JPH1146858A - 袋入り不織布製品 - Google Patents

袋入り不織布製品

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JPH1146858A
JPH1146858A JP9214787A JP21478797A JPH1146858A JP H1146858 A JPH1146858 A JP H1146858A JP 9214787 A JP9214787 A JP 9214787A JP 21478797 A JP21478797 A JP 21478797A JP H1146858 A JPH1146858 A JP H1146858A
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JP
Japan
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water
bag
nonwoven fabric
outer bag
impermeable
Prior art date
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Pending
Application number
JP9214787A
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English (en)
Inventor
Hajime Matsumura
元 松村
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JAPAN GIYARUZU KK
Original Assignee
JAPAN GIYARUZU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧用マスクのような従来の袋入り不織布製
品では、不織布が含水状態で袋内に収納されているの
で、水分が不織布繊維と化学変化して、短期間で腐敗し
てしまう。又、従来のこの種の袋入り不織布製品では、
殺菌機能を維持させることが難しかった。 【解決手段】 水素イオン濃度が強酸性側又は強アルカ
リ性側の何れか一方に偏った偏pH水3を不透水性の袋
4内に封入した水入り袋2と乾燥状態の不織布5とを不
透水性の外装袋1内に封入するとともに、適度の圧縮力
で外装袋1が破袋しないで水入り袋2のみが破袋するよ
うにすることにより、使用時において偏pH水3を不織
布5に含浸させ得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、例えばお手拭き
や顔面を覆う化粧用マスクのようなウエブ状の不織布を
不透水性の外装袋内に封入した袋入り不織布製品に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、不織布製の化粧用マスクとして、予め水を含浸させ
た不織布を不透水性(プラスチックフイルム製)の袋内
に封入したものがある。
【0003】ところが、この種の化粧用マスクでは、製
造後、時間の経過とともに不織布に含浸させている水が
不織布繊維との化学変化によって変質(腐敗)しまうた
め、使用可能期間が短いものとなっていた。又、不織布
であっても、長期間含水状態にあると、繊維が変質(ふ
やける)するようになる。
【0004】さらに、従来のこの種の化粧用マスクで
は、含浸水の腐敗を防止するために、防腐剤を混入して
いる場合が多いが、このように防腐剤を混入したもので
は、使用者の使用感覚の面で好ましくない。
【0005】又、この種の化粧用マスクは、汚れを拭う
機能のほかに、殺菌機能を有することが好ましい。殺菌
機能を有する薬品として、アルコールが一般的である
が、不織布にアルコール成分を含浸させた化粧用マスク
では、使用時にアルコール臭が発生したり、使用者の使
用感覚の面でも好ましくない。
【0006】尚、上記従来例では、袋入り不織布製品と
して化粧用マスクで説明しているが、お手拭きの場合で
も同様のことが言える。
【0007】ところで、単なる水であっても、水素イオ
ン濃度が強酸性又は強アルカリ性のもの(以下、偏pH
水という)には殺菌機能があることが知られているが、
このような偏pH水は、そのままでは安定性が悪く(p
Hが中和する)、特に不織布に含浸させた状態では、該
不織布の繊維成分と化合して短時間でpHが中和すると
いう特性がある。従って、化粧用マスク等の袋入り不織
布製品を製造する際に、上記偏pH水を不織布に含浸さ
せた状態で密封しても、使用時には含浸水のpHが中和
していて、殺菌機能を維持することができない。
【0008】本願発明は、上記事情に鑑み、不織布に含
浸させた水の水素イオン濃度を強酸性又は強アルカリ性
に維持した状態で該不織布を使用し得るようにした袋入
り不織布製品を提供することを目的としてなされたもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。即
ち、本願発明の袋入り不織布製品は、水素イオン濃度が
強酸性側又は強アルカリ性側の何れかに偏った偏pH水
を不透水性の袋内に封入した水入り袋と乾燥状態の不織
布とを、不透水性の外装袋内に封入して構成している。
尚、外装袋には、該外装袋を外側から圧縮したときに、
外装袋内の空気を外部に放出するための空気抜き用の微
小孔を適数個形成しておくことが好ましい。
【0010】又、本願発明では、水入り袋の破袋強度を
外装袋の破袋強度より小さくして、外装袋の外側から手
で殴打する程度の圧縮力を加えたときに、外装袋が破袋
しないで水入り袋のみが破袋するようにしている。
【0011】尚、本願でいう“偏pH水”とは、水素イ
オン濃度がpH2.6〜5.0程度の強酸性の水、あるいはp
H9.0〜12.0程度の強アルカリ性の水を意味するもので
ある。又、以下の説明では、水入り袋の袋を便宜上、内
袋ということがある。
【0012】本願発明の袋入り不織布製品は、例えばお
手拭きや化粧用マスク等に適用可能である。そして、こ
の袋入り不織布製品は、上記偏pH水を内袋に封入した
水入り袋と、お手拭きや化粧用マスク等として使用され
る不織布(乾燥状態)とを、それぞれ別々に製造し、そ
れらを不透水性の外装袋内に封入して製品とされる。
尚、不織布は、通常1回の使用量(通常は1枚)のもの
を適宜大きさまで折畳んだ状態で外装袋内に収納され
る。又、水入り袋内に封入される偏pH水の量は、該不
織布を使用に適した湿潤状態まで濡らすことができる程
度に設定される。
【0013】ところで、偏pH水を不透水性袋に封入し
た状態では、該偏pH水が外気や他の物質に接触するこ
とがないので、該水のpHが中和方向に変化することが
なく、長期に亘ってそのまま(強pH)の性状に維持さ
れる。又、不織布は、乾燥状態のままで外装袋内に封入
されているので、この不織布の性状も変化することがな
い。従って、この袋入り不織布製品は、水入り袋を破袋
しない限り、長期に亘って性状・機能が変化しない。
【0014】この袋入り不織布製品を使用するには、外
装袋の外側から手で殴打する程度の圧縮力を加えて、内
部の水入り袋のみを破袋する。すると、偏pH水が外装
袋内において内袋から溢れて不織布を濡らすようにな
る。そして、外装袋内において、偏pH水を不織布全体
に含浸させた後、外装袋を破って内部の含水不織布を取
り出せばよい。
【0015】このように、偏pH水を含浸させた直後の
不織布では、含浸水のpH濃度が強pHのまま維持され
ており、湿潤状態による汚れ拭い機能と強pHによる高
度の殺菌機能を有している。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本願
実施形態を説明すると、この実施形態の袋入り不織布製
品は、不透水性の外装袋1内に水入り袋2と不織布5と
を封入して構成されている。
【0017】不織布5としては、例えば図3に示すよう
な顔面に被せる化粧用マスクや、お手拭きのような湿潤
状態で使用するウエブ状のものが採用可能である。そし
て、この不織布5は、使用1回分(通常は1枚)を乾燥
状態のままで所定小面積まで折畳んだ状態で外装袋1内
に収納される。
【0018】水入り袋2は、水素イオン濃度が強酸性側
又は強アルカリ性側の何れか一方に偏った偏pH水3を
不透水性の袋4(この袋は以下の説明において便宜上、
内袋という)内に封入したものである。尚、本願でいう
偏pH水とは、水素イオン濃度がpH2.6〜5.0程度の強
酸性の水、あるいはpH9.0〜12.0程度の強アルカリ性
の水のことである。又、内袋4としては、例えばプラス
チックフイルムのような水素イオン変換が起こりにくい
材質で比較的破袋強度の弱い(薄い)ものがよい。この
ように、偏pH水3を内袋4内に封入した状態では、該
偏pH水3が外気や他の物質と接触することがないの
で、この水入り袋2の状態では、内袋4を破袋しない限
り、偏pH水3のpH濃度が変化することがない。従っ
て、偏pH水3のpH濃度が長期に亘ってそのまま(強
pH)の性状に維持される。尚、この水入り袋2内に封
入される偏pH水3の量は、外装袋1内の不織布5を適
度に濡らし得る程度に設定される。又、該偏pH水3の
pH濃度は、用途に応じて適度に設定される。
【0019】外装袋1の材料としては、内袋4の材料よ
り破袋強度の強い材質(例えばプラスチックフイルムと
アルミ箔のラミネートシート)のものが使用されてい
る。そして、この外装袋1内には、上記水入り袋2と不
織布5とを上下に重ねた状態で収納されている。尚、符
号11は、外装袋1のヒートシール部、12は破袋用の
切り目である。又、外装袋1には、その片面の適所に空
気抜き用の微小孔13を適数個形成している。
【0020】そして、この袋入り不織布製品は、外装袋
1の外側から手で殴打する程度の圧縮力を加えたとき
に、外装袋1が破袋しないで内袋4が破袋するようにな
っている。尚、この実施形態の袋入り不織布製品では、
外装袋1を上下両側から圧縮させると、外装袋1内の空
気が微小孔13,13・・から外部に排出されるので、
該外装袋1が破袋することなく内袋4のみが破袋する。
このように内袋4が破袋すると、その内部の偏pH水3
が外装袋1内に溢れ出し、不織布5を濡らすようにな
る。そして、該偏pH水3を不織布5全体にほぼ均一に
浸透させた後、外装袋1を切り目12部分から破って内
部の含水不織布5を取り出せばよい。外装袋1から取り
出した直後の含水不織布5では、含浸水のpH濃度が強
pHのまま維持されており、汚れ拭い機能と高度の殺菌
機能を有している。従って、不織布5として例えば図3
に示すような化粧用マスクに適用した場合には、含水不
織布5を外装袋1から取り出した直後に顔面に被せる
と、美容効果(顔肌に水分補給)と強pHによる高度な
殺菌効果とが同時に期待できる。又、不織布5としてお
手拭きを採用した場合には、例えば手指に対する清拭機
能と高度な殺菌機能とが同時に達成できる。
【0021】
【発明の効果】本願発明の袋入り不織布製品は、次のよ
うな効果を有する。
【0022】外装袋1内において、不織布5が乾燥状
態で収納されているので、長期に亘ってそのままの性状
を維持し、従来のお手拭き(湿潤状態)のように不織布
の繊維がふやけるという問題がなくなる。
【0023】含浸用の偏pH水3は、内袋4内に密封
されているので、長期に亘って腐敗することがなく、例
えば従来のお手拭きのように防腐剤が不要となる。
【0024】内袋4内の偏pH水3は、空気や他の物
質と接触しないので、pH濃度が変化せず、長期に亘っ
て強pHのまま維持できる。
【0025】外装袋1の外側から手で殴打する程度の
圧縮力で水入り袋2のみを破袋することができ、簡単な
操作で偏pH水3を不織布5に含浸させることができる
とともに、外装袋1が破袋しないので偏pH水3が外部
に漏れ出すことがない。
【0026】使用時において偏pH水3を不織布5に
含浸させることができるので、高度な殺菌機能がある状
態(強pHのままの状態)で含水不織布5を使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の袋入り不織布製品の斜視図であ
る。
【図2】図1のII−II拡大断面図である。
【図3】図1の袋入り不織布製品における不織布の一例
を示す平面図である。
【符号の説明】
1は外装袋、2は水入り袋、3は偏pH水、4は内袋、
5は不織布、11はシール部、12は切り目、13は微
小孔である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素イオン濃度が強酸性側又は強アルカ
    リ性側の何れか一方に偏った偏pH水(3)を不透水性
    の袋(4)内に封入した水入り袋(2)と乾燥状態の不
    織布(5)とを、不透水性の外装袋(1)内に封入する
    とともに、 前記水入り袋(2)の破袋強度を前記外装袋(1)の破
    袋強度より小さくして、外装袋(1)の外側から手で殴
    打する程度の圧縮力を加えたときに、外装袋(1)が破
    袋しないで水入り袋(2)のみが破袋するようにした、 ことを特徴とする袋入り不織布製品。
JP9214787A 1997-08-08 1997-08-08 袋入り不織布製品 Pending JPH1146858A (ja)

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JP9214787A JPH1146858A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 袋入り不織布製品

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Cited By (7)

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