JPH1144846A - ズ−ムレンズ - Google Patents
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- JPH1144846A JPH1144846A JP9200124A JP20012497A JPH1144846A JP H1144846 A JPH1144846 A JP H1144846A JP 9200124 A JP9200124 A JP 9200124A JP 20012497 A JP20012497 A JP 20012497A JP H1144846 A JPH1144846 A JP H1144846A
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Abstract
構成及び非球面を適切に設定することにより変倍比12
〜35、広角端画角2ω=58゜〜70゜、Fナンバ−
1.7程度の大口径、広角、高変倍比のテレビカメラに
好適なズ−ムレンズを得ること。 【解決手段】 物体側より順に正の屈折力の第1群、変
倍用の負の屈折力の第2群、変倍に伴う像面変動を補正
する正または負の屈折力の第3群、正の屈折力の第4群を
有し、該第2群を構成するレンズ面であって軸上光束の
最大入射高をht、広角端の最大画角の軸外光束入射高
をhw、変倍比Z1/4におけるズ−ム位置での最大画角
の軸外光束入射高をhzとしたとき、1.25<hw/
ht、且つ1.32<hw/hzを満足する少なくとも
1つの面に非球面AS1を施したこと。
Description
し、特に非球面をレンズ系中の一部に適切に用いること
により、広角端のFナンバ−が1.7程度と大口径でし
かも広角(広角端画角2ω=58゜〜70゜)、変倍比
12〜35程度と高変倍比の全変倍範囲にわたり良好な
る光学性能を有したテレビカメラや写真用カメラ、そし
てビデオカメラ等に好適なズ−ムレンズに関するもので
ある。
そしてビデオカメラ等には大口径、高変倍でしかも高い
光学性能を有したズ−ムレンズが要求されている。
レビカメラでは操作性、機動性が重視され、その要求に
答えて撮像デバイスも2/3インチや1/2インチの小
型のCCD(固体撮像素子)が主流となってきた。
力を有しているため、これを用いるズ−ムレンズに対し
ては、画面中心から画面周辺まで解像力が略均一である
ことが要求されている。
等の緒収差が良好に補正され画面全体が高い光学性能を
有していることが要望されている。更に大口径、広角、
高変倍比でしかも小型軽量であること、そして撮像手段
の前方に色分解光学系や各種のフィルタ−を配置するた
め、長いバックフォ−カスを有していること等が要望さ
れている。
(フォ−カス用)の正の屈折力の第1群、変倍用の負の
屈折力の第2群、変倍に伴って変動する像面を補正する
ための正又は負の屈折力の第3群、そして結像用の正の
屈折力の第4群の4つのレンズ群よりなる所謂4群ズ−
ムレンズは比較的高変倍比化及び大口径化が容易である
ため、放送用のカラ−テレビカメラ用のズ−ムレンズに
多く用いられている。
6〜1.9程度、変倍比13程度の大口径比、高変倍の
4群ズ−ムレンズが、例えば特開昭54−127322
号公報で提案されている。
大口径比(Fナンバ−1.7〜1.8)で高変倍比(変
倍比12〜35)で、広角(広角端画角2ω=58゜〜
70゜)でしかも全変倍範囲にわたり高い光学性能を得
るには各レンズ群の屈折力やレンズ構成を適切に設定す
る必要がある。
く、高い光学性能得るには、例えば各レンズ群のレンズ
枚数を増加させて収差補正上の設計の自由度を増やすこ
とが必要となってくる。
−ムレンズを達成しようとすると、どうしてもレンズ枚
数が増加し、レンズ系全体が大型化してくるという問題
点が生じてきて、小型軽量化の要望に答えることができ
なくなってしまう。
心の最も像コントラストが良い点、所謂ベスト像面の変
倍に伴う変動が問題となってくる。これは主に変倍に伴
う球面収差の変動に起因している。この球面収差は3次
の収差係数の領域において口径の3乗で影響するため、
大口径化の最大の問題点となっている。
ム比をZ、広角端の焦点距離をfwとすると、図29に
示すように球面収差が0の広角端よりズ−ム位置fm=
fw×Z1/4付近まではガウス像面に対してアンダ−
(マイナス)傾向となる。そしてズ−ム位置fm=fw
×Z1/4付近を過ぎるとアンダ−量が少なくなり、ある
ズ−ム位置で0となり、今度はオ−バ−(プラス)傾向
となる。
ム比である。
ンズ系が暗くなってくる)Fドロップの始まるズ−ム位
置fd=(Fno.w/Fno.t)×ft付近で最も
オ−バ−(プラス)となり、このズ−ム位置を過ぎると
望遠端にかけてオ−バ−量が少なくなり、望遠端では略
0となってくる。
望遠端のFナンバ−、ftは望遠端の焦点距離である。
有するズ−ムレンズでは望遠側での球面収差の制御が非
常に困難となる。
像性能のうち歪曲収差が最大の問題点となる。これは歪
曲収差が3次の収差係数の領域において画角の3乗で影
響することが原因となっている。
点距離fw)ではかなり大きなアンダ−(マイナス)と
なっている。そりて広角端fwから望端(焦点距離f
t)に行くに従い順次オ−バ−(プラス)の方向に大き
くなり、歪曲収差が0のズ−ム位置を通り、ズ−ム位置
fm=fw×Z1/4付近でオ−バ−の値が最大になっ
てくる。そして、焦点距離fmから望遠端ftにかけて
順次オ−バ−の量が小さくなってくる。この傾向は広角
端の画角が大きくなるに連れ大きくなるため、ズ−ムレ
ンズの広角化を図る際には広角側での歪曲収差の制御が
非常に困難となる。
たり良好に補正するために、従来は合焦用レンズ群や変
倍系のレンズ群を増加させて補正していた。このためレ
ンズ系全体が大型化及び複雑化してくるという問題点が
あった。
球面の導入が、例えば特開平8−184758号公報で
提案されている。
し、大口径比で、しかも超広角から始まる高変倍比のズ
−ムレンズにおいては非球面の導入方法の見直しが必要
となってきている。
倍比のズ−ムレンズにおいては球面収差は望遠側で大き
く変動し、歪曲収差は広角側で大きく変動する。この両
方の収差を良好に補正するためには、変倍部中の適切な
面に非球面を導入する必要がある。
各レンズ群の屈折力やFナンバ−値等を適切に設定する
と共に少なくとも1つのレンズ面に非球面を施すことに
より、変倍に伴う緒収差の変動を少なくし、特に望遠側
における球面収差と広角側の歪曲収差を良く補正し、全
変倍範囲にわたり高い光学性能を有した広角端のFナン
バ−1.7程度、広角(広角端画角2ω=58゜〜70
゜程度)で、変倍比12〜35程度の大口径比で高変倍
比のズ−ムレンズの提供を目的とする。
物体側より順に、変倍の際に固定の正の屈折力の第1
群、変倍用の負の屈折力の第2群、変倍に伴う像面変動
を補正する為の第3群、そして固定の正の屈折力の第4
群を有し、ズーム比をZ、前記第2群を通る光束のう
ち、軸上光束の最大入射高をht、広角端での最大画角
の軸外光束の最大入射高をhw、変倍比Z1/4における
ズ−ム位置での最大画角の軸外光束の最大入射高をhz
としたとき、1.25<hw/ht、且つ1.32<h
w/hzを満足する少なくとも1つのレンズ面に非球面
AS1を施したレンズV1を有し、前記第2群の焦点距
離をf2、前記レンズV1の焦点距離をf21とし、前
記非球面AS1は正の屈折面に施した場合にはレンズ周
辺部に行くに従い正の屈折力が強くなる形状を成し、負
の屈折面に施した場合にはレンズ周辺部に行くに従い負
の屈折力が弱くなる形状を成し、該非球面AS1にレン
ズ有効径の10割、9割、7割における非球面量を各々△1
0、△9、△7としたとき、 1.0 < f21/f2 < 1.8 ・・ 1.8×10-3 < |△10/f2| < 4.6×10-2 7.7×10-4 < | △9/f2 | < 3.4×10-2 ・・ 1.0×10-4 < | △7/f2 | < 1.7×10-2 なる条件を満足するズームレンズにある。
ナンバ−を各々ft、Fno.t、前記第1群の焦点距
離をf1、Fナンバ−をFno.1 = f1/(ft/
Fno.t)とし、前記第2群の広角端における横倍率
をβ2w、ズ−ム比をZとしたとき、 10 < Z 0.8 < Fno.1 < 1.6 ・・ −0.45 < β2w < −0.15 ・・ なる条件を満足している。
レンズV1、少なくとも1つの正レンズと負レンズを有
し全体として負の屈折力のレンズV2、少なくとも1つ
の正レンズと負レンズを有し全体として正の屈折力のレ
ンズV3とから構成されている。
ズのアッベ数の差を△ν22、前記レンズV3の正レン
ズと負レンズのアッベ数の差を△ν23、前記レンズV
3の正レンズと負レンズの屈折率の差を△n23とした
とき、 3.5 < |△ν22|/|△ν23| ・・ 0.17 < |△n23| ・・ なる条件を満足している。
1〜4の広角端におけるレンズ断面図である。
正の屈折力のフォ−カス群(前玉群)である。
バリエ−タであり、光軸上を像面側へ単調に移動させる
ことにより、広角端(ワイド)から望遠端(テレ)への
変倍を行っている。Cは、3群としての負の屈折力のコ
ンペンセ−タであり、変倍に伴う像面変動を補正するた
めに光軸上を物体側へ凸の軌跡を有してを非直線的に移
動している。バリエ−タVとコンペンセ−タCとで変倍
系を構成している。尚、バリエータ(第2群)は、後述
すようにレンズV1からV3にて構成されている。
力の固定のリレ−群である。Pは色分解プリズムや光学
フィルタ−等であり、同図ではガラスブロックとして示
している。
諸条件を満足させることにより、全変倍範囲にわたり収
差変動を良好に補正し、高い光学性能を得ている。
面の特徴について説明する。
〜70゜から始まり、ズ−ム比が12〜35倍程度のズ
−ムレンズにおいては、前玉レンズ群及びバリエ−タへ
の軸上光線の入射高は図25〜図28に示すように広角
端から望遠端にかけて順次高くなり、Fドロップのある
ズ−ムレンズではFドロップ開始位置(ズ−ム位置f
d、図27)で各々最も高くなる。そして望遠端ではF
ドロップのために前玉レンズ群では一定となり、バリエ
−タでは低くなる。
においてはバリエ−タの有効径いっぱいを通過している
が、ズ−ム位置fm=fw×Z1/4 では前玉レンズ
群内の入射高は急激に高くなり、逆にバリエ−タ内の入
射高は急激に低くなる。この傾向は広角化、高倍率化、
小型軽量化を目指すと顕著になる。
制をするとき、1面のみの非球面では広角側で変動の大
きい歪曲収差と望遠側で変動の大きい球面収差の両者を
効率よく補正することができない。それは歪曲収差と球
面収差とでは収差としての性質上の問題から各々を補正
するための非球面形状とその非球面量が大きく異なるた
め、どちらかの収差に着目して非球面を施すときに他方
の収差に高次の収差等の悪影響を及ぼしてしまうからで
ある。
で影響する歪曲収差を補正するために全変倍範囲中で、
バリエ−タを構成するレンズ面のうち、軸上光束の最大
入射高をht、広角端での最大画角の軸外光束の最大入
射高をhw、変倍比Z1/4におけるズ−ム位置での最大
画角の軸外光束の最大入射高をhzとしたとき、1.2
5<hw/ht、且つ1.32<hw/hzを満足する
少なくとも1つのレンズ面に非球面AS1を施したレン
ズV1を有している。
の変動を補正するたに、バリエ−タV中の正の屈折面に
施した場合にはレンズ周辺部に行くに従い正の屈折力が
強くなる形状とする一方、負の屈折面に施した場合には
レンズ周辺部に行くに従い負の屈折力が弱くなる形状と
することが望ましい。こうすることで、広角端近傍での
アンダ−(マイナス)の歪曲収差を良好に補正してい
る。
におけるズ−ム位置での歪曲収差に関しては逆効果であ
り、変倍比Z1/4におけるズ−ム位置での前玉群での強
い正の屈折力に起因するオ−バ−(プラス)の歪曲収差
を非球面効果によりさらに強く跳ね上げることで歪曲収
差を抑制することが困難となってしまう。
条件を満足することは、全変倍範囲中広角端近傍におい
てのみ軸外光線が通過し、且つ望遠側の軸上光線の入射
高との差が大きいことを示しており、これにより広角化
による広角端の歪曲収差のを良好に補正しながら望遠側
の球面収差の変動等への影響を抑制している。加えて、
上記の1.32<hw/hzなる条件を満足することは
全変倍範囲中広角端近傍においてのみ軸外光線が通過
し、且つ変倍比Z1/4におけるズ−ム位置近傍での最大
画角の軸外光束入射高との差が大きいことを示してお
り、これにより広角化による広角端の歪曲収差のを良好
に補正しながら望遠側の球面収差の変動等への影響を抑
制している。
上限値を超えるとレンズV1の負の屈折力が大きくなり
すぎ非球面による収差補正が困難となってくる。また、
条件式の上限値を超えるとバリエ−タVの前側主点が
バリエータ内に入り込んでしまい、小型化に対して逆効
果となってしまう。
ズV1の非球面形状を広角化による広角端の歪曲収差の
を良好に補正するために、前述の条件式を満足するよ
うに非球面の中心部はほぼ球面(或いは平面)で、周辺
ほど非球面が大きくなる形状としている。
系において、ズ−ム全域のうち広角端近傍のごく一部の
ズ−ム範囲のみ非球面の歪曲収差の補正効果を発揮さ
せ、他のズ−ム領域においては球面収差や非点収差、コ
マ収差等への影響を少なくするためのものである。
(10 < Z)を有し、さらにズ−ム全域にて大口径化
されたズ−ムレンズを実現するために、まず前玉レンズ
群Fに条件式を満足するような明るいものを用いてい
る。これにより望遠端での球面収差を良好に補正しつ
つ、レンズ系全体の大口径化及び小型化を同時に図って
いる。
前玉レンズ群Fの収差分担が急激に増加するため、球面
収差の変動を良好に補正することが難しくなり、また上
限値を超えると大口径化及び小型化が難しくなってく
る。
足するようにしている。これにより所定の変倍比を確保
しつつ全変倍範囲にわたり収差変動が少なく良好なる光
学性能を得ている。
難しくなり、また上限値を超えると変倍系における収差
補正分担が急激に増加するため全変倍範囲にわたり収差
変動を少なくし、高い光学性能を得るのが難しくなって
くる。
前記レンズV1に加えてその後方に、1つの正レンズと
負レンズより構成される負の屈折力のレンズV2と、1
つの正レンズと負レンズより構成される正の屈折力のレ
ンズV3により構成し、条件式、を満足するように
設定している。レンズV1、V2の屈折力を負、レンズ
V3の屈折力を正とし、条件式を満足することにより
バリエ−タVとしての前側主点を押し出す効果及びバリ
エ−タVの中での主に球面収差の打ち消しの効果を得て
いる。
と負レンズより構成し、条件式を満足することにより
色収差の変動と特に倍率の色収差自体を補正している。
バリエ−タVをレンズV1、V2,V3の3つのレンズ
ユニットより構成しているため光軸方向での厚みが増加
し、この時バリエ−タとしての色消しの補正面が像面側
に存在すればするほどバリエ−タの波長による主点の位
置のズレが大きくなり倍率の色収差が大きく発生する傾
向にある。そこで、条件式を満足することでバリエ−
タVとしての色消しの補正面を物体側に配置し倍率の色
収差を良好に補正する様にしている。
負レンズより構成し、条件式を満足することにより特
に望遠側でのコマ収差を補正している。レンズV3の正
レンズと負レンズは高次収差の影響を考慮したとき、接
合・分離のどちらか一方の形態をとるが、正レンズと負
レンズが接合の形態をとったときの両者の屈折率差が条
件式の下限値を越えてしまうとコマ収差の発散効果が
著しく喪失されてしまう。
遠側での球面収差の変動を補正するための非球面を前玉
レンズ群F、またはバリエ−タV中のレンズV3の少な
くとも1つの面に施している。
るための非球面を前玉レンズ群F中の正の屈折面に施し
た場合には、レンズ周辺部に行くに従い正の屈折力が弱
くなる形状にしている。一方、負の屈折面に施した場合
にはレンズ周辺部に行くに従い負の屈折力が強くなる形
状にしている。こうすることで、望遠端での球面収差が
アンダ−(マイナス)となること補正することで望遠側
の球面収差に変動を良好に抑制している。この非球面の
付加的効果として、ズ−ム位置fm=fw×Z1/4での
前玉レンズ群内の軸外入射高が急激に高くなることによ
って軸外光線が前玉レンズ群の正の屈折力により強く跳
ね上げられることに起因する歪曲収差のオ−バ−(プラ
ス)を抑制することが可能にもなる。つまり、望遠側で
の軸上光線入射高が高く、且つ広角側での軸外光線入射
高の変化が大きい前玉レンズ群の物体側寄りのレンズ面
に非球面を施すと非常に効果的となる。
るための非球面をバリエ−タV内のレンズV3の正の屈
折面に施した場合には、レンズ周辺部に行くに従い正の
屈折力強くなる形状とする一方、負の屈折面に施した場
合にはレンズ周辺部に行くに従い負の屈折力が弱くなる
形状としている。こうすることで、Fドロップ開始位置
での球面収差がオ−バ−(プラス)となる望遠側の球面
収差の変動を良好に抑制することが可能になる。これ
は、Fドロップを適切に設けたズ−ムレンズのバリエ−
タ内でのFドロップ開始位置と望遠端での軸上光線入射
高の変化を利用している。このバリエ−タ内でのFドロ
ップ開始位置と望遠端での軸上光線入射高の変化が最も
顕著となるのが図27と図28の比較で解るようにバリ
エ−タ内のレンズV3である。
ための非球面を前玉レンズ群F及びバリエ−タV中のレ
ンズV3に少なくとも1面ずつ施した場合には、それぞ
れの非球面の効果の現れるズ−ム位置の違いから、望遠
側での球面収差の変動をよりいっそう良好に補正するこ
とが可能となる。
ズ面を適切に設定して広角側での歪曲収差と望遠側での
球面収差の変動を良好に補正し、全変倍範囲で高い光学
性能を得ている。
徴について説明する。
0倍のズ−ム比を有し、広角端画角2ωは69°を超え
ている。R1からR10はフォ−カスのための正の屈折
力を有する前玉レンズ群F(第1群)である。R11か
らR19は変倍のためにワイド(広角端)からテレ(望
遠端)へ像面側へ単調に移動する第2群バリエ−タV
(第2群)である。R20からR22は、第3群変倍に伴
う像点補正の作用を有するコンペンセ−タC(第3群)
であり、負のパワ−(屈折力)を有しワイドからテレへ
の変倍に際し、物体側へ凸状の弧を描くように移動す
る。SP(23)は絞りである。R24からR40は結
像作用を有する固定のリレ−群R(第4群)であり、R
41からR43は色分解プリズムと等価なガラスブロッ
クである。
の指標として前玉レンズ群にFナンバ−Fno.1をF
no.1=f1/(ft/Fno.t)と定義したと
き、Fno.1=1.09という大口径である。これら
の大口径に対し前玉レンズ群では物体側から順に、凹、
凸、凸、凸、凸の5枚のレンズ構成とし、凹レンズによ
り球面収差を発散させ、前玉レンズ群内での球面収差の
発生を抑制している。
については、ズ−ム比が20倍であるため、横倍率の絶対
値がβ2w=−0.255としている。バリエ−タVで
は物体側から順に、像面側に強い凹面を向けた形状であ
って、一方の面に非球面を施した1つの負レンズより構
成される負の屈折力のV1と、1つの正レンズと負レン
ズより構成される負の屈折力のV2と、1つの正レンズ
と負レンズより構成される正の屈折力のV3により構成
し、歪曲収差、球面収差、コマ収差のバリエ−タ内での
発生を抑制している。前述の条件式はf21/f2 =
1.29、|△ν22|/|△ν23| =11.6
8、|△n23|=0.316 である。
り、R11面の非球面は全変倍範囲中広角端近傍において
のみ軸外光線が通過し、且つ望遠側の軸上光線の入射高
との差が大きいこと及び全変倍範囲中広角端近傍におい
てのみ軸外光線が通過し、且つ変倍比Z1/4におけるズ
−ム位置近傍での最大画角の軸外光束入射高との差が大
きいことを有効に利用しており、hw/ht=1.41
2、hw/hz=1.602である。R16面の非球面は
望遠側において適切なFドロップを設定してバリエ−タ
内の望遠側での軸上光線入射高の変化を収差補正に利用
するためバリエ−タ内R16に施している。
が大きくなるに連れ正のパワ−が強くなる方向であり、
高次の領域まで効率良く歪曲収差と球面収差を補正する
ために、非球面係数B、C、D、Eまで使用している。
このときの非球面量はR11、R16各々の入射光線最
大高にてそれぞれ、291μm、193μmである。
収差、非点収差、歪曲収差を示す。
倍のズ−ム比を有し、広角端画角2ωは57°を超えて
いる。R1からR10はフォ−カスのための正の屈折力
を有する前玉レンズ群F(第1群)である。R11から
R18は変倍のためにワイド(広角端)からテレ(望遠
端)へ像面側へ単調に移動するバリエ−タV(第2群)
である。R19からR21は変倍に伴う像点補正の作用
を有するコンペンセ−タC(第3群)であり負のパワ−
(屈折力)を有し、ワイドからテレへの変倍に際し、物
体側へ凸状の弧を描くように移動する。SP(22)は
絞りである。R23からR39は結像作用を有し固定の
リレ−群R(第4群)であり、R40からR42は色分
解プリズムと等価なガラスブロックである。
の指標として前玉レンズ群にFナンバ−Fno.1をF
no.1=f1/(ft/Fno.t)と定義したと
き、Fno.1=1.52という大口径である。これら
の大口径に対し前玉レンズ群では物体側から順に、凹、
凸、凸、凸、凸の5枚のレンズ構成とし、凹レンズによ
り球面収差を発散させ、前玉レンズ群内での球面収差の
発生を抑制している。
については、ズ−ム比が35倍であるため、横倍率の絶
対値が小さめのβ2w=−0.182としている。バリ
エ−タVでは物体側から順に、像面側に強い凹面を向け
た形状であって、一方の面に非球面を施した1つの負レ
ンズより構成される負の屈折力のレンズV1と、1つの
正レンズと負レンズより構成される負の屈折力のレンズ
V2と、1つの正レンズと負レンズより構成される正の
屈折力のレンズV3により構成し、歪曲収差、球面収
差、コマ収差のバリエ−タ内での発生を抑制している。
前述の条件式はf21/f2 = 1.17、|△ν22
|/|△ν23| =10.24、|△n23|=0.
316 である。
り、R11面の非球面は全変倍範囲中広角端近傍において
のみ軸外光線が通過し、且つ望遠側の軸上光線の入射高
との差が大きいこと及び全変倍範囲中広角端近傍におい
てのみ軸外光線が通過し、且つ変倍比Z1/4におけるズ
−ム位置近傍での最大画角の軸外光束入射高との差が大
きいことを有効に利用しており、hw/ht=1.51
8、hw/hz=1.538である。R16面の非球面
は望遠側において適切なFドロップを設定してバリエ−
タ内の望遠側での軸上光線入射高の変化を収差補正に利
用するためバリエ−タ内R16に施している。
が大きくなるに連れ正のパワ−が強くなる方向であり、
高次の領域まで効率良く歪曲収差と球面収差を補正する
ために、非球面係数B、C、D、Eまで使用している。
このときの非球面量はR11、R16各々の入射光線最
大高にてそれぞれ、210μm、215μmである。
球面収差、非点収差、歪曲収差を示す。
倍のズ−ム比を有し、広角端画角2ωは62°を超えて
いる。R1からR10はフォ−カスのための正の屈折力
を有する前玉レンズ群F(第1群)である。R11から
R19は変倍のためにワイド(広角端)からテレ(望遠
端)へ像面側へ単調に移動するバリエ−タV(第2群)
である。R20からR22は変倍に伴う像点補正の作用
を有するコンペンセ−タC(第3群)であり負のパワ−
(屈折力)を有し、ワイドからテレへの変倍に際し、物
体側へ凸状の弧を描くように移動する。SP(23)は
絞りである。R24からR40は結像作用を有し固定の
リレ−群R(第4群)であり、R41からR43は色分
解プリズムと等価なガラスブロックである。
の指標として前玉レンズ群にFナンバ−Fno.1をF
no.1=f1/(ft/Fno.t)と定義したと
き、Fno.1=0.92という大口径であり、加えて
Fドロップが約5%しか生じないズ−ムレンズとなって
いる。これらの大口径に対し前玉レンズ群では物体側か
ら順に、凹、凸、凸、凸、凸の5枚のレンズ構成とし、
凹レンズにより球面収差を発散させ、前玉レンズ群内で
の球面収差の発生を抑制している。
については、ズ−ム比が12倍であるため、横倍率の絶
対値が大きめのβ2w=−0.430としている。バリ
エ−タVでは物体側から順に、像面側に強い凹面を向け
た形状であって、一方の面に非球面を施した1つの負レ
ンズより構成される負の屈折力のレンズV1と、1つの
正レンズと負レンズより構成される負の屈折力のレンズ
V2と、1つの正レンズと負レンズより構成される正の
屈折力のレンズV3により構成し、歪曲収差、球面収
差、コマ収差のバリエ−タ内での発生を抑制している。
前述の条件式はf21/f2 = 1.35、|△ν22
|/|△ν23| =3.71、|△n23|=0.1
76 である。
R11面の非球面は全変倍範囲中広角端近傍においてのみ
軸外光線が通過し、且つ望遠側の軸上光線の入射高との
差が大きいこと及び全変倍範囲中広角端近傍においての
み軸外光線が通過し、且つ変倍比Z1/4におけるズ−ム
位置近傍での最大画角の軸外光束入射高との差が大きい
ことを有効に利用しており、hw/ht=1.337、
hw/hz=1.466である。R9面の非球面は、特
に前玉レンズ群のFナンバ−が明るく前玉レンズ群での
収差補正が困難であること、また、Fドロップが約5%
しか生じないためバリエ−タ内の望遠側の軸上光線入射
高の変化を利用しづらいこともあり、望遠端近傍の球面
収差補正のため前玉レンズ群内のR9に非球面を施し
た。非球面の方向はR9面の非球面に関しては光軸から
の離れ量が大きくなるに連れ正のパワ−が弱くなる方向
であり、R11面の非球面に関しては光軸からの離れ量
が大きくなるに連れ正のパワ−が強くなる方向であり、
高次の領域まで効率良く歪曲収差と球面収差を補正する
ために、非球面係数B、C、D、Eまで使用している。
このときの非球面量はR9、R11各々の入射光線最大
高にてそれぞれ、179μm、656μmである。
球面収差、非点収差、歪曲収差を示す。
倍のズ−ム比を有し、広角端画角2ωは65°を超えて
いる。R1からR10はフォ−カスのための正の屈折力
を有する前玉レンズ群F(第1群)である。R11から
R18は変倍のためにワイド(広角端)からテレ(望遠
端)へ像面側へ単調に移動するバリエ−タV(第2群)
である。R19からR21は変倍に伴う像点補正の作用
を有するコンペンセ−タC(第3群)であり負のパワ−
(屈折力)を有し、ワイドからテレへの変倍に際し、物
体側へ凸状の弧を描くように移動する。SP(22)は
絞りである。R23からR39は結像作用を有し固定の
リレ−群R(第4群)であり、R40からR42は色分
解プリズムと等価なガラスブロックである。
の指標として前玉レンズ群にFナンバ−Fno.1をF
no.1=f1/(ft/Fno.t)と定義したと
き、Fno.1=1.10という大口径である。これら
の大口径に対し前玉レンズ群では物体側から順に、凹、
凸、凸、凸、凸の5枚のレンズ構成とし、凹レンズによ
り球面収差を発散させ、前玉レンズ群内での球面収差の
発生を抑制している。
については、ズ−ム比が15倍であるため、横倍率の絶
対値が大きめのβ2w=−0.291としている。バリ
エ−タVでは物体側から順に、像面側に強い凹面を向け
たメニスカス形状の負レンズ、そして、一方の面に非球
面を施した両凹形状の負レンズより構成される負の屈折
力のV1と、正レンズ及び負レンズより構成し、さらな
る小型化とコストの抑制を達成しつつ、歪曲収差、球面
収差、コマ収差のバリエ−タ内での発生を抑制してい
る。前述の条件式はf21/f2 = 1.57である。
R13面の非球面は全変倍範囲中広角端近傍においての
み軸外光線が通過し、且つ望遠側の軸上光線の入射高と
の差が大きいこと及び及び全変倍範囲中広角端近傍にお
いてのみ軸外光線が通過し、且つ変倍比Z1/4における
ズ−ム位置近傍での最大画角の軸外光束入射高との差が
大きいことを有効に利用しており、hw/ht=1.3
22、hw/hz=1.394である。R9面の非球面
は、特に前玉レンズ群のFナンバ−が明るく前玉レンズ
群での収差補正が困難であることもあり、望遠端近傍の
球面収差補正のため前玉レンズ群内のR9に非球面を施
した。非球面の方向はR9面の非球面に関しては光軸か
らの離れ量が大きくなるに連れ正のパワ−が弱くなる方
向であり、R13面の非球面に関しては光軸からの離れ
量が大きくなるに連れ負のパワ−が弱くなる方向であ
り、非球面係数Dを使用している。このときの非球面量
はR9、R13各々の入射光線最大高にてそれぞれ、6
8μm、28μmである。
球面収差、非点収差、歪曲収差を示す。
例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ面の
曲率半径、Diは物体側より第i番目のレンズ厚及び空
気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目のレ
ンズの材質の屈折率とアッベ数である。
方向にH軸、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半
径、k、B,C,D,Eを各々非球面係数としたとき、
ズームレンズにおいて変倍レンズ群の広角端での横倍率
や前玉レンズ群のFナンバー、バリエータのレンズ配置
等を適切に設定すると共に少なくとも1面の非球面を施
すことにより広角端近傍の歪曲収差を少なくし、さらに
望遠側の球面収差の変動を前玉レンズ群或いはバリエー
タ内の最も物体側のレンズ群に非球面を施すことにより
補正し、さらに変倍に伴う非点収差、コマ収差、色収差
の変動をバランス良く補正し、全変倍範囲にわたり高い
光学性能を有した広角端のFナンバー1.7程度、広角
端画角2ω=57°〜70°程度、変倍比12〜35程
度の大口径で広角、高変倍比のズームレンズを達成する
ことができる。
図
差図
差図
収差図
収差図
収差図
収差図
収差図
の収差図
の収差図
差図
収差図
収差図
収差図
の収差図
差図
収差図
収差図
の収差図
の収差図
Claims (4)
- 【請求項1】 物体側より順に、変倍の際に固定の正の
屈折力の第1群、変倍用の負の屈折力の第2群、変倍に
伴う像面変動を補正する為の第3群、そして固定の正の
屈折力の第4群を有し、ズーム比をZ、前記第2群を通
る光束のうち、軸上光束の最大入射高をht、広角端で
の最大画角の軸外光束の最大入射高をhw、変倍比Z
1/4におけるズ−ム位置での最大画角の軸外光束の最大
入射高をhzとしたとき、1.25<hw/ht、且つ
1.32<hw/hzを満足する少なくとも1つのレン
ズ面に非球面AS1を施したレンズV1を有し、前記第
2群の焦点距離をf2、前記レンズV1の焦点距離をf
21とし、前記非球面AS1は正の屈折面に施した場合
にはレンズ周辺部に行くに従い正の屈折力が強くなる形
状を成し、負の屈折面に施した場合にはレンズ周辺部に
行くに従い負の屈折力が弱くなる形状を成し、該非球面
AS1にレンズ有効径の10割、9割、7割における非球面
量を各々△10、△9、△7としたとき、 1.0 < f21/f2 < 1.8 1.8×10-3 < |△10/f2| < 4.6×10-2 7.7×10-4 < | △9/f2 | < 3.4×10-2 1.0×10-4 < | △7/f2 | < 1.7×10-2 なる条件を満足することを特徴とするズ−ムレンズ。 - 【請求項2】 全系の望遠端における焦点距離とFナン
バ−を各々ft、Fno.t、前記第1群の焦点距離を
f1、Fナンバ−をFno.1 = f1/(ft/Fn
o.t)とし、前記第2群の広角端における横倍率をβ
2w、ズ−ム比をZとしたとき、 10 < Z 0.8 < Fno.1 < 1.6 −0.45 < β2w < −0.15 なる条件を満足することを特徴とする請求項1のズ−ム
レンズ。 - 【請求項3】 前記第2群は物体側より順に、前記レン
ズV1、少なくとも1つの正レンズと負レンズを有し全
体として負の屈折力のレンズV2、少なくとも1つの正
レンズと負レンズを有し全体として正の屈折力のレンズ
V3とから構成されていることを特徴とする請求項1〜
2記載のズームレンズ。 - 【請求項4】 前記レンズV2の正レンズと負レンズの
アッベ数の差を△ν22、前記レンズV3の正レンズと
負レンズのアッベ数の差を△ν23、前記レンズV3の
正レンズと負レンズの屈折率の差を△n23としたと
き、 3.5 < |△ν22|/|△ν23| 0.17 < |△n23| なる条件を満足することを特徴とする請求項3記載のズ
−ムレンズ。
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