JPH1148305A - 被覆テープ及びこの被覆テープからなる網体並びに被覆テープの製造装置 - Google Patents

被覆テープ及びこの被覆テープからなる網体並びに被覆テープの製造装置

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JPH1148305A
JPH1148305A JP9220019A JP22001997A JPH1148305A JP H1148305 A JPH1148305 A JP H1148305A JP 9220019 A JP9220019 A JP 9220019A JP 22001997 A JP22001997 A JP 22001997A JP H1148305 A JPH1148305 A JP H1148305A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被覆テープに複数条のテープ素材を積層して
構成した芯テープを用いた場合に、芯テープと熱可塑性
樹脂からなる被覆層が分離することがないようにするこ
とにより引張強度及び耐久性を向上させた被覆テープを
提供すること。 【構成】 一軸延伸したポリプロピレン、ポリエステル
又は超高分子ポリエチレンよりなる芯テープの周囲を誘
電率の高い熱可塑性樹脂により被覆した被覆テープにお
いて、芯テープ2を複数条のテープ素材21,22,2
3を積層して構成するとともに、積層したテープ素材2
2,23間に熱可塑性樹脂層12を配することにより、
積層したテープ素材同士を接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路、造成地等の
地盤の補強や、軟弱地盤における盛土の沈下防止のため
に土中に埋設する土木用網体として、あるいは、荷物等
の包装用テープや網体として、さらに、ベッドの補強用
網体として好適に使用される被覆テープ及びこの被覆テ
ープからなる網体並びに被覆テープの製造装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】土木用網体等として使用される合成樹脂
製の網体には、種々のタイプのものが開発、実用化され
ており、その一例として、一軸延伸した合成樹脂テープ
を縦糸及び横糸とし、これらを所定間隔をあけて互いに
交差させ、それぞれの交点部分を融着したものが提案さ
れている。
【0003】この網体は、引張強度が大きく、目崩れし
にくい上に、適度の柔軟性と剛性を有し、取扱いや製造
が容易であるなど、種々の長所を有するものである。
【0004】上記網体を構成する合成樹脂テープは、一
軸延伸したポリプロピレン、ポリエステル又は超高分子
ポリエチレンよりなるテープを使用しており、このた
め、大きい引張強度を有する等の特長を有する一方で、
これを縦糸及び横糸として用い、交点部分を、例えぱ、
超音波溶着により接着すると、この溶着部分が劣化し、
引張強度が大幅に低下するため、所期の強度を有する網
体を得ることができないという問題があった。また、こ
れらのポリプロピレン、ポリエステル又は超高分子ポリ
エチレンよりなるテープは、高周波溶着できないという
問題もあった。
【0005】上記従来の網体の有する問題点に対処する
ため、本件出願人は、先に一軸延伸したポリプロピレ
ン、ポリエステル又は超高分子ポリエチレンよりなる芯
テープの周囲を誘電率の高い熱可塑性樹脂により被覆し
た被覆テープを縦糸及び横糸とし、これら縦糸及び横糸
を所定間隔をあけて互いに交差させ、それぞれの交点部
分を高周波溶着するようにした網体を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この網体に
おいて、網体を構成する被覆テープの引張強度を高める
手段の1つとして、芯テープに厚みのあるテープ素材を
用いることが考えられるが、テープ素材の厚さが1mm
より大きく、かつ、幅が20mmより広いものは、剛性
が高く、このため、被覆テープや網体に形成した場合
に、その巻回性や取扱性が低下するという問題があっ
た。これに対処するために、芯テープを複数条のテープ
素材を積層して構成し、全体として所要の引張強度を得
るようにすることも考えられるが、この場合、特に、テ
ープ素材を3条以上積層した場合、外側に位置するテー
プ素材と中間に位置するテープ素材が分離することによ
り、芯テープと熱可塑性樹脂からなる被覆層が分離し、
中間に位置するテープ素材が被覆テープの引張強度の発
現に寄与しないだけでなく、中間に位置するテープ素材
の部分から被覆テープが裂けたり、剥離するおそれがあ
る等の問題があった。
【0007】本発明は、上記網体の有する問題点に鑑
み、被覆テープに複数条のテープ素材を積層して構成し
た芯テープを用いた場合に、芯テープと熱可塑性樹脂か
らなる被覆層が分離することがないようにすることによ
り引張強度及び耐久性を向上させた被覆テープ及びこの
被覆テープからなる網体並びに被覆テープの製造装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の被覆テープは、一軸延伸したポリプロピレ
ン、ポリエステル又は超高分子ポリエチレンよりなる芯
テープの周囲を誘電率の高い熱可塑性樹脂により被覆し
た被覆テープにおいて、前記芯テープを複数条のテープ
素材を積層して構成するとともに、積層したテープ素材
間に熱可塑性樹脂層を配することにより、積層したテー
プ素材同士を接着したことを特徴とする。
【0009】この被覆テープは、芯テープを複数条のテ
ープ素材を積層して構成することにより、巻回性や取扱
性が良好であるとともに、テープ素材間に熱可塑性樹脂
層を配することにより、積層したテープ素材同士を接着
するようにしているので、積層したテープ素材の一部が
分離することにより、芯テープと熱可塑性樹脂からなる
被覆層が分離することがなく、すべてのテープ素材が被
覆テープの引張強度の発現に寄与し、また、分離したテ
ープ素材の部分から被覆テープが裂けたり、剥離するこ
とがない。
【0010】また、本発明の網体は、上記本発明の被覆
テープを、縦糸又は横糸の少なくとも一方に使用し、該
糸と、誘電率の高い熱可塑性樹脂被覆層を形成した被覆
テープからなる他方の糸とを所定間隔をあけて互いに交
差させ、それぞれの交点部分を高周波溶着してなること
を特徴とする。
【0011】この網体は、上記本発明の被覆テープの有
する巻回性や取扱性が良好であるという特長をそのまま
有するとともに、引張強度及び耐久性に優れたものとな
る。
【0012】また、本発明の被覆テープの製造装置は、
複数条のテープ素材を積層した状態で送り出すニップル
と、ニップルの前方に配置され、ニップルから送り込ま
れたテープ素材の周囲を熱可塑性樹脂により被覆した状
態で送り出すダイスとを備えた被覆テープの製造装置に
おいて、前記ダイス内に、ニップルから積層した状態で
送り込まれたテープ素材を分離させ、テープ素材間に熱
可塑性樹脂が入り込むようにする分離帯を形成したこと
を特徴とする。
【0013】この被覆テープの製造装置は、ニップルか
ら積層した状態で送り込まれたテープ素材を、ダイス内
に形成した分離帯により分離することにより離間させ、
この離間させたテープ素材間に熱可塑性樹脂を侵入させ
ることにより、ニップルから送り込まれたテープ素材の
周囲を熱可塑性樹脂により被覆しながら、積層したテー
プ素材間に熱可塑性樹脂層を配することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の被覆テープ及びこ
の被覆テープからなる網体並びに被覆テープの製造装置
の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】図1及び図2(b)は、本発明の被覆テー
プの一実施例を示す。この被覆テープTは、一軸延伸し
たポリプロピレン、ポリエステル又は超高分子ポリエチ
レンよりなる芯テープ2の周囲を誘電率の高い熱可塑性
樹脂からなる被覆層1により被覆するとともに、芯テー
プ2を複数条、本実施例においては3条のテープ素材2
1,22,23を積層して構成し、積層したテープ素材
22,23間に、上記熱可塑性樹脂と同じ材料からなる
熱可塑性樹脂層12を配することにより、積層したテー
プ素材22,23同士を接着して構成したものである。
【0016】この場合において、テープ素材21は、芯
テープ2の周囲を被覆した熱可塑性樹脂からなる被覆層
1により、テープ素材22と一体化されているため、積
層したテープ素材21,23間には、必ずしも熱可塑性
樹脂層を配する必要はないが、必要に応じて、積層した
テープ素材21,23間に、同様の熱可塑性樹脂層を配
するように構成することもできる。また、積層したテー
プ素材22,23間に配する熱可塑性樹脂層12の材料
を、被覆層1を構成する熱可塑性樹脂と異なる材料で構
成することもできる。
【0017】被覆テープTの厚さは、芯テープ2等の部
材の厚さによって左右されるが、その巻回性や取扱性等
を考慮すると、2.0〜10.0mm、好ましくは、
2.0〜5.0mmに、また、その幅は、5〜100m
m、好ましくは、10〜30mmに形成する。
【0018】被覆層1を構成する熱可塑性樹脂として
は、誘電率が高く、高周波溶着性の良い樹脂、例えば、
塩化ビニル樹脂やエチレンー酢酸ビニル共重合体等が好
適に使用され、望ましくは、酢酸ビニルの含有率が5〜
35重量%、さらに望ましくは、15〜30重量%のエ
チレンー酢酸ビニル共重合体が使用される。このエチレ
ンー酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニルの含有率が多く
なるほど高周波溶着性が向上し、穏やかな溶着条件の下
で芯テープ2を傷めることなく高周波溶着することが可
能であり、しかも、融点が140℃以下と低いので、芯
テープ2を被覆するときにこれらの部材を熱で傷める心
配がない。なお、酢酸ビニルの含有率が5重量%未満で
は高周波溶着性がかなり低下する傾向があり、また、3
5重量%を越えると被覆膜の強度不足を招く傾向がある
ので、いずれも望ましくない。
【0019】この熱可塑性樹脂からなる被覆層1の被覆
厚さは、0.1mm以上、好ましくは0.5〜1.0m
m程度であり、0.lmmより薄くなると、後述の網体
を製造する際に、縦糸と横糸の交点部分の溶着強度が不
足するため、網体に大きな引張力が作用したときに交点
部分が剥離して目崩れを生じ易くなる。また、この熱可
塑性樹脂からなる被覆層1の表面には、被覆テープTの
縦裂けを防止するとともに、溶着性を良くするための凹
凸皺11を形成することが望ましい。
【0020】芯テープ2を構成するテープ素材21,2
2,23は、ポリプロピレン、ポリエステル又は超高分
子ポリエチレンを溶融押出成形した帯状体を90〜14
0℃の温度域で5〜20倍、好ましくは7〜10倍に一
軸延伸したテープであって、その厚さは、0.05〜
1.0mm程度、好ましくは、0.1〜0.6mmのも
のが積層して使用される。なお、延伸倍率が5倍より小
さい芯テープは、分子配向による引張強度の向上が顕著
でなく、延伸倍率が20倍より大きい芯テープは、フィ
ブリル化による引張強度の低下がみられるので、いずれ
もあまり好ましくない。また、延伸倍率が5〜20倍で
も、厚さが0.05mmより薄い芯テープは、絶対的な
強度が不足する傾向があり、厚さが1mmより大きい芯
テープは、剛性が高くて巻回性が悪く取扱性が低下する
傾向があるので、やはり好ましくない。
【0021】また、芯テープ2は、本実施例に示す3条
のテープ素材21,22,23を積層して構成したもの
に限定されるものではなく、例えば、図2(a)に示す
ように、2条のテープ素材21,22を積層して構成し
たものや、図2(c)に示すように、4条のテープ素材
21,22,23,24を積層して構成したもの等、複
数のテープ素材を積層して構成することができ、これに
より、引張強度を容易に増減調節することができ、しか
も、複数条のテープ素材を積層して構成した芯テープ2
は、その合計厚さの1条の芯テープよりも剛性が低くな
るので、引張強度が実質的に同じであるにもかかわら
ず、巻回性が良く、取扱性が向上する利点がある。
【0022】そして、図2(a)に示す芯テープ2を2
条のテープ素材21,22を積層して構成する場合は、
積層したテープ素材21,22間に、熱可塑性樹脂層1
2を配することにより、積層したテープ素材21,22
同士を接着するようにしている。
【0023】また、図2(c)に示す芯テープ2を4条
のテープ素材21,22,23,24を積層して構成す
る場合は、積層したテープ素材23,24間に、熱可塑
性樹脂層12を配することにより、積層したテープ素材
23,24同士を接着するとともに、このテープ素材2
3,24を、熱可塑性樹脂層12及び芯テープ2の周囲
を被覆した熱可塑性樹脂からなる被覆層1により、外側
に位置するテープ素材21,22と一体化するようにし
ている。なお、この場合も、積層したテープ素材21,
23間及びテープ素材22,24間には、必ずしも熱可
塑性樹脂層を配する必要はないが、必要に応じて、積層
したテープ素材21,23間及びテープ素材22,24
間に、同様の熱可塑性樹脂層を配するように構成するこ
ともできる。
【0024】以上、本発明の被覆テープについて説明し
たが、本発明は、上記実施例のものに限定されず、その
趣旨を逸脱しない範囲において、その構成を変更するこ
とが可能である。
【0025】また、この被覆テープTは、荷物等の包装
用テープ等の用途にそのまま単独で使用するほか、図3
に示すように、この被覆テープのいずれかを、縦糸T1
又は横糸T2の少なくとも一方(通常は縦糸T1)に使
用し、該糸と、誘電率の高い熱可塑性樹脂被覆層を形成
した被覆テープからなる他方の糸とを所定間隔をあけ
て、平織のように交点部分で縦糸T1と横糸T2の上下
関係を交互に逆転させて交差させ、それぞれの交点部分
を高周波溶着することにより網体Nを形成し、土木用網
体等の用途に使用するものである。
【0026】なお、縦糸T1及び横糸T2のそれぞれの
間隔は、網体Nの用途を考慮して適宜決定することがで
きる。また、この実施例の網体Nは、方形網目を形成す
るように縦糸T1と横糸T2を所定問隔をあけて直角に
交差させるようにしたが、これに限定されず、縦糸T1
と横糸T2は、菱形網目を形成するように網体の長さ方
向に対して斜めに交差させてもよく、また、縦糸T1と
横糸T2の上下関係は、全ての交点部分で縦糸T1が横
糸T2の上側又は下側となるように重ねてもよい。
【0027】縦糸T1と横糸T2の交点部分を高周波溶
着する場合、縦糸T1と同数の溶着ヘッドを縦糸T1の
間隔と同じ間隔をあけて横一列に設けた高周波溶着装置
(図示省略)を使用し、横一列に並んだ交点部分を同時
に高周波溶着することが望ましい。溶着条件は、熱可塑
性樹脂からなる被覆層1の種類や被覆厚さ等を考慮して
適宜設定すればよいが、通常、周波数が10〜40MH
z、出力が3〜20kW、発信時間が2〜15秒、加圧
力が2〜15kgf/cm2の条件を採用して、効率良
く高周波溶着することができる。
【0028】上記の条件で縦糸T1と横糸T2の交点部
分に高周波電界を印加すると、誘電率の高い熱可塑性樹
脂からなる被覆層1が急速に誘電加熱され、強固に溶着
されるが、誘電率の低い材料で構成された芯テープ2は
誘電加熱されにくいため、交点部分で熱劣化することは
殆どない。したがって、得られる網体Nは、縦糸T1及
び/又は横糸T2が一軸延伸された芯テープ2本来の優
れた引張強度を殆ど損なうことがないので強度が極めて
大きく、しかも、縦糸T1と横糸T2の交点部分の溶着
強度が大きいので目崩れ等を生じる心配がないものであ
る。
【0029】次に、本発明の被覆テープの製造装置の一
実施例を、図4〜図6に示す。この被覆テープの製造装
置は、図4及び図6に示すように、芯テープ2を構成す
る複数条、本実施例においては3条のテープ素材21,
22,23を、積層した状態で、先端に形成したスリッ
ト状の送出口31から送り出すようにしたニップル3
と、図5及び図6に示すように、ニップル3の前方に配
置され、ニップル3から送り込まれたテープ素材21,
22,23、すなわち、芯テープ2の周囲を、別途その
内部に供給される熱可塑性樹脂により被覆した状態で、
先端に形成したスリット状の送出口41から送り出すよ
うにしたダイス4とを備えている。
【0030】そして、ダイス4内には、ニップル3から
積層した状態で送り込まれたテープ素材21,22,2
3を、テープ素材21,23とテープ素材22とに一旦
分離し、離間させる分離帯42を形成するようにする。
この分離帯42は、特に限定的なものではないが、テー
プ素材を分離し易く、かつテープ素材の分離状態を所定
の距離に亘って維持できるように、ニップル3側を鋭角
にした断面三角形状に形成するとともに、本実施例にお
いては3条のテープ素材21,22,23を、テープ素
材21,23とテープ素材22とに分離するため、図5
(b)に示すように、ダイス4の中心位置のやや下方位
置に形成するようにしている。
【0031】この被覆テープの製造装置は、ニップル3
から積層した状態で送り込まれたテープ素材21,2
2,23を、ダイス4内に形成した分離帯42により、
テープ素材21,23とテープ素材22とに分離するこ
とにより離間させ、この離間させたテープ素材22,2
3間に、芯テープ2の周囲を被覆するために供給された
熱可塑性樹脂を侵入させることにより、ニップル3から
送り込まれた芯テープ2の周囲を熱可塑性樹脂により被
覆しながら、積層したテープ素材22,23間に熱可塑
性樹脂層を自動的に配することができるようにしたもの
である。
【0032】
【発明の効果】本発明の被覆テープによれば、芯テープ
を複数条のテープ素材を積層して構成することにより、
巻回性や取扱性が良好であるとともに、テープ素材間に
熱可塑性樹脂層を配することにより、積層したテープ素
材同士を接着するようにしているので、積層したテープ
素材の一部が分離することにより、芯テープと熱可塑性
樹脂からなる被覆層が分離することがなく、すべてのテ
ープ素材が被覆テープの引張強度の発現に寄与し、被覆
テープの引張強度を向上することができ、また、分離し
たテープ素材の部分から被覆テープが裂けたり、剥離す
ることがなく、被覆テープの耐久性を向上することがで
きる。
【0033】また、本発明の網体は、巻回性や取扱性が
良好であるとともに、引張強度及び耐久性に優れたもの
となる。
【0034】また、本発明の被覆テープの製造装置は、
ニップルから積層した状態で送り込まれたテープ素材
を、ダイス内に形成した分離帯により分離することによ
り離間させ、この離間させたテープ素材間に熱可塑性樹
脂を侵入させることにより、ニップルから送り込まれた
テープ素材の周囲を熱可塑性樹脂により被覆しながら、
積層したテープ素材間に熱可塑性樹脂層を配することが
でき、簡易な構造の装置を用いて、本発明の被覆テープ
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被覆テープの一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】同変形例を示す断面図である。
【図3】本発明の網体の一実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の被覆テープの製造装置に用いられるニ
ップルを示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図、
(c)は側面図である。
【図5】本発明の被覆テープの製造装置に用いられるダ
イスを示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図、
(c)は側面図である。
【図6】本発明の被覆テープの製造方法を示す説明図
(縦断面図)である。
【符号の説明】
1 被覆層 11 凹凸皺 12 熱可塑性樹脂層 2 芯テープ 21 テープ素材 22 テープ素材 23 テープ素材 21 テープ素材 3 ニップル 31 送出口 4 ダイス 41 送出口 42 分離帯 N 網体 T 被覆テープ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一軸延伸したポリプロピレン、ポリエス
    テル又は超高分子ポリエチレンよりなる芯テープの周囲
    を誘電率の高い熱可塑性樹脂により被覆した被覆テープ
    において、前記芯テープを複数条のテープ素材を積層し
    て構成するとともに、積層したテープ素材間に熱可塑性
    樹脂層を配することにより、積層したテープ素材同士を
    接着したことを特徴とする被覆テープ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の被覆テープを、縦糸又は
    横糸の少なくとも一方に使用し、該糸と、誘電率の高い
    熱可塑性樹脂被覆層を形成した被覆テープからなる他方
    の糸とを所定間隔をあけて互いに交差させ、それぞれの
    交点部分を高周波溶着してなることを特徴とする網体。
  3. 【請求項3】 複数条のテープ素材を積層した状態で送
    り出すニップルと、ニップルの前方に配置され、ニップ
    ルから送り込まれたテープ素材の周囲を熱可塑性樹脂に
    より被覆した状態で送り出すダイスとを備えた被覆テー
    プの製造装置において、前記ダイス内に、ニップルから
    積層した状態で送り込まれたテープ素材を分離させ、テ
    ープ素材間に熱可塑性樹脂が入り込むようにする分離帯
    を形成したことを特徴とする被覆テープの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106455157A (zh) * 2016-08-30 2017-02-22 江苏鹏申高温线缆有限公司 低温自控温电热带及其生产工艺

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CN106455157A (zh) * 2016-08-30 2017-02-22 江苏鹏申高温线缆有限公司 低温自控温电热带及其生产工艺

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