JPH1144992A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH1144992A
JPH1144992A JP9215838A JP21583897A JPH1144992A JP H1144992 A JPH1144992 A JP H1144992A JP 9215838 A JP9215838 A JP 9215838A JP 21583897 A JP21583897 A JP 21583897A JP H1144992 A JPH1144992 A JP H1144992A
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JP
Japan
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toner
developer
developing device
developing roller
developing
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Withdrawn
Application number
JP9215838A
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English (en)
Inventor
Motonori Hanada
元紀 花田
Hajime Koyama
一 小山
Takamitsu Fujishiro
宇貢 藤城
Nobuhiko Umezawa
信彦 梅澤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤撹拌機構を設けることなく、トナーの
摩擦帯電を促進させることができるとともに、現像ロー
ラに対して効率よくトナーを補給できる小型化及び低コ
スト化のより容易な現像装置を提供すること。 【解決手段】 現像ローラ3の磁力により該現像剤11
に循環運動が発生する剤循環領域12に対向する位置
に、トナー収容部5のトナー補給口5aを設ける。これ
により、上記トナー補給口5aから補給されたトナー1
0は、現像剤の供給手段としての特別な現像剤撹拌機構
を設けることなく、現像ローラ3の磁力による現像剤の
循環運動(回転運動)により撹拌されて摩擦帯電される
とともに、この現像剤11の回転運動により該トナー収
容部5のトナー補給口5aから現像ローラ3に向けてト
ナーが効率良く取り込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の現像装置に係り、詳しくは、表面
に複数の磁極が形成された磁石ローラからなる現像ロー
ラ(スリーブレスマグネットロール)によって、トナー
及び磁性粒子を含む二成分現像剤を直接吸着して搬送す
るスリーブレス方式の現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の現像装置においては、複数
個の磁石の周囲を回転する円筒状のスリーブによって現
像剤を現像領域に搬送するスリーブ方式の現像装置より
も小型化及び低コスト化が容易であり、また、トナー濃
度制御が基本的に不要となるので、トナー濃度検知や複
雑なトナー濃度制御機構などを省略できるメリットがあ
る。
【0003】しかしながら、この種の現像装置では、ト
ナー濃度の制御機構が備えられていないため、現像ロー
ラにトナーが吸着され過ぎてトナー濃度が必要以上に高
くなり、現像された画像に地かぶりが発生し易くなって
画質が低下することがある。このため、この種の現像装
置においてその特質を損なうことなくより高い画質を得
るためには、簡易な構成によりトナー濃度を正確に制御
する必要がある。
【0004】このような要望に応える現像装置として、
従来、「少なくともトナーと磁性キャリアとからなる二
成分現像剤を現像領域に搬送する表面に複数個の磁極を
有するマグネットロールと、二成分現像剤を収容する現
像剤供給室とを有する現像装置において、前記現像剤供
給室と、トナーを収容した現像剤補充室とが、トナーの
供給可能な通孔を介して連通されていることを特徴とす
る現像装置(特開平8−22177号公報)」が提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
現像装置では、現像剤補充室内に現像剤を撹拌するため
の現像剤撹拌機構(撹拌ローラ)が設けられており、こ
の撹拌ローラによって、現像剤補充室内の位置による供
給ムラが発生しないように、上記通孔側へ順次現像剤を
送るように構成されている。このように、この現像装置
では、現像剤の供給手段として現像剤撹拌機構を必要と
しているため、この種の現像装置の特徴である小型化及
び低コスト化のメリットが半減されてしまう。
【0006】また、この現像装置において、上記通孔の
位置を現像剤補充室の隔壁面の中程に設けたり、この現
像剤補充室の隔壁部分を中程で入込み状に2分して上記
通孔を形成した場合には、該現像剤補充室から現像ロー
ラへのトナーの補給性が低下する不具合がある。
【0007】更に、この現像装置では、上記現像剤撹拌
機構による現像剤の撹拌によりトナーを摩擦帯電させて
いるため、トナーに対する帯電の立ち上がりが悪く、そ
の始動時において現像ローラに供給されたトナーの帯電
が不十分になるという問題がある。
【0008】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、現像剤撹拌機構を設
けることなく、トナーの摩擦帯電を促進させることがで
きるとともに、現像ローラに対して効率よくトナーを補
給できる小型化及び低コスト化のより容易な現像装置を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の現像装置は、表面に複数の磁極が形成さ
れた磁石ローラからなりトナー及び磁性粒子を含む二成
分現像剤を表面に直接吸着して搬送する現像ローラと、
該現像ローラの現像領域に臨む部位を露呈させるための
開口部が形成された本体容器と、該現像ローラの該本体
容器内の部位にトナーを補給するためのトナー補給口を
有するトナー収容部とを備え、該現像ローラの回転に伴
う現像剤の移動により、該トナー収容部内のトナーを該
トナー補給口から該現像剤中に取り込む現像装置におい
て、上記現像ローラの磁力により該現像剤に循環運動が
発生する領域に対向する位置に、上記トナー収容部のト
ナー補給口を設けたことを特徴とするものである。この
現像装置においては、上記現像ローラの磁力により該現
像剤に循環運動が発生する領域(以下、この領域を「剤
循環領域」という。)に対向する位置に、上記トナー収
容部のトナー補給口が設けられているので、該トナー収
容部のトナー補給口から補給されたトナーが、現像ロー
ラの磁力による現像剤の循環運動(回転運動)により撹
拌されて摩擦帯電されるとともに、この現像剤の回転運
動により該トナー収容部のトナー補給口から現像ローラ
に向けてトナーが効率良く取り込まれる。
【0010】請求項2の現像装置は、請求項1の現像装
置において、上記トナー収容部のトナー補給口をスリッ
ト状に形成したことを特徴とするものである。この現像
装置においては、上記トナー収容部のトナー補給口がス
リット状に形成されているので、該トナー収容部と上記
本体容器の現像剤搬送方向上流側の開口部分との間が仕
切られ、該開口部分からのトナー飛散が抑えられる。ま
た、剤循環領域における現像剤のトナー濃度が上昇する
ことにより、現像剤の磁性粒子の密度が下がり、現像剤
の体積が上昇して、上記トナー収容部のトナー補給口の
入り口まで現像剤が侵入する。これにより、該トナー補
給口の奥まで侵入した現像剤が現像ローラから離間して
循環運動が弱められ、該トナー補給口からのトナー補給
速度が低下されて、現像剤のトナー濃度の過度な上昇が
抑制される。
【0011】請求項3の発明は、請求項2の現像装置に
おいて、上記現像ローラの両端部と上記本体容器の開口
部との隙間に、該隙間からの空気のみの通過を許容する
フィルタ部材を配設したことを特徴とするものである。
この現像装置においては、上記現像ローラの両端部と上
記本体容器の開口部との隙間に、該隙間からの空気のみ
の通過を許容するフィルタ部材が配設されているので、
該隙間からのトナー飛散が阻止される。
【0012】請求項4の発明は、請求項2の現像装置に
おいて、上記現像ローラの磁力により現像剤に循環運動
が発生する領域の現像剤搬送方向上流側の、上記本体容
器の開口部と上記トナー収容部のトナー補給口との間の
部位に、通気経路を形成したことを特徴とするものであ
る。この現像装置においては、剤循環領域の現像剤搬送
方向上流側の上記本体容器の開口部と上記トナー収容部
のトナー補給口との間の部位に通気経路が形成されてい
るので、剤循環領域において圧縮された空気の逃げ場が
該通気経路により確保され、該圧縮された空気の本体容
器外への流出に伴うトナー飛散が抑制される。
【0013】請求項5の発明は、請求項4の現像装置に
おいて、上記通気経路が上記トナー収容部に連通してい
ることを特徴とするものである。この現像装置において
は、上記通気経路が十分に広い空間を有するトナー収容
部に連通しているので、剤循環領域において圧縮された
空気による本体容器内の内圧の急激な上昇が回避され
る。これにより、該圧縮された空気の噴出によるトナー
の吹き出しが抑制されるとともに、該通気経路を通じて
該本体容器外にトナーが飛散することがなくなる。
【0014】請求項6の発明は、請求項4の現像装置に
おいて、上記通気経路が、空気のみの通過を許容するフ
ィルタ部材を介して、上記本体容器外部に連通している
ことを特徴とするものである。この現像装置において
は、上記通気経路が空気のみの通過を許容するフィルタ
部材を介して上記本体容器外部に連通しているので、剤
循環領域において圧縮された空気による本体容器内の内
圧の急激な上昇がより確実に回避され、該圧縮された空
気の噴出によるトナーの本体容器外への吹き出しが阻止
される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電子写真複写機
(以下、「複写機」という)の現像装置に適用した一実
施形態について説明する。
【0016】図1は本実施形態に係る現像装置の概略構
成図である。この現像装置2は、表面に複数の磁極N、
Sが形成された磁石ローラからなりトナー及び磁性粒子
(キャリア)を含む二成分現像剤11を表面に直接吸着
して搬送する現像ローラ3と、複写機の潜像担持体であ
る円筒状の感光体ドラム1の側方に配設され該感光体ド
ラム1に向けて該現像ローラ3の現像領域に臨む部位を
露呈させるための開口部4aが形成された本体容器とし
ての現像器ケース4と、該現像ローラ3の該現像器ケー
ス4内の部位にトナー10を補給するためのトナー補給
口5aを有するトナー収容部5と、現像ローラ3上に担
持されて搬送されている現像剤11の量を規制する現像
剤規制部材としてのドクタ6と、該現像器ケース4の開
口部4aと該現像ローラ3との隙間からのトナー飛散を
防止するための入口シール7とを備えている。
【0017】上記ドクタ6の現像剤搬送方向上流側に隣
接した現像器ケース4と現像ローラ3との隙間で形成さ
れる現像剤貯溜部8には、感光体ドラム1と対向する現
像領域側に搬送されずにドクタ6で進行が妨げられた現
像剤11が収容される。また、トナー収容部5は、上記
現像剤貯溜部8に現像剤搬送方向上流側から隣接するよ
うに現像器ケース4の一部に形成されており、該現像器
ケース4の現像ローラ3に沿った内壁面4bの下方先端
と該現像剤貯溜部8の現像剤搬送方向上流側端部とによ
ってトナー補給口5aが形成されている。
【0018】次に、この現像装置における現像動作につ
いて説明する。まず、現像装置に初期剤、例えばトナー
濃度10wt%、キャリア35gの現像剤をセットし
て、現像ローラ3を回転駆動すると、現像剤11は、現
像ローラ3の表面に磁力により吸着されるものと現像剤
貯溜部8内に収容されるものとに分かれる。現像剤貯溜
部8内に貯溜された現像剤11は、図2に示すように、
現像ローラ3の矢印a方向への回転に伴い、現像ローラ
3内からの磁力によって矢印b方向へ、1mm/s以上
の移動速度で循環移動する。そして、現像ローラ3の表
面に磁着された現像剤の表面と現像剤貯溜部8内で移動
する現像剤の表面との境界部において界面が形成され
る。
【0019】次に、トナー収容部5にトナー10がセッ
トされると、トナー補給口5aを通して現像ローラ3に
担持された現像剤にトナー10が供給される。トナーが
供給された現像ローラ3上の現像剤は、該トナーと共に
現像剤貯溜部8へ搬送される。そして、搬送途中で、上
記現像剤に供給されたトナーは現像ローラ3の軸中心方
向へ若干入り込み、現像剤の間の該トナーが入り込んだ
部分では、現像ローラ3の軸中心側の現像剤から外側の
現像剤に与える摩擦力が低下する。そして、これによ
り、現像ローラ3の軸中心側の現像剤から外側の現像剤
に付与する搬送力が低下する。
【0020】現像剤貯溜部8内では、貯溜されている現
像剤11の重力及び磁力により、現像ローラ3によって
搬送される現像剤に対して、その搬送を停止させようと
する力が働いている。そして、現像ローラ3に担持され
た現像剤の表面に存在するトナー10が上記界面へ搬送
されると、該界面近傍における現像剤間の摩擦力が低下
して該界面近傍の現像剤の搬送力が低下し、これにより
該界面近傍での現像剤の搬送量が減少する。
【0021】一方、トナー10と現像剤11との合流点
より現像ローラ3の回転方向上流側の現像剤には、上述
の現像剤貯溜部8内とは異なり重力が作用しないので、
現像ローラ3によって搬送される現像剤に対して作用す
る、その搬送を停止させるような力が現像剤貯溜部8内
に比して小さい。このため、該合流点へ搬送されてきた
現像剤と該界面を搬送される現像剤との搬送量のバラン
スが崩れて現像剤の玉突状態が発生し、該現像ローラ3
による搬送に追従できない現像剤が現像ローラ3表面の
外側に逃げる。そして、このような現像剤により、該合
流点の位置が上昇して該界面を含む現像剤の層厚が増加
する。また、ドクタ6を通過した現像剤の層厚も徐々に
増加し、この層厚が増加した現像剤が内壁面4bの先端
部によって規制される状態となる。そして、該内壁面4
bと現像ローラ3との間隙を通過しない現像剤が掻き落
とされる。
【0022】そして、ドクタ6を通過した現像剤11が
所定のトナー濃度に達すると、内壁面4bの先端部によ
る規制により掻き落とされて層状となった増加分の現像
剤がトナー補給口5aを塞ぎ、現像ローラ3により搬送
される現像剤と収容部5内からのトナー10とが接触し
なくなる。そして、この状態でトナー10の取り込みが
終了する。このとき、現像剤貯溜部8内ではトナー濃度
が高くなることにより現像剤11の嵩が大きくなり、こ
の結果、現像剤貯溜部8内の空間が狭くなることによ
り、現像剤11の循環移動する移動速度が低下する。
【0023】上記状態の現像装置において、上記現像ロ
ーラ3の矢印方向の回転により搬送される現像剤11の
うち、現像ローラ3とドクタ6との間のギャップを通過
した現像剤は、矢印方向に回転している感光体ドラム1
と対向する現像領域に搬送される。そして、現像領域で
は、感光体ドラム1上に形成されている静電潜像にトナ
ーが供給され、該静電潜像の可視像化が行われる。
【0024】次に、トナーが消費されたときの動作につ
いて説明する。上記トナー10の取り込みが終了してト
ナー濃度が一定となった後に、現像によって現像ローラ
3上のトナーが消費されると、上記トナー補給口5aを
塞ぐように形成された現像剤層中のトナーが消費される
こととなる。そして、この部分のトナー濃度が減少し、
現像ローラ3によって現像剤に作用する搬送力が増加す
る。また、現像剤貯溜部8においてもトナーが消費され
ることとなり、トナー濃度が減少して現像ローラ3によ
って現像剤に作用する搬送力が増加する。そして、上記
内壁面4bの先端部によって規制される層が減少し、ト
ナー補給口5a付近に溜まっていた現像剤の層が減少し
てくる。そして、トナー補給口5aにおいて、現像ロー
ラ3により搬送される現像剤11とトナー収容部5内か
らのトナー10とが接触することとなり、再度トナーが
取り込まれて現像剤11のトナー濃度が増加する。
【0025】以上のように、該現像ローラ3上のトナー
濃度の変化に応じて、内壁面4bの先端部による該現像
ローラ3上の現像剤11の規制状態が変化し、トナー濃
度が自己制御される。これにより、現像剤11のトナー
濃度が常にほぼ一定濃度の範囲となるように保たれる。
従って、本実施形態における現像装置では、トナー濃度
センサやトナー補給部材などの複雑なトナー濃度制御機
構が不要となる。
【0026】なお、このトナー補給口5aを塞ぐように
形成された現像剤の層において、内壁面4bの先端部で
掻き落とされた現像剤は、速度1mm/s以上の移動速
度で移動してトナー収容部5の底壁部分で受けられる。
この底壁部分は、現像ローラ3側が低くなるように所定
角度で傾斜し、かつ所定の長さを有しているため、現像
剤11の層の移動による、トナー収容部5内への現像剤
11の侵入を防止することができる。よって、現像剤1
1の量を常に一定に保つことができ、トナー補給を常時
一定に自己制御することが可能となる。
【0027】ところで、この磁石ローラからなる現像ロ
ーラ3を回転させて現像剤11を搬送するスリーブレス
方式の現像装置では、上述した現像剤11の挙動によ
り、図2に示すように、現像剤貯溜部8の現像剤搬送方
向上流側の部位に、現像ローラ3の磁力により現像剤1
1が回転する部分、すなわち、該現像剤11に循環運動
が発生する剤循環領域12が存在する。
【0028】そこで、本実施形態に係る現像装置では、
上記現像ローラ3の磁力により該現像剤11に循環運動
が発生する剤循環領域12に対向する位置に、上記トナ
ー収容部5のトナー補給口5aを設けた構成とする。
【0029】これにより、上記トナー補給口5aから補
給されたトナー10は、現像ローラ3の磁力による現像
剤の循環運動(回転運動)により撹拌されて摩擦帯電さ
れるとともに、この現像剤11の回転運動により該トナ
ー収容部5のトナー補給口5aから現像ローラ3に向け
てトナーが効率良く取り込まれる。
【0030】従って、この構成の現像装置では、現像剤
の供給手段としての特別な現像剤撹拌機構を設ける必要
がないので、この種の現像装置の特徴である小型化及び
低コスト化をより促進させることができる。
【0031】また、この現像装置においては、上記現像
ローラ3の磁力により該現像剤11に循環運動が発生す
る剤循環領域12にトナー10が補給されるので、現像
ローラ3へのトナー10の補給性が低下することもな
い。
【0032】更に、この現像装置では、上記現像剤貯溜
部8の剤循環領域12における現像剤11の回転運動に
よりトナー10を摩擦帯電させているので、トナー10
に対する帯電の立ち上がりがよく、その始動時において
現像ローラ3に供給されたトナー10の帯電が不十分に
なるという問題も解消される。
【0033】ここで、現像ローラ3としては、直径が2
0mmで、32極の磁極を持つ磁石ローラを用いた。ま
た、現像剤11には、磁性キャリアとして、粒径50μ
mのフェライトを、トナー10には、粒径7.5μmの
非磁性トナーを用いた。更に、現像ローラ3の両端に
は、現像剤11の漏れ防止用として、発泡ポリウレタン
製のサイドシール13を取り付けた(図4(b)参
照)。このような構成の現像装置において、線速150
mm/secで現像ローラ3を回転させ、A3サイズ縦
のベタ画像を出力(現像)したところ、10枚目の画像
も1枚目の画像と同等の画像濃度が得られ、トナーの補
給性が良好であった。
【0034】ところが、図1に示すような構成の現像装
置においては、トナーの補給効率が上がる反面、トナー
10が現像剤貯溜部8に過剰に補給されて、帯電が不十
分な僅かのトナーが現像剤11の隙間に取り込まれるこ
とがある。このような帯電不足のトナーは、ドクタ6を
通過した後に現像ローラ3から飛散する虞れがある。ま
た、このトナーは、剤循環領域12での現像剤11の回
転により飛散して、現像器ケース4の開口部4aの上部
と現像ローラ3の両端部との隙間(入口シール7の両端
部)から現像装置外に漏れ出ることもある。
【0035】そこで、本実施形態に係る現像装置では、
図3に示すように、上記トナー収容部5のトナー補給口
5aをスリット状に形成する。このように、トナー収容
部5のトナー補給口5aをスリット状に形成することに
より、該トナー収容部5と現像器ケース4の現像剤搬送
方向上流側の開口部分との間が、現像器ケース4の内壁
面4bによって仕切られ、該開口部分からのトナー飛散
が抑えられる。
【0036】また、この現像装置では、トナー10の取
り込みによって剤循環領域12における現像剤11のト
ナー濃度が上昇することにより、現像剤11の磁性粒子
の密度が下がり、現鵜剤貯溜部8の現像剤11の体積が
上昇して、上記トナー収容部5のトナー補給口5aの入
り口まで現像剤11が侵入する。この該トナー補給口5
aの奥まで侵入した現像剤は、現像ローラ3から離間し
て循環運動が弱められる。これにより、該トナー補給口
5aからのトナー補給速度が低下される。従って、この
現像装置によれば、現像剤11の過度な補給が抑制され
るので、上述のようなトナー飛散が抑制されるととも
に、現像剤11のトナー濃度が上がり過ぎることもな
い。
【0037】ここで、上記トナー収容部5のトナー補給
口5aのスリット幅は、5mm以下の場合が効果的であ
った。この現像装置では、トナー濃度が15wt%以下
に抑えられ、トナー飛散がみられなくなった。また、現
像剤貯溜部8へのトナー10の補給性も良好であった。 (以下、余白)
【0038】しかしながら、上述のように、トナー収容
部5のトナー補給口5aをスリット状に形成すると、現
像ローラ3の回転により現像器ケース4内に送り込まれ
てくる、図4(a)に矢印cで示す空気の逃げ場がなく
なり、この逃げ場を失った空気が気流となって、図4
(b)に示す上記現像ローラ3の両端部と上記現像器ケ
ース4の開口部4aとの隙間4cから現像装置外に噴出
し、この気流とともに、上記剤循環領域12で飛散した
トナー10が上記隙間4cから漏れ出すことがある。
【0039】そこで、本実施形態に係る現像装置では、
図5(a),(b)に示すように、上記現像ローラ3の
両端部と上記現像器ケース4の開口部4aとの隙間4c
に、該隙間4cからの空気のみの通過を許容するフィル
タ部材としてのシート部材14を配設した構成とする。
【0040】この現像装置においては、上記隙間4cに
シート部材14が配設されているので、該隙間4cから
は空気のみの通過が許容され、該隙間4cからのトナー
飛散が確実に阻止される。このシート部材14として
は、例えば、発泡ポリウレタン等の通気性シートが適し
ている。
【0041】ところで、図5(a),(b)に示した現
像装置では、上記隙間4cにシート部材14を配設する
ことにより、該隙間4cからのトナー飛散を防止するよ
うに構成したが、この隙間4cからのトナー飛散は、現
像ローラ3の回転により現像器ケース4内に送り込まれ
てくる空気の逃げ場を確保することでも回避することが
できる。
【0042】すなわち、上記剤循環領域12は、現像ロ
ーラ3の回転により現像器ケース4内に送り込まれてく
る空気が最も圧縮される場所であり、上記現像ローラ3
の両端部と上記現像器ケース4の開口部4aとの隙間4
cから噴出する気流が発生する場所でもある。従って、
この剤循環領域12の上部に該空気の逃げ道を確保し
て、この逃げ道に該気流が向かうように構成すれば、現
像装置外へのトナー飛散を防止することが可能となる。
【0043】そこで、本実施形態に係る現像装置では、
図6に示すように、前述の上記現像ローラ3の磁力によ
り現像剤11に循環運動が発生する剤循環領域12の現
像剤搬送方向上流側の、上記現像器ケース4の開口部4
aと上記トナー収容部5のトナー補給口5aとの間の部
位に、通気経路4dを形成した構成とする。
【0044】このように、剤循環領域12の現像剤搬送
方向上流側の部位に通気経路4dを形成することによ
り、剤循環領域12において圧縮された空気の逃げ場が
該通気経路4dにより確保され、該空気の現像装置外へ
の流出に伴うトナー飛散が抑制される。
【0045】ここで、上記通気経路4dは、図7に示す
ように、上記トナー収容部5に連通していることが望ま
しい。この構成の現像装置においては、上記通気経路4
dが十分に広い空間を有するトナー収容部5に連通して
いるので、剤循環領域12において圧縮された空気によ
る現像器ケース4内の内圧の急激な上昇が回避され、該
圧縮された空気の噴出によるトナーの吹き出しが抑制さ
れる。また、この通気経路4dは、現像装置外に連通し
ていないので、この通気経路4dを通じて現像装置外に
トナーが飛散することがない。
【0046】また、上記通気経路4dは、図8に示すよ
うに、空気のみの通過を許容するフィルタ部材15を介
して、現像装置外に連通するように構成してもよい。こ
の構成の現像装置においては、上記通気経路4dが空気
のみの通過を許容するフィルタ部材15を介して現像装
置外に連通しているので、剤循環領域12において圧縮
された空気による現像器ケース4内の内圧の急激な上昇
がより確実に回避され、該空気の噴出によるトナー10
の現像装置外への吹き出しが阻止される。
【0047】ここで、上記通気経路4dは、最も狭い部
分でも3mm以上の幅を確保することが、気流の噴出に
よるトナー飛散を防止する上で好ましい。
【0048】
【発明の効果】請求項1乃至6の発明によれば、上記現
像ローラの磁力により該現像剤に循環運動が発生する剤
循環領域に対向する位置に、上記トナー収容部のトナー
補給口が設けられているので、該トナー収容部のトナー
補給口から補給されたトナーを、特別な現像剤撹拌機構
を設けること無く、現像ローラの磁力による現像剤の循
環運動(回転運動)により撹拌して摩擦帯電させること
ができるとともに、この現像剤の回転運動により該トナ
ー収容部のトナー補給口から現像ローラに向けてトナー
を効率良く取り込むことができるという優れた効果があ
る。
【0049】特に、請求項2の発明によれば、上記トナ
ー収容部のトナー補給口をスリット状に形成したので、
該トナー収容部と上記本体容器の現像剤搬送方向上流側
の開口部分との間を仕切ることができ、該開口部分から
のトナー飛散を抑えることができる。また、剤循環領域
における現像剤のトナー濃度の上昇による現像剤の磁性
粒子の密度の低下、及び現像剤の体積の上昇に伴う上記
トナー収容部のトナー補給口の入り口まで現像剤の侵入
により、該トナー補給口の奥まで侵入した現像剤の循環
運動を弱め、該トナー補給口からのトナー補給速度を低
下させて、現像剤のトナー濃度の過度な上昇を抑制する
ことができるという優れた効果がある。
【0050】また、請求項3の発明によれば、上記現像
ローラの両端部と上記本体容器の開口部との隙間に、該
隙間からの空気のみの通過を許容するフィルタ部材を配
設したので、該隙間からのトナー飛散を阻止できるとい
う優れた効果がある。
【0051】また、請求項4乃至6の発明によれば、剤
循環領域の現像剤搬送方向上流側の上記本体容器の開口
部と上記トナー収容部のトナー補給口との間の部位に通
気経路を形成したので、剤循環領域において圧縮された
空気の逃げ場を該通気経路により確保することができ、
該圧縮された空気の本体容器外への流出に伴うトナー飛
散を抑制できるという優れた効果がある。
【0052】特に、請求項5の発明によれば、上記通気
経路を十分に広い空間を有するトナー収容部に連通させ
たので、剤循環領域において圧縮された空気による本体
容器内の内圧の急激な上昇を回避でき、該空気の噴出に
よるトナーの吹き出しを抑制できるとともに、該通気経
路を通じて該本体容器外にトナーが飛散することがなく
なるという優れた効果がある。
【0053】また、請求項6の発明によれば、上記通気
経路を、空気のみの通過を許容するフィルタ部材を介し
て上記本体容器外部に連通させたので、剤循環領域にお
いて圧縮された空気による本体容器内の内圧の急激な上
昇をより確実に回避でき、該空気の噴出によるトナーの
本体容器外への吹き出しを阻止できるという優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る現像装置の概略構成図。
【図2】上記現像装置の要部の概略構成図。
【図3】本実施形態に係る他の構成の現像装置の要部の
概略構成図。
【図4】(a)及び(b)は、従来の現像装置における
トナー飛散部位を説明するための概略構成図。
【図5】(a)及び(b)は、本実施形態に係る現像装
置のトナー飛散防止のための構成を示す要部の概略構成
図。
【図6】上記トナー飛散防止のための他の構成を示す現
像装置の要部の概略構成図。
【図7】上記トナー飛散防止のための更に他の構成を示
す現像装置の概略構成図。
【図8】上記トナー飛散防止のための更に他の構成を示
す現像装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 現像装置 3 現像ローラ 4 現像器ケース 4a 現像器ケースの開口部 4b 現像器ケースの内壁面 4c 現像ローラ両端部と開口部との隙間 4d 通気経路 5 トナー収容部 5a トナー補給口 6 ドクタ 7 入口シール 8 現像剤貯溜部 10 トナー 11 現像剤 12 剤循環領域 13 サイドシール 14 シート部材 15 フィルタ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅澤 信彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に複数の磁極が形成された磁石ローラ
    からなりトナー及び磁性粒子を含む二成分現像剤を表面
    に直接吸着して搬送する現像ローラと、該現像ローラの
    現像領域に臨む部位を露呈させるための開口部が形成さ
    れた本体容器と、該現像ローラの該本体容器内の部位に
    トナーを補給するためのトナー補給口を有するトナー収
    容部とを備え、該現像ローラの回転に伴う現像剤の移動
    により、該トナー収容部内のトナーを該トナー補給口か
    ら該現像剤中に取り込む現像装置において、 上記現像ローラの磁力により該現像剤に循環運動が発生
    する領域に対向する位置に、上記トナー収容部のトナー
    補給口を設けたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1の現像装置において、 上記トナー収容部のトナー補給口をスリット状に形成し
    たことを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】請求項2の現像装置において、 上記現像ローラの両端部と上記本体容器の開口部との隙
    間に、該隙間からの空気のみの通過を許容するフィルタ
    部材を配設したことを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】請求項2の現像装置において、 上記現像ローラの磁力により現像剤に循環運動が発生す
    る領域の現像剤搬送方向上流側の、上記本体容器の開口
    部と上記トナー収容部のトナー補給口との間の部位に、
    通気経路を形成したことを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】請求項4の現像装置において、 上記通気経路が上記トナー収容部に連通していることを
    特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】請求項4の現像装置において、 上記通気経路が、空気のみの通過を許容するフィルタ部
    材を介して、上記本体容器外部に連通していることを特
    徴とする現像装置。
JP9215838A 1997-07-25 1997-07-25 現像装置 Withdrawn JPH1144992A (ja)

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