JPH11283534A - 陰極線管およびその製造方法 - Google Patents

陰極線管およびその製造方法

Info

Publication number
JPH11283534A
JPH11283534A JP10087078A JP8707898A JPH11283534A JP H11283534 A JPH11283534 A JP H11283534A JP 10087078 A JP10087078 A JP 10087078A JP 8707898 A JP8707898 A JP 8707898A JP H11283534 A JPH11283534 A JP H11283534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
envelope
small
bottom wall
ray tube
cathode ray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10087078A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Enomoto
貴志 榎本
Koji Nishimura
孝司 西村
Noboru Inoue
昇 井上
Susumu Hoshika
進 星加
Haruyuki Kimura
晴行 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
AGC Techno Glass Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Asahi Techno Glass Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Asahi Techno Glass Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10087078A priority Critical patent/JPH11283534A/ja
Priority to US09/280,654 priority patent/US6239537B1/en
Priority to EP99105169A priority patent/EP0948025A3/en
Priority to KR1019990010923A priority patent/KR100311863B1/ko
Publication of JPH11283534A publication Critical patent/JPH11283534A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/86Vessels; Containers; Vacuum locks
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J31/00Cathode ray tubes; Electron beam tubes
    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
    • H01J31/10Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes
    • H01J31/20Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes for displaying images or patterns in two or more colours
    • H01J31/201Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes for displaying images or patterns in two or more colours using a colour-selection electrode
    • H01J31/203Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes for displaying images or patterns in two or more colours using a colour-selection electrode with more than one electron beam
    • H01J31/206Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes for displaying images or patterns in two or more colours using a colour-selection electrode with more than one electron beam with three coplanar electron beams
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2231/00Cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2231/12CRTs having luminescent screens
    • H01J2231/125CRTs having luminescent screens with a plurality of electron guns within the tube envelope
    • H01J2231/1255CRTs having luminescent screens with a plurality of electron guns within the tube envelope two or more neck portions containing one or more guns

Landscapes

  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】真空外囲器の信頼性を充分に保ち、かつ成形が
容易で製造コストの増加を防止可能な陰極線管、および
その製造方法を提供することにある。 【解決手段】陰極線管の真空外囲器10は、フェースプ
レートと、このフェースプレートに接合された後部外囲
器12と、を備えている。後部外囲器は、フェースプレ
ートに対向したリアプレート3と、側壁2と、リアプレ
ートから延出した複数のファンネル4と、リアプレート
上に立設された隔壁と、各ファンネルに接合されたネッ
ク7と、を有している。後部外囲器は、複数の小型外囲
器22a〜22eを互いに連結して構成され、各小型外
囲器は少なくとも1つのファンネルを有してプレスによ
り成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は陰極線管に関し、
特に、単一の蛍光体スクリーンを複数の電子銃によって
複数の領域に分けて走査する陰極線管、およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高品位放送用あるいはこれに伴う
大画面をもつ高解像度の陰極線管が望まれており、その
スクリーン表示性能については一段と厳しい性能が要望
されている。これら要望を達成するためにはスクリーン
面の平坦化、高解像度化が必須であり、同時に軽量、薄
型化も図らねばならない。
【0003】上記要望を達成する陰極線管として、特開
平5−36363公報には、フェースプレートを平坦に
し、このフェースプレートの内面に形成された一体構造
の蛍光体スクリーンを複数個の電子銃から射出される電
子ビームを複数個の偏向装置により偏向し複数個の領域
に分割して走査するようにした陰極線管が示されてい
る。
【0004】上記陰極線管によれば、平坦なフェースプ
レートと平坦なリアプレート72とが側壁を介して対向
配置し、リアプレートに形成された複数個の開孔のまわ
りに複数個のファンネルが接合することにより真空外囲
器が形成されている。フェースプレートの内面には一体
化構造の蛍光体スクリーンが形成されている。また、複
数個のファンネルの外側にはそれぞれ偏向装置が装着さ
れ、各ファンネルのネック内には電子銃が配設されてい
る。
【0005】上記構成の陰極線管では、それぞれの電子
銃から放出される電子ビームを、それぞれ対応する偏向
装置の発生する磁界により偏向し、蛍光体スクリーンを
対応する複数個の領域、例えば、水平方向に5個、垂直
方向には4個、計20個の領域に分割して走査する。こ
の分割走査により蛍光体スクリーン上に描かれる複数の
分割画像は、電子銃や偏向装置に印可される信号により
繋がり、蛍光体スクリーンの前面に切れ目や重複のない
1つの大きな画像を形成する。
【0006】上記方式によれば、陰極線管の軽量、薄型
化、スクリーン面の平坦化を達成することができる。ま
た、薄型化により電子銃から蛍光体スクリーンまでの距
離が短縮し、電子レンズの倍率を小さくすることがで
き、その結果、蛍光体スクリーン上における電子ビーム
のスポット径が小さくなり、高解像度化を図ることがで
きる。
【0007】また、この陰極線管では、真空外囲器に加
わる大気圧荷重を支えるために、フェースプレートとリ
アプレートとの間に複数個の柱状の支持部材が配置され
ている。各支持部材の基端はリアプレートに固定され、
先端は楔状に加工されて蛍光体スクリーンの黒色光吸収
層に当接している。このため、画像表示を行う際、支持
部材が前面から見えることはない。
【0008】しかしながら、上記構成の陰極線管では、
後部外囲器を構成するリアプレート、複数個のファンネ
ル、および側壁を接着剤によって互いに固定する際、各
部材の位置精度を出すことが難しく、位置ずれを起こし
易い。このリアプレート、複数個のファンネル、および
側壁の互いの位置精度を正確に出そうとすると、組み立
て工程が煩雑になり、製造コストの上昇を招く。また、
各部材間の接着部分は、耐電圧特性、真空気密特性など
の信頼性を低下させる原因となる。
【0009】この問題を解決する方法として、リアプレ
ート、ファンネル、側壁を一枚の板ガラスから一体的に
成形する方法が考えられる。このような成形を行う場
合、まず、素材となる板ガラスをガラスの軟化点以上の
温度に加熱して軟化させ、この軟化した板ガラスを所定
形状に加工されたカーボン製の成形型に当て、成形型に
沿うように成形する。複数のファンネルはそれぞれ漏斗
状に成形され、ネック側のガラスがより薄肉になってい
る。そして、各ファンネルのネック側端部に、予めフレ
ア状に加工されたネックをバーナー加熱により溶着して
連結し、後部外囲器を成形する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように後部外囲器を一体的に成形する場合、側壁を折り
曲げるコーナー部ではガラスが余るため、この余ったガ
ラスを周辺へ逃がしカットする必要がある。このような
成形は非常に難しい上、余ったガラスによってガラス肉
厚分布が不均一になり易く、アニールの時間も長く必要
となる。
【0011】また、後部外囲器を一体的に成形する場
合、ガラスとカーボン成形型との熱膨張率が異なるため
離型が難しいといった問題がある。この問題は、側壁や
複数のファンネルの高さが高いほど顕著になる。そし
て、一体成形であることから、複数のファンネルのうち
1つでも割れや欠けなどが生じて不良となった場合、後
部外囲器全体が不良品とみなされる。更に、複数のネッ
クを溶着する際、1個所でも溶着不良が生じた場合には
やはり後部外囲器全休が不良品とみなされる。そのた
め、製造時の効率が低下する。
【0012】また、後部外囲器をリアプレート、複数個
のファンネル、側壁を接着剤で固定して形成する場合
と、後部外囲器を一体的に成形する場合との両方に共通
する問題として、素材となる板ガラスの選定がある。つ
まり、上記構成のように電子ビームによって蛍光体スク
リーンを発光させる構造の陰極線管では、真空外囲器の
体積抵抗、電子線等による着色、X線漏洩などの特性が
一定の規格を満たさなければならないが、既存の板ガラ
スには、すべての特性について良好な素材は存在しな
い。
【0013】このため、既存の板ガラスを表面処理して
使用するか、新たな素材の板ガラスを製作する必要があ
るが、表面処理については、現在行われているイオン交
換強化、表面コーティング等の方法では効果が無く、ま
た、新たな素材の板ガラスの製作には莫大なコストがか
かるため、実行は困難である。
【0014】本発明は以上の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、真空外囲器の耐電圧特性、真空気密特
性などの信頼性を充分に保ち、体積抵抗、電子線等によ
る着色、X線漏洩などの特性を満たしながら、成形が容
易で製造コストの増加を防止できる陰極線管、およびそ
の製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る陰極線管は、実質的に矩形状の平坦
なフェースプレートと、複数のファンネルを有し上記フ
ェースプレートに対向して設けられた実質的に矩形状の
後部外囲器と、上記ファンネルに連結されたネックと、
上記フェースプレートと後部外囲器との間に配置され上
記フェースプレートおよび後部外囲器に加わる大気圧を
支える複数の支持部材と、を備え、上記後部外囲器は、
それぞれ少なくとも1つの上記ネックに対向したファン
ネルを有する小型外囲器を複数個連結して形成されてい
ることを特徴としている。
【0016】また、この発明に係る陰極線管は、実質的
に矩形状のパネルと、上記パネルに対向して設けられた
後部外囲器と、上記後部外囲器に連結されたネックと、
を備え、上記後部外囲器は、それぞれ少なくとも1つ上
記ネックが連結されるように成形された小型外囲器を複
数個連結して形成されていることを特徴としている。
【0017】この発明に係る陰極線管の製造方法は、実
質的に矩形状の平坦なフェースプレートと、複数のファ
ンネルを有し上記フェースプレートに対向して設けられ
た実質的に矩形状の後部外囲器と、上記ファンネルに連
結されたネックと、上記フェ一スプレートと上記後部外
囲器との間に配置され上記フェースプレートおよび上記
後部外囲器に加わる大気圧を支える複数の支持部材と、
を備えた陰極線管の製造方法において、それぞれ少なく
とも1つの上記ネックに対応したファンネルを有する複
数個の小型外囲器を互いに連結して上記後部外囲器を形
成する工程を備えていることを特徴としている。
【0018】更に、この発明に係る陰極線管の製造方法
は、実質的に矩形状のパネルと、上記パネルに対向して
設けられた後部外囲器と、上記後部外囲器に連結された
複数のネックと、を備えた陰極線管の製造方法におい
て、それぞれ少なくとも1つの上記ネックを有するよう
に成形された複数個の小型外囲器を互いに連結して上記
後部外囲器を形成する工程を備えていることを特徴とし
ている。
【0019】上記構成の陰極線管およびその製造方法に
よれば、小型外囲器の成形に、現有の陰極線管用バルブ
成形で行われているプレス技術をそのまま使えるため、
板ガラスから2次成形する際の問題がすべてなくなり、
成形時の品質確保が容易となる。製造設備についても既
存のものを流用でき、新規設備投資に伴う製造コストア
ップを抑えることができる。
【0020】また、ネック溶着等で不良品が発生しても
小型外囲器単品で済むため、製造効率が向上する。更
に、上述のようにプレス技術で成形する場合、新規材料
から小型外囲器をプレス成形するコストは、新規材料か
ら板ガラスを成形するコストよりもはるかに安く抑える
ことができる。従って、既存の陰極線管用バルブの材料
を用いて小型外囲器を成形することができ、体積抵抗、
電子線等による着色、X線漏洩などの特性に関する問題
が解決する。
【0021】また、小型外囲器をつなぎ合わせることに
よって後部外囲器を形成するため、小型外囲器の数、組
合わせ等を変更することにより、異なるサイズの陰極線
管を容易に形成することができる。従って、サイズが異
なる陰極線管を製作する場合に新たな成形型等をおこす
必要が無く、大画面化への展開が容易となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態に係る陰極線管について詳細に説明する。図
1および図3に示すように、陰極線管は真空外囲器10
を備え、この真空外囲器は、実質的に矩形状の平坦なガ
ラス製のフェースプレート1と、複数のファンネル4を
有し、フェースプレート1の周縁部にフリットガラスな
どの接合材により接合された実質的に矩形状のガラスか
らなる後部外囲器12と、で構成されている。
【0023】フェースプレート1の内面には、全体とし
て矩形状をなす一体構造の蛍光体スクリーン5が形成さ
れている。この蛍光体スクリーン5は図2に示すよう
に、水平方向Xに所定間隔離れて並列配置された多数の
ストライプ状の黒色光吸収層6と、黒色光吸収層の間に
設けられ垂直方向Yに延びているとともに、赤R、緑
G、青Bの3色に発光するストライプ状の3色の蛍光体
層と、を有している。
【0024】図1、図3、および図4に示すように、真
空外囲器10の後部外囲器12は、実質的に矩形状の平
坦なリアプレート3と、リアプレートから延出した複数
のファンネル4と、リアプレートの周縁部にほぼ垂直に
立設された矩形枠状の側壁2と、を一体に備えている。
本実施の形態において、ファンネル4は、マトリックス
状に並んで、例えば、水平方向(X方向)に5個、垂直
方向(Y方向)に4個、計20個設けられている。そし
て、後部外囲器12は、側壁2の延出端縁をフェースプ
レート1に接合することにより、真空外囲器10を構成
している。
【0025】また、後部外囲器12において、リアプレ
ート3の内面には、それぞれ垂直方向Yに延びる多数の
隔壁8が立設され、水平方向Xに隣合う2つのファンネ
ル4間に配置されている。各隔壁8の高さは、側壁2の
高さの約70〜95%に形成されている。
【0026】各隔壁8の上端には、大気圧荷重を支える
ための支持部材16が配置されている。この支持部材1
6は、ガラスと熱膨張率がほぼ等しいニッケル合金から
楔状に形成され、その高さは側壁2の高さの5〜30%
に設定されている。また、支持部材16は、その底面が
フリットガラスにより隔壁8の上面に一体的に接着され
ている。そして、各支持部材16は、その先端縁の延出
方向が垂直方向Yと一致するように配置され、蛍光体ス
クリーン5の黒色遮光層6に当接している。特に、各支
持部材16は、その先端が、後述する蛍光体スクリーン
5の隣接する分割領域の境界上に当接するように、配設
されている。これにより、支持部材16は、隔壁8と共
同して、フェースプレート1とリアプレート3とに加わ
る大気圧荷重を支える。
【0027】各ファンネル4の延出端にはネック7が接
合され、ネック内には、蛍光体スクリーン5に向けて電
子ビームを出射する電子銃11が封止されている。更
に、各ファンネルの外周には、偏向装置14が取り付け
られている。
【0028】図3に示すように、真空外囲器10内に
は、蛍光体スクリーン5と対向して、多数の電子ビーム
通過孔を有するシャドウマスク18が配設されている。
このシャドウマスク18は、後述する蛍光体スクリーン
5の複数個の分割領域に対応して水平方向Xに5等分さ
れた分割マスクによって構成されている。各分割マスク
の両端部は、フェースプレート1と対向する後部外囲器
12の内面の内、垂直方向Yの両端部に固定されたマス
ク架設部材20に取付けられている。これにより、各分
割マスクは、垂直方向Yに張力が付与された状態で真空
外囲器10内に配置されている。
【0029】このような構成の陰極線管では、それぞれ
の電子銃11から放出される電子ビームを対応するそれ
ぞれの偏向装置14の発生する磁界により偏向し、シャ
ドウマスク18を介して蛍光体スクリーン5の対応する
複数個の領域、つまり、水平方向Xに5個、垂直方向Y
には4個、合計20個の領域R1〜R20に分割して走
査する。この分割走査により蛍光体スクリーン5上に描
かれる画像は、電子銃11や偏向装置14に印可される
信号により繋がり、蛍光体スクリーン5の前面に切れ目
や重複のない1つの大きな画像を再生する。
【0030】次に、上述した真空外囲器10の後部外囲
器12の構成について詳細に説明する。本実施の形態に
よれば、後部外囲器12は、複数種類の小型外囲器を連
結するとともに、各ファンネルにネックチューブを接合
することによって形成されている。すなわち、後部外囲
器12は、図4ないし図7に示すように、この後部外囲
器のコーナ部を構成する2種類の小型外囲器22a、2
2bをそれぞれ2個ずつ、後部外囲器の水平方向Xの両
端部を構成する小型外囲器22cを左右2個ずつ、計4
個、後部外囲器の垂直方向Yの両端部を構成する小型外
囲器22dを上下各3個ずつ、計6個、更に、後部外囲
器の中央部を構成する小型外囲器22eを6個、互いに
連結して構成されている。
【0031】小型外囲器22a(第1小型外囲器)は、
後部外囲器12のリアプレート3を構成する矩形状の底
壁24と、底壁の直交する2辺に沿って立設され、それ
ぞれ後部外囲器12の側壁2を構成する一対の側壁26
と、底壁24の1辺に沿って立設され後部外囲器12の
隔壁8を構成する内壁28と、を一体に有している。底
壁24の中央部には、下方に延出した1つのファンネル
4が一体に成形されている。また、内壁28は、側壁2
6の70〜95%の高さに形成されている。内壁28の
延出端、つまり、側壁26から離間した端部には、真空
外囲器10を真空引きする時に内部を効率よく排気でき
るように、切欠30が形成されている。
【0032】小型外囲器22b(第2小型外囲器)は、
小型外囲器22aと同様に、矩形状の底壁24と、一対
の側壁26と、内壁28と、を一体に有し、小型外囲器
22aに対して、内壁28と側壁26との配置が逆とな
っている。
【0033】小型外囲器22c(第3小型外囲器)は、
後部外囲器12のリアプレート3を構成する矩形状の底
壁24と、底壁の1辺に沿って立設され後部外囲器12
の側壁2を構成する側壁26と、底壁24の1辺に沿っ
て、かつ、側壁26と方向に対向して立設され後部外囲
器12の隔壁8を構成する内壁28と、を一体に有して
いる。底壁24の中央部には、下方に延出した1つのフ
ァンネル4が一体に成形されている。また、内壁28
は、側壁26の70〜95%の高さに形成されている。
内壁28の両端部には、それぞれ切欠30が形成されて
いる。
【0034】小型外囲器22d(第4小型外囲器)は、
後部外囲器12のリアプレート3を構成する矩形状の底
壁24と、底壁の1辺に沿って立設され後部外囲器12
の側壁2を構成する側壁26と、側壁26と直交する底
壁24の2辺に沿って立設され後部外囲器12の隔壁8
をそれぞれ構成する一対の内壁28と、を一体に有して
いる。底壁24の中央部には、下方に延出した1つのフ
ァンネル4が一体に成形されている。また、内壁28
は、側壁26の70〜95%の高さに形成されている。
各内壁28の延出端部には、切欠30が形成されてい
る。
【0035】更に、小型外囲器22eは、後部外囲器1
2のリアプレート3を構成する矩形状の底壁24と、底
壁の対向する2辺に沿って立設され後部外囲器12の隔
壁8をそれぞれ構成する一対の内壁28と、底壁24の
中央部から下方に延出した1つのファンネル4と、を一
体に備えている。各内壁28は、側壁26の70〜95
%の高さに形成されているとともに、両端部には、それ
ぞれ切欠30が形成されている。
【0036】小型外囲器22a〜22eのファンネル4
の端部32には、図8に示すように、ネック7を構成す
るネックチューブ34の一端が接合されている。そし
て、これらの小型外囲器22a〜22eは、水平方向に
5個、垂直方向に4個、計20個だけ互いに連結され、
後部外囲器12を構成している。
【0037】次に、上記のように構成された陰極線管の
製造方法について説明する。後部外囲器12を構成する
小型外囲器22a〜22eは、まず、従来の陰極線管と
同じ方法で押し型を用いてガラス素材をプレス成形する
ことにより、それぞれ図9、図10、図11に示す小型
外囲器素材22a′〜22e´として成形される。
【0038】小型外囲器素材22a´〜22e′の各々
において、底壁24の底面の各角部には、図12に示す
ように、円柱形状の基準座36が形成される。これら複
数個の基準座36は、小型外囲器素材について、後述す
るファンネル4の端部の肉溜り部切断、マトリックス状
に連結される面の研磨加工、ネックチューブ34の連結
工程を行う際の基準となる。なお、図では省略したが、
プレス成形する上で各稜、角部のR(丸み)、型の抜勾
配をつけることは言うまでも無く必要である。
【0039】更に成形方法を説明すると、各小型外囲器
素材22a´〜22e´は、図13〜図15に示すプレ
ス機51を用いてガラスゴブ(高温ガラス塊)からプレ
ス形成される。プレス機51は、駆動機構53によって
間欠的に回転駆動される回転テーブル52と、回転テー
ブルの上方に配設されたプレス機構55と、を備えてい
る。回転テーブル52上には、複数個の成形金型40が
設けられ、円周方向に沿って所定の間隔を置いて配置さ
れている。
【0040】図15に示すように、各金型40は、ボト
ムアンビル60を介して回転テーブル52上に設置され
たボトム62と、ボトム62上に脱着自在に載置された
シェルリング63と、を備え、これらボトムおよびシェ
ルリングのキャビティ内には、プランジャ61が挿入可
能となっている。
【0041】図13ないし図15に示すように、プレス
機構55は、垂直方向に沿って配設されたプレスシリン
ダ54を備えている。プレスシリンダ54のピストンの
下端にはマシンアダプタ56が固定され、このマシンア
ダプタには、ホルダ57を介してプランジャ61を連結
可能となっている。また、プレスシリンダ54のピスト
ンには、リングプレート59を介して金型40のシェル
リング63を押さえるためのスプリングプレート58が
取り付けられている。
【0042】図13に示すように、プレス機51は、例
えばP1〜P9の9ポジションの形成工程にて小型外囲
器を成形する。すなわち、ポジションP1にて、金型4
0にガラスゴブが供給される。その後、回転テーブル5
2の間欠回転により、金型40は、ポジションP1ない
しP9を順に移動する。
【0043】ポジションP2において、プレス形成が行
われる。すなわち、プレス機構55のプレスシリンダ5
4が作動し、金型40のシェルリング63がリングプレ
ート59を介してスプリングプレート58により押圧固
定されるとともに、プランジャ61が金型40内に押込
まれガラスゴブを成形する。
【0044】プレス成形後、ポジションP3〜P7で成
形品の冷却工程が行われ、その途中のポジションP5に
て、金型40のシェルリング63がボトム62から取外
され、ポジションP9に移動される。そして、ポジショ
ンP8にて、成形品がボトム62からプレス機51外に
取り出される。更に、ポジションP9で、ボトム62の
冷却が行われる。
【0045】図15から明らかなように、成形品外側の
PLから上部はシェルリング63、下部はボトム62に
よって成形され、成形品の内側はプランジャー61によ
って一体的に成形される。特に、ボトム62とシェルリ
ング63の境界PLを内壁28の上面近くにすることに
よって、シェルリング63は小型外囲器の内壁28およ
び側壁26の大部分、並びに内壁28の上面部を成形す
る。
【0046】なお、図15は、小型外囲器素材22a′
の成形を示しているが、他の小型外囲器素材22b′〜
22e′も同様な金型構成、および方法によって形成で
きることは明らかであり、その説明を省略する。
【0047】上述した工程によってプレス成形された小
型外囲器素材22a´〜22e´は、例えば、図示しな
い徐冷炉によって歪取りが行われる。あるいは、後述す
るように、小型外囲器素材22a′〜22e´のファン
ネル4の下端部に形成されるガラス肉溜り部38を加熱
溶断かストレインカットした上で徐冷炉に流しても良
い。なお、後述するように、ガラス肉溜り部38は、カ
ッターにより後工程で切断しても良い。
【0048】上記のようにプレス成形された各小型外囲
器素材22a′〜22e´には、図9ないし図12、図
16に示すように、ファンネル4の端部にガラス肉溜り
部38が存在する。このガラス肉溜り部38は、図17
に示すように、シーリングラインSLに沿って、カッタ
ー39により切断する。その後、各小型外囲器素材を研
磨して不要部分を削除することにより、それぞれ図5な
いし図7に示す小型外囲器22a〜22eが形成され
る。
【0049】続いて、各小型外囲器の内、後の工程でマ
トリックス状に連結される面、つまり、側壁26を除
く、底壁24の側面および内壁28の外面が平面に研磨
加工される。その後、図18に示すように、各小型外囲
器のファンネル4の下端に、ネックチューブ34の一端
34aがバーナー加熱による溶着で連結され、図19に
示す形状の小型外囲器が完成する。
【0050】上記のように構成された小型外囲器22a
〜22eを互いに連結する場合、図20に示すように、
まず、各小型外囲器の研磨加工された面、つまり、他の
小型外囲器と接する面に、粘度を持たせたソルダーガラ
ス70を、例えば塗布装置72を用いて塗布する。
【0051】図20ないし図22は、それぞれの小型外
囲器22a〜22eにおけるソルダーガラス70の塗布
位置を示している。小型外囲器22a、22bでは、内
壁28の外面(A面)、並びに、側壁26の端面および
底壁24の側面(B面)の2面にソルダーガラス70を
塗布する。小型外囲器22cでは、内壁28の外面(A
面)、底壁24および側壁26の両端面(B面およびC
面)の3面にソルダーガラス70を塗布する。小型外囲
器22dでは、2つの内壁28の外面(A面)および底
壁24の側面(B面)の2面にソルダーガラス70を塗
布する。更に、小型外囲器22eでは、2つの内壁28
の外面(A面)、および底壁24の両側面(B面)の全
周4面にソルダーガラス70を塗布する。
【0052】なお、ソルダーガラス70は、小型外囲器
図22a〜22eを連結する際に相対する両接合面に塗
布する場合に限らず、片方の接合面のみに塗布するよう
にしてもよい。
【0053】次に、ソルダーガラス70の塗布された小
型外囲器22a〜22eを組立治具72を用いて連結す
る。図23ないし図25に示すように、この組立治具7
2は、ファンネル4に対応した多数の透孔73がマトリ
クス状に形成された支持板74、押さえ枠76、および
矩形枠状の架台78を備えている。そして、小型外囲器
22a〜22eのネック7およびファンネル4を支持板
74の対応する透孔73にそれぞれ挿入し、所定の配列
に支持する。続いて、組み合わされた小型外囲器の外側
に押さえ枠76を装着し、小型外囲器を所定位置に位置
決めした後、これらを架台78上に載置する。
【0054】その後、図26に示すように、上述の組立
体を加熱炉80によってソルダーガラスの封着温度とな
るよう加熱し、ソルダーガラスを溶着させる。これによ
り、小型外囲器22a〜22eが互いに連結され、陰極
線管の後部外囲器12が形成される。
【0055】上記のように構成されたカラー陰極線管に
よれば、後部外囲器12を構成する各小型外囲器22a
〜22eは、現有の陰極線管用バルブ成形で行われてい
るプレス技術をそのまま利用して成形されるため、成形
が容易であると同時に、製造設備も既存のものを流用で
きる。従って、新規設備投資に伴う製造コストアップを
抑えることができる。
【0056】また、後部外囲器12は、複数の小型外囲
器を接合して形成されているため、ネック溶着等で不良
品が発生してた場合でも、小型外囲器単品で済むため、
製造効率が良くなる経済性の向上を図ることができる。
更に、上述のようにプレス技術で成形する場合、新規材
料から小型外囲器をプレス成形するコストは、新規材料
から板ガラスを成形するコストよりもはるかに安く抑え
ることができる。したがって、既存の陰極線管用バルブ
の材料を用いて小型外囲器を成形することができる。
【0057】また、小型外囲器22a〜22eを繋ぎ合
せることで後部外囲器を構成しているため、小型外囲器
の個数、組合わせ等を換えることで、サイズが異なる種
々の陰極線管を製作することが可能となり、新たな成形
型等をおこす必要が無く、大画面化への展開が容易とな
る。同時に、製造コストの低減も図ることが可能とな
る。
【0058】なお、後部外囲器12を構成する小型外囲
器の形状は、上記した実施の形態に限定されることな
く、この発明の範囲内で種々変形可能である。図27
に、本発明の第2の実施の形態に係る陰極線管の後部外
囲器12を構成する小型外囲器82a、82bを示して
いる。本実施の形態において、後部外囲器12は、2種
類の小型外囲器82a、82bを連結して構成されてい
る。
【0059】小型外囲器82a(第1小型外囲器)は後
部外囲器12の水平方向Xの端部を構成するもので、3
つのファンネル4を有する垂直方向Yに細長い矩形状の
底壁24と、底壁の一方の長辺および一対の短辺に沿っ
て立設された側壁26と、底壁の他方の長辺に沿って立
設された内壁28と、を備えている。内壁28は、側壁
26の70〜95%の高さに形成されているとともに、
この内壁には、垂直方向Yに沿って離間した3つの半円
状の切欠30が形成されている。
【0060】また、小型外囲器82b(第2小型外囲
器)は後部外囲器12の水平方向中央部を構成するもの
で、3つのファンネル4を有する垂直方向Yに細長い矩
形状の底壁24と、底壁の一対の短辺に沿って立設され
た側壁26と、底壁の一対の長辺に沿って立設された内
壁28と、を備えている。内壁28は、側壁26の70
〜95%の高さに形成されているとともに、各内壁に
は、垂直方向Yに沿って離間した3つの半円状の切欠3
0が形成されている。
【0061】そして、小型外囲器82aを水平方向の両
端に配置し、これの小型外囲器82a間に、陰極線管の
大きさに合せて1つまたは複数個の小型外囲器82bを
配置し、それぞれを連結する事により、所望のサイズの
後部外囲器12が構成される。なお、他の構成および成
形方法は前述した実施の形態と同一であり、その詳細な
説明は省略する。
【0062】図28に、この発明の第3の実施の実施の
形態に係る陰極線管の後部外囲器12を構成する小型外
囲器を示している。本実施の形態によれば、後部外囲器
12は、2種類の小型外囲器84a、84bを2個ずつ
連結して構成されている。小型外囲器84a、84b
は、それぞれマトリクス状に配置された4つのファンネ
ル4を有し、両方の小型外囲器を各2個づつ使用して後
部外囲器12のコーナー部を構成し、それぞれを連結す
る事により16個のファンネルを有する後部外囲器を構
成する。
【0063】小型外囲器84a(第1小型外囲器)は、
マトリクス状に配置された4つのファンネル4を有する
矩形状の底壁24と、底壁の直交する2辺に沿って立設
された側壁26と、一方の側壁26と平行に、底壁の他
の辺および側壁の中央に立設された一対の内壁28と、
を備えている。各内壁28は、側壁26の70〜95%
の高さに形成されているとともに、この内壁には、複数
の切欠30が形成されている。小型外囲器84b(第2
小型外囲器)も小型外囲器84aと同一の構成要素を備
えた構成され、小型外囲器84aに対して側壁26およ
び内壁28の向きが相違している。なお、他の構成およ
び成形方法は前述した実施の形態と同一であり、その詳
細な説明は省略する。
【0064】図29に示す本発明の第4の実施の形態の
ように、陰極線管の後部外囲器12を構成する複数の小
型外囲器22a〜22eは、それぞれ側壁、内壁、底壁
を一体的に湾曲させた形状に形成されていてもよい。こ
のような構造は、小型外囲器22a〜22e同士を、例
えばバーナー加熱等により熱溶着させて後部外囲器12
を形成する場合に特に効果的である。
【0065】なお、この発明は上述した第1ないし第4
の実施の形態に限定されることなく、小型外囲器の形状
は本発明の範囲内で種々変更可能であり、かつ、組み合
わせも自由に決めることができる。さらに、小型外囲器
を構成する側壁、内壁、ファンネルなどの大きさ、形状
も上記実施の形態に限定されることなく、陰極線管の大
きさ、形状にあわせて適宜決めることができる。
【0066】更に、上述した各実施の形態は、実質的に
矩形状の平坦なガラスからなるフェースプレート1、複
数のファンネル4を持つ実質的に矩形状のガラスからな
る後部外囲器12、フェースプレートおよび後部外囲器
に加わる大気圧を支える複数の支持部材16、を備えた
陰極線管について述べたものであるが、本発明はこれに
限らず、実質的に矩形状のフェースパネルと、フェース
パネルに対向して設けられた後部外囲器と、後部外囲器
に連結したネックと、を備えた陰極線管にも適用するこ
とができる。
【0067】図30に示すように、この発明の第5の実
施の形態に係る陰極線管の真空外囲器10は、フェース
パネル86と、フェースパネルに対向して設けられた後
部外囲器12と、後部外囲器に連結されたネック7と、
を備えている。フェースパネル86は、略矩形状のフェ
ースプレート部87と、その周囲のスカート部88とを
有し、後部外囲器12は、スカート部88に接合されて
いるとともに複数、例えば、3つのファンネル部90を
有している。そして、各ファンネル部90にネック7が
接合されている。
【0068】各ネック7内には図示しない電子銃が配置
されているとともに、ファンネル部の周囲には図示しな
い偏向装置が設けられている。そして、電子銃から放出
された電子ビームを偏向装置によって水平および垂直方
向へ走査することにより、フェースプレート部87の内
面に形成された図示しない蛍光体スクリーンを3つの領
域R1、R2、R3に分けて走査する。
【0069】後部外囲器12は、図30ないし図32に
示すように、後部外囲器の両側部を構成する2つの小型
外囲器92と、後部外囲器の中央部を構成する小型外囲
器94とを連結して構成されている。これらの小型外囲
器92、94は、前述し実施の形態と同様に、ガラスゴ
ブをプレス加工した後、肉溜り部分をカットし、更に、
ネックチューブを溶着する方法で作成される。
【0070】小型外囲器92のファンネル部90は、細
長い矩形の漏斗状に形成され、その長手方向一側部が切
り取られて開口した形状を成しているとともに、開口の
周縁に沿って突設された連結用のフランジ96を有して
いる。また、小型外囲器94のファンネル部90は、細
長い矩形の漏斗状に形成され、その長手方向一両側部が
切り取られて開口した形状を成しているとともに、各開
口の周縁に沿って突設された連結用のフランジ96を有
している。
【0071】これらの小型外囲器92、94のフランジ
96にソルダーガラスを塗布し、図示しない固定治具に
より、小型外囲器92を2個、これらの小型外囲器92
の間に小型外囲器94を1個配置した状態に保持した
後、加熱炉で加熱してフランジ96同志を封着する。そ
して、小型外囲器92、94を連結して形成された後部
外囲器12と、フェースパネル86のスカート部88と
をソルダーガラスで接合することのより、真空外囲器1
0が形成される。
【0072】上記のように構成された第5の実施の形態
においても、前述した実施の形態と同様の作用効果を得
ることができる。なお、上記第5の実施の形態では、小
型外囲器82、94をソルダーガラスで接合したが、こ
れに限らずバーナー加熱による溶着等の他の方法を用い
ることも可能である。また、後部外囲器12のネック数
は、3本に限らず、2本あるいは4本以上としてもよ
い。
【0073】上記第1ないし第5の実施の形態では、シ
ャドウマスクで色選別を行う方式の陰極線管について記
述したが、本発明はこれに限らず、本発明の範囲内であ
れば他のどのような陰極線管にも適用することできる。
例えば、本発明は、モノクロ陰極線管、インデックス方
式の陰極線管等にも適用することができる。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、真空外囲器の耐電圧特性、真空気密特性などの信頼
性を充分に保ち、体積抵抗、電子線等による着色、X線
漏洩などの特性を満たしながら、なおかつ成形がし易く
製造コストの増加を防止可能な陰極線管、およびその製
造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る陰極線管を
示す斜視図。
【図2】上記陰極線管の蛍光体スクリーンを概略的に示
す平面図。
【図3】図1の線A−Aに沿った断面図。
【図4】上記陰極線管の後部外囲器を示す斜視図。
【図5】上記後部外囲器を構成する2つの小型外囲器を
示す斜視図。
【図6】上記後部外囲器を構成する他の2つの小型外囲
器を示す斜視図。
【図7】上記後部外囲器の中央部を構成する他の小型外
囲器を示す斜視図。
【図8】上記後部外囲器を構成するネックチューブの斜
視図。
【図9】プレス成形直後の2つの小型外囲器素材を示す
斜視図。
【図10】プレス成形直後の他の2つの小型外囲器素材
を示す斜視図。
【図11】プレス成形直後の他の小型外囲器素材を示す
斜視図。
【図12】上記プレス成形直後の他の小型外囲器素材の
底面側を示す斜視図。
【図13】上記小型外囲器の成形に用いいるプレス機を
示す平面図。
【図14】上記プレス機の側面図。
【図15】上記プレス機の金型により小型外囲器をプレ
ス成形する工程をそれぞれ示す断面図。
【図16】上記プレス機により成形された小型外囲器素
材の側面図。
【図17】上記プレス機により成形された小型外囲器素
材と共にカッタを示す斜視図。
【図18】研磨された小型外囲器およびネックチューブ
を示す側面図。
【図19】ネックチューブの接合された小型外囲器を示
す斜視図。
【図20】接合面にソルダーガラスの塗布された上記小
型外囲器、および塗布装置を示す斜視図。
【図21】接合面にソルダーガラスの塗布された他の小
型外囲器を示す斜視図。
【図22】接合面にソルダーガラスの塗布された他の3
種類の小型外囲器をそれぞれ示す斜視図。
【図23】互いに接合された上記複数の小型外囲器と、
組立治具とを示す分解斜視図。
【図24】互いに接合された上記複数の小型外囲器およ
び組立治具を示す斜視図。
【図25】互いに接合された上記複数の小型外囲器およ
び組立治具を示す側面図。
【図26】互いに接合された上記複数の小型外囲器を加
熱する加熱路を概略的に示す断面図。
【図27】この発明の第2の実施の形態に係る陰極線管
の後部外囲器を構成する小型外囲器を示す分解斜視図。
【図28】この発明の第3の実施の形態に係る陰極線管
の後部外囲器を構成する小型外囲器をそれぞれ示す斜視
図。
【図29】図29(a)は、この発明の第4の実施の形
態に係る陰極線管の後部外囲器を示す斜視図、図29
(b)は、図29(a)の線B−Bに沿った断面図。
【図30】この発明の第5の実施の形態に係る陰極線管
を示す平面図、正面図、および側面図。
【図31】図31(a)は、上記第5の実施の形態に陰
極線管の後部外囲器を示す平面図、図31(b)は、図
31(a)の線C−Cに沿った断面図、図31(c)
は、図31(a)の線D−Dに沿った断面図。
【図32】上記第5の実施の形態に陰極線管の後部外囲
器を構成する2種類の小型外囲器をそれぞれ示す平面
図、正面図、および側面図。
【符号の説明】
1…フェースプレート 2…側壁 3…リアプレート 4…ファンネル 5…蛍光体スクリーン 7…ネック 8…隔壁 10…真空外囲器 11…電子銃 12…後部外囲器 14…偏向装置 16…支持部材 18…シャドウマスク 22a〜22e、82a、82b、84a、84b…小
型外囲器 24…底壁 26…側壁 28…内壁 86…フェースパネル 87…フェースプレート部 88…スカート部 90…ファンネル部 92、94…小型外囲器 96…フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 昇 静岡県榛原郡吉田町川尻3583番地の5 東 芝硝子株式会社内 (72)発明者 星加 進 静岡県榛原郡吉田町川尻3583番地の5 東 芝硝子株式会社内 (72)発明者 木村 晴行 静岡県榛原郡吉田町川尻3583番地の5 東 芝硝子株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に矩形状の平坦なフェースプレート
    と、複数のファンネルを有し上記フェースプレートに対
    向して設けられた実質的に矩形状の後部外囲器と、上記
    ファンネルにそれぞれ連結された複数のネックと、上記
    フェースプレートと上記後部外囲器との間に配置され上
    記フェースプレートおよび上記後部外囲器に加わる大気
    圧を支える複数の支持部材と、を備え、 上記後部外囲器は、少なくとも1つの上記ネックに対応
    するファンネルを備えた小型外囲器を複数個互いに連結
    して形成されていることを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】上記後部外囲器は、上記フェースプレート
    に対向しているとともに上記ファンネルが設けられた実
    質的に矩形状の平坦なリアプレートと、上記リアプレー
    トの周縁に立設された実質的に矩形状の側壁と、上記リ
    アプレートから上記フェースプレートに向かって延出し
    た複数の隔壁と、を備え、 上記それぞれの隔壁は上記側壁の高さよりも低く形成さ
    れているとともに、上記支持部材は上記それぞれの隔壁
    上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    陰極線管。
  3. 【請求項3】上記小型外囲器は、上記後部外囲器のコー
    ナ部を構成する第1および第2小型外囲器と、上記後部
    外囲器の側縁部をそれぞれ構成する第3および第4小型
    外囲器と、上記後部外囲器の中央部を構成する第5小型
    外囲器と、を含み、 上記第1および第2小型外囲器は、上記リアプレートを
    形成する矩形状の底壁と、上記底壁の交差する2辺に沿
    って立設され後部外囲器の側壁を形成する側壁と、上記
    底壁に立設され上記隔壁を形成する内壁と、上記底壁か
    ら延出した少なくとも1つのファンネルと、を有し、 上記第3小型外囲器は、上記リアプレートを形成する矩
    形状の底壁と、上記底壁の1辺に沿って立設され後部外
    囲器の側壁を形成する側壁と、上記底壁の上記1辺と対
    向する他の1辺に沿って立設され上記隔壁を形成する内
    壁と、上記底壁から延出した少なくとも1つのファンネ
    ルと、を有し、 上記第4小型外囲器は、上記リアプレートを形成する矩
    形状の底壁と、上記底壁の1辺に沿って立設され後部外
    囲器の側壁を形成する側壁と、上記底壁の上記1辺と交
    差する他の2辺に沿ってそれぞれ立設され上記隔壁を形
    成する一対の内壁と、上記底壁から延出した少なくとも
    1つのファンネルと、を有し、 上記第5小型外囲器は、上記リアプレートを形成する矩
    形状の底壁と、上記底壁の対向する2辺に沿ってそれぞ
    れ立設され上記隔壁を形成する一対の内壁と、上記底壁
    から延出した少なくとも1つのファンネルと、を有して
    いることを特徴とする請求項2に記載の陰極線管。
  4. 【請求項4】上記小型外囲器は、上記後部外囲器のコー
    ナ部を構成する第1および第2小型外囲器を2個ずつ連
    結して形成され、 上記第1および第2小型外囲器は、上記リアプレートを
    形成する矩形状の底壁と、上記底壁から延出した複数の
    ファンネルと、上記底壁の交差する2辺に沿って立設さ
    れ後部外囲器の側壁を形成する側壁と、上記底壁に上記
    一方の側壁と平行に対向して立設されているとともに上
    記複数のファンネル間に位置し、上記隔壁をそれぞれ形
    成する複数の内壁と、を有していることを特徴とする請
    求項2に記載の陰極線管。
  5. 【請求項5】上記小型外囲器は、上記後部外囲器の両端
    部を構成する一対の第1小型外囲器と、上記第1小型外
    囲器間に配置された少なくとも1つの第2小型外囲器と
    を連結して形成され、 上記第1小型外囲器は、上記リアプレートを形成する矩
    形状の底壁と、上記底壁から延出した複数のファンネル
    と、上記底壁の3辺に沿って立設され後部外囲器の側壁
    を形成する側壁と、上記底壁の他の1辺に沿って立設さ
    れ上記隔壁を形成する複数の内壁と、を有し、 上記第2小型外囲器は、上記リアプレートを形成する矩
    形状の底壁と、上記底壁から延出した複数のファンネル
    と、上記底壁の対向する2辺に沿って立設されそれぞれ
    後部外囲器の側壁を形成する一対の側壁と、上記底壁の
    他の2辺に沿って立設されそれぞれ上記隔壁を形成する
    一対の内壁と、を有し、 上記各内壁には、切欠が設けられていることを特徴とす
    る請求項2に記載の陰極線管。
  6. 【請求項6】内面に蛍光体スクリーンが形成された実質
    的に矩形状の平坦なフェースプレートと、複数のファン
    ネルを有し上記フェースプレートに対向して設けられた
    実質的に矩形状の後部外囲器と、上記ファンネルにそれ
    ぞれ連結された複数のネックと、上記フェースプレート
    と上記後部外囲器との間に配置され上記フェースプレー
    トおよび上記後部外囲器に加わる大気圧を支える複数の
    支持部材と、上記ネック内に配置され、電子ビームによ
    り上記蛍光体スクリーンを複数の領域に分けて走査する
    複数の電子銃と、を備え、 上記後部外囲器は、少なくとも1つの上記ネックに対応
    するファンネルをぞれ備えた小型外囲器を複数個連結し
    て形成されていることを特徴とする陰極線管。
  7. 【請求項7】実質的に矩形状のフェースパネルと、上記
    パネルに対向して設けられた後部外囲器と、上記後部外
    囲器に連結された複数のネックと、を備え、 上記後部外囲器は、少なくとも1つの上記ネックを有す
    るようにそれぞれ成形された小型外囲器を複数個連結し
    て形成されていることを特徴とする陰極線管。
  8. 【請求項8】上記フェースパネルは、内面に蛍光体スク
    リーンが形成された実質的に矩形状のフェースプレート
    部と、上記フェースプレート部に周縁に沿って立設され
    たスカート部と、を備え、 上記後部外囲器は、それぞれ上記ネックが連結されてい
    るとともにスカート部に接合された複数の漏斗状のファ
    ンネル部を有していることを特徴とする請求項7に記載
    の陰極線管。
  9. 【請求項9】上記各小型外囲器は、それぞれ少なくとも
    1つのファンネル部を有していることを特徴とする請求
    項8に記載の陰極線管。
  10. 【請求項10】実質的に矩形状の平坦なフェースプレー
    トと、複数のファンネルを有し上記フェースプレートに
    対向して設けられた実質的に矩形状の後部外囲器と、上
    記ファンネルに連結されたネックと、上記フェ一スプレ
    ートと上記後部外囲器との間に配置され上記フェースプ
    レートおよび上記後部外囲器に加わる大気圧を支える複
    数の支持部材と、を備えた陰極線管の製造方法におい
    て、 それぞれ少なくとも1つの上記ネックに対応したファン
    ネルを有する複数個の小型外囲器を互いに連結して上記
    後部外囲器を形成する工程を備えていることを特徴とす
    る陰極線管の製造方法。
  11. 【請求項11】実質的に矩形状のパネルと、上記パネル
    に対向して設けられた後部外囲器と、上記後部外囲器に
    連結された複数のネックと、を備えた陰極線管の製造方
    法において、 それぞれ少なくとも1つの上記ネックを有するように成
    形された複数個の小型外囲器を互いに連結して上記後部
    外囲器を形成する工程を備えていることを特徴とする陰
    極線管の製造方法。
  12. 【請求項12】上記各小型外囲器をプレスにより成形す
    ることを特徴とする請求項10又は11に記載の陰極線
    管の製造方法。
  13. 【請求項13】上記複数個の小型外囲器を接合剤によっ
    て互いに連結することを特徴とする請求項10ないし1
    2のいずれか1項に記載の陰極線管の製造方法。
  14. 【請求項14】上記複数個の小型外囲器を熱溶着によっ
    て互いに連結することを特徴とする請求項10ないし1
    2のいずれか1項に記載の陰極線管の製造方法。
JP10087078A 1998-03-31 1998-03-31 陰極線管およびその製造方法 Pending JPH11283534A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10087078A JPH11283534A (ja) 1998-03-31 1998-03-31 陰極線管およびその製造方法
US09/280,654 US6239537B1 (en) 1998-03-31 1999-03-29 Cathode ray tube including a plurality of necks
EP99105169A EP0948025A3 (en) 1998-03-31 1999-03-30 Cathode ray tube and method of manufacturing the same
KR1019990010923A KR100311863B1 (ko) 1998-03-31 1999-03-30 음극선관 및 그 제조방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10087078A JPH11283534A (ja) 1998-03-31 1998-03-31 陰極線管およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11283534A true JPH11283534A (ja) 1999-10-15

Family

ID=13904920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10087078A Pending JPH11283534A (ja) 1998-03-31 1998-03-31 陰極線管およびその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6239537B1 (ja)
EP (1) EP0948025A3 (ja)
JP (1) JPH11283534A (ja)
KR (1) KR100311863B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100769921B1 (ko) * 2001-06-29 2007-10-24 삼성코닝 주식회사 측면투사형 음극선관

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3071706A (en) * 1956-11-21 1963-01-01 Waldorf Adrian Plural beam cathode ray tube
EP0548467B1 (en) * 1991-12-26 1998-03-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Cathode-ray tube wherein plural regions of phosphor screen are scanned independently of one another
MY109452A (en) * 1992-07-09 1997-01-31 Toshiba Kk Color cathode ray tube
JPH0745215A (ja) * 1993-08-02 1995-02-14 Matsushita Electron Corp 陰極線管
JPH0757664A (ja) * 1993-08-06 1995-03-03 Toshiba Corp 陰極線管およびその製造方法
JPH09298706A (ja) * 1996-04-30 1997-11-18 Toshiba Corp 陰極線管装置
JPH09306391A (ja) * 1996-05-21 1997-11-28 Toshiba Corp インデックス方式カラー受像管

Also Published As

Publication number Publication date
EP0948025A3 (en) 2002-10-23
KR100311863B1 (ko) 2001-11-02
US6239537B1 (en) 2001-05-29
KR19990078385A (ko) 1999-10-25
EP0948025A2 (en) 1999-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001110331A (ja) カラー陰極線管
JPH11283534A (ja) 陰極線管およびその製造方法
US7264529B2 (en) Method of manufacturing an image display device having a sealing portion which seals peripheral edges of front and back substrates
JP2002184328A (ja) 画像表示装置およびその製造方法
KR100291968B1 (ko) 음극선관및그제조방법
JP3940583B2 (ja) 平面表示装置およびその製造方法
JP3090703B2 (ja) 受像管の製造方法
KR100323346B1 (ko) 화상표시장치및그제조방법
JPH0745215A (ja) 陰極線管
JP3253710B2 (ja) 陰極線管
JP2002184329A (ja) 画像表示装置およびその製造方法
JPH1145673A (ja) 画像表示装置およびその製造方法
JP3264964B2 (ja) 陰極線管の製造方法
KR100427618B1 (ko) 음극선관의 새도우마스크
JPH11283535A (ja) 陰極線管の製造方法および製造装置
US6417612B1 (en) Cathode-ray tube and method of manufacturing the same
JP2752998B2 (ja) 陰極線管外囲器及び陰極線管
JP2001307661A (ja) 陰極線管用ファンネル封合体
JP2000231892A (ja) 画像表示装置
JPH10228866A (ja) 陰極線管の製造方法
JP2000247652A (ja) Tv用ガラスファンネルのヨーク成型装置
JP2000011925A (ja) 画像表示装置
JPH04334844A (ja) 発光素子の製造装置
JP2000082423A (ja) 画像表示装置およびその製造方法
JPH04253144A (ja) 平板型陰極線管