JPH1148987A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置

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JPH1148987A
JPH1148987A JP21075897A JP21075897A JPH1148987A JP H1148987 A JPH1148987 A JP H1148987A JP 21075897 A JP21075897 A JP 21075897A JP 21075897 A JP21075897 A JP 21075897A JP H1148987 A JPH1148987 A JP H1148987A
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JP
Japan
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nut
screw shaft
resin
screw
metal
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JP21075897A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Adachi
祥広 足立
Koichi Ikeda
幸一 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1148987A publication Critical patent/JPH1148987A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/181Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable with power actuated adjustment, e.g. with position memory

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】駆動源の駆動に基づくスクリュウシャフトの回
転運動をナット部材にて往復運動に変換して、ステアリ
ングコラムをチルト作動させるステアリング装置におい
て、その駆動源の小型化を図るとともに、ナット部材と
スクリュウシャフトとの連結を確実にする。 【解決手段】ステアリング装置は、ステアリングコラム
12に取着された電動モータ16の駆動に基づくスクリ
ュウシャフト17の回転運動を、固定ブラケット11に
取着されたナット部材1にて往復運動に変換し、ブラケ
ット11に対してコラム12をチルト作動させる。この
ような動作をさせるナット部材1は、樹脂よりなる第1
及び第2ナット部2,3と、該ナット部2,3と比較し
てその螺合部分のクリアランスが大きくなるように形成
された金属よりなる第3ナット部4とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステアリング装置に
係り、詳しくは、ステアリングホイールを駆動源の駆動
に基づいて傾動(チルト)させることができるステアリ
ング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のチルト機構を備えたステ
アリング装置を示す。車体10の一部に固定された固定
ブラケット11には、ステアリングコラム12が回動軸
13にて回動(傾動)可能に支持されている。固定ブラ
ケット11及びステアリングコラム12は略円筒形であ
って、内部にはステアリングギヤボックス(図示しな
い)に連結され、かつ該コラム12の傾動とともに屈曲
可能なステアリングシャフト14が挿通され回転可能に
支持されている。ステアリングコラム12の上端から突
出するステアリングシャフト14には、ステアリングホ
イール15が固定されている。ステアリングホイール1
5は、固定ブラケット11に対してステアリングコラム
12とともに傾動する。
【0003】ステアリングコラム12の下面側には一対
の取付片12aを備え、取付片12aにはチルト駆動用
の駆動源としての電動モータ16が回動可能に支持され
ている。電動モータ16には、その外周面にねじが形成
されたスクリュウシャフト17を出力軸として備えてい
る。
【0004】一方、固定ブラケット11の下面側には一
対の取付片11aを備え、取付片11aにはナット部材
18が傾動可能に支持されている。ナット部材18は、
電動モータ16よりのびるスクリュウシャフト17が螺
合している。従って、電動モータ16の正逆回転に基づ
くスクリュウシャフト17の正逆回転運動により、ナッ
ト部材18は往復運動に変換する。この往復運動にてス
テアリングコラム12は上下方向に傾動するようになっ
ている。
【0005】ところで、ステアリングホイール15に対
して大きな負荷が加わると、該ホイール15には上方向
に傾動させるような荷重F0 (例えば、10kN程度)
が加わる。この荷重F0 によって、スクリュウシャフト
17には、ナット部材18に対して過大な引っ張り力F
1 が働き、その螺合部分には負荷が加わることになる。
そこで、過大な引っ張り力F1 に耐えられるように、ス
クリュウシャフト17及びナット部材18はともに金属
にて形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、スクリュウ
シャフト17及びナット部材18をともに金属にて形成
すると、ナット部材18に対するスクリュウシャフト1
7の摺動抵抗が大きいため、該シャフト17を回転させ
る電動モータ16の駆動力の損失が大きかった。その結
果、該モータ16は大型にしなければならなかった。
【0007】そこで、単に摺動抵抗の低減のために、金
属材と比較してその表面の摩擦係数が低い樹脂材を用い
てナット部材18を形成することが考えられるが、樹脂
材は金属材と比較して強度が低い。従って、上記したよ
うに、スクリュウシャフト17に過大な引っ張り力F1
が働いたとき、場合によっては、樹脂にて形成したナッ
ト部材18のねじ山が破損して、スクリュウシャフト1
7とナット部材18との螺合が解かれるといった問題が
あった。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、駆動源の駆動に基づ
くスクリュウシャフトの回転運動をナット部材にて往復
運動に変換して、ステアリングコラムをチルト作動させ
るステアリング装置において、その駆動源の小型化を図
るとともに、ナット部材とスクリュウシャフトとの連結
を確実にすることができるステアリング装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車体に固定された固定ブラケットと、前記固定ブラ
ケットに対して回動可能に支持されたステアリングコラ
ムと、前記ステアリングコラムにて回転可能に支持され
たステアリングシャフトに対して固定されたステアリン
グホイールと、前記固定ブラケット及び前記ステアリン
グコラムのいずれか一方に取着され、外周面にねじが形
成されたスクリュウシャフトを回転させる駆動源と、前
記駆動源が取着された一方に対して他方に取着されると
ともに、前記スクリュウシャフトと螺合し前記駆動源の
駆動に基づく該シャフトの回転運動を往復運動に変換し
て、前記ステアリングコラムを前記固定ブラケットに対
して傾動させるナット部材とを備えたステアリング装置
であって、前記ナット部材は、樹脂にて形成され、かつ
前記駆動源が取着された一方に対して他方に取着される
とともに、前記スクリュウシャフトと螺合する樹脂ナッ
ト部と、金属にて形成され、かつ前記樹脂ナット部に連
結されるとともに、前記スクリュウシャフトと螺合し、
更に前記樹脂ナット部と比較してその螺合部分のクリア
ランスが大きくなるように形成された金属ナット部とか
らなることを要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記樹脂ナット
部は第1ナット部と第2ナット部とからなり、第1ナッ
ト部では前記スクリュウシャフトのねじ山の一方の斜面
に当接するように、かつ第2ナット部では該ねじ山の他
方の斜面に当接するように両ナット部を互いに連結した
ことを要旨とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記金属ナット
部を、前記樹脂ナット部に対して間隙を有した状態で弾
性部材を介して連結したことを要旨とする。請求項4に
記載の発明は、前記金属ナット部を、前記駆動源に対し
て前記樹脂ナット部よりも離間した位置に配置したこと
を要旨とする。
【0012】請求項1に記載の発明によれば、ナット部
材は、樹脂よりなる樹脂ナット部と、樹脂ナット部と比
較してその螺合部分のクリアランスが大きくなるように
形成された金属よりなる金属ナット部とから構成され
る。樹脂材は一般的に金属材と比較してその表面の摩擦
係数が小さいことから、スクリュウシャフトと樹脂ナッ
ト部との摩擦は小さく、該シャフトの樹脂ナット部に対
する摺動抵抗は小さくなる。又、金属ナット部において
も該シャフトとのクリアランスを大きくしたことから、
該シャフトと金属ナット部との接触部分が少なくなり、
その摺動抵抗は小さくなる。従って、ナット部材におけ
るスクリュウシャフトのナット部材に対する摺動抵抗を
小さくすることができるため、該シャフトを回転させる
駆動源の駆動力の損失を低減することができ、更には該
モータの小型化に貢献することができる。しかも、スク
リュウシャフトに過大な引っ張り力が生じて樹脂ナット
部が仮に破損しても金属ナット部は破損することはな
く、ナット部材とスクリュウシャフトとの連結を確実に
することができる。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、第1ナッ
ト部ではスクリュウシャフトのねじ山の一方の斜面に当
接するように、かつ第2ナット部では該ねじ山の他方の
斜面に当接するように両ナット部が互いに連結される。
従って、第1及び第2ナット部ではスクリュウシャフト
をがたつきなく支持できるため、ステアリング装置の剛
性感を向上することができる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、金属ナッ
ト部は、樹脂ナット部に対して間隙を有した状態で弾性
部材を介して連結される。従って、金属ナット部は弾性
部材の伸縮範囲で移動可能なため、ナット部材へのスク
リュウシャフトの螺入作業を容易とすることができる。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、金属ナッ
ト部は、駆動源に対して樹脂ナット部よりも離間した位
置に配置される。すると、駆動源側への過大な引っ張り
力によるナット部材からのスクリュウシャフトの抜け止
めは、金属ナット部が樹脂ナット部に当接することで行
われるため、前記弾性部材には負荷が加わることはな
い。従って、弾性部材の強度を低減しても該弾性部材の
破損を防止することができるため、弾性部材の材料選択
の自由度が広がるとともに、低コスト化に貢献できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
一形態を図1〜図6に従って説明する。尚、本実施の形
態では、前記した図7に示したステアリング装置のナッ
ト部材に特徴がある。従って、説明の便宜上、本実施の
形態では、同一部材には同一の符号を付して詳細な説明
を省略し、ナット部材を中心に説明する。
【0017】図1は、本実施形態のチルト機構を備えた
ステアリング装置を示す。ナット部材1は略円筒状であ
って、従来同様に、固定ブラケット11の下面側に傾動
可能に支持され、かつスクリュウシャフト17と螺合す
る。本実施形態のナット部材1は、図2及び図3に示す
ように、樹脂ナット部としての第1,第2ナット部2,
3及び金属ナット部としての第3ナット部4とから構成
されている。ナット部材1は、駆動源としての電動モー
タ16から近い位置から第1ナット部2、第2ナット部
3、第3ナット部4の順に配置されている。
【0018】第1及び第2ナット部2,3は、ともに、
円筒状に形成された金属よりなるケース2a,3aに、
樹脂よりなる樹脂部2b,3bが嵌挿されて固定されて
いる。尚、金属よりなるケース2a,3aは、例えば、
ステンレス、鉄、銅、アルミ等の単体、又はそれらを用
いた合金にて形成される。又、樹脂部2b,3bは、例
えば、ポリアセタール、ナイロン樹脂等にて形成され
る。これら樹脂部2b,3bの中心部には、それぞれス
クリュウシャフト17と螺合するねじ孔2c,3cがそ
の軸線方向に形成されている。
【0019】又、第1及び第2ナット部2,3は、その
ケース2a,3aに軸線方向に対して平行に3個のねじ
5が螺入されて一体的に固定されている。このとき、両
ナット部2,3の組み付けは、図4(a)に示すよう
に、第1ナット部2のねじ孔2cではスクリュウシャフ
ト17のねじ山の一方の斜面Xに当接するように、かつ
第2ナット部3のねじ孔3cでは該ねじ山の他方の斜面
Yに当接するように各ナット部2,3を互いに離間させ
ている。そのため、スクリュウシャフト17は、第1及
び第2ナット部2,3によってがたつきなく支持される
こととなる。
【0020】前記第2ナット部3のケース3aには、該
ナット部3が固定ブラケット11の取付片11aに回動
可能に支持されるための嵌合孔3dが形成されている。
又、該ケース3aの外周面には、等角度間隔に3個(図
2では、そのうちの2個が図示されている)の連結孔3
eが形成されている。
【0021】第3ナット部4は金属よりなり、円筒状に
形成されている。尚、金属よりなる第3ナット部4は前
記第1及び第2ナット部2,3のケース2a,3aと同
様に、例えば、ステンレス、鉄、銅、アルミ等の単体、
若しくはそれらを用いた合金にて形成される。第3ナッ
ト部4の中心部には、スクリュウシャフト17と螺合す
るねじ孔4aがその軸線方向に形成されている。この第
3ナット部4のねじ孔4aは、図4(b)に示すよう
に、スクリュウシャフト17との螺合状態におけるクリ
アランスが、第1及び第2ナット部2,3のねじ孔2
c,3cと比較して大きくなるように形成されている。
そのため、スクリュウシャフト17とねじ孔4aとの接
触部分が少なくなり、該シャフト17がねじ孔4aを摺
動する際に生じる摺動抵抗は小さい。
【0022】第3ナット部4の外周面には、前記第2ナ
ット部3のケース3aに形成された3個の連結孔3eに
対応して、同じく3個(図2では、そのうちの2個が図
示されている)の連結孔4bが形成されている。第3ナ
ット部4は、前記第2ナット部3に対して、両連結孔3
e,4bに固着された弾性を有する3個(図2では、そ
のうちの2個が図示されている)の弾性部材としての連
結ブッシュ6を介して連結されている。連結ブッシュ6
にて第2ナット部3に連結された第3ナット部4は、第
2ナット部3に対する回動が規制されるとともに、第2
ナット部3と間隙を有するように配置されている。尚、
この連結ブッシュ6は、例えば、ゴム、金属スプリン
グ、軟性金属、伸縮性樹脂等にて形成される。従って、
第3ナット部4が第2ナット部3に対して連結ブッシュ
6の伸縮範囲で移動可能なため、ナット部材1へのスク
リュウシャフト17の螺入作業が容易である。
【0023】このように構成された本実施形態のステア
リング装置は、ナット部材1が電動モータ16の正逆回
転によるスクリュウシャフト17の正逆回転運動を往復
運動に変換し、ステアリングコラム12は該シャフト1
7の往復運動にて上下方向に傾動(チルト)される。こ
のとき、スクリュウシャフト17がナット部材1の各ね
じ孔2c,3c,4aを摺動する際の摺動抵抗は、従来
の金属のみで形成されたナット部材18にて生じる摺動
抵抗と比較して小さい。
【0024】又、前記ステアリングホイール15に加わ
る荷重F0 によって過大な引っ張り力F1 が働いて、図
5及び図6(a)(b)に示すように、スクリュウシャ
フト17と螺合するねじ孔2c,3cが仮に破損して
も、金属よりなる第3ナット部4が該シャフト17と螺
合状態にあるため、第3ナット部4は第2ナット部3に
当接する。そのため、スクリュウシャフト17は、ねじ
孔2c,3cが破損するような荷重F0 がステアリング
ホイール15に加わっても、ナット部材1から抜けるこ
とはない。
【0025】上記したように、本実施の形態によれば、
以下に示す効果が得られる。 (1)第1及び第2ナット部2,3のねじ孔2c,3c
は樹脂部2b,3bに形成されるとともに、金属よりな
る第3ナット部4のねじ孔4aはスクリュウシャフト1
7との螺合状態におけるクリアランスが前記ねじ孔2
c,3cと比較して大きくなるように形成される。従っ
て、樹脂材は一般的に金属材と比較してその表面の摩擦
係数が小さいことから、スクリュウシャフト17と各ね
じ孔2c,3cとの摩擦は小さく、該シャフト17の各
ねじ孔2c,3cに対する摺動抵抗は小さい。又、ねじ
孔4aにおいても該シャフト17とのクリアランスを大
きくしたことから、該シャフト17とねじ孔4aとの接
触部分が少なくなり、該シャフト17のねじ孔4aに対
する摺動抵抗は小さい。その結果、各ナット部2〜4よ
りなる本実施形態のナット部材1は、金属にて形成され
た従来のナット部材18と比較して、スクリュウシャフ
ト17との摺動抵抗を小さくすることができるため、該
シャフト17を回転させる電動モータ16の駆動力の損
失を低減することができ、更には該モータ16の小型化
に貢献することができる。又、ナット部材1に対するス
クリュウシャフト17の摺動抵抗を小さくできること
は、摺動音の低減、摩耗の低減等に貢献できる。更に
又、金属材に換えて樹脂材を使用することは低コスト化
に貢献できるとともに、樹脂材にねじを形成すること
は、金属材にねじを形成した場合と比較してねじ形成に
かかる製作時間を短縮できるため、同様に低コスト化に
貢献できる。
【0026】(2)又、第3ナット部4は金属よりなる
ことから、過大な引っ張り力F1 が生じ、第1及び第2
ナット部2,3のねじ孔2c,3cが仮に破損しても、
金属よりなる第3ナット部4のねじ孔4aは破損するこ
とはなく、スクリュウシャフト17はナット部材1から
抜けることはない。
【0027】(3)しかも、第3ナット部4は、第2ナ
ット部3よりも電動モータ16から離間した位置に配置
され、弾性部材よりなる連結ブッシュ6を介して第2ナ
ット部3と間隙を有して連結されている。そのため、電
動モータ16側への過大な引っ張り力F1 によるナット
部材1からのスクリュウシャフト17の抜け止めは、第
3ナット部4が第2ナット部3に当接することで行われ
るため、連結ブッシュ6には負荷が加わることはない。
従って、連結ブッシュ6の強度を低減しても該連結ブッ
シュ6の破損を防止することができるため、連結ブッシ
ュ6の材料選択の自由度が広がるとともに、低コスト化
に貢献できる。又、第3ナット部4は第2ナット部3と
間隙を有して弾性部材よりなる連結ブッシュ6にて連結
されることから、第3ナット部4が連結ブッシュ6の伸
縮範囲で移動可能なため、ナット部材1へのスクリュウ
シャフト17の螺入作業を容易とすることができる。
【0028】(4)第1及び第2ナット部2,3は、第
1ナット部2のねじ孔2cではスクリュウシャフト17
のねじ山の一方の斜面Xに当接するように、かつ第2ナ
ット部3のねじ孔3cでは該ねじ山の他方の斜面Yに当
接するように各ナット部2,3を互いに離間させて互い
に固定される。従って、第1及び第2ナット部2,3で
はスクリュウシャフト17をがたつきなく支持できるた
め、ステアリング装置の剛性感を向上することができ
る。
【0029】尚、本発明は上記形態に限定されることは
なく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下のように
してもよい。 ○上記実施の形態では、電動モータ16をステアリング
コラム12に取着し、ナット部材1を固定ブラケット1
1に取着したが、電動モータ16を固定ブラケット11
に、ナット部材1をステアリングコラム12にそれぞれ
取着してもよい。
【0030】○上記実施の形態では、第1及び第2ナッ
ト部2,3として別体として形成したが、一体形成して
もよい。 ○上記実施の形態では、第3ナット部4を弾性を有する
連結ブッシュ6を介して第2ナット部3に連結したが、
弾性を有しない連結部材で連結してもよい。又、連結ブ
ッシュ6及び連結部材を使用せず、第3ナット部4を直
接第2ナット部3に連結してもよい。
【0031】○上記実施の形態では、第1及び第2ナッ
ト部2,3を樹脂部2b,3bと該樹脂部2b,3bを
収容する金属よりなるケース2a,3とによって構成し
たが、樹脂部2b,3bのみで構成してもよい。
【0032】○上記実施の形態では、ねじ5及び連結ブ
ッシュ6を3個使用したが、ねじ5及び連結ブッシュ6
の数はこれに限らない。 ○上記実施の形態では、ナット部材1を円筒状に形成し
たが、形状はこれに限定されるものではない。
【0033】○上記実施の形態では、チルト作動のみの
ステアリング装置に実施したが、チルト・テレスコピッ
ク作動の両方を備えたステアリング装置に実施してもよ
い。因みに、テレスコピック作動とは、固定ブラケット
に対してステアリングコラムをその軸線方向に往復動さ
せることをいう。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
駆動源の駆動に基づくスクリュウシャフトの回転運動を
ナット部材にて往復運動に変換して、ステアリングコラ
ムをチルト作動させるステアリング装置において、その
駆動源の小型化を図るとともに、ナット部材とスクリュ
ウシャフトとの連結を確実にすることができるステアリ
ング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のステアリング装置の概略構成
図。
【図2】 ナット部材を示す斜視図。
【図3】 ナット部材を示す断面図。
【図4】 (a)(b)は、図3におけるスクリュウシ
ャフトと各ナット部との螺合状態を示す説明図。
【図5】 負荷が加わったときのナット部材を示す断面
図。
【図6】 (a)(b)は、図5におけるスクリュウシ
ャフトと各ナット部との螺合状態を示す説明図。
【図7】 従来のステアリング装置の概略構成図。
【符号の説明】
1…ナット部材、2…樹脂ナット部としての第1ナット
部、3…樹脂ナット部としての第2ナット部、4…金属
ナット部としての第3ナット部、6…弾性部材としての
連結ブッシュ、10…車体、11…固定ブラケット、1
2…ステアリングコラム、14…ステアリングシャフ
ト、15…ステアリングホイール、16…駆動源として
の電動モータ、17…スクリュウシャフト、X,Y…斜
面。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(10)に固定された固定ブラケッ
    ト(11)と、 前記固定ブラケット(11)に対して回動可能に支持さ
    れたステアリングコラム(12)と、 前記ステアリングコラム(12)にて回転可能に支持さ
    れたステアリングシャフト(14)に対して固定された
    ステアリングホイール(15)と、 前記固定ブラケット(11)及び前記ステアリングコラ
    ム(12)のいずれか一方に取着され、外周面にねじが
    形成されたスクリュウシャフト(17)を回転させる駆
    動源(16)と、 前記駆動源(16)が取着された一方に対して他方に取
    着されるとともに、前記スクリュウシャフト(17)と
    螺合し前記駆動源(16)の駆動に基づく該シャフト
    (17)の回転運動を往復運動に変換して、前記ステア
    リングコラム(12)を前記固定ブラケット(11)に
    対して傾動させるナット部材(1)とを備えたステアリ
    ング装置であって、 前記ナット部材(1)は、 樹脂にて形成され、かつ前記駆動源(16)が取着され
    た一方に対して他方に取着されるとともに、前記スクリ
    ュウシャフト(17)と螺合する樹脂ナット部(2,
    3)と、 金属にて形成され、かつ前記樹脂ナット部(2,3)に
    連結されるとともに、前記スクリュウシャフト(17)
    と螺合し、更に前記樹脂ナット部(2,3)と比較して
    その螺合部分のクリアランスが大きくなるように形成さ
    れた金属ナット部(4)とからなることを特徴とするス
    テアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記樹脂ナット部(2,3)は第1ナッ
    ト部(2)と第2ナット部(3)とからなり、第1ナッ
    ト部(2)では前記スクリュウシャフト(17)のねじ
    山の一方の斜面(X)に当接するように、かつ第2ナッ
    ト部(3)では該ねじ山の他方の斜面(Y)に当接する
    ように両ナット部(2,3)を互いに連結したことを特
    徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記金属ナット部(4)を、前記樹脂ナ
    ット部(2,3)に対して間隙を有した状態で弾性部材
    (6)を介して連結したことを特徴とする請求項1又は
    2のいずれかに記載のステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記金属ナット部(4)を、前記駆動源
    (16)に対して前記樹脂ナット部(2,3)よりも離
    間した位置に配置したことを特徴とする請求項3に記載
    のステアリング装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007314118A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Nsk Ltd ステアリング装置
JP2008222034A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Imasen Electric Ind Co Ltd シートレール装置
JP2013091442A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Jtekt Corp 位置調整式ステアリング装置
JP2015205587A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 アイシン精機株式会社 車両用シートスライド装置

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