JP6402220B1 - ペット用排泄物処理シート及びペット用排泄物処理シートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】雑菌の繁殖を長時間にわたって抑制でき、かつ、排泄物を素早く多量に吸収できるペット用排泄物処理シート及びペット用排泄物処理シートの製造方法を提供すること。
【解決手段】吸収体11は、破砕パルプ、高分子吸収材11E等からなる第一吸収層11A及び第二吸収層11Cと、第一吸収層11A及び第二吸収層11Cの間に配置され抗菌剤を配合されたシートから構成される機能層11Bとを有する。これにより、第一吸収層11A及び第二吸収層11Cに保持された排泄物と機能層に配合された抗菌剤とが接触し続けるので、その効果が持続されて長時間にわたって雑菌の繁殖を抑制できる。また、抗菌剤が第一吸収層11A及び第二吸収層11Cではなく、機能層11Bに配合されるので、第一吸収層11A及び第二吸収層11Cに散布された高分子吸収材11Eの吸収性能が低下することを少なくすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ペット用排泄物処理シート及びペット用排泄物処理シートの製造方法に関する。
ペットの糞尿等の排泄物を処理するペット用排泄物処理シートが多用されている。
このペット用排泄物処理シートは、ペットの排泄物が素早く多量に吸収されることが要望されている。さらに、リビング等の人と共有する空間に配置されることが多く、衛生的に使用するために、内部で雑菌が繁殖しないことが要望されている。
このような要望を満たすため、ペット用排泄物処理シートとして、シート表面に消臭成分や殺菌成分を含む薬液を塗布した従来例がある(特許文献1)。
特許文献1の従来例では、吸収体の表面を覆う表面シートに消臭成分や殺菌成分を含む薬液を塗布させることにより、ペット用排泄物処理シートに消臭性や殺菌性を付与している。
特開2006−238745号広報
ところで、このようなペット用排泄物処理シートでは、取り替えの手間を省くために長時間にわたって交換なしに使用できることが要望されている。そのためには、ペット用排泄物処理シートに排泄された排泄物がシート表面から素早く多量に吸収され、かつ、長時間にわたって消臭性や抗菌性が持続する必要がある。
しかし、特許文献1の従来例では、薬液が表面シートに塗布されるので、排泄物が表面シートを通過する際の瞬間的な効果は期待できるものの、特に吸収体下部に保持された排泄物は表面シートに塗布された薬液と接触しないので、その効果が持続されず、雑菌が繁殖してしまうといった課題がある。また、特許文献1では、表面シートに塗布される薬剤の一部が表面シートを通り抜けて吸収体に吸収されるので、吸収体が本来期待される吸収性能に少なからず影響を与えるといった課題もある。
本発明の目的は、長時間にわたって雑菌の繁殖を抑制でき、かつ、排泄物を素早く多量に吸収できるペット用排泄物処理シート及びペット用排泄物処理シートの製造方法を提供することにある。
本発明のペット用排泄物処理シートは、ペットの排泄物を吸収する高分子吸収材を含む吸収層と、抗菌剤が配合されたシート状の機能層と、を有する吸収体を備え、前記吸収層は第一吸収層及び第二吸収層を有し、前記機能層は前記第一吸収層と前記第二吸収層とにより挟持されることを特徴とする。
この構成の本発明では、ペットの排泄物を吸収する吸収層が第一吸収層及び第二吸収層を有するので、第一吸収層で吸収されない排泄物は第二吸収層で吸収されることになり、排泄物を多量に吸収することができる。また、抗菌剤が配合された機能層は第一吸収層及び第二吸収層に挟持されるので、第一吸収層及び第二吸収層に保持された排泄物は機能層に配合された抗菌剤と接触し続けることとなり、その効果が持続されて長時間にわたって雑菌の繁殖を抑制できる。
ここで、第一吸収層及び第二吸収層に溶液状の抗菌剤が配合された場合、第一吸収層及び第二吸収層に含まれる高分子吸収材は抗菌剤を吸収してしまう。すると、高分子吸収材は抗菌剤を吸収することにより、本来備えるべき吸収性能を発揮できなくなってしまう。
これに対し、本発明では、抗菌剤が第一吸収層及び第二吸収層ではなく機能層に配合されるため、高分子吸収材が抗菌剤を吸収することを抑制し、高分子吸収材の吸収性能が低下することを少なくすることができる。
本発明では、前記機能層は親水処理を施した不織布から形成される構成としてもよい。
この構成では、不織布は乾き易いので、機能層は不織布の表面に溶液状の抗菌剤が散布されて湿潤状態になった後、短時間で乾燥状態とすることができる。このため、溶液状の抗菌剤を不織布の表面に散布するという簡易な方法で機能層を形成することができ、ペット用排泄物処理シートの製造時間を短縮することができる。
本発明では、前記第二吸収層の重量は前記第一吸収層よりも小さく、かつ、前記第二吸収層の密度は前記第一吸収層よりも高い構成としてもよい。
この構成では、第一吸収層は第二吸収層より密度が低いので、ペットの排泄物があまり拡散されず素早く吸収されて下方に透過する。そして、第二吸収層は第一吸収層より密度が高いので、第一吸収層を透過した排泄物が拡散されて保持される。そのため、第二吸収層における排泄物の偏りを抑制できて、第二吸収層を有効に活用できるので、排泄物を多量に吸収することができる。このように、第一吸収層と第二吸収層とで密度の異なる吸収層を採用することにより、ペットの排泄物を素早く多量に吸収することができる。
本発明のペット用排泄物処理シートの製造方法は、ペットの排泄物を吸収する高分子吸収材をそれぞれ含む第一吸収層及び第二吸収層と、抗菌剤が配合されたシート状の機能層とを備えたペット用排泄物処理シートを製造する方法であって、前記第二吸収層を基材に形成する工程と、前記第二吸収層に、前記機能層を重ね合わせる工程と、前記機能層に前記第一吸収層を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
この構成の本発明では、第二吸収層を形成する工程と第一吸収層を形成する工程との間に、第二吸収層に機能層を重ね合わせる工程が実施される。このように、一連の工程によって、ペット用排泄物処理シートを製造することができる。
以上の工程で製造されたペット用排泄物処理シートでは、第一吸収層及び第二吸収層との間に機能層が形成されるので、ペット用排泄物処理シートに排泄された排泄物を素早く多量に吸収できる。
本発明では、前記機能層を、親水性の不織布に溶液状の抗菌剤を湿潤させ、その後、乾燥させて形成する構成としてもよい。
この構成の本発明では、抗菌剤を容易に機能層に含ませることが可能となる。
なお、親水性の不織布を溶液状の抗菌剤が収納されたタンクに浸し、あるいは、親水性の不織布に溶液状の抗菌剤をスプレーする等して親水性の不織布に溶液状の抗菌剤を湿潤させる。不織布の乾燥は乾燥機を用いてもよく自然乾燥でもよい。また、予め不織布生地に抗菌剤を含ませたものを使用してもよい。
本発明の一実施形態に係るペット用排泄物処理シートの一部を破断した斜視図。 前記実施形態のペット用排泄物処理シートの概略を示す断面図。 前記実施形態のペット用排泄物処理シートの製造装置を示す概略図。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[ペット用排泄物処理シート]
図1及び図2には本実施形態に係るペット用排泄物処理シート1が示されている。図1、図2において、ペット用排泄物処理シート1は、ベースシート10と、ベースシート10の上に配置されペットの排泄物を吸収するシート状の吸収体11と、吸収体11の一面を覆う被覆シート12とを備えている。
ベースシート10は、平面矩形状に形成された不透液性シートであり、その四方の周縁が被覆シート12の周縁部12Aとホットメルト剤等により接合されている。
ベースシート10を構成する素材としては、例えば、合成樹脂フィルム、合成樹脂シートを用いることができ、具体的には、ポリエチレン(PE)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、不飽和ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等を用いることができる。また、これらの合成樹脂フィルム・シートに限られるものではなく、撥水処理を施した不織布、撥水処理を施した紙等を用いてもよい。本実施形態では、ベースシート10の材料としてポリエチレンフィルムを採用している。
吸収体11は、第一吸収層11A及び第二吸収層11Cと、第一吸収層11A及び第二吸収層11Cの間に配置される機能層11Bと、第一吸収層11A、第二吸収層11C及び機能層11Bを包む包装体11Dとを有する。
第一吸収層11A及び第二吸収層11Cは、破砕パルプから形成されるパルプ層の上部に、例えばポリアクリル酸塩等からなる高分子吸収材11Eが散布されて構成される。
第二吸収層11Cは、第一吸収層11Aの2.5分の1以上1.2分の1以下の重量割合の破砕パルプを用いて形成されるとともに、第一吸収層11Aよりも高密度となるように圧縮加工してエンボス形成されている。これにより、第一吸収層11Aでは、ペットの排泄物があまり拡散されず素早く吸収して下方に透過し、第二吸収層11Cでは、排泄物が拡散されて保持されるのでより多くの排泄物を吸収することができる。
機能層11Bは、抗菌剤、消臭剤、香料を配合しシート状に形成されている。本実施形態では、機能層11Bは、親水処理を施した不織布から形成されている。ここで、不織布は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)等の合成樹脂から形成される。また、不織布は本質的に疎水性であるため、第二吸収層11Cへ水分を誘導できるように、親水処理が施されている。親水処理は、不織布を溶液状の抗菌剤が収納されたタンクに浸したり、親水剤を生地に練り込んだりすることにより行われる。また、機能層11Bに含ませる抗菌剤としては、ペット用排泄物処理シート1の内部における雑菌の繁殖を抑制できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、第4級アンモニウム塩やパラオキシ安息香酸エステル等の有機系抗菌剤や、銀イオン等の金属イオンによる無機系抗菌剤であってよく、有機金属系抗菌剤であってもよい。さらに、消臭剤としては、予め不織布に混ぜ込まれた活性炭であってもよく、香料としては、消臭剤が含まれたものであってもよい。本実施形態では、機能層11Bに抗菌剤として無機系銀イオン溶液が配合されている。
包装体11Dは、第一吸収層11A、第二吸収層11C及び機能層11Bを包むための2枚のティッシュ等の紙11D1,11D2から構成されており、このうち被覆シート12に対向する紙11D1は、排泄物の色を隠すために有色(例えば、青、緑、黄緑、紫等)のティッシュから構成され、他の紙11D2は白色のティッシュから構成されている。なお、紙11D1を有色ではなく白色としてもよい。また、包装体11Dは、ティッシュ等の紙に代えて不織布から構成するものでもよい。さらに、包装体11Dに排泄物の臭いを消すための消臭剤や香料を加えてもよい。
被覆シート12は、ベースシート10と接合するための周縁部12Aを有するものであり、吸収体11の一面を覆う透水性のシートである。このシートは、本実施形態では不織布から形成される。ここで、不織布は、機能層11Bを構成する不織布と同様に、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)等の合成樹脂から形成され、吸収体11へ水分を誘導できるように親水処理が施されている。
[ペット用排泄物処理シートの製造装置]
次に、本発明の一実施形態に係るペット用排泄物処理シート1の製造装置100を図3に基づいて説明する。
図3において、製造装置100は、基材となる紙11D2が巻回された第一ティッシュ供給ロール101と、第二吸収層11Cを形成するパルプを破砕し、紙11D2に転写する第一パルプ転写部102と、第二吸収層11Cを形成するパルプ層に高分子吸収材11Eを散布する第一ポリマー散布部103と、機能層11Bを構成するシートをパルプ層に配置するシート配置部104と、第二吸収層11Cを形成するパルプ層をプレス加工する第一プレス部105と、第一吸収層11Aを形成するパルプを破砕し、機能層11Bを構成するシートに転写する第二パルプ転写部106と、第一吸収層11Aを形成するパルプ層に高分子吸収材11Eを散布する第二ポリマー散布部107と、紙11D1を構成するティッシュを第一吸収層11Aに配置する第二ティッシュ配置部108と、第一吸収層11Aを形成するパルプ層をプレス加工する第二プレス部109と、紙11D1,D2を、その間に配置された第一吸収層11A、第二吸収層11C及び機能層11Bとともに所定位置で切断して吸収体11を成形する第一切断部110と、被覆シート12を形成する不織布シートとベースシート10を形成するポリエチレンフィルムとを、その間に吸収体11を挟み込んだ状態で接着する接着部111と、接着された不織布シート及びポリエチレンフィルムを所定位置で切断してペット用排泄物処理シート1を成形する第二切断部112とを備えて構成される。
第一パルプ転写部102及び第二パルプ転写部106は、パルプ層を転写するための同様の構成を備えており、材料となるパルプを破砕するパルプ破砕機102A,106Aと、破砕したパルプを転写するパルプ転写機102B,106Bとをそれぞれ備えている。
また、第一プレス部105及び第二プレス部109は、パルプ層をプレス加工する同様の構成を備えており、パルプ層を所定の圧力で加圧するプレス機105A,109Aと、プレス機105A,109Aで加圧されたパルプ層をエンボス加工するエンボス機105B,109Bとをそれぞれ備えている。
シート配置部104は、機能層11Bを構成するシートが巻回されたシート供給ロール104Aと、シート供給ロール104Aから引き出されたシートに溶液状の抗菌剤を散布する抗菌剤散布装置104Bと、抗菌剤が散布されたシートをパルプ層に重ね合わせる重合装置104Cとを備えている。本実施形態では、溶液状の抗菌剤として無機系銀イオン溶液を散布する。
第二ティッシュ配置部108は、紙11D1となるティッシュが巻回された第二ティッシュ供給ロール108Aと、第二ティッシュ供給ロール108Aから引き出されたティッシュを、第一吸収層11Aを形成するパルプ層に重ね合わせる重合装置108Bとを備えている。
第一切断部110及び第二切断部112は、カッタ110A,112Aをそれぞれ備えている。
接着部111は、被覆シート12を形成する不織布シートが巻回された不織布シート供給ロール111Aと、ベースシート10を形成するポリエチレンフィルムが巻回されたポリエチレンフィルム供給ロール111Bと、不織布シートにホットメルト剤を塗布する第一ホットメルト剤塗布機111Cと、ポリエチレンフィルムにホットメルト剤を塗布する第二ホットメルト剤塗布機111Dと、ホットメルト剤が塗布された不織布シート及びポリエチレンフィルムをその間に吸収体11を挟み込んで接着する接着装置111E、とを備えている。
[ペット用排泄物処理シートの製造方法]
本実施形態に係るペット用排泄物処理シート1の製造方法を図3に基づいて説明する。
[第一パルプ転写工程]
まず、図3に示される通り、第一ティッシュ供給ロール101から引き出された基材となる紙11D2は、第一パルプ転写部102に送られる。
第一パルプ転写部102では、原料となるパルプがパルプ破砕機102Aで破砕されて破砕パルプが形成される。そして、破砕パルプは、パルプ転写機102Bにより紙11D2に転写される。これにより、第二吸収層11Cを形成するパルプ層が積層される。この際、破砕パルプは紙11D2が引き出される方向と直交する方向の紙11D2の幅よりも短い幅で転写される。また、後述する第二パルプ転写部106よりも2.5分の1以上1.2分の1以下の重量割合の破砕パルプが転写される。パルプ層が積層された紙11D2は第一ポリマー散布部103に送られる。
[第一ポリマー散布工程]
第一ポリマー散布部103では、第一パルプ転写部102で積層されたパルプ層に高分子吸収材11Eを散布する。これにより、パルプ層と高分子吸収材11Eとを有する第二吸収層11Cが形成される。高分子吸収材11Eが散布された紙11D2はシート配置部104に送られる。
[シート配置工程]
シート配置部104では、先ず、シート供給ロール104Aから引き出された機能層11Bを構成するシートに抗菌剤散布装置104Bより溶液状の抗菌剤や香料などが散布される。この際、機能層11Bを構成するシートは、作成時に活性炭が混ぜ込まれたものであってもよい。本実施形態では、溶液状の抗菌剤として無機系銀イオン溶液を散布する。そして、無機系銀イオン溶液が含まれて浸潤されたシートを自然乾燥させる。なお、図示しない乾燥装置を用いて浸潤されたシートを強制的に乾燥させるものでもよい。無機系銀イオン溶液が散布されたシートは、重合装置104Cにより、高分子吸収材11Eが散布されたパルプ層に配置される。この際、シートは不織布から形成されて乾き易いので、無機系銀イオン溶液によって湿潤状態になった後、乾燥工程を経ることなくパルプ層に配置できる。機能層11Bを構成するシートが配置された紙11D2は第一プレス部105に送られる。
[第一プレス工程]
第一プレス部105では、先ず、第二吸収層11Cを形成するパルプ層がプレス機105Aにより任意の圧力で加圧される。その後、プレス機105Aにより加圧されたパルプ層はエンボス機105Bでエンボス加工される。この際、パルプ層は後述する第二プレス部109よりも高い圧力でプレスされるので、第二吸収層11Cは第一吸収層11Aよりも密度が高くなる。第一プレス部105でプレス・エンボス加工された紙11D2は第二パルプ転写部106に送られる。
[第二パルプ転写工程]
第二パルプ転写部106では、原料となるパルプがパルプ破砕機106Aで破砕されて破砕パルプが形成される。そして、破砕パルプは、パルプ転写機106Bにより無機系銀イオン溶液が散布されたシートに転写される。これにより、第一吸収層11Aを形成するパルプ層が積層される。パルプ層が積層された紙11D2は第二ポリマー散布部107に送られる。
[第二ポリマー散布工程]
第二ポリマー散布部107では、第二パルプ転写部106で積層されたパルプ層に高分子吸収材11Eを散布する。これにより、パルプ層と高分子吸収材11Eとを有する第一吸収層11Aが形成される。高分子吸収材11Eが散布された紙11D2は第二ティッシュ配置部108に送られる。
[第二ティッシュ配置工程]
第二ティッシュ配置部108では、第二ティッシュ供給ロール108Aから引き出された紙11D1を形成するティッシュが、重合装置108Bにより、第一吸収層11Aを形成するパルプ層に配置される。この際、紙11D1となるティッシュがパルプ層に配置された後に、紙11D2は重合装置108Bにより、紙11D2が引き出される方向と直交する方向の両端側が内側に折り返される。そして、折り返された紙11D2の両端部は、パルプ層の上面に配置される(図2参照)。これにより、第一吸収層11A、第二吸収層11C及び機能層11Bは、紙11D1,D2により包み込まれる。なお、紙11D2が重合装置108Bにより内側に折り返された後に、紙11D1となるティッシュが紙11D2の上に配置されてもよい。ティッシュが配置された紙11D2は第二プレス部109に送られる。
[第二プレス工程]
第二プレス部109では、先ず、第一吸収層11Aを形成するパルプ層がプレス機109Aにより任意の圧力で加圧される。その後、プレス機109Aにより加圧されたパルプ層はエンボス機109Bでエンボス加工される。第二プレス部109でプレス・エンボス加工された紙11D2は第一切断部110に送られる。
[第一切断工程]
第一切断部110では、カッタ110Aにより、第一吸収層11A、第二吸収層11C及び機能層11Bを包み込んだ紙11D1,D2を所定位置で切断して吸収体11を成形する。第一切断部110で成形された吸収体11は接着部111に送られる。
[接着工程及び第二切断工程]
接着部111では、不織布シート供給ロール111Aから引き出された被覆シート12を形成する不織布の所定位置に、第一ホットメルト剤塗布機111Cによりホットメルト剤が塗布されるとともに、ポリエチレンフィルム供給ロール111Bから引き出されたベースシート10を形成するポリエチレンフィルムの所定位置に、第二ホットメルト剤塗布機111Dによりホットメルト剤が塗布される。その後、ホットメルト剤が塗布された不織布シート及びポリエチレンフィルムは、接着装置111Eにより、その間に吸収体11を挟み込んで接着される。その後、第二切断部112でカッタ112Aにより所定位置を切断され、ペット用排泄物処理シート1が製造される。
従って、本実施形態では次の効果を奏することができる。
(1)ペット用排泄物処理シート1は、ペットの排泄物を吸収する吸収体11が第一吸収層11A及び第二吸収層11Cを有するので、第一吸収層11Aで吸収されない排泄物が第二吸収層11Cで吸収されることになり、排泄物を多量に吸収することができる。また抗菌剤である無機系銀イオン溶液が散布された機能層11Bが第一吸収層11A及び第二吸収層11Cに挟持されるので、第一吸収層11A及び第二吸収層11Cに保持された排泄物と機能層11Bに散布された無機系銀イオン溶液とが接触し続けることとなり、その効果が持続されて長時間にわたって雑菌の繁殖を抑制できる。さらに、無機系銀イオン等の抗菌剤が第一吸収層11A及び第二吸収層11Cではなく、機能層11Bに配合されるので、第一吸収層11A及び第二吸収層11Cに散布された高分子吸収材11Eが抗菌剤を吸収することを抑制し、吸収性能が低下することを少なくすることができる。
(2)機能層11Bを構成するシートは、親水処理を施した不織布から形成され、その表面に無機系銀イオン溶液が散布される。シートを形成する不織布はティッシュ等の紙類と比較して乾き易いので、無機系銀イオン溶液によって湿潤状態となった後、乾燥工程を経ることなく、重合装置104Cによりパルプ層に配置することができる。このため、ペット用排泄物処理シート1の製造時間を短縮することができる。
(3)機能層11Bを構成するシートは、その表面に無機系銀イオン溶液が散布されることにより抗菌剤が配合されるので、固形状の抗菌剤が配合される場合と比べて、抗菌剤をシートに簡易な装置でムラなく行き渡らせることができる。
(4)第二吸収層11Cは、第一吸収層11Aの2.5分の1以上1.2分の1以下の重量割合の破砕パルプを用いて形成されるとともに、第一吸収層11Aよりも高密度となるように圧縮加工してエンボス形成されている。このため、第一吸収層11Aは第二吸収層11Cより密度が低いので、ペットの排泄物があまり拡散されず素早く吸収されて下方に透過する。そして、第二吸収層11Cは第一吸収層11Aより密度が高いので、第一吸収層11Aを透過した排泄物が拡散されて保持され、より多くの排泄物を吸収することができる。このように、第一吸収層11Aと第二吸収層11Cとで密度の異なる吸収層を採用することにより、ペットの排泄物を素早く、かつ、多量に吸収することができる。
(5)ペット用排泄物処理シート1の製造方法は、第二吸収層11Cを形成する工程と第一吸収層11Aを形成する工程との間に、第二吸収層11Cに機能層11Bを構成するシートを重ね合わせる工程が実施される。このように、一連の工程によって、ペット用排泄物処理シート1を製造することができるので、ペット用排泄物処理シート1の製造を効率的に行うことができる。
[変形例]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、第一吸収層11A及び第二吸収層11Cを、パルプ層に高分子吸収材11Eを散布して形成していたが、本発明では、少なくともペットの排泄物が吸収できる吸収層が形成されればよく、例えば、高分子吸収材11Eは破砕パルプに混ぜ込まれて形成されてもよい。
また、前記実施形態では、第二吸収層11Cは、第一吸収層11Aの2.5分の1以上1.2分の1以下の重量割合の破砕パルプを用いて形成されるとともに、第一吸収層11Aよりも高密度となるように圧縮加工してエンボス形成されていたが、本発明では、これに限定されるものではなく、例えば、第一吸収層11Aと第二吸収層11Cの重量が等しくてもよく、第一吸収層11Aの重量が第二吸収層11Cの重量よりも小さくてもよい。さらに、第一吸収層11Aと第二吸収層11Cの密度は等しくてもよく、第一吸収層11Aの密度が第二吸収層11Cの密度よりも高くてもよい。ただし、前記実施形態のように、第二吸収層11Cの重量が第一吸収層11Aよりも小さく、かつ、第二吸収層11Cの密度が第一吸収層11Aよりも高い構成とすることで、ペットの排泄物を素早く、かつ、多量に吸収することができる。
前記実施形態では、ロール状に巻回されたティッシュ、不織布、及びポリエチレンフィルムからペット用排泄物処理シート1を製造したが、本発明では、これらが予め製品に合わせて切断されたものから製造してもよい。ただし、前記実施形態のようにティッシュ、不織布、ポリエチレンフィルムを連続して送りながら製造することにより、ペット用排泄物処理シート1の製造を効率的に行うことができる。
前記実施形態では、機能層11Bを構成するシートは親水性の不織布から形成していたが、本発明では、不織布に限定されるものではなく、例えば、合成樹脂製や紙製のシート等から形成してもよい。紙から機能層11Bを構成するシートを形成する場合にあっては、抗菌剤、活性炭などを練り込むものでもよい。ただし、前記実施形態のようにシートを乾き易い不織布から形成することにより、ペット用排泄物処理シート1の製造時間を短縮できる。
前記実施形態では、シートに配合する抗菌剤として無機系銀イオン溶液を採用したが、これに限定されるものではなく、ペット用排泄物処理シート1の内部において雑菌の繁殖を抑制できるものであればよい。また、溶液状の抗菌剤を散布することに限らず、抗菌剤を収納したタンクに親水性の不織布を潜らせて湿潤するものでもよい。さらに、固形状の抗菌剤をシートに練り込んでもよい。ただし、前記実施形態のように、溶液状の抗菌剤を散布することにより、抗菌剤をシートに簡易な装置でムラなく行き渡らせることができる。
前記実施形態では、機能層11Bは抗菌剤が配合されたシートのみから構成されていたが、本発明では、例えば、抗菌剤が配合されたシートと、活性炭等の消臭剤や香料が配合されたシートとから構成されるように、機能剤が配合された2枚以上のシートから機能層11Bを構成するようにしてもよい。
1…ペット用排泄物処理シート、10…ベースシート、11…吸収体、11A…第一吸収層、11B…機能層、11C…第二吸収層、11D…包装体、12…被覆シート、100…製造装置、101…第一ティッシュ供給ロール、102…第一パルプ転写部、103…第一ポリマー散布部、104…シート配置部、105…第一プレス部、106…第二パルプ転写部、107…第二ポリマー散布部、108…第二ティッシュ配置部、109…第二プレス部、110…第一切断部、111…接着部、112…第二切断部。

Claims (5)

  1. ペットの排泄物を吸収する高分子吸収材を含む吸収層と、抗菌剤が配合されたシート状の機能層と、を有する吸収体を備え、
    前記吸収層は第一吸収層及び第二吸収層を有し、
    前記機能層は前記第一吸収層と前記第二吸収層とにより挟持される
    ことを特徴とするペット用排泄物処理シート。
  2. 請求項1に記載されたペット用排泄物処理シートにおいて、
    前記機能層は親水処理を施した不織布から形成される
    ことを特徴とするペット用排泄物処理シート。
  3. 請求項1または請求項2に記載のペット用排泄物処理シートにおいて、
    前記第二吸収層の重量は前記第一吸収層よりも小さく、かつ、前記第二吸収層の密度は前記第一吸収層よりも高い
    ことを特徴とするペット用排泄物処理シート。
  4. ペットの排泄物を吸収する高分子吸収材をそれぞれ含む第一吸収層及び第二吸収層と、抗菌剤が配合されたシート状の機能層とを備えたペット用排泄物処理シートを製造する方法であって、
    前記第二吸収層を基材に形成する工程と、
    前記第二吸収層に、前記機能層を重ね合わせる工程と、
    前記機能層に前記第一吸収層を形成する工程と、を備える
    ことを特徴とするペット用排泄物処理シートの製造方法。
  5. 請求項4に記載されたペット用排泄物処理シートの製造方法において、
    前記機能層を、親水性の不織布に溶液状の抗菌剤を湿潤させ、その後、乾燥させて形成する
    ことを特徴とするペット用排泄物処理シートの製造方法。
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