JPH1147401A - ゲーム機用の電子機器収納ボックス - Google Patents

ゲーム機用の電子機器収納ボックス

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JPH1147401A
JPH1147401A JP22114197A JP22114197A JPH1147401A JP H1147401 A JPH1147401 A JP H1147401A JP 22114197 A JP22114197 A JP 22114197A JP 22114197 A JP22114197 A JP 22114197A JP H1147401 A JPH1147401 A JP H1147401A
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JP
Japan
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lid
electronic device
main body
storage box
game machine
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Application number
JP22114197A
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English (en)
Inventor
Yoshie Uchiyama
吉江 内山
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Sugatsune Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Sugatsune Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納ボックの壁に穴を明けたり破壊したりし
て不正を加えた場合に、確実にゲーム機の不正使用を防
止できるようにする。 【解決手段】 本体2と蓋3との各面板2a、3aの内
面には、ROM,CPU等の電子機器が搭載された制御
基板100と対向する箇所に、当該箇所全体を網羅する
ように導電線30を配置する。制御基板100には制御
部101を設ける。この制御部101には、導電線30
の抵抗変化を検出すると、上記電子機器に高電圧を印加
してその機能を破壊する機能破壊手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ等のゲ
ーム機(遊技機)に使用される電子機器収納ボックスに
関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコを代表とするゲーム機は、本体
内に、遊技内容を制御する高度な電子回路を内蔵してい
る。特に電子回路中のROM、CPUまたはそれらを搭
載した基板(ここでは「電子機器」という)は、ゲーム
機の心臓部に当たるため、特別な収納ボックスに納めて
監督機関の承認のもとに封印されている。
【0003】しかし、最近では、収納ボックスに穴を明
けたり破壊して、内部の電子機器(例えばROM)を不
正交換したり、ROMの内容を書き換え、不正な遊戯を
行うという悪質な事件も発生しており、この対策が望ま
れていた。
【0004】そこで、特開平8−84821号公報に
は、不正遊戯を防止するための不正防止装置が提案され
ている。この不正防止装置は、収納ボックスが破壊され
たことを検出する検出スイッチと、この検出スイッチか
らの検出信号を受けたときにROM等の電子機器に高電
圧を印加する破壊信号発生部とを備えており、検出スイ
ッチは、これをON、OFFさせる出没部材が収納ボッ
クスの内面に押し当てられて没した状態で収納ボックス
に設置されている。そして、収納ボックスが破壊される
と、出没部材が没した状態から突出した状態に変化し、
これによって検出スイッチて収納ボックスの破壊を検出
する。すると、その検出信号によって破壊信号発生部が
ROMに高電圧を印加して破壊する。これにより、不正
遊戯を防止するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の不正
防止装置においては、収納ボックスの内面に押し付けら
れた出没部材が突出することによって破壊を検出してい
るので、出没部材が押し付けられた狭い範囲が破壊また
は孔明けされない限り、破壊を検出することができな
い。換言すれば、出没部材が押し付けられた箇所以外の
広い範囲を破壊したとしても、ROM等が破壊されるこ
とがない。このため、不正遊戯を十分には防止すること
ができないという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、本体と、蓋と、この蓋を
上記本体に閉じた状態でロックするロック機構とを備
え、上記本体と上記蓋との間に電子機器を収容する収容
空間が形成されたゲーム機用の電子機器収納ボックスに
おいて、上記収容空間に臨む上記本体および上記蓋の各
内面のうちの少なくとも上記電子機器と対向する箇所
に、当該箇所全体を網羅するように延びる線状の導電体
を設け、上記収容空間内に上記導電体の抵抗変化を検出
したときに上記電子機器の機能を破壊する機能破壊手段
を設けたことを特徴としている。
【0007】この場合、上記導電体については導電塗料
によって構成するのが望ましい。
【0008】上記本体と上記蓋との間には、蓋を閉じた
ときに上記機能破壊手段を破壊動作可能な起動状態にす
る起動手段を設けるのが望ましい。
【0009】上記ロック機構のロック動作に連動して上
記機能破壊手段を破壊動作可能な起動状態にする起動手
段を上記ロック機構に付設するのが望ましい。
【0010】上記本体と上記蓋との各内面に上記導電体
をそれぞれ設け、上記本体と上記蓋とには、上記蓋が閉
じたときに相互に接触して本体側および蓋側の導電体を
直列に接続する接点を上記起動手段として設け、上記直
列に接続されて1本化させられた導電体の両端間に上記
機能破壊手段を接続するのが望ましい。
【0011】本体と蓋で囲まれる空間内部に、上記機能
破壊手段の作動電源を配備するのが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図6を参照して説明する。図1〜図3はこの発明の
第1の実施の形態を示すものであり、図1は収納ボック
ス1Aを開いた状態を示す斜視図、図2は閉じた状態を
示す斜視図、図3(A)、(B)は図2のX−X断面図
であって、図3(A)は収納ボックス1Aをロックする
前の状態で示し、図3(B)はロックした状態で示して
いる。
【0013】図1に示すように、収納ボックス1Aは、
それぞれ透明なプラスチック製の本体2および蓋3と、
これらの一側部どうしを回動可能に結合するヒンジ4
と、蓋3を閉じた状態で本体2にロックするロック機構
10とを備えており、蓋3を閉じたときに本体2と蓋3
との間に形成される収納空間Sには、ROM(図示せ
ず)を搭載した制御基板100を収納するようになって
いる。
【0014】上記本体2は、略長方形の面板2aと、こ
の面板2aの全周にわたって設けられた高さの小さい周
縁壁2bとを有しており、ヒンジ4が配設された側部と
逆側の側部の両隅部には、周壁部2bから立ち上がる重
なり部11,11が設けられている。
【0015】上記蓋3は、略長方形の面板3aと、この
面板3aの全周にわたって設けられた高さの大きい周縁
壁3bとを有しており、その一側部に設けたヒンジ4に
よって本体2に開閉回動可能に連結されている。ヒンジ
4が配設された側部と逆側の側部の両隅部は、蓋3を閉
じたときに本体2の重なり部11,11と対向するよう
になっており、そこが蓋3の重なり部12,12になっ
ている。ここで、互いに対向する重なり部11,12の
対向面11a,12aは、蓋3を閉位置から開回動させ
たとき重なり部12が図3において上方へ移動するのに
対し、図3の左右方向に対向している。つまり、対向面
11a,12aは、蓋3の回動方向に対して直交する方
向を向いている。
【0016】重なり部11,12間には、上記ロック機
構10が設けられている。図3に示すように、ロック機
構10は、ロックピン16、バネ15、および操作部材
19を主な構成要素としている。以下、ロック機構10
について詳述する。
【0017】上記重なり部12の対向面12aには、周
壁部3bの高さ方向に沿って互いに平行に延びる一対の
側部ガイド13a,13aと、この一対の側部ガイド1
3a,13a間に対向面12aと所定の隙間をもって架
け渡された連結部13bからなるガイド部13が形成さ
れている。このガイド部13の前面は、蓋3を閉じたと
き、重なり部11の対向面11aとほぼ接するようにな
っている。したがって、蓋3を閉じると、対向面11
a,12aは外部からほとんど目視することができず、
外部から隠された状態になる。
【0018】また、対向面12aには、これと直交する
方向に延びる収容孔14が形成されている。この収容孔
14は、側部ガイド13a,13aの中間部で、連結部
13bより図3において若干下側に配置されている。し
たがって、収容孔14は、ガイド部13によって隠され
ることなく、重なり部11側に開放される。ただし、蓋
3が閉じた状態では重なり部11によって外部から隠さ
れる。
【0019】収容孔14には、底部側にバネ15が収容
され、開口部側にロックピン16が摺動自在に収容され
ている。ロックピン16は、収容孔14の底部側の大径
部16aと、開口部側の小径部16bとから構成されて
おり、小径部16bの先端面には、半球より若干小さい
球状突出部16cが形成されている。一方、バネ15
は、その一端が収容孔14の底面に突き当たり、他端が
ロックピン16の大径部16aの端面に形成された孔1
6dの底面に突き当たっており、ロックピン16を収容
孔14の底部側から開口部側へ向かって付勢している。
【0020】重なり部11の対向面11aには、図3に
おいて上下方向に延びる突出部17が形成されている。
この突出部17は、蓋3を閉じたとき上記側部ガイド1
3a,13aおよび連結部13bによって囲まれる空間
内に入り込むように配置されている。突出部17の高さ
は、突出部17と対向面12aとの間に、連結部13b
と対向面12aとの間の隙間とほぼ同じ間隔の隙間がで
きるような高さに設定されている。この結果、対向面1
2aと連結部13bおよび突出部17aとの間には、上
方に開放された空間22が形成され、この空間22の上
端開口部には、凹部23が形成されている。
【0021】対向面12aと対向する突出部17aの前
面には、係合孔18が形成されている。この係合孔18
は、蓋3が閉じられとき、収容孔14と軸線を一致させ
るように配置されており、ロックピン16の小径部16
bの外径とほぼ同一の内径を有している。したがって、
ロックピン16がバネ15によって収容孔14から突出
させられると、ロックピン16の小径部16bが係合孔
18に嵌まり込む。このとき、ロックピン16の大径部
16aは、収容孔14に嵌まり込んだ状態を維持してい
る。したがって、小径部16bが係合孔18に嵌まり込
むと、蓋3がロックピン16によって本体2に閉状態で
ロックされることになる。
【0022】ここで、上記バネ15およびロックピン1
6が対向面12aに形成された収容孔14に収容され、
上記係合孔18が対向面11aに形成されている。そし
て、対向面11a,12aは外部から隠されている。し
たがって、バネ15、ロックピン16および係合孔18
も外部から隠されることになり、ロックピン16は外部
から操作することができなくなっている。
【0023】上記空間22には、操作部材19が図3の
上下方向へ移動可能に挿入されている。この操作部材1
9は、上下に長さの長い長方形の板状をなすものであ
り、その両側部が側部ガイド13a,13aによってガ
イドされるとともに、前後面が対向面12aおよび連結
部13bによってガイドされている。
【0024】操作部材19の下部には、これを貫通する
保持孔20が形成されている。この保持孔20は、操作
部材19を上下方向へ所定の位置に移動させると、ロッ
クピン16と対向するように配置されており、保持孔2
0がロックピン16と対向したときの操作部材19の位
置が第1の位置になっている。
【0025】保持孔20は、対向面12a側から対向面
11a側へ向かうにしたがって小径になるテーパ孔状を
なしており、操作部材19を第1の位置に位置させる
と、バネ15によって付勢されたロックピン16の球状
突出部16cが嵌まり込み、球状突出部16cの中間部
外周面が保持孔20の中間部内周面に突き当たるように
なっている。このときのロックピン16の位置が非ロッ
ク位置である。
【0026】球状突出部16cが非ロック位置に位置し
た状態においては、球状突出部20cが保持孔20に嵌
まり込むことにより、操作部材19が上下方向への移動
を規制される。ただし、球状突出部20の外面が球面を
なし、保持孔20の内周面テーパ面によって形成されて
いるので、操作部材19を下方へ押すと、保持孔20の
内周面が球状突出部20をバネ15の付勢力に抗して収
納孔14の底部側へ移動させる。それにより、球状突出
部16cが保持孔20から脱出し、操作部材19が下方
へ移動可能になる。
【0027】また、球状突出部16が非ロック位置に位
置した状態においては、球状突出部16cの先端部が保
持孔20から対向面11a側に突出し、係合孔18に入
り込む。この結果、蓋3が本体2に仮ロックされる。た
だし、蓋3を開回動させると、球状突出部16cの外周
面が係合孔18の開口部に突き当た理、両者のカウ作用
によって、ロックピン16がバネ15の付勢力に抗して
収容孔14の底部側へ移動させられる。したがって、蓋
3は開回動可能である。
【0028】操作部材19には、保持孔20より上側の
箇所に貫通孔21が形成されている。この貫通孔21
は、第1の位置に位置している操作部材19を適宜下方
へ移動させると、ロックピン16と対向するように配置
されている。そのときの操作部材19の位置が第2の位
置である。また、貫通孔21の内径は、ロックピン16
の小径部16bがガタなく嵌合するような大きさに設定
されている。したがって、操作部材19を第2の位置に
移動させると、小径部16bがバネ15の付勢力によっ
て貫通孔21に挿入され、大径部16aが操作部材19
に突き当たって停止する。この停止した位置がロックピ
ン16のロック位置である。ロック位置においては、貫
通孔21を貫通した小径部16bの先端部が係合孔18
に嵌まり込む。これによって、蓋3が本体2に閉状態で
ロックされる。
【0029】操作部材19の上端部には、頭部19aが
形成されている。この頭部19は、図3(B)に示すよ
うに、蓋3を閉じて操作部材19を第2の位置に移動さ
せると、蓋3および本体2によって区画される凹部23
にほぼ隙間なく嵌まり込むとともに、その上端面が蓋3
および本体2の外面とほぼ同一平面上に位置するように
なっている。
【0030】また、図1に示すように、本体2の面板2
aと蓋体3の面板3aの各内面には、導電線(導電体)
31、32が蛇行状態で配置されている。この導電体3
1,32は、透明(透明以外も可)な導電塗料を線状に
塗布することによって形成されており、面板2a,3a
の各内面のうちの少なくとも制御基板100と対向する
箇所を網羅するように配置されている。勿論、面板2
a,3a全体にわたって形成してもよい。
【0031】導電線31の一端(起動手段)31aと導
電線32の一端(起動手段)32aとは、ヒンジ4側に
引き出されており、蓋3を閉じたときに互いに接触する
接点になっている。そして、一端31a,32aが接触
することにより、導電線31,32が直列に接続され、
連続した1本の導電線(導電体)30が構成される。導
電線31,32の各他端31b、32bは、制御基板1
00上に搭載された制御部101に接続されている。
【0032】制御部101には、導電線30に抵抗変化
(断線の場合も含む)が生じたことを検出すると制御基
板100のロジック電源ラインに高電圧を印加し、それ
により電子機器(特にROMやCPU等)を正常動作で
きないように機能破壊する機能破壊手段(図示せず)を
備えており、接点たる一端31a,32aが離れたり、
導電線31,32が破損または破断して導電線30の抵
抗が変化すると、電子機器に高電圧を印加する。
【0033】なお、制御部101にはスイッチ(図示せ
ず)が付設されており、このスイッチがON操作され、
かつ接点たる一端31a,32aが接触するというアン
ド条件が成立すると、機能破壊手段が高電圧を印加可能
な起動状態になるように構成されている。このスイッチ
を設けたのは、蓋3を仮閉めした後に開くことにより、
制御機器が破壊されるのを防止するためである。
【0034】次に、上記構成の電子機器収容ボックス1
Aの作用を説明する。制御基板100を収納ボックス1
Aの内部に収納して蓋3を閉じただけの初期の段階にお
いては、図3(A)に示すように、操作部材19を第1
の位置にセットしておく。また、制御部101のスイッ
チを切っておく。この状態では、操作部材19の保持孔
20にロックピン16の球状突出部16aが受け止めら
れるので、蓋3が仮止めされるとともに、操作部材19
が抜け止めされる。しかも、監督機関の承認の際には簡
単に蓋3を開くことができる。
【0035】監督機関による承認の後に収納ボックス1
Aを封印(ロック)する場合は、制御部101のスイッ
チをON操作した後、蓋3を閉め、操作部材19を図3
(B)に示す第2の位置まで押し込む。すると、ロック
ピン16が保持孔20の内面によって一旦押し戻された
後、ロックピン16の小径部16bがバネ15によって
貫通孔21に挿通され、ロックピン16がロック位置に
移動する。ロックピン16がロック位置に達すると、小
径部16bが係合孔18に嵌合する。
【0036】この状態では、ロックピン16が、蓋3の
収容孔14と本体2の係合孔18との両者に跨がって嵌
合するので、蓋3が開回動不能になり、本体2に確実に
ロックされる。しかも、ロックピン16、バネ15が外
部から隠れて操作できないようになっているので、一旦
ロックが成立すると、外部から穴を明けたり、こじ開け
たりしない限り、ロックを外すことはできない。また、
操作部材19は、その貫通孔22にロックピン16が嵌
合しているので全く動かないのみならず、頭部19aの
上端面が本体2および蓋3の外面と同一平面上に位置し
ているので、外部から操作することができない。
【0037】また、制御部101に付設されたスイッチ
をON操作した後に蓋3を閉じると、本体2の導電線3
1と蓋3の導電線32の各一端部が31a,31bが互
いに接触することにより、両導電線31,32が直列接
続され、制御部101の機能破壊手段が起動する。した
がって、収納ボックス1Aの本体2または蓋3に孔が開
けられたり、破壊されたりすることにより、導電線30
が断線などしてその抵抗が変化した場合には、機能破壊
手段が不正な行為があったと見なし、制御基板100上
の電子機器に高電圧を印加する。これにより、電子機器
の機能が破壊され、正常に動作することができなくな
る。よって、不正な遊技を未然に防止することができ
る。
【0038】しかも、導電線31,32が制御基板10
1と対向する箇所全体にわたって配置されているので、
電子機器を交換またはその内容を書き換えようとして、
制御基板101の近傍の本体2または蓋3に孔を明けた
り、破壊した場合には、導電線31,32が必ず断線な
いしは一部が破損して、その抵抗が変化する。したがっ
て、不正行為を必ず防止することができる。
【0039】なお、導電線31,32が配置されていな
い箇所、例えば周壁部2b,3bに孔を明けた場合に
は、電子機器を破壊することができないが、その場合に
は孔明け箇所が電子機器から離れているので、電子機器
の交換または書き替えを行うことができない。したがっ
て、問題はない。勿論、より確実に不正を防止するに
は、本体2および蓋3の各内面全体にわたって導電線3
1,32を配置するのが望ましい。
【0040】次に、図4および図5に示すこの発明の第
2の実施の形態について説明する。なお、この第2の実
施の形態においては、上記第1の実施の形態と異なる構
成についてのみ説明することとし、同様な構成部分には
同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】この第2の実施の形態の収納ボックス1B
では、図4に示すように、本体2の導電線31と蓋3の
導電線32の各一端31a、32a、および各他端32
a、32bどうしが、ヒンジ部分に配置された連結導体
33,34によって直接接続される一方、導電線31の
一部が切り離されることにより、1本の導電線30が構
成されている。
【0042】また、図5に示すように、一方の重なり部
11の下部には、操作部材19が第2の位置に押し込ま
れたことを検知するスイッチ(起動手段)40が設けら
れている。このスイッチ40は、導電線30の一端30
aと制御部101との間に直列に接続されており、導電
線30の他端30bが制御部101に接続されている。
そして、制御部101は、スイッチ40がONされる
と、機能破壊手段がその機能を発揮することができる起
動状態にする。なお、この実施の形態においては、制御
部101に上記の実施の形態におけるスイッチが付設さ
れていない。
【0043】この実施の形態の収容ボックス1Bにおい
ては、蓋3を閉じた後、ロック機構10の操作部材19
を第2の位置に移動させロックすると、スイッチ40が
ON操作される。それによって、制御部101の機能破
壊手段が起動するので、上記の実施の形態の場合には、
制御部101に付設されたスイッチをON操作しないで
ロックすると、機能破壊手段が機能しなくなってしまう
のに対し、機能破壊手段を確実に機能させることができ
る。
【0044】また、図6は第2の実施の形態を変形した
第3の実施の形態を示すものであり、この実施の形態に
おいては、スイッチ40に代えて、空間22に臨む対向
面12aに設けられた2つの接点(起動手段)51,5
2と、操作部材19に設けられた接点(起動手段)53
とが用いられている。接点51,52は、図6の上下方
向へ離れて配置されており、接点51は導電線30の一
端30aに接続され、接点52は制御部101に接続さ
れている。接点53は、操作部材19が第2の位置に移
動すると、接点51,52に接触して両者を接続させる
ように配置されている。そして、接点51,52が接点
53を介して接続すると、機能破壊手段が起動するよう
になっている。
【0045】なお、上記第1〜第3の実施の形態におい
ては特に断らなかったが、ゲーム機に対する不正行為が
行われるときには電源が切られることが考えられるの
で、その対策として、収納ボックス1A、1Bの内部
に、制御部101の作動電源(例えばリチウム電池等)
を配備しておくのがよい。勿論、その作動電源は、機能
破壊手段が高電圧を印加する際の電源としても用いられ
る。
【0046】また、本体2側と蓋3側の導電線31、3
2は直列に接続しなくても、各導電線31、32を別個
に並列的に制御部101に接続してもよい。さらに、よ
り多数本の導電線を設けてもよいし、導電線の本数を1
本にしてもよい。
【0047】また、第1の実施の形態では、機能破壊手
段を起動させるための起動手段として、導電線31、3
2の各一端31a、32aを利用したが、一端31a,
32aを予め連結しておき、制御部101に付設された
スイッチを起動手段として利用することも可能である。
【0048】また、第1の実施の形態では、制御部10
1に付設されたスイッチをON操作した状態で導電線3
1,32の一端31a,32aが接触すると機能破壊手
段が起動するようにしているが、導電線31、32の一
端31a、32aが接触した回数が所定の回数に達した
ら、機能破壊手段を起動するようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜7に係
る発明によれば、本体または蓋に孔が明けられたり、破
壊された場合に、内部の電子機器の機能が破壊されるの
で、不正な遊技を防止することができ、しかも電子機器
の破壊をより確実に行うことができるという効果が得ら
れる。
【0050】請求項2に係る発明によれば、導電体とし
て金属線を用いる場合に比して、容易に設置することが
できるという効果が得られる。
【0051】請求項3に係る発明によれば、蓋を閉じた
段階で初めて、機能破壊手段が起動するので、機能破壊
手段が正式な使用前に誤動作するのを防止することがで
きるという効果が得られる。
【0052】請求項4に係る発明によれば、ロック機構
で蓋をロックして初めて、機能破壊手段が起動するの
で、機能破壊手段が正式な使用前に誤動作するのを防止
することができるという効果が得られる。
【0053】請求項5に係る発明によれば、本体側と蓋
側の導線線を直列につなぐための接点を、機能破壊手段
の起動手段として利用するので、構成の簡略化を図るこ
とができるという効果が得られる。
【0054】請求項6に係る発明によれば、収納ボック
ス内部に作動電源を配備しているので、給電線が切断さ
れた場合でも、確実に内部の電子機器の機能を破壊する
ことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を、蓋を開けた状
態を示す斜視図である。
【図2】同第1の実施の形態を、蓋を閉じた状態を示す
斜視図である。
【図3】図2のX−X断面図であって、図3(A)はロ
ックする前の状態を示し、図3(B)はロックした後の
状態を示している。
【図4】この発明の第2の実施の形態を、蓋を開けた状
態を示す斜視図である。
【図5】同第2の実施の形態を示す図であって、図5
(A),(B)はそれぞれ図3(A),(B)と同様の
断面図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態を示す図であっ
て、図6(A),(B)はそれぞれ図3(A),(B)
と同様の断面図である。
【符号の説明】
S 収納空間 1A 収納ボックス 1B 収納ボックス 2 本体 3 蓋 30 導電線(導電体) 31 導電線(導電体) 31a 一端(接点) 32 導電線(導電体) 32a 一端(接点) 40 スイッチ(起動手段) 51 接点(起動手段) 52 接点(起動手段) 53 接点(起動手段) 101 制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、蓋と、この蓋を上記本体に閉じ
    た状態でロックするロック機構とを備え、上記本体と上
    記蓋との間に電子機器を収容する収容空間が形成された
    ゲーム機用の電子機器収納ボックスにおいて、上記収容
    空間に臨む上記本体および上記蓋の各内面のうちの少な
    くとも上記電子機器と対向する箇所に、当該箇所全体を
    網羅するように延びる線状の導電体を設け、上記収容空
    間内に上記導電体の抵抗変化を検出したときに上記電子
    機器の機能を破壊する機能破壊手段を設けたことを特徴
    とするゲーム機用の電子機器収納ボックス。
  2. 【請求項2】 上記導電体が導電塗料によって構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のゲーム機用の電
    子機器収納ボックス。
  3. 【請求項3】 上記本体と上記蓋との間には、蓋を閉じ
    たときに上記機能破壊手段を破壊動作可能な起動状態に
    する起動手段を設けたことを特徴とする請求項1または
    2に記載のゲーム機用の電子機器収納ボックス。
  4. 【請求項4】 上記ロック機構のロック動作に連動して
    上記機能破壊手段を破壊動作可能な起動状態にする起動
    手段を上記ロック機構に付設したことを特徴とする請求
    項1または2に記載のゲーム機用の電子機器収納ボック
    ス。
  5. 【請求項5】 上記本体と上記蓋との各内面に上記導電
    体がそれぞれ設けられており、上記本体と上記蓋とに
    は、上記蓋が閉じたときに相互に接触して本体側および
    蓋側の導電体を直列に接続する接点が上記起動手段とし
    て設けられ、上記直列に接続されて1本化させられた導
    電体の両端間に上記機能破壊手段が接続されていること
    を特徴とする請求項3記載のゲーム機用の電子機器収納
    ボックス。
  6. 【請求項6】 本体と蓋で囲まれる空間内部に、上記機
    能破壊手段の作動電源が配備されていることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載のゲーム機用の電子機
    器収納ボックス。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007325720A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2008279023A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Olympia:Kk 遊技機
JP2011015711A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Olympia:Kk 遊技機
JP2011524774A (ja) * 2008-06-19 2011-09-08 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 身体に耐タンパー性の電気刺激をするための着用可能な装置及びシステム

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