JPH1145673A - 画像表示装置およびその製造方法 - Google Patents

画像表示装置およびその製造方法

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JPH1145673A
JPH1145673A JP13044098A JP13044098A JPH1145673A JP H1145673 A JPH1145673 A JP H1145673A JP 13044098 A JP13044098 A JP 13044098A JP 13044098 A JP13044098 A JP 13044098A JP H1145673 A JPH1145673 A JP H1145673A
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JP
Japan
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plate
rear plate
glass
image display
display device
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Application number
JP13044098A
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English (en)
Inventor
Takashi Enomoto
貴志 榎本
Koji Nishimura
孝司 西村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のプレート支持部を高精度に配置および形
成することが可能な画像表示装置、およびその製造方法
を提供することにある。 【解決手段】真空外囲器7は、内面に蛍光体スクリーン
8が形成された平坦なフェースプレート1と、側壁2を
介してフェースプレートと対向配置された平坦なリアプ
レート3と、を有している。リアプレートからは複数の
ファンネル4が延出し、各ファンネルのネック内に電子
銃12が封止されている。フェースプレートとリアプレ
ートとの間には、これらに作用する大気圧荷重を支持す
る複数のプレート支持部16が設けられている。プレー
ト支持部は、ガラスからなりリアプレートから延出した
支持部本体と、支持部本体の延出端に接合された先端部
17bと、を有している。そして、リアプレート、複数
のファンネル、およびプレート支持部の支持部本体は、
板ガラスにより一体的に成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内面に蛍光体ス
クリーンが形成された平坦なフェースプレートと、フェ
ースプレートに対向した平坦なリアプレートと、フェー
スプレートおよびリアプレート間に設けられ大気圧荷重
を支持するプレート支持部と、リアプレートに取り付け
られた電子放出部とを備え、蛍光体スクリーンを複数の
領域に分けて走査する画像表示装置、およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高品位放送あるいはこれにともな
う大画面をもつ高解像度の画像表示装置に関する種々の
検討がなされている。画像表示装置として、例えば、陰
極線管の場合、一般、高解像度化を達成するためには、
蛍光体スクリーン上での電子ビームのスポット径を小さ
くしなければならない。
【0003】これに対して、従来より電子銃の電極構造
の改良あるいは電子銃自体の大口径化、伸長化などが図
られてきたが、未だ十分な成果が得られていない。これ
は、大型の陰極線管になるにしたがって、電子銃から蛍
光体スクリーンまでの距離が長くなり、電子レンズの倍
率が大きくなりすぎることが最大の原因である。したが
って高解像度を実現するためには、電子銃から蛍光体ス
クリーンまでの距離(奥行き)を短縮することが重要で
ある。また、電子ビームの偏向角を広角にすると、画面
中央と周辺との倍率差の増大をまねく。そのため、広角
偏向にすることは、高解像度化にとって得策ではない。
【0004】そこで、上記のような従来の陰極線管の問
題点を解決するものとして、例えば、特開平5−363
63号公報に開示されているように、フェースプレート
およびリアプレートを平坦に形成し、フェースプレート
の内面に形成された一体化構造の蛍光体スクリーンをリ
アプレートに取り付けられた複数の電子銃から出射され
た電子ビームにより、複数の領域に分割して走査する陰
極線管が開発されている。
【0005】詳細には、この種の陰極線管は、互いに平
行に対向した平坦なガラス製のフェースプレートおよび
リアプレートとを備え、フェースプレートの周縁部に
は、例えば、フリットガラス等の接合材を用いて、ガラ
ス製の側壁が接合され垂直に延在している。そして、リ
アプレートは側壁を介してフェースプレートに固定され
ている。リアプレートには、蛍光体スクリーンの分割走
査される複数の領域に対応して複数の矩形状の開口が形
成されている。また、リアプレートには、それぞれ開口
を囲むように複数のファンネルが接合材により固定さ
れ、各ファンネルのネック内に電子銃が封止されてい
る。更に、フェースプレートとリアプレートとの間には
複数のプレート支持部材が配設され、大気圧荷重に対し
てフェースプレートおよびリアプレートを支持してい
る。各プレート支持部材は金属によって柱状に形成さ
れ、その基端はフリットガラス等によりリアプレートの
内面に接合され、先端はフェースプレートの内面に当接
している。
【0006】そして、複数の電子銃から出射された電子
ビームにより、フェースプレートの内面に形成された一
体構造の蛍光体スクリーンを複数個の領域に分割して走
査する。分割走査によって各領域に描かれた画像は、電
子銃や各電子銃に対応して装着された偏向装置に印加さ
れる信号を制御することにより繋がり、蛍光体スクリー
ンの全域に切れ目や重複のない画像を再生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように複数のプ
レート支持部材を備えた画像表示装置において、プレー
ト支持部材によってフェースプレートおよびリアプレー
トを効率良く支持するためには、これらのプレート支持
部材は所定位置に正確に配置されている必要があるとと
もに、先端部の高さが均一に揃っている必要がある。
【0008】しかしながら、従来の陰極線管において、
各プレート支持部材は接合材を用いてリアプレートに接
合されているため、複数のプレート支持部材すべての高
さを均一に揃えることが困難となり、同時に、位置ずれ
なく高精度に接合することは極めて困難となる。
【0009】また、上記のように複数の電子銃から出射
される電子ビームにより蛍光休スクリーンを複数個の領
域に分割して走査する陰極線管において、各領域のラス
ターを所定の大きさにして隣接領域間に切れ目や重複が
ない画像を得るには、各電子銃の軸が対応する領域の中
心を通るように、電子銃を所定位置に正確に配置しなけ
ればならない。
【0010】しかしながら、従来の陰極線管において、
リアプレートに複数個のファンネルを接合する際、上記
のように各ファンネルのネック内に封止された電子銃の
軸が各領域の中心を通るように高精度に接合することは
容易ではなく、きわめて困難である。更に、ガラス製リ
アプレートに複数個のファンネルおよび側壁を接合材で
固定しなければならず、この接合部分が各部材の位置精
度を低下させるとともに、耐電圧特性、真空気密特性等
の信頼性を低下させる原因となる。
【0011】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、複数のプレート支持部を高精度に配置
および形成することが可能な画像表示装置、およびその
製造方法を提供することにある。
【0012】また、この発明の目的は、複数のプレート
支持部を高精度に配置および形成することができるとと
もに、耐電圧特性、真空気密特性を向上可能な画像表示
装置、およびその製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る画像表示装置は、内面に蛍光体スク
リーンが形成された実質的に矩形状の平坦なフェースプ
レートと、枠状の側壁を介して上記フェースプレートに
対向配置された実質的に矩形状の平坦なリアプレート
と、上記リアプレートから延出した複数のファンネル
と、上記ファンネルからそれぞれ延出した複数のネック
と、それぞれ上記リアプレートとフェースプレートとの
間に配設され上記リアプレートおよびフェースプレート
を大気圧に対して支持する複数のプレート支持部と、を
有する外囲器と、それぞれ上記ネック内に配設され、電
子ビームにより上記蛍光体スクリーンを複数の領域に分
けて走査する複数の電子銃と、を備えている。
【0014】そして、上記各プレート支持部は、上記リ
アプレートと溶着一体化されているとともに上記リアプ
レートから上記フェースプレートに向かって延出したガ
ラスからなる支持部本体を備えていることを特徴として
いる。
【0015】また、この発明に係る画像表示装置は、内
面に蛍光体スクリーンが形成された実質的に矩形状の平
坦なフェースプレートと、枠状の側壁を介して上記フェ
ースプレートに対向配置された実質的に矩形状の平坦な
リアプレートと、それぞれ上記リアプレートとフェース
プレートとの間に配設され上記リアプレートおよびフェ
ースプレートを大気圧に対して支持する複数のプレート
支持部と、を有する外囲器と、上記リアプレートに設け
られ上記蛍光体スクリーンに向けて電子を放出する電子
放出部と、を備えている。
【0016】そして、上記各プレート支持部は、上記リ
アプレートと溶着一体化されているとともに上記リアプ
レートから上記フェースプレートに向かって延出したガ
ラスからなる支持部本体を備えていることを特徴として
いる。
【0017】また、この発明に係る画像表示装置の製造
方法は、内面に蛍光体スクリーンが形成された実質的に
矩形状の平坦なフェースプレートと、枠状の側壁を介し
て上記フェースプレートに対向配置された実質的に矩形
状の平坦なリアプレートと、上記リアプレートから延出
した複数のファンネルと、上記ファンネルからそれぞれ
延出した複数のネックと、それぞれ上記フェースプレー
トとリアプレートとの間に設けられフェースプレートお
よびリアプレートを大気圧に対して支持する複数のプレ
ート支持部と、それぞれ上記ネック内に配設され、電子
ビームにより上記蛍光体スクリーンを複数の領域に分け
て走査する複数の電子銃と、を備えた画像表示装置の製
造方法において、ガラスからなる支持部本体と上記リア
プレートとをガラスの軟化温度以上に加熱し、上記支持
部本体の一端を上記リアプレートの内面に溶着する工程
を備えたことを特徴としている。
【0018】上記のように構成されたこの発明の画像表
示装置およびその製造方法によれば、プレート支持部の
支持部本体は、接合材を用いて接合することなく、ガラ
スによりリアプレートと一体的に成形さている。そのた
め、プレート支持部の高さを均一に揃えることができる
とともに、プレート支持部を所定位置に正確に配置する
ことができる。それにより、真空外囲器に作用する大気
圧荷重を効果的に支持し、軽くて丈夫な画像表示装置を
実現することができる。また、プレート支持部として特
殊金属材の使用を削減できるとともに、組立工程数を削
減して製造コストの低減を図ることが可能となる。
【0019】また、この発明の画像表示装置および画像
表示装置の製造方法によれば、リアプレートとファンネ
ルとを接合材で接合することなく、板ガラスから一体に
成形している。そのため、複数のファンネルはリアプレ
ートに対して高精度に配置される。その結果、ファンネ
ルの各ネック内に封止された電子銃の軸を電子ビームに
より分割して走査される領域の中心を通るように配置す
ることができる。また、一体に成形することで各部材の
接合面が少なくなり、耐電圧特性、真空気密性などの信
頼性が大幅に向上するとともに、接合に伴う材料、工数
などのコストも低減する。
【0020】また、この発明の画像表示装置およびその
製造方法によれば、後部外囲器は、リアプレート、複数
のファンネル、および側壁をガラスによって一体成形す
ることにより構成されている。この場合、各部材の接合
面が一層少なくなり、耐電圧特性、真空気密性などの信
頼性が向上するとともに、製造コストの低減を押し進め
ることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の画像表示装置を陰極線管に適用した第1の実施の形
態について詳細に説明する。図1および図2に示すよう
に、陰極線管は真空外囲器7を備え、この真空外囲器
は、実質的に矩形状の平坦なガラス製のフェースプレー
ト1と、このフェースプレート1の周縁部にフリットガ
ラスなどの接合材により接合され、フェースプレート1
に対して実質的に垂直に延在する枠状の側壁2と、この
側壁2を介してフェースプレート1と対向しかつ平行に
フリットガラスなどの接合材により接合された実質的に
矩形状の平坦なガラス製のリアプレート3と、リアプレ
ート3から後方に延出した複数個のファンネル4と、を
有している。ファンネル4は、マトリックス状に並ん
で、例えば、水平方向(X方向)に5個、垂直方向(Y
方向)に4個、計20個設けられている。そして、各フ
ァンネル4の開口6は、リアプレート3と同一平面内に
位置し、フェースプレート1の内面と対向している。
【0022】フェースプレート1の内面には、それぞれ
垂直方向Yに延び青、緑、赤に発光するストライプ状の
3色蛍光体層と、この3色蛍光体層間に設けられたブラ
ックストライプと、を有する一体構造の蛍光体スクリー
ン8が形成されている。
【0023】また、各ファンネル4のネック5内には、
蛍光体スクリーン8に向けて電子ビームを出射する電子
銃12が封止されている。これらの電子銃12は、この
発明における電子放出部として機能する。また、各ファ
ンネルの外周には、偏向装置14が取り付けられてい
る。
【0024】更に、フェースプレート1とリアプレート
3との間には、真空外囲器7のフェースプレート1とリ
アプレート3とに加わる大気圧荷重を支える複数個のプ
レート支持部材16が配置されている。各プレート支持
部16は、角柱形状の支持部本体17aと支持部本体の
先端に設けられた楔状の先端部17bとで構成されてい
る。
【0025】支持部本体17aは、リアプレート3と同
じガラスからなり、リアプレート3の内面からフェース
プレート1の近傍までほぼ垂直に延出している。先端部
17bは、ガラスと熱膨張係数の近似したニッケル合金
で形成され、支持部本体17aの延出端に接合されてい
るとともに蛍光体スクリーン8のブラックストライプに
当接している。特に、各プレート支持部材16は、その
先端部17bが、後述する蛍光体スクリーン8の隣接す
る走査領域の境界の交点上に当接するように、配設され
ている。
【0026】このような構成のプレート支持部を設ける
ことにより、フェースプレート1、側壁2、リアプレー
ト3などをそれぞれ板厚4〜15mmのガラスで構成し
ても十分な大気圧強度が得られ、真空外囲器7の重量を
大幅に低減できる。
【0027】また、本実施の形態において、リアプレー
ト3、複数のファンネル4、およびプレート支持部材1
6の支持部本体17aは、ガラスにより一体化された構
造物であり、後部外囲器10を構成している。そして、
側壁2を介して後部外囲器10とフェースプレート1と
を接合することにより、真空外囲器7が構成されてい
る。
【0028】上記のように構成された陰極線管におい
て、複数の電子銃12から放出される電子ビームを各フ
ァンネル4の外側に装着された偏向装置14の発生する
磁界により偏向し、蛍光体スクリーン8を複数個の領
域、図示例では水平方向に5個、垂直方向には4個、計
20個の領域R1〜R20に分割して走査する。そし
て、この分割走査によって蛍光体スクリーン8上に描か
れる画像は、電子銃12や偏向装置14に印加される信
号により繋がり、蛍光体スクリーン8の全面に切れ目や
重複のない1つの大きな画像を再生する。
【0029】次に、上記構成を有する陰極線管の製造方
法について説明する。まず、リアプレート3および複数
のファンネル4の素材となる矩形状の1枚の板ガラス1
9と、それぞれプレート支持部材16の支持部本体17
aの素材となる12個のガラス柱21と、を用意する。
板ガラス19は、フェースプレート1とほぼ等しい寸法
に形成されている。
【0030】続いて、これら板ガラス19およびガラス
柱21をガラス軟化点以上の温度に加熱して軟化させた
後、図3に示すように、カーボン等の耐熱材料からなる
所定形状の成形型20に沿わせて配置する。これによ
り、板ガラス19は成形型20に沿うように成形され、
漏斗状に延出した複数のファンネル4を一体に有するリ
アプレート3が成形される。これらのファンネル4は、
ネック側のガラスがより薄肉になっている。一方、各ガ
ラス柱21の一端はリアプレート3内面の所定位置に溶
着され、リアプレートと一体化した支持部本体17aが
成形される。これにより、リアプレート3、複数のファ
ンネル4、および支持部本体17aを備えた一体構造の
後部外囲器10が成形される。
【0031】次に、図4に示すように、図示しない組立
治具を用いて、各支持部本体17aの延出端に対して先
端部17bを位置決めし、フリットガラスの塗布、焼成
により、先端部17bを支持部本体17aに接合する。
それにより、12個のプレート支持部材16が形成され
る。続いて、各ファンネル4の先端部に、予めフレア状
に加工されたネック5を連結する。この場合、ファンネ
ル4とネック5とはバーナー加熱による溶着で連結す
る。その後、複数のネック5内に電子銃12を封止す
る。
【0032】更に、フェースプレート1の内面に蛍光体
スクリーン8を形成した後、図示しない組立治具を用い
て、フェースプレート1および側壁2と、後部外囲器1
0とを位置決めし、フリットガラスの塗布、焼成により
一体に接合して真空外囲器7を形成する。その後、真空
外囲器7を真空排気するとともに、偏向装置14を取り
付けることにより、陰極線管が完成する。
【0033】上記のように構成された本実施の形態に係
る陰極線管によれば、リアプレート3および複数のファ
ンネル4を単一の板ガラスから一体成形することによ
り、複数のファンネル4を所定の位置に高い精度で配置
することができ、最終的にファンネルの各ネック5内に
封止された電子銃12の位置も正確に設定することがで
きる。
【0034】本実施の形態のように、画面を複数の領域
に分割して表示する画像表示装置において、各画面の繋
ぎ目が分からないようにするには、1つの条件として、
実際に電子銃から射出される電子ビームの軌道を、対応
する領域の中心を通る軸(法線軸)と一致させなければ
ならない。
【0035】電子ビームの軌道を正確に設定するには、
電子銃12とネック5との位置関係、後部外囲器10と
フェースプレート1(蛍光体スクリーン)との位置関
係、および複数のファンネル4の相互位置関係を全て高
精度に設定する必要がある。
【0036】電子銃12とネック5との位置関係は、電
子銃をネックに封止する際、常温下でその位置を補正し
ながら行えるため精度は高く維持しやすい。また、後部
外囲器10とフェースプレート1との位置関係は、通常
の画像表示装置のパネルとファンネルとの封着工程で用
いられている方法と同様に、後部外囲器10とフェース
プレート1との外形基準位置(各3点)を焼成治具の基
準パッドに押し当て、フリットガラスで接合することに
より、簡単に高い精度が維持できる。
【0037】更に、複数のファンネル4の相互位置関係
は、後部外囲器10を構成するリアプレート3およびフ
ァンネル4の位置関係であり、本実施の形態では、板ガ
ラスからリアプレートおよびファンを一体成形している
ため、ファンネル同志の相対位置は、後部外囲器の成形
に用いる成形型の加工精度で決まる。そして、この加工
精度は、通常の機械加工精度を維持することができる。
【0038】また、後部外囲器10の成形は、ガラスの
軟化点以上の温度で行われるためガラスおよび成形型の
熱膨張に起因する位置ずれが問題となるが、この原因に
よる位置ずれは、成形温度によって一定であり管理もし
易く、予めずれ量を見込んで成形型を設計することによ
り、実用上問題にならない。また、後部外囲器10のリ
アプレート内面に形成された基準面18と各ファンネル
との位置関係は、後部外囲器10の成形後に基準面18
を加工する際、研磨などの方法で補正が可能であり問題
にならない。
【0039】電子ビームの軌道は、電子ビームの出射位
置とその出射角度で決まり、出射位置は電子銃の配置位
置であり、出射角度は電子銃の電極配列精度、外部磁界
など種々の影響を受ける。そのため、電子銃12の軸を
所定位置に配置しても、電子ビームの軌道が所定の軌道
に合うとは限らない。
【0040】そこで、従来より、リング状のマグネット
を用いて電子ビームの軌道を補正する方法が取られてい
る。したがって、このマグネットによる補正を種々に組
み合わせることで、電子ビームの軌道をある程度補正で
きる。ここで重要なことは、この補正を過度に使用する
と電子ビーム形状の歪みを発生し、例えば高解像度な画
像を再生できなくなる。発明者らは、電子ビームのビー
ム形状に影響を与えることなく、比較的簡単にかつ精度
よく補正を行うためのは、電子銃の配置精度は概ね0.
5mm以下に設定されている必要があることを見いだし
た。
【0041】電子銃12の配置精度、すなわち、ファン
ネル4の位置出し精度が上記数値を満たすためには、後
部外囲器10の成形型とガラス素材との熱膨張差に起因
する位置ずれ量が上記数値以下でなければならないが、
実際の位置ずれ量は0.1mm以下であり、高い精度の
真空外囲器を持つ画像表示装置が実現できる。
【0042】また、本実施の形態によれば、リアプレー
ト3、ファンネル4、および支持部本体17aを一体に
成形することで、真空外囲器の接合部分が少なくなり、
耐電圧特性、真空気密度などの信頼性が大幅に向上する
とともに、接合に伴う材料、組立工数が減少し製造コス
トの低減を図ることができる。
【0043】更に、ファンネル4をリアパネル3と一体
に形成した場合、各ファンネル4内面とリアパネル内面
との境界部分は、従来に比較して、連続した円滑な円弧
面として形成することが可能となる。そのため、電子銃
12から射出された電子ビームが開口6の周縁部に衝突
することがなく、良好な画像を効率良く表示することが
できる。
【0044】一方、本実施の形態によれば、真空外囲器
7に加わる大気圧荷重を支持するプレート支持部材16
の支持部本体17aは、ガラスからなり、溶着によって
リアプレート3と一体化されている。そのため、複数の
プレート支持部材16をリアプレート3の所定位置に精
度良く配置することができるとともに、プレート支持部
材の高さを均一に揃えることができる。従って、真空外
囲器に作用する大気圧荷重をプレート支持部材によって
効果的に支持し、軽くて丈夫な画像表示装置を実現する
ことができる。
【0045】すなわち、真空外囲器7に加わる大気圧荷
重を支持するプレート支持部材16は、蛍光体スクリー
ン8の隣接領域の境界の交点上に配置されるため、蛍光
体スクリーンに対して水平方向および垂直方向の位置を
正確に位置出ししなければならない。また、大気圧荷重
を効率よく支持するためには、プレート支持部材16の
高さを揃える必要がある。更に、プレート支持部材16
は、製造工程中に種々の熱処理を受けるため、熱処理中
に熱変形、熱膨張の差異を生じるものであってはならな
い。特に、プレート支持部材16が長い場合、プレート
支持部材と側壁との熱膨張差を生じ易い。熱膨張の影響
を避けるために、プレート支持部材全体をガラスの熱膨
張に近似したニッケル合金材で形成することも可能であ
るが、この合金材は極めて高価で、加工性がわるいと言
う問題がある。
【0046】本実施の形態によれば、プレート支持部材
16の大部分はガラスからなる支持部本体17aによっ
て構成され、先端部17bのみがニッケル合金材で形成
されされている。そのため、上述した熱膨張による問
題、および価格、加工性に関する問題を回避することが
できる。ここで、先端部17bの長さが短い程、プレー
ト支持部材の熱膨張に与える影響が少なくなることは言
うまでもない。
【0047】なお、上記実施の形態においては、ネック
5とファンネル4とを連結する際、ネックに予めフレア
を加工してからバーナーでファンネルに溶着している。
この方法は厚肉の板ガラスからファンネルを成形する場
合や薄肉のネックをファンネルに溶着する場合に効果が
あるが、必ずしもフレアを付ける必要はなく、ファンネ
ル、ネックの加工性に鑑み種々の方法を選択可能であ
る。
【0048】また、プレート支持部材16の支持部本体
17aと先端部17bとは、フリットガラスを用いて接
合する方法としたが、嵌合などの方法も使用可能であ
り、この場合、先端部17bをニッケル合金以外の材料
で形成することができる。
【0049】上述した第1の実施の形態において、後部
外囲器10は、一体成形されたリアプレート3、複数の
ファンネル4、およびプレート支持部材16の支持部本
体17aで構成されているが、この後部外囲器10が側
壁2を含むものであってもよい。すなわち、リアプレー
ト3、ファンネル4、支持部本体17a、および側壁2
を、接合材を用いることなく一体的に成形する構成とし
てもよい。
【0050】図5は本発明の第2の実施の形態に係る陰
極線管を示すもので、この陰極線管によれば、後部外囲
器10は、側壁2、リアプレート3、ファンネル4、支
持部本体17aが一体となった構造物であり、接合材に
よりフェースプレート1と接合されて真空外囲器7を構
成している。側壁2のフェースプレート側端部はほぼ直
角に外側に折れ曲がり、フランジ2aを形成している。
そして、例えばフリットガラスを用いて、フランジ2a
とフェースプレート1とを接合することにより、真空外
囲器7が形成されている。
【0051】他の構成は前述した第1の実施の形態と同
一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその
詳細な説明を省略する。上記構成の後部外囲器10を備
えた陰極選管を製造する場合には、図6に示すように、
まず、後部外囲器10の素材となる1枚の板ガラス40
と、支持部本体17aの素材となるガラス柱21とをガ
ラスの軟化点以上の温度に加熱して軟化させ、この軟化
した板ガラスを、所定形状に加工されたカーボン製の成
形型20に沿わせて配置する。これにより、板ガラス4
0は成形型20に沿うように成形され、側壁2および漏
斗状に延出した複数のファンネル4を一体に有するリア
プレート3が成形される。これらのファンネル4は、ネ
ック側のガラスがより薄肉になっている。一方、各ガラ
ス柱21の一端はリアプレート3内面の所定位置に溶着
され、リアプレートと一体化した支持部本体17aが成
形される。これにより、側壁2、リアプレート3、複数
のファンネル4、および支持部本体17aを備えた一体
構造の後部外囲器10が成形される。
【0052】次に、図7に示すように、図示しない組立
治具を用いて、各支持部本体17aの延出端に対して先
端部17bを位置決めし、フリットガラスの塗布、焼成
により、先端部17bを支持部本体17aに接合する。
それにより、12個のプレート支持部材16が形成され
る。続いて、各ファンネル4の先端部に、予めフレア状
に加工されたネック5を連結する。この場合、ファンネ
ル4とネック5とはバーナー加熱による溶着で連結す
る。その後、複数のネック5内に電子銃12を封止す
る。
【0053】更に、フェースプレート1の内面に蛍光体
スクリーン8を形成し、組立治具を用いて、フェースプ
レート1の内面周縁部と、側壁2のフランジ2aとをフ
リットガラスの塗布、焼成により一体に接合し、真空外
囲器7を形成する。その後、真空外囲器7を真空排気す
るとともに偏向装置14を取り付けることにより、陰極
線管が完成する。
【0054】このように構成された第2の実施の形態に
よれば、前述した第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。また、本実施の形態によれば、リア
プレートファンネル、および支持部本体に加えて側壁も
一体な構造とすることにより、接合材による接合箇所が
一層減少し、耐電圧特性、真空気密性の一層向上した画
像表示装置を得ることができるとともに、接合に伴う材
料、工数が減少して一層製造コストの低減を図ることが
可能となる。
【0055】更に、本実施の形態によれば、側壁2の端
部は外方に折れ曲がりフランジ2aを形成していること
から、側壁2とフェースプレート1との接触面積が増大
し、充分な接合幅を得ることができると同時に、接触部
の平坦度も確保することができる。
【0056】なお、側壁2の端部はフランジ状に形成す
ることなく、図8に示すように、直線状に形成されてい
てもよい。この構成においても、第2の実施の形態とほ
ぼ同様な作用効果を得ることができる。
【0057】一方、第2の実施の形態においては、リア
プレート3、ファンネル4、および側壁2を1枚の板ガ
ラスによって一体的に成形する構成としたが、一枚の板
ガラスによって一体成形されたリアプレートおよびファ
ンネルと、別の板ガラスによって形成された側壁と、プ
レート支持部材の支持部本体17aと、を、溶着するこ
とにより一体構造の後部外囲器を構成するようにしても
よい。
【0058】図9に示す第3の実施の形態に係る画像表
示装置によれば、後部外囲器10は、リアプレート3、
ファンネル4、側壁2、支持部本体17aを有する一体
構造物として形成されている。この場合、側壁2および
支持部本体17aは、溶着によりリアプレート3と一体
化されている。
【0059】このような後部外囲器10を備えた画像表
示装置は以下の方法によって製造される。図10に示す
ように、後部外囲器10は、リアプレート3および複数
のファンネル4の素材となる矩形状の1枚の板ガラス2
2と、側壁2の素材となる細長い矩形状の4枚の板ガラ
ス24と、支持部本体17aの素材となる12個のガラ
ス柱21とから加工される。板ガラス22は、フェース
プレート1とほぼ等しい寸法に形成し、また、側壁用の
板ガラス24は短冊状で、短辺側の2枚、長辺側の2枚
を用意する。
【0060】続いて、これら5枚の板ガラス22、24
および12個のガラス柱21をガラス軟化点以上の温度
に加熱して軟化させた後、図11に示すように、カーボ
ン等の耐熱材料からなる成形型20に沿わせて配置す
る。これにより、板ガラス22から漏斗状のファンネル
4およびリアプレート3を成形するとともに、4枚の板
ガラス24の端部同志を互いに溶着し、同時に4枚の板
ガラス24を板ガラス22の内面周縁部に溶着する。更
に、各ガラス柱21の一端をリアプレート3の内面に溶
着する。これにより、リアプレート3、複数のファンネ
ル4、側壁2、および支持部本体17aを備えた一体構
造の後部外囲器10が成形される。
【0061】以後、前述した実施の形態と同様の方法に
より先端部17bの接合、ネックの連結、蛍光体スクリ
ーンの形成、フェースプレートの接合、真空外囲器の排
気、偏向装置の取付けが行われ、陰極線管が製造され
る。
【0062】上記のように構成された第3の実施の形態
によれば、前述した第2の実施の形態と同様の作用効果
を得ることができる。加えて、本実施の形態では、側壁
2をリアプレート3の一部として高温成形するのではな
く、予め短冊状に切断した4枚の板ガラス24を溶着す
ることにより成形しているため、第2の実施の形態に比
較して後部外囲器を容易に成形することができる。
【0063】すなわち、第2の実施の形態で示したよう
に、1枚の板ガラスを成形してリアプレート、ファンネ
ル、および側壁を成形する場合、側壁は板ガラスを折り
曲げることにより加工でき効率よく後部外囲器を成形す
ることができるが、折り曲げ部、つまり、コーナ部では
ガラスが余るため、折り曲げ加工時に余ったガラスを周
辺に逃がしたり、余ったガラスを後からカットする必要
がある。このようなガラスの余りは側壁の高さに比例し
て増大する。従って、第2の実施の形態に示した製造方
法は、側壁が低い場合に有効な製造方法であるが、側壁
が高い場合には、余ったガラスによるガラス肉厚分布が
不均一となるため熱容量も不均一となり、長いアニール
の時間が必要となる。
【0064】これに対して第3の実施の形態によれば、
側壁は、必要な分のみを切り出した側板専用の板ガラス
を用いて成形していることから、製造工程においてガラ
スが余ることはなく、高い側壁を備えた陰極選管の製造
に適した製造方法を提供することができる。また、本実
施の形態によれば、板ガラスを大きく変形させる加工が
不要のため、ガラスは、接触により自己溶着する程度の
粘度になっていれば良く、比較的低い温度での処理が可
能となる。
【0065】上述した第3の実施の形態においては、4
枚の板ガラスを用いて側壁を成形する構成としたが、図
12に示す第4の実施の形態のように、1枚の細長い短
冊状の板ガラス26を折り曲げて成形することもでき
る。
【0066】すなわち、この板ガラス26は、側壁2の
全長とほぼ等しい長さに形成されている。そして、図1
2に示すように、この板ガラス26を、高温に加熱した
状態で折り曲げて矩形枠状に加工するとともに、板ガラ
ス26の端部27同志を突き合わせる。この場合、板ガ
ラス26の折り曲げ部近傍を中心にバーナーで加熱し、
治具を用いて所定形状に折り曲げる。
【0067】続いて、第3の実施の形態と同様に、リア
プレート3および複数のファンネル4の素材となる矩形
状の1枚の板ガラスと、支持部本体の素材となるガラス
柱と、上記のようにして折り曲げ加工された板ガラス2
6とをガラス軟化点以上の温度に加熱して軟化させた
後、耐熱材料からなる成形型の表面に沿わせて配置す
る。これにより、1枚の板ガラスから漏斗状のファンネ
ル4を備えたリアプレート3が成形されるとともに、板
ガラス26の端部27同志が互いに溶着し、同時に、こ
の板ガラス26がリアプレートの内面周縁部に溶着す
る。更に、各ガラス柱の一端をリアプレート3の内面に
溶着する。これにより、リアプレート3、複数のファン
ネル4、支持部本体17a、および側壁2を備えた一体
構造の後部外囲器10が成形される。
【0068】なお、他の構成は前述した第3の実施の形
態と同一である。そして、このように構成された第4の
実施の形態においても、前述した第3の実施の形態と同
様の作用効果を得ることができる。
【0069】上述した種々の実施の形態において、プレ
ート支持部材16は、ガラスからなる支持部本体17a
とニッケル合金からなる先端部17bとで構成されてい
るが、先端部17bは、第1および第2部分から形成さ
れていてもよい。すなわち、図13に示す構成によれ
ば、先端部17bは、支持部本体17aの延出端に接合
された第1部分17cと、第1部分に接合された楔状の
第2部分17dと、で形成されている。そして、第1部
分17cは、例えば、ガラスと熱膨張係数の近似した金
属で形成され、蛍光体スクリーンのブラックストライプ
に当接する第2部分17dは、より硬度の高い金属で形
成されている。
【0070】上記構成のプレート支持部材16を用いた
場合、大気圧荷重に対する真空外囲器の強度を一層向上
することができるとともに、蛍光体スクリーンに当接す
る部分をより精度良く位置出しすることができる。
【0071】この発明は上述した種々の実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で更なる変形も可
能である。例えば、上述した実施の形態においては、シ
ャドウマスクを持たない構造の陰極線管について説明し
たが、本発明は、シャドウマスクを備えた陰極線管、あ
るいは、ビームインデックスタイプ等の他の方式の陰極
線管にも適用可能である。
【0072】また、この発明の画像形成装置は、陰極線
管に限らず、電子放出部として冷陰極電子放出素子等を
備えているとともにファンネル、ネック等を持たない画
像形成装置にも適用可能である。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、プレート支持部の支持部本体を、接合材を用いて接
合することなく、リアプレートと一体的に成形すること
により、プレート支持部の高さずれを防止するととも
に、プレート支持部を所定位置に正確に配置することが
ことができる。それにより、真空外囲器に作用する大気
圧荷重を効果的に支持し、軽くて丈夫な画像表示装置を
実現することができる。
【0074】更に、この発明によれば、リアプレートと
ファンネルとを接合材で接合することなく、ガラスで一
体成形することにより、リアプレートに対して複数のフ
アンネルを高精度に配置することができ、その結果、フ
ァンネルの各ネック内に封止された電子銃の軸を、電子
ビームにより分割して走査される領域の中心を通るよう
にすることができる。従って、切れ目や重複のない良好
な画像を表示可能な陰極線管を提供することができる。
また、一体成形することで各部材の接合面が少なくな
り、耐電圧特性、真空気密性などの信頼性が大幅に向上
するとともに、接合に伴う材料、工数などを減少し製造
コストの低減を図ることが可能となる。
【0075】この発明によれば、リアプレートおよび複
数のファンネルと共に側壁をガラスによって一体的成形
することにより、一層信頼性の向上および製造コストの
低減した画像表示装置を提供することができる。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る陰極線管を
示す斜視図。
【0078】
【図2】図1の線A−Aに沿った断面図。
【0079】
【図3】上記陰極線管における後部外囲器の製造工程を
示す断面図。
【0080】
【図4】上記陰極線管を分解して示す断面図。
【0081】
【図5】この発明の第2の実施の形態に係る陰極線管の
断面図。
【0082】
【図6】上記第2の実施の形態に係る陰極線管における
後部外囲器の製造工程を示す断面図。
【0083】
【図7】上記第2の実施の形態に係る陰極線管を分解し
て示す断面図。
【0084】
【図8】上記第2の実施の形態に係る陰極線管の変形例
を示す断面図。
【0085】
【図9】この発明の第3の実施の形態に係る陰極線管の
断面図。
【0086】
【図10】上記第3の実施の形態に係る陰極線管の後部
外囲器の製造に用いる板ガラスを示す分解斜視図。
【0087】
【図11】上記第3の実施の形態に係る後部外囲器の製
造工程を示す断面図。
【0088】
【図12】上記第4の実施の形態に係る陰極線管の後部
外囲器の製造に用いる板ガラスを示す斜視図。
【0089】
【図13】この発明に係る陰極線管のプレート支持部材
の変形例を示す断面図。
【0090】
【符号の説明】 1…フェースプレート 2…側壁 3…リアプレート 4…ファンネル 5…ネック 7…真空外囲器 8…蛍光体スクリーン 10…後部外囲器 12…電子銃 16…プレート支持部材 17a…支持部本体 17b…先端部 17c…第1部分 17d…第2部分 18…基準面 20…成形型 22、24、26…板ガラス

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に蛍光体スクリーンが形成された実質
    的に矩形状の平坦なフェースプレートと、枠状の側壁を
    介して上記フェースプレートに対向配置された実質的に
    矩形状の平坦なリアプレートと、上記リアプレートから
    延出した複数のファンネルと、上記ファンネルからそれ
    ぞれ延出した複数のネックと、それぞれ上記リアプレー
    トとフェースプレートとの間に配設され上記リアプレー
    トおよびフェースプレートを大気圧に対して支持する複
    数のプレート支持部と、を有する外囲器と、 それぞれ上記ネック内に配設され、電子ビームにより上
    記蛍光体スクリーンを複数の領域に分けて走査する複数
    の電子銃と、を備え、 上記各プレート支持部は、上記リアプレートと溶着一体
    化されているとともに上記リアプレートから上記フェー
    スプレートに向かって延出したガラスからなる支持部本
    体を備えていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】上記リアプレートおよび複数のファンネル
    は、単一の板ガラスから一体成形され、上記支持部本体
    と共に後部外囲器を構成し、上記後部外囲器は、上記側
    壁を介して上記フェースプレートに接合されていること
    を特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】上記側壁は、上記リアプレートと一体に成
    形されて上記後部外囲器を構成し、上記後部外囲器の側
    壁は、上記フェースプレートに接合されていることを特
    徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】上記リアプレート、複数のファンネル、お
    よび側壁は、単一の板ガラスから一体成形され上記後部
    外囲器を構成していることを特徴とする請求項3に記載
    の画像表示装置。
  5. 【請求項5】上記側壁は、外方に折り曲げられていると
    ともに上記フェースプレートに接合されたフランジを一
    体に備えていることを特徴とする請求項4に記載の画像
    表示装置。
  6. 【請求項6】上記側壁は、上記リアプレートに溶着され
    ているとともに互いに溶着された4枚の矩形状の板ガラ
    スを有していることを特徴とする請求項3に記載の画像
    表示装置。
  7. 【請求項7】上記側壁は、枠状に折り曲げられていると
    ともに上記リアプレートに溶着された細長い矩形状の板
    ガラスで構成されていることを特徴とする請求項5に記
    載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】上記各部レート支持部は、上記支持部本体
    の延出端に接合され上記蛍光体スクリーンに当接した先
    端部を備えていることを特徴とする請求項1ないし7の
    いずれか1項に記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】上記先端部は、金属によって形成されてい
    ることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】上記先端部は、上記支持部本体の延出端
    に接合された第1部分と、上記第1部分に接合され上記
    蛍光体スクリーンに当接した第2部分と、を有している
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】上記フェースプレートに対面した上記リ
    アプレートの内面と上記各ファンネルの内面との境界部
    分は、連続した円弧状に形成されていることを特徴とす
    る請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像表示
    装置。
  12. 【請求項12】内面に蛍光体スクリーンが形成された実
    質的に矩形状の平坦なフェースプレートと、側壁を介し
    て上記フェースプレートに対向配置された実質的に矩形
    状の平坦なリアプレートと、それぞれ上記リアプレート
    とフェースプレートとの間に配設され上記リアプレート
    およびフェースプレートを大気圧に対して支持する複数
    のプレート支持部と、を有した外囲器と、 上記リアプレートに設けられ、上記蛍光体スクリーンに
    向けて電子を放出する電子放出部と、を備え、 上記各プレート支持部は、上記リアプレートと溶着一体
    化されているとともに上記リアプレートから上記フェー
    スプレートに向かって延出したガラスからなる支持部本
    体を備えていることを特徴とする画像表示装置。
  13. 【請求項13】内面に蛍光体スクリーンが形成された実
    質的に矩形状の平坦なフェースプレートと、枠状の側壁
    を介して上記フェースプレートに対向配置された実質的
    に矩形状の平坦なリアプレートと、上記リアプレートか
    ら延出した複数のファンネルと、上記ファンネルからそ
    れぞれ延出した複数のネックと、それぞれ上記フェース
    プレートとリアプレートとの間に設けられフェースプレ
    ートおよびリアプレートを大気圧に対して支持する複数
    のプレート支持部と、それぞれ上記ネック内に配設さ
    れ、電子ビームにより上記蛍光体スクリーンを複数の領
    域に分けて走査する複数の電子銃と、を備えた画像表示
    装置の製造方法において、 ガラスからなり上記プレート支持部の一部を構成する支
    持部本体と上記リアプレートとをガラスの軟化温度以上
    に加熱し、上記支持部本体の一端を上記リアプレートの
    内面に溶着する工程を備えたことを特徴とする画像表示
    装置の製造方法。
  14. 【請求項14】上記溶着された支持部本体の他端に上記
    蛍光体スクリーンに当接する先端部を接合して上記プレ
    ート支持部を形成することを特徴とする請求項13に記
    載の画像表示装置の製造方法。
  15. 【請求項15】単一の板ガラスにより上記リアプレート
    および複数のファンネルを一体成形するとともに、上記
    支持部本体をリアプレートに溶着して後部外囲器を製造
    する工程と、 上記後部外囲器を接合材により上記側壁を介して上記フ
    ェースプレートに接合する工程と、を備えたことを特徴
    とする請求項13に記載の画像表示装置の製造方法。
  16. 【請求項16】上記後部外囲器を製造する工程は、上記
    フェースプレートとほぼ等しい寸法を有する板ガラスと
    上記支持部本体とを加熱して軟化させる工程と、上記軟
    化した板ガラスおよび支持部本体を所定形状を有する成
    形型に沿わせることにより上記リアプレートおよび複数
    のファンネルを一体成形するとともに上記支持部本体を
    溶着する工程と、を含んでいることを特徴とする請求項
    15に記載の画像表示装置の製造方法。
  17. 【請求項17】ガラスにより上記リアプレート、複数の
    ファンネル、上記支持部本体、および側壁を一体成形し
    て後部外囲器を製造する工程と、 上記後部外囲器の側壁を接合材により上記フェースプレ
    ートに接合する工程と、を備えたことを特徴とする請求
    項13に記載の画像表示装置の製造方法。
  18. 【請求項18】上記後部外囲器を製造する工程は、単一
    の板ガラスにより上記リアプレート、複数のファンネ
    ル、および側壁を一体成形する工程を含んでいることを
    特徴とする請求項17に記載の画像表示装置の製造方
    法。
  19. 【請求項19】上記後部外囲器を製造する工程は、単一
    の板ガラスにより上記リアプレートおよび複数のファン
    ネルを一体成形する工程と、矩形状の4枚の板ガラスを
    互いに溶着して枠状の側壁を形成する工程と、上記枠状
    の側壁を上記リアプレートに溶着して一体化する工程
    と、を含んでいることを特徴とする請求項17に記載の
    画像表示装置の製造方法。
  20. 【請求項20】上記後部外囲器を製造する工程は、単一
    の板ガラスにより上記リアプレートおよび複数のファン
    ネルを一体成形する工程と、細長い矩形状の板ガラスを
    枠状に折り曲げられて側壁を形成する工程と、上記枠状
    の側壁を上記リアプレートに溶着して一体化する工程
    と、を含んでいることを特徴とする請求項17に記載の
    画像表示装置の製造方法。
  21. 【請求項21】内面に蛍光体スクリーンが形成された実
    質的に矩形状の平坦なフェースプレートと、側壁を介し
    て上記フェースプレートに対向配置された実質的に矩形
    状の平坦なリアプレートと、上記リアプレートから延出
    した複数のファンネルと、それぞれ上記フェースプレー
    トとリアプレートとの間に設けられフェースプレートお
    よびリアプレートを大気圧に対して支持する複数のプレ
    ート支持部と、上記リアプレートに設けられ、上記蛍光
    体スクリーンに向けて電子を放出する電子放出部と、を
    備えた画像表示装置の製造方法において、 ガラスからなり上記プレート支持部の一部を構成する支
    持部本体と上記リアプレートとをガラスの軟化温度以上
    に加熱し、上記支持部本体の一端を上記リアプレートの
    内面に溶着する工程を備えたことを特徴とする画像表示
    装置の製造方法。
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