JPH1148294A - 孔付き製品の射出成形金型 - Google Patents

孔付き製品の射出成形金型

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JPH1148294A
JPH1148294A JP9206839A JP20683997A JPH1148294A JP H1148294 A JPH1148294 A JP H1148294A JP 9206839 A JP9206839 A JP 9206839A JP 20683997 A JP20683997 A JP 20683997A JP H1148294 A JPH1148294 A JP H1148294A
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JP
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valve
mold
sleeve
cavity
sprue
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JP9206839A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Ozeki
博文 尾関
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OZEKI HOTSUTO RANNAA PLAN KK
Original Assignee
OZEKI HOTSUTO RANNAA PLAN KK
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】中央部に孔を有する製品を、簡単な機構で孔部
分からキャビティ内に射出成形し、ゲートカットと同時
に孔の形成が行える射出成形金型を提供する。 【解決手段】固定・可動側金型10,40からなる射出
成形金型1であって、固定側金型10にはスプルースリ
ーブ16を貫通して支持させ、該スリーブ16の周囲に
ヒータ26を配置し、該スリーブ16の弁室24内に弁
機構30の円錐型弁32を内蔵し、この弁32からキャ
ビティC側に延びる弁軸34の中間位置にリング弁38
を嵌合し、弁軸34の突出側端部36とリング弁38と
の間にバネ39を巻装し、このバネ39により上記リン
グ弁38をキャビティCのゲートGを閉じる方向に押す
と共に、可動側金型40には上記弁軸34を受け入れる
凹部45を形成し、この凹部45内に設けられた前記端
部36に当接する中心ロッド46と、その周囲にスライ
ド可能な筒体48を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピーカーコー
ン、コンパクト・ディスク(C.D.)、或いは、光ディス
ク等の中心部に孔を有する樹脂製品を成形するために用
いる孔付き製品の射出成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】キャビティ内に樹脂材料を射出して上記
孔付き製品を精密に成形した際、そのゲートのカットを
製品の孔部分を活用して行うことが提案されている。例
えば、特開平6−143364号公報には、ゲートのカ
ットと同時に製品の孔を形成するため、可動側金型20
内に油圧シリンダ装置30によってスライドするポンチ
部材25を設け、このポンチ部材25の先端部を固定側
金型10のダイス部材15の内孔16内に進入させてキ
ャビティCのゲート部Gを開閉するようにしたディスク
成形用射出圧縮金型装置が記載されている(上記公報参
照)。
【0003】上記射出圧縮金型装置によれば、キャビテ
ィC内に樹脂材料mを射出・充填した後に、可動側金型
20に接続された油圧作動回路Sを操作してシリンダ3
1中のピストン32を駆動させることにより、上記ポン
チ部材25を固定側金型10側へスライドして、ゲート
部Gの樹脂材料をスプルダッシュ13側に押圧してゲー
トカットすると同時に、ディスク製品の中心開口部を成
形することができる。
【0004】しかしながら、上記射出圧縮金型装置で
は、可動側金型20内に複雑な油圧シリンダ31、同ピ
ストン32を内蔵し、且つ上記ポンチ部材25をスライ
ド可能に装着すると共に、油圧作動回路Sとの接続と操
作が必須となる。従って、可動側金型20の構造が複雑
になり、同時にその操作も煩雑になる。また、固定側金
型10内のスプルダッシュ13のスプル孔14中に残留
する樹脂材料mが冷却されて固化するため、製品とは別
にスプルーの固化樹脂も形成される。このスプルーの固
化樹脂は追って廃棄又は再生されるが、樹脂材料の歩留
まりを低下させ、且つ成形サイクルを遅らせるという問
題点もあった。
【0005】
【発明が解決すべき課題】本発明は、前記した従来の技
術が抱える問題点を解決し、比較的簡単な機構によって
ゲートのカットと樹脂製品の中心孔の形成を同時に行い
得ると共に、正確な射出成形を連続して可能とした孔付
き製品の射出成形金型を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、固定側金型にスプルー内の樹脂材料の供給
と停止を行う弁を設けると共に、この弁とゲートの開閉
を行う他の弁とを連動及び個別に作動可能とすることに
着想して成されたものである。
【0007】即ち、本発明の孔付き製品の射出成形金型
は、略中心部に孔を有する製品を射出成形するためのキ
ャビティを形成する固定側及び可動側金型からなり、固
定側金型にはスプルースリーブを貫通して支持させ、こ
のスリーブの周囲にヒータを配置し、且つ上記スリーブ
の一側に弁機構を取付けると共に、上記スリーブの中空
部内にこの中空部を開閉する弁機構の円錐型弁を内蔵
し、且つ弁機構は上記円錐型弁から固定側金型の型合せ
面側に突出した弁軸と、この弁軸の中間位置にスライド
自在に嵌合した製品の孔と略同径のリング弁とを有し、
上記弁軸の突出側端部とこのリング弁との間に装着した
バネ等の弾性体によりリング弁を上記キャビティのゲー
トを閉じる方向に押してキャビティーのゲートを開閉可
能とし、可働側金型には、上記弁軸を受入れる凹部と、
この凹部内に上記弁軸の突出側端部に当接する中心ロッ
ドを設けた、ことを特徴とする。
【0008】この金型によれば、固定側・可動側を型合
せしてキャビティを形成すると共に、円錐型弁が移動し
て樹脂材料の供給を始め、且つ係る樹脂材料の供給圧力
によりリング弁をそのバネ圧に抗して移動してゲートを
開成させるので、型合せと材料供給のみにて自動的にキ
ャビティー内に射出することができる。そして、射出を
終えて樹脂材料の供給圧力を下げると、バネ等に押され
たリング弁がゲートを自動的に閉じるので、同時に製品
の孔の形成も行える。更に、型開きすると、円錐型弁が
バネ圧により移動してスプルースリーブの中空部内を閉
鎖するため、そこに残った樹脂材料の漏洩を防ぐと共
に、上記スリーブの周囲のヒータが残留樹脂材料を保温
するので、固まることなく次の射出成形に利用すること
もできる。尚、上記弾性体には、コイルバネや皿バネ等
のバネの他、耐熱性を有する合成ゴム材や合成樹脂材等
も含まれる。
【0009】また、上記スプルースリーブの中空部の前
記リング弁寄りに内径が縮径された縮径部が形成され、
この縮径部に前記円錐型弁が前記弁軸のスライドと共に
接離して、キャビティ側への樹脂材料の供給と停止を行
う孔付き製品の射出成形金型も含まれる。これによれ
ば、前記樹脂材料の供給と停止を簡単な弁作用により確
実に行わしめることができる。更に、前記円錐型弁の表
面及び弁軸の周面と、前記スプルースリーブの中空部と
の間において、樹脂材料が薄い円筒膜状に分流する形態
となる孔付き製品の射出成形金型も含まれる。これによ
れば、ノズルから高圧で供給される樹脂材料を略均一な
厚さにしてゲートからキャビティ内に放射状に充填でき
るので、偏肉部分が無いか、極めて少ない優れた寸法精
度の孔付き製品を成形することが可能となる。
【0010】また、前記スプルースリーブが、前記弁機
構と共に固定側金型中においてその軸方向に沿って移動
可能に支持されている射出成形金型も含まれる。この金
型によれば、型合せに際して衝撃を伴ってもスプルース
リーブが、弁機構と共に移動して緩衝する。また、射出
ノズルとスプルースリーブとの密着や、弁機構の突出側
端部と中心ロッドとの当接も容易且つ確実になる。更に
また、前記可動側金型の前記凹部内において、前記中心
ロッドを囲み且つ固定側金型のスプルースリーブに取付
た前記リング弁の側面を押圧可能にスライドする筒体を
取付けた孔付き製品の射出成形金型も含まれる。この金
型によれば、前記中心ロッドが当接する弁機構のバネ等
の弾性体の復元力のみではリング弁の移動が不十分な場
合、例えば油圧機構等によって上記筒体をスライドさせ
ることで、リング弁を確実に移動させてゲートの閉鎖と
製品の孔の形成を成さしめることができる。上記筒体の
駆動には、電動式又は手動式の進退機構を用いることも
可能である。尚、前記移動可能なスプルースリーブと相
まって、このスリーブに取付けられた弁機構のリング弁
が固定側金型内に移るまで上記筒体を更に前方へスライ
ドさせ、製品の孔内面の形成を筒体の外周面により行う
こともできる。
【0011】
【実施の形態】以下において本発明の実施に好適な形態
を図面と共に説明する。図1は、本発明の1つの形態の
射出成形金型1の型開き状態を示す断面図である。この
射出成形金型1は、図示で右側の固定側金型10と、こ
れに対し左右方向に接離可能に移動する可動側金型40
とからなる。また、上記固定側金型10の図示で右側に
は、この金型10に接離自在に移動可能な射出装置2の
ノズル4が配置され、流動化した樹脂材料を射出成形金
型1内に供給する。
【0012】上記固定側金型10は、本体11の図示で
左側にキャビティCの一部を兼ねる型合せ面12を有
し、且つ中央には左右方向に貫通する断面階段状の円筒
形の貫通孔14が形成されている。この貫通孔14内に
は、その軸方向に沿ってスプルースリーブ16が左右方
向に移動可能に図示しない機構により支持されている。
このスプルースリーブ16は、中空部22を有するイン
ナースリーブ17と中空部23を有するアウタースリー
ブ18とからなり、両者は互いのフランジ部分17a,
18aにおいて結合している。上記インナースリーブ1
7の左端には円錐状のテーパ部17bが設けられ、一
方、アウタースリーブ18の左端寄りには傾斜した縮径
部19が形成され、この縮径部19と上記テーパ部17
bとの間には、紡錘状の弁室(中空部)24が形成され
る。上記スプルースリーブ16の周囲には、これを加熱
・保温するヒータ26が巻き付けられている。尚、上記
インナースリーブ17の右端には円錐状の接合部17c
が上記中空部22の開口部に形成され、前記射出装置2
のノズル4が密着可能になっている。また、本体11の
右側面13には、スプルースリーブ16をスライド可能
とし、且つ上記フランジ部分17aに囲う円盤状の押え
板28が固定される。
【0013】また、スプルースリーブ16には弁機構3
0が取付けられている。この弁機構30は図2にも示す
ように、上記弁室24内に内蔵された略ほうずき状の円
錐型弁32と、その基部側にネジ結合された弁軸34
と、この弁軸34の中間位置にスライド自在に嵌合した
円盤状のリング弁38と、弁軸34の固定側金型10の
型合せ面12から左方に突出したフランジ状の端部36
と、この端部36と上記リング弁38との間において弁
軸34に巻装したコイルバネ39とからなる。そして、
このバネ39により上記リング弁38は図1にて右方へ
押され、前記アウタースリーブ18の左端面20に当接
する。尚、リング弁38の外径は、この左端面20の外
径と同じであり、スプルースリーブ16の移動に伴いリ
ング弁38も固定側金型10内に移動可能とされてい
る。また、バネ39により弁軸34が左方に引付けら
れ、これに伴って上記円錐型弁32も同様に引付けられ
るため、この弁32の基部側のテーパ面33が前記アウ
タースリーブ18の縮径部19に面接触し、前記中空部
22と中空部23との間を遮断する。これにより、前記
ノズル4の通し孔6から中空部22内に供給される樹脂
材料は、上記円錐型弁32により中空部23側への移動
を阻止され、且つスプルースリーブ16周囲の前記ヒー
タ26により、一定温度に保温される。
【0014】一方、可動側金型40は、図示で左から外
型41、中型42、及び内型43とからなり、且つ内型4
3の型合せ面43aには浅い円形のキャビティC形成用
凹部44が設けてある。この凹部44の中心には、中型
42と内型43に水平に貫通する円柱状の凹部45が形
成され、且つこの凹部45は外型41と中型42に跨っ
て形成された中空部47に連通している。この凹部45
内の中心部には、外型41に基端部が固定された中心ロ
ッド46が同軸状に進入する。このロッド46は、型合
せした際に前記弁機構30における弁軸34の端部36
に当接する。尚、上記凹部45の内径は、前記リング弁
38の外径よりも僅かに大きく、このリング弁38を受
入れ可能としている。
【0015】また、この中心ロッド46の周囲で且つ凹
部45内には、円筒形の筒体48が左右方向にスライド
可能に挿入されている。この筒体48の左方のフランジ
49には、油圧機構50が連結されている。この油圧機
構50は、中型42中に略リング状に形成したシリンダ
51と、その中において左右に移動可能なリング形のピ
ストン52と、このピストン52から左方に延びて上記
フランジ49に結合される複数のピストンロッド54と
を有する。そして、シリンダ51内のピストン52によ
って仕切られた左右の各油室に流路56,58を介して
図示しない油圧回路から油を供給及び排出すると、ピス
トン52とそのロッド54が左右に移動し、これに伴っ
て筒体48も左右方向にスライドする。この筒体48
は、その先端面が前記弁機構30のリング弁38の左側
面を押圧し、前記バネ39のみではリング弁38の復帰
が不十分な場合にその補助手段として用いる。また、前
記ノズル4を後退させ、これに伴って前記スプルースリ
ーブ12と共にリング弁38が型合せ面12より固定側
金型10の内側に移るまで筒体48を前進させ、製品P
の孔内面の形成(固化)を筒体48の外周面で行うことも
できる。
【0016】次に、本射出成形金型1の作用について説
明する。前記図1の状態で、先ず射出装置2のノズル4
をスプルースリーブ16の接合部17cに密着して、樹
脂材料を中空部22内に供給する。すると、中空部22
及び弁室24内に供給された樹脂材料は、前記縮径部1
9と円錐型弁32のテーパ面33との面接触によって左
方の中空部23への移動を阻止された状態で止まり、且
つ周囲からヒータ26により保温される。次いで、可動
側金型40を図示しない駆動源により右方に移動させ、
その型合せ面43aを固定側金型10の型合せ面12に
面接触させると図3に示す型合せ状態となる。すると、
固定・可動側金型10,40の間には、前記型合せ面1
2と浅い凹部44とによってディスク形状のキャビティ
Cが形成される。
【0017】同時に、図3に示すように、可動側金型4
0の凹部45内に固定側金型10の弁軸34が進入し、
凹部45内の中心ロッド46の先端部が弁軸34の端部
36に当接し、且つ弁軸34を右方へ数ミリ移動させ
る。従って、弁軸34と一体の前記円錐型弁32も右方
へ数ミリ移動するため、そのテーパ面33はアウタース
リーブ18の縮径部19から離れ、弁室24と左方の中
空部23とが連通する。この結果、弁室24内に留めら
れていた樹脂材料は中空部23内まで円筒膜状の形態の
まま進入する。尚、この型合せ状態で、前記リング弁3
8の外周の一部も上記凹部45内に進入している。
【0018】更に、前記ノズル4からの樹脂材料の供給
量を増大させ、その供給圧力を高めると、図4(A)に示
すように、中空部23内の樹脂材料が、前記バネ圧に抗
してリング弁38を左方へ押し、このリング弁38が前
記筒体48の先端面に当接する位置までスライドさせ
る。この結果、アウタースリーブ18の左端面20とリ
ング弁38の右側面との間に環状のゲートGが形成され
る。従って、図4(B)に示すように、このゲートGを樹
脂材料が放射状に通過して前記キャビティC内に進入
し、充填される。そして、キャビティC内全体に樹脂材
料が充填され、冷却されることによりディスク形状の製
品Pが成形される。
【0019】次いで、前記ノズル4からの樹脂材料の供
給圧力をやや下げると、図5(A)に示すように、上記リ
ング弁38を左方に押す圧力も低下するため、バネ39
の復元力によってリング弁38が右方にスライドしてア
ウタースリーブ18の左端面20に面接触し、ゲートG
を閉鎖する。この結果、製品Pの中心部に孔が形成され
る。同時に、本射出成形装置1は、前記図3の状態に復
帰する。尚、この場合、バネ39のみでは上述したよう
に、リング弁38がゲートGを閉じる位置まで復帰しな
い場合もある。例えば、樹脂材料の供給圧力が高過ぎて
低下させにくくなったり、コイルバネ39内に樹脂片等
が挟まったり、或いは経年使用によりバネ39の弾性が
低下する等のためである。係る場合には、固定側金型4
0の前記油圧機構50を活用する。
【0020】即ち、図示しない油圧回路を作動させ、前
記シリンダ51の左右の油室に流路56,58を介して
油を供給・排出させて、ピストン52を右方へ移動させ
る。すると、ピストンロッド54、フランジ49を介し
て筒体48も図5(A)中の矢印のように右側に移動して
アウタースリーブ18の左端面20に当接する。従っ
て、係るリング弁38のスライドにより確実にゲートG
を閉じることができる。
【0021】最後に、図5(B)に示すように、可動側金
型40を左方に移動させて、型開きを行う。同時に、前
記弁軸34の端部36を押圧していた中心ロッド46も
移動してこの端部36から離脱する。この結果、バネ3
9がさらに伸長して復元するため、弁軸34は左方に数
ミリ移動する。これに伴い、弁軸34と共に前記円錐型
弁32も左方に移動するため、そのテーパ面33がアウ
タースリーブ18の縮径部19に面接触し、中空部23
と弁室24との間を閉じる。これにより、射出成形装置
1は前記図1の状態に復帰する。また、得られた製品P
は図示しないノックアウトピン等により、図中の矢印方
向に押し出される。尚、スプルースリーブ16内の中空
部22,23と弁室24中に溜まっている樹脂材料は、
周囲のヒータ26により保温されるため、次の射出成形
に使用される。従って、樹脂材料を無駄なく活用するこ
とが可能になる。
【0022】以上のように、本射出成形装置1によれ
ば、固定・可動側金型10,40の型合せにより、キャ
ビティCの形成すると共に、樹脂材料の供給位置も制御
され、且つ樹脂材料の供給圧力を調整することで弁機構
30を自動的に制御することができ、孔を中心部に有す
る樹脂製品Pをその孔の形成も含めて、簡単な構造の前
記各金型10,40によって確実に且つ連続して製造す
ることができる。また、固定側金型10内においてスプ
ルースリーブ16が弁機構30と共に軸方向に移動可能
に支持されているので、前記ノズル4と可動側金型40
の中心ロッド46とを同軸にして互いに確実に密着・当
接できる。且つ、弁機構30の円錐型弁32の弁室24
内における開閉位置を容易に調整することもできる。更
に、前記バネ39の復帰力を補うため、油圧機構50を
用いることにより、ゲートGの閉鎖と孔の形成が一層確
実に行え、形状や寸法精度の良いディスク状の製品Pを
提供することが可能になる。
【0023】図6は、異なる形態の射出成形金型に関す
る。尚、前記射出成形金型1と同じ部分には同じか同様
の符号を用いるものとする。図6(A)は、円筒形の製品
を射出成形するためのキャビティC′を有する射出成形
金型60の断面図を示す。その可動側金型40′には、
型合わせ面43aの浅い凹部44とその周辺から左方に
曲折した円筒形のリング溝44aが設けてある。従っ
て、固定・可動側金型10,40′を型合わせすると、
図示のように円筒形のキャビティC′が形成される。こ
れにより、前記同様にして樹脂材料をノズル4からスプ
ルースリーブ16の中空部22,23、及びゲートGを
介して上記キャビティC′内に充填し、且つ弁機構30
のバネ39によりリング弁38を移動してゲートGを図
示のように閉じると、底(頂)面の中央部に孔を有する円
筒形の製品を成形することができる。尚、固定側金型1
0の本体11は、上記のリング溝44aの外周面を覆う
位置まで延びた断面とすることもできる。
【0024】また、図6(B)は、平坦な円錐状の製品を
射出成形するためのキャビティC″を有する射出成形金
型70の断面図を示す。即ち、その固定側金型10″の
型合わせ面12には、中央の平坦面12aの周囲に緩い
円形テーパ面12bが形成されている。一方、可動側金
型40″の型合わせ面43aには、上記平坦面12a及
びテーパ面12bと平行な緩い円錐型凸部44bと、そ
の周辺から左方に浅く曲折したリング溝44cが形成さ
れている。これらの固定・可動側金型10″,40″を
型合わせすると、図示のように平坦な円錐形のキャビテ
ィC″が形成される。これによって、前記同様に樹脂材
料をノズル4からスプルースリーブ16の中空部22,
23、及びゲートGを通じて上記キャビティC″内に充
填すると共に、上記弁機構30のバネ39によってリン
グ弁38を移動してゲートGを図示のように閉じると、
底(頂)面の中央部に孔を有する平坦な円錐形の製品を成
形することができる。
【0025】本発明は、以上において説明した各形態に
限定されるものではない。例えば、前記金型1の固定側
金型10内において、前記スプルースリーブ16を複数
個平行に貫通して支持させ、且つ一つのノズル4から各
スプルースリーブ16内に樹脂材料が分岐して流入する
マニホールド構造を用い、且つ、各スプルースリーブ1
6に前記弁機構30を取付けると共に、可動側金型40
内にもこれらに対応する複数個の中心ロッド46や筒体
48を設けることで、孔付き製品Pを一度に複数個成形
する多数個取りを行うこともできる。また、前記ヒータ
26をスプルースリーブ16の左端寄りの位置まで延ば
すことによって、左側の中空部23内に残った樹脂材料
を確実に保温し、次の射出成形に確実に活用することが
でき、且つ成形サイクルを迅速化できる。
【0026】更に、前記コイルバネ39を皿バネや合成
ゴム等の弾性体に替えると、弁機構30の固定側金型1
0からの突出部分を減らすことができる。また、固定・
可動金型10,40の型合せ面12,43a間の周囲に
キャビティCからの狭いガス抜き部を形成可能とした型
合せ状態とし、前記樹脂材料を該キャビティC内に充填
し、更に可動側金型40を固定側金型10寄りに押圧し
て、製品Pを厚さ方向に圧縮し、その表面に細かな凹凸
模様等を形成するとこも可能である。尚、前記樹脂材料
には、アクリル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂、又はPET
等の各種材質の樹脂を使用することが可能である。
【0027】
【発明の効果】以上において説明したように、本発明の
射出成形金型によれば、固定・可動側金型を型合わせ
し、樹脂材料の供給圧力を調整するのみで、キャビティ
のゲートの開閉が行えるため、ゲートのカットと同時に
孔を形成した樹脂製品の射出成形が正確に且つ連続して
行える。しかも、固定側金型に簡単な構造の弁機構を取
付けるだけで、上記の射出成形を確実に成さしめること
が可能となる。また、請求項4の発明によれば、スプル
ースリーブを弁機構と共に固定側金型に対し移動可能に
支持したので、射出装置のノズルや可動側金型の中心ロ
ッドとの同軸状の密着や円錐型弁の位置調整が容易に行
える。更に、請求項5の発明によれば、弁機構のリング
弁によるゲートカットをバネ等の弾性体と筒体により確
実に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形金型の型開きした状態を示す
一部に端面を含む部分断面図。
【図2】固定側金型のスプルースリーブや弁機構等を示
す一部に破断部を含む斜視図。
【図3】固定側と可動側金型を型合わせした状態を示す
一部に端面を含む部分断面図。
【図4】(A)と(B)は射出成形金型における各射出工程
を示す部分断面図。
【図5】(A)と(B)は射出成形金型における各射出工程
を示す部分断面図。
【図6】(A)と(B)は共に異なる形態の射出成形金型を
示す部分断面図。
【符号の説明】
1,60,70…………射出成形金型 10,10″…………固定側金型 12,43a…………型合せ面 16……………………スプルースリーブ 19……………………縮径部 22,23……………中空部 24……………………弁室(中空部) 26……………………ヒータ 30……………………弁機構 32……………………円錐型弁 34……………………弁軸 36……………………端部(突出側端部) 38……………………リング弁 39……………………バネ(弾性体) 40,40′,40″…可動側金型 45……………………凹部 46……………………中心ロッド 48……………………筒体 C,C′,C″…………キャビティ G………………………ゲート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略中心部に孔を有する製品を射出成形する
    ためのキャビティを形成する固定側及び可動側金型から
    なり、 固定側金型にはスプルースリーブを貫通して支持させ、
    このスリーブの周囲にヒータを配置し、且つ上記スリー
    ブの一側に弁機構を取付けると共に、上記スリーブの中
    空部内にこの中空部を開閉する弁機構の円錐型弁を内蔵
    し、且つ弁機構は上記円錐型弁から固定側金型の型合せ
    面側に突出した弁軸と、この弁軸の中間位置にスライド
    自在に嵌合した製品の孔と略同径のリング弁とを有し、
    上記弁軸の突出側端部とこのリング弁との間に装着した
    弾性体によりリング弁を上記キャビティのゲートを閉じ
    る方向に押してキャビティーのゲートを開閉可能とし、 可働側金型には、上記弁軸を受入れる凹部と、この凹部
    内に上記弁軸の突出側端部に当接する中心ロッドを設け
    た、 ことを特徴とする孔付き製品の射出成形金型。
  2. 【請求項2】前記スプルースリーブの中空部の前記リン
    グ弁寄りに内径が縮径された縮径部が形成され、この縮
    径部に前記円錐型弁が前記弁軸のスライドと共に接離し
    て、キャビティ側への樹脂材料の供給と停止を行う、こ
    とを特徴とする請求項1に記載の孔付き製品の射出成形
    金型。
  3. 【請求項3】前記円錐型弁の表面及び弁軸の周面と、前
    記スプルースリーブの中空部との間において、樹脂材料
    が薄い円筒膜状に分流する形態となること、を特徴とす
    る請求項1又は2に記載の孔付き製品の射出成形金型。
  4. 【請求項4】前記スプルースリーブが、前記弁機構と共
    に固定側金型中においてその軸方向に沿って移動可能に
    支持されている、ことを特徴とする請求項1乃至3の何
    れかに記載の孔付き製品の射出成形金型。
  5. 【請求項5】前記可動側金型の前記凹部内において、前
    記中心ロッドを囲み且つ固定側金型のスプルースリーブ
    に取付た前記リング弁の側面を押圧可能にスライドする
    筒体を取付けた、ことを特徴とする請求項1乃至4の何
    れかに記載の孔付き製品の射出成形金型。
JP9206839A 1997-07-31 1997-07-31 孔付き製品の射出成形金型 Withdrawn JPH1148294A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101817215A (zh) * 2010-05-11 2010-09-01 常州工学院 注塑模主流道直浇口阀式控制装置
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JP2022130584A (ja) * 2018-12-06 2022-09-06 キヤノンバージニア, インコーポレイテッド 射出成形システム、および樹脂の供給用部材
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