JP2017158798A - 体圧分散用クッション及びマットレス - Google Patents
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Abstract
【課題】 通気性を確保すると共に、体圧分散性に優れた体圧分散用クッション及びマットレスを提供する。【解決手段】 体圧分散用クッション10は、弾性変形可能な樹脂材料が用いられ、荷重を受ける第一受圧面12と第一受圧面12と面積が異なる第二受圧面13とを有する柱状部材11と、複数の柱状部材11が第一受圧面12及び前記第二受圧面13の配置を同じ向きに揃えられ包み込まれるように内側に配置され、柱状部材11の第一受圧面12及び第二受圧面13それぞれが内側の面に接着されると共に、外側に向けて開口する開口部16を有するシート部材15とを備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、体圧分散用クッション及びマットレスに関する。
特許文献1は、体圧分散性に優れたマットレスを開示する。特許文献1に開示されたマットレスでは、複数の柱状部材が台座部の上に配置され、これら柱状部材の受圧面に加わる荷重の大きさに応じて略可逆的に変化する。柱状部材の受圧面に加わる荷重が大きくなった場合、受圧面の面積も大きくなる。このため、荷重の変化に比べて受圧面にかかる応力の変化は小さく留まり、柱状部材の高さの変化(変位)も小さく抑えることができる。この結果、使用者自身の体重、使用者の荷重部位、使用方法などが異なる場合であっても、柱状部材の沈み込み量が一定の範囲に制限されるので、快適な使用感を得ることができる。また、多数の柱状部材を一枚の共通の台座部に連結して配置することで、使用者の各部位を各柱状部材がそれぞれ支持することができる。このため、使用者の身体のラインに沿った変形を得ることができ、快適な使用感を得ることができる。
特許文献2は、空気の流通性を備えた寝具を開示する。特許文献2に開示された寝具では、袋体を有する体表温度冷却部材の外部にファンが接続されている。袋体の内部には、一定の高さを有するフレキシブルな凹凸面のスペーサーが設けられている。体表温度冷却部材には、空気吸入口と空気排出口とが設けられている。このような構造により、外部からの風が寝具の内部を容易に通過することができる。従って、就寝者の体表近傍に空気を流通させることができ、寝具内の温度や湿度を快適に保つことができる。
特許文献1に開示された柱状部材では、受圧面に荷重が加わると側面方向に膨らみ、樽形状に変化する。このため、隣接する柱状部材同士が近接する、或いは、接触することで、柱状部材間の隙間が減少する、或いは、無くなってしまう。この結果、柱状部材間の隙間を空気が通気しにくくなり、通気性の確保が難しくなる。さらに、複数の柱状部材と台座部全体とがカバーで覆われているため、カバー内への空気の通気性に課題がある。
さらに、柱状部材の一方の面が台座部に接着されており、荷重を受けた受圧面の面積の変化が制約されるため、受圧面にかかる荷重が均等に分散されにくいものであった。即ち、荷重を受ける受圧面積の変化が制約されるため、荷重が大きければ面圧は上がり、荷重が小さければ面圧が下がる。この結果、負荷荷重の大きな臀部や肩甲骨部に対しては比較的高い体圧が発生し、体圧分散性に改善の余地があった。
特許文献2に開示された寝具は、主に通気性能に関する構造を提案するものであり、寝心地や体圧分散性の改善を考慮したものではない。
本発明は、上述した課題に鑑み、通気性を確保すると共に、体圧分散性に優れた体圧分散用クッション及びマットレスを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る体圧分散用クッションは、弾性変形可能な樹脂材料が用いられ、荷重を受ける第一受圧面と前記第一受圧面と面積が異なる第二受圧面とを有する柱状部材と、複数の前記柱状部材が前記第一受圧面及び前記第二受圧面の配置を同じ向きに揃えられ包み込まれるように内側に配置され、前記柱状部材の前記第一受圧面及び前記第二受圧面それぞれが内側の面に接着されると共に、外側に向けて開口する開口部を有するシート部材と、を備える。
このような構成によれば、異なる面積の2つの受圧面を持つ複数の柱状部材が、受圧面の向きを同じに揃えてシート部材の内側に配置されるため、シート部材を介して柱状部材が荷重を受けた場合であっても、小さな面積の受圧面が配置された側においては、隣接する柱状部材間に隙間を確保することができる。このため、柱状部材間の通気性を確保することができる。さらに、シート部材は、シート部材の外側に開口する開口部を備えているため、体圧分散用クッションの外側と内側との間で通気性を確保することができる。また、柱状部材が異なる面積の受圧面を持ち、シート部材の内側の面に複数の柱状部材が受圧面の向きを同じに揃えた上でそれぞれ接着されて包み込まれているため、例えば、柱状部材の面積の大きな受圧面が上方に配置されるようにシート部材の向きを設定することで、就寝者からの大きな荷重に対して優れた体圧分散性を得ることができ、柱状部材の面積の小さな受圧面が上方に配置されるようにシート部材を裏返すことで、小さな荷重に対して優れた体圧分散性を得ることができる。従って、通気性を確保すると共に、体圧分散性に優れた体圧分散用クッションを提供することができる。
上記体圧分散用クッションにおいて、前記シート部材は、通気性を有する素材が用いられ、矩形状の1枚の前記シート部材の一辺が対向する他の一辺と重ね合わせて接着される、又は、矩形状の複数枚の前記シート部材のうちの一枚の一辺が他の前記シート部材の一辺と重ね合わせて接着されることで前記複数の柱状部材を包み込んでおり、前記開口部は、前記シート部材の接着されていない他の辺により形成することができる。
このような構成によれば、複数の柱状部材が通気性を有する矩形状のシート部材により包み込まれ、接着されていないシート部材の他の辺により開口部が形成されるため、シート部材自体を通過して通気を確保できると共にシート部材の側面側に全面的な開口部を確保することができ、通気性をより向上させることができる。
上記体圧分散用クッションにおいて、前記柱状部材は、側面において、前記柱状部材の軸方向に向けて窪む凹部を備えることができる。
このような構成によれば、側面に凹部を備えるため、側面に凹部を備えない構造と比べて、柱状部材が荷重を受けて変形した場合においても隣接する柱状部材間の隙間をより確実に確保することができる。このため、柱状部材間の通気性をより確実に確保することができる。
本発明の一態様に係るマットレスは、体圧分散用クッションと、前記体圧分散用クッションが収納される収納部と、前記収納部と外部との間を通気させる通気路と、を有するベース部と、を備える。
このような構成によれば、外部の空気が通気路を介して収納部に通気され、収納部に収納された体分散用クッションに空気が通気されるため、マットレス外部から内部に新鮮な空気を取り込むことができると共にマットレス内部の湿気を含んだ空気を外部へ排出することができ、マットレス内部の空気の入れ替えを良好に行うことができる。従って、マットレスの通気性を確保し、体圧分散性に優れたマットレスを提供することができる。
上記マットレスにおいて、複数の前記体圧分散用クッションが前記開口部同士を連結するように隣接させて前記収納部に収納できる。
このような構成によれば、複数の体圧分散用クッションが開口部同士を連結するように収容されるため、開口部を介して複数の体圧分散用クッション全体を通気させることができる。さらに、就寝者の例えば臀部や肩部など大きな荷重が掛かる箇所には、柱状部材の面積の大きな受圧面が上方に配置されるように体圧分散用クッションの向きを設定し、他の小さな荷重が掛かる箇所には柱状部材の面積の小さな受圧面が上方に配置されるように体圧分散用クッションの向きを設定することで、荷重に応じた最適な体圧分散用クッションの向きを設定することができる。従って、マットレスの通気性をより向上させ、体圧分散性により優れたマットレスを提供することができる。
上記マットレスにおいて、前記ベース部は、前記通気路に接続され、外部からの空気を前記通気路に送風する又は前記通気路からの空気を外部に排出する通風ファンを更に備えることができる。
このような構成によれば、通風ファンが通気路と外部との間で空気を送風又は排出させるため、マットレス内部の空気を効率良く入れ替えることができる。従って、マットレスの通気性をより向上させることができる。
上記マットレスにおいて、前記体圧分散用クッションの上面を覆い、温度センサが配置されたカバー部と、前記温度センサの検出値に基づいて前記通風ファンを制御する制御部と、を更に備えることができる。
このような構成によれば、カバー部に配置された温度センサの検出値に基づいて通風ファンを制御するため、マットレス内部を所望の温度に調整することができ、就寝者に対して快適なマットレスを提供することができる。
本発明によれば、通気性を確保すると共に、体圧分散性に優れた体圧分散用クッション及びマットレスを提供できる。
以下、体圧分散用クッションおよびマットレスの一実施形態について説明する。図1(a)は、荷重を受けていない状態での体圧分散用クッション10を示し、図1(b)は、荷重を受けた状態での体圧分散用クッション10を示す。
図1(a)、(b)に示すように体圧分散用クッション10は、複数の柱状部材11と、シート部材15とを備える。複数の柱状部材11は、シート部材15に包み込まれており、シート部材15の内側の面に配置される。柱状部材11は、荷重を受ける第一受圧面12と第二受圧面13とを備える。第一受圧面12と第二受圧面13は面積が異なる。本実施の形態では、第一受圧面12の面積が第二受圧面13の面積より小さい。複数の柱状部材11は、第一受圧面12と第二受圧面13の配置が同じ向きに揃えられて、シート部材15に配置される。
シート部材15は、後述するように例えば矩形状を有する。シート部材15は、矩形状の一辺が対向する他の一辺と接着されており、接着された部分が接着部17を構成する。接着部17の側面側には、シート部材15の外側に向けて開口する開口部16が設けられている。シート部材15は、弾性を有する材料で形成され、荷重に対して変形可能である。また、シート部材15は、通気性を有する材料で形成され、メッシュ構造を有する。開口部16は、接着されていないシート部材15の他の辺により形成される。開口部16を備えることで、体圧分散用クッション10の外側と内側との間で通気性を確保することができる。
図1(b)に示すように、異なる面積の2つの受圧面を持つ複数の柱状部材11が、受圧面の配置の向きを同じに揃えてシート部材15の内側に配置されるため、シート部材15を介して柱状部材11が荷重を受けた場合であっても、小さな面積の受圧面が配置された側においては、隣接する柱状部材11間に隙間を確保することができる。このため、柱状部材11間の通気性を確保することができる。
図2は、柱状部材11の配置を示す。柱状部材11は、受圧面の配置の向きを同じに揃えてシート部材15に配置される。第一受圧面12を上側に配置し、第二受圧面13を下側に配置する。柱状部材11は、第一受圧面12と第二受圧面13のそれぞれがシート部材15の内側の面に接着される。接着は、例えば布系の台紙を基材とした両面テープを用いて接着する、或いは、低硬度エラストマー樹脂を溶剤に溶かした溶着剤を用いて溶着する。
図3(a)〜(d)は、柱状部材11の形状例を示す。柱状部材11の形状は、図3(a)に示すように略円錐形状としてもよいし、図3(b)に示すように略角錐形状としてもよい。柱状部材11は、例えば低硬度エラストマー樹脂で形成され、スチレン系ベースポリマーにオイルを含有させた押出成形品を切断して製造される、或いは、成形型に流し込んで製造される。また、図3(c)及び図3(d)に示すように、柱状部材11の側面において、柱状部材11の軸方向に向けて窪む凹部14を備える形状でもよい。側面に凹部14を備えることで、側面に凹部14を備えない構造と比べて、柱状部材11が荷重を受けて変形した場合においても、隣接する柱状部材11間の隙間をより確実に確保することができる。このため、柱状部材11間の通気性をより確実に確保することができる。
図4は、ベース部20の形状を示す。ベース部20は、高密度ウレタンで成形されている。ベース部20は、収納部21と、通気路22とを備える。収納部21は、ベース部20の中央部に設けられ、体圧分散用クッション10が収納される。通気路は、ベース部20の長手方向において就寝者の脚部側に設けられ、収納部21と外部との間を通気させる。通気路22は、ベース部20の長手方向の両端部に備えてもよい。通気路22を備えることで、外部の空気が通気路22を介して収納部21に通気され、収納部21に収納された体分散用クッション10に空気が通気されるため、マットレス1外部から内部に新鮮な空気を取り込むことができると共にマットレス1内部の湿気を含んだ空気を外部へ排出することができ、マットレス1内部の空気の入れ替えを良好に行うことができる。
図5は、収納部21における体圧分散用クッション10の配置を示す。ベース部20は、複数の体圧分散用クッション10を収納することができる。体圧分散用クッション10は、開口部16同士が連結されて収納部21に収容されるため、開口部16を介して複数の体圧分散用クッション10全体を通気させることができる。体圧分散用クッション10は、就寝者の大きな荷重が加わる臀部や肩部などの箇所には、第二受圧面13を上側に配置され、他の小さな荷重が掛かる箇所には、第一受圧面12を上側に配置される。従って、荷重に応じた最適な体圧分散用クッション10を提供することができる。
図6に示すように、ベース部20の通気路22において通風ファン23が備えられる。通風ファン23は、外部からの空気を通気路22に送風する又は通気路22からの空気を外部に排出する。通風ファン23が通気路22と外部との間で空気を送風又は排出させるため、マットレス1内部の空気を効率良く入れ替えることができる。また、図7に示すようにマットレス1の外部に通風ファン23を配置し、通風ファン23と通気路22とを繋ぐフレキシブルダクト27を用いてもよい。また、通気路22の強度をあげるために、通気路22の内部には送風に支障がないようにハニカム形状の挿入物や3D立体織物などの挿入物を配置してもよい。
図8は、マットレス1のカバー部24と制御部26を示す。カバー部24は、例えば化繊織物で形成されている。カバー部24は、アンダーカバー24aと、オーバーカバー24bとを備えている。アンダーカバー24aとオーバーカバー24bは、ファスナー(図示しない)で連結されている。アンダーカバー24aの内部にベース部20が収納され、オーバーカバー24bを用いてベース部20の上面が覆われる。オーバーカバー24bは、送風された空気を排出又は吸入する通気孔28を備える。また、オーバーカバー24bの裏面に通気孔28を避けるように温度センサ25が配置される。上述した実施例では、カバー部24内部に温度センサ25を設ける構成を説明したが、ベッドシーツ(図示しない)に縫い込んだセンサや、専用のシート型センサを用いてもよい。マットレス1は、温度センサ25の検出値に基づいて通風ファン23を制御する制御部26を備える。制御部26は、温度センサ25の検出値と設定閾値との比較結果に基づき通風ファン23の通風量を制御する。通風ファン23の通風量の制御は、例えば、通風ファン23の電源のON/OFF制御を含む。温度センサ25の検出値に基づき通風ファン23を制御することにより、マットレス1内部を就寝者にとって所望の温度に調整することができ、就寝者に対して快適なマットレス1を提供することができる。また、制御部26は、通風ファン23をタイマー制御してもよく、例えば、設定された時間に通風ファン23の制御を停止又は開始してもよい。さらにまた、温度センサ25に加えて湿度センサをマットレス1に配置し、制御部26は、温度センサ25の検出値および湿度センサの検出値に基づいて通風ファン23を制御してもよい。
以上詳述したように、本実施形態によれば以下に示す効果を得る。
(1)上述した本発明の実施形態に係る体圧分散用クッション10の構成によれば、異なる面積の2つの受圧面を持つ複数の柱状部材11が、受圧面の向きを同じに揃えてシート部材15の内側に配置されるため、柱状部材11が荷重を受けた場合であっても、小さな面積の受圧面が配置された側においては、隣接する柱状部材11間に隙間を確保することができる。このため、柱状部材11間の通気性を確保することができる。さらに、シート部材15は、シート部材の外側に開口する開口部16を備えているため、体圧分散用クッション10の外側と内側との間で通気性を確保することができる。また、柱状部材11が異なる面積の受圧面を持ち、シート部材15の内側の面に複数の柱状部材11が受圧面の向きを同じに揃えた上でそれぞれ接着されて包み込まれているため、例えば、柱状部材11の面積の大きな受圧面が上方に配置されるように体圧分散用クッション10の向きを設定することで、就寝者からの大きな荷重に対して優れた体圧分散性を得ることができ、柱状部材11の面積の小さな受圧面が上方に配置されるように体圧分散用クッション10を裏返すことで、小さな荷重に対して優れた体圧分散性を得ることができる。従って、通気性を確保すると共に、体圧分散性に優れた体圧分散用クッション10を提供することができる。
(2)上述した本発明の実施形態に係る体圧分散用クッション10の構成によれば、複数の柱状部材11が通気性を有する矩形状のシート部材15により包み込まれ、接着されていないシート部材15の他の辺により開口部が形成されるため、シート部材15自体を通過して通気を確保できると共にシート部材15の側面側に全面的な開口部16を確保することができ、通気性をより向上させることができる。
(3)上述した本発明の実施形態に係る体圧分散用クッション10の構成によれば、側面に凹部14を備えるため、側面に凹部14を備えない構造と比べて、柱状部材11が荷重を受けて変形した場合においても隣接する柱状部材11間の隙間をより確実に確保することができる。このため、柱状部材11間の通気性をより確実に確保することができる。
(4)上述した本発明の実施形態に係るマットレス1の構成によれば、外部の空気が通気路を介して収納部21に通気され、収納部21に収納された体分散用クッション10に空気が通気されるため、マットレス1外部から内部に新鮮な空気を取り込むことができると共にマットレス1内部の湿気を含んだ空気を外部へ排出することができ、マットレス1内部の空気の入れ替えを良好に行うことができる。従って、マットレス1の通気性を確保し、体圧分散性に優れたマットレス1を提供することができる。
(5)上述した本発明の実施形態に係るマットレスの構成によれば、複数の体圧分散用クッションが開口部同士を連結するように収容されるため、開口部を介して複数の体圧分散用クッション全体を通気させることができる。さらに、就寝者の例えば臀部や肩部など大きな荷重が掛かる箇所には、柱状部材の面積の大きな受圧面が上方に配置されるように体圧分散用クッションの向きを設定し、他の小さな荷重が掛かる箇所には柱状部材の面積の小さな受圧面が上方に配置されるように体圧分散用クッションの向きを設定することで、荷重に応じた最適な体圧分散用クッションの向きを設定することができる。従って、マットレスの通気性をより向上させ、体圧分散性により優れたマットレスを提供することができる。
(6)上述した本発明の実施形態に係るマットレス1の構成によれば、通風ファン23が通気路と外部との間で空気を送風又は排出させるため、マットレス1内部の空気を効率良く入れ替えることができる。従って、マットレス1の通気性をより向上させることができる。
(7)上述した本発明の実施形態に係るマットレス1の構成によれば、カバー部24に配置された温度センサ25の検出値に基づいて通風ファン23を制御するため、マットレス1内部を所望の温度に調整することができ、就寝者に対して快適なマットレス1を提供することができる。
(その他の実施の形態)
上述した実施の形態ではベース部20の長手方向において通気路22を就寝者の脚部側に備えると説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、就寝者の頭部側に備えるようにしてもよい。図9は、マットレス1を上方から見た図である。就寝者の脚部側は、脚部スペース29を備える。脚部スペース29は、入眠促進用として振動装置(バイブレーションユニット)やシートヒータを備えることができる。また、振動装置(バイブレーションユニット)やシートヒータを体圧分散用クッション10の下方に配置してもよい。体圧分散用クッション10の下方に配置することで、体圧分散用クッション10が伝熱材、伝導材となり、就寝者の入眠を補助する。
(1)上述した本発明の実施形態に係る体圧分散用クッション10の構成によれば、異なる面積の2つの受圧面を持つ複数の柱状部材11が、受圧面の向きを同じに揃えてシート部材15の内側に配置されるため、柱状部材11が荷重を受けた場合であっても、小さな面積の受圧面が配置された側においては、隣接する柱状部材11間に隙間を確保することができる。このため、柱状部材11間の通気性を確保することができる。さらに、シート部材15は、シート部材の外側に開口する開口部16を備えているため、体圧分散用クッション10の外側と内側との間で通気性を確保することができる。また、柱状部材11が異なる面積の受圧面を持ち、シート部材15の内側の面に複数の柱状部材11が受圧面の向きを同じに揃えた上でそれぞれ接着されて包み込まれているため、例えば、柱状部材11の面積の大きな受圧面が上方に配置されるように体圧分散用クッション10の向きを設定することで、就寝者からの大きな荷重に対して優れた体圧分散性を得ることができ、柱状部材11の面積の小さな受圧面が上方に配置されるように体圧分散用クッション10を裏返すことで、小さな荷重に対して優れた体圧分散性を得ることができる。従って、通気性を確保すると共に、体圧分散性に優れた体圧分散用クッション10を提供することができる。
(2)上述した本発明の実施形態に係る体圧分散用クッション10の構成によれば、複数の柱状部材11が通気性を有する矩形状のシート部材15により包み込まれ、接着されていないシート部材15の他の辺により開口部が形成されるため、シート部材15自体を通過して通気を確保できると共にシート部材15の側面側に全面的な開口部16を確保することができ、通気性をより向上させることができる。
(3)上述した本発明の実施形態に係る体圧分散用クッション10の構成によれば、側面に凹部14を備えるため、側面に凹部14を備えない構造と比べて、柱状部材11が荷重を受けて変形した場合においても隣接する柱状部材11間の隙間をより確実に確保することができる。このため、柱状部材11間の通気性をより確実に確保することができる。
(4)上述した本発明の実施形態に係るマットレス1の構成によれば、外部の空気が通気路を介して収納部21に通気され、収納部21に収納された体分散用クッション10に空気が通気されるため、マットレス1外部から内部に新鮮な空気を取り込むことができると共にマットレス1内部の湿気を含んだ空気を外部へ排出することができ、マットレス1内部の空気の入れ替えを良好に行うことができる。従って、マットレス1の通気性を確保し、体圧分散性に優れたマットレス1を提供することができる。
(5)上述した本発明の実施形態に係るマットレスの構成によれば、複数の体圧分散用クッションが開口部同士を連結するように収容されるため、開口部を介して複数の体圧分散用クッション全体を通気させることができる。さらに、就寝者の例えば臀部や肩部など大きな荷重が掛かる箇所には、柱状部材の面積の大きな受圧面が上方に配置されるように体圧分散用クッションの向きを設定し、他の小さな荷重が掛かる箇所には柱状部材の面積の小さな受圧面が上方に配置されるように体圧分散用クッションの向きを設定することで、荷重に応じた最適な体圧分散用クッションの向きを設定することができる。従って、マットレスの通気性をより向上させ、体圧分散性により優れたマットレスを提供することができる。
(6)上述した本発明の実施形態に係るマットレス1の構成によれば、通風ファン23が通気路と外部との間で空気を送風又は排出させるため、マットレス1内部の空気を効率良く入れ替えることができる。従って、マットレス1の通気性をより向上させることができる。
(7)上述した本発明の実施形態に係るマットレス1の構成によれば、カバー部24に配置された温度センサ25の検出値に基づいて通風ファン23を制御するため、マットレス1内部を所望の温度に調整することができ、就寝者に対して快適なマットレス1を提供することができる。
(その他の実施の形態)
上述した実施の形態ではベース部20の長手方向において通気路22を就寝者の脚部側に備えると説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、就寝者の頭部側に備えるようにしてもよい。図9は、マットレス1を上方から見た図である。就寝者の脚部側は、脚部スペース29を備える。脚部スペース29は、入眠促進用として振動装置(バイブレーションユニット)やシートヒータを備えることができる。また、振動装置(バイブレーションユニット)やシートヒータを体圧分散用クッション10の下方に配置してもよい。体圧分散用クッション10の下方に配置することで、体圧分散用クッション10が伝熱材、伝導材となり、就寝者の入眠を補助する。
また、上述した実施の形態ではシート部材15は、通気性を有する材料で形成され、メッシュ構造を有しているが、通気性能がよいものであれば、例えば、樹脂、布でもよい。
また、上述した実施の形態では1枚のシート部材15を折り返して端部を重ね合わせて接着されることで複数の柱状部材11を包み込んでいるが、複数のシート部材15の各端部を接着させて複数の柱状部材を包み込んでもよい。
また、上述した実施の形態では、複数の柱状部材11を升目状に配置したが、千鳥状などのように規則的に配置してもよい。
また、上述した実施の形態では柱状部材11は、スチレン系のエラストマー樹脂であるが、例えば、ウレタン系、エチレン系など他のエラストマー樹脂でもよい。
また、上述した実施の形態では体圧分散用クッション1は、就寝者の大きな荷重が加わる臀部や肩部などの箇所には、第二受圧面13を上側に、他の小さな荷重が掛かる箇所には、第一受圧面12を上側に配置するなど荷重に応じた最適な体圧分散用クッション10の向きを設定したが、本発明はこれに限定されない。受圧面の向きを同じに揃えて体圧分散用クッションを配置する、或いは、就寝者の通風させたい部位の体圧分散用クッション10には、第二受圧面13を上側に配置するなど、就寝者の好みに応じて配置を変えることが出来る。
1:マットレス
10:体圧分散用クッション
10a:柱状部材の第一受圧面を上向きに配置した体圧分散用クッション
10b:柱状部材の第二受圧面を上向きに配置した体圧分散用クッション
11:柱状部材
12:第一受圧面
13:第二受圧面
14:凹部
15:シート部材
16:開口部
17:接着部
20:ベース部
21:収納部
22:通気路
23:通風ファン
24:カバー部
24a:アンダーカバー
24b:オーバーカバー
25:温度センサ
26:制御部
27:フレキシブルダクト
28:通気孔
29:脚部スペース
30:就寝者
10:体圧分散用クッション
10a:柱状部材の第一受圧面を上向きに配置した体圧分散用クッション
10b:柱状部材の第二受圧面を上向きに配置した体圧分散用クッション
11:柱状部材
12:第一受圧面
13:第二受圧面
14:凹部
15:シート部材
16:開口部
17:接着部
20:ベース部
21:収納部
22:通気路
23:通風ファン
24:カバー部
24a:アンダーカバー
24b:オーバーカバー
25:温度センサ
26:制御部
27:フレキシブルダクト
28:通気孔
29:脚部スペース
30:就寝者
Claims (7)
- 弾性変形可能な樹脂材料が用いられ、荷重を受ける第一受圧面と前記第一受圧面と面積が異なる第二受圧面とを有する柱状部材と、
複数の前記柱状部材が前記第一受圧面及び前記第二受圧面の配置を同じ向きに揃えられ包み込まれるように内側に配置され、前記柱状部材の前記第一受圧面及び前記第二受圧面それぞれが内側の面に接着されると共に、外側に向けて開口する開口部を有するシート部材と、を備える
体圧分散用クッション。 - 前記シート部材は、通気性を有する素材が用いられ、矩形状の1枚の前記シート部材の一辺が対向する他の一辺と重ね合わせて接着される、又は、矩形状の複数枚の前記シート部材のうちの一枚の一辺が他の前記シート部材の一辺と重ね合わせて接着されることで前記複数の柱状部材を包み込んでおり、
前記開口部は、前記シート部材の接着されていない他の辺により形成される
ことを特徴とする請求項1に記載の体圧分散用クッション。 - 前記柱状部材は、側面において、前記柱状部材の軸方向に向けて窪む凹部を備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の体圧分散用クッション。 - 請求項1〜3に記載の体圧分散用クッションと、
前記体圧分散用クッションが収納される収納部と、前記収納部と外部との間を通気させる通気路と、を有するベース部と、を備える
マットレス。 - 複数の前記体圧分散用クッションが前記開口部同士を連結するように隣接させて前記収納部に収納されることを特徴とする請求項4に記載のマットレス。
- 前記ベース部は、前記通気路に接続され、外部からの空気を前記通気路に送風する又は前記通気路からの空気を外部に排出する通風ファンを更に備える
ことを特徴とする請求項4又は5に記載のマットレス。 - 前記体圧分散用クッションの上面を覆い、温度センサが配置されたカバー部と、
前記温度センサの検出値に基づいて前記通風ファンを制御する制御部と、を更に備える
ことを特徴とする請求項4〜6に記載のマットレス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016046098A JP2017158798A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | 体圧分散用クッション及びマットレス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016046098A JP2017158798A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | 体圧分散用クッション及びマットレス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017158798A true JP2017158798A (ja) | 2017-09-14 |
Family
ID=59853298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016046098A Pending JP2017158798A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | 体圧分散用クッション及びマットレス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017158798A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102453559B1 (ko) * | 2021-08-09 | 2022-10-11 | 노세걸 | 통풍 매트 |
JP7212399B1 (ja) | 2021-08-18 | 2023-01-25 | Str株式会社 | トラッキングシステムおよびトラッキング方法 |
-
2016
- 2016-03-09 JP JP2016046098A patent/JP2017158798A/ja active Pending
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KR102453559B1 (ko) * | 2021-08-09 | 2022-10-11 | 노세걸 | 통풍 매트 |
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