JPH1148171A - 能動導管とその製造方法 - Google Patents

能動導管とその製造方法

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JPH1148171A
JPH1148171A JP10011258A JP1125898A JPH1148171A JP H1148171 A JPH1148171 A JP H1148171A JP 10011258 A JP10011258 A JP 10011258A JP 1125898 A JP1125898 A JP 1125898A JP H1148171 A JPH1148171 A JP H1148171A
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coil
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正喜 江刺
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洋一 芳賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量でリンクの構造体を簡易にした能動カテ
ーテルとその製造方法を提供する。 【解決手段】 ライナーコイル2と、電極24,25が
形成されたMIDを用いたリンク30と、これらを交互
に並べて嵌挿する内側チューブ4と、各MIDを用いた
リンク30間を連結するSMAアクチュエータ50と、
このSMAアクチュエータ50をMIDを用いたリンク
に固定する非導電性接着部26と、MIDを用いたリン
ク30上の電極24,25とともにSMAアクチュエー
タ50に電気的に接続されるリード線6と、これらを覆
って内蔵する外側チューブ7とを備え、内側チューブ4
の内空間が能動カテーテルのワーキングチャンネルとな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロマシン
分野に利用し、複雑な機械や配管に入り込んで検査やメ
ンテナンスなどを行い、さらに能動カテーテルとして人
体の血管や器官等に入り込んで診断又は治療などの利用
に供し得る能動導管及びその製造方法に関する。さら
に、複数の組み合わせにより多関節、多足等のロボット
又は精巧な玩具などに利用し得る能動導管及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、形状記憶合金をアクチュエータと
して利用した能動内視鏡が大腸などの診断用に提案され
ており、血管内などの狭いところにも入っていき、検
査、診断又は治療を行う能動カテーテル(細い管状器
具)の開発が進められている。
【0003】図31は提案された能動カテーテルを示す
外観図である。図31を参照して概説すると、能動カテ
ーテル1は、ライナーコイル2とリンク3とを交互に並
べて嵌挿する内側チューブ4と、各リンク3間を連結す
る形状記憶合金(Shape Memory Alloy:以下、「SM
A」と記す。)のアクチュエータ5と、リンク3の上面
に配設された電極パターンに接合するリード線6と、こ
れらを覆って内蔵する外側チューブ7とを備えている。
内側チューブ4の内空間は能動カテーテルのワーキング
チャンネルとして利用され、このワーキングチャンネル
は、液体の注入・吸引、様々な道具の出し入れなどに使
用されるものである。SMAアクチュエータ5は通電し
て直接加熱され、通電加熱抵抗値フィードバック方式に
よりコイル状のSMAを伸縮させ、SMAアクチュエー
タとして利用されている。
【0004】図32はリンクを示す外観図である。図3
2に示すように、能動カテーテルの骨格にあたるリンク
3は、下部シリコン11と、この下部シリコン11上に
接合された下部ガラス13と、この下部ガラス13と上
部ガラス17との間に接合された上部シリコン15とを
有し、図32の斜線で示す下部シリコン11の下面及び
下部ガラス13の両側面にアルミニウム電極が形成され
ている。また上部シリコン15にも、適宜の箇所にコン
タクトホール8が設けられ、そのコンタクトホール8の
壁にはアルミニウム電極が形成されている。上部ガラス
17の上面に形成されている溝はリード線を配設するた
めのものであり、図32で示す三箇所のスロット12は
SMAコイルを配設するためのものである。
【0005】次に、従来の能動カテーテルの製作方法に
ついて説明する。図33を参照すると、下部シリコン1
1及び上部シリコン15は半導体プロセスのエッチング
技術などにより製作されるものであり、下部ガラス13
及び上部ガラス17は板状のパイレックスガラスをグラ
インディング技術などによって微細加工して形成され
る。これらは陽極接合により完全に接合され、アルミニ
ウム電極はスパッタリングにより形成されている。この
ように多数のリンクがダイシング、シリコンの結晶異方
性エッチング及び陽極接合等により基板上に一括して製
作され、ダイシングにより最終的に個々のリンクに分離
切断され、図32に示すリンクが完成する。
【0006】次に、上記した従来の能動カテーテルの組
立工程を説明する。図34は能動カテーテルの組立工程
を示す工程図である。先ず図34(a)に示すように、
リンク3とライナーコイル2とを交互に所定個数まで内
側チューブ4で連結していき、図34(b)に示すよう
にリンク3とライナーコイル2とを隙間なく配設する。
次に、図34(c),(d)に示すように、リンク3の
各スロット12にSMAアクチュエータ5を配設してか
ら導電性接着剤で固定し、He−Cdレーザーで硬化さ
せる。さらに図34(e)に示すようにYAGレーザで
各SMAコイルを切断する。そして図34(f)に示す
ように、各SMAアクチュエータ5に接続するリード線
6を上部ガラス17の溝に配線し、さらに図34(g)
に示すように外側チューブ7を被せて組立工程が終了す
る。
【0007】以上のようにして製作された能動カテーテ
ルは、特定のSMAを選択して通電して加熱することに
より曲げることができるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような能動カテーテルでは形状記憶合金を載せるリンク
の製作プロセスが複雑であり、微細なマイクロマシンを
製作する上でも加工の自由度に制限があり、最適な形態
の設計が困難である。また、リンクの加工の自由度に制
限があるためワーキングチャンネルを理想的な円形の空
間に形成することが困難であった。さらに、リンクなど
の構造体の重量の軽減化が求められている。
【0009】そこで、本発明はワーキングチャンネルの
内空間を理想的な円形に形成できるリンクの構造体を軽
量かつ簡易にした能動導管を提供するとともに、その組
立工程を簡略にできる製造方法を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の能動導管は、ライナー
コイルと、電極が形成されたMIDを用いたリンクと、
これらを交互に並べて嵌挿する内側チューブと、各MI
Dを用いたリンク間を連結するSMAアクチュエータ
と、このSMAアクチュエータをMIDを用いたリンク
に固定する非導電性接着部と、MIDを用いたリンク上
の電極とともにSMAアクチュエータに電気的に接続す
るリード線と、これらを覆って内蔵する外側チューブと
を備えるものである。また請求項2記載の能動導管は、
上記構成に加え、MIDのポリマーとして液晶ポリマー
を使用した。
【0011】請求項3記載の能動導管は、能動導管の骨
格となるリンクに電極を形成した高分子チューブを用い
た。請求項4記載の能動導管は、リンクが熱収縮チュー
ブである構成とした。請求項5記載の能動導管は、リン
クを円盤状のリング型リンクに形成したものである。ま
た請求項6記載の能動導管は、リング型リンクの鍔に切
欠きを入れたものである。さらに請求項7記載の能動導
管は、MIDを用いたリンクなどのリンクと固定部とを
一体的に非導電性接着剤で形成したもので、硬化するも
のであれば接着剤で十分である。
【0012】請求項8記載の能動導管は、内側チューブ
の外側に配設するSMAアクチュエータと、内側チュー
ブとSMAアクチュエータとの間に間隔を設け保持する
リンクと、内側チューブを内蔵するとともにSMAアク
チュエータの外側に配設するライナーコイルと、SMA
アクチュエータに通電するリード線と、これらを覆って
内蔵する外側チューブとを備える構成とした。請求項9
記載の能動導管は、請求項8の構成に加え、ライナーコ
イルをSMAアクチュエータに通電する電気回路の接地
としたものである。請求項10記載の能動導管は、非導
電性処理したライナーコイルと、これに挟み込んで配設
したコイル状のSMAアクチュエータと、このSMAア
クチュエータに通電するリード線と、非導電性処理した
ライナーコイルに嵌挿する内側チューブと、これらを覆
って内蔵する外側チューブとを備えるものである。
【0013】請求項11記載の能動導管は、非導電処理
したライナーコイルと、これに挟み込んで配設したコイ
ル状のSMAアクチュエータと、このSMAアクチュエ
ータに通電するリード線と、非導電性処理したライナー
コイルに当接して配設した内側チューブとを備え、SM
Aアクチュエータと内側チューブとを両端にて固定した
ものである。また請求項12記載の能動導管は請求項1
1の構成に加え、SMAアクチュエータと内側チューブ
とを両端にて非導電性接着剤で固定したことを特徴とす
る。さらに請求項13記載の能動導管は、SMAアクチ
ュエータと内側チューブとを両端にて固定用リングに嵌
挿し、SMAアクチュエータの端部を内側チューブに接
着剤で固定したことを特徴とする。また請求項14記載
の能動導管は、内側チューブ両端を固定用コイルに嵌挿
し、この固定用コイルにSMAアクチュエータを噛み合
わせて固定したことを特徴とする。
【0014】また、請求項15記載の能動導管は、上記
構成に加え、ライナーコイルがSMAライナーコイルで
あって、SMAライナーコイルに通電するリード線を備
え、屈曲機構と伸張機構とを有することを特徴とするも
のである。請求項16記載の能動導管は、上記構成に加
え、ライナーコイルが平線型ライナーコイルであること
を特徴とする。請求項17記載の能動導管は、平坦な底
面を有するとともに中央に貫通孔を有する円柱であっ
て、この円柱の頂面に対称中心を通る稜線を持つように
形成した尖鋭部と、この稜線に対して対称な位置に形成
した凹部とを有する駒型リンクを備え、駒型リンクの貫
通孔に嵌挿する内側チューブと、駒型リンクの尖鋭部と
平坦な底面とを隣り合わせて凹部に配設したSMAアク
チュエータと、SMAアクチュエータに通電するリード
線と、これらを覆って内蔵する外側チューブとを備える
構成とした。また請求項18記載の能動導管は、上記構
成に加え、駒型リンクの凹部に爪を設け、この爪に前記
SMAアクチュエータを噛み合わせて配設したことを特
徴とするものである。
【0015】本発明のうち請求項19記載の能動導管の
製造方法は、リンクとライナーコイルとを交互に内側チ
ューブで嵌挿して連結する工程と、リンクにSMAアク
チュエータとリード線とを配設して導電性接着剤で固定
する工程と、SMAアクチュエータとリード線とを非導
電性接着剤でリンクに固定する工程と、例えばYAGレ
ーザによりSMAアクチュエータを切断する工程とを備
えるものである。また、請求項20記載の能動導管の製
造方法はMIDを用いたリンクを用いる方法、請求項2
1記載の能動導管の製造方法は高分子チューブ型リンク
を用いる方法、請求項22記載の能動導管の製造方法は
熱収縮チューブを用いたリンクを用いる方法、請求項2
3記載の能動導管の製造方法はリング型リンクを用いる
方法、請求項24記載の能動導管の製造方法は切欠きの
入った鍔を有するリング型リンクを用いる方法であり、
このようなリンクとSMAアクチュエータとリード線と
を接続して製造する。
【0016】また、請求項25記載の能動導管の製造方
法は、ライナーコイルに内側チューブを嵌挿し、内側チ
ューブの両端にスペーサをはめる工程と、リード線をラ
イナーコイルの上に配設してSMAアクチュエータを両
端のスペーサ上に設置する工程と、リード線とSMAア
クチュエータとを導電性接着剤で固定する工程と、SM
Aアクチュエータを非導電性接着剤で内側チューブに固
定してリンクを形成する工程とを備える構成である。
【0017】請求項26記載の能動導管の製造方法は、
内側チューブの両端にスペーサをはめ、この両端のスペ
ーサにて支持棒及びSMAアクチュエータの両端を接着
剤で固定してリンクを形成する工程と、支持棒に当接し
同軸にライナーコイルを配設する工程と、SMAアクチ
ュエータに通電するリード線を固定し配線する工程と、
非導電性接着剤で上記SMAアクチュエータをライナー
コイルに固定する工程と、SMAアクチュエータの片端
及び支持棒の両端を切断して取り除く工程と、外側チュ
ーブを被せる工程とを備えるものである。請求項27記
載の能動導管の製造方法は、請求項25又は26の構成
に加え、ライナーコイルが導電性ライナーコイルであっ
て、この導電性ライナーコイルと各SMAアクチュエー
タとを導電性接着剤で固定する工程を備えたことを特徴
とする。請求項28記載の能動導管の製造方法は、非導
電性処理したライナーコイルの外側から対称な位置にS
MAアクチュエータを伸ばして挟み合わせる工程と、S
MAアクチュエータに通電するリード線を固定し配線す
る工程と、内側チューブを非導電性処理したライナーコ
イルに嵌挿する工程と、外側チューブを被せる工程とを
備えるものである。
【0018】また、請求項29記載の能動導管の製造方
法は、非導電性処理したライナーコイルの外側にSMA
アクチュエータを伸ばして挟み合わせる工程と、SMA
アクチュエータに通電するリード線を固定し配線する工
程と、一端が閉じたキャップを有する外側チューブを被
せる工程とを備える構成とした。さらに、請求項30記
載の能動導管の製造方法は、内側チューブを非導電性処
理したライナーコイルの内側に当接して配置する工程
と、内側チューブに対向する位置にて非導電性処理した
ライナーコイルを噛むようにコイル状のSMAアクチュ
エータを伸ばして配設し固定する工程と、SMAアクチ
ュエータの両端に通電するリード線を固定し配線する工
程と、SMAアクチュエータと内側チューブとの両端を
非導電性接着剤で固定する工程と、外側チューブを被せ
る工程とを備えるものである。
【0019】以上のように本発明は構成されており、請
求項1記載の発明では、MIDによるリンクを用いてい
るので、リンクが軽量で微細化かつ簡略化し、能動導管
の外径が小さくなる。このようなMIDを用いたリンク
は表面に電極を形成した複雑な構造体であっても射出形
成で大量生産できるので、リンクが廉価に製造できると
ともに、リンクの製造工程が簡略化される。請求項2記
載の発明では、MIDを用いたリンクが液晶ポリマーで
あるのできわめて軽量になり、また従来のように複数の
部材を結合して製作しなくても、一体的な構造体のリン
クとすることができる。
【0020】請求項3記載の発明では、チューブを切断
するだけでチューブ型リンクを作製できる。請求項4記
載の発明では、熱収縮させるだけで能動導管が簡単にで
き、しかもその構造は極めて単純であり軽い。請求項5
記載の発明では、SMAアクチュエータを固定する部位
を極めて小さくし得る。請求項6記載の発明では、リン
グ型リンクの鍔に切欠きを入れているので、SMAアク
チュエータのコイル素線を簡単に挟んで固定することが
できる。請求項7記載の発明では、リンク自体が硬化し
た接着剤で形成し得るので、極めて簡単かつ軽量にな
る。
【0021】請求項8記載の発明では、ライナーコイル
が外側チューブを裏打ちし、SMAアクチュエータが屈
曲したときに外側チューブの伸びが分散する。さらに、
ライナーコイルがカテーテルの内部構造を機械的に保護
する役目も果たす。したがって、外骨格型能動カテーテ
ルでは外界の圧迫にも強くなる。またSMAアクチュエ
ータをライナーコイルから一定の間隙を保って外側チュ
ーブと離して内側に配設しているため、伸縮時のSMA
アクチュエータの発熱による外部への影響が減る。した
がって、能動カテーテルの使用環境によらず安全性が高
くなる。請求項9記載の発明では、SMAアクチュエー
タを駆動する配線数を減らすことができる。
【0022】請求項10及び11記載の発明では、ライ
ナーコイルが外側チューブの変形を助け、この外側チュ
ーブの伸びが局所的に集中せず分散する。さらにSMA
アクチュエータと非導電性ライナーコイルが機械的に噛
み合うので構造が強固になり、壊れにくい。請求項12
乃至14記載の発明では、SMAアクチュエータを機械
的に固定するので強固になる。請求項15記載の発明で
は、能動導管が屈曲及び伸張運動をする。請求項16記
載の発明では、ライナーコイルの外径がより小さくな
る。医療用導管などでは、導管が座屈してしまわないよ
うにライナーコイルを配置しているが、このライナーコ
イルを平線型ライナーコイルにすると外径を小さくする
ことができる。またライナーコイルは平板な平線で形成
されたものが望ましく、同じ外径であれば、より広くワ
ーキングチャンネルを確保できるようになる。請求項1
7記載の発明では、SMAアクチュエータに通電加熱す
ることにより任意の方向に多関節で屈曲する。請求項1
8記載の発明では、SMAアクチュエータを駒型リンク
に噛み合わすだけで機械的に強固に固定できる。
【0023】請求項19乃至24記載の発明では、軽量
で微細化かつ簡略化したリンクになり、外径が小さく、
かつ、ワーキングチャンネルが広い能動導管を提供する
ことができる。またリンク形成の自由度が大きいためワ
ーキングチャンネルの内空間を理想的な円形に作製でき
る。請求項25記載の発明では、軽量で簡単な構造のリ
ンクを組み立てることができ、能動導管の組立工程が簡
略にできる。請求項26記載の発明では、簡単なリンク
構造を有する外骨格型の能動カテーテルを細径化して製
造できる。請求項27記載の発明では、SMAアクチュ
エータに対応して導線性ライナーコイルを適宜の箇所で
接地する。
【0024】請求項28乃至30記載の発明では、リン
クの形成がSMAアクチュエータをライナーコイルに固
定する工程と兼ねている。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の能動導管には、ライナー
コイルをSMAアクチュエータの内側に配設した内骨格
型と外側に配設した外骨格型があり、さらにライナーコ
イルを用いないタイプもある。本発明の能動導管は、S
MAアクチュエータと、このSMAアクチュエータを保
持するリンクと、リンクに嵌挿する内側チューブと、S
MAアクチュエータに通電するリード線と、これらを覆
って内蔵する外側チューブとを備えていればよい。また
内側チューブがない場合はワイヤー状の能動導管にな
る。
【0026】本発明の内骨格型の能動導管は、ポリマー
射出成形体表面に無電解メッキなどの方法で電極(回
路)を形成した部品でなる成形回路部品、すなわちMI
D(Molded Interconnect Device)からなるリンクやリ
ンクの機能を有する構造体をリンクとして使用したもの
である。
【0027】以下、図面を参照して、従来例と実質的に
同一又は対応する部材には同一符号を用いて、本発明の
好適な実施の形態を詳細に説明する。以下の実施形態は
能動導管として能動カテーテルに適用した場合の例であ
るが、本発明はカテーテルのみならず、冒頭で既述した
各種の機器類や玩具等に広く適用し得る。
【0028】先ず、ライナーコイルがSMAアクチュエ
ータの内側に配設された内骨格型の能動カテーテルにつ
いて説明する。図1は第1の実施形態のMID型能動導
管を能動カテーテルとして利用した場合の透視図であ
る。この第1の実施形態は成形回路部品(以下、「MI
D」(Molded Interconnect Device) という。)からな
るリンクを利用したものである。図1を参照すると、本
発明の第1の実施形態は、ライナーコイル2と、電極2
4,25が形成されたMIDを用いたリンク30と(図
2参照)、これらを交互に並べて嵌挿する内側チューブ
4と、各MIDを用いたリンク30間を連結するSMA
アクチュエータ50と、このSMAアクチュエータ50
をMIDを用いたリンクに固定する非導電性接着部26
と、MIDを用いたリンク30上の電極24,25とと
もにSMAアクチュエータ50に電気的に接続されるリ
ード線6と、これらを覆って内蔵する外側チューブ7と
を備え、内側チューブ4の内空間が能動カテーテルのワ
ーキングチャンネルとなっている。このワーキングチャ
ンネルは、液体の注入・吸引、様々な道具の出し入れな
どに利用される。またライナーコイルは、医療用カテー
テルや内視鏡でワーキングチャンネルが全体の屈曲によ
り座屈してしまわないように、チューブ内壁に裏打ちす
るように配置したものである。
【0029】本実施形態のSMAアクチュエータ50
は、例えば素線径がφ50μm、外径がφ250μmで
ある。ライナーコイル2は、リンクとライナーコイルの
接触面に均一に力が加わるようにするため、端面がクロ
ーズドエンドに形成されている。さらに、能動カテーテ
ルの屈曲により、ライナーコイルとSMAアクチュエー
タとが電気的にショートされてしまうのを避けるため、
ライナーコイル2の表面には絶縁膜が形成されている。
このようにライナーコイルを非導電性処理する絶縁膜は
パリレンを蒸着することにより形成される。このような
パリレン蒸着では、いかなるプラスチックでも到達しえ
ない0.2μm程度の厚さで製膜できものであるが、本
実施形態では絶縁を確実にするために1μm前後の膜厚
にしている。なお、両端をクローズドエンドにカットさ
れた本実施形態のライナーコイル2は外径φ0.6m
m、自由高さ5mm程度である。
【0030】能動カテーテルに使用される内側チューブ
4は外径φが1mm以下と小さく、かつ、肉厚のできる
だけ薄いチューブである必要から、材質として例えばシ
リコンゴム、ポリエチレン、ポリウレタン、テフロン等
が利用できるが、加工性や伸縮性などの観点から、本実
施形態では外径φ0.5mm、内径φ0.3mmのシリ
コンゴムチューブを使用している。なお、外側チューブ
7は柔らかさから、外径φ1.2mm程度のシリコンゴ
ムを使用するのがよい。
【0031】図2はMIDを用いたリンクの外観図であ
る。図2を参照すると、第1の実施形態にかかるMID
を用いたリンク30は断面の外形が三角形状に形成さ
れ、能動カテーテルの外側チューブ7との間にも空間を
確保できるようになっており、斜線で図示する位置に無
電解メッキなどで電極24,25が形成されている。こ
の電極24はSMAアクチュエータ50の共通電極とな
るものであり、この実施形態では一周しているが上辺が
なくてもよい。またMIDを用いたリンク30の外端部
には、SMAアクチュエータ50を配設するスロット3
2が三箇所形成され、さらに内側チューブ4にリンク3
0を固定する接着剤を塗るための凹部34も三箇所形成
されている。さらにSMAアクチュエータが固定される
スロット32には切り込み溝27,27が設けられてお
り、コイル状のSMAアクチュエータ30を設置後、こ
の溝にリード線6を挟み込んで固定できるようになって
いる。
【0032】MIDは射出成形体表面に無電解メッキな
どの方法で電極を形成した部品であるが、本実施形態で
は1mm以下の微細構造であるため液晶ポリマーを用い
てツーショット(モールド)法で形成されている。この
液晶ポリマーは液状でありながら結晶の性質を示すもの
であり、上記方法により最も複雑な三次元回路を形成す
ることができる。液晶ポリマーの材料としては、メッキ
被膜の耐熱性及び密着性のよいものが望ましい。なお、
本実施形態のMIDを用いたリンク30の電極形成はP
d(パラジウム)付加後、Cuメッキを行い、その後表
面にAuメッキを行っている。
【0033】図3はSMAアクチュエータに通電する回
路図である。図3では、第1の実施形態の1関節にのみ
通電する回路を概略例示したもので、電源は乾電池を例
として図示した。図3における電極24,25はMID
を用いたリンク30の電極24,25を略したもので、
共通電極24は上記したように一辺がなくてもSMAア
クチュエータを通電する電気回路として機能する。第1
の実施形態のようにMIDを用いたリンク30の電極2
4を共通グランドにすると、共通グランドがない場合に
比べて二本の配線を減らすことができ、1関節あたり四
本の配線まで減らすことができ、微細構造に適するよう
になる。なお、SMAアクチュエータを制御するには集
積回路を設置し、共通の三本のリード線で電源供給や多
重通信を行い、特定のSMAを選択して曲げることが可
能である。
【0034】次に、MIDを用いた能動カテーテルの組
立工程を説明する。図4はMIDを用いた能動カテーテ
ルの組立工程を示す工程図である。図4を参照すると、
先ず図4(a)に示すように、MIDを用いたリンク3
0とライナーコイル2とを交互に所定個数まで内側チュ
ーブ4で連結していく。次に図4(b)に示すように、
MIDを用いたリンク30のスロット32にSMAアク
チュエータ50を配設しリード線6を切り込み溝27
(図2に示す)に挟み込んで固定して、導電性接着剤で
固定する。そして図4(c)に示すように、これらを非
導電性接着剤でMIDを用いたリンク30に固定して、
非導電性接着部26を形成する。この非導電性接着剤
は、耐熱性の室温硬化エポキシ樹脂又はエポキシ樹脂に
フィラーを混入して加熱時に柔らかくなり難くした接着
剤を使用する。なお、フィラーとしては非導電性である
必要から、粒径10〜30μmのシリカ球状粒子を使用
するのがよい。
【0035】次に図4(d)に示すように、例えばYA
Gレーザなどを用いて両切り込み溝27,27の中央に
て(図2を参照のこと)各SMAアクチュエータ50を
切断する。なお、図4(d)において非導電性接着部2
6の穴は切断箇所を示す。最後に、リード線6を取り出
しつつ外側チューブ7を被せて組立工程が終了する。な
お、常温硬化型導電性接着剤は能動カテーテルに使用す
るSMAコイルが摂氏40度〜50度程度の温度から収
縮し始めるので、加熱して硬化させる接着剤としては導
電性を有し、かつ、常温で硬化する接着剤である必要か
ら、紫外線硬化樹脂やエポキシ樹脂に導電性のフィラー
を混ぜたものを使用するのがよい。
【0036】次に、第1の実施形態の作用を説明する。
SMAアクチュエータに通電し制御することにより、S
MAコイルが伸縮し自ら蛇のように運動して狭いところ
に入っていく。そして能動カテーテルのワーキングチャ
ンネルと呼ばれる空間から液体の注入又は吸引、マイク
ロツールなどの出し入れをし、医療では診断や治療など
を、或いは複雑な機械や配管では能動管状物として検査
やメンテナンスなどを行う。この第1の実施形態では、
能動カテーテルの骨格になるリンクが液晶ポリマーで形
成したMIDを用いたリンクであるので、シリコンとガ
ラスで形成された構造体に比べて軽量になる。またリン
クの構造体を微細化しかつ簡略化でき、ワーキングチャ
ンネルを確保しながら外径の小さい能動カテーテルの作
製ができる。またリンク形成の自由度が大きいため、ワ
ーキングチャンネルの内空間を理想的な円形に作製でき
る。さらにMIDを用いたリンクの断面の外径を三角形
状にすることで、断面が円形の能動カテーテルの外装の
間にも空間を確保することができる。したがって、この
空間に配線を減らすための回路、圧力センサ及び能動カ
テーテルの曲がりセンサ等の微小なセンサ並びに細長い
形状のセンサを入れることが可能になる。したがって、
二方向屈曲型でも四方向屈曲型でも多関節機構が実現で
きる。
【0037】次に、第2の実施形態を説明する。図5は
本発明の能動導管の第2の実施形態として、チューブ型
能動カテーテルに利用した場合を示す外観図である。こ
の第2の実施形態では、MIDを用いたリンクに代えて
チューブ型リンクを使用している。図5を参照すると、
第2の実施形態によるチューブ型能動カテーテルは、ラ
イナーコイル2と、電極24,25が形成された高分子
チューブからなるチューブ型リンク40と、これらを交
互に並べて嵌挿する内側チューブ4と、各チューブ型リ
ンク40間を連結するSMAアクチュエータ50と、こ
のSMAアクチュエータ50をチューブ型リンクに固定
する非導電性接着部26と、チューブ型リンク40上の
電極24,25とともにSMAアクチュエータ50に電
気的に接続されるリード線6と、これらを覆って内蔵す
る外側チューブ7とを備えている。なお、高分子チュー
ブ上に形成される電極24はSMAアクチュエータの共
通電極であり、高分子チューブを一周して形成してもよ
い。或いはC形状であってもよい。これは第1の実施形
態の共通電極の一辺がなくてもよいのと同じ理由であ
る。
【0038】次に図5のチューブ型能動カテーテルの組
立工程を説明する。図6はチューブ型能動カテーテルの
組立工程を示す工程図である。先ず図6(a)に示すよ
うに、チューブ型リンク40とライナーコイル2とを交
互に所定個数まで内側チューブ4で連結していく。次に
図6(b)に示すように、チューブ型リンク40の配線
パターン上にSMAアクチュエータ50とリード線6と
を導電性接着剤で固定する。この導電性接着剤は電気的
接続を確実にするために有効である。さらに図6(c)
に示すように、これらを非導電性接着剤で高分子チュー
ブに固定することにより非導電性接着部26を形成す
る。そして、図6(d)に示すように、例えばYAGレ
ーザを用いて、各SMAアクチュエータ50を切断す
る。なお、図6(d)において非導電性接着部26の穴
は切断箇所を示す。最後にリード線6を取り出しつつ外
側チューブを被せることにより組立工程が終了する。
【0039】第2の実施形態は以上のように構成されて
おり、この第2の実施形態では能動カテーテルの骨格に
なるリンクが高分子チューブでできるので、リンクの構
造体を簡略化でき、広いワーキングチャンネルを確保し
ながら外径の小さい能動カテーテルの製作ができる。
【0040】次に、第3の実施形態を説明する。図7は
本発明の能動導管の第3の実施形態として、接着型能動
カテーテルとした場合の外観図である。なお、図7にお
いて外側チューブは省略している。この第3の実施形態
では接着剤でリンクを形成したものである。図7を参照
すると、この第3の実施形態の接着型能動カテーテル
は、ライナーコイル2と、このライナーコイル2に嵌挿
するシリコンゴム製の内側チューブ4と、この内側チュ
ーブ4に沿って配設したSMAアクチュエータ50とリ
ード線6とを所定間隔ごとに導電性接着剤で固定した台
座60と、この台座60のところでSMAアクチュエー
タ50とリード線6とを覆って内側チューブに固定する
非導電性接着部62とを備え、接着剤でリンク構造体を
形成している。なお、ライナーコイル2の表面は絶縁膜
が形成されている。
【0041】上記接着型能動カテーテルの組立工程を、
接着型能動カテーテルの組立工程を示す図8を用いて説
明する。先ず、図8(a)及び(b)に示すように、ラ
イナーコイル2に内側チューブ4を嵌挿し、両端にシリ
コンゴムチューブのスペーサ81,81をはめる。続い
て、図8(c)に示すように、リード線6をライナーコ
イル2の上にのせてSMAアクチュエータ50を両端の
スペーサ81,81の上に設置する。そして、図8
(d)に示すように、リード線6とSMAアクチュエー
タ50とを微量の導電性接着剤60で固定し、次いで図
8(e)に示すように、非導電性接着剤で確実に非導電
性接着部62を形成して、MIDを用いたリンクと同様
の作用を有するリンクと固定部とを形成する。さらに図
8(f)に示すようにYAGレーザ等を用いてSMAア
クチュエータ50を切断する。以上の図8(c)〜
(f)の工程を3回繰り返し、最後にスペーサ81を取
り出すと図7で示したようになる。この後リード線6を
取り出しつつ外側チューブを被せることにより組立工程
が終了する。
【0042】第3の実施形態は以上のように構成されて
おり、リンク構造体が接着剤で形成されるので極めて軽
量になるとともに、リンク構造を極めて簡単にできる。
またリンク構造体を長手方向に短くでき、SMAアクチ
ュエータの駆動部分を長くとることができる。
【0043】次に第4の実施形態を説明する。この第4
の実施形態は第3の実施形態における絶縁膜が被覆され
たライナーコイル2に代えて導電性のライナーコイル9
2を用い、これをSMAアクチュエータに通電するとき
の電気的なグランドとすることで配線数を減らしたもの
である。図9は本発明の第4の実施形態の配線数を減ら
す接着型リンクの能動カテーテルを示す外観図である。
この第4の実施形態による接着型リンクの能動カテーテ
ルは、導電性ライナーコイル92に内側チューブ4を嵌
挿し、所定間隔でリード線6とSMAアクチュエータ5
0とを電気的に接続した後、導電性ライナーコイル92
上で非導電性接着剤51で固定し、その上から非導電性
接着剤で内側チューブに確実に固定している。さらに図
9に示すように導電性ライナーコイル92とSMAアク
チュエータ50とは導電性接着剤52で接続されてい
る。この第4の実施形態ではSMAアクチュエータを切
断していない。なお、図9において外側チューブは省略
されている。
【0044】図10は第4の実施形態の実際の回路部と
等価回路を示した図である。電流は抵抗値に従って分割
されるため、両側のSMAアクチュエータに電流を流し
ても駆動したくない中間のSMAアクチュエータには無
視できるほどのわずかな電流しか流れない。したがって
図10(b)に示すように、両側に挟まれたSMAアク
チュエータに通電せずに、AとBのスイッチをオンにし
て両端のSMAアクチュエータを収縮させることができ
る。したがって第4の実施形態ではライナーコイルを接
地することで配線数を減らすことができ、すなわち1関
節あたり3本となり、かつ、YAGレーザ等によるSM
Aアクチュエータの切断プロセスが不要になる。また能
動カテーテルの屈曲によりライナーコイルとSMAアク
チュエータとが電気的にショートされてしまうような場
合は、配置されるリンクのピッチを短くするか又は導電
性ライナーコイル全面にパリレンを蒸着後、導電性が必
要な部分のみをレーザなどでパリレンを除去することで
防ぐことができる。
【0045】次にライナーコイルをSMAアクチュエー
タの外側に配設した外骨格型の能動カテーテルについて
説明する。図11(a)は第5の実施形態の外骨格型の
能動カテーテルを示す外観図であり、図11(b)は図
11(a)のA−A線断面図である。図11(a)及び
(b)を参照すると、第5の実施形態の外骨格型能動カ
テーテルは、内側チューブ4の外側に隙間を設けて配設
されたSMAアクチュエータ50と、内側チューブ4と
SMAアクチュエータ50との間に隙間を設け支持する
リンクとなる保持部材100と、SMAアクチュエータ
50の外側に適宜の箇所で非導電性接着剤106により
固定されるとともに片端を各SMAアクチュエータ50
と電気的に共通に接続された導電性ライナーコイル92
と、SMAアクチュエータ50に通電するリード線6
と、これらを覆って内蔵する外側チューブ7とを備え、
内側チューブ4の内空間が能動カテーテルのワーキング
チャンネルとなっている。なお、導電性ライナーコイル
92はSMAアクチュエータ50に通電する電気回路の
接地になっており、この一方の他端がリード線6に接続
されている。
【0046】リンクとなる保持部材100は、例えばシ
リコンゴムチューブのスペーサ81と、支持棒となる所
定長さに切断された金属棒101とを有し、SMAアク
チュエータ50と金属棒101がスペーサ81に接着剤
で固定されている。能動カテーテルは例えば血管内など
の液体中で使用されるため、外側チューブ7には密閉性
に優れたものを選択し、さらに能動カテーテルの屈曲特
性を損なわないために伸展性に富む薄肉のシリコンチュ
ーブが適している。
【0047】外骨格型能動カテーテルの導電性ライナー
コイル92は内骨格型に比べ径を大きくしており、例え
ば素線径が約φ0.09mm、外径が約φ1.6mm、
自由高さが17.4mmである。この導電性ライナーコ
イル92は本来の素線径がφ0.12mmであったもの
を王水(36%塩酸:60%硝酸:水=1:1:3)で
エッチングして微細化して作製したものである。なお、
SMAアクチュエータ、導線性接着剤及び非導電性接着
剤は内骨格型能動カテーテルで用いたものと同様のもの
で十分である。またSMAアクチュエータ50及び導電
性ライナーコイル92とリード線6との接続配置は、導
電性ライナーコイル92を接地した図10に示す回路と
同様である。
【0048】次に外骨格型の能動カテーテルの組立工程
を説明する。図12及び図13は外骨格型能動カテーテ
ルの組立工程を示す工程図である。なお、図12及び図
13において各工程図と合わせてA−A線概略断面図を
示した。先ず図12(a)に示すように内側チューブ4
の両端にスペーサー81,81をはめ、図12(b)及
び(c)に示すようにSMAアクチュエータ50より径
がわずかに大きい金属棒101を非導電性接着剤106
で固定し、次いでSMAアクチュエータ50を非導電性
接着剤106で固定する。そして図12(d)に示すよ
うに導電性ライナーコイル92を被せる。図12(d)
と合わせて示した断面図を参照して、金属棒101によ
り導電性ライナーコイル92が同軸に配設され、SMA
アクチュエータ50と導電性ライナーコイル92との間
に一定の間隔が保たれている。
【0049】さらに図12(e)に示すように、導電性
ライナーコイル92の一端と各SMAアクチュエータ5
0の一端とを導電性接着剤で固定するとともに、リード
線6を導電性ライナーコイル92の他端及び各SMAア
クチュエータ50の他端に導電性接着剤52で固定す
る。このように導電性ライナーコイル92を各SMAア
クチュエータ50の共通電極、すなわち共通グランドと
して利用できるようになっている。次いで図13(f)
に示すように、適宜の箇所に非導電性接着剤106でS
MAアクチュエータ50を導電性ライナーコイル92に
固定し、接着固定部を形成する。さらに図13(g)に
示すように各SMAアクチュエータ50の一端、つまり
片端及び金属棒101の両端を例えばYAGレーザ等を
用いて切断する。そして図13(h)に示すように切断
した金属棒101とSMAアクチュエータ50などを抜
き取り、図13(i)に示すように外側チューブ7を被
せて完成する。
【0050】なお、本組立工程では図13(g)に示し
たように、SMAアクチュエータ50の片端を切断する
場合を説明したが、SMAアクチュエータ50の片端で
ない場合、すなわち、複数の導電性ライナーコイル92
が配設されている場合は金属棒101を切断する。その
場合、外骨格型能動カテーテルを完成させるためには金
属棒101を2ヶ所以上で切断することになるが、SM
Aアクチュエータ50と金属棒101との間に隙間があ
るため、この隙間を利用して金属棒101を抜き取るこ
とができる。なお、複数の導電性ライナーコイル92の
場合、最端部では組立工程で説明したように金属棒10
1だけでなくSMAアクチュエータ50の片端も切断す
る。
【0051】次に第5の実施形態の外骨格型能動カテー
テルの作用について説明する。この第5の実施形態の外
骨格型能動カテーテルの作用はライナーコイルがSMA
アクチュエータの内側に配設された内骨格型の第1の実
施形態と同様である。特に第5の実施形態のような構成
の外骨格型能動カテーテルでは、導電性ライナーコイル
92がSMAアクチュエータ50の外側に配設されてい
るため、導電性ライナーコイル92が外側チューブ7を
裏打ちしており、SMAアクチュエータ50が屈曲した
ときに外側チューブ7の伸びが分散する。したがって、
外側チューブ7の局所的な伸展を防ぐことができる。さ
らに、導電性ライナーコイル92がカテーテルの内部構
造を機械的に保護する役目も果たす。したがって、外骨
格型能動カテーテルでは外界の圧迫にも強くなる。また
SMAアクチュエータ50を導電性ライナーコイル92
から一定の間隙を保って外側チューブ7と離して内側に
配設しているため、伸縮時のSMAアクチュエータ50
の発熱による外部への影響が減る。したがって、能動カ
テーテルの使用環境によらず安全性が高くなる。
【0052】次に外骨格型能動カテーテルの別タイプを
第6の実施形態として説明する。図14は第6の実施形
態の外骨格型能動カテーテルの別のタイプの概略図であ
り、図15は図14のA−A線断面図である。図14を
参照して、第6の実施形態は、内側チューブ4が挿入さ
れた非導電性処理したライナーコイル102に外側から
適宜の箇所にて挟み込まれたSMAアクチュエータ50
と、伸縮の一単位となる各SMAアクチュエータ50の
両端に接続されたリード線6と、これらを覆って内蔵す
る外側チューブ7とを備えている。図15に示すよう
に、第6の実施形態は非導電性処理したライナーコイル
102にSMAアクチュエータ50を挟み込ませて対称
に配置する構成である。
【0053】次に第6の実施形態の組立工程について説
明する。図16は第6の実施形態の組立工程を示す工程
図である。各工程図(a)〜(d)と合わせてA−A線
概略断面図を示した。先ず図16(a)及び(b)に示
すように、非導電性処理したライナーコイル102の外
側から対称な位置にSMAアクチュエータ50を伸ばし
て挟み合わせる。次に図16(c)及び(d)に示すよ
うに、リード線6を導電性接着剤で固定し、リード線6
を内側に配線する。そして、図16(e)及び(f)に
示すように、ワーキングチャンネルとなる内側チューブ
4を挿入し、これらを覆って外側チューブ7を被せて完
成する。また図16(d)の組立工程から一端が閉じた
キャップになったキャップ付き外側チューブ107を被
せて能動ガイドワイヤーが完成する。この能動ガイドワ
イヤーは内部にワーキングチャンネルを備えていないが
能動カテーテルよりも更に細径化し、蛇のように動かす
ことのできる能動ワイヤーである。
【0054】このように第6の実施形態では非導電性処
理したライナーコイルが外側チューブの変形を助け、こ
の外側チューブの伸びが局所的に集中せず分散する。さ
らにSMAアクチュエータと非導電性処理したライナー
コイルが機械的に噛み合うので構造が強固になり、壊れ
にくい。また組立工程が簡単になり、第5の実施形態に
比べ更に細径化を図ることができる。
【0055】以上のような外骨格型能動カテーテルでは
外骨格にあたるライナーコイルには通常ステンレスコイ
ルばねなどを用いているが、このライナーコイルに通電
加熱で伸張する形状記憶合金を用いることもできる。し
たがって、通電加熱により縮んで屈曲するSMAアクチ
ュエータと、通電加熱により伸張するSMAライナーコ
イルとを組み合わせて、屈曲機構と伸張機構とを有する
能動カテーテルができる。図17(a)はSMAライナ
ーコイルとSMAアクチュエータとリード線6とを備え
た屈曲及び伸張機構を備えた外骨格型能動カテーテルを
示す一部概略図である。図17(b)は図17(a)の
概略断面図であり、矢印と数字は屈曲方向を示す。図1
7(b)を参照して、例えば「2」の方向へ屈曲させる
場合は二本のSMAアクチュエータ50a,50cを同
時に通電加熱すればよく、また能動カテーテルを短縮さ
せるときは三本のSMAアクチュエータを同時に通電加
熱すればよい。さらに能動カテーテルを伸張させる場合
はSMAライナーコイル104に通電加熱すればよい。
なお、図18(a)及び(b)は屈曲機構と伸縮機構を
併せ持った能動カテーテルが血管内を屈曲及び伸張によ
り分岐を選択する様子を示したものである。
【0056】次に第7の実施形態を説明する。この第7
の実施形態は以上説明した多関節多方向の屈曲動作をす
るのと異なり、SMAアクチュエータは一本のみで一方
向の屈曲動作をするように簡略化されたものである。図
19(a)は第7の実施形態の一方向型能動カテーテル
の一部外観図であり、図19(b)は図19(a)のA
−A線断面図である。図19(a)及び(b)を参照し
て、第7の実施形態の一方向型能動カテーテルは、非導
電性処理したライナーコイル102と、この非導電性処
理したライナーコイル102の外側又は内側から適宜の
箇所で噛み合わせて固定した一本のSMAアクチュエー
タ50と、このSMAアクチュエータ50の両端に電気
的に接続されたリード線6と、配設されたSMAアクチ
ュエータ50に対向した位置にて、このSMAアクチュ
エータ50と両端が非導電性接着剤106で固定されて
いる内側チューブ4と、これらを覆って内蔵する外側チ
ューブ7(図示せず)とを備え、内側チューブ4の内空
間がワーキングチャンネルとなっている。なお、非導電
性ライナーコイル102と内側チューブ4とは適宜の箇
所で非導電性接着剤で固定していてもよい。
【0057】次に第7の実施形態の組立工程について説
明する。図20は第7の実施形態の組立工程を示す工程
図である。各工程図(a)〜(e)と合わせてA−A線
概略断面図を示した。先ず図20(a)に示すように、
内側チューブ4を導電性ライナーコイル92の内側に配
置し、図20(b)に示すように内側チューブ4に対向
する導電性ライナーコイル92の位置に非導電性接着剤
106を塗布して、この導電性ライナーコイル92を非
導電化処理して非導電性処理したライナーコイル102
を作製し、この塗布部を噛むようにSMAアクチュエー
タ50を伸ばして配設し固定する。なお、非導電性処理
したライナーコイル102は表面全体を絶縁膜で覆って
非導電性処理したものでもよい。この場合、図20
(b)に示す工程は不要であり、図20(a)で示す工
程で当初から非導電性処理したライナーコイルを使用す
ればよい。なお、非導電性ライナーコイル102と内側
チューブ4とは適宜の箇所で非導電性接着剤106で固
定していてもよい。次にSMAアクチュエータ50の両
端にリード線6を導電性接着剤52で固定し、SMAア
クチュエータ50及び内側チューブ4の両端を非導電性
接着剤106で固定する。そして、これらを覆って外側
チューブ(図示せず)を被せて完成する。
【0058】次に、一方向型能動カテーテルの内側チュ
ーブ4とSMAアクチュエータ50との別の結合構造を
説明する。図21(a)は一方向型能動カテーテルの固
定用リングを用いた端部の結合構造、(b)は固定用コ
イルを用いた端部の結合構造を示す一部概略図である。
図21(a)を参照して、固定用リングを用いて固定す
る場合、SMAアクチュエータ50と内側チューブ4と
を両端にて固定用リング103に嵌挿させ、内側チュー
ブ4端部の下側、つまり能動カテーテルの内側及び非導
電性処理したライナーコイル102の端部でSMAアク
チュエータ50が非導電性接着剤106で固定されてい
る。また図21(b)に示すように固定用コイル105
を用いて固定する場合、内側チューブ4の両端に嵌挿さ
せた固定用コイル105に、能動カテーテルの内側とな
る箇所でSMAアクチュエータ50を噛み合わせ、その
噛み合わせた箇所とSMAアクチュエータ50の端部で
噛み合わせた箇所が非導電性接着剤106で固定されて
いる。このような構造にすると内側チューブとSMAア
クチュエータとの結合構造の径が小さくなり、さらに機
械的にSMAアクチュエータがライナーコイル端部及び
内側チューブに固定されるので、接着剤による固定より
も強固になる。
【0059】次に、ワーキングチャンネルに超音波内視
鏡を装填した第7の実施形態の一方向型能動カテーテル
の作用について説明する。図22は下部腎杯の観察・診
断に超音波内視鏡を装填した一方向型能動カテーテルを
使用した概念図を示す。超音波内視鏡は先端部に配置さ
れた一個の平面振動子をフレキシブルシャフトで回転さ
せるタイプである。SMAアクチュエータ50に通電加
熱することによりSMAアクチュエータが収縮し、超音
波内視鏡、内側チューブ4及び外側チューブ7が屈曲す
る。駆動電流を遮断すると超音波内視鏡のフレキシブル
シャフトとSMAアクチュエータの復元力により屈曲状
態から元の状態に戻る。このような構成により、第7の
実施形態では屈曲動作を制御することにより尿管から連
続している腎孟及び腎杯などの狭いところに入っていく
ことができ、従来では視ることができなかった腎杯下部
などの観察ができるようになる。
【0060】次に本発明にかかる各種リンクについて説
明する。第8の実施形態は接着剤に代えて熱収縮チュー
ブを使用したものである。図23は第8の実施形態の熱
収縮チューブ型カテーテルの外観図である。なお図23
において、外側チューブ、リード線等は省略している。
図23を参照して、この熱収縮チューブ型カテーテル
は、内側チューブの外側に熱収縮チューブ93をはめ込
んで、この上に3本のSMAアクチュエータ50を設置
し、次にアクチュエータ50の外側に熱収縮チューブ9
4をはめ込んでチューブの熱収縮によりSMAアクチュ
エータ50を熱収縮チューブ93に固定するもので、熱
収縮チューブによりリンクが形成されている。なお、熱
収縮チューブ93は内側チューブ4とSMAアクチュエ
ータ50との接触を避けるものである。このような構成
により、接着剤でリンクを形成する場合と比較して組立
時間を短縮でき、材料の経時変化が少ない。
【0061】次に第9の実施形態を説明する。第9の実
施形態はリンク構造体をリング型リンクとした能動カテ
ーテルである。図24の(a)はリング型リンクの外観
図であり、(b)はリング型リンクを用いた能動カテー
テルの外観図である。なお、図24において外側チュー
ブ、リード線等は省略している。図24を参照すると、
第9の実施形態はリンク構造体の長手方向にできるだけ
短い方がよいことから円盤状にしたものであり、図示す
るリング型リンク95には、SMAアクチュエータ50
のコイル素線を挟む切欠き99が入った鍔97が設けら
れている。このリング型リンクはMID又は金属などの
丈夫な材質のものを用いる。
【0062】図25は第10の実施形態の三角形状の鍔
付きリング型リンクを示す外観図である。図25に示す
リング型リンク98は、図24のリング型リンク95の
鍔97をできるだけ三角形状にして空間を有効活用でき
るようにしたものであり、SMAアクチュエータ50を
設置するため三箇所に切欠き99を設けている。このよ
うなリング型リンクでは、SMAアクチュエータを内側
チューブから一定の距離をもって配置し、SMAアクチ
ュエータと内側チューブとの接触をさける。したがって
このような構成にすると、SMAアクチュエータを固定
する面積を小さくすることができる。
【0063】以上の各種リンクは内骨格型及び外骨格型
の能動カテーテルにおいて使用できる。
【0064】次に、第11の実施形態の駒型リンクにつ
いて説明する。図26(a)は駒型リンクの上面図、
(b)は左右対称の側面図、(c)は正面図を示す。図
26(a)、(b)及び(c)に示すように、第11の
実施形態の駒型リンク110は中央に貫通孔115を有
し、尖鋭部127をなす稜線に対して対称に凹部12
1,121と凹部125,125とを有している。この
ような駒型リンクを四方向駒型リンクと呼ぶ。図26
(a)に示す駒型リンク110は四箇所に凹部を設けて
いるが、凹部121,121だけの二箇所に設けた二方
向駒型リンクにしてもよい。これら駒型リンクの凹部に
SMAアクチュエータが噛んで固定される爪109を設
けておくとよい。図27は凹部に爪を設けた二方向駒型
リンクを示す外観図である。
【0065】これらの駒型リンクを用いた能動カテーテ
ルについて説明する。この駒型リンクを用いた能動カテ
ーテルではライナーコイルは不要である。図28は二方
向駒型リンクを用いた二方向屈曲型能動カテーテルの概
略図である。図28に示すように、二方向屈曲型能動カ
テーテルは二方向駒型リンク130の凹部121,12
1にSMAアクチュエータ50を接着剤などで固定して
連結し、隣り合った駒型リンクの尖鋭部127と平坦部
128との間に関節を形成しており、駒型リンクの中央
の貫通孔115に内側チューブ(図示せず)を挿入し、
これらに外側チューブ(図示せず)を被せたものであ
る。また爪付き二方向駒型リンク140では凹部12
1,121の爪109,109にSMAアクチュエータ
50を噛み合わせて接着剤などで固定して連結し、隣り
合った駒型リンクの尖鋭部127と平坦部128との間
に関節を形成する。このような構成の二方向屈曲型能動
カテーテルでは、例えば一方のSMAアクチュエータ5
0の両端に接続されたリード線(図示せず)により通電
加熱すると一方側に屈曲し、他方のSMAアクチュエー
タ50に通電加熱すると他方側に屈曲する。
【0066】図29は四方向駒型リンクを用いた四方向
屈曲型能動カテーテルの概略図である。図29に示すよ
うに、四方向屈曲型能動カテーテルは四方向駒型リンク
110の尖鋭部127を交互に90度ずつ変え、尖鋭部
127と平坦部128とを隣り合わせて配設し、駒型リ
ンクの凹部に四本のSMAアクチュエータ50を接着剤
などで固定し又は凹部に爪を設けた四方向駒型リンクの
爪に四本のSMAアクチュエータ50を噛み合わせて固
定して、連結したものである。なお、その他の構成は二
方向屈曲型能動カテーテルと同様である。このような構
成の四方向屈曲型能動カテーテルでは、各SMAアクチ
ュエータ50に通電加熱することにより四方向に屈曲
し、多関節の屈曲ができる。図30(a)及び(b)は
駒型リンクを用いた能動カテーテルの多関節の屈曲運動
を示す概略図である。図30に示すように図30(a)
の状態から、駒型リンク間のSMAアクチュエータを単
位として、或いは、数個の駒型リンクに渡るSMAアク
チュエータを単位として適宜制御して通電加熱すると、
図30(b)に示すように多関節で屈曲する。したがっ
て、二方向屈曲型でも四方向屈曲型でも多関節機構が実
現できる。
【0067】本発明のようにSMAアクチュエータを用
いる場合、屈曲などで作用する力がそれぞれのリンク構
造体に均等に分散されるため、リンクを金属などのよう
に丈夫な材質にする必要がない。したがって、本発明に
かかるリンクは樹脂などの加工がし易く、大量生産に向
いている材質で形成し利用することができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の能動カテ
ーテルとその製造方法では、軽量で微細化かつ簡略化し
たリンクになり、外径の小さい能動カテーテルができる
という優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のMID型能動カテーテルの透
視図である。
【図2】MIDを用いたリンクの外観図である。
【図3】SMAアクチュエータに通電する回路図であ
る。
【図4】MIDを用いた能動カテーテルの組立工程を示
す工程図である。
【図5】本発明の第2の実施形態のチューブ型能動カテ
ーテルを示す外観図である。
【図6】チューブ型能動カテーテルの組立工程を示す工
程図である。
【図7】第3の実施形態の接着型能動カテーテルの外観
図である。
【図8】台座型能動カテーテルの組立工程を示す工程図
である。
【図9】本発明の第4の実施形態の配線数を減らす接着
型リンクの能動カテーテルを示す外観図である。
【図10】第4の実施形態の実際の回路部と等価回路を
示した図である。
【図11】(a)は第5の実施形態の外骨格型の能動カ
テーテルを示す外観図であり、(b)は図(a)のA−
A線断面図である。
【図12】第5の実施形態の外骨格型能動カテーテルの
組立工程(a)〜(e)を示す工程図及び各A−A線断
面図である。
【図13】第5の実施形態の外骨格型能動カテーテルの
組立工程(f)〜(i)を示す工程図及び各A−A線断
面図である。
【図14】第6の実施形態の外骨格型能動カテーテル別
タイプの概略図である。
【図15】図14のA−A線断面図である。
【図16】第6の実施形態の組立工程を示す工程図及び
各A−A線断面図である。
【図17】(a)は屈曲及び伸張機構を備えた外骨格型
能動カテーテルを示す一部概略図であり、(b)は図
(a)の概略断面図である。
【図18】(a)及び(b)は屈曲機構と伸縮機構を併
せ持った能動カテーテルが血管内を屈曲及び伸張により
分岐を選択する様子を示す概略図である。
【図19】(a)は第7の実施形態の一方向型能動カテ
ーテルの一部外観図であり、(b)は図(a)のA−A
線断面図である。
【図20】第7の実施形態の組立工程を示す工程図及び
各A−A線断面図である。
【図21】(a)は一方向型能動カテーテルの固定用リ
ングを用いた端部の結合構造、(b)は固定用コイルを
用いた端部の結合構造を示す一部概略図である。
【図22】下部腎杯の観察・診断に超音波内視鏡を装填
した一方向型能動カテーテルを使用した概念図である。
【図23】第8の実施形態の熱収縮チューブ型カテーテ
ルの一部を示す外観図である。
【図24】(a)はリング型リンクの外観図であり、
(b)はリング型リンクを用いた能動カテーテルの一部
を示す外観図である。
【図25】三角形状の鍔付きリング型リンクを示す外観
図である。
【図26】(a)は駒型リンクの上面図、(b)は左右
対称の側面図、(c)は正面図である。
【図27】駒型リンクの凹部に爪を設けた二方向駒型リ
ンクを示す外観図である。
【図28】二方向駒型リンクを用いた二方向屈曲型能動
カテーテルの概略図である。
【図29】四方向駒型リンクを用いた四方向屈曲型能動
カテーテルの概略図である。
【図30】四方向駒型リンクを用いた能動カテーテルの
多関節の屈曲運動を示す概略図である。
【図31】従来の能動カテーテルを示す外観図である。
【図32】従来のリンクを示す外観図である。
【図33】従来のリンクの製作方法を示す概略図であ
る。
【図34】従来の能動カテーテルの組立工程を示す工程
図である。
【符号の説明】
2 ライナーコイル 4 内側チューブ 6 リード線 7 外側チューブ 24,25 電極 26 非導電性接着部 27 切り込み溝 30 MIDを用いたリンク 32 スロット 34 凹部 40 チューブ型リンク 50 SMAアクチュエータ 52 導電性接着剤 60 台座 62 非導電接着部 92 導電性ライナーコイル 95 リング型リンク 96 スリット 97 鍔 98 リング型リンク 99 切欠き 100 保持部材 101 金属棒 102 非導電性処理したライナーコイル 103 固定用リング 104 SMAライナーコイル 105 固定用コイル 51,106 非導電性接着剤 107 キャップ付き外側チューブ 110 駒型リンク 115 貫通孔 121,125 凹部 127 尖鋭部 128 平坦部 130 二方向駒型リンク 140 爪付き二方向駒型リンク

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライナーコイルと、電極が形成されたM
    IDを用いたリンクと、これらを交互に並べて嵌挿する
    内側チューブと、各MIDを用いたリンク間を連結する
    SMAアクチュエータと、このSMAアクチュエータを
    MIDを用いたリンクに固定する固定部と、MIDを用
    いたリンク上の電極とともにSMAアクチュエータに電
    気的に接続するリード線と、これらを覆って内蔵する外
    側チューブとを備える、能動導管。
  2. 【請求項2】 前記MIDを用いたリンクが液晶ポリマ
    ーであることを特徴とする請求項1に記載の能動導管。
  3. 【請求項3】 ライナーコイルと、電極が形成された高
    分子チューブを用いたリンクと、これらを交互に並べて
    嵌挿する内側チューブと、各高分子チューブを用いたリ
    ンク間を連結するSMAアクチュエータと、このSMA
    アクチュエータを上記リンクに固定する固定部と、上記
    リンク上の電極とともにSMAアクチュエータに電気的
    に接続するリード線と、これらを覆って内蔵する外側チ
    ューブとを備える、能動導管。
  4. 【請求項4】 ライナーコイルと、熱収縮チューブを用
    いたリンクと、これらを交互に並べて嵌挿する内側チュ
    ーブと、各熱収縮チューブを用いたリンク間を連結する
    SMAアクチュエータと、このSMAアクチュエータを
    熱収縮チューブを用いたリンクに固定する固定部と、S
    MAアクチュエータに電気的に接続するリード線と、こ
    れらを覆って内蔵する外側チューブとを備える、能動導
    管。
  5. 【請求項5】 ライナーコイルと、リング型リンクと、
    これらを交互に並べて嵌挿する内側チューブと、各リン
    グ型リンク間を連結するSMAアクチュエータと、この
    SMAアクチュエータを上記リング型リンクに固定する
    固定部と、SMAアクチュエータに電気的に接続するリ
    ード線と、これらを覆って内蔵する外側チューブとを備
    える、能動導管。
  6. 【請求項6】 前記リンクが切欠きの入った鍔を有する
    リング型リンクであることを特徴とする請求項5に記載
    の能動導管。
  7. 【請求項7】 ライナーコイルと、このライナーコイル
    に嵌挿する内側チューブと、この内側チューブ長手方向
    に配設されたSMAアクチュエータと、このSMAアク
    チュエータと上記ライナーコイル及び内側チューブとを
    固定する非導電性接着剤で形成されたリンクと、SMA
    アクチュエータに電気的に接続するリード線と、これら
    を覆って内蔵する外側チューブとを備える、能動導管。
  8. 【請求項8】 内側チューブの外側に配設するSMAア
    クチュエータと、この内側チューブとSMAアクチュエ
    ータとの間に間隔を設け保持するリンクと、上記内側チ
    ューブを内蔵するとともに上記SMAアクチュエータの
    外側に配設するライナーコイルと、上記SMAアクチュ
    エータに通電するリード線と、これらを覆って内蔵する
    外側チューブとを備える、能動導管。
  9. 【請求項9】 前記ライナーコイルが導電性ライナーコ
    イルであって、この導電性ライナーコイルを前記SMA
    アクチュエータに通電する電気回路の接地としたことを
    特徴とする請求項7又は8に記載の能動導管。
  10. 【請求項10】 非導電性処理したライナーコイルと、
    これに挟み込んで配設したコイル状のSMAアクチュエ
    ータと、このSMAアクチュエータに通電するリード線
    と、上記非導電性処理したライナーコイルに嵌挿する内
    側チューブと、これらを覆って内蔵する外側チューブと
    を備える、能動導管。
  11. 【請求項11】 非導電性処理したライナーコイルと、
    これに挟み込んで配設したコイル状のSMAアクチュエ
    ータと、このSMAアクチュエータに通電するリード線
    と、上記非導電性処理したライナーコイルに当接して配
    設した内側チューブとを備え、上記SMAアクチュエー
    タと上記内側チューブとを両端にて固定した、能動導
    管。
  12. 【請求項12】 前記SMAアクチュエータと前記内側
    チューブとを両端にて非導電性接着剤で固定したことを
    特徴とする、請求項11に記載の能動導管。
  13. 【請求項13】 前記SMAアクチュエータと前記内側
    チューブとを両端にて固定用リングに嵌挿し、SMAア
    クチュエータの端部を内側チューブに接着剤で固定した
    ことを特徴とする、請求項11に記載の能動導管。
  14. 【請求項14】 前記内側チューブ両端を固定用コイル
    に嵌挿し、この固定用コイルに前記SMAアクチュエー
    タを噛み合わせて固定したことを特徴とする、請求項1
    1に記載の能動導管。
  15. 【請求項15】 前記ライナーコイルがSMAライナー
    コイルであって、このSMAライナーコイルに通電する
    リード線を備え、屈曲機構と伸張機構とを有することを
    特徴とする、請求項8乃至14の何れかに記載の能動導
    管。
  16. 【請求項16】 前記ライナーコイルが平線型ライナー
    コイルであることを特徴とする、請求項1乃至15の何
    れかに記載の能動導管。
  17. 【請求項17】 平坦な底面を有するとともに中央に貫
    通孔を有する円柱であって、この円柱の頂面に対称中心
    を通る稜線を持つように形成した尖鋭部と、この稜線に
    対して対称な位置に形成した凹部とを有する駒型リンク
    を備え、 この駒型リンクの貫通孔に嵌挿する内側チューブと、上
    記駒型リンクの尖鋭部と平坦な底面とを隣り合わせて上
    記凹部に配設したSMAアクチュエータと、このSMA
    アクチュエータに通電するリード線と、これらを覆って
    内蔵する外側チューブとを備える、能動導管。
  18. 【請求項18】 前記駒型リンクの凹部に爪を設け、こ
    の爪に前記SMAアクチュエータを噛み合わせて配設し
    たことを特徴とする、請求項17に記載の能動導管。
  19. 【請求項19】 リンクとライナーコイルとを交互に内
    側チューブで嵌挿して連結する工程と、 上記リンクにSMAアクチュエータとリード線とを配設
    して導電性接着剤で固定する工程と、 上記SMAアクチュエータとリード線とを非導電性接着
    剤で上記リンクに固定する工程と、 SMAアクチュエータを切断する工程と、を備える能動
    導管の製造方法。
  20. 【請求項20】 MIDを用いたリンクとライナーコイ
    ルとを交互に内側チューブで嵌挿して連結する工程と、 上記リンクにSMAアクチュエータとリード線とを配設
    して導電性接着剤で固定する工程と、 上記SMAアクチュエータとリード線とを非導電性接着
    剤で上記リンクに固定する工程と、 SMAアクチュエータを切断する工程と、を備える能動
    導管の製造方法。
  21. 【請求項21】 高分子チューブを用いたリンクとライ
    ナーコイルとを交互に内側チューブで嵌挿して連結する
    工程と、 上記リンクにSMAアクチュエータとリード線とを配設
    して導電性接着剤で固定する工程と、 上記SMAアクチュエータとリード線とを非導電性接着
    剤で上記リンクに固定する工程と、 SMAアクチュエータを切断する工程と、を備える能動
    導管の製造方法。
  22. 【請求項22】 熱収縮チューブを用いたリンクとライ
    ナーコイルとを交互に内側チューブで嵌挿して連結する
    工程と、 上記リンクにSMAアクチュエータとリード線とを配設
    して導電性接着剤で固定する工程と、 上記SMAアクチュエータとリード線とを非導電性接着
    剤で上記リンクに固定する工程と、 SMAアクチュエータを切断する工程と、を備える能動
    導管の製造方法。
  23. 【請求項23】 リング型リンクとライナーコイルとを
    交互に内側チューブで嵌挿して連結する工程と、 上記リンクにSMAアクチュエータとリード線とを配設
    して導電性接着剤で固定する工程と、 上記SMAアクチュエータとリード線とを非導電性接着
    剤で上記リンクに固定する工程と、 SMAアクチュエータを切断する工程と、を備える能動
    導管の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記リング型リンクが切欠きの入った
    鍔を有するリング型リンクであることを特徴とする請求
    項23に記載の能動導管の製造方法。
  25. 【請求項25】 ライナーコイルに内側チューブを嵌挿
    し、この内側チューブの両端にスペーサをはめる工程
    と、 リード線を上記ライナーコイルの上に配設してSMAア
    クチュエータを両端のスペーサ上に設置する工程と、 上記リード線とSMAアクチュエータとを導電性接着剤
    で固定する工程と、 上記SMAアクチュエータを非導電性接着剤で内側チュ
    ーブに固定してリンクを形成する工程と、を備える能動
    導管の製造方法。
  26. 【請求項26】 内側チューブの両端にスペーサをは
    め、この両端のスペーサにて支持棒及びSMAアクチュ
    エータの両端を接着剤で固定してリンクを形成する工程
    と、 上記支持棒に当接し同軸にライナーコイルを配設する工
    程と、 上記SMAアクチュエータに通電するリード線を固定し
    配線する工程と、 非導電性接着剤で上記SMAアクチュエータを上記ライ
    ナーコイルに固定する工程と、 上記SMAアクチュエータの片端及び上記支持棒の両端
    を切断して取り除く工程と、 外側チューブを被せる工程と、を備える、能動導管の製
    造方法。
  27. 【請求項27】 前記ライナーコイルが導電性ライナー
    コイルであって、この導電性ライナーコイルと前記各S
    MAアクチュエータとを導電性接着剤で固定する工程を
    備えたことを特徴とする、請求項25又は26に記載の
    能動導管の製造方法。
  28. 【請求項28】 非導電性処理したライナーコイルの外
    側から対称な位置にSMAアクチュエータを伸ばして挟
    み合わせる工程と、 上記SMAアクチュエータに通電するリード線を固定し
    配線する工程と、 内側チューブを上記非導電性処理したライナーコイルに
    嵌挿する工程と、 外側チューブを被せる工程と、を備える、能動導管の製
    造方法。
  29. 【請求項29】 非導電性処理したライナーコイルの外
    側にSMAアクチュエータを伸ばして挟み合わせる工程
    と、 上記SMAアクチュエータに通電するリード線を固定し
    配線する工程と、 一端が閉じたキャップを有する外側チューブを被せる工
    程と、を備える、能動導管の製造方法。
  30. 【請求項30】 内側チューブを非導電性処理したライ
    ナーコイルの内側に当接して配置する工程と、 上記内側チューブに対向する位置にて上記非導電性処理
    したライナーコイルを噛むようにコイル状のSMAアク
    チュエータを伸ばして配設し固定する工程と、 上記SMAアクチュエータの両端に通電するリード線を
    固定し配線する工程と、 上記SMAアクチュエータと上記内側チューブとの両端
    を非導電性接着剤で固定する工程と、 外側チューブを被せる工程と、を備える、能動導管の製
    造方法。
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