JP3316044B2 - カラー表示装置の製造方法 - Google Patents

カラー表示装置の製造方法

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JP3316044B2
JP3316044B2 JP21199893A JP21199893A JP3316044B2 JP 3316044 B2 JP3316044 B2 JP 3316044B2 JP 21199893 A JP21199893 A JP 21199893A JP 21199893 A JP21199893 A JP 21199893A JP 3316044 B2 JP3316044 B2 JP 3316044B2
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亨 高橋
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和之 清野
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー受像管の製造
方法に係り、特に平坦なフェースプレートとリアプレー
トとの間にそれらを支える支持体が配置され、フェース
プレートの内面に形成された蛍光体スクリーンを複数の
領域に分割して走査するカラー受像管の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年高品位放送あるいはこれにともなう
大画面をもつ高解像度受像管に対して種々の検討がなさ
れている。一般に受像管の高解像度化を達成するために
は、蛍光体スクリーン上の電子ビームのスポット径を小
さくしなければならない。
【0003】これに対して、従来より電子銃の電極構造
の改良あるいは電子銃自体の大口径化、伸長化などが図
られてきたが、未だ十分な成果が得られていない。これ
は、大形管になるにしたがって、電子銃から蛍光体スク
リーンまでの距離が長くなり、電子レンズの倍率が大き
くなりすぎることが最大の原因である。したがって、高
解像度を実現するためには、電子銃から蛍光体スクリー
ンまでの距離(奥行き)を短縮することが重要である。
またこの場合、広角偏向にすると、画面中央と周辺との
倍率差の増大をまねく。そのため、広角偏向にすること
は、高解像度化にとって得策ではない。
【0004】そのため、従来より独立した小形の受像管
を複数個配置して高解像度大画面にする方法が、特開昭
48−90428号公報、特開昭49−21019号公
報、実開昭53−117130号公報などに開示されて
いる。この種の方法は、屋外などに配置する分割数の多
い巨大画面の表示には有効であるが、画面サイズが40
インチ程度の中規模の大画面を表示する場合は、各領域
間の画面の接続部が目立ち、目障りな画像を再生する。
したがって、家庭用テレビ受像機として使用する場合や
計算機利用設計(CAD)における図形表示用の端末機
として使用する場合は、その画面の接続部が致命的欠陥
となる。
【0005】これに対して、米国特許第3,071,7
06号明細書、実公昭39−25641号公報、特公昭
42−4928号公報、特公昭50−17167号公報
などには、複数個の独立した受像管のスクリーンを一体
化した構造のものが開示されている。この一体化構造の
蛍光体スクリーンをもつ受像管は、蛍光体スクリーンの
形成されたフェースプレート、このフェースプレートに
対向して配置されたリアプレート、このリアプレートに
接続された複数個のファンネルにより真空外囲器が構成
され、そのフェースプレートはガラスから、またリアプ
レートはガラスまたは金属からなる。
【0006】しかしこのような構造では、スクリーン面
が大形になると、大気圧荷重に耐えられるようにフェー
スプレートやリアプレートの肉厚を厚くしなければなら
ず、また管軸方向に大きな曲率をもたせることも必要と
なる。その結果、外囲器の重量が重くなる。さらにフェ
ースプレートの曲率が大きくなると、画面が見にくいも
のとなる。さらにまた蛍光体スクリーンとファンネルの
ネック内に封入される電子銃との距離が大きくなり、電
子レンズが倍率的に好ましくないものとなる。
【0007】このような問題を解決するために、従来よ
りフェースプレートを平坦にし、そのフェースプレート
内面に形成された蛍光体スクリーンを複数個の電子銃か
ら放出される電子ビームにより、複数個の領域に分割し
て走査するようにした陰極線管がある。このような陰極
線管では、そのフェースプレートに加わる大気圧荷重を
支えるために、内側に支持体を配置する必要がある。
【0008】このように大気圧荷重を支えるために平坦
なフェースプレート内側に支持体を配置することは、外
囲器内を真空にする太陽熱収集器に関連して既知であ
る。また平坦な陰極線管としても、特開昭56−106
353号公報、特開昭62−272432号公報、特開
昭62−285335号公報、特開昭63−12853
2号公報、特開昭48−90183号公報、特開昭64
−10553号公報、特開平1−117251号公報な
どに開示されている。
【0009】発明者らは、このような陰極線管の実用的
な構造として、図4(a)および(b)に示すように、
ほぼ矩形状の平坦なガラス製フェースプレート1と、こ
のフェースプレート1の周縁部に接合された側壁2と、
この側壁2を介してフェースプレート1と対向しかつ平
行に接合されたほぼ矩形状の平坦なガラス製リアプレー
ト3と、このリアプレート3の開孔部に接合された複数
個のファンネル4とからなる真空外囲器5を有し、その
ファンネル4のネック6内に配置された複数個の電子銃
7から放出される電子ビームにより、フェースプレート
1の内面に形成された蛍光体スクリーン8を複数個の領
域に分割、図示例では20個の領域R1〜R20に分割し
て走査するカラー受像管を開発した。このカラー受像管
には、平坦なフェースプレート1に加わる大気圧荷重を
支えるために、フェースプレート1とリアプレート3と
の間に複数個の金属製支持体9が配置されている。この
支持体9は、図5に示すように、先端部(フェースプレ
ート1側端部)が楔形状に形成された角柱状をなし、楔
形状の先端の長さLが、2〜30mmとなっている。
【0010】なお、図4(b)において、10は電子銃
7から放出された電子ビームを選別するシャドウマス
ク、11は電子銃7から放出された電子ビームを偏向す
るため、ファンネル4の外側に装着された偏向装置であ
る。
【0011】このような支持体9は、上記公報に示され
ている板状あるいは針状の支持体にくらべて、加工しや
すく高精度の加工が可能であり、かつ変形しにくいの
で、カラー受像管への組込精度が向上する。また針状の
支持体にくらべて、カラー受像管への組込個数を大幅に
少なくできる。そのため、カラー受像管の組立てが容易
となる。具体的には、上記蛍光体スクリーン8を20個
の領域に分割して走査するカラー受像管では、楔形状の
先端の長さLを15mmとした支持体を各分割領域の12
の境界部に配置しただけで、十分に目的を達成すること
ができた。
【0012】図6に上記支持体9の蛍光体スクリーン8
に対する配置を示す。この例のカラー受像管の蛍光体ス
クリーン8は、青、緑、赤に発光する垂直方向に細長い
ストライプ状の3色蛍光体層13B ,13G ,13R と
この3色蛍光体層13B ,13G ,13R の間隙を埋め
るように設けられたブラックストライプ14とで構成さ
れ、支持体9は、その楔形状の先端の長さ方向が上記各
分割領域の各交点上に位置するブラックストライプ14
の長手方向と一致するように、その中心線上にブラック
ストライプ14の幅方向にはみださないように配置され
る。
【0013】この場合、たとえば3色蛍光体層13B ,
13G ,13R の配列ピッチを0.6mmとし、ブラック
ストライプ14の面積率を50%とすると、ブラックス
トライプ14の幅は0.1mmとなるので、支持体9は、
楔形状の先端の幅を0.01mm以下にすることが望まれ
る。このように支持体9の楔形状の先端の幅を0.01
mm以下にすることは、研磨加工により可能である。しか
し楔形状の先端の幅を0.01mm以下に形成しても、こ
れを外囲器の内側に配置するするためには、フェースプ
レート1、側壁、リアプレートなどを接合して外囲器5
を形成する前に配置しなければならず、しかもブラック
ストライプ14に対して±0.03mm程度の精度で配置
しなければならない。このような精度で配置しないと、
電子ビームにより蛍光体スクリーン8を走査したとき、
蛍光体スクリーン8上に支持体9の陰ができ、画像の品
位が劣化する。
【0014】この支持体9を高精度に配置する一方法と
して、特願平3−343804号には、リアプレートの
内面にフリットガラスにより板状の固定部材を接合し、
この固定部材上に取付治具に設けられた基準面に支持体
9の外形を接触させて精度よく取付ける方法が示されて
いる。
【0015】このようにリアプレートに固定部材を接合
し、この固定部材に支持体を取付けると、取付精度を向
上させることができるが、なお所望の精度に取付けるこ
とはできない。これは、固定部材に支持体を取付けると
き、支持体の側面を基準にして位置決めするが、その側
面と楔形状の先端とが十分な精度に形成されていないた
めである。
【0016】すなわち、上記支持体9は、母材を支持体
9の長さに切断し、その後、蛍光体スクリーンに当接す
る先端が所定幅の楔形状になるように、その先端部を両
側から切削、研磨加工することにより製作される。
【0017】一方、この支持体9は、外囲器を構成する
ガラスと熱膨張率が大幅に異なると、カラー受像管の製
造工程での加熱による熱膨張差のために、外囲器に不要
の応力が発生し、最悪の場合は外囲器の破壊をもたら
す。そのため、支持体9の材料としては、外囲器を構成
するガラスの熱膨張率に近似した材料が選ばれ、Ni合
金が使用される。しかしこのNi合金は、金属材料とし
ては比較的軟らかいため、加工時に変形する。特に図5
に示した角柱状の支持体9では、その側面の大部分を加
工しなければならないため、加工工具の加圧により、図
7に破線に対して実線で示した反り変形などが発生し、
十分な精度に仕上げることができない。
【0018】そのため、このような支持体9の外形を上
記のように取付治具の基準面に接触させて位置決めして
も、図8(a)に示すように、楔形状の先端16は、所
定のブラックストライプ14からずれ、蛍光体層13B
,13G ,13R (図示例では13G )に当接した
り、あるいは同(b)に示すように、楔形状の先端16
の一部がブラックストライプ14からはみだし、画面上
に電子ビームの当たらない陰ができ、画像品位を損なう
ようになる。
【0019】またこのような支持体9の加工変形を防止
するために、変形をおこしにくい精密加工を施すと、加
工に時間がかかり、コスト高となる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、高解像
度で奥行きが短く、見やすい画面をもち、かつ構造が簡
単で実用性、工業価値の高いカラー受像管として、フェ
ースプレートを平坦とし、その内面に形成された蛍光体
スクリーンを複数個の領域に分割して走査するカラー受
像管が提案されている。このカラー受像管では、その平
坦なフェースプレートに加わる大気圧荷重を支える支持
手段が必要である。本発明者らは、このようなカラー受
像管の実用的な構造として、その支持手段を蛍光体スク
リーンに当接するフェースプレート側の先端の長さを2
〜30mmの楔形状とした角柱状の金属製支持体で構成
し、この支持体を蛍光体スクリーンの複数個の分割領域
の交点上に配置したカラー受像管を開発した。この支持
体の配置は、蛍光体スクリーンがストライプ状の3色蛍
光体層とブラックストライプとからなるカラー受像管で
は、各分割領域の交点上に位置するブラックストライプ
上にブラックストライプの幅方向に外れたりあるいはは
みだしたりしないように、高精度に配置しなければなら
ない。
【0021】このように支持体を高精度に配置する一方
法として、リアプレートの内面に固定部材を接合し、こ
の固定部材上に取付治具を用いて、支持体を精度よく取
付ける方法が提案されている。しかしこの方法では、支
持体の外形を基準として取付けるが、この支持体は、外
形に対して楔形状の先端部が十分な精度に形成されてい
ないため、所望の精度に配置することができず、ブラッ
クストライプの幅方向に外れたりあるいははみだして、
画面上に支持体の影ができ、画像の品位が損なわれると
いう問題がある。
【0022】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、平坦なフェースプレートをもち、
その内面に形成された蛍光体スクリーンを複数個の領域
に分割して走査するカラー受像管において、そのフェー
スプレートを支える支持体を所定位置に高精度に配置し
うるようにすることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】ほぼ矩形状の平坦な第1
プレート、この第1プレートの周縁部から実質的に垂直
に延在する側壁およびこの側壁を介して第1プレートと
平行に対向するほぼ矩形状の平坦な第2プレートを備え
る真空外囲器と、第1プレートの内面に形成されたスト
ライプ状の3色蛍光体層およびこの3色蛍光体層間に設
けられたブラックストライプからなる蛍光体スクリーン
と、先端部が楔形状に形成され、この楔形状の先端の長
さ方向がブラックストライプの長手方向と一致してこの
ブラックストライプ上に位置するように第1、第2プレ
ート間に配置され、これら第1、第2プレートを支える
支持体とを有し、複数個の電子銃から放出される電子ビ
ームにより蛍光体スクリーンを複数個の領域に分割して
走査するカラー受像管の製造方法において、ブラックス
トライプに対応してこのブラックストライプの長手方向
と一致する方向の嵌合溝が形成された取付治具を用い、
この取付治具の嵌合溝に楔形状の先端部を嵌合して支持
体を位置決め固定するようにした。
【0024】
【作用】上記のように、ブラックストライプに対応して
ブラックストライプの長手方向と一致する方向の嵌合溝
が形成された取付治具を用い、この取付治具の嵌合溝に
楔形状の先端部を嵌合して支持体を位置決め固定する
と、支持体の先端部を正確にブラックストライプ上に配
置することができる。また正確にこの支持体の先端部を
ブラックストライプの長手方向と一致させて配置するこ
とができ、画面上に支持体の陰ができないようにするす
ることができる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例に基
づいて説明する。
【0026】図1にその一実施例に係るカラー受像管を
示す。このカラー受像管は、ほぼ矩形状の平坦なガラス
製フェースプレート1(第1プレート)と、このフェー
スプレート1の周辺部に接合され、フェースプレート1
に対して実質的に垂直に延在する側壁2と、この側壁2
を介してフェースプレート1と対向かつ平行に接合され
たほぼ矩形状の平坦なガラス製リアプレート3(第2プ
レート)と、このリアプレート3に接合された複数個の
ガラス製ファンネル4とからなる真空外囲器5を有す
る。その複数個のファンネル4は、リアプレート3に形
成された複数個の開孔20のまわりに接合され、図示例
では、水平方向に5個、垂直方向に4個、計20個のフ
ァンネル4が接合されている。
【0027】上記フェースプレート1の内面には、青、
緑、赤に発光する3色蛍光体層とこの3色蛍光体層間に
設けられたブラックストライプとからなる蛍光体スクリ
ーン8が形成され、この蛍光体スクリーン8に対向し
て、その内側に後述する複数個の領域M1 〜M20に対応
して多数の電子ビーム通過孔の形成された有効部を有す
るシャドウマスク10が配置され、リアプレート3に固
定されたマスク架設手段21に支持されている。また複
数個のファンネル4の各ネック6内に、それぞれ実質的
に3電子ビームを放出する電子銃7が配設されている。
【0028】さらに図2に示すように、フェースプレー
ト1とリアプレートとの間の複数個の領域M1 〜M20の
交点上に、複数個(図示例では12個)の金属製支持体
22が配置されている。この支持体22は、真空外囲器
5のフェースプレート1に加わる大気圧荷重を支えるた
めのものであり、先端部(フェースプレート側端部)が
楔形状に形成された角柱状体からなる。この支持体22
は、リアプレート3の内面にフリットガラス23により
固定された固定部材24に、先端部の楔形状の長さ方向
が上記複数個の領域の各交点上のブラックストライプの
長手方向と一致してその中心線上に位置するように固定
されている。その固定部材24は、支持体22の基端面
よりも大きな面積に形成されている。
【0029】このカラー受像管においては、上記複数個
の電子銃7から放出される電子ビームを各ファンネル4
の外側に装着された偏向ヨーク11により水平および垂
直方向に偏向し、シャドウマスク10の有効部を介して
上記蛍光体スクリーン8を複数の領域、図示例では、水
平方向に5個、垂直方向に4個、計20個の領域M1〜
M20に分割して走査する。この分割走査により蛍光体ス
クリーン8上に描かれる画像は、電子銃7や偏向ヨーク
11に印加される信号により繋がり、蛍光体スクリーン
8の全面に重複や切れ目のない連続した1つの大きな画
像が再生される。
【0030】つぎに、このカラー受像管の製造方法につ
いて説明する。
【0031】あらかじめフェースプレート1の内面に写
真印刷法により、たとえば所定のストライプパターンの
形成されたマスターマスクを用いて、3色蛍光体層とブ
ラックストライプとからなる蛍光体スクリーン8を形成
しておく。また上記電子ビームにより分割して走査され
る複数個の領域の各交点に対応するリアプレート3の内
面上に、あらかじめフリットガラス25により固定部材
26を接合する。このとき同時に、マスク架設手段21
を接合しておく。この固定部材26の接合は、支持体2
2の基端部よりも面積が大きいため、あまり精度を要し
ない。また複数個のファンネル4の各ネック6内に、あ
らかじめ電子銃7を封止しておく。
【0032】つぎに、図3に示すように、水平基準面2
8H の一端部に垂直基準面28V が設けられた下治具2
9と、支持体22の側面に当接して支持体22を位置決
めする基準面30、および電子ビームにより分割して走
査される蛍光体スクリーン8の複数個の領域R1 〜R20
の各交点上のブラックストライプに対応して、支持体2
2の楔形状の先端部に嵌合する嵌合溝31が形成された
上治具32とからなる取付治具33を用いて、上記リア
プレート3に固定された固定部材24上に複数個の支持
体22を位置決めする。
【0033】すなわち、上記リアプレート3を固定部材
24を上にして下治具29の水平基準面28H 上に載置
し、その一端面を垂直基準面28V に押し当てて位置決
めする。そしてこの位置決めされたリアプレート3の固
定部材24上に支持体22を立設し、この支持体22上
に上治具31を載置して、嵌合溝31に支持体22の楔
形状の先端部を嵌合させて、この上治具31を適宜加圧
する。さらにこの上治具31の一端面を下治具29の垂
直基準面28V に押し当てるとともに、支持体22の先
端部側にブロック34を介して矢印35方向の力を加
え、支持体22の位置決め基準面を上治具31の基準面
30に押し当てて位置決めする。ついでこの位置決めさ
れた支持体22の基端部を、たとえばレーザ溶接により
固定部材24に溶接する。その後、この支持体22の固
定されたリアプレート3を用いてカラー受像管を組立て
る。
【0034】カラー受像管の組立は、まず上記のように
支持体22とともにリアプレート3に固定されたマスク
架設手段21にシャドウマスク10を溶接する。その
後、内面に蛍光体スクリーン8の形成されたフェースプ
レート1、側壁2、上記支持体22およびシャドウマス
ク10の取付けられたリアプレート3、およびネック6
内に電子銃7の封止された複数個のファンネル4を組立
治具を用いて所定の関係に位置決めし、それらをフリッ
トガラスにより接合する。その後、組立てられた外囲器
5を排気する。
【0035】ところで、上記のようにリアプレート3に
支持体22を取付けるとき、電子ビームにより分割して
走査される蛍光体スクリーン8の複数個の領域R1 〜R
20の各交点上のブラックストライプに対応して支持体2
2の楔形状先端部が嵌合する嵌合溝31の形成された上
治具32を有する取付治具33を用いて位置決めする
と、すべての支持体22の楔形状先端部を複数個の領域
の各交点上のブラックストライプに対して直交する方向
にずれないように正確に位置決めすることができる。ま
たすべての支持体22の楔形状先端の長さ方向を複数個
の領域R1 〜R20の各交点上のブラックストライプの長
手方向と一致させ、ブラックストライプからはみださな
いように位置決めできる。その結果、蛍光体スクリーン
8を複数個の領域R1 〜R20に分割して走査することに
より描かれる画面上に支持体22の影ができないように
することができ、良好な画像を再生するカラー受像管と
することができる。
【0036】なお上記実施例では、支持体が角柱状であ
る場合について説明したが、この発明は、円柱状など他
の形状の支持体に対しても適用でき、同様の効果が得ら
れる。
【0037】また上記実施例では、リアプレートに板状
の固定部材を介して支持体を位置決め固定する場合につ
いて説明したが、この支持体の位置決め固定は、板状の
固定部材以外の部材に固定する場合、あるいはフリット
ガラスにより直接リアプレートに接合するなど、他の手
段により固定する場合にも適用でき、同様の効果が得ら
れる。
【0038】また、上記実施例では、複数個の支持体の
すべてを同時にマトリックス状に配置する場合について
説明したが、この複数個の支持体の配置は、マトリック
ス状配列の列または行方向に配置し、その後、それらを
組合わせてマトリックス状に配置する場合にも適用する
ことができる。
【0039】
【発明の効果】ほぼ矩形状の平坦な第1プレート、この
第1プレートの周縁部から実質的に垂直に延在する側壁
およびこの側壁を介して第1プレートと平行に対向する
ほぼ矩形状の平坦な第2プレートを備える真空外囲器
と、第1プレートの内面に形成されたストライプ状の3
色蛍光体層およびこの3色蛍光体層間に設けられたブラ
ックストライプからなる蛍光体スクリーンと、先端部が
楔形状に形成され、この楔形状の先端の長さ方向がブラ
ックストライプの長手方向と一致してこのブラックスト
ライプ上に位置するように第1、第2プレート間に配置
され、これら第1、第2プレートを支える支持体とを有
し、複数個の電子銃から放出される電子ビームにより蛍
光体スクリーンを複数個の領域に分割して走査するカラ
ー受像管の製造方法において、ブラックストライプに対
応してこのブラックストライプの長手方向と一致する方
向の嵌合溝が形成された取付治具を用い、この取付治具
の嵌合溝に楔形状の先端部を嵌合して支持体を位置決め
すると、正確に支持体の先端部をブラックストライプ上
に配置することができる。また正確にこの支持体の先端
の長さ方向をブラックストライプの長手方向と一致させ
て配置することができる。その結果、蛍光体スクリーン
を複数個の領域に分割して走査することにより描かれる
画面上に支持体の影ができないようにすることができ、
品位良好な画像を再生するカラー受像管とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るカラー受像管の要部
構成を示す断面図である。
【図2】そのカラー受像管における支持体の配置位置を
説明するための図である。
【図3】図3(a)および(b)はそれぞれそのリアプ
レートに支持体を固定する方法を説明するための図であ
る。
【図4】図4(a)は従来のカラー受像管の構成を示す
斜視図、図4(b)はその要部構成を示す断面図であ
る。
【図5】上記従来のカラー受像管の支持体の構造を示す
斜視図である。
【図6】蛍光体スクリーンに対する支持体の配置を示す
図である。
【図7】従来の支持体の問題点を説明するための図であ
る。
【図8】図8(a)および(b)はそれぞれ蛍光体スク
リーンに対する支持体の配置の問題点を説明するための
図である。
【符号の説明】
1…フェースプレート(第1プレート) 2…側壁 3…リアプレート(第2プレート) 4…ファンネル 5…真空外囲器 7…電子銃 8…蛍光体スクリーン 10…シャドウマスク 21…マスク架設手段 22…支持体 24…固定部材 26…固定部材 29…下治具 30…基準面 31…嵌合溝 32…上治具 R1 〜R20…領域
フロントページの続き (72)発明者 原口 雄次 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番2号 株 式会社東芝 深谷電子工場内 (72)発明者 蒲原 英治 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番2号 株 式会社東芝 深谷電子工場内 (56)参考文献 特開 平5−36364(JP,A) 特開 平5−36363(JP,A) 特開 平5−234516(JP,A) 特開 平6−310054(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/86 H01J 29/87 H01J 9/26 H01J 31/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ矩形状の平坦な第1プレート、この
    第1プレートの周縁部から実質的に垂直に延在する側壁
    およびこの側壁を介して上記第1プレートと平行に対向
    するほぼ矩形状の平坦な第2プレートを備える真空外囲
    器と、上記第1プレートの内面に形成されたストライプ
    状の3色蛍光体層およびこの3色蛍光体層間に設けられ
    たブラックストライプからなる蛍光体スクリーンと、先
    端部が楔形状に形成され、この楔形状の先端の長さ方向
    が上記ブラックストライプの長手方向と一致してこのブ
    ラックストライプ上に位置するように上記第1、第2プ
    レート間に配置され、これら第1、第2プレートを支え
    る支持体とを有し、複数個の電子銃から放出される電子
    ビームにより上記蛍光体スクリーンを複数個の領域に分
    割して走査するカラー受像管の製造方法において、 上記ブラックストライプに対応してこのブラックストラ
    イプの長手方向と一致する方向の嵌合溝が形成された取
    付治具を用い、この取付治具の嵌合溝に楔形状の先端部
    を嵌合して上記支持体を位置決め固定することを特徴と
    するカラー受像管の製造方法。
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