JPH1144967A - 電子写真用トナー - Google Patents
電子写真用トナーInfo
- Publication number
- JPH1144967A JPH1144967A JP21387097A JP21387097A JPH1144967A JP H1144967 A JPH1144967 A JP H1144967A JP 21387097 A JP21387097 A JP 21387097A JP 21387097 A JP21387097 A JP 21387097A JP H1144967 A JPH1144967 A JP H1144967A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acrylate
- parts
- toner
- alkyl
- toluene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は低い定着温度で定着すること
ができ、両面コピー、自動原稿送り装置で給紙されても
実用上何等問題を発生せず、転写紙への定着強度の優れ
た電子写真用トナーを提供すること。 【解決手段】 少なくとも下記式で表されるアルキルア
クリレート及び又はアルキルメタクリレートを構成成分
とするアクリル系樹脂を含有する電子写真用トナー。 【化1】 但し、R=H又は−CH3 、n=19〜30
ができ、両面コピー、自動原稿送り装置で給紙されても
実用上何等問題を発生せず、転写紙への定着強度の優れ
た電子写真用トナーを提供すること。 【解決手段】 少なくとも下記式で表されるアルキルア
クリレート及び又はアルキルメタクリレートを構成成分
とするアクリル系樹脂を含有する電子写真用トナー。 【化1】 但し、R=H又は−CH3 、n=19〜30
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真用トナーに
関し、特に熱ロール定着を採用している複写機又はプリ
ンター用の電子写真用トナーに関する。
関し、特に熱ロール定着を採用している複写機又はプリ
ンター用の電子写真用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式を用いた複写機及び
プリンターはその普及が広まるにつれて、家庭への普及
及び複写機又はプリンターの多機能化を主な目的とした
低エネルギー化(消費電力の削減)、印刷機と複写機と
の境に位置するいわゆるグレイエリアへの普及を目的と
した高速化、或は機械コストを下げるための定着ロール
の簡素化のための低ロール圧力化が望まれており、又、
複写機の高級化に伴ない両面コピー機能や原稿自動送り
装置の搭載された複写機が広く普及されてきたため、複
写機及びプリンターに使用される電子写真用トナーには
定着温度が低く、耐オフセット性が優れて、かつ両面コ
ピー時の汚れや、原稿自動送り装置における汚れの発生
を防止するため転写紙への定着強度の優れた電子写真用
トナーが要求されている。
プリンターはその普及が広まるにつれて、家庭への普及
及び複写機又はプリンターの多機能化を主な目的とした
低エネルギー化(消費電力の削減)、印刷機と複写機と
の境に位置するいわゆるグレイエリアへの普及を目的と
した高速化、或は機械コストを下げるための定着ロール
の簡素化のための低ロール圧力化が望まれており、又、
複写機の高級化に伴ない両面コピー機能や原稿自動送り
装置の搭載された複写機が広く普及されてきたため、複
写機及びプリンターに使用される電子写真用トナーには
定着温度が低く、耐オフセット性が優れて、かつ両面コ
ピー時の汚れや、原稿自動送り装置における汚れの発生
を防止するため転写紙への定着強度の優れた電子写真用
トナーが要求されている。
【0003】上記の要求に対して従来技術では、下記の
ように結着樹脂の分子量や分子量分布を改良したもの等
の提案がなされている。
ように結着樹脂の分子量や分子量分布を改良したもの等
の提案がなされている。
【0004】具体的には、結着樹脂を低分子量化し、定
着温度を低くしようとする試みがなされていた。しかし
ながら、従来から広く用いられているスチレンアクリル
系樹脂あるいはポリエステル樹脂では樹脂を低分子量化
することにより、融点は低下したが同時に粘度も低下し
たため定着ロールへのオフセット現象が発生する問題が
生じていた。このオフセット現象を防ぐため、樹脂の分
子量分布を広くすることが試みられていた。具体的には
低分子量樹脂と高分子量樹脂の混合、或いは架橋構造を
導入することが行なわれていた。しかしながら、この方
法に於いてはオフセット現象は防止できるものの、全体
の分子量も大きくなり、低温定着性が悪化する問題があ
った。従って、低温での定着強度を充分に持たせるため
には、樹脂のガラス転移温度(Tg)を下げざるを得な
かった。例えばスチレンアクリル系樹脂では共重合成分
であるn−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレ
ートなどのアクリレート単量体の共重合比を上げたり、
或いは2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアク
リレートなどのアルキル基の鎖長の長いものを用いて、
樹脂のTgを低下させる手法がとられていた。しかしな
がら、この手法で充分な低温定着性を得るためにはTg
を50℃以下に下げざるを得ず、トナーとしたときの保
存性を損なうことが避けられなかった。又、低温定着性
と耐オフセット性を付与するために低融点のワックス
類、例えばポリエチレンワックス、ポリプロピレンワッ
クス、カルナウバワックス、サゾールワックス等を添加
することが行われていた。しかし、これらのワックスを
トナー混練時に添加すると、ワックスの分散が充分に行
われず、ワックスの分散不良が原因で感光体へのフィル
ミング現象、トナーの流動性不良による不具合等が発生
し、トナー特性上問題があった。このように従来技術で
は耐オフセット性、保存性を満足しながら、低温定着性
を達成することができなかった。
着温度を低くしようとする試みがなされていた。しかし
ながら、従来から広く用いられているスチレンアクリル
系樹脂あるいはポリエステル樹脂では樹脂を低分子量化
することにより、融点は低下したが同時に粘度も低下し
たため定着ロールへのオフセット現象が発生する問題が
生じていた。このオフセット現象を防ぐため、樹脂の分
子量分布を広くすることが試みられていた。具体的には
低分子量樹脂と高分子量樹脂の混合、或いは架橋構造を
導入することが行なわれていた。しかしながら、この方
法に於いてはオフセット現象は防止できるものの、全体
の分子量も大きくなり、低温定着性が悪化する問題があ
った。従って、低温での定着強度を充分に持たせるため
には、樹脂のガラス転移温度(Tg)を下げざるを得な
かった。例えばスチレンアクリル系樹脂では共重合成分
であるn−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレ
ートなどのアクリレート単量体の共重合比を上げたり、
或いは2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアク
リレートなどのアルキル基の鎖長の長いものを用いて、
樹脂のTgを低下させる手法がとられていた。しかしな
がら、この手法で充分な低温定着性を得るためにはTg
を50℃以下に下げざるを得ず、トナーとしたときの保
存性を損なうことが避けられなかった。又、低温定着性
と耐オフセット性を付与するために低融点のワックス
類、例えばポリエチレンワックス、ポリプロピレンワッ
クス、カルナウバワックス、サゾールワックス等を添加
することが行われていた。しかし、これらのワックスを
トナー混練時に添加すると、ワックスの分散が充分に行
われず、ワックスの分散不良が原因で感光体へのフィル
ミング現象、トナーの流動性不良による不具合等が発生
し、トナー特性上問題があった。このように従来技術で
は耐オフセット性、保存性を満足しながら、低温定着性
を達成することができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は低い定着温度で定着することができ、保存性、オフセ
ット性においても実用上何等問題を発生せず、転写紙へ
の定着強度の優れた電子写真用トナーを提供することに
ある。
は低い定着温度で定着することができ、保存性、オフセ
ット性においても実用上何等問題を発生せず、転写紙へ
の定着強度の優れた電子写真用トナーを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも下
記式で表されるアルキル(メタ)アクリレートを構成成
分とするアクリル系樹脂を含有する電子写真用トナーで
ある。
記式で表されるアルキル(メタ)アクリレートを構成成
分とするアクリル系樹脂を含有する電子写真用トナーで
ある。
【0007】
【化2】 但し、R=H又は−CH3 、n=19〜30
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明は
アルキル(メタ)アクリレート単量体のアルキル基の鎖
長を従来スチレンアクリル系樹脂に一般的に用いられて
いたものよりも遙かに長いもの、すなわち長鎖のアルキ
ル基を有するアクリレート単量体を主成分とするアクリ
ル系樹脂をトナーの結着樹脂とすることによって、保存
性を確保しながら、低温定着性と耐オフセット性が大幅
に向上したトナーを提供することを目的としている。
アルキル(メタ)アクリレート単量体のアルキル基の鎖
長を従来スチレンアクリル系樹脂に一般的に用いられて
いたものよりも遙かに長いもの、すなわち長鎖のアルキ
ル基を有するアクリレート単量体を主成分とするアクリ
ル系樹脂をトナーの結着樹脂とすることによって、保存
性を確保しながら、低温定着性と耐オフセット性が大幅
に向上したトナーを提供することを目的としている。
【0009】本発明はアクリル酸又はメタクリル酸、ア
クリル酸エステル又はメタクリル酸エステルと高級アル
コールとから合成される長鎖のアルキル基を有するアク
リレート及び/又はメタクリレートを単量体から合成さ
れたアクリル系樹脂を結着樹脂として含有する電子写真
用トナーであり、前記アクリル系樹脂は単一重合体であ
ってもスチレン系単量体、アクリル系単量体等の他のビ
ニル系単量体との共重合体であっても良い。アルキル
(メタ)アクリレートのアルキル基の炭素数の平均値n
は19以上30以下のものが用いられる。炭素数nが1
9より小さいと合成された樹脂の融点が下がりすぎ、ト
ナーとしたときの保存性が悪くなる。炭素数nが20〜
26の場合は一層好ましい結果を得ることができる。炭
素数nが30を超えると融点が上がりすぎてトナーとし
たときの低温定着性が悪化する。本発明の長鎖アルキル
アクリレート単量体と低級アルコールとアクリル酸から
得られる短鎖のアルキルアクリレートやスチレン等の他
のビニル系単量体と共重合しても良いが、その場合、本
発明のアルキル(メタ)アクリレートは、樹脂を構成す
る単量体成分全体を100重量部としたとき、40重量
部以上の比率であることが好ましい。40重量部未満す
なわち、他のビニル単量体の重量比が60重量部を超え
ると、得られる樹脂の融点が下がりすぎたり、樹脂の結
晶性が損なわれてTgの低い非晶質の樹脂となり、トナ
ーとした時の保存性が悪くなるので好ましくない。本発
明のアルキル(メタ)アクリレートは、樹脂を構成する
単量体成分全体を100重量部としたとき、60重量部
以上であることがトナーの保存性を良好にするためには
最も好ましい。
クリル酸エステル又はメタクリル酸エステルと高級アル
コールとから合成される長鎖のアルキル基を有するアク
リレート及び/又はメタクリレートを単量体から合成さ
れたアクリル系樹脂を結着樹脂として含有する電子写真
用トナーであり、前記アクリル系樹脂は単一重合体であ
ってもスチレン系単量体、アクリル系単量体等の他のビ
ニル系単量体との共重合体であっても良い。アルキル
(メタ)アクリレートのアルキル基の炭素数の平均値n
は19以上30以下のものが用いられる。炭素数nが1
9より小さいと合成された樹脂の融点が下がりすぎ、ト
ナーとしたときの保存性が悪くなる。炭素数nが20〜
26の場合は一層好ましい結果を得ることができる。炭
素数nが30を超えると融点が上がりすぎてトナーとし
たときの低温定着性が悪化する。本発明の長鎖アルキル
アクリレート単量体と低級アルコールとアクリル酸から
得られる短鎖のアルキルアクリレートやスチレン等の他
のビニル系単量体と共重合しても良いが、その場合、本
発明のアルキル(メタ)アクリレートは、樹脂を構成す
る単量体成分全体を100重量部としたとき、40重量
部以上の比率であることが好ましい。40重量部未満す
なわち、他のビニル単量体の重量比が60重量部を超え
ると、得られる樹脂の融点が下がりすぎたり、樹脂の結
晶性が損なわれてTgの低い非晶質の樹脂となり、トナ
ーとした時の保存性が悪くなるので好ましくない。本発
明のアルキル(メタ)アクリレートは、樹脂を構成する
単量体成分全体を100重量部としたとき、60重量部
以上であることがトナーの保存性を良好にするためには
最も好ましい。
【0010】本発明のアルキル(メタ)アクリレートの
単量体は(メタ)アクリル酸と高級アルコールとのエス
テル化又はメチルアクリレート等と高級アルコールとの
エステル交換によって常法により合成される。アルコー
ルは一般式Cn H2n+1OHで表され、本発明の高級アル
コールとしては、炭素数nが19〜30のものを例示す
れば、ノナデシルアルコール(n=19)、エイコシル
アルコール(n=20)、ドコシルアルコール(n=2
2)、セリルアルコール(n=26)、メリシルアルコ
ール(n=30)等を挙げることができる。
単量体は(メタ)アクリル酸と高級アルコールとのエス
テル化又はメチルアクリレート等と高級アルコールとの
エステル交換によって常法により合成される。アルコー
ルは一般式Cn H2n+1OHで表され、本発明の高級アル
コールとしては、炭素数nが19〜30のものを例示す
れば、ノナデシルアルコール(n=19)、エイコシル
アルコール(n=20)、ドコシルアルコール(n=2
2)、セリルアルコール(n=26)、メリシルアルコ
ール(n=30)等を挙げることができる。
【0011】本発明のアクリル系樹脂はDSC法で測定
した融点が50℃以上100℃以下であることが好まし
い。融点が50℃より低いとトナーとしたときの保存性
が悪くなり、100℃を超えると低温での定着性が悪く
なるので好ましくない。ここでいう融点とはDSCによ
る吸収熱量のピーク温度を示し、測定方法は以下のよう
に実施する。例えばセイコー電子工業社製の示差走査熱
量計SSC−5200を用い、測定条件としては樹脂を
10mg計量してDSCに載置し、1分間に50ミリリ
ットルの窒素ガスを吹き込む。そして、20〜150℃
の間を1分間あたり10℃の割合で昇温させ、次に15
0℃から20℃に急冷させる過程を2回繰り返してその
ときの吸収熱量を測定するものである。
した融点が50℃以上100℃以下であることが好まし
い。融点が50℃より低いとトナーとしたときの保存性
が悪くなり、100℃を超えると低温での定着性が悪く
なるので好ましくない。ここでいう融点とはDSCによ
る吸収熱量のピーク温度を示し、測定方法は以下のよう
に実施する。例えばセイコー電子工業社製の示差走査熱
量計SSC−5200を用い、測定条件としては樹脂を
10mg計量してDSCに載置し、1分間に50ミリリ
ットルの窒素ガスを吹き込む。そして、20〜150℃
の間を1分間あたり10℃の割合で昇温させ、次に15
0℃から20℃に急冷させる過程を2回繰り返してその
ときの吸収熱量を測定するものである。
【0012】本発明の樹脂に用いられる長鎖のアルキル
(メタ)アクリレート以外の単官能単量体の例としては
スチレン系単量体、例えばスチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メ
チルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチル
スチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブ
チルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オ
クチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デ
シルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキ
シスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレ
ン、3,4−ジクロルスチレン等が挙げられる。
(メタ)アクリレート以外の単官能単量体の例としては
スチレン系単量体、例えばスチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メ
チルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチル
スチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブ
チルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オ
クチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デ
シルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキ
シスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレ
ン、3,4−ジクロルスチレン等が挙げられる。
【0013】又、アクリル系単量体としては、アクリレ
ート、メチルアクリレート、プロピレンアクリレート、
n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n
−オクチルアクリレート、アクリドデシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリ
レート、セチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレ
ート、イソボニルアクリレート、ベンジルアクリレー
ト、2−メトキシエチルアクリレート、3−メトキシブ
チルアクリレート、エチルカルビトールアクリレート、
フェノキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリ
ルアクリレート、フェノキシポリエチレングリコールア
クリレート、メトキシプロピレングリコールアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シプロピルアクリレート、2−アクリロイルオキシメチ
ルハイドロゲンフタレート、2−アクリロイルオキシエ
チルハイドロゲンフタレート、2−アクリロイルオキシ
プロピルハイドロゲンフタレート、2−アクリロイルオ
キシプロピルヘキサヒドロハイドロゲンフタレート、2
−アクリロイルオキシプロピルテトラヒドロハイドロゲ
ンフタレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、モ
ルホリノエチルメタクリレート、トリメチルシロキシエ
チルメタクリレート、メタクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレ
ート、n−オクチルメタクリレート、ドデシルメタクリ
レート、2−クロルエチルメタクリレート、フェニルメ
タクリレート、α−クロルメタクリレート、ジメチルア
ミノエチルメタクリレート、ジエチルメタクリレート、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミ
ド等が挙げられる。
ート、メチルアクリレート、プロピレンアクリレート、
n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n
−オクチルアクリレート、アクリドデシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリ
レート、セチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレ
ート、イソボニルアクリレート、ベンジルアクリレー
ト、2−メトキシエチルアクリレート、3−メトキシブ
チルアクリレート、エチルカルビトールアクリレート、
フェノキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリ
ルアクリレート、フェノキシポリエチレングリコールア
クリレート、メトキシプロピレングリコールアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シプロピルアクリレート、2−アクリロイルオキシメチ
ルハイドロゲンフタレート、2−アクリロイルオキシエ
チルハイドロゲンフタレート、2−アクリロイルオキシ
プロピルハイドロゲンフタレート、2−アクリロイルオ
キシプロピルヘキサヒドロハイドロゲンフタレート、2
−アクリロイルオキシプロピルテトラヒドロハイドロゲ
ンフタレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、モ
ルホリノエチルメタクリレート、トリメチルシロキシエ
チルメタクリレート、メタクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレ
ート、n−オクチルメタクリレート、ドデシルメタクリ
レート、2−クロルエチルメタクリレート、フェニルメ
タクリレート、α−クロルメタクリレート、ジメチルア
ミノエチルメタクリレート、ジエチルメタクリレート、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミ
ド等が挙げられる。
【0014】又、アルキル(メタ)アクリレートと2官
能以上の多官能ビニル単量体とを共重合することもトナ
ーの定着ローラーへの耐オフセット性付与、或いは定着
擦り強度の向上のためには好ましい手段である。該2官
能以上の多官能ビニル単量体の例としては、1,4−ブ
タンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオー
ルジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、テトラ
エチレングリコールジアクリレート、トリプロピレング
リコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジ
アクリレート、ビスフェノールA、エチレンオキサイド
(以下EOと称す)付加物ジアクリレート、グリセリン
メタクリレートアクリレート、3官能以上の多価単量体
の例としては、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチ
ロールプロパンEO付加トリアクリレート、グリセリ
ン、プロピレン付加トリアクリレート、トリスアクリロ
イルオキシエチルフォスフェート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、ジビニルベンゼン等が挙げられ
る。
能以上の多官能ビニル単量体とを共重合することもトナ
ーの定着ローラーへの耐オフセット性付与、或いは定着
擦り強度の向上のためには好ましい手段である。該2官
能以上の多官能ビニル単量体の例としては、1,4−ブ
タンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオー
ルジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、テトラ
エチレングリコールジアクリレート、トリプロピレング
リコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジ
アクリレート、ビスフェノールA、エチレンオキサイド
(以下EOと称す)付加物ジアクリレート、グリセリン
メタクリレートアクリレート、3官能以上の多価単量体
の例としては、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチ
ロールプロパンEO付加トリアクリレート、グリセリ
ン、プロピレン付加トリアクリレート、トリスアクリロ
イルオキシエチルフォスフェート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、ジビニルベンゼン等が挙げられ
る。
【0015】前記多官能ビニル単量体のうち、分子量が
250以上のジアクリレートを用いることがトナーの定
着ローラーへの耐オフセット性を付与する目的で最も好
ましい。分子量が250未満であると分子量分布の拡大
が充分図れない場合がある。分子量が250以上のジア
クリレートの例としては、1,9−ノナンジオールジア
クリレート(分子量268.4)、テトラエチレングリ
コールジアクリレート(分子量302.3)、トリプロ
ピレングリコールジアクリレート(分子量300.
4)、ポリプロピレングリコールジアクリレート(分子
量312.4)、ビスフェノールA,EO付加物ジアク
リレート(分子量512.6)等が挙げられる。
250以上のジアクリレートを用いることがトナーの定
着ローラーへの耐オフセット性を付与する目的で最も好
ましい。分子量が250未満であると分子量分布の拡大
が充分図れない場合がある。分子量が250以上のジア
クリレートの例としては、1,9−ノナンジオールジア
クリレート(分子量268.4)、テトラエチレングリ
コールジアクリレート(分子量302.3)、トリプロ
ピレングリコールジアクリレート(分子量300.
4)、ポリプロピレングリコールジアクリレート(分子
量312.4)、ビスフェノールA,EO付加物ジアク
リレート(分子量512.6)等が挙げられる。
【0016】本発明のアクリル系樹脂のTHF可溶分の
分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(以下GPCと言う)によって測定される分子量分布M
w/Mnが3.5以上200以下であることが好まし
い。分子量分布Mw/Mnが3.5未満であると定着ロ
ールの耐オフセット性が悪くなり、200を超えて大き
いと樹脂の溶融粘度が上がりすぎて低温での定着性が悪
化するので好ましくない。分子量分布の拡大は低分子量
体と高分子量体との混合、或いは2官能以上の多官能単
量体を用いた架橋によって得ることができる。
分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(以下GPCと言う)によって測定される分子量分布M
w/Mnが3.5以上200以下であることが好まし
い。分子量分布Mw/Mnが3.5未満であると定着ロ
ールの耐オフセット性が悪くなり、200を超えて大き
いと樹脂の溶融粘度が上がりすぎて低温での定着性が悪
化するので好ましくない。分子量分布の拡大は低分子量
体と高分子量体との混合、或いは2官能以上の多官能単
量体を用いた架橋によって得ることができる。
【0017】本発明においてアクリル系樹脂の分子量分
布は、GPCによって次の条件で測定された値である。
すなわち、温度25℃において溶媒(テトラヒドロフラ
ン)を毎分1mlの流速で流し、濃度0.4gr/dl
のテトラヒドロフラン試料溶液を試料重量として8mg
注入し測定する。又、試料の分子量測定にあたっては、
該試料の有する分子量分布が、数種の単分散ポリスチレ
ン標準試料により作製された検量線の分子量の対数とカ
ウント数が直線となる範囲内に包含される測定条件を選
択する。又、本測定にあたり、測定の信頼性は上述の測
定条件で行ったNBS706ポリスチレン標準試料(M
w=28.8×104 ,Mn=13.7×104 ,Mw
/Mn=2.11)のMw/Mnが、2.11±0.1
0となる事により確認し得る。
布は、GPCによって次の条件で測定された値である。
すなわち、温度25℃において溶媒(テトラヒドロフラ
ン)を毎分1mlの流速で流し、濃度0.4gr/dl
のテトラヒドロフラン試料溶液を試料重量として8mg
注入し測定する。又、試料の分子量測定にあたっては、
該試料の有する分子量分布が、数種の単分散ポリスチレ
ン標準試料により作製された検量線の分子量の対数とカ
ウント数が直線となる範囲内に包含される測定条件を選
択する。又、本測定にあたり、測定の信頼性は上述の測
定条件で行ったNBS706ポリスチレン標準試料(M
w=28.8×104 ,Mn=13.7×104 ,Mw
/Mn=2.11)のMw/Mnが、2.11±0.1
0となる事により確認し得る。
【0018】又、本発明の電子写真トナーの溶融特性と
しては、より低温での定着性を向上させるために、その
溶融開始温度は60℃以上100℃以下が好ましい。溶
融開始温度が60℃未満であると、トナーのブロッキン
グ性が悪化し保存性に問題が生じる場合があり好ましく
ない。又、100℃を超えて高いと低温定着性が悪化す
るので好ましくない。85℃以下60℃以上が最も低温
定着性が良好となる領域である。
しては、より低温での定着性を向上させるために、その
溶融開始温度は60℃以上100℃以下が好ましい。溶
融開始温度が60℃未満であると、トナーのブロッキン
グ性が悪化し保存性に問題が生じる場合があり好ましく
ない。又、100℃を超えて高いと低温定着性が悪化す
るので好ましくない。85℃以下60℃以上が最も低温
定着性が良好となる領域である。
【0019】溶融開始温度とは下記測定機及び測定条件
におけるプランジャーの降下開始温度のことを指すこと
とする。又、軟化点とはプランジャーの降下開始温度か
ら降下終了温度までの中点の温度のことを指すこととす
る。 測定機;島津製作所製 高化式フローテスターCF−5
00 測定条件; プランジャー;1cm2 ダイの直径;1mm ダイの長さ;1mm 荷重;20KgF 予熱温度;50〜80℃ 予熱時間;300sec 昇温速度;6℃/min
におけるプランジャーの降下開始温度のことを指すこと
とする。又、軟化点とはプランジャーの降下開始温度か
ら降下終了温度までの中点の温度のことを指すこととす
る。 測定機;島津製作所製 高化式フローテスターCF−5
00 測定条件; プランジャー;1cm2 ダイの直径;1mm ダイの長さ;1mm 荷重;20KgF 予熱温度;50〜80℃ 予熱時間;300sec 昇温速度;6℃/min
【0020】本発明のトナーの製造方法は樹脂、着色
剤、帯電制御剤等をあらかじめスーパーミキサーで混合
する。混合した材料はバンバリーミキサー、ロールミ
ル、ニーダー、エクストルーダー等を用いて溶融混練す
る。混練物はカッターミル、ハンマーミル等で粗粉砕さ
れ、その後ジェットミル等で微粉砕する。分級は風力分
級機等を用いて所定の粒度分布に調整される。分級後の
トナーは流動性調整のため外添剤等と混合して製品とさ
れる。
剤、帯電制御剤等をあらかじめスーパーミキサーで混合
する。混合した材料はバンバリーミキサー、ロールミ
ル、ニーダー、エクストルーダー等を用いて溶融混練す
る。混練物はカッターミル、ハンマーミル等で粗粉砕さ
れ、その後ジェットミル等で微粉砕する。分級は風力分
級機等を用いて所定の粒度分布に調整される。分級後の
トナーは流動性調整のため外添剤等と混合して製品とさ
れる。
【0021】本発明の電子写真用トナーには前記成分の
他にその他の結着樹脂、着色剤、磁性体、又は、帯電制
御剤、流動化剤等の特性改良剤が使用可能である。前記
その他の結着樹脂としてはスチレン系樹脂、スチレンア
クリル共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン
系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の樹脂が挙げられ、こ
れ以外に従来より用いられている各種ワックス類を混合
してもよい。
他にその他の結着樹脂、着色剤、磁性体、又は、帯電制
御剤、流動化剤等の特性改良剤が使用可能である。前記
その他の結着樹脂としてはスチレン系樹脂、スチレンア
クリル共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン
系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の樹脂が挙げられ、こ
れ以外に従来より用いられている各種ワックス類を混合
してもよい。
【0022】本発明の電子写真用トナーに用いられる着
色剤としては、カーボンブラック、ニグロシン染料、ア
ニリンブルー、カルコオイルブルー、クロムイエロー、
ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリ
ンイエロー、メチレンブルークロライド、フタロシアニ
ンブルー、マラカイトグリーンオクサレート、ランプブ
ラック、ローズベンガル、これらの混合物、その他を挙
げることができる。これらの着色剤は、十分な濃度の可
視像が形成されるに十分な割合で含有されることが必要
であり、通常結着樹脂100重量部に対して1〜20重
量部程度の割合とされる。
色剤としては、カーボンブラック、ニグロシン染料、ア
ニリンブルー、カルコオイルブルー、クロムイエロー、
ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリ
ンイエロー、メチレンブルークロライド、フタロシアニ
ンブルー、マラカイトグリーンオクサレート、ランプブ
ラック、ローズベンガル、これらの混合物、その他を挙
げることができる。これらの着色剤は、十分な濃度の可
視像が形成されるに十分な割合で含有されることが必要
であり、通常結着樹脂100重量部に対して1〜20重
量部程度の割合とされる。
【0023】本発明の電子写真用トナーに用いられる磁
性体としては、フェライト、マグネタイトを始めとする
鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性を示す金属若しく
は合金又はこれらの元素を含む化合物、或いは強磁性元
素を含まないが適当な熱処理を施すことによって強磁性
を示すようになる合金、例えばマンガン−銅−アルミニ
ウム、マンガン−銅−錫などのマンガンと銅とを含むホ
イスラー合金と呼ばれる種類の合金、又は二酸化クロ
ム、その他を挙げることができる。これらの磁性体は平
均粒径0.1〜1ミクロンの微粉末の形で結着樹脂中に
均一に分散される。そしてその含有量は、トナー100
重量部当り20〜70重量部、好ましくは40〜70重
量部である。
性体としては、フェライト、マグネタイトを始めとする
鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性を示す金属若しく
は合金又はこれらの元素を含む化合物、或いは強磁性元
素を含まないが適当な熱処理を施すことによって強磁性
を示すようになる合金、例えばマンガン−銅−アルミニ
ウム、マンガン−銅−錫などのマンガンと銅とを含むホ
イスラー合金と呼ばれる種類の合金、又は二酸化クロ
ム、その他を挙げることができる。これらの磁性体は平
均粒径0.1〜1ミクロンの微粉末の形で結着樹脂中に
均一に分散される。そしてその含有量は、トナー100
重量部当り20〜70重量部、好ましくは40〜70重
量部である。
【0024】本発明の電子写真用トナーは、フェライト
粉や鉄粉等より成るキャリアと混合されて二成分系現像
剤とされる。又、磁性体が含有されるときはキャリアと
混合しないでそのまま一成分系現像剤として静電荷像の
現像に使用されるか、或いはキャリアと混合されて二成
分系現像剤として使用してもよい。更には非磁性1成分
の現像方法にも適用可能である。
粉や鉄粉等より成るキャリアと混合されて二成分系現像
剤とされる。又、磁性体が含有されるときはキャリアと
混合しないでそのまま一成分系現像剤として静電荷像の
現像に使用されるか、或いはキャリアと混合されて二成
分系現像剤として使用してもよい。更には非磁性1成分
の現像方法にも適用可能である。
【0025】
【作用】本発明は、前記したように少なくとも下記式で
表されるアルキル(メタ)アクリレートを構成成分とす
るアクリル系樹脂を含有することを特徴とする電子写真
用トナーである。
表されるアルキル(メタ)アクリレートを構成成分とす
るアクリル系樹脂を含有することを特徴とする電子写真
用トナーである。
【0026】
【化3】 但し、R=H又は−CH3 、n=19〜30
【0027】すなわち、アルキル(メタ)アクリレート
単量体のアルキル基の鎖長が炭素数n=19〜30とい
う従来のスチレンアクリル系樹脂に一般的に用いられて
いたものよりも遙かに長いアルキル基を有するアルキル
(メタ)アクリレート単量体を主成分として合成したア
クリル系樹脂とすることによって、従来の短鎖のアルキ
ル(メタ)アクリレート単量体を用いた非晶質のアクリ
ル系樹脂では得られたなかったシャープな溶融特性を有
する結晶性樹脂となり、これを結着樹脂とすることによ
り、良好な保存性、低温における定着性を有するトナー
が得られる。このアクリル系樹脂は長鎖のアルキル基が
離型性を有するため、従来より定着ローラーへの耐オフ
セット性を付与するためにトナーに用いられてきたワッ
クス類の添加は不用である。換言すれば、定着機の条件
に合わせて樹脂の分子量分布を拡大することにより充分
な耐オフセット性が得られる。
単量体のアルキル基の鎖長が炭素数n=19〜30とい
う従来のスチレンアクリル系樹脂に一般的に用いられて
いたものよりも遙かに長いアルキル基を有するアルキル
(メタ)アクリレート単量体を主成分として合成したア
クリル系樹脂とすることによって、従来の短鎖のアルキ
ル(メタ)アクリレート単量体を用いた非晶質のアクリ
ル系樹脂では得られたなかったシャープな溶融特性を有
する結晶性樹脂となり、これを結着樹脂とすることによ
り、良好な保存性、低温における定着性を有するトナー
が得られる。このアクリル系樹脂は長鎖のアルキル基が
離型性を有するため、従来より定着ローラーへの耐オフ
セット性を付与するためにトナーに用いられてきたワッ
クス類の添加は不用である。換言すれば、定着機の条件
に合わせて樹脂の分子量分布を拡大することにより充分
な耐オフセット性が得られる。
【0028】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
なお、実施例において部とは重量部を示す。
なお、実施例において部とは重量部を示す。
【0029】実施例1 ノナデシルアクリレート(CH2 =CHCOOC
19H39)40部、ベンゾイルパーオキサイド0.4部、
トルエン100部をフラスコ内に投入し、このフラスコ
内を窒素ガスで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱
して還流下で3時間撹拌した。更に、ノナデシルアクリ
レート100部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合
液を滴下し、滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹
拌した。その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々
に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕し
て本発明の電子写真用トナーに配合するノナデシルアク
リレート単独重合体であるアクリル樹脂Aを得た。
19H39)40部、ベンゾイルパーオキサイド0.4部、
トルエン100部をフラスコ内に投入し、このフラスコ
内を窒素ガスで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱
して還流下で3時間撹拌した。更に、ノナデシルアクリ
レート100部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合
液を滴下し、滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹
拌した。その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々
に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕し
て本発明の電子写真用トナーに配合するノナデシルアク
リレート単独重合体であるアクリル樹脂Aを得た。
【0030】実施例2 エイコシルアクリレート(CH2 =CHCOOC
20H41)40部、ベンゾイルパーオキサイド0.4部、
トルエン100部をフラスコ内に投入し、このフラスコ
内を窒素ガスで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱
して還流下で3時間撹拌した。更に、エイコシルアクリ
レート100部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合
液を滴下し、滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹
拌した。その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々
に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕し
て本発明の電子写真用トナーに配合するエイコシルアク
リレート単独の重合体であるアクリル樹脂Bを得た。
20H41)40部、ベンゾイルパーオキサイド0.4部、
トルエン100部をフラスコ内に投入し、このフラスコ
内を窒素ガスで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱
して還流下で3時間撹拌した。更に、エイコシルアクリ
レート100部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合
液を滴下し、滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹
拌した。その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々
に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕し
て本発明の電子写真用トナーに配合するエイコシルアク
リレート単独の重合体であるアクリル樹脂Bを得た。
【0031】実施例3 ドコシルアクリレート(CH2 =CHCOOC22H45)
30部、ベンゾイルパーオキサイド0.3部、トルエン
100部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素
ガスで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流
下で3時間撹拌した。更に、ドコシルアクリレート10
0部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合液を滴下
し、滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹拌した。
その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に上げな
がら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕して本発明
の電子写真用トナーに配合するドコシルアクリレート単
独の重合体であるアクリル樹脂Cを得た。
30部、ベンゾイルパーオキサイド0.3部、トルエン
100部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素
ガスで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流
下で3時間撹拌した。更に、ドコシルアクリレート10
0部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合液を滴下
し、滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹拌した。
その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に上げな
がら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕して本発明
の電子写真用トナーに配合するドコシルアクリレート単
独の重合体であるアクリル樹脂Cを得た。
【0032】実施例4 セリルアクリレート(CH2 =CHCOOC26H53)2
0部、ベンゾイルパーオキサイド0.2部、トルエン1
00部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素ガ
スで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流下
で3時間撹拌した。更に、セリルアクリレート100
部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合液を滴下し、
滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹拌した。その
後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に上げながら
減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕して本発明の電
子写真用トナーに配合するセリルアクリレート単独の重
合体であるアクリル樹脂Dを得た。
0部、ベンゾイルパーオキサイド0.2部、トルエン1
00部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素ガ
スで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流下
で3時間撹拌した。更に、セリルアクリレート100
部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合液を滴下し、
滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹拌した。その
後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に上げながら
減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕して本発明の電
子写真用トナーに配合するセリルアクリレート単独の重
合体であるアクリル樹脂Dを得た。
【0033】実施例5 メリシルアクリレート(CH2 =CHCOOC30H61)
10部、ベンゾイルパーオキサイド0.1部、トルエン
100部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素
ガスで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流
下で3時間撹拌した。更に、メリシルアクリレート10
0部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合液を滴下
し、滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹拌した。
その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に上げな
がら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕して本発明
の電子写真用トナーに配合するメリシルアクリレート単
独の重合体であるアクリル樹脂Eを得た。
10部、ベンゾイルパーオキサイド0.1部、トルエン
100部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素
ガスで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流
下で3時間撹拌した。更に、メリシルアクリレート10
0部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合液を滴下
し、滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹拌した。
その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に上げな
がら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕して本発明
の電子写真用トナーに配合するメリシルアクリレート単
独の重合体であるアクリル樹脂Eを得た。
【0034】実施例6 ドコシルアクリレート30部、エイコシルアクリレート
10部、ベンゾイルパーオキサイド1部、トルエン10
0部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素ガス
で置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流下で
3時間撹拌した。更に、ドコシルアクリレート80部、
エイコシルアクリレート20部、ベンゾイルパーオキサ
イド3部の混合液を滴下し、滴下終了後約4時間トルエ
ンの還流下で撹拌した。その後、フラスコ内の温度を1
80℃まで徐々に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤
して冷却粉砕して本発明の電子写真用トナーに配合する
ドコシルアクリレートとエイコシルアクリレートの共重
合体であるアクリル樹脂Fを得た。
10部、ベンゾイルパーオキサイド1部、トルエン10
0部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素ガス
で置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流下で
3時間撹拌した。更に、ドコシルアクリレート80部、
エイコシルアクリレート20部、ベンゾイルパーオキサ
イド3部の混合液を滴下し、滴下終了後約4時間トルエ
ンの還流下で撹拌した。その後、フラスコ内の温度を1
80℃まで徐々に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤
して冷却粉砕して本発明の電子写真用トナーに配合する
ドコシルアクリレートとエイコシルアクリレートの共重
合体であるアクリル樹脂Fを得た。
【0035】実施例7 エイコシルアクリレート(CH2 =CHCOOC
20H41)100部、1,6−ヘキサンジオールジアクリ
レート(CH2 =CHCOO(CH2)6 OCOCH=C
H2 )5部、ベンゾイルパーオキサイド3部、トルエン
100部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素
ガスで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流
下で3時間撹拌した。その後、フラスコ内の温度を18
0℃まで徐々に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤し
て冷却粉砕して本発明の電子写真用トナーに配合するエ
イコシルアクリレートと分子量226.3の1,6−ヘ
キサンジオールジアクリレートとの共重合体であるアク
リル樹脂Gを得た。
20H41)100部、1,6−ヘキサンジオールジアクリ
レート(CH2 =CHCOO(CH2)6 OCOCH=C
H2 )5部、ベンゾイルパーオキサイド3部、トルエン
100部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素
ガスで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流
下で3時間撹拌した。その後、フラスコ内の温度を18
0℃まで徐々に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤し
て冷却粉砕して本発明の電子写真用トナーに配合するエ
イコシルアクリレートと分子量226.3の1,6−ヘ
キサンジオールジアクリレートとの共重合体であるアク
リル樹脂Gを得た。
【0036】実施例8 エイコシルアクリレート(CH2 =CHCOOC
20H41)100部、1,9−ノナンジオールジアクリレ
ート(CH2 =CHCOO(CH2)9 OCOCH=CH
2 )5部、ベンゾイルパーオキサイド3部、トルエン1
00部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素ガ
スで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流下
で3時間撹拌した。その後、フラスコ内の温度を180
℃まで徐々に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤して
冷却粉砕して本発明の電子写真用トナーに配合するエイ
コシルアクリレートと分子量268.4の1,9−ノナ
ンジオールアクリレートとの共重合体であるアクリル樹
脂Hを得た。
20H41)100部、1,9−ノナンジオールジアクリレ
ート(CH2 =CHCOO(CH2)9 OCOCH=CH
2 )5部、ベンゾイルパーオキサイド3部、トルエン1
00部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素ガ
スで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流下
で3時間撹拌した。その後、フラスコ内の温度を180
℃まで徐々に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤して
冷却粉砕して本発明の電子写真用トナーに配合するエイ
コシルアクリレートと分子量268.4の1,9−ノナ
ンジオールアクリレートとの共重合体であるアクリル樹
脂Hを得た。
【0037】実施例9 エイコシルメタクリレート(CH2 =C(CH3)COO
C20H41)100部、1,9−ノナンジオールジアクリ
レート(CH2 =CHCOO(CH2)9 OCOCH=C
H2 )5部、ベンゾイルパーオキサイド3部、トルエン
100部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素
ガスで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流
下で3時間撹拌した。その後、フラスコ内の温度を18
0℃まで徐々に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤し
て冷却粉砕して本発明の電子写真用トナーに配合するエ
イコシルアクリレートと分子量268.4の1,9−ノ
ナンジオールアクリレートとの共重合体であるアクリル
樹脂Iを得た。
C20H41)100部、1,9−ノナンジオールジアクリ
レート(CH2 =CHCOO(CH2)9 OCOCH=C
H2 )5部、ベンゾイルパーオキサイド3部、トルエン
100部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素
ガスで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流
下で3時間撹拌した。その後、フラスコ内の温度を18
0℃まで徐々に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤し
て冷却粉砕して本発明の電子写真用トナーに配合するエ
イコシルアクリレートと分子量268.4の1,9−ノ
ナンジオールアクリレートとの共重合体であるアクリル
樹脂Iを得た。
【0038】実施例10 ドコシルアクリレート12部、ステアリルアクリレート
(CH2 =CHCOOC18H37)18部、ベンゾイルパ
ーオキサイド0.3部、トルエン100部をフラスコ内
に投入し、このフラスコ内を窒素ガスで置換した後トル
エンの沸点近くまで加熱して還流下で3時間撹拌した。
更に、ドコシルアクリレート40部、ステアリルアクリ
レート60部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合液
を滴下し、滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹拌
した。その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に
上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕して
本発明の電子写真用トナーに配合するドコシルアクリレ
ートの含有比率が40部のステアリルアクリレートとの
共重合アクリル樹脂Jを得た。
(CH2 =CHCOOC18H37)18部、ベンゾイルパ
ーオキサイド0.3部、トルエン100部をフラスコ内
に投入し、このフラスコ内を窒素ガスで置換した後トル
エンの沸点近くまで加熱して還流下で3時間撹拌した。
更に、ドコシルアクリレート40部、ステアリルアクリ
レート60部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合液
を滴下し、滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹拌
した。その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に
上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕して
本発明の電子写真用トナーに配合するドコシルアクリレ
ートの含有比率が40部のステアリルアクリレートとの
共重合アクリル樹脂Jを得た。
【0039】実施例11 ドコシルアクリレート18部、ステアリルアクリレート
(CH2 =CHCOOC18H37)12部、ベンゾイルパ
ーオキサイド0.3部、トルエン100部をフラスコ内
に投入し、このフラスコ内を窒素ガスで置換した後トル
エンの沸点近くまで加熱して還流下で3時間撹拌した。
更に、ドコシルアクリレート60部、ステアリルアクリ
レート40部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合液
を滴下し、滴下終了後約約4時間トルエンの還流下で撹
拌した。その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々
に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕し
て本発明の電子写真用トナーに配合するドコシルアクリ
レートの含有比率が60部のステアリルアクリレートと
の共重合アクリル樹脂Kを得た。
(CH2 =CHCOOC18H37)12部、ベンゾイルパ
ーオキサイド0.3部、トルエン100部をフラスコ内
に投入し、このフラスコ内を窒素ガスで置換した後トル
エンの沸点近くまで加熱して還流下で3時間撹拌した。
更に、ドコシルアクリレート60部、ステアリルアクリ
レート40部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合液
を滴下し、滴下終了後約約4時間トルエンの還流下で撹
拌した。その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々
に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕し
て本発明の電子写真用トナーに配合するドコシルアクリ
レートの含有比率が60部のステアリルアクリレートと
の共重合アクリル樹脂Kを得た。
【0040】実施例12 ドコシルアクリレート24部、スチレン6部、ベンゾイ
ルパーオキサイド0.3部、トルエン100部をフラス
コ内に投入し、このフラスコ内を窒素ガスで置換した後
トルエンの沸点近くまで加熱して還流下で3時間撹拌し
た。更に、ドコシルアクリレート80部、スチレン20
部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合液を滴下し、
滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹拌した。その
後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に上げながら
減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕して本発明の電
子写真用トナーに配合するドコシルアクリレートの含有
量が80部のスチレンとの共重合樹脂Lを得た。
ルパーオキサイド0.3部、トルエン100部をフラス
コ内に投入し、このフラスコ内を窒素ガスで置換した後
トルエンの沸点近くまで加熱して還流下で3時間撹拌し
た。更に、ドコシルアクリレート80部、スチレン20
部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合液を滴下し、
滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹拌した。その
後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に上げながら
減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕して本発明の電
子写真用トナーに配合するドコシルアクリレートの含有
量が80部のスチレンとの共重合樹脂Lを得た。
【0041】比較例1 スチレン24部、ブチルアクリレート6部、ベンゾイル
パーオキサイド0.3部、トルエン100部をフラスコ
内に投入し、このフラスコ内を窒素ガスで置換した後ト
ルエンの沸点近くまで加熱して還流下で3時間撹拌し
た。更に、スチレン80部、ブチルアクリレート20
部、ベンゾイルパーオキサイド5部の混合液を滴下し、
滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹拌した。その
後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に上げながら
減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕して比較用のス
チレンアクリル樹脂Mを得た。
パーオキサイド0.3部、トルエン100部をフラスコ
内に投入し、このフラスコ内を窒素ガスで置換した後ト
ルエンの沸点近くまで加熱して還流下で3時間撹拌し
た。更に、スチレン80部、ブチルアクリレート20
部、ベンゾイルパーオキサイド5部の混合液を滴下し、
滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹拌した。その
後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に上げながら
減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕して比較用のス
チレンアクリル樹脂Mを得た。
【0042】比較例2 ステアリルアクリレート(CH2 =CHCOOC
18H37)30部、ベンゾイルパーオキサイド0.3部、
トルエン100部をフラスコ内に投入し、このフラスコ
内を窒素ガスで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱
して還流下で3時間撹拌した。更に、ステアリルアクリ
レート100部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合
液を滴下し、滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹
拌した。その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々
に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕し
て比較用のアルキル基の短いステアリルアクリレート単
独の重合体であるアクリル樹脂Nを得た。
18H37)30部、ベンゾイルパーオキサイド0.3部、
トルエン100部をフラスコ内に投入し、このフラスコ
内を窒素ガスで置換した後トルエンの沸点近くまで加熱
して還流下で3時間撹拌した。更に、ステアリルアクリ
レート100部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合
液を滴下し、滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹
拌した。その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々
に上げながら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕し
て比較用のアルキル基の短いステアリルアクリレート単
独の重合体であるアクリル樹脂Nを得た。
【0043】比較例3 UNIRINアルコールX−1038(東洋ペトロライ
ト社製)とメチルアクリレートから合成された長鎖アル
キルアクリレート(CH2 =CHCOOC34H69)30
部、ベンゾイルパーオキサイド0.3部、トルエン10
0部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素ガス
で置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流下で
3時間撹拌した。更に、長鎖アルキルアクリレート10
0部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合液を滴下
し、滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹拌した。
その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に上げな
がら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕して比較用
のアルキル基の短いステアリルアクリレート単独の重合
体であるアクリル樹脂Oを得た。
ト社製)とメチルアクリレートから合成された長鎖アル
キルアクリレート(CH2 =CHCOOC34H69)30
部、ベンゾイルパーオキサイド0.3部、トルエン10
0部をフラスコ内に投入し、このフラスコ内を窒素ガス
で置換した後トルエンの沸点近くまで加熱して還流下で
3時間撹拌した。更に、長鎖アルキルアクリレート10
0部、ベンゾイルパーオキサイド3部の混合液を滴下
し、滴下終了後約4時間トルエンの還流下で撹拌した。
その後、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に上げな
がら減圧下にトルエンを脱溶剤して冷却粉砕して比較用
のアルキル基の短いステアリルアクリレート単独の重合
体であるアクリル樹脂Oを得た。
【0044】次に前記実施例および比較例の樹脂と他の
原料とを下記のような配合比にてスーパーミキサーで混
合し、溶融混練後、粉砕分級して平均粒子径が11μm
の粒子を得た後、疎水性シリカ(日本アエロジル社製
商品名;R−972)0.3部をヘンシェルミキサーに
よって該粒子の表面に付着させ負帯電性の電子写真用ト
ナーを得た。
原料とを下記のような配合比にてスーパーミキサーで混
合し、溶融混練後、粉砕分級して平均粒子径が11μm
の粒子を得た後、疎水性シリカ(日本アエロジル社製
商品名;R−972)0.3部をヘンシェルミキサーに
よって該粒子の表面に付着させ負帯電性の電子写真用ト
ナーを得た。
【0045】 樹脂 100部 カーボンブラック 6.5部 (三菱化学社製 商品名;MA−100) クロム含金属染料 2部 (オリエント化学工業社製 商品名;S−34)
【0046】次に前記実施例及び比較例について定着特
性の試験を行なった。 (1)非オフセット温度領域 まず、前記実施例及び比較例で得た各電子写真用トナー
4部と樹脂被覆を施してないフェライトキャリア(パウ
ダーテック社製、商品名:FL−1020)96部とを
混合して二成分系現像剤を作製した。次に該現像剤を使
用して市販の複写機(シャープ社製 商品名:SF−9
800)にてA4の転写紙に縦2cm、横5cmの帯状
の未定着画像を複数作製した。次に、表層がフッ素樹脂
(デュポン社 商品名テフロン)で形成された熱定着ロ
ールと、表層がシリコーンゴムで形成された圧力定着ロ
ールが対になって回転する定着機をロール圧力が1kg
/cm2 及びロールスピードが200mm/secにな
るように調節し、該熱定着ロールの表面温度を段階的に
変化させて、各表面温度において上記未定着画像を有し
た転写紙のトナー像の定着を行なった。この時余白部分
にトナー汚れが生じるか否かの観察を行ない、汚れが生
じない温度領域を非オフセット温度領域とした。又、非
オフセット温度領域の最大値と最小値の差を非オフセッ
ト温度幅とした。
性の試験を行なった。 (1)非オフセット温度領域 まず、前記実施例及び比較例で得た各電子写真用トナー
4部と樹脂被覆を施してないフェライトキャリア(パウ
ダーテック社製、商品名:FL−1020)96部とを
混合して二成分系現像剤を作製した。次に該現像剤を使
用して市販の複写機(シャープ社製 商品名:SF−9
800)にてA4の転写紙に縦2cm、横5cmの帯状
の未定着画像を複数作製した。次に、表層がフッ素樹脂
(デュポン社 商品名テフロン)で形成された熱定着ロ
ールと、表層がシリコーンゴムで形成された圧力定着ロ
ールが対になって回転する定着機をロール圧力が1kg
/cm2 及びロールスピードが200mm/secにな
るように調節し、該熱定着ロールの表面温度を段階的に
変化させて、各表面温度において上記未定着画像を有し
た転写紙のトナー像の定着を行なった。この時余白部分
にトナー汚れが生じるか否かの観察を行ない、汚れが生
じない温度領域を非オフセット温度領域とした。又、非
オフセット温度領域の最大値と最小値の差を非オフセッ
ト温度幅とした。
【0047】(2)定着強度 前記熱定着ロールの設定温度を130℃に設定し、前記
未定着画像を有した転写紙のトナー像の定着を行なっ
た。そして、形成された定着画像に対して綿パッドによ
る摺擦を施し、下記式によって定着強度を算出し低エネ
ルギー定着性の指標とした。 摺擦後の定着画像の画像濃度/摺擦前の定着画像の画像
濃度×100(%) 画像濃度はマクベス反射濃度計RD−914を用いて測
定した。
未定着画像を有した転写紙のトナー像の定着を行なっ
た。そして、形成された定着画像に対して綿パッドによ
る摺擦を施し、下記式によって定着強度を算出し低エネ
ルギー定着性の指標とした。 摺擦後の定着画像の画像濃度/摺擦前の定着画像の画像
濃度×100(%) 画像濃度はマクベス反射濃度計RD−914を用いて測
定した。
【0048】(3)保存性試験 トナー20gを100ccのボトルに充填し、45℃の
恒温槽中で48時間放置した。その後、恒温槽から取り
出し、室温まで冷却した後、トナーをボトルから取り出
し目視で評価した。評価基準は以下による。 ○:トナーが容易に流動し、凝集の全く見られない状
態。 △:指で簡単にほぐれる程度の僅かな凝集が見られる
が、実用上問題のない状態。 ×:トナー同士が融着した凝集が発生し、実用上問題に
なる粗大粉が見られる状態。
恒温槽中で48時間放置した。その後、恒温槽から取り
出し、室温まで冷却した後、トナーをボトルから取り出
し目視で評価した。評価基準は以下による。 ○:トナーが容易に流動し、凝集の全く見られない状
態。 △:指で簡単にほぐれる程度の僅かな凝集が見られる
が、実用上問題のない状態。 ×:トナー同士が融着した凝集が発生し、実用上問題に
なる粗大粉が見られる状態。
【0049】上記のような試験によって得られた各実施
例及び比較例の結果は、表1に示す通りであった。
例及び比較例の結果は、表1に示す通りであった。
【0050】
【表1】
【0051】表1の結果より明らかなとおり、本発明の
電子写真用トナーは熱定着ロールの温度が130℃とい
う低温度でも定着強度が80%以上有し、耐オフセット
性も良好なものであった。これに対して比較例1と3の
電子写真用トナーは定着強度が低く、又比較例2のトナ
ーは保存性が実用上問題のあるものであった。
電子写真用トナーは熱定着ロールの温度が130℃とい
う低温度でも定着強度が80%以上有し、耐オフセット
性も良好なものであった。これに対して比較例1と3の
電子写真用トナーは定着強度が低く、又比較例2のトナ
ーは保存性が実用上問題のあるものであった。
【0052】
【発明の効果】本発明の電子写真用トナーは、熱定着ロ
ールの温度が低くても十分な定着強度を有し、複写機或
いはプリンター等に適用した場合、消費電力を削減する
ことができ、低ロール圧力化による機械コストの低減、
複写速度の高速化等の効果を奏することができる。
ールの温度が低くても十分な定着強度を有し、複写機或
いはプリンター等に適用した場合、消費電力を削減する
ことができ、低ロール圧力化による機械コストの低減、
複写速度の高速化等の効果を奏することができる。
Claims (9)
- 【請求項1】 少なくとも下記式で表されるアルキルア
クリレート及び又はアルキルメタクリレート〔以下アル
キル(メタ)アクリレートと記載〕を構成成分とするア
クリル系樹脂を含有する電子写真用トナー。 【化1】 但し、R=H又は−CH3 、n=19〜30 - 【請求項2】 アルキル基の炭素数nが20以上26以
下てあることを特徴とする請求項1記載の電子写真用ト
ナー。 - 【請求項3】 DSC法で測定した融点が50℃以上1
00℃以下であることを特徴とする請求項1記載の電子
写真用トナー。 - 【請求項4】 アルキル(メタ)アクリレートが、樹脂
を構成する単量体成分全体を100重量部としたとき、
40重量部以上であることを特徴とする請求項1記載の
電子写真用トナー。 - 【請求項5】 アルキル(メタ)アクリレートが、樹脂
を構成する単量体成分全体を100重量部としたとき、
60重量部以上であることを特徴とする請求項1記載の
電子写真用トナー。 - 【請求項6】 アクリル系樹脂が、少なくともアルキル
(メタ)アクリレートと2官能以上の多官能ビニル単量
体を構成成分とすることを特徴とする請求項1記載の電
子写真用トナー。 - 【請求項7】 多官能ビニル単量体が分子量300以上
のジアクリレートであることを特徴とする請求項6記載
の電子写真用トナー。 - 【請求項8】 アクリル系樹脂の分子量分布Mw/Mn
が3.5以上200以下であることを特徴とする請求項
1記載の電子写真用トナー。 - 【請求項9】 溶融開始温度が60℃以上100℃以下
であることを特徴とする請求項1記載の電子写真用トナ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21387097A JPH1144967A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 電子写真用トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21387097A JPH1144967A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 電子写真用トナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1144967A true JPH1144967A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16646389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21387097A Withdrawn JPH1144967A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 電子写真用トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1144967A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009265644A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Mitsubishi Chemicals Corp | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 |
JP2011209718A (ja) * | 2010-03-10 | 2011-10-20 | Mitsubishi Chemicals Corp | 静電荷像現像用トナー及びトナーの製造方法 |
US8283097B2 (en) | 2004-11-22 | 2012-10-09 | Mitsubishi Chemical Corporation | Process for producing toner for electrostatic charge image development toner for electrostatic charge image development |
US8586274B2 (en) | 2010-05-27 | 2013-11-19 | Mitsubishi Chemical Corporation | Toner for developing electrostatic charge image and process for its production |
CN110597027A (zh) * | 2018-06-13 | 2019-12-20 | 佳能株式会社 | 调色剂和调色剂的生产方法 |
JP2019219653A (ja) * | 2018-06-13 | 2019-12-26 | 三洋化成工業株式会社 | トナーバインダー |
JP2019219646A (ja) * | 2018-06-13 | 2019-12-26 | キヤノン株式会社 | トナー及び該トナーの製造方法 |
JP2019219656A (ja) * | 2018-06-13 | 2019-12-26 | 三洋化成工業株式会社 | トナーバインダー |
US11927914B2 (en) | 2016-12-14 | 2024-03-12 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Electrophotographic toner binder, and toner composition |
-
1997
- 1997-07-25 JP JP21387097A patent/JPH1144967A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8283097B2 (en) | 2004-11-22 | 2012-10-09 | Mitsubishi Chemical Corporation | Process for producing toner for electrostatic charge image development toner for electrostatic charge image development |
JP2009265644A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Mitsubishi Chemicals Corp | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 |
JP2011209718A (ja) * | 2010-03-10 | 2011-10-20 | Mitsubishi Chemicals Corp | 静電荷像現像用トナー及びトナーの製造方法 |
US8586274B2 (en) | 2010-05-27 | 2013-11-19 | Mitsubishi Chemical Corporation | Toner for developing electrostatic charge image and process for its production |
US11927914B2 (en) | 2016-12-14 | 2024-03-12 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Electrophotographic toner binder, and toner composition |
CN110597027A (zh) * | 2018-06-13 | 2019-12-20 | 佳能株式会社 | 调色剂和调色剂的生产方法 |
JP2019219653A (ja) * | 2018-06-13 | 2019-12-26 | 三洋化成工業株式会社 | トナーバインダー |
JP2019219646A (ja) * | 2018-06-13 | 2019-12-26 | キヤノン株式会社 | トナー及び該トナーの製造方法 |
JP2019219656A (ja) * | 2018-06-13 | 2019-12-26 | 三洋化成工業株式会社 | トナーバインダー |
US10732530B2 (en) | 2018-06-13 | 2020-08-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner and method for producing toner |
US11287758B2 (en) | 2018-06-13 | 2022-03-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner and method for producing toner |
CN110597027B (zh) * | 2018-06-13 | 2023-10-20 | 佳能株式会社 | 调色剂和调色剂的生产方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPWO2008075463A1 (ja) | 電子写真用トナーおよびトナー用バインダー樹脂 | |
JPH1144967A (ja) | 電子写真用トナー | |
JP2785176B2 (ja) | 電子写真用トナーおよびその製造方法 | |
JPH08320593A (ja) | 結着樹脂、及びこれを含有する静電荷像現像用トナー | |
EP0743565A2 (en) | Electrophotographic toner and process for the production thereof | |
JP2800026B2 (ja) | トナー用バインダー樹脂の製造法及び静電像現像用トナー | |
JPH01225964A (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP3017658B2 (ja) | トナー用樹脂およびこれを用いた電子写真用トナー | |
JP3209680B2 (ja) | 電子写真用トナーおよびその製造方法 | |
JP3635140B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JP2949558B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JPH07287413A (ja) | 電子写真用トナー | |
JP4262160B2 (ja) | トナー | |
JPH0736210A (ja) | 電子写真用トナー | |
JP4132597B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、それを用いた静電荷像現像剤及び画像形成方法 | |
JPH0743943A (ja) | 電子写真用トナー | |
JP2982108B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JPS6368851A (ja) | 電子写真用現像剤組成物 | |
JP3373073B2 (ja) | 電子写真用トナー及びその製造方法 | |
JP3390711B2 (ja) | 電子写真用トナーバインダー | |
JP2704593B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JPH0743944A (ja) | 電子写真用トナー | |
JP2923843B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JPH06324513A (ja) | 電子写真用トナー | |
JPH0764323A (ja) | 電子写真用トナー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041005 |