JPH1148525A - 発光装置 - Google Patents
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- JPH1148525A JPH1148525A JP20689497A JP20689497A JPH1148525A JP H1148525 A JPH1148525 A JP H1148525A JP 20689497 A JP20689497 A JP 20689497A JP 20689497 A JP20689497 A JP 20689497A JP H1148525 A JPH1148525 A JP H1148525A
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Abstract
録を行う場合に、発光素子アレイ同士を十分に近づけて
配置させることが難しく、発光装置の使用に伴って各発
光素子アレイ間に大きな位置ずれが生じたり、或いは、
発光装置の小型化が困難であったりしていた。 【解決手段】上面に帯状の多孔質シリコン層1b,1
g,1rが平行に3列形成されているシリコン基板1
と、該シリコン基板1の各多孔質シリコン層1b,1
g,1r上に形成されている複数個の透明電極4と、前
記シリコン基板1の下面で、かつ各多孔質シリコン層1
b,1g,1rの直下に形成されている3個の帯状共通
電極5b,5g,5rとから成り、各透明電極4と各共
通電極5b,5g,5rとの間に電力を印加し、両電極
間に位置する多孔質シリコン層1b,1g,1rより光
を発光させるようになした発光装置であって、前記n列
の多孔質シリコン層1b,1g,1rの各々の平均気孔
径が異なるように各多孔質シリコン層1b,1g,1r
を形成する。
Description
画像を記録するのに用いられる発光装置に関するもので
ある。
るための発光装置として、例えばLEDアレイを用いた
ものが知られている。
ド素子を直線状に配列させて成るもので、例えば、シリ
コン(Si)やガリウム砒素(GaAs)から成る半導
体基板の表面にn型半導体の単結晶とp型半導体の単結
晶とをpn接合させてガリウム−砒素−リン(GaAs
P)の化合物半導体層を形成することにより個々の発光
ダイオード素子を構成している。尚、前記化合物半導体
層は従来周知のMOCVD法やメサエッチング等によっ
て発光ダイオード素子毎に半導体基板の上面に島状に形
成される。
録に用いる場合、感光材の搬送路上に青色光、緑色光及
び赤色光を発光する3種類のLEDアレイを順番に配置
させて発光装置を構成し、各LEDアレイからの光を各
カラー画像信号に基づいて感光材に順次、照射させると
ともに、感光材の表面に3色の画像を形成することによ
ってカラー画像の記録を行うようにしている。尚、LE
Dアレイの発光波長は半導体基板等の材料によって決定
されることから、発光波長の異なる3種類のLEDアレ
イは別々の半導体基板上に形成されていた。
うな従来の発光装置は別々の半導体基板上に形成されて
いる3種類のLEDアレイを組み合わせることによって
構成されており、そのため、LEDアレイ同士を十分に
近づけて配置させることが難しく、発光装置の使用に伴
って各LEDアレイ間に大きな位置ずれが生じたり、或
いは、発光装置の小型化に適さないという欠点を有して
いる。
LEDアレイを構成するガリウム−砒素−リンの単結晶
が発光ダイオード素子毎に独立して形成されており、こ
れらを前述のMOCVD法等によって形成すると、その
内部に多数の格子欠陥がランダムに形成されたり、或い
は不純物が混入される等して各単結晶の特性が異なって
しまうことが多く、そのため、発光ダイオード素子間で
発光ばらつきが生じ易く、濃度むらの原因となってい
た。
LEDアレイを構成する半導体基板や化合物半導体層が
砒素を含んで構成されており、その製造時にアルシン
(AsH3 )等のガスが大量に使用されることから、有
害な砒素の分離,回収処理のために多額のコストと手間
が発生し、また有害ガスの使用は環境上、望ましくなか
った。
発光ダイオード素子は、その使用時等に熱や電界による
転位の影響を受けやすく、そのため、発光特性が比較的
短時間のうちに変化し、使用に供しなくなる欠点も有し
ていた。
案出されたもので、本発明の発光装置は、上面に帯状の
多孔質シリコン層が平行にn列(nは2以上の自然数)
形成されているシリコン基板と、該シリコン基板の各多
孔質シリコン層上に形成されている複数個の透明電極
と、前記シリコン基板の下面で、かつ各多孔質シリコン
層の直下に形成されているn個の帯状共通電極とから成
り、各透明電極と各共通電極との間に電力を印加し、両
電極間に位置する多孔質シリコン層より光を発光させる
ようになした発光装置であって、前記n列の多孔質シリ
コン層は、その各々の平均気孔径が異なることを特徴と
するものである。
多孔質シリコン層が直線状に配列されて成る多孔質シリ
コン層列を上面にn列(nは2以上の自然数)平行に配
置させて成るシリコン基板と、該シリコン基板の各多孔
質シリコン層上に形成されている透明電極と、前記シリ
コン基板の下面で、かつ前記各多孔質シリコン層列の直
下に形成されているn個の帯状共通電極とから成り、各
透明電極と各共通電極との間に電力を印加し、両電極間
に位置する多孔質シリコン層より光を発光させるように
なした発光装置であって、前記複数個の多孔質シリコン
層は、その平均気孔径が各多孔質シリコン層列毎に異な
ることを特徴とするものである。
コン層の各上面に断面V字型の溝部が形成されているこ
とを特徴とするものである。
て詳細に説明する。図1は本発明の発光装置の一形態を
示す平面図、図2は図1のX−X線断面図であり、1は
シリコン基板、1b,1g,1rは多孔質シリコン層、
4は透明電極、5b,5g,5rは共通電極である。
0)方位を配した単結晶シリコンから成り、従来周知の
CZ法等によって製作される単結晶シリコンを250〜
350μmの厚みでスライスして板状に加工することに
より形成される。
3個の多孔質シリコン層1b,1g,1rが略平行に3
列に並んで設けられている。前記多孔質シリコン層1
b,1g,1rは例えばシリコン基板1の上部領域に上
面より9μmの深さのところまで形成されており、その
多孔度は全て50〜65%に設定され、平均気孔径は、
例えば、多孔質シリコン層1bが0.1〜15nm、多
孔質シリコン層1gが15〜30nm、多孔質シリコン
層1rが30〜45μmとなっている。
は、後述する透明電極4及び共通電極5b,5g,5r
間に所定の電流(例えば数mA〜数100mA)が流れ
ると、多孔質シリコン特有の量子効果によって、多孔質
シリコン層1bが波長380〜480nmの青色光を、
多孔質シリコン層1gが波長480〜580nmの緑色
光を、また多孔質シリコン層1rが波長580〜680
nmの赤色光をそれぞれ発光するようになっている。
1rは従来周知の陽極化成処理によってシリコン基板1
の上面に形成される。具体的には、まず単結晶シリコン
から成るシリコン基板1の上面に3つの窓部2b,2
g,2rを有した絶縁膜2を従来周知のスパッタリング
法及びフォトリソグラフィー技術によって被着させ、次
に前記シリコン基板1を絶縁膜2が被着された状態のま
まフッ酸溶液中に浸漬する。次にフッ酸溶液中に配置さ
せた処理用の電極とシリコン基板下面の後述する共通電
極5b,5g,5rとの間に所定の電力を印加し、シリ
コン基板1の厚み方向に所定時間、通電することによっ
て陽極化成処理が行われる。ここで各窓部2b,2g,
2r内のシリコン基板1に印加する電力の電流密度は、
窓部2b内で10mA・cm、窓部2g内で30mA・
cm、窓部2r内で50mA・cmとなるように調整さ
れており、これによって所定の平均気孔径を有した3つ
の多孔質シリコン層1b,1g,1rが形成されること
となる。尚、前記絶縁膜2は各多孔質シリコン層1b,
1g,1rの形成領域を規定するマスクとして機能させ
るためのものであり、例えば窒化シリコン(Si
x Ny )等の絶縁材料によって0.1〜0.3μmの厚
みに形成される。
は各多孔質シリコン層1b,1g,1rの長さ方向に沿
って複数個の透明電極3が、また下面には各多孔質シリ
コン層1b,1g,1rに対応する3個の共通電極5
b,5g,5rがそれぞれ形成されており、この両電極
間に位置する多孔質シリコン層1b,1g,1rによっ
て複数個の発光部B,G,Rから成る3つの発光部列を
構成している。
等の透明な導電材料により0.05〜0.2μmの厚み
をもって形成されており、少なくとも一部を各窓部2
b,2g,2r内の多孔質シリコン層1b,1g,1r
上まで延在させて各多孔質シリコン層1b,1g,1r
と電気的に接続させておくことにより発光部B,G,R
に電流を流すための一方の電極として機能する。
えば、金や銀,銅等の導電材料により0.05〜0.2
μmの厚みに形成されており、前記発光部B,G,Rに
電流を流すための他方の電極として機能する。
電極5b,5g,5rは、従来周知の薄膜手法、例え
ば、スパッタリング及びフォトリソグラフィー技術を採
用することによって所定厚み、所定パターンに被着・形
成される。
質シリコン層1b,1g,1rの各透明電極4及び共通
電極5b,5g,5r間に外部からのカラー画像信号に
基づいて所定の電力を印加し、両電極間の多孔質シリコ
ン層1b,1g,1rに形成した各発光部B,G,Rを
個々に選択的に発光させるとともに、該発光した光を感
光材に順次、照射させ、感光材の表面に3色の画像を形
成することによってカラー画像の記録が行われる。
シリコン基板1上に平均気孔径の異なる3つの多孔質シ
リコン層1b,1g,1rを形成したもので、各多孔質
シリコン層1b,1g,1rに沿って設けられる発光部
列同士を相互に近づけて配置させることができるため、
発光装置の使用に伴って発生する各発光部列間の位置ず
れを極力小さくすることができ、また発光装置の小型化
にも供した構造をとることができる。
は、発光部B,G,Rを構成する多孔質シリコン層1
b,1g,1rやシリコン基板1に格子欠陥が形成され
たり、或いは製造工程中に不都合な不純物が混入したり
することが一切無く、従来例として示したLEDアレイ
のように、各発光部間で発光ばらつきを生じることもな
い。よって濃度むらの無い良好な印画が得ることがで
き、カラー画像記録用の露光源として良好に機能させる
ことができる。
多孔質シリコン層1b,1g,1rの製造時に砒素を含
んた化学物質等を用いることがなく、有害物質の分離,
回収処理等が一切不要となる。これにより、発光装置を
比較的低コストで製作することができる。
記シリコン基板1や多孔質シリコン層1b,1g,1r
が単結晶シリコンにより形成されており、化学的に極め
て安定であることから、これを発光装置として使用する
際に熱や電界による転位の影響を受けにくく、その発光
特性を長期間にわたって良好な状態に維持することがで
きる。
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の変更、改良が可能であり、例えば、各多孔
質シリコン層の上面に断面V字型の溝部3b,3g,3
rを形成しておけば、多孔質シリコン層1b,1g,1
rを前述の陽極化成処理によって形成する際に、シリコ
ン基板1の厚み方向にかかる電流の流れを溝部3b,3
g,3rの各底部に集中させて多孔質シリコン層1b,
1g,1rを縦長に半楕円状をなすように形成すること
ができ、これによって各発光部B,G,Rより発する光
をよりシャープになすことができ、しかも多孔質シリコ
ン層1b,1g,1rの形成領域がシリコン基板の面方
向に大きく広がることはないため、個々の発光部B,
G,Rを小さくしてこれらを高密度に配列させることも
可能となる。このような溝部3b,3g,3rは、シリ
コン基板1の上面に該基板1を形成する単結晶シリコン
の(110)方位に沿って例えば幅w1:2〜5μm、深
さh1:2〜6μm、角度θ:54〜55°の大きさでも
って形成され、具体的な形成方法としては、まず上面に
前述の絶縁膜2が被着されたシリコン基板1を所定の水
酸化カリウム溶液中に一定時間浸漬し、各窓部2b,2
g,2r内のシリコン基板上面をエッチングすることに
より得られる。このとき、シリコン基板1を形成する単
結晶シリコンの(100)方位はシリコン基板1の厚み
方向に、(111)方位は溝部3b,3g,3rの向き
と直交する方向にそれぞれ合致させてあり、このため、
シリコン基板1の厚み方向のエッチングレートは溝部3
b,3g,3rの向きと直交する方向のエッチングレー
トの約10倍となり、形成される溝の断面形状は略V字
形状となる。尚、前記溝部はその形状が必ずしも図2の
ような鋭いV字型でなくても良く、深さ方向に向かって
先細り状に形成されていれば上述の形態と同様の効果を
奏する。例えば、溝部の側面に少し丸みをつけたり、或
いは溝部を四角錐状になしてこれを各発光部毎に形成す
るようにしても良く、このように溝部を四角錐状になし
ておけば、発光部B,G,Rからの光をよりシャープに
なすことができる。
上面に平均気孔径の異なる3列の帯状多孔質シリコン層
を平行に3列形成するようにしたが、これに代えてシリ
コン基板の上面に複数個の多孔質シリコン層が直線状に
配列されて成る多孔質シリコン層列を3列平行に配置さ
せ、多孔質シリコン層の平均気孔径を各多孔質シリコン
層列毎に異なるようにしても良い。この場合、透明電極
は各多孔質シリコン層上に設けられ、共通電極は各多孔
質シリコン層列の直下に形成されることとなる。
多孔質シリコン層毎に独立して設けるようにしたが、こ
れに代えて透明電極を複数の各多孔質シリコン層に共通
に設けるようにしても良い。この場合、各多孔質シリコ
ン層1b,1g,1rの発光部B,G,Rには透明電極
を介して共通の印画データが与えられ、この印画データ
により発光駆動させる多孔質シリコン層を共通電極5
b,5g,5rの選択によって決定する。尚、前記発光
部B,G,Rは時間順次的に発光・駆動されるように外
部の駆動回路によって制御される。
板上に平均気孔径の異なる3つの多孔質シリコン層を形
成したもので、各多孔質シリコン層に沿って設けられる
発光部列同士を相互に近づけて配置させることができる
ため、発光装置の使用に伴って発生する各発光部列間の
位置ずれを極力小さくすることができ、また発光装置の
小型化にも供した構造をとることができる。
構成する多孔質シリコン層やシリコン基板には格子欠陥
が形成されたり、或いは製造工程中に不都合な不純物が
混入したりすることが一切無く、各発光部間で発光ばら
つきを生じることもない。よって濃度むらの無い良好な
印画が得ることができ、カラー画像記録用の露光源とし
て良好に機能させることができる。
質シリコン層の製造時に砒素を含んた化学物質等を用い
ることがなく、有害物質の分離,回収処理等が一切不要
であるため、発光装置を比較的低コストで製作すること
ができる。
シリコン基板や多孔質シリコン層が単結晶シリコンによ
り形成されており、化学的に極めて安定していることか
ら、使用時に熱や電界による転位の影響を受けにくく、
その発光特性を長期間にわたって良好な状態に維持する
ことができる。
孔質シリコン層の上面に断面V字型の溝部を形成するこ
とにより、各発光部の発する光をよりシャープになすこ
とができ、しかも多孔質シリコン層の形成領域がシリコ
ン基板の面方向に大きく広がることはないため、個々の
発光部を小さくしてこれらを高密度に配列させることが
可能となる。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】上面に帯状の多孔質シリコン層が平行にn
列(nは2以上の自然数)形成されているシリコン基板
と、 該シリコン基板の各多孔質シリコン層上に形成されてい
る複数個の透明電極と、 前記シリコン基板の下面で、かつ各多孔質シリコン層の
直下に形成されているn個の帯状共通電極とから成り、 各透明電極と各共通電極との間に電力を印加し、両電極
間に位置する多孔質シリコン層より光を発光させるよう
になした発光装置であって、 前記n列の多孔質シリコン層は、その各々の平均気孔径
が異なることを特徴とする発光装置。 - 【請求項2】上面に複数個の多孔質シリコン層が直線状
に配列されて成る多孔質シリコン層列を上面にn列(n
は2以上の自然数)平行に配置させて成るシリコン基板
と、 該シリコン基板の各多孔質シリコン層上に形成されてい
る透明電極と、 前記シリコン基板の下面で、かつ前記各多孔質シリコン
層列の直下に形成されているn個の帯状共通電極とから
成り、 各透明電極と各共通電極との間に電力を印加し、両電極
間に位置する多孔質シリコン層より光を発光させるよう
になした発光装置であって、 前記複数個の多孔質シリコン層は、その平均気孔径が各
多孔質シリコン層列毎に異なることを特徴とする発光装
置。 - 【請求項3】前記多孔質シリコン層の各上面に断面V字
型の溝部が形成されていることを特徴とする請求項1も
しくは請求項2に記載の発光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20689497A JP3591803B2 (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 発光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20689497A JP3591803B2 (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 発光装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1148525A true JPH1148525A (ja) | 1999-02-23 |
JP3591803B2 JP3591803B2 (ja) | 2004-11-24 |
Family
ID=16530828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20689497A Expired - Fee Related JP3591803B2 (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 発光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3591803B2 (ja) |
-
1997
- 1997-07-31 JP JP20689497A patent/JP3591803B2/ja not_active Expired - Fee Related
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