JPH114731A - 乾燥機能を有するベット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数のベットを使用する場合に少数の乾燥機
で足りるようにし、ベットの配置にかかわらず、乾燥機
を簡単に接続することができる乾燥機能付ベットを提供
するものである。 【解決手段】 マットレスの上面に多数の温風吹出穴を
設け、まち布の長手方向に乾燥機のホ−スを着脱自在な
取付部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ベットにおける通気性
の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般にベットに用いるスプリングマット
レスは、少なくとも上面に保護シ−トを介してウレタン
フォ−ム等よりなる弾性体を設け、全体を外装体で被覆
して構成されている。

【０００３】しかし、弾性体は通気性が悪く上下で通気
が遮断されるため、マットレス全体としての乾燥が悪
く、睡眠時における発汗等による水分が蓄積されてい
き、寝苦しくて安眠できないという欠点があった。

【０００４】そこで、たとえば実開平３−３９４５５公
報に見られるように、ベット底板に乾燥装置を設置し上
板と底板との間に温風送風路を形成し、温風が上方に開
口した温風吹出口から噴出させるようにしたものが知ら
れている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしかかるものは、
ベットの下面に乾燥装置を組み付けているので、多数の
ベットを使用するホテル、病院等で、ベットを乾燥させ
る場合、ベットの数に応じた乾燥装置が必要になり、ま
た乾燥装置が故障し修理が必要である場合など、この従
来例ではかかる場合の対応ができにくいという課題があ
った。さらに、身体の部位により発汗量が異なり、マッ
トレス全体として均一な乾燥状態を得られないという課
題があった。

【０００６】

【課題を解決する手段】本発明は少なくとも上面を弾性
体で形成し、側面をまち布で形成し、内部に空気室を形
成したマットレスと、前記マットレスの長手方向のまち
布に設け、空気室に連通する通風穴と、通風穴に設け、
乾燥機を着脱自在に装着する取付部と、上面の弾性体を
貫通し空気室からの温風を吹き出す多数の吹出穴とを備
えていることから、多数のベットを乾燥させる場合にお
いても、少数の乾燥機を用意することでよく、また簡単
に乾燥機をベットに取り付けることができる。

【０００７】更に、マットレスの夫々の長手方向のまち
布に、少なくとも一つの通風穴を設け、取付部がまち布
から出入れ自在である筒状のツバ部であることから、ベ
ットを部屋の壁に接するように配置していても、長手方
向のどちらかにある通風穴に、乾燥機を簡単に接続する
ことができ、また乾燥機を接続した通風穴から温風が他
の通風口に至るため、空気室全体にまんべんなく回りマ
ットレス上面のすみずみまで吹き出すことができる。

【０００８】更に、マットレスの上面に設けた吹出穴
は、マットレスの中央部分が両側部分より数多く形成さ
れていることから、睡眠中の発汗量が多くなる腰から背
中の部分に相当するマットレスを重点的に乾燥させるた
めに、マットレス全体としてほぼ均一な乾燥状態にする
ことができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の一実施例について説明す
ると、図１は、乾燥機を接続したベットの斜視図を示し
たもので、マットレス２はベット台１に保持され乾燥機
５で発生させた温風を、接続ホ−ス６を介してマットレ
ス内部に送風され、マットレス上面の吹出穴４から吹き
出される。

【００１０】図２は、マットレス２の図１のＡ−Ａ断面
を示したもので、マットレス２は、多数のスプリング１
５を平板状に連結してスプリングユニットを形成し、ス
プリングユニットの上面及び下面に保護シ−ト１１、１
１を配設してスプリング受けとし、その上面及び下面に
ウレタンフォ−ム等よりなる弾性体１２、１２を比較的
厚く配設しクッション性をもたせ、表面を外装体１３、
１３で被覆して構成されている。

【００１１】空気室１８は、マットレスの上面と下面と
の空間に形成され、乾燥機から通風穴３を介して温風を
受ける。吹出穴４は、マットレスの上面の保護シ−ト１
１、弾性体１２、外装体１３を貫通して形成した多数個
の穴であり、空気室１８の温風を外部に吹出す。またマ
ットレス２の中央部分と両側部分とでは吹出穴４の数が
異なり、中央部分の吹出穴４の数が両側部分より多数あ
り、中央部分において温風が多量に吹出し、重点的に乾
燥する。

【００１２】マットレスの側面にはまち布１４が被覆し
てあり、長手方向のまち布１４の両端付近には通風穴
３、３が形成され、他方の長手方向のまち布１４の両端
付近にも通風穴３、３が形成されている。

【００１３】通風穴３には、まち布１４から筒状に突出
したツバ部１７が設けられ、その内周に乾燥機５の接続
ホ−ス６の先端が挿入され、通風穴３のツバ部１７にフ
ァスナ−ベルト１６を巻き締めて固定される。筒状に突
出したツバ部１７は、接続ホ−ス６の取付部を構成す
る。通風穴３のツバ部１７は、接続ホ−ス６先端を挿入
されない場合には、まち布１４の内側に折り畳んで収納
され、美観をそこなうことがなく、また接続ホ−ス６に
接続した通風穴４から温風が空気室１８にまんべんなく
回り、マットレス上面のすみずみまでに吹き出させる。

【００１４】乾燥機５の接続ホ−ス６の先端を、通風穴
３のツバ部１７に挿入固定し乾燥機５を駆動すると、温
風は接続ホ−ス６から通風穴３を経て空気室１８に至
り、マットレス上面と貫通した吹出穴から吹き出されマ
ットレスを乾燥させる。

【００１５】なお、マットレス２の上に蓄熱性があるシ
−トを重ねると一層、乾燥効果がある。

【００１６】上記実施例では、長手方向のまち布１４の
両面に４個の通風穴３を設けているが、通風穴３を夫々
の長手方向の中央に設けても、同様の目的を達成するこ
とができる。

【００１７】

【発明の効果】多数のベットを使用するホテルや病院等
で、ベットを乾燥させる場合、ベットと乾燥機が着脱自
在で取り付けられるため、ベット数だけの乾燥機を用意
するには及ばず、少数台の乾燥機で足りる。

【００１８】また、部屋の中にベットをどのように配置
しても、乾燥機の取付口が、ベットの前面にあり、ホ−
スを簡単に接続することができ、また接続ホ−スからの
温風が空気室にまんべんなく回り、マットレス上面のす
みずみまで吹き出させることができる。

【００１９】また、睡眠中の発汗量が、身体の部位によ
り異なり、マットレスに蓄積される水分も部分的に異な
るが、マットレス全体としてほぼ均一な乾燥状態にする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の乾燥機能を有するベットの斜視図

【図２】図１のＡ−Ａ断面図

【符号の説明】

１ ベット台 ２ マットレス ３ 通風穴 ４ 吹出穴 ５ 乾燥機 ６ 接続ホ−ス １１ 保護シ−ト １２ 弾性体 １３ 外装体 １４ まち布 １５ スプリング １６ ファスナ−ベルト １７ ツバ部（取付部） １８ 空気室

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも上面を弾性体で形成し、側面
   をまち布で形成し、内部に空気室を形成したマットレス
   と、前記マットレスの長手方向のまち布に設け、空気室
   に連通する通風穴と、通風穴に設け、乾燥機を着脱自在
   に装着する取付部と、上面の弾性体を貫通し空気室から
   の温風を吹き出す多数の吹出穴とを備えた乾燥機能を有
   するベット。
2. 【請求項２】 マットレスの夫々の長手方向のまち布
   に、少なくとも一つの通風穴を設け、前記取付部はまち
   布から出入れ自在である筒状のツバ部である請求項１記
   載の乾燥機能を有するベット。
3. 【請求項３】 マットレスの上面に設けた吹出穴は、マ
   ットレスの中央部分が両側部分より数多く形成された請
   求項１又は２記載の乾燥機能を有するベット。