JPH1145211A - 情報処理装置用試験装置および情報処理装置用試験方法 - Google Patents

情報処理装置用試験装置および情報処理装置用試験方法

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JPH1145211A
JPH1145211A JP9201907A JP20190797A JPH1145211A JP H1145211 A JPH1145211 A JP H1145211A JP 9201907 A JP9201907 A JP 9201907A JP 20190797 A JP20190797 A JP 20190797A JP H1145211 A JPH1145211 A JP H1145211A
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JP
Japan
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instruction
cache
access
memory
data
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JP9201907A
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English (en)
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Kenji Furukawa
健司 古川
Shinichi Nakamura
真一 中村
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Priority to US09/027,718 priority patent/US6032270A/en
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/36Preventing errors by testing or debugging software
    • G06F11/362Software debugging
    • G06F11/3648Software debugging using additional hardware

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)
  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部ユニットの支援を受けずに、より小さい
論理シミュレーションの段階でも早期に検証を行って、
試験全体の作業効率を向上できるようにすることを課題
とする。 【解決手段】 アクセス命令実行部17Aにおいて、キ
ャッシュアクセスを実行の対象とする被試験命令列17
2をあらかじめ用意しておき、その被試験命令列172
に従ってメモリ15上のアクセスデータを命令キャッシ
ュ12,オペランドキャッシュ13に設定し、BI制御
部16において、オペランドキャッシュ13に設定され
たアクセスデータがメモリ15上で無効化対象としてあ
らかじめ決められたアドレスのデータであった場合にそ
の設定されたアクセスデータをBIで無効化して、比較
制御部17Bによりその無効化結果の正否を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、同一メモリ域に
対するアクセス競合試験において、ブロックインバリデ
ッド(BI)信号に対するBIの正常動作,BI発生時
のCPUへの悪影響などのBI試験を実施する情報処理
装置用試験装置および情報処理装置用試験方法に関す
る。従来、この種の情報処理装置用試験装置において
は、I/O等の外部ユニットから発信されるアクセスに
より、キャッシュメモリなどに設定されたアクセスデー
タをBIするのが一般的である。
【0002】
【従来の技術】図15は従来例による情報処理装置用試
験装置を示すブロック図である。図15に示した情報処
理装置用試験装置は、CPU81,中間バッファ84,
データを格納したメモリ85および外部ユニットである
外部入出力機構86より構成される。この情報処理装置
用試験装置は、図示せぬが、BI試験を実施するために
必要なプログラムのメモリを有しているものとする。
【0003】CPU81は、命令キャッシュ82,オペ
ランドキャッシュ83,命令制御部87などを有し、命
令制御部87を用いてBI試験全体を制御する。その命
令制御部87は、アクセス命令を実行するアクセス命令
実行部87Aと、期待値とBI試験の実行結果とを比較
する比較制御部87Bとにより構成される。アクセス命
令実行部87Aは、被試験であるBI試験のための初期
設定を行う初期制御部871,BI試験の手順を示す被
試験命令列872,外部入出力機構86の入出力を起動
する外部入出力起動部873より構成される。
【0004】命令キャッシュ82,オペランドキャッシ
ュ83には、いずれも被試験命令列872および中間バ
ッファ84が接続され、それぞれに被試験命令列872
の実行により中間バッファ84経由で命令,オペランド
が設定される。外部入出力機構86には、外部入出力起
動部873およびメモリ85が接続され、その外部入出
力制御部86からの入出力起動に従ってメモリ85との
データの授受が行われる。中間バッファ84はメモリ8
5に接続され、メモリ制御により読み出された命令およ
びオペランドを格納する。
【0005】つぎに、上述した情報処理装置用試験装置
の動作について説明する。図15に示した情報処理装置
用試験装置では、まず、アクセス命令実行部87Aにお
いて、初期制御部871により初期設定が行われ、その
後に被試験命令列872が実行される。この被試験命令
列872の実行により、メモリ85に格納されている命
令,オペランドは、中間バッファ84を経由して、それ
ぞれ命令キャッシュ82,オペランドキャッシュ83に
格納される。
【0006】さらに、外部入出力起動部873により外
部入出力機構86に起動がかけられると、外部入出力機
構86によりメモリ85がアクセスされる。このとき、
外部入出力機構86からのアクセス先が被試験命令列8
72によるアクセス先と同一メモリ域であった場合に
は、アクセスデータ(命令,オペランド)の一致をとる
ため、メモリ85側から命令キャッシュ82,オペラン
ドキャッシュ83および中間バッファ84に対し、図1
5に示したように、BI信号が発信される。命令キャッ
シュ82,オペランドキャッシュ83および中間バッフ
ァ84では、BI信号によりアクセスデータが無効化さ
れる。
【0007】そして、命令制御部87では、比較制御部
87Bにおいて被試験命令列872の実行結果とあらか
じめ設定された期待値との比較によりBI試験の結果が
判断される。その後、制御がアクセス命令実行部87A
に移行して、BI試験が繰り返し実行される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
例によるBI試験においては、各検証形態(論理検証,
ボード検証,実機検証など)ごとに外部ユニットを接続
しないと相互関係がわからないので、当然、大きな検証
システムの構築が必要であった。ところが、論理シミュ
レーションの規模には制約があるため、検証システムに
必要とされるすべての回路を埋め込むことはできなかっ
たり、外部ユニットが論理的に接続できないなどの理由
から、検証が不可能となる場合があった。それゆえ、試
験全体をやり直す必要が生じて、作業効率が悪くなって
しまうという問題があった。
【0009】この発明は、上述した従来例による問題を
解消するため、外部ユニットの支援を受けずに、より小
さい論理シミュレーションの段階でも早期に検証するこ
とで、試験全体の作業効率を向上させることが可能な情
報処理装置用試験および情報処理装置用試験方法を得る
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明に係る情報処理装
置用試験装置は、第1メモリ上のアクセスデータを読み
出して一時的に保持する第2メモリを用いてアクセス競
合試験を行う情報処理装置用試験装置において、前記第
1メモリ上のアクセスデータに対するアクセスを実行の
対象とする被試験命令列をあらかじめ用意しておき、前
記被試験命令列に従って前記第1メモリをアクセスし、
前記第1メモリ上のアクセスデータを読み出して前記第
2メモリに保持させるアクセス命令実行手段と、前記ア
クセス命令実行手段により前記第2メモリに保持された
アクセスデータが一定に、もしくは任意に無効化対象と
して決められた場合に前記第2メモリに保持されたアク
セスデータを無効化する無効化制御手段と、前記無効化
制御手段による無効化結果の正否を判断する判断手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0011】この請求項1によれば、被試験命令列に従
って第1メモリ上のアクセスデータを読み出して第2メ
モリに保持させ、その保持されたアクセスデータが一定
に、もしくは任意に無効化対象として決められた場合に
第2メモリに保持されたアクセスデータを無効化して、
その無効化結果の正否を判断するようにしたので、外部
ユニットの支援を受けずに、より小さい論理シミュレー
ションの段階でも早期に検証を行うことができ、これに
よって、試験全体の作業効率を向上させることが可能で
ある。
【0012】また、請求項2の発明に係る情報処理装置
用試験装置は、メモリ上の命令データ,オペランドデー
タをアクセスデータとしてそれぞれ格納する命令キャッ
シュ,オペランドキャッシュを用いてアクセス競合試験
を行う情報処理装置用試験装置において、 前記命令キ
ャッシュおよび前記オペランドキャッシュに対するアク
セスを実行の対象とする被試験命令列をあらかじめ用意
しておき、前記被試験命令列に従って前記メモリをアク
セスし、前記メモリ上のアクセスデータを前記命令キャ
ッシュ,前記オペランドキャッシュに設定するアクセス
命令実行手段と、前記アクセス命令実行手段により前記
オペランドキャッシュに設定されたアクセスデータが前
記メモリ上で無効化対象としてあらかじめ決められたア
ドレスのデータであった場合に前記設定されたアクセス
データを無効化する無効化制御手段と、前記無効化制御
手段による無効化結果の正否を判断する判断手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0013】この請求項2の発明によれば、キャッシュ
アクセスを実行の対象とする被試験命令列をあらかじめ
用意しておき、その被試験命令列に従ってメモリ上のア
クセスデータを命令キャッシュ,オペランドキャッシュ
に設定し、オペランドキャッシュに設定されたアクセス
データがメモリ上で無効化対象としてあらかじめ決めら
れたアドレスのデータであった場合にその設定されたア
クセスデータを無効化して、その無効化結果の正否を判
断するようにしたので、オペランドキャッシュを無効化
のターゲットとした場合に、外部ユニットの支援を受け
ずに、より小さい論理シミュレーションの段階でも早期
に検証を行うことができ、これによって、試験全体の作
業効率を向上させることが可能である。
【0014】また、請求項3の発明に係る情報処理装置
用試験装置は、メモリ上の命令データ,オペランドデー
タをアクセスデータとしてそれぞれ格納する命令キャッ
シュ,オペランドキャッシュを用いてアクセス競合試験
を行う情報処理装置用試験装置において、前記命令キャ
ッシュおよび前記オペランドキャッシュに対するアクセ
スを実行の対象とする被試験命令列をあらかじめ用意し
ておき、前記被試験命令列に従って前記メモリをアクセ
スし、前記メモリ上のアクセスデータを前記命令キャッ
シュ,前記オペランドキャッシュに設定するアクセス命
令実行手段と、前記アクセス命令実行手段により前記命
令キャッシュに設定されたアクセスデータが前記メモリ
上で無効化対象としてあらかじめ決められたアドレスの
データであった場合に前記設定されたアクセスデータを
無効化する無効化制御手段と、前記無効化制御手段によ
る無効化結果の正否を判断する判断手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0015】この請求項3の発明によれば、キャッシュ
アクセスを実行の対象とする被試験命令列をあらかじめ
用意しておき、その被試験命令列に従ってメモリ上のア
クセスデータを命令キャッシュ,オペランドキャッシュ
に設定し、命令キャッシュに設定されたアクセスデータ
がメモリ上で無効化対象としてあらかじめ決められたア
ドレスのデータであった場合にその設定されたアクセス
データを無効化して、その無効化結果の正否を判断する
ようにしたので、命令キャッシュを無効化のターゲット
とした場合に、外部ユニットの支援を受けずに、より小
さい論理シミュレーションの段階でも早期に検証を行う
ことができ、これによって、試験全体の作業効率を向上
させることが可能である。
【0016】また、請求項4の発明に係る情報処理装置
用試験装置は、メモリ上の命令データ,オペランドデー
タをアクセスデータとして中間バッファを経由してそれ
ぞれ格納する命令キャッシュ,オペランドキャッシュを
用いてアクセス競合試験を行う情報処理装置用試験装置
において、前記中間バッファに対するアクセスを実行の
対象とする被試験命令列をあらかじめ用意しておき、前
記被試験命令列に従って前記メモリをアクセスし、前記
メモリ上のアクセスデータを前記中間バッファに設定す
るアクセス命令実行手段と、前記アクセス命令実行手段
により前記中間バッファに設定されたアクセスデータが
前記メモリ上で無効化対象としてあらかじめ決められた
アドレスのデータであった場合に前記設定されたアクセ
スデータを無効化する無効化制御手段と、前記無効化制
御手段による無効化結果の正否を判断する判断手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0017】この請求項4の発明によれば、バッファア
クセスを実行の対象とする被試験命令列をあらかじめ用
意しておき、その被試験命令列に従ってメモリ上のアク
セスデータを中間バッファに設定し、その中間バッファ
に設定されたアクセスデータがメモリ上で無効化対象と
してあらかじめ決められたアドレスのデータであった場
合にその設定されたアクセスデータを無効化して、その
無効化結果の正否を判断するようにしたので、中間バッ
ファを無効化のターゲットとした場合に、外部ユニット
の支援を受けずに、より小さい論理シミュレーションの
段階でも早期に検証を行うことができ、これによって、
試験全体の作業効率を向上させることが可能である。
【0018】また、請求項5の発明に係る情報処理装置
用試験装置は、メモリ上の命令データ,オペランドデー
タをアクセスデータとして中間バッファを経由してそれ
ぞれ格納する命令キャッシュ,オペランドキャッシュを
用いてアクセス競合試験を行う情報処理装置用試験装置
において、前記命令キャッシュ,前記オペランドキャッ
シュおよび前記中間バッファに対するアクセスを実行の
対象とする被試験命令列をあらかじめ用意しておき、前
記被試験命令列に従って前記メモリをアクセスし、前記
メモリ上のアクセスデータを前記中間バッファ,前記命
令キャッシュ,前記オペランドキャッシュに設定するア
クセス命令実行手段と、無効化対象とすべき前記メモリ
のアドレスを一定に、もしくは任意に決定し、そのアド
レスを記憶するアドレス記憶手段と、前記アクセス命令
実行手段により前記中間バッファ,前記命令キャッシュ
および前記オペランドキャッシュに設定されたアクセス
データが前記メモリ上で前記アドレス記憶手段に記憶さ
れたアドレスのデータであった場合に前記設定されたア
クセスデータを無効化する無効化制御手段と、前記無効
化制御手段による無効化結果の正否を判断する判断手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0019】この請求項5の発明によれば、キャッシュ
アクセスおよびバッファアクセスを実行の対象とする被
試験命令列をあらかじめ用意しておき、その被試験命令
列に従ってメモリ上のアクセスデータを命令キャッシ
ュ,オペランドキャッシュおよび中間バッファに設定
し、その設定されたアクセスデータがメモリ上で無効化
対象として一定に、もしくは任意に決定されたアドレス
のデータであった場合にその設定されたアクセスデータ
を無効化して、その無効化結果の正否を判断するように
したので、命令キャッシュ,オペランドキャッシュおよ
び中間バッファを一定もしくは任意のアドレスを用いて
無効化のターゲットとした場合に、外部ユニットの支援
を受けずに、より小さい論理シミュレーションの段階で
も早期に検証を行うことができ、これによって、試験全
体の作業効率を向上させることが可能である。
【0020】また、請求項6の発明に係る情報処理装置
用試験装置は、メモリ上の命令データ,オペランドデー
タをアクセスデータとして中間バッファを経由してそれ
ぞれ格納する命令キャッシュ,オペランドキャッシュを
用いてアクセス競合試験を行う情報処理装置用試験装置
において、前記命令キャッシュ,前記オペランドキャッ
シュおよび前記中間バッファに対するアクセスを実行の
対象とする被試験命令列をあらかじめ用意しておき、前
記被試験命令列に従って前記メモリをアクセスし、前記
メモリ上のアクセスデータを前記中間バッファ,前記命
令キャッシュ,前記オペランドキャッシュに設定するア
クセス命令実行手段と、前記アクセス命令実行手段によ
り設定されたアクセスデータを無効化にするタイミング
を一定に、もしくは任意に決定し、そのタイミングを記
憶するタイミング記憶手段と、前記アクセス命令実行手
段により前記中間バッファ,前記命令キャッシュおよび
前記オペランドキャッシュに設定されたアクセスデータ
が前記タイミング記憶手段に記憶されたタイミングのと
きに前記メモリ上であらかじめ決められたアドレスのデ
ータであった場合に前記設定されたアクセスデータを無
効化する無効化制御手段と、前記無効化制御手段による
無効化結果の正否を判断する判断手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0021】この請求項6の発明によれば、キャッシュ
アクセスおよびバッファアクセスを実行の対象とする被
試験命令列をあらかじめ用意しておき、その被試験命令
列に従ってメモリ上のアクセスデータを命令キャッシ
ュ,オペランドキャッシュおよび中間バッファに設定
し、一定に、もしくは任意に決定されたタイミングのと
きに、命令キャッシュ,オペランドキャッシュおよび中
間バッファに設定されたアクセスデータがメモリ上で無
効化対象としてあらかじめ決められたアドレスのデータ
であった場合にその設定されたアクセスデータを無効化
して、その無効化結果の正否を判断するようにしたの
で、命令キャッシュ,オペランドキャッシュおよび中間
バッファを一定もしくは任意のタイミングを用いて無効
化のターゲットとした場合に、外部ユニットの支援を受
けずに、より小さい論理シミュレーションの段階でも早
期に検証を行うことができ、これによって、試験全体の
作業効率を向上させることが可能である。
【0022】また、請求項7の発明に係る情報処理装置
用試験装置は、メモリ上の命令データ,オペランドデー
タをアクセスデータとして中間バッファを経由してそれ
ぞれ格納する命令キャッシュ,オペランドキャッシュを
用いてアクセス競合試験を行う情報処理装置用試験装置
において、前記命令キャッシュ,前記オペランドキャッ
シュおよび前記中間バッファに対するアクセスを実行の
対象とする被試験命令列をあらかじめ用意しておき、前
記被試験命令列に従って前記メモリをアクセスし、前記
メモリ上のアクセスデータを前記中間バッファ,前記命
令キャッシュ,前記オペランドキャッシュに設定するア
クセス命令実行手段と、無効化対象とすべき前記メモリ
のアドレスを一定に、もしくは任意に決定し、そのアド
レスを記憶するアドレス記憶手段と、前記アクセス命令
実行手段により設定されたアクセスデータを無効化にす
るタイミングを一定に、もしくは任意に決定し、そのタ
イミングを記憶するタイミング記憶手段と、前記アクセ
ス命令実行手段により前記中間バッファ,前記命令キャ
ッシュおよび前記オペランドキャッシュに設定されたア
クセスデータが前記タイミング記憶手段に記憶されたタ
イミングのときに前記メモリ上で前記アドレス記憶手段
に記憶されたアドレスのデータであった場合に前記設定
されたアクセスデータを無効化する無効化制御手段と、
前記無効化制御手段による無効化結果の正否を判断する
判断手段と、を備えたことを特徴とする。
【0023】この請求項7の発明によれば、キャッシュ
アクセスおよびバッファアクセスを実行の対象とする被
試験命令列をあらかじめ用意しておき、その被試験命令
列に従ってメモリ上のアクセスデータを命令キャッシ
ュ,オペランドキャッシュおよび中間バッファに設定
し、一定に、もしくは任意に決定されたタイミングのと
きに、命令キャッシュ,オペランドキャッシュおよび中
間バッファに設定されたアクセスデータがメモリ上で無
効化対象として一定に、もしくは任意に決定されたアド
レスのデータであった場合にその設定されたアクセスデ
ータを無効化して、その無効化結果の正否を判断するよ
うにしたので、命令キャッシュ,オペランドキャッシュ
および中間バッファを一定もしくは任意のアドレスと一
定もしくは任意のタイミングを用いて無効化のターゲッ
トとした場合に、外部ユニットの支援を受けずに、より
小さい論理シミュレーションの段階でも早期に検証を行
うことができ、これによって、試験全体の作業効率を向
上させることが可能である。
【0024】また、請求項8の発明に係る情報処理装置
用試験装置は、メモリ上の命令データ,オペランドデー
タをアクセスデータとして中間バッファを経由してそれ
ぞれ格納する命令キャッシュ,オペランドキャッシュを
用いてアクセス競合試験を行う情報処理装置用試験装置
において、初期状態として、前記メモリをアクセスし
て、前記中間バッファ,前記命令キャッシュおよび前記
オペランドキャッシュにアクセスデータを設定する初期
設定手段と、前記命令キャッシュおよび前記オペランド
キャッシュと前記中間バッファとを切り離す切り離し制
御手段と、前記切り離し制御手段による切り離し状態
で、前記命令キャッシュ,前記オペランドキャッシュお
よび前記中間バッファに対するアクセスを実行の対象と
する被試験命令列をあらかじめ用意しておき、前記被試
験命令列に従って前記メモリをアクセスし、前記メモリ
上のアクセスデータを前記中間バッファに設定するアク
セス命令実行手段と、前記切り離し制御手段による切り
離し状態で、前記初期設定手段により前記命令キャッシ
ュおよび前記オペランドキャッシュに設定されたアクセ
スデータと前記アクセス命令実行手段により前記中間バ
ッファに設定されたアクセスデータとが前記メモリ上で
一定に、もしくは任意に無効対象として決められたアド
レスのデータであった場合に、前記命令キャッシュ,前
記オペランドキャッシュ,前記中間バッファにそれぞれ
設定されたアクセスデータを無効化する無効化制御手段
と、前記無効化制御手段による無効化結果の正否を判断
する判断手段と、を備えたことを特徴とする。
【0025】この請求項8の発明によれば、初期状態と
して、メモリをアクセスして、中間バッファ,命令キャ
ッシュおよびオペランドキャッシュにアクセスデータを
設定し、命令キャッシュおよびオペランドキャッシュと
中間バッファとの切り離し状態で、命令キャッシュ,オ
ペランドキャッシュおよび中間バッファに対するアクセ
スを実行の対象とする被試験命令列をあらかじめ用意し
ておき、被試験命令列に従ってメモリをアクセスし、メ
モリ上のアクセスデータを中間バッファに設定し、命令
キャッシュおよびオペランドキャッシュに初期設定され
たアクセスデータと被試験命令列で中間バッファに設定
されたアクセスデータとがメモリ上で一定に、もしくは
任意に無効対象として決められたアドレスのデータであ
った場合に、命令キャッシュ,オペランドキャッシュ,
中間バッファにそれぞれ設定されたアクセスデータを無
効化し、その無効化結果の正否を判断するようにしたの
で、命令キャッシュ,オペランドキャッシュおよび中間
バッファを無効化のターゲットとし、かつ本来キャッシ
ュ側での無効化が不可能な状態であっても、外部ユニッ
トの支援を受けずに、より小さい論理シミュレーション
の段階でも早期に検証を行うことができ、これによっ
て、試験全体の作業効率を向上させることが可能であ
る。
【0026】また、請求項9の発明に係る情報処理装置
用試験装置は、請求項1〜8のいずれか一つの発明にお
いて、前記判断手段は、前記無効化制御手段による無効
化結果があらかじめ用意された期待値に合致した場合に
無効化の正常という判断結果を得て、一方、不一致した
場合に無効化の異常という判断結果を得ることを特徴と
する。
【0027】この請求項9の発明によれば、無効化結果
があらかじめ用意された期待値に合致した場合に無効化
の正常という判断結果を得て、一方、不一致した場合に
無効化の異常という判断結果を得るようにしたので、外
部ユニットの支援を受けて試験を行う場合と同様の試験
結果を擬似的に取得することが可能である。
【0028】また、請求項10の発明に係る情報処理装
置用試験方法は、第1メモリ上のアクセスデータを読み
出して一時的に保持する第2メモリを用いてアクセス競
合試験を行う情報処理装置用試験方法において、前記第
1メモリ上のアクセスデータに対するアクセスを実行の
対象とする被試験命令列をあらかじめ用意しておき、前
記被試験命令列に従って前記第1メモリをアクセスし、
前記第1メモリ上のアクセスデータを読み出して前記第
2メモリに保持させる第1工程と、前記第1工程により
前記第2メモリに保持されたアクセスデータが一定に、
もしくは任意に無効化対象として決められた場合に前記
第2メモリに保持されたアクセスデータを無効化する第
2工程と、前記第2工程による無効化結果の正否を判断
する第3工程と、を含んだことを特徴とする。
【0029】この請求項10の発明によれば、被試験命
令列に従って第1メモリ上のアクセスデータを読み出し
て第2メモリに保持させ、その保持されたアクセスデー
タが一定に、もしくは任意に無効化対象として決められ
た場合に第2メモリに保持されたアクセスデータを無効
化して、その無効化結果の正否を判断する工程にしたの
で、外部ユニットの支援を受けずに、より小さい論理シ
ミュレーションの段階でも早期に検証を行うことがで
き、これによって、試験全体の作業効率を向上させるこ
とが可能である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る情報処理装置用試験装置および情報処理装置
用試験方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0031】(実施の形態1)まず、構成について説明
する。図1はこの発明の実施の形態1による情報処理装
置用試験装置を示すブロック図である。図1に示した情
報処理装置用試験装置は、CPU11,中間バッファ1
4およびデータを格納したメモリ15より構成される。
この情報処理装置用試験装置は、図示せぬが、BI試験
を実施するために必要なプログラムのメモリを有してい
るものとする。
【0032】CPU11は、命令データ(アクセスデー
タ)を格納する命令キャッシュ12,オペランドデータ
(アクセスデータ)を格納するオペランドキャッシュ1
3,BI発信を制御するBI制御部16,BI試験全般
を制御する命令制御部17などを有している。BI制御
部16は、BI信号発信許可レジスタ161およびBI
信号種別レジスタ162から構成される制御レジスタ群
16AとBI信号発信部16Bとを有している。
【0033】制御レジスタ群16Aにおいて、BI信号
発信許可レジスタ161は、BI制御からターゲットと
なるキャッシュすなわちオペランドキャッシュ13に対
してBI信号の入力を許可するデータを格納する。BI
信号種別レジスタ162は、BI発信先のキャッシュの
種別(この場合にはオペランドキャッシュ13を指す)
を指示するデータを格納する。BI信号発信部16B
は、オペランドキャッシュ13に接続され、制御レジス
タ群16Aに設定されたデータに基づいてBI信号を生
成し、そのBI信号をターゲットとなるオペランドキャ
ッシュ13に対して発信する処理を実施する。命令制御
部17は、アクセス命令を実行するアクセス命令実行部
17Aと期待値とBI試験の実行結果とを比較する比較
制御部17Bとにより構成される。アクセス命令実行部
17Aは、被試験であるBI試験のための初期設定を行
う初期制御部171およびBI試験の手順を示す被試験
命令列172より構成される。
【0034】命令キャッシュ12,オペランドキャッシ
ュ13には、いずれにも被試験命令列172および中間
バッファ14が接続され、それぞれに被試験命令列17
2の実行により中間バッファ14経由で命令,オペラン
ドがキャッシュされる。中間バッファ14は命令キャッ
シュ12,オペランドキャッシュ13およびメモリ15
に接続され、メモリ制御によりメモリ15から読み出さ
れた命令およびオペランドをアクセスデータとして格納
するとともに、命令データを命令キャッシュ12に出力
し、かつオペランドデータをオペランドキャッシュ13
に出力する。
【0035】つぎに、上記構成による動作について説明
する。図2はこの発明の実施の形態1による動作を説明
するフローチャートである。まず、命令制御部17にお
いて、アクセス命令実行部17AによりBI試験で動作
するのに必要最低限の初期設定が行われる(ステップS
101)。その際、被試験命令列172が設定される。
続いて、BI制御部16において、オペランドキャッシ
ュ13をターゲットとしたBI制御のための制御レジス
タ群16Aの設定が行われる(ステップS102)。す
なわち、制御レジスタ群16Aにおいて、BI信号発信
許可レジスタ161には、オペランドキャッシュ13に
対してBI信号の入力を許可する指示データが格納さ
れ、かつ、BI信号種別レジスタ162には、BI発信
先であるオペランドキャッシュ13の種別を示す種別デ
ータが格納される。
【0036】この後、命令制御部17において、比較制
御部17Bには、BI試験で期待する期待値データが設
定され(ステップS103)、すでに設定済みの被試験
命令列172が実行される(ステップS104)。この
被試験命令列172の実行により、メモリ15に格納さ
れている命令,オペランドは、中間バッファ14を経由
して、それぞれ命令キャッシュ12,オペランドキャッ
シュ13に格納される。このとき、BI制御部16にお
いては、ターゲットにオペランドキャッシュ13が選定
されていることから、BI信号発信部16Bは、オペラ
ンドキャッシュ13に対してBI信号を多発させる。こ
のBI信号は、メモリ15上の一定のアクセスデータに
対する無効化のための信号である。
【0037】上述した被試験命令列172の実行によ
り、メモリ15から読み出されたアクセスデータは、中
間バッファ14を経由して命令については命令キャッシ
ュ12に設定され、一方、オペランドについてはオペラ
ンドキャッシュ13に設定される。BI信号がオペラン
ドキャッシュ13に出力されたときに、BI信号で無効
化対象としているメモリ15上のアクセスデータが被試
験命令列172の実行でオペランドキャッシュ13に設
定されたアクセスデータであれば、そのオペランドキャ
ッシュ13に設定されたアクセスデータはBI(無効
化)される。この実行後、比較制御部17BにBI制御
による試験結果が収集され(ステップS105)、そこ
で試験結果と期待値との比較が行われる(ステップS1
06)。
【0038】その結果、一致が得られ(ステップS10
7)、かつ試験を続行する場合には(ステップS10
9)、被試験命令列172のつぎのステップを実行する
ため、処理は再びステップS103に戻るが、不一致が
得られた場合には(ステップS107)、図示せぬが、
表示などの報知手段を用いてエラー処理が実行され(ス
テップS108)、試験を続行する場合に処理は再びス
テップS103に戻る(ステップS109)。以上のス
テップS103〜ステップS108までの動作は、試験
終了まで繰り返し実行される(ステップS109)。
【0039】以上説明したように、この実施の形態1に
よれば、アクセス命令実行部17Aにおいて、キャッシ
ュアクセスを実行の対象とする被試験命令列172をあ
らかじめ用意しておき、その被試験命令列172に従っ
てメモリ15上のアクセスデータを命令キャッシュ1
2,オペランドキャッシュ13に設定し、BI制御部1
6において、オペランドキャッシュ13に設定されたア
クセスデータがメモリ15上で無効化対象としてあらか
じめ決められたアドレスのデータであった場合にその設
定されたアクセスデータをBIで無効化して、比較制御
部17Bによりその無効化結果の正否を判断するように
したので、オペランドキャッシュ13を無効化のターゲ
ットとした場合に、外部ユニットの支援を受けずに、よ
り小さい論理シミュレーションの段階でも早期に検証を
行うことができ、これによって、試験全体の作業効率を
向上させることが可能である。
【0040】また、BI発信先をオペランドキャッシュ
13にするだけで、BI処理の結果があらかじめ用意さ
れた期待値に合致した場合にBI正常という判断結果を
得、一方、不一致した場合にBI異常という判断結果を
得るようにしたので、外部ユニットの支援を受けて試験
を行う場合と同様の試験結果を擬似的に取得することが
可能である。
【0041】(実施の形態2)さて、前述した実施の形
態1では、オペランドキャッシュをBI処理のターゲッ
トにしていたが、以下に説明する実施の形態2のよう
に、命令キャッシュをBI処理のターゲットにしてもよ
い。
【0042】まず、構成について説明する。図3はこの
発明の実施の形態2による情報処理装置用試験装置を示
すブロック図である。図3に示した情報処理装置用試験
装置は、CPU21,中間バッファ24およびデータを
格納したメモリ25より構成される。この情報処理装置
用試験装置は、図示せぬが、BI試験を実施するために
必要なプログラムのメモリを有しているものとする。
【0043】CPU21は、命令データ(アクセスデー
タ)を格納する命令キャッシュ22,オペランドデータ
(アクセスデータ)を格納するオペランドキャッシュ2
3,BI発信を制御するBI制御部26,BI試験全般
を制御する命令制御部27などを有している。BI制御
部26は、BI信号発信許可レジスタ261およびBI
信号種別レジスタ262から構成される制御レジスタ群
26AとBI信号発信部26Bとを有している。
【0044】制御レジスタ群26Aにおいて、BI信号
発信許可レジスタ261は、BI制御からターゲットと
なるキャッシュすなわち命令キャッシュ22に対してB
I信号の入力を許可するデータを格納する。BI信号種
別レジスタ262は、BI発信先のキャッシュの種別
(この場合には命令キャッシュ22を指す)を指示する
データを格納する。BI信号発信部26Bは、命令キャ
ッシュ22に接続され、制御レジスタ群26Aに設定さ
れたデータに基づいてBI信号を生成し、そのBI信号
をターゲットとなる命令キャッシュ22に対して発信す
る処理を実施する。
【0045】命令制御部27は、アクセス命令を実行す
るアクセス命令実行部27Aと期待値とBI試験の実行
結果とを比較する比較制御部27Bとにより構成され
る。アクセス命令実行部27Aは、被試験であるBI試
験のための初期設定を行う初期制御部271およびBI
試験の手順を示す被試験命令列272より構成される。
【0046】命令キャッシュ22,オペランドキャッシ
ュ23には、いずれにも被試験命令列272および中間
バッファ24が接続され、それぞれに被試験命令列27
2の実行により中間バッファ24経由で命令,オペラン
ドがキャッシュされる。中間バッファ24は命令キャッ
シュ22,オペランドキャッシュ23およびメモリ25
に接続され、メモリ制御によりメモリ25から読み出さ
れた命令およびオペランドをアクセスデータとして格納
するとともに、命令データを命令キャッシュ22に出力
し、かつオペランドデータをオペランドキャッシュ23
に出力する。
【0047】つぎに、上記構成による動作について説明
する。図4はこの発明の実施の形態2による動作を説明
するフローチャートである。まず、命令制御部27にお
いて、アクセス命令実行部27AによりBI試験で動作
するのに必要最低限の初期設定が行われる(ステップS
201)。その際、被試験命令列272が設定される。
続いて、BI制御部26において、命令キャッシュ22
をターゲットとしたBI制御のための制御レジスタ群2
6Aの設定が行われる(ステップS202)。
【0048】すなわち、制御レジスタ群26Aにおい
て、BI信号発信許可レジスタ261には、命令キャッ
シュ22に対してBI信号の入力を許可する指示データ
が格納され、かつ、BI信号種別レジスタ262には、
BI発信先である命令キャッシュ22の種別を示す種別
データが格納される。
【0049】この後、命令制御部27において、比較制
御部27Bには、BI試験で期待する期待値データが設
定され(ステップS203)、すでに設定済みの被試験
命令列272が実行される(ステップS204)。この
被試験命令列272の実行により、メモリ25に格納さ
れている命令,オペランドは、中間バッファ24を経由
して、それぞれ命令キャッシュ22,オペランドキャッ
シュ23に格納される。このとき、BI制御部26にお
いては、ターゲットに命令キャッシュ22が選定されて
いることから、BI信号発信部26Bは、命令キャッシ
ュ22に対してBI信号を多発させる。このBI信号
は、メモリ25上の一定のアクセスデータに対する無効
化のための信号である。
【0050】上述した被試験命令列272の実行によ
り、メモリ25から読み出されたアクセスデータは、中
間バッファ24を経由して命令については命令キャッシ
ュ22に設定され、一方、オペランドについてはオペラ
ンドキャッシュ23に設定される。BI信号が命令キャ
ッシュ22に出力されたときに、BI信号で無効化対象
としているメモリ25上のアクセスデータが被試験命令
列272の実行で命令キャッシュ22に設定されたアク
セスデータであれば、その命令キャッシュ22に設定さ
れたアクセスデータはBI(無効化)される。この実行
後、比較制御部27BにBI制御による試験結果が収集
され(ステップS205)、そこで試験結果と期待値と
の比較が行われる(ステップS206)。
【0051】その結果、一致が得られ(ステップS20
7)、かつ試験を続行する場合には(ステップS20
9)、被試験命令列272のつぎのステップを実行する
ため、処理は再びステップS203に戻るが、不一致が
得られた場合には(ステップS207)、図示せぬが、
表示などの報知手段を用いてエラー処理が実行され(ス
テップS208)、試験を続行する場合に処理は再びス
テップS203に戻る(ステップS209)。以上のス
テップS203〜ステップS208までの動作は、試験
終了まで繰り返し実行される(ステップS209)。
【0052】以上説明したように、この実施の形態2に
よれば、アクセス命令実行部27Aにおいて、キャッシ
ュアクセスを実行の対象とする被試験命令列272をあ
らかじめ用意しておき、その被試験命令列272に従っ
てメモリ25上のアクセスデータを命令キャッシュ2
2,オペランドキャッシュ23に設定し、BI制御部2
6において、命令キャッシュ22に設定されたアクセス
データがメモリ25上で無効化対象としてあらかじめ決
められたアドレスのデータであった場合にその設定され
たアクセスデータを無効化して、比較制御部27Bによ
りその無効化結果の正否を判断するようにしたので、命
令キャッシュ22を無効化のターゲットとした場合に、
外部ユニットの支援を受けずに、より小さい論理シミュ
レーションの段階でも早期に検証を行うことができ、こ
れによって、試験全体の作業効率を向上させることが可
能である。
【0053】また、BI発信先を命令キャッシュ22に
するだけで、BI処理の結果があらかじめ用意された期
待値に合致した場合にBI正常という判断結果を得て、
一方、不一致した場合にBI異常という判断結果を得る
ようにしたので、外部ユニットの支援を受けて試験を行
う場合と同様の試験結果を擬似的に取得することが可能
である。
【0054】(実施の形態3)さて、前述した実施の形
態1および2では、キャッシュをBI処理のターゲット
にしていたが、以下に説明する実施の形態3のように、
中間バッファをBI処理のターゲットにしてもよい。
【0055】まず、構成について説明する。図5はこの
発明の実施の形態3による情報処理装置用試験装置を示
すブロック図である。図5に示した情報処理装置用試験
装置は、CPU31,中間バッファ34およびデータを
格納したメモリ35より構成される。この情報処理装置
用試験装置は、図示せぬが、BI試験を実施するために
必要なプログラムのメモリを有しているものとする。
【0056】CPU31は、命令データ(アクセスデー
タ)を格納する命令キャッシュ32,オペランドデータ
(アクセスデータ)を格納するオペランドキャッシュ3
3,BI発信を制御するBI制御部36,BI試験全般
を制御する命令制御部37などを有している。BI制御
部36は、BI信号発信許可レジスタ361およびBI
信号種別レジスタ362から構成される制御レジスタ群
36AとBI信号発信部36Bとを有している。
【0057】制御レジスタ群36Aにおいて、BI信号
発信許可レジスタ361は、BI制御からターゲットと
なるバッファすなわち中間バッファ34に対してBI信
号の入力を許可するデータを格納する。BI信号種別レ
ジスタ362は、BI発信先の種別(この場合には中間
バッファ34を指す)を指示するデータを格納する。B
I信号発信部36Bは、中間バッファ34に接続され、
制御レジスタ群36Aに設定されたデータに基づいてB
I信号を生成し、そのBI信号をターゲットとなる中間
バッファ34に対して発信する処理を実施する。
【0058】命令制御部37は、アクセス命令を実行す
るアクセス命令実行部37Aと期待値とBI試験の実行
結果とを比較する比較制御部37Bとにより構成され
る。アクセス命令実行部37Aは、被試験であるBI試
験のための初期設定を行う初期制御部371およびBI
試験の手順を示す被試験命令列372より構成される。
【0059】命令キャッシュ32,オペランドキャッシ
ュ33には、いずれにも被試験命令列372および中間
バッファ34が接続され、それぞれに被試験命令列37
2の実行により中間バッファ34経由で命令,オペラン
ドがキャッシュされる。中間バッファ34は命令キャッ
シュ32,オペランドキャッシュ33およびメモリ35
に接続され、メモリ制御によりメモリ35から読み出さ
れた命令およびオペランドをアクセスデータとして格納
するとともに、命令データを命令キャッシュ32に出力
し、かつオペランドデータをオペランドキャッシュ33
に出力する。
【0060】つぎに、上記構成による動作について説明
する。図6はこの発明の実施の形態3による動作を説明
するフローチャートである。まず、命令制御部37にお
いて、アクセス命令実行部37AによりBI試験で動作
するのに必要最低限の初期設定が行われる(ステップS
301)。その際、被試験命令列372が設定される。
続いて、BI制御部36において、中間バッファ34を
ターゲットとしたBI制御のための制御レジスタ群36
Aの設定が行われる(ステップS302)。すなわち、
制御レジスタ群36Aにおいて、BI信号発信許可レジ
スタ361には、中間バッファ34に対してBI信号の
入力を許可する指示データが格納され、かつ、BI信号
種別レジスタ362には、BI発信先である中間バッフ
ァ34の種別を示す種別データが格納される。
【0061】この後、命令制御部37において、比較制
御部37Bには、BI試験で期待する期待値データが設
定され(ステップS303)、すでに設定済みの被試験
命令列372が実行される(ステップS304)。この
被試験命令列372の実行により、メモリ35に格納さ
れている命令,オペランドは、中間バッファ34を経由
して、それぞれ命令キャッシュ32,オペランドキャッ
シュ33に格納される。このとき、BI制御部36にお
いては、ターゲットに中間バッファ34が選定されてい
ることから、BI信号発信部36Bは、中間バッファ3
4に対してBI信号を多発させる。このBI信号は、メ
モリ35上の一定のアクセスデータに対する無効化のた
めの信号である。
【0062】上述した被試験命令列372の実行によ
り、メモリ35から読み出されたアクセスデータは、中
間バッファ34を経由して命令については命令キャッシ
ュ32に設定され、一方、オペランドについてはオペラ
ンドキャッシュ33に設定される。BI信号が中間バッ
ファ34に出力されたときに、BI信号で無効化対象と
しているメモリ35上のアクセスデータが被試験命令列
372の実行で中間バッファ34に設定されたアクセス
データであれば、その中間バッファ34に設定されたア
クセスデータはBI(無効化)される。この実行後、比
較制御部37BにBI制御による試験結果が収集され
(ステップS305)、そこで試験結果と期待値との比
較が行われる(ステップS306)。
【0063】その結果、一致が得られ(ステップS30
7)、かつ試験を続行する場合には(ステップS30
9)、被試験命令列372のつぎのステップを実行する
ため、処理は再びステップS303に戻るが、不一致が
得られた場合には(ステップS307)、図示せぬが、
表示などの報知手段を用いてエラー処理が実行され(ス
テップS308)、試験を続行する場合に処理は再びス
テップS303に戻る(ステップS309)。以上のス
テップS303〜ステップS308までの動作は、試験
終了まで繰り返し実行される(ステップS309)。
【0064】以上説明したように、この実施の形態3に
よれば、アクセス命令実行部37Aにおいて、バッファ
アクセスを実行の対象とする被試験命令列372をあら
かじめ用意しておき、その被試験命令列372に従って
メモリ35上のアクセスデータを中間バッファ34に設
定し、BI制御部36において、その中間バッファ34
に設定されたアクセスデータがメモリ35上で無効化対
象としてあらかじめ決められたアドレスのデータであっ
た場合にその設定されたアクセスデータを無効化して、
比較制御部37Bによりその無効化結果の正否を判断す
るようにしたので、中間バッファ34を無効化のターゲ
ットとした場合に、外部ユニットの支援を受けずに、よ
り小さい論理シミュレーションの段階でも早期に検証を
行うことができ、これによって、試験全体の作業効率を
向上させることが可能である。
【0065】また、BI発信先を中間バッファ34にす
るだけで、BI処理の結果があらかじめ用意された期待
値に合致した場合にBI正常という判断結果を得て、一
方、不一致した場合にBI異常という判断結果を得るよ
うにしたので、外部ユニットの支援を受けて試験を行う
場合と同様の試験結果を擬似的に取得することが可能で
ある。
【0066】(実施の形態4)さて、前述した実施の形
態1,2,3では、キャッシュ(命令キャッシュおよび
オペランドキャッシュ)もしくは中間バッファをBI処
理のターゲットにしていたが、以下に説明する実施の形
態4のように、キャッシュ(命令キャッシュおよびオペ
ランドキャッシュ)と中間バッファの両方をBI処理の
ターゲットにしてもよい。特に、BIアドレスは一定,
任意(可変)のいずれであってもよく、以下の説明で
は、BIアドレスを任意にした場合を例に挙げる。
【0067】まず、構成について説明する。図7はこの
発明の実施の形態4による情報処理装置用試験装置を示
すブロック図である。図7に示した情報処理装置用試験
装置は、CPU41,中間バッファ44およびデータを
格納したメモリ45より構成される。この情報処理装置
用試験装置は、図示せぬが、BI試験を実施するために
必要なプログラムのメモリを有しているものとする。
【0068】CPU41は、命令データ(アクセスデー
タ)を格納する命令キャッシュ42,オペランドデータ
(アクセスデータ)を格納するオペランドキャッシュ4
3,BI発信を制御するBI制御部46,BI試験全般
を制御する命令制御部47などを有している。BI制御
部46は、BI信号発信許可レジスタ461およびBI
信号種別レジスタ462から構成される制御レジスタ群
46AとBI信号発信部46Bとを有している。
【0069】制御レジスタ群46Aにおいて、BI信号
発信許可レジスタ461は、BI制御からターゲットと
なる命令キャッシュ42,オペランドキャッシュ43,
中間バッファ44に対してそれぞれBI信号の入力を許
可するデータを格納する。BI信号種別レジスタ462
は、BI発信先の種別(この場合には命令キャッシュ4
2,オペランドキャッシュ43,中間バッファ44を指
す)を指示するデータを格納する。BI信号発信部46
Bは、命令キャッシュ42,オペランドキャッシュ4
3,中間バッファ44に接続され、制御レジスタ群46
Aに設定されたデータに基づいてBI信号を生成し、そ
のBI信号をターゲットとなる命令キャッシュ42,オ
ペランドキャッシュ43,中間バッファ44に対してそ
れぞれ発信する処理を実施する。
【0070】この実施の形態4では、無効化対象となる
アクセスデータのアドレス(メモリ45上)を可変とす
ることから、BI信号発信部46BにBIアドレスレジ
スタ463が設けられる。このBIアドレスレジスタ4
63は、BI試験中に変更される任意のアドレスデータ
を格納する。
【0071】命令制御部47は、アクセス命令を実行す
るアクセス命令実行部47Aと期待値とBI試験の実行
結果とを比較する比較制御部47Bとにより構成され
る。アクセス命令実行部47Aは、被試験であるBI試
験のための初期設定を行う初期制御部471およびBI
試験の手順を示す被試験命令列472より構成される。
【0072】命令キャッシュ42,オペランドキャッシ
ュ43には、いずれにも被試験命令列472および中間
バッファ44が接続され、それぞれに被試験命令列47
2の実行により中間バッファ44経由で命令,オペラン
ドがキャッシュされる。中間バッファ44は命令キャッ
シュ42,オペランドキャッシュ43およびメモリ45
に接続され、メモリ制御によりメモリ45から読み出さ
れた命令およびオペランドをアクセスデータとして格納
するとともに、命令データを命令キャッシュ42に出力
し、かつオペランドデータをオペランドキャッシュ43
に出力する。
【0073】つぎに、上記構成による動作について説明
する。図8はこの発明の実施の形態4による動作を説明
するフローチャートである。まず、命令制御部47にお
いて、アクセス命令実行部47AによりBI試験で動作
するのに必要最低限の初期設定が行われる(ステップS
401)。その際、被試験命令列472が設定される。
続いて、BI制御部46において、命令キャッシュ4
2,オペランドキャッシュ43および中間バッファ44
をターゲットとしたBI制御のための制御レジスタ群4
6Aの設定ならびに初期のBIアドレスの設定が行われ
る(ステップS402)。
【0074】その際、制御レジスタ群46Aにおいて、
BI信号発信許可レジスタ461には、命令キャッシュ
42,オペランドキャッシュ43および中間バッファ4
4に対してBI信号の入力を許可する指示データが格納
され、かつ、BI信号種別レジスタ462には、BI発
信先である命令キャッシュ42,オペランドキャッシュ
43および中間バッファ44の種別を示す種別データが
格納される。
【0075】この後、命令制御部47において、比較制
御部47Bには、BI試験で期待する期待値データが設
定され(ステップS403)、すでに設定済みの被試験
命令列472が実行される(ステップS404)。この
被試験命令列472の実行により、メモリ45に格納さ
れている命令,オペランドは、中間バッファ44を経由
して、それぞれ命令キャッシュ42,オペランドキャッ
シュ43に格納される。このとき、BI制御部46にお
いては、ターゲットに命令キャッシュ42,オペランド
キャッシュ43および中間バッファ44が選定されてい
ることから、BI信号発信部46Bは、命令キャッシュ
42,オペランドキャッシュ43,中間バッファ44そ
れぞれに対してBI信号を多発させる。このBI信号
は、メモリ45上の可変のアドレスデータに対する無効
化のための信号である。
【0076】上述した被試験命令列472の実行によ
り、メモリ45から読み出されたアクセスデータは、中
間バッファ44を経由して命令については命令キャッシ
ュ42に設定され、一方、オペランドについてはオペラ
ンドキャッシュ43に設定される。BI信号が命令キャ
ッシュ42,オペランドキャッシュ43,中間バッファ
44それぞれに出力されたときに、BI信号で無効化対
象としているメモリ45上のアドレスデータ(アクセス
データ)が被試験命令列472の実行で命令キャッシュ
42,オペランドキャッシュ43および中間バッファ4
4に設定されたアクセスデータであれば、命令キャッシ
ュ42,オペランドキャッシュ43および中間バッファ
44に設定されたアクセスデータはBI(無効化)され
る。この実行後、比較制御部47BにBI制御による試
験結果が収集され(ステップS405)、そこで試験結
果と期待値との比較が行われる(ステップS406)。
【0077】その結果、一致が得られ(ステップS40
7)、かつ試験を続行する場合には(ステップS40
9)、被試験命令列472のつぎのステップを実行する
ため、処理は再びステップS403に戻るが、不一致が
得られた場合には(ステップS407)、図示せぬが、
表示などの報知手段を用いてエラー処理が実行され(ス
テップS408)、試験を続行する場合に処理は再びス
テップS403に戻る(ステップS409)。以上のス
テップS403〜ステップS408までの動作は、試験
終了まで繰り返し実行される(ステップS409)。
【0078】ただし、ステップS409からステップS
403に戻る際には、BIアドレスデータが乱数などを
用いて変更され、その変更されたBIアドレスデータが
メモリ45上の無効対象となる新たなアドレス情報とし
てBIアドレスレジスタ463に格納される(ステップ
S410)。このため、ステップS403〜ステップS
410のループでは、定期的に(毎回を含む)、異なる
BIアドレスが適用されることになる。
【0079】以上説明したように、この実施の形態4に
よれば、アクセス命令実行部47Aにおいて、キャッシ
ュアクセスおよびバッファアクセスを実行の対象とする
被試験命令列472をあらかじめ用意しておき、その被
試験命令列472に従ってメモリ45上のアクセスデー
タを命令キャッシュ42,オペランドキャッシュ43お
よび中間バッファ44に設定し、BI制御部46におい
て、これらに設定されたアクセスデータがメモリ45上
で無効化対象として可変なBIアドレスのデータであっ
た場合にその設定されたアクセスデータを無効化して、
比較制御部47Bによりその無効化結果の正否を判断す
るようにしたので、命令キャッシュ42,オペランドキ
ャッシュ43および中間バッファ44を可変なBIアド
レスを用いて無効化のターゲットとした場合に、外部ユ
ニットの支援を受けずに、より小さい論理シミュレーシ
ョンの段階でも早期に検証を行うことができ、これによ
って、試験全体の作業効率を向上させることが可能であ
る。
【0080】また、BI発信先を命令キャッシュ42,
オペランドキャッシュ43および中間バッファ44にす
ることで、BI処理の結果があらかじめ用意された期待
値に合致した場合にBI正常という判断結果を得て、一
方、不一致した場合にBI異常という判断結果を得るよ
うにしたので、外部ユニットの支援を受けて試験を行う
場合と同様の試験結果を擬似的に取得することが可能で
ある。
【0081】(実施の形態5)さて、前述した実施の形
態1,2,3では、キャッシュ(命令キャッシュおよび
オペランドキャッシュ)もしくは中間バッファをBI処
理のターゲットにしていたが、以下に説明する実施の形
態5のように、キャッシュ(命令キャッシュおよびオペ
ランドキャッシュ)と中間バッファの両方をBI処理の
ターゲットにしてもよい。特に、BI発生のタイミング
は一定,可変のいずれであってもよく、以下の説明で
は、BI発生のタイミングを可変にした場合を例に挙げ
る。
【0082】まず、構成について説明する。図9はこの
発明の実施の形態5による情報処理装置用試験装置を示
すブロック図である。図9に示した情報処理装置用試験
装置は、CPU51,中間バッファ54およびデータを
格納したメモリ55より構成される。この情報処理装置
用試験装置は、図示せぬが、BI試験を実施するために
必要なプログラムのメモリを有しているものとする。
【0083】CPU51は、命令データ(アクセスデー
タ)を格納する命令キャッシュ52,オペランドデータ
(アクセスデータ)を格納するオペランドキャッシュ5
3,BI発信を制御するBI制御部56,BI試験全般
を制御する命令制御部57などを有している。BI制御
部56は、BI信号発信許可レジスタ561およびBI
信号種別レジスタ562から構成される制御レジスタ群
56AとBI信号発信部56Bとを有している。
【0084】制御レジスタ群56Aにおいて、BI信号
発信許可レジスタ561は、BI制御からターゲットと
なる命令キャッシュ52,オペランドキャッシュ53,
中間バッファ54に対してそれぞれBI信号の入力を許
可するデータを格納する。BI信号種別レジスタ562
は、BI発信先の種別(この場合には命令キャッシュ5
2,オペランドキャッシュ53,中間バッファ54を指
す)を指示するデータを格納する。BI信号発信部56
Bは、命令キャッシュ52,オペランドキャッシュ5
3,中間バッファ54に接続され、制御レジスタ群56
Aに設定されたデータに基づいてBI信号を生成し、そ
のBI信号をターゲットとなる命令キャッシュ52,オ
ペランドキャッシュ53,中間バッファ54に対してそ
れぞれ発信する処理を実施する。
【0085】この実施の形態5では、BI発生のタイミ
ングを可変とすることから、BI信号発信部56BにB
I発生タイミング指定レジスタ563が設けられる。こ
のBI発生タイミング指定レジスタ563は、可変なB
I発生タイミングを指定するタイミングデータを格納す
る。
【0086】命令制御部57は、アクセス命令を実行す
るアクセス命令実行部57Aと期待値とBI試験の実行
結果とを比較する比較制御部57Bとにより構成され
る。アクセス命令実行部57Aは、被試験であるBI試
験のための初期設定を行う初期制御部571およびBI
試験の手順を示す被試験命令列572より構成される。
【0087】命令キャッシュ52,オペランドキャッシ
ュ53には、いずれにも被試験命令列572および中間
バッファ54が接続され、それぞれに被試験命令列57
2の実行により中間バッファ54経由で命令,オペラン
ドがキャッシュされる。中間バッファ54は命令キャッ
シュ52,オペランドキャッシュ53およびメモリ55
に接続され、メモリ制御によりメモリ55から読み出さ
れた命令およびオペランドをアクセスデータとして格納
するとともに、命令データを命令キャッシュ52に出力
し、かつオペランドデータをオペランドキャッシュ53
に出力する。
【0088】つぎに、上記構成による動作について説明
する。図10はこの発明の実施の形態5による動作を説
明するフローチャートである。まず、命令制御部57に
おいて、アクセス命令実行部57AによりBI試験で動
作するのに必要最低限の初期設定が行われる(ステップ
S501)。その際、被試験命令列572が設定され
る。続いて、BI制御部56において、命令キャッシュ
52,オペランドキャッシュ53および中間バッファ5
4をターゲットとしたBI制御のための制御レジスタ群
56Aの設定ならびに初期のBI発生のタイミングを指
定するタイミングデータの設定が行われる(ステップS
502)。
【0089】その際、制御レジスタ群56Aにおいて、
BI信号発信許可レジスタ561には、命令キャッシュ
52,オペランドキャッシュ53および中間バッファ5
4に対してBI信号の入力を許可する指示データが格納
され、かつ、BI信号種別レジスタ562には、BI発
信先である命令キャッシュ52,オペランドキャッシュ
53および中間バッファ54の種別を示す種別データが
格納される。
【0090】この後、命令制御部57において、比較制
御部57Bには、BI試験で期待する期待値データが設
定され(ステップS503)、すでに設定済みの被試験
命令列572が実行される(ステップS504)。この
被試験命令列572の実行により、メモリ55に格納さ
れている命令,オペランドは、中間バッファ54を経由
して、それぞれ命令キャッシュ52,オペランドキャッ
シュ53に格納される。
【0091】このとき、BI制御部56においては、タ
ーゲットに命令キャッシュ52,オペランドキャッシュ
53および中間バッファ54が選定されていることか
ら、BI信号発信部56Bは、命令キャッシュ52,オ
ペランドキャッシュ53,中間バッファ54それぞれに
対してBI信号を多発させる。このBI信号は、メモリ
55上の可変のアドレスデータに対する無効化のための
信号である。
【0092】上述した被試験命令列572の実行によ
り、メモリ55から読み出されたアクセスデータは、中
間バッファ54を経由して命令については命令キャッシ
ュ52に設定され、一方、オペランドについてはオペラ
ンドキャッシュ53に設定される。BI信号が命令キャ
ッシュ52,オペランドキャッシュ53,中間バッファ
54それぞれに出力されたときに、BI信号で無効化対
象としているメモリ55上のアドレスデータ(アクセス
データ)が被試験命令列572の実行で命令キャッシュ
52,オペランドキャッシュ53および中間バッファ5
4に設定されたアクセスデータであれば、命令キャッシ
ュ52,オペランドキャッシュ53および中間バッファ
54に設定されたアクセスデータはBI(無効化)され
る。この実行後、比較制御部57BにBI制御による試
験結果が収集され(ステップS505)、そこで試験結
果と期待値との比較が行われる(ステップS506)。
【0093】その結果、一致が得られ(ステップS50
7)、かつ試験を続行する場合には(ステップS50
9)、被試験命令列572のつぎのステップを実行する
ため、処理は再びステップS503に戻るが、不一致が
得られた場合には(ステップS507)、図示せぬが、
表示などの報知手段を用いてエラー処理が実行され(ス
テップS508)、試験を続行する場合に処理は再びス
テップS503に戻る(ステップS509)。以上のス
テップS503〜ステップS508までの動作は、試験
終了まで繰り返し実行される(ステップS509)。
【0094】ただし、ステップS509からステップS
503に戻る際には、BI発生のタイミングが乱数など
を用いて変更され、その変更されたタイミングデータが
BI発生の新たなタイミング情報としてBI発生タイミ
ング指定レジスタ563に格納される(ステップS51
0)。このため、ステップS503〜ステップS510
のループでは、定期的に(毎回を含む)、異なるBI発
生のタイミングが適用されることになる。
【0095】以上説明したように、この実施の形態5に
よれば、アクセス命令実行部57Aにおいて、キャッシ
ュアクセスおよびバッファアクセスを実行の対象とする
被試験命令列572をあらかじめ用意しておき、その被
試験命令列572に従ってメモリ55上のアクセスデー
タを命令キャッシュ52,オペランドキャッシュ53お
よび中間バッファ54に設定し、BI制御部56におい
て、可変なタイミングのときに、命令キャッシュ52,
オペランドキャッシュ53および中間バッファ54に設
定されたアクセスデータがメモリ55上で無効化対象と
してあらかじめ決められたアドレスのデータであった場
合にその設定されたアクセスデータを無効化して、比較
制御部57Bによりその無効化結果の正否を判断するよ
うにしたので、命令キャッシュ52,オペランドキャッ
シュ53および中間バッファ54を可変なタイミングを
用いて無効化のターゲットとした場合に、外部ユニット
の支援を受けずに、より小さい論理シミュレーションの
段階でも早期に検証を行うことができ、これによって、
試験全体の作業効率を向上させることが可能である。
【0096】また、BI発信先を命令キャッシュ52,
オペランドキャッシュ53および中間バッファ54にす
ることで、BI処理の結果があらかじめ用意された期待
値に合致した場合にBI正常という判断結果を得て、一
方、不一致した場合にBI異常という判断結果を得るよ
うにしたので、外部ユニットの支援を受けて試験を行う
場合と同様の試験結果を擬似的に取得することが可能で
ある。
【0097】(実施の形態6)さて、この発明は、以下
に説明する実施の形態6のように、前述した実施の形態
4および5を組み合わせたものでもよい。すなわち、こ
の実施の形態6は、キャッシュおよびバッファをターゲ
ットとしてBI信号を発信するものであり、以下にBI
アドレスとBI発生のタイミングとを可変にする場合を
例に挙げる。
【0098】まず、構成について説明する。図11はこ
の発明の実施の形態6による情報処理装置用試験装置を
示すブロック図である。図11に示した情報処理装置用
試験装置は、CPU61,中間バッファ64,データを
格納したメモリ65および表示出力部68より構成され
る。この情報処理装置用試験装置は、図示せぬが、BI
試験を実施するために必要なプログラムのメモリを有し
ているものとする。
【0099】CPU61は、命令データ(アクセスデー
タ)を格納する命令キャッシュ62,オペランドデータ
(アクセスデータ)を格納するオペランドキャッシュ6
3,BI発信を制御するBI制御部66,BI試験全般
を制御する命令制御部67などを有している。BI制御
部66は、BI信号発信許可レジスタ661およびBI
信号種別レジスタ662から構成される制御レジスタ群
66AとBI信号発信部66Bとを有している。
【0100】制御レジスタ群66Aにおいて、BI信号
発信許可レジスタ661は、BI制御からターゲットと
なる命令キャッシュ62,オペランドキャッシュ63,
中間バッファ64に対してそれぞれBI信号の入力を許
可するデータを格納する。BI信号種別レジスタ662
は、BI発信先の種別(この場合には命令キャッシュ6
2,オペランドキャッシュ63,中間バッファ64を指
す)を指示するデータを格納する。BI信号発信部66
Bは、命令キャッシュ62,オペランドキャッシュ6
3,中間バッファ64に接続され、制御レジスタ群66
Aに設定されたデータに基づいてBI信号を生成し、そ
のBI信号をターゲットとなる命令キャッシュ62,オ
ペランドキャッシュ63,中間バッファ64に対してそ
れぞれ発信する処理を実施する。
【0101】この実施の形態6では、BIアドレスはも
ちろんBI発生のタイミングまでも可変とすることか
ら、BI信号発信部66BにBIアドレスレジスタ66
3とBI発生タイミング指定レジスタ664とが設けら
れる。BIアドレスレジスタ63は、前述の実施の形態
4に用いたBIアドレスレジスタ463と同様の機能を
有しており、可変なBIアドレスデータを格納するもの
である。BI発生タイミング指定レジスタ664は、前
述の実施の形態5に用いたBI発生タイミング指定レジ
スタ563と同様の機能を有しており、可変なBI発生
タイミングを指定するタイミングデータを格納するもの
である。
【0102】命令制御部67は、アクセス命令を実行す
るアクセス命令実行部67Aと期待値とBI試験の実行
結果とを比較する比較制御部67Bとにより構成され
る。表示出力部68は、比較制御部67Bの出力に接続
され、その比較制御部67Bでの比較結果,BIアドレ
ス,BI発生のタイミングなどを可視表示する。アクセ
ス命令実行部67Aは、被試験であるBI試験のための
初期設定を行う初期制御部671およびBI試験の手順
を示す被試験命令列672より構成される。
【0103】命令キャッシュ62,オペランドキャッシ
ュ63には、いずれにも被試験命令列672および中間
バッファ64が接続され、それぞれに被試験命令列67
2の実行により中間バッファ64経由で命令,オペラン
ドがキャッシュされる。中間バッファ64は命令キャッ
シュ62,オペランドキャッシュ63およびメモリ65
に接続され、メモリ制御によりメモリ65から読み出さ
れた命令およびオペランドをアクセスデータとして格納
するとともに、命令データを命令キャッシュ62に出力
し、かつオペランドデータをオペランドキャッシュ63
に出力する。
【0104】つぎに、上記構成による動作について説明
する。図12はこの発明の実施の形態6による動作を説
明するフローチャートである。まず、命令制御部67に
おいて、アクセス命令実行部67AによりBI試験で動
作するのに必要最低限の初期設定が行われる(ステップ
S601)。その際、被試験命令列672が設定され
る。続いて、BI制御部66において、命令キャッシュ
62,オペランドキャッシュ63および中間バッファ6
4をターゲットとしたBI制御のための制御レジスタ群
66Aの設定、ならびに初期のBIアドレスデータと初
期のBI発生のタイミングを指定するタイミングデータ
との設定が行われる(ステップS602)。
【0105】その際、制御レジスタ群66Aにおいて、
BI信号発信許可レジスタ661には、命令キャッシュ
62,オペランドキャッシュ63および中間バッファ6
4に対してBI信号の入力を許可する指示データが格納
され、かつ、BI信号種別レジスタ662には、BI発
信先である命令キャッシュ62,オペランドキャッシュ
63および中間バッファ64の種別を示す種別データが
格納される。
【0106】この後、命令制御部67において、比較制
御部67Bには、BI試験で期待する期待値データが設
定され(ステップS603)、すでに設定済みの被試験
命令列672が実行される(ステップS604)。この
被試験命令列672の実行により、メモリ65に格納さ
れている命令,オペランドは、中間バッファ64を経由
して、それぞれ命令キャッシュ62,オペランドキャッ
シュ63に格納される。このとき、BI制御部66にお
いては、ターゲットに命令キャッシュ62,オペランド
キャッシュ63および中間バッファ64が選定されてい
ることから、BI信号発信部66Bは、命令キャッシュ
62,オペランドキャッシュ63,中間バッファ64そ
れぞれに対してBI信号を多発させる。このBI信号
は、メモリ65上の可変のアドレスデータに対する無効
化のための信号である。
【0107】上述した被試験命令列672の実行によ
り、メモリ65から読み出されたアクセスデータは、中
間バッファ64を経由して命令については命令キャッシ
ュ62に設定され、一方、オペランドについてはオペラ
ンドキャッシュ63に設定される。BI信号が命令キャ
ッシュ62,オペランドキャッシュ63,中間バッファ
64それぞれに出力されたときに、BI信号で無効化対
象としているメモリ65上のアクセスデータが被試験命
令列672の実行で命令キャッシュ62,オペランドキ
ャッシュ63および中間バッファ64に設定されたアク
セスデータであれば、命令キャッシュ62,オペランド
キャッシュ63および中間バッファ64に設定されたア
クセスデータはBI(無効化)される。この実行後、比
較制御部67BにBI制御による試験結果が収集され
(ステップS605)、そこで試験結果と期待値との比
較が行われる。このときの比較結果,BIアドレス,B
I発生のタイミングなどは、表示出力部68より可視表
示される(ステップS606)。また、このときの表示
では、BIアドレスとBI発生のタイミングとの関係を
縦横軸のマトリクスとし、そこに実行結果をはめ込むよ
うにしてもよい。
【0108】その結果、一致が得られ(ステップS60
7)、かつ試験を続行する場合には(ステップS60
9)、被試験命令列672のつぎのステップを実行する
ため、処理は再びステップS603に戻るが、不一致が
得られた場合には(ステップS607)、図示せぬが、
表示などの報知手段を用いてエラー処理が実行され(ス
テップS608)、試験を続行する場合に処理は再びス
テップS603に戻る(ステップS609)。以上のス
テップS603〜ステップS608までの動作は、試験
終了まで繰り返し実行される(ステップS609)。
【0109】ただし、ステップS609からステップS
603に戻る際には、BIアドレスおよびBI発生のタ
イミングが乱数などを用いて変更され、その変更された
BIアドレス,タイミングデータがそれぞれ新たなアド
レス情報,BI発生の新たなタイミング情報として、B
Iアドレスレジスタ663,BI発生タイミング指定レ
ジスタ664に格納される(ステップS610)。この
ため、ステップS603〜ステップS610のループで
は、定期的に(毎回を含む)、異なるBIアドレスとB
I発生のタイミングとが適用されることになる。
【0110】以上説明したように、この実施の形態6に
よれば、命令制御部67において、キャッシュアクセス
およびバッファアクセスを実行の対象とする被試験命令
列672をあらかじめ用意しておき、その被試験命令列
672に従ってメモリ65上のアクセスデータを命令キ
ャッシュ62,オペランドキャッシュ63および中間バ
ッファ64に設定し、BI制御部66において、可変な
タイミングのときに、命令キャッシュ62,オペランド
キャッシュ63および中間バッファ64に設定されたア
クセスデータがメモリ65上で無効化対象として可変な
BIアドレスのデータであった場合にその設定されたア
クセスデータを無効化して、比較制御部67Bによりそ
の無効化結果の正否を判断するようにしたので、命令キ
ャッシュ62,オペランドキャッシュ63および中間バ
ッファ64を可変なBIアドレスと可変なタイミングと
を用いて無効化のターゲットとした場合に、外部ユニッ
トの支援を受けずに、より小さい論理シミュレーション
の段階でも早期に検証を行うことができ、これによっ
て、試験全体の作業効率を向上させることが可能であ
る。
【0111】また、BI発信先を命令キャッシュ62,
オペランドキャッシュ63および中間バッファ64にす
ることで、BI処理の結果があらかじめ用意された期待
値に合致した場合にBI正常という判断結果を得て、一
方、不一致した場合にBI異常という判断結果を得るよ
うにしたので、外部ユニットの支援を受けて試験を行う
場合と同様の試験結果を擬似的に取得することが可能で
ある。
【0112】(実施の形態7)さて、前述した実施の形
態4〜6では、キャッシュとバッファ間を接続させた状
態での試験を例に挙げていたが、以下に説明する実施の
形態7のように、キャッシュとバッファ間を切り離した
状態でのBI試験に適用してもよい。
【0113】まず、構成について説明する。図13はこ
の発明の実施の形態7による情報処理装置用試験装置を
示すブロック図である。図13に示した情報処理装置用
試験装置は、CPU71,中間バッファ75およびデー
タを格納したメモリ76より構成される。この情報処理
装置用試験装置は、図示せぬが、BI試験を実施するた
めに必要なプログラムのメモリを有しているものとす
る。
【0114】CPU71は、キャッシュ(命令キャッシ
ュ73,オペランドキャッシュ74)と中間バッファ7
5とを切り離す制御を司る切り離し制御部72,命令デ
ータ(アクセスデータ)を格納する命令キャッシュ7
3,オペランドデータ(アクセスデータ)を格納するオ
ペランドキャッシュ74,BI発信を制御するBI制御
部77,BI試験全般を制御する命令制御部78などを
有している。BI制御部77は、実施の形態4(BIア
ドレスの変更方式),実施の形態5(BI発生タイミン
グの変更方式)もしくは実施の形態6(BIアドレスお
よびBI発生タイミングの変更方式)のBI制御部と同
様の機能を有するものとしてその説明を省略する。ただ
し、この実施の形態7では、BIアドレスもしくはBI
発生タイミングを一定とする例を挙げる。
【0115】命令制御部78は、アクセス命令を実行す
るアクセス命令実行部78Aと期待値とBI試験の実行
結果とを比較する比較制御部78Bとにより構成され
る。アクセス命令実行部78Aは、被試験であるBI試
験のための初期設定を行う初期制御部781およびBI
試験の手順を示す被試験命令列782より構成される。
【0116】命令キャッシュ73,オペランドキャッシ
ュ74には、いずれも切り離し制御部72を介して被試
験命令列781が接続され、かついずれにも中間バッフ
ァ75が接続される。命令キャッシュ73,オペランド
キャッシュ74には、それぞれ被試験命令列782の実
行により中間バッファ75経由で命令,オペランドがキ
ャッシュされる。中間バッファ75は命令キャッシュ7
3,オペランドキャッシュ74およびメモリ76に接続
され、メモリ制御によりメモリ76から読み出された命
令およびオペランドをアクセスデータとして格納すると
ともに、命令データを命令キャッシュ73に出力し、か
つオペランドデータをオペランドキャッシュ74に出力
する。この中間バッファ75とキャッシュ(命令キャッ
シュ73,オペランドキャッシュ74)とは、BI試験
時に切り離し制御部72の制御で切り離される。
【0117】つぎに、上記構成による動作について説明
する。図14はこの発明の実施の形態7による動作を説
明するフローチャートである。まず、命令制御部78に
おいて、アクセス命令実行部78AによりBI試験で動
作するのに必要最低限の初期設定が行われる(ステップ
S701)。その際、被試験命令列782が設定される
とともに、一例であるが、メモリ76のA番地にデータ
“00h”が書き込まれ、そのA番地のデータ“00
h”がアクセスデータとしてキャッシュに書き込まれ
る。さらに、切り離し制御部72によりキャッシュと中
間バッファ75とが切り離され、その後、メモリ76の
A番地のデータは“00h”から“FFh”に書き換え
られる(ステップS702)。その結果、同一アドレス
におけるキャッシュのアクセスデータとメモリ76のア
クセスデータとは、不一致の関係をもつことになる。
【0118】続いて、前述した実施の形態5もしくは実
施の形態6のように、BI制御部77において、命令キ
ャッシュ73,オペランドキャッシュ74および中間バ
ッファ75をターゲットとしたBI制御のための制御レ
ジスタ群(図示せぬ)の設定が行われる(ステップS7
03)。
【0119】この後、命令制御部78において、比較制
御部78Bには、BI試験で期待する期待値データが設
定され(ステップS704)、すでに設定済みの被試験
命令列782が実行される(ステップS705)。この
被試験命令列782の実行により、本来、メモリ76に
格納されている命令,オペランドは、中間バッファ75
を経由して、それぞれ命令キャッシュ73,オペランド
キャッシュ74に格納されることになる。キャッシュと
中間バッファ75とが切り離されているため、メモリ7
6から読み出されたアクセスデータは中間バッファ75
で行き止まりとなる。
【0120】一方、BI制御部78は、ターゲットに命
令キャッシュ73,オペランドキャッシュ74および中
間バッファ75に対してBI信号を多発させる。BI信
号がキャッシュに出力されたときに、上述した切り離し
制御でキャッシュ上のアクセスデータ“00h”とメモ
リ76のA番地のアクセスデータ“FFh”とは不一致
となる。このような状況下でも、BI信号で無効化対象
としているメモリ76上のアクセスデータが被試験命令
列782の実行でキャッシュに設定されたアクセスデー
タであれば、そのキャッシュに設定されているアクセス
データはBI(無効化)される。この実行後、比較制御
部78BにBI制御による試験結果が収集され(ステッ
プS706)、そこで試験結果と期待値との比較が行わ
れる(ステップS707)。
【0121】その結果、一致が得られ(ステップS70
8)、かつ試験を続行する場合には(ステップS71
0)、被試験命令列782のつぎのステップを実行する
ため、処理は再びステップS703に戻るが、不一致が
得られた場合には(ステップS708)、図示せぬが、
表示などの報知手段を用いてエラー処理が実行され(ス
テップS709)、試験を続行する場合に処理は再びス
テップS704に戻る(ステップS710)。以上のス
テップS704〜ステップS709までの動作は、試験
終了まで繰り返し実行される(ステップS710)。
【0122】以上説明したように、この実施の形態7に
よれば、命令キャッシュ73,オペランドキャッシュ7
4および中間バッファ75への初期設定後、切り離し制
御部72により命令キャッシュ73およびオペランドキ
ャッシュ74と中間バッファ75との切り離し状態で
は、命令制御部78において、キャッシュアクセスおよ
びバッファアクセスを実行の対象とする被試験命令列7
82をあらかじめ用意しておき、その被試験命令列78
2に従ってメモリ76上のアクセスデータを中間バッフ
ァ75にのみ設定し、BI制御部77において、被試験
命令列782の実行後、命令キャッシュ73,オペラン
ドキャッシュ74,中間バッファ75に設定されたアク
セスデータがメモリ76上であらかじめ無効対象とした
アドレスのデータであった場合にその設定されたアクセ
スデータを無効化して、比較制御部78Bによりその無
効化結果の正否を判断するようにしたので、命令キャッ
シュ73,オペランドキャッシュ74および中間バッフ
ァ75を無効化のターゲットとし、かつ本来キャッシュ
側での無効化が不可能な状態であっても、外部ユニット
の支援を受けずに、より小さい論理シミュレーションの
段階でも早期に検証を行うことができ、これによって、
試験全体の作業効率を向上させることが可能である。
【0123】また、BI発信先を命令キャッシュ73,
オペランドキャッシュ74および中間バッファ75にす
ることで、BI処理の結果があらかじめ用意された期待
値に合致した場合にBI正常という判断結果を得て、一
方、不一致した場合にBI異常という判断結果を得るよ
うにしたので、外部ユニットの支援を受けて試験を行う
場合と同様の試験結果を擬似的に取得することが可能で
ある。
【0124】そして、この発明は、上述した実施の形態
1〜7に限定されるものではなく、この発明とその趣旨
を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能で
ある。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、被試験命令列に従って第1メモリ上のアクセス
データを読み出して第2メモリに保持させ、その保持さ
れたアクセスデータが一定に、もしくは任意に無効化対
象として決められた場合に第2メモリに保持されたアク
セスデータを無効化して、その無効化結果の正否を判断
するようにしたので、外部ユニットの支援を受けずに、
より小さい論理シミュレーションの段階でも早期に検証
を行うことができ、これによって、試験全体の作業効率
を向上させることが可能な情報処理装置用試験装置が得
られるという効果を奏する。
【0126】また、請求項2の発明によれば、キャッシ
ュアクセスを実行の対象とする被試験命令列をあらかじ
め用意しておき、その被試験命令列に従ってメモリ上の
アクセスデータを命令キャッシュ,オペランドキャッシ
ュに設定し、オペランドキャッシュに設定されたアクセ
スデータがメモリ上で無効化対象としてあらかじめ決め
られたアドレスのデータであった場合にその設定された
アクセスデータを無効化して、その無効化結果の正否を
判断するようにしたので、オペランドキャッシュを無効
化のターゲットとした場合に、外部ユニットの支援を受
けずに、より小さい論理シミュレーションの段階でも早
期に検証を行うことができ、これによって、試験全体の
作業効率を向上させることが可能な情報処理装置用試験
装置が得られるという効果を奏する。
【0127】また、請求項3の発明によれば、キャッシ
ュアクセスを実行の対象とする被試験命令列をあらかじ
め用意しておき、その被試験命令列に従ってメモリ上の
アクセスデータを命令キャッシュ,オペランドキャッシ
ュに設定し、命令キャッシュに設定されたアクセスデー
タがメモリ上で無効化対象としてあらかじめ決められた
アドレスのデータであった場合にその設定されたアクセ
スデータを無効化して、その無効化結果の正否を判断す
るようにしたので、命令キャッシュを無効化のターゲッ
トとした場合に、外部ユニットの支援を受けずに、より
小さい論理シミュレーションの段階でも早期に検証を行
うことができ、これによって、試験全体の作業効率を向
上させることが可能な情報処理装置用試験装置が得られ
るという効果を奏する。
【0128】また、請求項4の発明によれば、バッファ
アクセスを実行の対象とする被試験命令列をあらかじめ
用意しておき、その被試験命令列に従ってメモリ上のア
クセスデータを中間バッファに設定し、その中間バッフ
ァに設定されたアクセスデータがメモリ上で無効化対象
としてあらかじめ決められたアドレスのデータであった
場合にその設定されたアクセスデータを無効化して、そ
の無効化結果の正否を判断するようにしたので、中間バ
ッファを無効化のターゲットとした場合に、外部ユニッ
トの支援を受けずに、より小さい論理シミュレーション
の段階でも早期に検証を行うことができ、これによっ
て、試験全体の作業効率を向上させることが可能な情報
処理装置用試験装置が得られるという効果を奏する。
【0129】また、請求項5の発明によれば、キャッシ
ュアクセスおよびバッファアクセスを実行の対象とする
被試験命令列をあらかじめ用意しておき、その被試験命
令列に従ってメモリ上のアクセスデータを命令キャッシ
ュ,オペランドキャッシュおよび中間バッファに設定
し、その設定されたアクセスデータがメモリ上で無効化
対象として一定に、もしくは任意に決定されたアドレス
のデータであった場合にその設定されたアクセスデータ
を無効化して、その無効化結果の正否を判断するように
したので、命令キャッシュ,オペランドキャッシュおよ
び中間バッファを一定もしくは任意のアドレスを用いて
無効化のターゲットとした場合に、外部ユニットの支援
を受けずに、より小さい論理シミュレーションの段階で
も早期に検証を行うことができ、これによって、試験全
体の作業効率を向上させることが可能な情報処理装置用
試験装置が得られるという効果を奏する。
【0130】また、請求項6の発明によれば、キャッシ
ュアクセスおよびバッファアクセスを実行の対象とする
被試験命令列をあらかじめ用意しておき、その被試験命
令列に従ってメモリ上のアクセスデータを命令キャッシ
ュ,オペランドキャッシュおよび中間バッファに設定
し、一定に、もしくは任意に決定されたタイミングのと
きに、命令キャッシュ,オペランドキャッシュおよび中
間バッファに設定されたアクセスデータがメモリ上で無
効化対象としてあらかじめ決められたアドレスのデータ
であった場合にその設定されたアクセスデータを無効化
して、その無効化結果の正否を判断するようにしたの
で、命令キャッシュ,オペランドキャッシュおよび中間
バッファを一定もしくは任意のタイミングを用いて無効
化のターゲットとした場合に、外部ユニットの支援を受
けずに、より小さい論理シミュレーションの段階でも早
期に検証を行うことができ、これによって、試験全体の
作業効率を向上させることが可能な情報処理装置用試験
装置が得られるという効果を奏する。
【0131】また、請求項7の発明によれば、キャッシ
ュアクセスおよびバッファアクセスを実行の対象とする
被試験命令列をあらかじめ用意しておき、その被試験命
令列に従ってメモリ上のアクセスデータを命令キャッシ
ュ,オペランドキャッシュおよび中間バッファに設定
し、一定に、もしくは任意に決定されたタイミングのと
きに、命令キャッシュ,オペランドキャッシュおよび中
間バッファに設定されたアクセスデータがメモリ上で無
効化対象として一定に、もしくは任意に決定されたアド
レスのデータであった場合にその設定されたアクセスデ
ータを無効化して、その無効化結果の正否を判断するよ
うにしたので、命令キャッシュ,オペランドキャッシュ
および中間バッファを一定もしくは任意のアドレスと一
定もしくは任意のタイミングを用いて無効化のターゲッ
トとした場合に、外部ユニットの支援を受けずに、より
小さい論理シミュレーションの段階でも早期に検証を行
うことができ、これによって、試験全体の作業効率を向
上させることが可能な情報処理装置用試験装置が得られ
るという効果を奏する。
【0132】また、請求項8の発明によれば、初期状態
として、メモリをアクセスして、中間バッファ,命令キ
ャッシュおよびオペランドキャッシュにアクセスデータ
を設定し、命令キャッシュおよびオペランドキャッシュ
と中間バッファとの切り離し状態で、命令キャッシュ,
オペランドキャッシュおよび中間バッファに対するアク
セスを実行の対象とする被試験命令列をあらかじめ用意
しておき、被試験命令列に従ってメモリをアクセスし、
メモリ上のアクセスデータを中間バッファに設定し、命
令キャッシュおよびオペランドキャッシュに初期設定さ
れたアクセスデータと被試験命令列で中間バッファに設
定されたアクセスデータとがメモリ上で一定に、もしく
は任意に無効対象として決められたアドレスのデータで
あった場合に、命令キャッシュ,オペランドキャッシ
ュ,中間バッファにそれぞれ設定されたアクセスデータ
を無効化し、その無効化結果の正否を判断するようにし
たので、命令キャッシュ,オペランドキャッシュおよび
中間バッファを無効化のターゲットとし、かつ本来キャ
ッシュ側での無効化が不可能な状態であっても、外部ユ
ニットの支援を受けずに、より小さい論理シミュレーシ
ョンの段階でも早期に検証を行うことができ、これによ
って、試験全体の作業効率を向上させることが可能な情
報処理装置用試験装置が得られるという効果を奏する。
【0133】また、請求項9の発明によれば、請求項1
〜8のいずれか一つの発明において、無効化結果があら
かじめ用意された期待値に合致した場合に無効化の正常
という判断結果を得て、一方、不一致した場合に無効化
の異常という判断結果を得るようにしたので、外部ユニ
ットの支援を受けて試験を行う場合と同様の試験結果を
擬似的に取得することが可能な情報処理装置用試験装置
が得られるという効果を奏する。
【0134】また、請求項10の発明によれば、被試験
命令列に従って第1メモリ上のアクセスデータを読み出
して第2メモリに保持させ、その保持されたアクセスデ
ータが一定に、もしくは任意に無効化対象として決めら
れた場合に第2メモリに保持されたアクセスデータを無
効化して、その無効化結果の正否を判断する工程にした
ので、外部ユニットの支援を受けずに、より小さい論理
シミュレーションの段階でも早期に検証を行うことがで
き、これによって、試験全体の作業効率を向上させるこ
とが可能な情報処理装置用試験装置が得られるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による情報処理装置用
試験装置を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1による動作を説明する
フローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態2による情報処理装置用
試験装置を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態2による動作を説明する
フローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態3による情報処理装置用
試験装置を示すブロック図である。
【図6】この発明の実施の形態3による動作を説明する
フローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態4による情報処理装置用
試験装置を示すブロック図である。
【図8】この発明の実施の形態4による動作を説明する
フローチャートである。
【図9】この発明の実施の形態5による情報処理装置用
試験装置を示すブロック図である。
【図10】この発明の実施の形態5による動作を説明す
るフローチャートである。
【図11】この発明の実施の形態6による情報処理装置
用試験装置を示すブロック図である。
【図12】この発明の実施の形態6による動作を説明す
るフローチャートである。
【図13】この発明の実施の形態7による情報処理装置
用試験装置を示すブロック図である。
【図14】この発明の実施の形態7による動作を説明す
るフローチャートである。
【図15】従来例による情報処理装置用試験装置を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
11,21,31,41,51,61,71 CPU 12,22,32,42,52,62,73 命令キャ
ッシュ 13,23,33,43,53,63,74 オペラン
ドキャッシュ 14,24,34,44,54,64,75 中間バッ
ファ 15,25,35,45,55,65,76 メモリ 16,26,36,46,56,66,77 BI制御
部 17,27,37,47,57,67,78 命令制御
部 17A,27A,37A,47A,57A,67A,7
8A アクセス命令実行部 17B,27B,37B,47B,57B,67B,7
8B 比較制御部 68 表示出力部 72 キャッシュ/中間バッファ切り離し制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0116
【補正方法】変更
【補正内容】
【0116】命令キャッシュ73,オペランドキャッシ
ュ74には、いずれも切り離し制御部72を介して被試
験命令列78が接続され、かついずれにも中間バッフ
ァ75が接続される。命令キャッシュ73,オペランド
キャッシュ74には、それぞれ被試験命令列782の実
行により中間バッファ75経由で命令,オペランドがキ
ャッシュされる。中間バッファ75は命令キャッシュ7
3,オペランドキャッシュ74およびメモリ76に接続
され、メモリ制御によりメモリ76から読み出された命
令およびオペランドをアクセスデータとして格納すると
ともに、命令データを命令キャッシュ73に出力し、か
つオペランドデータをオペランドキャッシュ74に出力
する。この中間バッファ75とキャッシュ(命令キャッ
シュ73,オペランドキャッシュ74)とは、BI試験
時に切り離し制御部72の制御で切り離される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正内容】
【0120】一方、BI制御部7は、ターゲットに命
令キャッシュ73,オペランドキャッシュ74および中
間バッファ75に対してBI信号を多発させる。BI信
号がキャッシュに出力されたときに、上述した切り離し
制御でキャッシュ上のアクセスデータ“00h”とメモ
リ76のA番地のアクセスデータ“FFh”とは不一致
となる。このような状況下でも、BI信号で無効化対象
としているメモリ76上のアクセスデータが被試験命令
列782の実行でキャッシュに設定されたアクセスデー
タであれば、そのキャッシュに設定されているアクセス
データはBI(無効化)される。この実行後、比較制御
部78BにBI制御による試験結果が収集され(ステッ
プS706)、そこで試験結果と期待値との比較が行わ
れる(ステップS707)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0134
【補正方法】変更
【補正内容】
【0134】また、請求項10の発明によれば、被試験
命令列に従って第1メモリ上のアクセスデータを読み出
して第2メモリに保持させ、その保持されたアクセスデ
ータが一定に、もしくは任意に無効化対象として決めら
れた場合に第2メモリに保持されたアクセスデータを無
効化して、その無効化結果の正否を判断する工程にした
ので、外部ユニットの支援を受けずに、より小さい論理
シミュレーションの段階でも早期に検証を行うことがで
き、これによって、試験全体の作業効率を向上させるこ
とが可能な情報処理装置用試験方法が得られるという効
果を奏する。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1メモリ上のアクセスデータを読み出
    して一時的に保持する第2メモリを用いてアクセス競合
    試験を行う情報処理装置用試験装置において、 前記第1メモリ上のアクセスデータに対するアクセスを
    実行の対象とする被試験命令列をあらかじめ用意してお
    き、前記被試験命令列に従って前記第1メモリをアクセ
    スし、前記第1メモリ上のアクセスデータを読み出して
    前記第2メモリに保持させるアクセス命令実行手段と、 前記アクセス命令実行手段により前記第2メモリに保持
    されたアクセスデータが一定に、もしくは任意に無効化
    対象として決められた場合に前記第2メモリに保持され
    たアクセスデータを無効化する無効化制御手段と、 前記無効化制御手段による無効化結果の正否を判断する
    判断手段と、 を備えたことを特徴とする情報処理装置用試験装置。
  2. 【請求項2】 メモリ上の命令データ,オペランドデー
    タをアクセスデータとしてそれぞれ格納する命令キャッ
    シュ,オペランドキャッシュを用いてアクセス競合試験
    を行う情報処理装置用試験装置において、 前記命令キャッシュおよび前記オペランドキャッシュに
    対するアクセスを実行の対象とする被試験命令列をあら
    かじめ用意しておき、前記被試験命令列に従って前記メ
    モリをアクセスし、前記メモリ上のアクセスデータを前
    記命令キャッシュ,前記オペランドキャッシュに設定す
    るアクセス命令実行手段と、 前記アクセス命令実行手段により前記オペランドキャッ
    シュに設定されたアクセスデータが前記メモリ上で無効
    化対象としてあらかじめ決められたアドレスのデータで
    あった場合に前記設定されたアクセスデータを無効化す
    る無効化制御手段と、 前記無効化制御手段による無効化結果の正否を判断する
    判断手段と、 を備えたことを特徴とする情報処理装置用試験装置。
  3. 【請求項3】 メモリ上の命令データ,オペランドデー
    タをアクセスデータとしてそれぞれ格納する命令キャッ
    シュ,オペランドキャッシュを用いてアクセス競合試験
    を行う情報処理装置用試験装置において、 前記命令キャッシュおよび前記オペランドキャッシュに
    対するアクセスを実行の対象とする被試験命令列をあら
    かじめ用意しておき、前記被試験命令列に従って前記メ
    モリをアクセスし、前記メモリ上のアクセスデータを前
    記命令キャッシュ,前記オペランドキャッシュに設定す
    るアクセス命令実行手段と、 前記アクセス命令実行手段により前記命令キャッシュに
    設定されたアクセスデータが前記メモリ上で無効化対象
    としてあらかじめ決められたアドレスのデータであった
    場合に前記設定されたアクセスデータを無効化する無効
    化制御手段と、 前記無効化制御手段による無効化結果の正否を判断する
    判断手段と、 を備えたことを特徴とする情報処理装置用試験装置。
  4. 【請求項4】 メモリ上の命令データ,オペランドデー
    タをアクセスデータとして中間バッファを経由してそれ
    ぞれ格納する命令キャッシュ,オペランドキャッシュを
    用いてアクセス競合試験を行う情報処理装置用試験装置
    において、 前記中間バッファに対するアクセスを実行の対象とする
    被試験命令列をあらかじめ用意しておき、前記被試験命
    令列に従って前記メモリをアクセスし、前記メモリ上の
    アクセスデータを前記中間バッファに設定するアクセス
    命令実行手段と、 前記アクセス命令実行手段により前記中間バッファに設
    定されたアクセスデータが前記メモリ上で無効化対象と
    してあらかじめ決められたアドレスのデータであった場
    合に前記設定されたアクセスデータを無効化する無効化
    制御手段と、 前記無効化制御手段による無効化結果の正否を判断する
    判断手段と、 を備えたことを特徴とする情報処理装置用試験装置。
  5. 【請求項5】 メモリ上の命令データ,オペランドデー
    タをアクセスデータとして中間バッファを経由してそれ
    ぞれ格納する命令キャッシュ,オペランドキャッシュを
    用いてアクセス競合試験を行う情報処理装置用試験装置
    において、 前記命令キャッシュ,前記オペランドキャッシュおよび
    前記中間バッファに対するアクセスを実行の対象とする
    被試験命令列をあらかじめ用意しておき、前記被試験命
    令列に従って前記メモリをアクセスし、前記メモリ上の
    アクセスデータを前記中間バッファ,前記命令キャッシ
    ュ,前記オペランドキャッシュに設定するアクセス命令
    実行手段と、 無効化対象とすべき前記メモリのアドレスを一定に、も
    しくは任意に決定し、そのアドレスを記憶するアドレス
    記憶手段と、 前記アクセス命令実行手段により前記中間バッファ,前
    記命令キャッシュおよび前記オペランドキャッシュに設
    定されたアクセスデータが前記メモリ上で前記アドレス
    記憶手段に記憶されたアドレスのデータであった場合に
    前記設定されたアクセスデータを無効化する無効化制御
    手段と、 前記無効化制御手段による無効化結果の正否を判断する
    判断手段と、 を備えたことを特徴とする情報処理装置用試験装置。
  6. 【請求項6】 メモリ上の命令データ,オペランドデー
    タをアクセスデータとして中間バッファを経由してそれ
    ぞれ格納する命令キャッシュ,オペランドキャッシュを
    用いてアクセス競合試験を行う情報処理装置用試験装置
    において、 前記命令キャッシュ,前記オペランドキャッシュおよび
    前記中間バッファに対するアクセスを実行の対象とする
    被試験命令列をあらかじめ用意しておき、前記被試験命
    令列に従って前記メモリをアクセスし、前記メモリ上の
    アクセスデータを前記中間バッファ,前記命令キャッシ
    ュ,前記オペランドキャッシュに設定するアクセス命令
    実行手段と、 前記アクセス命令実行手段により設定されたアクセスデ
    ータを無効化にするタイミングを一定に、もしくは任意
    に決定し、そのタイミングを記憶するタイミング記憶手
    段と、 前記アクセス命令実行手段により前記中間バッファ,前
    記命令キャッシュおよび前記オペランドキャッシュに設
    定されたアクセスデータが前記タイミング記憶手段に記
    憶されたタイミングのときに前記メモリ上であらかじめ
    決められたアドレスのデータであった場合に前記設定さ
    れたアクセスデータを無効化する無効化制御手段と、 前記無効化制御手段による無効化結果の正否を判断する
    判断手段と、 を備えたことを特徴とする情報処理装置用試験装置。
  7. 【請求項7】 メモリ上の命令データ,オペランドデー
    タをアクセスデータとして中間バッファを経由してそれ
    ぞれ格納する命令キャッシュ,オペランドキャッシュを
    用いてアクセス競合試験を行う情報処理装置用試験装置
    において、 前記命令キャッシュ,前記オペランドキャッシュおよび
    前記中間バッファに対するアクセスを実行の対象とする
    被試験命令列をあらかじめ用意しておき、前記被試験命
    令列に従って前記メモリをアクセスし、前記メモリ上の
    アクセスデータを前記中間バッファ,前記命令キャッシ
    ュ,前記オペランドキャッシュに設定するアクセス命令
    実行手段と、 無効化対象とすべき前記メモリのアドレスを一定に、も
    しくは任意に決定し、そのアドレスを記憶するアドレス
    記憶手段と、 前記アクセス命令実行手段により設定されたアクセスデ
    ータを無効化にするタイミングを一定に、もしくは任意
    に決定し、そのタイミングを記憶するタイミング記憶手
    段と、 前記アクセス命令実行手段により前記中間バッファ,前
    記命令キャッシュおよび前記オペランドキャッシュに設
    定されたアクセスデータが前記タイミング記憶手段に記
    憶されたタイミングのときに前記メモリ上で前記アドレ
    ス記憶手段に記憶されたアドレスのデータであった場合
    に前記設定されたアクセスデータを無効化する無効化制
    御手段と、 前記無効化制御手段による無効化結果の正否を判断する
    判断手段と、 を備えたことを特徴とする情報処理装置用試験装置。
  8. 【請求項8】 メモリ上の命令データ,オペランドデー
    タをアクセスデータとして中間バッファを経由してそれ
    ぞれ格納する命令キャッシュ,オペランドキャッシュを
    用いてアクセス競合試験を行う情報処理装置用試験装置
    において、 初期状態として、前記メモリをアクセスして、前記中間
    バッファ,前記命令キャッシュおよび前記オペランドキ
    ャッシュにアクセスデータを設定する初期設定手段と、 前記命令キャッシュおよび前記オペランドキャッシュと
    前記中間バッファとを切り離す切り離し制御手段と、 前記切り離し制御手段による切り離し状態で、前記命令
    キャッシュ,前記オペランドキャッシュおよび前記中間
    バッファに対するアクセスを実行の対象とする被試験命
    令列をあらかじめ用意しておき、前記被試験命令列に従
    って前記メモリをアクセスし、前記メモリ上のアクセス
    データを前記中間バッファに設定するアクセス命令実行
    手段と、 前記切り離し制御手段による切り離し状態で、前記初期
    設定手段により前記命令キャッシュおよび前記オペラン
    ドキャッシュに設定されたアクセスデータと前記前記ア
    クセス命令実行手段により前記中間バッファに設定され
    たアクセスデータとが前記メモリ上で一定に、もしくは
    任意に無効対象として決められたアドレスのデータであ
    った場合に、前記命令キャッシュ,前記オペランドキャ
    ッシュ,前記中間バッファにそれぞれ設定されたアクセ
    スデータを無効化する無効化制御手段と、 前記無効化制御手段による無効化結果の正否を判断する
    判断手段と、 を備えたことを特徴とする情報処理装置用試験装置。
  9. 【請求項9】 前記判断手段は、前記無効化制御手段に
    よる無効化結果があらかじめ用意された期待値に合致し
    た場合に無効化の正常という判断結果を得て、一方、不
    一致した場合に無効化の異常という判断結果を得ること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の情報
    処理装置用試験装置。
  10. 【請求項10】 第1メモリ上のアクセスデータを読み
    出して一時的に保持する第2メモリを用いてアクセス競
    合試験を行う情報処理装置用試験方法において、 前記第1メモリ上のアクセスデータに対するアクセスを
    実行の対象とする被試験命令列をあらかじめ用意してお
    き、前記被試験命令列に従って前記第1メモリをアクセ
    スし、前記第1メモリ上のアクセスデータを読み出して
    前記第2メモリに保持させる第1工程と、 前記第1工程により前記第2メモリに保持されたアクセ
    スデータが一定に、もしくは任意に無効化対象として決
    められた場合に前記第2メモリに保持されたアクセスデ
    ータを無効化する第2工程と、 前記第2工程による無効化結果の正否を判断する第3工
    程と、 を含んだことを特徴とする情報処理装置用試験方法。
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