JPH1144846A - ズ−ムレンズ - Google Patents

ズ−ムレンズ

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JPH1144846A
JPH1144846A JP9200124A JP20012497A JPH1144846A JP H1144846 A JPH1144846 A JP H1144846A JP 9200124 A JP9200124 A JP 9200124A JP 20012497 A JP20012497 A JP 20012497A JP H1144846 A JPH1144846 A JP H1144846A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4つのレンズ群を有し、各レンズ群のレンズ
構成及び非球面を適切に設定することにより変倍比12
〜35、広角端画角2ω=58゜〜70゜、Fナンバ−
1.7程度の大口径、広角、高変倍比のテレビカメラに
好適なズ−ムレンズを得ること。 【解決手段】 物体側より順に正の屈折力の第1群、変
倍用の負の屈折力の第2群、変倍に伴う像面変動を補正
する正または負の屈折力の第3群、正の屈折力の第4群を
有し、該第2群を構成するレンズ面であって軸上光束の
最大入射高をht、広角端の最大画角の軸外光束入射高
をhw、変倍比Z1/4におけるズ−ム位置での最大画角
の軸外光束入射高をhzとしたとき、1.25<hw/
ht、且つ1.32<hw/hzを満足する少なくとも
1つの面に非球面AS1を施したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はズ−ムレンズに関
し、特に非球面をレンズ系中の一部に適切に用いること
により、広角端のFナンバ−が1.7程度と大口径でし
かも広角(広角端画角2ω=58゜〜70゜)、変倍比
12〜35程度と高変倍比の全変倍範囲にわたり良好な
る光学性能を有したテレビカメラや写真用カメラ、そし
てビデオカメラ等に好適なズ−ムレンズに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来よりテレビカメラや写真用カメラ、
そしてビデオカメラ等には大口径、高変倍でしかも高い
光学性能を有したズ−ムレンズが要求されている。
【0003】このことに加えて、特に放送用のカラ−テ
レビカメラでは操作性、機動性が重視され、その要求に
答えて撮像デバイスも2/3インチや1/2インチの小
型のCCD(固体撮像素子)が主流となってきた。
【0004】このCCDは撮像範囲全体が略均一の解像
力を有しているため、これを用いるズ−ムレンズに対し
ては、画面中心から画面周辺まで解像力が略均一である
ことが要求されている。
【0005】例えば非点収差や歪曲収差や倍率の色収差
等の緒収差が良好に補正され画面全体が高い光学性能を
有していることが要望されている。更に大口径、広角、
高変倍比でしかも小型軽量であること、そして撮像手段
の前方に色分解光学系や各種のフィルタ−を配置するた
め、長いバックフォ−カスを有していること等が要望さ
れている。
【0006】ズ−ムレンズのうち物体側から順に合焦用
(フォ−カス用)の正の屈折力の第1群、変倍用の負の
屈折力の第2群、変倍に伴って変動する像面を補正する
ための正又は負の屈折力の第3群、そして結像用の正の
屈折力の第4群の4つのレンズ群よりなる所謂4群ズ−
ムレンズは比較的高変倍比化及び大口径化が容易である
ため、放送用のカラ−テレビカメラ用のズ−ムレンズに
多く用いられている。
【0007】4群ズ−ムレンズのうちFナンバ−が1.
6〜1.9程度、変倍比13程度の大口径比、高変倍の
4群ズ−ムレンズが、例えば特開昭54−127322
号公報で提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ズ−ムレンズにおいて
大口径比(Fナンバ−1.7〜1.8)で高変倍比(変
倍比12〜35)で、広角(広角端画角2ω=58゜〜
70゜)でしかも全変倍範囲にわたり高い光学性能を得
るには各レンズ群の屈折力やレンズ構成を適切に設定す
る必要がある。
【0009】一般に全変倍範囲にわたり収差変動が少な
く、高い光学性能得るには、例えば各レンズ群のレンズ
枚数を増加させて収差補正上の設計の自由度を増やすこ
とが必要となってくる。
【0010】このため、大口径比で広角、高変倍比のズ
−ムレンズを達成しようとすると、どうしてもレンズ枚
数が増加し、レンズ系全体が大型化してくるという問題
点が生じてきて、小型軽量化の要望に答えることができ
なくなってしまう。
【0011】また、結像性能に関しては第1に、画面中
心の最も像コントラストが良い点、所謂ベスト像面の変
倍に伴う変動が問題となってくる。これは主に変倍に伴
う球面収差の変動に起因している。この球面収差は3次
の収差係数の領域において口径の3乗で影響するため、
大口径化の最大の問題点となっている。
【0012】一般に、変倍に伴う球面収差の変動はズ−
ム比をZ、広角端の焦点距離をfwとすると、図29に
示すように球面収差が0の広角端よりズ−ム位置fm=
fw×Z1/4付近まではガウス像面に対してアンダ−
(マイナス)傾向となる。そしてズ−ム位置fm=fw
×Z1/4付近を過ぎるとアンダ−量が少なくなり、ある
ズ−ム位置で0となり、今度はオ−バ−(プラス)傾向
となる。
【0013】但し、fwは広角端の焦点距離、Zはズ−
ム比である。
【0014】そしてFナンバ−が大きくなってくる(レ
ンズ系が暗くなってくる)Fドロップの始まるズ−ム位
置fd=(Fno.w/Fno.t)×ft付近で最も
オ−バ−(プラス)となり、このズ−ム位置を過ぎると
望遠端にかけてオ−バ−量が少なくなり、望遠端では略
0となってくる。
【0015】但し、Fno.w、Fno.tは広角端と
望遠端のFナンバ−、ftは望遠端の焦点距離である。
【0016】このように特にFドロップの始まる位置を
有するズ−ムレンズでは望遠側での球面収差の制御が非
常に困難となる。
【0017】次に、ズ−ムレンズの広角化に関しては結
像性能のうち歪曲収差が最大の問題点となる。これは歪
曲収差が3次の収差係数の領域において画角の3乗で影
響することが原因となっている。
【0018】図30に示すように歪曲収差は広角端(焦
点距離fw)ではかなり大きなアンダ−(マイナス)と
なっている。そりて広角端fwから望端(焦点距離f
t)に行くに従い順次オ−バ−(プラス)の方向に大き
くなり、歪曲収差が0のズ−ム位置を通り、ズ−ム位置
fm=fw×Z1/4付近でオ−バ−の値が最大になっ
てくる。そして、焦点距離fmから望遠端ftにかけて
順次オ−バ−の量が小さくなってくる。この傾向は広角
端の画角が大きくなるに連れ大きくなるため、ズ−ムレ
ンズの広角化を図る際には広角側での歪曲収差の制御が
非常に困難となる。
【0019】このような諸収差の変動を全変倍範囲にわ
たり良好に補正するために、従来は合焦用レンズ群や変
倍系のレンズ群を増加させて補正していた。このためレ
ンズ系全体が大型化及び複雑化してくるという問題点が
あった。
【0020】また、このような問題点の解決のための非
球面の導入が、例えば特開平8−184758号公報で
提案されている。
【0021】しかしながら、ズ−ムレンズの仕様が向上
し、大口径比で、しかも超広角から始まる高変倍比のズ
−ムレンズにおいては非球面の導入方法の見直しが必要
となってきている。
【0022】大口径比で、しかも超広角から始まる高変
倍比のズ−ムレンズにおいては球面収差は望遠側で大き
く変動し、歪曲収差は広角側で大きく変動する。この両
方の収差を良好に補正するためには、変倍部中の適切な
面に非球面を導入する必要がある。
【0023】本発明は所謂4群ズ−ムレンズにおいて、
各レンズ群の屈折力やFナンバ−値等を適切に設定する
と共に少なくとも1つのレンズ面に非球面を施すことに
より、変倍に伴う緒収差の変動を少なくし、特に望遠側
における球面収差と広角側の歪曲収差を良く補正し、全
変倍範囲にわたり高い光学性能を有した広角端のFナン
バ−1.7程度、広角(広角端画角2ω=58゜〜70
゜程度)で、変倍比12〜35程度の大口径比で高変倍
比のズ−ムレンズの提供を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のズ−ムレンズは
物体側より順に、変倍の際に固定の正の屈折力の第1
群、変倍用の負の屈折力の第2群、変倍に伴う像面変動
を補正する為の第3群、そして固定の正の屈折力の第4
群を有し、ズーム比をZ、前記第2群を通る光束のう
ち、軸上光束の最大入射高をht、広角端での最大画角
の軸外光束の最大入射高をhw、変倍比Z1/4における
ズ−ム位置での最大画角の軸外光束の最大入射高をhz
としたとき、1.25<hw/ht、且つ1.32<h
w/hzを満足する少なくとも1つのレンズ面に非球面
AS1を施したレンズV1を有し、前記第2群の焦点距
離をf2、前記レンズV1の焦点距離をf21とし、前
記非球面AS1は正の屈折面に施した場合にはレンズ周
辺部に行くに従い正の屈折力が強くなる形状を成し、負
の屈折面に施した場合にはレンズ周辺部に行くに従い負
の屈折力が弱くなる形状を成し、該非球面AS1にレン
ズ有効径の10割、9割、7割における非球面量を各々△1
0、△9、△7としたとき、 1.0 < f21/f2 < 1.8 ・・ 1.8×10-3 < |△10/f2| < 4.6×10-2 7.7×10-4 < | △9/f2 | < 3.4×10-2 ・・ 1.0×10-4 < | △7/f2 | < 1.7×10-2 なる条件を満足するズームレンズにある。
【0025】また、全系の望遠端における焦点距離とF
ナンバ−を各々ft、Fno.t、前記第1群の焦点距
離をf1、Fナンバ−をFno.1 = f1/(ft/
Fno.t)とし、前記第2群の広角端における横倍率
をβ2w、ズ−ム比をZとしたとき、 10 < Z 0.8 < Fno.1 < 1.6 ・・ −0.45 < β2w < −0.15 ・・ なる条件を満足している。
【0026】また、前記第2群は物体側より順に、前記
レンズV1、少なくとも1つの正レンズと負レンズを有
し全体として負の屈折力のレンズV2、少なくとも1つ
の正レンズと負レンズを有し全体として正の屈折力のレ
ンズV3とから構成されている。
【0027】また、前記レンズV2の正レンズと負レン
ズのアッベ数の差を△ν22、前記レンズV3の正レン
ズと負レンズのアッベ数の差を△ν23、前記レンズV
3の正レンズと負レンズの屈折率の差を△n23とした
とき、 3.5 < |△ν22|/|△ν23| ・・ 0.17 < |△n23| ・・ なる条件を満足している。
【0028】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の数値実施例
1〜4の広角端におけるレンズ断面図である。
【0029】図1〜図4において、Fは第1群としての
正の屈折力のフォ−カス群(前玉群)である。
【0030】Vは第2群としての変倍用の負の屈折力の
バリエ−タであり、光軸上を像面側へ単調に移動させる
ことにより、広角端(ワイド)から望遠端(テレ)への
変倍を行っている。Cは、3群としての負の屈折力のコ
ンペンセ−タであり、変倍に伴う像面変動を補正するた
めに光軸上を物体側へ凸の軌跡を有してを非直線的に移
動している。バリエ−タVとコンペンセ−タCとで変倍
系を構成している。尚、バリエータ(第2群)は、後述
すようにレンズV1からV3にて構成されている。
【0031】SPは絞り、Rは第4群としての正の屈折
力の固定のリレ−群である。Pは色分解プリズムや光学
フィルタ−等であり、同図ではガラスブロックとして示
している。
【0032】図1〜図4に示すズ−ムレンズでは、前述の
諸条件を満足させることにより、全変倍範囲にわたり収
差変動を良好に補正し、高い光学性能を得ている。
【0033】次に、本発明におけるズ−ムレンズの非球
面の特徴について説明する。
【0034】広角端での画角(2ω)が、およそ58゜
〜70゜から始まり、ズ−ム比が12〜35倍程度のズ
−ムレンズにおいては、前玉レンズ群及びバリエ−タへ
の軸上光線の入射高は図25〜図28に示すように広角
端から望遠端にかけて順次高くなり、Fドロップのある
ズ−ムレンズではFドロップ開始位置(ズ−ム位置f
d、図27)で各々最も高くなる。そして望遠端ではF
ドロップのために前玉レンズ群では一定となり、バリエ
−タでは低くなる。
【0035】これに対して、軸外光線の入射高は広角端
においてはバリエ−タの有効径いっぱいを通過している
が、ズ−ム位置fm=fw×Z1/4 では前玉レンズ
群内の入射高は急激に高くなり、逆にバリエ−タ内の入
射高は急激に低くなる。この傾向は広角化、高倍率化、
小型軽量化を目指すと顕著になる。
【0036】バリエ−タ内に非球面を施し収差変動の抑
制をするとき、1面のみの非球面では広角側で変動の大
きい歪曲収差と望遠側で変動の大きい球面収差の両者を
効率よく補正することができない。それは歪曲収差と球
面収差とでは収差としての性質上の問題から各々を補正
するための非球面形状とその非球面量が大きく異なるた
め、どちらかの収差に着目して非球面を施すときに他方
の収差に高次の収差等の悪影響を及ぼしてしまうからで
ある。
【0037】そこで、本実施例においては、画角の3乗
で影響する歪曲収差を補正するために全変倍範囲中で、
バリエ−タを構成するレンズ面のうち、軸上光束の最大
入射高をht、広角端での最大画角の軸外光束の最大入
射高をhw、変倍比Z1/4におけるズ−ム位置での最大
画角の軸外光束の最大入射高をhzとしたとき、1.2
5<hw/ht、且つ1.32<hw/hzを満足する
少なくとも1つのレンズ面に非球面AS1を施したレン
ズV1を有している。
【0038】また、この非球面は、広角側での歪曲収差
の変動を補正するたに、バリエ−タV中の正の屈折面に
施した場合にはレンズ周辺部に行くに従い正の屈折力が
強くなる形状とする一方、負の屈折面に施した場合には
レンズ周辺部に行くに従い負の屈折力が弱くなる形状と
することが望ましい。こうすることで、広角端近傍での
アンダ−(マイナス)の歪曲収差を良好に補正してい
る。
【0039】この非球面形状は逆に言えば変倍比Z1/4
におけるズ−ム位置での歪曲収差に関しては逆効果であ
り、変倍比Z1/4におけるズ−ム位置での前玉群での強
い正の屈折力に起因するオ−バ−(プラス)の歪曲収差
を非球面効果によりさらに強く跳ね上げることで歪曲収
差を抑制することが困難となってしまう。
【0040】そこで、上記の1.25<hw/htなる
条件を満足することは、全変倍範囲中広角端近傍におい
てのみ軸外光線が通過し、且つ望遠側の軸上光線の入射
高との差が大きいことを示しており、これにより広角化
による広角端の歪曲収差のを良好に補正しながら望遠側
の球面収差の変動等への影響を抑制している。加えて、
上記の1.32<hw/hzなる条件を満足することは
全変倍範囲中広角端近傍においてのみ軸外光線が通過
し、且つ変倍比Z1/4におけるズ−ム位置近傍での最大
画角の軸外光束入射高との差が大きいことを示してお
り、これにより広角化による広角端の歪曲収差のを良好
に補正しながら望遠側の球面収差の変動等への影響を抑
制している。
【0041】また、バリエ−タVにおいて、条件式の
上限値を超えるとレンズV1の負の屈折力が大きくなり
すぎ非球面による収差補正が困難となってくる。また、
条件式の上限値を超えるとバリエ−タVの前側主点が
バリエータ内に入り込んでしまい、小型化に対して逆効
果となってしまう。
【0042】さらに、本実施例ではバリエ−タ中のレン
ズV1の非球面形状を広角化による広角端の歪曲収差の
を良好に補正するために、前述の条件式を満足するよ
うに非球面の中心部はほぼ球面(或いは平面)で、周辺
ほど非球面が大きくなる形状としている。
【0043】尚、上記の条件式はズ−ムレンズに変倍
系において、ズ−ム全域のうち広角端近傍のごく一部の
ズ−ム範囲のみ非球面の歪曲収差の補正効果を発揮さ
せ、他のズ−ム領域においては球面収差や非点収差、コ
マ収差等への影響を少なくするためのものである。
【0044】本実施例では、10倍以上のズ−ム比Z
(10 < Z)を有し、さらにズ−ム全域にて大口径化
されたズ−ムレンズを実現するために、まず前玉レンズ
群Fに条件式を満足するような明るいものを用いてい
る。これにより望遠端での球面収差を良好に補正しつ
つ、レンズ系全体の大口径化及び小型化を同時に図って
いる。
【0045】条件式の下限値を超えると、望遠側での
前玉レンズ群Fの収差分担が急激に増加するため、球面
収差の変動を良好に補正することが難しくなり、また上
限値を超えると大口径化及び小型化が難しくなってく
る。
【0046】次にバリエ−タVの横倍率が条件式を満
足するようにしている。これにより所定の変倍比を確保
しつつ全変倍範囲にわたり収差変動が少なく良好なる光
学性能を得ている。
【0047】条件式の下限値を超えると、高倍率化が
難しくなり、また上限値を超えると変倍系における収差
補正分担が急激に増加するため全変倍範囲にわたり収差
変動を少なくし、高い光学性能を得るのが難しくなって
くる。
【0048】また図1〜図3に示す実施例においては、
前記レンズV1に加えてその後方に、1つの正レンズと
負レンズより構成される負の屈折力のレンズV2と、1
つの正レンズと負レンズより構成される正の屈折力のレ
ンズV3により構成し、条件式、を満足するように
設定している。レンズV1、V2の屈折力を負、レンズ
V3の屈折力を正とし、条件式を満足することにより
バリエ−タVとしての前側主点を押し出す効果及びバリ
エ−タVの中での主に球面収差の打ち消しの効果を得て
いる。
【0049】レンズV2及びV3を各々1つの正レンズ
と負レンズより構成し、条件式を満足することにより
色収差の変動と特に倍率の色収差自体を補正している。
バリエ−タVをレンズV1、V2,V3の3つのレンズ
ユニットより構成しているため光軸方向での厚みが増加
し、この時バリエ−タとしての色消しの補正面が像面側
に存在すればするほどバリエ−タの波長による主点の位
置のズレが大きくなり倍率の色収差が大きく発生する傾
向にある。そこで、条件式を満足することでバリエ−
タVとしての色消しの補正面を物体側に配置し倍率の色
収差を良好に補正する様にしている。
【0050】また、レンズV3を各々1つの正レンズと
負レンズより構成し、条件式を満足することにより特
に望遠側でのコマ収差を補正している。レンズV3の正
レンズと負レンズは高次収差の影響を考慮したとき、接
合・分離のどちらか一方の形態をとるが、正レンズと負
レンズが接合の形態をとったときの両者の屈折率差が条
件式の下限値を越えてしまうとコマ収差の発散効果が
著しく喪失されてしまう。
【0051】更に、本実施例では、若干残存している望
遠側での球面収差の変動を補正するための非球面を前玉
レンズ群F、またはバリエ−タV中のレンズV3の少な
くとも1つの面に施している。
【0052】特に、望遠側での球面収差の変動を補正す
るための非球面を前玉レンズ群F中の正の屈折面に施し
た場合には、レンズ周辺部に行くに従い正の屈折力が弱
くなる形状にしている。一方、負の屈折面に施した場合
にはレンズ周辺部に行くに従い負の屈折力が強くなる形
状にしている。こうすることで、望遠端での球面収差が
アンダ−(マイナス)となること補正することで望遠側
の球面収差に変動を良好に抑制している。この非球面の
付加的効果として、ズ−ム位置fm=fw×Z1/4での
前玉レンズ群内の軸外入射高が急激に高くなることによ
って軸外光線が前玉レンズ群の正の屈折力により強く跳
ね上げられることに起因する歪曲収差のオ−バ−(プラ
ス)を抑制することが可能にもなる。つまり、望遠側で
の軸上光線入射高が高く、且つ広角側での軸外光線入射
高の変化が大きい前玉レンズ群の物体側寄りのレンズ面
に非球面を施すと非常に効果的となる。
【0053】また、望遠側での球面収差の変動を補正す
るための非球面をバリエ−タV内のレンズV3の正の屈
折面に施した場合には、レンズ周辺部に行くに従い正の
屈折力強くなる形状とする一方、負の屈折面に施した場
合にはレンズ周辺部に行くに従い負の屈折力が弱くなる
形状としている。こうすることで、Fドロップ開始位置
での球面収差がオ−バ−(プラス)となる望遠側の球面
収差の変動を良好に抑制することが可能になる。これ
は、Fドロップを適切に設けたズ−ムレンズのバリエ−
タ内でのFドロップ開始位置と望遠端での軸上光線入射
高の変化を利用している。このバリエ−タ内でのFドロ
ップ開始位置と望遠端での軸上光線入射高の変化が最も
顕著となるのが図27と図28の比較で解るようにバリ
エ−タ内のレンズV3である。
【0054】尚、望遠側での球面収差の変動を補正する
ための非球面を前玉レンズ群F及びバリエ−タV中のレ
ンズV3に少なくとも1面ずつ施した場合には、それぞ
れの非球面の効果の現れるズ−ム位置の違いから、望遠
側での球面収差の変動をよりいっそう良好に補正するこ
とが可能となる。
【0055】このように本実施例では非球面を施すレン
ズ面を適切に設定して広角側での歪曲収差と望遠側での
球面収差の変動を良好に補正し、全変倍範囲で高い光学
性能を得ている。
【0056】次に本発明の各実施例(数値実施例)の特
徴について説明する。
【0057】図1に示す実施例1のズームレンズは、2
0倍のズ−ム比を有し、広角端画角2ωは69°を超え
ている。R1からR10はフォ−カスのための正の屈折
力を有する前玉レンズ群F(第1群)である。R11か
らR19は変倍のためにワイド(広角端)からテレ(望
遠端)へ像面側へ単調に移動する第2群バリエ−タV
(第2群)である。R20からR22は、第3群変倍に伴
う像点補正の作用を有するコンペンセ−タC(第3群)
であり、負のパワ−(屈折力)を有しワイドからテレへ
の変倍に際し、物体側へ凸状の弧を描くように移動す
る。SP(23)は絞りである。R24からR40は結
像作用を有する固定のリレ−群R(第4群)であり、R
41からR43は色分解プリズムと等価なガラスブロッ
クである。
【0058】この実施例1のズームレンズでは、大口径
の指標として前玉レンズ群にFナンバ−Fno.1をF
no.1=f1/(ft/Fno.t)と定義したと
き、Fno.1=1.09という大口径である。これら
の大口径に対し前玉レンズ群では物体側から順に、凹、
凸、凸、凸、凸の5枚のレンズ構成とし、凹レンズによ
り球面収差を発散させ、前玉レンズ群内での球面収差の
発生を抑制している。
【0059】バリエ−タVのワイド端での横倍率β2w
については、ズ−ム比が20倍であるため、横倍率の絶対
値がβ2w=−0.255としている。バリエ−タVで
は物体側から順に、像面側に強い凹面を向けた形状であ
って、一方の面に非球面を施した1つの負レンズより構
成される負の屈折力のV1と、1つの正レンズと負レン
ズより構成される負の屈折力のV2と、1つの正レンズ
と負レンズより構成される正の屈折力のV3により構成
し、歪曲収差、球面収差、コマ収差のバリエ−タ内での
発生を抑制している。前述の条件式はf21/f2 =
1.29、|△ν22|/|△ν23| =11.6
8、|△n23|=0.316 である。
【0060】非球面はR11面とR16面に施してお
り、R11面の非球面は全変倍範囲中広角端近傍において
のみ軸外光線が通過し、且つ望遠側の軸上光線の入射高
との差が大きいこと及び全変倍範囲中広角端近傍におい
てのみ軸外光線が通過し、且つ変倍比Z1/4におけるズ
−ム位置近傍での最大画角の軸外光束入射高との差が大
きいことを有効に利用しており、hw/ht=1.41
2、hw/hz=1.602である。R16面の非球面は
望遠側において適切なFドロップを設定してバリエ−タ
内の望遠側での軸上光線入射高の変化を収差補正に利用
するためバリエ−タ内R16に施している。
【0061】非球面の方向は双方共に光軸からの離れ量
が大きくなるに連れ正のパワ−が強くなる方向であり、
高次の領域まで効率良く歪曲収差と球面収差を補正する
ために、非球面係数B、C、D、Eまで使用している。
このときの非球面量はR11、R16各々の入射光線最
大高にてそれぞれ、291μm、193μmである。
【0062】図5〜図9に、各ズ−ム位置における球面
収差、非点収差、歪曲収差を示す。
【0063】図2に示す実施例2のズームレンズは35
倍のズ−ム比を有し、広角端画角2ωは57°を超えて
いる。R1からR10はフォ−カスのための正の屈折力
を有する前玉レンズ群F(第1群)である。R11から
R18は変倍のためにワイド(広角端)からテレ(望遠
端)へ像面側へ単調に移動するバリエ−タV(第2群)
である。R19からR21は変倍に伴う像点補正の作用
を有するコンペンセ−タC(第3群)であり負のパワ−
(屈折力)を有し、ワイドからテレへの変倍に際し、物
体側へ凸状の弧を描くように移動する。SP(22)は
絞りである。R23からR39は結像作用を有し固定の
リレ−群R(第4群)であり、R40からR42は色分
解プリズムと等価なガラスブロックである。
【0064】この実施例2のズームレンズでは、大口径
の指標として前玉レンズ群にFナンバ−Fno.1をF
no.1=f1/(ft/Fno.t)と定義したと
き、Fno.1=1.52という大口径である。これら
の大口径に対し前玉レンズ群では物体側から順に、凹、
凸、凸、凸、凸の5枚のレンズ構成とし、凹レンズによ
り球面収差を発散させ、前玉レンズ群内での球面収差の
発生を抑制している。
【0065】バリエ−タVのワイド端での横倍率β2w
については、ズ−ム比が35倍であるため、横倍率の絶
対値が小さめのβ2w=−0.182としている。バリ
エ−タVでは物体側から順に、像面側に強い凹面を向け
た形状であって、一方の面に非球面を施した1つの負レ
ンズより構成される負の屈折力のレンズV1と、1つの
正レンズと負レンズより構成される負の屈折力のレンズ
V2と、1つの正レンズと負レンズより構成される正の
屈折力のレンズV3により構成し、歪曲収差、球面収
差、コマ収差のバリエ−タ内での発生を抑制している。
前述の条件式はf21/f2 = 1.17、|△ν22
|/|△ν23| =10.24、|△n23|=0.
316 である。
【0066】非球面はR11面とR16面に施してお
り、R11面の非球面は全変倍範囲中広角端近傍において
のみ軸外光線が通過し、且つ望遠側の軸上光線の入射高
との差が大きいこと及び全変倍範囲中広角端近傍におい
てのみ軸外光線が通過し、且つ変倍比Z1/4におけるズ
−ム位置近傍での最大画角の軸外光束入射高との差が大
きいことを有効に利用しており、hw/ht=1.51
8、hw/hz=1.538である。R16面の非球面
は望遠側において適切なFドロップを設定してバリエ−
タ内の望遠側での軸上光線入射高の変化を収差補正に利
用するためバリエ−タ内R16に施している。
【0067】非球面の方向は双方共に光軸からの離れ量
が大きくなるに連れ正のパワ−が強くなる方向であり、
高次の領域まで効率良く歪曲収差と球面収差を補正する
ために、非球面係数B、C、D、Eまで使用している。
このときの非球面量はR11、R16各々の入射光線最
大高にてそれぞれ、210μm、215μmである。
【0068】図10〜図14に、各ズ−ム位置における
球面収差、非点収差、歪曲収差を示す。
【0069】図3に示す実施例3のズームレンズは12
倍のズ−ム比を有し、広角端画角2ωは62°を超えて
いる。R1からR10はフォ−カスのための正の屈折力
を有する前玉レンズ群F(第1群)である。R11から
R19は変倍のためにワイド(広角端)からテレ(望遠
端)へ像面側へ単調に移動するバリエ−タV(第2群)
である。R20からR22は変倍に伴う像点補正の作用
を有するコンペンセ−タC(第3群)であり負のパワ−
(屈折力)を有し、ワイドからテレへの変倍に際し、物
体側へ凸状の弧を描くように移動する。SP(23)は
絞りである。R24からR40は結像作用を有し固定の
リレ−群R(第4群)であり、R41からR43は色分
解プリズムと等価なガラスブロックである。
【0070】この実施例3のズームレンズでは、大口径
の指標として前玉レンズ群にFナンバ−Fno.1をF
no.1=f1/(ft/Fno.t)と定義したと
き、Fno.1=0.92という大口径であり、加えて
Fドロップが約5%しか生じないズ−ムレンズとなって
いる。これらの大口径に対し前玉レンズ群では物体側か
ら順に、凹、凸、凸、凸、凸の5枚のレンズ構成とし、
凹レンズにより球面収差を発散させ、前玉レンズ群内で
の球面収差の発生を抑制している。
【0071】バリエ−タVのワイド端での横倍率β2w
については、ズ−ム比が12倍であるため、横倍率の絶
対値が大きめのβ2w=−0.430としている。バリ
エ−タVでは物体側から順に、像面側に強い凹面を向け
た形状であって、一方の面に非球面を施した1つの負レ
ンズより構成される負の屈折力のレンズV1と、1つの
正レンズと負レンズより構成される負の屈折力のレンズ
V2と、1つの正レンズと負レンズより構成される正の
屈折力のレンズV3により構成し、歪曲収差、球面収
差、コマ収差のバリエ−タ内での発生を抑制している。
前述の条件式はf21/f2 = 1.35、|△ν22
|/|△ν23| =3.71、|△n23|=0.1
76 である。
【0072】非球面はR9面とR11面に施しており、
R11面の非球面は全変倍範囲中広角端近傍においてのみ
軸外光線が通過し、且つ望遠側の軸上光線の入射高との
差が大きいこと及び全変倍範囲中広角端近傍においての
み軸外光線が通過し、且つ変倍比Z1/4におけるズ−ム
位置近傍での最大画角の軸外光束入射高との差が大きい
ことを有効に利用しており、hw/ht=1.337、
hw/hz=1.466である。R9面の非球面は、特
に前玉レンズ群のFナンバ−が明るく前玉レンズ群での
収差補正が困難であること、また、Fドロップが約5%
しか生じないためバリエ−タ内の望遠側の軸上光線入射
高の変化を利用しづらいこともあり、望遠端近傍の球面
収差補正のため前玉レンズ群内のR9に非球面を施し
た。非球面の方向はR9面の非球面に関しては光軸から
の離れ量が大きくなるに連れ正のパワ−が弱くなる方向
であり、R11面の非球面に関しては光軸からの離れ量
が大きくなるに連れ正のパワ−が強くなる方向であり、
高次の領域まで効率良く歪曲収差と球面収差を補正する
ために、非球面係数B、C、D、Eまで使用している。
このときの非球面量はR9、R11各々の入射光線最大
高にてそれぞれ、179μm、656μmである。
【0073】図15〜図19に、各ズ−ム位置における
球面収差、非点収差、歪曲収差を示す。
【0074】図4に示す実施例4のズームレンズは15
倍のズ−ム比を有し、広角端画角2ωは65°を超えて
いる。R1からR10はフォ−カスのための正の屈折力
を有する前玉レンズ群F(第1群)である。R11から
R18は変倍のためにワイド(広角端)からテレ(望遠
端)へ像面側へ単調に移動するバリエ−タV(第2群)
である。R19からR21は変倍に伴う像点補正の作用
を有するコンペンセ−タC(第3群)であり負のパワ−
(屈折力)を有し、ワイドからテレへの変倍に際し、物
体側へ凸状の弧を描くように移動する。SP(22)は
絞りである。R23からR39は結像作用を有し固定の
リレ−群R(第4群)であり、R40からR42は色分
解プリズムと等価なガラスブロックである。
【0075】この実施例4のズームレンズでは、大口径
の指標として前玉レンズ群にFナンバ−Fno.1をF
no.1=f1/(ft/Fno.t)と定義したと
き、Fno.1=1.10という大口径である。これら
の大口径に対し前玉レンズ群では物体側から順に、凹、
凸、凸、凸、凸の5枚のレンズ構成とし、凹レンズによ
り球面収差を発散させ、前玉レンズ群内での球面収差の
発生を抑制している。
【0076】バリエ−タVのワイド端での横倍率β2w
については、ズ−ム比が15倍であるため、横倍率の絶
対値が大きめのβ2w=−0.291としている。バリ
エ−タVでは物体側から順に、像面側に強い凹面を向け
たメニスカス形状の負レンズ、そして、一方の面に非球
面を施した両凹形状の負レンズより構成される負の屈折
力のV1と、正レンズ及び負レンズより構成し、さらな
る小型化とコストの抑制を達成しつつ、歪曲収差、球面
収差、コマ収差のバリエ−タ内での発生を抑制してい
る。前述の条件式はf21/f2 = 1.57である。
【0077】非球面はR9面とR13面に施しており、
R13面の非球面は全変倍範囲中広角端近傍においての
み軸外光線が通過し、且つ望遠側の軸上光線の入射高と
の差が大きいこと及び及び全変倍範囲中広角端近傍にお
いてのみ軸外光線が通過し、且つ変倍比Z1/4における
ズ−ム位置近傍での最大画角の軸外光束入射高との差が
大きいことを有効に利用しており、hw/ht=1.3
22、hw/hz=1.394である。R9面の非球面
は、特に前玉レンズ群のFナンバ−が明るく前玉レンズ
群での収差補正が困難であることもあり、望遠端近傍の
球面収差補正のため前玉レンズ群内のR9に非球面を施
した。非球面の方向はR9面の非球面に関しては光軸か
らの離れ量が大きくなるに連れ正のパワ−が弱くなる方
向であり、R13面の非球面に関しては光軸からの離れ
量が大きくなるに連れ負のパワ−が弱くなる方向であ
り、非球面係数Dを使用している。このときの非球面量
はR9、R13各々の入射光線最大高にてそれぞれ、6
8μm、28μmである。
【0078】図20〜図24に、各ズ−ム位置における
球面収差、非点収差、歪曲収差を示す。
【0079】次に本発明の数値実施例を示す。数値実施
例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ面の
曲率半径、Diは物体側より第i番目のレンズ厚及び空
気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目のレ
ンズの材質の屈折率とアッベ数である。
【0080】非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直
方向にH軸、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半
径、k、B,C,D,Eを各々非球面係数としたとき、
【0081】
【外1】 なる式で表している。
【0082】
【外2】
【0083】
【表1】
【0084】
【外3】
【0085】
【外4】
【0086】
【表2】
【0087】
【外5】
【0088】
【外6】
【0089】
【表3】
【0090】
【外7】
【0091】
【外8】
【0092】
【表4】
【0093】
【外9】
【0094】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、所謂4群
ズームレンズにおいて変倍レンズ群の広角端での横倍率
や前玉レンズ群のFナンバー、バリエータのレンズ配置
等を適切に設定すると共に少なくとも1面の非球面を施
すことにより広角端近傍の歪曲収差を少なくし、さらに
望遠側の球面収差の変動を前玉レンズ群或いはバリエー
タ内の最も物体側のレンズ群に非球面を施すことにより
補正し、さらに変倍に伴う非点収差、コマ収差、色収差
の変動をバランス良く補正し、全変倍範囲にわたり高い
光学性能を有した広角端のFナンバー1.7程度、広角
端画角2ω=57°〜70°程度、変倍比12〜35程
度の大口径で広角、高変倍比のズームレンズを達成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の数値実施例1の広角端のレンズ断面図
【図2】本発明の数値実施例2の広角端のレンズ断面図
【図3】本発明の数値実施例3の広角端のレンズ断面図
【図4】本発明の数値実施例4の広角端のレンズ断面図
【図5】本発明の実施例1の焦点距離f=8.0の収差
【図6】本発明の実施例1の焦点距離f=16.9の収
差図
【図7】本発明の実施例1の焦点距離f=48.0の収
差図
【図8】本発明の実施例1の焦点距離f=115.2の
収差図
【図9】本発明の実施例1の焦点距離f=160.0の
収差図
【図10】本発明の実施例2の焦点距離f=10.0の
収差図
【図11】本発明の実施例2の焦点距離f=24.3の
収差図
【図12】本発明の実施例2の焦点距離f=60.0の
収差図
【図13】本発明の実施例2の焦点距離f=184.0
の収差図
【図14】本発明の実施例2の焦点距離f=350.0
の収差図
【図15】本発明の実施例3の焦点距離f=9.0の収
差図
【図16】本発明の実施例3の焦点距離f=16.8の
収差図
【図17】本発明の実施例3の焦点距離f=36.0の
収差図
【図18】本発明の実施例3の焦点距離f=72.0の
収差図
【図19】本発明の実施例3の焦点距離f=108.0
の収差図
【図20】本発明の実施例4の焦点距離f=8.5の収
差図
【図21】本発明の実施例4の焦点距離f=16.7の
収差図
【図22】本発明の実施例4の焦点距離f=51.0の
収差図
【図23】本発明の実施例4の焦点距離f=102.0
の収差図
【図24】本発明の実施例4の焦点距離f=127.5
の収差図
【図25】図1の一部の光路図
【図26】図1の一部の光路図
【図27】図1の一部の光路図
【図28】図1の一部の光路図
【図29】ズ−ムレンズの変倍に伴う収差変動の説明図
【図30】ズ−ムレンズの変倍に伴う収差変動の説明図
【符号の説明】
F 前玉レンズ群(フォ−カス群) V 第2群(バリエ−タ) V1 第21群 V2 第22群 V3 第23群 C 第3群(コンパンセ−タ) R 第4群(リレ−群) P ガラスブロック SP 絞り e e線 S サジタル像面 M メリディオナル像面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に、変倍の際に固定の正の
    屈折力の第1群、変倍用の負の屈折力の第2群、変倍に
    伴う像面変動を補正する為の第3群、そして固定の正の
    屈折力の第4群を有し、ズーム比をZ、前記第2群を通
    る光束のうち、軸上光束の最大入射高をht、広角端で
    の最大画角の軸外光束の最大入射高をhw、変倍比Z
    1/4におけるズ−ム位置での最大画角の軸外光束の最大
    入射高をhzとしたとき、1.25<hw/ht、且つ
    1.32<hw/hzを満足する少なくとも1つのレン
    ズ面に非球面AS1を施したレンズV1を有し、前記第
    2群の焦点距離をf2、前記レンズV1の焦点距離をf
    21とし、前記非球面AS1は正の屈折面に施した場合
    にはレンズ周辺部に行くに従い正の屈折力が強くなる形
    状を成し、負の屈折面に施した場合にはレンズ周辺部に
    行くに従い負の屈折力が弱くなる形状を成し、該非球面
    AS1にレンズ有効径の10割、9割、7割における非球面
    量を各々△10、△9、△7としたとき、 1.0 < f21/f2 < 1.8 1.8×10-3 < |△10/f2| < 4.6×10-2 7.7×10-4 < | △9/f2 | < 3.4×10-2 1.0×10-4 < | △7/f2 | < 1.7×10-2 なる条件を満足することを特徴とするズ−ムレンズ。
  2. 【請求項2】 全系の望遠端における焦点距離とFナン
    バ−を各々ft、Fno.t、前記第1群の焦点距離を
    f1、Fナンバ−をFno.1 = f1/(ft/Fn
    o.t)とし、前記第2群の広角端における横倍率をβ
    2w、ズ−ム比をZとしたとき、 10 < Z 0.8 < Fno.1 < 1.6 −0.45 < β2w < −0.15 なる条件を満足することを特徴とする請求項1のズ−ム
    レンズ。
  3. 【請求項3】 前記第2群は物体側より順に、前記レン
    ズV1、少なくとも1つの正レンズと負レンズを有し全
    体として負の屈折力のレンズV2、少なくとも1つの正
    レンズと負レンズを有し全体として正の屈折力のレンズ
    V3とから構成されていることを特徴とする請求項1〜
    2記載のズームレンズ。
  4. 【請求項4】 前記レンズV2の正レンズと負レンズの
    アッベ数の差を△ν22、前記レンズV3の正レンズと
    負レンズのアッベ数の差を△ν23、前記レンズV3の
    正レンズと負レンズの屈折率の差を△n23としたと
    き、 3.5 < |△ν22|/|△ν23| 0.17 < |△n23| なる条件を満足することを特徴とする請求項3記載のズ
    −ムレンズ。
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