁52の内側へメインフレーム5に沿ってメインワイヤーハーネス21を通すことにより、これを目隠しでき、外観性が向上する。しかも、金属製のエアクリーナケース50に対して、側部遮蔽壁52も金属製とすることにより、前部遮蔽壁54を除いたような主要外観部全体が金属製となるから、例えば、樹脂と金属の組合せと比べた場合、エアクリーナ16全体としてより一体感を出すことができ、外観性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態(図1〜図12)に係る自動2輪車の側面図
【図2】エンジン搭載状態の車体フレーム側面図
【図3】車体フレームの斜視図
【図4】車体フレームの平面図
【図5】エアクリーナ部分を中心に車体右側から示す図
【図6】エアクリーナ部分の車体搭載状態を示す斜視図
【図7】エアクリーナの車体フレーム支持状態を示す側面図
【図8】図7の8−8線断面図
【図9】前部遮蔽壁を展開状態で示す図
【図10】図7の10矢示方向からエアクリーナを示す図
【図11】エアクリーナの一部切り欠き側面図
【図12】吸気ダクトの長さ方向断面と吸気口の端面形状を併せて示す図
【符号の説明】4:ヘッドパイプ、5:メインフレーム、7:エンジンハンガ、10:エンジン、11:ミッションケース、15:気化器、16:エアクリーナ、20:遮蔽壁、50:エアクリーナケース、52:側部遮蔽壁、53:吸気ダクト、54:前部遮蔽壁、60:ダクト配設空間、80:吸気口、86:防水リブ

Claims (5)

  1. ヘッドパイプから斜め下がりに延出するメインフレームの下方にエンジンを支持し、このエンジンの上方かつ前記メインフレームの下部前方にエアクリーナを配置した自動2輪車の吸気構造において、
    前記エアクリーナの後部に吸気ダクトをメインフレームに沿って下方へ延ばし、この吸気ダクトの吸気口を前方及び左右両側から覆う遮蔽壁を設けたことを特徴とする自動2輪車の吸気構造。
  2. 前記遮蔽壁のうち、前記吸気口を側部から覆う側部遮蔽壁は、側面視で前記メインフレームの一部と重なることを特徴とする請求項1記載の自動2輪車の吸気構造。
  3. 前記遮蔽壁のうち、前記吸気口を側部から覆う側部遮蔽壁が前記メインフレームから左右に対をなして延出するエンジンハンガの内側へ入っていることを特徴とする請求項1記載の自動2輪車の吸気構造。
  4. 前記遮蔽壁のうち、前記吸気口を前方から覆う前部遮蔽壁は、弾性部材よりなり、その下部は前記エンジンの上面へ密に当接していることを特徴とする請求項1記載の自動2輪車の吸気構造。
  5. 前記吸気ダクトの吸気口内側に防水リブを設けたことを特徴とする請求項1記載の自動2輪車の吸気構造。
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