JPH1147142A - 皮膚切除具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】柄部１と、円筒状の刃先３を有する刃部２
とを備えている。この刃先３の表面には、例えばスパッ
タリング、イオンプレーティング、イオン注入、浸炭、
めっきなどの表面改質処理により施される表面改質処理
層５を設けている。さらに、この表面改質処理層５の表
面には、ふっ素樹脂などからなる樹脂コーティング層６
を設けている。 【効果】切れ味を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、円筒状の刃先を
有する医療用皮膚切除具において、その刃先の改良に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
この種の医療用皮膚切除具としては、例えば、特開昭６
１ー２５７６３５号公報に示すものが公知になってい
る。

【０００３】本発明は、この種の医療用皮膚切除具にお
いて、切れ味を向上させることを目的にしている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】後記実施形態の図面（図
１〜２）の符号を援用して本発明を説明する。本発明に
かかる皮膚切除具においては、柄部（１）と、円筒状の
刃先（３）を有する刃部（２）とを備え、この刃先
（３）の表面に表面改質処理層（５）を設け、さらにこ
の表面改質処理層（５）の表面に樹脂コーティング層
（６）を設けている。

【０００５】

【発明の実施形態】以下、本発明の一実施形態にかかる
皮膚切除具を図面を参照して説明する。 ＜皮膚切除具の概略＞図１及び図２（ａ）に示すよう
に、円筒状の柄部１に円筒状の刃部２が嵌着され、この
刃部２の先端部に円筒状の刃先３が形成されている。こ
の刃先３を皮膚表面に当てて皮膚切除具を回転させる
と、皮膚表面が円形状に切断されて皮膚切断片が刃先３
の内側に入り込む。そして、皮膚切除具を皮膚表面から
離すと、皮膚切断片が皮膚表面に残る。

【０００６】＜前記刃先３の改良＞図２（ｂ）に示すよ
うに、刃部２の内外周面において、刃先３を含む所定範
囲で、鋼からなる母材４の表面には、表面改質処理層５
が設けられている。この表面改質処理層５は、主に刃先
３の強度を大きくして耐久性を良くするため、従来周知
の表面改質処理、例えばスパッタリング、イオンプレー
ティング、イオン注入、浸炭、めっきなどの表面改質処
理により施される。ここに、表面改質処理とは、材料
（母材４）の表面の状態を変えることによって、その表
面の性質を変えたり、その表面に新しい機能を付加す
る、ことを言う。

【０００７】さらに、この表面改質処理層５の表面に
は、主に刃先３の摩擦係数を小さくして滑動性を良くす
るとともに刃先３の耐食性を良くするため、ふっ素樹脂
などからなる樹脂コーティング層６が設けられている。
刃先３の尖端では前記表面改質処理層５が露出可能であ
る。

【０００８】なお、これらの層５，６は、実際よりも厚
肉に図示されている。

【０００９】

【発明の効果】本発明にかかる皮膚切除具においては、
刃先（３）の表面に表面改質処理層（５）を設けている
ので、刃先（３）の耐久性が良くなるばかりではなく、
さらにこの表面改質処理層（５）の表面に樹脂コーティ
ング層（６）を設けているので、刃先（３）の滑動性や
耐食性が良くなり、切れ味を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本実施形態にかかる皮膚切除具を示す斜視図
である。

【図２】 （ａ）はこの皮膚切除具の部分断面図であ
り、（ｂ）は（ａ）に示す刃先の部分拡大断面図であ
る。

【符号の説明】

１…柄部、２…刃部、３…刃先、５…表面改質処理層、
６…樹脂コーティング層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 柄部と、円筒状の刃先を有する刃部とを
   備えた皮膚切除具において、この刃先の表面に表面改質
   処理層を設け、さらにこの表面改質処理層の表面に樹脂
   コーティング層を設けたことを特徴とする皮膚切除具。