JP2008245931A - 刃部材 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】剃刀刃の刃先2において、基板3の両表面7,8にはTiとAlとCrとを含む非窒化層9が被覆層4の一部として被覆され、その非窒化層9の両表面10,11にはTiとAlとCrとNとを含む削除層15が被覆層4の窒化層12の一部として被覆され、その削除層15の両表面16,17にはTiとAlとCrとNとを含む表側層18が被覆層4の窒化層12の一部として被覆され、その表側層18の両表面19,20にはフッ素樹脂層6がCrやAl等である接合層5を介して被覆されている。
【効果】非窒化層9と窒化層12とを備えた被覆層4により、刃先2をより一層改善し、刃先2の切れ味を良くするとともに、その切れ味を維持して耐久性を向上させることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、剃刀刃やミクロトーム刃などの各種刃部材において、被覆層を有する刃先に関するものである。
従来、剃刀刃やミクロトーム刃の刃先を改善するため、その表面層に対し各種被覆処理が行われている。その一例として、下記特許文献1では、基板に対し所定の中間層を介してDLC層を被覆している。
特開2001−340672号公報
上記特許文献1によれば、基板に対し所定の中間層を介してDLC層を被覆した被覆層により、刃先の切れ味を良くするとともに、その切れ味を維持して耐久性を向上させることができる。この発明は、刃先をより一層改善することを目的としている。
後記実施形態の図面(図1、図2〜4及び図8(a)に示す第1実施形態、図1、図5〜7及び図8(a)に示す第2実施形態、図8(b)(c)(d)に示す第1,2実施形態の別例、図9に示す第3実施形態)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかる刃部材1においては、刃先2を構成する基板3の表面7,8に被覆層4を被覆し、この被覆層4は、基板3の表面7,8に被覆した非窒化層9と、その非窒化層9の表面10,11に被覆した窒化層12とを備えている。
請求項1の発明では、窒化層12の密着性を高めて剥離を防止し、刃先2を改善して刃先2の切れ味を良くするとともに、その切れ味を維持して耐久性を向上させることができる。
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、前記窒化層12の硬度は前記非窒化層9の硬度よりも大きくなっている。
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、前記非窒化層9はTiとAlとCrとを含むものである。
請求項3の発明を前提とする請求項4の発明にかかる非窒化層9において、TiとAlとCrとの組成比率は膜厚方向Yに対し傾斜している。
請求項2〜4の発明では、刃先2の被覆層4のじん性を高めてその変形を少なくすることができる。
請求項1から請求項4のうちいずれかの請求項の発明を前提とする請求項5の発明において、前記窒化層12はTiとAlとCrとNとを含むものである。
請求項5の発明を前提とする請求項6の発明にかかる非窒化層9において、TiとAlとCrとNとの組成比率は膜厚方向Yに対し傾斜している。
請求項5または請求項6の発明を前提とする請求項7の発明にかかる窒化層12においては、その表面19,20からの所定深さでTiとAlとCrとNとの組成比率が一定になっている。
請求項5〜7の発明では、TiやAlによる抗菌効果がある。
請求項1から請求項7のうちいずれかの請求項の発明を前提とする請求項8の発明において、前記非窒化層9と窒化層12とは共にOとBとCとを含まない。
請求項8の発明では、非窒化層9及び窒化層12の組成を単純化することができる。
請求項1から請求項8のうちいずれかの請求項の発明を前提とする請求項9の発明において、刃先2を構成する基板3で厚み方向Xの両側にある表面7,8間の幅寸法3xを刃先2の尖端2a側ほど小さくし、この基板3の両表面7,8に被覆した被覆層4で窒化層12は、その厚み方向Xの両側のうち少なくとも片側の一部を削除して刃先2の尖端2a側から延びる表面16,17を形成した削除層15を有している。
請求項9の発明では、被覆層4の一部を削除した鋭利化により、刃先2を改善して刃先2の切れ味を良くすることができる。
請求項9の発明を前提とする請求項10の発明において、前記窒化層12は互いに積層した複数の削除層15a,15bを有している。
請求項10の発明では、被覆層4の膜厚を大きくした場合でも刃先2を鋭利にすることができる。
請求項9または請求項10の発明を前提とする請求項11の発明において、前記窒化層12の削除層15の両表面16,17のうち少なくとも片側の表面は、刃先2の尖端2a側から延びる第一表面16a,17aと、この第一表面16a,17aから延びる第二表面16b,17bとからなり、この両第一表面16a,17aがなす刃先角βaをこの両第二表面16b,17bがなす刃先角βbよりも大きくした。
請求項11の発明では、被覆層4を有する刃先2の鋭利化が行い易くなる。
請求項9または請求項10または請求項11の発明を前提とする請求項12の発明において、前記窒化層12は削除層15の表面16,17に被覆した表側層18を有している。
請求項12の発明では、表側層18により刃先2の鋭利性を調整することができる。
請求項1から請求項12のうちいずれかの請求項の発明を前提とする請求項13の発明において、刃先2を構成する基板3で厚み方向Xの両側にある表面7,8間の幅寸法3xを刃先2の尖端2a側ほど小さくするとともに、この基板3の両表面7,8のうち少なくとも片側の表面の一部を削除して刃先2の尖端2a側から延びる表面7,8を形成した。
請求項13の発明では、基板3の一部を削除したことにより、刃先2を鋭利化し易くして刃先2の切れ味を良くすることができる。
請求項13の発明を前提とする請求項14の発明において、前記基板3の両表面7,8のうち少なくとも片側の表面は、刃先2の尖端2a側から延びる第一表面7a,8aと、この第一表面7a,8aから延びる第二表面7b,8bとからなり、この両第一表面7a,8aがなす刃先角αaをこの両第二表面7b,8bがなす刃先角αbよりも大きくした。
請求項14の発明では、基板3の削除が行い易くなる。
請求項1から請求項14のうちいずれかの請求項の発明を前提とする請求項15の発明においては、前記被覆層4の窒化層12の表面19,20側にフッ素樹脂層6を備えている。
請求項15の発明では、フッ素樹脂層6の被覆により、使用時の滑りが良くなってより一層刃先2の切れ味を良くすることができる。
請求項15の発明を前提とする請求項16の発明において、前記窒化層12の表面19,20に接合層5を被覆し、前記フッ素樹脂層6はこの接合層5の表面21,22に被覆されている。
請求項16の発明では、接合層5により、フッ素樹脂層6を被覆する面の粗さを調整してその密着性を高め、窒化層12の表面19,20からフッ素樹脂層6が剥離しにくくなる。
請求項3から請求項7のうちいずれかの請求項の発明を前提とする請求項17の発明において、前記TiとAlとCrとの原子数比a:b:c(a+b+c=1)については、0.02≦a≦0.30、0.55≦b≦0.765、0.06≦cに設定されている。
請求項17の発明では、その原子数比で硬度を高くすることができる。
請求項1から請求項17のうちいずれかの請求項の発明を前提とする請求項18の発明において、前記基板3は剃刀刃1あるいはミクロトーム刃の刃先2を構成する基板3である。
請求項18の発明では、請求項1から請求項17のうちいずれかの請求項の発明の効果を剃刀刃1やミクロトーム刃で特に発揮させることができる。
請求項19の発明においては、請求項1から請求項18のうちいずれかの請求項に記載の刃部材1における被覆層4の形成を、スパッタリング法と蒸着法とイオンプレーティング法と気相成長法とのうち少なくとも一つのものにより行なう。
請求項19の発明では、被覆層4を容易に形成することができる。
本発明は、非窒化層9と窒化層12とを備えた被覆層4により、刃先2をより一層改善し、刃先2の切れ味を良くするとともに、その切れ味を維持して耐久性を向上させることができる。
以下、図1、図2〜4及び図8(a)に示す第1実施形態と図1、図5〜7及び図8(a)に示す第2実施形態とについて説明する。
図1に示す剃刀刃1の刃先2においては、図4(c)及び図8(a)または図7(c)及び図8(a)に示すように、基板3に対し被覆層4が被覆され、その被覆層4に対しフッ素樹脂層6が接合層5を介して被覆されている。この刃先2は下記の工程を経て製造される。
第1実施形態においては、図2(a)に示すように、基板3において厚み方向Xの両側にある表面7,8間の幅寸法3xを刃先2の尖端2a側ほど小さくするように刃付け研削を行って、基板3の厚み方向Xの中央を通る中心線3aに対しこの両表面7,8を共に傾斜させる。また、図5(a)に示す第2実施形態においても第1実施形態と同様に刃付け研削を行う。ちなみに、基板3は、炭素鋼やステンレス鋼やアルミ合金等の金属のほかに、ジルコニウムやアルミナ等のファインセラミックスや超硬(WC)など、剃刀刃1の刃先2に適した材料により成形されている。
第1実施形態においては、図2(b)に示すように、刃付け研削した基板3の両表面7,8に対し仕上げ研摩を行う。また、図5(b)に示す第2実施形態においても第1実施形態と同様に仕上げ研摩を行うが、この仕上げ研摩は省略してもよい。この両表面7,8がなす刃先角αとしては16〜22度が好ましく、仕上げ研摩した基板3の尖端3bは半径20〜30nmのアールになっている。
さらに、第2実施形態においては、図5(c)に示すように、仕上げ研摩した基板3の両表面7,8側を削除して仕上げ刃付けを行う。例えば、この両表面7,8において、刃先2の尖端2a側から延びる一部分を削除し、第一表面7a,8a(削除により鋭利化された面)を形成するとともに、この両第一表面7a,8aから延びる両第二表面7b,8b(削除前の面)がなす刃先角αbよりもこの両第一表面7a,8aがなす刃先角αa(>αb)を大きくする。また、図示しないが、この両第一表面7a,8aの刃先角αaとこの両第二表面7b,8bの刃先角αb(=αa)とを等しくしてそれらを面一に形成してもよいし、この両第一表面7a,8aの刃先角αaよりもこの両第二表面7b,8bの刃先角αb(>αa)を大きくしてもよい。前記削除は、スパッタエッチング法などのドライエッチング法により行い、その削除部寸法L1は10〜200nmが好ましい。なお、前記刃先角αbとしては17〜25度が好ましく、前記刃先角αaとしては17〜30度が好ましい。
図2(c)に示す第1実施形態または図5(d)に示す第2実施形態においては、基板3の両表面7,8に膜厚30〜70nmの非窒化層9を被覆層4の一部として被覆する。この非窒化層9には、OとBとCとを含まず、TiとAlとCrとを含み、具体的にはTiAlCrを有している。このTiとAlとCrとの組成比率は膜厚方向Yに対し傾斜している。例えば、この非窒化層9においてTiとAlとCrとの原子数比a:b:c(a+b+c=1)について、基板3の両表面7,8から膜厚5〜20nmまでは0.25≦a≦0.75、0.25≦b≦0.75、c=0に設定され、0.5:0.5:0で略一定に設定することが好ましい。また、それから傾斜して膜厚30〜70nmでは0.02≦a≦0.30、0.55≦b≦0.765、0.06≦cに設定され、0.20:0.70:0.10に設定することが好ましい。この非窒化層9の原子数比については、基板3の両表面7,8から膜厚30〜70nmまで膜厚方向Yの全体で略一定に設定してもよい。
図3(a)に示す第1実施形態または図6(a)に示す第2実施形態においては、非窒化層9の両表面10,11に膜厚50〜90nmの窒化層12を被覆層4の一部として被覆する。この窒化層12には、OとBとCとを含まず、TiとAlとCrとNとを含み、具体的にはTiAlCrNを有している。この窒化層12の硬度は、窒化層12の全体で特に窒化層12の両表面13,14の付近でHv2800程度以上あり、前記非窒化層9の硬度よりも大きくなっている。このTiとAlとCrとNとの組成比率は膜厚方向Yの全体で特に両表面13,14から所定深さで略一定に設定されている。この組成比率を膜厚方向Yに対し傾斜させてもよい。例えば、この窒化層12においてNを除くTiとAlとCrとの原子数比a:b:c(a+b+c=1)について、0.02≦a≦0.30、0.55≦b≦0.765、0.06≦cに設定され、0.20:0.70:0.10に設定することが好ましい。また、TiとAlとCrの全体とNとの原子数比(a+b+c=1):dについて、0.5≦d≦1に設定することが好ましい。
図3(b)に示す第1実施形態においては、前記窒化層12の両表面13,14側を膜厚20〜60nm削除して削除層15を形成する。また、図6(b)に示す第2実施形態においても第1実施形態と同様に削除層15を形成する。この削除層15の両表面16,17がなす刃先角βとしては30〜120度が好ましい。
さらに、第2実施形態においては、図6(c)に示すように、削除層15の両表面16,17において、刃先2の尖端2a側から延びる一部分を削除し、第一表面16a,17a(削除により鋭利化された面)を形成するとともに、この両第一表面16a,17aから延びる両第二表面16b,17b(削除せず被覆されたままの面)がなす刃先角βbよりもこの両第一表面16a,17aがなす刃先角βaを大きくする。また、図示しないが、この両第一表面16a,17aの刃先角βaとこの両第二表面16b,17bの刃先角βb(=βa)とを等しくしてそれらを面一に形成してもよいし、この両第一表面16a,17aの刃先角βaよりもこの両第二表面16b,17bの刃先角βb(>βa)を大きくしてもよい。前記削除は、スパッタエッチング法等のドライエッチング法により行い、その削除部寸法L2は5〜150nmが好ましい。なお、前記刃先角βbとしては17〜30度が好ましく、前記刃先角βaとしては30〜120度が好ましい。
図4(a)に示す第1実施形態または図7(a)に示す第2実施形態においては、前記削除層15の両表面16,17に膜厚10〜40nmの表側層18を被覆層4の一部として被覆する。この表側層18には、OとBとCとを含まず、TiとAlとCrとNとを含む。この表側層18と削除層15とは同じ組成である。この削除層15と表側層18とからなる窒化層12の膜厚と非窒化層9の膜厚との比率は、1:1から2:1までの範囲が望ましい。
図4(b)に示す第1実施形態または図7(b)に示す第2実施形態においては、前記表側層18の両表面19,20に膜厚1〜6nmの接合層5を被覆する。この接合層5はCrまたはAlである。この接合層5の尖端は半径25〜35nmのアールになっている。
図4(c)に示す第1実施形態または図7(c)に示す第2実施形態においては、前記接合層5の両表面21,22に膜厚200〜500nmのフッ素樹脂層6を被覆する。ちなみに、このフッ素樹脂としては、ポリ四フッ化エチレン(テフロン(登録商標))などを利用する。
前述した非窒化層9や窒化層12や削除層15や表側層18や接合層5の形成は、高周波スパッタや高速低温スパッタ(マグネトロンスパッタ)や反応性スパッタ(リアクティブスパッタ)等のスパッタリング法のほか、各種蒸着法や各種イオンプレーティング法や各種気相成長法(CVD)など、従来周知の各種薄膜作製法のうち、少なくとも一つのものにより行なう。
まず、前記被覆層4を有する剃刀刃1の刃先2についての考察をするために、考察サンプル(剃刀刃1の刃先2)を下記のように製造する。
図2(a)に示すように、ステンレス鋼製基板3に対し荒砥石により刃付け研削を行い、両表面7,8間の刃先角αを16〜22度に設定する。図2(b)に示すように、刃付け研削を行ったステンレス鋼製基板3の両表面7,8に対し皮砥研摩により仕上げを行う。図2(c)に示すように、皮砥研摩仕上げを行ったステンレス鋼製基板3の両表面7,8に対しスパッタリングにより非窒化層9を被覆層4の一部として被覆する。その場合、この非窒化層9の膜厚は50nm程度である。図3(a)に示すように、この非窒化層9の両表面10,11に対しスパッタリングにより窒化層12を被覆する。その場合、この窒化層12の膜厚は70nm程度である。図3(b)に示すように、この窒化層12をスパッタエッチング法により40nm程度削除して鋭利化した削除層15を被覆層4の一部として形成する。この場合、両表面16,17間の刃先角βは80度程度である。図4(a)に示すように、この削除層15の両表面16,17に対しスパッタリングにより表側層18を被覆層4の一部として被覆する。その場合、この表側層18の膜厚は30nm程度である。図4(b)に示すように、この表側層18の両表面19,20に接合層5を被覆する。その場合、この接合層5の膜厚は4nm程度である。図4(c)に示すように、この接合層5の両表面21,22にフッ素樹脂層6を被覆する。その場合、このフッ素樹脂層6の膜厚は300nm程度である。
このような剃刀刃1の刃先2において、上記考察サンプルAの非窒化層9に該当する層の全体がCr100%成膜で上記考察サンプルAの窒化層12(削除層15と表側層18)に該当する層の全体がDLC100%成膜である場合(図示しない考察サンプルB)と、上記考察サンプルAの被覆層4(非窒化層9と削除層15と表側層18)に該当する層の全体がCr100%成膜である場合(図示しない考察サンプルC)とを、下記の表1及び表2で比較した。ちなみに、各考察サンプルA,B,Cである剃刀刃1の刃先2において被覆層の膜厚や刃先角等の条件は同一にした。
Figure 2008245931
上記表1では、三種類(考察サンプルA,B,C)の刃先2により、断面均一の帯状ウールフェルトを一定回数連続切断し、それぞれ、初回の切断抵抗値と最終回の切断抵抗値とを測定してその切断抵抗値の増加量を求めた。その結果、考察サンプルAや考察サンプルBの初回の切断抵抗値、最終回の切断抵抗値及び増加量が、共に、考察サンプルCの初回の切断抵抗値、最終回の切断抵抗値及び増加量よりも小さくなった。また、考察サンプルAの切断抵抗値、最終回の切断抵抗値及び増加量が、考察サンプルBの初回の切断抵抗値、最終回の切断抵抗値及び増加量よりも小さくなった。そのため、上記考察サンプルAのように被覆層4を非窒化層9と窒化層12(削除層15と表側層18)との積層構造としたことにより、切断抵抗を軽減するとともに、その軽減状態を維持することができ、耐久性のあることが分かった。
Figure 2008245931
上記表2では、前述した表1にかかる切れ味試験後、三種類(考察サンプルA,B,C)の刃先2をSEM(走査型電子顕微鏡)により観察し、刃先2の任意の一箇所において延設方向1mmの範囲で延設方向1μm以上の変形を生じた箇所を数えた。その結果、考察サンプルAや考察サンプルBの変形箇所数は、考察サンプルCの変形箇所数よりも少なくなった。また、考察サンプルAでは、変形箇所数が考察サンプルBよりも増えることはなかった。そのため、考察サンプルAのじん性が大きくなることが分かった。
そのほか、無作為に選んだ各被験者(10名)に対し三種類(考察サンプルA,B,C)の刃先2についての使用テストを行った。この各刃先2は、同一構造をなす通常のT型剃刀にセットされている。各被験者が各T型剃刀を使用した結果、初期切れ味の官能評価(切れ味が良いと感じたほど高い点数評価)を10点満点で点数化した。それらの平均値を比較すると、考察サンプルA(平均7.7点)、考察サンプルB(平均7.4点)、考察サンプルC(平均7.3点)の順で平均値が高くなった。
以上、総合的に判断すると、被覆層4を非窒化層9と窒化層12(削除層15と表側層18)との積層構造とした考察サンプルAにより、剃刀刃1の刃先2を改善して刃先2の切れ味を良くするとともに、その切れ味を維持することができ、耐久性やじん性を向上させることができる。
本実施形態は下記の効果を有する。
* 刃先2の被覆層4が非窒化層9と窒化層12とによる二層構造になっているので、窒化層12の密着性を高めて剥離を防止することができる。従って、刃先2を改善して刃先2の切れ味を良くするとともに、その切れ味を維持して耐久性を向上させることができる。
* TiとAlとCrとを含む非窒化層9の硬度よりも、TiとAlとCrとNとを含む窒化層12の硬度が大きくなっているので、刃先2の被覆層4のじん性を高めてその変形を少なくすることができる。
* 窒化層12に設けた削除層15により刃先2を鋭利化することができる。従って、刃先2を改善して刃先2の切れ味を良くすることができる。
* 窒化層12において削除層15を被覆した表側層18により、刃先2の鋭利性を調整することができる。
2aを適度に鋭利にすることができる。
* 被覆層4の窒化層12に対しフッ素樹脂層6を接合層5を介して被覆しているので、フッ素樹脂層6により使用時の滑りが良くなってより一層刃先2の切れ味を良くするとともに、接合層5によりフッ素樹脂層6を被覆する面の粗さを調整してその密着性を高め、フッ素樹脂層6が剥離しにくくなる。
前記実施形態以外にも下記のように構成してもよい。
・ 図8(b)に示す第1,2実施形態の別例1では、互いに積層した複数(内外二段)の削除層15a,15bにより削除層15が構成されている点で第1,2実施形態と異なる。
・ 図8(c)に示す第1,2実施形態の別例2では、互いに積層した複数(内外二段)の削除層15a,15bにより削除層15が構成されているとともに表側層18が省略され、表側層でもある外側削除層15bに接合層5が被覆されている点で第1,2実施形態と異なる。
・ 図8(d)に示す第1,2実施形態の別例3では、接合層5及びフッ素樹脂層6が省略されている点で第1,2実施形態と異なる。
・ 図9に示す第3実施形態は、本発明を顕微鏡試料作成用ミクロトーム刃(図示せず)の刃先2に具体化したものであり、次の点で第1実施形態と異なる。仕上げ研摩した基板3において両表面7,8がなす刃先角αは30〜40度になっているとともに、仕上げ研摩した基板3の尖端3bは半径2〜3nmのアールになっている。また、非窒化層9が膜厚10〜15nmで被覆され、窒化層12が膜厚10〜15nmで被覆されている。さらに、接合層5が膜厚1〜4nmで被覆され、その接合層5にフッ素樹脂層6が被覆されている。
・ 前記実施形態では剃刀刃1やミクロトーム刃の刃先2について述べたが、その他の刃部材、例えば医療用メスや鋏や包丁や爪切りや工業用特殊刃や彫刻刀や鉛筆削りなどにも、本発明を応用することができる。
第1,2実施形態にかかる剃刀刃を備えた剃刀を示す斜視図である。 (a)(b)はそれぞれ第1実施形態にかかる剃刀刃の刃先において基板を製造する工程を示す模式図であり、(c)は同じく被覆層の非窒化層を製造する工程を示す模式図である。 (a)(b)はそれぞれ第1実施形態にかかる剃刀刃の刃先において被覆層の窒化層(削除層)を製造する工程を示す模式図である。 (a)は第1実施形態にかかる剃刀刃の刃先において被覆層の窒化層(表側層)を製造する工程を示す模式図であり、(b)は同じく接合層を製造する工程を示す模式図であり、(c)は同じくフッ素樹脂層を製造する工程を示す模式図である。 (a)(b)(c)はそれぞれ第2実施形態にかかる剃刀刃の刃先において基板を製造する工程を示す模式図であり、(d)は同じく被覆層の非窒化層を製造する工程を示す模式図である。 (a)(b)(c)はそれぞれ第2実施形態にかかる剃刀刃の刃先において被覆層の窒化層(削除層)を製造する工程を示す模式図である。 (a)は第2実施形態にかかる剃刀刃の刃先において被覆層の窒化層(表側層)を製造する工程を示す模式図であり、(b)は同じく接合層を製造する工程を示す模式図であり、(c)は同じくフッ素樹脂層を製造する工程を示す模式図である。 (a)は第1,2実施形態において刃先の被覆層を示す模式図であり、(b)(c)(d)はそれぞれ第1,2実施形態の別例において刃先の被覆層を示す模式図である。 第3実施形態にかかるミクロトーム刃の刃先において図4(c)または図7(c)に相当する模式図である。
符号の説明
1…剃刀刃(刃部材)、2…刃先、2a…尖端、3…基板、3x…幅寸法、4…被覆層、5…接合層、6…フッ素樹脂層、7,8…基板の表面、7a,8a…第一表面、7b,8b…第二表面、9…非窒化層、10,11…非窒化層の表面、12…窒化層、13,14…窒化層の表面、15,15a,15b…窒化層の削除層、16,17…削除層の表面、16a,17a…第一表面、16b,17b…第二表面、18…窒化層の表側層、19,20…表側層の表面、21,22…接合層の表面、αa…刃先角、αb…刃先角、βa…刃先角、βb…刃先角、X…厚み方向、Y…膜厚方向。

Claims (19)

  1. 刃先を構成する基板の表面に被覆層を被覆した刃部材において、この被覆層は、基板の表面に被覆した非窒化層と、その非窒化層の表面に被覆した窒化層とを備えたことを特徴とする刃部材。
  2. 前記窒化層の硬度は前記非窒化層の硬度よりも大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の刃部材。
  3. 前記非窒化層はTiとAlとCrとを含むものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の刃部材。
  4. 前記非窒化層においてTiとAlとCrとの組成比率は膜厚方向に対し傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の刃部材。
  5. 前記窒化層はTiとAlとCrとNとを含むものであることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれかの請求項に記載の刃部材。
  6. 前記窒化層においてTiとAlとCrとNとの組成比率は膜厚方向に対し傾斜していることを特徴とする請求項5に記載の刃部材。
  7. 前記窒化層においてはその表面からの所定深さでTiとAlとCrとNとの組成比率が一定になっていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の刃部材。
  8. 前記非窒化層と窒化層とは共にOとBとCとを含まないことを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれかの請求項に記載の刃部材。
  9. 刃先を構成する基板において厚み方向の両側にある表面間の幅寸法を刃先の尖端側ほど小さくし、この基板の両表面に被覆した被覆層において窒化層は、その厚み方向の両側のうち少なくとも片側の一部を削除して刃先の尖端側から延びる表面を形成した削除層を有していることを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれかの請求項に記載の刃部材。
  10. 前記窒化層は互いに積層した複数の削除層を有していることを特徴とする請求項9に記載の刃部材。
  11. 前記窒化層の削除層の両表面のうち少なくとも片側の表面は、刃先の尖端側から延びる第一表面と、この第一表面から延びる第二表面とからなり、この両第一表面がなす刃先角をこの両第二表面がなす刃先角よりも大きくしたことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の刃部材。
  12. 前記窒化層は削除層の表面に被覆した表側層を有していることを特徴とする請求項9または請求項10または請求項11に記載の刃部材。
  13. 刃先を構成する基板において厚み方向の両側にある表面間の幅寸法を刃先の尖端側ほど小さくするとともに、この基板の両表面のうち少なくとも片側の表面の一部を削除して刃先の尖端側から延びる表面を形成したことを特徴とする請求項1から請求項12のうちいずれかの請求項に記載の刃部材。
  14. 前記基板の両表面のうち少なくとも片側の表面は、刃先の尖端側から延びる第一表面と、この第一表面から延びる第二表面とからなり、この両第一表面がなす刃先角をこの両第二表面がなす刃先角よりも大きくしたことを特徴とする請求項13に記載の刃部材。
  15. 前記被覆層の窒化層の表面側にフッ素樹脂層を備えたことを特徴とする請求項1から請求項14のうちいずれかの請求項に記載の刃部材。
  16. 前記窒化層の表面に接合層を被覆し、前記フッ素樹脂層はこの接合層の表面に被覆されていることを特徴とする請求項15に記載の刃部材。
  17. 前記TiとAlとCrとの原子数比a:b:c(a+b+c=1)については、0.02≦a≦0.30、0.55≦b≦0.765、0.06≦cに設定されていることを特徴とする請求項3から請求項7のうちいずれかの請求項に記載の刃部材。
  18. 前記基板は、剃刀刃あるいはミクロトーム刃の刃先を構成する基板であることを特徴とする請求項1から請求項17のうちいずれかの請求項に記載の刃部材。
  19. 請求項1から請求項18のうちいずれかの請求項に記載の刃部材における被覆層の形成を、スパッタリング法と蒸着法とイオンプレーティング法と気相成長法とのうち少なくとも一つのものにより行なうことを特徴とする刃部材。
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